JP4946061B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来における画像形成装置として、像担持体(例えば感光体ドラム)、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置、およびクリーニング装置等を備えたものが知られている。このような画像形成装置では、回転する感光体ドラムを、帯電装置によって一様に帯電する。次いで、帯電後の感光体ドラム表面を露光装置によって選択的に露光することにより、静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像装置により現像して可視像化した後、得られたトナー像を転写装置によって記録材に転写する。一方、転写後の感光体ドラム上に残存する残トナー等は、クリーニング装置によって除去される。
このような画像形成装置において、感光体ドラムは、例えば金属からなる導電性の基材と、この基材の表面に設けられる感光層とを有している。一方、クリーニング装置としては、例えば感光体ドラムの感光層に圧接配置される板状のクリーニングブレードを用いることが多い。クリーニングブレードは、感光層に所定の圧力で接触することにより、感光層の表面に付着する残トナー等を掻き取ることによってクリーニングを行う(例えば特許文献1参照)。
特開平10−232521号公報(第4−5頁、図1)
ところで、上記画像形成装置において、感光体ドラムに設けられる感光層は、上述したクリーニングブレードによって擦られることにより徐々に摩耗していく。また、例えば帯電装置として帯電ロール等の接触帯電部材を用いる場合には、この接触帯電部材との摩擦によっても、感光層が徐々に摩耗していく。
ただし、実際の画像形成装置では、感光層が一律に摩耗していくとは限らない。すなわち、感光体ドラムの軸方向(主走査方向)の特定領域における摩耗量が他の領域よりも大きくなったり、あるいは、感光体ドラムの周方向(副走査方向)の特定領域における摩耗量が他の領域よりも大きくなったりする、所謂偏摩耗が生じることもある。このような偏摩耗が生じると、感光層の主走査方向あるいは副走査方向位置によって帯電性能にばらつきが出ることになり、結果として形成されるトナー像の濃度にむらが発生してしまう。
ここで、上記特許文献1では、ドラム膜厚測定回路により感光体ドラムの感光層の膜厚を測定し、膜厚の測定結果から感光層の表面粗さを推定し、この推定結果に基づいて感光層上の非画像部に形成する表面補正用トナー像の内容を決定することが記載されている。これは、感光層とクリーニングブレードとの間に作用する摩擦力が過度になることに伴って、クリーニングブレードが捲れたり、クリーニングブレードにトナーが融着したりするのを抑制することを目的としている。
しかしながら、上記特許文献1では、感光体ドラムと帯電ローラとの間に流れる直流成分電流値から感光層の膜厚を推定しているため、感光層の膜厚の平均値を得ることはできるものの、感光層の膜厚分布(偏摩耗の状態)を得ることができない。したがって、上述したような偏摩耗に対応することは実質的に不可能であった。
なお、このような偏摩耗の問題は、上述した感光体ドラムの感光層に限られるものではなく、例えば感光体ドラム上に形成された画像が最終的な記録材に転写される前に一時的に転写される中間転写体においても、同様に生じるものである。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、簡易な構成で、像担持体における表面層の劣化状態を把握することのできる画像形成装置を提供することにある。
また他の目的は、像担持体の表面層における偏摩耗の発生を抑制することにある。
さらに他の目的は、像担持体の表面層に偏摩耗が生じた場合であっても、形成される画像の面内むらを抑制することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される画像形成装置は、表面層を具備し回動可能に配設される像担持体と、像担持体の表面層に画像を形成する画像形成部と、画像形成部により像担持体に形成される画像データ量を取得する取得部と、取得部にて取得された画像データ量から表面層の状態を予測する予測部と、予測部にて予測された表面層の状態に基づき、表面層に施す処理を決定する決定部とを含んでいる。
このような画像形成装置において、予測部は、表面層の厚さを予測することを特徴とすることができる。この場合に、予測部は、表面層を主走査方向に分割して得られる帯状の領域毎に画像データ量の累積値を演算し、累積値に基づいて領域毎の表面層の厚さを予測することを特徴とすることができる。また、予測部は、表面層を主走査方向および副走査方向に分割して得られるマトリックス状の領域毎に、表面層に形成される画像データ量の累積値を演算し、累積値に基づいて領域毎の表面層の厚さを予測することを特徴とすることができる。さらに、決定部は、予測部による表面層の厚さの予測結果が予め設定された許容値を下回っているか否かを判断し、この判断結果を表示させることを特徴とすることができる。さらにまた、決定部は、予測部による表面層の厚さの予測結果に基づき、画像形成部による画像形成条件を決定することを特徴とすることができる。
また、像担持体の表面層に形成された画像を記録材に転写する転写部と、転写部による転写後に表面層に残存する異物を除去するクリーナとをさらに含む場合に、像担持体は、表面層として感光層を備え、画像形成部は、感光層を所定の電位に帯電する帯電器、帯電器によって帯電された感光層を選択的に露光して静電潜像を形成する露光器、露光器によって感光層に形成された静電潜像をトナーで現像する現像器を備え、クリーナは、感光層に圧接配置され感光層に付着する異物を掻き取る掻き取り部材を備えることを特徴とすることができる。この場合に、予測部は、表面層を主走査方向に分割して得られる帯状の領域毎に画像データ量の累積値を演算し、累積値に基づいて領域毎の表面層の厚さを予測し、決定部は、予測部による領域毎の表面層の厚さの予測結果に基づき、表面層に施す処理として画像形成部により像担持体に形成し且つ掻き取り部材に供給するトナーバンドの内容を決定することを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される画像形成装置は、感光層を具備し回動可能に配設される感光体と、感光体を所定の電位に帯電する帯電部と、帯電部により帯電された感光体を選択的に露光して静電潜像を形成する露光部と、露光部により感光体に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部と、現像部により感光体に現像されたトナーを記録材に転写する転写部と、転写部による転写後に感光層に残留するトナーを掻き取る掻き取り部材と、感光体上に形成されるトナーの主走査方向累積値を演算するトナー累積部と、トナー累積部にて演算されたトナーの主走査方向累積値から感光層の主走査方向膜厚分布を予測する膜厚分布予測部とを含んでいる。
このような画像形成装置において、膜厚分布予測部による感光層の主走査方向膜厚分布の予測結果に基づき、感光体の寿命を判断する寿命判断部をさらに含むことができる。また、膜厚分布予測部による感光層の膜厚の主走査方向膜厚の予測結果に基づき、感光層の主走査方向位置に応じて露光部による露光量を補正する補正部をさらに含むことができる。さらに、膜厚分布予測部による感光層の膜厚の主走査方向膜厚の予測結果に基づき、掻き取り部材に供給するトナーバンドの主走査方向濃度分布を決定する内容決定部をさらに含むことができる。
本発明によれば、簡易な構成で、像担持体における表面層の劣化状態を把握することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について詳細に説明する。
