JP4946045B2 - 画像表示方法及び運転支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像表示方法及び運転支援装置に関する。
従来より、自動車の駐車操作を支援する装置として、車両周辺の画像をディスプレイに表示する車載装置が知られている。この装置は、車両後端の車載カメラから画像データを取得し、その画像データに基づくモニタ画面を運転席近傍に配設されたディスプレイに出力する(例えば、特許文献1参照)。ドライバーは、そのモニタ画面によって、車両後方の障害物等、運転席からは目視しにくい車両後方背景を確認できる。
特開2002−19492号公報
しかしながら、現在の車両周辺状況を反映したモニタ画面をディスプレイに表示している間は、地図画像、案内画像等の他の画像はディスプレイで見ることができない。これに対し、モニタ画面と異なる情報を提供するサブ画像を、モニタ画面の一部に表示する形態が考えられる。しかし、この場合、モニタ画面中、移動障害物が進入する可能性のある領域等、ドライバーが注視したい領域をサブ画像で遮ってしまう可能性がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、周辺状況を反映した現在画像を表示するとともに、サブ画像を適切に表示することができる画像表示方法及び運転支援装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車両に設けられた撮像装置から取得した画像データに基づき、前記車両の現在の周辺状況を反映した周辺モニタ画像を表示手段に表示する画像表示方法において、前記車両に設けられた障害物検出手段によって前記車両周辺の障害物を検出し、検出された車両周辺の障害物が移動障害物であるか静止障害物であるかを判断し、前記周辺モニタ画像内の前記静止障害物が検出されていない領域に前記サブ画像の表示位置を設定し、前記周辺モニタ画像を表示させるとともに前記周辺モニタ画像と異なる情報を提供するサブ画像を前記周辺モニタ画像内における前記表示位置に表示し、前記周辺モニタ画像における前記サブ画像が表示されている領域に、前記障害物検出手段によって移動障害物が検出された場合、表示されているサブ画像を消去することを要旨とする
請求項2に記載の発明は、車両に搭載された運転支援装置において、前記車両に設けられた撮像装置から画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データに基づく前記車両の現在の周辺状況を反映した周辺モニタ画像を表示手段に出力するとともに、前記周辺モニタ画像とは異なる情報を提供するサブ画像を前記表示手段に出力する出力制御手段と、前記車両周辺の障害物を検出し、検出された車両周辺の障害物が移動障害物であるか静止障害物であるかを判断する障害物検出手段と、前記周辺モニタ画像内の前記静止障害物が検出されていない領域に前記サブ画像の表示位置を設定する位置設定手段とを備え、前記出力制御手段は、前記周辺モニタ画像を表示させるとともに当該周辺モニタ画像内において前記位置設定手段によって設定された前記表示位置に前記サブ画像を表示させ、前記周辺モニタ画像における前記サブ画像が表示されている領域に前記移動障害物が検出された場合、表示されているサブ画像を消去することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の運転支援装置において、前記画像データに基づき、前記撮像装置の現在の死角領域を表示するための補助画像データを生成する画像処理手段をさらに備え、前記出力制御手段は、前記サブ画像に前記車両の現在位置を示す指標を重畳することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の運転支援装置において、音声を出力するスピーカをさらに備え、前記出力制御手段は、表示されている前記サブ画像を消去する際に、前記表示手段に警告表示を表示させるか、又は前記スピーカに警告音声を出力させることを要旨とする。
各請求項に記載の発明によれば、サブ画像が表示されている領域に移動障害物が検出された場合、その表示されているサブ画像を消去することができるので、適切なサブ画像の表示ができる
また、周辺モニタ画像内における静止障害物が検出されていない領域に、サブ画像の表示位置を設定する。このため、周辺モニタ画像のうち、ドライバーが注視したい領域以外に、サブ画像を表示できる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を、図1〜図19に従って説明する。図1は、自動車に搭載された運転支援装置1の構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、運転支援装置1に設けられた制御装置2は、画像データ取得手段、障害物検出手段及び位置設定手段としての制御部10、メインメモリ11及びROM12を備えている。制御部10は、図示しないコンピュータを備えており、ROM12に格納された経路案内プログラム、駐車支援プログラム等、各種プログラムに従って、各処理の主制御を行う。メインメモリ11は、制御部10の演算結果を一時記憶するとともに、駐車支援のための各種変数及びフラグ等を記憶している。
ROM12には、輪郭データ12aが格納されている。輪郭データ12aは、運転支援装置1を実装した車両C(図3参照)の輪郭を、表示手段としてのディスプレイ21に出力するためのデータである。この輪郭データ12aをディスプレイ21に出力すると、図2に示すような、指標としての車両輪郭線40が表示される。車両輪郭線40は、車体の外郭を示す外郭描画線41と、車輪描画線42とを有している。外郭描画線41は、車体の路面への投影線である。車輪描画線42は、車両Cの後輪の位置を示す。これらの外郭描画線41及び車輪描画線42は、リヤバンパーRB(図3(a)参照)上方に設定された仮想視点から見た車体外郭及び後輪の位置を示している。
また、図1に示すように、制御装置2は、GPS受信部13を備えている。制御部10は、GPS受信部13から入力した位置検出信号に基づいて、緯度・経度・高度等の車両Cの絶対座標を定期的に算出する。
