JP4949282B2 - クーラーボックス - Google Patents

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本発明は、主として投釣りに使用されるクーラーボックスの構造に関するものである。
一般に、釣人は、釣れた魚を保存するためにクーラーボックスを使用する。したがって、クーラーボックスは、第1に高い保冷力が要求される(例えば特許文献1参照)。また、クーラーボックスは、実釣において釣人が釣れた魚を容易且つ迅速に収容することができるものでなければならない。そのため、クーラーボックスの蓋部材には魚を内部に投入するための扉が設けられている(例えば特許文献2参照)。さらに、クーラーボックスは釣場に携行されるものであるから、釣道具を収容することができる道具箱として機能すれば、釣人にとって非常に便利である。例えば、非特許文献1及び非特許文献2には、餌箱や小物入れケース、シンカーホルダなどの付属品が側面に取り付けられたクーラーボックスが開示されている。
特に投釣りでは、釣人は、仕掛けをキャストした後、ロッドをロッドホルダに立て掛けて魚のヒットを待つ。釣人は、ヒットした魚を取り込むとき、あるいは仕掛けを回収するときは、ロッドホルダからロッドを取ってラインをリーリングする。そして、釣人は、ロッドを再びロッドホルダに仮置きし、仕掛けを手に取りながらヒットした魚を釣針から外したり、釣餌を付け替える。このとき、クーラーボックスが道具箱としての機能に加えてロッドを仮保持する機能(例えば非特許文献1及び非特許文献2のロッドスタンド)を備えていれば、釣人にとって魚の取り込みや釣餌の付替作業が容易となり、さらに便利なものとなる。
ところで、近年のクーラーボックスは両開きタイプのものが主流となっている。この種のクーラーボックスは、蓋部材の両サイドから開閉操作をすることができ、更に、蓋部材をクーラーボックス本体から取り外すことができるので便利である。しかしながら、魚釣りに用いられるクーラーボックスとしては、蓋部材の片サイドのみから開閉操作可能な従来の片開きタイプのものが好んで使用される場合がある。特に投釣りにおいては、以下の理由により、片開きタイプのクーラーボックスが専ら使用されている。つまり、投釣りにおいては、釣人は、上記付属品が取り付けられた側からクーラーボックスに対してアクセスする。そのため、付属品が取り付けられた側から蓋部材が開閉すれば、魚の取り込みや釣餌の付替作業に加え、釣った魚の投入動作を同じ側から行うことができるので、釣人にとって使い勝手がよい。言い換えれば、投釣りに使用されるクーラーボックスとしては、反対側が開閉する必要はない。仮に、投釣りに使用されるクーラーボックスとして両開きタイプのものを採用すると、使用勝手が変わらないにもかかわらずクーラーボックスの重量及び外形が大きくなるため好ましくない。
片開きタイプのクーラーボックスにおいては、一方の側面に蓋部材の開閉を実現するためのヒンジが取り付けられており、反対側の他方の側面に把手を兼ねた開閉装置が取り付けられている。本来、ヒンジは、クーラーボックス本体と蓋部材とを回動可能に連結するものである。クーラーボックスを洗うには、片開きタイプのクーラーボックスと言えども、両開きタイプのものと同様に、蓋部材とクーラーボックス本体とを分離することができる構造であることが好ましい。特許文献3乃至特許文献5には、蓋部材の分離を可能とする分離型ヒンジ(分離型蝶番)が開示されている。この分離型ヒンジは、クーラーボックス本体に固定される2つの固定部材と、これらの固定部材を連結して蓋部材の回動軸をなすとともにクーラーボックスの外部から取り外し可能な係合部材とにより構成されている。
特開2000−4752号公報 実開平5−7080号公報 実開昭58−168670号公報 実開昭57−63865号公報 実開昭57−71672号公報 2007シマノフィッシングタックルカタログ、株式会社シマノ、2007年2月2日、p.256 2007ダイワ釣用品総合カタログ、ダイワ精工株式会社、2007年2月1日、p.186
しかしながら、特許文献3乃至特許文献5に記載の分離型ヒンジは、クーラーボックス本体に対して蓋部材が閉じられた状態で、外部から係合部材を取り外すことが可能な構造となっている。そのため、上記分離型ヒンジを構成する係合部材に予期せぬ外力が加えられて該係合部材が外れ、上記分離型ヒンジが知らぬ間に解除されるおそれがある。言うまでもなく、収容物の保冷中に上記分離型ヒンジの連結が解除されると、クーラーボックスの冷気が外部に漏れて十分な保冷力を保持することができなくなる。また、携行時或いは車での運搬時の揺れによって内部に収容された保冷用の水が外部にこぼれ、釣人の衣服や車内を汚すという問題も生じ得る。また、外れた係合部材を紛失すると、蓋部材とクーラーボックス本体との密閉性を保持できなくなるため、もはやクーラーボックスとして機能しなくなる。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、片開きタイプのクーラーボックスにおいて、クーラーボックス本体に対する蓋部材の取り外しを可能にして該蓋部材の洗浄を容易にし、クーラーボックスの使用中は蓋部材とクーラーボックス本体とを確実に連結することが可能な回動支持機構を提供することにある。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係るクーラーボックスは、上面に第1開口が設けられ、該第1開口に連続する保冷室が区画されたクーラーボックス本体と、上記クーラーボックス本体に設けられ、上記第1開口を開閉するための蓋部材と、上記クーラーボックス本体の第1本体側面側に設けられ、上記蓋部材を、上記第1開口を閉塞する閉塞姿勢と上記第1開口を開放する開放姿勢との間で姿勢変化可能に回動支持する回動支持機構とを備えている。上記回動支持機構は、上記第1本体側面の上端部に設けられ、該第1本体側面に沿って水平方向に延びる第1支持軸と、上記蓋部材が上記クーラーボックス本体の上面に配置された状態で上記第1本体側面と略連続する上記蓋部材の第1蓋側面の下端部に設けられ、上記第1支持軸の周面に当接することによって上記蓋部材の上記クーラーボックス本体に対する位置決めを行う当接部と、上記蓋部材の上記第1蓋側面に設けられ、上記蓋部材が上記クーラーボックス本体の上面に配置された状態で上記第1支持軸と平行に配置される第2支持軸と、上記第2支持軸に回動自在に支持された支持部、及び該支持部から延出され、該支持部が回動することによって上記当接部と協働して上記第1支持軸を挟持するロック姿勢と上記第1支持軸から離反するロック解除姿勢との間で変位する鉤状部を有する回動部材とを備えている。上記鉤状部の外面は、上記ロック姿勢に変位した状態で上記蓋部材の上記第1蓋側面の一部を構成し、上記鉤状部の先端は、上記鉤状部が上記ロック姿勢に変位し且つ上記蓋部材が上記閉塞姿勢に姿勢変化した状態で上記クーラーボックス本体の上面に露出するよう構成されている。
