JP4953768B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技の進行を制御する遊技制御装置を備える遊技機に関する。
従来より、遊技機に搭載された遊技制御装置(メイン制御装置)は、各種の電子機器が搭載された遊技制御基板が制御基板ボックスに収納された構成となっている。
この制御基板ボックスは、平板状のベース部材と、凹室状の蓋部材とから構成され、ベース部材と蓋部材を重ねると遊技制御基板を収納できる空間部が形成されるようになっている。そして、蓋部材には、遊技制御基板上のコネクタ部を外部に露出できる開口部が形成され、遊技制御基板はコネクタ部のみを外部に露出した状態でボックス内に収納されることとなっている。
従って、内部に収納した遊技制御基板に対する不正な改竄を防止するためには、制御基板ボックスが容易に開放されないようにすればよいので、ベース部材と蓋部材を閉止した後、これを開放不能に封止する重合部を制御基板ボックスに複数設けておき、重合部を切断することでベース部材と蓋部材の固着部分を取り除かないと、制御基板ボックスを開放できないようにしていた。即ち、公的検査機関等による遊技機の検査に際しては、重合部を切断して制御基板ボックスを開放し、検査終了後には、未固着である他の重合部によってベース部材と蓋部材を固着するので、正規の検査以外で制御基板ボックスが開放されていれば、重合部の切断履歴から明確に知ることができるのである。
このように、制御基板ボックスに重合部を設けておけば、重合部の切断履歴から制御基板ボックスの不正な開放を把握することができるものの、遊技機の裏面側に取り付けられている遊技制御装置を検査等で確認するまで不正開放を見つけることができないので、制御基板ボックスにおける重合部が切断されたことを遊技制御装置で電気的に検出できるようにした遊技機が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−447号公報
しかしながら、従来の遊技機の場合、単に重合部に金属片を設けて電気的な導通状態を監視することで重合部の状態を検出するものであることから、不正に制御基板ボックスを開放した後、切断された金属片の代わりのものを用意して元の状態に復元することは容易に行えるので、不正行為を防止するためには不十分であった。
また、不正に遊技制御装置自体が交換される虞があるが、当該不正行為に対しても、容易に元の状態に復元することができ、全く役に立たないといった問題もある。
そこで、本発明は上記した問題点に鑑みてなされたものであり、不正行為を確実に発見することができ、結果として、不正行為の防止を適正に図ることができる遊技機を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
遊技の進行制御を行うとともに遊技盤固有のメイン制御装置と、前記メイン制御装置からの指令信号に基づいて、電気部品の制御を行うサブ制御装置と、を備えた遊技機において、
前記遊技盤は、前面枠に対して着脱可能に取り付けられ、
前記メイン制御装置は、電子部品が搭載された基板を、蓋部材とベース部材からなる基板ボックスに収納して構成され、
前記基板ボックスは、前記蓋部材と前記ベース部材が重合され固着手段により分離困難に固着される重合部を有し、当該基板ボックスの開放を規制する開放規制部を備え、
前記開放規制部に前記メイン制御装置の正当性を判断するための正当性判定情報を送信するICタグが設けられ、
前記サブ制御装置は、
前記ICタグから前記正当性判定情報を読み取る読取手段と、
前記読取手段による前記正当性判定情報の読取結果に基づいて、前記メイン制御装置の正当性を判断する正当性判断手段と、を備え
前記メイン制御装置は、前記前面枠に着脱可能に取り付けられる遊技盤の裏面に配設される一方、
前記サブ制御装置は、前記遊技盤が着脱可能に取り付けられる前記前面枠に配設され、
遊技盤固有の演出に関するデータを記憶する機能を有するデータ装置が、前記サブ制御装置とは別個に、前記遊技盤の裏面に配設され、
前記データ装置には、前記ICタグの前記正当性判定情報としての固有識別情報を判断するための情報が記憶されていることを特徴としている。
ここで、ベース部材と蓋部材は、例えば、基板の電子部品の搭載面に対面する表面板を有する部材と、基板の裏面(ハンダ面)に対面する裏面板を有する部材とが、重ね合わせられることで基板を収納する空間部を形成できるものであれば如何なるものであってもよく、例えば、平板状のベース部材に凹室の蓋部材を重ねるものや凹室状のベース部材の開口面を平板状の蓋部材を塞ぐものでもよい。なお、各部材は、例えば、透明な合成樹脂で構成されていることが望ましい。
また、固着手段により分離困難に固着とは、例えば、ワンウェイネジやリベット等の固着手段により固着することで、蓋部材側の重合部と蓋部材との連結部、或いはベース部材側の重合部とベース部材との連結部を破壊しない限り基板ボックスを開放できない固着のことを言う。
電気部品としては、例えば、液晶表示器、装飾発光器(LED等)、スピーカ等が挙げられる。また、遊技盤固有の演出に関するデータとしては、例えば、画像データ、音データ、発光パターンデータ等が挙げられる。
請求項1に記載の発明によれば、ICタグからメイン制御装置の正当性を判断するための正当性判定情報の読取手段による読取結果に基づいて、メイン制御装置の正当性を適正に判断することができ、これにより、基板ボックスが不正に開放され、メイン制御装置に対する不正行為を確実かつ迅速に発見でき、不正行為の防止を図ることができる。
また、サブ制御装置でICタグから正当性判定情報を読み取って、メイン制御装置の正当性を確実に監視して判断することができる。
また、請求項1に記載の発明によれば、サブ制御装置は、遊技盤が装着される前面枠側に配設される一方、メイン制御装置は、遊技盤の裏面に配設されるようにしたので、ICタグの監視機能を前面枠側に残すことができ、遊技盤のみを交換する際に効率のよい構成とすることができる。
さらに、請求項1に記載の発明によれば、データ装置をサブ制御装置とは別個に設けるとともに、該データ装置を遊技盤裏面に配設し、データ装置にICタグの固有識別情報を判断するための情報を記憶するようにしたので、サブ制御機能のうち、演算機能を有する部分を前面枠側に残すことができ、遊技盤交換時にはサブ制御装置全体を交換する必要がなくデータ装置のみを交換でき効率のよい構成とすることができる。
また、データ装置にICタグの正当性を判断するための情報を記憶することができ、例えばデータ装置をメイン制御装置とともに設置した場合には、遊技盤の交換時に該情報の更新等が必要なくなって、遊技盤を交換するだけで新たなICタグの監視システムを構築することができる。つまり、例えば、サブ制御装置に当該ICタグの正当性を判断するための情報を記憶しておく場合に必要とされる遊技盤交換時における当該情報の更新作業が必要なくなる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、
前記開放規制部は、前記重合部を選択的に固着可能に複数設けられ、
前記複数の開放規制部の各々に、前記正当性判定情報として、各々異なる固有識別情報を記憶した前記ICタグが設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、重合部を選択的に固着可能に基板ボックスに複数設けるとともに、各々に異なる固有識別情報を記憶したICタグを設けたので、公的機関による検査にも何ら問題なく対応でき、また、検査後においても検査前と同様にメイン制御装置に対する監視を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の遊技機において、
前記開放規制部には、当該基板ボックスを開放する際に切断される切断部が形成され、
前記ICタグは、前記切断部が切断されると当該ICタグの機能が不能になるように構成されていることを特徴としている。
ここで、ICタグの機能が不能とは、正常な通信ができなくなることであって、例えば、重合部の破壊により通信部が破壊される場合の他、ICタグの本体が破壊されるもののことである。
請求項3に記載の発明によれば、開放規制部に、基板ボックスを開放する際に切断される切断部を形成し、当該切断部が切断された場合にはICタグとの通信不良等により不正行為が行われたことを検出できることとなり、切断部の切断状態を確実に検出することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機において、
前記切断部に、前記ICタグの通信部が設けられていることを特徴としている。
ここで、ICタグは、例えば、サブ制御装置からの電磁誘導により電力供給を受けるタイプが望ましいが、電池内蔵のものでもよい。例えば、電力供給を受けるタイプの場合、通信部を電力供給部とすれば、切断部を切断することでICタグの機能を確実に不能動化することにもなって、より効果的である。
請求項4に記載の発明によれば、切断部にICタグの通信部を設けたので、切断部を切断によりICタグとの通信不良を確実に実現でき、切断部の切断状態を確実に検出することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機において、
前記遊技盤の本体部を透光性合成樹脂で構成すると共に、該遊技盤を着脱自在に装着する前面枠の裏面側に裏機構枠を設け、該裏機構枠における前記遊技盤の後方位置に画像表示ユニットを配設することで、当該遊技機前方から前記遊技盤を透かして画像表示を視認可能に構成され、
前記裏機構枠の下方部には、前後方向に貫通した開口部が形成され、
前記遊技盤の前記開口部に対応する箇所に、前記メイン制御装置が回動機構を介して配設され、
前記メイン制御装置は、前記遊技盤を前面枠に対して着脱する際に、該遊技盤と略平行な起立状態から、当該メイン制御装置が前記開口部に挿脱可能となる傾倒状態に、前記回動機構により変換可能に構成され、
前記裏機構枠の背面に、前記サブ制御装置が配設され、
前記遊技盤を前記前面枠に装着した後、前記メイン制御装置を前記起立状態に変換して固定すると、該メイン制御装置が前記裏機構枠の背面の前記サブ制御装置に重合するように構成されていることを特徴としている。
請求項5に記載の発明によれば、遊技盤の本体部を透光性合成樹脂で構成すると共に、該遊技盤を着脱自在に装着する前面枠の裏面側に裏機構枠を設け、該裏機構枠における遊技盤の後方位置に画像表示ユニットを配設することで、遊技機前方から遊技盤を透かして画像表示を視認可能に構成し、前記裏機構枠の下方部には、前後方向に貫通した開口部を形成し、遊技盤は、開口部に対応する箇所に、メイン制御装置を回動機構を介して配設し、メイン制御装置は、遊技盤を前面枠に対して着脱する際に、遊技盤と略平行な起立状態から、当該メイン制御装置が開口部に挿脱可能となる傾倒状態に、回動機構により変換可能に構成され、裏機構枠の背面にサブ制御装置を配設し、遊技盤を前面枠に装着した後、メイン制御装置を起立状態に変換して固定すると、該メイン制御装置が裏機構枠背面のサブ制御装置に重合するように構成したので、画像表示ユニットを遊技盤交換時にも前面枠側に残すことができ、また、メイン制御装置をスペース的に限りのある遊技機裏面において効率よく設置することが可能となる。
さらに、メイン制御装置とサブ制御装置を近い位置に配置することが可能となるので、ICタグの通信を効率よく行うことができる。また、ICタグとの通信を極めて近い位置で行うように各制御装置の位置関係やメイン制御装置における重合部の位置を設定した場合には、通信の安定化の他、メイン制御装置が正規な位置にあるか否か正常に起立状態に変換しているかも監視することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機において、
前記重合部が前記固着手段により固着されているか否かを検出する固着検出手段を備え、
前記ICタグは、前記固着検出手段による検出結果に基づいて、前記重合部が固着されているか否かに係る固着情報を前記正当性判定情報として送信するように構成されていることを特徴としている。
請求項6に記載の発明によれば、固着検出手段の検出に基づき重合部が固着されているか否かを特定可能な固着情報を正当性判定情報として送信するようにしたので、重合部が正常に固着されているか否かを監視することができ、固着ミス等を発見できる。加えて、例えば、不正係員等により故意に重合部を固着しない不正行為、即ち、固着しなければ後でICタグに係わる機能を破壊しないでも基板ボックスの開放を可能とさせる不正行為等も発見することができる。さらに、重合部を複数設けた場合には、どの重合部が現在の検査対象であるかを確実に特定することができ、固着している重合部が検査対象となる正規な重合部であるか否かを発見することもできる。
