JP2000042773A - レーザクラッディング装置 - Google Patents

レーザクラッディング装置

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JP2000042773A
JP2000042773A JP10212812A JP21281298A JP2000042773A JP 2000042773 A JP2000042773 A JP 2000042773A JP 10212812 A JP10212812 A JP 10212812A JP 21281298 A JP21281298 A JP 21281298A JP 2000042773 A JP2000042773 A JP 2000042773A
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torch
cladding
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wire
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Minoru Hagiwara
実 萩原
Mikio Akaike
幹雄 赤池
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光照射前に要する労力及び時間を削減
でき且つ補修部分の品質向上を図れるレーザクラッディ
ング装置を提供する。 【解決手段】 トーチ内導光用光ファイバ31の先端か
ら集光レンズ38、反射ミラー39を経て開口30より
トーチ本体29外へ出射されるレーザ光35の集光位置
付近へ、ワイヤ送給機構40によってクラッディング用
ワイヤ41を送給して、レーザ光35の熱でクラッディ
ング用ワイヤ41を溶融させるとともに、回転機構50
によりトーチ本体29を周方向に回転させ且つ変位機構
51によりトーチ本体29を軸線方向に変位させて、管
材46内面に対する肉盛り補修を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザクラッディ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配管等の管材の内面に生じた腐食
等に起因する凹損部を補修する手段として、レーザクラ
ッド工法が実施されている。
【0003】図7はレーザクラッド工法に用いるレーザ
照射トーチの一例を示すもので、1は芯出し金具であ
り、該芯出し金具1は、中空構造で、内部には、その先
端部側(図7のA側)から基端部側(図7のB側)の外
方へ延びる光ファイバ2が挿通されており、該光ファイ
バ2の基端部には、レーザ光3を発振するYAGレーザ
発振器4が接続されるようになっている。
【0004】芯出し金具1の基端部(図7に示すB側端
部)には、内面を補修すべき配管等の管材5に挿入可能
なフランジ6が設けられ、芯出し金具1の先端部(図7
に示すA側端部)には、前記の光ファイバ2によって搬
送されてきたレーザ光3を外部へ出射させるためのレー
ザ出射口7が形成されている。
【0005】また、芯出し金具1のフランジ6の基端部
寄りの部分には、筒状のスペーサ8が遊嵌され、該スペ
ーサ8は、基端部(図7に示すB側部)の近傍をベアリ
ング9を介して保持部材10に回転可能に内嵌・支持さ
れている。
【0006】11はモータ支持部材であり、該モータ支
持部材11は、先に述べたフランジ6及び保持部材10
と、ロッド13によって一体的に連結されており、前記
のスペーサ8の先端部(図7に示すA側部)の近傍をベ
アリング12を介して回転可能に支持している。
【0007】14はスパーギヤであり、該スパーギヤ1
4は、前記のスペーサ8の先端部に同軸に固着されてい
る。
【0008】15は回転用サーボモータであり、該回転
用サーボモータ15は、その出力軸16が前記の芯出し
金具1と平行になるようにモータ支持部材11に固定さ
れている。
【0009】また、回転用サーボモータ15の出力軸1
6には、前記のスパーギヤ14と噛み合うようにピニオ
ン17が取り付けられている。
【0010】18は回転筒であり、該回転筒18は、前
記の芯出し金具1の先端部寄りの部分に対して遊嵌され
且つ基端部(図7のB側端部)が前記のスパーギヤ14
に締結されており、前記の回転用サーボモータ15の回
転力が、ピニオン17、スパーギヤ14を介して回転筒
