JP5502370B2 - 鉄道保安システム - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道保安システムに関し、特に鉄道システムにおける連動装置に関するものである。
従来の連動装置は、信号設備を制御する信号設備制御論理と接続試験を行う接続試験部を有するため、接続試験による小形制御端末装置に持つ制御定数の確認及び小形制御端末装置から信号設備の間の接続(機内配線、機外配線)の確認に際し、連動装置が不可欠であった。連動装置搬入後の現場設置工事は、長期間に及ぶためそれまでの間接続試験が実施出来ないことになる。この事が現場設備工事のさらなる長期化につながる一要因でもあった。又既設稼動システムに新規の信号設備が追加された場合の接続確認についても、既設連動装置停止の上、新規設備対応のシステムに入れ替える必要があった。既設連動装置を停止させるため、接続試験実施に際しては、時間的制限が大きく影響することになり、試験回数の増加による接続確認期間の長期化を招いている。
特開2000−229574号公報
従来の連動装置には、信号設備を制御する信号設備制御論理と接続試験を行う接続試験部を有しているため接続試験実施に際しては、連動装置が不可欠であった。
本発明は、連動装置が有していた接続試験部を保守端末装置に持たせることで、連動装置を必要としない接続試験対応とする鉄道保安システムを提供することを目的とする。
本発明は、鉄道システムにおける駅構内の信号設備の入出力制御を行う小形制御端末装置と、前記小形制御端末装置を介して制御電文、及び表示電文の送受信により前記信号設備を制御する連動装置と、前記連動装置及び前記小形制御端末装置を保守する保守端末装置と、前記連動装置及び前記保守端末装置と前記小形制御端末装置間をつなぐ通信制御装置とを具備した鉄道保安システムにおいて、前記保守端末装置は、前記小形制御端末装置に対し前記信号設備への入出力用制御電文を送信する機能を備え、前記小型制御端末装置は、前記信号設備ごとに備えられ、運転モードとして、前記連動装置からの制御電文により、前記小形制御端末装置から前記信号設備に直接制御出力を行い、該連動装置に対し表示電文の送信を行う常用モードと、前記連動装置からの制御電文を受け付けず、前記保守端末装置からの入出力用制御電文に従い前記信号設備に対し直接制御出力を行い、前記保守端末装置に対してのみ表示電文の送信を行う端末保守モードと、前記連動装置からの制御電文の前記信号設備への制御出力を停止し、かつ前記連動装置に対し表示電文の送信を行う停止モードとを有し、前記常用モードから前記端末保守モードへの変更、及び前記端末保守モードから前記常用モードへの変更は、前記連動装置からの指示による制御を行わず、かつ、前記停止モードを経由して実行されるようにした鉄道保安システムである。
また、本発明は、前記保守端末装置は、接続試験部を有し、前記小形制御端末装置の運転状態を取得し、取得した運転状態を表示し、前記小形制御端末装置における運転モードの変更を指示することができる鉄道保安システムである。
更に、本発明は、前記小形制御端末装置は、2重系により構成され、前記信号設備に対し各々の系より同時に同じ制御出力を行う鉄道保安システムである。
本発明によれば、連動装置、小形制御端末装置及び保守端末装置間において運転モードを設定することにより、小形制御端末装置に対する制御電文の送信元を連動装置と保守端末装置の二つの装置を選択可能となる。保守端末装置を選択した場合は、小形制御端末装置と信号設備間の接続試験実施に際し、連動装置を必ずしも必要としない接続試験方式が確立できる。このことにより、現場設備工事期間及び接続試験期間の短縮を、可能とすることが期待出来る。連動装置が有していた接続試験部を保守端末装置に持たせており、連動装置を必要としない接続試験対応とする鉄道保安システムを提供することができる。
