JP4950547B2 - 微酸性水生成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、微酸性水生成装置、更に言えば、所定のpH値を有する微酸性電解水の生成装置に関する。
例えば次亜塩素酸水のような微酸性電解水は、強い殺菌、脱臭能力を持つことで知られている。食品業界や医療業界では、微酸性電解水のこのような性質を利用して、病室や食器等の殺菌や脱臭を行っている。微酸性電解水の利用が急速に広まるにつれ、微酸性電解水を発生させるための様々な装置が開発されてきた。例えば、特許第3718963号に、微酸性電解水の生成装置の一例が示されている。
特許第3718963号
このような微酸性水生成装置においては、電気分解すべき水、即ち、被処理水として、主に水道水が使用されるが、水道水は各地域ごとに異なるpH値や硬度を有することから、異なるpH値や硬度を有する様々な水道水から所定のpH値を有する微酸性電解水を生成することは困難であるといった問題があった。pH値は、殺菌や除去に大きな影響を及ぼすことから、微酸性水生成装置にとっては重要なファクタである。本願発明は、このような従来技術における問題点を解決するためになされたものであり、所定のpH値の微酸性電解水を容易に生成することができる装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、希塩酸を電気分解して塩素ガスを発生させる電解装置と、前記塩素ガスと混合される被処理水を貯蔵する貯蔵装置と、前記貯蔵装置を着脱自在に載置することができる載置部を備えた本体装置と、を備え、前記本体装置の載置部に、該載置部に載置された前記貯蔵装置の重量を測定する重量センサを設け、該重量センサによって測定された規定量の被処理水を、希塩酸を電気分解することによって発生させた塩酸ガスと混合して、所定のpH値を有する微酸性電解水を生成するよう構成されており、前記電解装置は一対の電極を備え、前記電気分解の終了後に、該一対の電極間に流れる電流を測定することによって前記電解装置内の使用済みの希塩酸が排出されたことを確認する微酸性水生成装置を特徴としている。
上記微酸性水生成装置において、前記電解装置は一対の電極を備え、該一対の電極間に流れる電流を測定することによって前記希塩酸が規定濃度・規定量であることを確認するものであってもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記貯蔵装置に貯蔵された被処理水のpH値を測定するpH測定装置を更に備えていてもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記電解装置と前記pH測定装置は前記貯蔵装置に設けられていてもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記貯蔵装置が前記本体装置の載置部に載置されたときに、前記貯蔵装置に設けた前記電解装置と前記pH測定装置が前記本体装置の対応する電気接続部と接続され、前記本体装置から電力の供給を受けるとともに、前記電解装置と前記pH測定装置からの電流が前記本体装置に流れるようにされていてもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記被処理水は水道水であり、該水道水の地域ごとのpH値と硬度とに応じて予め設定された、電解電圧若しくは電解電流、及び、電解時間に基づいて、電気分解を行うものであってもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記設定を切替る切替スイッチを前記本体装置に設けてもよい。また、前記電解電圧若しくは前記電解電流、及び、前記電解時間は、装置に電源を投入したときにCPUのイニシャル処理にて設定されてもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記電解装置の一対の電極間に流れる電流を、電解前、電解中、電解後の全ての時点で測定を行ってもよい。
