JP4429967B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技領域を形成する遊技盤を前面枠に対して交換可能に装着し、該遊技盤前面の所要領域において遊技に関わる表示ゲームを表示するようにした遊技機に関する。
従来、遊技領域を形成する遊技盤を前面枠(本体枠)に着脱自在に装着するようにした遊技機が知られている。遊技盤には複数の識別情報を変動表示可能な変動表示装置が備えられ各機種固有の画像を表示し、また、遊技盤には各機種固有の装飾部材やセル板が設けられている。最近では、前記変動表示装置として液晶表示装置等を設けることが増えている。
そして、遊技機の機種を変更する際には、遊技機全体を交換せずに、遊技盤のみを交換することも可能であるが、従来の遊技機の場合には、遊技盤に変動表示装置が取り付けられていることから、遊技盤の交換の際には比較的高価な変動表示装置も交換することとなっている。
また、変動表示装置を前面枠側に配設して遊技盤と変動表示装置(液晶表示器)を別構成にすることで、遊技盤を交換する際でも、変動表示装置をそのまま前面枠側に残せるようにした遊技機も考えられている(例えば、特許文献1参照)。
一方、液晶表示装置等の変動表示装置を備えた場合に、工場で遊技機を出荷する際に、変動表示装置の画像チェックや画像調整を行うためのテスト画像を表示するようにした遊技機が考えられている。このような遊技機においては遊技制御装置からテスト画像コマンドを表示制御装置に送信し、表示制御装置で該コマンドに基づいてテスト画像の表示を行うようになっていた(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−320094号公報 特開平10−277223号公報
しかしながら、遊技盤と前面枠は別々に製造されることから、上記した変動表示装置を前面枠に配設した場合には、変動表示装置が取り付けられた状態で前面枠が完成することとなる。したがって、この時点で変動表示装置の画像チェックや画像調整を行うことが望ましいが、上記したように従来は遊技制御装置からのテスト画像コマンドが無ければテスト画像が表示できず、前面枠が完成した時点での画像チェックやそれに伴う微調整等を行えないといった課題があった。
本発明の課題は、遊技盤を前面枠に対して交換可能に装着した遊技機において、表示ゲームを表示する変動表示装置の画像チェックやそれに伴う微調整等を前面枠が完成した時点で行えるようにすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、遊技領域を形成する遊技盤を前面枠に対して交換可能に装着し、該遊技盤前面の所要領域において遊技に関わる表示ゲームを表示するようにした遊技機において、
前記表示ゲームを実行する表示ユニットを、前記遊技盤の後方位置における前記前面枠に配設し、
前記遊技盤には前記表示ユニットの画像表示部の範囲内における所定領域を区画して該表示ユニットの画像を当該遊技機の前方側に表示するための表示用窓部を形成し、
前記遊技盤固有に設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置と、
複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、前記遊技制御装置からの表示制御情報に基づいて前記表示ユニットの表示制御を行う表示制御装置と、
を備え、
前記表示制御装置は、前記表示ユニットにテスト画像を表示させるテスト画像表示制御手段を備え、
前記テスト画像表示制御手段は、前記遊技盤が前記前面枠に装着されて前記遊技制御装置から表示制御情報を受信した場合には、前記テスト画像を、当該装着されている遊技盤の表示用窓部に対応して表示させる一方、
前記遊技盤の前記前面枠への未装着時で前記遊技制御装置から表示制御情報を受信しない場合には、テスト画像を、前記表示ユニットの画像表示部の略全体に表示させることを特徴とする。
ここで、表示ユニットからの表示は、遊技盤に形成した表示用窓部から表示させるようにしても良いし、遊技盤を透明にして前方に表示させるようにしても良い。
また、「遊技盤固有」とは、遊技盤の交換とともに交換されることである。
また、「独立して」とは、「遊技制御装置からの表示制御情報とは無関係に」や「外部から表示制御情報を受信していない場合でも」という意味であり、「表示制御装置だけで」という意味ではない(厳密には電源供給装置等も必要となる)。
遊技制御装置は、遊技盤に取り付けられることが望ましいが、遊技盤の交換に応じて交換できれば前面枠に取り付けられても良い。
また、「テスト画像」は、周知なもの(図形やカラーバーなどを含むテストパターン)に限られず、何でも良い。「遊技盤が前記前面枠に装着されている場合」は、「遊技制御装置から表示制御情報を受信した場合」と言い換えることもできる。
請求項1に記載の発明によれば、遊技機は、表示ユニットを前面枠に配設し、遊技盤固有に設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置と、複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、表示ユニットの表示制御を行う表示制御装置とを備えるので、表示ユニットを遊技盤の交換の際に交換せずに、新たな遊技盤でも共通して使用でき、無駄を省くことができる。
さらに、表示制御装置は、遊技盤の前面枠への未装着時でも、独立してテスト画像を表示ユニットに表示可能なテスト画像表示制御手段を備えるので、上述のように、遊技制御装置を備える遊技盤と、表示ユニットを備える前面枠が別体の遊技機であっても、前面枠の製造時に遊技盤を装着せずに画像(画質等)のチェックや調整が可能となる。
また、テスト画像表示制御手段は、テスト画像を表示ユニットの画像表示部の略全体で表示するので、画像表示部の全ての領域をチェック(および調整)することができ、どの部分を画像表示領域としても何ら問題のないチェックが可能となる。
さらに、テスト画像表示制御手段は、遊技盤が前面枠に装着されている場合にもテスト画像を表示ユニットに表示させる機能を有するので、遊技盤を前面枠に装着した後でも表示ユニットの表示チェックを行うことが可能となる。
また、該遊技盤が該前面枠に装着されている場合のテスト画像を、表示用窓部に対応して表示するので、表示用窓部の領域を確実にチェックすることができる。すなわち、遊技盤の装着後に、画像表示部全体でテスト画像を表示するのでは、表示用窓部の領域に対応して正しく(位置ずれがなく)画像が表示されているかを確実にチェックできないが、遊技盤の装着後においては、表示用窓部に対応したテスト画像を表示するので、この表示領域のチェックを画像の表示状態のチェックと合わせて確実に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機であって、前記遊技盤固有に設けられる前記表示ゲーム用の画像データを記憶した記憶手段を有する画像データ記憶装置を、該遊技盤の交換に応じて交換可能に備え、
前記表示制御装置は、前記遊技盤の前記前面枠への未装着時で前記遊技制御装置から表示制御情報を受信しない場合の前記テスト画像を表示するための画像データを記憶した補助記憶手段を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、遊技盤固有に設けられる表示ゲーム用の画像データを記憶した記憶手段を有する画像データ記憶装置を遊技盤の交換とともに交換できる構成、すなわち、表示制御装置と別構成にしたので、遊技盤の交換時に新たな遊技盤に対応した画像を表示することができる。
また、表示制御装置は、テスト画像を表示するための画像データを記憶した補助記憶手段を備えるので、遊技盤を装着しなくても、すなわち画像データ記憶装置が無くても、補助記憶手段によりテスト画像を表示することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の遊技機であって、前記表示制御装置は、前記遊技制御装置から送信される画像表示領域に関する初期設定情報としての画像表示領域設定情報に基づいて、遊技盤固有の表示用窓部に対応した画像表示領域の大きさを設定することを特徴とする。
ここで、「表示用窓部に対応した」とは、画像表示領域の大きさが、表示用窓部の大きさ以上であることである。特に、画像表示領域の大きさが表示用窓部の大きさよりも大きいことが望ましい。
また、表示制御装置は、画像表示領域設定情報に基づいて画像表示領域の大きさだけでなく位置も設定する。
請求項3に記載の発明によれば、遊技盤には表示ユニットの画像を表示する表示用窓部が形成され、表示制御装置は、遊技制御装置から送信される画像表示領域設定情報に基づいて、遊技盤固有の表示用窓部に対応した画像表示領域の大きさを設定するので、確実に遊技盤固有に形成されている表示用窓部に対応した画像を表示することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の遊技機であって、前記テスト画像表示制御手段は、前記遊技盤の前記前面枠への未装着時に前記遊技制御装置から前記表示制御情報として前記画像表示領域設定情報を受信しなかったことを条件に、前記表示ユニットの画像表示部の略全体にテスト画像を表示させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、テスト画像表示制御手段は、前記遊技盤の前記前面枠への未装着時に遊技制御装置から画像表示領域設定情報を受信しなかった場合を条件に、テスト画像を表示するので、遊技盤が装着されていない状態を自動的に判定してテスト画像を表示することができる。
請求項に記載の発明は、請求項3または請求項4に記載の遊技機であって、外部操作に基づき前記テスト画像を表示させるための外部操作手段を備え、
前記テスト画像表示制御手段は、前記遊技制御装置から前記表示制御情報として前記画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、前記外部操作手段が操作された場合に前記表示ユニットの画像表示部の略全体にテスト画像を表示させ
前記表示制御手段は、前記遊技制御装置から前記画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、前記外部操作手段が操作されていない場合に前記表示ユニットに異常を報知する画像を表示させることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、テスト画像表示制御手段は、遊技制御装置から画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、外部操作手段が操作された場合にテスト画像を表示し、表示制御手段は、遊技制御装置から画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、外部操作手段が操作されていない場合に表示ユニットに異常を報知する画像を表示するので、異常状態を的確に報知することが可能となる。すなわち、遊技制御装置から画像表示領域設定情報の受信が無い場合には、遊技盤を装着していない状態の他、遊技盤を装着しているにもかかわらず配線の接続ミスや断線等が生じている状態もあり得る。特に、遊技盤を装着しているにもかかわらず配線の接続ミスや断線等が生じている状態の場合は、作業員がこれに気づいていない可能性が高く、外部操作手段を操作せず、テスト画像の表示を行わないとした場合に、異常を報知する画像を表示することで、このような異常状態も的確に報知することが可能となる。
本発明によれば、遊技機は、表示ユニットを前面枠に配設し、遊技盤固有に設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置と、複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、表示ユニットの表示制御を行う表示制御装置とを備えるので、表示ユニットを遊技盤の交換の際に交換せずに、新たな遊技盤でも共通して使用でき、無駄を省くことができる、
また、表示制御装置は、遊技盤の前面枠への未装着時でも、独立してテスト画像を表示ユニットに表示可能なテスト画像表示制御手段を備えるので、前面枠の製造時に遊技盤を装着せずに画像(画質等)のチェックや調整が可能となる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図12を用いて説明を行う。
図1に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、この機枠110の一側方には、該機枠110に対し回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸支されている。なお、図1は機枠110を有する遊技機100全体の背面側を示し、図2は機枠110から取り外された前面枠120を示す。
また、前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、前面枠本体130の裏面側に回動可能に軸支され、表示枠ユニット170を備える裏機構枠160とを有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に後述する遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うように前記クリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面と前記クリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール(図示略)に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域(図示略)とされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域の前側を開放可能となっている。
クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域となる間隔を開けて二重のガラス板が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域の部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板が固定されて遊技領域を視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置57(図9に図示)としてのランプやLEDなどが設けられている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。