18に伝達されるようになっている。
【0011】この回転筒18の外周壁の先端部(図7の
A側端部)寄りに位置する部分には、開口19が穿設さ
れている。
【0012】20は中空構造の回転支持部材であり、該
回転支持部材20は、前記の回転筒18の内部に同軸に
配置され且つ芯出し金具1の先端部にベアリング21,
22を介して回転可能に外嵌されている。
【0013】また、回転支持部材20の基端部(図7の
B側端部)は、前記の回転筒18に対して固定されてお
り、芯出し金具1を中心として回転筒18とともに周方
向に回転し得るようになっている。
【0014】23は集光筒であり、該集光筒23は、前
記の回転筒18の内部に同軸に配置され且つ回転支持部
材20の先端部(図7のA側端部)に固着されており、
集光筒23の内部には、前記のレーザ出射口7から出射
されるレーザ光3を集光するための集光レンズ24が配
置されている。
【0015】この集光レンズ24は、各集光レンズ24
に外嵌された環状のレンズ枠25を介して集光筒23に
取り付けられている。
【0016】26は反射ミラーであり、該反射ミラー2
6は、前記の集光レンズ24によって集光されるレーザ
光3を反射して前記の回転筒18に設けられている開口
19から外部へ向って出射するように、回転筒18の内
部の先端部(図7のA側端部)寄りの部分に配置されて
いる。
【0017】なお、図中、27はクロム、ニッケル、
鉄、モリブデンのペースト状金属粉末であり、該ペース
ト状金属粉末27は、腐食等に起因する凹損部28を被
覆するように管材5の内面に遠隔操作で塗布されてい
る。
【0018】以下、図7に示すレーザ照射トーチを用い
て管材5の内面に生じた凹損部28を発見し補修する手
順を説明する。
【0019】マニプレータ等の遠隔操作装置によって管
材5の内面の凹損部28にペースト状金属粉末27を略
均一に塗布したうえ、レーザ照射トーチを管材5に、そ
の双方の軸芯が一致するように挿入する。
【0020】このとき、回転用サーボモータ15を回動
させると、出力軸16の回動がピニオン17、スパーギ
ヤ14を介して回転筒18に伝達され、該回転筒18が
周方向に回動することにより開口19の位置が管材5の
周方向に変位する。
【0021】次いで、光ファイバ2の基端部にYAGレ
ーザ発振器4を接続し、開口19がペースト状金属粉末
27を塗布した凹損部28と対峙するように、回転筒1
8を回動させたのち、YAGレーザ発振器4を作動させ
る。
【0022】YAGレーザ発振器4を作動させると、該
YAGレーザ発振器4から発振されるレーザ光3が、光
ファイバ2、集光レンズ24、反射ミラー26、開口1
9を経てペースト状金属粉末27に対して照射され、こ
のレーザ光3の熱によりペースト状金属粉末27が溶融
する。
【0023】更に、ペースト状金属粉末27を溶融させ
たのち、YAGレーザ発振器4の作動を停止させると、
溶融した金属が凹損部28を覆うように管材5の内面に
一体的に凝固し、これにより凹損部28が補修される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7に示す
レーザ照射トーチを用いて上述したようなレーザクラッ
ド工法による管材5の補修作業を行なった場合、金属粉
末をペースト状にしたり、ペースト状金属粉末を凹損部
に塗布するために手数がかかり、また、ペースト塗布の
厚さが均一になりにくく、更に、数時間の乾燥期間を要
するという問題があった。
【0025】本発明は上述した実情に鑑みてなしたもの
で、レーザ光照射前に要する労力及び時間を削減し得ら
れ且つクラッディングによる補修部分の品質向上を図り
得るレーザクラッディング装置を提供することを目的と
している。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のレーザクラッディング装置では、先端近傍
部分に開口を有するトーチ本体と、該トーチ本体の基端
内部から開口穿設部分の手前へ延びるトーチ内導光用光
ファイバと、該トーチ内導光用光ファイバの先端より出
射されるレーザ光を集光する集光レンズと、トーチ本体
の先端内部に配置され且つ集光レンズにより集光される
レーザ光を反射して前記の開口からトーチ本体の外部へ
出射させる反射ミラーと、トーチ本体の基端外部に設け
られ且つ前記の反射ミラーより出射されるレーザ光の集
光位置付近へクラッディング用ワイヤを送給し得るワイ
