JP6571593B2 - 二重系制御システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道保安装置のような現場機器を安全に制御する二重系制御システムに関する。
信号灯や転てつ機を制御する鉄道保安装置では、装置の故障が重大事故につながる可能性がある。従って、鉄道保安装置では装置が故障した場合においても、装置全体を安全側に制御するフェールセーフな構成が不可欠となる。ここで、「フェールセーフ」とは、部品等の故障により、重大事故を招くような危険側制御とならないことをいう。危険側制御にならないようにするため、部品故障を確実に検出する回路を付加することにより、安全側制御となるような構成としている。
汎用的なシステムでは、他装置との通信を行うための接続に電気的な絶縁を施し、装置間において異なる電位差でも通信を可能にするため、フォトカプラを用いることが多い。フォトカプラは入力から出力への情報伝達手段に光を用いていることから電気的な絶縁が容易に行え、高電圧分離や電気的ノイズの影響を受けにくいというメリットがある。
ここで、フォトカプラの劣化に関する指標の一つにCTR(電流伝達率)がある。CTRの劣化要因としては、一般的に熱や経年変化とされている。これらの要因によるCTR低下の影響は、フォトカプラ受光側の駆動能力低下となり、論理動作の遅延時間増加を招くため、長期信頼性が要求される動作においては、正常動作している間にCTRの低下を検出できることが望まれる。
信頼性が要求されるシステムにおいては、多重系構成(冗長構成)を用いることが一般的である。例えば、3重系の制御装置がそれぞれ受信したデータを他の2台の制御装置に送り、自系が受信したデータと他の2台が受信したデータとを比較し、比較結果から自系が受信したデータの正当性や装置の故障を判定するものがある(特許文献1参照)。この構成にフォトカプラを用いる場合、他システム(他装置)との通信経路に使用されることが多い。鉄道保安装置も信頼性が要求されるシステムであり、上記同様に冗長構成を採用している。
この通信経路の中で一般的に劣化について懸念される部品がフォトカプラとされている。CTR低下が進行したフォトカプラの状態としては、出力信号の異常な遅延量が挙げられる。この場合、入力信号とは全く無関係なタイミングで出力信号が変化し、最終的にはフォトカプラの動作不能となる。このような故障により、システムを停止させてしまう可能性があり、社会的責任の重いインフラを担う鉄道保安装置の安定動作のためには、フォトカプラの劣化を早期に検出できることが望ましい。この際、フォトカプラの出力信号の立上がりや立下りの傾きに基づいて電流変換効率を推定し、推定結果からフォトカプラの寿命を予測するものがある(特許文献2参照)。また、複数のフォトカプラのうち片方のフォトカプラの遅延時間に基づいて、他方のフォトカプラの遅延時間を制御するものがある(特許文献3参照)。
特開平10−340102号公報 特開2008−268002号公報 特開2013−158170号公報
二重の伝送系では、データの送信開始からデータの受信終了までの時間監視を行うことで異常を検知するという方法を採用することができる。しかし、この検知方法では、通信データ1フレーム毎のチェックとなり、チェック間隔が非常に大きく、フォトカプラの劣化検知という意味では、劣化の状態を検知できず、実際には、フォトカプラ故障後のフォトカプラの劣化検知となってしまう。また、特許文献1〜3に記載されている方法を採用しても、フォトカプラの劣化に伴う伝送系の故障を正確に検知することはできない。
本発明は、フォトカプラを含む多重伝送系の故障を正確に検知することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、第一の制御システムと、第二の制御システムとを有し、前記第一の制御システムと前記第二の制御システムがそれぞれ第一の通信ケーブルと第二の通信ケーブルで接続され、前記第一の制御システムと前記第二の制御システムとの間でクロック信号に同期して通信を行う二重系制御システムであって、前記第一の制御システムは、第一の送信部から送信される第一のデジタルデータを第一の送信用フォトカプラを含む第一の送信用伝送要素群を介して前記第一の通信ケーブルに送信する第一の送信用伝送系と、前記第二の通信ケーブルから伝送された第二のデジタルデータを第一の受信用フォトカプラを含む第一の受信用伝送要素群を介して受信する第一の受信用伝送系と、前記第一のデジタルデータが送信されるタイミングと前記第二のデジタルデータを受信するタイミングとの差分から第一の遅延時間を測定し、前記測定した第一の遅延時間を測定手段に転送する第一の遅延測定回路とを備え、前記第二の制御システムは、第二の送信部から送信される第二のデジタルデータを第二の送信用フォトカプラを含む第二の送信用伝送要素群を介して前記第二の通信ケーブルに送信する第二の送信用伝送系と、前記第一の通信ケーブルから伝送された第一のデジタルデータを第二の受信用フォトカプラを含む第二