JP4948247B2 - 保安装置用通信プロトコルを持った連動システム - Google Patents

保安装置用通信プロトコルを持った連動システム Download PDF

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Description

本発明は、鉄道保安システムにおける連動装置に関する。
従来より連動装置は稼働率を向上させるために2重系や3重系といった複数系の構成を取っていた。しかし、制御対象の信号設備は1重系であるため、連動装置は出力を行う主系を1つ決め他系は従系として出力を抑止するホットスタンバイ方式を採用している。
また、連動装置と信号設備の信号線の断線を検知するために、連動装置は各系に信号設備へ出力している電流値を計測する電流計測回路を具備している。
ATC線区内に設けられた連動装置とATC地上装置を用いて列車を制御する鉄道保安システムとしては、例えば、特許文献1に記載の鉄道保安システムが知られている。従来の鉄道保安システムでは、連動装置と現場設備を制御する電子端末間をRS−485等のシリアル伝送する場合がある。この場合も連動装置から制御電文を送信して、これに対応した表示電文を電子端末から送信する方式を採用している。
従来の通信プロトコルは同一周期内で制御電文と表示電文が同じ通番で送受信するころで、通信の健全性をチェックしていた。これは、送受信間に通信制御装置が介在しないため、送受信間の伝送路内で電文の遅延が発生しない構成であったため、本発明で考慮するような危険側の事象が発生することはなかった。そのため、現状では通信遅延を検知するための通信プロトコルは存在しない。
また、連動装置が直接現場設備を制御する場合はメタルケーブルを配線して、特定の電圧を加圧することで制御を行っていた。例えば、3現示色灯信号機の場合、進行現示(G),注意現示(Y)及び停止現示(R)用のケーブルがあり、連動装置は信号機の現示に則したケーブルに加圧することで信号機の表示を行っている。以上より、従来の連動装置では連動装置と現場設備をネットワークでつなぐもの、あるいは、通信遅延を検知するための通信プロトコルは存在しない。
特開2000−43724号公報
従来からのホットスタンバイ方式では、従系は主系と常に同じ状態を保っておき、主系に障害が発生すると従系は主系故障を検知する機能の動作後に、主系の処理を従系(切替後の新主系となる)が引き継ぐ構成制御機能が動作する。そのため、上記切替に数ms(400ms〜1000ms)の時間を要する。従来この間は、切替前の主系が最後に出力した信号を連続して出力する方式をとっていたので、切替途中で出力が変化するような事象が発生すると信号設備の出力変化が遅れる問題があった。合わせて、本発明ではホットスタンバイ方式を実現する主系故障を検知する機能と構成制御機能を持つことなく、単純な方式でホットスタンバイ方式と同等の稼働率を小形制御端末の出力機能に持たせることが課題である。
また、連動装置と信号設備の信号線の断線を検知するために、連動装置は各系に信号設備へ出力している電流値を計測する電流計測回路を用いているが、電流計測回路で電流なしを検知した後すぐにはこの電流計測回路の故障と断線の識別が出来ないといった問題があった。従来の2重系連動装置の場合はこの故障を識別するために、主系で電流値なしを検知した場合、主系を停止して従系に処理を切替後に従系(新主系)で再度電流値を測定して、電流値がない場合に断線と判断し電流値がある場合は電流値なしを測定した系が故障した判断していた。
従来、連動装置と現場設備の配線作業が駅施工における作業効率上の問題となっていた。そのため、連動装置と現場設備(現場設備のIO制御する小形制御端末装置とのつなぎとなる)を光ネットワークでつなぐことでこの配線作業の効率化を上げるシステムが提案されている。本発明はこのようなシステムにおいて、ネットワーク上の電文の遅延による危険事象を排除することを課題とする。
本発明は、鉄道システムにおける駅構内の信号設備を制御する連動装置とその連動装置からの指示で設備の入出力制御を行う小形制御端末装置と連動装置と小形制御端末装置間をつなぐ通信制御装置とを具備した鉄道保安システムの連動システムにおいて、通信制御装置の通信遅延を検知するための通信プロトコルを連動装置と小形制御端末装置に持つことを特徴とする。
