JP4944701B2 - レーザ溶接方法 - Google Patents

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本発明は、レーザ溶接方法に関し、特に、被溶接材の突き合わせ部分に隙間が生じてしまう場合であってもその突き合わせ部分に均一な溶接ビードを形成することができるレーザ溶接方法に関するものである。
従来より、複数の被溶接材を突き合わせてその突き合わせ部分を溶接することが行われている。この場合、被溶接材の突き合わせ部分は研磨等を行わない限り加工誤差により凹凸が存在するので、被溶接材の突き合わせ部分にギャップや溝等の隙間が生じてしまう。
被溶接材の突き合わせ部分の溶接をレーザ装置で行う場合、レーザビームのスポット径はわずか0.4mm程であるため、レーザビームがギャップや溝等の隙間を透過してしまい、被溶接材が溶融されない場合がある。この場合、被溶接材の突き合わせ部分に研磨等を行えば加工誤差を解消してギャップ等の発生を防止できるが、研磨等の加工工程が増加し、好ましくない。そこで、そのギャップ等の隙間にフィラーワイヤを供給することにより、フィラーワイヤを溶融させてフィラーワイヤによって隙間を埋めながら溶接を行うことが一般的に行われている。図3は、従来のレーザ溶接方法により被溶接材100,200の突き合わせ部分を溶接している状態を示す正面図であり、必要な箇所のみ示し、残りは省略している。
特開平8―215871号公報(「0012」、図1)
しかしながら、ギャップが大きくなると、フィラーワイヤの供給量が増大し、フィラーワイヤの供給不足を生じやすくなる。
図3に示すように、フィラーワイヤ80の径がギャップ30の大きさより小さい場合、フィラーワイヤ80をギャップ30に当接させて位置決めすることができないので、フィラーワイヤ80がレーザビーム70cの焦点位置に対して矢印で示す方向に変動しやすくなり、レーザビーム70cの焦点位置とフィラーワイヤ80の位置関係が大きく変わり、フィラーワイヤ80の供給不足が生じてしまう。よって、被溶接材100,200の溶接部分が陥没してしまうために生じる凹みであるアンダーフィルが生じてしまい、溶接部分の強度が低下するという問題点があった。
一方、ギャップ等の隙間が均一であれば、フィラーワイヤを均一に供給することによって、溶接部分で凝固して溶着した金属である溶接ビードの形状を一定に保つことができる。しかしながら、溶接部分のギャップ又は溝等は、前述したように、被溶接材の突き合わせ部分が凹凸であり一様な形状とはならないので、フィラーワイヤを適量に充填するためには、溶接速度、フィラ―ワイヤの送り量を細かく制御することが必要となり、煩雑であるという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、被溶接材の突き合わせ部分に隙間が生じてしまう場合であってもその突き合わせ部分に均一な溶接ビードを形成することができるレーザ溶接方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のレーザ溶接方法は、複数の被溶接材を互いに突き合わせて配置し、その被溶接材の突き合わせ部分に生じる隙間にフィラーワイヤを供給しつつ、そのフィラーワイヤにレーザビームを照射して前記被溶接材の突き合わせ部分を溶接する方法であり、その隙間に充填材を供給してその隙間を充填材で埋める充填工程と、その充填工程で前記隙間を埋めた前記充填材の上に前記隙間より小径のフィラーワイヤを配置する配置工程と、その配置工程により配置された前記フィラーワイヤにレーザビームを照射して前記被溶接材の突き合わせ部分に溶接ビードを形成するビード形成工程とを備え、前記充填工程は、少なくとも前記被溶接材の上面の高さまで前記充填材を供給するものであり、その充填材の高さは少なくとも水平方向で略均一になるように設定され、前記配置工程は、前記充填工程により高さが設定された前記充填材の上面に、その充填材の上面と当接するように前記フィラーワイヤが配置されることで、前記充填材の上面より上方であって水平方向で略均一な高さになるように前記フィラーワイヤが位置決めされる工程を備えている。