上記微酸性水生成装置において、電解後も前記生成された被処理水が前記所定のpH値に達していない場合は、前記電解電圧若しくは前記電解電流、及び、前記電解時間の微調整を行って、更に前記希塩酸の電気分解を行うものであってもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記一対の電極間に流れる電流が所定値を超えないときは前記希塩酸は中古であると判断するようにしてもよいし、また、前記一対の電極間に流れる電流が所定の電解時間に達する前に所定値を下回った場合には前記電解装置から前記希塩酸が液漏れしていると判断するようにしてもよい。
上記微酸性水生成装置において、前記微酸性電解水は、例えば、次亜塩素酸(HClO)を主な有効成分とするものであって、pH5.0〜6.5、有効塩素濃度10〜30mg/kgの水である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい一つの実施形態による微酸性水生成装置を説明する。ここでいう微酸性電解水は、例えば、次亜塩素酸(HClO)を主な有効成分とするものであって、pH5.0〜6.5、有効塩素濃度10〜30mg/kg、無色無臭(但し、若干塩素臭がすることもある)の、例えば、「殺菌」用の水として使用できるようなものである。
図1に、本発明による微酸性水生成装置10の側面概略図を示す。微酸性水生成装置10は、主に、本体50と、本体50から着脱自在に取り外すことができる貯蔵タンク30から成る。微酸性電解水の生成中、貯蔵タンク30は、本体50の底部54に、図1に示す状態で設置され、微酸性電解水生成の前後においては、貯蔵タンク30は、例えば、取っ手41を利用して本体50から自由に取り外すことができる。
貯蔵タンク30はカップ形状を有し、内部に液体(「ス」が水面)を溜めることができる。上部は蓋34で覆われるが一部が開放可能となっている。この開放部を通じて、例えば、水道水のような被処理水を内部に入れ、或いは、生成された微酸性電解水を取り出すことができる。
蓋34の上部に、蓋34を貫通した状態で原液供給口33が設けてある。原液供給口33から注ぎ込まれた電解用原液、即ち、希塩酸は、貯蔵タンク30の内部を通じる導管47を介して、貯蔵タンク30の内部に設けられた電解装置40に注入される。注ぎ込みを容易にするため、原液供給口33はラッパ状とされている。
貯蔵タンク30の内部に、電解装置40が設けられている。電解装置40は円筒状の容器であって、貯蔵タンク30の上部付近にて、貯蔵タンク30の上側から底側に向かって延びている。電解装置40は通常、貯蔵タンク30の内部と隔離された状態にあり、電解装置40の底部に設けた開閉可能なノッチ38を開いたときのみ、貯蔵タンク30の内部と連絡される。電解装置40の内部には、貯蔵タンク30の上側から底側に向かって相対して一対の電極36が配置されており、貯蔵タンク30を本体50に載置したとき、各電極36a、36bは、本体50の電気接続部43と電気的に接続される。この結果、電極36a、36b間に、電気接続部43を通じて本体50から付与される電圧に応じて電流が発生される。電解装置40内の希塩酸は、この電流を用いて電気分解される。電気分解を行うことにより、電解装置40の上部に塩素ガスが発生する。このガスは管48を通じて貯蔵タンク30の底部へ導かれ、そこから泡として排出されて、貯蔵タンク30内の被処理水と混合される。この結果、貯蔵タンク30内の被処理水は微酸性電解水となる。尚、電極36は以上のように、電解用の電流を流すために使用される他、それらの間に流れる電流を電気接続部43を通じて本体50に取り込んでそこで測定することにより、電解装置40内の希塩酸の濃度、例えば、希塩酸が規定濃度を有するか、或いは、規定量を有するか、更には、使用の当初において十分な濃度を有するか、或いは、使用に伴って減少する濃度をも測定できる。例えば、電解前、電解中、電解後の全ての時点で電極36間に流れる電流を測定することにより、電解処理状況をより詳しく確認することもできる。
貯蔵タンク30内部には、更に、電解装置40と並列にpH測定装置44も設けられている。pH測定装置44は円筒状の容器であって、貯蔵タンク30の上側から底側に向かって貯蔵タンク30の中間付近にまで延びている。pH測定装置44には、穴45を通じて貯蔵タンク30の水が取り込まれる。したがって、その水面は貯蔵タンク30内の被処理水と同様のものとなる。pH測定装置44の底部付近には貯蔵タンク30の上部から延ばした一対のpH確認用電極37が配置されており、これらpH確認用電極37の働きによって、貯蔵タンク30内で生成された微酸性電解水のpH値が測定され得る。貯蔵タンク30を本体50に設置したとき、各pH確認用電極37は本体50の電気接続部60と接続される。この結果、電気接続部60を通じて、pH確認用電極37における電流変化が本体50の制御部(図示されていない)に伝達され、該本体50においてpH値を測定できる。
