JP5895184B2 - 電動工具 - Google Patents

電動工具 Download PDF

Info

Publication number
JP5895184B2
JP5895184B2 JP2011206212A JP2011206212A JP5895184B2 JP 5895184 B2 JP5895184 B2 JP 5895184B2 JP 2011206212 A JP2011206212 A JP 2011206212A JP 2011206212 A JP2011206212 A JP 2011206212A JP 5895184 B2 JP5895184 B2 JP 5895184B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rated voltage
motor
temperature
unit
battery pack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011206212A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013066960A (ja
Inventor
昌彰 岡田
昌彰 岡田
昌樹 池田
昌樹 池田
啓 河合
啓 河合
則宏 岩村
則宏 岩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2011206212A priority Critical patent/JP5895184B2/ja
Publication of JP2013066960A publication Critical patent/JP2013066960A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5895184B2 publication Critical patent/JP5895184B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電動工具に関する。
従来、電動工具が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に記載された電動工具は、電池セルを有する電池パックと、電池パックからの電力の供給を受けてモータが駆動する電動工具本体とを備えている。
この種の電動工具は、モータが駆動し続けると、当該モータが発熱してしまう。ところがモータは高温になると劣化するおそれがある。このため特許文献1の電動工具は、モータの温度を検出するサーミスタが設けられており、このサーミスタから取得した温度値が、所定値(温度閾値)を超えた場合にモータの出力を制限する。これによりこの電動工具は、モータの温度を所定値以上に昇温させないようにしようとするものである。
特開2010−110881号公報
ところで上記のような電動工具は、モータの温度値が温度閾値に達してから、モータ出力の制御を開始するため、モータの温度値が温度閾値に達してからもオーバーシュートによりモータの温度が上昇する。このため通常、オーバーシュートの昇温分を考慮して温度閾値を決定する。
一方、高い定格電圧の電池パックは、低い定格電圧の電池パックよりも高いエネルギーをモータに供給する。モータは、供給されるエネルギーが大きいほど温度上昇が大きくなるため、高い定格電圧の電池パックが使用された場合は、低い定格電圧の電池パックが使用される場合よりも、モータの温度上昇が急勾配となる。
このため、温度閾値が一定であると、電池パックの定格電圧によっては、モータが急激に高温となってオーバーシュートにより想定以上に温度が上昇してしまい、劣化の促進を防げない場合があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高い定格電圧の電池パックを使用したとしても、モータの温度上昇による劣化を効果的に防ぐことができる電動工具を提供することにある。
本発明の電動工具は、電池セルを含む電池パックと、前記電池パックから電力の供給を受けてモータが駆動する電動工具本体とを備えた電動工具であって、前記電動工具本体は前記モータを制御する制御部と、前記モータの温度を検知し且つこの温度値を前記制御部に出力するモータ温度検知部とを備え、前記電池パックは、当該電池パックの定格電圧の情報が保持された定格電圧保持部と、前記定格電圧保持部に保持された前記定格電圧の情報を前記制御部に出力する定格電圧情報出力部とを備え、前記制御部は、前記モータの温度値が、前記定格電圧に応じて定められた温度閾値を超えると、前記モータの出力を制限することを特徴とする。
またこの電動工具において、前記制御部は、当該制御部が前記電池パックの定格電圧の情報を識別できない場合に、前記定格電圧に応じて定められた前記温度閾値として、最も高い定格電圧に対応する温度閾値を用い、これにより前記モータの出力を制限することが好ましい。
