JP2022175144A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】保水性繊維を主体とするトップシートを備えており、かつ、排泄液が吸収されても吸収体の風合いを維持することが可能な吸収性物品に関する。【解決手段】吸収性物品は、トップシートと、バックシートと、吸収体と、を備える。トップシートは、肌対向面を形成する液透過性のシートであり、保水性繊維を含む。バックシートは、非肌対向面を形成する。吸収体は、吸収性コアを有し、トップシート及びバックシートの間に配置される。吸収性物品は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する。吸収性コアは変形基点部を有する。吸収性物品は、少なくとも排泄部対向領域における、平面視で上記トップシートと上記吸収体が重なり合う領域において、横方向中央部に位置するトップシートと吸収体とが接合される固定部と、横方向両側方部に位置するトップシートと吸収体とが接合されていない一対の非固定部と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
吸収性物品は、一般に、排泄された液を吸収する吸収体と、吸収体の肌側に配置されたトップシートと、吸収体の非肌側に配置されたバックシートと、を備える。トップシートとしては、高い吸水性及び吸湿性を実現し、着用者に天然繊維による安心感を与える等の観点から、コットン不織布を用いたものが知られている(特許文献1参照)。
また、特許文献2には、吸収体に低坪量で変形しやすい横溝及び縦溝を設けることにより、吸収性物品の全体的な柔軟性を高め、装着性の向上を図る吸収性物品が開示されている。
特開2009-148328号公報 特開2019-103709号公報
コットン繊維等の保水性繊維を用いたトップシートでは、経血等の排泄液が排泄されるとトップシートで経血が拡散しやすい傾向にある。吸収性物品において、このようなコットン繊維等の保水性繊維を用いたトップシートに対して、例えば変形基点部をもつような、柔軟性を有する吸収体を採用した場合、吸収体が広範囲で経血を吸収して濡れ、吸収体材料が潰れてへたり、吸収体の柔らかな風合いが低下しやすい。
本発明の課題は、保水性繊維を主体とするトップシートを備えており、かつ、排泄液が吸収された後も吸収体の風合いを維持することが可能な吸収性物品に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、トップシートと、バックシートと、吸収体と、を備える。
上記トップシートは、肌対向面を形成する液透過性のシートであり、保水性繊維を含む。
上記バックシートは、非肌対向面を形成する。
上記吸収体は、吸収性コアを有し、上記トップシート及び上記バックシートの間に配置される。
上記吸収性物品は、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する。
上記吸収性コアは変形基点部を有する。
上記吸収性物品は、少なくとも排泄部対向領域における、平面視で上記トップシートと上記吸収体が重なる領域において、上記横方向中央部に位置する上記トップシートと上記吸収体とが接合される固定部と、上記横方向両側方部に位置する上記トップシートと上記吸収体とが接合されていない一対の非固定部と、を有する。
本発明の吸収性物品によれば、保水性繊維を含むトップシートを備えつつも、吸収体の風合いを維持することが可能である。
本発明の一実施形態の吸収性物品を示す平面図である。 図1のII-II線で切断した断面図であり、中央圧搾部の図示を省略した図である。 上記吸収性物品の一部を構成する吸収性コアの斜視図であり、突出部が上方に位置するように図示している。 上記吸収性物品の部分模式断面図であり、トップシートと吸収体との間に位置する第1接着剤の塗工位置を示す図である。 上記吸収性物品において、トップシートと吸収体との間に位置し両者を接合する第1接着剤の塗工領域である固定部と、トップシートと吸収体とが接合されていない非固定部の位置を示す概略平面図である。 上記吸収性物品の部分模式断面図であり、着用時の排泄液の拡がりを模式的に説明する図である。 他の実施形態の吸収性物品の構成を示す模式断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の一実施形態に係る吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wを備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。なお、ナプキン1は、ウイング部Wを備えていなくてもよい。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。横方向Yは、着用者の左右方向に対応する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。
本明細書において、「横方向Y内側」とは、ナプキン1を横方向Yに2等分する縦中心線CLに近づく側を意味し、「横方向Y外側」とは、縦中心線CLから遠ざかる側を意味する。
本明細書において、「前方」とは、縦方向Xにおける前方、つまり着用者の腹側に向かう方向を意味する。同様に、「後方」とは、縦方向Xにおける後方、つまり着用者の背側に向かう方向を意味する。
本明細書において、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側と表現することがある。
本明細書において、「平面視」とは、厚み方向Zから見た平面視を意味する。
本明細書において、特に断りがない限り、「幅寸法」とは横方向Yにおける寸法を意味する。
ナプキン1は、縦方向Xに沿って、前方領域M1と、排泄部対向領域M2と、後方領域M3と、に区分される。
排泄部対向領域M2は、着用時に着用者の排泄部に対向する領域である。図1において、排泄部対向領域M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。なお、吸収性物品がナプキンの場合、「排泄部」は膣口を意味する。
前方領域M1は、排泄部対向領域M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の前方に対向するように配置される。
後方領域M3は、排泄部対向領域M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄部の後方に対向するように配置される。
ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用者の着衣の内面に配置される。本体Mは、後述するトップシート2、サブレイヤー11、吸収体5及びバックシート3が厚み方向Zに積層されており、着用者の経血等の排泄液(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
ウイング部Wは、排泄部対向領域M2の横方向Y外側に配置され、本体Mから横方向Y外側に突出する。なお、ナプキン1は、ウイング部Wを有さなくてもよい。
