JP2022030966A - 体液吸収性物品 - Google Patents

体液吸収性物品 Download PDF

Info

Publication number
JP2022030966A
JP2022030966A JP2020135315A JP2020135315A JP2022030966A JP 2022030966 A JP2022030966 A JP 2022030966A JP 2020135315 A JP2020135315 A JP 2020135315A JP 2020135315 A JP2020135315 A JP 2020135315A JP 2022030966 A JP2022030966 A JP 2022030966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
body fluid
sheet
absorbing article
absorber
compression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020135315A
Other languages
English (en)
Inventor
文 若林
Aya Wakabayashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2020135315A priority Critical patent/JP2022030966A/ja
Priority to PCT/JP2021/028784 priority patent/WO2022030495A1/ja
Publication of JP2022030966A publication Critical patent/JP2022030966A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/534Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad
    • A61F13/535Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad inhomogeneous in the plane of the pad, e.g. core absorbent layers being of different sizes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61FFILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
    • A61F13/00Bandages or dressings; Absorbent pads
    • A61F13/15Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators
    • A61F13/53Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium
    • A61F13/534Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad
    • A61F13/537Absorbent pads, e.g. sanitary towels, swabs or tampons for external or internal application to the body; Supporting or fastening means therefor; Tampon applicators characterised by the absorbing medium having an inhomogeneous composition through the thickness of the pad characterised by a layer facilitating or inhibiting flow in one direction or plane, e.g. a wicking layer

Abstract

【課題】高い吸収性を保ちながらも良好な使用感が得られる体液吸収性物品を提供する。【解決手段】体液吸収性物品1は、トップシート2と、バックシート3と、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体4と、を備える。吸収体4は、吸収性ポリマーを含むSAPシート40である。体液吸収性物品1は、吸収体4とトップシート2との間に配置された圧縮回復シート5を更に備える。体液吸収性物品1の圧縮変形率Tは、0.75以上である。【選択図】図3

Description

本発明は、体液吸収性物品に関する。
特許文献1には、従来の体液吸収性物品(特許文献1では体液吸収用当て材)が記載されている。特許文献1記載の体液吸収用当て材は、トップシートと、バックシートと、トップシートとバックシートとの間に配置された吸収体と、を備える。吸収体は体液の吸収性を有しているが、体液吸収性が高い吸収体として、例えば、吸収性ポリマー(SAP;Superabsorbent polymer)を含むSAPシートが用いられる。
特開2020-89424号公報
しかしながら、吸収性ポリマーを含むSAPシートは比較的硬いため、トップシートにSAPシートを重ねると、体液吸収性物品の着用者は、接触部分が硬く感じて使用感が悪いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、高い吸収性を保ちながらも良好な使用感が得られる体液吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明に係る一態様の体液吸収性物品は、着用者の肌に接触する表面層であるトップシートと、裏面層であるバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、を備える体液吸収性物品であって、前記吸収体は、吸収性ポリマーを含むSAPシートであり、前記吸収体と前記トップシートとの間に配置された圧縮回復シートを更に備え、前記体液吸収性物品の圧縮変形率は、0.75以上である。