ヤ送給機構と、トーチ本体を周方向に回転させ得る回転
機構と、トーチ本体を軸方向に変位させ得る変位機構と
を備えている。
【0027】本発明のレーザクラッディング装置におい
ては、トーチ内導光用光ファイバの先端から集光レン
ズ、反射ミラーを経て開口よりトーチ本体外へ出射され
るレーザ光の集光位置付近へ、ワイヤ送給機構によって
クラッディング用ワイヤを送給して、該クラッディング
用ワイヤをレーザ光の熱で溶融させるとともに、回転機
構によりトーチ本体を周方向に回転させ且つ変位機構に
よりトーチ本体を軸線方向に変位させて、管内面に対す
る肉盛り補修を行なう。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。
【0029】図1乃至図6は本発明のレーザクラッディ
ング装置の実施の形態の一例を示すものである。
【0030】29は中空構造のトーチ本体であり、該ト
ーチ本体29は、外周壁の先端(図1のA側)寄りに位
置する部分に開口30を有し、基端から開口30穿設部
分の手前まで延びるトーチ内導光用光ファイバ31が軸
芯に沿って挿通されている。
【0031】トーチ内導光用光ファイバ31は、先端部
(図1のA側部)が円板形状のスペーサ32によってト
ーチ本体29の軸芯に位置するよう支持され、基端部
(図1のB側部)をトーチ本体29の基端に設けられた
光カップラー33によって支持され且つ該光カップラー
33を介して外部光ファイバ34に光学的に接続されて
いる。
【0032】外部光ファイバ34の基端部には、レーザ
光35を発振するYAGレーザ発振器36が接続されて
いる。
【0033】光カップラー33は、トーチ本体29に対
して回転自在且つ密封状態に外嵌されており、その下部
には、冷却ガス供給源(図示せず)に連通する冷却ガス
供給管37が接続され、この冷却供給源から送出される
冷却ガス(図1に示す矢印a)が、冷却ガス供給管37
から光カップラー33内部を介してトーチ本体29内部
に供給されるようになっている。
【0034】トーチ本体29の開口30穿設部分の下方
内部には、トーチ内導光用光ファイバ31から出射され
るレーザ光35を集光するための集光レンズ38が配置
されている。
【0035】39は反射ミラーであり、該反射ミラー3
9は、集光レンズ38により集光されるレーザ光35を
反射して開口30からトーチ本体29の外部へ向って出
射させ得るようにトーチ本体29の先端(図1のA側)
内部に配置されている。
【0036】40はワイヤ送給機構であり、該ワイヤ送
給機構40は、トーチ本体29の基端外部に設けられ且
つクラッディング用ワイヤ41が巻き付けられたワイヤ
リール42と、該ワイヤリール42からクラッディング
用ワイヤ41を繰り出すワイヤフィーダ43と、トーチ
本体29の前記ワイヤフィーダ43寄りの部分からトー
チ本体29の内面に沿って先端側へ延び、トーチ本体2
9の前記スペーサ32近傍からトーチ本体29の外部へ
突出し且つ反射ミラー39によって出射されるレーザ光
35の集光位置へ向って延びるように取り付けられたシ
ース44とにより形成されている。
【0037】そして、ワイヤフィーダ43によってワイ
ヤリール42から繰り出されるクラッディング用ワイヤ
41は、前記のシース44に挿通されてトーチ本体29
の先端側へ延び、シース44に導かれてレーザ光35の
集光位置付近へ送給されるようになっている。
【0038】45はトーチ駆動部であり、該トーチ駆動
部45は、補修対象の管材46のフランジ47に対して
締結し得る取付用フランジ48を備えた枠体52と、該
枠体52に取り付けられ且つトーチ本体29を周方向に
回転させ得る回転機構50と、枠体52に取り付けられ
且つトーチ本体29を軸方向に変位させ得る変位機構5
1とによって構成されている(図2参照)。
【0039】枠体52は、中心部にトーチ本体29を挿
通し得る透孔53を有し且つ上面に取付用フランジ48
を有する上部部材54と、該上部部材54に対して所定
の間隔を置いて対峙し且つ中心部にトーチ本体29を挿
通し得る透孔55を有する下部部材56と、上部部材5
4及び下部部材56の周縁部の周方向に等間隔に配置さ
れ且つ互いに平行して延びるように両部材54,56の
間に張設された3本のガイド部材57とによって形成さ
れている。
【0040】変位機構51は、枠体49の上部部材54
と下部部材56間に配置されたボールネジ軸58と、ボ
