JP4949326B2 - 圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法 - Google Patents
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Description
この問題を解決する手法として、上記スラスト力を監視しながら、上もしくは下または上下のワークロールのスキューを変化させることで、ワークロール全体に作用する合力としてのスラスト力増減を一定に保つ方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
すなわち、本発明は上記の技術的知見に基づくものであって、本発明の解決すべき課題は、上記のような分割バックアップロールの圧下装置を持つ圧延機において、ワークロールの水平面内たわみが十分小さくなるような最適な分割バックアップロールの基準位置を決定して、分割バックアップロールの変形マトリックスを同定する方法を提供することである。
圧延機の寸法から規定される分割バックアップロールのあるアセンブリ側のワークロール軸心たわみの変形マトリックスであるワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための分割バックアップロール合計荷重を必要な水準数決定し、
目標とする分割バックアップロール合計荷重誤差範囲内とするために、前記各分割バックアップロール合計荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定して、圧延機のキスロール状態で所定の分割バックアップロール合計荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
圧延機の寸法から規定される分割バックアップロールのあるアセンブリ側のワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための主圧下荷重を必要な水準数決定し、
目標とする分割バックアップロール荷重誤差範囲内とするために、前記各主圧下荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定して、圧延機のキスロール状態で所定の主圧下荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
圧延機の寸法から規定される前記各装置を備えた側のワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための分割バックアップロール合計荷重を必要な水準数決定し、
前記各分割バックアップロール合計荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の分割バックアップロール合計荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の上下一方の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下一方の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下一方の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
圧延機の寸法から規定される前記各装置を備えた側のワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための主圧下荷重を必要水準数決定し、
前記各主圧下荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の主圧下荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の上下一方の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下一方の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下一方の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準回数求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
圧延機の寸法から規定される上下両方のロールアセンブリのワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための分割バックアップロール合計荷重を必要水準数決定し、
前記各分割バックアップロール合計荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる上下の分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記上下の分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の分割バックアップロール合計荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準として、
各キスロール締込み時の上下の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
圧延機の寸法から規定される上下両方のロールアセンブリのワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための主圧下荷重を必要水準数決定し、
前記各主圧下荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる上下の分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記上下の分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の主圧下荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の上下の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
この目標となる分割バックアップロール荷重分布になるように、分割バックアップロール荷重を測定しながら圧下位置を調整し、目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現する主圧下位置および分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法である。
上インナーハウジング15には、上ロールアセンブリ10が設けられている。上ロールアセンブリ10には分割バックアップロール21〜27が配され、上ワークロール13を支持している。
上ワークロールと分割バックアップロールの接触角は、図1におけるX軸のマイナス方向(出側)と分割バックアップロールとの角θiとして定義する。つまり、圧延機出側に配置された分割バックアップロール角の余弦は正値をとり、逆に圧延機入側の分割バックアップロール角の余弦は負値をとる。
そして、下インナーハウジング45には、一体型の下バックアップロール40が設けられ、下ワークロール43を支持している。
