JP4945899B2 - 有機薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は有機薄膜トランジスタおよびその製造方法に関するものである。
また、情報端末の普及に伴い、コンピュータ用のディスプレイとしてフラットパネルディスプレイに対するニーズが高まっている。またさらに情報化の進展に伴い、従来紙媒体で提供されていた情報が電子化されて提供される機会が増え、薄くて軽い、手軽に持ち運びが可能なモバイル用表示媒体として、電子ペーパーあるいはデジタルペーパーへのニーズも高まりつつある。
一般に平板型のディスプレイ装置においては液晶、有機EL、電気泳動などを利用した素子を用いて表示媒体を形成している。またこうした表示媒体では画面輝度の均一性や画面書き換え速度などを確保するために、画像駆動素子として薄膜トランジスタ素子(TFT)により構成されたアクティブ駆動素子を用いる技術が主流になっている。
ここでTFT素子は、通常、ガラス基板上に、主にa−Si(アモルファスシリコン)、p−Si(ポリシリコン)などの半導体薄膜や、ソース、ドレイン、ゲート電極などの金属薄膜を基板上に順次形成して行くことで製造される。このTFTを用いるフラットパネルディスプレイの製造には通常、CVD、スパッタリングなどの真空系設備や高温処理工程を要する薄膜形成工程に加え、精度の高いフォトリソグラフ工程が必要とされ、設備コスト、ランニングコストの負荷が非常に大きい。さらに、近年のディスプレイの大画面化のニーズに伴い、それらのコストは非常に膨大なものとなっている。
近年、従来のTFT素子のデメリットを補う技術として、有機半導体材料を用いた有機TFT素子の研究開発が盛んに進められている(特許文献1、非特許文献1等参照)。この有機TFT素子は低温プロセスで製造可能であるため、軽く、割れにくい樹脂基板を用いることができ、さらに、樹脂フィルムを支持体として用いたフレキシブルなディスプレイが実現できると言われている(非特許文献2参照)。また、大気圧下で、印刷や塗布などのウェットプロセスで製造できる有機半導体材料を用いることで、生産性に優れ、非常に低コストのディスプレイが実現できる。
従来の有機薄膜トランジスタ素子のソース電極、ドレイン電極の電極パターンを形成する方法としても、スパッタ、蒸着等の真空プロセスで、全面に導電体膜、絶縁膜、半導体膜、誘電体膜等を形成した後に、フォトリソグラフィ技術で回路形状にソース電極、ドレイン電極をパターニングするのが一般的である。
なお、自己組織化単分子膜の撥水性パターンを用い、導電ペーストなどの流動性の親水性電極材料を供給することにより、微細な導電性パターンを任意に形成する方法が提案されている(非特許文献3参照)。
特開平10−190001号公報 Advanced Material誌 2002年 第2号 99頁(レビュー) SID‘02 Digest p57 Applied Physics Letters Volume 79 p3536
しかしながら、従来の基板上に電極パターンを形成する製造方法では、製造工程が複雑であるという課題を有していた。また上記撥水性パターンと親水性電極材料を組み合わせる方法では、単分子膜はプロセス中で傷つき易く、不安定であるため、安定した撥水性パターンを作れず、導電性パターン部分でショートが起き易いといった問題があった。
同様に、有機薄膜トランジスタ素子においても、ソース電極、ドレイン電極の電極形成をより簡易に行う製造方法が望まれていた。
さらに、ショートの発生が防止でき、安定した、微細な電極が形成可能な製造方法が望まれていた。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、簡易に有機半導体層上にソース電極およびドレイン電極を形成した有機薄膜トランジスタの製造方法および有機薄膜トランジスタを提供することである。
上記課題は、以下の構成により解決することができた。
(請求項1)
有機半導体層上に、ソース電極およびドレイン電極の間のチャネル長を規定する所定幅を有する絶縁性のアブレーション層を形成し、
次いで、前記アブレーション層を覆い且つ該アブレーション層の幅方向の両端部から前記有機半導体層に接合する電極材料層を形成し、
次いで、前記アブレーション層の前記両端部を残して一部を高密度エネルギー光の照射によりアブレーションすることにより該アブレーション層上において前記電極材料層を分断して、該アブレーション層の幅方向の一方の端部から前記有機半導体層に亘る前記ソース電極と、該アブレーション層の幅方向の他方の端部から前記有機半導体層に亘る前記ドレイン電極とを形成することを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。
(請求項2)
前記アブレーション層をインクジェット法で形成することを特徴とする請求項1に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
(請求項3)
前記アブレーションにレーザー光を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
(請求項4)
前記アブレーションにフラッシュ光を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
(請求項5)
請求項1〜4のいずれかに記載の有機薄膜トランジスタの製造方法によって製造されたことを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
本発明により、簡易な方法により有機半導体層上にソース電極およびドレイン電極を形成することができ、これらの製造方法で製造された有機薄膜トランジスタを提供することができた。
以下、図を用いて本発明の実施形態について述べる。
本発明の有機半導体層上にソース電極およびドレイン電極を形成する方法およびその方法により製造された有機薄膜トランジスタについて説明する。
本発明の有機薄膜トランジスタは、支持体上にゲート電極を有し、ゲート絶縁層を介して有機半導体チャネルで連結されたソース電極とドレイン電極を有するボトムゲート型に関するものであり、具体的な有機薄膜トランジスタの層構成例を図1に示す。
図1は、支持体1上にポリマー、または無機酸化物および無機窒化物から選ばれる化合物を含有する下引き層2、下引き層2に接してゲート電極10、ゲート絶縁層9を介して有機半導体層6を有し、有機半導体層6に接合するソース電極4およびドレイン電極5を有している。さらに、ソース電極4およびドレイン電極5を形成する際に用いたアブレーション層7があり、アブレーション層上でソース電極とドレイン電極に分断された構成を有するものである。
図2は、本発明の有機薄膜トランジスタの形成方法の各工程の一例を説明する図である。