また、前記体液吸収性物品では、上記態様において、前記圧縮回復シートは、圧縮レジリエンス値が6.5%以上であることが好ましい。
また、前記体液吸収性物品では、上記態様において、前記圧縮回復シートがエアスルー不織布であることが好ましい。
また、前記体液吸収性物品では、上記態様において、前記吸収体と前記体液吸収性物品の外周縁との間の寸法のいずれもが20mm以下であることが好ましい。
また、前記体液吸収性物品では、上記態様において、滑り開始角度測定方法により測定する前記体液吸収性物品の滑り開始角度が37°以上であることが好ましい。
また、前記体液吸収性物品では、上記態様において、生理食塩水の吸収量が1.5cc以上であることが好ましい。
本発明に係る上記態様の体液吸収性物品は、高い吸収性を保ちながらも良好な使用感が得られる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る体液吸収性物品の平面図である。 図2は、同上の体液吸収性物品の底面図である。 図3は、図1のX1-X1線断面図である。 図4は、圧縮レジリエンス値を算出する際に用いられるSS曲線の説明図である。 図5は、滑り開始角度測定器の概略図である。
<実施形態>
(1)全体
以下、本実施形態に係る体液吸収性物品1について、詳細に説明する。
本実施形態に係る体液吸収性物品1は、着用者の衣類(例えば、下着)又は皮膚に装着されて、体液を吸収する。体液としては、例えば、おりもの、経血、汗、尿等が挙げられる。体液吸収性物品1としては、例えば、おりものシート10(パンティライナー)、生理用ナプキン、失禁パッド、脇汗パッド、汗取りシート等が挙げられる。本実施形態では、図1に示すように、体液吸収性物品1の一例として、おりものシート10を挙げて説明する。体液吸収性物品1は、着用者の肌に接触するトップシート2と、バックシート3と、吸収体4と、圧縮回復シート5と、を備え、これらが積層された複層構造となっている。
体液吸収性物品1は、シート状に形成されている。本明細書では、着用者の肌に接触する体液吸収性物品1の一面を「表面」とし、他面を「裏面」として定義する。体液吸収性物品1は、厚さ方向のうち表面から裏面に向かって、図3に示すように、トップシート2、圧縮回復シート5、吸収体4及びバックシート3がこの順で積層されている。
本実施形態に係る体液吸収性物品1は、図2に示すように、バックシート3の裏面に粘着層6が設けられている。体液吸収性物品1は、粘着層6によって、着用時に下着に貼り付けられる。また、体液吸収性物品1の外周縁部には、外周全長にわたって、圧着部11が形成されている。圧着部11は、トップシート2、圧縮回復シート5及びバックシート3を相互に圧着している。圧着部11の厚さは、圧着部11以外の箇所よりも薄くなっている。なお、本実施形態では、体液吸収性物品1において、外周縁部以外には圧着部11は形成されていない。
体液吸収性物品1では、その外周縁(つまり圧着部11の外縁)と吸収体4との間の寸法のいずれもが、20mm以下となるように設定されている。ここでいう、体液吸収性物品1の外周縁と吸収体4との間の寸法とは、体液吸収性物品1の外周縁の法線上における当該外周縁と吸収体4との間の寸法を意味する。体液吸収性物品1の外周縁と吸収体4との間の寸法のうちの最も大きい部分の寸法であっても、20mm以下に設定されているため、仮に外縁近傍に体液が移動しても、吸収体4が吸収することができ、体液が横から漏れにくい上に、ヨレが生じにくい。なお、体液吸収性物品1の外周縁と吸収体4の外縁とは平面視で一致していてもよく、すなわち、体液吸収性物品1の外周縁と吸収体4の間の寸法は、0mm以上であればよい。
本実施形態に係る体液吸収性物品1の初期厚さは、特に制限されないが、初期厚さが厚過ぎると、ごわつきにより使用者が違和感を覚える一方、薄すぎると、反発性が低いのでヨレ・ズレが生じやすく、着用者が長時間使用しづらくなる傾向がある。そのため、体液吸収性物品1の初期厚さは、0.5mm以上7.5mm以下が好ましい。ここでいう「初期厚さ」とは、体液の吸収前であって何らの荷重がかかっていない状態の体液吸収性物品1の厚さを意味する。
体液吸収性物品1の生理食塩水の吸収量としては、好ましくは1.5cc以上であり、より好ましくは、1.7cc以上であり、更に好ましくは2cc以上である。
(2)トップシート
トップシート2は、着用者の肌に接触する表面層である。トップシート2は、厚さ方向に体液を通過させるように構成されている。したがって、トップシート2は着用者の肌に接触しており、着用者から体液が排出されると、体液は、トップシート2を厚さ方向に通過して、圧縮回復シート5及び吸収体4に伝わる。要するに、トップシート2は、液透過性を有している。
トップシート2としては、液透過性を有していれば特に制限はなく、例えば、織物、編物、不織布、フェルト等が挙げられ、中でも、肌触りの良さ、肌への低刺激性及び高い吸収性の観点から、不織布が好ましい。トップシート2を構成する不織布としては、例えば、湿式抄紙法、乾式抄紙法、スパンボンド法、メルトブロー法、ラテックス樹脂ボンド法、溶剤ボンド法、スティッチボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド法、エアスルー法、エアレイド法等の方法により製造することができ、その中でも、スパンレース法、サーマルボンド法、エアスルー法、エアレイド法、ニードルパンチ法、スパンボンド法が好ましく、これらの方法では風合いがよく、かつ、接着剤又は溶剤を用いないため、肌への安全性を高くすることができる。肌触りのよさの観点では、スパンレース法により製造された不織布(スパンレース不織布)が好ましい。