本発明の他の電動工具は、電池セルを含む電池パックと、前記電池パックから電力の供給を受けてモータが駆動する電動工具本体とを備えた電動工具であって、前記電動工具本体は前記モータを制御する制御部と、前記モータの温度を所定時間ごとに検知し且つこの温度値を前記制御部に出力するモータ温度検知部とを備え、前記電池パックは、当該電池パックの定格電圧の情報が保持された定格電圧保持部と、前記定格電圧保持部に保持された前記定格電圧の情報を前記制御部に出力する定格電圧情報出力部とを備え、前記制御部は、前記モータの温度値が温度閾値を超過したか否かを判断する温度比較判断部と、前記温度比較判断部による前記温度閾値を超過した判断が連続した回数をカウントする超過連続回数計数部と、前記超過連続回数計数部によりカウントされた回数が前記定格電圧に応じて定められたカウント閾値を超えると、前記モータの出力の制限を開始させる制御開始判断部とを有していることを特徴とする。
またこの電動工具において、前記制御部は、当該制御部が前記電池パックの定格電圧の情報を識別できない場合に、前記定格電圧に応じて定められた前記カウント閾値として、最も高い定格電圧に対応するカウント閾値を用い、これによりモータの出力を制限することが好ましい。
本発明の電動工具によれば、高い定格電圧の電池パックを使用したとしても、モータの温度上昇による劣化を効果的に防ぐことができる。
実施形態1の電動工具のブロック図である。 実施形態1の電動工具の電池パックと電動工具本体とを示す図である。 実施形態1の電動工具の回路図である。 実施形態1のモータの温度と時間との関係を示すグラフであり、(a)は通常よりも高い定格電圧の電池パックを使用した場合を示し(b)は通常よりも低い定格電圧の電池パックを使用した場合を示す。 参考例のモータの温度と時間との関係を示すグラフであり、(a)は通常の電池パックを使用した場合を示し、(b)は通常よりも高い定格電圧の電池パックを使用した場合を示す。 実施形態2の電動工具のブロック図である。 高い定格電圧の電池パックを使用した場合のモータの温度と時間との関係を示すグラフであり、(a)は実施形態2の制御を示し、(b)は参考例の制御を示している。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
実施形態1の電動工具は、図2に示されるように、電池パック1と、駆動部4を内蔵した電動工具本体3とを備えている。電動工具は、電池パック1が、電動工具本体3のグリップ部31の下端部の電池パック装着部32に着脱自在に取り付けられる。電動工具は、電動工具本体3に内蔵された駆動部4が、電池パック1から電力の供給を受けて駆動するよう構成されている。電動工具は、電動工具本体3内に制御部5を有しており、この制御部5により、電池パック1から電力の供給を受けて駆動する駆動部4を制御する。
電池パック1は、複数の電池セル11を有しており、電動工具本体3の駆動部4に電力を供給する。電池パック1は、図3に示されるように、上述の電池セル11と、定格電圧保持部12と、定格電圧情報出力部13とを備えている。電池パック1は、図2に示されるように、これらが電池パックハウジング10内に収容されている。
電池セル11は、複数の二次電池セルにより構成されている。本実施形態の二次電池セルは、リチウム電池により構成されている。本実施形態の電池セル11は、定格電圧が、例えば3.6Vとなっている。電池セル11は、電池パックハウジング10に露出するよう設けられた電源出力端子16に電気的に接続されている。
定格電圧保持部12は、電池パック1の定格電圧の情報を保持している。定格電圧保持部12は、不揮発性メモリや、抵抗等により構成されている。例えば、定格電圧保持部12が不揮発性メモリにより構成された場合、定格電圧の情報は定格電圧値のデータにより構成され、メモリ内にそのデータが記憶される。定格電圧保持部12が抵抗により構成された場合、定格電圧の情報は、その定格電圧に対応する抵抗値(言い換えると、定格電圧ごとに異なる抵抗値)により構成される。この場合、制御部5は、抵抗値ごとに関連付けられた定格電圧を識別するよう構成される。
定格電圧情報出力部13は、定格電圧保持部12に保持された定格電圧の情報を、電動工具本体3内の制御部5に出力する。本実施形態の定格電圧情報出力部13は、定格電圧保持部12に電気的に接続された情報出力端子130により構成されている。定格電圧情報出力部13は、図2に示されるように、電池パックハウジング10に露出するよう設けられている。
このような構成の電池パック1は、電動工具本体3のグリップ部31の下端の電池パック装着部32に着脱自在に取り付けられる。
電動工具本体3は、図3に示されるように、駆動部4と、この駆動部4を制御する制御部5と、情報出力端子130に接続される情報入力端子33と、温度出力端子150に接続される温度入力端子34とを備えている。また電動工具本体は、モータ41の温度を検知するモータ温度検知部20をさらに備えている。また電動工具本体3は、トリガースイッチ35と、トリガースイッチ35と連動して駆動のON/OFFを行なう給電スイッチ部36とをさらに備える。電動工具本体3は、図2に示されるように、その外郭が本体ハウジング37により構成されている。本体ハウジング37は、駆動部4の一部、制御部5、情報入力端子33、温度入力端子34、モータ温度検知部20、トリガースイッチ35、給電スイッチ361等を内部に収容する。