本発明の有機薄膜トランジスタの形成方法の一例であるが、支持体1上に形成された下引き層2の上に、ゲート電極10を形成する工程(図2(1))と、ゲート絶縁層9を形成する工程(図2(2))と、有機半導体層6を形成する工程(図2(3))と、チャネル長を規定する絶縁性のアブレーション層7を形成する工程(図2(4))と、アブレーション層を覆い且つ有機半導体層に接合する電極材料層20を形成する工程(図2(5))と、アブレーション層をアブレーションする工程(図2(6))により、有機半導体層上にチャネル長が規定されて接合したソース電極4およびドレイン電極5が形成される。本発明の有機薄膜トランジスタの製造方法により、短絡やリークの無いチャネル長が正確に規定された、有機薄膜トランジスタのソース電極およびドレイン電極を簡易に形成することができる。
以下に、各構成層およびその材料、それらの各プロセスについて説明する。
〈絶縁性のアブレーション層〉
本発明でいう絶縁性のアブレーション層とは、高密度エネルギー光の照射によりアブレーションし、アブレーション層の上に形成された電極材料層を分断する層をいう。ここで言うアブレーションとは、物理的あるいは化学的変化によりアブレーション層が完全に飛散する、一部が破壊され飛散する、電極材料層との界面近傍のみに物理的あるいは化学的変化が起こり電極材料層を断裂するという現象を含み、アブレーションの結果、電極材料層が破壊される現象を利用するものである。
本発明に用いられるアブレーション層は、エネルギー光吸収剤、バインダー樹脂および必要に応じて添加される各種添加剤から構成することができる。
エネルギー光吸収剤は、照射するエネルギー光を吸収する各種の有機および無機材料が使用可能であり、例えばレーザー光源を赤外線レーザーとした場合、赤外線を吸収する顔料、色素、金属、金属酸化物、金属窒化物、金属炭化物、金属ホウ化物、グラファイト、カーボンブラック、チタンブラック、Al、Fe、Ni、Co等を主成分とするメタル磁性粉末等の強磁性金属粉末などを用いることができ、中でも、カーボンブラック、シアニン系などの色素、Fe系強磁性金属粉末が好ましい。エネルギー光吸収剤の含有量は、アブレーション層形成成分の20〜90質量%程度、好ましくは30〜60質量%である。
アブレーション層のバインダー樹脂は、前記色材微粒子を十分に保持できるものであれば、特に制限無く用いることができる。
このようなバインダー樹脂としては、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、セルロース系樹脂、アクリル系樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド系樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂などを挙げることができる。バインダー樹脂の含有量は、アブレーション層形成成分5〜70質量%程度、好ましくは20〜60質量%である。
有機半導体層上にチャネル長を規定する絶縁性のアブレ−ション層を形成する方法としては、印刷法、マスク法、インクジェット法等種々の方法を用いることができるが、本発明においては、インクジェット法を用いることが好ましい。
有機半導体層上に形成されたアブレーション層を覆い且つ有機半導体層に接する電極材料層を形成する方法としては、印刷法、マスク法、蒸着法、インクジェット法等種々の方法を用いることができるが、本発明においては、金属微粉末を含有する材料あるいは導電性ポリマーをインクジェット法により形成することが好ましい。
〈電極材料層を形成する材料〉
本発明の有機薄膜トランジスタの製造方法において、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極を形成する電極材料は、導電性ポリマーや金属微粒子などを好適に用いることができる。
金属微粒子を含有する分散物としては、例えば公知の導電性ペーストなどを用いてもよいが、好ましくは、粒子径が1〜50nm、好ましくは1〜10nmの金属微粒子を含有する分散物である。金属微粒子の材料としては白金、金、銀、ニッケル、クロム、銅、鉄、錫、アンチモン鉛、タンタル、インジウム、パラジウム、テルル、レニウム、イリジウム、アルミニウム、ルテニウム、ゲルマニウム、モリブデン、タングステン、亜鉛等を用いることができる。
これらの金属からなる微粒子を、主に有機材料からなる分散安定剤を用いて、水や任意の有機溶剤である分散媒中に分散した分散物を用いて電極を形成するのが好ましい。
このような金属微粒子の分散物の製造方法として、ガス中蒸発法、スパッタリング法、金属蒸気合成法などの物理的生成法や、コロイド法、共沈法などの、液相で金属イオンを還元して金属微粒子を生成する化学的生成法が挙げられるが、好ましくは、特開平11−76800号、同11−80647号、同11−319538号、特開2000−239853号等に示されたコロイド法、特開2001−254185号、同2001−53028号、同2001−35255号、同2000−124157号、同2000−123634号などに記載されたガス中蒸発法により製造された金属微粒子の分散物である。これらの金属微粒子分散物を用いて電極を成形し、溶媒を乾燥させた後、必要に応じて100〜300℃、好ましくは150〜200℃の範囲で形状様に加熱することにより、金属微粒子を熱融着させ、目的の形状を有する電極パターンを形成するものである。
金属微粒子の塗膜形成後、本発明のアブレーション工程を経た後に、金属微粒子塗膜を熱融着することが好ましい。
ソース電極、ドレイン電極に用いる導電性材料としては、上に挙げた中でも半導体層との接触面において電気抵抗が少ないものが好ましく、p型半導体の場合は特に、白金、金、銀、ITO、導電性ポリマーおよび炭素が好ましい。
導電性ポリマーとしては、ドーピング等で導電率を向上させた公知のπ共役系ポリマー、例えば導電性ポリアニリン、導電性ポリピロール、導電性ポリチオフェン、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)とポリ(スチレンスルホン酸)の錯体などを好適に用いることができる。
〈アブレーション工程〉
次に、アブレーション層の上を覆い、且つ有機半導体に接合する電極材料層の上からエネルギーを与え、アブレーション層をアブレーションする高密度エネルギー光は、アブレーションを発生させる活性光であれば特に制限無く用いることができる。露光方法としては、キセノンランプ、ハロゲンランプ、水銀ランプなどによるフラッシュ光を、全面露光してもよく、またはフォトマスクを介して行ってもよく、レーザー光等を収束させ走査露光を行ってもよい。レーザー1ビーム当たりの出力は20〜200mWである赤外線レーザー、特に半導体レーザーが最も好ましく用いられる。エネルギー密度としては、好ましくは50〜500mJ/cm2、さらに好ましくは100〜300mJ/cm2である。
アブレーションを行うことにより、アブレーション材料や分断された電極材料層が残存したり、飛散して思わぬところに付着することがあることから、アブレーション中に飛散した分解物を吸引除去しながら行ってもよく、またアブレーション後に残存物を除去する工程を追加してもよい。アブレーション後に残存物を除去する工程としては、圧縮空気を吹き付けたり、ブラシで擦ったり、水洗や超音波洗浄等を挙げることができ、これらを組み合わせて用いてもよい。