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体5と、トップシート2と、バックシート3と、サブレイヤー11と、一対のサイドシート4と、を備える。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び後述する圧搾部によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。詳細については後述する。
[ナプキンの各部構成]
(吸収体)
吸収体5は、縦方向Xに沿って延び、トップシート2とバックシート3との間に配置される。吸収体5は、液をトップシート2から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。吸収体5は、厚み方向Z上方(トップシート2側)に位置する上面5aと、厚み方向Z下方(バックシート3側)に位置する下面5bと、を有する。
吸収体5は、吸収性コア6と、コアラップシート7と、を有する。
吸収性コア6の詳細な構成については後述する。
コアラップシート7は、吸収性コア6を被覆し、例えば吸収性コア6の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート7は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
尚、吸収体5は、コアラップシート7を有さなくてもよい。
(トップシート)
トップシート2は、ナプキン1の肌対向面を形成する。トップシート2は、吸収体5の厚み方向Z上方に配置される。トップシート2は、液透過性のシート材であって、後述するように、保水性繊維を主体として含む。
(サブレイヤー)
サブレイヤー11は、トップシート2と吸収体5との間に設けられる。サブレイヤー11は、トップシート2から吸収体5への液の透過性の向上、吸収体5に吸収された液のトップシート2への液戻りの防止等の観点から配置される。サブレイヤー11は、トップシート2からの液を一旦保持する液獲得層といえる。
尚、ナプキン1は、サブレイヤー11を有していなくてもよい。
(バックシート)
バックシート3は、ナプキン1の非肌対向面を形成する。バックシート3は、吸収体の厚み方向Z下方に配置される。バックシート3は、例えばその周縁において、トップシート2及びサイドシート4と、吸収体5を介さずに接着剤、熱シール等によって接合される。バックシート3は、接着剤等によって吸収体5に接合されていてもよい。
バックシート3は、吸収体5の下面(非肌側面)5bの全域を被覆し、更に、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁から横方向Yの外方に延出している。
バックシート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
なお、バックシート3の外表面には、着衣に対して本体M及びウイング部Wを固定する粘着部(図示せず)が設けられていてもよい。
(サイドシート)
一対のサイドシート4は、トップシート2の横方向Y外側に配置される。サイドシート4の材料としては、トップシート2よりも親水性が低いシート材が好ましく、具体的には、トップシート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシート等が挙げられる。
ナプキン1では、一対のサイドシート4が、平面視において吸収体5の縦方向Xに沿う左右両側部に重なるように、ナプキン1の縦方向Xの略全長にわたって配されている。
一対のサイドシート4は、それぞれ、縦方向Xに延びる図示しない線状の接合部にて、接着剤等の公知の接合手段によってトップシート2に接合されている。サイドシートは、トップシート2とともに、ナプキン1の肌対向面を形成する。
サイドシートとバックシート3とは、吸収体5の縦方向Xに沿う両側縁からの延出部において、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の公知の接合手段によって互いに接合されている。ウイング部Wは、サイドシート4とバックシート3が接合して構成される。
[トップシートの詳細構成]
トップシート2は、高い吸水性及び吸湿性等を実現する観点から、保水性繊維を主体として含む。
トップシート2が保水性繊維を主体として含むことで、トップシート2が、排泄された液や着用者の汗を素早く吸収することができる。さらに、このようなトップシート2は、当該液や汗に由来する水蒸気を吸収し、吸収体5の未使用部分(すなわち、排泄液を吸収可能な部分)へ当該水蒸気を放出することもできる。これにより、ナプキン1(吸収性物品)の着用時のムレが効果的に抑制され、着用感が高められるとともに、着用者の肌トラブルも抑制される。
「トップシート2が保水性繊維を主体として含む」とは、トップシート2が、保水性繊維を50質量%以上含むことを意味する。トップシート2は、好ましくは、保水性繊維を75質量%以上、より好ましくは90質量%以上含み、保水性繊維のみで構成されてもよい。
本発明において、保水性繊維は、天然繊維でも合成繊維でもよく、具体例としては、例えばコットン繊維、コットン繊維以外のセルロース繊維(麻、ヤシ、クラフトパルプ、ワラ)、レーヨン繊維、ポリノジック繊維等の天然繊維や、再生繊維、アセテートレーヨンのような半合成繊維などが挙げられる。保水性繊維は、消費者に安心感を与える観点から、天然繊維であることが好ましい。さらに、保水性繊維は、消費者に安心感を与えるとともに、高い吸水性及び吸湿性と、柔らかい風合いとを実現する観点から、コットン繊維であることが好ましい。
トップシート2は、保水性繊維を主体する織布又は不織布で構成され、特に不織布で構成されることが好ましい。このような不織布としては、保水性繊維を交絡又は接着させる観点から、スパンレース不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布等が挙げられ、特に保水性繊維の風合いを活かして交絡させる観点から、スパンレース不織布が好ましい。
上記保水性繊維を主体とするトップシート2では、繊維が熱融着しにくいため、繊維同士の融着点が形成されにくく、柔らかい風合いが得られる。
[吸収性コアの詳細構成]
図2に示すように、吸収性コア6は、厚み方向Z上方(トップシート2側)に位置する上面6aと、厚み方向Z下方(バックシート3側)に位置する下面6bと、を有する。
吸収性コア6は、下面6bに溝部9によって凹凸構造が形成される。なお、本実施形態では、溝部9が変形基点部となっている。吸収性コア6の下面6bには突出部61が形成される。溝部9及び突出部61については後述する。
上面6aは、例えば平坦に構成されるが、着用時には、着用者から厚み方向Zの圧力が付加されることで変形し得る。
尚、本実施形態のナプキン1においては、突出部61及び溝部9が下側に位置するように吸収体5が配される構成となっているが、上側に位置するように吸収体5が配される構成であってもよい。
図3に示す例では、吸収性コア6は、縦方向X全長に亘って幅寸法が一定に形成されているが、一定でなくてもよい。
図3に示すように、吸収性コア6は、前方コア部31と、中間コア部32と、後方コア部33と、を有する。前方コア部31、中間コア部32及び後方コア部33は、縦方向Xに沿って並んでおり、前方コア部31及び後方コア部33の間に中間コア部32が位置する。吸収性コア6は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