ールネジ軸58を駆動する歯車列59と、該歯車列59
を介してボールネジ軸58を駆動する変位用モータ60
と、ボールネジ軸58の回転角度を検知する変位用エン
コーダ61とによって構成されている(図3及び図4参
照)。
【0041】ボールネジ軸58は、上部部材54と下部
部材56との間にガイド部材57に平行となるように設
けられ且つ上下両端部を両部材54,56によって回転
自在に支持され、ボールネジ軸58には、回転機構50
のテーブル71に固着したボールナット62が螺合され
ている。
【0042】歯車列59は、変位用モータ60の出力軸
に嵌設されたピニオン63と、該ピニオン63に噛み合
う第1段ギヤ64と、該第1段ギヤ64と同軸に嵌設さ
れた第2段ピニオン65と、該第2段ピニオン65に対
してアイドラ66を介して噛み合い且つボールネジ軸5
8の下端部に嵌設された第2段ギヤ67と、ボールネジ
軸58の前記第2段ギヤ67の上方に嵌設された第3段
ピニオン68と、該第3段ピニオン68に噛み合い且つ
変位用エンコーダ61の軸に嵌設されたエンコーダ用ギ
ヤ69とによって形成されている。
【0043】変位用モータ60は、下部部材56上方に
設けたモータ台70上に出力軸が下方へ向くように固設
されており、前記の第1段ギヤ64と第2段ピニオン6
5、及びアイドラ66は、下部部材56とモータ台70
とによって、それぞれの軸両端部が回転自在に枢支され
ている。
【0044】また、変位用エンコーダ61は、ボールネ
ジ軸58の反アイドラ側に配置され且つ第3段ピニオン
68に噛み合うエンコーダ用ギヤ69を介して駆動さ
れ、ボールネジ軸58の回転を検出することによってボ
ールナット62のボールネジ軸58に対する変位量を検
知し得るようになっている。
【0045】回転機構50は、上部部材54と下部部材
56との間の空間にガイド部材57に沿って移動し得る
ように配設されたテーブル71と、該テーブル71の中
央部に配置され且つテーブル71に挿通されたトーチ本
体29を把持し得るチャック72と、該チャック72を
ピニオン73とギヤ74とを介して回転駆動し得る回転
用モータ75と、チャック72の回転角度を検知し得る
回転用エンコーダ76とによって構成されている(図5
及び図6参照)。
【0046】テーブル71は、中央部に透孔77を有
し、前記のガイド部材57に対峙する周縁部に、該ガイ
ド部材57に沿って移動し得るように形成された滑子7
8(図2及び図6参照)を有する。
【0047】また、テーブル71の中央部の透孔77穿
設部分には、前記のチャック72が回転自在に載置され
ており、透孔77に挿通したトーチ本体29を着脱自在
に把持し得るように形成されている。
【0048】更に、前記のボールネジ軸58が貫通する
部位にはボールナット62が装着されており、ボールネ
ジ軸58の回転に伴って移動するボールナット62によ
ってテーブル71がガイド部材57延設方向に変位駆動
されるようになっている。
【0049】チャック72は、テーブル71の透孔77
に、軸受79を介して装着された中空形状のハウジング
80と、該ハウジング80の上部大径部分の内部の周方
向に等間隔を置く3箇所に配置されたクランプホルダー
81と、該クランプホルダー81にリンク82を介して
取り付けられたクランプ83と、該クランプ83を下方
から押し上げ得るようにクランプ83の下部に装着され
たスプリング84と、クランプ83を押し下げ得るよう
にハウジング80の上部外周に螺着されたクランプリン
グ85とによって形成されている。
【0050】回転用モータ75は、テーブル71に出力
軸を上方に向けて固着され、この出力軸に嵌着したピニ
オン73及び該ピニオン73に噛み合い且つチャック7
2のハウジング80の中間部位に外嵌されたギヤ74を
介してチャック72を回転駆動し得るようになってい
る。
【0051】また、回転用エンコーダ76は、チャック
72の反回転用モータ側に配置され且つギヤ74に噛み
合うエンコーダ用ギヤ86を介して駆動され、チャック
72のテーブル71に対する回転変位量を検知し得るよ
うになっている。
【0052】なお、図5に示す87は回し棒であり、該
回し棒87は、クランプリング85の外周に穿設された
回し穴88に差し込み、人力によってクランプリング8
5を回動させ得るように設けられたものである。
【0053】図1乃至図6に示すレーザクラッディング
装置を使用して管材46の内面に生じた凹損部を補修す
るに際しては、トーチ駆動部45の枠体52を、管材4