また、小形制御端末が複数系で構成された装置(2重系、3重系装置といった構成)の場合に、連動装置が1つの制御情報を小形制御端末の系毎に別々の通信制御装置を経由して送信する。このとき、通信遅延を検知する通信プロトコルを具備することで小形制御端末の各系には同じ制御情報が送信されてくるので、小形制御端末は各系で独立に制御情報を信号設備の出力に変換し、その各系の出力を論理和したものを信号設備に出力する。この方式にすることで、小形制御端末の1つの系が故障して信号設備への出力を停止しても、他の系からの出力で信号設備の制御が持続することから、従来のような出力変化の遅れの問題はない。
また、構成制御機能を持つことなく、複数系の内で1つの系が正常であれば信号設備への出力は停止しないので、ホットスタンバイ方式程度の稼働率が可能である。
また、小形制御端末が複数系で構成された装置(2重系、3重系装置といった構成)の場合に、連動装置が制御情報を小形制御端末の系毎に別々の通信制御装置を経由して送信し、小形制御端末は各系毎に独立して制御情報を信号設備の出力に変換し、小形制御端末は各系の出力を論理和したものを信号設備に出力する際に、全ての系の電流計測回路で電流なしを検知した場合を断線と判断し、何れかの系の電流計測回路で電流なしを検知した場合にその系の電流計測回路故障と判断できるので、従来のような問題はない。
本発明によれば、ネットワーク上の電文の遅延を検知する仕組みを入れたことで、通信制御装置での遅延が発生した場合でも、小形制御端末装置では制御出力を止めるので、危険側の事象を抑止することが可能になった。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用する鉄道保安システムの構成図を示す。図1の鉄道保安システムは、連動装置(11)と小形制御端末装置(13)および通信制御装置(12)からなる。連動論理を具備した連動装置(11)は、列車の在線状況から信号機の現示変化など、信号設備(信号機や転轍機等)の状態情報を作成し、小形制御端末装置(13)を介して信号設備の状態を変化させる装置である。
小形制御端末装置(13)は連動装置(11)からの信号設備状態情報に則して信号設備のIO(Input/Output)制御を行う装置である。例えば、信号機のR現示出力などを行う装置である。通信制御装置(12)は連動装置(11)と小形制御端末装置(13)の通信を行うためのネットワーク制御(ルート制御やフロー制御)を行う装置である。本装置は連動装置(11)と小形制御端末装置(13)間の通信制御を行うものである。
本発明では、連動装置と小形制御端末装置間の保安装置用通信プロトコル(以後、制御プロトコルとする)が成立している間は通信が正常に行われていると判断する。このとき、連動装置から小形制御端末に送信する電文を制御電文、その反対の電文を表示電文として以下説明する。
この制御プロトコルの成立条件は「同一制御周期内で同一通番の制御電文と表示電文のやり取りを行うこと」である。例えば、図2に示すように、周期1で通番1の制御電文と通番1の表示電文のやり取りを、正常な制御が行われているとする。このとき、制御電文の連続性を示すために、周期毎に通番を加算(例えば+1)方式を採用する。
本発明は、図1の通信制御装置(12)が受信した電文を配信先へ遅れて通信したことで信号設備制御上の危険側問題を発生させることを抑止すること、及び、この通信遅延回復後にこの抑止を解除することを目的としている。例えば、図3に通信遅延の事例を示す。
図3の場合、連動装置は周期1で進行現示(G)、周期2から周期4で停止現示(R)と制御するところ、周期1の制御電文が通信制御装置の遅延によって周期4に小形制御端末装置に到達したことで、信号機の現示が周期4に進行(G)を出力することになる。このことは、周期4で連動装置では停止現示(R)させるところ信号設備で進行現示(G)していることになるので、このタイミングは本来列車を停止させるところに列車を進入させてしまうことになる。これは、列車の脱線等の危険側事象を発生させる要因となる。
そこで、図3のような通信制御装置による電文配信遅延による電文の順序不正を検知するプロトコルを連動装置及び小形制御端末装置に具備することで、危険側事象を抑止する方式を以下説明する。
制御プロトコルは、制御電文と表示電文が同じ通番で通信を行い、その通番が制御周期毎に加算(+1)されていくことで、健全性が保たれる。そのため、以下の示す電文の順序不正を検知することとした。
(1)制御電文と表示電文の通番が不一致の場合
(2)制御電文の通番が連続的に加算されていない場合