発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネルとその下の下部パネルとからなる。開閉パネルは、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置60(図9に図示)に遊技球を送る上皿を有している。この上皿の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン59(図9に図示)が設けられている。また、開閉パネルの下側の下部パネルには、上皿に収容しきれない遊技球を収容する下皿及び灰皿と、遊技領域に向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域に遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル151、音声を出力するスピーカ58(図9に図示)などが設けられている。
また、前面枠本体130の裏面側であって、遊技盤1が嵌め込まれた開口部の上端部から中央より少し下側にわたる部分には、前面枠本体130の裏面側を覆うように裏機構枠160が配置されている。
図2に示すように、裏機構枠160の前面の左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されて扉状に開閉自在とされ、裏機構枠160を開くことにより、遊技盤1の裏面側の上部を開放可能となっている。
その他、前面枠本体130には、各部材の取付位置に各部材を取り付けるための構造が設けられており、例えば、取り付けられた部材を囲むように補強用のリブが形成されていたり、ビス等による部材の取り付けのためのボス等が形成されている。
図2,3に示すように、前面枠本体130の開口部に嵌め込まれる遊技盤1は、図示しないその前面に略円形に配されたガイドレールで囲まれた遊技領域を有し、この遊技領域内に遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域内には、図示しないが、普図始動ゲート、この普図始動ゲートを遊技球が通過して普図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を表示する普図始動記憶表示器、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普図変動表示器が設けられている。また、普通変動入賞装置と、この普通変動入賞装置に遊技球が入賞して特図変動表示ゲームが未処理となっている未処理回数を点灯表示する特図始動記憶表示器、特別図柄(特図、識別情報)の変動表示ゲームの表示領域となる表示用窓部12を形成するセンターケース11(裏面側を図2に図示)、特別変動入賞装置、遊技盤装飾装置54(図9に図示)、一般入賞口、風車と呼ばれる打球方向変換部材、多数の障害釘などが設けられている。
普図始動ゲート内には、該普図始動ゲートを通過した遊技球を検出するためのゲートセンサが設けられている。そして、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、普図始動ゲート内を通過すると、図示しない普図変動表示器において普図の変動表示ゲームが行われる。ここで、普図変動表示器は、例えば、LEDなどによって構成され、普通図柄(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)の変動表示ゲームは、普図変動表示器の点灯状態を所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようになっている。なお、特図の変動表示ゲームの表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良い。この普図の変動表示ゲームの結果、普図変動表示器における停止表示が特別の結果態様となれば、普図の当たりとなって、普通変動入賞装置の開閉部材が所定時間(例えば、0.5秒間)後述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置に遊技球が入賞しやすくなり、特図の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置は左右一対の開閉部材を具備し、この開閉部材は、常時は遊技球が1個流入可能な程度の間隔で閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普図変動表示器の普図変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様(例えば、「7」)となった場合には、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化されるようになっている。
この普通変動入賞装置は、特図の始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置の内部(入賞領域)に備えられた始動口センサ50(図9に図示)により遊技球を検出することに基づき始動条件が成立し、特図の変動表示ゲームが開始されるようになっている。
図2,3に示すように、遊技盤1(遊技領域)の略中央部には、特図の変動表示ゲームの表示領域となる表示用窓部12を形成するセンターケース11が取り付けられている。
センターケース11は、断面が複雑な曲線となった筒状の部材であって、筒状の空間が延在する方向が遊技盤1の前後方向に沿うように、遊技盤本体10の略中央部に形成された開口部14に挿入された状態で取り付けられている。なお、開口部14は、断面が複雑な曲線となったセンターケース11の断面形状に合わせて形成されている。
センターケース11の前端面には装飾が施されているとともに、遊技盤装飾装置54としての盤装飾ランプが設けられている。また、センターケース11の内周面のうち下側となる部分は、遊技球が転動可能なステージとなっている。センターケース11の後部は、遊技盤本体10の裏面よりも後方に突出しており、その後端部16には、後述する裏機構枠160に取り付けられた表示枠ユニット170の前面が接するように配される。これによって、筒状のセンターケース11の開口部である表示用窓部12を介して、表示枠ユニット170の画像表示面171(図7に図示)の表示を遊技盤1の前面側から見ることができるようになっている。なお、後述するように画像表示面171の面積は表示用窓部12の面積よりも十分広くなっており、画像表示面171上の表示は表示用窓部12が配された領域のみで行われるように制御されている。
そして、遊技領域内に打ち込まれた遊技球が特図の始動口を兼ねる普通変動入賞装置へ進入して始動条件が成立することに基づき、画像表示面171にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄の変動表示ゲームを実行可能となっている。なお、特図の変動表示ゲームは、画像表示面171において、複数種類の識別情報を所定時間変動表示させることにより行う。
そして、この特図の変動表示ゲームの結果として、画像表示面171の表示態様が特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。
特別変動入賞装置は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉によって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉は、ソレノイド(大入賞口SOL53、図9に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出するための大入賞口用センサ(カウントセンサ51、図9に図示)が配設されている。
また、遊技領域に設けられた各一般入賞口には、一般入賞口に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ52(図9に図示)が配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口、始動入賞口(普通変動入賞装置)、大入賞口(特別変動入賞装置)等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球としての遊技球が後述の排出発射制御装置34(排出発射制御基板)の制御により排出装置200によって上皿に排出される(払い出される)ようになっている。
図2,3に示すように、遊技盤1の裏面側であって、遊技盤1の前面側から見てセンターケース11の上側及び左側には位置調整部材137,138が設けられている。
このセンターケース11の上側(左側)にある位置調整部材137(138)は、後述するように、表示枠ユニット170の前面側から見て上側(左側)に表示枠ユニット170の前面と平行でかつほぼ水平(垂直)に設けられた被位置調整部20(21)のローラ20b(21b)の上下位置(左右位置)に対応して設けられている。
センターケース11の上側(左側)にある位置調整部材137(138)は、遊技盤本体10の裏面から後方に延出して設けられるとともに、後端面に誘導ガイド部137a(138a)が形成されている。誘導ガイド部137a(138a)は、断面V字状で左右(上下)に延在する溝状となっているとともに、上下(左右)の中央部にさらに溝状で断面半円状の係合固定部137b(138b)が形成されている。すなわち、係合固定部137b,138bは、V字状の溝の谷底となる位置にあって、位置調整部材137,138の後端面で最も前側の位置となるように形成されている。なお、係合固定部137b,138bの前後位置は、センターケース11の後端部16とほぼ同じ前後位置となっている。また、表示ユニット173の左右方向のずれ幅が、上下方向のずれ幅より大きくなる可能性が高いため、センターケース11の左側に設けられた位置調整部材138の左右幅は、センターケース11の上側に設けられた位置調整部材137の上下幅よりも広くなっている。
また、遊技盤本体10の裏面であって、位置調整部材137,138が取り付けられる部分には、図示しない凹部とねじ止め部が形成されている。なお、この凹部が形成される位置は、遊技盤本体10に形成された開口14に挿入されたセンターケース11に形成された表示用窓部12の位置を基準としている。そして、位置調整部材137,138の遊技盤本体10の裏面に接する面には、遊技盤本体10の裏面に形成された凹部にちょうど嵌る図示しない凸部が形成されているとともに、ねじ孔137c,137c,138c,138cが形成されている。位置調整部材137,138を遊技盤本体10の裏面に取り付ける際には、位置調整部材137,138の凸部が遊技盤本体10に形成された凹部に嵌るように配し、さらに、位置調整部材137,138に形成されたねじ孔137c,137c,138c,138cにねじを挿通し、遊技盤本体10に形成されたねじ止め部に螺合することで、位置調整部材137,138が適正位置に取り付けられるようになる。
この位置調整部材137,138は、誘導ガイド部137a,138aにより被位置調整部20,21のローラ20b,21bを係合固定部137b,138bに案内し、係合固定部137b,138b内で保持することで、表示枠ユニット170に備えられた表示ユニット173の上下左右位置を調整するものである。なお、表示ユニット173の位置の調整については後に詳しく説明する。
遊技盤1の裏面側であって、センターケース11の下側には、普通変動入賞装置、大入賞口、一般入賞口などに入賞した遊技球を流下させる入賞球流路や、中継基板などを備えた裏面構成部材40が取り付けられている。
また、この裏面構成部材40には、その裏面側に演出データ装置32を取り付けるためのボス等が形成されており、演出データ装置32などを遊技盤1の裏面に取り付けるためのベースとしての機能も有する。
また、図1から3および9に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30(主制御基板、主制御回路)、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行う演出データ装置32(演出ROM基板、画像データ記憶装置)、演出制御装置33(演出制御基板、表示制御装置)、排出装置200による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置60による遊技球の発射の制御を行う排出発射制御装置34(排出発射制御基板、排出発射制御回路)、電力を供給する電源供給装置37(電源基板、電源回路)を備えている。
遊技制御装置30は、図9に示すようにCPU30b,RAM30c,ROM30d等を有する遊技用マイクロコンピュータを備えるとともに、図示しない入出力インタフェース、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(発振器)等により構成されている。
CPU30bは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特図変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。
RAM30cは、普通変動入賞装置内に設けられた始動口センサ50のオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU30bの作業領域等を備えている。
ROM30dには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特図の変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特図の変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェースには、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、普通変動入賞装置の始動口センサ50、大入賞口のカウントセンサ51、一般入賞口の一般入賞口センサ52などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU30bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、普通変動入賞装置や特別変動入賞装置の駆動手段としての各種開閉ソレノイド(例えば、大入賞口SOL53)、演出制御装置33、賞球の排出や遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34などに出力されている。