蓋部材がクーラーボックス本体上面に配置されると、当接部が第1支持軸の周面に当接して、上記蓋部材がクーラーボックス本体に対して位置決めされる。このとき、蓋部材の第1蓋側面に設けられた回動部材が操作されて、該回動部材の鉤状部がロック解除姿勢からロック姿勢に回動されると、鉤状部が第1支持軸に係合する。この状態で、第1支持軸は、鉤状部と当接部とにより挟持されて、上記蓋部材がクーラーボックス本体に対して回動可能に支持される。蓋部材に設けられた鉤状部及び当接部は、蓋部材の回動に伴って回動する。鉤状部の外面は、鉤状部が上記ロック姿勢に変位した状態で蓋部材の第1蓋側面の一部を構成している。この状態で、鉤状部の先端は第1蓋側面の内部側へ入り込んでいる。鉤状部と第1支持軸との係合は、鉤状部の先端を操作することにより解除可能であるが、このような状態では、釣人は鉤状部の先端をクーラーボックスの外部から操作することができない。また、クーラーボックスの回動支持機構に予期せぬ外力が加えられたとしても、鉤状部と第1支持軸との係合が簡単に解除されることはない。
一方、鉤状部が上記ロック姿勢に変位し且つ上記蓋部材が上記開放姿勢に姿勢変化すると、鉤状部の先端がクーラーボックス本体の上面に露出される。この状態で、釣人は、鉤状部の先端をクーラーボックス本体の上面から操作することが可能となり、つまり、鉤状部と第1支持軸との係合を解除することが可能となる。
このように本発明のクーラーボックスが構成されているため、蓋部材をクーラーボックス本体から取り外すことが可能である。しかも、回動支持機構によってクーラーボックス本体に蓋部材が連結された状態では、回動支持機構による蓋部材の連結が外部から不用意に解除されることはない。これにより、クーラーボックスの使用中、つまりクーラーボックス本体の上面が蓋部材で閉じられた状態では、クーラーボックス本体と蓋部材とを確実に連結することが可能となる。また、クーラーボックスの使用後は、釣人は、クーラーボックス本体から蓋部材を取り外して蓋部材及びクーラーボックス本体を容易に洗浄することが可能となる。
(2) 上記鉤状部の先端は、上記鉤状部が上記ロック姿勢に変位し且つ上記蓋部材が上記開放姿勢に姿勢変化した状態で上記クーラーボックス本体の上面に突出している。
この構成により、釣人は、鉤状部の先端を操作し易くなる。また、鉤状部の先端を下方側へ押し込むという簡単な操作をすることで、鉤状部と第1支持軸との係合を容易に解除することが可能になる。
(3) 上記鉤状部が上記ロック姿勢に変位した状態で、該鉤状部の外面と上記蓋部材の上記第1蓋側面とが同一平面上で連続するように構成されている。
この構成により、第1蓋側面において鉤状部と蓋部材との隙間や段差が殆どなくなり、外部から鉤状部の先端にアクセスされるおそれが著しく低減する。
(4) 本発明のクーラーボックスは、上記第1本体側面とは反対側の第2本体側面側に設けられた係合機構と、上記蓋部材の上面の上記第2本体側面側に姿勢変化可能に設けられた操作部材とを更に備える。係合機構は、上記閉塞姿勢において上記蓋部材と上記クーラーボックス本体とを係合する。操作部材は、その姿勢に応じて上記係合機構による係合状態を解除する。
この構成により、釣人は、クーラーボックスの外観を見ることにより、より詳細には、蓋部材の上面に設けられた操作部材の位置を確認することにより、蓋部材の開方向のみならず、クーラーボックスの向きを容易に把握することができる。また、仮にクーラーボックスに付属品が取り付けられている場合は、その位置を容易に特定することが可能となる。
(5) 本発明のクーラーボックスは、上記蓋部材に設けられた凹陥部と、上記凹陥部の底面に設けられた第2開口を開閉するための扉とを更に備える。凹陥部は、蓋部材の上面から上記第1蓋側面とは反対側の第2蓋側面に亘って開放されている。
釣人は、実釣において上記扉をあけて第2開口を開放することにより、蓋部材を開放させることなく該2開口を通じて釣れた魚をクーラーボックス内部に収容することができる。第2開口が開放された際に、第2開口の周縁に砂やゴミなどが付着する場合がある。本発明のクーラーボックスでは、第2開口を有する凹陥部が蓋部材の上面から第2蓋側面に亘って開放されている。そのため、砂やゴミなどの付着物を第2蓋側面側へ掃き出すようにして容易に除去することが可能となる。
(6) 本発明のクーラーボックスには、シンカーホルダ及び餌箱の双方若しくはいずれか一方が取り付けられている。これらシンカーホルダ及び餌箱は、上記第1本体側面とは反対側の第2本体側面に取り付けられている。ここに、シンカーホルダとは、シンカーを保持するためのものである。また、餌箱とは、魚釣りに用いられる釣餌を収容するためのものである。
この構成により、実釣時において、釣人は、第2本体側面側からクーラーボックスにアクセスすることによって、釣れた魚をクーラーボックスに投入することや、仕掛けの交換作業、餌の交換作業などを行うことができる。
(7) 上記当接部は、上記第1支持軸の少なくとも一部を収容する溝部を有する。
この構成により、第1支持軸が溝部に収容されることで、クーラーボックス本体の上面における蓋部材の位置決めが容易となる。
(8) 上記回動支持機構は、上記クーラーボックス本体に取り付けられた第1ヒンジ部と、上記蓋部材に取り付けられた第2ヒンジ部とを更に備える。第1ヒンジ部は、上記第1支持軸を有する。第2ヒンジ部は、上記当接部、上記第2支持軸及び上記回動部材を有する。
この構成により、上記回動支持機構が具体的に実現される。
(9) 本発明のクーラーボックスは、上記クーラーボックス本体に設けられた本体側掛止部と、上記蓋部材の上面に面して配置される上面操作部、及び上記蓋部材の側面に面して配置される側面操作部を有し、上記上面操作部の上方向への移動と上記側面操作部の内側方向への移動とが連動するように上記蓋部材に設けられた操作部材と、上記蓋部材に設けられ、上記本体側掛止部と係合する係合位置方向に付勢されており、上記上面操作部が上方向へ引き上げられ又は上記側面操作部が内側方向へ押圧されることにより上記係合位置から解除位置へ移動する蓋側掛止部と、上記蓋側掛止部を上記本体側掛止部と係合する係合位置方向に付勢する付勢部材とを更に備える。
このクーラーボックスでは、上面操作部の上方向への移動と側面操作部の内側方向への移動とが連動するため、蓋部材の開操作の際に、上面操作部による操作と側面操作部による操作との2通りの操作を選択することができる。例えば、クーラーボックスの側方の空間が狭くて側面操作部の操作が困難な場合には、上面操作部を上方向に引き上げることによって、蓋部材の開操作を行うことができる。これにより、蓋部材の開操作を容易に行うことができる。
(10) 本発明のクーラーボックスは、上記蓋部材に組み込まれて、上記クーラーボックス本体に設けられた本体側掛止部に係脱する蓋側掛止部と、上記蓋側掛止部を上記本体側掛止部と係合する係合位置方向へ付勢している付勢部材と、上記蓋側掛止部を上記係合位置より解除位置へ切り換える操作部材とを更に備える。上記操作部材は、上記蓋部材の上面に面して配置される上面操作部と、上記蓋部材の側面に面して配置される側面操作部とを有し、上記上面操作部の上方向への移動と上記側面操作部の内側方向への移動とが連動するように上記蓋部材に設けられ、上記蓋側掛止部は、上記蓋部材に設けられて上記本体側掛止部を下開口より挿入可能な空間部に配置され、上記付勢部材により上記空間部を形成している外側立壁部の内面方向へ付勢され、上記上面操作部を上方向に引き上げる又は上記側面操作部を上記蓋部材の外側から内側方向へ押圧することにより上記付勢部材の付勢力に抗し回動されて上記係合位置より解除位置へ切り換えられる。
このように構成されたクーラーボックスであっても、上面操作部の上方向への移動と側面操作部の内側方向への移動とが連動するため、蓋部材の開操作の際に、上面操作部による操作と側面操作部による操作との2通りの操作を選択することができる。例えば、クーラーボックスの側方の空間が狭くて側面操作部の操作が困難な場合には、上面操作部を上方向に引き上げることによって、蓋部材の開操作を行うことができる。これにより、蓋部材の開操作を容易に行うことができる。