トップシート2を構成する素材としては、特に制限はなく、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維等の合成繊維;綿、シルク、パルプ、羊毛、麻等の天然繊維;レーヨン繊維、アセテート繊維等の半合成繊維;及び各種繊維を混ぜた繊維(混紡品、混繊品)等が挙げられる。その中でも、肌触りの良さ及び肌への低刺激性の観点から、天然繊維が好ましく、特に、綿(コットン)が好ましい。また、トップシート2は、単層に限らず、複数層からなる積層体で構成されていてもよい。
(3)バックシート
バックシート3は、裏面層であり、吸収体4に吸収された体液が裏面側へ浸透するのを防止する。バックシート3は、液不透過性である。バックシート3としては、液不透過性であれば特に制限はなく、例えば、フィルム、SMS等の液不透過性の不織布、スパンボンド不織布やポイントボンド不織布等に樹脂フィルムがラミネートされたシート等が挙げられる。液不透過性フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリビニルアルコール、セロファン、塩化ビニル等からなるフィルム、もしくはこれらの多層フィルム等が挙げられる。
(4)吸収体
吸収体4は、図3に示すように、トップシート2とバックシート3との間に配置され、体液を吸収し、吸収した体液を保持する。吸収体4は、吸収性ポリマー(SAP;Superabsorbent polymer)を含むSAPシート40である。ここでいうSAPシート40とは、SAPを有するシート状の部材を意味する。本実施形態に係るSAPシート40は、SAPが分散した不織布(例えば、エアレイド法による不織布(すなわち、エアレイド不織布))で構成されている。
ただし、SAPシートとしては、SAPが分散した不織布を吸収層とし、これを支持シートと被覆シートとで挟んで積層して、シート状に構成されてもよい。この場合、例えば以下のように構成される。
支持シートはバックシート3に対向するシートであり、SAPを有する吸収層を支持する。被覆シートは、SAPシート40を表側から被覆するシートであり、液透過性を有する。被覆シートとしては、例えば、セルロース系繊維により形成された紙、ティッシュペーパーが挙げられる。セルロース系繊維としては、例えば、針葉樹や広葉樹等の木材パルプ;古紙パルプ;麻や綿等の非木材パルプ;化学合成パルプ;コットン等由来のセルロース繊維等が挙げられる。また、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維等の合成繊維を含んでもよい。また、被覆シートには、エンボス加工が施されていてもよい。
SAPシート40は、平面視矩形状であってもよいし、トップシート2及びバックシート3の外周縁に沿うような外縁を有する形状であってもよい。本実施形態では、トップシート2及びバックシート3の外周縁に沿うような外縁を有する形状を有しており、上記「(1)全体構成」で述べたように、体液吸収性物品1の外周縁と吸収体4との間の寸法が、20mm以下となるように設定されている。
SAPシート40は、吸収性が高い一方で、比較的硬く、柔軟性に乏しい。そのため、SAPシート40を用いると、体液吸収性物品1の肌当たりの良さが損なわれる可能性があるが、本実施形態では、SAPシート40(吸収体4)とトップシート2との間に、柔軟性をもつ圧縮回復シート5が配置されている。
(5)圧縮回復シート
圧縮回復シート5は、吸収体4とトップシート2との間に配置された柔軟性をもつシートである。圧縮回復シート5は、圧縮レジリエンス値(RC値)が6.5%以上であることが好ましく、より好ましくは、13%以上であり、更に好ましくは21%以上である。
ここで、圧縮レジリエンス値(RC値)とは、圧縮回復性を示す数値であり、数値が100%に近いほど圧縮回復性が高い。圧縮レジリエンス値は、圧縮試験機(KES-G5 カトーテック株式会社製)を用いて測定した値を用いて算出することができる。圧縮試験機によって、荷重2000g/cm2、速度0.10cm/secで、圧縮回復シート5を圧縮してゆく際と、除荷して圧縮回復シート5が回復してゆく際と、のそれぞれの荷重(gf/cm2)と押込み量(mm)とを測定する。そして、荷重(gf/cm2)と押込み量(mm)との関係をSS曲線で表示し、圧縮してゆくときの力の合計W1に対する、回復してゆくときの力の合計W2の比を百分率で算出し、これを圧縮レジリエンス値とする。
具体的には、図4に示すように、SS曲線は、縦軸として、圧縮回復シート5を押し込んだ際の荷重(gf/cm2)とし、横軸として、圧縮回復シート5の変形量である押込み距離(mm)とする。そして、圧縮してゆくときの力の合計W1として、W1=(部分A1の面積)+(部分B1の面積)とし、回復してゆくときの力の合計W2として、W2=(部分B1の面積)とし、圧縮レジリエンス値RCの式 RC=(W2/W1)×100を用いて算出する。
圧縮回復シート5の圧縮レジリエンス値が6.5%以上であると、体液吸収性物品1としての圧縮回復性が高いため、着用者の肌に対して適切な圧での接触を保つことができ、SAPシート40を使用することで、体液吸収性物品1として多少硬くなっても、肌触りを向上させることができる。
圧縮回復シート5としては、例えば、織物、編物、不織布、パルプ製品等から構成される繊維構造物、ウレタンスポンジ等の発泡体が用いられる。圧縮回復シート5としては、例えば、天然繊維、又は合成繊維からなる集積体(例えば不織布)が用いられ、天然繊維としては、例えば、綿、シルク、パルプ、羊毛、麻等が挙げられる。また、合成繊維としては、例えば、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、エチレン酢酸ビニル繊維、ウレタン繊維等が挙げられ、また、レーヨン繊維、アセテート繊維、キュプラ等の半合成繊維、及び各種繊維の混紡品、混繊品が用いられてもよい。これらは、1種単独で使用されてもよいし、2種以上が組み合わせて使用されてもよい。