電解処理に使用した使用済みの希塩酸は、電解装置40の底部に設けたノッチ38を、例えば、図示矢印のように上下動させて開くことによって、貯蔵タンク30内に廃棄することができる。ノッチ38を貯蔵タンク30の外部からも開閉させることができるよう、ノッチ38は、貯蔵タンク30の内部を通ずる第一連結部42によってノッチ開閉機構39に連結され、更に、ノッチ開閉機構39は、本体50の頂部52を通ずる第二連結部46によってノッチスイッチ57に連結される。ユーザは、ノッチスイッチ57を操作することによって、簡単な手動用レバー等を用いて容易にノッチ38を開閉できる。この場合、複雑な自動機構を必要としないため、装置をハード及びソフトの両面において簡略化でき、評価工数、製品コストも削減できる。
本体50は、頂部52と底部54、更に、これらをつなぐ側面部53から成り、全体として略コの字の側面形状を有する。本体50は、貯蔵タンク30における処理に必要な電力を供給するため、AC電源61に接続されている。貯蔵タンク30は、コの字の内部に収容されることによって、その底面と一側面と上部を覆われた状態で本体50に設置される。
底部54の前側傾斜面には、ユーザ操作パネル56が設けてある。操作パネル56上の所定ボタンを押すことにより、微酸性電解水生成を含む各種の操作を装置に行わせることができる。更に、底部54の上面、即ち、貯蔵タンク30の載置部には、貯蔵タンク30の重量、更に言えば、被処理水の重量を測定できる重量センサ55が設けてある。載置部54に貯蔵タンク30が載置されたとき、貯蔵タンク30の重みが重量センサ55に伝達され、この重量センサ55によって規定量の被処理水を簡単に測定することができる。
被処理水として、主に、水道水が使用される。水道水のpH値や硬度は、例えば日本国内であっても、地域によって様々である。常に所定(一定)のpH値を有する微酸性電解水を容易に生成できるよう、電解電圧や電解時間を地域に応じて変更するのが好ましい。このため、本体底部54の底面に、ユーザ設定可能なDIPスイッチのような切替スイッチ51が設けてある。尚、この実施形態では、電解電圧にのみ着目した例を示すが、電解電流を変更するものであってもよいし、電解電圧と電解電流の双方を変化させるようなものであってもよい。ユーザは、地域等に応じて、切替スイッチ51を自由に設定することができる。切替スイッチ51に関連して、底部54内部にE2PROMのようなメモリ65も設けられており、このメモリ65には、図2に示すように、例えば、A地点、B地点、C地点における水道水のpHや硬度(mg/l)に関するデータと、これに対応して予め決定された電解電圧や電解時間に関するデータが格納されている。ユーザは、切替スイッチ51を用いて、A、B、Cの中から適当なものを選択することにより、電解電圧や電解時間を適切に設定できる。例えば、A地点にいるユーザであれば、電解電圧5V、電解時間10分となるように切替スイッチ51を切替ればよい。勿論、設定の選択肢を増やせば、日本のみならず、また、季節等にも応じて、一定のpH値を有する微酸性電解水を容易に生成できる。尚、切替スイッチ51を操作することによって決定される電解電圧や電解時間等は、装置に電源を投入した際にCPUのイニシャル処理にて設定されてもよい。またさらに、応用例として、切替スイッチを用いずユーザ操作パネル56を操作することにより、ユーザ・オペレーションをシンプルにすることも可能である。