前方コア部31及び後方コア部33は、着用時に、着用者の排泄部の前方及び後方にそれぞれ対向し得る部分である。
中間コア部32は、着用者の排泄部に対向し得る領域である。中間コア部32は、周囲より突出した突出部61を有する。
前方コア部31は、ナプキン1における前方領域M1に対応して位置する。後方コア部33は、ナプキン1における後方領域M3に対応する。中間コア部32は、主にナプキン1における排泄部対向領域M2に対応して位置する。
図1に示す例では、突出部61は、主に排泄部対向領域M2に位置し、前端部が前方領域M1の一部に、後端部が後方領域M3の一部に位置する。
(突出部及び周囲部の構成)
吸収性コア6は、前述した突出部61と、周囲部62とを有している。
突出部61は、吸収性コア6において、中間コア部32の横方向Y中央部に位置し、厚み方向Zに突出した部分をいう。
周囲部62は、吸収性コア6において、突出部61以外の領域をいう。
吸収体5は、突出部61を有する吸収性コア6を備えることで、下面5bが突出部61に対応する突出部を有する。
尚、突出部を有さない吸収性コアとしてもよい。
突出部61は、吸収性コア6の他の領域と比較して、全体として高い坪量で肉厚に構成される。これにより、排泄部対向領域M2における吸収性を高めることができる。また、着用者の排泄領域に対向して突出部61が設けられることで、着用者の排泄領域に対するフィット性も高めることができる。平面視において、突出部61は、縦方向Xにおける前端部及び後端部は、円弧形状又は楕円弧形状を有しているが、該形状に限定されない。
(溝部の構成)
吸収性コア6は、縦方向X又は横方向Yの少なくとも一方に延びる、変形基点部としての溝部9を有している。変形基点部が存在することで、ナプキンが着用者の身体に沿った形に変形しやすくなりフィット性が向上する。また、ナプキン装着中に吸収性コア6に脚回りからの外力が加わると、溝部9が優先して変形し外力を緩和するため、装着違和感が軽減され、柔らかな風合いを感じることができる。溝部9は、周囲の領域よりも低い坪量で、かつ、厚みが薄く構成されている。溝部9は、図2に示すように、例えば吸収性コア6の下面6bから上方に向かって形成される。
なお、溝部9の「低坪量」とは、吸収性コア6の材料が存在する形態の他、吸収性コア6の存在しない形態も含む概念である。溝部で吸収性コア6の材料が存在する形態では、各溝部を介してその両側に位置する吸収性コアのブロック部が接続されているため、吸収性コア6の変形及び破壊等を抑制しつつ柔軟性を付与できるため、より好ましい。
吸収性コア6は、その全域に亘って低坪量の溝部9が例えば格子状に設けられることで、ブロック状に分割されている。坪量と剛性とは相関関係を有することから、溝部9は、溝部以外の領域と比較して剛性が低く変形しやすいため、変形の基点となりやすい。
吸収性コア6の全域に亘って配された線状の溝部9により、吸収性コア6に柔軟性が付与され、着用時において吸収性コア6を着用者の身体に沿いやすい形状に制御することができる。このように、溝部9は、吸収性コア6の変形、ひいては吸収体5の変形を誘導する変形基点部となる。
さらに、溝部9が非固定部22の領域に存在すると、ナプキン着用中に非固定部22の領域に存在する溝部9はドライな状態を維持し易くなる。このようなドライな部分では、変形を誘導する変形基点部としての効果を発揮しやすいため、より好ましい。
また、溝部9が周囲の領域よりも薄く構成されることで、液由来の蒸気が溝を伝って放出され易くなり、吸収性コア6の通気性を高めることができる。
図3に示す例では、溝部9は、縦溝部91と、横溝部92と、環状溝部93を有する。これら溝部を区別する必要がない場合は単に溝部9という。
環状溝部93は、突出部61と周囲部62との境界に設けられる。環状溝部93は、突出部61の周囲を環状に囲うように、突出部61の外縁に沿って形成される。
縦溝部91は、縦方向Xに沿って、吸収性コア6の縦方向X全長にわたって形成される。
横溝部92は、横方向Yにおいて、吸収性コア6の横方向Y全幅にわたって形成される。
突出部61及び周囲部62のそれぞれは、縦溝部91、横溝部92及び環状溝部93により区画形成されるブロック部63を有する。突出部61及び周囲部62それぞれにおいて、ブロック部63は、縦溝部91、横溝部92及び環状溝部93よりも高い坪量で厚みが厚い。言い換えると、溝部9は低坪量部であるのに対し、ブロック部63は高坪量部といえる。
突出部61に形成されるブロック部63は、周囲部62に形成されるブロック部63よりも高い坪量で厚みが厚い。
吸収性コア6は、パルプ繊維や合成繊維等で構成された繊維集合体で形成される。吸収性コアを構成する繊維材料として主に用いられるのは親水性繊維である。親水性繊維としては、疎水性の繊維を親水化処理した化学繊維や、本来的に親水性の繊維である木材パルプなどを用いることができ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、吸収性コア6は、繊維材料に加えて高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer;SAP)を含んでもよく、吸収性コアの液保持力を高めることができる。
[圧搾部の構成]
図1に示すように、ナプキン1は、圧搾部として、環状圧搾部8と中央圧搾部12とを有する。
環状圧搾部8及び中央圧搾部12は、トップシート2、サブレイヤー11及び吸収体5が、バックシート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。これら圧搾部は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。環状圧搾部8及び中央圧搾部12では、トップシート2、サブレイヤー11及び吸収体5が熱融着等により一体化している。
環状圧搾部8及び中央圧搾部12は、トップシート2から厚み方向Z下方に向かって圧縮されて形成された線状溝である。圧搾部における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状と曲線状とからなる態様を含む。
環状圧搾部8は、縦中心線CLに関して線対称に構成される。図1に示す例では、環状圧搾部8は、全体として本体Mを周回するように構成される。なお、「周回」とは、環状圧搾部8が連続状に延びて周回している形態と、複数の圧搾部が間欠的に配されていて全体として1つの溝として見做せる形状が周回している形態と、のいずれをも含む意味である。
環状圧搾部8は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄液を吸液及び保持することができる。これにより、環状圧搾部8は、吸収体5の外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