不織布は、例えば、湿式抄紙法、乾式抄紙法、スパンボンド法、メルトブロー法、ラテックス樹脂ボンド法、溶剤ボンド法、スティッチボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド法、エアスルー法、エアレイド法等の方法により製造することができる。その中でも、高い柔軟性を有する観点から、エアスルー法による不織布(エアスルー不織布という場合がある)が好ましい。
また、圧縮回復シート5の厚さ寸法は、2.0mm以上7.3mm以下であることが好ましく、より好ましくは、3.0mm以上7.0mm以下である。圧縮回復シート5としては、弱親水性であることが好ましい。
本実施形態に係る圧縮回復シート5としては、PETとPET/PE(芯:PET 鞘:PEの芯鞘構造)との合成繊維で構成されたエアスルー不織布が用いられる。圧縮回復シート5の目付けは、20g/m2以上であることが好ましく、より好ましくは40g/m2以上であり、更に好ましくは60g/m2以上である。圧縮回復シート5の目付けが20g/m2に満たない場合、着用者はふんわり感が得られず、肌触りが悪くなりやすい。また、目付けが40g/m2以上である場合、体液吸収性物品1を着用した着用者は、ふんわり感を得やすい。目付けが60g/m2以上である場合、体液吸収性物品1を着用した着用者は、十分なふんわり感を得ることができる。「ふんわり感」とは、着用した際の、柔らかくやさしい肌触りを意味する。
なお、圧縮回復シート5は、柔軟性に加えて、体液の吸収をする機能も有し得るが、一定の荷重条件下で一定の厚さを超えても、吸収力は向上しない。圧縮回復シート5として体液の吸収力向上を期待できる厚さは、例えば、0.5g/cm2の荷重条件下で厚さ2.5mmまでであり、0.5g/cm2の荷重条件下で厚さ2.5mm以上になると、体液の吸収力は向上しないが柔軟性が向上する。
(6)粘着層
粘着層6は、粘着剤をバックシート3に塗布すること等により設けられる。粘着層6に用いられる粘着剤は、体液吸収性物品1を下着等に貼り付けることができるものであれば特に制限されず、例えば、水溶性の接着剤(例えばアクリル系水溶性接着剤)、非水溶性接着剤(例えば、ゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト等)等の接着剤が挙げられる。その中でも、その他の粘着剤に比べて下着に対する接着力に優れる点から非水溶性接着剤が好ましく、ゴム系ホットメルトがより好ましい。粘着層6は、バックシート3の全面を覆うように設けられていてもよいし、バックシート3の長さ方向において部分的に設けられてもよい。本実施形態に係る体液吸収性物品1では、図2に示すように、バックシート3の長さ方向において一定の間隔をあけて形成されたストライプ状に形成されて、部分的に設けられている。
(7)圧縮変形率
上記構成の体液吸収性物品1は、吸収体4とトップシート2との間に圧縮回復シート5が配置されているため、圧縮変形率Tが適切な数値となるように設定されており、着用者の使用感が向上する。圧縮変形率Tは、体液吸収性物品1の圧縮荷重下における変形のしやすさを示す指標である。
圧縮変形率Tは、T=(T1-T2)/T1で表される。T1は、体液吸収性物品1の厚さ方向に沿ってトップシート2側から0.5gf/cm2の荷重をかけたときの体液吸収性物品1の厚さ(mm)である。また、T2は、体液吸収性物品1の厚さ方向に沿ってトップシート2側から2000gf/cm2の荷重をかけたときの体液吸収性物品1の厚さ(mm)である。
本実施形態に係る体液吸収性物品1では、圧縮変形率Tは0.75以上であることが好ましく、より好ましくは、0.79以上であり、更に好ましくは0.81以上であり、更に好ましくは、0.85以上である。圧縮変形率Tが0.75未満であると、着用者が、硬さを感じて使用感が悪くなりやすい。
圧縮変形率Tは、圧縮試験機(KES-G5 カトーテック株式会社製)を用いて測定した値を用いて算出することができる。まず、体液吸収性物品1をトップシート2側が上になるように水平な測定台に載せ、体液吸収性物品1に、矩形枠状(外寸L8cm×W6cm、内寸L6cm×W4cm)の錘を載せる。次に、錘の枠内に位置する体液吸収性物品1の部分(ここでは中央部)に向かって、試験機のセンサを用いて0.10cm/secの速度で圧縮させてゆく。そして、体液吸収性物品1を圧縮する荷重が、0.5gf/cm2のときの体液吸収性物品1の厚さT1(mm)を測定し、また、センサにより体液吸収性物品1を圧縮する荷重が60gf/cm2のときの体液吸収性物品1の厚さT2(mm)を測定する。その後、T=(T1-T2)/T1の式を用いて、圧縮変形率Tを算出することができる。
この圧縮変形率Tを算出する際の試験機のセンサが圧縮する体液吸収性物品1における対象部分は、圧着部11以外の箇所であればどこであってもよいが、着用時に、着用者の体液が排出される部位と対向する領域(「液透過領域」という場合がある)にて計測することが好ましい。液透過領域は、ここでは体液吸収性物品1の中央部を指す。例えば、本実施形態に係るおりものシート10では、少なくとも液透過領域における圧縮変形率Tが、0.75以上であればよい。ただし、圧着部11を除いたすべての部分の圧縮変形率Tが0.75以上であればより好ましい。
(8)静止摩擦係数
体液吸収性物品1の表面層となるトップシート2の表面の静止摩擦係数は、次のように設定されており、トップシート2は、肌と接触した状態で、肌に対して滑りにくくなっており、肌に対して擦れることによる刺激を抑えることができる。すなわち、静止摩擦係数は、着用者の肌触りのやさしさに影響を与え得る。本実施形態では、次の滑り開始角度測定方法で測定した滑り開始角度が、α=37°以上となるように設定されている。
(滑り開始角度測定方法)