の受信用伝送要素群を介して受信する第二の受信用伝送系と、前記第二のデジタルデータが送信されるタイミングと前記第一のデジタルデータを受信するタイミングとの差分から第二の遅延時間を測定し、前記測定した第二の遅延時間を前記測定手段に転送する第二の遅延測定回路とを備え、前記測定手段は、前記第一の遅延測定回路から転送された前記第一の遅延時間と基準値とを比較し、当該比較結果から前記第一の送信用伝送系と前記第二の受信用伝送系を含む第一の送受信用伝送系の故障の有無を判定し、前記第二の遅延測定回路から転送された前記第二の遅延時間と前記基準値とを比較し、当該比較結果から前記第二の送信用伝送系と前記第一の受信用伝送系を含む第二の送受信用伝送系の故障の有無を判定することを特徴とする。
本発明によれば、フォトカプラを含む多重伝送系の故障を正確に検知することができる。
本発明の一実施例を示す二重系制御システムの基本構成図である。 本発明の一実施例を示す二重系制御システムの具体的構成図である。 遅延測定回路の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例を示す二重系制御システムの基本構成図である。図1において、二重系制御システムは、第一の制御システム1と、第二の制御システム2とを備え、第一の制御システム1と第二の制御システム2が通信ケーブル15、16を介して互いに接続される。第一の制御システム1は、送信部3と、受信部4と、フォトカプラ7、8、レベル変換ドライバ11、12と、送信用コネクタ17と、受信用コネクタ18と、遅延測定回路23から構成される。第二の制御システム2は、送信部5、受信部6と、フォトカプラ9、10、レベル変換ドライバ13、14と、送信用コネクタ19と、受信用コネクタ20と、遅延測定回路24から構成される。送信用コネクタ17は、通信ケーブル15を介して受信用コネクタ20に接続され、送信用コネクタ19は、通信ケーブル16を介して受信用コネクタ18に接続される。なお、フォトカプラ7、8には、発光素子(LED)と受光素子(トランジスタ)を電気的に絶縁する絶縁境界21が設定され、フォトカプラ9、10には、発光素子と受光素子を電気的に絶縁する絶縁境界22が設定されている。また、送信部3、5と受信部4、6には、通信ケーブル等(図示せず)を介してクロック装置(図示せず)が接続される。
第一の制御システム1と第二の制御システム2は、二重系の冗長構成であって、同一回路構成(同一ハードウェア構成)、且つ同様なソフトウェア処理で動作する。第一の制御システム1と第二の制御システム2は、両制御システム間での通信中は、クロック装置からのクロック信号を基にクロック単位で同期状態が確立される。両制御システム間で通信が開始されると、第一の制御システム1の送信部3と第二の制御システム2の送信部5は、クロック信号に同期して、各制御システムで定義された形式(プロトコル)でシリアルデータを同一タイミングで送信する。送信部3から送信されるシリアルデータは、フォトカプラ7と遅延測定回路23に分配され、送信部5から送信されるシリアルデータは、フォトカプラ9と遅延測定回路24に分配される。フォトカプラ7に分配されたシリアルデータは、レベル変換ドライバ11でシングルエンド信号から差動信号に電圧変換された後、送信用コネクタ17と通信ケーブル15及び受信用コネクタ20を介してレベル変換ドライバ14に転送される。レベル変換ドライバ14は、差動信号をシングルエンド信号に変換し、シングルエンド信号をフォトカプラ10を介して受信部6と遅延測定回路24に転送する。一方、遅延測定回路23に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路23でモニタされ、遅延測定回路24に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路24でモニタされる。
また、送信部5から送信されるシリアルデータは、フォトカプラ9と遅延測定回路24に分配される。フォトカプラ9に分配されたシリアルデータは、レベル変換ドライバ13でシングルエンド信号から差動信号に電圧変換された後、送信用コネクタ19と通信ケーブル16及び受信用コネクタ18を介してレベル変換ドライバ12に転送される。レベル変換ドライバ12は、差動信号をシングルエンド信号に変換し、シングルエンド信号をフォトカプラ8を介して受信部4と遅延測定回路23に転送する。一方、遅延測定回路24に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路24でモニタされる。
図2は、本発明の一実施例を示す二重系制御システムの具体的構成図である。図2において、二重系制御システムは、第一の制御システム1のうちフォトカプラ7とレベル変換ドライバ11との間に、送信用反転回路25を配置し、フォトカプラ8と受信部4との間に受信用反転回路27を配置し、第二の制御システム2のうちフォトカプラ9とレベル変換ドライバ13との間に、送信用反転回路26を配置し、フォトカプラ10と受信部6との間に受信用反転回路28を配置したものであり、他の構成は、図1の基本構成図のものと同様である。