演出データ装置32は、演出の制御内容を記憶した制御ROM32c、表示ゲーム用の画像や映像データが記憶されたキャラクタROM32b、音データが記憶された音声データROM32dを備えている。なお、この演出データ装置32に備えられた各種ROMの記憶内容は、遊技機の機種に依存するものである。
また、演出データ装置32は、遊技制御装置30から出力される制御信号(各種コマンドなど)を中継して演出制御装置33に送信するようになっている。なお、遊技制御装置30と演出制御装置33との間の通信において、演出データ装置32は単に信号を通過させるのみ(スルー接続)となっている。
さらに、演出データ装置32は、盤装飾ランプ・LED、装飾用役物(ソレノイド)などの遊技盤装飾装置54を駆動する盤装飾ドライバ32eを備えており、演出制御装置33が遊技制御装置30から受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)この盤装飾ドライバ32eを制御し、盤装飾を行うようになっている。
また、この演出データ装置32と直接接続された演出制御装置33は、制御装置としてのCPU33b,RAM33cや、表示ユニット173(液晶表示パネル175)における表示を制御する画像用メモリとしてのRAMや、グラフィックプロセッサとしてのVDP33d(video display processor)、画像や映像データ(後述のテスト画像を含む)が記憶されたサブ画像ROM33eなどを含むビデオ回路、音の出力を制御する音声LSI33f、音量を調節する音声ボリューム33gを備えている。また、前面枠120に設けられたランプ、LEDなどの前面枠120を装飾する枠装飾装置57を駆動する枠制御ドライバ33hを備えている。さらに、表示ユニット173の液晶表示パネル175における表示状態を調節するための、輝度調節器33i、コントラスト調節器33j、表示位置調節器33kが備えられている。
演出制御装置33は図示しない入出力インタフェースを有し、この入出力インタフェースにはローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、遊技制御装置30、演出データ装置32、遊技機の前面(例えば、上皿の周囲)に設けられた遊技者が操作可能な演出用ボタン59などが接続されており、これらからの各種信号が入力され、これら各種信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、CPU33bに対し出力される。
さらに、入出力インタフェースには、CPU33bから出力される各種の制御信号が入力され、これら制御信号は、該入出力インタフェースにより中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、演出データ装置32、液晶表示パネル175のバックライト56、枠装飾装置57(枠装飾ドライバ33hを介して)などに出力されている。なお、CPU33bから出力される制御信号のうち、音声の制御に関する制御信号は、CPU33bから音声LSI33fに出力され、音声LSI33fから該制御信号に基づく音声データがスピーカ58に出力される。また、画像の制御に関する制御信号は、CPU33bからVDP33dに出力され、VDP33dから該制御信号に基づく画像データが液晶表示器55に出力される。
ここで、通常の遊技中においてVDP33dは、演出データ装置32のキャラクタROM32bに格納された画像データを用いて画像を生成し、液晶表示器55に出力するようになっている。また、後述するように、液晶表示器55の画像チェックのためのテスト画像を出力する際においてVDP33dは、演出制御装置33のサブ画像ROM33eに格納されたテスト画像のデータを読み出し、液晶表示器55に出力するようになっている。
そして、この演出制御装置33は、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド、表示制御情報)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)枠装飾装置57による枠装飾の制御、液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)の制御、スピーカ58による音の出力の制御を行う。さらに、遊技制御装置30から演出データ装置32を介して受信した制御信号(演出コマンド)に基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)演出データ装置32に備えられた盤装飾ドライバ32eを介して遊技盤装飾装置54の制御を行う。
排出発射制御装置34は、CPU,RAM,ROM等を有するマイクロコンピュータを有し、遊技制御装置30からの制御信号(賞球コマンド)や、球貸機(図示略)からの制御信号(球貸しコマンド)に基づいて所要数の遊技球(賞球、貸球)を排出装置200から排出させる制御を行う。また、発射装置60による遊技球の発射制御を行う。
そして、上述の各制御基板や、遊技機100に備えられた各装置には、電源供給装置37(電源回路、電源基板)から電力が供給されるようになっている。なお、演出データ装置32への電源供給は演出制御装置33を介して行われるようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU30bでは、普通変動入賞装置に備えられた始動口センサ50からの遊技球の検出信号の入力に基づき、特図の大当たり判定用乱数値を抽出してROM30dに記憶されている判定値と比較し、特図の変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号を、演出データ装置32を介して演出制御装置33に出力する。演出制御装置33とこれに接続した演出データ装置32では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、表示ユニット173の液晶表示パネル175で特図の変動表示ゲームを表示する処理や、スピーカ58からの音の出力、ランプ、LED、装飾用役物などの遊技盤装飾装置54を制御する処理、ランプ、LEDなどの枠装飾装置57を制御する処理を行う。そして、遊技制御装置30のCPU30bは、特図の変動表示ゲームが大当たりであった場合に、特別遊技状態を発生し、大入賞口SOL53により特別変動入賞装置を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、普図始動ゲートに設けられたゲートセンサからの遊技球の検出信号の入力に基づき、上述と同様に普図の変動表示ゲームの当たり外れを判定するとともに演出データ装置32を介して演出制御装置33に制御信号を出力し、普図変動表示器に普図変動表示ゲームを表示させる。そして、遊技制御装置30のCPU30bは、普図の変動表示ゲームが当たりであった場合に、普通変動入賞装置を動作する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU30bは、各種入賞口に設けられたセンサ(始動口センサ50、カウントセンサ51、一般入賞口センサ52)から入力される遊技球の検出信号に基づき排出発射制御装置34に制御信号を出力する。排出発射制御装置34は、制御信号の入力に基づき排出装置200を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。また、排出発射制御装置34は、操作ハンドル151の操作に基づく入力および操作ハンドル151に設けられた図示しないタッチセンサからの入力に基づき、発射装置60を制御して遊技球が遊技領域に発射されるようにする。
すなわち、以上のことから主制御回路をなす遊技制御装置30は、遊技の進行を制御する遊技制御装置をなし、第1制御回路をなす演出データ装置32と第2制御回路をなす演出制御装置33とが遊技機100における種々の演出を制御する演出制御装置をなす。
そして、これらの各基板は以下のように遊技機に取り付けられている。
図2,3に示すように、画像表示面171における表示データなど、機種に依存するデータが記憶された演出データ装置32は、ボックス32aに収納された状態で、遊技盤1の裏面側の裏面構成部材40の裏面側であって、後述する裏機構枠160の下部からその下側に取り付けられている。このボックス32aの裏面側には、演出制御装置33と接続するためのコネクタ32f、遊技制御装置30と接続するため(遊技制御装置30と演出制御装置33との間の中継のため)のコネクタ32g、遊技盤装飾装置54と接続するためのコネクタ32hが設けられている。さらに、ボックス32aの裏面側には係合部61,61,…が形成されており、これによって図1に示すように、ボックス30aに収納された遊技を制御する遊技制御装置30が取り付けられるようになっている。すなわち、ボックス32aの裏面は遊技制御装置30を取り付けるための台座をなす。なお、図2,3では、遊技制御装置30を取り外した状態を示している。また、ボックス32aに隣設して、遊技機外部の装置(管理装置)と接続するための盤用外部出力端子206が設けられている。
また、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33は、ボックス33aに収納された状態で前面枠本体130の裏面側に取り付けられた後述の裏機構枠160に取り付けられている。なお、ボックス33aの前側の下部には、コネクタ33mが設けられており、演出データ装置32のコネクタ32fと接続することで両者が直接接続されるようになっている。
また、排出装置200による賞球の排出、発射装置60による遊技球の発射を制御する排出発射制御装置34、遊技機100内の各装置に電力を供給する電源回路としての電源供給装置37は、それぞれボックス34a,37aに収納された状態で、前面枠本体130の裏面側の遊技盤1より下側となる位置に取り付けられている。
すなわち、機種に依存する演出データ装置32、遊技制御装置30は遊技盤1に取り付けられ、複数の機種で共通使用可能な演出制御装置33や排出発射制御装置34、電源供給装置37は前面枠本体130もしくは裏機構枠160に取り付けられている。よって、遊技盤1を変更することにより機種に依存する装置(基板)のみが交換され、遊技機100の遊技内容を変更することが可能である。なお、機種に依存する遊技制御装置30や演出データ装置32は、遊技盤1に取り付けられることが望ましいが、遊技盤1の交換に応じて交換できれば前面枠120に取り付けられても良い。
以上のことから、遊技領域を形成する遊技盤1を前面枠120に対して交換可能に装着し、該遊技盤前面の所要領域において遊技に関わる表示ゲームを表示するようにした遊技機100において、表示ゲームを実行する表示ユニット173を、遊技盤1の後方位置における前面枠120に配設し、遊技盤固有に(遊技盤1の交換とともに交換可能に)設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置30と、複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、遊技制御装置30からの表示制御情報に基づいて表示ユニット173の表示制御を行う表示制御装置(演出制御装置33)と、を備えたこととなる。
また、遊技盤固有に設けられる表示ゲーム用の画像データを記憶した記憶手段(キャラクタROM32b)を有する画像データ記憶装置(演出データ装置32)を、該遊技盤1の交換に応じて交換可能に備え、表示制御装置(演出制御装置33)は、テスト画像を表示するための画像データを記憶した補助記憶手段(サブ画像ROM33e)を備えたこととなる。
図4から9に示すように、裏機構枠160は、本体部161と、画像を表示する表示ユニット173を備える表示枠ユニット170を支持、案内するためのガイド部162とを有し、表示枠ユニット170の他、表示枠ユニット170を制御する演出制御装置33、賞球などを排出する排出装置200、排出装置200に遊技球を供給する貯留タンク220やシュート240が取り付けられている。
上述したように、裏機構枠160の前から見て左側の端部は、前面枠本体130の裏面であって遊技機100の裏面側から見て右側の側部に回動可能に軸支されており、前面枠本体130に形成されて遊技盤1が嵌め込まれる開口部の上側略半分を裏面側から覆って遊技盤1の裏面に臨む状態から、後方に扉状に回動して遊技盤1の裏面側を開放する状態との間で回動可能となっている。すなわち、裏機構枠160に表示ユニット173が配設されることで、表示ユニット173は該裏機構枠160を介して前面枠120側に配設されることとなる。
裏機構枠160の上部には、外部から供給される遊技球を貯留する貯留タンク220と、該貯留タンク220と一体的に設けられ、該貯留タンク220に貯留されている遊技球を下流側に排出可能な排出装置200と、が設けられている。
貯留タンク220は、上面側が開放した概略長方形状の箱体であって、外部(島設備の補球装置)から供給される遊技球を貯留するものである。
この貯留タンク220の一側方であって、裏機構枠160が前面枠本体130に軸着される側には、排出装置200が一体的に設けられており、貯留タンク220の底壁221は、排出装置200が設けられた側に向かって下るように傾斜している。
排出装置200は、(遊技制御装置30の制御の下で)排出発射制御装置34によって制御されるようになっており、賞球もしくは貸球として所定数の遊技球を排出できるようになっている。また、貯留タンク220内の遊技球を遊技機外部(島設備の回収樋)に抜き取ることもできるようになっている。
