JP4953613B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は吸収性物品に関するものであり、より具体的には、やわらかさとヨレにくさという物性を併せ持つ吸収性物品に関する。
女性が下着に取り付けて使用する吸収性物品では、装着中の着用者の動作によって吸収性物品に曲げやねじりといった外力が生じることにより、撓んだり捲くれたりして「ヨレ」が生じることが問題となっていた。特に、薄型のパンティーライナーなどはこの「ヨレ」が生じ易いため、「ヨレ」を防止するために様々なシートが提案されている。例えば、特許文献1に記載の吸収性物品用シートでは、繊維配向方向に直行する方向であるCD方向の回復力が高いシート、具体的には、CDの回復力が0.7cN以上で圧縮強度が100cN以下のシート、を吸収性物品に組み込ませることにより、面方向に対するヨレを効果的に防止できるようにしている。また、特許文献2に記載の体液吸収用あて材では、肌と接する表面材をセルロース系繊維で構成したものとし、かぶれにくく吸湿性に富み、皮膚への感触にも優れるものとしている。
特開2001−238910号公報 特許第3200673号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品用シートは、回復力があってヨレ対策には効果的であるものの、圧縮強度の上限が100cNもあるなど反発が強く、しっかり感が出て着用感を害してしまう。そして、このような物性を持っているために使用中にシート自体の強度が強く、特にパンティーライナーのような薄型の吸収性物品にとって重要であるやわらかさや柔軟さを表現することができない。しかも、構成部材の一部の剛性が高いことから、吸収性物品用シート全体として着用者の体のライン(曲線)に沿ってフィットしにくく、使用の際に使用している感じが残り、快適でない。
また、特許文献2に記載の表面材としてはコットン繊維が挙げられているが、コットン繊維の繊維径は3dtexが一般的であり、しかも、スパンレース製法によって表面材を構成している。このように構成されたコットンスパンレース不織布はそれ自体にきしみ感があり、肌触りがよくない。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、その目的は、ヨレに対する効果と、肌触りのよさとを両立した吸収性物品を提供することである。
このような課題を解決するために、本発明者らは、表面材にヨレ防止効果が高くかつ肌触りがよいシートを用い、吸収体及び裏面材にもやわらかさを損なわないものを使用した。具体的には、吸収性物品全体として所定の物性、即ち、厚みやガーレー剛性、KES法の圧縮剛性、曲げ剛性、圧縮回復性を所定の範囲である構造とし、上記課題を解決した。更に、表面材となるトップシートを疎水性を備えるものとして親水性を吸収体となる吸収シートよりも低くし、逆戻り防止効果も持たせるようにした。より具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1)長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状の体液を吸収することが可能な吸収性物品であって、厚み寸法が1.3mmから2mm、長手方向及び短手方向のガーレー剛性値が0.3mN/25mmから0.9mN/25mmである吸収性物品。
(1)の吸収性物品は、特にパンティーライナーとして使用するときに「薄すぎるという不安」や「厚ぼったいという不快感」を与えない適度な厚みとなっている。また、剛性値が0.3mN/25mm以上であるので、吸収性物品を手にした時に垂れ下がるようなことがなく、ショーツ等の下着に装着するときにも不具合を生じない。この点、剛性値が0.3mN/25mm未満であると、吸収性物品の剛性が著しく低くなってしまい、着用者が手にしたときに頼りなさを感じさせてしまうこととなる。また、本発明においては剛性が最大でも0.9mN/25mm以下と低いので、装着しているときには体のラインに沿って下着と同調して変形することとなり、吸収性物品を使用しているという感覚を着用者に強く与えることがなく、快適に使用できるものとなっている。
(2)KES測定におけるWC(圧縮剛性)値が1.2N/m以上、RC(圧縮回復性)値が50%以上、曲げヒステリシス2HB(曲げ回復性)が0.8×10−2N/m以下である(1)の吸収性物品。