図2において、両制御システム間で通信が開始されると、第一の制御システム1の送信部3と第二の制御システム2の送信部5は、クロック信号に同期して、各制御システムで定義された形式(プロトコル)でシリアルデータを送信する。送信部3から送信されるシリアルデータは、フォトカプラ7と遅延測定回路23に分配され、送信部5から送信されるシリアルデータは、フォトカプラ9と遅延測定回路24に分配される。このシリアルデータは、矩形波のHレベル、Lレベルと変化するデジタル信号であり、このデジタル信号がフォトカプラ7の入力(LED側)と遅延測定回路23へ伝達される。デジタル信号がHレベルの場合、フォトカプラ7の出力側トランジスタはOFFとなり、次段の送信用反転回路25へはLレベルが伝達される。一方、デジタル信号がLレベルの場合、フォトカプラ7の出力側トランジスタはONとなり、次段の送信用反転回路25へはHレベルが伝達される。即ち、送信用反転回路25からは、入力に対して反転したレベルのデジタル信号が出力される。送信用反転回路25で反転されたデジタル信号は、送信用レベル変換ドライバ11でシングルエンド信号からに差動信号に変換され、送信用コネクタ17と通信ケーブル15及び受信用コネクタ20を介してレベル変換ドライバ14へ伝達される。レベル変換ドライバ14は、差動信号をシングルエンド信号に変換し、変換されたシングルエンド信号をフォトカプラ10へ伝達する。レベル変換ドライバ14の出力信号がHレベルの場合、フォトカプラ10の出力側トランジスタはOFFとなり、次段の受信用反転回路28へはLレベルが伝達される。一方、レベル変換ドライバ14の出力信号がLレベルの場合、フォトカプラ10の出力側トランジスタはONとなり、次段の受信用反転回路28へはHレベルが伝達される。即ち、受信用反転回路28からは、入力に対して反転したレベルのデジタル信号が出力され、このデジタル信号が遅延測定回路24と受信部6へ伝達される。また、遅延測定回路23に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路23でモニタされ、遅延測定回路24に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路24でモニタされる。
また、送信部5から送信されるシリアルデータは、フォトカプラ9の入力(LED側)と遅延測定回路24へ伝達される。デジタル信号がHレベルの場合、フォトカプラ9の出力側トランジスタはOFFとなり、次段の送信用反転回路26へはLレベルが伝達される。一方、デジタル信号がHレベルの場合、フォトカプラ9の出力側トランジスタはONとなり、次段の送信用反転回路26へはHレベルが伝達される。即ち、送信用反転回路26からは、入力に対して反転したレベルのデジタル信号が出力される。送信用反転回路26で反転されたデジタル信号は、送信用レベル変換ドライバ13でシングルエンド信号からに差動信号に変換され、送信用コネクタ19と通信ケーブル16及び受信用コネクタ18を介してレベル変換ドライバ12へ伝達される。レベル変換ドライバ12は、差動信号をシングルエンド信号に変換し、変換されたシングルエンド信号をフォトカプラ8へ伝達する。レベル変換ドライバ12の出力信号がHレベルの場合、フォトカプラ8の出力側トランジスタはOFFとなり、次段の受信用反転回路27へはLレベルが伝達される。一方、レベル変換ドライバ12の出力信号がLレベルの場合、フォトカプラ8の出力側トランジスタはONとなり、次段の受信用反転回路27へはHレベルが伝達される。即ち、受信用反転回路27からは、入力に対して反転したレベルのデジタル信号が出力され、このデジタル信号が遅延測定回路23と受信部4へ伝達される。また、遅延測定回路24に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路24でモニタされ、遅延測定回路23に分配されたシリアルデータは、遅延測定回路23でモニタされる。
ここで、送信部3と、フォトカプラ7と、送信用反転回路25と、レベル変換ドライバ11と、送信用コネクタ17は、送信部3から送信されるデジタルデータ(シリアルデータ)をフォトカプラ7を含む第一の送信用伝送要素群を介して通信ケーブル15に送信する第一の送信用伝送系を構成し、受信部4と、受信用反転回路27と、フォトカプラ8と、レベル変換ドライバ12と、受信用コネクタ18は、通信ケーブル16から伝送されたデジタルデータをフォトカプラ8を含む第一の受信用伝送要素群を介して受信する第一の受信用伝送系と構成する。送信部5と、フォトカプラ9と、送信用反転回路26と、レベル変換ドライバ13と、送信用コネクタ19は、送信部5から送信されるデジタルデータをフォトカプラ9を含む第二の送信用伝送要素群を介して通信ケーブル16に送信する第二の送信用伝送系を構成し、受信部6と、受信用反転回路28と、フォトカプラ10と、レベル変換ドライバ14と、受信用コネクタ20は、通信ケーブル15から伝送されたデジタルデータをフォトカプラ10を含む第二の受信用伝送要素群を介して受信する第二の受信用伝送系を構成する。また、遅延測定回路23は、送信部3からデジタルデータが送信されるタイミングと受信部4がデジタルデータを受信するタイミングとの差分から第一の遅延時間を測定し、遅延測定回路24は、送信部5からデジタルデータが送信されるタイミングと受信部6がデジタルデータを受信するタイミングとの差分から第二の遅延時間を測定する。