平面視において、環状圧搾部8は、突出部61を囲むように位置する。図5に示す例では、環状圧搾部8は、前方領域M1と排泄部対向領域M2の境界部近傍、及び排泄部対向領域M2と後方領域M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内側に括れた括れ部を含んでいる。括れ部は、ナプキン1を縦方向Xに沿って前方から後方にむかってみたときに、環状圧搾部8の幅が減少から増加に転じる部位である。環状圧搾部8は、前後の括れ部間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。環状圧搾部8の括れ部と、突出部61の輪郭を構成する環状溝部93とは平面視でほぼ重なっている。
中央圧搾部12は、排泄部対向領域M2の横方向Y中央部に位置する。図1に示す例では、中央圧搾部12は縦方向Xに直線状に延びる4つの圧搾部から構成される。4つの圧搾部のうち2つは、縦中心線CLに沿って間欠配置される。他の2つの圧搾部は、縦中心線CLに沿って間欠配置される2つの圧搾部の間に、横方向Yに間欠して位置し、縦中心線CLを対称軸として線対称に配置される。
中央圧搾部12は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄液を吸液及び保持することができる。
[トップシートと吸収体との接合構成]
図4に示すように、ナプキン1は、トップシート2とサブレイヤー11との間に配された第1接着剤S1と、サブレイヤー11と吸収体5との間に配された第2接着剤S2を有している。
第2接着剤S2は、平面視で、吸収体5とサブレイヤー11とが重なり合う領域のほぼ全域にわたって配され、両者は全面で密着した形態となっている。なお、「接着剤がほぼ全域に亘って配され」とは、吸収体5とサブレイヤー11が重なり合う領域の全体に、接着剤が配された塗工領域が位置していることをいう。該塗工領域は、必ずしも全面が接着剤で覆われている状態を意味しない。例えば、接着剤が後述するような間欠塗工パターンで塗工されている場合には、上述の塗工領域は、接着剤の塗工部の外縁を囲んで得られる領域を意味し、非塗工部が含まれていても良い。
平面視したナプキン1において、第1接着剤S1は、少なくとも排泄部対向領域M2の、吸収体5とトップシート2とが重なり合う領域において、部分的に配される。
図に示す例では、平面視において、トップシート2は吸収体5の面積よりも大きく、トップシート2は横方向Yの寸法及び縦方向Xの寸法がいずれも吸収体5のそれよりも大きい。このため、平面視における吸収体5とトップシート2とが重なり合う領域の幅寸法は、吸収体5の幅寸法と同じである。
図2、4及び5に示すように、ナプキン1は、少なくとも排泄部対向領域M2の吸収体5とトップシート2とが平面視で重なり合う領域において、第1接着剤S1が配される固定部21と、第1接着剤S1が配されない一対の非固定部22と、を備える。図4上、矩形の破線で示す部分が非固定部22である。
図5に示すように、本実施形態のナプキン1では、排泄部対向領域M2に加えて、前方領域M1及び後方領域M3においても、吸収体5とトップシート2とが平面視で重なり合う領域において、固定部21と一対の非固定部22と、を有する。
図5において、固定部21の領域には右下がりの斜線をいれ、非固定部22の領域には右上がりの斜線をいれている。
ナプキン1において、固定部21は、吸収体5とトップシート2とが平面視で重なり合う領域における横方向Y中央部に位置する。固定部21では、トップシート2と吸収体5とがサブレイヤー11を介して接合され密着した形態となっている。
ナプキン1において、一対の非固定部22は、吸収体5とトップシート2とが平面視で重なり合う領域における横方向Y両側方部に位置する。固定部21は、一対の非固定部22の間に位置する。
非固定部22には第1接着剤S1が塗工されておらず、非固定部22は、トップシート2と吸収体5とが接合されていない部分である。排泄部対向領域M2において、一対の非固定部22は、縦方向Xに沿って連続している。本実施形態では、吸収体5の縦方向X全長に亘って一対の非固定部22が縦方向Xに沿って連続している。
図5に示す例では、ナプキン1において、非固定部22は、サイドシート4と吸収体5とが平面視で重なる領域にほぼ対応する。
第1接着剤S1及び第2接着剤S2には、吸収性物品に通常用いられる種々の接着剤を用いることができ、例えばホットメルト接着剤等を用いることができる。
第1接着剤S1及び第2接着剤S2それぞれの塗工パターンは限定されないが、接着剤が塗工される領域における柔軟性を高める観点及び吸収体5への速やかな液移行の観点から、接着剤の塗工部と非塗工部とが混在するように間欠的に塗工されることが好ましい。また、トップシート2の柔らかい風合いを効果的に維持する観点からも、第1接着剤S1は間欠的に塗工されることが好ましい。間欠塗工パターンの例としては、スパイラル状、サミット状、オメガ状、カーテン状、ストライプ状等が挙げられる。
上記固定部21は、第1接着剤S1が塗工された塗工領域である。該塗工領域は、第1接着剤S1の塗工部の外縁を囲んで得られた領域を意味し、非塗工部が含まれていてもよい。
(非固定部を設けることによる作用効果)
吸収体5とトップシート2とを、一対の非固定部22を有するように、固定部21で接合することによる作用効果について図6を用いて説明する。図6(B)において、吸収体5の上面5aの窪みは、吸液により潰れて厚みが薄くなっている様子を模式的に示したものである。
ナプキン1において、図6(A)に示すように、コットン繊維等の保水性繊維を用いて構成されたトップシート2に経血等の排泄液10が供給されると、排泄液10は、平面視でトップシート2に広範囲に拡散する。その後、排泄液10は吸収体5へ移行する。固定部21では、吸収体5とトップシート2とは第1接着剤S1により接合されて密着しているため、排泄液10の吸収体5への移行が速やかに行われる。一方、非固定部22では、吸収体5とトップシート2とは接合されておらず空気との界面が形成されるため、排泄液10の吸収体5への移行が速やかに行われない。このため、図6(B)に示すように、吸収体5における排泄液10の拡散は、一対の非固定部22間に略納まる形態となり、吸収体5における排泄液10の拡散が抑制される。
ここで、図6(B)において、上面5aの窪み部分では、吸収性コア6が血液を吸収し、経血を吸収したウェット部分のブロック部63と溝部9は共に潰れて剛性が高くなる。この状態でナプキンに外力が加わると、まだ経血で濡れていない低剛性な部分から優先して変形するため、ウェット部分は変形基点部として機能しにくくなる傾向がある。しかしながら、本実施形態では、吸収体5における排泄液の拡散が抑制されるため、吸収体5において、排泄液10を吸液することによって潰れて扁平形状となる(即ち、へたる)範囲を小さくし、変形基点部として機能しやすいドライ部分の範囲を大きく維持することができ、溝部9により柔軟性が付与された吸収体5の柔らかな風合いが低下することを抑制することができる。
なお、図2に示すように、ナプキン1では、非固定部22とトップシート2が重なる領域の少なくとも一部において、サイドシート4がトップシート2を覆うように配置されている。さらに、サイドシート4の横方向Y内側には、サイドシート4が起立して防漏性を向上できるように、トップシート2とサイドシート4が非接合状態で重なっているドライエッジが形成されていても良い。