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示す図である。この画像形成装置は、例えば電子写真方式にて各色成分トナー像が形成される複数(本実施の形態では四つ)の画像形成ユニット10(具体的には10Y(イエロー)、10M(マゼンタ)、10C(シアン)、10K(黒))を備える。また、この画像形成装置は、各画像形成ユニット10で形成された各色成分トナー像を順次転写(一次転写)保持させる中間転写ベルト20を具備する。ここで、各画像形成ユニット10は、中間転写ベルト20の回動方向上流側から、イエロー画像形成ユニット(イエローユニット)10Y、マゼンタ画像形成ユニット(マゼンタユニット)10M、シアン画像形成ユニット(シアンユニット)10C、および黒画像形成ユニット(黒ユニット)10Kの順に配置されている。さらに、この画像形成装置は、中間転写ベルト20に転写された重ね画像を用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写装置30を備える。さらにまた、この画像形成装置は、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着装置50を有している。また、この画像形成装置の動作を制御する制御部100、および、ユーザからの指示を受け付け且つユーザに対するメッセージ等の表示を行うユーザインタフェース(UI)110が設けられている。
画像形成部として機能する各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)は、使用されるトナーの色を除き、同じ構成を有している。そこで、図2に示すイエローユニット10Yを例に説明を行う。イエローユニット10Yは、矢印A方向に回転可能に配設される像担持体としての感光体ドラム11を具備している。この感光体ドラム11は、例えばアルミニウム等の金属からなり、円筒状に構成された基材11aと、この基材11aの外周面に形成された表面層としての感光層11bとを有している。ここで、感光層11bは、例えば電荷発生層および電荷輸送層(ともに図示せず)を有しており、本実施の形態では負の帯電極性を有している。そして、感光層11bの全体の厚さは、例えば約50μm程度に設定される。なお、感光体ドラム11の基材11aは接地されている。
また、感光体ドラム11の周囲には、帯電器12、露光器13、現像器14、一次転写ロール15、およびドラムクリーナ16が配設される。これらのうち、帯電器12は、感光体ドラム11を所定の電位に帯電する。露光器13は、帯電器12によって所定の電位に帯電された感光体ドラム11に、選択的にレーザ光Bmを照射し、静電潜像を形成する。現像器14は、対応する色成分トナー(イエローユニット10Yではイエローのトナー)およびキャリアを含む現像剤を収容し、このトナーによって感光体ドラム11上の静電潜像を現像する。転写部としての一次転写ロール15は、印加される一次転写バイアスにより感光体ドラム11上に形成されたトナー像を中間転写ベルト20に一次転写する。ドラムクリーナ16は、一次転写後の感光体ドラム11上の残留物(トナー等)を除去する。ここで、本実施の形態では、帯電器12、露光器13および現像器14が、画像形成部として機能する。
なお、感光体ドラム11には、感光体ドラム11の回転位置および回転数を検出するためのエンコーダ17が設けられる。
ここで、帯電器12は、回転可能に配設される帯電ロールからなり、帯電器12には帯電バイアスを印加するための帯電電源61が接続されている。
また、現像器14は、感光体ドラム11との対向部に開口が形成された現像ハウジング14a、現像ハウジング14aの開口に面して感光体ドラム11に対向配置される現像ロール14b、現像ハウジング14aの内部に設けられた一対のオーガ14cを備える。現像ロール14bは、回転可能に配設される現像スリーブおよびこの現像スリーブの内部に固定配設される磁石ロール(ともに図示せず)を備えている。また、一対のオーガ14cは、現像ハウジング14a内に存在する現像剤を攪拌搬送し、キャリアとトナーとを摩擦させることにより、トナーを所定の極性(本実施の形態では負極性)に帯電している。そして、現像ロール14b(実際には図示しない現像スリーブ)には、現像バイアスを印加するための現像電源62が接続されている。
さらに、一次転写ロール15には、一次転写バイアスを印加するための一次転写電源63が接続されている。
さらにまた、ドラムクリーナ16は、感光体ドラム11との対向部に開口が形成されたクリーナハウジング16aと、このクリーナハウジング16aの開口に面して感光体ドラム11に接触配置される掻き取り部材としてのクリーニングブレード16bとを備える。ここで、クリーニングブレード16bは、感光体ドラム11の回転方向(矢印A方向)に対しカウンタ方向に取り付けられ、感光体ドラム11上の残留物を掻き取っている。
図3は、露光器13の構成と、露光器13が感光体ドラム11を走査露光する状態とを説明する図である。露光器13は、半導体レーザからなる光源71、コリメータレンズ72、シリンダーレンズ73、例えば正六角面体で形成された回転多面鏡(ポリゴンミラー)74を有している。また、露光器13は、fθレンズ75、折り返しミラー76、反射ミラー77およびSOS(Start Of Scan)センサ78をさらに有している。
露光器13において、光源71から出射された発散性のレーザ光Bmは、コリメータレンズ72によって平行光に変換され、副走査方向にのみ屈折力を持つシリンダーレンズ73により、ポリゴンミラー74の偏向反射面74a近傍にて主走査方向に長い線像として結像される。そして、レーザ光Bmは、高速で定速回転するポリゴンミラー74の偏向反射面74aにより反射され、等角速度的に反時計回り(矢印C方向)に走査される。次に、レーザ光Bmは、fθレンズ75を通過した後、折り返しミラー76により感光体ドラム11の表面に向けて方向を変えられ、感光体ドラム11の表面を矢印D方向に走査露光する。ここで、fθレンズ75は、レーザ光Bmの光スポットの走査速度を等速化する機能を有している。また、上記した線像は、ポリゴンミラー74の偏向反射面74aの近傍に結像し、fθレンズ75は副走査方向に関して偏向反射面74aを物点として光スポットを感光体ドラム11の表面上に結像させる。したがって、この走査光学系は、偏向反射面74aの面倒れを補正する機能を有している。
また、レーザ光Bmは、感光体ドラム11の表面上を走査露光するのに先立ち、反射ミラー77を介してSOSセンサ78に入射する。すなわち、SOSセンサ78には、レーザ光Bmが感光体ドラム11の表面を走査する毎に、各走査ラインの最初のレーザ光Bmが入射される。そして、SOSセンサ78は、感光体ドラム11の表面への走査ライン毎の照射タイミングを検知し、照射開始タイミングを示すSOS信号を生成する。
光源71には、画像信号生成部(Image Processing System:IPS)55から出力された書込用画像データに応じたレーザ駆動信号を所定のタイミングで出力するレーザドライバ79が接続されている。本実施の形態において画質補正部として機能するレーザドライバ79は、IPS55からの書込用画像データに基づいて光源71の半導体レーザのON/OFFを制御する。それにより、光源71から書込用画像データに対応したレーザ光Bmが出力される。なお、IPS55は、画像形成装置の外部に設けられたPCやスキャナ等から入力される画像信号を、この画像形成装置に応じた画像信号に変換して出力している。
また、レーザドライバ79はSOSセンサ78に接続されており、SOSセンサ78において生成されたSOS信号が入力される。そして、レーザドライバ79は、SOSセンサ78からのSOS信号に基づいて、光源71の半導体レーザに対してレーザ駆動信号の出力を開始するタイミングを設定する。さらに、レーザドライバ79には、制御部100が接続されている。
再び図1に示すように、中間転写ベルト20は、複数(本実施の形態では五つ)の支持ロールに回動可能に張架支持され、矢印B方向に回動する。これらの支持ロールのうち、駆動ロール21は、中間転写ベルト20を張架するとともに中間転写ベルト20を駆動して回動させる。また、従動ロール22および25は、中間転写ベルト20を張架するとともに駆動ロール21によって駆動される中間転写ベルト20に従動して回転する。補正ロール23は、中間転写ベルト20を張架するとともに中間転写ベルト20の搬送方向に略直交する方向の蛇行を規制するステアリングロール(軸方向一端部を支点として傾動自在に配設される)として機能する。さらに、バックアップロール24は、中間転写ベルト20を張架するとともに後述する二次転写装置30の構成部材として機能する。
