JP4950689B2 - アンテナおよびこのアンテナを搭載した無線通信装置 - Google Patents

アンテナおよびこのアンテナを搭載した無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、アンテナおよびこのアンテナを搭載した無線通信装置に係り、たとえば携帯電話に用いられる複数周波数共用小型アンテナとこの小型アンテナを搭載したものに関する。
無線通信技術の進歩により、携帯電話等の無線通信装置はますます小さくなり、また、複数の周波数を使用するようになってきている。無線通信装置に使用されるアンテナもそれに伴い、小型化および多周波数に対応可能な性能が求められている。
アンテナを小型化する技術として放射素子をメアンダ状に形成するものが知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。また、アンテナを小型化する技術として、接地導体板に対して放射素子を低く配置することができる逆F型アンテナ(PIFA;Planar Inverted−F Antena)が知られている(特許文献4参照)。
特開2001−339226号公報 特開平6−97723号公報 特開2003−32020号公報 特開2004−201278号公報
ところで、前記従来のメアンダ構造のアンテナは、放射素子をジグザグ状(メアンダ状)に形成して、放射素子の長さ寸法の短縮化を図っているが、多周波数に対応していない。すなわち、前記従来のアンテナでは、1つの周波数(たとえば、900MHz)での電波の送受信は可能であるが、複数の種類の周波数(たとえば、900MHzと1800MHz)での電波の送受信をすることはできない。
多周波数に対応するには、複数の放射素子を設ける必要があり、この場合、各放射素子間に相対位置が重要になり、アンテナの形状が限定されアンテナが大型化すると共にアンテナの構造が煩雑になるという問題がある。
また、要求される使用周波数の種類が多くなると、各放射素子間の結合状態が複雑になり、所望の整合と放射パターン(所望の性能)が得難くなる。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、小型化が可能であると共に、複数の周波数に対応可能なアンテナおよびこのアンテナを用いた無線通信装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と、細長い導体を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されている放射素子と、前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と、前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記メアンダ状の放射素子の長状部位が、前記グランド導体の直線状の部位と平行な方向にお互いが僅かな間隔をあけてまた前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れて複数本長く延びており、前記メアンダ状の放射素子の短状部位が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ垂直に前記長状部位よりも短く伸びている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であるアンテナである。
請求項2に記載の発明は、縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と、細長い導体を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されている放射素子と、前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と、前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記放射素子は、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行に長く伸びている第1の部位と、前記放射素子全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成され包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行になるようにしてまた前記第1の部位から僅かに離れて長く伸びている第2の部位と、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ垂直に短く延びて前記第1の部位と前記第2の部位とをお互いに接続している第3の部位とを備えていると共に、前記第1の部位もしくは前記第2の部位が、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であるアンテナである。
請求項3に記載の発明は、縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と、細長い導体を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されている放射素子と、前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と、前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記放射素子は、前記放射素子全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成され包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行になるようにして長く伸びている第1の部位と、前記放射素子全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成され包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行になるようにしてまた前記第1の部位から僅かに離れて長く伸びている第2の部位と、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ垂直に短く延びて前記第1の部位と前記第2の部位とをお互いに接続している第3の部位とを備えていると共に、前記第1の部位が、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であるアンテナである。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアンテナにおいて、前記グランド導体と前記放射素子とが、ほぼ同一平面に配置される構成であるアンテナである。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアンテナにおいて、前記グランド導体と前記放射素子とが、立体的に配置される構成であるアンテナである。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアンテナにおいて、前記放射素子が複数本設けられているアンテナである。
請求項7に記載の発明は、縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と、細長い導体を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている複数の長状部位とこれらの長状部位の長さ方向の端部をつないでいる短状部位とを備えてメアンダ状に形成されている放射素子と、前記グランド導体の一端部側の部位と前記放射素子の一端部とをお互いに接続している短絡用導体と、前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記放射素子の各長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しい長さの細長い長方形状に形成されており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、長さ方向の両端部が前記グランド導体の直線状の部位の両端部とほぼ一致するようにして、また、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びていると共に、前記放射素子の各長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位の最も近くに位置している長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であるアンテナである。