〈支持体〉
本発明において支持体は特に制限なはないが、樹脂材料、例えばプラスチックフィルムシートを好ましく用いることができる。前記プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ボリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。このように、プラスチックフィルムを用いることで、ガラス基板を用いる場合に比べて軽量化を図ることができ、可搬性を高めることができるとともに、衝撃に対する耐性を向上できる。
〈下引き層〉
本発明の有機薄膜トランジスタの支持体の上には下引き層を有することが好ましく、無機酸化物および無機窒化物から選ばれる化合物を含有する下引き層およびポリマーを含む下引き層を有することが好ましい。
下引き層に含有される無機酸化物としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタン、酸化スズ、酸化バナジウム、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウム酸チタン酸バリウム、ジルコニウム酸チタン酸鉛、チタン酸鉛ランタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、フッ化バリウムマグネシウム,チタン酸ビスマス、チタン酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ビスマス、トリオキサイドイットリウム等が挙げられる。また無機窒化物としては窒化ケイ素、窒化アルミニウム等が挙げられる。
それらのうち好ましいのは、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタン、窒化ケイ素である。
本発明において、無機酸化物および無機窒化物から選ばれる化合物を含有する下引き層は後述する大気圧プラズマ法で形成されるのが好ましい。これによって高機能性の薄膜を、生産性高く形成することができる。
ポリマーを含む下引き層に用いるポリマーとしては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、セルロース樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノキシ樹脂、ノルボルネン樹脂、エポキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、酢酸ビニルとビニルアルコールの共重合体、部分加水分解した塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルアルコール、塩素化ポリ塩化ビニル、エチレン−塩化ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体、ポリアミド樹脂、エチレン−ブタジエン樹脂、ブタジエン−アクリロニトリル樹脂等のゴム系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂等を挙げることができる。
〈有機半導体層〉
本発明の有機薄膜トランジスタに用いる有機半導体層の材料としては、π共役系材料が用いられ、例えばポリピロール、ポリ(N−置換ピロール)、ポリ(3−置換ピロール)、ポリ(3,4−二置換ピロール)などのポリピロール類、ポリチオフェン、ポリ(3−置換チオフェン)、ポリ(3,4−二置換チオフェン)、ポリベンゾチオフェンなどのポリチオフェン類、ポリイソチアナフテンなどのポリイソチアナフテン類、ポリチェニレンビニレンなどのポリチェニレンビニレン類、ポリ(p−フェニレンビニレン)などのポリ(p−フェニレンビニレン)類、ポリアニリン、ポリ(N−置換アニリン)、ポリ(3−置換アニリン)、ポリ(2,3−置換アニリン)などのポリアニリン類、ポリアセチレンなどのポリアセチレン類、ポリジアセチレンなどのポリジアセチレン類、ポリアズレンなどのポリアズレン類、ポリピレンなどのポリピレン類、ポリカルバゾール、ポリ(N−置換カルバゾール)などのポリカルバゾール類、ポリセレノフェンなどのポリセレノフェン類、ポリフラン、ポリベンゾフランなどのポリフラン類、ポリ(p−フェニレン)などのポリ(p−フェニレン)類、ポリインドールなどのポリインドール類、ポリピリダジンなどのポリピリダジン類、ナフタセン、ペンタセン、ヘキサセン、ヘプタセン、ジベンゾペンタセン、テトラベンゾペンタセン、ピレン、ジベンゾピレン、クリセン、ペリレン、コロネン、テリレン、オバレン、クオテリレン、サーカムアントラセンなどのポリアセン類およびポリアセン類の炭素の一部をN、S、Oなどの原子、カルボニル基などの官能基に置換した誘導体(トリフェノジオキサジン、トリフェノジチアジン、ヘキサセン−6,15−キノンなど)、ポリビニルカルバゾール、ポリフェニレンスルフィド、ポリビニレンスルフィドなどのポリマーや特開平11−195790号に記載された多環縮合体などを用いることができる。
また、これらのポリマーと同じ繰返し単位を有する例えばチオフェン6量体であるα−セクシチオフェン、α,ω−ジヘキシル−α−セクシチオフェン、α,ω−ジヘキシル−α−キンケチオフェン、α,ω−ビス(3−ブトキシプロピル)−α−セクシチオフェン、スチリルベンゼン誘導体などのオリゴマーも好適に用いることができる。
さらに銅フタロシアニンや特開平11−251601号に記載のフッ素置換銅フタロシアニンなどの金属フタロシアニン類、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸ジイミド、N,N’−ビス(4−トリフルオロメチルベンジル)ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸ジイミドとともに、N,N’−ビス(1H,1H−ペルフルオロオクチル)、N,N’−ビス(1H,1H−ペルフルオロブチル)およびN,N’−ジオクチルナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸ジイミド誘導体、ナフタレン−2,3,6,7−テトラカルボン酸ジイミドなどのナフタレンテトラカルボン酸ジイミド類、およびアントラセン−2,3,6,7−テトラカルボン酸ジイミドなどのアントラセンテトラカルボン酸ジイミド類などの縮合環テトラカルボン酸ジイミド類、C60、C70、C76、C78、C84等フラーレン類、SWNTなどのカーボンナノチューブ、メロシアニン色素類、ヘミシアニン色素類などの色素などが挙げられる。
これらのπ共役系材料のうちでも、チオフェン、ビニレン、チェニレンビニレン、フェニレンビニレン、p−フェニレン、これらの置換体またはこれらの2種以上を繰返し単位とし、且つ該繰返し単位の数nが4〜10であるオリゴマーもしくは該繰返し単位の数nが20以上であるポリマー、ペンタセンなどの縮合多環芳香族化合物、フラーレン類、縮合環テトラカルボン酸ジイミド類、金属フタロシアニンよりなる群から選ばれた少なくとも1種が好ましい。