下ロールアセンブリ140は、下分割バックアップロール151〜157を備えている。入側分割バックアップロール152、154、156と出側分割バックアップロール151、153、155、157の配置は、図1における上インナーハウジング15および図3における上インナーハウジング115のものと同じである。また、上分割バックアップロール121〜127と下分割バックアップロール151〜157とは上下対称となっている。
図4のステップS01として、圧延機の寸法から弾性計算を介してワークロール変形マトリックスKW ijを作成しておく。通常、ワークロール変形マトリックスKW ijは、第i分割バックアップロールの軸方向位置におけるワークロール垂直方向たわみyW iとして、以下のように表される。
qx iは、第i番目の分割バックアップロール荷重をqi、ワークロールとの接触角をθiとすると、以下の式で表される。
cosθ1=−cosθ2=cosθ3=−cosθ4=…=cosθn
となる。
ここでは、上下ワークロールの水平方向たわみを小さくすることを目的としているため、上下ワークロール間に作用する水平方向力は無視できるとしている。
ここで、この荷重変化と軸心接近量aから算出されるワークロールの規格化水平面内たわみとの関係を(10)、(11)、(12)式および三平方の定理を用いて求めたものを表1に示す。
許容されるワークロール水平面内たわみは必要とする荷重測定精度によって変化するが、例えば測定されるバックアップロール荷重誤差を3%以内に抑える必要がある場合、表1から水平面内たわみ量は上下ワークロール径の和の割合として、0.3%以内を目標としたバックアップロール圧下方向荷重分布qtg iを設定することになる。
目標は(2)のワークロールの水平面内軸心たわみxW iを小さくすることであるが、xW iは分割バックアップロール水平方向圧下位置と同義ではない。なぜなら、ワークロールと分割バックアップロールは接触しているため、xW iは分割バックアップロールの空間位置と同義であるが、分割バックアップロール空間位置は、分割バックアップロール圧下位置から分割バックアップロールに作用する荷重による変形分だけ移動するからである。
ここで、このマトリックス成分が未知である場合には、次式に示すように各テンソルの対角要素が同一の値を持つものを仮に使用することも可能である(ステップS06)。各テンソル要素の単位はmm/kNである。
目標に未到達の場合は、図4のステップS05、つまり分割バックアップロール荷重測定から上記プロセスを再実行する。
目標の荷重に到達したところで、ステップS09として、分割バックアップロールの変形特性同定手順に移る。基準点からのバックアップロールを水平方向にΔuH i変位させた場合の各分割バックアップロールの荷重変化は、ΔuH iとの関係として以下の式で表される。
同様に、上記ステップS03からS09の操作を、ステップS02で決定した必要な荷重水準数だけ行う(ステップS10)。
ここで、締込み時の分割バックアップロール荷重分布を測定する。
現状の分割バックアップロール荷重分布qx iおよび目標分割バックアップロール荷重分布から、式(13)および(14)を用いて分割バックアップロール位置補正量Δuiを求める。ここで、KB ijは未知であったため、式(15)と同様のテンソルを仮定した。
分割バックアップロール位置修正量Δuiに従い、分割バックアップロール位置を変える。
上記の形態は請求項1および2に係る形態であり、請求項3および4についても全く同様の操作方法となる。また、請求項5および6については、上下どちらかの分割バックアップロールを動作させる場合は、請求項1および2と同様の操作になる。一方、請求項5および6において、上下の分割バックアップロールを同時に動作させることにより、上下共にワークロール水平面内たわみを小さく抑えることが出来る。このとき、ワークロール変形マトリックスおよび分割バックアップロール変形マトリックスは上下を結合させた形となり、以下の式で表すことが出来る。
9 ハウジング
10 ロールアセンブリ
13、43 ワークロール
15、45 インナーハウジング
17 主圧下装置
18 主荷重測定装置
21〜27 上分割バックアップロール
301〜307 上分割バックアップロール圧下装置
321〜327 上分割バックアップロール荷重測定装置
341〜347 上分割バックアップロール圧下位置測定装置
40 下分割バックアップロール
218 上下分割バックアップロール型板圧延機
219 ハウジング
110、140 ロールアセンブリ
113、143 ワークロール
115、145 インナーハウジング
117 主圧下装置
118 主荷重測定装置
121〜127 上分割バックアップロール
401〜407 上分割バックアップロール圧下装置
421〜427 上分割バックアップロール荷重測定装置
441〜447 上分割バックアップロール圧下位置測定装置
151〜157 下分割バックアップロール
601〜607 下分割バックアップロール圧下装置
621〜627 下分割バックアップロール荷重測定装置
641〜647 下分割バックアップロール圧下位置測定装置
Claims (8)
- 上下一方のロールアセンブリが軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、前記各分割バックアップロールにそれぞれ独立した圧下装置、荷重測定装置及び圧下位置測定装置を備えた圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法において、
圧延機の寸法から規定される分割バックアップロールのあるアセンブリ側のワークロール軸心たわみの変形マトリックスであるワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための分割バックアップロール合計荷重を必要な水準数決定し、
目標とする分割バックアップロール合計荷重誤差範囲内とするために、前記各分割バックアップロール合計荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定して、圧延機のキスロール状態で所定の分割バックアップロール合計荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - 上下一方のロールアセンブリが軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、前記各分割バックアップロールにそれぞれ独立した圧下装置、荷重測定装置及び圧下位置測定装置を備えた圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法において、
圧延機の寸法から規定される分割バックアップロールのあるアセンブリ側のワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための主圧下荷重を必要な水準数決定し、