図5に示すような滑り開始角度測定器7(ボールタック用粘着力測定器 YOSHIMITSU SEIKI製)を用いる。滑り開始角度測定器7は、水平面に対する角度が可変である傾斜板71の傾斜面72に対し、バックシート3が対向するように吸収性物品1を接着する。厚さ0.5mmの塩化ビニルシート73(商品名:ユニサンデー EB435-1 株式会社光製)を6cm×3cmの長方形状にカットし、当該塩化ビニルシート73に対して、両面テープを用いて、同じく6cm×3cmの長方形状にカットした共和ライフテクノ株式会社のサラブレッド602の人工皮革74を接着した板体75を作成し、これを人工皮革74がトップシート2に対向するようにして、体液吸収性物品1に載せる。
滑り開始角度測定器7の傾斜板71を、水平な状態(つまり、水平面と傾斜面72とのなす角度α=0°)から、水平面と傾斜面72とでなす角度αが、0.1°/secの速度で大きくなるように動かす。そして、板体75が滑りを始めたときの水平面と傾斜面72とでなす角度αを滑り開始角度とする。
体液吸収性物品1は、肌触りのやさしさの観点で、滑り開始角度がα=37°以上であることが好ましいが、滑り開始角度がα=40°以上であることがより好ましい。ただし、本実施形態に係る体液吸収性物品1では、ふんわり感を重視する場合、滑り開始角度がα=37°未満であってもよい。
<効果>
以上説明したように、本実施形態に係る体液吸収性物品1は、吸収体4とトップシート2との間に圧縮回復シート5があり、圧縮変形率Tが0.75以上であるため、着用した際に、着用者がふんわり感を受けやすく、良好な使用感が得られやすい。また、吸収体にSAPシートを用いているため、高い吸収性を得ることができる。したがって、本実施形態に係る体液吸収性物品1によれば、高い吸収性を保ちながらも良好な使用感が得られやすい。
また、圧縮回復シート5は、圧縮レジリエンス値が6.5%以上であるため、肌に対して、適切な接触圧で接触し続けることができ、高い使用感を得ることができる。また、復元性が高いためヨレが生じにくい。
また、圧縮回復シートがエアスルー不織布である場合、ふんわり感が得られやすく、圧縮復元性も高いため、高い使用感が得られやすい。
また、吸収体4と体液吸収性物品1の外周縁との間の寸法のいずれもが20mm以下であるため、体液が漏れにくく、吸収性が高い体液吸収性物品1とすることができる。また、吸収体4と外周縁の寸法が20mm以下であるため、吸収体4がある部分と体液吸収性物品1全体とで圧縮率に差がなく、ヨレが生じにくい。
また、体液吸収性物品の滑り開始角度がα=37°以上となるように設定されているため、着用時に、皮膚とトップシート2とが擦れにくく、摩擦による肌への刺激を抑えることができ、使用感を向上させることができる。
<変形例>
上記実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下、実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
上記実施形態では、おりものシート10として、体液吸収性物品1の一例を説明したが、体液吸収性物品1の厚さ及び大きさは、特に制限されず、着用部位に応じて適宜設定することができる。また、体液吸収性物品1の形状についても、特に制限されない。本実施形態に係る体液吸収性物品1では平面視略瓢箪形状に形成されているが、着用部位に応じて、例えば、長方形状、正方形状、円形状、楕円形状、小判形状、多角形状等、他の種々の形状とすることができる。
上記実施形態に係る体液吸収性物品1では、圧着部11が、体液吸収性物品1の外周縁に設けられたが、本発明では、外周縁から離れた内側において、外周縁に沿って一周にわたり設けられてもよい。
上記実施形態に係る体液吸収性物品1は、トップシート2の表面(圧着部11を除く)にエンボス加工などによる凹凸部が形成されていないが、エンボス加工などによる凹凸部が形成されてもよい。
上記実施形態に係る体液吸収性物品1では、トップシート2、圧縮回復シート5及びバックシート3は、接着剤で固着されると共に、圧着部11によって相互に固定されていたが、本発明では、これに制限されず、トップシート2、圧縮回復シート5、吸収体4及びバックシート3は、接着剤のみによって貼り合わされてもよい。接着剤としては、例えば、水溶性の接着剤(例えばアクリル系水溶性接着剤)、非水溶性接着剤(例えば、ゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)等が挙げられる。なお、接着剤で固着することはせずに、圧着部11での固定のみで体液吸収性物品1を構成してもよい。
上記実施形態に係る体液吸収性物品1では、圧着部11は、トップシート2、圧縮回復シート5及びバックシート3が圧着されて形成されているが、本発明では、これに制限されない。圧着部11は、例えば、トップシート2、圧縮回復シート5、吸収体4及びバックシート3を圧着することで形成されてもよいし、トップシート2とバックシート3のみを圧着することで形成されてもよいし、トップシート2、圧縮回復シート5及びバックシート3を圧着することで形成されてもよいし、トップシート2、吸収体4及びバックシート3を圧着することで形成されてもよい。
上記実施形態に係る体液吸収性物品1では、トップシート2、圧縮回復シート5、吸収体4及びバックシート3の4層構造であったが、本発明では、これに制限されない。本発明に係る体液吸収性物品1では、トップシート2と圧縮回復シート5との間に、例えば、透液効果、液拡散効果、又はトップシート2への体液の逆戻りを抑えるシート(液拡散シート)を設けてもよい。また、液拡散シートは、圧縮回復シート5と吸収体4との間に設けられてもよい。液拡散シートは、親水性のスパンボンドが好適に用いられる。
<実施例>
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。ただし、本発明に係る吸収性物品は、以下の実施例に限定されない。
(1)実施例1