(2)の吸収性物品は、圧縮回復性が50以上と高いため、復元性を有するようになっている。このため、使用時において吸収性物品が着用者の身体に沿って変形した状態となっても、着用者が当該吸収性物品を装着した下着を下ろしたときなど吸収性物品を体から離して変形状態から開放した時には元の形状に戻ることができる。即ち、下着を下ろすだけで変形状態を修正できるため、ヨレや変形を生じたまま着用を続けることを防止でき、また、吸収性物品を取替える際に装着後の吸収性物品がヨレた状態となっているのを見ることを低減できる。この点、ヨレた吸収性物品を見ることは女性にとってはまるで自分自身が乱雑になったような心理に陥らせ、非常に嫌悪感を与えてしまうものであるが、本発明によればこのようなヨレた吸収性物品を見ることによる心理的な悪影響を生じさせにくくなっている。しかも、曲げ回復性が0.8以下であり、曲げたときに曲がりやすい特性となっているため、たとえ変形状態になった場合でもそもそもヨレが生じにくい。
また、WC値が1.2N/m以上であるため、小さい力で吸収性物品の厚みが変形しやすく、触れたときの吸収性物品の厚みの変化量が多い。このため、厚みが1.5mm以上と従来品と同様のものであっても、本発明の吸収性物品を手にしたときには着用者は柔らかく感じることとなる。このように、本発明の吸収性物品は圧縮されやすく、かつ、圧縮されても元の形に戻りやすい物性を有しているため、やわらかいクッション感が表現されている。
(3)前記吸収性物品は使用時に着用者の肌に当接する側に配置される液透過性のトップシートと、着衣に当接する側に配置される液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に介在する吸収シートとから成るものであり、前記トップシート、前記バックシート、前記吸収シートを合わせた合計の目付が70g/mから110g/mである(1)又は(2)記載の吸収性物品。
(3)の吸収性物品によれば、全体の目付が上記の範囲である。即ち、トップシート、バックシート、吸収シートの3層構造となっている場合において、それら全部を合わせた合計の目付が上記の範囲となっており、着用者に不要な硬質感を与えるようなことがない。この点、上限が110g/mとなっていると、ガーレー剛性値が0.9mN/25mm以下とならなくなり、曲げにくく、快適な使用を損ねる吸収性物品となってしまう。また、目付が高くなると材料費が高くなってしまうという問題もある。この点、本発明によれば目付の高さが必要以上に高くならないようになっているため、従来品と比較して目付が低いにもかかわらず、やわらかさ、ヨレにくさといった性能が向上されていることとなる。
(4)前記トップシートはワインダー仕上がりの厚みが3g/m荷重時に2.0mm以上である(1)から(3)いずれか記載の吸収性物品。
(4)の吸収性物品によれば、製造工程において最も厚みが厚いときの厚みが上記の厚みとなっている。このため、熱を加えることで吸収性物品の厚みを1.5mm以上に嵩増しすることができる。
(5)前記トップシートは、親水性と疎水性の繊維を20:80から100:0の比率割合で混合したシートから成り、または、前記シートを含むものである(4)記載の吸収性物品。
(5)の吸収性物品によれば、トップシートに疎水繊維が含まれている。このため、親水度が低くなり表面に液を保持しにくく、吸収シートよりもクレム吸水力を低くすることができる。従って、体液がトップシートに付着した際、親水度が高い吸収シートに速やかに体液を透過させることができる。また、吸収保持された体液がトップシートへ戻ろうとしても親水度勾配と重力との双方に逆らわなければならなくなる。従って、体液の逆戻りが防止されていることになる。
(6)前記トップシートは親水度の異なる肌当接層とクッション層との2層からなるものであり、前記肌当接層が前記クッション層よりも親水度が低いものである(4)又は(5)記載の吸収性物品。
(6)の吸収性物品によれば、液透過性のトップシートが2層からなり、吸収シートに向って体液が移行するように、表面側に肌当接層、吸収シート側にクッション層が配置されている。このため、トップシートと吸収シートとの親水度勾配は、肌当接層<クッション層<吸収シートとなり、体液が肌当接層からクッション層を経て容易に吸収シートに移行できる。一方、吸収シートに吸収保持された体液が肌当接層へ戻ろうとしても三段階の親水度勾配に逆らわなければならず、しかも重力にも逆らわなければならなくなるため、体液の逆戻りが防止されている。
(7)前記肌当接層は、繊維の太さが3dtex以下、より好ましくは1dtex〜2.6dtexである(6)記載の吸収性物品。