また、中間転写ベルト20を挟んで駆動ロール21と対向する部位には、二次転写後の中間転写ベルト20上の残留物(トナー等)を除去するベルトクリーナ26が配設されている。このベルトクリーナ26は、中間転写ベルト20に当接配置されるクリーニングブレード26aを備えている。掻き取り部材としてのクリーニングブレード26aは、中間転写ベルト20の回動方向(矢印B方向)に対しカウンタ方向に取り付けられ、中間転写ベルト20上の残留物を掻き取っている。なお、黒ユニット10Kに隣接する位置には、中間転写ベルト20と対向するように、濃度センサ27が配置されている。この濃度センサ27は、中間転写ベルト20上に一次転写されたトナー像を読み取ることができる。
転写部としての二次転写装置30は、中間転写ベルト20のトナー像担持面側に圧接配置される二次転写ロール31と、中間転写ベルト20の裏面側に配置されて二次転写ロール31の対向電極をなすバックアップロール24とを備えている。このバックアップロール24には、トナーの帯電極性と同極性の二次転写バイアスを印加する給電ロール32が当接配置されている。一方、二次転写ロール31は接地されている。
また、用紙搬送系は、用紙トレイ40、搬送ロール41、レジストレーションロール42、搬送ベルト43、および排出ロール44を備える。用紙搬送系では、用紙トレイ40に積載された用紙Pを搬送ロール41にて搬送した後、レジストレーションロール42で一旦停止させ、その後所定のタイミングで二次転写装置30の二次転写位置へと送り込む。また、二次転写後の用紙Pを、搬送ベルト43を介して定着装置50へと搬送し、定着装置50から排出された用紙Pを排出ロール44によって機外へと送り出す。
次に、この画像形成装置の基本的な作像プロセスについて説明する。今、図示外のスタートスイッチがオン操作されると、所定の作像プロセスが実行される。具体的に述べると、例えばこの画像形成装置をプリンタとして構成する場合には、PC(パーソナルコンピュータ)等、外部から入力されるデジタル画像信号をメモリに一時的に蓄積する。そして、メモリに蓄積されている四色(Y、M、C、K)のデジタル画像信号に基づいて各色のトナー像形成を行う。すなわち、各色のデジタル画像信号に応じて各画像形成ユニット10(具体的には10Y、10M、10C、10K)をそれぞれ駆動する。次に、各画像形成ユニット10では、帯電器12により一様に帯電された感光体ドラム11に、露光器13によりデジタル画像信号に応じたレーザ光Bmを照射することで、静電潜像を形成する。そして、感光体ドラム11に形成された静電潜像を現像器14により現像し、各色のトナー像を形成させる。なお、この画像形成装置を複写機として構成する場合には、図示しない原稿台にセットされる原稿をスキャナで読み取り、得られた読み取り信号を処理回路によりデジタル画像信号に変換した後、上記と同様にして各色のトナー像の形成を行うようにすればよい。
その後、各感光体ドラム11上に形成されたトナー像は、感光体ドラム11と中間転写ベルト20とが接する一次転写位置で、一次転写ロール15によって中間転写ベルト20の表面に順次一次転写される。一方、一次転写後に感光体ドラム11上に残存するトナーは、ドラムクリーナ16によってクリーニングされる。
このようにして中間転写ベルト20に一次転写されたトナー像は中間転写ベルト20上で重ね合わされ、中間転写ベルト20の回動に伴って二次転写位置へと搬送される。一方、用紙Pは所定のタイミングで二次転写位置へと搬送され、バックアップロール24に対して二次転写ロール31が用紙Pをニップする。
そして、二次転写位置において、二次転写ロール31とバックアップロール24との間に形成される転写電界の作用で、中間転写ベルト20上に担持されたトナー像が用紙Pに二次転写される。トナー像が転写された用紙Pは、搬送ベルト43により定着装置50へと搬送される。定着装置50では、用紙P上のトナー像が加熱・加圧定着され、その後、機外に設けられた排紙トレイ(図示せず)に送り出される。一方、二次転写後に中間転写ベルト20に残存するトナーは、ベルトクリーナ26によってクリーニングされる。
ところで、本実施の形態に係る画像形成装置では、使用に伴って感光体ドラム11が徐々に劣化していく。このような経時劣化は、感光体ドラム11における感光層11bの摩耗が進むことによって生じる。そして、感光層11bの摩耗は、使用時間とともに一律に進んでいくものと、部分的、局所的に進んでいくものとがある。このため、感光層11bの膜厚にはむらが発生する。つまり、表面層としての感光層11bの状態が変わっていく。そして、感光層11bの膜厚にむらが発生すると、膜厚が比較的厚い領域(摩耗量が少ない領域)と比較的薄い領域(摩耗量が多い領域)とで、帯電性能に違い(帯電むら)が生じ、結果として形成されるトナー像において濃度むら(面内むら)が発生することになってしまう。
そこで、本実施の形態では、まず、感光層11bにおける膜厚のむらの発生を抑制するための制御が行われる。また、感光層11bにおける膜厚むらに対応して面内むらを抑制するための制御が行われる。以下、これらの制御について詳細に説明する。
図4は、図1に示す制御部100の機能ブロック図である。この制御部100は、画像形成装置全体の動作を制御しているが、ここでは、感光体ドラム11の感光層11bの膜厚むらの抑制および膜厚むらに伴う面内むらの抑制に関連するブロックのみを示している。
制御部100には、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の感光体ドラム11に設けられた各エンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)にて検出されたカウント情報(回転数)が入力される。また、制御部100には、IPS55から画像信号も入力される。
一方、制御部100は、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の露光器13に設けられた各レーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)に制御信号を出力する。また、制御部100は、UI110にも制御信号を出力する。
制御部100は、回転数カウンタ101、イメージカウント部102、イメージカウント累積部103、および累積イメージカウント格納部104を備える。また、制御部100は、膜厚分布予測部105、トナーバンド内容決定部106、光量補正データ作成部107、および寿命判断部108をさらに備える。なお、本実施の形態では、イメージカウント部102、イメージカウント累積部103、および累積イメージカウント格納部104が取得部として機能する。また、膜厚分布予測部105が予測部として機能する。さらに、トナーバンド内容決定部106、光量補正データ作成部107、寿命判断部108が、それぞれ、決定部として機能する。
ここで、回転数カウンタ101は、各エンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)から入力されてくるカウント情報に基づき、感光体ドラム11毎にその累積回転数をカウントする。
イメージカウント部102は、IPS55から入力されてくるYMCK各色の画像信号を、各色について主走査方向1ライン毎に分け、主走査方向1ラインの1画素毎にそのイメージカウント(印字画像データ量)を算出する。
トナー累積部としてのイメージカウント累積部103は、イメージカウント部102から入力される主走査方向1ライン分のイメージカウントを、累積イメージカウント格納部104から読み出した累積イメージカウントに加算する。ここで、累積イメージカウントは、過去に各感光体ドラム11上に形成された画像データ量すなわちイメージカウントを、主走査方向1画素毎に累積したものである。そして、イメージカウント累積部103は、算出した新たな累積イメージカウントを、累積イメージカウント格納部104に格納する。