次に、本装置の1つの代表的な使用例を説明する。準備段階として先ず、切替スイッチ51を所望の設定とする。次いで、貯蔵タンク30に規定量の水道水を満たして、電解装置40に規定量の希塩酸を注入した後、本体50に設置する。貯蔵タンク30に満たす水量は、例えば、2000ccである。貯蔵タンク30に満たした被処理水が、規定量であるか否か(或いは、貯蔵タンク30に被処理水が入れられているか否か)は、重量センサ55を用いて簡単に確認できる。電解装置40に注入される希塩酸の濃度は、例えば、1.1%であり、その量は7ccである。希塩酸の濃度と量が規定通りのものであるか否かは、電解装置40に配置した電極36間に流れる電流の大きさや変化を測定することによって容易に確認できる。尚、電解装置40に注入される希塩酸を、規定濃度・規定量とするため、例えば、被処理水の量、pH、硬度に対応させて、1回に使用すべき希塩酸を予め小分けしたアンプル(図示されていない)を用いてもよい。被処理水の量や希塩酸の濃度や量を予め規定したものとすることにより、微酸性電解水を生成する条件のばらつきを簡単に抑えることができ、また、ばらつきを観察する必要がなくなるため、装置をハード及びソフトの両面において簡略化でき、評価工数、製品コストも削減できる。
準備完了後、切替スイッチ51を利用して設定された電解電圧、電解時間に基づいて、電気接続部43を通じて電極36に電流を流す。この電流によって電解装置40中の希塩酸は電気分解されて塩素ガスとなり、このガスが貯蔵タンク30内の水と混合されて、微酸性電解水が生成される。例えば、本発明の微酸性水生成装置を用いれば、2000ccの被処理水と規定量、規定濃度の希塩酸とから、pH5.0〜6.5、塩素濃度10〜30mg/kgの微酸性電解水を2000cc生成することができる。生成された微酸性電解水は、貯蔵タンク30を本体50から取り外して、そのまま使用することもできるし、付加的な機能を使用して空中噴霧することもできる。このように、被処理水、希塩酸の容量を規定し、全国の地域ごとの硬度、pH等のデータから電解電圧や電解時間を決定して、電解処理を行うことにより、どのような被処理水を使用しても、均一な微酸性電解水を生成することのできる装置(全国どこででも均一な微酸性電解水を生成することができる)を提供することができる。
電解処理の終了後(予め設定された電解時間の経過後)に、pH確認用電極37間に電流を流して、規定の電流値が流れるかどうかを確認する。この確認は、電極36による電解処理中に行っても良い。
pH確認用電極37間に流れる電流が規定電流値を示している場合、微酸性電解水生成処理は正常に終了する。電気分解が正常終了したときは、ノッチスイッチ57を利用してノッチ38を開放し、電解装置40内の使用済みの希塩酸を貯蔵タンク30内の微酸性電解水に廃棄する。廃棄は電解装置40の腐食を防ぐという意味で重要である。ノッチ38が適切に開放されたか否か、言い換えれば、電解装置40内の使用済みの希塩酸が完全に排出されたか否かは、電極36間の電流の値で確認することができる。尚、電気分解の終了後、このノッチ操作の終了を確認するまで、装置はブザー、LED等で、ノッチ操作が完了していないことを表示するのが好ましい。このノッチ操作が正常に完了したときに、装置による微酸性電解水の生成処理は正常に終了したものとなる。
一方、pH確認用電極37間に流れる電流が規定電流値を示すものではない場合は、微調整のため、電解処理を更に続けることができる。電解処理を更に続けるか否かの判断基準の一例を図3に示す。このグラフは、本発明の微酸性水生成装置によって処理可能な水のpH及び硬度の範囲の一例を示すものということもできる。図において、pH確認用電極37間に流れる電流がAに示す領域に位置する場合、生成された微酸性電解水は、所望のpH及び硬度を有するから、微調整のための更なる処理を必要としない。一方、pH確認用電極37間に流れる電流がBやCに示す領域に位置する場合、生成された微酸性電解水について、微調整のために更なる処理が必要となる。微調整のために更にどの程度、電気分解を行えばよいかは、現在の微酸性電解水のpHや硬度との関係で、コンピュータ等を用いて容易に決定することができる。明らかなように、この構成によれば、例えば、国内の所定地域だけでなく、いずれの地域においても、更には、国外においても、一定のpH値を有する微酸性電解水を容易に生成することができる。更に、エラーが発生した場合の対応(表示)を敏速に行うこともでき、且つ、電解電圧や電解時間、電解操作の動作エラー内容も含めて表示を行えると同時に、対応(対処)方法も使用者に表示することができる。
次に、図4、図5を参照して、本装置の基本動作の一実施例を説明する。図4は、電極36間に付与される電圧値[V]と、このとき電極36間に流れる電流値[A]とを、時間[t]との関係で示した図である。図4の縦軸における下段は、電極36間に付与される電圧[V]を示し、上段は、電解装置40内の希塩酸が電気分解されることによって生じた電極36間の電流値[A]を示す。図5は、図4の一部拡大図である。