(7)の吸収性物品によれば、肌当接層は、肌と直接接するものとして好適な、肌への感触が良好なものとなっている。即ち、体液が付着したときにすばやく下層に透過させて表面に液を残さない親水性と、肌感触のよさとを併せ持つものとなっている。このため、触った時の肌触りがよく、着用者に女性のデリケートな部分に使用する吸収性物品としてのやさしさを想起させる。このようなシートを構成する繊維としては、熱可塑性繊維であって、長さが30mm〜50mmのものが好ましい。
(8)前記クッション層は、繊維の太さが1.7dtex以上4.4dtex以下である(5)または(6)記載の吸収性物品。
(8)の吸収性物品によれば、クッション層が硬くなることなく、着用感を良くするためのクッションとしての役割を確実に果たすものとなっている。このため、肌当接層から透過してきた体液をより下層に位置する吸収シートに引き込む機能と着用感を良くする機能とを併せ持つものとなっている。なお、このようなシートを構成する繊維の長さは、骨格構造を密に維持するため、30mm〜50mmとするのが好ましい。
以上のような本発明に係る吸収性物品は、特にパンティーライナーとして、着用者に吸収性の不安感を与えず使用感もよい好適な厚みを有し、かつ、着用時におけるヨレにくさと肌触りのよさとを両立したものとなっている。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る吸収性物品であるパンティーライナーの肌側表面を示す平面図であり、図2は図1のX−X’視断面図であり、図3はパンティーライナーを製造する際にトップシート基材を熱で復元する製造ラインを示す図であり、図4は及び図5は評価試験用のサンプルの説明をする図であり、図6は評価方法を説明する図である。
<吸収性物品の全体構成>
パンティーライナー1は、下着に装着して身体から排泄される体液(おりもの、汗、尿、経血)を吸収保持するための薄型シートである。このパンティーライナー1は、図2に示すように、トップシート10とバックシート20とそれら両シートに挟まれた吸収シート30との3枚のシートで構成されている。
上記各シート間は、接着剤(ホットメルト)で接着されている。また、パンティーライナー1の周縁部より内側(本実施形態では2mm内側)の部分には、トップシート10とバックシート20とが使用中に剥がれないようにするために、熱エンボスシール40が施されている。この熱エンボスシール40は、パンティーライナー1を構成する上記シートを熱で圧縮するものであるため密度が高く硬くなっている。このため、最外部に施すと装着中に着用者の股ぐり部にこすれて着用者にとって違和感となったり、擦れた部分を傷つけたりすることがあるので、本実施形態のようにやや内側に施すことが好ましい。
また、バックシート20の裏面側(下着側)には、下着にパンティーライナー1を固定するための粘着剤50(ホットメルト)が塗布されている。この実施形態においては、ゴム系のホットメルトを目付35g/mで幅3mm、長さ115mmに塗工したものを8本、2mmの等間隔で施している。
[熱エンボス]
パンティーライナー1を製造する段階において、上記の各シートを重ねて接合した複合シート基材は、トップシート10の肌側面から吸収シート30までの厚みが1.5mmと距離があるものとなっている。このため、体液を吸収シート30へ移行するという機能は落ちている。そこで、体液を吸収シート30へスムーズに移行させるため(肌側面と吸収シートとのの距離を縮めるため)に、図2に示すように熱エンボス41が施されている。
熱エンボス41は、トップシート10だけに施したり、トップシート10と吸収シート30とを一体化させるように施してもよい。この点、本実施形態においてはトップシート10と吸収シート30とを接触させて吸収性を良くするため、トップシート10と吸収シート30とを一体化させるように120℃/120℃、圧力20kg、0.1秒で熱エンボス41を施している。
なお、本発明においては、熱エンボス41の温度の設定は、トップシート10で使用している繊維の中で、融点の低い繊維の融点の温度−5℃以下が望ましい。この温度以上の場合には繊維が熱で収縮して硬くなり、肌触りが悪くなってしまうからである。
熱エンボス41の形状は、パンティーライナー1の長手方向の剛性が高いので、その方向とは垂直な方向(短手方向)に熱エンボス41の長手方向がくるような形状となっている。また、熱エンボス41の長手方向の長さは3mm、短手方向の長さは0.8mmで、長手方向前後の間隔は8mm、短手方向左右の間隔は11mm空くようにし、このようなパターンの熱エンボス41を千鳥状にしてトップシート10の全面に施してある。このような熱エンボス41を施すことにより、剛性の強い方向に対して非平行条件で熱エンボス41が施されることとなるので、パンティーライナー1全体の剛性を低減することができる。