膜厚分布予測部105は、回転数カウンタ101から入力される感光体ドラム11(図2参照)の累積回転数と、イメージカウント累積部103から入力される累積イメージカウントとに基づき、感光体ドラム11毎(色毎)に、感光層11bの膜厚分布を予測する。また、膜厚分布予測部105は、イメージカウント累積部103から入力される累積イメージカウントに基づき、中間転写ベルト20の膜厚分布を予測する。なお、寿命を考慮せずに偏摩耗に着目すれば、膜厚分布を予測するのに、感光体ドラム11の累積回転数を用いずに、累積イメージカウントだけから偏摩耗を予測してもよい。
内容決定部としてのトナーバンド内容決定部106は、膜厚分布予測部105から入力されてくる膜厚分布予測結果に基づき、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の感光体ドラム11に作成すべきトナーバンドの内容を決定する。なお、ここで決定されるトナーバンドは、用紙Pに転写するものではなく、ドラムクリーナ16(クリーニングブレード16b)あるいはベルトクリーナ26(クリーニングブレード26a)へと供給するものである。
補正部としての光量補正データ作成部107は、膜厚分布予測部105から入力されてくる膜厚分布予測結果に基づき、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の露光器13(図2参照)より出力するレーザ光Bmの光量を主走査方向位置に応じて制御するための光量補正データを作成する。そして、光量補正データ作成部107は、作成した各色の光量補正データを、対応するレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)に出力する。なお、各レーザドライバ79には図示しないメモリが設けられており、このメモリに、入力されてくる光量補正データが格納される。
寿命判断部108は、膜厚分布予測部105から入力されてくる膜厚分布予測結果に基づき、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)の感光体ドラム11の感光層11bの膜厚が規定の厚さよりも薄くなったか否かを判断する。すなわち、寿命判断部108は、感光体ドラム11が寿命に到達したか否かを判断する。そして、寿命判断部108は、いずれかの感光体ドラム11が寿命に到達したと判断した場合に、UI110に寿命が到達した旨(感光体ドラム11の交換を促す旨)のメッセージを表示させる。
ここで、図5は、上述した膜厚分布予測部105の詳細なブロック図を示している。この膜厚分布予測部105は、減少係数取得部111、イメージカウント合算部112、および膜厚分布決定部113を備えている。
減少係数取得部111は、回転数カウンタ101から入力されてくるYMCK各色の感光体ドラム11(図2参照)の累積回転数に基づき、各感光体ドラム11における感光層11bの膜厚の減少係数を取得する。減少係数取得部111には、予め実験等によって求められた感光体ドラム11の累積回転数と感光層11bの膜厚の減少量との関係がテーブルとして格納されている。本実施の形態では、例えば感光体ドラム11の累積回転数が50万回のときに、感光層11bの厚みが10〜15μm程度減少する(ただし、平均エリアカバレッジが5%の場合)。すなわち、減少係数取得部111は、感光層11bが経時的に一律に減少していくのに対応した係数を求めている。
イメージカウント合算部112は、イメージカウント累積部103から入力されてくるYMCK各色のイメージカウントを主走査方向1画素毎に合算し、YMCK全色を合わせた累積イメージカウントを出力する。
膜厚分布決定部113は、減少係数取得部111から入力されてくる各色の感光体ドラム11に対応する減少係数と、イメージカウント累積部103から入力されてくる各色の累積イメージカウントとに基づいて、各感光体ドラム11の感光層11bにおける主走査方向の膜厚分布を決定する。また、膜厚分布決定部113は、イメージカウント累積部103より入力され、イメージカウント合算部112にて合算された全色の累積イメージカウントに基づいて中間転写ベルト20における主走査方向の膜厚分布を決定する。
図6は、各感光体ドラム11の感光層11bの偏摩耗を抑制するためのトナーバンドの形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。
画像形成動作が開始されると、イメージカウント累積部103は、まず、累積イメージカウント格納部104に格納される主走査方向1ライン分の累積イメージカウントを読み出す(ステップ101)。次いで、IPS55より入力された画像信号がイメージカウント部102において主走査方向1ライン毎に分けられ、主走査方向1ライン分のイメージカウントとしてイメージカウント累積部103に入力される(ステップ102)。そして、イメージカウント累積部103は、累積イメージカウントに対し、主走査方向1画素毎に新たなイメージカウントを加算し(ステップ103)、得られた主走査方向1ライン分の新たな累積イメージカウントを、累積イメージカウント格納部104に格納させ、且つ、膜厚分布予測部105に出力する(ステップ104)。
また、回転数カウンタ101は、各感光体ドラム11に設けられたエンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)から入力されるカウント情報に基づいて各感光体ドラム11の累積回転数を算出し、この累積回転数が膜厚分布予測部105に入力される(ステップ105)。そして、膜厚分布予測部105の膜厚分布決定部113は、これら累積イメージカウントと累積回転数とに基づき、感光体ドラム11毎に感光層11bの主走査方向の膜厚分布を予測し(ステップ106)、得られた膜厚分布の予測結果をトナーバンド内容決定部106に出力する。なお、各感光体ドラム11の回転数は、上述したエンコーダ17を用いずに、各感光体ドラム11の駆動時間から算出するようにしてもよい。
次に、トナーバンド内容決定部106は、トナーバンドを形成してよいタイミングであるか否かを判断する(ステップ107)。ここで、トナーバンドを形成してよいタイミングには、例えば画像形成動作の開始前または終了後、あるいは、例えば画像形成動作を一時中断してセットアップサイクルを実行してよい期間等が含まれる。画像形成動作を一時ストップしてトナーバンド作成を行うタイミングとしては、例えば、用紙100枚毎で、累積イメージカウントから判断して、プリント100枚の平均で、画像密度が3%(ベタ画像で画像密度100%である)を割った領域が発生した場合などが挙げられる。ここで、トナーバンドを形成してもよいタイミングであった場合、トナーバンド内容決定部106は、各感光層11bの膜厚分布の予測結果に基づいて各感光体ドラム11に形成すべきトナーバンドの内容を決定し(ステップ108)、決定されたトナーバンドの内容に対応する光量信号を算出して、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)のレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)に出力する(ステップ109)。一方、トナーバンドを形成してはいけないタイミングであった場合、そのままステップ110に移行する。そして、次ラインすなわち次の主走査方向1ラインに対して画像形成を行うのか否かを判断し(ステップ110)、さらに画像形成を行う場合にはステップ101に戻って処理を続行する。一方、さらに画像形成を行わない場合には一連の処理を終了する。
なお、上記ステップ107においてトナーバンドを形成してよいタイミングだと判断された場合、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)のレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)には、上記ステップ109において光量信号が出力される。すると、各画像形成ユニット10では、帯電器12によって一様に帯電された感光体ドラム11上に、露光器13により上記光量信号に対応した露光がなされ、静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム11上に形成された静電潜像は、現像器14によって現像され、所望とする濃度分布を有するトナーバンドが形成される。このとき、一次転写電源63(図2参照)はオフに設定されており、感光体ドラム11上のトナーバンドは、中間転写ベルト20に一次転写されることなくそのままドラムクリーナ16まで搬送される。そして、感光体ドラム11上のトナーバンドは、ドラムクリーナ16に設けられたクリーニングブレード16bによって掻き取られる。