制御電文と表示電文の通番が不一致の場合の対応を図4の表示電文遅延の事例で説明する。この通番不一致は連動装置で検知する。そして、連動装置は小形制御端末装置からの表示電文の通番が制御電文の通番と不一致を検知した場合(図4の周期1で通番5の制御電文を送信後、通番4の表示電文を受信したことで不一致を検知)に次の制御を行う。小形制御端末装置の制御出力を停止させるために「未受信フラグ(0:出力、1:出力停止)」を制御電文に設けて、上記通番不一致の場合に未受信フラグ=1で、小形制御端末装置の出力を抑止する。(周期2の制御電文の未受信フラグ=1でこの周期の小形制御端末装置のIO出力を抑止する)
小形制御端末のIO出力がない場合は、信号機は滅灯状態となり、通常、滅灯は停止現示と同じ扱いとなるため、危険側事象にはならない。制御電文の通番が連続的に加算されていない場合の対応を図5の制御電文遅延の事例で説明する。
この連続性は小形制御端末装置で検知する。この連続性を検知するために、小形制御端末装置では、今回受信した制御電文の通番を元に次回受信すべき通番(期待通番:今回通番+1)を作成し、次回受信した通番と期待通番を比較して、通番の連続性を検知する。小形制御端末装置は以下の要領で検知を実施する。
(1)制御電文が未受信になった場合に期待通番をリセット(無し状態)する。図5の周期1がこの状態である。
(2)初回に制御電文を受信した場合、期待通番が無し状態のため、出力制御は行わずに制御電文の通番と同一の通番を設定した表示電文を送信する。図5の周期2がこの状態である。
(3)不一致の場合(期待通番と制御電文の通番が不一致)は電文異常として、その制御電文を破棄する。図5の周期4の状態である。期待通番8に対して、通番5の制御電文を受信したことで制御電文破棄となる。
(4)一致した場合、出力制御を行い、制御電文の通番と同一の通番を設定した表示電文を送信する。また、期待通番を今回値+1とする。図5の周期3がこの状態である。
以上の制御プロトコル状態を監視する仕組みを用いることで、通信制御装置の遅れによる危険側事象を抑止することが可能となることを特徴とする。また、その抑止状態で正常な制御プロトコル状態に復帰したことを検知することで、抑止状態が解除できることを特徴とする。
ネットワーク上の電文の遅延を検知するために、連続して制御プロトコルが保持されていることを監視する。この監視は連動装置及び小形制御端末装置双方で以下の対応を行う。図6を用いて説明する。
<連動装置の対応>
(1)連動装置は一定周期で常に小形制御端末装置に制御電文を送信し、そのとき、制御の連続性を通番で表現するために、制御電文を送信する毎に、通番を加算する(+1)。
(2)連動装置は小形制御端末装置からの表示電文の通番が制御電文の通番と一致していることを監視する。図6の「(1)状態」の監視が該当する。
(3)不一致の場合は未受信フラグ=1を制御電文に設定して、FCの出力を抑止する。
<小形制御端末装置の対応>
(1)小形制御端末装置は制御電文を受信後に、制御電文の通番を付加した表示電文を連動装置に送信する。
(2)小形制御端末装置は連続した制御電文が送られていることを監視する。そのため、小形制御端末装置には期待通番を持たせ、その期待通番と異なる制御電文を受信した場合は、異常電文として破棄する。図6の「(2)遷移」の監視が該当する。
(3)小形制御端末装置は期待通番無し状態のときは、期待通番が作られるまで、出力を停止する。
本発明の実施例1を以下に示す。本発明の実施例1のネットワークプロトコルはTCP/IPを使用する。なお、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)は一般的に行われているものを使用するため、詳細な説明は省略する。本実施例のシステム構成を図1で説明する。本システムは連動装置(11)と小形制御端末装置(13)および通信制御装置(12)からなる。
連動論理を具備した連動装置(11)は列車の在線状況から信号機の現示変化など、信号設備の状態情報を作成し、小形制御端末装置(13)を介して信号設備の状態を変化させる装置である。
小形制御端末装置(13)は連動装置(11)からの信号設備状態情報に則して信号設備のIO(Input/Output)制御を行う装置である。例えば、信号機のR現示出力などを行う装置である。
通信制御装置(12)は連動装置(11)と小形制御端末装置(13)の通信を行うためのネットワーク制御(ルート制御やフロー制御)を行う装置である。本装置で連動装置(11)と小形制御端末装置(13)間の通信制御を行うものである。
上記のシステム構成で連動装置(11)と小形制御端末装置(13)で制御プロトコルの監視を行う。監視内容は以下である。