排出装置200から排出された遊技球は、後述するガイド部162に設けられたシュート240を流下する。シュート240には、賞球もしくは貸球として排出された遊技球が流下する排出流路と、球抜きのために排出された遊技球が流下する球抜き流路が形成されている。そして、排出流路はその下流側端部で遊技球を上皿に誘導する流路に連結しており、排出装置200から賞球または貸球として排出された遊技球が上皿に流入するようになっている。また、球抜き流路はその下流側端部で遊技球を遊技機外部に誘導する流路に連結しており、排出装置200によって貯留タンク220から抜き取られた遊技球が遊技機外部に排出されるようになっている。
また、図1に示すように、本体部161の裏面側には、演出制御装置33が配される凹部である演出制御装置配設部165が形成されている。
演出制御装置33はボックス33aに収容されており、このボックス33aは演出制御装置配設部165に収容可能な大きさとなっている。演出制御装置配設部165の上端部には、本体部161の左右方向に沿って延在する図示しない回動軸が設けられており、この回動軸によって演出制御装置33を収納したボックス33aが演出制御装置配設部165に対して扉状に開閉可能に支持されている。なお、ボックス33aは、演出制御装置配設部165に収容された状態から本体部161の裏面側方向へ回動可能となっている。
また、演出制御装置配設部165の背面をなす本体部161の裏面には、演出制御装置配設部165の前面側に形成された後述の表示枠ユニット収納部168に連通する図示しない開口が形成されており、この開口を通して液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56)と演出制御装置33とが配線によって接続されている。
演出制御装置33を収容したボックス33aの上下幅は、演出制御装置配設部165の上下幅よりも広く、演出制御装置配設部165にこのボックス33aを収容すると、ボックス33aの下部が演出制御装置配設部165の下方に延出するようになっている。そして、図2に示すように、ボックス33aの前面側であって本体部の下部に延出する部分からは、演出制御装置33に設けられたコネクタ33mがボックス33aの外側に露出している。
また、上述したように、遊技盤1の裏面には演出データ装置32が取り付けられており、この演出データ装置32の裏面であって、演出制御装置33が取り付けられた演出制御装置配設部165の下方に位置する部分には、コネクタ32fが設けられている。
すなわち、図1に示すように、遊技盤1が前面枠本体130に取り付けられ、かつ、裏機構枠160が遊技盤1の裏面側に配された状態で、演出制御装置33を収容したボックス33aを演出制御装置配設部165に収容される状態にすると、演出データ装置32のコネクタ32fと演出制御装置33のコネクタ33mが連結し、演出データ装置32と演出制御装置33が直接接続できるようになっている。
本体部161の裏面側から見て演出制御装置配設部165の右側には、演出制御装置33と他の装置等を接続する配線を収納する配線収納部204が形成されている。また、配線収納部の上側には、遊技機外部の装置(管理装置など)との通信を行うための枠用外部出力端子205が設けられている。
図5に示すように、本体部161には、裏機構枠160が遊技盤1の裏面に臨む状態において、前面側(遊技盤1の裏面に臨む側)に開口する矩形箱状の凹部である表示枠ユニット配設部163が形成されている。この表示枠ユニット配設部163は、ガイド部162とともに表示枠ユニット170を収納する表示枠ユニット収納部168を形成するものである。なお、矩形箱状の凹部である表示枠ユニット配設部163の外周部を形成する周囲壁167は、表示枠ユニット配設部163の下側となる部分には形成されていない。
表示枠ユニット配設部163の前面となる本体部161の前面には、表示枠ユニット170を前側に付勢する付勢部材としての圧縮コイルばね182を収納するばね収納部181、本体部161を補強するための補強リブ164が形成されている。また、表示枠ユニット配設部163の前面であって下部は、本体部161の裏面側に形成された演出制御装置配設部165の裏面によって形成されている。上述したように演出制御装置配設部165は、本体部161の裏面側に形成された凹部であるため、本体部161の前面側から見て前側に突出した状態となっている。また、この演出制御装置配設部165の裏面には、後述する表示枠ユニット170の裏面に突出する裏面滑り手段184の後部を受け入れ可能な開口166が、裏面滑り手段184と対向する位置に形成されている。
ばね収納部181は、後述する付勢部材としての圧縮コイルばね182の外径と略同じ内径を有する円筒形の凹部で、前側に突出した演出制御装置配設部165の上側に隣接して、表示枠ユニット配設部163の左右方向の中心から左右に等しい距離だけ離れて2つ設けられている。そして、表示枠ユニット配設部163の前面であって、前側に突出した演出制御装置配設部165とばね収納部181が存在する部分を除いた部分には、補強リブ164が格子状に形成されている。なお、ばね収納部181および補強リブ164の前端部と、演出制御装置配設部165の裏面は、それぞれ同じ前後位置、すなわち、同一平面上に存在する。
矩形箱状の凹部である表示枠ユニット配設部163の周面である左右の周囲壁167の前側には、それぞれガイド部162が、左右の周囲壁167を前側に延長するように取り付けられている。なお、裏機構枠160の左右の周囲壁167のうち、前面枠本体130に回動自在に軸支される側となる、遊技機100の前側から見て左側の周囲壁167には、排出装置200から排出された遊技球の流路を備えたシュート240が取り付けられている。
また、同じく前面枠本体130に軸支される側となる左側のガイド部162が前面枠本体130に回動自在に取り付けられて、裏機構枠160の開閉を可能としている。
そして、ガイド部162を本体部161に取り付けた状態では、図4,5に示すように、ガイド部162の内周面が表示枠ユニット配設部163の周囲壁167の内周面のうちの主に左右の内周面と略同一面を形成するようになっており、ガイド部162によって周囲壁167の内周面の一部が前側に延出された状態となっている。この表示枠ユニット配設部163とガイド部162で形成される、所定の奥行きを有するとともに前側に開口した矩形凹室形状の空間(少なくとも背面と左右側面とを囲まれた空間)が、表示枠ユニット170を収納する表示枠ユニット収納部168となる。
そして、左右の周囲壁167とそれを延長するガイド部162により形成される裏機構枠160の左右の内側面には、表示枠ユニット170の外周部を構成している表示枠ユニット本体172の左右の側部にそれぞれ設けられるとともに、前記左右の側部の上部及び下部の合わせて4カ所から外側(左側もしくは右側)に突出する後述の被案内部18を前後に移動自在に案内する概略溝状の案内部169が設けられている。
案内部169は、4つの被案内部18に対応して左右の内周面にそれぞれ上下2本ずつ前後方向に延在して設けられている。また、上側の案内部169はその上部に、下側の案内部169はその下部にそれぞれ前後方向に沿った突条169aが形成され、溝状の案内部169と合わせて被案内部18の上下移動を規制して前後に案内するようになっている。なお、案内部169の前端は、ガイド部162の前端部より僅かに後方となっており、案内部169の前端部には、溝状の案内部169前端部を閉塞した状態として、該前端部より前側への表示枠ユニット170(被案内部18)の移動を規制する前方位置規制部材180が形成されている。
この表示枠ユニット収納部168には、画像表示面171が前側(開口した側)となるように表示枠ユニット170が配設されるようになっている。そして、図1に示すように、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に臨むように配することで、遊技盤1の裏面側に表示枠ユニット170の画像表示面171が臨むようになる。なお、裏機構枠160が遊技盤1の裏面に臨む状態にあるとき、表示枠ユニット170は遊技盤1の裏面から後方側へ隔離した位置に配されるようになっている。また、この表示枠ユニット収納部168の上下幅および左右幅は、表示枠ユニット170の上下幅および左右幅(ただし左右に突出する被案内部18を除く)よりも大きくなっており、表示枠ユニット170の周囲に空間があいた状態とされる。さらに、溝状の案内部169の上下幅は被案内部18の上下幅よりも若干大きく、また、左右に対向して形成された案内部169,169間の幅は、表示枠ユニット170の左右に形成された被案内部18,18の側端部間の幅よりも若干大きくなっている。
これによって、表示枠ユニット170の前後方向への移動が容易になるとともに、表示枠ユニット170が表示枠ユニット収納部168内で僅かに傾斜した状態になることも可能となるが、基本的に後述するように、表示枠ユニット170が付勢手段により前側に付勢された状態で、位置調整部材137,138により被位置調整部20,21の位置が決定されることで、表示枠ユニット170(表示ユニット173)の角度も決定される。
また、表示枠ユニット170は、後述するように、バネ等の弾性部材からなる付勢手段により前方側に向かって付勢された状態となっているが、裏機構枠160を開放した状態あるいは、遊技盤1を前面枠120から取り外した状態では、上述の前方位置規制部材180に表示枠ユニット170の被案内部18の前端部が当接した状態となる。すなわち、この表示枠ユニット170の裏機構枠160に対する前後位置が、表示枠ユニット170の前後方向の移動範囲における最も前側の位置である。
なお、裏機構枠160を閉じた状態においては、遊技盤裏面に設けられて後方に突出するセンターケース11の後端部16は、上述した表示枠ユニット170の前後方向の移動範囲における最も前側の位置より後方に位置するようになっている。よって、センターケース11の後端部16が表示枠ユニット170の前面に密着できるようになっている。
表示枠ユニット170は、図7,8に示すように、前面側が開口した矩形箱状(額縁状)に形成された表示枠ユニット本体172と、この矩形箱状の表示枠ユニット本体172の、前面側が前記開口により開放された空間である内部収納空間183内に配置される表示ユニット173と、前記表示枠ユニット本体172の前面側で前記内部収納空間183の前側を覆う透明な前面クリアカバー179とからなるものである。
表示枠ユニット本体172は、被案内部18を有し、裏機構枠160の表示枠ユニット収納部168内において前後動自在に配される。また、表示枠ユニット本体172の内部収納空間183は、その形状が前後幅が狭い直方体状、すなわち、矩形板状となっている。この内部収納空間183の上下左右幅は、後述する表示ユニット173の上下左右幅よりも広いものとなっており、表示ユニット173が内部収納空間183内で上下左右方向に移動可能となっている。
被案内部18は表示枠ユニット本体172の左右の側部であって、上部及び下部の合わせて4ヶ所から外側に突出するように設けられている。
このうち、表示枠ユニット本体172の左右の側部であって上部に設けられた被案内部18,18は、側部の上端部から下側に所定間隔おいた位置に、側部に対して垂直に外側へ突出するように設けられている。この上側の被案内部18,18は直方体形状であって、概略溝状の案内部169に配される外側の端部にはカバー部材18aが取り付けられている。このカバー部材18aは、摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタール、金属)からなり、表示枠ユニット170の前後方向の移動を容易にするものであって、裏機構枠160の表示枠ユニット収納部168に形成された案内部169と接する被案内部18の端面(外側に位置する側面)と上面、前面およびこれらの面が接続する角部を覆うようになっている。なお、カバー部材18aにおける被案内部18の前面を覆う部分は、カバー部材18aを被案内部18に固定するための部分であって、ここにはねじ孔18bが形成されており、カバー部材18aをねじによって被案内部18に固定できるようになっている。
表示枠ユニット本体172の下部に設けられた被案内部18,18は、表示枠ユニット本体172の側部の下端部から側部に対して垂直に外側へ突出し、さらに端部が下方に延出した略L字形となっている。そして、被案内部18の下方に延出した側の端部における下側の外側部は外側に突出していて、この突出した部分が概略溝状の案内部169に配されるようになっている。この突出した部分には、上述と同様の摩擦係数が低い材質からなるカバー部材18aが、外側の側面と下面、前面およびこれらの面が接続する角部を覆うように取り付けられている。また、各被案内部18の内部には、補強のためのリブ18cが形成されている。
また、表示枠ユニット本体172の側壁の内側、すなわち、内部収納空間183の内側となる部分であって、側壁を挟んで被案内部18と対向する部分には、ねじ止め部(ボス)18dが形成されていて、内部収納空間183の前面側の開口を閉鎖する前面クリアカバー179をねじによって表示枠ユニット本体172の前面側に固定できるようになっている。
前面クリアカバー179は、内部収納空間183の前面側の開口と略同じ大きさの、透明な材質からなる矩形板状の部材で、上述のように表示枠ユニット本体172の前面側に固定されるようになっている。この前面クリアカバー179は、内部収納空間183の前面側の開口を閉鎖する前面壁としての機能を有し、表示枠ユニット170の前面側から後述の表示ユニット173(画像表示面171)を視認可能な状態で、表示ユニット173を内部収納空間183内に保持するものである。また、前面クリアカバー179は、表示枠ユニット170の前面壁としての機能も有し、図1に示すように、裏機構枠160を閉鎖した状態では、前面クリアカバー179の前面がセンターケース11の後端部16に当接し、表示用窓部12を閉鎖するようになっている。すなわち、前面クリアカバー179は、液晶表示パネル175の画像表示面171を、センターケース11の後端部16や遊技球の接触に伴う衝撃から保護するものでもある。
また、図8に示すように、表示枠ユニット本体172には、裏面滑り手段184、配線用開口185、ばね装着筒178が形成されている。
裏面滑り手段184は、内部収納空間183内における表示ユニット173の上下左右方向への移動を円滑にするためのものであって、表示枠ユニット本体172の前面であって内部収納空間183を形成する壁面の上下左右に4つ設けられている。この裏面滑り手段184は、前面側が内部収納空間183内に開口するとともに後部が表示枠ユニット本体172の裏面側に突出した略半球状の凹部184aに、例えば、遊技球のような球体184bが収納された構成となっている。球体184bは、凹部184a内で転動自在に保持されるようになっているとともに、球体184bの前面側の一部が、内部収納空間183内に突出した状態で凹部184aに収納されている。そして、球体184bの前端部が、内部収納空間183内に配される表示ユニット173の裏面に当接するようになっている。