本発明によれば、メイン制御装置の正当性を判断するための正当性判定情報の読取手段による読取結果に基づいて、メイン制御装置の正当性を適正に判断することができ、これにより、基板ボックスが不正に開放され、メイン制御装置に対する不正行為を確実かつ迅速に発見でき、不正行為の防止を図ることができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1〜図20を用いて説明を行う。
本実施形態の遊技機100は、例えば、図1〜図7に示すように、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側に、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。
なお、矩形枠状の機枠110は、例えば、裏面側から見て左側の一辺が金属製とされ、その他の辺は木製となっている。これによって、裏面側から見て左側の一辺においては、強度を保ったまま厚みを薄くでき、後述するように大型の表示ユニット170を備える裏機構枠160の配設を可能としている。
前面枠120は、例えば、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支され、表示ユニット170を備える裏機構枠160とを有する。
前面枠本体130は、例えば、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うように概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部131が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部131から前側に臨むようになっている。即ち、遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の開口部131、即ち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、例えば、図1に示すように、前面枠本体130の前側を覆うようにクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板141との間で、遊技盤1の前面に設けられた遊技領域区画壁9に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する第1遊技領域1aとされている。
クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、例えば、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の第1遊技領域1aの前側を開放可能となっている。
また、クリア部材保持枠140には、例えば、前面枠本体130の開口部131をほぼ閉塞するように、該開口部131に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な第1遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも第1遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて第1遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、例えば、枠装飾装置としてのランプやLED、音声を出力するスピーカ58,58などが設けられている。
また、前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、例えば、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。
鍵穴143は、例えば、前面枠本体130の施錠装置の一部を構成するとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部を構成しており、当該鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
発射操作ユニット150は、例えば、左右側部のうちの一側部となる左側部が前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151と、その下の下部パネル152とからなる。
開閉パネル151は、例えば、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置(図示略)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。
下部パネル152には、例えば、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、第1遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該第1遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156や、スピーカ58などが設けられている。
また、例えば、図3に示すように、前面枠本体130の裏面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部131の上端部から中央より少し下側にわたる部分には、前面枠本体130の裏面側を覆うように裏機構枠160が配置されている。
裏機構枠160の前面の左端部は、例えば、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、裏機構枠160を開くことにより、遊技盤1の裏面側の上部を開放可能となっている。
なお、裏機構枠160と前面枠本体130の連結部分は着脱自在であって、前面枠本体130、裏機構枠160はそれぞれユニット単位で交換やメンテナンスが可能となっている。
また、例えば、図4に示すように、前面枠本体130の裏面側であって遊技盤1が嵌め込まれた開口部131の下方には、排出ユニット190による賞球の排出、発射装置による遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34、遊技機100内の各装置に電力を供給する電源回路としての電源供給装置37が取り付けられている。
なお、図示は省略するが、前面枠本体130には、例えば、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
裏機構枠160は、例えば、図3〜図5に示すように、裏機構枠本体161と、画像を表示する画像表示装置としての表示ユニット170を案内するためのガイド部162とを有し、表示ユニット170の他、表示ユニット170を制御する第1演出制御装置33と、賞球などを排出する排出装置190と、排出装置190に遊技球を供給する貯留タンク192等が設けられている。
また、裏機構枠160は、例えば、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれる開口部131を裏面側から覆って遊技盤1の裏面に臨む状態と、後方に扉状に回動して遊技盤1の裏面側を開放する状態との間で回動可能となっている。即ち、例えば、裏機構枠160に表示ユニット170が配設されることで、表示ユニット170は、該裏機構枠160を介して前面枠120側に配設された状態で遊技盤1の後方位置に配設されることとなる。そして、裏機構枠本体161において遊技盤1と平行に配され、遊技盤1の裏面側を覆うように配される部分が後面部161aとなる。
裏機構枠本体161は、例えば、所定の厚みを有し、当該裏機構枠本体161の前後面に種々の機構体が取り付けられている。
即ち、裏機構枠本体161の前面には、例えば、表示ユニット170を前側に付勢する表示ユニット付勢手段をなす付勢部材としての圧縮コイルばね(図示略)を収納する後側が閉鎖された筒状の付勢部材収納部181,181(裏面側のみを図示)や、裏機構枠本体161を補強するための補強リブが形成されている。また、裏機構枠本体161の後面部161aの背面には、例えば、第1演出制御装置配設部165や接続用凹部183、流路形成凹部184、排出装置配設凹部185などの前方に窪んで後方に開口した凹部が形成されており、裏機構枠本体161の前面の一部はこれら凹部の裏面によって形成されている。また、裏機構枠本体161の前面の周囲には、上下の一部を除いて前側に延出する周囲壁187が形成されており、裏機構枠本体161の前面側は全体が凹部となっている。
また、裏機構枠本体161の前側には、例えば、図3に示すように、それぞれコ字状のガイド部162,162が左右の側面を前側に延長するように取り付けられている。そして、後面部161a及び周囲壁187、ガイド部162,162によって、所定の奥行きを有するとともに前面側(遊技盤1の裏面に臨む側)に開口した略矩形凹室形状の空間(少なくとも背面と左右側面とを囲まれた空間)が形成され、当該空間が表示ユニット170を収納する表示ユニット収納部168となっている。
即ち、ガイド部162,162は、例えば、裏機構枠本体161における後面部161aの左右端部の各々に設けられ、周囲壁187とともに表示ユニット収納部168の側面部をなしている。
表示ユニット収納部168には、例えば、画像表示面171が前側(開口した側)となるように表示ユニット170が配設されており、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に臨むように配することで、遊技盤1の裏面側に表示ユニット170の画像表示面171が臨むようになっている。
表示ユニット170は、例えば、前面側が開口した矩形箱状(額縁状)に形成された金属製の表示ユニットケース174と、この表示ユニットケース174に収容された液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56を含む)とを有する。そして、表示ユニットケース174の前面側から液晶表示パネル175の画像表示面171を有する前面が露出している。
液晶表示パネル175は、例えば、矩形板状であって表示ユニットケース174にちょうど収まる大きさとなっている。また、液晶表示パネル175は、例えば、液晶表示器55やバックライト56などから構成され、液晶表示器55の画像表示面171が、前側に臨むように配されている。
また、裏機構枠160の後面部161aの背面(裏面)には、例えば、図4に示すように、前方に窪んで後方に開口した略矩形状の凹部である第1演出制御装置配設部165が形成され、当該第1演出制御装置配設部165に液晶表示器55の表示を制御する第1演出制御装置33が配設されている。
裏機構枠本体161の上面には、例えば、遊技機100が設置される図示しない島設備に設けられた供給装置から供給される遊技球を一時貯留し、排出装置190に供給する貯留タンク192が取り付けられるようになっている。
貯留タンク192の底面は、例えば、裏機構枠本体161の後方に向かって下るとともに、裏機構枠本体161の裏面側から見て左方向に下る傾斜を有しており、この傾斜下流側に位置する貯留タンク192の底面には、貯留タンク192内の遊技球を外部に排出する排出口(図示略)が形成されている。
排出口は、例えば、後面部161aの背面に位置しており、後面部161aの背面に形成された流路形成凹部184には、この排出口に連通した導出流路を形成する導出流路形成部材195,196が取り付けられている。
導出流路は、例えば、排出口から排出された遊技球を裏機構枠160の右端部へ誘導するとともに、裏機構枠160の右端部においてさらに下方へ誘導するように形成されており、その下流側端部は、裏機構枠160の裏面に設けられた排出装置190に接続されている。また、貯留タンク192に隣設して、例えば、遊技機外部の装置(管理装置)と接続するための盤用外部出力端子が設けられている。
排出装置190は、例えば、裏機構枠本体161の裏面側から見た右端部における上下方向の略中央に形成された排出装置配設凹部185に取り付けられている。
また、排出装置190は、例えば、上部に導出流路に接続されて遊技球を受け入れる流入口を、下部に下部流路に接続されて遊技球を排出する排出口を備え、排出発射制御装置34が遊技制御装置30の制御の下で排出装置190を作動させることにより、所定数の遊技球を下部流路に排出するようになっている。
排出装置190の排出口に接続した下部流路は、例えば、裏機構枠160の裏面側から見て右端に沿って取り付けられた下部流路形成部材197によって形成され、排出装置190から排出された遊技球を下方に誘導するようになっている。