(11) 上記操作部材は、上記上面操作部と上記側面操作部との間に設けられた回転軸を中心に揺動可能に設けられる。
この構成により、上面操作部を引き上げると、操作部材が回転軸を中心に回動し、側面操作部が内側方向に移動する。また、側面操作部を内側方向に押圧すると、操作部材が回転軸を中心に回動し、上面操作部が上方へ移動する。このように、このクーラーボックスでは、簡易な構造で上面操作部と側面操作部とを連動させることができる。
(12) 上記操作部材と上記蓋側掛止部とは別体であり、上記操作部材の動きを上記蓋側掛止部に伝達する伝達部をさらに備える。
この構成によれば、操作部材と蓋側掛止部とは別体であり、操作部材の動きが伝達部によって蓋側掛止部に伝達される。このため、操作部材と蓋側掛止部の動作の自由度を向上させることができる。例えば、操作部材と蓋側掛止部とが別体であれば、操作部材の移動量を蓋側掛止部の移動量と比べて大きくすることも容易であり、操作部材を少し操作しただけで誤って蓋が開いてしまうことを防止することができる。また、蓋側掛止部を操作部材の動きに連動して操作部材と同方向に移動させることに限らず、操作部材と異なる方向に移動させることも可能である。
(13) 上記蓋側掛止部は、上記操作部材と横並びに一体に形成されている。
この構成により、蓋側掛止部が操作部材と横並びに一体に形成されているため、部品点数を削減することができる。
(14) 上記操作部材は、上記蓋部材の上面と側面とに亘って設けられた凹部に取り付けられ、上記上面操作部から上記側面操作部までに亘る部分が外部に露出する。
このクーラーボックスでは、操作部材のうち、上面操作部から側面操作部までに亘る部分が外部に露出しているため、釣人が触れることができる部分が大きい。このため、操作部材の操作を行い易くすることができる。
(15) 上記操作部材の外面は、上記蓋部材の上面および側面と面一となっている。
この構成によれば、操作部材の外面が蓋部材の上面および側面と面一となっているため、クーラーボックスの美観を向上させることができる。
(16) 上記付勢部材は、圧縮コイルバネである。
この構成により、ねじりコイルバネが用いられる場合と比べて、蓋側掛止部から伝わる力に対して効率よく反力を生じさせることができる。
(17) 上記蓋側掛止部の下端には、上記本体側掛止部と係合する爪部が設けられており、
上記蓋側掛止部の上端には、上記圧縮コイルバネが取り付けられるバネ取付部が設けられている。
この構成により、バネ取付部への圧縮コイルバネの取付を容易に行うことができる。
(18) 上記付勢部材は、上記蓋側掛止部の上記本体側掛止部と反対側に設けられた円錐バネである。
この構成により、円錐バネが圧縮された状態において軸方向長さを短くすることができる。そのため、蓋側掛止部の箱側掛止部と反対側の空間が狭い場合でも、付勢部材を容易に配置することができる。
本発明によれば、片開きタイプのクーラーボックスにおいて、クーラーボックス本体に対する蓋部材の取り外しを可能にして該蓋部材の洗浄を容易にし、且つ、クーラーボックスの使用中は蓋部材とクーラーボックス本体とを確実に連結することが可能となる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
〈クーラーボックス100の概略〉
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックス100の外観を示す斜視図である。図1には、正面側から見たクーラーボックス100の斜視外観が示されており、図2には、背面側から見たクーラーボックス100の斜視外観が示されている。
クーラーボックス100は、魚釣り等のレジャーに使用され、主に、釣れた魚や飲料水等を冷蔵することができる。このクーラーボックス100は、本体2(本発明のクーラーボックス本体に相当)と、上蓋3(本発明の蓋部材に相当)とを備えている。上蓋3は、本体2の上面102に設けられた開口84(本発明の第1開口に相当)を開閉するためのものである。上蓋3は、本体2に対して開閉自在に設けられている。本実施形態に係るクーラーボックス100は、片側のみから一方向に上蓋3を開閉操作することが可能に構成されており、所謂片開きタイプのものである。図1(A)及び図2(A)には、上蓋3によって開口84が閉塞された閉塞姿勢が示されており、図1(B)及び図2(B)には、上蓋3によって開口84が開放された開放姿勢が示されている。
〈本体2〉
本体2は、樹脂(典型的にはポリプロピレン)により成形されており、図1及び図2に示されるように、略直方体形状に形成されている。具体的には、本体2は、一対の本体短側壁21,22と、一対の本体長側壁23,24と、底壁25とによって構成されている。本体短側壁21,22はいずれも直方体形状の短手方向の側面を形成しており、詳細には、本体短側壁21が本体2の左側面を形成し、本体短側壁22が本体2の右側面を形成している。また、本体長側壁23,24はいずれも直方体形状の長手方向の側面を形成しており、詳細には、本体長側壁23が本体2の前面104(本発明の第2本体側面に相当)を形成し、本体長側壁24が本体2の後面106(本発明の第1本体側面に相当)を形成している。
本体2の内部には、保冷室80が区画形成されている。この保冷室80は、側壁21〜24及び底壁25の内面によって区画されている。保冷室80は、図1及び図2の(B)に示されるように、本体2の開口84に連続している。つまり、保冷室80は、上方が開口84によって外部に開放されている。開口84の開口縁部28は滑面に形成されている。後述されるように、上蓋3が閉じられたときは、上蓋3に設けられたシール部材36が開口縁部28に当接され、これにより、上蓋3は液密的に本体2と接触することになる。また、保冷室80を区画する側壁21〜24及び底壁25の内部には、断熱材が封入されている。この断熱材は、典型的には発泡ポリウレタン、発泡スチロールその他発泡樹脂が採用される。ただし、発泡樹脂に代えて真空断熱パネルが配置されてもよい。
〈上蓋3〉
図1及び図2に示されるように、上蓋3は、本体2の上面102の外形形状に対応して矩形の板状に形成されている。そのため、上蓋3が本体2の開口84を閉塞した状態では、上面視において、上蓋3は本体2の外形形状と一致する。したがって、上蓋3が本体2の開口84を閉塞した状態では、上蓋3と本体2との間に若干の隙間が生じるものの、上蓋3の側面と本体2の側面とは同一面上で略連続することになる。
上蓋3は、本体2と同様に、樹脂(典型的にはポリプロピレン)により成形されている。上蓋3の内部は中空状に形成されており、その内部に断熱材が封入されている。上蓋3は、後述される回動支持機構120(本発明の回動支持機構に相当)によって本体2に回動可能に支持されている。これにより、上蓋3は、本体2の開口84を閉塞する閉塞姿勢と開口84を開放する開放姿勢とに姿勢変化可能となる。なお、回動支持機構120の構成および動作については後述される。
〈扉88〉
図3は、上蓋3に設けられた扉88を示す部分斜視図である。