ここで、図7(a)は、上記ステップ104において求められた累積イメージカウントの一例を示している。また、図7(b)は、累積イメージカウントが図7(a)に示す状態であった場合に、上記ステップ106において求められた感光層11bにおける主走査方向の膜厚分布の予測結果を示している。さらに、図7(c)は、感光層11bにおける主走査方向の膜厚分布が図7(b)に示す状態であった場合に、上記ステップ108で求められたトナーバンドの内容(トナーバンドプロファイル:光量に対応)を示している。
例えば所謂センターレジ方式を採用した画像形成装置の場合、主走査方向中央部に対するトナー像の形成頻度は高くなるが、主走査方向両端部に対するトナー像の形成頻度は低くなる。このため、累積イメージカウントの分布は、図7(a)に示すように、主走査方向中央部で高く、主走査方向両端部で低くなる。なお、所謂コーナーレジ方式を採用した画像形成装置の場合、主走査方向一端部側に対するトナー像の形成頻度は高くなり、他端側に対するトナー像の形成頻度は低くなる。したがって、この場合の累積イメージカウントの分布は、主走査方向一端部側で高く、他端側で低くなる。
ここで、累積イメージカウントが高い領域では、一次転写されずに感光体ドラム11上に残る残トナーの量が結果的に多くなる。したがって、この領域では、クリーニングブレード16bに供給されるトナーの量が増える。逆に、累積イメージカウントが低い領域では、一次転写されずに感光体ドラム11上に残る残トナーの量が結果的に少なくなる。したがって、この領域では、クリーニングブレード16bに供給されるトナーの量が減る。
感光体ドラム11(感光層11b)とクリーニングブレード16bとの間にトナーが存在する場合、このトナーが潤滑剤となって感光層11bとクリーニングブレード16bとの間に働く摩擦力が低減される。つまり、残トナーが多い領域では、感光層11bとクリーニングブレード16bとの間に働く摩擦力が弱まり、感光層11bが削られにくくなるために、その膜厚が減少しにくい。一方、残トナーが少ない領域では、感光層11bとクリーニングブレード16bとの間に働く摩擦力が強まり、感光層11bが削られやすくなるために、その膜厚が減少しやすい。すると、長期の使用に伴い、残トナーの多い領域と少ない領域とで、感光層11bにおける主走査方向の膜厚分布にむらが生じてしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、膜厚分布予測部105において、累積イメージカウントが高い領域では感光層11bの膜厚が厚い(摩耗量が少ない)と判断し、また、累積イメージカウントが低い領域では感光層11bの膜厚が薄い(摩耗量が多い)と判断し、膜厚予測を行っている。つまり、図7(a)に示すような累積イメージカウントであった場合、予測膜厚分布は、図7(b)に示すように累積イメージカウントと相似したプロファイルとなる。なお、実際には、感光体ドラム11の回転数の増加に伴って一律に感光層11bの膜厚が減っていくので、この点も考慮しつつ、膜厚分布予測部105において感光層11bの膜厚予測が行われることになる。
そして、トナーバンド内容決定部106では、トナーバンドの内容を決定するに際し、図7(c)に示すように、累積イメージカウントが低い領域に対してはトナー濃度を高く(濃く)し、累積イメージカウントが高い領域に対してはトナー濃度を低く(淡く)する。このトナーバンドは、上述したように一次転写されることなくそのままクリーニングブレード16bに供給される。したがって、このような濃度分布を有するトナーバンドの供給により、クリーニングブレード16bと感光層11bとの当接部位には、主走査方向に一様にトナーが存在するようになる。このため、感光体ドラム11の感光層11bは、主走査方向にほぼ一律に摩耗していくようになり、感光層11bの偏摩耗およびこれに伴う帯電むら、および帯電むらに伴う面内むらの発生を抑制することができる。
また、図8は、中間転写ベルト20の偏摩耗を抑制するためのトナーバンドの形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。なお、本実施の形態では、中間転写ベルト20として厚さ10μm程度のプラスチックフィルムが用いられており、中間転写ベルト20自身が表面層として機能している。
画像形成動作が開始されると、イメージカウント累積部103は、まず、累積イメージカウント格納部104に格納される主走査方向1ライン分の累積イメージカウントを読み出す(ステップ201)。次いで、IPS55より入力された画像信号がイメージカウント部102において主走査方向1ライン毎に分けられ、主走査方向1ライン分のイメージカウントとしてイメージカウント累積部103に入力される(ステップ202)。そして、イメージカウント累積部103は、累積イメージカウントに対し、主走査方向1画素毎に新たなイメージカウントを加算し(ステップ203)、得られた主走査方向1ライン分の新たな累積イメージカウントを、累積イメージカウント格納部104に格納させ、且つ、膜厚分布予測部105に出力する(ステップ204)。
次に、膜厚分布予測部105では、イメージカウント合算部112において各色の主走査方向1ライン分の累積イメージカウントを1画素毎に合算し、得られた全色の累積イメージカウントを膜厚分布決定部113に出力する(ステップ205)。そして、膜厚分布予測部105の膜厚分布決定部113は、全色の累積イメージカウントに基づき、中間転写ベルト20の主走査方向の膜厚分布を予測し(ステップ206)、得られた膜厚分布の予測結果をトナーバンド内容決定部106に出力する。
次に、トナーバンド内容決定部106は、トナーバンドを形成してよいタイミングであるか否かを判断する(ステップ207)。ここで、トナーバンドを形成してもよいタイミングであった場合、トナーバンド内容決定部106は、各感光体ドラム11に形成すべきトナーバンドの内容を決定し(ステップ208)、決定されたトナーバンドの内容に対応する光量信号を算出して、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)のレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)に出力する(ステップ209)。一方、トナーバンドを形成してはいけないタイミングであった場合、そのままステップ210に移行する。そして、次ラインすなわち次の主走査方向1ラインに対して画像形成を行うのか否かを判断し(ステップ210)、さらに画像形成を行う場合にはステップ201に戻って処理を続行する。一方、さらに画像形成を行わない場合には一連の処理を終了する。
なお、上記ステップ207においてトナーバンドを形成してよいタイミングだと判断された場合、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)のレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)には、上記ステップ209において光量信号が出力される。すると、各画像形成ユニット10では、帯電器12によって一様に帯電された感光体ドラム11上に、露光器13により上記光量信号に対応した露光がなされ、静電潜像が形成される。そして、感光体ドラム11上に形成された静電潜像は、現像器14によって現像され、所望とする濃度分布を有するトナーバンドが形成される。このとき、一次転写電源63(図2参照)はオンに設定されており、感光体ドラム11上のトナーバンドは、中間転写ベルト20に一次転写される。また、二次転写バイアスはオフに設定されており、中間転写ベルト20に一次転写されたトナーバンドは、用紙Pに二次転写されることなくそのままベルトクリーナ26まで搬送される。そして、中間転写ベルト20上のトナーバンドは、ベルトクリーナ26に設けられたクリーニングブレード26aによって掻き取られる。