請求項8に記載の発明は、縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と、細長い導体を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている複数の長状部位とこれらの長状部位の長さ方向の端部をつないでいる短状部位とを備えてメアンダ状に形成されている放射素子と、前記グランド導体の一端部側の部位と前記放射素子の一端部とをお互いに接続している短絡用導体と、前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記放射素子の各長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位から最も離れている長状部位以外の長状部位である第1の長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しい長さの細長い長方形状に形成されており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、長さ方向の両端部が前記グランド導体の直線状の部位の両端部とほぼ一致するようにして、また、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びており、前記放射素子の前記第1の長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位の最も近くに位置している長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れており、前記放射素子の各長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位から最も離れている長状部位である第2の長状部位は、前記第1の長状部位よりも短く形成されている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であるアンテナである。
請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載のアンテナにおいて、前記グランド導体は平板状に形成されており、前記短絡用導体は、前記グランド導体の直線状部位の一端部と前記放射素子の一端部とに接続されており、前記短絡用導体と前記放射素子とは同一平面に配置されており、前記放射素子と前記短絡用導体とが配置されている平面が、前記グランド導体の平面と所定の角度で交差しているアンテナである。
請求項10に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載のアンテナにおいて、前記グランド導体は平板状に形成されており、前記短絡用導体は、前記グランド導体の直線状部位の一端部もしくはこの近傍と前記放射素子の一端部とに接続されていると共に、1つの平面である第1の平面に配置されており、この第1の平面が前記グランド導体の平面と所定の角度で交差しており、前記放射素子は、他の1つの平面である第2の平面に配置されており、この第2の平面が前記第1の平面と所定の角度で交差している構成であるアンテナである。
請求項11に記載の発明は、縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と、細長い導体を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、小さいメアンダ状に形成され前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている小メアンダ状部位と、前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている単数もしくは複数の長状部位と、前記小メアンダ状部位の長さ方向の端部と前記長状部位の長さ方向の端部とをお互いにつないでいる短状部位とを備えて、前記小メアンダ状部位よりも大きいパターンのメアンダ状に形成されている放射素子と、前記グランド導体の一端部側の部位と前記放射素子の一端部とをお互いに接続している短絡用導体と、前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記放射素子の小メアンダ状部位は、この長手方向の一端部側に前記グランド導体の直線状の部位に平行に延びた短い長方形の部位を備えており、この短い長方形の部位の端部に前記短絡用導体が接続され前記短い長方形の部位の長さ方向の中間部に前記給電部が設けられており、また、前記放射素子の小メアンダ状部位は、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れており、前記放射素子の小メアンダ状部位の包絡線で形成される長方形の長さは、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しい長さになっており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、前記包絡線で形成される長方形の長さ方向の両端部が前記グランド導体の直線状の部位の両端部とほぼ一致しており、前記長状部位は、長さが前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しいか短い長さの細長い長方形状に形成されており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、前記グランド導体の直線状の部位の内側に位置しており、また、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びていると共に、前記小メアンダ状部位から僅かに離れて延びている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であるアンテナである。
請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のアンテナを搭載した無線通信装置である。
本発明によれば、簡素な構成で、小型化が可能であると共に、複数の周波数に対応可能なアンテナおよびこのアンテナを用いた無線通信装置を提供することができるという効果を奏する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係るアンテナ1の概略構成を示す図であり、図2は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ1aの概略構成を示す図であり、図1に示すアンテナ1をより具体的にあらわした図である。
アンテナ1は、携帯電話等の無線通信装置(無線通信機器)に搭載されて使用されるものであり、矩形なシート状のグランド導体5と、放射素子9(9a)と、短絡用導体(短絡パターン)7と、給電部11(11A、11B)とを備えて構成されている。
グランド導体5、短絡用導体7、放射素子9は、金属等の導電性部材で構成されており、放射素子9(9a)は、薄く細長い導体(狭い幅で長い形状の導体;ストリップ)を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されており、短絡用導体7は、グランド導体5と放射素子9(9a)をお互いに電気的に接続している。
給電部11は、グランド導体5と放射素子9(9a)とに設けられている。すなわち、たとえば、同軸ケーブル(図示せず)の中心導体が、放射素子9(9a)に設けられている給電部11Aに電気的に接続され、前記同軸ケーブルの外部導体が、グランド導体5に設けられている給電部11Bに電気的に接続され、前記同軸ケーブルを介してアンテナ1に給電されるようになっている。
なお、グランド導体5は、必ずしも矩形状に形成されている必要はなく、縁の少なくとも一部が直線状に形成されていればよい。
図2を用いてさらに説明する。
放射素子9aは、グランド導体5の直線状の部位(図2では、グランド導体5の上部に位置している1つの辺)5Aと平行な方向に長く延びている複数本の部位(長状部位)13A、13B、13Cを一部に備え、グランド導体5の直線状の部位5Aと垂直に短く延びている複数の部位(短状部位)15A、15Bを他の一部(長状部位13A、13B、13C以外の残り総ての部分)に備えて構成されている。
各長状部位13A、13B、13Cは、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さとほぼ等しい長さかもしくは僅かに短い長さになっている(図1や図2のHiの寸法を参照)。また、各長状部位13A、13B、13Cは、お互いが僅かな間隔をあけて、また、グランド導体5の直線状の部位5Aから僅かに離れて延びている。各部位(短状部位)15A、15Bの長さ(図1や図2のGiの寸法)は、メアンダ状の放射素子9aを構成している導体の幅とほぼ等しい長さか、僅かに短い長さか、もしくは、僅かに長い長さになっている。