実施例のシステム構成の説明図。 実施例における正常な通信シーケンスの説明図。 実施例における運転モード毎の通信シーケンスの説明図。 実施例における運転モード変更シーケンスの説明図。 実施例における運転モード遷移の説明図。 実施例における表示電文未受信の説明図。 実施例における連動装置処理フローの説明図。 実施例における小形制御端末装置処理フローの説明図。 実施例における保守端末装置処理フロー1の説明図。 実施例における保守端末装置処理フロー2の説明図。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
本発明は、保守端末装置に接続試験部を持たせ、小形制御端末装置に対し信号設備制御のための制御指示を与えることを可能にすることにした。従って保守端末装置からの制御電文を間違いなく試験対象の小形制御端末装置に送信する、また万一誤って試験対象でない小形制御端末装置に送信された場合にそれをブロックする手段が必要となる。このブロックする手段として運転モードにより区別する方式を採用する。
以下、本発明を適用するシステムの構成を図1で説明する。本システムは、連動装置(11)、通信制御装置(12)及び保守端末装置(13)、小形制御端末装置(14)からなる。
連動論理と信号設備制御論理を具備した連動装置(11)は、列車の在線状況から信号機の現示変化など、信号設備(信号機や転轍機等)の状態情報を作成し、小形制御端末装置(14)を介して信号設備の状態を変化させる装置である。小形制御端末装置(14)は、連動装置(11)からの信号設備状態情報に則して信号設備のIO(Input/Output)制御を行う装置である。例えば、信号機のR現示出力などを行う装置である。通信制御装置(12)は、連動装置(11)と小形制御端末装置(14)及び保守端末装置(13)の通信を行うためのネットワーク制御(ルート制御やフロー制御)を行う装置である。本装置は、連動装置(11)、小形制御端末装置(14)及び保守端末装置(13)間の通信制御を行うものである。保守端末装置(13)は、本システムを構成する連動装置(11)及び小形制御端末装置(14)を保守する装置として設置され、連動装置(11)及び小形制御端末装置(14)を保守する際に本システムに接続される。
連動装置からの制御電文に対し小形制御端末装置からの表示電文をもって一つの制御サイクルが成り立つ。例えば、図2に示すように周期1(Nms)で通番1の制御電文と通番1の表示電文の関係を、「同一制御周期内で同一通番の制御電文と表示電文のやり取り」として、正常な通信が行われていると判断する。このとき、連動装置から小形制御端末装置に送信する制御指示電文を「制御電文」とし、制御指示を受けて小形制御端末装置から連動装置に送信する信号設備状態情報電文を「表示電文」とする。小形制御端末装置の信号設備に対するIO(Input/Output)制御は、連動装置からの制御電文により行われ、制御の結果として表示電文を連動装置に送信する。
従来、この制御電文は連動装置からのみ送信されるため、連動装置がない状態では小形制御端末装置と信号設備の間の確認ができない状況であった。この状況下連動装置の代用として、本発明は、同じシステム構成装置である保守端末装置による制御電文送信方式を採用する。
本発明では、保守端末装置から小形制御端末装置に対し制御電文を送信可能とすることで、この制御電文に従い小形制御端末装置から信号設備に正しい制御出力が行われていることとして、小形制御端末装置に持つ制御定数に誤りのないこと及び小形制御端末装置から信号設備の間の接続(機内配線、機外配線)に誤りがないことが確認できる。連動装置がない状態でも、信号設備に対し正しい制御出力が行われている事の確認を可能とするため、連動装置と小形制御端末装置及び保守端末装置間に、運転モードとして、「常用モード」、「端末保守モード」及び「停止モード」を持つとして以下説明する。
本発明は、保守端末装置の接続試験機能を用いて信号設備を連動装置によらずに直接制御することができることを目的とし、以下に定義した運転モードにより制御される。運転モードは、保守端末装置から小形制御端末装置に対し設定され、小形制御端末装置にて記憶される。