この際、遅延測定回路23、24は、送信用シリアルデータの特定のエッジ、例えば、送信用シリアルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを抽出する。この抽出された立上がりエッジは、遅延測定回路23、24に属するカウンタでのカウントを開始することを目的として生成される。また、遅延測定回路23、24は、受信用シリアルデータの特定のエッジ、例えば、受信用シリアルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを抽出する。この抽出された立上がりエッジは、遅延測定回路23、24に属するカウンタでのカウントを停止させることを目的として生成される。遅延測定回路23、24に属するカウンタは、抽出された2つの立上がりエッジの間隔をカウントする。
図3は、遅延測定回路の回路構成図である。図3において、遅延測定回路23は、送信データエッジ検出回路29と、受信データエッジ検出回路30と、カウンタ31と、カウント値保持回路32を備えて構成され、カウント値保持回路32には測定器33が接続される。なお、遅延測定回路24は、遅延測定回路23と同一の構成であり、説明を省略する。
送信データエッジ検出回路29は、送信部3から送信されるシリアルデータ(送信データ)のフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを検出したときに、検出信号をカウンタ31に出力する。受信データエッジ検出回路30は、受信用反転回路27から出力されるデジタル信号(受信データ)のフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを検出したときに、検出信号をカウンタ31に出力する。カウンタ31は、送信データエッジ検出回路29から検出信号を入力したときにカウントを開始し、受信データエッジ検出回路30から検出信号を入力したときに、カウントを停止し、カウント開始からカウント停止までの間にカウントしたカウント値(計数値)を遅延時間としてカウント値保持回路(レジスタ)32に出力する。カウント値保持回路32は、カウンタ31のカウント値(計数値)を遅延時間として保持する。
ここで、カウント値保持回路32に、測定手段として、例えば、測定器33を接続し、カウント値保持回路32に保持されているカウント値(遅延時間)を測定器33に転送し、測定器33で故障の有無を判定する。測定器33は、カウント値(遅延時間)を基にカウント開始からカウント停止までの時間を遅延時間として測定し、測定結果(遅延時間)と基準値(例えば、フォトカプラ7、8、9、10の劣化状態を規定した時間)とを比較し、比較結果からデータ伝送系のいずれかに故障が生じたか否かを判定する。例えば、測定器33は、遅延測定回路23の測定による遅延時間(第一の遅延時間)が基準値以下の場合、送信用フォトカプラ9又は受信用フォトカプラ8の故障と判定し、遅延測定回路24の測定による遅延時間(第二の遅延時間)が基準値以下の場合、送信用フォトカプラ7又は受信用フォトカプラ10の故障と判定することができる。なお、測定器33の代わりに、カウント値保持回路32に保持されているカウント値(計数値)を任意のタイミングで、測定手段としてのホスト計算機に転送し、ホスト計算機でカウント開始からカウント停止までの時間を遅延時間として測定し、測定結果と基準値とを比較し、比較結果からするデータ伝送系のいずれかに故障が生じたか否かを判定することもできる。
なお、送信部3から受信部6までの伝送系の遅延時間及び送信部5から受信部4まで伝送系の遅延時間には、フォトカプラ7、8、9、10の劣化以外の遅延時間、例えば、反転回路25、26、27、28、レベル変換ドライバ11、12、13、14等の素子遅延や通信ケーブル15、16の遅延時間も含まれる。このため、ハードウェア製作直後の劣化が最も少ない状態での測定値(伝送時間)を記録し、この測定値を基に基準値を設定し、測定器33で、測定値と基準値との差分を定期的にチェックすることで、フォトカプラ7、8、9、10の劣化の状態を把握することができる。
