JP6621150B2 - 電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置 - Google Patents

電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6621150B2
JP6621150B2 JP2018085042A JP2018085042A JP6621150B2 JP 6621150 B2 JP6621150 B2 JP 6621150B2 JP 2018085042 A JP2018085042 A JP 2018085042A JP 2018085042 A JP2018085042 A JP 2018085042A JP 6621150 B2 JP6621150 B2 JP 6621150B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolyzed water
water
value
chlorine concentration
current value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018085042A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019188348A (ja
Inventor
栗山 智
栗山  智
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koken Co Ltd
Original Assignee
Koken Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koken Co Ltd filed Critical Koken Co Ltd
Priority to JP2018085042A priority Critical patent/JP6621150B2/ja
Publication of JP2019188348A publication Critical patent/JP2019188348A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6621150B2 publication Critical patent/JP6621150B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

本発明は、電解質を添加した添加液を電気分解して電解水を生成する電解水生成装置、及びこの電解水生成装置を用いた内視鏡洗浄装置に関する。
従来、使用済みの内視鏡を洗浄槽に収納して洗浄や消毒を行う内視鏡洗浄装置が提案されている。このような内視鏡洗浄装置では、洗浄時及び消毒時に電解水が用いられている。この電解水を生成する電解水生成装置としては、例えば特許文献1及び2に記載された技術がある。
特許文献1に記載された技術は、電気分解中の電解電流を基準として、この電解電流が一定になるようにフィードバック制御することで、電解水の酸化還元電位及びpHを一定に調整している。
具体的には、特許文献1に記載された技術は、供給水が所定の水量で一定になるように調整され、この水量は水量センサによって検出される。この供給水に一定濃度の食塩水が添加されて電気分解される。電気分解すると濃度に応じた電解電流が流れ、この時の電解電流が電流センサによって検出される。そして、供給水量を一定にして上記電流センサで検出した電解電流が一定になるように食塩水の添加量を制御している。
また、特許文献2に記載された技術は、pH検出手段で検出した電解生成水のpH値と、pH設定手段で設定したpH設定値とを、比較手段で比較してその偏差を求め、この偏差信号に基づいて制御手段で給電手段を制御し、電解槽内の電極間への供給電力を制御している。
特開平9−141265号公報 特開平5−64785号公報
このように上述した特許文献1に記載された技術は、水量センサ、電流センサといった複数のセンサが必要になるため、制御が複雑となり、コスト高になるという問題がある。
また、特許文献2に記載された技術は、電解水のpH値を例えばpH検出手段で検出している。そのため、上記電解水が強酸性の場合には、pH検出手段の寿命が短くなり、交換頻度が高くなり、コスト高になるという問題がある。
さらに、内視鏡を消毒する観点からは、有効塩素濃度を制御することが最も重要である。しかし、特許文献1及び2に記載された技術には、有効塩素濃度を自動的に制御することが記載されていない。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、水量センサを不要とし、有効塩素濃度を自動的に制御可能な電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置を提供することを課題としている。