内部収納空間183内に配される表示ユニット173は、表示枠ユニット本体172の前面であって内部収納空間183を形成する壁面に4つ設けられた各裏面滑り手段184の球体184bが裏面に当接することで、内部収納空間183を形成する壁面から球体184bが突出した分だけ前側に離れた位置に配される。さらに、表示ユニット173の裏面に当接する裏面滑り手段184の球体184bが転動自在に凹部184aに保持されているので、表示ユニット173は円滑に上下左右方向へ移動可能となる。なお、表示枠ユニット本体172の前面であって内部収納空間183を形成する壁面に4つ設けられた裏面滑り手段184の配設位置は、表示ユニット173が内部収納空間183内で上下左右に移動しても、常に表示ユニット173の裏面に当接できるような位置とされている。
配線用開口185は、表示枠ユニット本体172を前後に貫通するように形成された矩形状の開口で、表示枠ユニット本体172の前面側であって内部収納空間183内に配される表示ユニット173と、裏機構枠160の裏面側に配される演出制御装置33とを接続する配線を通すための開口である。後述するように、表示ユニット173を構成する表示ユニットケース174の裏面側にも配線用開口191が形成されており、液晶表示パネル175に設けられたコネクタ175aが後方に露出している。表示枠ユニット本体172に形成された配線用開口185は、図6に示すように、表示ユニット173を内部収納空間183に収納した際に、表示ユニット173の裏面側に露出する液晶表示パネル175のコネクタ175aが、表示枠ユニット本体172の裏面側に露出できるような位置に形成されている。さらに、表示枠ユニット本体172に形成された配線用開口185は、内部収納空間183内で表示ユニット173が上下左右方向に移動しても、常に液晶表示パネル175のコネクタ175aが表示枠ユニット本体172の裏面側に露出できるような範囲に形成されている。
ばね装着筒178は、表示枠ユニット本体172の裏面側に、後方に突出するように形成された円筒状の凸部である。このばね装着筒178の外径は、付勢部材としての圧縮コイルばね182の内径と略等しく、ばね装着筒178に圧縮コイルばね182を嵌合することで、表示枠ユニット本体172の裏面(表示枠ユニット170の裏面)に圧縮コイルばね182が取り付けられる。
このばね装着筒178が形成される位置は、表示枠ユニット170を表示枠ユニット収納部168に取り付けたときに、表示枠ユニット配設部163の前面に形成されたばね収納部181と対向する位置となっている。そして、ばね収納部181に収納された圧縮コイルばね182に、ばね装着筒178を挿入することで、表示枠ユニット170と表示枠ユニット配設部163の前面との間に圧縮コイルばね182が配され、表示枠ユニット170が前方向に付勢された状態となる。なお、圧縮コイルばね182に外部から力がかかっていない状態での長さ(自然長)は、表示枠ユニット170の前面が前方位置規制部材180に当接し、表示枠ユニット170が最も前側にある状態における表示枠ユニット170の裏面とばね収納部181の後端部との距離よりも長く、常に表示枠ユニット170を前側に付勢できるようになっている。
また、表示枠ユニット本体172の側壁であって、前面側から見て上側、左側の側壁には、表示枠ユニット本体172の内部収納空間183に収納される表示ユニット173に設けられた後述する被位置調整部20,21を、内部収納空間183の外側に露出させるための切欠き186,186が形成されている。なおこの切欠き186,186は、表示ユニット173が内部収納空間183内で上下左右に移動しても、被位置調整部20,21が表示枠ユニット本体172に接触しないように形成されている。
さらに、表示枠ユニット本体172の前面側から見て右側の側壁の外側であって、上下の被案内部18,18の間には、インバータ取付部187が形成され、液晶表示パネル175のバックライト56のインバータ188が取り付けられている。
表示ユニット173は、表示枠ユニット本体172の内部収納空間183内に収まるような矩形板状に形成されている。この表示ユニット173は、液晶表示パネル175(液晶表示器55、バックライト56を含む)を収納する前面側が開口した表示パネル収納部189を有する箱状の表示ユニットケース174と、この表示ユニットケース174内(表示パネル収納部189内)に収納された液晶表示パネル175とからなるものであり、表示ユニットケース174の前面側から液晶表示パネル175の画像表示面171を有する前面が露出している。また、表示ユニット173の前後幅は、表示枠ユニット本体172の前面クリアカバー179で閉塞された内部収納空間183の前後幅より僅かに短くされているが、表示枠ユニット本体172内で表示ユニット173は、ほとんど前後動できない状態で保持される。
また、表示ユニット173の上下幅及び左右幅(ただし、側方に突出する後述の被位置調整部20,21を除く)は、表示枠ユニット本体172の内部収納空間183の上下幅及び左右幅より短くされており、後述するように、センターケース11の表示用窓部12に対して、表示ユニット173(液晶表示パネル175)の画像表示面171を位置合わせできる程度に、表示枠ユニット本体172の内部収納空間183内で表示ユニット173を少しだけ上下左右に移動自在となっている。
表示ユニットケース174の上側縁部および左側縁部には、被位置調整部20,21が設けられている。
この被位置調整部20,21は、表示枠ユニット170の上側縁部及び左側縁部に配され、かつ、表示枠ユニット本体172の上側縁及び左側縁より外方に延出する鎹状のローラ取付部材20a,21aと、該ローラ取付部材20a,21aに回動可能に支持される円柱状のローラ20b,21bとを有する。
表示枠ユニット170の上側縁部(左側縁部)に配される被位置調整部20(21)のローラ取付部材20a(21a)は、上側縁部(左側縁部)の左右(上下)方向の中央にあって、上方(左方)に延出する2つの延出部20c,20c(21c,21c)を有する。この各々の延出部20c,20c(21c,21c)の先端部には、ローラ20b(21b)を軸支する軸受け20d,20d(21d,21d)が上側縁部(左側縁部)の左右(上下)方向に沿って延在するように形成されており、この2つの軸受け20d,20d(21d,21d)によって円柱状のローラ20b(21b)の両端部を回動可能に支持することで、上側縁部(左側縁部)の左右(上下)方向に沿ってローラ20b(21b)が配される。
また、鎹状のローラ取付部材20a(21a)は、その2つの延出部20c,20c(21c,21c)のうち一方の延出部20c(21c)を有し、表示ユニットケース174に固定された固定部20e(21e)と、他方の延出部20c(21c)を有し、表示ユニットケース174から着脱可能な着脱部20f(21f)とからなる。
よって、ローラ20b(21b)を取り付ける際には、着脱部20f(21f)を取り外した状態で、ローラ20b(21b)の一端を固定部20e(21e)側に設けられた延出部20c(21c)の軸受け20d(21d)に挿入し、その後、ローラ20b(21b)の他端を着脱部20f(21f)側に設けられた延出部20c(21c)の軸受け20d(21d)に挿入するとともに、着脱部20f(21f)を表示ユニットケース174に取り付ける。また、着脱部20f(21f)にはねじ孔20g(21g)が形成されており、着脱部20f(21f)をねじによって表示ユニットケース174に固定することで、ローラ20b(21b)が回動可能に軸支されるようになる。
被位置調整部20,21は、表示ユニット173を表示枠ユニット本体172の内部収納空間183に収納した際に、表示枠ユニット本体172の側壁に形成された切欠き186,186から外側に突出するようになっている。さらに、被位置調整部20,21は、表示枠ユニット170を裏機構枠160の表示枠ユニット収納部168に収納した際に、表示枠ユニット収納部168の内周と、表示枠ユニット170の外周との間となる間隔に配置されるようになっている。また、被位置調整部20,21のローラ20b,21bの前部は、表示枠ユニット170の前面をなす前面クリアカバー179の前面と同じ前後位置に配置されるようになっている。
そして、裏機構枠160を遊技盤1の裏面に配した状態(閉鎖した状態)において、遊技盤1に形成された位置調整部材137,138と対向するようになっている。
なお、後述するように、被位置調整部20,21のローラ20b,21bが位置調整部材137,138の誘導ガイド部137a,138aによって係合固定部137b,138bに案内されることで表示ユニット173の上下左右位置が調整され、表示用窓部12に対する表示ユニット173(液晶表示パネル175)の画像表示面171の位置が適切な位置に調整される。この際、ローラ20b,21bが回動可能であることで、表示ユニット173がスムーズに所定位置へ誘導される。
また、表示ユニット173の前面側の外周縁部となる左右の側縁部には、それぞれ上下二カ所に、切欠き状の前面滑り部材取付部190が形成され、ここに前面滑り部材176が設けられている。この前面滑り部材176は、前面クリアカバー179の裏面に当接する滑り面を有する滑り部176aと、後述する液晶表示パネル175を表示パネル収納部189に固定するための表示パネル固定部176bとを有する。
滑り部176aの前部は、表示ユニットケース174の外周縁部の前端面よりも前側に突出するように配されており、表示ユニット173を表示枠ユニット本体172の内部収納空間183に収納し、前面クリアカバー179を取り付けた際に、前面クリアカバー179の裏面に当接するようになっている。この滑り部176aの前部は、摩擦係数が低い材質(例えば、ポリアセタールや金属)により構成されており、前面クリアカバー179との摩擦抵抗を減少させることで、表示ユニット173の内部収納空間183内での上下左右方向への移動を円滑にするものである。
なお、表示ユニット173の後端部をなす表示ユニットケース174の裏面から、表示ユニット173の前端部をなす前面滑り部材176の滑り部176a前面までの幅は、内部収納空間183における裏面滑り手段184の球体184bの前端から前面クリアカバー179の裏面までの幅と略等しい幅となっている。
よって、表示ユニット173が表示枠ユニット本体172の内部収納空間183に収納された状態では、表示ユニット173の裏面側に裏面滑り手段184の球体184bの前端が当接するとともに、前面クリアカバー179の裏面に前面滑り部材176の滑り部176a前端が当接した状態となり、内部収納空間183内での表示ユニット173の前後移動が規制されるようになっている。
一方、表示ユニット173は、前面滑り部材176及び裏面滑り手段184によって、前面および裏面における摩擦抵抗が軽減されるようになっており、表示枠ユニット本体172の前面と前面クリアカバー179とにより前後をほぼ挟まれた状態であっても、円滑に内部収納空間183内で上下左右に移動可能となっている。
前面滑り部材176の表示パネル固定部176bは、表示ユニットケース174の側壁の前端面より液晶表示パネル175の厚みの分だけ後方側となる位置に、表示パネル収納部189内に突出するように配されている。この表示パネル固定部176bには、ねじによって液晶表示パネル175を表示パネル収納部189内に固定するためのねじ止め部(ボス)176cが形成されている。
また、表示ユニットケース174には、表示ユニットケース174の前面側であって表示パネル収納部189に収納される液晶表示パネル175と、裏機構枠160の裏面側に配される演出制御装置33とを接続する配線を通すための、前後に貫通した配線用開口191が形成されている。この配線用開口191は、後述するように液晶表示パネル175の裏面側に設けられたコネクタ175aの位置に対応して形成されており、液晶表示パネル175を表示ユニットケース174の表示パネル収納部189に収納すると、この配線用開口191からコネクタ175aが露出するようになっている。
図7,8に示すように、液晶表示パネル175は矩形板状であって、表示ユニットケース174の表示パネル収納部189にちょうど収まる大きさとなっている。この液晶表示パネル175は、液晶表示器55とバックライト56などから構成され、液晶表示器55の画像表示面171が、前側に臨むように配されている。よって、液晶表示パネル175の画像表示面171は、表示枠ユニット170の前面側から前面クリアカバー179を介して視認可能に配されることとなる。
また、液晶表示パネル175の前面側であって、画像表示面171の左右には、それぞれ上下二カ所にねじ孔193,193,…が形成されている。このねじ孔193,193,…は、前後方向に貫通するように形成されており、液晶表示パネル175を表示パネル収納部189に収納した状態で、このねじ孔193,193,…にねじを挿通し、表示ユニットケース174に設けられた前面滑り部材176のねじ止め部176cに螺合することで液晶表示パネル175を表示パネル収納部189に固定できるようになっている。
液晶表示器55の画像表示面171の面積は、前面枠本体130に形成された開口部に嵌め込まれた遊技盤1の上側略半分を裏面側から覆うことができる面積となっており、センターケース11によって形成された表示用窓部12よりも広いものである。すなわち、画像表示面171の面積が、少なくとも表示用窓部12よりも広く、表示用窓部12の大きさが変化してもそれに対応できるようになっている。このように、液晶表示器55の画像表示面171が遊技盤1の裏面側を幅広く覆うようにすることで、遊技盤1を交換して遊技機100の遊技内容を変更する場合に、多種の遊技盤1の表示用窓部12に対応できるようになっている。
また、液晶表示器55は、画像表示面171の面積が表示用窓部12よりも広いので、表示用窓部12から露出する領域に画像が表示されるように演出制御装置33によって制御されている。この画像を表示する領域を決定する遊技盤1の表示用窓部12の大きさや位置に関する情報(画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド))は、遊技制御装置30に記憶されているが、遊技制御装置30は遊技盤1に取り付けられており、遊技盤1と一緒に遊技制御装置30も交換される。よって、遊技盤1の交換に伴い、例えば、これまでの遊技盤の表示用窓部に対応した画像表示領域から、新たな遊技盤1の表示用窓部12に対応した画像表示領域に変更できるようになっている。