この形態では、上述した効果に加えて、サイドシート4の横方向Y内側において、トップシート2とサイドシート4が接合されていないドライエッジが存在することで、トップシート2で広がった血液がサイドシート4を乗り越えて横漏れが発生することを防止することができる。
このように、ナプキン1においては、保水性繊維を用いたトップシート2による柔らかな肌触りが付与されるとともに、着用時の吸液による吸収体5全体の潰れ範囲の低減によるナプキン1の柔らかい風合いの維持が可能となる。着用者は、ナプキン1の着用初期から後期にわたって、継続してナプキン1の柔らかな風合いを感じることができ、憂鬱な生理期間を快適に過ごすことができる。
ナプキン1では、少なくとも、液が多く供給される排泄部対向領域M2において、一対の非固定部22が連続して縦方向Xに沿って延在する形態となっている。これにより、一対の非固定部22では、トップシート2から吸収体5への排泄液10の移行が縦方向Xに亘って効果的に抑制され、吸収体5における液の拡散範囲を小さくすることができ、ナプキン1の柔らかな風合いがより効率よく維持される。
更に、本実施形態のナプキン1では、前方領域M1及び後方領域M3においても、一対の非固定部22が連続して縦方向Xに沿って延在する形態となっている。これにより、トップシート2において、前方領域M1又は後方領域M3にまで液が拡散した場合においても、一対の非固定部22でのトップシート2から吸収体5への排泄液10の移行の抑制により、吸収体5における液の拡散範囲を小さくすることができる。
ナプキン1において、平面視で、トップシート2とサイドシート4とが接合される接合部は、非固定部22上又はその近傍に位置する。
ナプキン1の着用時、ウイング部Wが基端部付近で折り曲げられて下着の股下部外側に固定される際、ウイング部Wの一部を構成するサイドシート4は、ウイング部Wの基端部付近で横方向Y外側に引っ張られ、サイドシート4と接合するトップシート2もサイドシート4に追従して引っ張られる。これにより、非固定部22では、トップシート2と吸収体5との間に空間が形成されやすい形態となり、非固定部22でのトップシート2から吸収体5への液の移行がより効果的に抑制される。
このように、ウイング部Wを備えるナプキンとすることにより、非固定部22における液移行がより抑制される。
尚、サイドシート4を設けず、トップシートとバックシートとを同じ外形形状とし、ウイング部Wをトップシートとバックシートとの積層によって構成する、ウイング部W付きのナプキンにおいても、上記効果を奏する。
[吸収体の配置]
(溝部の位置)
ナプキン1において、吸収性コア6の溝部9が下側又は上側に位置するように吸収体5を配置することができる。いずれの形態においても、吸収体5は、溝部9により吸収性コア6に柔軟性が付与されるので、柔らかな風合いとすることができる。また、いずれの形態においても、非固定部22でのトップシート2から吸収体5への液の移行が低減され、吸収体5における液の拡散範囲を小さくすることができ、吸収体5の吸液による柔らかな風合いの低下が抑制される。
尚、非固定部22での排泄液の移行をより効果的に低減する観点から、図2に示すナプキン1のように、吸収性コア6の溝部9が下側に位置することがより好ましい。該ナプキン1において、吸収性コア6の下面6bは凹凸構造を有し、上面6aは例えば平坦に構成される。
このような構成とすることにより、ナプキンにおいて溝部が上側となるように吸収体を配置した場合と比較して、固定部21におけるトップシート2と吸収体5との接合面積を増加させることができる。従って、固定部21においてトップシート2から吸収体5への排泄液の移行がより速やかに行われるので、非固定部22での排泄液の移行がより低減されることになる。
これにより、吸収体5における排泄液の拡散がより抑制され、着用時の吸液による吸収体5全体の潰れ範囲をより効果的に低減することができ、着用初期から後期にわたってナプキン1の風合いを維持することができる。
(突出部の位置)
ナプキン1において、吸収性コア6の突出部61が下側又は上側に位置するように吸収体5を配置することができる。
いずれの形態においても、着用時、吸収性コア6の周囲部62よりも突出部61が厚いことで着用者の排泄部対向領域M2におけるナプキン1の厚みが増すことで、着用者とナプキン1との密着性が高められる。また、突出部61を設けることにより、着用時、周囲部62と突出部61の間に段差ができるようになっている。このため、非固定部22では、トップシート2と吸収体5との間に空間ができやすく、トップシート2と空気との界面、吸収体5と空気との界面ができ、より排泄液の移行が抑制される。従って、吸収体5における液の拡散範囲を小さくすることができ、吸収体5の吸液による風合いの低下が抑制され、ナプキン1の柔らかな風合いを維持することができる。
尚、排泄領域へのフィット性の観点から、図2に示すナプキン1のように、吸収性コア6の突出部61が下面6b側に位置することがより好ましい。このような構成とすることにより、着用時、吸収性コア6の上面6aは、横方向Y中央から端部側に向かって連続する斜面状に変形し、段差を感じにくい。これにより、上面6aと排泄領域との間に隙間のできにくい構成となり、排泄領域へのフィット性及び装着感の高いナプキン1となる。
また、平面視において、ナプキン1では、突出部61は、固定部21内に位置し、一対の非固定部22間内に位置している。このため、突出部61が位置する領域では、トップシート2と吸収体5とがサブレイヤー11を介して密着した形態となっている。これにより、トップシート2に供給された着用者からの排泄液は速やかに突出部61へ移行しやすく、吸収性能が良好なナプキン1とすることができる。
このように、ナプキン1では、トップシート2と吸収体5との固定において一対の非固定部22が設けられるのに加えて、突出部61が設けられることにより、吸収体5における排泄液の拡散がより抑制される。これにより、風合いの維持が可能となるとともに、着用者とナプキン1との密着性が十分高められて液漏れが抑制される。
[非固定部と圧搾部との位置関係]
図5に示すように、平面視において、環状圧搾部8と中央圧搾部12は、固定部21内に位置し、一対の非固定部22間内に位置している。
上述したように、環状圧搾部8と中央圧搾部12は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄液を吸液することができる。環状圧搾部8と中央圧搾部12が固定部21内に位置することによって、固定部21でのトップシート2から吸収体5への排泄液の移行がより迅速に行われるので、非固定部22での排泄液の移行がより低減されることになる。
これにより、吸収体5における排泄液の拡散がより抑制され、着用時の吸液による吸収体5の柔らかな風合いの低下が抑制され、ナプキン1の柔らかな風合いを維持することができる。
このように、ナプキン1では、一対の非固定部22を有するようにトップシート2と吸収体5とが固定されるのに加えて、環状圧搾部8と中央圧搾部12といった圧搾部が固定部21内に位置することにより、吸収体5における排泄液の拡散がより抑制される。
[非固定部及び固定部に係る寸法例]