(1)「常用モード」は、連動装置からの制御電文により小形制御端末装置から信号設備に制御出力を行い、連動装置に対し小形制御端末装置から表示電文の送信を行う。
(2)「停止モード」は、連動装置からの制御電文により小形制御端末装置から信号設備に対し制御出力は行わないが、小形制御端末装置からの表示電文は、連動装置に送信される。
(3)「端末保守モード」は、連動装置からの制御電文を小形制御端末装置は、受付けず保守端末装置からの制御電文に従い信号設備に対し制御出力を行う。小形制御端末装置からの表示電文は、保守端末装置にのみ送信される。
保守端末装置の接続試験機能は、小形制御端末装置が「端末保守モード」という保守専用のモードであるときにのみ有効であり、また、「端末保守モード」は、小形制御端末装置単位に設定可能であり、「端末保守モード」下にある小形制御端末装置は運転モード上システムから切り離される。システムから切り離された小形制御端末装置への連動装置からの制御電文は、小形制御端末装置において破棄される。このため連動装置は、制御電文に対する表示電文を受け取れなくなることで、信号設備状態の認識を安全側の状態(制御出力:なし、表示:停止現示(転てつ機の場合ブラ)、表示鎖錠:進行)に固定することができ、システム上の安全が確保できる。「端末保守モード」下にある小形制御端末装置に対する制御電文は、保守端末装置から送信される。保守端末装置からの制御電文に従い、小形制御端末装置は、信号設備に対しIO(Input/Output)制御を行う。この場合制御電文に対する表示電文は、小形制御端末装置から保守端末装置に送信される。例えば、図3に小形制御端末装置1が「常用モード」、小形制御端末装置2が「停止モード」及び小形制御端末装置3が「端末保守モード」の時の通信シーケンスを示す。
図3の場合、連動装置は周期1〜周期4にて各小形制御端末装置1〜3に対し制御電文として、進行現示(G)を指示した。小形制御端末装置1は、運転モード「常用モード」のため連動装置の制御電文の指示に従い信号機1に進行現示(G)を出力し、表示電文を連動装置に送信する。小形制御端末装置2は、運転モード「停止モード」のため連動装置からの制御電文は、受け付けるが信号機2への制御出力は行わない。このため信号機2は、滅灯となる。一方小形制御端末装置3は、運転モード「端末保守モード」のため連動装置からの制御電文としての進行現示(G)指示を破棄し、表示電文を連動装置に送信しない。
小形制御端末装置3に対しては、保守端末装置から制御電文として、停止現示(R)が指示されているため信号機3に停止現示(R)を出力し、表示電文を保守端末装置に送信する。
本発明における運転モードの設定は、保守端末装置と小形制御端末装置の間で図4に示すシーケンスにより安全性を確保する。図4において、保守端末装置からモード変更の対象小形制御端末装置に対し「モード変更電文」を送信する。「モード変更電文」を受信した小形制御端末装置は、自装置で作成した認証用コード(全角文字列)を付与した「モード変更確認電文」を保守端末に送信する。「モード変更確認電文」を受信した保守端末装置は、「モード変更確認電文」に付与された認証用コードを画面表示させ、同じ認証用コードを半角文字列にて手入力の上、「モード変更確認応答電文」として小形制御端末装置に送信する。「モード変更確認応答電文」を受信した小形制御端末装置は、「モード変更確認応答電文」に付与されている認証用コード(半角文字列)と送信した認証用コード(全角文字列)を比較し、認証用コードが一致した場合にのみ運転モードを変更する。比較結果を「モード変更応答電文」として保守端末装置に送信する。以上のシーケンスにより運転モードの設定が行われる。
本発明における小形制御端末装置は、2重系により構成され、信号設備に対し各々の系より同時に同じ制御出力を行う。小形制御端末装置に持つ制御定数に誤りのないことの確認が目的の一つである接続試験において、運転モードの設定は、この2重系の小形制御端末装置の各系に対し可能である必要がある。両系に対し各々運転モードが設定可能となることで、片系が「常用モード」他系が「端末保守モード」の異なる運転モードの状態が発生した場合、片系より進行現示他系より停止現示のような異なった制御出力が信号設備に対し与えられることになり、信号機のあおりが発生する。小形制御端末装置と保守端末装置における運転モードの遷移によりこの状態を防止する。