また、その他の有機半導体材料としては、テトラチアフルバレン(TTF)−テトラシアノキノジメタン(TCNQ)錯体、ビスエチレンテトラチアフルバレン(BEDTTTF)−過塩素酸錯体、BEDTTTF−ヨウ素錯体、TCNQ−ヨウ素錯体、等の有機分子錯体も用いることができる。さらにポリシラン、ポリゲルマンなどのσ共役系ポリマーや特開2000−260999に記載の有機・無機混成材料も用いることができる。
本発明においては、有機半導体層に、例えば、アクリル酸、アセトアミド、ジメチルアミノ基、シアノ基、カルボキシル基、ニトロ基などの官能基を有する材料や、ベンゾキノン誘導体、テトラシアノエチレンおよびテトラシアノキノジメタンやそれらの誘導体などのように電子を受容するアクセプターとなる材料や、例えばアミノ基、トリフェニル基、アルキル基、水酸基、アルコキシ基、フェニル基などの官能基を有する材料、フェニレンジアミンなどの置換アミン類、アントラセン、ベンゾアントラセン、置換ベンゾアントラセン類、ピレン、置換ピレン、カルバゾールおよびその誘導体、テトラチアフルバレンとその誘導体などのように電子の供与体であるドナーとなるような材料を含有させ、いわゆるドーピング処理を施してもよい。
前記ドーピングとは電子授与性分子(アクセプター)または電子供与性分子(ドナー)をドーパントとして該薄膜に導入することを意味する。従って,ドーピングが施された薄膜は、前記の縮合多環芳香族化合物とドーパントを含有する薄膜である。本発明に用いるドーパントとしては公知のものを採用することができる。
これら有機半導体層の作製法としては、真空蒸着法、分子線エピタキシャル成長法、イオンクラスタービーム法、低エネルギーイオンビーム法、イオンプレーティング法、CVD法、スパッタリング法、プラズマ重合法、電解重合法、化学重合法、スプレーコート法、スピンコート法、ブレードコート法、デイップコート法、キャスト法、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法およびLB法等が挙げられ、材料に応じて使用できる。ただし、この中で生産性の点で、有機半導体の溶液を用いて簡単且つ精密に薄膜が形成できるスピンコート法、ブレードコート法、デイップコート法、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法等が好まれる。
なお、Advanced Material誌 1999年 第6号、p480〜483に記載の様に、ペンタセン等前駆体が溶媒に可溶であるものは、塗布により形成した前駆体の膜を熱処理して目的とする有機材料の薄膜を形成してもよい。
これら有機半導体からなる薄膜の膜厚としては、特に制限は無いが、得られたトランジスタの特性は、有機半導体からなる活性層の膜厚に大きく左右される場合が多く、その膜厚は、有機半導体により異なるが、一般に1μm以下、特に10〜300nmが好ましい。
〈有機半導体保護層〉
本発明の有機薄膜トランジスタ素子の製造方法により製造される有機薄膜トランジスタ素子は、有機半導体層に接して有機半導体保護層を有していることが好ましい。
有機半導体保護層としては、有機半導体トランジスタ素子の製造過程や製造後に、有機半導体層へ影響を与えず、且つその上に形成するアブレーション層の塗布工程で影響を受けない材料を用いる。さらにアブレーション時にも影響を受けない材料が好ましい。そのような材料として、好ましくは、親水性ポリマーを含有する材料である。親水性ポリマーは、水、または酸性水溶液、アルカリ性水溶液、アルコール水溶液、各種の界面活性剤の水溶液、アルコール系溶媒に対して、溶解性または分散性を有するポリマーである。例えばポリビニルアルコールや、HEMA、アクリル酸、アクリルアミドなどの成分からなるホモポリマー、コポリマーを好適に用いることができる。またその他の材料として、無機酸化物、無機窒化物を含有する材料も、有機半導体への影響を与えず、その他塗布工程での影響を与えないので好ましい。
本発明においては、無機酸化物または無機窒化物を含有する有機半導体保護層は、後述するゲート絶縁層と同様な材料、プロセスにより形成できるが、大気圧プラズマ法で形成されるのが好ましい。
大気圧プラズマ法での薄膜の形成方法とは、大気圧または大気圧近傍の圧力下で放電し、反応性ガスをプラズマ励起し、基材上に薄膜を形成する処理で、その方法については特開平11−61406号、同11−133205号、特開2000−121804号、同2000−147209号、同2000−185362号等に記載されている。これによって高機能性の薄膜を、生産性高く形成することができる。
本発明の有機薄膜トランジスタ素子の製造方法においては、有機半導体層上に有機半導体保護層を形成し、さらにその上にアブレーション層、さらに電極材料層を形成し、アブレーションすることにより電極材料層を分断し、有機半導体部分に接するようにソース電極およびドレイン電極を形成して製造される。この時、有機半導体層が、有機半導体保護層により保護され、損傷を受けることを防止することができる。
また、有機半導体保護層を設けることにより、折れ曲がり等による耐久性も向上し、これによりトランジスタとしての特性の低下を抑えることができる。
〈電極材料反発層〉
本発明においては、有機半導体層上にチャネル長を規定する絶縁性のアブレーション層を形成し、アブレーション層上に形成した電極材料層をアブレーションにより分断することによりソース電極とドレイン電極を形成するものであるが、電極材料層の分断をより確実なものとするためにアブレーション層の上に更に電極材料反発層を形成してもよい。
電極材料反発層とは、電極材料層を形成する電極材料塗布液と反発する性能を有している層であり、アブレーション層に露光を行うことにより、パターニングを行うことのできる層である。このような電極材料反発層としては、電極材料塗布液を反発する性能を有する層であればどのようなものを用いても構わないが、特開平9−292703号、特開平9−319075号、特開平10−244773号、特公昭54−26923号、特公昭56−23150号、特公昭61−614号、特開平8−82921号、特開平10−319579号、特開2000−275824号、特開2000−330268号、特開2001−201849号、特開2001−249445号、特開2001−324800号、特開2002−229189号、特開平4−324865号、特開平5−53318号、特開平5−257269号、特開平6−89023号、特開平7−199454号、特開平8−328240号、特開平9−62001号、特開平9−120157号、特開平11−30852号、特開2001−188339号、特開2001−343741号、特開2002−131894号、特開2002−268216号に記載されるいわゆる水なし平板のインク反発性層等を用いることができ、より好ましくはシリコーンゴム層を用いることができる。またはシランカップリング剤、チタネートカップリング剤などを用いて、アブレーション層表面に電極材料塗布液への反発性を付与することもできる。
〈ゲート電極〉