電極36間に付与される電圧は、ON状態若しくはOFF状態のいずれかである。ON状態とした直後のt’時間の間、電極36間の電流値は急激に減少するが、これはいわゆる突入電流によるものであって一時的な減少であり、その後の測定には何ら影響を及ぼさない。
ON状態は、予め設定された電解時間、例えば、T1の間だけ継続される。この間、電極36間には、電解装置40内の希塩酸が電気分解されることによって生じた電流が流れ、この電気分解による希塩酸の電解能の減少に伴って電流は緩やかに減少していく。
T1時間の終了後の、例えば、T2の間(例えば、3分間)、ノッチが開放されたか否かの確認を行う。この確認は、T2の間、所定時間t1毎に所定時間t2だけON状態のサンプリングパルスを電極36間に付与することによって行う(例えば、t1=500ms、t2=50ms)。尚、このサンプリングパルスは、小さいとはいえ、希塩酸を多少なりとも電解する働きを有するため、ノッチ開放の確認作業は所定時間(ここではT2)のみ行うものとしている。
サンプリングパルスの発生に応じて、電極36間に所定のパルス電流が流れる。図5に、図4の「ア」で示す部分の様子を電流パルスの拡大図で示す。図示の例は、4つ目のパルス電流と5つ目のパルス電流が流れている付近で、ノッチの開放が行われたものとして示してある。ノッチの開放が行われたか否かは、例えば、サンプリングパルスに応答して発生した電流パルスの大きさを、ある1つのパルス電流、例えば、「カ」を基準とし、現時点t’’から遡って過去2パルス分のパルス電流、例えば、「キ」や「ク」を監視し、「キ」や「ク」が「カ」に比べて0.187A以上減少した場合、換言すれば、「カ」と「キ」、或いは、「カ」と「ク」のいずれかの差が、0.187A以上である場合に、ノッチ操作が行われたものと判断するものとしている。0.187A以上としたのは、例えば、装置が揺さぶられる等して誤差が生じている場合を考慮したものである。勿論、使用状況に応じて、判断の基準とすべき電流パルス差の値を変更することもできる。
次に、図6を参照して、本装置による希塩酸の中古品検出動作の一実施例を説明する。図6は、図4の上段と同様の方法であるが、異なる時間スパンにおいて、電解装置40内の希塩酸が電気分解されることによって生じた電極36間の電流値[A]を示す図であって、例えば、図1の突入電流の発生時間t’よりも短い時間t3(例えば、100ms)における電流変化を、その後の電流変化とともに示した図である。希塩酸が中古品の場合、つまり、その濃度や量が新品のものよりも小さい場合、たとえ電圧が付与されても、電極36間には、点線で示すように、希塩酸が新品である場合に流れる最大電流、例えば、2.736Aよりも小さな電流しか流れない。したがって、動作開始からt3の間に生じた電流が、2.736Aを超えるようなものでない場合には、希塩酸は中古品であるとみなし、逆に、2.736Aに達するような電流が生じた場合には、新品とみなすことができる。
最後に、図7を参照して、本装置による希塩酸の液漏れ検出動作の一実施例を説明する。図7は、図6と同様に、図4の上段と同様の方法で電解装置40内の希塩酸が電気分解されることによって生じた電極36間の電流値(A)を示す図である。尚、ここでの時間スパンは、図4に示した電気分解のための時間スパンT1よりも短いものとする。通常、電解装置40内の希塩酸に流れる電流は、図7に実線で示すように(或いは図4に示したように)、電気分解による希塩酸の電解能の減少に伴って緩やかに減少するものであるが、ノッチ38の閉まり具合が不十分な場合には、ノッチ38を通じて電解中に希塩酸が貯蔵タンク30に流れ出てしまうことから、予定の電解が行われず、例えば、点線で示すように、電極36間の電流値は比較的早く減少する。そこで、電解時間[T1]が経過する前に、電極36間の電流が所定の値、例えば、0.228Aを下回るまで減少した場合には、ノッチの閉まり具合が不十分である、或いは、電解装置40から希塩酸が液漏れしていると判断するものとした。尚、この場合は、信号を発するように構成してもよい。