かかる課題を達成するために、この発明が特徴とするのは、電解質を添加した添加液を含む水を収容した電解槽内の電極間に電圧を印加して電気分解し、電解水を生成する電解水生成装置であって、前記電解槽内に前記添加液を含む水を供給する添加ポンプと、前記電極間に供給する電解電流値を検出する電解電流センサと、前記添加液を含む水の温度を検出する温度センサと、前記電解電流値、前記添加液を含む水の温度、及び前記電解水の有効塩素濃度を示すデータが記録された記録手段と、前記有効塩素濃度が所定の値なるように前記添加ポンプのオン、オフ時間を制御する制御部と、を備え、該制御部は、前記記録手段に記録された前記データを読み出し、該データを用いて前記電解電流センサにより検出された前記電解電流値及び前記温度センサにより検出された前記添加液を含む水の温度の値に基づいて、前記電解電流値が所定の範囲になるまで、フィードバック制御により前記添加ポンプのオン、オフ時間を制御することで、前記有効塩素濃度が所定の値となるように制御するように構成されていることである。
本発明の好ましい実施形態の一つにおいて、請求項1に記載の電解水生成装置と、前記電解水生成装置により生成された電解水を導入して内視鏡を洗浄又は消毒する洗浄槽と、を備えるように構成されていることである。
本発明に係る電解水生成装置では、電解電流センサにより検出された電解電流値及び温度センサにより検出された添加液を含む水の温度の値に基づいて有効塩素濃度が所定の値となるように電解電流値が所定の範囲になるまで、フィードバック制御により添加ポンプのオン、オフ時間を制御するため、水量センサを不要とし、有効塩素濃度を自動的に制御することができる。その結果、コストを抑えて制御を簡素化することができる。
また、本発明に係る電解水生成装置では、電解電流値を所定の範囲にしておけば、純水の供給量、添加液の供給量が及びその濃度が変化しても、所定の範囲のpH値、所定の範囲の有効塩素濃度が得られます。その結果、上記のように水量センサを不要にすることが可能となる。
また、本発明に係る内視鏡洗浄装置では、上記電解水生成装置と、上記電解水生成装置により生成された電解水を導入して内視鏡を洗浄又は消毒する洗浄槽と、を備えることにより、電解水の有効塩素濃度が所定の値になるため、内視鏡の洗浄効果又は消毒効果を高めることができる。
本発明の実施形態の電解水生成装置を適用した内視鏡洗浄装置において開閉カバーを取り除いた状態を示す概略斜視図である。 同実施形態を適用した内視鏡洗浄装置において開閉カバーを取り除いた状態を示す概略縦断面図である。 本発明の実施形態の電解水生成装置の制御系を示すブロック図である。 本発明の実施形態の電解水生成装置において、電解電流値及び水温と、有効塩素濃度との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態の電解水生成装置の制御系の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施例の電解水生成装置において電解電流値に対して酸性電解水生成量及びポンプデューティ比が変化した場合の有効塩素濃度、pH値を示す特性図である。 本発明の実施例の電解水生成装置において酸性電解水生成量とポンプデューティとの関係を示すグラフである。 本発明の実施例の電解水生成装置において酸性電解水の量を変化させたときの酸性電解水生成経過時間と有効塩素濃度との関係を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態の電解水生成装置を適用した内視鏡洗浄装置について図1及び図2を用いて説明する。
(内視鏡洗浄装置)
本実施形態の電解水生成装置を適用した内視鏡洗浄装置10は、内視鏡11の洗浄、消毒を自動的に行うものである。内視鏡洗浄装置10は、図1及び図2に示すように正面側が凹形状に形成され、内視鏡11が長手方向を鉛直方向として上下に向けて収容されて支持される洗浄槽13を備えている。この洗浄槽13は縦長形状を有し、正面開口13a及び底面壁13bは前下がりに傾斜して設けられ、上部側より下部側の勾配が大きく形成されている。また、正面開口13aは図示しない透明の開閉カバーにより覆われている。
図2に示すように、洗浄槽13の底面壁13bには、内視鏡11を収納して支持する収納位置としての内視鏡支持部15が設けられている。この内視鏡支持部15は、操作部11aを上方、挿入部11bを下方にして内視鏡11を立てた状態で支持可能に形成されている。
洗浄槽13の上部には、図2に示すように酸性電解水、アルカリ性電解水、水(水道水)等の洗浄液、エアー等の各種流動体、さらには図示しないワイヤブラシ等の洗浄部材を内視鏡11の内部に導入するための上部導入部17が設けられている。