ここで、図9(a)〜(d)は、上記ステップ204において求められた各色の累積イメージカウントの一例を示している。なお、各色の累積イメージカウントのプロファイルは、通常色毎に異なっている。また、図9(e)は、各色の累積イメージカウントが図9(a)〜(d)に示す状態であった場合に、上記ステップ205において求められた全色の累積イメージカウントを示している。さらに、図9(f)は、全色の累積イメージカウントが図9(e)に示す状態であった場合に、上記ステップ206で求められた中間転写ベルト20における主走査方向の膜厚分布の予測結果を示している。さらにまた、図9(g)は、中間転写ベルト20における主走査方向の膜厚分布が図9(f)に示す状態であった場合に、上記ステップ208で求められたトナーバンドの内容を示している。
中間転写ベルト20には、各色のトナー像が重ね転写される。また、本実施の形態に係る画像形成装置では、中間転写ベルト20にもクリーニングブレード26aが圧接配置されている。したがって、感光体ドラム11と同様、主走査方向に対するトナーの偏在に伴って中間転写ベルト20とクリーニングブレード26aとの間に働く摩擦力に偏りが生じる。つまり、中間転写ベルト20にも偏摩耗が生じるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、各色の累積イメージカウントを合算し、得られた全色の累積イメージカウントに基づいて、クリーニングブレード26aに供給するトナーバンドの内容を決定している。具体的には、図9(e)、(g)に示すように、全色の累積イメージカウントが低い領域に対してはトナー濃度を高く(濃く)し、全色の累積イメージカウントが高い領域に対してはトナー濃度を低く(淡く)する。このトナーバンドは、上述したように中間転写ベルト20に一次転写された後、二次転写されることなくクリーニングブレード26aに供給される。したがって、このような濃度分布を有するトナーバンドの供給により、クリーニングブレード26aと中間転写ベルト20との当接部位には、主走査方向に一様にトナーが存在するようになる。このため、中間転写ベルト20は、主走査方向にほぼ一律に摩耗していくようになり、中間転写ベルト20の偏摩耗およびこれに伴う面内むらの発生を抑制することができる。
さらに、図10は、各感光体ドラム11の寿命を判断するための処理の流れを説明するためのフローチャートである。
画像形成動作が開始されると、イメージカウント累積部103は、まず、累積イメージカウント格納部104に格納される主走査方向1ライン分の累積イメージカウントを読み出す(ステップ301)。次いで、IPS55より入力された画像信号がイメージカウント部102において主走査方向1ライン毎に分けられ、主走査方向1ライン分のイメージカウントとしてイメージカウント累積部103に入力される(ステップ302)。そして、イメージカウント累積部103は、累積イメージカウントに対し、主走査方向1画素毎に新たなイメージカウントを加算し(ステップ303)、得られた主走査方向1ライン分の新たな累積イメージカウントを、累積イメージカウント格納部104に格納させ、且つ、膜厚分布予測部105に出力する(ステップ304)。
また、回転数カウンタ101は、各感光体ドラム11に設けられたエンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)から入力されるカウント情報に基づいて各感光体ドラム11の累積回転数を算出し、この累積回転数が膜厚分布予測部105に入力される(ステップ305)。そして、膜厚分布予測部105の膜厚分布決定部113は、これら累積イメージカウントと累積回転数とに基づき、感光体ドラム11毎に感光層11bの主走査方向の膜厚分布を予測し(ステップ306)、得られた膜厚分布の予測結果を寿命判断部108に出力する。
次に、寿命判断部108は、入力されてくる各感光体ドラム11の感光層11bの膜厚分布の予測結果の中に、予め定められた許容値(例えば15μm)を下回る膜厚が存在するか否かを判断する(ステップ307)。ここで、許容値を下回る膜厚が存在した場合には、UI110に対し、該当する感光体ドラム11(あるいは感光体ドラム11を含むプロセスカートリッジ)の交換を促すメッセージを表示させ(ステップ308)、処理を終了する。一方、許容値を下回る膜厚が存在しない場合は、次ラインすなわち次の主走査方向1ラインに対して画像形成を行うのか否かを判断し(ステップ309)、さらに画像形成を行う場合にはステップ301に戻って処理を続行する。一方、さらに画像形成を行わない場合には一連の処理を終了する。
このように、本実施の形態では、各感光体ドラム11に対する累積イメージカウントと各感光体ドラム11の累積回転数とに基づいて、各感光体ドラム11における感光層11bの膜厚分布を予測するようにした。そして、感光層11bの予測膜厚の一部が規定の膜厚の許容値を下回った場合には、UI110にその旨のメッセージを表示させるようにした。その結果、簡易な構成で、感光体ドラム11の寿命判断を行うことができる。特に、本実施の形態では、例えば局所的にトナー像の形成量が少なくなってしまうことにより、感光層11bに偏摩耗が生じるような場合であっても、このような偏摩耗による膜減りの程度を把握することが可能になるため、より正確な感光体ドラム11の寿命判断を行うことができる。
さらに、図11は、感光体ドラム11の感光層11bの膜厚むらに伴って生ずる主走査方向の面内むらを抑制するための光量補正データの取得処理の流れを説明するためのフローチャートである。
画像形成動作が開始されると、イメージカウント累積部103は、まず、累積イメージカウント格納部104に格納される主走査方向1ライン分の累積イメージカウントを読み出す(ステップ401)。次いで、IPS55より入力された画像信号がイメージカウント部102において主走査方向1ライン毎に分けられ、主走査方向1ライン分のイメージカウントとしてイメージカウント累積部103に入力される(ステップ402)。そして、イメージカウント累積部103は、累積イメージカウントに対し、主走査方向1画素毎に新たなイメージカウントを加算し(ステップ403)、得られた主走査方向1ライン分の新たな累積イメージカウントを、累積イメージカウント格納部104に格納させ、且つ、膜厚分布予測部105に出力する(ステップ404)。
また、回転数カウンタ101は、各感光体ドラム11に設けられたエンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)から入力されるカウント情報に基づいて各感光体ドラム11の累積回転数を算出し、この累積回転数が膜厚分布予測部105に入力される(ステップ405)。そして、膜厚分布予測部105の膜厚分布決定部113は、これら累積イメージカウントと累積回転数とに基づき、感光体ドラム11毎に感光層11bの主走査方向の膜厚分布を予測し(ステップ406)、得られた膜厚分布の予測結果を光量補正データ作成部107に出力する。
次に、光量補正データ作成部107は、各感光層11bの膜厚分布の予測結果に基づいて各露光器13における光量補正データを決定し、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)のレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)に出力する(ステップ407)。そして、次ラインすなわち次の主走査方向1ラインに対して画像形成を行うのか否かを判断し(ステップ408)、さらに画像形成を行う場合にはステップ401に戻って処理を続行する。一方、さらに画像形成を行わない場合には一連の処理を終了する。
ここで、図12(a)は、上記ステップ404において求められた累積イメージカウントの一例を示している。また、図12(b)は、累積イメージカウントが図12(a)に示す状態であった場合に、上記ステップ406において求められた感光層11bにおける主走査方向の膜厚分布の予測結果を示している。さらに、図12(c)は、図12(b)に示す主走査方向の膜厚分布を有する場合の、感光層11bの予想帯電分布を示している。さらにまた、図12(d)は、感光層11bにおける主走査方向の膜厚分布が図12(c)に示す状態であった場合に、上記ステップ408で求められた光量補正データを示している。