本発明の有機薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極を形成する材料は導電性材料であれば特に限定されず、白金、金、銀、ニッケル、クロム、銅、鉄、錫、アンチモン鉛、タンタル、インジウム、パラジウム、テルル、レニウム、イリジウム、アルミニウム、ルテニウム、ゲルマニウム、モリブデン、タングステン、酸化スズ・アンチモン、酸化インジウム・スズ(ITO)、フッ素ドープ酸化亜鉛、亜鉛、炭素、グラファイト、グラッシーカーボン、銀ペーストおよびカーボンペースト、リチウム、ベリリウム、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、マンガン、ジルコニウム、ガリウム、ニオブ、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、アルミニウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム混合物、リチウム/アルミニウム混合物等が用いられる。また、前述の電極材料を用いることもできる。形成方法としては、真空蒸着法、分子線エピタキシャル成長法、イオンクラスタービーム法、低エネルギーイオンビーム法、イオンプレーティング法、CVD法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法などのドライプロセスや、スプレーコート法、スピンコート法、ブレードコート法、デイップコート法、キャスト法、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法などの塗布による方法、印刷やインクジェットなどのパターニングによる方法などのウェットプロセスが挙げられ、材料に応じて使用できる。
〈ゲート絶縁層〉
本発明の有機薄膜トランジスタのゲート絶縁層としては種々の絶縁膜を用いることができるが、特に、比誘電率の高い無機酸化物皮膜が好ましい。無機酸化物としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタン、酸化スズ、酸化バナジウム、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコニウム酸チタン酸バリウム、ジルコニウム酸チタン酸鉛、チタン酸鉛ランタン、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、フッ化バリウムマグネシウム、チタン酸ビスマス、チタン酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ストロンチウムビスマス、タンタル酸ニオブ酸ビスマス、トリオキサイドイットリウムなどが挙げられる。それらのうち好ましいのは、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化タンタル、酸化チタンである。窒化ケイ素、窒化アルミニウム等の無機窒化物も好適に用いることができる。
上記皮膜の形成方法としては、真空蒸着法、分子線エピタキシャル成長法、イオンクラスタービーム法、低エネルギーイオンビーム法、イオンプレーティング法、CVD法、スパッタリング法、大気圧プラズマ法などのドライプロセスや、スプレーコート法、スピンコート法、ブレードコート法、デイップコート法、キャスト法、ロールコート法、バーコート法、ダイコート法などの塗布による方法、印刷やインクジェットなどのパターニングによる方法などのウェットプロセスが挙げられ、材料に応じて使用できる。
ウェットプロセスは、無機酸化物の微粒子を、任意の有機溶剤あるいは水に必要に応じて界面活性剤などの分散補助剤を用いて分散した液を塗布、乾燥する方法や、酸化物前駆体、例えばアルコキシド体の溶液を塗布、乾燥する、いわゆるゾルゲル法が用いられる。これらのうち好ましいのは、大気圧プラズマ法である。
ゲート絶縁層が陽極酸化膜または該陽極酸化膜と絶縁膜とで構成されることも好ましい。陽極酸化膜は、陽極酸化が可能な金属を公知の方法により陽極酸化することにより形成される。
陽極酸化処理可能な金属としては、アルミニウムまたはタンタルなどを挙げることができ、陽極酸化処理の方法には特に制限は無く、公知の方法を用いることができる。陽極酸化処理を行なうことにより、酸化被膜が形成される。陽極酸化処理に用いられる電解液としては、多孔質酸化皮膜を形成することができるものならばいかなるものでも使用でき、一般には、硫酸、リン酸、蓚酸、クロム酸、ホウ酸、スルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等あるいはこれらを2種類以上組み合わせた混酸あるいそれらの塩が用いられる。陽極酸化の処理条件は使用する電解液により種々変化するので一概に特定し得ないが、一般的には、電解液の濃度が1〜80質量%、電解液の温度5〜70℃、電流密度0.5〜60A/dm2、電圧1〜100ボルト、電解時間10秒〜5分の範囲が適当である。好ましい陽極酸化処理は、電解液として硫酸、リン酸またはホウ酸の水溶液を用い、直流電流で処理する方法であるが、交流電流を用いることもできる。これらの酸の濃度は5〜45質量%であることが好ましく、電解液の温度20〜50℃、電流密度0.5〜20A/dm2で20〜250秒間電解処理するのが好ましい。
また有機化合物皮膜としては、ポリイミド、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリレート、光ラジカル重合系、光カチオン重合系の光硬化性樹脂、あるいはアクリロニトリル成分を含有する共重合体、ポリビニルフェノール、ポリビニルアルコール、ノボラック樹脂、およびシアノエチルプルラン等を用いることもできる。
有機化合物皮膜の形成法としては、前記ウェットプロセスが好ましい。
無機酸化物皮膜と有機酸化物皮膜は積層して併用することができる。またこれら絶縁膜の膜厚としては、一般に50nm〜3μm、好ましくは、100nm〜1μmである。
ゲート絶縁層上に有機半導体を形成する場合、ゲート絶縁層表面に、任意の表面処理を施してもよい。シランカップリング剤、例えばオクタデシルトリクロロシラン、トリクロロメチルシラザン、ヘキサメチルジシラザンや、アルカンリン酸、アルカンスルホン酸、アルカンカルボン酸などの自己組織化配向膜が好適に用いられる。
また本発明の有機薄膜トランジスタ素子上には素子保護層を設けることも可能である。保護層としては前述した無機酸化物または無機窒化物等が挙げられ、上述した大気圧プラズマ法で形成するのが好ましい。これにより、有機薄膜トランジスタ素子の耐久性が向上する。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
有機薄膜トランジスタの作製および評価
〈支持体1の作製〉
テトラメトキシシラン3.04g(20mmol)と、塩化メチレン1.52gと、エタノール1.52gとを混合した後、0.5%硝酸水溶液を0.72g加えて加水分解を行い、室温でそのまま1時間攪拌を続けた。