換言すれば、グランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ平行に長く延びている部位(長状部位)は、2本以上の複数本設けられており、これらの各長状部位13A、13B、13Cは、お互いが僅かに離れて(くっつかないように近接して)平行に長く延びており、さらに、複数本の各長状部位のうちの少なくとも1本の長状部位は、グランド導体5の直線状の部位5Aから僅かに離れて(くっつかないように近接して)直線状の部位5Aの近傍を直線状の部位5Aに対して平行に延びている。なお、グランド導体5の直線状の部位5Aと平行に長く延びている複数本の長状部位13A、13B、13Cのうちの何本かの長状部位が、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さよりも、短くなっていてもよい。
また、グランド導体5の直線状の部位5Aの延伸方向において、放射素子9は、グランド導体5の直線状の部位5Aの内側に収まっている。換言すれば、図2に示す矩形なグランド導体5の左右の両辺(長さがDzであり図2の上下方向に延びている各辺)の各延長線の間に、放射素子9aが存在している。ただし、放射素子9aの一部が、前記各延長線から僅かにはみ出していてもよい。
アンテナ1aでは、グランド導体5と放射素子9aと短絡用導体7と給電部11とが、ほぼ同一平面に配置されるようになっている。
アンテナ1aは、放射素子9aの全長(道のりの長さ寸法)から得られる第1の周波数(基本周波数)よりも高く、放射素子9aの全長(道のりの長さ寸法)から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数(3次高調波の周波数)よりも低い第1の周波数帯域で共振するようになっている。
また、アンテナ1aは、放射素子9aの全長(道のりの長さ寸法)から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数(5次高調波の周波数)よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成になっている。
すなわち、放射素子9aを直線的に延ばしたと仮定したときの放射素子長さは、このアンテナが発射する電波の波長λの1/4の長さにほぼ等しくなる。また、放射素子9aを直線的に延ばしたアンテナは、3/4×λの波長に対応する周波数、5/4×λの波長に対応する周波数・・・で共振することになる。
しかし、放射素子9aをメアンダ状に形成したアンテナ1aでは、前述した各共振周波数帯域(放射素子を直線的に延ばしたアンテナの共振周波数とは異なる周波数帯域)で共振しインピーダンス整合がとれているものである。
つまり、放射素子9aをメアンダ状に形成したアンテナ1aは、放射素子9aを直線的に延ばしたと仮定したときにおける放射素子の長さの1/4に対応する周波数よりも高く、3/4に対応する周波数よりも低い周波数帯域(第1の周波数帯域)で共振し、また、前記第1の周波数帯域よりも高く、5/4に対応する周波数よりも低い周波数帯域(第2の周波数帯域)で共振するようになっている。
アンテナ1aについて、例を掲げてさらに詳しく説明する。
アンテナ1aは、たとえば、基材3を備えている。基材3は、絶縁性の材料(たとえば、厚さが50μm程度で比誘電率3.5程度になっているポリイミド)で薄い板状に形成されている。
グランド導体5、短絡用導体7、放射素子9aは、たとえば、薄い(たとえば、10μm〜50μm程度の厚さ)銅箔で構成されており、基材3の厚さ方向に一方の面に一体的に設けられている。図2の紙面に垂直な方向が、基材3やグランド導体5、短絡用導体7、放射素子9aの厚さ方向である。
なお、既に理解されるように、各短状部位15A、15Bが、各長状部位13A、13B、13Cの長さ方向の端部を電気的につないでいることによって、放射素子9aがメアンダ状に形成されている。
短絡用導体7は、グランド導体5の一端部側の部位(たとえば、矩形なグランド導体5の上部の1辺5Aの左端部)と放射素子9aの長手方向の一端部(グランド導体5側の一端部)とをお互いに電気的に接続している。給電部11は、短絡用導体7の近くに位置している。
前述したように、放射素子9aの各長状部位13A、13B、13Cは、グランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ等しい長さの細長い長方形状に形成されている。また、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さ方向では、各長状部位13A、13B、13Cの長さ方向の両端部がグランド導体5の直線状の部位5Aの両端部とほぼ一致している。さらに、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さ方向に直交する方向(図2の上下方向)では、各長状部位13A、13B、13Cは、お互いが僅かに離れて(たとえば、長状部位13A等を構成している薄く細長い導体の幅とほぼ等しい距離もしくは前記距離よりも小さい距離だけ離れて)延びている。
また、放射素子9aの各長状部位13A、13B、13Cのうちでグランド導体5の直線状の部位5Aの最も近くに位置している長状部位13Aは、グランド導体5の直線状の部位5Aから僅かに離れて(たとえば、長状部位13A等を構成している薄く細長い導体の幅よりも大きい寸法で僅かに離れて)いる。
なお、図2に示すアンテナ1aでは、短絡用導体7、放射素子9aの幅が一定になっているが、アンテナ1aの共振周波数や指向性を良好なものにするために、前記幅が変化している構成であってもよい。
また、基材3を図2に示すものよりも小さくして、この小さくした基材3に放射素子9aのみを設け、グランド導体5や短絡用導体7を、基材とは別個の部材で構成してもよい。たとえば、短絡用導体7を金属等で構成された導線のみで構成し、グランド導体5を金属等で構成された導板のみで構成してもよい。
さらには、基材3を設けることなく、放射素子9aを、金属等で構成され自らの形状を維持することが可能な剛性を備えたメアンダ状の導線や導体で構成してもよい。
ここで、アンテナ1aの試験結果について説明する。
図3は、アンテナ1aのVSWR(Voltage Standing Wave Ratio)値と周波数との関係を示す図である。
図3から理解されるように、1.5GHz帯と、2.5GHz帯との帯域でVSWR値が2.5以下になっており、2つの(2種類)の周波数帯域で、アンテナ1aが整合し共振していることになる。なお、アンテナ1aの特性インピーダンスは50Ωである。
図4は、1.5GHz(基本周波数)でのアンテナ1aの放射特性を示す図である。
以下、図2に示すx軸とy軸とで画定される平面であってアンテナ1aのほぼ中心を通る平面をxy平面とし、図2に示すy軸とz軸とで画定される平面であってアンテナ1aのほぼ中心を通る平面をyz平面とし、図2に示すz軸とx軸とで画定される平面であってアンテナ1aのほぼ中心を通る平面をzx平面とする。
図4(a)は、xy平面におけるアンテナ1aの放射特性を示すものであり、図4(b)は、zx平面におけるアンテナ1aの放射特性を示すものであり、図4(c)は、yz平面におけるアンテナ1aの放射特性を示すものである。なお、図4(a)や図4(b)では、交差偏波の値が小さいので、Etotal(主偏波と交差偏波とを総合したもの)しか示されていない。
図4から理解されるように、アンテナ1aの1.5GHzでの放射特性は、利得が2dBi以下であり良好なものになっている(ほぼ無指向性を得ている)。なお、2.5GHzでのアンテナ1aの放射特性を示す図の掲載は省略してあるが、2.5GHzにおいても、1.5GHzの場合と同様に良好な放射特性を得ることができる。
次に、1.5GHz、2.5GHzにおけるアンテナ1aの導電電流と変位電流を含む電流分布を示す。
図5は、1.5GHzにおけるアンテナ1aの電流分布を示す図であり、図6は、2.5GHzにおけるアンテナ1aの電流分布を示す図である。
図5から理解されるように、1.5GHzの共振では、電流が放射素子9中をフルに流れており、メアンダ効果が得られている。また、図6から理解されるように、2.5GHzの共振では、変位電流が1番目と2番目のストリップ間(長状部位13Aと長状部位13Bとの間)で強く流れ、ストリップ間で強い結合が生じている。この強い結合によって、高次共振モードが低周波数側にシフトすると共に、50Ωの特性インピーダンスの伝送線路と整合が取れている。
アンテナ1aによれば、放射素子9aがメアンダ状に形成されているので、メアンダ効果が現れる。すなわち、図1、図2等のx軸方向の寸法とy軸方向における放射素子9aの各寸法が、アンテナ1aの基本モードの周波数(アンテナ1aが共振する最も小さい周波数)に対応する真空中の波長λの4分の1の長さより小さくても、最低次共振が起こり、高周波信号(電波)が効率的に放射される。