図1乃至図3に示されるように、上蓋3の上面112には、上蓋3に比べて小さい扉88(本発明の扉に相当)が設けられている。図3には、扉88が開けられた状態が示されている。この扉88は、上蓋3の上面112に設けられた矩形状の投入口89(本発明の第2開口に相当)を開閉するためのものである。図3に示されるように、上蓋3の上面112には、上蓋3の厚み方向へ凹んだ凹陥部90(本発明の凹陥部に相当)が形成されている。投入口89は、凹陥部90の底面91に形成されている。この投入口89は、上蓋3が本体2に対して閉じられた状態で、保冷室80に連通している。本実施形態では、投入口89は、投釣りの対象魚(例えば鱚など)が挿通可能なサイズに形成されている。もちろん、上記対象魚に限られず、必要に応じて保冷室に投入される収容物(飲料ボトルや氷など)が挿通可能に形成されていてもよい。
図3に示されるように、凹陥部90の後端部94(クーラーボックス100の背面側の端部)に軸92が設けられている。一方、扉88の一端には軸受け93が設けられている。軸受け93には、軸92を回動可能に支持する軸孔が形成されており、この軸孔に軸92が挿通されている。これにより、扉88は、軸受け93を介して軸92の周方向に回動可能となる。本実施形態では、扉88は、上蓋3の開閉方向と同じ方向に開閉されるように支持されている。
扉88の裏面には、凹陥部90の底面91の形状に対応して形成された蓋部95が設けられている。蓋部95は、例えば、弾性を有する部材(NBRやシリコンなど)で構成されている。扉88が閉じられると、蓋部95の周縁が投入口89の周縁に当接して密着する。扉88の前方側(クーラーボックス100の正面側)にレバー96(図1参照)が回動可能に設けられている。レバー96の先端には鉤状のフック97が設けられている。一方、凹陥部90の前方側には、フック97と係合可能な係合片98が水平方向に延設されている。投入口89に対して扉88が閉じられると、係合片98にフック97が掛け止められる。これにより、扉88は、投入光89を閉じた状態を維持することができる。また、レバー96が操作されると、フック97と係合片98との係合が解除されて、扉88を開けることが可能になる。
本実施形態では、図3に示されるように、凹陥部90は、上蓋3の上面112から上蓋3の正面側の側面114(本発明の第2蓋側面に相当)に亘って設けられている。つまり、凹陥部90は、上蓋3の上面112及び側面114それぞれに開放されている。したがって、投入口89の周縁に砂や塵埃などが付着したとしても、この付着物を側面114側へ掃き出すようにして除去することができる。また、投入口89の周辺を水洗いすることによって、投入口89だけでなく凹陥部90の前方側へ水とともに砂や塵埃を洗い流すことができる。これにより、凹陥部90内に砂や塵埃などの付着物の洗い残しが生じることはない。なお、底面91を側面114側へ下り傾斜させてもよい。このように底面91を傾斜させることで、凹陥部90の前方側へ水が流れやすくなり、上記付着物を容易に洗い流すことができる。
〈開閉装置1Aの概略〉
図1及び図2に示されるように、クーラーボックス100の前面104には、本体2の開口84が上蓋3で閉じられた状態で上蓋3と本体2とを一時的にロックし、所定の操作が行われることにより上記ロックを解除する開閉装置1Aが設けられている。この開閉装置1Aの構成及び動作については後段で詳細に説明される。
〈回動支持機構120〉
図2(A)に示されるように、クーラーボックス100の背面には、2つの回動支持機構120が設けられている。回動支持機構120は、図1及び図2に示されるように、クーラーボックス100の背面側のみに設けられている。回動支持機構120は、本体2の後面106と上蓋3の背面側の側面116(本発明の第1蓋側面に相当)とに亘って取り付けられている。この回動支持機構120は、本体2に対して上蓋3を回動可能に支持するものであり、詳細には、開口84を閉塞する閉塞姿勢と開口84を開放する開放姿勢との間で姿勢変化可能に上蓋3を本体2に支持するものである。本実施形態では、クーラーボックス100の背面において、2つの回動支持機構120が幅方向に隔てられて配置されている。以下、クーラーボックス100の背面から見て左側の回動支持機構120の構成及び動作について説明される。なお、各回動支持機構120は同じ構成を有しているため、本実施形態では、右側の回動支持機構120の構成の説明は省略される。
図4は、回動支持機構120の構成を示す部分拡大図である。
回動支持機構120は、図4に示されるように、本体側ヒンジ121(本発明の第1ヒンジ部に相当)と、蓋側ヒンジ122(本発明の第2ヒンジ部に相当)とにより構成されている。本体側ヒンジ121は、本体2の後面106の上端部に取り付けられている。また、蓋側ヒンジ122は、上蓋3の側面116の下端部に取り付けられている。これら本体側ヒンジ121と蓋側ヒンジ122とは、互いに連結可能であり、且つ、連結解除可能に構成されている。図4の(A)には、本体側ヒンジ121と蓋側ヒンジ122とが連結した状態が示されており、図4の(B)には、本体側ヒンジ121と蓋側ヒンジ122との連結が解除された状態が示されている。
〈本体側ヒンジ121〉
図5は、本体側ヒンジ121の構成を示す部品図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(D)は(A)における切断線VD−VDの断面図である。
図5に示されるように、本体側ヒンジ121は、横長の長方形状に形成された板状の台座125を備える。台座125は、樹脂を型で射出成形することにより得られる。台座125には、その表面127の上部から台座125の上面129に亘って切り欠かれた凹部131が設けられている。凹部131は、台座125の長手方向(図5(A)の左右方向)に長い形状に形成されている。
本体側ヒンジ121は、支軸139(本発明の第1支持軸に相当)を有する。支軸139は、凹部131内に取り付けられている。この支軸139は、凹部131を台座125の長手方向に渡すように取り付けられている。支軸139は、例えば、海水などによる腐食に強い耐食性鋼材(例えばステンレス)で構成されている。もちろん、樹脂で構成されていてもよい。凹部131内の右側面133には、台座125を図4(A)の左右方向へ貫通する孔135(図5(C)参照)が設けられている。また、凹部131内の左側面134には、裏面128から表面127へ向けて切り欠かれた溝137(図5(D)参照)が設けられている。溝137は、深さ方向へ先細りのテーパ状に形成されている。支軸139は、その一方端が孔135に支持され、他方端が溝137に支持されている。この支軸139に、後述される係合レバー123(図7参照、本発明の回動部材に相当)のフック172が係合される。
台座125の裏面128側には、長手方向(図5(A)の左右方向)に隔てられた2つのピン141が設けられている。ピン141は、裏面128に垂直な方向へ突出している。本体側ヒンジ121が本体2の後面106に取り付けられる際に、ピン141が後面106に形成された図示しない孔に挿入される。これにより、後面106において本体側ヒンジ121の取付位置が位置決めされる。この状態で、凹部131の底面に設けられた貫通孔143にネジなどの締結具が締め込まれることにより、本体側ヒンジ121が本体2の後面106に固定される。本体側ヒンジ121が本体2の後面106に固定されることにより、支軸139は、図4に示されるように、後面106に沿って水平方向(図4の左右方向)へ延出される。
〈蓋側ヒンジ122〉