エタノール5.3gと酢酸メチル60.9gの混合溶媒にジアセチルセルロース(ダイセル化学製、L50)1.6gを溶解させた後、テトラメトキシシランを加水分解した前記の溶液と混合し、さらに1時間攪拌を行った後、ゴムベルト上にギャップ巾800μmのドクターブレードで成膜した。ベルトを搬送させながら、得られたフィルムを120℃で30分間乾燥させ、厚さ200μmの支持体1を作製した。動的粘弾性の測定から得られたTgは226℃であった。
支持体1の表面に50W/m2/minの条件でコロナ放電処理を施し、下記組成の塗布液を乾燥膜厚2μmになるように塗布し、90℃で5分間乾燥した後、60W/cmの高圧水銀灯下10cmの距離から4秒間硬化させた。
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート単量体 60g
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート2量体 20g
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート3量体以上の成分 20g
ジエトキシベンゾフェノンUV開始剤 2g
シリコーン系界面活性剤 1g
メチルエチルケトン 75g
メチルプロピレングリコール 75g
さらにその層の上に下記条件で連続的に大気圧プラズマ処理して厚さ50nmの酸化ケイ素膜を設け、これらの層を下引き層2とした。
(使用ガス)
不活性ガス:ヘリウム98.25体積%
反応性ガス:酸素ガス1.5体積%
反応性ガス:テトラエトキシシラン蒸気(アルゴンガスにてバブリング)0.25体積%
(放電条件)
放電出力:10W/cm2
(電極条件)
電極は、冷却水による冷却手段を有するステンレス製ジャケットロール母材に対して、セラミック溶射によるアルミナを1mm被覆し、その後、テトラメトキシシランを酢酸エチルで希釈した溶液を塗布乾燥後、紫外線照射により封孔処理を行い、表面を平滑にしてRmax5μmとした誘電体(比誘電率10)を有するロール電極であり、アースされている。一方、印加電極としては、中空の角型のステンレスパイプに対し、上記同様の誘電体を同条件にて被覆した。
下引き層2を形成した支持体1に以下の工程を施して行き、有機薄膜トランジスタ素子を作製した。
〈ゲート電極形成工程〉
支持体1上に形成された下引き層2上に、スパッタ法により、厚さ300nmのアルミニウム皮膜を一面に成膜した。さらに下記組成の光感応性樹脂1組成物を塗布し、100℃にて1分間乾燥させることで、厚さ2μmの光感応性樹脂層を形成した。
(光感応性樹脂1組成物)
色素A 7部
ノボラック樹脂(フェノールとm−、p−混合クレゾールとホルムアルデヒドを共縮合させたノボラック樹脂(Mw=4000、フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比がそれぞれ5/57/38)) 90部
クリスタルバイオレット 3部
Figure 0004945899
発振波長830nm、出力100mWの半導体レーザーで200mJ/cm2のエネルギー密度でゲートラインおよびゲート電極のパターンを露光した後、アルカリ水溶液で現像し、レジスト像を得た。
アルミニウム皮膜をエッチングした後、MEKで上記光感応性樹脂層の残存部を除去することで、ゲートバスラインおよびゲート電極10を作製した(図2(1)参照。)。
〈ゲート絶縁層形成工程〉
〈陽極酸化皮膜形成工程〉
以上のフィルム基板をよく洗浄した後、0.3質量%酒石酸のエチレングリコール溶液中で、電流密度0.2mA/cm2にて化成電圧80Vまで陽極酸化した後、定電圧80Vで十分間保持してゲート電極10表面に陽極酸化皮膜(不図示)を作製し、超純水でよく洗浄した。
〈大気圧プラズマ工程〉(図2(2))
さらにフィルム温度200℃にて、上述した大気圧プラズマ法の使用ガスを下記に変更し、厚さ30nmの酸化ケイ素層であるゲート絶縁層9を設けた。
(使用ガス)
不活性ガス:ヘリウム98.9体積%
反応性ガス:酸素ガス0.8体積%
反応性ガス:テトラエトキシシラン蒸気(150℃に加熱した液体にアルゴンガスをバブリング)0.3体積%
ゲート絶縁層の表面に、オクタデシルトリクロロシランによる表面処理を行った。
〈有機半導体層形成工程〉(図2(3))
次に、ゲート絶縁層9の上に、下記化合物Cのクロロホルム溶液を、ピエゾ方式のインクジェット法を用いて、チャネルを形成すべき領域に吐出し、窒素ガス中で、50℃で3分乾燥し、200℃で10分の熱処理を行い、厚さ50nmのペンタセン薄膜である有機半導体層6を形成した。
Figure 0004945899
〈絶縁性アブレーション層の形成〉(図2(4))
ポリビニルアルコール:カーボンブラック=7:3(質量比)の水分散物をインクジェット法を用いて有機半導体層の上に、図2(4)に示すように吐出し、100℃で乾燥しアブレーション層7を形成した。
〈電極材料層の形成〉(図2(5))
ポリスチレンスルホン酸とポリ(エチレンジオキシチオフェン)の水分散液(バイエル製 Baytron P)を、図2(5)に示すようにインクジェット法を用いて塗設し、100℃で乾燥させ、厚さ10nmの導電性ポリマーからなる電極材料層20を形成した。
さらに、特開平11−80647号公報に示された方法で作製した平均粒子径8nmの銀微粒子のトルエン分散物を、同様に塗設し、80℃で乾燥させ、厚さ100nmの銀微粒子からなる層を形成した。
〈アブレーションによる電極材料層の分断:ソース電極およびドレイン電極の形成〉(図2(6))
有機半導体層、アブレーション層、電極材料層の順に積層された電極材料層の上から、発振波長830nm、出力100mWの半導体レーザーで300mJ/cm2のエネルギー密度で描画し、アブレーションを行い、アブレーションにより電極材料層は分断される。さらに200℃で30分加熱処理し、各々ソース電極とドレイン電極が形成された。
作製した有機薄膜トランジスタは、pチャネルエンハンスメント型FETの良好な動作特性を示し、飽和領域でのキャリア移動度は0.21cm2/Vs、on/off比は2×106であった。
実施例2
実施例1においてアブレーションによる電極材料層の分断に用いた半導体レーザーに代えてキセノンフラッシュによる全面露光とした。実施例1と同様に優れた性能を示す有機薄膜トランジスタを得ることができた。
実施例3
実施例1の有機薄膜トランジスタの作製において、図2(1)〜(3)の有機半導体層の形成までは同様にして図3(1)〜(3)の工程を行い、さらに以下の工程を行った。
〈有機半導体保護層の作製〉(図3(4))
有機半導体層6が形成された絶縁層上に、十分に精製を行ったポリビニルアルコールを超純水製造装置で精製された水に溶解した水溶液を塗設し、窒素ガス雰囲気中100℃にて、よ乾燥させ、厚さ1μmのポリビニルアルコールの有機半導体保護層12を形成した。
〈アブレーション層の作製〉(図3(5))
下記組成物A、Bをサンドミルを用いて別々に混練分散し、次いで組成物A、組成物Bおよびポリイソシアネート化合物を質量比で100:2.39:0.37で混合し、ディゾルバーで攪拌して塗布液を調製し、この塗布液をエクストルージョンコータを用いて有機半導体保護層12上に塗布し、窒素ガス雰囲気中100℃で5分間熱処理し、厚さ0.3μmのアブレーション層7を形成した。