以上のような構成によって、液晶表示器55を備えた表示ユニット173は、表示枠ユニット170に上下左右方向に移動可能に保持され、表示枠ユニット170は、裏機構枠160に前後移動可能に保持されることとなる。すなわち、表示ユニット173は裏機構枠160に前後、上下、左右方向へ移動可能に保持されていることとなる。
次に、表示ユニット173の位置調整について説明する。表示ユニット173の位置調整は、例えば、裏機構枠160を閉めた状態で遊技盤1を前面枠120にその前面側から取り付ける場合、もしくは、メンテナンスなどのために前面枠本体130に遊技盤1が取り付けられた状態で裏機構枠160を開放した状態から閉鎖した状態とする場合に行われる。
ここでは、一例として、裏機構枠160を閉鎖した状態で遊技盤1を前面枠120に取り付ける場合における表示ユニット173の位置調整について説明する。なお、すでに開口部から古い遊技盤1が取り外されており、裏機構枠160は、前面枠本体130の裏面側に表示ユニット173が臨む状態(閉鎖した状態)とされているものとする。
前面枠本体130の開口部の前面側から見て左側、すなわち、裏機構枠160が軸着された側には、遊技盤1の一側部を係止する係止部材(図示略)が設けられていて、遊技盤1を開口部に取り付ける際には、まず、開口部に対してその前側から、遊技盤1の一側部をこの係止部材に係止させるように斜めに挿入する。そして、係止部材によって係止された側を軸として、遊技盤1を遊技機100の後方側へ回動させながら開口部に嵌め込む。
ここで、裏機構枠160に保持されている表示枠ユニット170は、表示枠ユニット収納部168内で前後移動可能に、かつ、付勢部材としての圧縮コイルばね182によって前方向に付勢された状態で収納されており、裏機構枠160を開放した状態では、被案内部18の前面が前方位置規制部材180に接する位置に配される。
上述のように遊技盤1を後方側に回動させる過程において、遊技盤1の後方に突出するセンターケース11は、その後端部16が表示枠ユニット170の前面である前面クリアカバー179の前面に当接する。また、遊技盤1の後方に突出する位置調整部材137,138の誘導ガイド部137a,138aは、表示ユニット173の上方、側方に設けられた被位置調整部20,21のローラ20b,21bに当接する。そして、遊技盤1を開口部に嵌め込むために、さらに後方側に回動させるのに伴い、表示枠ユニット170は、付勢部材としての圧縮コイルばね182の付勢力に抗して後方向へ押し込まれることとなる。
ここで、遊技盤1は、係止部材によって係止された一側部を軸として回動するので、センターケース11の左側に設けられた位置調整部材137が被位置調整部21に当接するとともに、センターケース11の後端部16のうち、遊技盤1の回動の軸に近い側の後端部16が先に表示枠ユニット170の前面に当接する。表示枠ユニット170は、表示枠ユニット収納部168内で若干傾斜した状態(表示枠ユニット170が裏機構枠160の左右方向と非平行状態)となることが可能であり、センターケース11の後端部16が当接した側が、より後方向に押し込まれるように傾斜した状態で移動する。
遊技盤1は、回動させることで徐々に遊技機100の左右方向に沿うようになり、遊技盤1が完全に開口部に嵌め込まれた状態では、遊技機100の左右方向に平行な状態となる。また、表示枠ユニット170の傾斜も、遊技盤1を回動させることで徐々に遊技機100の左右方向に沿うようになる。このように、遊技盤1が完全に開口部に嵌め込まれた状態では、表示枠ユニット170の前面がセンターケース11の後端部16に面接触し、遊技盤1の左右方向に平行な状態となる。
なお、遊技盤1を回動させる過程の当初は、遊技機100の左右方向に平行な裏機構枠160に対する遊技盤1の傾きが大きく、表示枠ユニット170の傾斜可能な範囲より大きいため、センターケース11の後端部16の一部が表示枠ユニット170の前面に当接した状態となる。しかし、遊技盤1の回動に伴い、裏機構枠160に対するセンターケース11の後端部16の傾きが表示枠ユニット170の傾斜可能な範囲内になると、これ以降は表示枠ユニット170の前面がセンターケース11の後端部16に面接触した状態となる。
また、表示枠ユニット170は、付勢部材(圧縮コイルばね182)によって前側に付勢されているので、前面がセンターケース11の後端部16に密着した状態で保持される。そして、センターケース11により形成される表示用窓部12を介して、遊技盤1の前面から画像表示面171を見ることができるようになる。
そして、上述のように表示枠ユニット170が後方向に押し込まれるのと同時に、表示ユニット173の上下左右位置が所定位置に調整される。
遊技盤1を後方側に回動させる過程において、位置調整部材137,138に当接した被位置調整部20,21のローラ20b,21bは、V字状の溝である誘導ガイド部137a,138aの内部傾斜面に沿って溝の中央部の係合固定部137b,138bに誘導される。
すなわち、表示枠ユニット170の上にほぼ水平に配置された被位置調整部20のローラ20b(表示枠ユニット170の左にほぼ垂直に配置された被位置調整部21のローラ21b)は、位置調整部材137(138)の断面V字状の誘導ガイド部137a(138a)により上下方向(左右方向)に案内され、断面半円状の溝である係合固定部137b(138b)内に円柱状のローラ20b(21b)が係合するようになる。
上述したように、ローラ20b(21b)を有する被位置調整部20(21)は、表示枠ユニット170の内部収納空間183内で上下左右方向に移動可能に保持された表示ユニット173に設けられており、ローラ20b(21b)が係合固定部137b(138b)に誘導され係合することで、表示ユニット173の上下(左右)位置が決められることになる。
ここで、表示ユニット173は、前面滑り部材176と裏面滑り手段184により円滑に内部収納空間183内で上下左右に移動可能とされ、また、ローラ20b,21bは軸受け20d,20d,21d,21dによって回動可能に軸支されており、さらに表示枠ユニット170は付勢部材としての圧縮コイルばね182によって前方向に付勢されている。よって、遊技盤1を後方側に回動させる過程において、被位置調整部20,21のローラ20b,21bは容易かつ確実に位置調整部材137,138の係合固定部137b,138bに誘導されることとなり、表示ユニット173の上下左右位置が確実に所定位置に調整されるようになっている。
さらに、表示枠ユニット170が前方向に付勢されていることから、誘導ガイド部137a,138aとしてのV字状の溝の中央部(V字状の溝の谷底の部分)に形成された係合固定部137b,138bに係合したローラ20b,21bは、上下(左右)方向への移動および前方向への移動が規制されて略固定された状態となる。この略固定された位置は、セッティング後の使用時の表示枠ユニット170の位置となる。
以上のように位置調整部材137,138に被位置調整部20,21が係合した状態で、表示ユニット173の前後左右上下位置が正確に決められると、センターケース11の表示用窓部12から露出する表示ユニット173の画像表示面171(画像表示領域)の位置が正確に決まることになる。これにより、画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)に基づき、大きさ及び位置が設定された画像表示面171に表示される画像と、表示用窓部12との位置がずれるようなことがなく、表示用窓部12から位置ずれのない画像を見ることができる。
なお、位置調整部材137,138の係合固定部137b,138bがセンターケース11の後端部16と略同じ前後位置にあることと、被位置調整部20,21のローラ20b,21bの前端部と前面クリアカバー179の前面(表示枠ユニット170の前面)が略同じ前後位置にあることから、遊技盤1を開口部に嵌め込み、裏機構枠160を閉じた状態では、センターケース11の後端部16に前面クリアカバー179の前面が面接触するとともに、ローラ20b,21bが係合固定部137b,138bに係合するようになっている。
遊技盤1を開口部に嵌め込んだ状態としたら、開口部の前面側から見て右側に設けられた固定部材(図示略)によって遊技盤1を固定する。
また、演出制御装置33を収納したボックス33aは、裏機構枠160を閉じた状態とする前に後方に回動させておき、裏機構枠160を閉じた状態とした後に演出制御装置配設部165に収納されるように前方に回動させる。演出制御装置33を収納したボックス33aを前方に回動させることで、演出制御装置33のコネクタ33mと演出データ装置32のコネクタ32fが接続されて両者が直接接続されることとなる。
なお、本実施形態の遊技機100では、前面枠120に遊技盤1を前側から取り付ける構成としたが、遊技盤1を前面枠120に後側から取り付ける(或いはサイドからスライド挿入する)構成としても良い。この場合は、前面枠120に遊技盤1を装着した後に裏機構枠160を閉鎖することとなり、この際に表示ユニット173の位置調整が行われることとなる。また、本実施形態のように遊技盤1を前側から取り付ける構成であっても、メンテナンス等の場合に裏機構枠160を開放した場合は、再び裏機構枠160を閉鎖する際に表示ユニット173の位置調整が行われることとなる。
このように、前面枠本体130に遊技盤1が取り付けられた状態で裏機構枠160を開放した状態から閉鎖した状態とする場合では、表示枠ユニット170や表示ユニットに設けられた被位置調整部20,21が前方に移動するように動作することとなるが、遊技盤1と裏機構枠160は、相対的に上述の場合と略同じ動作をすることとなり、上述と同様に表示ユニット173の位置調整がなされる。
また、本実施形態の遊技機100では、表示ユニット173が左右方向および上下方向に移動可能な構成としたが、左右方向または上下方向の1方向のみに移動可能な構成としても良い。すなわち、遊技盤1の裏面にはセンターケース11の左側(上側)にのみ位置規制部材138(137)を設け、また、表示ユニット173には左側(上側)にのみ被位置調整部21(20)を設けるようにすることで、表示ユニット173を左右(上下)方向のみに移動可能とする構成としても良い。また、このように、表示ユニット173を左右(上下)方向のみに移動可能とする構成とした場合に、例えば、表示ユニット173の内部収納空間183内での上下(左右)方向の移動を規制するガイドを設けたり、内部収納空間183の上下(左右)幅を表示ユニット173の上下(左右)幅と略同じ幅にしたりすることにより、表示ユニット173が確実に左右(上下)方向のみに移動するようにしても良い。
次に、以上のような遊技機100において電源投入時に実行される、表示ユニット173の液晶表示パネル175における画像チェックのための、テスト画像の表示制御について説明する。
初めに、図10を参照して、遊技盤1に取り付けられた遊技制御装置30において電源投入時に行われる電源投入処理について説明する。
まず、割込みを禁止する処理(ステップS1)を行い、続いて割込みベクタをセットする処理(ステップS2)、スタックポインタをセットする処理(ステップS3)を行う。さらに、遊技制御装置30のRAM30cへのアクセスを許可する処理(ステップS4)、全出力ポートをオフする処理(ステップS5)を行い、RAM初期化SWがオンであるか否かの判定(ステップS6)を行う。
遊技制御装置30のRAM30cは、電源供給装置37で生成されるバックアップ電源によって、遊技機100の電源が遮断された状態においても、その記憶内容がバックアップされるようになっている。そして、電源投入時に遊技機100に設けられたRAM初期化SW(図示略)がオンであると、電源供給装置37のRAM初期化信号生成部(図示略)においてRAM初期化信号が生成されるとともに遊技制御装置30に入力され、RAM30cを初期化する処理が行われるようになっている。
RAM初期化SWがオンであるか否かの判定(ステップS6)においてRAM初期化SWがオフであった場合は、RAM30cの停電復旧検査領域のデータとチェックデータを比較する処理(ステップS7)を行い、両者が一致するか否かの判定(ステップS8)を行う。
RAM30cの停電復旧検査領域には、電源の遮断時に停電復旧検査領域チェックデータがセーブされるようになっている。そして、電源が投入されたとき(停電の復旧時)に、この停電復旧検査領域に記憶されているチェックデータが、所定のチェックデータであるか否かを判断することで、RAM30cに記憶されていた情報が正しくバックアップされているかを判断することができる。
停電復旧検査領域のデータとチェックデータの比較結果が一致したか否かの判定(ステップS8)において、停電復旧検査領域のデータとチェックデータが一致した場合は、停電発生前にRAM30cに記憶されていた情報が正しくバックアップされていると判断され、初期化すべき領域に初期値をセーブする処理(ステップS9)を行う。さらに、画像初期設定値コマンドを送信する処理(ステップS12)を行い、電源投入処理を終了してメインループ処理に進む。なお、画像初期設定値コマンドを送信する処理(ステップS12)においては、遊技盤1に形成された表示用窓部12の位置、大きさに関する情報を含む画像初期設定値コマンドが演出制御装置33に送信される。
RAM初期化SWがオンであるか否かの判定(ステップS6)においてRAM初期化SWがオンであった場合、もしくは、停電復旧検査領域のデータとチェックデータの比較結果が一致したか否かの判定(ステップS8)において、停電復旧検査領域のデータとチェックデータが一致しない場合は、RAM30cの作業領域をクリアする処理(ステップS10)を行った後、RAMの作業領域に初期値をセーブする処理(ステップS11)を行う。これらの処理によってRAM30cの作業領域が初期化される。そして、画像初期設定値コマンドを送信する処理(ステップS12)を行い、電源投入処理を終了してメインループ処理に進む。