排泄部対向領域M2において、吸収体5とトップシート2とが平面視で重なる領域の幅寸法(横方向Yの寸法)は、製品によって適宜設定されるが、おおむね50mm~75mmである。典型的には、トップシート2は吸収体5より幅寸法が大きいため、吸収体5とトップシート2とが平面視で重なる領域の幅寸法は、吸収体5の幅寸法ともいえる。
トップシート2から吸収体5への液移行を効果的に低減させて吸収体5における排泄液の拡散範囲を小さくする観点から、一対の非固定部22それぞれの幅寸法は5mm以上、より好ましくは7.5mm以上であり、15mm以下、より好ましくは10mm以下である。
トップシート2から吸収体5への排泄液の速やかな移行の観点から、固定部21の幅寸法は40mm以上、より好ましくは50mm以上であることが好ましい。また、固定部21はナプキン1の縦中心線CLの左右に跨っていることが好ましく、より好ましくは固定部21の縦中心線とナプキン1の縦中心線CLが重なっていることが好ましい。固定部21の幅寸法とは、換言すると、第1接着剤S1の塗工領域の幅寸法である。
排泄部対向領域M2における吸収体5とトップシート2とが平面視で重なる領域の幅寸法によって、上述した固定部21及び非固定部22それぞれの好ましい幅寸法の範囲を満たすように、固定部21及び非固定部22の横方向Yの寸法を適宜設定することができる。
尚、サブレイヤー11を有するナプキン1とする場合、排泄部対向領域M2において、サブレイヤー11の幅寸法が、吸収体5の幅寸法とほぼ同じとなるようにしてもよい。ここで、「ほぼ同じ」とは、吸収体5の幅寸法に対して±5%の寸法の範囲を含む。第2接着剤S2の塗工領域は、サブレイヤー11と吸収体5とが平面視で重なる領域全域を含む。
以下、具体的な寸法例をあげるが、これらに限定されない。
排泄部対向領域M2における吸収体5の幅寸法は例えば67mmであり、トップシート2の幅寸法は例えば74mmである。平面視において、排泄部対向領域M2における吸収体5とトップシート2との重なる領域の幅寸法は67mmである。
固定部21の幅寸法は、50mmである。一対の非固定部22それぞれの幅寸法は、8.5mmである。
サブレイヤーの幅寸法は例えば65mmである。第2接着剤S2の塗工領域の幅寸法は例えば66mmである。
[吸収性コアの各部の坪量や厚みの具体例]
突出部61におけるブロック部63の坪量は、液吸収容量を十分に確保する観点から好ましくは200g/m以上、より好ましくは300g/m以上であり、好ましくは1000g/m以下、より好ましくは900g/m以下である。
周囲部62におけるブロック部63の坪量は、液吸収性を適当なものとしつつ剛性を適度に低くする観点から、好ましくは100g/m以上、より好ましくは150g/m以上であり、好ましくは500g/m以下、より好ましくは400g/m以下である。
縦溝部91、横溝部92、環状溝部93の坪量は、突出部61におけるブロック部63及び周囲部62におけるブロック部63よりも低く、好ましくは50g/m以上、より好ましくは100g/m以上であり、そして好ましくは500g/m以下、より好ましくは400g/m以下である。
吸収性コア6の坪量の測定方法について説明する。
測定対象である吸収性コア6の各部を片刃剃刀(フェザー安全剃刀株式会社製)を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(株式会社エー・アンド・デイ製 電子天秤GR-300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
突出部61におけるブロック部63のZ軸方向の厚みは、好ましくは3mm以上、より好ましくは4mm以上であり、そして、好ましくは15mm以下、より好ましくは14mm以下である。
周囲部62におけるブロック部63のZ軸方向の厚みは、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは2mm以上であり、そして、好ましくは10mm以下、より好ましくは8mm以下である。
縦溝部91、横溝部92、環状溝部93の底部のZ軸方向の厚みは、好ましくは0.5mm以上、6mm以下である。
また、縦溝部91、横溝部92、環状溝部93の幅は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、また、好ましくは10mm以下であり、より好ましくは5mm以下である。ここで、溝部における幅とは、線状の溝部における線幅を意味する。
測定対象である吸収性コア6の厚みの測定は、各々の部位について坪量を測定するために切り出した小片(サンプル)の厚みを測定することで行う。サンプルの中央域に、大きさ20mm×20mm、厚み3mm、荷重0.4g/cmのアクリルプレートを置き、長ストロークダイヤルゲージ(尾崎製作所製、PEACOCK型式207、目量0.001mm)を用い、サンプルの厚みを測定する。切り出した小片の大きさが小さく、非接触式レーザー変位計により測定し難い場合には、上記切断されたサンプルの断面を、例えば、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察し、測定してもよい。
測定対象である溝部9の幅は、溝部の開口部における幅を測定することにより求める。吸収性コアを水平に置き、マイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)により測定倍率を調整して吸収性コア6の上面を拡大することで、開口幅を測定する。
或いは、フェザー社製片刃剃刀を用いて吸収性コアを切断し、切断されたサンプルの断面をマイクロスコープ(KEYENCE社製VHX-1000)を用いて20~100倍の倍率で観察し、溝幅を測定してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上述の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
また、上述の実施形態では、変形基点部としての溝部9が、横溝と縦溝とを含んで構成されていたが、横溝のみから構成されてもよいし、縦溝のみから構成されてもよい。また、溝の延在する方向は縦方向X及び横方向Y以外の方向でもよく、縦方向成分と横方向成分双方の成分を含む斜め方向であってもよい。また、溝部9は直線状に限られず、曲線状であってもよく線状にのびていればよい。溝部9が吸収性コア6の全面に配されることにより、吸収性コア6に柔軟性が付与される。
また、上述の実施形態では、吸収性コア6が、変形基点部として低坪量の溝部を有する例をあげたが、これに限定されない。例えば、突出部61及び周囲部62それぞれにおいて、上述の溝部に対応する領域の厚みが、その周囲にあるブロック部と同じ厚みであるが、坪量は低い低坪量部であってもよい。該低坪量部が例えば格子状に設けられた場合、低坪量部によって区画された部分が高坪量部となる。低坪量部は、高坪量部よりも変形しやすく、変形基点となりやすく、このような形態においても柔軟性を有する吸収体とすることができる。
また、変形基点部は、吸収性コアの横方向Yにおける両側縁から横方向Y内側に向かってそれぞれ形成された切り欠き又はスリットであってもよい。
切り欠きとは、吸収性コアの側縁において吸収性コアを構成するコア材が局所的に存在しない領域を意味する。切り欠きの形状は、特に限定されず、略三角形状、略四角形状、円の一部若しくはそれに近い形状、楕円の一部若しくはそれに近い形状、その他の形状等が挙げられる。