目標とする分割バックアップロール荷重誤差範囲内とするために、前記各主圧下荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定して、圧延機のキスロール状態で所定の主圧下荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - 上下ともにロールアセンブリが軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、上下一方の前記各分割バックアップロールにそれぞれ独立した圧下装置、荷重測定装置及び圧下位置測定装置を備えた圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法において、
圧延機の寸法から規定される前記各装置を備えた側のワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための分割バックアップロール合計荷重を必要な水準数決定し、
前記各分割バックアップロール合計荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の分割バックアップロール合計荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の上下一方の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下一方の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下一方の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - 上下ともにロールアセンブリが軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、上下一方の前記各分割バックアップロールにそれぞれ独立した圧下装置、荷重測定装置及び圧下位置測定装置を備えた圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法において、
圧延機の寸法から規定される前記各装置を備えた側のワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための主圧下荷重を必要水準数決定し、
前記各主圧下荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の主圧下荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の上下一方の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下一方の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下一方の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準回数求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - 上下ともにロールアセンブリが軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、上下ともに前記各分割バックアップロールにそれぞれ独立した圧下装置、荷重測定装置及び圧下位置測定装置を備えた圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法において、
圧延機の寸法から規定される上下両方のロールアセンブリのワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための分割バックアップロール合計荷重を必要水準数決定し、
前記各分割バックアップロール合計荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる上下の分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記上下の分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の分割バックアップロール合計荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準として、
各キスロール締込み時の上下の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - 上下ともにロールアセンブリが軸方向に3分割以上に分割された分割バックアップロールによってワークロールを支持する機構を有し、上下ともに前記各分割バックアップロールにそれぞれ独立した圧下装置、荷重測定装置及び圧下位置測定装置を備えた圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法において、
圧延機の寸法から規定される上下両方のロールアセンブリのワークロール変形マトリックスを作成し、
変形特性同定のための主圧下荷重を必要水準数決定し、
前記各主圧下荷重で、かつ、力とモーメントのつり合いを保ちつつ、ワークロールの水平面内たわみをあらかじめ定めた所定の範囲内にする目標となる上下の分割バックアップロールの荷重分布を、前記水準数の分、前記ワークロール変形マトリックスを用いてあらかじめ求めておき、
前記上下の分割バックアップロールの圧下位置を事前に決定した位置に仮固定し、圧延機のキスロール状態で所定の主圧下荷重まで前記水準数回締め込み、これを主圧下位置の基準点として、
各キスロール締込み時の上下の分割バックアップロール荷重を測定し、
前記各キスロール締込みにおける目標となる上下の分割バックアップロール荷重分布との差から分割バックアップロール位置修正量を求めて、当該分割バックアップロール位置修正量に従い分割バックアップロール位置を修正し、
当該ロール位置修正によって目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現させた上下の分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - ワークロールの水平面内たわみ量の上下ワークロール径和に対する割合が0.3%以内となる分割バックアップロールの荷重分布を必要な水準数分あらかじめワークロール変形マトリックスを用いて求めておき、
この目標となる分割バックアップロール荷重分布になるように、分割バックアップロール荷重を測定しながら圧下位置を調整し、目標となる分割バックアップロール荷重分布を実現する主圧下位置および分割バックアップロール圧下位置を当該分割バックアップロール圧下位置の基準点として、
前記水準数回求めた主圧下位置及び分割バックアップロール圧下位置の基準点からの、バックアップロールを個々または複数個同時に変位させた場合の各分割バックアップロールの変位及び荷重変化を測定することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。 - 前記分割バックアップロール位置を修正する際に、バックアップロール位置修正量をバックアップロール荷重の目標値と測定値との差、ワークロール変形マトリックスとともに、仮定したバックアップロール系変形マトリックスに基づいて算出することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の圧延機の分割バックアップロールの変形マトリックス同定方法。
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