また、運転支援装置1に備えられたディスプレイ21は、タッチパネルであって、車両Cが前進する際には、制御部10による駆動制御により、制御装置2に備えられた画像処理手段、出力制御手段としての画像プロセッサ15が、図示しない記憶部に格納された地図描画データを出力して、図1に示す地図画面21mを表示する。タッチパネルや、ディスプレイ21に隣設された操作スイッチ22がユーザにより入力操作されると、制御装置2が備える外部入力インターフェース部(以下、外部入力I/F部14という)が、入力操作に応じた入力信号を制御部10に対して出力する。
また、制御装置2は、音声プロセッサ16を備えている。音声プロセッサ16は、音声ファイルを格納した図示しないメモリやデジタル/アナログ変換器等を備え、その音声ファイルを使用して、運転支援装置1が具備するスピーカ23から案内音声や警告音を出力する。
さらに、制御装置2は、車両側インターフェース部(車両側I/F部17)を備えている。制御部10は、この車両側I/F部17を介して、車両Cに設けられた車速センサ30及びジャイロ31から、車速パルスVP及び方位検出信号GRPを入力する。制御部10は、この車速パルスVPの波形により、車両Cの前進及び後退を判断し、入力パルス数により車両Cの移動量Δdを算出する。また、制御部10は、入力した方位検出信号GRPに基づき、メインメモリ11に記憶された変数である、現在方位GRを更新する。さらに、車速パルスVPと方位検出信号GRPとを用い、自律航法により、基準位置からの相対位置及び相対方位を演算し、GPS受信部13に基づく自車位置を補正する。
また、制御部10は、車両側I/F部17を介して、車両Cのニュートラルスタートスイッチ32から、シフトポジション信号SPPを入力し、メインメモリ11に格納された変数であるシフトポジションSPを更新する。さらに、制御部10は、車両側I/F部17を介して、ステアリング舵角センサ33から、ステアリングセンサ信号STPを入力する。制御部10は、このステアリングセンサ信号STPに基づき、メインメモリ11に格納された車両Cの現在舵角STRを更新する。
さらに、制御部10は、車両側I/F部17を介して、車両Cに設けられたセンサ制御部24から、車両周辺の障害物との相対距離を示すソナー信号SNを入力する。センサ制御部24は、図3(a)に示すように、車両Cの後端右隅のクリアランスソナー25a、1対のバックソナー25b、後端左隅のクリアランスソナー25c(以下、第1〜第3ソナー25a〜25cという)との間で、各種信号を入出力して、第1〜第3ソナー25a〜25cの制御、入力信号の処理を行うコンピュータである。第1〜第3ソナー25a〜25cは、超音波を送受信するマイクロホンや、増幅等を行う制御回路(いずれも図示せず)を内蔵している。また、第1ソナー25aは、車両Cの後方右側の障害物を検知する。第2ソナー25bは、車両Cの真後ろの障害物を検知する。第3ソナー25cは、後方左側の障害物を検知する。尚、第1〜第3ソナー25a〜25cを区別しない場合には、単にソナー25として説明する。
これらの第1〜第3ソナー25a〜25cは、例えば第1ソナー25a、第2ソナー25b、第3ソナー25cの順に、車両周辺に超音波を発信する。センサ制御部24は、反射波の有無により、障害物の有無を判断するとともに、超音波が障害物に反射して、ソナー25にあたるまでの所要時間により、ソナー25から障害物までの相対距離を算出する。そして、センサ制御部24は、車両周辺の障害物の有無と、障害物が検出された場合、その障害物までの相対距離とを示すソナー信号SNを、制御部10に出力する。
また、センサ制御部24は、障害物と車両Cとの相対距離が500mm以下であると判断すると、音声プロセッサ16を制御して、スピーカ23から警告音又は警告音声を出力する。さらに、画像プロセッサ15を制御して、ディスプレイ21に図示しない警告画像を表示したり、インストルメントパネルの所定のランプ又は表示部を点灯させたりする。
また、制御装置2は、画像データ取得手段としての画像データ入力部18を備えている。画像データ入力部18は、制御部10の制御により、車両Cに設けられた撮像装置としてのバックモニタカメラ(以下、単にカメラ20という)を駆動制御する。そして、カメラ20によってアナログ/デジタル変換された画像データGを取得すると、その画像データGの一部を抽出した記録画像データG1を生成する。そして、図4に示すように、車両Cが後退を始めた初期位置からの累積距離と現在舵角STRとを、それぞれ撮像位置データPD及び舵角データSDとして記録画像データG1に添付する。そして、それらのデータが添付された記録画像データG1を、制御装置2に設けられた画像データ記憶手段としての画像メモリ19(図1参照)に一時記憶する。
カメラ20は、図3(b)に示すように、車両Cのバックドア等、車両Cの後端に光軸を下方に向けて取り付けられている。このカメラ20は、カラー画像を撮像するデジタルカメラであって、広角レンズ、ミラー等から構成される光学機構と、CCD撮像素子(いずれも図示せず)とを備えている。カメラ20は、車両CのリヤバンパーRBの中央部を含む、後方数メートルを撮像範囲Zとしている。
また、上記した画像プロセッサ15は、画像処理を行う演算部、ディスプレイ21に表示するための出力データを一時格納するVRAM等を備えている。そして、制御部10の制御に従って、画像メモリ19に蓄積された記録画像データG1を用いて、合成処理を行う。
さらに、画像プロセッサ15は、所定のタイミングで、カメラ20からの映像信号を出力して、図5に示すバックモニタ画面45をディスプレイ21に表示する。バックモニタ画面45には、車両C後方を撮像した背景画像46と、リヤバンパーRBを撮像した車両後端画像47とが表示されている。背景画像46は、カメラ20が内蔵するレンズが広角であるため、歪曲収差が生じており、周辺が湾曲している。さらに、ドライバーがルームミラーで車両後方を見た場合と合わせるため、背景画像46は、カメラ20からの映像信号を左右反転させて表示されている。従って、画面上では、車両Cの後方右側にある障害物は、背景画像46の右側に、後方左側にある障害物は、背景画像46の左側に表示される。
また、画像プロセッサ15は、ガイド線48を背景画像46に重畳して描画する。ガイド線48は、現在舵角STRに基づいた進路を示す予想軌跡線48aと、車幅を延長した車幅延長線48bとを有している。