本実施例では、二重系構成である事やこのような系間接続構成である点を利用し、送信したものがそのまま自身へデータが自己ループバックしているように見えるという特徴を利用している。また、この構成を実現させるためには、両制御システム間の通信中は、クロック単位での同期状態が確立されている二重系構成であることが条件となる。これにフォトカプラ7、8、9、10の劣化状態を正確に把握することを可能にしたことで、事前の対策を投じることも可能となる。更に、この測定結果を定期的にチェックし、チェック結果を統計データとして利用することで、フォトカプラ7、8、9、10の劣化に関する特徴も把握することが可能となる。
本実施例によれば、フォトカプラを含む多重伝送系の故障を正確に検知することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、遅延測定回路23、24で、デジタルデータのフレームフォーマットの特定のエッジを抽出するに際して、デジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを抽出する代わりに、デジタルデータのフレームフォーマット先頭の立下がりエッジを抽出することもできる。この際、送信データエッジ検出回路29は、送信部3から送信されるシリアルデータ(送信データ)のフレームフォーマット先頭の立下がりエッジを検出したときに、検出信号をカウンタ31に出力し、受信データエッジ検出回路30は、受信用反転回路27から出力されるデジタル信号(受信データ)のフレームフォーマット先頭の立下がりエッジを検出したときに、検出信号をカウンタ31に出力する。上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 第一の制御システム、2 第二の制御システム、3 送信部、4 受信部、5 送信部、6 受信部、7、8、9、10 フォトカプラ、11、12、13、14 レベル変換ドライバ、15、16 通信ケーブル、17、18、19、20 コネクタ、23、24 遅延測定回路、25、26、27、28 反転回路、29 送信データエッジ検出回路、30 受信データエッジ検出回路、31 カウンタ、32 カウント値保持回路、33 測定器

Claims (6)

  1. 第一の制御システムと、第二の制御システムとを有し、前記第一の制御システムと前記第二の制御システムがそれぞれ第一の通信ケーブルと第二の通信ケーブルで接続され、前記第一の制御システムと前記第二の制御システムとの間でクロック信号に同期して通信を行う二重系制御システムであって、
    前記第一の制御システムは、
    第一の送信部から送信される第一のデジタルデータを第一の送信用フォトカプラを含む第一の送信用伝送要素群を介して前記第一の通信ケーブルに送信する第一の送信用伝送系と、前記第二の通信ケーブルから伝送された第二のデジタルデータを第一の受信用フォトカプラを含む第一の受信用伝送要素群を介して受信する第一の受信用伝送系と、前記第一のデジタルデータが送信されるタイミングと前記第二のデジタルデータを受信するタイミングとの差分から第一の遅延時間を測定し、前記測定した第一の遅延時間を測定手段に転送する第一の遅延測定回路と、を備え、
    前記第二の制御システムは、
    第二の送信部から送信される第二のデジタルデータを第二の送信用フォトカプラを含む第二の送信用伝送要素群を介して前記第二の通信ケーブルに送信する第二の送信用伝送系と、前記第一の通信ケーブルから伝送された前記第一のデジタルデータを第二の受信用フォトカプラを含む第二の受信用伝送要素群を介して受信する第二の受信用伝送系と、前記第二のデジタルデータが送信されるタイミングと前記第一のデジタルデータを受信するタイミングとの差分から第二の遅延時間を測定し、前記測定した第二の遅延時間を前記測定手段に転送する第二の遅延測定回路と、を備え、
    前記測定手段は、
    前記第一の遅延測定回路から転送された前記第一の遅延時間と基準値とを比較し、当該比較結果から前記第一の送信用伝送系と前記第二の受信用伝送系を含む第一の送受信用伝送系の故障の有無を判定し、
    前記第二の遅延測定回路から転送された前記第二の遅延時間と前記基準値とを比較し、当該比較結果から前記第二の送信用伝送系と前記第一の受信用伝送系を含む第二の送受信用伝送系の故障の有無を判定することを特徴とする二重系制御システム。
  2. 請求項1に記載の二重系制御システムであって、
    前記第一の遅延測定回路は、
    前記第一の送信部から送信される前記第一のデジタルデータのフレームフォーマットの特定のエッジと、前記第一の受信用伝送要素群を介して受信した前記第二のデジタルデータのフレームフォーマットの特定のエッジをそれぞれ抽出し、前記各抽出した特定のエッジの間隔を前記第一の遅延時間として測定し、
    前記第二の遅延測定回路は、
    前記第二の送信部から送信される前記第二のデジタルデータのフレームフォーマットの特定のエッジと、前記第二の受信用伝送要素群を介して受信した前記第一のデジタルデータのフレームフォーマットの特定のエッジをそれぞれ抽出し、前記各抽出した特定のエッジの間隔を前記第二の遅延時間として測定することを特徴とする二重系制御システム。
  3. 請求項1に記載の二重系制御システムであって、
    前記第一の遅延測定回路は、