下部流路の下流側端部は、例えば、発射操作ユニット150の前面に形成された上皿153に連通され、排出装置190から排出された所定数の遊技球が上皿153排出されるようになっている。
なお、貯留タンク192の排出口から排出装置190に至る導出流路内には、常に遊技球が待機している状態となっており、排出装置190によって導出流路内の遊技球が排出されることに伴って貯留タンク192から流路に遊技球が流入するようになっている。
また、開口部131に嵌め込まれる遊技盤1は、例えば、遊技盤本体1bと、遊技盤本体1bの裏面側に配される遊技盤裏面構成部材80とを備える。
遊技盤本体1bは、例えば、透明な合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやアクリル)からなり、前面には、遊技領域区画壁9で囲まれた第1遊技領域1aを有し、この第1遊技領域1a内に発射装置60から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技盤本体1bの前面側には、例えば、第1遊技領域1aを区画する遊技領域区画壁9を備える遊技領域区画部材8,8,…が取り付けられている。
遊技領域区画部材8,8,…は、例えば、所定の厚みを有し、遊技盤本体1bの前面の四隅に配されて第1遊技領域1aを区画するものであって、遊技盤1の中心側に配される側面が第1遊技領域1aを区画する遊技領域区画壁9をなしている。また、遊技領域区画部材8,8,…は、例えば、不透明な材質からなり、第1遊技領域1a以外から遊技機100の内部が見えないようになっている。
さらに、遊技領域区画部材8,8,…には、例えば、遊技盤1を前面枠本体130に形成された開口部に対して着脱可能とする係合凹部8b、固定凹部8cが形成されている。
即ち、前面側から見て左側の上下にある遊技領域区画部材8,8には、例えば、前面枠本体130に設けられた係合部材132,132が係合可能な係合凹部8bが形成され、一方、遊技盤1の前面側から見て右側の上下にある遊技領域区画部材8,8には、前面枠本体130に設けられた固定部が係合可能な固定凹部8cが形成されている。そして、前面枠本体130に形成された開口部に対して、例えば、前面側から係合凹部8b,8bを係合部材132,132に係合させ、この係合部分を軸として他端部を後方に回動させて開口部に収容し、固定凹部8c,8cに固定部133,133を係合させることで遊技盤1が前面枠本体130に固定されるようになっている。
遊技盤裏面構成部材80は、例えば、遊技盤本体1bの周囲に沿う矩形状をしており、不透明又は半透明とされた合成樹脂(例えば、ポリカーボネートやABS)からなる。また、遊技盤裏面構成部材80における遊技盤本体1bの裏面に沿って配されるベース盤81の略中央部には、例えば、遊技盤本体1bに形成された第1遊技領域1aの大部分と重なるように略矩形状の視認開口87が形成されている。
また、ベース盤81の裏面側には、例えば、視認開口87の左右及び下側に沿って後方に突出する表示領域区画壁82が形成されており、また上側には、演出部材を備え、遊技盤装飾装置54の一部をなす演出装置25が配されており、これによって前後方向に沿った筒状の空間が形成されている。
この表示領域区画壁82及び演出装置25は、例えば、遊技盤1の後方に配される後述する表示ユニット170の画像表示面171に近接するように配される(当接はしない)ようになっており、特図変動表示ゲームに対応した表示ゲームなどの表示領域を区画するものである。即ち、表示ユニット170の画像表示面171のうち、視認開口87の周縁に沿って形成された表示領域区画壁82及び演出装置25で囲まれた領域が遊技盤1の前面側から視認可能な表示領域(視認領域)となる。また、表示領域区画壁82が遊技盤1と表示ユニット170との間の空間の側壁を構成する側部囲い壁をなす。これによって、第1遊技領域1aの大部分に表示ユニット170の画像が表示されることとなる。また後述するように、この遊技盤本体1bの裏面側における表示領域区画壁82及び演出装置25で囲まれた領域の一部が、遊技球が流下可能な第2遊技領域20とされている。
演出装置25は、例えば、内部に演出部材と、この演出部材を駆動する駆動装置が設けられており、遊技の進行に合わせて演出部材を視認開口87に現出させることで、遊技の演出を行うものである。
ベース盤81の裏面には、例えば、左右の端部に隣接する位置に、後方へ突出する押圧部83,83,…が上下に形成されている。
押圧部83,83,…は、例えば、遊技盤1の裏面側に配される表示ユニット170の前面(表示ユニット170の外枠をなす表示ユニットケース174の前面)に、その後端部が当接するようになっている。この表示ユニット170は、例えば、表示ユニット付勢手段(圧縮コイルばね182)によって前側に付勢されているので、押圧部83,83,…と表示ユニット170は密着した状態で保持されるようになっている。
また、押圧部83,83,…は、例えば、ベース盤81に形成された基部83aと、基部83aの後端部にねじによって取り付けられた摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなる押圧部材83bとを有している。さらに、ベース盤81の裏面側から見て右側に位置する押圧部83,83の基部83aには、例えば、押圧部材83bに加え、上下方向に沿った軸を中心に回動可能なローラ83cが、外側に位置する角部に取り付け可能とされている。
遊技盤本体1bの前面側に形成された第1遊技領域1a内には、例えば、遊技盤1の装飾や遊技球を流下案内する遊技装置として、普図始動ゲート6、始動入賞口10及び普通変動入賞装置3、特別変動入賞装置4が設けられている。さらに、遊技装置として、例えば、一般入賞口形成部材14,14に設けられた一般入賞口2,2、風車と呼ばれる打球方向変換部材11,11、多数の遊技釘500,…(図2にあっては、一部のみ図示)、流下方向規制装置7、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口5、ランプ・LEDなどの遊技盤装飾装置54(図14参照)などが設けられている。さらに、遊技装置として、例えば、遊技盤本体1bの裏面側に設けられた第2遊技領域20への導入口をなすワープ入口12,12、第2遊技領域20からの導出口13が設けられている。
普図始動ゲート6は、例えば、遊技球が上下に通過可能なゲートであり、その内部には遊技球の通過を検出するゲートセンサが設けられている。そして、該ゲートセンサで遊技球が検出されることに基づき普図変動表示ゲームの始動条件が成立するようになっている。また、普図変動表示ゲームは、遊技盤1の前面側に設けられた図示しない普図変動表示器にて表示されるようになっている。
さらに、遊技盤1の前面側には、例えば、未処理となっている第1普図変動表示ゲームの回数をLEDの点滅で表示する図示しない普図始動記憶表示器が設けられている。
始動入賞口10及び普通変動入賞装置3は、例えば、第1遊技領域1aの下部にあって、その内部には遊技球の流入を検出する始動口センサ50(図14参照)が設けられている。即ち、始動入賞口10及び普通変動入賞装置3は、例えば、特図始動入賞口であって、始動口センサ50で遊技球が検出されることに基づき特図変動表示ゲームの始動条件が成立するようになっている。この特図変動表示ゲームは、遊技盤1の前面側に設けられた図示しない特図変動表示器にて表示されるようになっている。また、遊技盤1の前面側には、例えば、未処理となっている特図変動表示ゲームの回数をLEDの点滅で表示する図示しない特図始動記憶表示器が設けられている。
普通変動入賞装置3は、例えば、左右一対の開閉部材3a,3aを具備し、始動入賞口10の下部に配設され、この開閉部材3a,3aは、常時は遊技球が流入不能な閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置3の開閉部材3a,3aが所定時間(例えば、0.5秒間)逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置3に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化するようになっている。これにより、特図変動表示ゲームの始動が容易となる。
また、特図変動表示ゲームは、例えば、第1遊技領域1a内に設けられた特図変動表示器で実行されるが、ここで実行される特図変動表示ゲームに対応する表示ゲームが表示ユニット170の画像表示面171に表示されるようになっている。この特図変動表示ゲームに対応した表示ゲームの表示領域は、例えば、遊技盤裏面構成部材80に形成された表示領域区画壁82によって区画された領域であって、透明な材質からなる遊技盤本体1bを通して、その裏面側に配された表示ユニット170の画像表示面171を視認可能な領域となっている。
なお、遊技機100に特図変動表示器を備えずに、例えば、表示ユニット170のみで特図変動表示ゲームを実行するようにしても良い。そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図変動表示器の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して画像表示面171における表示ゲームの表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。
特別変動入賞装置4は、例えば、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉4aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。
なお、開閉扉4aは、ソレノイド(大入賞口SOL53、図14参照)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するための大入賞口用センサ(カウントセンサ51、図14参照)が配設されている。
一般入賞口形成部材14,14は、例えば、第1遊技領域1aの下部に位置する遊技領域区画壁9に沿って配されており、前面側には一般入賞口2,2が形成されている。
一般入賞口2,2には、例えば、当該一般入賞口2,2に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ52(図14参照)が配設されている。
また、一般入賞口形成部材14,14は、例えば、遊技に関連した装飾が施されて不透明となっているとともにLEDなどを備えており、遊技盤1の装飾を行う遊技盤装飾装置54の一部をなしている。
そして、遊技を開始することにより第1遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口2,2、特図始動入賞口(始動入賞口10、普通変動入賞装置3)、大入賞口(特別変動入賞装置4)等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球としての遊技球が後述の排出発射制御装置(排出発射制御基板)34の制御により排出装置190によって貯留皿に排出される(払い出される)ようになっている。
また、流下方向規制装置7は、例えば、第1遊技領域1aとなる遊技盤本体1bの前面に突出するように取り付けられている。
流下方向規制装置7は、例えば、透光性を有する材質からなる部材で、鎧部7aとその両端に接続した案内部7b,7bとから略コ字状に形成されていて、コ字状の開口部分が下側を向くように第1遊技領域1aの中央部に配され、第1遊技領域1aの中央部分を区画するようになっている。これによって、第1遊技領域1aに発射されて流下する遊技球が第1遊技領域1aの左右に振り分けられ、第1遊技領域1aの中央部分における画像表示面171の視認性が保たれるようになっている。
鎧部7aは、例えば、第1遊技領域1aの中央部分に対して上側に配されて上方に突出するような円弧状をしており、その上面が中央から左右に下るような傾斜面とされている。このように上面が円弧状となっていることで、第1遊技領域1aの上方に発射され、流下する遊技球を傾斜に沿って左右に振り分けることができるようになっている。