スリットとは、吸収性コアの側縁から横方向Y内側に向かって形成され、かつ、吸収性コアを厚み方向Zに貫通する、吸収性コアの切れ込みを意味する。従って、スリットは実質的に幅(スリットの延びる方向と交差する方向の長さ)を有しない、線状の分断部である。
このような切り欠きやスリットを吸収性コアに設けることにより、吸収性コアを含む吸収体は変形しやすくなり吸収体全体の柔軟性が向上する。
このように、本発明における「変形基点部」とは、吸収体を柔軟に変形可能とさせるために吸収性コアの坪量、厚さ、密度の違いによって構成される低剛性領域である。吸収体が柔軟に変形することにより柔らかな風合いを有するナプキンとすることができる。
このような柔軟性が付与された吸収体と、保水性繊維を主体とするトップシートとを備えるナプキンにおいて、非固定部22を有するように固定部21で吸収体とトップシートとが接合されることにより、排泄液が吸収されても吸収体の柔らかな風合いを維持することが可能となる。
上述した本発明の実施形態に関し、さらに以下の吸収性物品を開示する。
<1>
肌対向面を形成する液透過性のトップシートと、非肌対向面を形成するバックシートと、吸収性コアを有し、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
前記トップシートは保水性繊維を含み、
前記吸収性コアは変形基点部を有し、
前記吸収性物品は、少なくとも排泄部対向領域における、平面視で前記トップシートと前記吸収体が重なる領域において、前記横方向中央部に位置する前記トップシートと前記吸収体とが接合される固定部と、前記横方向両側方部に位置する前記トップシートと前記吸収体とが接合されていない一対の非固定部と、を有する、吸収性物品。
<2>
前記変形基点部は、周囲の領域よりも低い坪量で構成される低坪量部である、<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記低坪量部は溝部である、<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記吸収性コアの非肌側面には、前記低坪量部を構成する前記溝部が設けられる、<3>に記載の吸収性物品。
<5>
前記溝部が前記非固定部と平面視重なる領域に存在する、<3>又は<4>に記載の吸収性物品。
<6>
前記一対の非固定部それぞれの前記横方向の寸法は5mm以上である、<1>~<5>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<7>
前記非固定部は前記縦方向に連続して延在する、<1>~<6>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<8>
前記吸収性コアは、前記排泄部対向領域において、突出する相対的に坪量の高い突出部を有する、<1>~<7>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<9>
前記トップシートと前記吸収体との間にサブレイヤーを更に備え、
前記固定部において、前記トップシートと前記吸収体は、前記サブレイヤーを介して接合される、<1>~<8>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<10>
前記サブレイヤーと吸収体5との間は、両者が重なり合う領域の全面で密着している、<9>に記載の吸収性物品。
<11>
平面視において、前記固定部内に、前記トップシートと前記吸収体とを厚み方向に圧搾して形成される圧搾部を有する、<1>~<10>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<12>
前記非固定部の少なくとも一部では、前記トップシートを覆うようにサイドシートが配置される、前記<1>~<11>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<13>
前記サイドシートの横方向の内側には、該サイドシートと前記トップシートが非接合状態で重なるドライエッジが形成されている、前記<12>記載の吸収性物品。
<14>
前記トップシートは、吸水性繊維を75質量%以上含んでいる、前記<1>~<13>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<15>
前記トップシートは、保水性繊維のみで構成されている、前記<14>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<16>
前記排泄部対向領域において、前記吸収体と前記トップシートとが平面視で重なる領域の横方向の寸法は50mm~75mmである、<1>~<15>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<17>
一対の前記非固定部それぞれの横方向の長さは5mm以上、15mm以下である、<1>~<16>のいずれか1つに記載の吸収性物品。
<18>
前記固定部の横方向の寸法は40mm以上である、前記<1>~<17>に記載の吸収性物品。
[実施例]
本発明のナプキンである図7(A)~(C)に示す実施例1~3のナプキン1と、図7(D)に示す比較例のナプキン1において、吸収体の潰れにくさの評価と、吸収体の風合いの評価を行った。
図7(A)~(C)に示す実施例1~3のナプキン1及び図7(D)に示す比較例のナプキン40は、いずれも図3に示す溝部9と突出部61を有する吸収性コア6を備える吸収体5を用い、トップシート2としてコットン繊維からなるシートを用い、接着剤としてホットメルト接着剤を用いて、作製した。
(実施例1)
図7(A)に示す実施例1のナプキン1は、図2に示すナプキン1と基本構成が同様のナプキンである。
図7(A)に示すように、トップシート2と、サブレイヤー11と、吸収体5と、図示しないバックシートとを積層して実施例1のナプキン1を作製した。サブレイヤー11と吸収体5とを接合する第2接着剤S2は、サブレイヤー11と吸収体5が平面視で重なり合う領域全域に塗工した。第1接着剤S1は、サブレイヤー11が接合された吸収体5とトップシート2とを接合する固定部21と、接合しない一対の非固定部22を有するように塗工した。
実施例1のナプキン1において、吸収体5は、溝部9が位置する面が下側となるように配置した。
(実施例2)
図7(B)に示すように、実施例2として、図7(A)に示す実施例1のナプキンに対し、サブレイヤー11及び第2接着剤S2を用いず、それ以外の構成は同じであるナプキン1を作製した。
(実施例3)
図7(C)に示すように、実施例3として、図7(B)に示す実施例2のナプキンに対し、溝部9が位置する面が上側となるように吸収体5を配置し、それ以外の構成は同じであるナプキン1を作製した。
(比較例)
図7(D)に示すように、比較例として、図7(C)に示す実施例3のナプキンに対し、第1接着剤S1を吸収体5とトップシート2とが平面視で重なる領域全域に亘って塗工し、それ以外の構成は同じであるナプキン40を作製した。
図7(A)~(D)それぞれに示すナプキンについて、以下に示す吸収体の潰れにくさの評価と、吸収体の風合いの評価を行った。