    前記第一の送信部から送信される前記第一のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジと、前記第一の受信用伝送要素群を介して受信した前記第二のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジをそれぞれ抽出し、前記各抽出した立上がりエッジの間隔を前記第一の遅延時間として測定し、
    前記第二の遅延測定回路は、
    前記第二の送信部から送信される前記第二のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジと、前記第二の受信用伝送要素群を介して受信した前記第一のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジをそれぞれ抽出し、前記各抽出した立上がりエッジの間隔を前記第二の遅延時間として測定することを特徴とする二重系制御システム。
  4. 請求項1に記載の二重系制御システムであって、
    前記第一の遅延測定回路は、
    前記第一の送信部から送信される前記第一のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立下がりエッジと、前記第一の受信用伝送要素群を介して受信した前記第二のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立下がりエッジをそれぞれ抽出し、前記各抽出した立下がりエッジの間隔を前記第一の遅延時間として測定し、
    前記第二の遅延測定回路は、
    前記第二の送信部から送信される前記第二のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立下がりエッジと、前記第二の受信用伝送要素群を介して受信した前記第一のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立下がりエッジをそれぞれ抽出し、前記各抽出した立下がりエッジの間隔を前記第二の遅延時間として測定することを特徴とする二重系制御システム。
  5. 請求項1に記載の二重系制御システムであって、
    前記測定手段は、
    前記第一の送信用フォトカプラと前記第二の送信用フォトカプラと前記第一の受信用フォトカプラ及び前記第二の受信用フォトカプラの劣化状態を規定した時間に関連づけて前記基準値を設定し、前記第一の遅延時間が前記基準値以下の場合、前記第二の送信用フォトカプラ又は前記第一の受信用フォトカプラの故障と判定し、前記第二の遅延時間が前記基準値以下の場合、前記第一の送信用フォトカプラ又は前記第二の受信用フォトカプラの故障と判定することを特徴とする二重系制御システム。
  6. 請求項3に記載の二重系制御システムであって、
    前記第一の遅延測定回路は、
    前記第一の送信部から送信される前記第一のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを検出したときに検出信号を出力する第一の送信データエッジ検出回路と、前記第一の受信用伝送要素群を介して受信した前記第二のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを検出したときに検出信号を出力する第一の受信データエッジ検出回路と、前記第一の送信データエッジ検出回路からの検出信号でカウントを開始し、前記第一の受信データエッジ検出回路からの検出信号で前記カウントを停止し、前記カウントの開始から前記カウントの停止までのカウント値を前記第一の遅延時間として測定する第一のカウンタと、前記第一のカウンタにより測定された前記第一の遅延時間を保持し、前記保持した第一の遅延時間を前記測定手段に転送する第一のカウント値保持回路とから構成され、
    前記第二の遅延測定回路は、
    前記第二の送信部から送信される前記第二のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを検出したときに検出信号を出力する第二の送信データエッジ検出回路と、前記第二の受信用伝送要素群を介して受信した前記第一のデジタルデータのフレームフォーマット先頭の立上がりエッジを検出したときに検出信号を出力する第二の受信データエッジ検出回路と、前記第二の送信データエッジ検出回路からの検出信号でカウントを開始し、前記第二の受信データエッジ検出回路からの検出信号で前記カウントを停止し、前記カウントの開始から前記カウントの停止までのカウント値を前記第二の遅延時間として測定する第二のカウンタと、前記第二のカウンタにより測定された前記第二の遅延時間を保持し、前記保持した第二の遅延時間を前記測定手段に転送する第二のカウント値保持回路とから構成されることを特徴とする二重系制御システム。
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