本実施形態においては、熱エンボス41の面積率は4.14%である。なお、本発明に係る吸収性物品としては、熱エンボスの合計面積は1〜50%、1つのエンボスの大きさは、縦横それぞれ、1から15mm片の大きさで設計するのが好ましい。このようなエンボスの形状としては、楕円や、ひし形、長方形などがあるが、熱エンボスの長手方向がシートの剛性の高い方向と平行でない形状であることが望ましい。また、シートの横方向に横断するような連続なエンボスではなく、間欠的な形状であることが望ましい。連続的な熱エンボスであると、その方向に対して密度が高い領域が連続で存在してしまい、吸収性物品全体の剛性を高めてしまうからである。なお、熱エンボスの前後左右の間隔は、熱エンボスを施す部材の厚みの2倍以上の距離を取ることが望ましい。これ以上の間隔を保たないと、熱エンボスを施した時に前後左右でシート部材を引張ってしまい、厚みが低減してしまうからである。例えば、トップシートと吸収シートを貼り合わせた状態での厚みが3mmの場合は、熱エンボス間隔は最低6mmは空けることになる。
[サイズ]
本発明に係る吸収性物品のサイズとしては、かかる吸収性物品が下着に貼って使用するものであり、貼り位置が少しずれてしまった時でも着用者の性器に個別対応できるように、女性の平均的な性器の大きさを覆えるようなサイズであることが望ましい。具体的には、長手方向の長さが50〜220mm、短手方向の長さが20〜60mm、最大幅部が30〜90mmが好ましい。本実施形態のパンティーライナー1は、長手方向の長さは140mm、短手方向の長さは長手方向の両端に位置する最狭部の長さが44mm、最大幅部の長さが54mmとなっている。
[トップシート]
トップシート10は肌当接層11とクッション層12との2つの層から構成されている。肌当接層11は肌への接触感を良くするためにすばやく液を透過して表面に体液を残さないものであり、また、クッション層12は着用感を良くし、かつ、吸収シート30へ体液を引き込むものとなっている。トップシート10は体液を下層の吸収シート30へと移送させるため、吸収シート30よりクレム吸水力が低く、具体的には、クレム吸水力が肌当接層11<クッション層12<吸収シート30となっている。
このようなトップシート10の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリアミドなどの熱可塑性樹脂を単独または組み合わせて用いたり、複数の樹脂を組み合わせて用いたりした繊維(例えば芯鞘構造をとるような繊維)を積層させて、熱風で繊維を融着させ、繊維の接合点でこれら繊維を接合させて製造したスルーエア不織布、20〜80g/mのものが挙げられる。
〔具体的の構成材料〕
本実施形態におけるトップシート10には、目付が35g/mであり、ワインダー仕上がり時の厚みが3g/cm荷重時に3.0mmであるスルーエア不織布を用いている。この不織布は、基材ロール時の厚みが、3g/cm荷重時に0.7mmであり、後述する熱ロールを経た後には、3g/cm荷重時に1.8mmとなる。具体的な繊維構成は、肌当接層11は繊維の長さが2.2dtex、太さが45mmで一般親水の繊維(株式会社チッソ社製「ETC」)と、繊維の長さが2.2dtex、太さが45mmで弱疎水性の繊維(株式会社チッソ社製「ESC」)とを50:50で混合したもので、目付が27g/mの繊維構成のものである。また、クッション層12は、繊維の長さが2.6dtex、太さが45mmで一般親水性の繊維(株式会社チッソ社製「ETC」)と、繊維の長さが2.6dtex、太さが45mmで耐久親水性の繊維(株式会社チッソ社製「ESC」)とを50:50で混合したもので、目付が8g/mの繊維構成のものである。
〔製造方法〕
トップシート10を製造するときは、熱風のエアー量や加工機のニップ条件を調整することで、ワインダー仕上がりの厚みを3g/cm2、荷重時に2.0mm以上(Y値)を保つようにするのが好ましい。このようにすることによりパンティーライナー1の製造工程においてトップシート10の厚みを復元しやすくなる。その後、スリット工程などを通じてトップシートの基材をロール状にしたときには、Y値の50%以下のシート厚みになっているが、パンティーライナー1を製造するライン中で、120℃の熱ロールで0.3秒以上接触させ、Y値の70%までに嵩を回復させてパンティーライナー1のトップシート10として用いることとなる。