また、メアンダ状に形成されている放射素子9aの各長状部位13A、13B、13Cが、x軸方向では長くz軸方向では狭い間隔で並んで設けられているので(狭いギャップを挟んでストリップが長く併走しているので)、高次共振モード(前記基本モードよりも高い周波数での共振モード)では、狭いギャップ間の結合がたとえばキャパシタンスにおいて強くなる。
この結果、高次共振モードにおける周波数が低くなるだけでなく、放射インピーダンスが極端に高くなることなく、基本共振モードのときと同程度のインピーダンスの整合がとれる。
さらに説明すると、長さが「L」である直線状のモノポールアンテナでは、「L=λ/4+(n−1)λ/2」で共振する。ただし、「λ」は共振周波数に対応する電波の波長であり、「n」は、1、2、3・・・の自然数である。
すなわち、長さが「L」である直線状のモノポールアンテナは、「λ1=4L、λ2=4L/3、λ3=5L/3・・・」の波長で共振する。ただし、「λ1」、「λ2」、「λ3」は、それぞれ1〜3番目の共振波長である。換言すれば、長さが「L」である直線状のモノポールアンテナは、「f1=c/4L」、「f2=3c/4L」、「f3=5c/4L」・・・の周波数で共振する。ただし、「f1」、「f2」、「f3」は、それぞれ1〜3番目の共振周波数であり、「c」は光速度である。
メアンダ状の放射素子9aを備えたアンテナ1aでは、基本共振周波数がもしも「c/4L(メアンダ状放射素子の道のりの全長)」になっていても(実際には、c/4Lよりも低いが)、平行するストリップ間の距離が小さく(長状部位間の間隔が狭く)たとえばキャパシタンスの結合が極めて強いので、高次共振は、前述した直線状のモノポールアンテナの場合よりも低い周波数を起こる。
また、短絡用導体7の使用と長状部位13Aをグランド導体の一辺と平行に長く設けたことによって、高次共振周波数を低くすることができるだけでなく、これらの周波数における放射インピーダンスが高くなることを抑えることができ、共振周波数での整合をとることができる。
さらに、各共振点(共振周波数)において、各長状部位13A、13B、13C間の結合は、主に放射に寄与しない電流の間(図1や図2等におけるx軸方向)で起きており、放射に寄与する方向(図1や図2等におけるz軸方向)の電流を妨げることがないので、モノポールアンテナと同程度の無指向性(利得が高いxy平面での無指向性)を有する放射パターンを得ることができる。
また、図47に示すような逆F型アンテナ101では、放射素子103がx軸方向に延びていることが基本であるので(特許文献4参照)、この基本構造にメアンダ状の放射素子を採用すると図48に示すアンテナ105のようになる。図48に示すアンテナ105は、アンテナ1(アンテナ1a等を含む)とは構造が異なっている。図48に示すアンテナ105では、放射素子107のx軸方向の寸法を短縮することはできるが、高次共振の周波数を低く抑えることはできないし、また、共振周波数における放射パターンが歪められ、無指向性を得ることができない。
以上のことから明らかなように、アンテナ1aによれば、簡素な構成で、小型化が可能であると共に、複数の所望の周波数に対応することができるようになっている。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ1bの概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係るアンテナ1bは、長状部位の本数が6本になっている点が、第1の実施形態に係るアンテナ1aとは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るアンテナ1aとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
すなわち、第2の実施形態に係るアンテナ1bでは、6本の長状部位13A、13B、13C、13D、13E、13Fが設けられており、これに応じて5本の短状部位15A、15B、15C、15D、15Eが設けられている。
ここで、アンテナ1bの試験結果について説明する。
図8は、アンテナ1bのVSWR値と周波数との関係を示す図である。
図8から理解されるように、1.1GHz帯と、2.0GHz帯と、2.3GHz帯と、2.6GHz帯と、2.9GHz帯との帯域でVSWR値が2.5以下になっており、5つの(5種類)の周波数帯域で、アンテナ1bが整合し共振していることになる。なお、アンテナ1bの特性インピーダンスは50Ωである。
図9は、2.3GHzでのアンテナ1bの放射特性を示す図である。
図9(a)は、xy平面におけるアンテナ1bの放射特性を示すものであり、図9(b)は、zx平面におけるアンテナ1bの放射特性を示すものであり、図9(c)は、yz平面におけるアンテナ1bの放射特性を示すものである。
図9から理解されるように、アンテナ1bの2.3GHzでの放射特性は、利得が2dBi以下であり良好なものになっている。なお、他の共振周波数(1.1GHz、2.0GHz、2.6GHz、2.9GHzでのアンテナ1bの放射特性を示す図の掲載は省略してあるが、他の共振周波数においても、2.3GHzの場合と同様に良好な放射特性を得ることができる。
次に、2.3GHzにおけるアンテナ1bの導電電流と変位電流を含む電流分布を示す。
図10は、2.3GHzにおけるアンテナ1bの電流分布を示す図である。
図10から理解されるように、2.3GHzの共振では、変位電流が1番目と2番目のストリップ間(長状部位13Aと長状部位13Bとの間)と、3番目と4番目のストリップ間(長状部位13Cと長状部位13Dとの間)とで強く流れ、ストリップ間で強い結合が生じている。この強い結合によって、高次共振モードが低周波数側にシフトすると共に、50Ωの特性インピーダンスの伝送線路と整合が取れている。
[第3の実施形態]
第3の実施形態に係るアンテナ(図示せず)は、長状部位の本数nが、2本、4本、5本、7本のいずれかになっている点が、第1の実施形態に係るアンテナ1a(n=3)や第2の実施形態に係るアンテナ1b(n=6)とは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るアンテナ1aや第2の実施形態に係るアンテナ1bとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
図11は、長状部位の本数を2本としたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図12は、長状部位の本数を4本としたときの、アンテナのVSWRと周波数との関係を示す図であり、図13は、長状部位の本数を5本としたときの、アンテナのVSWRと周波数との関係を示す図であり、図14は、長状部位の本数を7本としたときの、アンテナのVSWRと周波数との関係を示す図である。
図15は、アンテナの長状部位の本数nと共振周波数との関係を示す図(表)である。
図15等から理解されるように、長状部位の本数nが増えるにしたがって、基本周波数が低い方向にシフトすると共に、共振周波数の数が増えている。
[第4の実施形態]
第4の実施形態に係るアンテナ(図示せず)は、各長状部位の間の距離(図1に示す寸法Gi)が、第1の実施形態に係るアンテナ1aとは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るアンテナ1aと同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
すなわち、第4の実施形態に係るアンテナでは、各長状部位の本数は第1の実施形態に係るアンテナ1aと同様で3本であるが、各長状部位間の距離(ギャップ)は、0.5mm、1.5mmのいずれかになっている。
図16は、各長状部位の間の距離を0.5mmとしたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図17は、各長状部位の間の距離を1.0mmとしたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図18は、各長状部位の間の距離を1.5mmとしたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。
なお、図17は、アンテナ1aのものであるので、図3と同じになっている。
図19は、アンテナの長状部位の間の距離と共振周波数との関係を示す図(表)である。
図19等から理解されるように、長状部位間の距離(ギャップGi)が増えるにしたがって、アンテナの外形形状が大きくなる一方で、基本共振周波数のみが、低い方にシフトする。
[第5の実施形態]
図20は、本発明の第5の実施形態に係るアンテナ1cの概略構成を示す図である。