連動装置(11)は制御電文と表示電文の通番が不一致の監視を行う。詳細を図4の表示電文遅延の事例で説明する。この通番不一致は連動装置で検知する。そして、連動装置は小形制御端末装置からの表示電文の通番が制御電文の通番と不一致を検知した場合(図4の周期1で通番5の制御電文を送信後、通番4の表示電文を受信したことで不一致を検知)に次の制御を行う。
小形制御端末装置の制御出力を停止させるために「未受信フラグ(0:出力、1:出力停止)」を制御電文に設けて、上記通番不一致の場合に未受信フラグ=1で、小形制御端末装置の出力を抑止する。(周期2の制御電文の未受信フラグ=1でこの周期の小形制御端末装置のIO出力を抑止する)
小形制御端末装置は制御電文の通番の連続性を監視する。詳細を図5の制御電文遅延の事例で説明する。この連続性は小形制御端末装置で検知する。この連続性を検知するために、小形制御端末装置では、今回受信した制御電文の通番を元に次回受信すべき通番(期待通番:今回通番+1)を作成し、次回受信した通番と期待通番を比較して、通番の連続性を検知する。小形制御端末装置は以下の要領で検知を実施する。
(1)制御電文が未受信になった場合に期待通番をリセット(無し状態)する。図5の周期1がこの状態である。
(2)初回に制御電文を受信した場合、期待通番が無し状態のため、出力制御は行わずに制御電文の通番と同一の通番を設定した表示電文を送信する。図5の周期2がこの状態である。
(3)不一致の場合(期待通番と制御電文の通番が不一致)は電文異常として、その制御電文を破棄する。図5の周期4の状態である。期待通番8に対して、通番5の制御電文を受信したことで制御電文破棄となる。
(4)一致した場合、出力制御を行い、制御電文の通番と同一の通番を設定した表示電文を送信する。また、期待通番を今回値+1とする。図5の周期3がこの状態である。以上の制御プロトコル状態を監視する仕組みである。
次に、連動装置(11)及び小形制御端末装置(13)が上記仕組みを実現している処理フローを図7及び図8で説明する。
連動装置(11)は小形制御端末装置(13)への制御電文を作成するに際し、まず、内部変数の初期化を行う(701)。変数初期化後、連動論理及び列車の在線情報を使って信号設備の状態情報を作成し、その信号機を制御する小形制御端末装置への出力情報を作成する(702)。その後、表示電文の受信状態を示す変数(k)をチェックする。変数(k)は、「0」の場合制御電文と同じ通番の表示電文を受信したこと示し、「1」の場合は異なる通番の表示電文を受信したことを示す。定数(k)の初期状態は「1」とする。
また、変数(k)が「0」の場合は同じ通番の表示電文を受信しているの未受信フラグを「0」とし(704)、「1」の場合は異なる通番の表示電文を受信しているため未受信フラグを「1」とする(705)。
未受信フラグの内容と小形制御端末装置の出力情報を用いて、通番nの制御電文を作成しそれを送信する(706)。
制御電文送信後、小形制御端末装置(13)からの表示電文の受信を待ちとなる。表示電文のタイムアウトを検知するための内部変数(l)及びタイマを初期化する(707)。その後、タイムアウト発生のチェックを行い(708)、タイムアウトが発生した場合は表示電文の通番(m)を「0」とする。通番「0」は使用しない番号であるため、(712)のチェックでNGとなる。
タイムアウトが発生してない場合は表示電文の受信状況をチェックする(709)。未受信の場合は、そのときのタイマ値をセットして(710)、再度タイムアウトのチェックを行う(708)。表示電文を受信した場合は以下の処理を行う。
受信した表示電文の通番(m)と制御電文の通番(n)が一致した場合の定数(k)を「0」とし(713)、不一致の場合は定数(k)を「1」とする(714)。その後、通番を変更する(715)ことで、次の制御電文の通番を決定する。以上の処理を連動装置(11)で行う。
次に、小形制御端末装置(13)の処理フローであるが、起動時にタイマ値を登録するタイマ変数(l)と期待通番を登録する期待通番変数(n)、及び、タイマを初期化する(800)。タイマを初期化することで、タイマは0からms単位で時間を刻むものとする。表示電文受信のタイムアウトをチェックする(801)。タイムアウトが発生した場合、期待通番値(n)及びタイマ値(l)を初期化する。タイムアウトが発生してない場合は制御電文の受信があったかのチェックを行う(802)。未受信の場合はそのときのタイマ値をセットして(810)、タイムアウトが発生してないか再度チェックする(801)。