本発明における小形制御端末装置と保守端末装置における運転モードの遷移図を図5に示す。運転モードの変更操作は、保守端末装置から小形制御端末装置に対し行われる。図5において「停止モード」からは、「常用モード」「端末保守モード」の両モードに移行可能であるが、「常用モード」から「端末保守モード」又は「端末保守モード」から「常用モード」への移行は不可としている。従って「常用モード」から「端末保守モード」又は、「端末保守モード」から「常用モード」へのモード変更は、必ず「停止モード」にする必要がある。両系「停止モード」から「常用モード」又は「端末保守モード」に移行することになる。ここで、両系「停止モード」から片系「常用モード」他系「端末保守モード」と異なったモード変更についても不可としている。又小形制御端末装置においても、各系異なった運転モードを検知した場合は、「停止モード」することで両系不一致を防止している。以上のことにより片系「常用モード」他系「端末保守モード」の両系異なったモードへの遷移が回避される。
本発明において、運転モードによりブロックする方式は、連動装置、小形制御端末装置及び保守端末装置で以下の対応を行う。
<連動装置の対応>
(1)運転モードとして、「常用モード」、「端末保守モード」及び「停止モード」を意識せず制御電文に対する表示電文の関係を監視する。
(2)制御電文に対し表示電文が確認出来ない状態を未受信として、次の周期の制御電文には小形制御端末装置の出力を抑止させるフラグを付加する。
(3)制御電文に対し表示電文が一定時間確認できない場合は、信号設備状態の認識を安全側の状態(制御出力:なし、表示:停止現示(転てつ機の場合ブラ)、表示鎖錠:進行)に固定する。
<小形制御端末装置の対応>
(1)保守端末装置から設定される運転モードにより、そのモードに従い信号設備に対し制御指示を行う。
(2)保守端末装置から「常用モード」を設定された場合は、連動装置からの制御電文に従い信号設備を制御する。信号設備の状態情報は、表示電文として連動装置に送信する。
(3)保守端末装置から「停止モード」を設定された場合は、制御電文による信号設備への制御出力を実施しない。信号設備の状態情報については、表示電文として連動装置に送信する。
(4)保守端末装置から「端末保守モード」を設定された場合は、連動装置からの制御電文を破棄し、信号設備の状態情報については、表示電文として連動装置に送信しない。保守端末装置からの制御電文に従い信号設備を制御する。信号設備の状態情報は、表示電文として保守端末装置に送信する。
(5)保守端末装置からの運転モード変更要求時は、認証コードによる判断を行う。
<保守端末装置の対応>
(1)小形制御端末装置に対し運転モード設定を可能とする。設定に際しては、図5の運転モード遷移図による。
(2)運転モード設定時は、モード変更要求を対象の小形制御端末装置に送信することで、小形制御端末装置から認証用コード付きでモード変更結果を受ける。
(3)運転モードが「端末保守モード」の試験対象小形制御端末装置への制御指示を作成の上制御電文として、送信する。
(4)試験対象小形制御端末装置からの表示電文の内容を、信号設備状態情報として画面表示させる。
本発明のシステム構成の連動装置(11)と保守端末装置(13)及び小形制御端末装置(14)で、運転モードによる制御を行う。制御内容は以下である。
連動装置(11)は、制御電文に対する表示電文の到達確認を行う。詳細を図6の表示電文未受信の事例を小形制御端末装置が「端末保守モード」の時として説明する。この表示電文未受信は、連動装置にて検知する。小形制御端末装置が「端末保守モード」の場合、連動装置からの制御電文に対し表示電文を連動装置に送信しないことから、連動装置で未受信を検知する。