案内部7b,7bは、例えば、鎧部7aの端部に連続して形成され、第1遊技領域1aの中央部分に対して左右に配されて下方に向かって延在するようになっている。また、案内部7b,7bは、例えば、鎧部7aで左右に振り分けられた遊技球が中央部分へ戻らないように下方へ案内するものである。さらに、案内部7b,7bの下端部は、例えば、ワープ流路24a,24aへの入口となるワープ入口12,12が、流下方向規制装置7の外側(案内部7bと、対向する遊技領域区画壁9との間)を流下する遊技球を受け入れ可能に形成されている。また、遊技盤本体1bにおけるワープ入口12,12が配される部分には、例えば、前後に貫通したワープ孔が形成され、ワープ入口12,12から流入した遊技球を、遊技盤本体1bの裏面側に形成された後述する第2遊技領域20へ誘導可能とされている。
遊技盤本体1bの裏面側における表示領域区画壁82で囲まれた領域内には、例えば、遊技装置としてのステージ部材21が配されている。
ステージ部材21は、例えば、透光性を有する材質からなる板状の部材であって、より具体的には、左右両側が中央に向かって下る傾斜面となっているとともに、中央部が上向きに突出した略W字状に形成されている。また、ステージ部材21は、例えば、左右の端部は表示領域区画壁82の内周面と近接して配され、後端部は表示領域区画壁82の後端部と等しい前後位置に配されている。
遊技盤本体1bの裏面におけるワープ入口12,12と対応する位置には、例えば、遊技装置としての遊技球流路形成部材をなすワープ流路形成部材24,24が配されている(図5参照)。
ワープ流路形成部材24,24は、例えば、透光性を有する材質からなる部材で、ワープ入口12,12に流入してワープ孔を通って遊技盤本体1bの裏面に至った遊技球を、ステージ21a上に誘導するワープ流路24aを備える。
ワープ流路24aは、例えば、遊技球を一列で流下可能な筒状の流路であって、その入口となる上流側端部は遊技盤本体1bに形成されたワープ孔に接続しており、ここから遊技盤本体1bの裏面に沿って遊技盤本体1bの側端方向へ屈曲し、出口となる下流側端部はステージ21aの側端部の上方に近接した位置に配されるようになっている。これによって、第1遊技領域1aに開口したワープ入口12に流入した遊技球は、ワープ流路24aを通って第2遊技領域20におけるステージ部材21の上面に形成されたステージ21aに誘導されることとなる。
ステージ21aには、例えば、上述したワープ流路24aを流下した遊技球が誘導されるようになっており、ステージ21aに誘導された遊技球は、略W字状の傾斜に沿って左右に転動するようになっている。
ステージ部材21の中央部は、例えば、遊技盤本体1bに形成された導出口13の後方に位置するように形成されており、ステージ21aは、導出口形成部材23によって形成された導出口13の底面に連続するようになっている。これによって、ステージ21a上を転動する遊技球は前側へ誘導され、導出口13から第1遊技領域1aへ導出されることとなる。
また、ステージの左右方向の中央であって、遊技球が転動する面の下側には、例えば、遊技球が流下可能な流路である球誘導路22の後方部分が形成されている。
球誘導路22は、例えば、前後方向に沿って延在するように形成された遊技球が一個流下可能な内径を有する筒状の流路で、前側に向かって下るように傾斜している。この球誘導路22の下流側端部はステージ部材21の前端部に開口しており、導出口形成部材23に形成された球誘導路22の前方部分に接続するようになっている。
第1遊技領域1aにおける始動入賞口10の上側には、例えば、第2遊技領域20からの導出口13が形成されている。
導出口13は、例えば、遊技盤本体1bに形成された前後に貫通した導出孔に導出口形成部材23を取り付けることで構成されている。導出口形成部材23は、例えば、遊技盤本体1bと略同じ厚みを有し、導出孔に嵌め込まれる部分に導出口13を形成する筒状の開口23aが形成されている。筒状の開口23aの内周面における下側の面(導出口13の底面)は、例えば、後方に配されるステージ21aの形状に合わせた曲面とされているとともに前側に傾斜するようにされており、ステージ21aから前側に誘導された遊技球を第1遊技領域1aに誘導可能とされている。また、筒状の開口23aの下側の面の下方には、例えば、ステージ21aの下方に前後方向に沿って延在するように形成された球誘導路22の後方部分と連通する球誘導路22の前方部分が形成され、これらによって、前後方向に延在する球誘導路22が形成される。
遊技盤裏面構成部材80の裏面側であって、例えば、視認開口87の下側には、取付ベース85が設けられている。
取付ベース85には、例えば、始動入賞口10、普通変動入賞装置3、特別変動入賞装置4、一般入賞口2,2などに入賞した遊技球を流下させる入賞球流路が設けられている。入賞球流路は、例えば、遊技機100の外部(島設備の回収樋)に連通する図示しない流路に接続するようになっている。
また、取付ベース85の裏面側から見て左側の端部は、例えば、上下方向に沿って延在する回動軸86,86が形成されており、第2演出制御装置31が左右方向に扉状に回動可能に軸支されるようになっている。
第2演出制御装置31は、例えば、画像データなどを記憶したROMを備える演出データ基板32と、遊技盤装飾装置を駆動するための盤装飾ドライバ35aを備えたドライバ基板35を備え、遊技制御装置30の制御の下で演出の制御を行うものである。
また、第2演出制御装置31は、例えば、取付ベース85に対して回動可能に軸支されるように、遊技盤裏面構成部材の下部であって裏面側から見て左側の端部に、取付ベース85の裏面側に形成された回動軸86,86が挿入される貫通穴を有する軸受部71c,71cが形成されている。
また、第2演出制御装置31の裏面の左上部には、例えば、第1演出制御装置33の下端部を収容可能となるように、前方側に窪んだ第1演出制御装置収容凹部(図示略)が設けられている。さらに、第2演出制御装置31の裏面の略中央部には、左右方向に沿って延在する回動軸71d,71dを備える一対の支持部71e,71eが形成され、遊技制御装置30が上下方向に扉状に回動可能に軸支されるようになっている。
遊技制御装置30は、例えば、第2演出制御装置31の裏面側に配設されている。この遊技制御装置30は、例えば、CPUなどが備えられた遊技制御基板310が基板ボックス320に収納されたものである(詳細後述)。
基板ボックス320には、例えば、遊技制御基板310に設けられたコネクタ部30e,30e,…を外部に露出させるためのコネクタ挿通孔341が形成されており、遊技制御装置30を他の装置と接続できるようになっている。
基板ボックス320の下部には、例えば、第2演出制御装置31の裏面に形成された支持部71eの回動軸71dを挿通可能な挿通穴90aを備える回動軸受90,90が形成されている。これにより、遊技制御装置30は、例えば、第2演出制御装置31に対して回動可能に配される。即ち、支持部71e,71e並びに回動軸受90,90が、遊技制御装置30を第2演出制御装置31の裏面に沿って遊技盤1と略平行な起立状態(図4及び図6参照)から、保持板71fに支持されて水平な状態となって、裏機構枠160に前後方向に貫通して形成された開口部163(図3参照)に挿脱可能となる傾倒状態(図7参照)に変換可能とする回動機構を構成している。
なお、遊技制御装置30の起立状態は、例えば、支持部71e,71eの近傍の保持部材や重合する第1演出制御装置33に配設される保持部材(図示略)により保持固定されるようになっており、かかる状態で、遊技制御装置30と第1演出制御装置33が重合するようになっている。即ち、第1演出制御装置33の背面部下側には、例えば、遊技制御装置30の厚みの分だけ薄く形成された遊技制御装置配設部331が設けられ(図7参照)、遊技制御装置30を傾倒状態から起立状態に変換することで、当該遊技制御装置30が遊技制御装置配設部331に配置されて第1演出制御装置33と重合することとなる。
次に、遊技制御装置30の詳細な構造について、図8〜図13を参照して説明する。
遊技制御装置30は、例えば、図8及び図9に示すように、遊技機100の動作に関わる制御を実行するための各種電子・電気部品とコネクタを実装した略四角形状の遊技制御基板310を、合成樹脂製のベース部材330と蓋部材340よりなる基板ボックス320に収納したものである。
基板ボックス320は、例えば、遊技制御基板310の一方の面(例えば、コネクタが実装されていない面)を収容した状態で固定するベース部材330と、該ベース部材330の開口面を塞ぐとともに、遊技制御基板310のコネクタ部30e,…を挿通させるコネクタ挿通孔341…を備える蓋部材340とから構成する。
なお、蓋部材340は、遊技制御基板310に実装された各種の電子・電気部品を収容できる収容空部が形成されるように、ベース部材330に比べて膨出量が大きいものである。
また、蓋部材340をベース部材330に対して係脱可能に取り付けられるよう、蓋部材340に相対向する二側縁(図3及び図4においては、上縁と下縁)から突出する係合片342を適宜設けるとともに、ベース部材330の対応する二側縁(図3及び図4においては、上縁と下縁)には係合受け部300aを設け、係合受け部300aに係合片342を係合させることで蓋部材340とベース部材330が組み合わされる。
また、係合受け部300aと係合片342の係合状態は、蓋部材340に設けられた係止操作片343の係止部がベース部材330に設けた係止突起332に係止されることで、解除されないようになっている。
ベース部材330に蓋部材340を適正に組み合わせた状態である基板ボックス320の開放規制部形成壁320a(ベース部材330の開放規制部形成壁330aと蓋部材340の開放規制部形成壁340aからなり、図8及び図9においては右側壁)には、例えば、当該基板ボックス320の開放を規制する第1〜第4開放規制部351〜354が設けられている。
第1〜第4開放規制部351〜354は、例えば、ベース部材330の第1〜第4ベース側開放規制部301〜304と蓋部材340の第1〜第4蓋側開放規制部401〜404が相互に重なり合うことで形成され、開放規制部形成壁320aから突出する切断部351a〜354aと、各切断部351a〜354aの延出端側に設けた重合部35lb〜354b等を夫々備えている。
切断部351a〜354aは、例えば、ニッパー等の切断具によって比較的容易に切断できる部位であり、蓋部材340の第1〜第4蓋側開放規制部401〜404における各蓋側切断部401a〜404aとベース部材330の第1〜第4ベース側開放規制部301〜304における各ベース側切断部301a〜304aとが相互に重なり合うことで形成されている。
重合部35lb〜354bは、例えば、ベース部材330と蓋部材340に連通する固着孔を有するもので、締め付けると緩めることができないワンウェイネジ361で締め付けられる。また、重合部351b〜354bは、蓋部材340の第1〜第4蓋側開放規制部401〜404における各蓋側重合部401b〜404bとベース部材330の第1〜第4ベース側開放規制部301〜304における各ベース側重合部301b〜304bとが相互に重なり合うことで形成され、ベース部材330に蓋部材340を適正に係合させた状態においては、蓋側重合部401b〜404bに各々設けた固着孔401c〜404cとベース側重合部301b〜304bに各々設けた有底の固着穴301c〜304cが連通し、重合部351b〜354bにおける固着孔となる。
なお、ベース側重合部301b〜304bは、例えば、隣合うものどうしが連結部b1により連結されるとともに、外側のベース側重合部301b、304bは接続部b2により開放規制部形成壁330aに接続されている。
そして、第1〜第4開放規制部351〜354の重合部351b〜354bの何れかにおける固着孔をワンウェイネジ361で締め付けると、ワンウェイネジ361を重合部351b〜354bから外せないために、蓋部材340とベース部材330を分離することができなくなる。
ここで、蓋部材340とベース部材330を分離するためには、ワンウェイネジ361で固着した第1〜第4開放規制部351〜354の切断部351a〜354aを切断し、開放規制部形成壁320aから重合部351b〜354bを取り除かなければならないので、基板ボックス320を開放することは困難となる。しかも、第1〜第4開放規制部351〜354における切断部351a〜354aの切断状況から、ワンウェイネジ361を用いて固着された後に開放された履歴を確認できる。
なお、遊技機100は、遊技制御装置30を封止するために第1開放規制部351が用いられ、ワンウェイネジ361を重合部351bの固着孔へ締め付けた上で、当該重合部351bの開口端を封止蓋362により封止(例えば、超音波溶着により隙間無く接着)し、第2〜第4重合部352b〜354bは、蓋部材340の第2〜第4蓋側開放規制部402〜404の各固着孔402c〜404cに各々ワンウェイネジ361を浅く締め付けた状態(図8参照)で遊技機100が各遊技店等へ出荷される。