次に、本実施形態の駐車操作を補助するための処理手順について、図6〜図12に従って説明する。まず、制御部10は、ROM12に格納された駐車支援プログラムに従って、開始トリガの入力を待つ(ステップS1)。開始トリガは、本実施形態では、イグニッションモジュールの起動、又は運転支援装置1の操作スイッチ22等の操作による起動により発生する信号である。開始トリガを入力すると、制御部10の制御により、システム起動管理処理(ステップS2)、車両信号入力処理(ステップS3)、画像データ入力処理(ステップS4)、描画処理(ステップS5)を行う。そして、制御部10は、終了トリガの入力があるか否かを判断して(ステップS6)、入力が無い場合には、ステップS2に戻る。本実施形態では、終了トリガは、イグニッションモジュールのオフ、又は運転支援装置1のシャットダウンにより発生する信号である。
次に、システム起動管理処理S2について図7に従って説明する。まず、制御部10は、車両側I/F部17を介してシフトポジション信号SPPを入力し(ステップS2−1)、メインメモリ11に格納された変数である、シフトポジションSPを更新する。そして、制御部10は、シフトポジションSPがリバースレンジであるか否かを判断する(ステップS2−2)。
シフトポジションSPがリバースレンジである場合(ステップS2−2においてYES)、制御部10は、メインメモリ11に格納されたシステム起動フラグSTがオフ状態であるか否かを判断する(ステップS2−3)。システム起動フラグSTは、駐車支援を行うモードが起動しているか否かを示すフラグである。例えば、車両Cが後退を開始した直後には、システム起動フラグSTがオフ状態であるので(ステップS2−3においてYES)、そのシステム起動フラグSTを初期状態の「0」(OFF)から、「起動」を示す「1」(ON)に設定する(ステップS2−4)。システム起動フラグSTを設定すると
、ステップS2−1に戻る。
また、ステップS2−3において、システム起動フラグSTが「ON」であると判断された場合(ステップS2−3においてNO)、車両Cが初期位置から駐車目標領域に向って後退中であって、駐車支援モードが起動しているので、車両信号入力処理S3に進む。
一方、ステップS2−2において、シフトポジションSPがリバースでないと判断した場合は(ステップS2−2においてNO)、駐車完了時か、又は駐車操作をやり直すために前進する場合等が想定される。この場合には、システム起動フラグSTが「ON」であるか否かを判断し(ステップS2−5)、システム起動フラグSTが「ON」である場合には(ステップS2−5においてYES)、制御部10は、ディスプレイ21の画面を駐車支援画面から地図画面21m等に切り替える(ステップS2−6)。さらに、システム起動フラグSTを「OFF」にして(ステップS2−7)、ステップS2−1に戻る。
次に、車両信号入力処理S3について、図8に従って説明する。制御部10は、車両側I/F部17を介して入力したステアリングセンサ信号STPを入力する(ステップS3−1)。そして、メインメモリ11に格納された現在舵角STRを更新する。また、制御部10は、入力した車速パルスVPのパルス数に基づき、移動量Δdを算出する(ステップS3−2)。尚、移動量Δdの初期値は「0」になっている。
また、制御部10は、メインメモリ11に記憶されたインデックスΔDMに、ステップS3−2で算出した移動量Δdを加算して、インデックスΔDMを更新する(ステップS3−3)。インデックスΔDMは、車両Cが後退を開始した初期位置からの後退距離であって、移動量ΔdをインデックスΔDMに逐次加算することにより、初期位置から後退した累積距離が算出される。インデックスΔDMを更新すると、制御部10は、ソナー信号入力処理(ステップS3−4)を行う。
次に、ソナー信号入力処理について図9に従って説明する。制御部10は、センサ制御部24を介して、各ソナー25に基づくソナー信号SNを入力する(ステップS3―4−1)。まず始めは、第1ソナー25aからのソナー信号SNを入力する。このとき、センサ制御部24は、障害物からの反射波の有無、反射波を入力するまでの所要時間に基づき、障害物の有無、障害物までの相対距離を算出する。そして、その障害物の有無、障害物がある場合には障害物と車両Cとの相対距離を示すソナー信号SNを制御部10に出力する。
そして、制御部10は、そのソナー信号SNに基づき、車両C周辺(例えば車両Cから約3〜5m以内)に障害物があるか否かを判断する(ステップS3−4−2)。障害物が無いと判断した場合には(ステップS3−4−2においてNO)、メインメモリ11に記憶された検出フラグDA1を「0」に設定する(ステップS3−4−3)。検出フラグDA1は、車両Cの後方右側付近に障害物があるか否かを示すフラグであって、「1」の場合には、「障害物あり」、「0」の場合には「障害物なし」を示す。
周辺に障害物があると判断した場合には(ステップS3−4−2においてYES)、障害物が移動障害物でないか否かを判断する(ステップS3−4−4)。具体的には、制御部10は、同じソナー25が前回計測した障害物までの相対距離を、メインメモリ11に記憶しておき、その前回の車両Cと障害物との相対距離と、今回計測した相対距離とを比較する。各相対距離の差が、車両Cの移動量Δdと同じである場合には、その障害物が、駐車された他車両や、壁等の静止障害物であると判断する。各相対距離の差が、車両Cの移動量Δdよりも小さい場合、その障害物が車両Cに接近する方向に移動する、自転車、歩行者等の移動障害物であると判断する。各相対距離の差が移動量Δdよりも大きい場合
には、その移動障害物が車両Cから遠ざかっていると判断して、移動障害物であると判断しない。
例えば、図13に示すように、車両Cの第1ソナー25aが、車両Cの後方右側にある他車両103Aを検出すると、障害物が移動障害物ではない、即ち静止障害物であると判断して(ステップS3−4−4においてYES)、制御部10は、検出フラグDA1を、「1」に設定する(ステップS3−4−5)。障害物が移動障害物であると判断すると(ステップS3−4−4においてNO)、制御部10は、画像プロセッサ15又は音声プロセッサ16を制御して、図示しない警告表示、「移動障害物が近くにあります」等の警告音声をディスプレイ21又はスピーカ23から出力し(ステップS3−4−6)、ステップS6に進む。また、上記したように、静止障害物又は移動障害物に関わらず、障害物と車両Cとの距離が例えば500mm以下になると、センサ制御部24は、警告音の出力等を行って、ドライバーの注意を促す。