また、洗浄槽13内の所定位置には、図示しない噴射口が複数設置されている。これらの噴射口には、ホース等の供給手段が接続されている。この供給手段を通して上記噴射口には、ポンプを駆動することによってタンクから上記各種流動体が供給される。
本実施形態では、上述した複数の噴出口から内視鏡11の外側に酸性電解水、アルカリ性電解水、水(浄水)等の洗浄液を噴射して洗浄するように構成されている。
このように構成された内視鏡洗浄装置10は、まず、内視鏡11を内視鏡支持部15に配置し、図示しない開閉カバーを閉じて、洗浄工程を開始する。この洗浄工程では、まず、内視鏡11の外側に対して複数の噴射口からそれぞれ水道水が所定時間噴射された後、同じく複数の噴射口からそれぞれアルカリ性電解水が所定時間噴射される。この間に、上部導入部17にて内視鏡内部の洗浄が同時に行われるが、詳細については省略する。
内視鏡11の外側にアルカリ性電解水を噴射後、次に消毒工程を行う。この消毒工程では、同じく複数の噴射口からそれぞれ酸性電解水が所定時間噴射される。
次いで、消毒工程の終了後、すすぎ工程を行う。このすすぎ工程では、同じく複数の噴射口からそれぞれ水道水が所定時間噴射される。その後、図示しない送風手段によりエアーを供給して乾燥工程を行い、全工程を終了する。
(電解水生成装置の実施形態)
次に、図1及び図2に示す内視鏡洗浄装置10に適用される電解水生成装置について説明する。
図3は本発明の実施形態の電解水生成装置の制御系を示すブロック図である。図4は本発明の実施形態の電解水生成装置において、電解電流値及び水温と、有効塩素濃度との関係を示すグラフである。図5は本発明の実施形態の電解水生成装置の制御系の動作を示すフローチャートである。なお、図3において、実線は電気的な信号の流れを示し、破線は添加液及び純水の流れを示している。
本実施形態の電解水生成装置20は、図2に示すように例えば内視鏡洗浄装置10内に設置され、内視鏡11を洗浄するアルカリ性電解水と、内視鏡11を消毒する酸性電解水を生成する。
電解水生成装置20は、図3に示すように電解槽21を有している。この電解槽21内には、陽電極21aと、陰電極21bとが設置されている。これら陽電極21aと陰電極21bとの間には、直流電源22から一定の直流電圧が印加される。
電解槽21内には、食塩(塩化ナトリウム)等の電解質を添加した添加液が収容されている。直流電源22から陽電極21aと陰電極21bとの間に直流電圧を印加することで、電解槽21内に供給された添加液は、電気分解され、アルカリ性電解水と酸性電解水が生成される。
電解水生成装置20は、後述する制御部24とともに、電解電流センサ23が図示しない基板ボックス内に設置されている。この電解電流センサ23は、電気分解時の電解電流を検出する。すなわち、電解電流センサ23は、電気分解時の陽電極21aと陰電極21bとの間の抵抗値を検出し、この抵抗値に基づいて電解電流を検出するようにしている。この検出信号は、制御部24に出力される。
電解槽21内には、電解電流センサ23に加えて温度センサ25が設置されている。この温度センサ25は、電解槽21の上流側に設置された図示しない混合槽に設けられている。この混合槽は、添加液ボトル26から供給された添加液と純水タンク29から供給された純水とを混合して混合液を生成する。温度センサ25は、電気分解前の混合液(添加液を含む水)の温度(水温)を検出する。この温度センサ25の検出信号は、電解電流センサ23と同様に制御部24に出力される。
制御部24は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、記録媒体としてのROM(Read Only Memory)、I/O(Input / Output)等を備えた周知のマイクロコンピュータを中心に構成された制御装置である。
このうち、上記ROMは、電源を切断しても記憶内容を保持する必要のあるデータやプログラムを記憶する。上記RAMは、データを一時的に格納する。上記CPUは、上記ROMにインストールされているプログラムを実行することで各機能を実現する。記録媒体には、上記ROM以外に例えば、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な電子媒体を含む。
制御部24には、電解電流センサ23から出力された検出信号と温度センサ25から出力された検出信号、すなわち電気分解時の電解電流値と、電気分解前の水温を示す信号が入力する。この電解電流値(A)は、図4に示すように有効塩素濃度(mg/L)と相関関係を有している。具体的には、図4によれば、電解電流値(A)が増加すれば、有効塩素濃度(mg/L)も高くなる。ここで、図4において、各水温において、yはy軸の値を示し、xはx軸の値を示している。Rは、プロットに対する相関係数であり、その値が1に近ければ近いほど信用度が高いことを示している。