周期1において、連動装置の通番1の制御電文に対し通番1の表示電文が確認出来ない場合は、表示電文未受信として、周期2の制御電文は小形制御端末装置からの制御出力を抑止させるため未受信フラグ(0:出力、1:出力停止)が付加される。この状態がn制御周期連続した場合、信号設備状態の認識を安全側の状態(制御出力:なし、表示:停止現示(転てつ機の場合ブラ)、表示鎖錠:進行)に固定する。
小形制御端末装置は、設定された運転モードにより連動装置からの制御電文に従うか、保守端末装置から制御電文に従うか判断する。詳細を図3の運転モード毎の通信シーケンスにより説明する。図3の場合、連動装置は周期1〜周期4にて各小形制御端末装置1〜3に対し制御電文として、進行現示(G)を指示した。小形制御端末装置1は、運転モード「常用モード」のため連動装置の制御電文の指示に従い信号機1に進行現示(G)を出力し、表示電文を連動装置に送信する。小形制御端末装置2は、運転モード「停止モード」のため連動装置からの制御電文は、受け付けるが信号機2への制御出力は行わない。このため信号機2は、滅灯となる。一方小形制御端末装置3は、運転モード「端末保守モード」のため連動装置からの制御電文としての進行現示(G)指示を破棄し、表示電文を連動装置に送信しない。
小形制御端末装置3に対しては、保守端末装置から制御電文として、停止現示(R)が指示されているため信号機3に停止現示(R)を出力し、表示電文を保守端末装置に送信する。
保守端末装置は、小形制御端末装置の運転モード設定を行う。運転モードの設定は、保守端末装置の画面より手入力する。詳細を図4の運転モードシーケンスにより行う。保守端末装置からモード変更の対象小形制御端末装置に対し「モード変更電文」を送信する。「モード変更電文」を受信した小形制御端末装置は、自装置で作成した認証用コード(全角文字列)を付与した「モード変更確認電文」を保守端末に送信する。「モード変更確認電文」を受信した保守端末装置は、「モード変更確認電文」に付与された認証用コードを画面表示させ、同じ認証用コードを半角文字列にて手入力の上、「モード変更確認応答電文」として小形制御端末装置に送信する。「モード変更確認応答電文」を受信した小形制御端末装置は、「モード変更確認応答電文」に付与されている認証用コード(半角文字列)と送信した認証用コード(全角文字列)を比較し、認証用コードが一致した場合にのみ運転モードを変更する。比較結果を「モード変更応答電文」として保守端末装置に送信する。以上のシーケンスにより運転モードの設定が行われる。
次に連動装置(11)と小形制御端末装置(14)及び保守端末装置(13)が上記仕組みを実現している処理フローを図7、図8及び図9にて説明する。連動装置(11)は、小形制御端末装置(14)への制御電文作成及び小形制御端末装置(14)からの表示電文監視に際し、まず内部変数の初期化を行う(701)。変数初期化後、連動論理と信号設備制御論理及び列車の在線情報を使って信号設備の状態情報を作成し、その信号機を制御する小形制御端末装置への出力情報を作成する(702)。その後表示電文の状態を示す変数(k)をチェックする。変数(k)は、「0」の場合制御電文と同じ通番の表示電文を受信したことを示し、「1」の場合は異なる通番の表示電文を受信、又は表示電文を受信出来なかったことを示し未受信扱いとする。定数(k)の初期状態は「1」とする。また、変数(k)が「0」の場合は同じ通番の表示電文を受信している未受信フラグを「0」とし(704)、「1」の場合は未受信であったことを示し、未受信フラグを「1」とする(705)。
未受信フラグの内容と小形制御端末装置の出力情報を用いて、通番nの制御電文を作成しそれを送信する(706)。制御電文送信後、小形制御端末装置(14)からの表示電文の受信待ちとなる。表示電文のタイムアウトを検知するための内部変数(l)及びタイマを初期化する(707)。その後タイムアウト発生のチェックを行い(708)、タイムアウトが発生した場合は表示電文の通番(m)を「0」とする(711)。タイムアウト時は、安全側遷移判断カウンター(p)を更新する(712)。安全側遷移判断カウンター(p)を判断(713)し、規定値超過の場合は信号設備状態の認識を安全側の状態(制御出力:なし、表示:停止現示(転てつ機の場合ブラ)、表示鎖錠:進行)に固定し(714)、安全側遷移判断カウンター(p)に規定回数を格納する(715)。通番「0」は、使用しない番号であるため、(716)のチェックでNGとなる。