請求項2記載のレーザ溶接方法は、請求項1記載のレーザ溶接方法において、前記被溶接材の突き合わせ部分の上端を仮止めすることで連結し、その連結部分を被溶接材の上面より上方に突出させる仮止め工程を備え、前記充填工程は、その仮止め工程により上方に突出した前記被溶接材の連結部分の高さまで充填材を供給するものである。
請求項3記載のレーザ溶接方法は、請求項1又は2に記載のレーザ溶接方法において、前記被溶接材の突き合わせ部分の下面に当て板を取り付ける取付工程を備え、前記充填工程は、その取付工程によって前記隙間の下端を前記当て板により閉塞した後に充填材を供給するものである。
請求項1記載のレーザ溶接方法によれば、複数の被溶接材を互いに突き合わせて配置し、その突き合わせ部分を溶接するに際しては、まず、被溶接材の突き合わせ部分に生じる隙間に充填材を供給してその隙間を充填材で埋める充填工程を行う。その後、その充填工程で埋められた充填材の上にフィラーワイヤを配置する配置工程を行い、その配置工程により配置されたフィラーワイヤにレーザビームを照射して溶接ビードを形成するビード形成工程を行う。ここで、被溶接材の突き合わせ部分に生じる隙間は、充填工程によってフィラーワイヤが供給される前に既に充填剤で埋められているので、隙間の大小に応じたフィラーワイヤの送り量や溶接速度の制御を簡易化することができるという効果がある。
また、請求項1記載のレーザ溶接方法によれば、充填工程において少なくとも被溶接材の上面の高さまで充填材を供給し、その充填工程で高さが少なくとも水平方向で均一な高さとなるように設定された充填剤の上に配置工程においてフィラーワイヤを配置するので、充填材の高さに対応してフィラーワイヤを少なくとも水平方向で略均一な高さに配置することができる。さらに、フィラーワイヤは、充填工程によって被溶接材の隙間に埋められた充填材の上に配置されるので、充填材に当接されて位置決めされ、フィラーワイヤに対してレーザビームの焦点位置を一定にすることができる。よって、レーザビームの焦点位置とフィラーワイヤの位置関係を保った状態でフィラーワイヤにレーザビームを照射することができるので、フィラーワイヤの供給不足を防止でき、被溶接材の突き合わせ部分にアンダーフィルを生じさせることなく均一な溶接ビードを形成することができるという効果がある。
請求項2記載のレーザ溶接方法によれば、請求項1記載のレーザ溶接方法の奏する効果に加え、次の効果を奏する。即ち、充填工程により充填材を供給する前に、被溶接材の突き合わせ部分の上端を仮止めすることで連結する仮止め工程を行い、その後、充填工程において、仮止め工程において被溶接材の上面より上方に突出させた被溶接材の連結部分の高さまで充填材を供給する。よって、仮止めされていない被溶接材の突き合わせ部分に充填材を充填することによって、その部分の高さを仮止めによって上方に突出した連結部分の高さに合わせることができるので、その上に配置されるフィラーワイヤを、一定の高さに保つことができる。従って、フィラーワイヤに対してレーザビームの焦点位置を一定にしてレーザ溶接を行うことができるという効果がある。
請求項3記載のレーザ溶接方法によれば、請求項1又は2に記載のレーザ溶接方法の奏する効果に加え、充填工程により充填材を供給する前に、被溶接材の突き合わせ部分の下面に当て板を取り付ける取付工程を行い、その後、充填工程において被溶接材の突き合わせ部分の隙間に充填材を供給するので、当て板により充填材が隙間から漏れるのを防止することができ、充填工程を簡易に行うことができるという効果がある。
図1を参照して、本発明の第1実施形態におけるレーザ溶接方法について説明する。図1は、本発明の第1実施形態における被溶接材1,2の突き合わせ部分を溶接している状態を示す正面図であり、図1(a)は、被溶接材1,2の下面に当て板4を取付ける状態を示しており、図1(b)は、被溶接材1,2の突き合わせ部分に生じるギャップ3に充填材6を充填している状態を示しており、図1(c)は、レーザ溶接装置7により被溶接材1,2の突き合わせ部分を溶接している状態を示しており、図1(d)は、被溶接材1,2の突き合わせ部分に溶接ビード9が形成された状態を示している。