そして、本実施形態に係る遊技機100の遊技制御装置30においては、例えば、第1〜第4開放規制部351〜354に各々ICタグ370を配するものとし、ICタグ370によって、第1〜第4開放規制部351〜354の切断・未切断の情報に加えて固着・未固着の情報を取得できるようになっている。
ICタグ370は、例えば、図10に示すように、IC371とアンテナ372を表面フイルム373aと裏面フイルム373bとで封着した構造で、ICタグ読取回路33k(後述)から送信された電波で動作用電源を生成し、ICタグ読取回路33kへ適宜な情報(例えば、固有識別情報)を送信する標準的なICタグ370の機能を有している。これに加えて、本構成例に係るICタグ370は、固着状態検知用の第1固着検知線374aと第2固着検知線374bを有するものであるが、これについては後に詳述する。
また、ICタグ370は、例えば、ベース部材330の第1〜第4ベース側開放規制部301〜304における蓋部材340との重合面(図9においては紙面手前側の面)に形成された浅い窪み状のICタグ配設凹部301d〜304dに配置されるようになっている。
即ち、ICタグ370は、例えば、ICタグ配設凹部301d〜304dの凹部形状に適合するように、ベース側切断部301a〜304aに対応する部位は狭い幅で長尺な切断部配置領域370aとしてアンテナ372が配置され、ベース側重合部301b〜304bに対応する部位は略円形状の重合部配置領域370bとしてIC371と第1,第2固着検知線374a,374bが配置される。
加えて、図11に示すように、ベース部材330における第1〜第4ベース側開放規制部301〜304のICタグ配設凹部301d〜304dは、例えば、開放規制部形成壁330aよりも内側へ食い込むように形成され、ベース側切断部301a〜304aの全領域に亘ってアンテナ372が存する配置構造とされている。
このように、切断部配置領域370aにアンテナ372を配置しておけば、切断部351a〜354aが切断される際には、アンテナ372も切断されることとなり、ICタグ読取回路33kから動作用電源を受けることができなくなるので、ICタグ370としての機能を失った破壊状態となる。
なお、切断部配置領域370aにIC371を配置しておき、IC371が破壊されることでICタグ370としての機能を失うようにしても良い。何れにしても、第1〜第4開放規制部351〜354の切断部351a〜354aが切断されたときには、ICタグ370を応答不能にすることで、第1〜第4開放規制部351〜354の切断・未切断の情報を得ることが可能となる。
また、ICタグ370は、裏面フイルム373bの接着面に塗布した接着剤でICタグ配設凹部301d〜304dの適正位置へ接着するものとし、無理にICタグ370を剥がし取ろうとすると、アンテナ372が途中で切断されたり、IC371とアンテナ372との接続が断たれる等して動作機能が破壊されるようにしておけば、ICタグ配設凹部301d〜304dからICタグ370を剥がして、切断した切断部が切断されていないという情報を送信させたり、固着してない重合部が固着されているという情報を送信させたりする不正を防止できる。
さらに、重合部配置領域370bには、ベース側重合部301b〜304bの固着穴301c〜304cの開口形状に適合するネジ挿通孔375を設け、このネジ挿通孔375の開口内へ第1固着検知線374aの一端部である導通検知端部3741と第2固着検知線374bの一端部である導通検知端部3742が若干突出するように配置するとともに、第1固着検知線374aの他端部であるIC接続部3743と第2固着検知線374bの他端部であるIC接続部3744をIC371へ接続し、第1固着検知線374aと第2固着検知線374bが導通した状態か非導通の状態かをIC371で検知できるようにしてある。
即ち、第1〜第4開放規制部351〜354を固着するための固着手段として用いるワンウェイネジ361を鉄等の導電性素材により形成しておくとともに、第1固着検知線374aの導通検知端部3741と第2固着検知線374bの導通検知端部3742がワンウェイネジ361と接触し得るように配置しておくことで、固着手段により重合部が固着されているか否かを検出する固着検出手段として機能し、第1固着検知線374aと第2固着検知線374bが導通であれば固着状態と判定でき、第1固着検知線374aと第2固着検知線374bが非導通であれば未固着と判定できる。
ここで、例えば、第1開放規制部351の切断部351aを切断して基板ボックス320を開放して遊技制御基板310の検査を行った後、第2開放規制部352により固着する場合を図12(a)及び図12(b)に基づき説明する。
例えば、図12(a)のように、蓋部材340の係合片342をベース部材330の係合受け部300aに挿入して係合した状態で、第2蓋側開放規制部402の固着孔402cに浅く螺合させたワンウェイネジ361を第2ベース側開放規制部302の固着穴302cへ締め付け可能な位置になるので、図12(b)のようにワンウェイネジ361を最奥部まで締め付けることで、第2開放規制部352の固着が完了する。
なお、第1〜第4ベース側開放規制部301〜304の固着穴301c〜304cを有底としたのは不正防止のためである。
上記のようにして、ワンウェイネジ361を第2ベース側開放規制部302の固着穴302cに締め付けると、ICタグ配設凹部302dに配置したICタグ370のネジ挿通孔375を貫通したワンウェイネジ361を介して第1固着検知線374aの導通検知端部3741と第2固着検知線374bの導通検知端部3742が導通することとなる。
なお、第1〜第4開放規制部351〜354として、重合部及び切断部の両方の部分でベース部材330と蓋部材340が重なり合わされた構造のものを例示したが、これに限られるものではなく、少なくとも重合部が重なり合っていれば良い。即ち、例えば、図13に示すように、蓋部材340にのみ切断部(蓋側切断部)402aが設けられ、当該切断部402a及び蓋側重合部402bのベース部材330側の面(例えば、図13における下面)にICタグ370が貼設されている。つまり、ベース側開放規制部1302は、ベース側重合部302bが図示しない連結部及び接続部により接続されてベース側開放規制部形成壁に設けられている。
そして、蓋部材340とベース部材330が組み合わされることによって、アンテナ372の先端側部分が蓋側開放規制部形成壁330aとベース側開放規制部形成壁340aにより挟持されるとともに、IC371よりもアンテナ372と反対側部分が蓋側重合部402bとベース側重合部302bにより挟持された状態となり、ワンウェイネジ361が最奥部まで締め付けることで、開放規制部1302の固着が完了した状態となる。
また、第1〜第4開放規制部351〜354を遊技制御装置30の右側壁に設けるようにしたが、第1〜第4開放規制部351〜354の位置はこれに限られるものではない。
即ち、例えば、図6及び図7に示すように、遊技制御装置30の左側壁であって、当該遊技制御装置30を起立状態とした際に第1演出制御装置33の背面に設けられたICタグ読取回路33kと略対向するような位置に第1〜第4開放規制部2351〜2354を設けるようにしても良い。これにより、ICタグ読取回路33kから第1〜第4開放規制部2351〜2354までの距離を短くすることができ、第1〜第4開放規制部2351〜2354からの各種情報の読み取りをより好適に行うことができる。
次に、遊技機100の制御系について、図14を参照して説明する。
遊技機100は、例えば、図14に示すように、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置(メイン制御装置)30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行う第2演出制御装置(演出データ基板32、ドライバ基板35)31、第1演出制御装置(サブ制御装置)33、排出装置190による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置60による遊技球の発射の制御を行う排出発射制御装置34、電力を供給する電源供給装置37を備えている。
遊技制御装置30は、例えば、CPU30b、RAM30c、ROM30d等を有する遊技用マイクロコンピュータを備えるとともに、図示しない入出力インタフェース、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(発振器)等により構成されている。
CPU30bは、例えば、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。
RAM30cは、例えば、始動入賞口10および普通変動入賞装置3内に設けられた始動口センサ50のオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU30bの作業領域等を備えている。
ROM30dには、例えば、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図変動表示ゲームの大当り発生を判定するための特図変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェースには、例えば、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、始動入賞口10および普通変動入賞装置3の始動口センサ50、大入賞口のカウントセンサ51、一般入賞口2,2の一般入賞口センサ52などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU30bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、例えば、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特別変動入賞装置4の駆動手段としての各種開閉ソレノイド(例えば、大入賞口SOL53)、第1演出制御装置33、賞球の排出や遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34などに出力されている。
第2演出制御装置31は、例えば、遊技機固有のデータを記憶するデータ装置として、演出に関するデータを記憶したROMを備える演出データ基板32と、遊技盤1に配設された電気的機器の駆動機能を有する演出駆動基板をなすドライバ基板35とを有する。
演出データ基板32は、例えば、演出の制御内容を記憶した制御ROM32c、画像や映像データが記憶されたキャラクタROM32b、音データが記憶された音声データROM32dを備えている。
なお、この演出データ基板32に備えられた各種ROMの記憶内容は、例えば、遊技機の機種に依存するものである。
また、演出データ基板32の制御ROM32cには、例えば、ICタグ370のID情報を判断するための情報として当該ID情報と略同一の判定用ID情報が記憶されている。
これにより、遊技機100のサブ制御機能のうち、演算機能を有する部分を前面枠120側に残すことができ、遊技盤1交換時に、演出データ基板32のみを交換でき効率のよい構成とすることができる。
また、演出データ基板32が遊技制御装置30とともに遊技盤1に設置されているので、当該演出データ基板32にICタグ370の正当性を判断するための情報を記憶することで、遊技盤1の交換時に該情報の更新等が必要なくなって、遊技盤1を交換するだけで新たなICタグ370の監視システムを構築することができる。つまり、例えば、第1演出制御装置33に当該ICタグ370の正当性を判断するための情報を記憶しておく場合に必要とされる遊技盤1交換時における当該情報の更新作業が必要なくなる。
ドライバ基板35は、例えば、ランプ・LED、装飾用役物(ソレノイド)などの遊技盤装飾装置54を駆動する盤装飾ドライバ35aを備え、第1演出制御装置33が遊技制御装置30から受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)この盤装飾ドライバ35aを制御し、盤装飾を行うようになっている。
第1演出制御装置33は、例えば、制御装置としてのCPU33b、RAM33cや、表示ユニット170(液晶表示パネル175)における表示を制御する画像用メモリとしてのRAMや、グラフィックプロセッサとしてのVDP(video display processor)33d、画像や映像データが記憶されたサブ画像ROM33eなどを含むビデオ回路、音の出力を制御する音声LSI33f、音量を調節する音声ボリューム33gを備えている。