駆動部4は、回転出力部42を回転駆動させる。駆動部4は、駆動源となるモータ41と、このモータ41に接続されて回転出力部42に動力の伝達を行なう動力伝達部(図示せず)とを備えている。回転出力部42は、先端工具が着脱自在に装着されるよう構成されている。駆動部4は、モータ41及び動力伝達部が本体ハウジング37内に収容され、回転出力部42が本体ハウジング37の一端から露出するよう設けられている。
モータ温度検知部20は、モータ41の温度を検知する。モータ温度検知部20は、温度検出素子140(例えばサーミスタ)により構成されている。モータ温度検知部20は、図3に示されるように、制御部5の制御回路51に電気的に接続されている。モータ温度検知部20は、検知した電池セル11の温度を電気的なデータに変換し、そのデータを制御部5の制御回路51に出力する。
制御部5は、電動工具の電気的な制御を行なう制御回路51と、この制御回路51から出力された信号を受けてモータ41の駆動制御を行なう駆動制御部52とを備えている。
制御回路51は、マイクロプロセッサを主構成要素とする。制御回路51は、情報入力端子33及び情報出力端子130を介して、定格電圧保持部12に電気的に接続される。また制御回路51は、電源入力端子38及び電源出力端子16を介して、電池セル11に電気的に接続される。なお制御回路51の詳細な構成は、後述する。
駆動制御部52は、モータ41及び制御回路51に電気的に接続されており、モータ41の回転数の制御を行なう。本実施形態の駆動制御部52は、スイッチング素子により構成されている。駆動制御部52は、制御回路51から出力された信号を受け、スイッチング素子をON/OFFすることで、モータ41の回転数の制御を行なう。
情報入力端子33は、制御回路51に電気的に接続されており、本体ハウジング37の電池パック装着部32内に設けられている。情報入力端子33は、電池パック装着部32に電池パック1が装着されると、電池パック1の情報出力端子130(つまり、定格電圧情報出力部13)に接続される。
トリガースイッチ35は、本体ハウジング37のグリップ部31に突没自在に設けられたトリガーハンドル351に連動している。トリガースイッチ35は、そのON/OFFに連動して給電スイッチ361をON/OFFする。ユーザーがトリガーハンドル351を引き込んでトリガースイッチ35をONにすると、これに連動して給電スイッチ361がONされ、これにより制御回路51は、給電スイッチ361と定電圧源39とを通じて給電される。
トリガースイッチ35は、図3に示されるように、トリガーハンドル351の引き操作量に応じて抵抗値を変化させる可変抵抗器352を備えている。ユーザーがトリガーハンドル351を引き込むと、トリガースイッチ35はその引き操作量に応じた抵抗値を設定し、制御回路51はこれを受けて、この抵抗値に応じた回転速度でモータ41駆動を行なうよう駆動制御部52に信号を出力する。なお、ユーザーがトリガーハンドル351をいっぱいに引き込めば、モータ41がフル回転速度で駆動する。一方、ユーザーがトリガーハンドル351を放して元の位置に戻し、トリガースイッチ35をオフにすると、トリガースイッチ35は、モータ41の電圧入力端子間を短絡し、これによりモータ41の駆動を制動する。
ここで電動工具は、ユーザーがトリガーハンドル351を操作しONを続けると、モータ41が駆動し続け、これによりモータ41の温度が上昇する。しかし、モータ41は高温に晒されると性能の劣化が著しくなる。このため本実施形態の電動工具は、モータ41の温度を検知し、このモータ41の温度が温度閾値を超えると、当該モータ41の出力を制限するよう構成されている。とりわけ本実施形態における温度閾値は、電池パック1の定格電圧に応じて決定されるものである。以下説明する。
制御回路51は、図1に示されるように、異なる複数の温度閾値が記憶された閾値メモリ61と、閾値メモリ61に記憶された温度閾値を取得する温度閾値取得部62と、モータ41の温度と温度閾値とを比較する比較判断部63とを備えている。
閾値メモリ61は、電池パック1の定格電圧に対応する温度閾値を、予め複数記憶している。言い換えると閾値メモリ61は、第1の定格電圧とこれに対応する第1の温度閾値とを関連付けて記憶し、さらに第2の定格電圧とこれに対応する第2の温度閾値とを関連付けて記憶している。同様にして、第3の定格電圧,第4の定格電圧・・とこれに対応する第3の温度閾値,第4の温度閾値・・とを、それぞれ関連付けて記憶している。
温度閾値取得部62は、情報入力端子33に接続されており、電池パック1が電動工具本体3に装着されると、電池パック1の情報出力端子130(つまり、定格電圧情報出力部13)に電気的に接続される。温度閾値取得部62は、定格電圧情報出力部13から定格電圧情報が入力されると、それに対応する温度閾値を閾値メモリ61から取得する。例えば、温度閾値取得部62は、電池パック1の定格電圧が第1の定格電圧である場合、定格電圧情報出力部13から第1の定格電圧の情報が入力されると、閾値メモリ61から第1の温度閾値を取得する。