図1に示すように、第1実施形態における被溶接材1,2は、略同形状で形成された鋼体であって、その被溶接材1,2は対向加工面1a,2aを突き合わせた状態で配置されている。その被溶接材1,2の突き合わせ部分、即ち対向加工面1a,2a間にはギャップ3が生じている。ギャップ3は、被溶接材1,2を加工する際に被溶接材1,2の対向加工面1a,2aに加工誤差等が生じることによって発生する隙間である。なお、被溶接材1,2が大型化するとその誤差も大きくなり、その誤差が大きくなると、ギャップ3の大きさも拡大すると共にギャップ3が不均一に生じることとなる。
まず、図1(a)に示すように、溶接を行う前に、被溶接材1,2の突き合わせ部分の下面1b,2bに当て板4を取り付ける。当て板4は、後述する充填材6(図1(b)参照)をギャップ3に充填する際に、その充填材6がギャップ3から漏れるのを防止するために取付けられるものである。
次に、図1(b)に示すように、充填材供給装置5によって、被溶接材1,2と略同じ成分で構成された充填材6をギャップ3に供給し、そのギャップ3を充填材6で埋める。この場合、充填材6が被溶接材1,2の上面1c,2cまで供給され、少なくとも水平方向で略均一になるように、充填材供給装置5により供給される充填材6の量が調整され、余分はヘラ等でならす。よって、被溶接材1,2の間に生じるギャップ3は、後述するフィラーワイヤ8が供給される前に既に充填材6で埋められるので、ギャップ3へのフィラーワイヤ8の供給量が大幅に軽減され、ギャップ3の不均一にも大きな影響を受けることなく、フィラーワイヤ8の送り量及び溶接速度を簡易に制御することができる。
更に、図1(c)に示すように、図示しないフィラーワイヤ送り装置によって、被溶接材1,2の突き合わせ部分に生じるギャップ3にフィラーワイヤ8が供給され、そのフィラーワイヤ8はギャップ3に埋められた充填材6の上面にその充填材6と当接するように配置される。その後、レーザ溶接装置7によって充填材6上に配置されたフィラーワイヤ8にレーザビーム7cを照射する。このようにギャップ3に埋められた充填材6上に配置されたフィラーワイヤ8は、その充填材6の上面にその充填材6と当接するように配置されることで充填材6により位置決めされ、フィラーワイヤ8を安定して配置することができる。
また、フィラーワイヤ8は、前述したように少なくとも水平方向で略均一な高さとなるように供給された充填材6上に配置されるので、充填材6の略均一な高さに対応して、少なくとも水平方向において略均一な高さにフィラーワイヤ8を配置することができる。
よって、レーザ溶接装置7により照射されるレーザビーム7cの焦点位置がフィラーワイヤ8の配置位置に対して一定となりレーザビーム7cの焦点位置を容易に設定することができる。
また、レーザ溶接装置7は、レーザビーム7cを照射するレーザトーチ7aとレーザビーム7cを出力するレーザ発振装置7bとを有して構成され、被溶接材1,2の突き合わせ部分に沿ってレーザトーチ7aを移動させながらレーザビーム7cを照射してレーザ溶接が行われる。この場合、フィラーワイヤ8の配置位置に対してレーザビーム7cの焦点位置が適切となるようにレーザビーム7cの焦点位置を設定した状態で、レーザトーチ7aによってフィラーワイヤ8にレーザビーム7cを照射してフィラーワイヤ8を溶融させることにより、被溶接材1,2の突き合わせ部分に溶融池が形成される。その溶融池にレーザビーム7cを照射し、更にギャップ3に埋められた充填材6と、被溶接材1,2の対向加工面1a,2aとを溶融させて、被溶接材1,2の対向加工面1a,2aを溶接する。
このように、レーザ溶接により、被溶接材1,2の対向加工面1a,2aが溶接されると、図1(d)に示すように、被溶接材1,2の上面1c,2cに溶接の進行方向で均一に被溶接材1,2の上面1c,2cから突出した溶接ビード9が形成される。このように、溶接の進行方向で均一に被溶接材1,2の上面1c,2cから突出した溶接ビード9が形成されるので、被溶接材1,2の溶接部分にフィラーワイヤ8の供給不足によるアンダーフィルが生じるのを防止でき、溶接部分の強度を向上させることができる。