図6は、蓋側ヒンジ122の構成を示す部品図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(D)は(A)における切断線VID−VIDの断面図である。
図6に示されるように、蓋側ヒンジ122は、横長の長方形状に形成された板状の台座147を備える。台座147は、樹脂を型で射出成形することにより得られる。台座147には、その表面149の中央付近に凹部153が設けられている。凹部153は、台座147の長手方向(図6(B)の左右方向)に長い形状に形成されている。
蓋側ヒンジ122は、支軸155(本発明の第2支持軸に相当)を有する。支軸155は、凹部153内に取り付けられている。この支軸155は、凹部153を台座147の長手方向に渡すように取り付けられている。支軸155は、例えば、海水などによる腐食に強い耐食性鋼材(例えばステンレス)で構成されている。もちろん樹脂で構成されていてもよい。凹部153内の両側面157それぞれには、台座147の裏面150から表面149へ向けて切り欠かれた溝159(図5(D)参照)が設けられている。溝159は、深さ方向に先細りのテーパ状に形成されている。支軸155は、その両端それぞれが両側面157それぞれに設けられた溝159に支持されている。この支軸155に、後述される係合レバー123(図7参照)の支持部165(本発明の支持部に相当)が回動可能に軸支される。
凹部131の底面には、裏面150側へ貫通する2つの貫通孔161が設けられている。貫通孔161は、長手方向(図5(A)の左右方向)に隔てられている。後述される係合レバー123の支持部165が支軸155に支持され、その状態で蓋側ヒンジ122の裏面150を上蓋3の側面116に当接させて、貫通孔161にネジなどの締結具を締め込むことにより、蓋側ヒンジ122が側面116に固定される。蓋側ヒンジ122が上蓋3の側面116に固定されることにより、支軸155は、図4に示されるように、側面116に沿って水平方向(図4の左右方向)へ延出される。言い換えると、上蓋3が本体2の上面102に配置された状態で、支軸155は、本体側ヒンジ121の支軸139と平行に配置される。
各貫通孔161の近傍に突起132が設けられている。突起132は、上蓋3が本体2に取り付けられた状態で、上蓋3の開方向の姿勢を規制するものである。突起132は、凹部131の底面から表面149へ向けて垂直に突出している。図7(D)に示されるように、突起132の突出端は、表面149に達している。上蓋3が開方向へ回動されると、突起132の突出端が後述される凹凸面178に当接して、上蓋3の姿勢が規制される。
蓋側ヒンジ122には、2つの当接部162が設けられている。当接部162は、台座147の貫通孔161付近から下方(図6(A)の下方)へ延出されている。したがって、蓋側ヒンジ122が側面116に取り付けられた状態で、当接部162は、側面116の下端部に配置される。当接部162の延出端には、溝163が形成されている。本体側ヒンジ121と蓋側ヒンジ122とを連結する際に、溝163と本体側ヒンジ121の支軸139とを位置合わせしてから本体2の上面102に上蓋3が配置されると、本体側ヒンジ121の支軸139が溝163に収容される。このとき、支軸139の周面が溝163の内面に当接される。これにより、本体2の上面102に対して上蓋3が位置決めされる。
〈係合レバー123〉
図7は、係合レバー123の構成を示す部品図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図である。また、図8は、蓋側ヒンジ122に係合レバー123が取り付けられた状態を示す斜視図である。なお、図8は、上蓋3を裏面側から見た斜視図である。
係合レバー123は、蓋側ヒンジ122に取り付けられるものであり、図7に示されるように、支持部165と、アーム170(本発明の鉤状部に相当)とを有する。支持部165は円筒状に形成されており、その内部に貫通孔167が形成されている。貫通孔167は、蓋側ヒンジ122の支軸155を挿通可能なサイズに形成されている。蓋側ヒンジ122の支軸155が貫通孔167に挿通されることにより、支軸155を中心に係合レバー123が回動自在に支持される。
アーム170は、支持部165から貫通孔167と直交する方向に延出されている。このアーム170は、側面視で鉤状に形成されている。詳細には、アーム170の延出端に、鉤状に屈曲形成されたフック172が設けられている。このフック172の内側面には窪み174が形成されている。窪み174は、本体側ヒンジ121の支軸139の外周面に対応して、湾曲状に形成されている。なお、本実施形態では、図8に示されるように、係合レバー123は、フック172の先端172が上蓋3の側面116に対向するように蓋側ヒンジ122に取り付けられる。
アーム170の外面176には、凹凸面178が設けられている。凹凸面178は、複数の凸状のリブが連続して形成されてなる。上蓋3が本体2に取り付けられた状態で、上蓋3が開方向へ回動されると、突起132が凹凸面178に当接される。このとき、突起132の突出端の角が凹凸面178に引っ掛かり、上蓋3の回動姿勢を確実に規制する。また、凹凸面178は、釣人によって押圧操作される部分でもある。凹凸面178が凹凸状に形成されているため、釣人は、押圧操作時に指を滑らすことなく係合レバー123を操作することができる。
〈上蓋3の取り付け動作〉
以下、図9が参照されつつ、上蓋3を本体2の上面に取り付ける動作について説明される。図9は、回動支持機構120の縦断面構造を示す部分断面図である。図9の(A)には、係合レバー123のロックが解除された状態が示されており、(B)には、係合レバー123によるロック状態が示されている。
上蓋3が本体2の上面102に配置されると、当接部162の溝163に本体側ヒンジ121の支軸139が挿入される。これにより、上蓋3が本体2に対して位置決めされる(図9(A)参照)。このとき、係合レバー123のアーム170は、図9(A)に示されるように、フック172が支軸139から離反する姿勢(ロック解除姿勢)を保持する。
そして、凹凸面178が押圧されるなどして、蓋側ヒンジ122に設けられた係合レバー123が操作されて、係合レバー123のアーム170がロック解除姿勢から矢印184の方向へ回動されると、アーム170のフック172が支軸139に係合してロック姿勢となる(図9(B)参照)。詳細には、フック172の先端173が支軸139に押し付けられると、フック172が支軸139の外方向へ撓まされる。そして、先端173が支軸139を通過すると、フック172の窪み174に支軸139が嵌め入れられ、それと同時に、先端173の撓みが復元される。一旦、窪み174に支軸139が入り込むと、先端173の撓みが元の状態に戻されるため、支軸139はフック172から容易に外れない構造となっている。この状態で、支軸139は、アーム170のフック172と当接部162の溝163とにより挟持されて、上蓋3が本体2の上面102に対して開閉可能に支持される。
係合レバー123および当接部162は、上蓋3の開閉動作にともなって同じ方向に回動する。アーム170の外面176は、アーム170が上記ロック姿勢に変位した状態で、上蓋3の側面116の一部を構成している。具体的には、図9(B)に示されるように、アーム170が上記ロック姿勢にある状態で、外面176と側面116とが同一平面上で連続している。この状態で、フック172の先端は側面116の内部側へ入り込んでいる。フック172と支軸139との係合は、フック172の先端173を操作することにより解除可能であるが、アーム170が上記ロック姿勢にある状態では、釣人は、フック172の先端173をクーラーボックス100の外部から操作することができない。また、回動支持機構120に予期せぬ外力が加えられたとしても、フック172と支軸139との係合が簡単に解除できないようになっている。