上述したように、累積イメージカウントが高い領域では感光層11bが摩耗されにくく、累積イメージカウントが低い領域では感光層11bが摩耗されやすい。ここで、感光層11bにおける帯電性能は、膜厚が厚い(摩耗量が少ない)領域よりも膜厚が薄い(摩耗量が多い)領域の方が低下しやすい。したがって、図12(b)および図12(c)に示したように、予測膜厚分布と予想帯電分布とは相似形になる。
そして、本実施の形態では、このような帯電電位の分布に対応して露光電位を調整することにより、帯電電位と露光電位との間の電位差(コントラスト電位)を略一定とすることで、帯電むらに伴う面内むらの抑制を図っている。すなわち、感光層11bの主走査方向において、膜厚が薄くなっていると判断される領域に対しては露光器13によるレーザ光Bmの露光量を下げ、一方、膜厚がそれほど薄くなっていないと判断される領域に対しては露光器13によるレーザ光Bmの露光量をほとんど下げないように光量補正データを設定する。つまり、感光層11bの主走査方向位置(膜厚)に応じた光量補正データを設定することにより、感光層11bの膜厚によらずコントラスト電位をほぼ一定にできることから、主走査方向の面内むらの発生を抑制することが可能になる。
<実施の形態2>
本実施の形態は、実施の形態1とほぼ同様であるが、実施の形態1では感光層11bの主走査方向の膜厚むらによる帯電むらおよびこれに伴う面内むらを抑制していたのに対し、本実施の形態では、主走査方向に加えて副走査方向の膜厚むらによる面内むらも抑制するようにしたものである。なお、本実施の形態において、実施の形態1と同様のものについては、同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ここで、図13(a)は、本実施の形態における感光体ドラム11(感光層11b)の主走査方向および副走査方向のエリア分けを説明するための図である。本実施の形態では、感光体ドラム11の軸方向(主走査方向)を6等分し、それぞれ主走査方向エリアM0〜M5としている。また、本実施の形態では、感光体ドラム11の周方向(副走査方向)を15等分し、それぞれ副走査方向エリアS0〜S14としている。したがって、例えば図中に塗りつぶしで示した領域は、「主走査方向エリアM2、副走査方向エリアS13」として表現することができる。
図14は、感光体ドラム11の感光層11bの膜厚むらに伴って生ずる主走査方向および副走査方向の面内むらを抑制するための光量補正データの取得処理の流れを説明するためのフローチャートである。
画像形成動作が開始されると、イメージカウント累積部103は、まず、累積イメージカウント格納部104に格納される累積イメージカウントを読み出す(ステップ501)。ここで、累積イメージカウント格納部104には、後述するように、図13(a)に示す領域毎に演算された累積イメージカウントが格納されている。次いで、IPS55より入力された画像信号がイメージカウント部102において主走査方向1ライン毎に分けられ、主走査方向1ライン分のイメージカウントとしてイメージカウント累積部103に入力される(ステップ502)。そして、イメージカウント累積部103は、各感光体ドラム11に設けられたエンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)から入力されてくる感光体ドラム11の回転位置情報に基づいて、この主走査方向1ライン分のイメージカウントが感光体ドラム11上のどの副走査方向エリア(S0〜S14のいずれか)に書き込まれるものであるかを判定する(ステップ503)。そして、この判定結果に基づき、対象となる副走査方向エリアの累積イメージカウントであって、対応する主走査方向エリア(M0〜M5のいずれか)に、主走査方向1ドット毎にイメージカウントを加算する(ステップ504)。次に、感光体ドラム11の1周分について累積イメージカウントの演算が終了したか否かを判断し(ステップ505)、終了していない場合にはステップ502に戻ってさらにイメージカウントの加算、累積を続行する。一方、感光体ドラム11の1周分について累積イメージカウントの演算が終了している場合には、得られた感光体ドラム11の1周分の新たな累積イメージカウントを、累積イメージカウント格納部104に格納させ、且つ、膜厚分布予測部105に出力する(ステップ506)。
また、回転数カウンタ101は、各感光体ドラム11に設けられたエンコーダ17(17Y、17M、17C、17K)から入力されるカウント情報に基づいて各感光体ドラム11の累積回転数を算出し、この累積回転数が膜厚分布予測部105に入力される(ステップ507)。そして、膜厚分布予測部105の膜厚分布決定部113は、これら累積イメージカウントと累積回転数とに基づき、感光体ドラム11毎に感光層11bの主走査方向および副走査方向の膜厚分布を予測し(ステップ508)、得られた膜厚分布の予測結果を光量補正データ作成部107に出力する。
次に、光量補正データ作成部107は、各感光層11bの膜厚分布の予測結果に基づいて各露光器13における光量補正データを決定し、各画像形成ユニット10(10Y、10M、10C、10K)のレーザドライバ79(79Y、79M、79C、79K)に出力する(ステップ509)。このようにして、一連の処理は終了する。
ここで、図15(a)は、上記ステップ506において求められた感光体ドラム11の累積イメージカウント(1周分)を示している。また、図15(b)は、累積イメージカウントが図15(a)に示す状態であった場合に、上記ステップ508で求められた感光層11bにおける主走査方向および副走査方向の膜厚分布の予測結果を示している。さらに、図15(c)は、図15(b)に示す主走査方向および副走査方向の膜厚分布であった場合に、上記ステップ509で求められた光量補正データを示している。
実施の形態1でも説明したように、累積イメージカウントが高い領域では感光層11bが摩耗されにくく、累積イメージカウントが低い領域では感光層11bが摩耗されやすい。
このため、本実施の形態では、主走査方向だけでなく副走査方向についても領域分けを行い、各領域の予測膜厚に対応してそれぞれ異なる光量補正データを設定している。具体的には、累積イメージカウントが高い領域(感光層11bの摩耗が少なく、帯電性能の劣化の程度が低いと予測される領域)については光量補正データを低く設定し、累積イメージカウントが低い領域(感光層11bの摩耗が多く、帯電性能の劣化の程度が高いと予測される領域)については光量補正データが高く設定している。すなわち、感光層11bの主走査方向および副走査方向の各領域において、膜厚が薄くなっていると判断される領域に対しては露光器13によるレーザ光Bmの露光量を下げ、一方、膜厚がそれほど薄くなっていないと判断される領域に対しては露光器13によるレーザ光Bmの露光量をほとんど下げないように光量補正データを設定する。つまり、感光層11bの主走査方向および副走査方向位置(膜厚)に応じた光量補正データを設定することにより、感光層11bの膜厚によらずコントラスト電位をほぼ一定にできることから、主走査方向の面内むらの発生を抑制することが可能になる。
なお、本実施の形態では、図15(c)に示す光量補正データを、主走査方向の成分と副走査方向の成分とに分けた状態で各レーザドライバ79に出力し、各レーザドライバ79の図示しないメモリに格納している。ここで、図13(b)は主走査方向の各領域M0〜M5に対する光量補正値を、図13(c)は副走査方向の各領域S0〜S14に対する光量補正値を、それぞれ示している。レーザドライバ79のメモリには、主走査方向の補正データとして、各主走査方向エリアM0、M1、・・・、M5と、対応する光量補正値とを対応付けたものが格納されている。また、レーザドライバ79のメモリには、副走査方向の補正データとして、各副走査方向エリアS0、S1、・・・、S14と、対応する光量補正値とを対応付けたものが格納されている。