なお、上記熱ロールには直径が200mmのものを2個用いているが、トップシート基材100がS字になるように製造ラインを作る。この時なるべく、熱ロールに接触している面積及び時間を長くするために、図3に示すようにトップシート基材100がロールR−1の右下からロールR−2の左上を通るようにラインを作るようにする。より好ましくは、熱で嵩が増したトップシート基材100の嵩を維持するために、熱ロール工程を終えた後にS−1の部分で30℃以下の冷風を当てることが望ましい。なお、トップシート基材100の嵩を上げる方法としては、上述のように熱ロールを通す代わりに熱風を当てる方法であってもよい。
上記のような熱を当てる加工工程でトップシートの基材の厚みは1.5mm以上になっており、この状態で接着剤を用いて吸収シート基材に固定していく。
[吸収シート]
吸収シート30は、有孔、無孔の不織布や粉砕パルプなどを用いることができる。不織布の製法としては、湿式または、乾式のスパンレース法、スルーエア法などがあげられる。使用する繊維としては、セルロース繊維(コットン、ウールなど)、化学繊維(レーヨン)、合成繊維(ポリエチレン繊維)などを、単独もしくは、2種類以上組合わせて使用することが可能である。また、パルプを接着剤と共に積層させたエアレイドパルプ、パルプと上記繊維とを接着剤で積層させたエアレイドパルプとしてもよい。それぞれの繊維には、超吸収性粒子を含んでいてもよい。
〔具体的な構成〕
本実施形態における吸収シート30には、トップシート10よりも親水性を高くしてトップシート10の体液が吸収シートに移行しやすくするために、レーヨンとポリエステルとを90:10の比率で配合した湿式スパンレース不織布で、目付が25g/mのものを用いている。
[バックシート]
バックシート20は吸収した体液が下着までに透過するのを防ぐための不透液性シートである。このため、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファンのような物質からなるプラスチックフィルムを用いることができるが、好ましくは、通気不透液性のプラスチックフィルムであり、さらに好ましくは、ポリプロピレンを主原料としたSMS(スパンボンド、メルトブローン、スパンボンド)、SMS/MB/SMSなどの耐水性の高い不織布である。このような不織布とした場合には、非常に高い透湿性を有し、体液の滲みを防ぐことだけでなく、使用時の熱や常散(湿気)の滞留によるムレ感を防ぐことができる。なお、上記以外にもポリプロピレンやセロファンのような物質からなるプラスチックフィルムに不織布を積層したラミネート不織布を用いてもよい。
[本実施形態のパンティーライナーの特性]
上述したトップシート10、吸収シート30、バックシート20を用いたパンティーライナー1は、以下のような特性を持つ。
〔製品厚み〕
3g/cm荷重時において、吸収性物品の厚みが1.3〜2mm、より好ましくは、1.5mm〜1.8mmであるのが本発明の所望の効果が一層顕著に発現できる。1.3mm以下では、手に持った時にパンティーライナー1が薄いと感じてしまい、吸収性の不安を与えてしまう。また、2mm以上では、逆にパンティーライナー1を分厚く感じてしまい、使用中の装着感や、ごわごわした感じといった印象を着用者に与えてしまう。この点、上述の厚みの範囲であれば、パンティーライナーとして、適度な厚みとなる。今回は、3g/cm荷重時に1.8mmの厚み寸法であるため、好適な厚みとなっている。
〔ガーレー剛性〕
パンティーライナー1の中心部を長さ38mm、幅25mmでカットした試験片を長手方向(MD方向)、短手方向(CD方向)にそれぞれ作製して、剛性試験機を用いて測定を行ったときの値が、長手方向、短手方向それぞれ0.3〜0.9mN/25mmであるのが好ましい。今回のサンプルは、長手方向が0.78mN/25mm、短手方向が0.5mN/25mmであるため、体のラインに沿って変形しやすく柔軟なものであり、かつ装着しやすいものとなっている。
〔圧縮回復性〕
圧縮測定器を用いて、圧縮特性を測定した時における圧縮レジリエンス(回復性(RC))は50%以上であれば加圧状態になり、その加圧から開放されたときに回復しやすい特性とするため、55%以上であるのが好ましい。今回の実施例では61.05%であるため形状を回復しやすくなっている。
〔圧縮剛性〕