また、第1演出制御装置33は、例えば、前面枠120に設けられたランプ、LEDなどの前面枠120を装飾する枠装飾装置57を駆動する枠装飾ドライバ33hを備えている。さらに、第1演出制御装置33には、例えば、表示ユニット170の液晶表示パネル175における表示状態を調節するための、輝度調節器33i、コントラスト調節器33jが備えられている。
また、第1演出制御装置33は、例えば、図示しない入出力インタフェースを有し、この入出力インタフェースにはローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置30、第2演出制御装置31の演出データ基板32、遊技機の前面(例えば、上皿153の周囲)に設けられた遊技者が操作可能な演出用ボタン59などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU33bに対し出力される。
なお、遊技制御装置30から出力される制御信号(各種コマンドなど)は中継基板73を介して第1演出制御装置33に送信されるようになっている。
さらに、入出力インタフェースには、例えば、CPU33bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出データ基板32、液晶表示パネル175のバックライト56、枠装飾装置57(枠装飾ドライバ33hを介して)などに出力されている。
なお、CPU33bから出力される制御信号のうち、画像の制御に関する制御信号は、例えば、CPU33bからVDP33dに出力され、VDP33dから該制御信号に基づく画像データが液晶表示器55に出力される。また、音声の制御に関する制御信号は、例えば、CPU33bから音声LSI33fに出力され、音声LSI33fから該制御信号に基づく音声データがスピーカ58に出力される。
そして、第1演出制御装置33は、例えば、遊技制御装置30から中継基板73を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)、枠装飾装置57による枠装飾の制御、表示ユニット170に備えられる液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)の制御、スピーカ58による音の出力の制御を行う。さらに、第1演出制御装置33は、例えば、遊技制御装置30から中継基板73を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)ドライバ基板35の盤装飾ドライバ35aを介して遊技盤装飾装置54の制御を行う。
また、第1演出制御装置33には、例えば、遊技制御装置30に搭載されたICタグからID情報(固有識別情報)や固着情報を読み取るICタグ読取回路33kが搭載されている。
ICタグ読取回路33kは、例えば、図7に示すように、第1演出制御装置33の背面の遊技制御装置配設部331に設けられ、第1演出制御装置33のCPU33bの制御下にて、電源投入時や所定時間毎などに第1〜第4開放規制部351〜354の各々のICタグ370、…と順次情報通信して、所定のICタグ370から送信されるID情報や固着情報等の遊技制御装置30の正当性の判断に係る正当性判定情報を受信するようになっている。そして、ICタグ読取回路33kによる正当性判定情報の読取結果に基づいて、第1演出制御装置33のCPU33bが、正当性判断手段として、遊技制御装置30の正当性を判断するようになっている(詳細後述)。
また、ICタグ読取回路33kには、例えば、切断部351a〜354aが切断されているか否かに係り、第1演出制御装置33のCPU33bによる切断・未切断並びに固着・未固着の判断を可能とする切断情報を入力するための切断情報入力部33lが配設されている。
切断情報入力部33lは、例えば、ディップスイッチ等で構成され、不正に操作されない場所に配設されている。そして、例えば、公的検査機関等による遊技機の検査に際しては、基板ボックス320を開放するために、切断部351a〜354aの何れかを切断した場合には、当該切断部351a〜354aが切断された情報が切断情報入力部33lを介して入力されるようになっている。
以下に、ICタグ読取回路33kによる正当性判定情報の読み取りについて、図15及び図16を参照して説明する。
なお、図15及び図16にあっては、第1開放規制部351の切断部351aを切断し、基板ボックス320を開放して遊技制御基板310の検査を行った後に、第2重合部352bをワンウェイネジ361で固着した遊技制御装置30に対し、ICタグ読取回路33kで各ICタグ370、…からの正当性判定情報の取得を表している。
図15(1)に示すように、第1開放規制部351のICタグ370は破壊されているので、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対して、ICタグ370からの応答はない。よって、図16の収集番号1に示すように、第1開放規制部351に配したICタグ370からはID情報も固着情報もICタグ読取回路33kへ返信されない。
次いで、図15(2)に示すように、第2開放規制部402のICタグ370は、正常に機能しているとともに、ワンウェイネジ361によって第1、第2固着検知線374a、374bが導通している。そして、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対して、ICタグ370からID情報と固着情報が送信される。すなわち、図16の収集番号2に示すように、第2開放規制部402に配したICタグ370からはID情報として“A0012752”が、固着情報として“固着”がICタグ読取回路33kへ返信される。
また、図15(3)、(4)に示すように、第3開放規制部403及び第4開放規制部404のICタグ370は、正常に機能しているとともに、第1、第2固着検知線374a、374bは非導通である。そして、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対して、両方のICタグ370からID情報と固着情報が送信される。即ち、図16の収集番号3に示すように、第3開放規制部403に配したICタグ370からはID情報として“A0012753”が、固着情報として“未固着”がICタグ読取回路33kへ返信され、図16の収集番号4に示すように、第4開放規制部404に配したICタグ370からはID情報として“A0012754”が、固着情報として“未固着”がICタグ読取回路33kへ返信される。
これにより、第1演出制御装置33のCPU33bは、取得したID情報と制御ROM32cに記憶されている判定用ID情報とを比較して、遊技制御装置30が正規なものか否かを判定することができ、当該遊技制御装置30の正当性を判定することができる。
ここで、CPU33bによるID情報の判定は、例えば、ワンウェイネジ361により固着されている開放規制部に係るID情報のみに基づいて行われても良いし、取得した全ての開放規制部に係るID情報に基づいて行われても良い。
また、CPU33bは、基板ボックス320の第1〜第4開放規制部401〜404の状態として、切断・未切断、並びに固着・未固着を取得でき、不正に基板ボックス320が開放された形跡を的確に検出して、切断情報入力部33lを介して入力された切断部351a〜354aに係る切断情報と比較判定することにより、遊技制御装置30の正当性を判断することができる。
次に、第1演出制御装置33のCPU33bの制御下における不正監視処理について図17を参照して説明する。
不正監視処理は、例えば、遊技機100の電源投入時や規定時間毎に行われるようになっており、第1演出制御装置33のCPU33bは、不正監視処理の実行タイミングとなると(ステップS1;YES)、第1〜第4開放規制部351〜354の各々の切断部351a〜354aの切断パターンが正常であるか否かを判定する(ステップS2)。具体的には、CPU33bは、ICタグ読取回路33kを制御して、第1〜第4開放規制部351〜354の各々のICタグ370、…と順次通信して、質問信号に対する応答状況と切断情報入力部33lを介して入力されている切断情報とを比較して、一致しているか否かを判定する。
ステップS2で、切断パターンが正常であると判定されると(ステップS2;YES)、CPU33bは、第1〜第4開放規制部351〜354の各々の重合部351b〜354bのワンウェイネジ361による固着パターンが正常であるか否かを判定する(ステップS3)。即ち、CPU33bは、第1〜第4開放規制部351〜354の各々のICタグ370、…のうち、ICタグ読取回路33kによる質問信号に対して応答する未だ切断されていないICタグ370の何れか一が固着情報として“固着”を返信したか否かを判定する。
そして、ステップS3で、固着パターンが正常であると判定されると(ステップS3;YES)、CPU33bは、未だ切断されていないICタグ370のID情報が正常であるか否かを判定する(ステップS4)。即ち、CPU33bは、第2演出制御装置31の制御ROM32cから未だ切断されていないICタグ370の判定用ID情報を取得して、当該判定用ID情報と、未だ切断されていないICタグ370のID情報を比較して、一致しているか否かを判定する。
一方、ステップS2で、切断パターンが正常ではないと判定されるか(ステップS2;NO)、或いは、ステップS3で、固着パターンが正常ではないと判定されるか(ステップS3;NO)、或いは、ステップS4で、ID情報が正常ではないと判定されると(ステップS4;NO)、CPU33bは、遊技制御装置の不正が行われたと判断して不正処理を実行する(ステップS5)。
ここで、不正処理としては、例えば、液晶表示器(例えば、変動表示装置も含む)55やスピーカ58から不正情報を報知したり、図示しない管理装置に不正情報を送信したり、遊技を停止させる処理が挙げられる。
排出発射制御装置34は、例えば、CPU、RAM、ROM等を有するマイクロコンピュータを有し、遊技制御装置30からの制御信号(賞球コマンド)や、球貸機(図示略)からの制御信号(球貸しコマンド)に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出装置190から排出させる制御を行う。
また、排出発射制御装置34は、例えば、発射装置60による遊技球の発射制御を行う。即ち、排出発射制御装置34には、操作ハンドル156からの信号(操作ハンドル156に設けられたタッチセンサからの信号や、操作ハンドル156の回動角度を判断するための信号)が入力されるようになっており、この入力信号に基づいて、排出発射制御装置34は、発射装置60を作動、停止する制御や発射勢を調節する制御を行う。
そして、上述の各制御基板や、遊技機100に備えられた各装置には、例えば、前面枠本体130に設けられた電源供給装置37(電源回路、電源基板)から電力が供給されるようになっている。
なお、第2演出制御装置31への電源供給は、例えば、第1演出制御装置33を介して行われるようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU30bでは、例えば、始動入賞口10および普通変動入賞装置3に備えられた始動口センサ50からの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値を抽出してROM30dに記憶されている判定値と比較し、特図変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、上記の他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号を、中継基板73を介して第1演出制御装置33に出力する。
第1演出制御装置33及び第2演出制御装置31は、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、表示ユニット170の液晶表示パネル175で特図変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ58からの音の出力、ランプ、LED、演出装置25などの遊技盤装飾装置54を制御する処理、ランプ、LEDなどの枠装飾装置57を制御する処理を行う。
そして、遊技制御装置30のCPU30bは、例えば、特図変動表示ゲームが大当たりであった場合に特別遊技状態を発生し、大入賞口SOL53により特別変動入賞装置4を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、例えば、各種入賞口に設けられたセンサ(始動口センサ50、カウントセンサ51、一般入賞口センサ52)から入力される遊技球の検出信号に基づき排出発射制御装置34に制御信号を出力する。