実施例1に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、実施例1に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:PET/PE(芯:PET 鞘:PEの芯鞘構造)とPETとを混ぜ合わせて、エアスルー法によって製造された不織布を用いた。目付けを60g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PE(芯:PP 鞘:PEの芯鞘構造)を、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、トップシートの外縁に沿った形状とし、体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については1.2cmとし、短手方向の端部については0.5cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験(表では「ふんわり感」)、ヨレ変形率、静止摩擦係数(静摩擦係数)、肌触りの官能試験(表では「肌触りのやさしさ」)及び吸収量についての試験を行った。
圧縮変形率は、上記実施形態の「(7)圧縮変形率」に記載の測定方法と同じ方法を用いて、測定及び算出を行った。
圧縮レジリエンス値は、上記実施形態の「(5)圧縮回復シート」に記載の測定方法と同じ方法を用いて測定及び算出を行った。
ふんわり感についての官能試験を次のように行った。体液吸収性物品を30人が着用し、次のように評価した。柔らかくやさしい肌触り(つまり、ふんわり感)を受けた着用者が20人以上の場合:「◎」 ふんわり感を受けた着用者が15人以上の場合:「〇」 ふんわり感を受けた着用者が14人以下の場合:「×」とした。
ヨレ変形率を次のように測定した。歩行動作を再現できるドールの脚幅を75mmとし、脚間のなす角を30°に設定し、ドールに履かせるショーツの真ん中の縫い目から前側に、体液吸収性物品の長さ方向の1/3が位置するように貼り付け、ショーツをドールに装着した。ショーツに貼り付けた状態の体液吸収性物品を、あらかじめサイズがわかっているものと一緒に撮影し、歩行前の写真とした。
そして、ドールの脚を、60歩/minで100歩動かした。その後、体液吸収物品を装着したショーツをドールから注意深く脱がし、あらかじめサイズがわかっているものと一緒に撮影し、歩行後の写真とした。画像解析ソフトImageJを用いて、歩行前の写真及び歩行後の写真から、歩行前及び歩行後の各々の体液吸収性物品の面積を算出した。そして、体液吸収性物品の歩行前の面積に対する歩行後の面積の比率を、ヨレ変形率とした。
静止摩擦係数(静摩擦係数)を、上記「(8)静止摩擦係数」の(滑り開始角度測定方法)に記載の方法で測定した。
肌触りについての官能試験を次のように行った。体液吸収性物品を30人が着用し、次のように評価した。肌へのやさしさを感じた着用者が20人以上の場合:「◎」 肌へのやさしさを感じた着用者が15人以上の場合:「〇」 肌へのやさしさを感じた着用者が14人以下の場合:「×」とした。
吸収量を次のように測定した。ろ紙の上に体液吸収性物品を貼り付け、体液吸収性物品の表面の中央部に生理食塩水を滴下した。1分後に、厚さ0.5mmの塩化ビニルシート(商品名:ユニサンデー EB435-1 株式会社光製)を載せ、更に、この塩化ビニルシートに 底面積10cm×10cm 重量3.5kgの錘を載せた。この時にろ紙に加わる荷重は35g/m2であった。この状態で1分間放置した。その後、ろ紙に生理食塩水が染み出していないかを確認し、染み出さない生理食塩水の最大量を吸収量とした。その結果を、以下の表1に示す。
(2)実施例2
実施例2に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、実施例2に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:PET/PEとPETとを混ぜ合わせて、エアスルー法によって製造された不織布を用いた。目付けを60g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PEを、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(3)実施例3
実施例3に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、実施例3に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:ポリプロピレンを用いて、スパンボンド法によって製造された不織布を用いた。目付けを18g/m2とした。
・圧縮回復シート:PET/PEとPETとを混ぜ合わせて、エアスルー法によって製造された不織布を用いた。目付けを60g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PEを、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(4)実施例4
実施例4に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、実施例4に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:PET/PEとPETとを混ぜ合わせて、エアスルー法によって製造された不織布を用いた。目付けを40g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PEを、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(5)実施例5