第5の実施形態に係るアンテナ1cは、放射素子9cを構成している各長状部位13A、13B、13Cのうちでグランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さが、他の長状部位13A、13Bの長さよりも短くなっている点が、第1の実施形態に係るアンテナ1aとは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るアンテナ1a同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
図21は、グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、15mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図22は、グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、20mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図23は、グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、25mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図24は、グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、30mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。
なお、図24は、アンテナ1aのものであるので、図3と同じになっている。
図25は、グランド導体5から最も離れているアンテナの長状部位13Cの長さH4と共振周波数との関係を示す図(表)である。
図25等から理解されるように、グランド導体5から最も離れているアンテナの長状部位13Cの長さが長くなっても、基本周波数はほとんど変化しないが、高次共振周波数が、低い方にシフトする。
[第6の実施形態]
図26は、本発明の第6の実施形態に係るアンテナ1dの概略構成を示す斜視図である。
第6の実施形態に係るアンテナ1dは、立体的に(三次元的に)形成される点が、第1の実施形態に係るアンテナ1aとは異なり、その他の点は、第1の実施形態に係るアンテナ1aとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
つまり、第6の実施形態に係るアンテナ1dでは、グランド導体5と放射素子9aと短絡用導体7と給電部11とが、立体的に配置されている。たとえば、図26に示すように、短絡用導体7と放射素子9aとは同一平面(第1の平面)に配置されており、短絡用導体7と放射素子9aとが配置されている第1の平面が、グランド導体5の平面(第2の平面)と所定の角度α(たとえば、α=90°)で交差している。
なお、図27に示すように、放射素子9aをさらに、回転して、グランド導体5の平面とα=180°の角度で交差させてもよいし(アンテナ1e)、図28に示すように、放射素子9aをさらに、回転して、グランド導体5の平面とα=360°の角度で交差させてもよいし(アンテナ1f)、上記角度以外の任意の角度で交差させてあってもよい。
図29は、前記角度αが90°であるときの、アンテナ1dのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図30は、前記角度αが180°であるときの、アンテナ1eのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、図31は、前記角度αが360°であるときの、アンテナ1fのVSWR値と周波数との関係を示す図である。
図29〜図31から理解できるように、前記角度αを変えることによっても、所定の共振周波数をほぼ得ることができる。
このように、グランド導体5と放射素子9aとを、立体的に配置すれば、アンテナの設置スペースを小さくすることができ、アンテナの設置形態の自由度が向上する。
なお、図27に示すアンテナ1eでは、短絡用導体7が、グランド導体5の直線状部位5Aの一端部の近傍に接続されていると共に、放射素子9aと所定の角度で交差する平面(たとえば、グランド導体5の平面と直交する平面)に配置されている。また、放射素子9aは、短絡用導体7が配置されている平面と所定の角度で交差する平面(たとえば、グランド導体5の平面と平行な平面)に配置されている。
[第7の実施形態]
図32は、本発明の第7の実施形態に係るアンテナ1gの概略構成を示す斜視図であり、図33は、放射素子9gの部分拡大図であり、特に、図33(b)は、図32におけるXXXIII矢視図である。
第7の実施形態に係るアンテナ1gは、各長状部位のうちの一部の長状部位が、放射素子全体のメアンダ形状よりもパターンの小さいメアンダ状に形成されている点が、上述した各実施形態に係るアンテナとは異なり、その他の点は、上述した各実施形態に係るアンテナとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
すなわち、アンテナ1gの放射素子9gは、グランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ平行に長く伸びている第1の部位19と、第2の部位17、第3の部位21とを備えて構成されている。
第2の部位17は、放射素子9a全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成されている。第2の部位17は、包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向がグランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ平行になるようにしてまた第1の部位19から僅かに離れて長く伸びている。
なお、第2の部位17は、第1の部位19の長さ方向と直交する方向(グランド導体5の直線状の部位5Aと直交する方向)に延びている部位を備えているが、全体的には第1の部位19と同じ方向に延びている。
第3の部位21は、グランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ垂直に短く延びて、第1の部位19と第2の部位17とをお互いに電気的に接続している。
さらに詳しく説明すると、放射素子9の第2の部位(小メアンダ状部位)17は、薄く細長い導体(ストリップ)を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、小さいメアンダ状に形成されてグランド導体5の直線状の部位5Aに平行な方向に長く延びている。
放射素子9の第1の部位19は、グランド導体5の直線状の部位5Aに対して平行な方向に長く延びた単数もしくは複数の長状部位(前述した長状部位13A等とほぼ同様に形成された部位)と、小メアンダ状部位17の長さ方向の端部と前記長状部位19の長さ方向の端部とをお互いにつないでいる短状部位とを備えている。そして、各部位17、19で、小メアンダ状部位17よりも大きいパターンのメアンダを形成している。
短絡用導体7は、グランド導体5の一端部側の部位と、放射素子9gの第2の部位17の一端部(第1の部位19とは反対側の一端部)とをお互いに電気的に接続している。
放射素子9gの小メアンダ状部位17は、この長手方向の一端部側にグランド導体5の直線状の部位5Aに平行に延びた短い長方形の部位22を備えており、この短い長方形の部位22の端部(図32の左側の端部)に短絡用導体7が接続されており、短い長方形の部位22の長さ方向の中間部に給電部11が設けられている。
また、放射素子9gの小メアンダ状部位17は、グランド導体5の直線状の部位5Aから僅かに離れて(放射素子9gを構成している薄く細長い導体の幅よりも大きい寸法で僅かに離れて)おり、放射素子9gの小メアンダ状部位17の包絡線で形成される長方形の長さは、グランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ等しい長さになっている。
さらに、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さ方向では、前記包絡線で形成される長方形の長さ方向の両端部がグランド導体5の直線状の部位5Aの両端部とほぼ一致している。
放射素子9gの長状部位19は、長さがグランド導体5の直線状の部位5Aとほぼ等しいか短い長さの細長い長方形状に形成されており、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さ方向では、グランド導体5の直線状の部位5Aの内側に位置している。
また、放射素子9gの長状部位19は、グランド導体5の直線状の部位5Aの長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びていると共に、小メアンダ状部位17から僅かに離れて延びている。