〈上蓋3の取り外し動作〉
以下、図10及び図11が参照されつつ、上蓋3を本体2から取り外す動作について説明される。図10は、上蓋3が開放姿勢にあるときの回動支持機構120の縦断面構造を示す部分断面図である。図11は、上蓋3が開放姿勢にあるときの回動支持機構120の縦断面構造を示す部分斜視図である。
フック172が上記ロック姿勢にある状態で、開方向へ上蓋3が回動されると、上蓋3は、所定の開放姿勢で静止する。具体的には、蓋側ヒンジ122の凹凸面178が本体側ヒンジ121の突起132に当接することにより、上蓋3の開方向への姿勢変化が規制される。上蓋3が閉塞姿勢から開放姿勢まで回動されると、上蓋3の回動動作に伴ってフック172も回動して、図10及び図11に示されるように、その先端173が本体2の上面102に露出される。なお、フック172の先端173が上面102に突出するように構成されていてもよい。この状態で、釣人は、フック172の先端173を操作することが可能となる。特に、先端173が上面102に突出していれば、釣人は先端173の操作が容易となる。具体的には、フック172の先端173を支軸139から離れる方向(矢印186参照)へ押さえつつ下方へ押し込むことが可能となる。フック172の先端173が下方へ押し込まれると、フック172と当接部162との挟持が弛み、フック172と支軸139との係合が解除される。
このように、本実施形態のクーラーボックス100では、上蓋3を本体2から取り外すことができるため、釣人は、クーラーボックス100の使用後に、本体2から上蓋3を取り外して、上蓋3を容易に洗浄することが可能となる。また、回動支持機構120によって本体2に上蓋3が連結された状態では、回動支持機構120による上蓋3と本体2との連結が外部から不用意に解除されない。そのため、クーラーボックス100の使用中、つまり本体2の上面102が上蓋3で閉じられた状態において、本体2と上蓋3とを確実に連結することが可能となる。
本実施形態に係るクーラーボックス100は、例えば、図12に示されるように用いられる。図12は、クーラーボックス100に付属品が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図12に示されるように、クーラーボックス100の本体2にはシンカーホルダ201と、餌箱202とが取り付けられている。シンカーホルダ201は、シンカーを保持するためのものであり、餌箱202は釣餌を収容するためのものである。シンカーホルダ201及び餌箱202は、いずれも、本体2の前面104に取り付けられている。シンカーホルダ201は、前面104の左下部に配置されており、餌箱202は、前面104の右上部に配置されている。また、正面から見て右側面の前面104側には、釣り竿を仮置きするためのロッドホルダ204が取り付けられている。また、正面から見て左側面には、他の釣道具を収容するための小物ケース206が取り付けられている。これら各付属品の取り付けは、ビスなどの固定具や吸盤などの周知の手法で行われる。
このように各付属品が本体2の前面104に取り付けられ、或いは前面104側からアクセス可能な位置に配置されることにより、釣人は、実釣時において、前面104側からクーラーボックス100にアクセスすることで、釣れた魚をクーラーボックスに投入することや、仕掛けの交換作業、餌の交換作業などを行うことができる。
〈開閉装置1Aの構成〉
以下、図1及び図13が参照されて、開閉装置1Aの構成及び動作について説明される。図13は、図1における切断線XIII−XIIIの断面構造を示す概略図である。
開閉装置1Aは、図1及び図13に示されるように、本体側掛止部4、操作部5(本発明の操作部材に相当)、蓋側掛止部15などを備えている。本体側掛止部4は本体2側に組み込まれ、操作部5、蓋側掛止部15は上蓋3側に組み込まれる。なお、本体側掛止部4及び蓋側掛止部15が、本発明の係合機構に相当する。
〈本体側掛止部4〉
図13に示されるように、本体側掛止部4は、第1本体側凹部26の奥壁に設けられている。本体側掛止部4は、軸部材41と、軸部材41を水平に支持するブラケット42とを有している。軸部材41とブラケット42とは共に金属製である。軸部材41は、第1本体側凹部26の長手方向に平行であり、第1本体側凹部26の底面26Aおよび側面26Aから離れて設けられている。ブラケット42は、軸部材41の両端を支持しており、第1本体側凹部26の側面26Bにネジ等の固定手段によって固定されている。
〈操作部5〉
操作部5は、クーラーボックス100の使用者等に操作され、後述する蓋側掛止部15を本体側掛止部4と係合する係合位置から解除位置へ切り換えるための部材である。操作部5は、図1に示されるように、上蓋3の側面114の上端中央部、言い換えると、上蓋3の上側角部に設けられた第2蓋側凹部35に設けられている。操作部5は、図13に示されるように、概ね逆L字型の断面形状を有しており、上壁部51および側壁部52を有する。上壁部51の外面は、上蓋3の上面112と面一となっており、上面視において長方形の外形を有している。側壁部52の外面は、上蓋3の側面と面一となっており、側面視において長方形の外形を有している。このため、操作部5の上壁部51と側壁部52との外面は、上蓋3の角部と面一となっており、外部に露出している(図1参照)。
図13に示されるように、操作部5の内面には、複数の上部リブ53が設けられている。複数の上部リブ53は、操作部5の内面の上部に軸方向に並んで設けられており、金属製の第1支持シャフト55(回転軸)が通される貫通孔が設けられている。第1支持シャフト55は、第2蓋側凹部35の左右側の側壁に回動可能に支持されている。操作部5は、この第1支持シャフト55を介して第2蓋側凹部35の左右側の側壁に所定角度だけ回動可能(姿勢変化可能)に支持されている。また、第1支持シャフト55にはネジリコイル型の付勢部材56が取り付けられており、操作部5は、付勢部材56によって付勢されている。操作部5が操作されていない通常状態では、操作部5の上壁部51と側壁部52との外面が上蓋3の角部と面一となるように、操作部5の姿勢が保持されている。操作部5の動作は側壁部52の内面を介して蓋側掛止部15に伝達される。
操作部5の上壁部51の内側端部は、上蓋3の上面112側に面して配置されており、また、上壁部51の内側端部と第2蓋側凹部35の側面35Aとの間には、複数本の指を挿入可能な程度の隙間が設けられている。これにより、操作部5の上壁部51の内側端部は、上蓋3の上方から操作部5を操作する際に指が掛けられる上面操作部58となっている。この上面操作部58は上述した付勢部材56によって下方へ付勢されている。
また、操作部5の側壁部52の外面下部は、上蓋3の側面側に面して配置されており、上蓋3の側方から操作部5を操作する際に指で押圧される側面操作部59となっている。この側面操作部59は上述した付勢部材56によって外側方向に付勢されている。