また温度閾値取得部62は、定格電圧情報出力部13から入力された定格電圧情報が識別できない場合には、閾値メモリ61に記憶された温度閾値のうち、最も高い定格電圧に対応する温度閾値を取得する。
温度閾値取得部62は、このように閾値メモリ61から取得した温度閾値の情報を、比較判断部63に出力する。
比較判断部63は、モータ温度検知部20に接続されている。これにより比較判断部63には、モータ温度検知部20からモータ41の温度値のデータが入力される。比較判断部63は、モータ温度検知部20から温度値のデータが入力され、温度閾値取得部62から温度閾値の情報が入力されると、モータ41の温度値と定格電圧に応じて定められた温度閾値とを比較する。比較判断部63は、モータ41の温度値が、定格電圧に応じて定められた温度閾値を超えたと判断すると、モータ41の出力を制限する旨の信号を、駆動制御部52に向けて出力する。
駆動制御部52は、比較判断部63から駆動制御の信号を受けると、それに基づいてモータ41の駆動を制御する。このとき駆動制御部52はモータ41の駆動を制限するが、この制限としては、モータ41の駆動を停止させてもよいし、あるいはモータ41を停止させるのではなく、モータ41の回転数を所定値以下になるよう制御してもよい。
このように本実施形態の電動工具は、モータ41の温度値が温度閾値を超えたか否かの判断を、電池パック1の定格電圧に応じて定められた温度閾値を用いて行なう。これにより高い定格電圧の電池パック1が電動工具に装着された場合には、高い定格電圧の電池パック1のオーバーシュートによる昇温分を最大許容温度値から引いた低い値に温度閾値を設定できる(図4(a)参照)。また低い定格電圧の電池パック1が使用された場合には、温度閾値を、高い定格電圧のものよりも高い値に設定することができる。なお、ここで言う最大許容温度値とは、モータ41の性能に悪影響を与えにくい最大の温度値をいう。
ところで従来の電動工具は、モータ41を昇温による熱から保護するため、温度閾値A(つまり、最大許容温度値)に達しないように、温度閾値Aからオーバーシュートによる昇温を考慮にいれた温度閾値Bを画一的に設定していた(図5参照)。
ところが温度閾値Bについて、オーバーシュートによる昇温が大きい場合を想定して、温度閾値Aよりも大幅に低く設定されると、オーバーシュートが小さくなる低い定格電圧Bの電池パック1を用いた場合には、温度閾値が低過ぎることになる。つまりこの場合、電動工具を使用すると、モータ41の出力の制限が頻繁に行われて、過度な制限が行われるような事態が生じ得る。
一方、温度閾値Bとして、温度閾値Aよりも少しだけ低い温度に設定されると、オーバーシュートによる昇温が大きくなる高い定格電圧の電池パック1を用いた場合に、モータ41の温度が温度閾値Aを超えてしまう(図5(b)参照)。高い定格電圧の電池パック1を用いると、モータ41は、大きなエネルギーを受けて、急激に昇温するからである。
この点、本実施形態の電動工具は、電池パック1の定格電圧に応じて温度閾値Bを決定するため、この定格電圧ごとに異なる温度閾値Bを用いて、モータ41の出力の制限を行なうことができる(図4(a)(b)参照)。このため、駆動部4の出力の制限が過度に行われるのを防止しながらモータ41の劣化を防ぐことができる。
また本実施形態の電動工具は、温度閾値取得部62が定格電圧情報を識別できない場合には、温度閾値Bとして最も高い定格電圧に対応する温度閾値Bを取得する。このため、仮に定格電圧の情報が制御部5に伝わらなくても、モータ41が高温になって劣化してしまうのを防ぐことができる。
次に、実施形態2について図6,7に基づいて説明する。なお、実施形態2は実施形態1と大部分において同じであるため、同じ部分においては同符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。
本実施形態の電動工具は、制御部5の制御回路51の構成及びモータ温度検知部22の構成が実施形態1の構造とは異なっており、その他の構成は同じである。
本実施形態のモータ温度検知部22は、モータ41の温度を所定時間ごとに検知する。モータ温度検知部22は、温度検出素子23(例えばサーミスタ)により構成されている。モータ温度検知部22は、検知したモータ41の温度を電気的な情報に変換し、制御部5の制御回路51に出力する。
本実施形態の制御回路51は、図6に示されるように、温度比較判断部71と、カウント閾値記憶部721及び温度閾値記憶部722を有する閾値メモリ72と、超過連続回数計数部73と、カウント閾値取得部74と、制御開始判断部75とを備えている。
温度比較判断部71は、モータ温度検知部22に接続されている。これにより温度比較判断部71には、モータ温度検知部22からモータ41の温度値のデータが入力される。温度比較判断部71は、モータ温度検知部22から温度値のデータが入力されると、閾値メモリ72に記憶された所定の温度閾値を取得する。これにより温度比較判断部71は、モータ41の温度値が、所定の温度閾値を超過したか否かを判断する。温度比較判断部71は、この判断した情報を超過連続回数計数部73に出力する。