なお、アンテナ1gでは、グランド導体5と短絡用導体7と小メアンダ状部位17とがほぼ1つの平面に配置されており、長状部位19と第3の部位21とが、小メアンダ状部位17等が位置している平面とは直交する平面に配置されている。
このように構成されたアンテナ1gでは、0.92GHzの周波数と1.80GHzの周波数とで共振する。
図34は、0.92GHzでのアンテナ1gの放射特性を示す図である。
図34(a)は、xy平面におけるアンテナ1gの放射特性を示すものであり、図34(b)は、zx平面におけるアンテナ1gの放射特性を示すものであり、図34(c)は、yz平面におけるアンテナ1gの放射特性を示すものである。
図35は、1.80GHzでのアンテナ1gの放射特性を示す図である。
図35(a)は、xy平面におけるアンテナ1gの放射特性を示すものであり、図35(b)は、zx平面におけるアンテナ1gの放射特性を示すものであり、図35(c)は、yz平面におけるアンテナ1gの放射特性を示すものである。
図34や図35から理解されるように、アンテナ1gの0.92GHz、1.80GHzでの放射特性は、良好なものになっている。
アンテナ1gによれば、第2の部位17がメアンダ状に形成されているので、第2の部位を直線状に形成した場合に比べて、第2の部位の長さ(第1の部位19の長さ方向ど同方向における長さ;x軸方向における第2の部位17の外形寸法)を短くしても、メアンダ効果により所望の共振周波数を得ることができる。したがって、アンテナの小型化をはかりつつ所望の共振周波数を得やすくなる。
[第8の実施形態]
図36は、本発明の第8の実施形態に係るアンテナ1hの概略構成を示す斜視図であり、図37は、放射素子9hの部分拡大図であり、図38は、図36におけるXXXIII矢視図である。
第8の実施形態に係るアンテナ1hは、放射素子の長状部位が複数本設けられている点が、第7の実施形態に係るアンテナ1gとは異なり、その他の点は、第7の実施形態に係るアンテナ1gとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
すなわち、アンテナ1hの放射素子9hは、小メアンダ状部位17と、所定の長さに形成された各長状部位29A、29B、29Cと、これらの長状部位29A、29B、29Cや小メアンダ状部位17をお互いに電気的に接続している各部位31A、31B、31Cとを備えて構成されている。
このように構成されたアンテナ1hは、0.91Hzの周波数と1.83Hzの周波数と2.40GHzの周波数とで共振する。長状部位の本数を複数本としたことによって、アンテナ1gの場合よりも共振周波数の数が増えている。
図39は、0.91GHzでのアンテナ1hの放射特性を示す図である。
図39(a)は、xy平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものであり、図39(b)は、zx平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものであり、図39(c)は、yz平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものである。
図40は、1.83GHzでのアンテナ1hの放射特性を示す図である。
図40(a)は、xy平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものであり、図40(b)は、zx平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものであり、図40(c)は、yz平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものである。
図41は、2.40GHzでのアンテナ1hの放射特性を示す図である。
図41(a)は、xy平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものであり、図41(b)は、zx平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものであり、図41(c)は、yz平面におけるアンテナ1hの放射特性を示すものである。
図39〜図41から理解されるように、アンテナ1hの0.91Hz、1.83Hz、2.40GHzでの放射特性は、良好なものになっている。
[第9の実施形態]
図42は、本発明の第9の実施形態に係るアンテナ1iの概略構成を示す斜視図である。
第9の実施形態に係るアンテナ1iは、小メアンダ状部位35が、長状部位33と短絡用導体7とを介してグランド導体5に電気的に接続されている点が、第7の実施形態に係るアンテナ1gとは異なり、その他の点は、第7の実施形態に係るアンテナ1gとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
[第10の実施形態]
図43は、本発明の第10の実施形態に係るアンテナ1jの概略構成を示す斜視図である。
第10の実施形態に係るアンテナ1jは、長状部位の代わりに複数の小メアンダ状部位35A、35Bが設けられている点が、第7の実施形態に係るアンテナ1gとは異なり、その他の点は、第7の実施形態に係るアンテナ1gとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
[第11の実施形態]
図44は、本発明の第11の実施形態に係るアンテナ1kの概略構成を示す斜視図である。
第11の実施形態に係るアンテナ1kは、共振周波数帯の数(種類)を増やすために複数の放射素子37A、37Bが設けられている点が、上述した各実施形態に係るアンテナとは異なり、その他の点は、上述した各実施形態に係るアンテナとほぼ同様に構成されほぼ同様の効果を奏する。
なお、各放射素子37A、37Bは、たとえば、これらの形態や寸法やグランド導体5に対する位置がそれぞれで異なっている。
また、アンテナ1kでは、各放射素子37A、37Bに応じて、各給電部11a、11bが設けられており、これらの各給電部11a、11bは、x軸方向において異なった位置に設けられているが、各給電部11a、11bを、x軸方向において同じ位置に設けてもよいし、さらには、各給電部11a、11bのうちの一方の給電部を削除してもよい。放射素子の数が3つ以上になった場合においても、2つの場合と同様に考えることができる。
すなわち、複数の放射素子を備えている場合においては、これらの各放射素子にうちの少なくとも1つの放射素子に給電部が設けられていればよく、複数の放射素子に応じて複数の給電部(放射素子の数量と同じかそれよりも少ない数の給電部)を設けた場合においては、各給電部の設置位置がずれていてもよいし、同じであってもよい。
ところで、上述した各実施形態において、グランド導体5の直線状部位が完全な直線である必要はなく、たとえば、図45や図46に示すように、大きな半径の凸の円弧状であってもよいし、凹の円弧状であってもよいし、他の曲線状であってもよい。
この場合、図45に示すように、各長状部位37、39が、同様の円弧状であってもよいし、図46に示すように、各長状部位41、43が、直線状であってもよい。
なお、上記各実施形態に係るアンテナは、グランド導体と、細長い導体(ストリップ)をこの長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に(ジグザグに多数回折り返された形状に)形成されている放射素子と、前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部とを有し、前記メアンダ状の放射素子の少なくとも一部では、前記グランド導体に対して接近・離反する方向と交差する方向に延伸している部位の長さが、前記接近・離反する方向に延伸している部位の長さよりも長くなっているアンテナの例である。