タイムアウトが発生していない場合は表示電文の受信状況をチェックする(709)。
未受信の場合は、そのときのタイマー値をセットして(710)再度タイムアウトのチェックを行う(708)。表示電文を受信した場合は以下の処理を行う。
受信した表示電文の通番(m)と制御電文の通番(n)が一致した場合の変数(k)を「0」及び安全側遷移判断カウンター(p)を「0」とし(717)、不一致の場合は変数(k)を「1」とする(718)。その後、通番を変更する(719)ことで、次の制御電文の通番を決定する。以上の処理を連動装置(11)で行う。
次に、小形制御端末装置(14)の処理フローであるが、起動時にタイマー値を登録するタイマー変数(l)と期待通番を登録する期待通番変数(n)、運転モードにより制御電文格納位置を登録する制御電文格納位置変数(p)及びタイマーを初期化する(801)。タイマーを初期化することで、タイマーは0からms単位で時間を刻むものとする。表示電文受信のタイムアウトをチェックする(802)。タイムアウトが発生した場合、期待通番値(n)、制御電文格納位置変数(p)及びタイマー値(l)を初期化する。タイムアウトが発生していない場合は運転モードを判断して(803)「常用モード」「停止モード」の場合制御電文格納位置を示す変数(p)に「0」を格納する(804)。運転モードが「端末保守モード」の場合は制御電文格納位置を示す変数(p)に「1」を格納する(805)。制御電文格納位置を示す変数(p)が示す制御電文の受信があったかのチェックを行う(807)。未受信の場合はそのときのタイマー値をセットして(806)、タイムアウトが発生していないか再度チェックする(802)。ここで制御電文を受信していた場合、期待通番のチェックを行う。期待通番(n)が「0」の場合(808)、前周期で制御電文を受信していない状態であるため、出力制御を行わずに、通番(m)の表示電文を作成して送信する(813)。期待通番(n)が「≠0」の場合(808)、前周期で制御電文を受信した状態であるため、連続した制御電文であるかどうかのチェックを行う。このチェックは、期待通番(n)と制御電文の通番(m)が一致しているかのチェックである(809)。一致していない場合は、連続性のない制御電文であるため、その制御電文を破棄して次の制御電文の受信待ちとする(807)。一致している場合は、連続性のある制御電文であるため、制御電文内の未受信フラグのチェックを行う(810)。未受信フラグが「1」の場合は、連動装置(11)又は保守端末装置(13)からの制御出力抑止の指示であるため、出力制御を行わずに、通番(m)の表示電文を作成して送信する(813)。未受信フラグが「0」の場合は、連動装置(11)又は保守端末装置(13)からの制御出力の指示であるため、運転モードが「常用モード」「端末保守モード」の場合(811)制御電文で指示された出力制御を行った(812)後に、通番(m)の表示電文を作成して送信する(813)。運転モードが「停止モード」の場合(811)は、連動装置(11)又は保守端末装置(13)からの制御出力抑止のモードであるため、出力制御を行わずに、通番(m)の表示電文を作成して送信する(813)。表示電文送信後は、次の制御電文の期待通番を設定する(814)。次の制御電文の期待通番は現在受信した制御電文の通番(m)に+1したものである。その後、タイマーを初期化(815)して次の制御電文の受信待ちとなる。以上が、小形制御端末装置(14)の処理フローである。