なお、溶接ビード9が形成された後に、当て板4を取り外すことも可能であり、当て板4を取り外す場合は、当て板4は被溶接材1,2と異質の材質で形成され、取り外さない場合は、当て板4は被溶接材1,2と同質の材料で形成されることとなる。
次に、図2を参照して、本発明の第2実施形態におけるレーザ溶接方法について説明する。第1実施形態におけるレーザ溶接方法では、被溶接材1,2の対向加工面1a,2aを突き合わせた状態でその突き合わせ部分のギャップ3に充填材6を供給した後、レーザビーム7cを照射したが、第2実施形態におけるレーザ溶接方法は、被溶接材11,12の対向加工面11a,12aを突き合わせた状態でその被溶接材11,12の対向加工面11a,12aを数箇所(本発明の第2実施形態においては4箇所)仮止めした後、その突き合わせ部分のギャップ13に充填材6を供給し、レーザビーム7cを照射している。
図2(a)は、レーザ溶接装置7により被溶接材11,12の突き合わせ部分を溶接している状態を示す正面図であり、図2(b)は、図2(a)の平面図であり、図2(c)は、図2(a)の側面図である。また、図2(b)と図2(c)とにおいて、矢印Xは溶接の進行方向を示している。なお、本発明の第1実施形態と同一の部分については、同一の符号を付して説明する。また、図2(b)では、レーザトーチ7aとレーザ発振装置7bとの図示を省略している。
図2(a)に示すように、本発明の第2実施形態では、被溶接材11,12の対向加工面11a,12aの上端を溶接等により仮止めして被溶接材11,12の上端を連結させ、レーザ溶接を行う際に被溶接材11,12の位置がずれるのを防止している。特に、被溶接材11,12が大型化すると、被溶接材11,12の対向加工面11a,12aを突き合わせる際に位置ずれが生じてしまうため、このような仮止めを行うことが有効である。この仮止めの後に被溶接材11,12の突き合わせ部分の下面11b,12bに当て板4を取り付ける。
このように仮止めを行うと、仮止めにより連結された連結部分10が被溶接材11,12の上面11c,12c上方に突出してしまうため、その連結部分(仮止め部分)10にフィラーワイヤ18が当接すると、その他の部分(ギャップ13に供給される充填材6)にフィラーワイヤ18が当接する場合に比べて、フィラーワイヤ18の配置位置が上方に高くなってしまう。即ち、溶接の進行方向X(図2(b)、図2(c)参照)でフィラーワイヤ18の高さが異なって配置される。このため、仮止めによる連結部分10ではレーザビーム7cの焦点位置に対してフィラーワイヤ18の配置位置が変わり、フィラーワイヤ18の供給量が変化するので、レーザビーム7cの焦点位置を調整しなければならない。
しかしながら、本発明の第2実施形態のレーザ溶接方法では、仮止めにより連結された連結部分10の高さまで充填材6を供給するので(図2(c)参照)、フィラーワイヤ18の配置高さを上下方向で略一定に保つことができ、レーザビーム7cの焦点位置を調整する必要がなく、同じ高さに配置されたフィラーワイヤ18にレーザビーム7cを照射してレーザ溶接を簡易に行うことができる。
なお、図2(b)に示すように、被溶接材11,12の対向加工面11a,12aの上端を4箇所溶接により仮止めしており、その仮止めにより連結された連結部分10にフィラーワイヤ18が当接されている。
また、図2(c)に示すように、その連結された連結部分10は被溶接材11,12の上面11c,12cより上方に突出する。このため、充填材6は、仮止めによる連結部分10とギャップ13に埋められた充填材6の高さが略同一になるまでギャップ13に供給される。