本発明の実施形態に係るアンテナ1の概略構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るアンテナ1aの概略構成を示す図である。 アンテナ1aのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 1.5GHzにおけるアンテナ1aの放射特性を示す図である。 1.5GHzにおけるアンテナ1aの電流分布を示す図である。 2.5GHzにおけるアンテナ1aの電流分布を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ1bの概略構成を示す図である。 アンテナ1bのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 2.3GHzでのアンテナ1bの放射特性を示す図である。 2.3GHzにおけるアンテナ1bの電流分布を示す図である。 長状部位の本数を2本としたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 長状部位の本数を4本としたときの、アンテナのVSWRと周波数との関係を示す図である。 長状部位の本数を5本としたときの、アンテナのVSWRと周波数との関係を示す図である。 長状部位の本数を7本としたときの、アンテナのVSWRと周波数との関係を示す図である。 アンテナの長状部位の本数nと共振周波数との関係を示す図(表)である。 各長状部位の間の距離を0.5mmとしたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 各長状部位の間の距離を1.0mmとしたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 各長状部位の間の距離を1.5mmとしたときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 アンテナの各長状部位の間の距離と共振周波数との関係を示す図(表)である。 本発明の第5の実施形態に係るアンテナ1cの概略構成を示す図である。 グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、15mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、 グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、20mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、25mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図であり、 グランド導体5から最も離れている長状部位13Cの長さH4が、30mmであるときの、アンテナのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 グランド導体5から最も離れているアンテナの長状部位13Cの長さH4と共振周波数との関係を示す図(表)である。 本発明の第6の実施形態に係るアンテナ1dの概略構成を示す斜視図である。 放射素子9aとグランド導体5との交差角度αが180°であるアンテナ1eの概略構成を示す斜視図である。 放射素子9aとグランド導体5との交差角度αが360°であるアンテナ1fの概略構成を示す斜視図である。 交差角度αが90°であるときの、アンテナ1dのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 交差角度角度αが180°であるときの、アンテナ1eのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 交差角度角度αが360°であるときの、アンテナ1fのVSWR値と周波数との関係を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るアンテナ1gの概略構成を示す斜視図である。 放射素子9gの部分拡大図である。 0.92GHzにおけるアンテナ1gの放射特性を示す図である。 1.80GHzにおけるアンテナ1gの放射特性を示す図である。 本発明の第8の実施形態に係るアンテナ1hの概略構成を示す斜視図である。 放射素子9hの部分拡大図である。 図36におけるXXXIII矢視図である。 0.91GHzにおけるアンテナ1hの放射特性を示す図である。 1.83GHzにおけるアンテナ1hの放射特性を示す図である。 2.40GHzにおけるアンテナ1hの放射特性を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係るアンテナ1iの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第10の実施形態に係るアンテナ1jの概略構成を示す斜視図である。 本発明の第11の実施形態に係るアンテナ1kの概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るアンテナの変形例を示す図である。 本発明の実施形態に係るアンテナの変形例を示す図である。 従来の逆F型アンテナの概略構成を示す図である。 従来の逆F型アンテナにメアンダ状の放射素子を適用した状態を示す図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g、1h、1i、1j、1k アンテナ
5 グランド導体
5A 直線状部位
7 短絡用導体
9、9a、9c、9g、9h 放射素子
11 給電部
13A、13B、13C、13D、13E、13F 長状部位
15A、15B 短状部位
17 小メアンダ状部位(第2の部位)
19 長状部位(第1の部位)

Claims (12)

  1. 縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と;
    細長い導体を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されている放射素子と;
    前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と;
    前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部と;
    を有し、前記メアンダ状の放射素子の長状部位が、前記グランド導体の直線状の部位と平行な方向にお互いが僅かな間隔をあけてまた前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れて複数本長く延びており、前記メアンダ状の放射素子の短状部位が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ垂直に前記長状部位よりも短く伸びている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であることを特徴とするアンテナ。
  2. 縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と;
    細長い導体を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されている放射素子と;
    前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と;
    前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部と;
    を有し、前記放射素子は、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行に長く伸びている第1の部位と、前記放射素子全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成され包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行になるようにしてまた前記第1の部位から僅かに離れて長く伸びている第2の部位と、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ垂直に短く延びて前記第1の部位と前記第2の部位とをお互いに接続している第3の部位とを備えていると共に、前記第1の部位もしくは前記第2の部位が、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であることを特徴とするアンテナ。
  3. 縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と;
    細長い導体を、この長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、メアンダ状に形成されている放射素子と;
    前記グランド導体と前記放射素子をお互いに電気的に接続している短絡用導体と;
    前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部と;
    を有し、前記放射素子は、前記放射素子全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成され包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行になるようにして長く伸びている第1の部位と、前記放射素子全体のメアンダよりも小さいメアンダ状に形成され包絡線で形成される形状が長方形になっておりこの長方形の長さ方向が前記グランド導体の直線状の部位とほぼ平行になるようにしてまた前記第1の部位から僅かに離れて長く伸びている第2の部位と、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ垂直に短く延びて前記第1の部位と前記第2の部位とをお互いに接続している第3の部位とを備えていると共に、前記第1の部位が、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であることを特徴とするアンテナ。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアンテナにおいて、