6と枠体52の双方の軸芯が一致するように取付用フラ
ンジ48を介して管材46のフランジ47に連結し、該
トーチ駆動部45の変位機構51を作動して枠体52の
長手方向の中位部に回転機構50のテーブル71が位置
するように調整する。
【0054】その後、回転機構50のチャック72のク
ランプリング85を、クランプ83から離隔する方向へ
回すと、スプリング84に押し上げられた各クランプ8
3がリンク82の回動によって互いに離反するように動
き、各クランプ83の先端部間にトーチ本体29を挿通
させ得る空隙が生じる。
【0055】そこで、トーチ本体29を、その先端から
枠体52の下部部材56の透孔55、各クランプ83の
先端部間、及び上部部材54の透孔53へ挿通し、更
に、管材46の内部へ挿入して、該トーチ本体29先端
の開口30が前記の凹損部に対峙する位置に止め、クラ
ンプリング85をクランプ83に近接する方向に回し、
スプリング84の反発力に抗して各クランプ83を押し
下げると、各クランプ83がリンク82の回動によって
互いに近接するように動き、トーチ本体29を管材46
の軸芯に位置するように把持する。
【0056】更に、トーチ内導光用光ファイバ31の基
端部に、光カップラー33を介して外部光ファイバ34
を接続する。
【0057】次いで、回転機構50の回転用モータ75
を回動させると、該回転用モータ75の出力軸の回動が
ピニオン73、ギヤ74、及びチャック72を介してト
ーチ本体29に伝達され、該トーチ本体29が周方向に
回動することにより開口30の位置が管材46の周方向
に変位し、エンコーダ用ギヤ86を介して回動される回
転用エンコーダ76がトーチ本体29の回動角度を検出
する。
【0058】また、変位機構51の変位用モータ60を
回動させると、該変位用モータ60の出力軸の回動がピ
ニオン63、第1段ギヤ64、第2段ピニオン65、ア
イドラ66、第2段ギヤ67を介してボールネジ軸58
に伝達され、該ボールネジ軸58が周方向に回動するこ
とによりボールナット62がボールネジ軸58に沿って
変位し、該ボールナット62が装着されているテーブル
71がガイド部材57に沿って移動し、該テーブル71
に載置されているチャック72に把持されたトーチ本体
29が管材46の軸芯方向に変位し、第3段ピニオン6
8及びエンコーダ用ギヤ69を介して回動される変位用
エンコーダ61がトーチ本体29の軸線方向の変位量を
検出する。
【0059】回転機構50の回転用モータ75、及び変
位機構51の変位用モータ60を適度に回動させること
により、トーチ本体29の開口30の位置を管材46の
凹損部の補修対象位置に合致させたのち、ワイヤ送給機
構40のワイヤフィーダ43を作動させ、ワイヤリール
42に巻き付けられているクラッディング用ワイヤ41
を、シース44の先端から管材46の凹損部に向けて繰
り出し、YAGレーザ発振器36を作動させる。
【0060】これにより、YAGレーザ発振器36から
発振されるレーザ光35が、外部光ファイバ34、トー
チ内導光用光ファイバ31を経て、トーチ内導光用光フ
ァイバ31の先端から集光レンズ38、反射ミラー39
を介して開口30から管材46の凹損部に対して照射さ
れ、このレーザ光35の熱で、前記のクラッディング用
ワイヤ41を溶融させるとともに、必要に応じて、回転
機構50によりトーチ本体29を周方向に回転させ且つ
変位機構51によりトーチ本体29を軸線方向に変位さ
せて、管材46内面の凹損部に対する肉盛り補修を行な
う。
【0061】この肉盛り作業後、YAGレーザ発振器3
6の作動を停止させると、溶融した金属が凹損部を覆う
ように管材46の内面に一体的に凝固し、これにより凹
損部が補修される。
【0062】このように、図1乃至図6に示すレーザク
ラッディング装置では、トーチ内導光用光ファイバ31
の先端から集光レンズ38、反射ミラー39を経て開口
30よりトーチ本体29外へ出射されるレーザ光35の
集光位置付近へ、ワイヤ送給機構40によってクラッデ
ィング用ワイヤ41を送給して、該クラッディング用ワ
イヤ41をレーザ光35の熱で溶融させるとともに、回
転機構50によりトーチ本体29を周方向に回転させ且
つ変位機構51によりトーチ本体29を軸線方向に変位
させることにより、管材46の補修対象内面に対する肉
盛り補修を行なうので、従来のように、金属粉末をペー
スト状にしたり、ペースト状金属粉末を凹損部に塗布す