実施例5に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、実施例5に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:PET/PEとPETとを混ぜ合わせて、エアスルー法によって製造された不織布を用いた。目付けを20g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PEを、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(6)比較例1
比較例1に係る体液吸収性物品として、トップシート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、比較例1に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。なお、比較例1に係る体液吸収性物品には、圧縮回復シートは設けられていない。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PEを、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(7)比較例2
比較例2に係る体液吸収性物品として、トップシート及び圧縮回復シートを次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、比較例2に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。なお、比較例2に係る体液吸収性物品には、吸収体は設けられていない。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:PET/PEとPETとを混ぜ合わせて、エアスルー法によって製造された不織布を用いた。目付けを40g/m2とした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(8)比較例3
比較例3に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、比較例3に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:ポリプロピレンを用いて、スパンボンド法によって製造された不織布を用いた。目付けを18g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びPP/PE(芯:PP 鞘:PEの芯鞘構造)を、エアレイド法によって解繊・混合しつつ集積して成形し、目付けを150g/m2とした。なお、不織布の表面にはエンボス加工を施していない。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
(9)比較例4
比較例4に係る体液吸収性物品として、トップシート、圧縮回復シート及び吸収体を次の構成で構成し、バックシートをポリエチレンフィルムで構成した。そして、比較例4に係る体液吸収性物品を用いて試験を行った。
・トップシート:綿(コットン)を用いて、スパンレース法によって製造された不織布を用いた。目付けを30g/m2とした。
・圧縮回復シート:ポリプロピレンを用いて、スパンボンド法によって製造された不織布を用いた。目付けを18g/m2とした。
・吸収体:SAP、パルプ及びディッシュペーパを用いて、目付けを150g/m2とし、全面にエンボス加工を施した。吸収体の形状を、3.5cm×11.5cmの四角形状とした。体液吸収性物品の外周縁と吸収体との間の寸法を、長手方向の端部については3.5cmとし、短手方向の端部については2.2cmとした。
試験として、圧縮変形率及び圧縮レジリエンス値を算出した。また、ふんわり感についての官能試験、ヨレ変形率、静止摩擦係数、肌触りの官能試験及び吸収量についての試験を行った。その結果を、以下の表1に示す。
Figure 2022030966000002
表1に示すように、実施例1-5と比較例1-4とから、圧縮変形率が0.73以下であるとふんわり感が得られにくい一方、ふんわり感を効果的に得るためには、体液吸収性物品の圧縮変形率が0.75以上とすることが効果的であることが実証できた。
比較例2と比較例3とを比較すると、圧縮レジリエンス値が、比較例2では、13.9であったのに対し、比較例3では、6.02であったが、ヨレ変形率が比較例2では80%であり、比較例3では76%であった。したがって、圧縮レジリエンス値が6.02以下であると、ヨレやすいことがわかった。
実施例1と実施例2-5とを比較すると、SAPシートの端から体液吸収性物品の外縁までの寸法が、実施例1ではいずれも20mm以下であるのに対し、実施例2-5では、いずれも20mmより大きいところ、吸収量が、実施例1では2ccであったのに対し、実施例2-5では、1.8ccであった。したがって、吸収体と体液吸収性物品の外周縁との間の寸法が20mm以下であると、吸収量を多くすることができることが実証できた。また、ヨレ変形率が実施例1では95%であったのに対し、実施例2-5では89%以下であった。したがって、吸収体と体液吸収性物品の外周縁との間の寸法が20mm以下であると、ヨレにくくなることが実証できた。
実施例3と実施例1,2とを比較すると、滑り開始角度が、実施例3では35°であったのに対し、実施例1,2では、40°であったところ、肌触りのやさしさが、実施例3では「〇」であったのに対し、実施例1,2では、「◎」であった。トップシートの摩擦力は、トップシートに対して接触する肌との追従性に影響を与えることから、このような結果が出ていると考えられる。したがって、滑り開始角度が35°以下であると、肌触りのやさしさが、多少損なわれることがわかった。
実施例4と比較例2とを比較すると、吸収体(SAPシート)を有する実施例4では、圧縮変形率が0.81であるのに対し、吸収体が無い比較例2では、圧縮変形率が0.47である。なお、実施例4と比較例2とでは、吸収体の有無のみが異なっている。このことから、吸収体(SAPシート)と圧縮回復シートとを重ねることによって、圧縮回復シートのみの場合よりも、圧縮変形率及びふんわり感が改善されることが分かった。