次に、保守端末装置(13)の処理フローであるが、運転モード変更時に起動され、運転モード変更対象の小形制御端末装置(14)を選択するための操作待ちとなり(900)、画面入力により対象の小形制御端末装置を選択後、選択した小形制御端末装置に状態情報電文要求を送信する(900)。小形制御端末装置の状態情報電文のタイムアウトを検知するための内部変数(l)及びタイマを初期化する(901)。タイマーを初期化することで、タイマーは0からms単位で時間を刻むものとする。状態情報電文受信のタイムアウトをチェックする(902)。タイムアウトが発生した場合、再度対象小形制御端末装置選択に戻る(900)。タイムアウトが発生していない場合は状態情報電文であるかのチェックを行い(903)状態情報電文でない場合は、そのときのタイマー値をセットして(904)、タイムアウトが発生していないか再度チェックする(902)。状態情報電文を受信している場合には、状態情報電文内の小形制御端末装置の状態を確認し(905)正常動作でない場合は、再度対象小形制御端末装置選択に戻る(900)。小形制御端末装置が正常動作である場合は、現在の1系運転モードを判定し(906)「常用モード」の場合は、1系運転モード変数(p)に「0」を格納する(907)。1系運転モードが「端末保守モード」の場合は、1系運転モード変数(p)に「1」を格納する(908)。1系運転モードが「停止モード」の場合は、1系運転モード変数(p)に「2」を格納する(909)。変更後の1系運転モードを画面入力後判断し(910)「常用モード」の場合は、1系変更運転モード変数(q)に「0」を格納する(911)。1系運転モードが「端末保守モード」の場合は、1系変更運転モード変数(q)に「1」を格納する(912)。1系運転モードが「停止モード」の場合は、1系変更運転モード変数(q)に「2」を格納する(913)。1系運転モード変数(p)と1系変更運転モード変数(q)から運転モード変更可否を判断する(914)。
判断基準は、1系運転モード変数(p)=0の場合1系変更運転モード変数(q)=2、1系運転モード変数(p)=1の場合1系変更運転モード変数(q)=2、及び1系運転モード変数(p)=2の場合1系変更運転モード変数(q)=0、又は(q)=1を正常と判断する。異常の場合は、1系変更運転モードの画面入力判断待ちとする(910)。次に現在の2系運転モードを判定し(915)「常用モード」の場合は、2系運転モード変数(f)に「0」を格納する(916)。2系運転モードが「端末保守モード」の場合は、2系運転モード変数(f)に「1」を格納する(917)。2系運転モードが「停止モード」の場合は、2系運転モード変数(f)に「2」を格納する(918)。変更後の2系運転モードを画面入力後判断し(919)「常用モード」の場合は、2系変更運転モード変数(g)に「0」を格納する(920)。2系運転モードが「端末保守モード」の場合は、2系変更運転モード変数(g)に「1」を格納する(921)。2系運転モードが「停止モード」の場合は、2系変更運転モード変数(g)に「2」を格納する(922)。2系運転モード変数(f)と2系変更運転モード変数(g)から運転モード変更可否を判断する(923)。
判断基準は、2系運転モード変数(f)=0の場合2系変更運転モード変数(g)=2、2系運転モード変数(f)=1の場合2系変更運転モード変数(g)=2、及び2系運転モード変数(f)=2の場合2系変更運転モード変数(g)=0、又は(g)=1を正常と判断する。異常の場合は、2系変更運転モードの画面入力判断待ちとする(919)。次に1,2系間での運転モード判断を行い、1系変更運転モード変数(q)が「0」の場合、2系変更運転モード変数(g)が「1」でないこと、及び1系変更運転モード変数(q)が「1」の場合、2系変更運転モード変数(g)が「0」でないことを確認する(924)。異常の場合は、再度1系からの運転モード変更に戻る(910)。正常の場合は、変更後の運転モードをモード変更電文として送信する(925)。モード変更電文送信後小形制御端末装置からの応答待ちのため、タイマー値をセット(926)し、タイムアウトをチェックする(927)。