る手間がかからず、塗布したペースト状金属粉末の塗布
斑や乾燥時間を考慮する必要がないため、クラッディン
グによる補修部分の品質の向上を図ることができ、ま
た、レーザ光照射前に要する労力及び時間を削減するこ
とができる。
【0063】なお、本発明のレーザクラッデイング装置
は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加
え得ることは勿論である。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のレーザクラ
ッデイング装置によれば、トーチ内導光用光ファイバの
先端から集光レンズ、反射ミラーを経て開口からトーチ
本体外へ出射されるレーザ光の集光位置付近へ、ワイヤ
送給機構によってクラッディング用ワイヤを送給して、
該クラッディング用ワイヤをレーザ光の熱で溶融させる
とともに、回転機構によりトーチ本体を周方向に回転さ
せ且つ変位機構によりトーチ本体を軸線方向に変位させ
て、管内面に対する肉盛り補修を行なうので、金属粉末
をペースト状にしたり、ペースト状金属粉末を凹損部に
塗布する手間がかからず、塗布したペースト状金属粉末
の塗布斑や乾燥時間を考慮する必要がないため、クラッ
ディングによる補修部分の品質の向上を図ることがで
き、また、レーザ光照射前に要する労力及び時間を削減
することができるという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザクラッディング装置の実施の形
態の一例の縦断面図である。
【図2】図1に関連するトーチ駆動部の側面図である。
【図3】図2に関連する変位機構の側面図である。
【図4】図3のIV−IV矢視図である。
【図5】図2に関連する回転機構の側面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】従来のレーザ照射トーチの一例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
29 トーチ本体 30 開口 31 トーチ内導光用光ファイバ 35 レーザ光 38 集光レンズ 39 反射ミラー 40 ワイヤ送給機構 41 クラッディング用ワイヤ 50 回転機構 51 変位機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/08 B23K 26/08 K

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端近傍部分に開口を有するトーチ本体
    と、該トーチ本体の基端内部から開口穿設部分の手前へ
    延びるトーチ内導光用光ファイバと、該トーチ内導光用
    光ファイバの先端より出射されるレーザ光を集光する集
    光レンズと、トーチ本体の先端内部に配置され且つ集光
    レンズにより集光されるレーザ光を反射して前記の開口
    からトーチ本体の外部へ出射させる反射ミラーと、トー
    チ本体の基端外部に設けられ且つ前記の反射ミラーより
    出射されるレーザ光の集光位置付近へクラッディング用
    ワイヤを送給し得るワイヤ送給機構と、トーチ本体を周
    方向に回転させ得る回転機構と、トーチ本体を軸方向に
    変位させ得る変位機構とを備えたことを特徴とするレー
    ザクラッディング装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218507A (ja) * 2005-02-10 2006-08-24 Toshiba Corp クラッド溶接方法及びその装置
JP2009034713A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd レーザ溶接方法
JP2010209464A (ja) * 2009-03-09 2010-09-24 Waertsilae Schweiz Ag 加工物の着座表面に被覆を付与する方法、及び被覆された着座表面を有する加工物
US20150055909A1 (en) * 2013-08-21 2015-02-26 Tru-Marine Pte Ltd Refurbished bearing and method of repairing a bearing

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