1 体液吸収性物品
2 トップシート
3 バックシート
4 吸収体
40 SAPシート
5 圧縮回復シート
71 傾斜板
72 傾斜面
73 アクリル板
74 人工皮革
T 圧縮変形率

Claims (6)

  1. 着用者の肌に接触する表面層であるトップシートと、
    裏面層であるバックシートと、
    前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収体と、
    を備える体液吸収性物品であって、
    前記吸収体は、吸収性ポリマーを含むSAPシートであり、
    前記吸収体と前記トップシートとの間に配置された圧縮回復シートを更に備え、
    前記体液吸収性物品の圧縮変形率は、0.75以上である、
    体液吸収性物品。
  2. 前記圧縮回復シートは、圧縮レジリエンス値が6.5%以上である、
    請求項1記載の体液吸収性物品。
  3. 前記圧縮回復シートがエアスルー不織布である、
    請求項1又は請求項2記載の体液吸収性物品。
  4. 前記吸収体と前記体液吸収性物品の外周縁との間の寸法がいずれも20mm以下である、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の体液吸収性物品。
  5. 滑り開始角度測定方法により測定する前記体液吸収性物品の滑り開始角度が37°以上である、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の体液吸収性物品。
  6. 生理食塩水の吸収量が1.5cc以上である、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の体液吸収性物品。
JP2020135315A 2020-08-07 2020-08-07 体液吸収性物品 Pending JP2022030966A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020135315A JP2022030966A (ja) 2020-08-07 2020-08-07 体液吸収性物品
PCT/JP2021/028784 WO2022030495A1 (ja) 2020-08-07 2021-08-03 体液吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020135315A JP2022030966A (ja) 2020-08-07 2020-08-07 体液吸収性物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022030966A true JP2022030966A (ja) 2022-02-18

Family

ID=80118073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020135315A Pending JP2022030966A (ja) 2020-08-07 2020-08-07 体液吸収性物品

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2022030966A (ja)
WO (1) WO2022030495A1 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3926587B2 (ja) * 2001-07-12 2007-06-06 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
JP4164416B2 (ja) * 2003-08-01 2008-10-15 大王製紙株式会社 吸収性物品及びその製造方法
JP4953613B2 (ja) * 2005-10-24 2012-06-13 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
WO2022030495A1 (ja) 2022-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4829139B2 (ja) 吸収性物品
JP6316521B1 (ja) 吸収性物品
JP6315806B2 (ja) 軽失禁パッド
JP6768285B2 (ja) 体液吸収用当て材
JP6345998B2 (ja) 吸収性物品
JP2019010348A (ja) 吸収性物品
WO2022030495A1 (ja) 体液吸収性物品
JP2021101926A (ja) 吸収性物品
JP6758384B2 (ja) 吸収性物品
JP2020081224A (ja) 吸収性物品
JPH10295724A (ja) 体液処理用吸収性物品
JP2003265529A (ja) 使い捨て紙おむつ
JP7378926B2 (ja) 体液吸収用当て材
JP3243208U (ja) 生理用物品
JP6342481B2 (ja) 吸収性物品
JP6584768B2 (ja) 体液吸収用当て材
JP3335215B2 (ja) 吸収性物品
JP4061148B2 (ja) 吸収性物品
JP7390970B2 (ja) 吸収性物品
JP2019076597A (ja) 吸収性補助パッド
JP7282614B2 (ja) 吸収性物品
JP7385425B2 (ja) 吸収性物品
JP2022175144A (ja) 吸収性物品
JP7093151B2 (ja) 吸収性物品
JP2020000488A (ja) 体液吸収用当て材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230706

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20240329