タイムアウトが発生した場合、運転モード変更異常を画面表示させ(929)、再度対象小形制御端末装置選択に戻る(900)。タイムアウトが発生していない場合は小形制御端末装置からのモード変更確認電文であるかのチェックを行い(928)モード変更確認電文でない場合は、そのときのタイマー値をセットして(930)、タイムアウトが発生していないか再度チェックする(927)。モード変更確認電文である場合は、モード変更確認電文内に小形制御端末装置が付加した認証コード(全角文字列)を画面表示する(931)。画面表示された小形制御端末装置からの認証コードと同じコードを手入力により半角文字列で入力する(932)。手入力された認証コード(半角文字列)を付加して、モード変更確認応答電文として小形制御端末装置に送信する(933)。モード変更確認応答電文送信後小形制御端末装置からの応答待ちのため、タイマー値をセット(934)し、タイムアウトをチェックする(935)。タイムアウトが発生した場合、運転モード変更異常を画面表示し(939)、再度対象小形制御端末装置選択に戻る(900)。タイムアウトが発生していない場合は小形制御端末装置からのモード変更応答電文であるかのチェックを行い(936)モード変更応答電文でない場合は、そのときのタイマー値をセットして(937)、タイムアウトが発生していないか再度チェックする(935)。モード変更応答電文である場合は、運転モード変更正常を画面表示後(938)、再度対象小形制御端末装置選択に戻る(900)。小形制御端末装置は、自装置が送信した認証コード(全角文字列)と保守端末装置が送信した認証コード(半角文字列)が一致したときに、運転モードが変更される。以上が、保守端末装置(13)の処理フローである。
11 連動装置
12 通信制御装置
13 保守端末装置
14 小型制御端末装置

Claims (3)

  1. 鉄道システムにおける駅構内の信号設備の入出力制御を行う小形制御端末装置と、
    前記小形制御端末装置を介して制御電文、及び表示電文の送受信により前記信号設備を制御する連動装置と、
    前記連動装置及び前記小形制御端末装置を保守する保守端末装置と、
    前記連動装置及び前記保守端末装置と前記小形制御端末装置間をつなぐ通信制御装置と
    を具備した鉄道保安システムにおいて、
    前記保守端末装置は、前記小形制御端末装置に対し前記信号設備への入出力用制御電文を送信する機能を備え、
    前記小型制御端末装置は、前記信号設備ごとに備えられ、
    運転モードとして、
    前記連動装置からの制御電文により、前記小形制御端末装置から前記信号設備に直接制御出力を行い、該連動装置に対し表示電文の送信を行う常用モードと、
    前記連動装置からの制御電文を受け付けず、前記保守端末装置からの入出力用制御電文に従い前記信号設備に対し直接制御出力を行い、前記保守端末装置に対してのみ表示電文の送信を行う端末保守モードと、
    前記連動装置からの制御電文の前記信号設備への制御出力を停止し、かつ前記連動装置に対し表示電文の送信を行う停止モード
    を有し、
    前記常用モードから前記端末保守モードへの変更、及び前記端末保守モードから前記常用モードへの変更は、前記連動装置からの指示による制御を行わず、かつ、前記停止モードを経由して実行されること
    を特徴とする鉄道保安システム。
  2. 請求項1記載の鉄道保安システムにおいて、
    前記保守端末装置は、接続試験部を有し、前記小形制御端末装置の運転状態を取得し、取得した運転状態を表示し、前記小形制御端末装置における運転モードの変更を指示することができることを特徴とする鉄道保安システム。
  3. 請求項記載の鉄道保安システムにおいて、
    前記小形制御端末装置は、2重系により構成され、前記信号設備に対し各々の系より同時に同じ制御出力を行うことを特徴とする鉄道保安システム。
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