ここで、制御電文を受信していた場合、期待通番のチェックを行う。期待通番(n)が「0」の場合(803)、前周期で制御電文を受信していない状態であるため、出力制御を行わずに、通番(m)の表示電文を作成して送信する(807)。期待通番(n)が「≠0」の場合(803)、前周期で制御電文を受信した状態であるため、連続した制御電文であるかどうかのチェックを行う。
チェックは、期待通番(n)と制御電文の通番(m)が一致しているかのチェックである(804)。一致してない場合は、連続性のない制御電文であるため、その制御電文を破棄して次の制御電文受信待ちとなる(802)。一致している場合は、連続性のある制御電文であるため、制御電文内の未受信フラグのチェックを行う(805)。未受信フラグが「1」の場合は、連動装置(11)からの制御出力抑止の指示であるため、出力制御を行わずに、通番(m)の表示電文を作成して送信する(807)。未受信フラグが「0」の場合は、連動装置(11)からの制御出力の指示であるため、制御電文で指示された出力制御を行った(806)後に、通番(m)の表示電文を作成して送信する(807)。表示電文送信後は、次の制御電文の期待通番を設定する(808)。
次の制御電文の期待通番は現在受信した制御電文の通番(m)に+1したものである。その後、タイマを初期化(809)して次の制御電文の受信待ちとなる。以上が、小形制御端末装置(13)の処理フローである。
本発明の実施例2を以下に示す。本実施例のシステム構成を図9で説明する。
本実施例のシステムは連動装置(91)と通信制御装置(92)(95)及び小形制御端末(93)と信号設備(94)からなる。また、本説明では小形制御端末(93)は2重系構成の装置とする。
連動装置(91)は2台の通信制御装置(92)(95)に信号設備を制御する同一の制御データを送信する。通信制御装置(92)(95)はそのデータを小形制御端末(93)の1系及び2系に送信する。本実施例では通信制御装置(92)が小形制御端末(93)の1系に、通信制御装置(95)は小形制御端末(93)の2系に送信する。
また、連動装置と小形制御端末間の通信手順は実施例1で示したものを適用するため、この通信手順の説明は省く。
小形制御端末(93)は連動装置(91)からの制御データから信号設備(94)への出力を行う。この出力方法について以下説明する。
小形制御端末のハードウェア構成を図10で説明する。小形制御端末(100)は1系部(102)に1系通信部と1系CPU部と1系IO部を持ち、2系部(103)に2系通信部と2系CPU部と2系IO部を持つ。また、通信制御装置との通信を行うための回線(101)は各系の通信部に持ち、信号設備(106)への出力は各系のIO部からの出力を論理和する論理和回路(104)で行う。
次に、IO部の詳細構成を図11で説明する。IO部はCPU部からの出力要求を設定する出力レジスタ(113)と出力レジスタの内容に合わせた出力を実行する出力制御回路(114)を持つ。例えば、30Vの信号機の赤球を点灯させる場合、出力レジスタ(113)は信号機の赤球に繋がる接点位置に「ON(1)」を設定して、その他を全て「OFF(0)」を設定する。出力制御回路(114)は出力レジスタで指定された接点位置の信号線に30Vの電圧を印加するものである。
また、論理和回路(117)への出力を測定するために電流計測回路(115)を持ち、その回路は計測結果を状態レジスタ(116)に設定する。論理和回路(117)は1系IO部の出力制御回路から出力された電気信号と2系IO部の出力制御回路から出力された電気信号の論理和した電気信号を信号設備に出力する回路である。本回路は一般的にワイヤードOR回路と言われているものである。また、小形制御端末は1系及び2系の系間の通信を行うための系間通信路(118)を設けている。
上記の小形制御端末での制御出力の流れを図12で説明する。小形制御端末は連動装置からの制御データを通信制御部で受信し、実施例1で示すデータ照査を実施後に正常データのみをCPU部に渡す(120)。CPU部は制御データから信号設備への出力データを作成後、そのデータをIO部の出力レジスタに設定する(121)。この変換処理は一般的なDO出力を行う装置で実施されている内容であるため詳細は省く。
CPU部はIO部の出力制御回路に出力指示を行い(122)、出力制御回路は出力レジスタに合わせた出力を実施する(123)。
電流計測回路は信号線に出力された電流値を測定して、その測定値を状態レジスタに設定する(124)。
