JPS6153155B2 -

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【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はレーザ加工装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

パイプの内面をレーザ光で加工する場合には、
パイプの内部に反射ミラーと集光レンズを挿入す
る方法がある。

又、パイプの端面に環状のフランジを溶接する
場合にもパイプと同軸に伝送されたレーザ光を曲
げ、集光して照射する方法がある。

しかし、多種少量生産では任意の径のパイプに
対応しなければならず、それも簡単な構造ででき
ることが望ましい。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、任意の径の部品端内面をレー
ザ光で容易に加工できるレーザ加工装置を得るこ
とである。

〔発明の実施例〕

以下図面を参照して本発明の一実施例を説明す
る。第１図において、レーザ光伝送装置の端末部
（以下端末部という）１１の一側には軸にピニオ
ン２２が装着された駆動モータ２１が取付けら
れ、下部開口部１４端には図示しない軸受で回転
自在に端末部１１に取付られＬ形に曲つた集光部
１２が取付られている。

そしてこの集光部１２の上半の上部筒体１３ａ
の上面にはギヤー２３が開口部１４と同軸に取付
られ、ピニオン２２に噛み合つている。

又、集光部１２の下半のＬ形曲り部の下部筒体
１３ｂ内には同軸に先端レーザ光照射口と不活性
ガス供給口２０のある下部筒体１３ｂが出入自在
に嵌合し、下部筒体１３ｂ内には集光レンズ１９
がある。

次に、本発明の作用を説明する。

今、第１図に示す穴加工された端板２２とこの
端板２２に挿入されたパイプ２４とをパイプ２４
端面隅部で溶接接合するときには、まず端板２２
に仮組みされたパイプ２４の軸芯を開口部１４と
同軸にして近づけ、パイプ２４端面隅部が反射ミ
ラー１７と集光レンズ１９を結ぶ光軸芯上に位置
決めする。

次に、下部筒体１３ｂを出し入れしてレーザ光
の焦点をパイプ端外側に合わす。そして、図示し
ないレーザ発振器から伝送されミラー１６，１７
で反射され焦光レンズ１９で焦光されたレーザ光
を照射して端板２２とパイプ２４を溶接接合す
る。

ここで全周の隅を溶接するときは、駆動モータ
２１でピニオン２２、ギアー２３を介して集光部
１２を廻わす。

又、パイプ２４の外径が異なるものを溶接する
ときには、パイプ２４端と下部筒体１３ｂを上下
に移動調整すれば対応できる。

第２図は異なる実施例で、本実施例では第１図
の反射ミラー１６，１７の代りにプリズム３３を
用いている。本実施例では集光部３１の構造が簡
単になる利点があるが、端末部１１の軸芯に対し
て移動筒体１８先端が出張るので太径のパイプ向
きとなる特徴がある。

なお以上の説明では、溶接として述べたが、他
の加工例えば類似形状部品の熱処理にも適用で
き、端部がテーパ状のパイプの切断にも当然適用
できる。

〔発明の効果〕

以上のように本発明はレーザ光伝送端に下半部
が傾いた筒体のある集光部上端を同軸上に回転自
在に設け、下半部に集光ミラーを収納した移動筒
体を設けたので、任意の径の部品端をレーザ光で
加工できるレーザ加工装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すレーザ光の溶
接装置の要部断面図、第２図は本発明の他の実施
例を示す要部断面図である。１１……端末部、１２……集合部、１３……筒
体、１６，１７……反射ミラー、１８……移動筒
体、１９……集光レンズ。