本発明による微酸性水生成装置の側面概略図である。 地域ごとに予め設定した電解電圧と電解時間の設定例を示す図である。 本発明による微酸性水生成装置によって処理可能な水のpH及び硬度の範囲を示す図である。 電極間に付与される電圧値と電極間に流れる電流値とを、時間との関係で示した図である。 図4の一部拡大図である。 本発明の微酸性水生成装置による希塩酸の中古品検出動作の一実施例を示す図である。 本発明の微酸性水生成装置による希塩酸の液漏れ検出動作の一実施例を示す図である。
符号の説明
10 微酸性水生成装置
30 貯蔵タンク
33 原液補給口
34 蓋
36 電極
37 pH確認用電極
38 ノッチ
39 ノッチ開閉機構
40 電解装置
41 取っ手
42 第一連結部
43 電気接続部
44 pH測定装置
45 穴
46 第二連結部
47 導管
48 管
50 本体
51 切替スイッチ
52 頂部
53 側面部
54 底部
55 重量センサ
65 メモリ
56 操作パネル
57 ノッチスイッチ
60 電気接続部

Claims (13)

  1. 希塩酸を電気分解して塩素ガスを発生させる電解装置と、
    前記塩素ガスと混合される被処理水を貯蔵する貯蔵装置と、
    前記貯蔵装置を着脱自在に載置することができる載置部を備えた本体装置と、を備え、
    前記本体装置の載置部に、該載置部に載置された前記貯蔵装置の重量を測定する重量センサを設け、該重量センサによって測定された規定量の被処理水を、希塩酸を電気分解することによって発生させた塩酸ガスと混合して、所定のpH値を有する微酸性電解水を生成するよう構成されており、
    前記電解装置は一対の電極を備え、前記電気分解の終了後に、該一対の電極間に流れる電流を測定することによって前記電解装置内の使用済みの希塩酸が排出されたことを確認することを特徴とする微酸性水生成装置。
  2. 前記一対の電極は、更に、該一対の電極間に流れる電流を測定することによって前記希塩酸が規定濃度・規定量であることを確認するために用いられる請求項1に記載の微酸性水生成装置。
  3. 前記貯蔵装置に貯蔵された被処理水のpH値を測定するpH測定装置を更に備えた請求項1又は2に記載の微酸性水生成装置。
  4. 前記電解装置と前記pH測定装置は前記貯蔵装置に設けられている請求項3に記載の微酸性水生成装置。
  5. 前記貯蔵装置が前記本体装置の載置部に載置されたときに、前記貯蔵装置に設けた前記電解装置と前記pH測定装置が前記本体装置の対応する電気接続部と接続され、前記本体装置から電力の供給を受けるとともに、前記電解装置と前記pH測定装置からの電流が前記本体装置に流れる請求項4に記載の微酸性水生成装置。
  6. 前記被処理水は水道水であり、該水道水の地域ごとのpH値と硬度とに応じて予め設定された、電解電圧若しくは電解電流、及び、電解時間に基づいて、電気分解を行う請求項1乃至5のいずれかに記載の微酸性水生成装置。
  7. 前記設定を切替る切替スイッチを前記本体装置に設けた請求項6に記載の微酸性水生成装置。
  8. 前記電解電圧若しくは前記電解電流、及び、前記電解時間は、装置に電源を投入したときにCPUのイニシャル処理にて設定される請求項6又は7に記載の微酸性水生成装置。
  9. 記一対の電極間に流れる電流を、電解前、電解中、電解後の全ての時点で測定を行う請求項1乃至8のいずれかに記載の微酸性水生成装置。
  10. 電解後も前記生成された被処理水が前記所定のpH値に達していない場合は、前記電解電圧若しくは前記電解電流、及び、前記電解時間の微調整を行って、更に前記希塩酸の電気分解を行う請求項1乃至9のいずれかに記載の微酸性水生成装置。
  11. 前記一対の電極は、更に、該一対の電極間に流れる電流が所定値を超えないときは前記希塩酸は中古であると判断するために用いられる請求項2乃至10のいずれかに記載の微酸性水生成装置。
  12. 前記一対の電極間に流れる電流が所定の電解時間に達する前に所定値を下回った場合には前記電解装置から前記希塩酸が液漏れしていると判断する請求項2乃至10のいずれかに記載の微酸性水生成装置。
  13. 前記微酸性電解水は、次亜塩素酸(HClO)を主な有効成分とするものであって、pH5.0〜6.5、有効塩素濃度10〜30mg/kgの水である請求項1乃至12のいずれかに記載の微酸性水生成装置。
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