そして、例えば露光器13によって、感光体ドラム11上の主走査方向エリアM2および副走査方向エリアS13で表される領域を露光しようとする場合、レーザドライバ79は、次のようにしてレーザ駆動信号を生成する。レーザドライバ79は、まず、メモリ(図示せず)から、主走査方向エリアM2に対応する光量補正値と、副走査方向エリアS13に対応する光量補正値とを読み出す。次いで、レーザドライバ79は、IPS55から入力されてくる書き込み用画像データに対し、これら二つの光量補正値を用いて光量補正を行いつつ、レーザ駆動信号を生成する。そして、レーザドライバ79から出力されるレーザ駆動信号に基づき、光源71からレーザ光Bmが照射され、このレーザ光Bmは、感光体ドラム11上の主走査方向エリアM2、副走査方向エリアS13を露光することになる。
なお、本実施の形態においても、実施の形態1と同様、得られた予測膜厚分布に基づいて感光体ドラム11の寿命を判断することができる。また、主走査方向エリアM0〜M5毎に累積イメージカウントの総計値(S0〜S14の累積イメージカウントを合算する)を取得し、得られた総計値に基づいて作成するトナーバンドの内容(主走査方向濃度分布)を決定することもできる。
また、実施の形態1や2では、クリーニングブレード16bを用いて感光体ドラム11のクリーニングを行い、また、クリーニングブレード26aを用いて中間転写ベルト20のクリーニングを行っていたが、これに限られるものではない。すなわち、例えば掻き取り部材としてゴム製のブレード部材に代えて金属製のスクレーパ等を用いることも可能である。
実施の形態が適用される画像形成装置の全体構成を示す図である。 画像形成ユニットの詳細な構成を説明するための図である。 露光器の詳細な構成を説明するための図である。 制御部の機能ブロック図である。 膜厚分布予測部のブロック図である。 各感光体ドラムの感光層の偏摩耗を抑制するためのトナーバンドの形成処理の流れを説明するためのフローチャートである。 (a)〜(c)は感光層の偏摩耗を抑制するためのトナーバンドの形成処理の具体的な内容を説明するための概念図である。 中間転写ベルトの偏摩耗を抑制するためのトナーバンドの形成処理の流れを示すフローチャートである。 (a)〜(g)は中間転写ベルトの偏摩耗を抑制するためのトナーバンドの形成処理の具体的内容を説明するための概念図である。 各感光体ドラムの寿命を判断するための処理の流れを説明するためのフローチャートである。 主走査方向の面内むらを抑制するための光量補正データの取得処理を説明するためのフローチャートである。 (a)〜(d)は光量補正データの設定処理の具体例を説明するための概念図である。 (a)は感光体ドラムの主走査方向および副走査方向のエリア分け、(b)は主走査方向に対する光量補正値、(c)は副走査方向に対する光量補正値、をそれぞれ説明するための図である。 主走査方向および副走査方向の面内むらを抑制するための光量補正データの設定処理を説明するためのフローチャートである。 (a)〜(c)は光量補正データの設定処理の具体例を説明するための概念図である。
符号の説明
10…画像形成ユニット、11…感光体ドラム、11b…感光層、12…帯電器、13…露光器、14…現像器、15…一次転写ロール、16…ドラムクリーナ、16b…クリーニングブレード、17…エンコーダ、20…中間転写ベルト、26…ベルトクリーナ、26a…クリーニングブレード、30…二次転写装置、100…制御部、101…回転数カウンタ、102…イメージカウント部、103…イメージカウント累積部、104…累積イメージカウント格納部、105…膜厚分布予測部、106…トナーバンド内容決定部、107…光量補正データ作成部、108…寿命判断部、110…UI

Claims (9)

  1. 表面層を具備し回動可能に配設される像担持体と、
    前記像担持体の前記表面層に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により前記像担持体に形成される画像データ量を取得する取得部と、
    前記表面層を主走査方向に分割して得られる帯状の領域毎に、前記取得部にて取得された前記画像データ量の累積値を演算し、当該累積値に基づいて当該領域毎の当該表面層の厚さを予測する予測部を含む画像形成装置。
  2. 表面層を具備し回動可能に配設される像担持体と、
    前記像担持体の前記表面層に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により前記像担持体に形成される画像データ量を取得する取得部と、
    前記表面層を主走査方向および副走査方向に分割して得られるマトリックス状の領域毎に、前記取得部にて取得された前記画像データ量の累積値を演算し、当該累積値に基づいて当該領域毎の当該表面層の厚さを予測する予測部を含む画像形成装置。
  3. 前記予測部による前記領域毎の前記表面層の厚さの予測結果のうち、少なくとも1つの領域における当該表面層の厚さが、予め設定された許容値を下回っているか否かを判断する判断部をさらに含むことを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記像担持体の前記表面層に接触して配置され、当該表面層に付着する異物を掻き取る掻き取り部材と、
    前記予測部による前記領域毎の前記表面層の厚さの予測結果に基づき、前記像担持体に形成し且つ当該像担持体を介して前記掻き取り部材に供給する画像の主走査方向の濃度分布を決定する決定部と
    をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 感光層を具備し回動可能に配設される感光体と、
    前記感光体を所定の電位に帯電する帯電部と、
    前記帯電部により帯電された前記感光体を選択的に露光して静電潜像を形成する露光部と、
    前記露光部により前記感光体に形成された前記静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記現像部により前記感光体に現像されたトナーを記録材に転写する転写部と、
    前記転写部による転写後に前記感光層に残留するトナーを掻き取る掻き取り部材と、
    前記感光体上に形成されるトナーの量を、前記感光層を主走査方向に分割して得られる帯状の領域毎に累積した累積値を演算するトナー累積部と、
    前記トナー累積部にて演算された前記累積値から前記感光層の主走査方向膜厚分布を予測する膜厚分布予測部とを含む画像形成装置。
  6. 感光層を具備し回動可能に配設される感光体と、
    前記感光体を所定の電位に帯電する帯電部と、
    前記帯電部により帯電された前記感光体を選択的に露光して静電潜像を形成する露光部と、
    前記露光部により前記感光体に形成された前記静電潜像をトナーで現像する現像部と、
    前記現像部により前記感光体に現像されたトナーを記録材に転写する転写部と、
    前記転写部による転写後に前記感光層に残留するトナーを掻き取る掻き取り部材と、
    前記感光体上に形成されるトナーの量を、前記感光層を主走査方向および副走査方向に分割して得られるマトリックス状の領域毎に累積した累積値を演算するトナー累積部と、
    前記トナー累積部にて演算された前記累積値から前記感光層の主走査方向および副走査方向の膜厚分布を予測する膜厚分布予測部とを含む画像形成装置。
  7. 前記膜厚分布予測部による前記感光層の膜厚分布の予測結果に基づき、前記感光体の寿命を判断する寿命判断部をさらに含むことを特徴とする請求項5または6記載の画像形成装置。
  8. 前記膜厚分布予測部による前記感光層の膜厚分布の予測結果に基づき、前記感光層上での位置に応じて前記露光部による露光量を補正する補正部をさらに含むことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項記載の画像形成装置。
  9. 前記膜厚分布予測部による前記感光層の膜厚分布の予測結果に基づき、前記帯電部、前記露光部および前記現像部によって前記感光体に形成し、当該感光体を介して前記掻き取り部材に供給するトナーバンドの主走査方向濃度分布を決定する決定部をさらに含むことを特徴とする請求項5乃至8のいずれか1項記載の画像形成装置。
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