また、上記有効塩素とは、殺菌効力を備えた塩素系薬剤であり、この塩素系薬剤が水に溶解したときに生成される次亜塩素酸や次亜塩素酸イオンも有効塩素である。
この電解電流値と有効塩素濃度との関係を示すデータは、あらかじめ実験等で求められ、上記ROMに記憶されている。なお、上記のデータをROMに記憶することなく、別途設けたデータベースに記憶するようにしてもよい。
また、水温(℃)は、図4に示すように有効塩素濃度(mg/L)と相関関係を有している。具体的には、図4によれば、水温(℃)が高くなると、有効塩素濃度(mg/L)も高くなる。この水温と有効塩素濃度の関係を示すデータは、上記電解電流値と同様にあらかじめ実験等で求められ、上記ROMに記憶されている。
ここで、図4に示すように有効塩素濃度を35(mg/L)になるようにするには、水温が13(℃)の場合、電解電流値を略5.7(A)にする必要がある。水温が24(℃)の場合、電解電流値を略4.6(A)にする必要がある。水温が27(℃)の場合、電解電流値を略4.3(A)にする必要がある。そして、水温が27.5(℃)の場合、電解電流値を略4.2(A)にする必要がある。
したがって、本実施形態では、あらかじめ水温が分かっている場合、電解電流センサ23の値が上記の値となるように、添加ポンプ27を一定時間駆動させることで、電解槽21に供給する単位時間当たりの添加液の供給量を制御すればよい。
図3に示すように、電解槽21には、例えば高濃度の食塩(塩化ナトリウム)水等の電解質を添加した添加液を収容した添加液ボトル26から添加ポンプ27を駆動することで、逆止弁28を介して食塩水が供給される。また、電解槽21には、純水(水道水)を収容した純水タンク29から供給ポンプ30を駆動することで、減圧弁・電磁弁31を介して純水が供給される。
制御部24は、電解電流センサ23から出力された検出信号と、温度センサ25から出力された検出信号を入力し、制御信号を添加ポンプ27に出力して駆動させる。添加ポンプ27を駆動させることで、添加液ボトル26から電解槽21に添加液が供給される。
したがって、制御部24は、電解電流センサ23で検出した電解電流値に加えて、温度センサ25で検出した水温により温度補正を行い、アルカリ性電解水又は酸性電解水(本実施形態では、酸性電解水)の有効塩素濃度が所定の値になるように添加液の量を制御する。
具体的には、制御部24は、有効塩素濃度が例えば35(mg/L)になるように添加ポンプ27を一定時間駆動させ、添加液ボトル26から電解槽21に供給する単位時間当たりの添加液の供給量を制御する。
本実施形態では、有効塩素濃度を制御する場合、電解電流センサ23による電解電流値信号に加えて、温度センサ25による水温の検出信号を用いて温度補正を行い、電解電流値及び水温と、有効塩素濃度との関係を上記ROMに記憶された図4に示すデータから読み出す。
そして、有効塩素濃度が所定の値になるように添加ポンプ27のオン、オフ時間を制御する。
次に、本実施形態において有効塩素濃度を制御する動作について説明する。
図5に示すように、まず、電解電流センサ23が電解電流値を検出したかを判定する(ステップS11)。電解電流値を検出した場合(ステップS11:Yes)には、次のステップS12に進む。また、電解電流値を検出しない場合(ステップS11:No)には、検出するまで待機する。
次いで、ステップS12では、温度センサ25が電気分解前の混合液の水温を検出したかを判定する。水温を検出した場合(ステップS12:Yes)には、次のステップS13に進む。また、水温を検出しない場合(ステップS12:No)には、検出するまで待機する。
なお、本実施形態では、電解電流値を検出したかを判定する処理の後に、電気分解前の混合液の水温を検出したかを判定する処理を実行するようにしたが、これらの処理の順序は、逆であってもよく、また同時に実行するようにしてもよい。
ステップS13では、ステップS11で検出した電解電流値と有効塩素濃度との関係と、ステップS12で検出した水温と有効塩素濃度との関係を、それぞれ上記ROMに記憶された図4に示すデータから読み出す。
ステップS14では、制御部24は、有効塩素濃度が所定の値、すなわち本実施形態では、例えば35(mg/L)になるように添加ポンプ27の駆動、停止を制御してオン、オフ時間を制御する。この場合、添加ポンプ27のオン時間は、例えば0.4秒に設定され、添加ポンプ27のオフ時間が3〜10秒に設定されている。
これにより、電解槽21に供給する単位時間当たりの添加液の供給量が制御される。電解槽21に供給する単位時間当たりの添加液の供給量が変化することで、電解電流センサ23によって検出される電解電流値と、温度センサ25によって検出される水温も変化する。
そして、電解電流値が所定の範囲になったかを判定する(ステップS15)。電解電流値が所定の範囲になった場合(ステップS15:Yes)には、ステップS16に進む。