組成物A
Fe−Al系強磁性金属粉末 100部
ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、バイロンUR−8200〕 10.0部
ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製、バイロン280〕 5.0部
リン酸エステル 3.0部
メチルエチルケトン 105.0部
トルエン 105.0部
シクロヘキサノン 90.0部
組成物B
α−アルミナ(平均粒子径:0.18μm)〔住友化学(株)製、高純度アルミナHIT60G〕 100部
ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、バイロンUR−8700〕 15部
リン酸エステル 3.0部
メチルエチルケトン 41.3部
トルエン 41.3部
シクロヘキサノン 35.4部
〈アブレーション層への露光工程〉(図3(6))
アブレーション層7に発振波長830nm、出力100mWの半導体レーザーで200mJ/cm2のエネルギー密度で、有機半導体層上にチャネル長を規定する絶縁性のアブレーション層を残す様にパターン露光をし、レジスト像を得た。
〈有機半導体保護層除去工程〉(図3(7))
さらに水でよく洗浄すると、レジスト像以外の部分のポリビニルアルコールの保護層を除去した。
〈電極材料層形成工程〉(図3(8)および(9))
上記の基板表面一面に、ポリスチレンスルホン酸とポリ(エチレンジオキシチオフェン)の水分散液(バイエル製 Baytron P)を塗布し、100℃で乾燥させた。さらに特開平11−80647号公報に記載されるAg微粒子の水分散液を塗布し乾燥させた。
〈ソース電極およびドレイン電極形成工程〉(図3(10))
電極材料層が形成された基板表面にキセノンフラッシュ光の全面露光を行い、アブレーション層を全てアブレーションし電極材料層を分断した。
アブレーション残存部をブラシで除去した後、窒素ガス雰囲気にて200℃にて15分の処理を行うことで、Ag微粒子が融着し、ソース電極4、ドレイン電極5が形成された。各電極は、ポリスチレンスルホン酸とポリ(エチレンジオキシチオフェン)からなる厚さ20nmの層の上に、厚さ300nmのAg微粒子の融着層が積層されている。
実施例4
実施例3の有機薄膜トランジスタの作製において、図3(1)〜(5)のアブレーション層の形成までは同様にして図4(1)〜(5)の工程を行い、さらに以下の工程を行った。
〈電極材料反発層の形成〉(図4(6))
アブレーション層7上にさらに下記組成物2をアイソパーE”(イソパラフィン系炭化水素、エクソン化学(株)製)単独溶媒で固形分濃度10.3質量%に希釈した液体を塗設し、厚さ0.4μmのシリコーンゴム層の電極材料反発層14を形成した。
組成物2
α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン(分子量約60,000)
100部
HMS−501(両末端メチル(メチルハイドロジェンシロキサン)(ジメチルシロキサン)共重合体、SiH基数/分子量=0.69mol/g、チッソ(株)製) 7部
ビニルトリス(メチルエチルケトキシイミノ)シラン 3部
SRX−212(白金触媒、東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製、) 5部
〈感光層露光工程および現像工程〉(図4(7))
発振波長830nm、出力100mWの半導体レーザーで300mJ/cm2のエネルギー密度でソース電極、ドレイン電極(画素電極)の電極パターンを露光してアブレーションし、有機半導体層上にチャネル長を規定する絶縁性のアブレーション層をレジスト像として残した後、露光部のシリコーンゴム層をブラシ処理で除去した。
〈有機半導体保護層除去工程〉(図4(8))
さらに水でよく洗浄すると、露光部のポリビニルアルコールの有機半導体保護層12が除去された。
〈電極材料層形成工程〉(図4(9)および(10))
上記の基板表面一面に、ポリスチレンスルホン酸とポリ(エチレンジオキシチオフェン)の水分散液(バイエル製 Baytron P)を塗布し、100℃で乾燥させた。さらに特開平11−80647号公報に記載されるAg微粒子の水分散液を塗布し乾燥させて電極材料層20を形成した。電極材料反発層14上では電極材料層が部分的に分断されているが、一部が残り、このままでは短絡の可能性がある。
〈ソース電極およびドレイン電極形成工程〉(図4(11))
電極材料層20が形成された基板表面にキセノンフラッシュの全面露光を行い、残るアブレーション層がアブレーションし、有機半導体層上で電極材料層を完全に分断した。
アブレーション残存部をブラシで除去した後、窒素ガス雰囲気にて200℃にて15分の処理を行うことで、Ag微粒子が融着し、ソース電極4、ドレイン電極5が形成された。各電極は、ポリスチレンスルホン酸とポリ(エチレンジオキシチオフェン)からなる厚さ20nmの層の上に、厚さ300nmのAg微粒子の融着層が積層されている。
実施例5
実施例1の有機薄膜トランジスタの作製において、図2(1)〜(3)の有機半導体層の形成までは同様にして図5(1)〜(3)の工程を行い、さらに以下の工程を行った。
〈光感応性樹脂層の形成〉(図5(4))
下記組成の光感応性樹脂1を塗布し、100℃にて1分間乾燥させることで、厚さ2μmの光感応性樹脂層13を形成した。
(光感応性樹脂1)
色素A 7部
ノボラック樹脂(フェノールとm−、p−混合クレゾールとホルムアルデヒドを共縮合させたノボラック樹脂(Mw=4000、フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比がそれぞれ5/57/38)) 90部
クリスタルバイオレッド 3部
〈光感応性樹脂層露光および現像〉(図5(5))
光感応性樹脂層13に発振波長830nm、出力100mWの半導体レーザーで200mJ/cm2のエネルギー密度でフォトマスク16を用いてアブレーション層の形成パターンを露光した後、アルカリ水溶液で現像し、レジスト像を得た。
〈有機半導体保護層の作製〉(図5(6))
得られたレジスト像に、十分に精製を行ったポリビニルアルコールを超純水製造装置で精製された水に溶解した水溶液を塗設し、窒素ガス雰囲気中100℃にて、よ乾燥させ、厚さ1μmのポリビニルアルコールの有機半導体保護層12を形成した。
〈アブレーション層の作製〉(図5(7))
下記組成物A、Bをサンドミルを用いて別々に混練分散し、次いで組成物A、組成物Bおよびポリイソシアネート化合物を質量比で100:2.39:0.37で混合し、ディゾルバーで攪拌して塗布液を調製し、この塗布液をエクストルージョンコータを用いて有機半導体保護層12上に塗布し、窒素ガス雰囲気中100℃で5分間熱処理し、厚さ0.3μmのアブレーション層7を形成した。
組成物A
Fe−Al系強磁性金属粉末 100部
ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、バイロンUR−8200〕 10.0部
ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製、バイロン280〕 5.0部
リン酸エステル 3.0部
メチルエチルケトン 105.0部
トルエン 105.0部
シクロヘキサノン 90.0部
組成物B
α−アルミナ(平均粒子径:0.18μm)〔住友化学(株)製、高純度アルミナHIT60G〕 100部
ポリウレタン樹脂〔東洋紡績(株)製、バイロンUR−8700〕 15部
リン酸エステル 3.0部
メチルエチルケトン 41.3部
トルエン 41.3部
シクロヘキサノン 35.4部
〈光感光性樹脂層の除去〉(図5(8))
MEKを用いて上記光感応性樹脂層13の残存部を除去した。
光感応性樹脂層の除去を行った後の電極材料層の作製から有機薄膜トランジスタを得るまでは実施例3と同様の処理を行った(図5(8)〜図5(11))。
実施例1と同様に優れた性能を示す有機薄膜トランジスタを得ることができた。
実施例6
実施例5の有機薄膜トランジスタの作製において、図5(1)〜(7)のアブレーション層7の形成までは同様にして図6(1)〜(7)の工程を行い、さらに以下の工程を行った。
〈電極材料反発層の形成〉(図6(8))
アブレーション層13上にさらに下記組成物2をアイソパーE”(イソパラフィン系炭化水素、エクソン化学(株)製)単独溶媒で固形分濃度10.3質量%に希釈した液体を塗設し、厚さ0.4μmのシリコーンゴム層の電極材料反発層14を形成した。
組成物2
α,ω−ジビニルポリジメチルシロキサン(分子量約60,000)
100部
HMS−501(両末端メチル(メチルハイドロジェンシロキサン)(ジメチルシロキサン)共重合体、SiH基数/分子量=0.69mol/g、チッソ(株)製) 7部
ビニルトリス(メチルエチルケトキシイミノ)シラン 3部
SRX−212(白金触媒、東レ・ダウコーニングシリコーン(株)製、) 5部
〈光感光性樹脂層の除去〉(図6(9))
MEKを用いて上記光感応性樹脂層13の残存部を除去した。
光感応性樹脂層の除去を行った後の電極材料層の作製から有機薄膜トランジスタを得るまでの工程は実施例3と同様の処理を行った(図6(10)〜図6(12))。
実施例1と同様に優れた性能を示す有機薄膜トランジスタを得ることができた。
実施例7
本発明の方法を用いることにより、有機半導体層上に、チャネル長を規定する絶縁性のアブレーション層を形成し、その上に電極材料層を形成し、アブレーション層をアブレーションすることにより、電極材料層が分断され、ソース電極およびドレイン電極が形成される方法により、効率的にトランジスタアレイを形成することが可能である。
実施例1〜6では、個々の有機薄膜トランジスタ素子の作製について説明してきたが、実施例7では基板上に上記有機トランジスタ素子をマトリックス状に配列した薄膜トランジスタアレイを形成する。
図7により、薄膜トランジスタアレイの形成工程を示す。
図7(1)は、薄膜トランジスタアレイを完成させる前の状態を示す。マトリックス状に形成されたゲート電極10およびそれらを繋ぐゲートバスラインが形成された基板上に有機半導体層6をインクジェット法によりマトリックス状に形成し、さらにその上に有機半導体保護層を全面に塗布し乾燥した後、さらにその上にアブレーション層7をインクジェット法により梯子状に形成する。
同図7(2)は、梯子状に形成されたアブレーション層の上に電極形成層を塗布し乾燥した後、キセノンフラッシュ光による全面露光を行い、アブレーションにより電極形成層を分断することにより、ソースバスラインおよびソース電極およびドレイン電極を形成することができる。
なお、図8(1)〜(5)は、図7(1)および(2)のA−B線における断面図によるプロセスを示す図である。
図8(1)は、実施例3における図3(5)まで形成した後、アブレーション層にレーザー光を走査露光してアブレーションし、図8(2)水洗してアブレーションした部分の有機半導体保護層を除去してレジストパターンを形成した後、図8(3)では電極形成材料を塗布し、乾燥後図8(4)ではキセノンフラッシュを露光することによりアブレーション層がアブレーションして、図8(5)に示すソース電極およびドレイン電極を効率的に形成することができた。
なお、この後さらに水洗、ブラッシング等により保護層およびアブレーション層を完全に除去する追加処理を行ってもよい。
本発明の有機薄膜トランジスタの層構成例を示す図である。 本発明の有機薄膜トランジスタの形成方法の各工程の一例を説明する図である。 有機半導体保護層を有する薄膜トランジスタの形成方法の各工程の一例を説明する図である。 電極材料反発層を有する薄膜トランジスタの形成方法の各工程の一例を説明する図である。 有機半導体保護層を有する薄膜トランジスタの形成方法の各工程他の例を説明する図である。 電極材料反発層を有する薄膜トランジスタの形成方法の各工程の他の例を説明する図である。 有機薄膜トランジスタアレイの形成方法を示す図である。 図7に示す有機薄膜トランジスタアレイのA−B線における断面図によるプロセスを示す図である。
符号の説明
1 支持体
2 下引き層
4 ソース電極
5 ドレイン電極
6 有機半導体層
7 アブレーション層
9 ゲート絶縁層
10 ゲート電極
12 有機半導体保護層
13 光感応性樹脂層
14 電極材料反発層
16 フォトマスク
20 電極材料層

Claims (5)

  1. 有機半導体層上に、ソース電極およびドレイン電極の間のチャネル長を規定する所定幅を有する絶縁性のアブレーション層を形成し、
    次いで、前記アブレーション層を覆い且つ該アブレーション層の幅方向の両端部から前記有機半導体層に接合する電極材料層を形成し、
    次いで、前記アブレーション層の前記両端部を残して一部を高密度エネルギー光の照射によりアブレーションすることにより該アブレーション層上において前記電極材料層を分断して、該アブレーション層の幅方向の一方の端部から前記有機半導体層に亘る前記ソース電極と、該アブレーション層の幅方向の他方の端部から前記有機半導体層に亘る前記ドレイン電極とを形成することを特徴とする有機薄膜トランジスタの製造方法。
  2. 前記アブレーション層をインクジェット法で形成することを特徴とする請求項に記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  3. 前記アブレーションにレーザー光を用いることを特徴とする請求項またはに記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  4. 前記アブレーションにフラッシュ光を用いることを特徴とする請求項またはに記載の有機薄膜トランジスタの製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の有機薄膜トランジスタの製造方法によって製造されたことを特徴とする有機薄膜トランジスタ。
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