第1支持シャフト55は、上面操作部58と側面操作部59との間に設けられている。このため、操作部5は、上面操作部58と側面操作部59との間に設けられた第1支持シャフト55を中心に揺動可能である。上面操作部58が移動すると、操作部5全体が回動し、側面操作部59も移動する。従って、上面操作部58が上方向へ移動すると、これに連動して、側面操作部59が内側方向へ移動する。なお、この操作部5は、上面操作部58から側面操作部59までに亘る部分が外部に露出しており、上壁部51と側壁部52との外面全体での操作も可能である。
〈蓋側掛止部15〉
蓋側掛止部15は、本体側掛止部4に係脱する部分である。蓋側掛止部15が本体側掛止部4に掛止されることによって、上蓋3と本体2とが係合する。蓋側掛止部15は、操作部5とは別体の部品であり、樹脂から成形されている。蓋側掛止部15は、操作部5と略同じ幅を有するものであり、側壁部52の裏面側であって、上壁部51の下方に配置されている。この蓋側掛止部15は、本体側掛止部4に対向する位置に配置される。
蓋側掛止部15は、本体部61と、上部に伝達突起16、下部に爪部17、そして伝達突起16と爪部17との間に支持シャフト18が通される貫通孔19が設けられている。
支持シャフト18は、第2蓋側凹部35の左右側の側壁に回動可能に支持されている。蓋側掛止部15は、支持シャフト18を中心に回動可能に設けられている。支持シャフト18には、ネジリコイル型の付勢部材(図示せず)が取り付けられており、蓋側掛止部15を本体側掛止部4と係合する係合位置方向(内側方向)へ付勢する。
伝達突起16は、蓋側掛止部15から軸方向に突出して設けられた棒状の部分であり、操作部5の側壁部52の内面に接触している。この伝達突起16を介して操作部5の動きが蓋側掛止部15に伝達される。
爪部17は、本体部61の内側面から内側方向に突出したフック状の形状を有する。爪部17は、内側方向に付勢されることにより、本体側掛止部4と係合する。上面操作部58が上方向に引き上げられ又は側面操作部59が上蓋3の外側から内側方向へ押圧されると、この操作部5の動作と共に蓋側掛止部15が付勢部材56などの付勢力に抗して外側方向に回動する(図13(B)参照)。これにより、爪部17が外側方向に移動し、係合位置から解除位置へ切り換えられる。
〈開閉動作〉
次に、上蓋3を開閉する際の開閉装置1Aの動作が図13及び図14に基づいて説明される。
まず、図14に示されるように、片開き状態において開放されている開閉装置1Aでは、蓋側掛止部15が付勢部材56などのの付勢力により係合位置に保持されている。
この状態から上蓋3を本体2の上に重ねて開閉装置1Aを閉状態にする際、本体側掛止部4の軸部材41に蓋側掛止部15の爪部17の円弧状の下面が当接し、蓋側掛止部15の下端がこの当接による応力により外側(図14の右側)へ一旦逃げ、爪部17が軸部材41を下方へ通過する。通過後は、蓋側掛止部15が付勢部材56などの付勢力により内側方向(係合位置方向、図14の左方向)に回動されて、爪部17が軸部材41と係合する(図13(A)参照)。
図13(A)は、閉状態での操作部5および蓋側掛止部15を示している。この状態ではシール材36が本体2の開口縁部28に圧接している。また、第1本体側凹部26は操作部5によって覆われた状態となる。
図13(B)は、上蓋3を本体2より外して片開き状態とする際の過程を示している。この場合、2通りの開き方が選択可能である。1つは、側面操作部59を操作して開く方法であり、もう1つは上面操作部58を操作して開く方法である。
側面操作部59を操作する場合、指で側面操作部59を内側方向(図13の左側方向)に押圧する。これにより、操作部5が回動し、側面操作部59が付勢部材56などの付勢力に抗して内側方向へ移動する。そして、この側面操作部59の内面によって、側面操作部59の動きが伝達突起16を介して蓋側掛止部15に伝達される。これにより、蓋側掛止部15が支持シャフト18を中心にして、左回転方向(図13において反時計方向)へ回動する。これにより、爪部17が外側方向(図13の右側方向)へ離反して、軸部材41に対する爪部17の係合が解除される。この状態で、操作部5を上へ持ち上げると、操作部5と共に上蓋3が上方に移動し、片開き状態となる。
また、上面操作部58を操作する場合は、指を上面操作部58と第2蓋側凹部35の側面35Aとの間の隙間に挿入し、上面操作部58に指を掛けて引き上げる。これにより、操作部5が回動し、上面操作部58が付勢部材56など付勢力に抗して上方へ移動する。そして、この上面操作部58の動きが側面操作部59の内面から伝達突起16を介して蓋側掛止部15に伝達され、蓋側掛止部15が支持シャフト18を中心にして左回転方向へ回動する。これにより、軸部材41に対する爪部17の係合が解除される。そして、この状態で、操作部5を上へ持ち上げると、操作部5と共に上蓋3が上方に移動し、片開き状態となる。
このクーラーボックス100の開閉装置1Aでは、側面操作部59と上面操作部58とを有する操作部5が揺動可能に設けられている。このため、側面操作部59を内側方向へ押圧する操作と、上面操作部58を上方に引き上げる操作とのいずれの操作が行われても、操作部5が回動して、蓋側掛止部15が係合位置から解除位置へと移動する。このため、クーラーボックス100の上蓋3を開く際に、2通りの開き方が可能である。すなわち、クーラーボックス100の側方から指で側面操作部59を押圧することにより、開閉装置1Aを開状態にすることができる。これにより、クーラーボックス100の側方の空間が狭い場合でも、上蓋3の開操作が可能である。また、クーラーボックス100の側方の空間がさらに狭くて指を差し込むことができない場合であっても、上面操作部58を上方向に引き上げることによって、上蓋3の開操作を行うことができる。このように、このクーラーボックス100の開閉装置1Aでは、上蓋3の開操作が行い易くなっている。
このクーラーボックス100の開閉装置1Aでは、操作部5と蓋側掛止部15が別体の部品であるため、操作部5と蓋側掛止部15の動作の自由度を向上させることができる。このため、設計の際に、操作部5と蓋側掛止部15との移動量を容易に調整することができる。
このクーラーボックス100の開閉装置1Aでは、操作部5の上壁部51および側壁部52の全体が外部に露出している。このため、手で触れて操作することのできる部分が大きくなっており、操作が容易である。また、上壁部51および側壁部52は、通常状態では、上蓋3の角部と面一となっているため、クーラーボックス100の美観が向上している。
〈開閉装置1B〉
本実施形態のクーラーボックス100は、上記の開閉装置1Aに代えて、以下の開閉装置1Bを用いることができる。
例えば、図15に示される開閉装置1Bでは、操作部5は、ネジリコイル型の付勢部材69によって内側方向に付勢されている。より具体的には、操作部5の側壁部52が内側方向に付勢されており、上壁部51は上方向に付勢されている。また、蓋側掛止部15の爪部17は、ネジリコイル型の付勢部材68によって内側方向に付勢されることによって本体側掛止部4に係合する。この場合、伝達突起16は外側方向、すなわち、操作部5の側壁部52の内面に押圧される方向に付勢されている。このため、操作部5の側壁部52と伝達突起16とは互いに押圧し合う方向に付勢されている。
このような開閉装置1Bでは、操作部5の側壁部52と伝達突起16とが互いに押圧し合う方向に付勢されることにより、側壁部52と伝達突起16とが離れることが防止される。これにより、操作部5と蓋側掛止部15とを確実に連動させることができ、誤作動状態の発生を防止することができる。