また、電解電流値が所定の範囲にならない場合(ステップS15:No)には、ステップS14に戻り、電解電流値が所定の範囲になるように添加ポンプ27のオン、オフ時間を制御する。実際、ステップS15では、目的とする電解電流値になったかを判定し、目的とする電解電流値になるまでフィードバック制御を継続する。
さらに、電解水の生成が終了したかを判定する(ステップS16)。電解水の生成が終了した場合(ステップS16:Yes)には、全体の処理を終了する。また、電解水の生成が終了しない場合(ステップS16:No)には、ステップS11に戻り、再び上記と同様の処理を電解水の生成が終了するまで繰り返す。
なお、添加液である食塩水が添加液ボトル26内において少なくなってくると、添加液ボトル26から食塩水を供給する際に、食塩水を供給するためのチューブがボトル26内において水面より上方に位置することになる。その結果、気泡がチューブ内に入ってしまうこととなる。この場合、気泡がチューブ内に入っていると、安定的に食塩水を送ることができないことから、気泡をチューブ内から排出するため、一般的には添加液ボトル26内に食塩水を手動で強制的に送っている。
本実施形態では、食塩水が添加液ボトル26内において少なくなった場合、電解電流値が変化することが分かっている。そのため、電解電流値に基づいて添加ポンプ27のオン、オフの時間を制御し、単位時間当たりの食塩水の供給量を制御することで、添加液ボトル26内に強制的に食塩水を送ることなく、自動的にチューブ内の気泡を排出することができる。その結果、適正なアルカリ性電解水及び酸性電解水を生成することができる。
このように本実施形態によれば、電解電流センサ23により検出された電解電流値及び電気分解前の添加液を含む水の温度に基づいて電解水の有効塩素濃度が所定の値になるように添加液の量を制御するため、水量センサを不要とし、有効塩素濃度を自動的に制御することができる。その結果、コストを抑えて制御を簡素化することができる。
また、本実施形態によれば、電解水が強酸性であっても、電解水のpH値をpH検出手段で検出することがなくなるため、センサの寿命を長期化することができる。
また、本実施形態によれば、純水の供給量、添加液の供給量及び濃度が変化しても電解電流値を一定にしておけば、一定のpH値、一定の有効塩素濃度が得られることとなる。その結果、水量センサを不要にすることが可能となる。加えて、添加液濃度の調整も不要となる。
また、本実施形態によれば、電解電流センサ23により検出された電解電流値に加えて、温度センサ25により検出された電気分解前の添加液を含む水の温度を補正値とし、制御部24は、電解水の有効塩素濃度が所定の値になるように電解電流値及び電気分解前の添加液を含む水の温度に基づいて制御するため、有効塩素濃度を自動的かつ高精度に制御することができる。
また、本実施形態によれば、添加液を電解槽21内に供給する添加ポンプ27の駆動のオン、オフ時間に基づいて添加液の単位時間当たりの供給量を制御するため、有効塩素濃度を自動的かつ高精度に制御することができる。
さらに、本実施形態の電解水生成装置20を内視鏡洗浄装置10に適用したことにより、電解水の有効塩素濃度が所定の値になるため、内視鏡11の洗浄効果及び消毒効果を高めることができる。
(実施例)
次に、本発明の実施例の電解水生成装置について説明する。なお、本実施例では、添加液には20%食塩水を用いている。
図6は本発明の実施例の電解水生成装置において電解電流値に対して酸性電解水生成量及びポンプデューティ比が変化した場合の有効塩素濃度、pH値を示す特性図である。図7は本発明の実施例の電解水生成装置において酸性電解水生成量とポンプデューティとの関係を示すグラフである。図8は本発明の実施例の電解水生成装置において酸性電解水の量を変化させたときの酸性電解水生成経過時間と有効塩素濃度との関係を示すグラフである。
図6において、酸性電解水生成量(ml/min)は、添加液である食塩水と純水とから生成される酸性電解水の量を示している。ポンプデューティ(%)は、添加液ボトル26から供給される添加液の流量である。図6では、純水の供給流量を変化させ、添加液を自動調整した結果を示している。
図6において、電解電流値を約5(A)とし、酸性電解水生成量(ml/min)を645、620、598、581、そして550に変化させた場合、有効塩素濃度が42〜44(mg/L)と略一定の値が得られた。また、酸性電解水生成量(ml/min)が550〜645の範囲内では、酸のpH値が2.55〜2.60、アルカリのpH値が11.50〜11.61と略一定の値が得られた。
さらに、電解電流値を約5(A)とし、ポンプデューティ(%)を2.64、2.41、2.55、2.13、そして1.89に変化させた場合、有効塩素濃度が42〜44(mg/L)と略一定の値が得られた。また、ポンプデューティ(%)を1.89〜2.64に変化させた場合、酸のpH値が2.55〜2.60、アルカリのpH値が11.50〜11.61と略一定の値が得られた。