    前記グランド導体と前記放射素子とが、ほぼ同一平面に配置される構成であることを特徴とするアンテナ。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のアンテナにおいて、
    前記グランド導体と前記放射素子とが、立体的に配置される構成であることを特徴とするアンテナ。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のアンテナにおいて、
    前記放射素子が複数本設けられていることを特徴とするアンテナ。
  7. 縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と;
    細長い導体を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている複数の長状部位とこれらの長状部位の長さ方向の端部をつないでいる短状部位とを備えてメアンダ状に形成されている放射素子と;
    前記グランド導体の一端部側の部位と前記放射素子の一端部とをお互いに接続している短絡用導体と;
    前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部と;
    を有し、前記放射素子の各長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しい長さの細長い長方形状に形成されており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、長さ方向の両端部が前記グランド導体の直線状の部位の両端部とほぼ一致するようにして、また、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びていると共に、前記放射素子の各長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位の最も近くに位置している長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であることを特徴とするアンテナ。
  8. 縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と;
    細長い導体を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている複数の長状部位とこれらの長状部位の長さ方向の端部をつないでいる短状部位とを備えてメアンダ状に形成されている放射素子と;
    前記グランド導体の一端部側の部位と前記放射素子の一端部とをお互いに接続している短絡用導体と;
    前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部と;
    を有し、前記放射素子の各長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位から最も離れている長状部位以外の長状部位である第1の長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しい長さの細長い長方形状に形成されており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、長さ方向の両端部が前記グランド導体の直線状の部位の両端部とほぼ一致するようにして、また、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びており、前記放射素子の前記第1の長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位の最も近くに位置している長状部位は、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れており、
    前記放射素子の各長状部位のうちで前記グランド導体の直線状の部位から最も離れている長状部位である第2の長状部位は、前記第1の長状部位よりも短く形成されている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であることを特徴とするアンテナ。
  9. 請求項7または請求項8に記載のアンテナにおいて、
    前記グランド導体は平板状に形成されており、
    前記短絡用導体は、前記グランド導体の直線状部位の一端部と前記放射素子の一端部とに接続されており、
    前記短絡用導体と前記放射素子とは同一平面に配置されており、前記放射素子と前記短絡用導体とが配置されている平面が、前記グランド導体の平面と所定の角度で交差していることを特徴とするアンテナ。
  10. 請求項7または請求項8に記載のアンテナにおいて、
    前記グランド導体は平板状に形成されており、
    前記短絡用導体は、前記グランド導体の直線状部位の一端部もしくはこの近傍と前記放射素子の一端部とに接続されていると共に、1つの平面である第1の平面に配置されており、この第1の平面が前記グランド導体の平面と所定の角度で交差しており、
    前記放射素子は、他の1つの平面である第2の平面に配置されており、この第2の平面が前記第1の平面と所定の角度で交差している構成であることを特徴とするアンテナ。
  11. 縁の少なくとも一部が直線状に形成されているシート状のグランド導体と;
    細長い導体を、長さ方向の複数箇所で折り曲げたことによって、小さいメアンダ状に形成され前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている小メアンダ状部位と、前記グランド導体の直線状の部位に平行な方向に長く延びている単数もしくは複数の長状部位と、前記小メアンダ状部位の長さ方向の端部と前記長状部位の長さ方向の端部とをお互いにつないでいる短状部位とを備えて、前記小メアンダ状部位よりも大きいパターンのメアンダ状に形成されている放射素子と;
    前記グランド導体の一端部側の部位と前記放射素子の一端部とをお互いに接続している短絡用導体と;
    前記短絡用導体の近くで、前記グランド導体と前記放射素子とに設けられた給電部と;
    を有し、前記放射素子の小メアンダ状部位は、この長手方向の一端部側に前記グランド導体の直線状の部位に平行に延びた短い長方形の部位を備えており、この短い長方形の部位の端部に前記短絡用導体が接続され前記短い長方形の部位の長さ方向の中間部に前記給電部が設けられており、また、前記放射素子の小メアンダ状部位は、前記グランド導体の直線状の部位から僅かに離れており、前記放射素子の小メアンダ状部位の包絡線で形成される長方形の長さは、前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しい長さになっており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、前記包絡線で形成される長方形の長さ方向の両端部が前記グランド導体の直線状の部位の両端部とほぼ一致しており、
    前記長状部位は、長さが前記グランド導体の直線状の部位とほぼ等しいか短い長さの細長い長方形状に形成されており、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向では、前記グランド導体の直線状の部位の内側に位置しており、また、前記グランド導体の直線状の部位の長さ方向に直交する方向では、お互いが僅かに離れて延びていると共に、前記小メアンダ状部位から僅かに離れて延びている構成であり、前記放射素子の全長から得られる第1の周波数よりも高く、前記放射素子の全長から得られ前記第1の周波数よりも高い周波数である第2の周波数よりも低い第1の周波数帯域で共振し、また、前記放射素子の全長から得られ前記第2の周波数よりも高い周波数である第3の周波数よりも低く、前記第1の周波数帯域よりも高い第2の周波数帯域で共振すると共に、前記各共振周波数帯域でインピーダンス整合がとれている構成であることを特徴とするアンテナ。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のアンテナを搭載したことを特徴とする無線通信装置。
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