排出発射制御装置34は、例えば、制御信号の入力に基づき排出装置190を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。また、排出発射制御装置34は、例えば、操作ハンドル156の操作に基づく入力および操作ハンドル156に設けられた図示しないタッチセンサからの入力に基づき、発射装置60を制御して遊技球が第1遊技領域1aに発射されるようにする。
以上のように、本実施形態の遊技機100は、遊技の進行制御を行うとともに遊技盤1固有の遊技制御装置30を備えた遊技機において、遊技制御装置30は、電子部品が搭載された遊技制御基板310を、蓋部材340とベース部材330からなる基板ボックス320に収納して構成され、基板ボックス320は、蓋部材340とベース部材330が重合されワンウェイネジ361により分離困難に固着される重合部351b〜354bを有し、当該基板ボックス320の開放を規制する第1〜第4開放規制部351〜354を備え、当該開放規制部351〜354に遊技制御装置30の正当性を判断するための正当性判定情報を送信するICタグ370が設けられ、ICタグ370から正当性判定情報を読み取るICタグ読取回路33kと、当該ICタグ読取回路33kによる正当性判定情報の読取結果に基づいて、遊技制御装置30の正当性を判断する第1演出制御装置33とを備えている。
従って、ICタグ370から遊技制御装置30の正当性を判断するための正当性判定情報のICタグ読取回路33kによる読取結果に基づいて、遊技制御装置30の正当性を適正に判断することができ、これにより、基板ボックス320が不正に開放され、遊技制御装置30に対する不正行為を確実かつ迅速に発見でき、不正行為の防止を図ることができる。
また、第1〜第4開放規制部351〜354は、重合部351b〜354bを選択的に固着可能に複数設けられ、複数の開放規制部351〜354の各々に、正当性判定情報として、各々異なるID情報を記憶したICタグ370が設けられている。
従って、重合部351b〜354bを選択的に固着可能に基板ボックス320に複数設けるとともに、各々に異なるID情報を記憶したICタグ370を設けたので、公的機関による検査にも何ら問題なく対応でき、また、検査後においても検査前と同様に遊技制御装置30に対する監視を行うことができる。
また、第1〜第4開放規制部351〜354には、当該基板ボックス320を開放する際に切断される切断部351a〜354aが形成され、ICタグ370は、切断部351a〜354aが切断されると当該ICタグ370の機能が不能になるように構成されている。
従って、第1〜第4開放規制部351〜354に、基板ボックス320を開放する際に切断される切断部351a〜354aを形成し、当該切断部351a〜354aが切断された場合にはICタグ370との通信不良等により不正行為が行われたことを検出できることとなり、切断部351a〜354aの切断状態を確実に検出することができる。
また、切断部351a〜354aには、ICタグ370のアンテナ372が設けられている。
従って、切断部351a〜354aにICタグ370のアンテナ372を設けたので、切断部351a〜354aを切断によりICタグ370との通信不良を確実に実現でき、切断部351a〜354aの切断状態を確実に検出することができる。
また、遊技制御装置30からの指令信号に基づいて、当該遊技機100に備えられた電気部品の制御を行う第1演出制御装置33を備え、第1演出制御装置33に、ICタグ読取回路33k及び正当性判断手段が設けられている。
従って、第1演出制御装置33でICタグ370から正当性判定情報を読み取って、遊技制御装置30の正当性を確実に監視して判断することができる。
また、第1演出制御装置33は、遊技盤1が装着される前面枠120側に配設される一方で、遊技制御装置30は、遊技盤1の裏面に配設されるように構成されている。
従って、第1演出制御装置33は、遊技盤1が装着される前面枠120側に配設される一方、遊技制御装置30は、遊技盤1の裏面に配設されるようにしたので、ICタグ370の監視機能を前面枠120側に残すことができ、遊技盤1のみを交換する際に効率のよい構成とすることができる。
また、遊技盤1固有の演出に関するデータを記憶する機能を有する演出データ基板32が、第1演出制御装置33とは別個に、遊技盤1の裏面に配設され、演出データ基板32には、ICタグ370のID情報を判断するための判定用ID情報が記憶されている。
従って、演出データ基板32を第1演出制御装置33とは別個に設けるとともに、該演出データ基板32を遊技盤1裏面に配設し、演出データ基板32にICタグ370のID情報を判断するための判定用ID情報を記憶するようにしたので、遊技機100のサブ制御機能のうち、演算機能を有する部分を前面枠120側に残すことができ、遊技盤1交換時には第1演出制御装置33全体を交換する必要がなく演出データ基板32のみを交換でき効率のよい構成とすることができる。
また、演出データ基板32が遊技制御装置30とともに遊技盤1に設置されているので、当該演出データ基板32にICタグ370の正当性を判断するための情報を記憶することで、遊技盤1の交換時に該情報の更新等が必要なくなって、遊技盤1を交換するだけで新たなICタグ370の監視システムを構築することができる。つまり、例えば、第1演出制御装置33に当該ICタグ370の正当性を判断するための情報を記憶しておく場合に必要とされる遊技盤1交換時における当該情報の更新作業が必要なくなる。
また、遊技盤1の本体部を透光性合成樹脂で構成すると共に、該遊技盤1を着脱自在に装着する前面枠120の裏面側に裏機構枠160を設け、該裏機構枠160における遊技盤1の後方位置に表示ユニット170を配設することで、当該遊技機100前方から遊技盤1を透かして画像表示を視認可能に構成され、裏機構枠160の下方部には、前後方向に貫通した開口部が形成され、遊技盤1の開口部に対応する箇所に、遊技制御装置30が回動機構を介して配設され、遊技制御装置30は、遊技盤1を前面枠120に対して着脱する際に、該遊技盤1と略平行な起立状態から、当該遊技制御装置30が開口部に挿脱可能となる傾倒状態に、回動機構により変換可能に構成され、裏機構枠160の背面に、第1演出制御装置33が配設され、遊技盤1を前面枠120に装着した後、遊技制御装置30を起立状態に変換して固定すると、該遊技制御装置30が裏機構枠160の背面の第1演出制御装置33に重合するように構成されている。
従って、遊技盤1の本体部を透光性合成樹脂で構成すると共に、該遊技盤1を着脱自在に装着する前面枠120の裏面側に裏機構枠160を設け、該裏機構枠160における遊技盤1の後方位置に表示ユニット170を配設することで、遊技機100前方から遊技盤1を透かして画像表示を視認可能に構成し、裏機構枠160の下方部には、前後方向に貫通した開口部を形成し、遊技盤1は、開口部に対応する箇所に、遊技制御装置30を回動機構を介して配設し、遊技制御装置30は、遊技盤1を前面枠120に対して着脱する際に、遊技盤1と略平行な起立状態から、当該遊技制御装置30が開口部に挿脱可能となる傾倒状態に、回動機構により変換可能に構成され、裏機構枠160の背面に第1演出制御装置33を配設し、遊技盤1を前面枠120に装着した後、遊技制御装置30を起立状態に変換して固定すると、該遊技制御装置30が裏機構枠160背面の第1演出制御装置33に重合するように構成したので、表示ユニット170を遊技盤1交換時にも前面枠120側に残すことができ、また、遊技制御装置30をスペース的に限りのある遊技機100裏面において効率よく設置することが可能となる。
さらに、遊技制御装置30と第1演出制御装置33を近い位置に配置することが可能となるので、ICタグ370の通信を効率よく行うことができる。また、ICタグ370との通信を極めて近い位置で行うように各制御装置の位置関係や遊技制御装置30における重合部の位置を設定した場合には、通信の安定化の他、遊技制御装置30が正規な位置にあるか否か正常に起立状態に変換しているかも監視することができる。
また、重合部351b〜354bがワンウェイネジ361により固着されているか否かを検出する固着検出手段を備え、ICタグ370は、固着検出手段による検出結果に基づいて、重合部351b〜354bが固着されているか否かに係る固着情報を送信するように構成されている。
従って、ICタグ370は、固着検出手段の検出に基づき重合部351b〜354bが固着されているか否かを特定可能な固着情報を送信するようにしたので、重合部351b〜354bが正常に固着されているか否かを監視することができ、固着ミス等を発見できる。
加えて、例えば、不正係員等により故意に重合部351b〜354bを固着しない不正行為、即ち、固着しなければ後でICタグ370に係わる機能を破壊しないでも基板ボックス320の開放を可能とさせる不正行為等も発見することができる。さらに、重合部351b〜354bを複数設けた場合には、どの重合部が現在の検査対象であるかを確実に特定することができ、固着している重合部が検査対象となる正規な重合部であるか否かを発見することもできる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
例えば、上記実施形態では、第1演出制御装置33に切断情報入力部33lを設けて切断情報を入力するようにしたが、切断情報入力部33lを設けるか否かは適宜変更可能となっている。即ち、切断情報入力部33lを設けなくとも、例えば、リセットスイッチをONしながら電源投入した場合に、最初に入力された固有識別情報、切断パターン、固着パターンを判定情報として記憶更新するような構成とすれば良い。これによって、例えば、公的機関による検査が行われた場合に、その後電源を投入する際にリセットスイッチをONしながら投入する必要が生じるが、判定情報の更新が自動で行えるようになるので、面倒な作業を必要とせず、しかも更新忘れも発生しなくなる。
また、別の方法として、不正処理が行われている間に、リセットスイッチが所定時間ON操作された場合に、不正処理を終了して判定情報を更新するようにしてもよい。ここで、リセットスイッチをON操作する時間は、比較的長い時間(10秒等)が望ましい。これは、営業中等で不正行為を行う不正者が、不正行為後にリセットスイッチをON操作することが考えられるからであり、短時間で行われる不正行為を防止するための対策である。また、不正処理が行われてから所定時間(例えば30秒等)経過しなければ、リセットスイッチを有効としないように制御して、所定時間経過後にリセットスイッチをON操作(この場合のON操作時間は、時間の条件を設けなくてもよいし所定時間のON操作により有効となるようにしてもよい。)した場合に不正処理を終了し、判定情報を更新するようにしてもよい。これも営業中等に不正者が、不正行為後に電源を投入しすぐにリセットスイッチをON操作することが考えられるからである。この場合も上記と同様に判定情報を自動更新できるので、検査時等で便利である。なお、上記した各所定時間が経過した場合には、その旨を報知することが望ましい。
さらに、第1演出制御装置33及び第2演出制御装置31の少なくとも何れか一方の基板ボックスは、かしめ固定を行うようにしてもよいし、第2演出制御装置31は、かしめ固定の他、基板ボックス自体を裏機構枠160にかしめ固定するようにしてもよい。これにより、遊技制御装置30を監視する機能を有する制御装置自体に対する不正行為も防止でき、より確実は不正対策とすることができる。
また、切断情報入力部33lは、不正に操作されないように、第1演出制御装置33の基板ボックス内に設けられているが、第1演出制御装置33の基板ボックスの裏面に開口部を形成し、その開口部に切断情報入力部33lを臨ませるようにしてもよい。これにより、設定変更操作も基板ボックスを開放することなく容易に行える上、第1演出制御装置は裏機構枠160にネジ止めされていることから、短時間で不正行為を行うような不正者に操作されることも防止できる。
<変形例1>
以下に、変形例1の遊技機について図18(a)及び図18(b)を参照して説明する。
図18(a)は、変形例1の遊技機に備わるICタグ1370を示す図であり、図18(b)は、第1〜第3開放規制部の応答状況を説明するための図である。
なお、図18(b)にあっては、第4開放規制部の図示は省略している。
変形例1の遊技機は、例えば、図18(a)に示すように、ネジ挿通孔375を挟んで磁気検知素子であるホール素子376と永久磁石377が配置されたICタグ1370を備え、ワンウェイネジ361が鉄等の強磁性体で形成されている。