検出フラグDA1の更新を行うと、制御部10は、処理回数をカウントするカウンタの値「n」に、「1」を加算して、そのカウンタ値「n」を「2」に更新する(ステップS3−4−7)。そして、制御部10は、カウンタ値が「3」であるか否かを判断する(ステップS3−4−8)。ここでは、カウンタ値は「2」であると判断して(ステップS3−4−8においてNO)、ステップS3−4−1に戻る。
ステップS3−4−1を2回目に行う場合には、制御部10は、センサ制御部24から、第2ソナー25bに基づくソナー信号SNを入力する。さらに、制御部10は、ソナー信号SNに基づき、周辺の障害物の有無の判断(ステップS3−4−2)、移動障害物でないか否かの判断(ステップS3−4−4)等を繰り返し、検出フラグDA2を更新する(ステップS3−4−3,S3−4−5)。その結果、メインメモリ11に記憶された検出フラグDA2は、車両C後方に静止障害物がある場合には、「1」に設定され、障害物がない場合には「0」に設定される。例えば、図13に示すように、車両Cの第2ソナー25bが、車両Cの真後ろに駐車した他車両103Bを検出すると、検出フラグDA2は「1」に設定される。
検出フラグDA2の更新が終了すると、同じように、制御部10は、第3ソナー25cに基づくソナー信号SNにより、検出フラグDA3を更新する(ステップS3−4−1〜S3−4−7)。その結果、メインメモリ11に記憶された検出フラグDA3は、車両C後方左側に静止障害物がある場合には、「1」に設定され、障害物がない場合には「0」に設定される。例えば、図13に示すように、車両Cの第3ソナー25cが、車両Cの後方左側に駐車した他車両103Cを検出すると、検出フラグDA3は「1」に設定される。
そして、カウンタ値「n」が「3」に更新されると(ステップS3−4−8においてYES)、画像データ入力処理(ステップS4)に進む。
次に、画像データ入力処理について図10に従って説明する。まず、制御部10は、画像データ入力部18を制御して、カメラ20から画像データGを取得する(ステップS4−1)。このとき、図14(a)に示すように、車両Cは、車両後方数mを撮像している。
さらに、制御部10は、画像プロセッサ15を制御して、図14(b)に示すように、取得した画像データGのうち、抽出領域50を抽出して、図14(c)に示すような記録画像データG1を生成する(ステップS4−2)。抽出領域50は、図14(a)に示すように、カメラ20の撮像範囲Zのうち、数十mm〜100mm程度に相当する領域105に相当する。また、抽出領域50は、図14(b)に示すように、表示領域21zの高
さ方向(図14(b)中x方向)において短く、幅方向(図14(b)中y方向)において、画像データGとほぼ同じ幅に設定されている。また、制御部10は、画像プロセッサ15を制御して、取得した画像データGの歪みを公知の数式で補正する(ステップS4−3)。さらに、制御部10は、生成した記録画像データG1にヘッダを添付する(ステップS4−4)。ヘッダは、上記した、撮像位置データPDと舵角データSDである。ヘッダを添付すると、制御部10は、その記録画像データG1を画像メモリ19に記憶する(ステップS4−4)。記録画像データG1が格納されると、描画処理に進む。
次に、描画処理について図11に従って説明する。まず、制御部10は、記録画像データG1が画像メモリ19に所定数以上蓄積されているか否かを判断する(ステップS5−1)。本実施形態では、所定数は、「10」に設定され、制御部10は、画像メモリ19に記録画像データG1が10枚以上記憶されているか否かを判断する。所定数以上蓄積されていないと判断すると(ステップS5−1においてNO)、通常のバックモニタ画面45をディスプレイ21に表示して(ステップS5−2)、ステップS6に進み、終了トリガの有無を判断する。
記録画像データG1が所定数以上蓄積されていると判断した場合には(ステップS5−1においてYES)、制御部10は、インデックスΔDMが、画像更新距離DRであるか否かを判断する(ステップS5−3)。画像更新距離DRは、駐車支援のための画面を更新する距離間隔であって、本実施形態では、200mmに設定されている。インデックスΔDMが、画像更新距離DR未満であると判断すると(ステップS5−3においてNO)、制御部10は、画像プロセッサ15を制御して、上記したバックモニタ画面45をディスプレイ21に表示して(ステップS5−2)、ステップS6に進み、終了トリガの有無を判断する。
制御部10が、移動量Δdが、所定距離DR以上であると判断すると(ステップS5−3においてYES)、記録画像データG1を読み出すための読出インデックスINDを算出する(ステップS5−4)。このとき、制御部10は、ステップS3−3で算出したインデックスΔDMから、予め定められた複数の各所定距離Dxを減算して、複数の読出インデックスINDを算出する。本実施形態では、これらの所定距離Dxは、例えば0mm、100mm、200mm、300mm・・・800mm等、0〜900mmの間であって、100mm毎に設定されている。
さらに、制御部10は、画像プロセッサ15を制御して、各読出インデックスINDが添付された記録画像データG1を読み出す(ステップS5−5)。これにより、車両Cの現在位置から、所定距離Dx後方(0〜900mm)で撮像された各記録画像データG1が、複数枚取得される。本実施形態では、10枚の記録画像データG1が読み出される。
記録画像データG1を取得すると、画像プロセッサ15は、メインメモリ11から現在舵角STRを読出し、現在舵角STRと各記録画像データG1に添付された各舵角データSDとの相対角度を比較する。そして、図14(c)に示すような記録画像データG1を、現在舵角STRに合わせて回転変換する(ステップS5−6)。このとき、画像プロセッサ15は、ROM12に格納された図示しない回転変換テーブルを読出す。この回転変換テーブルは、記録画像データG1をアフィン変換等の公知の座標変換によって回転変換するものである。画像プロセッサ15は、この回転変換テーブルを用いて、記録画像データG1の画素値を、変換先の画素座標に対応付ける。その結果、図14(d)に示すような各回転変換データG3が生成される。