CPU部はIO部の状態レジスタ値を読取後、系間通信路を使用して隣接系に測定値を送信する(125)。これにより、各系のCPU部は1と2系の測定データを取得できる。
CPU部は「両系から正常に出力されている場合」を制御が正常と判断して処理を完了する(126)が、異常が合った場合(127)は「両系からの出力がない場合」に断線発生とし(128)、「片系のみ出力なしの場合」は出力なしの系が故障とする(129)。
本発明が適用される鉄道保安システムのシステム構成図である。 連動装置および小型制御端末装置間の正常な制御プロトコル図である。 連動装置および小型制御端末装置間の通信遅延の事例を示す図である。 連動装置および小型制御端末装置間の表示電文遅延の事例を示す図である。 連動装置および小型制御端末装置間の制御電文の遅延の事例を示す図である。 連動装置および小型制御端末装置間の制御プロトコルの監視を示す図である。 連動装置の処理フローを示す図である。 小形制御端末装置の処理フローを示す図である。 本発明の実施例2のシステム構成図である。 小形制御端末のハードウェア構成を示す図である。 IO部の詳細構成を示す図である。 小形制御端での制御出力の流れを示す図である。
符号の説明
11 連動装置
12 通信制御装置
13 小型制御端末装置
91 連動装置
92 通信制御装置
93 小形制御端末
94 信号設備
95 小形制御端末
100 小形制御端末
101 回線
102 1系部
103 2系部
104 論理和回路
105 信号設備
103 出力レジスタ
114 出力制御回路
115 電流計測回路
116 状態レジスタ
117 論理和回路
118 系間通信路

Claims (3)

  1. 鉄道システムにおける駅構内の信号設備を制御する連動装置と、その連動装置からの指示で設備の入出力制御を行う小形制御端末装置と、前記連動装置と前記小形制御端末装置間をつなぐ通信制御装置とを具備した鉄道保安システムの連動システムにおいて、
    前記通信制御装置の通信遅延を検知するための通信プロトコルと、前記通信制御装置の通信遅延の回復を検知するための通信プロトコルとを前記連動装置と前記小形制御端末装置とに持
    前記連動装置は、前記通信プロトコルに基づいて、一定周期で前記小型制御端末に制御電文を送信して制御電文の通番を加算し、前記小型制御端末装置からの表示電文の通番と前記制御電文の通番不一致の監視を行い、前記表示電文と前記制御電文の通番が不一致であることを検出した場合には、出力停止フラグを付した制御電文を送信して、前記小型制御端末装置の当該周期における出力を抑止し、
    前記小型制御端末装置は、前記通信プロトコルに基づいて、制御電文を受信後に、制御電文の通番を付した表示電文を前記連動装置に送信し、制御電文に対する期待通番を生成して、次回受信した制御電文の通番と期待通番を比較して、制御電文の通番の連続性を検知し、前記期待通番と前記制御電文の通番が不一致の場合は、異常電文としてその制御電文を破棄し、前記期待通番と前記制御電文の通番が一致した場合は、前記信号設備への出力制御を行うことを特徴とする鉄道保安システムの連動システム。
  2. 請求項1に記載の鉄道保安システムの連動システムにおいて、
    前記小形制御端末装置が複数系の小形制御端末で構成され、前記複数系の小形制御端末に複数の通信制御装置が接続されており、
    前記連動装置が1つの制御情報を前記複数系の小形制御端末の系毎に別々の通信制御装置を経由して送信し、前記複数系の小形制御端末は複数系毎に独立して制御情報を信号設備の出力に変換し、前記複数系の小形制御端末は複数系の各系の出力である制御情報を論理和した制御信号により前記信号設備を出力制御することを特徴とする鉄道保安システムの連動システム。
  3. 請求項に記載の鉄道保安システムの連動システムにおいて、
    前記複数系の小形制御端末は、各系に前記信号設備に出力した電流値を計測する電流計測回路を具備し、且つ、前記複数系の系間の通信を行うための系間通信路を設けて、隣接系に測定値を送信して、各系の小形制御端末は、全ての系の測定データを取得し、
    全ての系の電流計測回路が出力電流なしとなった場合に小形制御端末と信号設備を結ぶ信号線が断線したと判断し、ある系の電流計測回路が出力電流なしで他の電流計測回路がありとなる場合は電流出力なしとなった系が故障と判断する機能を具備することを特徴とする鉄道保安システムの連動システム。
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