図7にも示すように、酸性電解水生成量(ml/min)に追従するようにポンプデューティ(%)が変化することが分かった。
また、図8に示すように、酸性電解水の量を実線で示すノーマル(100%)、一点鎖線で示す少量(55%)、破線で示す大量(131%)、二点鎖線で示すオーバー(171%)に変化したときでも、開始120秒後には、ノーマル(100%)の場合には、有効塩素濃度が39(mg/L)、pH値が2.65となった。少量(55%)の場合には、有効塩素濃度が37(mg/L)、pH値が2.65となった。大量(131%)の場合には、有効塩素濃度が38(mg/L)、pH値が2.63となった。オーバー(171%)の場合には、有効塩素濃度が42(mg/L)、pH値が2.63となった。したがって、酸性電解水の量を変化させても、所定時間経過後には、有効塩素濃度及びpH値が略一定になることが分かった。
このように本実施例によれば、酸性電解水生成量(ml/min)及びポンプデューティ(%)の変化、すなわち、添加液の供給量、純水の供給量に変化があっても、電解電流値を一定に制御すれば、一定の有効塩素濃度、一定のpH値が得られることが判明した。
また、本実施例では、添加液の濃度に変化があっても、電解電流値を一定に制御すれば、一定の有効塩素濃度、一定のpH値が得られるのは自明である。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上記実施形態では、上記実施形態の電解水生成装置を内視鏡洗浄装置内に設置した例について説明したが、これに限定することなく、電解水生成装置を内視鏡洗浄装置の外側に設置してもよい。
10…内視鏡洗浄装置
11…内視鏡
13…洗浄槽
15…内視鏡支持部
17…上部導入部
20…電解水生成装置
21…電解槽
22…直流電源
23…電解電流センサ
24…制御部
25…温度センサ
26…添加液ボトル
27…添加ポンプ
28…逆止弁
29…純水タンク
30…供給ポンプ
31…減圧弁・電磁弁

Claims (2)

  1. 電解質を添加した添加液を含む水を収容した電解槽内の電極間に電圧を印加して電気分解し、電解水を生成する電解水生成装置であって、
    前記電解槽内に前記添加液を含む水を供給する添加ポンプと、
    前記電極間に供給する電解電流値を検出する電解電流センサと、
    前記添加液を含む水の温度を検出する温度センサと、
    前記電解電流値、前記添加液を含む水の温度、及び前記電解水の有効塩素濃度を示すデータが記録された記録手段と、
    前記有効塩素濃度が所定の値なるように前記添加ポンプのオン、オフ時間を制御する制御部と、を備え
    該制御部は、前記記録手段に記録された前記データを読み出し、該データを用いて前記電解電流センサにより検出された前記電解電流値及び前記温度センサにより検出された前記添加液を含む水の温度の値に基づいて、前記電解電流値が所定の範囲になるまで、フィードバック制御により前記添加ポンプのオン、オフ時間を制御することで、前記有効塩素濃度が所定の値となるように制御することを特徴とする電解水生成装置。
  2. 請求項1に記載の電解水生成装置と、
    前記電解水生成装置により生成された電解水を導入して内視鏡を洗浄又は消毒する洗浄槽と、
    を備えることを特徴とする内視鏡洗浄装置。
JP2018085042A 2018-04-26 2018-04-26 電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置 Active JP6621150B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085042A JP6621150B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018085042A JP6621150B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019188348A JP2019188348A (ja) 2019-10-31
JP6621150B2 true JP6621150B2 (ja) 2019-12-18

Family

ID=68388622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018085042A Active JP6621150B2 (ja) 2018-04-26 2018-04-26 電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6621150B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7199641B2 (ja) * 2019-02-25 2023-01-06 株式会社ノーリツ ミスト噴霧装置