各記録画像データG1を回転変換すると、画像プロセッサ15は、これらの回転変換データG3を俯瞰変換する(ステップS5−7)。このとき、図14(e)に示すように、
各回転変換データG3(抽出領域50)に相当する各路面上の領域105を鉛直方向上方から俯瞰するような各仮想視点106に座標変換する。その結果、図14(f)に示すような各俯瞰画像データG4が生成される。
各俯瞰画像データG4をそれぞれ生成すると、図15に示すように、各俯瞰画像データG4を車両Cの進行方向に相当する方向(図15中x方向)に並べて、合成画像データG5を生成する(ステップS5−8)。合成画像データG5は、現在の車両CのリヤバンパーRBから後車輪を含む、リヤ部下方の路面を表示している。
また、画像プロセッサ15は、合成画像データG5を予め定められた大きさに縮小し、補助画像データG6を生成する(ステップS5−9)。この大きさは、ディスプレイ21の表示領域の約1/10〜1/6程の大きさになっている。
続いて、制御部10は、補助画像データG6の表示位置を設定する表示位置設定処理(ステップS5−10)を行う。図12に示すように、表示位置設定処理では、制御部10は、ソナー信号入力処理で設定した、メインメモリ11に記憶されている検出フラグDA1の値を読出し、検出フラグDA1の値が「1」であるか否かを判断する(ステップS5−10−1)。検出フラグDA1の値が「1」である場合、即ち車両C後方右側に他車両103A等の静止障害物が検出されたと判断した場合(ステップS5−10−1においてYES)、メインメモリ11に記憶された表示位置識別子Pの値を「1」に設定する(ステップS5−10−2)。この表示位置識別子Pは、図16に示すディスプレイ21の表示領域21zにおいて、補助画像データG6を出力する位置を示す識別子である。表示位置識別子Pが「1」である場合には、表示領域21zの上端右側の隅部に設定された第1領域21a、「2」である場合には、表示領域21zの下端中央部に設定された第2領域21b、「3」である場合には、表示領域21zの上端左側の隅部に設定された第3領域21cをそれぞれ表示位置とする。即ち、検出フラグDA1が「1」であって、車両C後方右側に静止障害物が検出された場合には、ルームミラーにその静止障害物が映る位置と同じ位置、つまり上端右隅に設定された第1領域21aに補助画像データG6を出力することになる。
一方、ステップS5−10−1において、検出フラグDA1の値が「1」でないと判断した場合には(ステップS5−10−1においてNO)、後方左側の静止障害物の有無を示す検出フラグDA3の値が「1」であるか否かを判断する(ステップS5−10−3)。検出フラグDA3の値が「1」であると判断した場合には(ステップS5−10−3においてYES)、表示位置識別子Pの値を「3」に設定する(ステップS5−10−4)。即ち、車両Cの後方左側に静止障害物がある場合には、表示領域21zの上端左隅に設定された第3領域21cが選択される。
検出フラグDA3の値が「1」でないと判断した場合には(ステップS5−10−3においてNO)、表示位置識別子Pの値を「2」に設定する(ステップS5−10−5)。このようにして、表示位置設定処理を終了すると、ステップS5−10に戻り、制御部10は、画像データ入力部18を介して、最新の画像データGである現在画像データG2を取得する(ステップS5−11)。さらに、画像プロセッサ15は、制御部10に従って、現在画像データG2の歪みの補正処理を行う(ステップS5−12)。そして、画像プロセッサ15は、例えば図17に示すように、現在画像データG2に基づく周辺モニタ画像としての現在画像61をディスプレイ21に表示する(ステップS5−13)。さらに、表示位置識別子Pに基づく位置に、補助画像データG6を出力し、図17〜図19に示すサブ画像62を表示する(ステップS5−14)。また、サブ画像62に、車両輪郭線40を重畳する(ステップS5−15)。その結果、現在のリヤ部下方に相当するサブ画像62において、車両Cの位置が表示される。例えば、車両Cの後方右側に静止障害物が
あり、表示位置識別子Pが「1」である場合には、図17に示すように第1領域21aに、補助画像データG6に基づくサブ画像62が表示される。その結果、例えば駐車された他車両103Aの画像に、サブ画像62が重畳される。つまり、駐車目標領域100に進入しているときは、車両Cは後方にほぼ直進するため、ハンドル操作を行わない限り、車両Cと、車両Cの後退進路外にある他車両103Aとが接触することはない。このため、ドライバーは、現在画像61の右側に映し出された他車両103Aは特に注視しないので、この領域にサブ画像62を表示しても、注視したい画像を遮ることがない。一方、車両Cの後方左側は、静止障害物が無いので、自転車、歩行者等の移動障害物が進入する可能性があるため、後方左側に相当する現在画像61の左側をサブ画像62で遮ることなく表示する。
また、車両Cの後方右側に静止障害物がなく、後方左側に静止障害物があって、表示位置識別子Pが「3」である場合には、図18に示すように、第3領域21cに、補助画像データG6に基づくサブ画像62が表示される。その結果、例えば駐車された他車両103Cの画像に、サブ画像62が重畳される。駐車目標領域100に進入しているときは、車両Cは後方にほぼ直進するので、他車両103Cは、車両Cの後退進路外にある。このため、ドライバーは、現在画像61の上部左側に映し出された他車両103Cを特に注視しない。一方、車両Cの後方右側は、静止障害物が無いので、自転車、歩行者等の移動障害物が進入する可能性がある。従って、上端左側の第3領域21cに、サブ画像62を表示することで、移動障害物が進入する可能性のある右隅等、他の領域を注視することができる。
また、車両Cの後方右側及び後方左側に静止障害物がない場合、表示位置識別子Pは「2」となっているので、図19に示すように、第2領域21bに、サブ画像62が表示される。このサブ画像62は、リヤバンパーRBを撮像した車両後端画像47の一部に重畳されている。このとき、車両Cの後方に、他車両103B等の静止障害物があっても、車両後端画像47は一部のみが遮られるので、静止障害物と車両Cとの相対距離を把握可能である。また、第2ソナー25bに基づき周辺の障害物と車両後端との相対距離が500mm以下となった場合には警告を出力する。その結果、現在画像61において、移動障害物が進入する可能性がある現在画像61の右側、左側が注視可能となる。