圧縮測定器を用いて、圧縮特性を測定した時における圧縮剛性(WC)は、1.533N/mであった。圧縮剛性は1.2以上N/mであると、圧縮されやすい特性となり、少しの荷重で圧縮される厚みの変化が大きいので、着用者は柔らかく感じることとなる。この点、今回の実施形態では1.2N/m以上となっているため、好ましい柔らかさを有していることになる。
〔曲げ回復性〕
曲げ試験機を用いてパンティーライナー1の長手方向の曲げ特性(KES(2HB)曲げヒステリシス(回復性))は0.4340N/mであった。曲げヒステリシスの値が大きいと回復性がない特性になってしまい、ヨレ防止効果が低いこととなるため0.8N/m以下であるのが好ましい。この点、今回の実施形態では0.8N/m以下であるため、好ましい回復性を有している。
[評価方法]
上記の特性の評価方法を具体的に示す。
〔ガーレー剛性〕
使用器具にはYasuda Seiki Ltd., 製のGurley’s Stiffness Testerを用いる。手順は、まず(1)セパレーターを剥がし、バックシートの接着剤の粘着面にシッカロールを付着させる。(2)図4に示すように、パンティーライナー1の横方向(短手方向)及び縦方向(長手方向)についてサンプル60を、図5のように矢印Wの長さが25mm、矢印Lの長さが38mmとなるようにカットし、N=5で採取する。なお、サンプルはパンティーライナー1のシワの無い部分を用い、ハサミでカットする。(3)サンプルの上端に位置する長さ6.3mmのL1が図6に示すようにチャック上部端に位置するように器具63にセットする。この場合、サンプル60の下端に位置する長さ6.3mmのL2に振り子64がかかるようになる。(4)メモリが3〜6の間になるように補助重りを取り付ける。(5)スイッチを押し、サンプル60から振り子64の回転ロッドが離れる瞬間の目盛りを読む。(6)装置のLEFT、RIGHTについて測定する。(7)3検体を測定する。
計算方法は、縦、横方向のそれぞれについて、LEFT、RIGHTの平均値を出す。本実施形態では、以下の式により計算した。なお。重りを入れた場所の位置は1インチ目がi、2インチ目がii、4インチ目がiiiである。
Figure 0004953613
〔圧縮回復性(RC値)及び圧縮剛性(WC)〕
使用器具にKATO TECH CO.,Ltd製の「KES−FB3 AUTO−A」を用いて以下の手順により測定する。まず、(1)セパレーターを剥がし、バックシートの接着剤の粘着面にシッカロールを付着させる。(2)パンティーライナー1の中央部に位置するようにセンサーの端子をセットする。(3)上述のように作成したパンティーライナー1をセットして、機器に付属の説明書に従って操作し、スタートスイッチを押すことによりすみやかに初期設定(ギャップ設定)を行い自動的に圧縮測定(RC,WC値)を行う。(4)3検体を測定する。
〔曲げ回復性(2HB値)〕
使用器具にKATO TECH CO.,Ltd製「KES−FB2 AUTO−A」を用いて以下の手順により測定する。まず(1)セパレーターを剥がし、バックシートの接着剤の粘着面にシッカロールを付着させる。(2)パンティーライナー1の中央部が曲がる支点に位置するようにセットする。(3)パンティーライナー1をセットして、機器に付属の説明書に従い、KES−EB2 AUTO−Aを操作し、スタートスイッチを押すことにより、自動的にクランプ(締め付け)し、一定曲率(最大曲率K=±2.5cm−1)を与え、曲げ回復性(2HB値)を計測する。(4)3検体を測定する。
上述の第1実施形態を実施例1とし、本発明の他の実施例2から4とし、比較例を従来品1から3として、それぞれについて物性を測定したものを表1に示す。
Figure 0004953613
実施例1から実施例3はトップシートが肌当接層とクッション層との2層から成り、2層の目付の合計が35g/mである。一方、実施例4は肌当接層のみであるが、目付は単独で35g/mである。また、製品全体の目付は、全て100g/m以下である。一方、比較例の方は、従来品2及び3ではトップシートの目付が20g/mと薄く、クッション性を備えていない。一方、製品全体の目付は全て100g/mを大きく超えている。
〔使用する繊維〕