なお、付勢部材69による操作部5への付勢力を付勢部材68の蓋側掛止部15への付勢力よりも弱くすることによって、開閉装置1Bが誤って開状態となってしまうことを防止することができる。
なお、上述の実施形態では、開閉装置1A及び1Bに用いられる付勢部材(付勢部材56,68,69等)としてネジリコイル型のものを適用することとしたが、これらに代えた、例えば、圧縮コイル型の付勢部材(圧縮コイルバネ)や、円錐型の付勢部材(円錐バネ)等を適用することも可能である。圧縮コイル型の付勢部材を用いることにより、ネジリコイル型のものと比べて蓋側掛止部15から伝わる力に対して効率よく反力を生じさせることができる。また、円錐型の付勢部材を用いることにより、軸方向の長さが短くなるため、配置スペースが狭い場合でも容易に付勢部材を取り付けることができる。
なお、クーラーボックス100に適用可能な開閉装置は、上述の開閉装置1A及び1Bに限定されるものではなく、例えば、特開2007−63574号公報に開示された種々の開閉装置を適用することが可能である。
本発明は、魚釣り用のクーラーボックス、特に、片開きタイプのクーラーボックスに適用され得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックスの外観を示す斜視図であり、正面側から見たクーラーボックスの斜視外観が示されている。 図2は、本発明の一実施形態に係るクーラーボックスの外観を示す斜視図であり、背面側から見たクーラーボックスの斜視外観が示されている。 図3は、上蓋に設けられた扉を示す部分斜視図である。 図4は、回動支持機構の構成を示す部分拡大図である。 図5は、本体側ヒンジの構成を示す部品図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(D)は(A)における切断線VD−VDの断面図である。 図6は、蓋側ヒンジの構成を示す部品図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図、(D)は(A)における切断線VID−VIDの断面図である。 図7は、係合レバーの構成を示す部品図であり、(A)は正面図、(B)は上面図、(C)は側面図である。 図8は、蓋側ヒンジに係合レバーが取り付けられた状態を示す斜視図である。 図9は、回動支持機構の縦断面構造を示す部分断面図であり、(A)には、係合レバーのロックが解除された状態が示されており、(B)には、係合レバーによるロック状態が示されている。 図10は、上蓋が開放姿勢にあるときの回動支持機構の縦断面構造を示す部分断面図である。 図11は、上蓋が開放姿勢にあるときの回動支持機構の縦断面構造を示す部分斜視図である。 図12は、クーラーボックスに付属品が取り付けられた状態を示す斜視図である。 図13は、開閉装置1Aの概略構成を示す断面図であり、図1における切断線XIII−XIIIの断面構造が示されている。 図14は、開状態の開閉装置の断面構造を示す概略図である。 図15は、開閉装置1Bの概略構成を示す断面図である。
符号の説明
2・・・本体
3・・・上蓋
4・・・本体箱側掛止部
5・・・操作部
6・・・蓋側掛止部
7・・・カバー部材
80・・・保冷室
84・・・開口
88・・・扉
89・・・投入口
90・・・凹陥部
96・・・レバー
97・・・フック
100・・・クーラーボックス
102・・・上面
104・・・前面
106・・・後面
112・・・上面
114・・・側面
116・・・側面
120・・・回動支持機構
121・・・本体側ヒンジ
122・・・蓋側ヒンジ
123・・・係合レバー
165・・・支持部
170・・・アーム
172・・・フック
173・・・先端
176・・・外面

Claims (8)

  1. 上面に第1開口が設けられ、該第1開口に連続する保冷室が区画されたクーラーボックス本体と、
    上記クーラーボックス本体に設けられ、上記第1開口を開閉するための蓋部材と、
    上記クーラーボックス本体の第1本体側面側に設けられ、上記蓋部材を、上記第1開口を閉塞する閉塞姿勢と上記第1開口を開放する開放姿勢との間で姿勢変化可能に回動支持する回動支持機構とを備え、
    上記回動支持機構は、
    上記第1本体側面の上端部に設けられ、該第1本体側面に沿って水平方向に延びる第1支持軸と、
    上記蓋部材が上記クーラーボックス本体の上面に配置された状態で上記第1本体側面と略連続する上記蓋部材の第1蓋側面の下端部に設けられ、上記第1支持軸の周面に当接することによって上記蓋部材の上記クーラーボックス本体に対する位置決めを行う当接部と、
    上記蓋部材の上記第1蓋側面に設けられ、上記蓋部材が上記クーラーボックス本体の上面に配置された状態で上記第1支持軸と平行に配置される第2支持軸と、
    上記第2支持軸に回動自在に支持された支持部、及び該支持部から延出され、該支持部が回動することによって上記当接部と協働して上記第1支持軸を挟持するロック姿勢と上記第1支持軸から離反するロック解除姿勢との間で変位する鉤状部を有する回動部材とを備え、
    上記鉤状部の外面は、上記ロック姿勢に変位した状態で上記蓋部材の上記第1蓋側面の一部を構成し、上記鉤状部の先端は、上記鉤状部が上記ロック姿勢に変位し且つ上記蓋部材が上記開放姿勢に姿勢変化した状態で上記クーラーボックス本体の上面に露出するよう構成されているクーラーボックス。
  2. 上記鉤状部の先端は、上記鉤状部が上記ロック姿勢に変位し且つ上記蓋部材が上記開放姿勢に姿勢変化した状態で上記クーラーボックス本体の上面に突出している請求項1に記載のクーラーボックス。
  3. 上記鉤状部が上記ロック姿勢に変位した状態で、該鉤状部の外面と上記蓋部材の上記第1蓋側面とが同一平面上で連続するように構成されている請求項1又は2に記載のクーラーボックス。
  4. 上記第1本体側面とは反対側の第2本体側面側に設けられ、上記閉塞姿勢において上記蓋部材と上記クーラーボックス本体とを係合する係合機構と、
    上記蓋部材の上面の上記第2本体側面側に姿勢変化可能に設けられ、その姿勢に応じて上記係合機構による係合状態を解除する操作部材とを更に備える請求項1から3のいずれかに記載のクーラーボックス。
  5. 上記蓋部材に設けられ、その上面から上記第1蓋側面とは反対側の第2蓋側面に亘って開放された凹陥部と、
    上記凹陥部の底面に設けられ、上記保冷室に連通する第2開口を開閉するための扉とを更に備える請求項1から4のいずれか記載のクーラーボックス。
  6. シンカーを保持するためのシンカーホルダ及び釣餌を収容するための餌箱の双方若しくはいずれか一方が、上記第1本体側面とは反対側の第2本体側面に取り付けられている請求項1から5のいずれかに記載のクーラーボックス。
  7. 上記当接部は、上記第1支持軸の少なくとも一部を収容する溝部を有する請求項1から6のいずれかに記載のクーラーボックス。
  8. 上記回動支持機構は、
    上記クーラーボックス本体に取り付けられ、上記第1支持軸を有する第1ヒンジ部と、
    上記蓋部材に取り付けられ、上記当接部、上記第2支持軸及び上記回動部材を有する第2ヒンジ部とにより構成されている請求項1から7のいずれかに記載のクーラーボックス。
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