続いて、画像プロセッサ15は、図17〜図19に示すように、通常のガイド線48を表示する(ステップS5−16)。さらに、画像プロセッサ15は、警告表示63を表示する(ステップS5−17)。このとき、メインメモリ11に記憶された検出フラグDA2が「1」になっている場合、即ち、車両Cの真後ろに静止障害物がある場合には、その静止障害物に対する注意を促す警告をディスプレイ21に出力したり、スピーカ23から出力するようにしてもよい。このようにして、図17〜図19に示す駐車支援画面60a〜60cが表示される。ドライバーは、各駐車支援画面60a〜60cにおいて、移動障害物が進入する可能性がある領域を注視することができる。また、サブ画像62によって、現在のカメラ20の死角である駐車目標領域100と、車両Cとの相対位置を確認することができるので、駐車目標領域100内に、車両Cを真っ直ぐに駐車したり、輪留めと車両Cの後車輪との相対位置を確認して、後車輪と輪留めとの接触による衝撃を緩和させるように操作することができる。
また、サブ画像62に遮られた現在画像61を見る場合には、サブ画像62を消去する。このとき、ドライバーは、操作スイッチ22又はタッチパネルを入力操作する。制御部10は、外部入力I/F部14を介して、この入力操作に基づく電気信号を入力すると、画像プロセッサ15を制御して、サブ画像62を消去する。また、消去したサブ画像62を再度表示したい場合には、操作スイッチ22又はタッチパネルの入力操作により、上記した処理が繰り返され、そのときの車両Cの位置に応じたサブ画像62、現在画像61が
ディスプレイ21に表示される。
そして、制御部10は、各駐車支援画面60a〜60cを表示すると、移動量Δd、現在方位GR、シフトポジションSP、現在舵角STR、検出フラグDA1〜DA3等の各カウントをリセットする(ステップS5−18)。そして、終了トリガを入力しない場合には、ステップS2に戻り、終了トリガを入力するまで上記した処理を繰り返す。終了トリガを入力した場合には(ステップS6においてYES)、インデックスΔDM等のカウンタを初期化して、処理を終了する。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、運転支援装置1の制御部10は、車両Cの後方に取り付けられた第1〜第3ソナー25a〜25cを用いて、車両Cの後方右側、後方及び後方左側の障害物を検出するようにした。また、制御部10は、車両後端に取り付けられたカメラ20から現在画像データG2を取得し、画像プロセッサ15を制御して、現在の周辺状況を反映した現在画像データG2に基づく現在画像61をディスプレイ21に表示するようにした。さらに、画像プロセッサ15は、車両Cが駐車目標領域100に向かって後退する間に蓄積した記録画像データG1を用いて、現在のカメラ20の死角領域に相当する補助画像データG6を生成するようにした。そして、制御部10の制御により、画像プロセッサ15は、ディスプレイ21の表示領域21zのうち、静止障害物が検出された領域に相当する第1〜第3領域21a〜21cに、補助画像データG6に基づくサブ画像62及び車両輪郭線40を表示するようにした。このため、ドライバーは、現在画像61のうち、自転車や歩行者等の移動障害物が進入する可能性がある領域、車両後端付近を注視することができるとともに、サブ画像62によって駐車目標領域100と車両Cとの相対位置を確認できる。
(2)第1実施形態では、制御部10は、ソナー信号SNに基づき、検出された障害物が静止障害物であるか移動障害物であるかを判断するようにした。そして、車両Cの後退進路外(後方左側及び後方右側)に静止障害物が検出された場合に、サブ画像62の表示位置を、進路の側方、即ち表示領域21zの上端右側、上端左側にそれぞれ設定された第1領域21a又は第3領域21cに設定するようにした。このため、現在画像61中に移動障害物の画像が表示された場合にも、サブ画像62で遮ることなく表示することができるので、安全性を高めることができる。
(3)第1実施形態では、制御部10は、第1ソナー25a及び第3ソナー25cにより車両Cの後退進路外に静止障害物が検出されない場合に、画像プロセッサ15を制御して、表示領域21zの下端中央に設定された第2領域21bにサブ画像62を表示するようにした。従って、移動障害物の進入の可能性がある領域を避けて、サブ画像62を表示することができるので、ドライバーは、現在画像61全体を視認することによって移動障害物を警戒することができる。
(4)第1実施形態では、画像プロセッサ15は、記録画像データG1を用いて、現在の車両Cのリヤ部下方に相当するサブ画像62と、現在の車両Cの位置を示す車両輪郭線40とを表示するようにした。このため、ドライバーは、駐車目標領域100、白線、輪留め等と車両Cとの相対位置を把握することができるので、駐車目標領域100内に車両を真っ直ぐ駐車できるとともに、輪留めとタイヤとが接触する際の衝撃を緩和するように運転操作することができる。
(5)第1実施形態では、サブ画像62を、表示領域21zの約1/10〜1/6の大きさにした。このため、サブ画像62と現在画像61とを表示した駐車支援画面60a〜60cにおいて、現在画像61の占有率を比較的高くできるので、ドライバーは、背景画
像や移動障害物の有無を確認しやすくなる。また、サブ画像62は、駐車目標領域100と自車位置との相対位置を確認するために必要な大きさが確保されているので、現在画像61とサブ画像62との占有率の割合を最適化することができる。
(6)第1実施形態では、制御部10は、表示領域21zのうち、上端右側に設定された第1領域21a、下端中央に設定された第2領域21b、上端左側に設定された第3領域21cのうち、いずれか1つを選択するようにした。このため、サブ画像62を表示する際に、その表示位置を逐次演算するのではなく、予め定められた3つの領域から1つを選択するので、表示位置設定処理の処理時間の短縮化を図ることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明を具体化した第2の実施形態を図20及び図21に従って説明する。尚、第2の実施形態は、第1の実施形態の静止障害物の検出位置と、サブ画像62の表示位置との関係を変更したのみの構成であるため、同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