なお、ホール素子376と永久磁石377の離隔距離やホール素子376の検知感度は、例えば、永久磁石377の磁界をホール素子376により検知できる程度に設定される。
ICタグ1370においては、例えば、ワンウェイネジ361が固着孔に締め付けられていないとき、永久磁石377による磁場をホール素子376で検知できるが、ワンウェイネジ361が固着孔に締め付けられてホール素子376と永久磁石377との間に強磁性体が介在すると、永久磁石377からホール素子376に作用する磁場の影響が低下するので、この状態を固着状態として検知できるのである。
図18(b)に示すように、例えば、第1開放規制部351の切断部351aを切断して基板ボックス320を開放して遊技制御基板310の検査を行った後に、第2開放規制部352をワンウェイネジ361で固着して第3,第4開放規制部353,354を未固着のまま残した遊技制御装置30に対し、ICタグ読取回路33kで各ICタグ1370、…から情報を取得することで、上述した図16の取得情報構成図と略同様のID情報及び固着情報を取得することができる。
<変形例2>
以下に、変形例2の遊技機について図19を参照して説明する。
図19は、変形例2の遊技機の第1〜第4開放規制部の応答状況を説明するための図である。
上記実施形態及び変形例1にあっては、ICタグ読取回路33kによって正当性判定情報(ID情報)が取得されなかったICタグ370,1370が配置されている開放規制部が切断されたものとみなすようにしたが、変形例2の遊技機は、例えば、図19に示すように、切断状態検出手段を備えるICタグ2370を備え、ICタグ2370は開放規制部が切断されたか否かの切断情報をICタグ読取回路33kへ返信するようになっている。
切断状態検出手段は、例えば、図19に示すように、第1〜第4開放規制部351〜354の切断部351a〜354aの全領域に亘って延出し、端部にて折り返した切断検知線2371の両端をIC371に接続し、切断検知線2371が切断されているか否か、即ち、切断検知線2371が非導通であるか否かによって、第1〜第4開放規制部351〜354の切断部351a〜354aの切断・未切断を検出するのである。
図19(1)に示すように、第1開放規制部351のICタグ2370は、ワンウェイネジ361によって第1,第2固着検知線374a,374bが導通しているものの、切断検知線2371が切断されている。よって、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対する第1開放規制部351のICタグ2370からの応答は、ID情報が“A0012751”、固着情報が“固着”、切断情報が“切断”となる。このように、本構成例のICタグ2370によれば、第1〜第4開放規制部351〜354が切断されても、ICタグ自体は正常動作するので、切断状態検知手段により取得した切断情報をICタグ読取回路33kへ返信できるのである。
次いで、図19(2)に示すように、第2開放規制部352のICタグ2370は、ワンウェイネジ361によって第1,第2固着検知線374a,374bが導通しているとともに、切断検知線2371は未切断である。よって、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対する第2開放規制部352のICタグ2370からの応答は、ID情報が“A0012752”、固着情報が“固着”、切断情報が“未切断”となる。
また、図19(3),(4)に示すように、第3開放規制部353及び第4開放規制部354のICタグ2370は、第1,第2固着検知線374a,374bは非導通であるとともに、切断検知線2371は未切断である。よって、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対する第3開放規制部353のICタグ2370からの応答は、ID情報が“A0012753”、固着情報が“未固着”、切断情報が“未切断”となり、ICタグ読取回路33kからの質問信号に対する第4開放規制部354のICタグ2370からの応答は、ID情報が“A0012754”、固着情報が“未固着”、切断情報が“未切断”となる。
従って、変形例2の遊技機によれば、切断部351a〜354aが切断されても、ICタグ2370は、その通信機能が破壊されることがなくなり、ICタグ読取回路33kとの間でID情報、固着情報及び切断情報の通信を常に行うことができる。
なお、変形例2の遊技機にあっては、切断部351a〜354aが切断されても重合部351b〜354bが基板ボックス本体から切り離されることなく残存するような構成となっている。
<変形例3>
以下に、変形例3の遊技機について図20を参照して説明する。
図20は、変形例3の遊技機の第1〜第4開放規制部の応答状況を説明するための図である。
変形例3の遊技機は、例えば、切断部351a〜354aよりも基板ボックス本体側にIC371及びアンテナ372が配設されたICタグ3370を備え、当該基板ボックス320を開放する場合には、ワンウェイネジ361により固着された例えば第1開放規制部351の切断部351aを切断することで重合部351bを基板ボックス320から切り離すようになっている。
なお、ICタグ3370のIC371及びアンテナ372の配置以外の構成については、変形例2と略同様であり、その説明は省略する。
従って、変形例3の遊技機によれば、重合部351bが基板ボックス320から切り離される構成の第1〜第4開放規制部351〜354であっても、IC371及びアンテナ372は破壊されることなく基板ボックス320の本体側に配設された状態となるので、ICタグ読取回路33kとの間でID情報、固着情報、切断情報の通信を常に行うことができる。
なお、本発明の遊技機100は、上述の実施形態に示されるようなパチンコ遊技機100に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機100に適用可能である。
また、上記実施形態では、ICタグ370(1370、2370、3370)として、第1演出制御装置33からの電磁誘導により電力供給を受ける構成のものを例示したが、これに限られるものではなく、例えば、電池内蔵のものであってもよい。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した一実施形態の遊技機を示す正面図である。 図1の遊技機のクリア部材保持枠を取り外した状態を示す正面図である。 図1の遊技機のクリア部材保持枠、遊技盤を取り外した状態の前面枠を前面側から見て示した斜視図である。 図1の遊技機を示す背面図である。 図1の遊技機に備わる遊技盤の背面図である。 本発明を適用した遊技機の一例を示す背面図である。 図6の遊技機の背面側から見て示した斜視図である。 図1の遊技機に備わる遊技機制御装置の前面側から視て示した斜視図である。 図8の遊技制御装置の分解斜視図である。 図8の遊技制御装置に取り付けられるICタグを示す図であり、(a)は概略平面図であり、(b)は内部構造を模式的に示した図である。 図8の遊技制御装置のベース部材におけるICタグの配置状態を説明するための図である。 図8の遊技制御装置のベース部材に蓋部材を封止する工程を説明するための断面図である。 本発明を適用した遊技機に備わる遊技制御装置の一例を示す図である。 図1の遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 図1の遊技機の第1〜第4開放規制部の応答状況を説明するための図である。 図15の第1〜第4開放規制部と収集情報との対応関係を示す図である。 図1の遊技機による不正監視処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 変形例1の遊技機に備わるICタグを示す図である。 変形例2の遊技機の第1〜第4開放規制部の応答状況を説明するための図である。 変形例3の遊技機の第1〜第4開放規制部の応答状況を説明するための図である。
符号の説明
100 遊技機
1 遊技盤
1a 第1遊技領域
120 前面枠
160 裏機構枠
351〜354 開放規制部
351a〜354a 切断部
351b〜354b 重合部
30 遊技制御装置(メイン制御装置)
31 第2演出制御装置
32 演出データ基板(データ装置)
310 遊技制御基板
320 基板ボックス
330 ベース部材
340 蓋部材
33 第1演出制御装置(サブ制御装置)
33b CPU(正当性判断手段)
33k ICタグ読取回路(読取手段)
361 ワンウェイネジ(固着手段)
370 ICタグ
371 ICチップ
372 アンテナ(通信部)
374a 第1固着検知線
374b 第2固着検知線

Claims (6)

  1. 遊技の進行制御を行うとともに遊技盤固有のメイン制御装置と、前記メイン制御装置からの指令信号に基づいて、電気部品の制御を行うサブ制御装置と、を備えた遊技機において、
    前記遊技盤は、前面枠に対して着脱可能に取り付けられ、
    前記メイン制御装置は、電子部品が搭載された基板を、蓋部材とベース部材からなる基板ボックスに収納して構成され、
    前記基板ボックスは、前記蓋部材と前記ベース部材が重合され固着手段により分離困難に固着される重合部を有し、当該基板ボックスの開放を規制する開放規制部を備え、
    前記開放規制部に前記メイン制御装置の正当性を判断するための正当性判定情報を送信するICタグが設けられ、
    前記サブ制御装置は、
    前記ICタグから前記正当性判定情報を読み取る読取手段と、
    前記読取手段による前記正当性判定情報の読取結果に基づいて、前記メイン制御装置の正当性を判断する正当性判断手段と、を備え
    前記メイン制御装置は、前記前面枠に着脱可能に取り付けられる遊技盤の裏面に配設される一方、
    前記サブ制御装置は、前記遊技盤が着脱可能に取り付けられる前記前面枠に配設され、
    遊技盤固有の演出に関するデータを記憶する機能を有するデータ装置が、前記サブ制御装置とは別個に、前記遊技盤の裏面に配設され、
    前記データ装置には、前記ICタグの前記正当性判定情報としての固有識別情報を判断するための情報が記憶されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記開放規制部は、前記重合部を選択的に固着可能に複数設けられ、
    前記複数の開放規制部の各々に、前記正当性判定情報として、各々異なる固有識別情報を記憶した前記ICタグが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記開放規制部には、当該基板ボックスを開放する際に切断される切断部が形成され、
    前記ICタグは、前記切断部が切断されると当該ICタグの機能が不能になるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記切断部に、前記ICタグの通信部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記遊技盤の本体部を透光性合成樹脂で構成すると共に、該遊技盤を着脱自在に装着する前面枠の裏面側に裏機構枠を設け、該裏機構枠における前記遊技盤の後方位置に画像表示ユニットを配設することで、当該遊技機前方から前記遊技盤を透かして画像表示を視認可能に構成され、
    前記裏機構枠の下方部には、前後方向に貫通した開口部が形成され、
    前記遊技盤の前記開口部に対応する箇所に、前記メイン制御装置が回動機構を介して配設され、
    前記メイン制御装置は、前記遊技盤を前面枠に対して着脱する際に、該遊技盤と略平行な起立状態から、当該メイン制御装置が前記開口部に挿脱可能となる傾倒状態に、前記回動機構により変換可能に構成され、
    前記裏機構枠の背面に、前記サブ制御装置が配設され、
    前記遊技盤を前記前面枠に装着した後、前記メイン制御装置を前記起立状態に変換して固定すると、該メイン制御装置が前記裏機構枠の背面の前記サブ制御装置に重合するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
  6. 前記重合部が前記固着手段により固着されているか否かを検出する固着検出手段を備え、
    前記ICタグは、前記固着検出手段による検出結果に基づいて、前記重合部が固着されているか否かに係る固着情報を前記正当性判定情報として送信するように構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の遊技機。
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