なお、停電復旧検査領域のデータとチェックデータの比較結果が一致したか否かの判定(ステップS8)において、停電復旧検査領域のデータとチェックデータが一致しない場合は、停電発生前にRAM30cに記憶されていた情報が正しくバックアップされていないということである。このような場合としては、例えば、落雷の異常電流等によってデータが破壊された場合の他、遊技機100をはじめて設置した場合や、電源の遮断時間がバックアップ可能な時間を超過した場合が考えられる。また、何らかの理由で電源供給装置37と遊技制御装置30との接続が遮断され、バックアップ電源が供給されなくなったためRAM30cが初期化された場合が考えられる。さらに不正な遊技制御装置(遊技制御基板)は、RAMがバックアップされていないことが多いので、不正な遊技制御装置が取り付けられたことも考えられる。すなわち、RAM30cの異常を検出することで、遊技機に対する不正行為を発見できることとなるが、ここでは、不正行為は行われていないものとする。
次に、図11を参照して、前面枠120(裏機構枠160)に取り付けられた演出制御装置33において電源投入時に行われる電源投入処理について説明する。
まず、RAM33cの作業領域をクリアする処理(ステップS13)、RAM33cの作業領域に初期値をセーブする処理(ステップS14)を行い、RAM33cの作業領域を初期化した後、画像初期設定値コマンドを受信したか否かの判定(ステップS15)を行う。この画像初期設定値コマンドは、上述したように遊技制御装置30で行われる電源投入処理の画像初期設定値コマンドを送信する処理(ステップS12)において演出制御装置33に送信されるものである。
画像初期設定値コマンドを受信したか否かの判定(ステップS15)において、画像初期設定値コマンドを受信している場合は、受信コマンドに基づく画像初期設定処理(ステップS16)を行い、演出用ボタン59からの入力の有無の判定(ステップS17)に進む。受信コマンドに基づく画像初期設定処理(ステップS16)においては、遊技盤1に形成された表示用窓部12の位置、大きさに関する情報を含む画像初期設定値コマンドに基づき、表示ユニット173の画像表示面171における画像表示領域を設定する処理が行われる。なお、ここで設定される画像表示領域の大きさは、表示用窓部12の大きさ以上で、特に、表示用窓部12の大きさよりも大きいことが望ましい。
以上のことから、遊技盤1には表示ユニット173の画像表示部(画像表示面171)の範囲内における所定領域を区画して該表示ユニット173の画像を当該遊技機100の前方側に表示するための表示用窓部12が形成され、表示制御装置(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から送信される画像表示領域に関する初期設定情報としての画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)に基づいて、遊技盤固有の表示用窓部12に対応した画像表示領域の大きさを設定することとなる。
画像初期設定値コマンドを受信したか否かの判定(ステップS15)において、画像初期設定値コマンドを受信していない場合は、演出用ボタン59からの入力の有無の判定(ステップS17)に進む。
演出用ボタン59からの入力の有無の判定(ステップS17)において、演出用ボタン59からの入力があった場合は、テストフラグをセットする処理(ステップS18)を行い、規定時間が経過したか否かの判定(ステップS19)に進む。
演出用ボタン59からの入力の有無の判定(ステップS17)において、演出用ボタン59からの入力がなかった場合は、規定時間が経過したか否かの判定(ステップS19)に進む。
規定時間が経過したか否かの判定(ステップS19)においては、電源の投入からの経過時間が規定時間に達したかが判定される。
規定時間が経過したか否かの判定(ステップS19)において、規定時間が経過していない場合は、画像初期設定値コマンドを受信したか否かの判定(ステップS15)に戻り、上述の処理(ステップS15からステップS19)を再度行う。
すなわち、演出制御装置33は、電源の投入から規定時間の間、画像初期設定値コマンドの受信および演出用ボタン59からの入力を監視するようになっている。
規定時間が経過したか否かの判定(ステップS19)において、規定時間が経過している場合は、画像初期設定値コマンドを受信済みであるか否かの判定(ステップS20)を行う。
ここで、遊技制御装置30から送信される画像初期設定値コマンドは、遊技盤1が前面枠120に取り付けられ、かつ、遊技制御装置30と演出制御装置33が(演出データ装置32を介して)正しく接続されている場合に受信できるものである。
すなわち、演出制御装置33が画像初期設定値コマンドを受信しなかった場合は、遊技盤1が前面枠120に取り付けられていない場合か、遊技制御装置30と演出制御装置33との間の通信に異常がある(正しく接続されていない)場合が考えられる。なお、遊技制御装置30と演出制御装置33が正しく接続されている場合には、演出制御装置33は画像初期設定値コマンドのほか、表示制御情報も受信する。
また、演出用ボタン59は、遊技機100の前面(例えば、上皿の周囲)に設けられており、この演出用ボタン59の操作に基づき出力される信号は、演出制御装置33に入力するようになっている。そして、通常遊技中においては、遊技者が演出用ボタン59を操作することに基づいて、演出制御装置33で所定の処理(例えば、画像表示面171で演出表示を行う処理)がなされるようになっている。
この演出用ボタン59が電源の投入から規定時間の間に(作業員により)操作された場合は、後述するように、演出制御装置33において表示ユニット173テスト画像を表示する処理がなされるようになっている。つまり、電源の投入から規定時間の間、演出用ボタン59からの入力の有無を監視することは、作業員からのテスト画像表示の要求の有無を監視することであり、演出用ボタン59からの入力があった場合(テスト画像表示の要求が有った場合)に、テストフラグをセットする処理(ステップS18)が行われる。すなわち、演出用ボタン59が、外部操作に基づきテスト画像を表示させるための外部操作手段をなす。
以上のように、演出制御装置33において電源投入時から規定時間の間に、画像初期設定値コマンドの受信と演出用ボタン59からの入力の有無を監視することで、遊技制御装置30と演出制御装置33との接続と、作業員からの画像チェックの要求の有無を検出できる。そして、これらの結果に基づき以降の処理がなされる。
画像初期設定値コマンドを受信済みであるか否かの判定(ステップS20)において、画像初期設定値コマンドを受信済みでない場合(演出制御装置33が遊技制御装置30と通信できなかった場合)は、ROM切換処理(ステップS21)を行い、テストフラグがセットされているか否かの判定(ステップS22)を行う。
ROM切換処理(ステップS21)においては、表示ユニット173(液晶表示パネル175の液晶表示器55)に出力する画像データを生成するVDP33dが、出力する画像データを生成するために用いるデータを読み出すROMを、演出データ装置32のキャラクタROM32bから演出制御装置33のサブ画像ROM33eに切り換える処理がなされる。このサブ画像ROM33eは、演出制御装置33(前面枠120)に設けられているので、遊技盤1(演出データ装置32)が取り付けられていなくても画像データを読み出すことが可能となる。そして、サブ画像ROM33eにはテスト画像のデータが格納されており、このROM切換処理(ステップS21)によって、VDP33dがテスト画像を表示ユニット173に出力することが可能となる。
なお、電源投入時には、画像データを読み出すROMが自動的にキャラクタROM32bに設定されるようになっており、上述したように、通常の遊技中は、VDP33dは演出データ装置32のキャラクタROM32bに格納された画像データを用いて画像を生成し、表示ユニット173に出力するようになっている。
テストフラグがセットされているかの判定(ステップS22)においては、電源投入時から規定時間の間における演出用ボタン59からの入力(作業員からのテスト画像表示の要求)に基づくテストフラグがセットされているかが判定される。
テストフラグがセットされているか否かの判定(ステップS22)において、テストフラグがセットされている場合は、テストモード1による画像処理(ステップS23)を行い、電源投入処理を終了してメインループ処理に進む。テストモード1による画像処理(ステップS23)においては、図12(a)に示すように、表示ユニット173の画像表示面171全面にテスト画像を表示する処理がなされる。よって、演出制御装置33はテスト画像を表示ユニット173に表示可能なテスト画像表示制御手段をなす。
すなわち演出制御装置33は、遊技制御装置30からの情報を受信できない場合(例えば、遊技盤1が前面枠120に取り付けられていない場合、遊技制御装置30と正しく接続されていない場合)であって、作業員からのテスト画像表示の要求があった場合は、図12(a)に示すようなテストモード1のテスト画像を表示する処理を行う。
以上のことから、表示制御装置(演出制御装置33)は、遊技盤1の前面枠120への未装着時で遊技制御装置30から表示制御情報を受信しない状態でも、独立してテスト画像を表示ユニット173に表示可能なテスト画像表示制御手段(演出制御装置33)を備えたこととなる。
また、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、テスト画像を表示ユニット173の画像表示部(画像表示面171)の略全体で表示することとなる。
また、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)を受信しなかったことを条件に、テスト画像を表示することとなる。
このような処理により、例えば、前面枠120を製造する工場において前面枠120が完成した時点で、あるいは、遊技店における遊技盤1の交換等の際の画像チェック時に(遊技盤1(遊技制御装置30)を取り付けなくても)表示ユニット173の画像チェックを行うことができる。
また、遊技盤1(遊技制御装置30)を取り付けずに前面枠120のみでテスト画像を表示させた場合は、テストモード1が選択されて表示ユニット173の画像表示面171の全面にテスト画像が表示されるので、画像表示面171の全ての領域をチェック(および調整)できる。
なお、遊技盤1を前面枠120に取り付け、遊技制御装置30と演出制御装置33を接続した上でテスト画像を表示させた場合において、テストモード1のテスト画像が表示された場合は、何らかの異常がある(例えば、両者が正しく接続されていない)ことが考えられる。
テストフラグがセットされているか否かの判定(ステップS22)において、テストフラグがセットされていない場合は、異常モードによる画像処理(ステップS24)を行い、電源投入処理を終了してメインループ処理に進む。異常モードによる画像処理(ステップS24)においては、図12(b)に示すように、表示ユニット173の画像表示面171の略中央に、異常を示す画像を表示する処理がなされる。
すなわち演出制御装置33は、遊技制御装置30からの情報を受信できない場合(例えば、遊技盤1が前面枠120に取り付けられていない場合、遊技制御装置30と正しく接続されていない場合)であって、作業員からのテスト画像表示の要求がない場合は、図12(b)に示すような異常を示す画像を表示する。
このような処理がなされることで、例えば、遊技機100の電源が遮断されている間に、何らかの理由で遊技制御装置30と演出制御装置33との間の通信ができない状態(意図しない断線など)になり、これを知らずに電源を投入した際に異常を報知することができる。
なお、異常を示す画像を画像表示面171の略中央に表示するのは、遊技盤1を装着している状態において異常が発生した場合に、遊技盤1の表示用窓部12から異常を報知できるようにするためである。
以上のことから、外部操作に基づきテスト画像を表示させるための外部操作手段(演出用ボタン59)を備え、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)を受信せず、かつ、外部操作手段が操作された場合にテスト画像を表示し、表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、外部操作手段が操作されていない場合に表示ユニット173に異常画像を表示することとなる。
画像初期設定値コマンドを受信済みであるか否かの判定(ステップS20)において、画像初期設定値コマンドを受信済みである場合は、テストフラグがセットされているか否かの判定(ステップS25)を行う。テストフラグがセットされているか否かの判定(ステップS25)において、テストフラグがセットされていない場合は、電源投入処理を終了してメインループ処理に進む。
すなわち演出制御装置33は、遊技制御装置30からの情報を受信し、かつ、作業員からのテスト画像表示の要求がない場合は、テスト画像の表示をせずに電源投入処理を終了支メインループ処理に進む。なお、この場合は、通常の起動時における処理である。
テストフラグがセットされているか否かの判定(ステップS25)において、テストフラグがセットされている場合は、ROM切換処理(ステップS26)を行った後、テストモード2による画像処理(ステップS27)を行い、電源投入処理を終了してメインループ処理に進む。
ROM切換処理(ステップS26)においては、上述のROM切換処理(ステップS21)と同様に、電源投入時に自動的にキャラクタROM32bに設定される画像データを読み出すROMを、演出制御装置33のサブ画像ROM33eに切り換える処理がなされる。
テストモード2による画像処理(ステップS27)においては、図12(c)に示すように、表示ユニット173の画像表示面171のうち、上述の受信コマンドに基づく画像初期設定処理(ステップS16)において、遊技盤1の表示用窓部12に対応するように画像初期設定値コマンドに基づき設定された画像表示領域にテスト画像を表示する処理がなされる。
すなわち演出制御装置33は、遊技制御装置30からの情報を受信し、かつ、作業員からのテスト画像表示の要求があった場合は、図12(c)に示すようなテストモード2のテスト画像を表示する。
よって、遊技盤1を前面枠120に取り付け、遊技制御装置30と演出制御装置33を正しく接続した上でテスト画像を表示させた場合においては、このテストモード2のテスト画像が表示されることとなる。しかし、このときに、上述したテストモード1のテスト画像が表示された場合は、画像初期設定値コマンドを受信できなかったということであり、何らかの異常がある(例えば、両者が正しく接続されていない)ことが考えられる。