第2の実施形態では、ディスプレイ21の表示領域21zのうち、静止障害物が検出されない領域に相当する位置に、サブ画像62を表示する。そして、そのサブ画像62が表示された領域に、自転車、歩行者等の移動障害物が進入した場合、サブ画像62を非表示とし、警告する。即ち、図20の表70に示すように、第1ソナー25a及び第3ソナー25cが、車両C後方右側及び後方左側の静止障害物を検出せず、検出フラグDA1,DA3がともに「0」である場合には、例えば、サブ画像62を第1領域21aに表示する。その結果、図21(a)に示すような駐車支援画面71aが表示される。尚、この場合には、表示領域21zの上端左隅の第3領域21cに表示してもよい。
また、第1ソナー25aが、車両C後方右側の静止障害物を検出し、第3ソナー25cが後方左側の静止障害物を検出しなかった場合、検出フラグDA1は「1」、検出フラグDA3は「0」となる。この場合には、表示位置識別子Pを「3」にして、サブ画像62を、車両Cの後方左側に相当する第3領域21cに表示する。その結果、図21(b)に示すような駐車支援画面71bが表示される。この場合、車両Cの後方右側の静止障害物(例えば、他車両103A)の画像が、サブ画像62に遮られることなく駐車支援画面71bに表示される。
また、第1ソナー25aが、車両C後方右側の静止障害物を検出せず、第3ソナー25cが後方左側の静止障害物を検出した場合、検出フラグDA1は「0」、検出フラグDA3は「1」となる。この場合には、表示位置識別子Pを「1」にして、サブ画像62を、車両Cの後方右側に相当する第1領域21aに表示する。その結果、図21(c)に示すような駐車支援画面71cが表示される。この場合、車両Cの後方左側の静止障害物(例えば、他車両103C)の画像が、サブ画像62に遮られることなく駐車支援画面71cに表示される。
さらに、第1ソナー25a及び第2ソナー25bの両方が静止障害物を検出し、検出フラグDA1,DA3がともに「1」である場合、サブ画像62を第2領域21bに表示する。或いは、サブ画像62を表示しない。
そして、第1〜第3ソナー25a〜25cの出力する信号に基づき、制御部10が移動障害物を検出した場合には、その時点でサブ画像62を消去し、ディスプレイ21に警告表示を出力したり、スピーカ23から警告音声を出力する。このようにすると、車両周辺の静止障害物が気になるドライバーは、その静止障害物を注視しながら、サブ画像62を確認することができる。また、サブ画像62で遮られた領域に移動障害物が進入した場合
には、サブ画像62の非表示、警告を実行するので、移動障害物に対して注意を払うことができる。
第2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(7)第2実施形態では、制御部10は、静止障害物が検出されない位置に、サブ画像62を表示するようにした。このため、車両周辺の静止障害物が気になるドライバーは、サブ画像62を確認するとともに、静止障害物を現在画像61で常に確認することができる。また、移動障害物が進入した場合には、サブ画像62を非表示にするので、移動障害物を現在画像61に表示できる。
尚、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・第1の実施形態では、第1〜第3領域21a〜21cを、表示領域21zのうち、上端右隅、下端中央、上端左隅に設定したが、表示領域21zの高さ方向(x方向)において中央部であって、右隅又は左隅の位置等、その他の位置に設定するようにしてもよい。
・第1の実施形態では、第1ソナー25a及び第3ソナー25cが静止障害物を検出しないときに、第2領域21bにサブ画像62を表示するようにしたが、第2ソナー25bが静止障害物を検出しない場合のみに第2領域21bにサブ画像62を表示する等の条件をさらに加えてもよい。このようにすると、例えば車両後端画像47がサブ画像62によって遮られないので、車両Cの後方の静止障害物と車両Cとの相対距離が、より把握しやすくなる。
・第1及び第2の実施形態のサブ画像62の表示位置のパターンは、ドライバーの操作スイッチ22又はタッチパネル等の入力操作により変更してもよい。例えば、静止障害物の画像にサブ画像62を表示するパターンが良い場合には、パターン「1」を操作スイッチ22等で選択操作し、静止障害物が気になる場合には、静止障害物の画像にサブ画像62を重畳しないパターン「2」を操作スイッチ22等で選択操作する。
・上記各実施形態では、各記録画像データG1を画像処理したサブ画像62を、現在画像61とともにディスプレイ21に表示するようにしたが、サブ画像はこれ以外の画像でもよい。例えば、「車両周辺を視認してください」等のメッセージが表示された案内表示でもよく、現在位置周辺の地図画像でもよい。また、サブ画像は、タッチパネルの操作ボタンでもよい。さらに、サブ画像は、車両後端に配設されたカメラ20以外であって、車両前方、又は側方に取付けられたカメラに基づく画像でもよい。即ち、現在画像61が提供する車両周辺の情報以外の情報を提供できる画像であればよい。
・上記各実施形態では、サブ画像62を、表示領域21zの約1/10〜1/6の大きさにしたが、1/6よりも大きくてもよい。又は、1/10未満の大きさでもよい。
・記録画像データG1は、所定距離(例えば、100mm)後退する度に取得するようにしても良い。
・記録画像データG1は、画像データGのうち抽出領域50を抽出したデータを記憶するようにしたが、画像データGをそのまま記憶してもよく、上記した方法以外の方法で蓄積してもよい。また、記録画像データG1にインデックスΔDMに基づく撮像位置データPD、舵角データSDを添付するようにしたが、撮像位置を示す絶対位置、基準位置を中心とした相対座標、方位データを添付するようにしてもよい。また、ヘッダを添付するのではなく、各記録画像データG1、インデックスΔDM等を関連付けるテーブルを生成するようにしてもよい。
・補助画像データG6は、所定数(10枚)の記録画像データG1を後退方向に並べて
合成するようにしたが、10枚以外の記録画像データG1を用いてもよい。また、記録画像データG1を並べる以外に、1枚の記録画像データG1と現在画像データG2とを用いて補助画像データG6を生成してもよく、上記した方法以外の合成方法で補助画像データG6を生成してもよい。