実施例1で使用されている「ETC」は株式会社チッソ社の製品であって、芯鞘型繊維であり、芯部がPET(ポリエチレンテレフタレート)、鞘部がPE(ポリエチレン)で構成されている。また、実施例1と実施例2の双方で使用されている「ESC」は株式会社チッソ社の製品であって芯鞘型繊維であり、芯部がPP(ポリプロピレン)、鞘部がPE(ポリエチレン)で構成されている。実施例3及び実施例4で使用されている「AJS」は株式会社東洋紡社の製品名繊維であって、中空型繊維であり、芯部が空洞でその外側部にPET、最外側部にPPが配置されて構成されている。実施例3及び4で使用されている「ARH」は株式会社東洋紡社の製品であって、芯部がPET、鞘部がPPで構成されている。実施例3で使用されている「FMS」は株式会社東洋紡社の製品であって、芯部が中心より偏倚して位置付けられたPETで構成され、鞘部がPEで構成された熱で巻縮しやすい潜在巻縮型繊維である。実施例4で使用されている「ARS」は株式会社東洋紡社の製品であって、芯鞘型繊維であり、芯部がPET、鞘部がPEで構成されている。
〔従来品〕
従来品1は、表面の肌触りをよくするめに天然素材のコットン100%をトップシートに用いたスパンレース製法の不織布としたものであり、従来品2は吸収性を良くするために、トップシートに厚みの薄いスルーエア不織布を、吸収シートにエアレイドパプルを用いたものであり、従来品3は、吸収性をよくするために、目付が60gsmのティッシュを三つに折り畳んだ状態(剛性が高い状態)のものを吸収シートとしたものである。
従来品1及び2は横方向のガーレー剛性値が、従来品3は縦方向のガーレー剛性値が本発明の好適な範囲の上限である0.9mN/25mmよりも高い。このため、装着しているときに下着と同調して変形しにくく、使用感を与えてしまう。また、従来品2は、RC及びWCが本発明の好適な下限よりも小さい。このため、変形性や復元性に乏しくヨレを効果的に防止できない。また、従来例3はKESの曲げ剛性が本発明が示す上限よりも高いためヨレやすい。
本発明の第1実施形態のパンティーライナーの平面図である。 図1のX−X’視断面図である。 トップシート基材を熱で復元する前記パンティーライナーの製造ラインを示す図である。 評価時のサンプルの取り方を説明するための図である。 評価時のサンプルの大きさを説明するための図である。 評価方法を説明するための図である。
符号の説明
1 パンティーライナー
10 トップシート
11 肌当接層
12 クッション層
20 バックシート
30 吸収シート
40 熱エンボスシール
41 熱エンボス
50 粘着剤
100 トップシート基材

Claims (6)

  1. 長手方向と短手方向とを有する実質的に縦長形状の体液を吸収することが可能な吸収性物品であって、
    使用時に着用者の肌に当接する側に配置される液透過性のトップシートと、着衣に当接する側に配置される液不透過性のバックシートと、これらトップシートとバックシートとの間に介在する吸収シートと、を備え、
    前記トップシートは、クッション層と、該クッション層よりも親水度が低い肌当接層との2層からなり、
    ワインダー仕上がりの厚みが3g/m2荷重時に2.0mm以上であり、
    熱エンボスが前記トップシートの全面に形成されており、
    前記吸収性物品は、厚み寸法が1.3mmから2mmであり、長手方向の剛性が短手方向の剛性よりも高くかつ長手方向及び短手方向のガーレー剛性値が0.3mN/25mmから0.9mN/25mmであり、KES測定におけるWC(圧縮剛性)値が1.2N/m以上であり、RC(圧縮回復性)値が50%以上であり、曲げヒステリシス2HB(曲げ回復性)値が0.8×10−2N/m以下であり、
    前記熱エンボスは、該熱エンボスの長手方向が前記吸収性物品の短手方向に向く形状を有すると共に、前記トップシートに千鳥状に配置され、かつ、隣り合って配置される熱エンボスの長手方向及び短手方向の間隔は、前記熱エンボスを施す部材の厚みの2倍以上である吸収性物品。
  2. 前記トップシート、前記バックシート及び前記吸収シートを合わせた合計の目付が70g/mから110g/mである請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記トップシートは、親水性の繊維と疎水性の繊維とを20:80から100:0の比率割合で混合したシートから成り、または、前記シートを含むものである請求項1又は2記載の吸収性物品。
  4. 前記肌当接層を構成する繊維の太さが3dtex以下である請求項1〜3のいずれか記載の吸収性物品。
  5. 前記クッション層を構成する繊維の太さが1.7dtex以上4.4dtex以下である請求項1〜4のいずれか記載の吸収性物品。
  6. 前記熱エンボスは、前記トップシートと前記吸収シートとを一体化させるように施される請求項1〜5のいずれか記載の吸収性物品。
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