このような処理がなされることで、表示ユニット173の画像のチェックに加え、遊技盤1の表示用窓部12に対する画像の表示位置もチェックすることができる。
なお、演出制御装置33は、テストモード2のテスト画像を表示している状態で、再度演出用ボタン59からの入力があるか、変動表示開始コマンドの受信に基づき、通常モード(遊技可能な状態)に復帰するようになっている。
以上のことから、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技盤1が前面枠120に装着されている場合(遊技制御装置30から表示制御情報を受信した場合)にもテスト画像を表示ユニット173に表示させる機能を有し、該遊技盤1が該前面枠120に装着されている場合のテスト画像を、表示用窓部12に対応して表示することとなる。
以上のような処理によって表示されたテスト画像に基づき、作業員が演出制御装置33の輝度調整器33i、コントラスト調整器33j、表示位置調整器33k(テストモード2の場合)を操作して画像の調整を行う。なお、調整結果は各調整器33i,33j,33kで保持され、次回以降の電源投入時に改めて調整を行う必要はない。
なお、本実施形態の遊技機100においては、表示ユニット173からの表示を遊技盤1の表示用窓部12から表示させる構成としたが、遊技盤1を透明にして前方に表示させるようにしても良い。
また、テスト画像は、周知なもの(図形やカラーバーなどを含むテストパターン)に限られず、何でも良い。
また、表示されたテスト画像の表示態様でテストモード1であるかテストモード2であるかを識別することが可能であるが、より確実に識別可能とするために、どちらのテストモードであるかを識別する文字情報などをテスト画像と同時に画像表示面171の中央に表示しても良い。
以上のような本実施形態の遊技機100は、遊技領域を形成する遊技盤1を前面枠120に対して交換可能に装着し、該遊技盤前面の所要領域において遊技に関わる表示ゲームを表示するようにした遊技機であって、表示ゲームを実行する表示ユニット173を、遊技盤1の後方位置における前面枠120に配設し、遊技盤固有に設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置30と、複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、遊技制御装置30からの表示制御情報に基づいて表示ユニット173の表示制御を行う表示制御装置(演出制御装置33)と、を備え、表示制御装置は、遊技盤1の前面枠120への未装着時で遊技制御装置30から表示制御情報を受信しない状態でも、独立してテスト画像を表示ユニット173に表示可能なテスト画像表示制御手段(演出制御装置30)を備えている。
したがって、遊技機100は、表示ユニット173を前面枠120に配設し、遊技盤固有に設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置30と、複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、表示ユニット173の表示制御を行う表示制御装置とを備えるので、表示ユニット173を遊技盤1の交換の際に交換せずに、新たな遊技盤でも共通して使用でき、無駄を省くことができる。
さらに、表示制御装置は、遊技盤1の前面枠120への未装着時でも、独立してテスト画像を表示ユニット173に表示可能なテスト画像表示制御手段を備えるので、上述のように、遊技制御装置30を備える遊技盤1と、表示ユニット173を備える前面枠120が別体の遊技機100であっても、前面枠120の製造時に遊技盤1を装着せずに画像(画質等)のチェックや調整が可能となる。
また、遊技盤固有に設けられる表示ゲーム用の画像データを記憶した記憶手段(キャラクタROM32b)を有する画像データ記憶装置(演出データ装置32)を、該遊技盤1の交換に応じて交換可能に備え、表示制御装置(演出制御装置33)は、テスト画像を表示するための画像データを記憶した補助記憶手段(サブ画像ROM33e)を備えている。
したがって、遊技盤固有に設けられる表示ゲーム用の画像データを記憶した記憶手段を有する画像データ記憶装置を遊技盤1の交換とともに交換できる構成、すなわち、表示制御装置と別構成にしたので、遊技盤1の交換時に新たな遊技盤に対応した画像を表示することができる。
また、表示制御装置は、テスト画像を表示するための画像データを記憶した補助記憶手段を備えるので、遊技盤1を装着しなくても、すなわち画像データ記憶装置が無くても、補助記憶手段によりテスト画像を表示することができる。
また、遊技盤1には表示ユニット173の画像表示部(画像表示面171)の範囲内における所定領域を区画して該表示ユニット173の画像を当該遊技機100の前方側に表示するための表示用窓部12が形成され、表示制御装置(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から送信される画像表示領域に関する初期設定情報としての画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)に基づいて、遊技盤固有の表示用窓部12に対応した画像表示領域の大きさを設定するようにしている。
したがって、遊技盤1には表示ユニット173の画像を表示する表示用窓部12が形成され、表示制御装置は、遊技制御装置30から送信される画像表示領域設定情報に基づいて、遊技盤固有の表示用窓部12に対応した画像表示領域の大きさを設定するので、確実に遊技盤固有に形成されている表示用窓部12に対応した画像を表示することが可能となる。
また、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、テスト画像を表示ユニット173の画像表示部(画像表示面171)の略全体で表示するようにしている。
したがって、テスト画像表示制御手段は、テスト画像を表示ユニット173の画像表示部の略全体で表示するので、画像表示部の全ての領域をチェック(および調整)することができ、どの部分を画像表示領域としても何ら問題のないチェックが可能となる。
また、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)を受信しなかったことを条件に、テスト画像を表示するようにしている。
したがって、テスト画像表示制御手段は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報を受信しなかった場合を条件に、テスト画像を表示するので、遊技盤1が装着されていない状態を自動的に判定してテスト画像を表示することができる。
また、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技盤1が前面枠120に装着されている場合にもテスト画像を表示ユニット173に表示させる機能を有し、該遊技盤1が該前面枠120に装着されている場合のテスト画像を、表示用窓部12に対応して表示するようにしている。
したがって、テスト画像表示制御手段は、遊技盤1が前面枠120に装着されている場合にもテスト画像を表示ユニット173に表示させる機能を有するので、遊技盤1を前面枠120に装着した後でも表示ユニット173の表示チェックを行うことが可能となる。
また、該遊技盤1が該前面枠120に装着されている場合のテスト画像を、表示用窓部12に対応して表示するので、表示用窓部12の領域を確実にチェックすることができる。すなわち、遊技盤1の装着後に、画像表示部全体でテスト画像を表示するのでは、表示用窓部12の領域に対応して正しく(位置ずれがなく)画像が表示されているかを確実にチェックできないが、遊技盤1の装着後においては、表示用窓部12に対応したテスト画像を表示するので、この表示領域のチェックを画像の表示状態のチェックと合わせて確実に行うことができる。
また、外部操作に基づきテスト画像を表示させるための外部操作手段(演出用ボタン59)を備え、テスト画像表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報(画像初期設定値コマンド)を受信せず、かつ、外部操作手段が操作された場合にテスト画像を表示し、表示制御手段(演出制御装置33)は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、外部操作手段が操作されていない場合に表示ユニット173に異常画像を表示するようにしている。
したがって、テスト画像表示制御手段は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、外部操作手段が操作された場合にテスト画像を表示し、表示制御手段は、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、外部操作手段が操作されていない場合に表示ユニット173に異常画像を表示するので、異常状態を的確に報知することが可能となる。すなわち、遊技制御装置30から画像表示領域設定情報の受信が無い場合には、遊技盤1を装着していない状態の他、遊技盤1を装着しているにもかかわらず配線の接続ミスや断線等が生じている状態もあり得る。特に、遊技盤1を装着しているにもかかわらず配線の接続ミスや断線等が生じている状態の場合は、作業員がこれに気づいていない可能性が高く、外部操作手段を操作せず、テスト画像の表示を行わないとした場合に、異常画像を表示することで、このような異常状態も的確に報知することが可能となる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明を適用した実施形態にかかる遊技機の裏面側を示す斜視図である。 図1の状態から裏機構枠を開放した遊技機の裏面側を示す斜視図である。 遊技盤の裏面側を示す斜視図である。 裏機構枠の前面側を示す斜視図である。 裏機構枠の前面側を示す分解斜視図である。 表示枠ユニットの裏面側を示す斜視図である。 表示枠ユニットの前面側を示す図であって、前面クリアカバーを外した状態を示す斜視図である。 表示枠ユニットの前面側を示す分解斜視図である。 遊技機の制御系の一部を示すブロック図である。 遊技制御装置における電源投入処理を説明するためのフローチャートである。 演出制御装置における電源投入処理を説明するためのフローチャートである。 表示ユニットで表示されるテスト画像を示す図であって、(a)テストモード1、(b)異常モード、(c)テストモード2におけるテスト画像である。
符号の説明
1 遊技盤
12 表示用窓部
30 遊技制御装置
32 演出データ装置(画像データ記憶装置)
32b キャラクタROM(記憶手段)
33 演出制御装置(表示制御装置、テスト画像表示制御手段)
33e サブ画像ROM(補助記憶手段)
59 演出用ボタン(外部操作手段)
100 遊技機
120 前面枠
130 前面枠本体
160 裏機構枠
170 表示枠ユニット
171 画像表示面(画像表示部)
173 表示ユニット

Claims (5)

  1. 遊技領域を形成する遊技盤を前面枠に対して交換可能に装着し、該遊技盤前面の所要領域において遊技に関わる表示ゲームを表示するようにした遊技機において、
    前記表示ゲームを実行する表示ユニットを、前記遊技盤の後方位置における前記前面枠に配設し、
    前記遊技盤には前記表示ユニットの画像表示部の範囲内における所定領域を区画して該表示ユニットの画像を当該遊技機の前方側に表示するための表示用窓部を形成し、
    前記遊技盤固有に設けられ、遊技の進行を制御する遊技制御装置と、
    複数種の遊技盤で共通使用可能に設けられ、前記遊技制御装置からの表示制御情報に基づいて前記表示ユニットの表示制御を行う表示制御装置と、
    を備え、
    前記表示制御装置は、前記表示ユニットにテスト画像を表示させるテスト画像表示制御手段を備え、
    前記テスト画像表示制御手段は、前記遊技盤が前記前面枠に装着されて前記遊技制御装置から表示制御情報を受信した場合には、前記テスト画像を、当該装着されている遊技盤の表示用窓部に対応して表示させる一方、
    前記遊技盤の前記前面枠への未装着時で前記遊技制御装置から表示制御情報を受信しない場合には、テスト画像を、前記表示ユニットの画像表示部の略全体に表示させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技盤固有に設けられる前記表示ゲーム用の画像データを記憶した記憶手段を有する画像データ記憶装置を、該遊技盤の交換に応じて交換可能に備え、
    前記表示制御装置は、前記遊技盤の前記前面枠への未装着時で前記遊技制御装置から表示制御情報を受信しない場合のテスト画像を表示するための画像データを記憶した補助記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示制御装置は、前記遊技制御装置から送信される画像表示領域に関する初期設定情報としての画像表示領域設定情報に基づいて、遊技盤固有の表示用窓部に対応した画像表示領域の大きさを設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記テスト画像表示制御手段は、前記遊技盤の前記前面枠への未装着時に前記遊技制御装置から前記表示制御情報として前記画像表示領域設定情報を受信しなかったことを条件に、前記表示ユニットの画像表示部の略全体にテスト画像を表示させることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 外部操作に基づき前記テスト画像を表示させるための外部操作手段を備え、
    前記テスト画像表示制御手段は、前記遊技制御装置から前記表示制御情報として前記画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、前記外部操作手段が操作された場合に前記表示ユニットの画像表示部の略全体にテスト画像を表示させ、
    前記表示制御手段は、前記遊技制御装置から前記画像表示領域設定情報を受信せず、かつ、前記外部操作手段が操作されていない場合に前記表示ユニットに異常を報知する画像を表示させることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の遊技機。
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