超過連続回数計数部73は、「モータ41の温度値が温度閾値を超えている」と温度比較判断部71が判断した場合、計数部に「+1」をカウントする。一方、超過連続回数計数部73は、「モータ41の温度値が温度閾値以下である」と温度比較判断部71が判断した場合、これまで計数部に計数されたカウントをリセットする。言い換えると、超過連続回数計数部73は、モータ41の温度値が温度閾値を超過したという判断が、連続した回数をカウントする。
閾値メモリ72は、カウント閾値が記憶されたカウント閾値記憶部721と、所定の温度閾値が記憶された温度閾値記憶部722とを備えている。
カウント閾値記憶部721は、電池パック1の定格電圧に対応するカウント数の閾値(以下、カウント閾値という)を、予め複数記憶している。言い換えるとカウント閾値記憶部721は、第1の定格電圧とこれに対応する第1のカウント閾値とを関連付けて記憶し、さらに第2の定格電圧とこれに対応する第2のカウント閾値とを関連付けて記憶している。同様にして、第3の定格電圧,第4の定格電圧・・に対応する第3のカウント閾値,第4のカウント閾値・・を、それぞれ関連付けて記憶している。
温度閾値記憶部722は、所定の温度閾値を記憶する。温度閾値記憶部722は、実施形態1とは異なり、一定の温度閾値を記憶している。
カウント閾値取得部74は、情報入力端子33に接続されており、電池パック1が電動工具本体3に装着されると、情報出力端子130(すなわち、定格電圧情報出力部13)に接続される。カウント閾値取得部74は、定格電圧情報出力部13から定格電圧情報が入力されると、それに対応するカウント閾値を閾値メモリ72から取得する。例えば、カウント閾値取得部74は、電池パック1の定格電圧が第1の定格電圧である場合、定格電圧報出力部から第1の定格電圧の情報が入力されると、閾値メモリ72から第1のカウント閾値を取得する。
またカウント閾値取得部74は、定格電圧情報出力部13から入力された定格電圧情報が識別できない場合には、閾値メモリ72に記憶されたカウント閾値のうち、最も高い定格電圧に対応するカウント閾値を取得する。
カウント閾値取得部74は、このように閾値メモリ72から取得したカウント閾値の情報を、制御開始判断部75に出力する。
制御開始判断部75は、超過連続回数計数部73から出力されたデータと、カウント閾値取得部74から出力されたカウント閾値のデータとが入力されると、超過連続回数計数部73のカウント数とカウント閾値とを比較する。制御開始判断部75は、前記カウント数が、定格電圧に応じて定められたカウント閾値を超えたと判断すると、モータ41出力の制限を開始する旨の信号を駆動制御部52に向けて出力する。
このように本実施形態の電動工具は、モータ41の温度を所定時間ごとに検知し、これに基づいて、モータ41出力の制限を開始するか否かを判断しているため、モータ41の出力の制限を正確に行なうことができる。
本実施形態の電動工具は、モータ41の温度を所定時間ごとに検知し、モータ41の各回の測定温度のうち、所定の温度閾値を超えて且つそれが連続している回数をカウント数として計数する。そしてそのカウント数が所定の回数に達した場合に初めて駆動部4の出力の制限を開始する。通常、このような駆動部4の出力制限の開始を行なうよう制御すると、モータ41の温度が所定の温度閾値に達してからタイムラグが生じる(図7(b)参照)。このとき高い定格電圧の電池パック1を用いた場合、このタイムラグの間にも昇温し続けるため、許容温度値(温度閾値A)を超えてしまうことも考えられる。
この点、本実施形態の電動工具は、定格電圧に応じてカウント閾値を決定するため、高い定格電圧の電池パック1を用いた場合には、少ないカウント閾値を用いてタイムラグを小さくすることができる(図7(a)参照)。さらに、低い定格電圧の電池パック1を用いた場合には、多いカウント閾値を用いて、正確な判断ができるようにすることができる。
これにより、高い定格電圧の電池パック1を用いた場合であっても、電池セル11の温度値が、温度閾値に到達してから制御開始までのライムラグによって、大きく昇温してしまうのを極力防ぐことができる。従って本実施形態の電動工具によれば、温度上昇によるモータ41の劣化を防ぐことができる。
また本実施形態の電動工具は、カウント閾値取得部74が定格電圧情報を識別できない場合には、カウント閾値として最も高い定格電圧に対応するカウント閾値を取得する。このため、仮に定格電圧の情報が制御部5に伝わらなくても、モータ41が高温になって劣化してしまうのを防ぐことができる。
なお、実施形態2の温度閾値は、一定の温度閾値を用いていたが、実施形態1のように、電池パック1の定格電圧に応じて温度閾値を決定してもよい。
1 電池パック
11 電池セル
12 定格電圧保持部
13 定格電圧情報出力部
130 情報出力端子
15 検知温度出力部
150 温度出力端子
16 電源出力端子