よって、その供給された充填材6上に配置されるフィラーワイヤ18を連結部分10上に配置されるフィラーワイヤ18と同じ高さにすることができるので、仮止めにより連結された連結部分10に当接されるフィラーワイヤ18に対してレーザビーム7cの焦点位置が適切となるように設定すれば、レーザ溶接の進行に伴い、ギャップ13に供給される充填材6に当接されるフィラーワイヤ18に対して、再度レーザビーム7cの焦点位置を調整する必要がなく、フィラーワイヤ18に対してレーザビーム7cの焦点位置が適切となる状態でレーザ溶接装置7によってレーザ溶接を簡易に行うことができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本発明の第1実施形態では、被溶接材1,2の上面1c,2cまで充填材6を供給したが、被溶接材1,2の突き合わせ部分にアンダーフィルが生じことを可及的に防止すべく、被溶接材1,2の上面1c,2cを超えるまで充填材6を供給することは当然可能である。
また、本発明の第1実施形態及び第2実施形態では、充填材6は、粉状のものを使用したが、これに限定されず、液状、粒状又は棒状等の充填材6を使用することは当然可能である。この場合、充填材6がギャップ3,13から漏れない場合は、当て板4を取り付けることなく、レーザ溶接を行うことは当然可能である。
本発明の第1実施形態におけるレーザ溶接方法により被溶接材の突き合わせ部分を溶接している状態を示す正面図であり、(a)は、被溶接材の下面に当て板を取付ける状態を示しており、(b)は、被溶接材の突き合わせ部分に生じるギャップに充填材を充填している状態を示しており、(c)は、レーザ溶接装置により被溶接材の突き合わせ部分を溶接している状態を示しており、(d)は、被溶接材の突き合わせ部分に溶接ビードが形成された状態を示している。 (a)は、レーザ溶接装置により被溶接材の突き合わせ部分を溶接している状態を示す正面図であり、(b)は、図2(a)の平面図であり、(c)は、図2(a)の側面図である。 従来のレーザ溶接方法により被溶接材の突き合わせ部分を溶接している状態を示す正面図である。
1,2,11,12 被溶接材
3,13 ギャップ(隙間)
4 当て板
6 充填材
7c レーザビーム
8,18 フィラーワイヤ
9 溶接ビード
10 連結部分

Claims (3)

  1. 複数の被溶接材を互いに突き合わせて配置し、その被溶接材の突き合わせ部分に生じる隙間にフィラーワイヤを供給しつつ、そのフィラーワイヤにレーザビームを照射して前記被溶接材の突き合わせ部分を溶接するレーザ溶接方法において、
    その隙間に充填材を供給してその隙間を充填材で埋める充填工程と、
    その充填工程で前記隙間を埋めた前記充填材の上に前記隙間より小径のフィラーワイヤを配置する配置工程と、
    その配置工程により配置された前記フィラーワイヤにレーザビームを照射して前記被溶接材の突き合わせ部分に溶接ビードを形成するビード形成工程とを備え、
    前記充填工程は、少なくとも前記被溶接材の上面の高さまで前記充填材を供給するものであり、その充填材の高さは少なくとも水平方向で略均一になるように設定され、
    前記配置工程は、前記充填工程により高さが設定された前記充填材の上面に、その充填材の上面と当接するように前記フィラーワイヤが配置されることで、前記充填材の上面より上方であって水平方向で略均一な高さになるように前記フィラーワイヤが位置決めされる工程を備えることを特徴とするレーザ溶接方法。
  2. 前記被溶接材の突き合わせ部分の上端を仮止めすることで連結し、その連結部分を被溶接材の上面より上方に突出させる仮止め工程を備え、
    前記充填工程は、その仮止め工程により上方に突出した前記被溶接材の連結部分の高さまで充填材を供給するものであることを特徴とする請求項1記載のレーザ溶接方法。
  3. 前記被溶接材の突き合わせ部分の下面に当て板を取り付ける取付工程を備え、
    前記充填工程は、その取付工程によって前記隙間の下端を前記当て板により閉塞した後に充填材を供給するものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ溶接方法。
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