(潰れにくさ評価方法)
実施例及び比較例の生理用ナプキンを生理用ショーツに固定し、人体の下半身を模した動的モデルに装着した。人体の動的モデルとしては、両脚を歩行運動させることが可能な可動式女性腰部モデルを用いた。動的モデルの歩行動作を開始させ、歩行動作開始より1分後に、液排泄点より1.5gの疑似血液を注入した(1回目)。更に1回目の液注入終了より3分後に1.5gの疑似血液を注入した(2回目)。更に2回目の液注入終了より3分後に1.5gの疑似血液を注入した(3回目)。更に3回目の液注入終了より3分後に1.5gの疑似血液を注入した(4回目)。4回目の液注入終了より25分間、動的モデルを歩行させ、生理用ナプキンを取り外した後、生理用ナプキン中で擬似経血が広がっている面積を測定した。ナプキン中で液が拡散した部分は、吸収体が血液を吸収して厚みが薄くなりへたりが発生する。すなわち、拡散面積が小さいほど吸収体が潰れる範囲が小さく、へたりが少ないと換言できる。
擬似血液は、B型粘度計(東機産業株式会社製 型番TVB-10M、測定条件:ローターNo.19、30rpm、25℃、60秒間)を用いて測定した粘度が8mPa・sになるように、脱繊維馬血(株式会社日本バイオテスト研究所製)の血球・血漿比率を調製したものを用いた。
((液広がり面積(潰れにくさ)の評価))
A:液広がり面積が20cm未満。
B:液広がり面積が20cm以上~25cm未満の範囲。
C:液広がり面積が25cm以上~30cm未満の範囲。
D:液広がり面積が30cm以上。
(風合い(柔らかさ)評価方法)
サンプルとして、実施例及び比較例の生理用ナプキンに、脱繊維馬血の代わりに生理食塩水5gを注入し、該サンプルを3分間静置したものを準備し、被験者20人に手で触らせ、風合い(柔らかさ)を以下の基準で5段階評価させた。そして、20人の評価の平均値を基準として、風合い(柔らかさ)をA~Dの4段階で評価した。その結果を表1に示す。
((柔らかさ))
-2:硬い
-1:やや硬い
0:どちらともいえない
+1:やや柔らかい
+2:柔らかい
((柔らかさの評価))
A:20人の平均スコアが+1.0を超える。
B:20人の平均スコアが+0.5を超え、+1.0以下の範囲。
C:20人の平均スコアが0を超え、+0.5以下の範囲。
D:20人の平均スコアが0以下。
Figure 2022175144000002
吸収体の潰れ評価及び吸収体の風合い評価それぞれがいずれも、A、B又はCのナプキンが、吸収体の風合いの維持が良好なナプキンといえる。吸収体の潰れ評価及び吸収体の風合い評価のうち、少なくとも一方の評価がDのナプキンが、吸収体の風合いの維持が難しいナプキンといえる。
表1に示すように、実施例1~3のナプキン1は、いずれも吸収体の潰れ評価及び吸収体の風合い評価のいずれにおいてもC以上の評価を得た。すなわち、一対の非固定部22を有して固定部21で吸収体5とトップシート2とを接合する構成とすることにより、吸収体の風合いを維持することができることが確認された。
また、表1に示すように、実施例1及び2の如く、溝部9が下側に位置するように吸収体5を配したナプキン1は、溝部9が上側に位置するように吸収体5が配されてなる実施例3のナプキンよりも、吸収体の潰れ評価及び吸収体の風合い評価ともに高評価であった。溝部9を下側に位置するように吸収体5を配することで、吸収体の風合いをより効果的に維持することができることが確認された。
更に、表1に示すように、実施例1の如くサブレイヤー11を備えるナプキンは、サブレイヤー11を有さない実施例2のナプキンよりも、吸収体の潰れ評価及び吸収体の風合い評価ともに高評価であった。サブレイヤー11を更に備えることにより、より一層効果的に吸収体の風合いを維持することができることが確認された。
一方、比較例のナプキン40においては、吸収体の潰れ評価及び吸収体の風合い評価のいずれにおいてもD評価であった。
比較例におけるナプキン40のように非固定部を有さない形態では、吸収体が脱繊維馬血の吸液によって広範囲で潰れ、吸収体5の風合いが硬くなり、吸収体の風合いを維持することが難しいことが確認された。
尚、図7(A)~(C)に示すナプキンの吸収性コアの代わりに、突出部を有さず、格子状の周囲の領域よりも低い坪量からなる溝部を有する吸収性コアを用いたナプキンにおいても、同様の評価を行った。その結果、一対の非固定部を有して固定部で吸収体とトップシートを接合する構成とすることにより、吸収体の風合いを維持することができることが確認された。
1…ナプキン(吸収性物品)
2…トップシート
3…バックシート
5…吸収体
6…吸収性コア
21…固定部
22…非固定部

Claims (8)

  1. 肌対向面を形成する液透過性のトップシートと、非肌対向面を形成するバックシートと、吸収性コアを有し、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を備え、着用者の前後方向に対応する縦方向及び前記縦方向に直交する横方向を有する吸収性物品であって、
    前記トップシートは保水性繊維を含み、
    前記吸収性コアは変形基点部を有し、
    前記吸収性物品は、少なくとも排泄部対向領域における、平面視で前記トップシートと前記吸収体が重なり合う領域において、前記横方向中央部に位置する前記トップシートと前記吸収体とが接合される固定部と、前記横方向両側方部に位置する前記トップシートと前記吸収体とが接合されていない一対の非固定部と、を有する
    吸収性物品。
  2. 前記変形基点部は、周囲の領域よりも低い坪量で構成される低坪量部である
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性コアの非肌側面には、前記低坪量部を構成する溝部が設けられる
    請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記一対の非固定部それぞれの前記横方向の寸法は5mm以上である
    請求項1~3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記非固定部は前記縦方向に連続して延在する
    請求項1~4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性コアは、前記排泄部対向領域において、突出する相対的に坪量の高い突出部を有する
    請求項1~5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記トップシートと前記吸収体との間にサブレイヤーを更に備え、
    前記固定部において、前記トップシートと前記吸収体は、前記サブレイヤーを介して接合される
    請求項1~6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 平面視において、前記固定部内に、前記トップシートと前記吸収体とを厚み方向に圧搾して形成される圧搾部を有する
    請求項1~7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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