2 電池温度検知部
20 モータ温度検知部
22 モータ温度検知部
3 電動工具本体
33 情報入力端子
34 温度入力端子
35 トリガースイッチ
36 給電スイッチ部
37 本体ハウジング
38 電源入力端子
4 駆動部
41 モータ
5 制御部
51 制御回路
52 駆動制御部
61 閾値メモリ
62 温度閾値取得部
63 比較判断部
71 温度比較判断部
72 閾値メモリ
721 カウント閾値記憶部
722 温度閾値記憶部
73 超過連続回数計数部
74 カウント閾値取得部
75 制御開始判断部

Claims (4)

  1. 電池セルを含む電池パックと、
    前記電池パックから電力の供給を受けてモータが駆動する電動工具本体と
    を備えた電動工具であって、
    前記電動工具本体は
    前記モータを制御する制御部と、
    前記モータの温度を検知し且つこの温度値を前記制御部に出力するモータ温度検知部と
    を備え、
    前記電池パックは、
    当該電池パックの定格電圧の情報が保持された定格電圧保持部と、
    前記定格電圧保持部に保持された前記定格電圧の情報を前記制御部に出力する定格電圧情報出力部と
    を備え、
    前記制御部は、前記モータの温度値が、前記定格電圧に応じて定められた温度閾値を超えると、前記モータの出力を制限する
    ことを特徴とする電動工具。
  2. 電池セルを含む電池パックと、
    前記電池パックから電力の供給を受けてモータが駆動する電動工具本体と
    を備えた電動工具であって、
    前記電動工具本体は
    前記モータを制御する制御部と、
    前記モータの温度を所定時間ごとに検知し且つこの温度値を前記制御部に出力するモータ温度検知部と
    を備え、
    前記電池パックは、
    当該電池パックの定格電圧の情報が保持された定格電圧保持部と、
    前記定格電圧保持部に保持された前記定格電圧の情報を前記制御部に出力する定格電圧情報出力部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記モータの温度値が温度閾値を超過したか否かを判断する温度比較判断部と、
    前記温度比較判断部による前記温度閾値を超過した判断が連続した回数をカウントする超過連続回数計数部と、
    前記超過連続回数計数部によりカウントされた回数が前記定格電圧に応じて定められたカウント閾値を超えると、前記モータの出力の制限を開始させる制御開始判断部と
    を有している
    ことを特徴とする電動工具。
  3. 前記制御部は、当該制御部が前記電池パックの定格電圧の情報を識別できない場合に、前記定格電圧に応じて定められた前記温度閾値として、最も高い定格電圧に対応する温度閾値を用い、これによりモータの出力を制限する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  4. 前記制御部は、当該制御部が前記電池パックの定格電圧の情報を識別できない場合に、前記定格電圧に応じて定められた前記カウント閾値として、最も高い定格電圧に対応するカウント閾値を用い、これによりモータの出力を制限する
    ことを特徴とする請求項2記載の電動工具。
JP2011206212A 2011-09-21 2011-09-21 電動工具 Expired - Fee Related JP5895184B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011206212A JP5895184B2 (ja) 2011-09-21 2011-09-21 電動工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011206212A JP5895184B2 (ja) 2011-09-21 2011-09-21 電動工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013066960A JP2013066960A (ja) 2013-04-18
JP5895184B2 true JP5895184B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=48473308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011206212A Expired - Fee Related JP5895184B2 (ja) 2011-09-21 2011-09-21 電動工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5895184B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170012572A1 (en) * 2014-02-28 2017-01-12 Hitachi Koki Co., Ltd. Work tool