CN115444955B (zh) * 2022-08-29 2024-05-31 杭州聚电科技有限公司 基于电解水的超声探头消毒装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3980720B2 (ja) * 1997-10-16 2007-09-26 サンデン株式会社 塩素発生器
JP4068267B2 (ja) * 1999-08-25 2008-03-26 本田技研工業株式会社 電解水生成装置
JP2002078678A (ja) * 2000-09-06 2002-03-19 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡用洗浄消毒システム
JP2005058948A (ja) * 2003-08-18 2005-03-10 Daikin Ind Ltd 電気分解方法及び電気分解装置
JP4353772B2 (ja) * 2003-11-07 2009-10-28 三洋電機株式会社 電解水生成装置
JP2007209859A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Kuriputon:Kk 医療用洗浄殺菌装置の排水処理方法および排水処理装置。

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019188348A (ja) 2019-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2571594B1 (en) Water treatment apparatus and sterilizing and cleansing method thereof
ES2676548T3 (es) Un aparato de limpieza CIP y un método de medida y control para usar en dicho aparato
ES2764576T3 (es) Generador electrolítico in situ
US20170298552A1 (en) Electrolyzed water generating device, electrolyte for generating electrolyzed water, and electrolyzed water for disinfection
US20170314179A1 (en) Washing machine, electrolyte for generating electrolyzed water, and electrolyzed water for rinse
KR100462639B1 (ko) 수처리장치
US10351445B2 (en) Electrolytic ion water generation method and electrolytic ion water generation apparatus
JP6621150B2 (ja) 電解水生成装置及び内視鏡洗浄装置
CN101448981B (zh) 产生过氧化氢
JP2010137165A (ja) 電解水生成装置
JP2011177321A (ja) 手指除菌装置
CN101454484A (zh) 电解池
CN101448980A (zh) 产生过氧化氢
JP2007209945A (ja) 軟水装置の運転方法
JP2011244866A (ja) 空気除菌装置
KR101984956B1 (ko) Tds를 이용하는 살균수기 및 그 제어 방법
JP2019025218A (ja) 電解水散布装置
JP4806359B2 (ja) 空気除菌装置
JP5289215B2 (ja) 空気除菌装置
JP2000218271A (ja) 電解装置
JP4371919B2 (ja) 空気調和機および電解水噴霧装置
JPH1033571A (ja) 口腔洗浄装置
JP2004223419A (ja) 塩素濃度制御装置
KR101562229B1 (ko) 전기포트 방식의 전해수 생성장치
JPH09189141A (ja) 水泳用プール水の殺菌消毒装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190419

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20190419

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6621150

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250