・上記実施形態では、画像更新距離DRを200mmにしたが、これ以外の距離にしてもよい。
・上記実施形態では、制御部10は、車両側I/F部17を介して、ニュートラルスタートスイッチ32から、シフトポジション信号SPPを入力するようにしたが、トランスミッションECU等、その他の装置から入力するようにしてもよい。又は、制御部10が、車速パルスVPの波形に基づいて、後退しているか否かを判断するようにしてもよい。
・上記実施形態では、仮想視点を抽出領域50に相当する路面上の領域105の鉛直方向上方に設定したが、仮想視点をその他の位置に設定してもよい。
・上記実施形態では、制御部10は、ソナー25からの入力信号に基づき、障害物が移動体障害物であるか否かを判断するようにした。これ以外に、ソナー25による検出と画像プロセッサ15による画像処理とにより移動体障害物を検出するようにしてもよい。
・上記実施形態では、画像プロセッサ15による差分検出等の画像処理、又は画像プロセッサ15とソナー25との協働により、表示領域21zのうち、移動障害物が検出されない領域を演算し、その領域にサブ画像62を表示するようにしてもよい。
・センサ制御部24は、運転支援装置1が備えるようにしてもよい。
・センサ制御部24から入力したソナー信号SNに基づき、障害物が移動障害物であるか否かを判断する処理は、センサ制御部24が行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、運転支援装置1が、車両Cの方位を検出するジャイロセンサを具備していてもよい。
・上記実施形態では、カメラ20は、車両Cの後方でなく、フロントバンパーの上方等、車両Cの前端に取り付けられてもよい。
本実施形態の運転支援装置の構成を説明するブロック図。 車両輪郭線の説明図。 (a)はソナーの取付位置、(b)は撮像範囲の説明図。 記録画像データの説明図。 バックモニタ画面の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 本実施形態の処理手順の説明図。 駐車目標領域と、車両と他車両との位置関係の説明図。 補助画像データの生成手順であって、(a)〜(c)は記録画像データ、(d)は回転変換データ、(e)及び(f)は俯瞰画像データの説明図。 合成画像データの説明図。 サブ画像の表示位置の説明図。 駐車支援画面の説明図。 駐車支援画面の説明図。 駐車支援画面の説明図。 第2実施形態の表示方法を示した表の説明図。 (a)は静止障害物が検出されないとき、(b)は後方右側に静止障害物が検出されたとき、(c)は後方左側に静止障害物が検出されたときの駐車支援画面の説明図。
符号の説明
1…運転支援装置、10…画像データ取得手段、障害物検出手段及び位置設定手段としての制御部、15…画像処理手段、出力制御手段としての画像プロセッサ、18…画像データ取得手段としての画像データ入力部、19…画像データ記憶手段としての画像メモリ、20…撮像装置としてのカメラ、21…表示手段としてのディスプレイ、21a〜21c…表示位置としての第1〜第3領域、40…指標としての車両輪郭線、61…周辺モニタ画像としての現在画像、62…サブ画像、100…駐車目標領域、103A〜103C…静止障害物としての他車両、105…領域、C…車両、G…画像データ、G1…記録画像データ、G6…補助画像データ。

Claims (4)

  1. 車両に設けられた撮像装置から取得した画像データに基づき、前記車両の現在の周辺状況を反映した周辺モニタ画像を表示手段に表示する画像表示方法において、
    前記車両に設けられた障害物検出手段によって前記車両周辺の障害物を検出し、検出された車両周辺の障害物が移動障害物であるか静止障害物であるかを判断し、
    前記周辺モニタ画像内の前記静止障害物が検出されていない領域に、前記周辺モニタ画像と異なる情報を提供するサブ画像の表示位置を設定し、
    前記周辺モニタ画像を表示させるとともに、前記サブ画像を前記周辺モニタ画像内における前記表示位置に表示し、
    前記周辺モニタ画像における前記サブ画像が表示されている領域に、前記障害物検出手段によって移動障害物が検出された場合、表示されているサブ画像を消去することを特徴とする画像表示方法。
  2. 車両に搭載された運転支援装置において、
    前記車両に設けられた撮像装置から画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データに基づく前記車両の現在の周辺状況を反映した周辺モニタ画像を表示手段に出力するとともに、前記周辺モニタ画像とは異なる情報を提供するサブ画像を前記表示手段に出力する出力制御手段と、
    前記車両周辺の障害物を検出し、検出された車両周辺の障害物が移動障害物であるか静止障害物であるかを判断する障害物検出手段と
    前記周辺モニタ画像内の前記静止障害物が検出されていない領域に前記サブ画像の表示位置を設定する位置設定手段とを備え、
    前記出力制御手段は、前記周辺モニタ画像を表示させるとともに当該周辺モニタ画像内において前記位置設定手段によって設定された前記表示位置に前記サブ画像を表示させ、前記周辺モニタ画像における前記サブ画像が表示されている領域に前記移動障害物が検出された場合、表示されているサブ画像を消去することを特徴とする運転支援装置。
  3. 請求項2に記載の運転支援装置において、
    前記画像データに基づき、前記撮像装置の現在の死角領域を表示するための補助画像データを生成する画像処理手段をさらに備え、
    前記出力制御手段は、前記サブ画像に前記車両の現在位置を示す指標を重畳することを特徴とする運転支援装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の運転支援装置において、
    音声を出力するスピーカをさらに備え、
    前記出力制御手段は、表示されている前記サブ画像を消去する場合に、前記表示手段に警告表示を表示させるか、又は前記スピーカに警告音声を出力させることを特徴とする運転支援装置。
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