JP7090229B2 (ja) * 2017-03-30 2022-06-24 パナソニックIpマネジメント株式会社 車両用蓄電装置
US20220115892A1 (en) * 2018-09-14 2022-04-14 Makita Corporation Electric work machine
EP4309851A1 (en) 2018-10-26 2024-01-24 Max Co., Ltd. Electric tool
JP7183698B2 (ja) * 2018-10-26 2022-12-06 マックス株式会社 電動工具

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002132387A (ja) * 2000-10-25 2002-05-10 Sony Computer Entertainment Inc 冷却用ファンの制御方法、情報処理装置
JP4793425B2 (ja) * 2008-11-10 2011-10-12 パナソニック電工株式会社 充電式電動工具
JP5502370B2 (ja) * 2009-05-29 2014-05-28 株式会社日立製作所 鉄道保安システム
JP5614572B2 (ja) * 2010-02-02 2014-10-29 日立工機株式会社 電動工具及び電池パック

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013066960A (ja) 2013-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2554334B1 (en) Electric tool
JP4561416B2 (ja) 電動工具
JP5614572B2 (ja) 電動工具及び電池パック
JP6205254B2 (ja) 充電制御装置
JP5895184B2 (ja) 電動工具
EP2764956B1 (en) Motor-driven appliance and battery pack
US9941553B2 (en) Battery-connection system, battery pack, and method of forming temperature-detection circuit
JP5793674B2 (ja) 電動工具
EP2175514A1 (en) Shared Control of Thermistor and Dual Purpose Thermistor Line
GB2425903A (en) Electric power tool controller avoids exhaustive discharge of battery
JP2013049120A (ja) 電動工具
US11095142B2 (en) Power tool system and method for controlling power tool system
US8872451B2 (en) Motor device and power tool
JP2007267498A (ja) 充電装置、充電システム及び電気機器
JP6210429B2 (ja) 電動工具
US10038330B2 (en) Method for controlling the battery capacity of a secondary battery and battery-driven household electrical appliance
JP2004342580A (ja) 組電池及び電池パック
JP2018011505A (ja) 充電制御装置
CA2876504C (en) Battery control and protective element validation method
JP2017140686A (ja) 電動工具、電池パック及び電動工具システム
JP7308406B2 (ja) 電池ユニット及び電動工具システム
JP2005245056A (ja) 電池パック、充電式電動器具セット
JP2015146663A (ja) 充電装置
AU2015224415B2 (en) Battery control and protective element validation method
JP2008108567A (ja) 電池パック、充電システム、及び充電方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20130513

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140711

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151127

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5895184

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees