JP4944283B1 - 音響装置及び出力音制御方法 - Google Patents
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Abstract
遮蔽物検出部720Aが、撮影部770により撮影された車両MVの周辺映像を画像解析して、車両MVの進行方向側に、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。そして、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Aは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVとの相対距離及び車両の進行方向に対する相対角度を更に検出する。次に、遮蔽物検出部720Aによる検出結果に基づいて、制御部730Aが、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号に含まれるべき低域成分の含有率を決定する。そして、制御部730Aは、決定された含有率の低域成分を有する音出力信号を生成させる制御を供給部740に対して行う。このため、車両周辺における遮蔽物の有無に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車外音を発生することができる。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
本発明は、音響装置、出力音制御方法及び出力音制御プログラム、並びに、当該出力音制御プログラムが記録された記録媒体に関する。
近年、電池を駆動力源とする電気自動車の普及が進んでいる。こうした車両が走行する場合には、従来のガソリン車と比べて、車外における駆動音のレベルが飛躍的に低くなる。この結果、歩行者や自転車の運転者等が、後方等の視野外から接近する車両の存在に気付かない事態が起こり得る。かかる事態の発生は、交通安全上、深刻な問題である。
このため、車両の走行状況に対応する走行音を車外へ出力する技術が提案されている(特許文献1:以下、「従来例1」と呼ぶ)。この従来例1の技術では、車速、動力源であるモータの回転数、アクセル開度等の検出結果に基づいて、走行音信号を生成して、走行音をスピーカから車外前方等へ出力するようになっている。そして、車両が走行している地域の種類に応じて、走行音出力の実行/非実行を制御するようになっている。
また、歩行者や自転車の運転者等の警告対象者が発見された場合に、当該発見された警告対象者の位置を含む領域内に警告音を発生させる技術が提案されている(特許文献2:以下、「従来例2」と呼ぶ)。この従来例2の技術では、車両の周囲画像等に基づいて、警告対象者の存在の有無、並びに、警告対象者が存在する場合における警告対象者の位置及び警告対象者までの相対距離を検出する。そして、警告対象者が存在し、かつ、クラクション音を出力中でない場合に、パラメトリックスピーカ等を用いて、警告対象者の位置を含む警告対象者の近傍領域内において限定的に可聴な警告音を、発生させるようになっている。
上述した従来例1の技術では、車両が走行している地域の種類に応じて、走行音出力の実行/非実行を制御するが、車両の走行位置周辺における局地的な事情に応じて、走行音出力を制御することは行っていない。この結果、出力された走行音の進行を妨げる遮蔽物が、車両の周辺に存在するか否かに関わりの無い制御が行われて、走行音が出力される。
ところで、音の進行を妨げる遮蔽物は、一般に光の進行も妨げる。このため、従来例1の技術では、車両の接近に対する注意を喚起すべき歩行者等と車両との間に当該遮蔽物が介在していると、当該歩行者等に対して有効な注意喚起を行うことができない場合があった。
また、上述した従来例2の技術では、車両の走行位置周辺における歩行者等の警告対象者の存在等といった局地的な事情に対応して警告音を発生している。しかしながら、従来例2の技術では、当該歩行者等の存在が検出された場合に警告音を発生するので、当該歩行者等と車両との間に遮蔽物が介在している場合には、当該歩行者等に対して注意喚起を行うための警告音が発生しない。
このため、車両の接近に対する注意を喚起すべき歩行者等と車両との間に遮蔽物がある場合であっても、有効に注意喚起を行う車両想起音を発生させることができる技術が待望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、車両周辺における遮蔽物の有無に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車外音を発生することができる音響装置及び出力音制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の観点からすると、車両の外部に向けて音を出力する音出力部に、出力音信号を供給する音響装置であって、前記出力音信号を生成して、前記音出力部へ供給する供給部と;前記供給部を制御する制御部と;を備え、前記制御部は、前記車両の位置から所定の距離範囲内に存在し、前記音出力部から出力された音の進行を妨げる遮蔽物を検出する検出部の検出結果に基づいて、前記出力音信号の周波数特性を決定し、前記決定された周波数特性の出力音信号を前記供給部に生成させる、ことを特徴とする音響装置である。
本発明は、第2の観点からすると、出力音信号を生成して、車両の外部に向けて音を出力する音出力部へ供給する供給部を備える音響装置において使用される出力音制御方法であって、前記車両の位置から所定の距離範囲内に存在し、前記音出力部から出力された音の進行を妨げる遮蔽物を検出する検出工程と;前記検出工程における検出結果に基づいて、前記出力音信号の周波数特性を決定し、前記決定された周波数特性の出力音信号を前記供給部に生成させる制御工程と;を備えることを特徴とする出力音制御方法である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の出力音制御方法を演算部に実行させる、ことを特徴とする出力音制御プログラムである。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の出力音制御プログラムが、演算部により読取可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
まず、本発明の第1実施形態を、図1を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る音響装置700Aの概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、音響装置700Aは、電気自動車MV(以下、「車両MV」と呼ぶ)に搭載され、車両MVに装備された音出力部760と、撮影部770とが接続されるようになっている。
図1には、第1実施形態に係る音響装置700Aの概略的な構成が示されている。この図1に示されるように、音響装置700Aは、電気自動車MV(以下、「車両MV」と呼ぶ)に搭載され、車両MVに装備された音出力部760と、撮影部770とが接続されるようになっている。
ここで、上記の音出力部760は、スピーカを備えて構成される。この音出力部760は、音響装置700Aから送られた出力音信号に従った音を、車両MVの外部へ向けて出力する。
また、上記の撮影部770は、車両MVの進行方向の周辺映像を撮影する。そして、撮影部770は、撮影結果を音響装置700Aへ送る。
上記の音響装置700Aは、音源情報記憶部710と、検出部としての遮蔽物検出部720Aとを備えている。また、音響装置700Aは、制御部730Aと、供給部740とを備えている。
上記の音源情報記憶部710には、音源情報が含まれている。この音源情報記憶部710には、供給部740がアクセスできるようになっている。なお、本第1実施形態では、音源情報が、複数の音データから構成される波形データを含むようになっている。すなわち、当該複数の音データは、時系列データとなっている。
上記の遮蔽物検出部720Aは、撮影部770から送られた撮影結果を受ける。引き続き、遮蔽物検出部720Aは、当該撮影結果に基づいて画像解析を行い、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物を検出する。そして、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Aは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVに対する相対距離、及び、車両MVの進行方向と、遮蔽物が存在している位置の方向とのなす角度(以下、「進行方向に対する相対角度」と呼ぶ)を更に検出する。こうして検出された検出結果は、制御部730Aへ送られる。
上記の制御部730Aは、遮蔽物検出部720Aから送られた検出結果を受ける。引き続き、制御部730Aは、当該検出結果に基づいて、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号の供給部740による生成を制御する。
ここで、「車両想起音」は、歩行者等に対して、車両MVの存在を報知できるような音である。例えば、「車両想起音」としては、擬似的なエンジン音や、正弦波形の音等が挙げられる。
なお、制御部730Aによる出力音信号の生成制御処理については後述する。
上記の供給部740は、制御部730Aによる制御に従って、出力音信号を生成する。こうして生成された出力音信号は、音出力部760へ送られる。なお、供給部740による出力音信号の生成処理については、後述する。
<動作>
次に、上記のように構成された音響装置700Aの動作について説明する。なお、撮影部770は、車両MVの進行方向側の撮影動作を行っており、撮影結果を音響装置700A(より詳しくは、遮蔽物検出部720A)へ送っているものとする。
次に、上記のように構成された音響装置700Aの動作について説明する。なお、撮影部770は、車両MVの進行方向側の撮影動作を行っており、撮影結果を音響装置700A(より詳しくは、遮蔽物検出部720A)へ送っているものとする。
撮影部770から送られた新たな撮影結果を受けると、遮蔽物検出部720Aは、当該撮影結果に基づいて画像解析を行って、遮蔽物に関する情報を検出する。かかる遮蔽物に関する情報の検出に際して、遮蔽物検出部720Aは、まず、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。そして、遮蔽物が検出されなかった場合には、遮蔽物検出部720Aは、その旨を、検出結果として、制御部730Aへ送る。
一方、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Aは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVに対する相対距離、及び、車両MVの進行方向に対する相対角度を更に検出する。そして、遮蔽物検出部720Aは、検出結果を制御部730Aへ送る。
遮蔽物検出部720Aから送られた遮蔽物に関する情報の検出結果を受けた制御部730Aは、当該検出結果に基づいて、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号の供給部740による生成を制御する。かかる制御に際して、遮蔽物が検出されていない旨の検出結果を受けた場合には、制御部730Aは、通常音質の車両想起音に対応する出力音信号を生成させるための配列周期指定値を含む信号生成制御指令を生成する。そして、制御部730Aは、生成された信号生成制御指令を、供給部740へ送る。
一方、遮蔽物が検出されている旨、及び、検出されている遮蔽物のそれぞれに関する相対距離及び相対角度を含む検出結果を受けた場合には、制御部730Aは、まず、遮蔽物のそれぞれに関する相対距離に基づいて、車両MVから見た場合に遮蔽物の陰になっている領域のうちで、音出力部760から出力された車両想起音の回折を利用して、当該車両想起音を到達させることが交通安全上好ましい領域の広さを、遮蔽物のそれぞれについて算出する。ここで、相対距離が短いほど、交通安全の観点から、算出される領域が広くなる。
次に、制御部730Aは、当該算出された領域の広さと、当該算出された領域に対応する遮蔽物に関する相対角度とに基づいて、音出力部760から出力される車両想起音の全帯域における低域成分の含有率を、遮蔽物のそれぞれについて算出する。ここで、算出された領域が広いほど、低域成分の含有率が高くなる。これは、周波数が低いほど、回折量が多くなるからである。
次いで、制御部730Aは、算出された低域成分の含有率のうちで、最大の含有率に対応する配列周期指定値を、車両想起音に対応する出力音信号を生成させるための配列周期指定値に決定する。引き続き、制御部730Aは、決定された配列周期指定値の指定を含む信号生成制御指令を生成する。そして、制御部730Aは、生成された信号生成制御指令を、供給部740へ送る。
上記のようにして生成され、制御部730Aから送られた信号生成制御指令を受けた供給部740は、音源情報記憶部710内の音源情報に含まれる音データを順次読み取る。そして、供給部740は、読み取られた音データを、配列周期指定値の周期で、順次、出力する。この結果、配列周期指定値に対応した音質(周波数特性)の波形の出力音信号が生成される。こうして生成された出力音信号は、音出力部760へ送られる。
出力音信号を受けた音出力部760は、出力音信号に従った車両想起音を車両MVの外部へ向けて出力する。この結果、車両MVの進行方向側に存在する遮蔽物の有無、及び、遮蔽物が車両MVの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置に応じ、歩行者等への注意喚起にあたって適切な含有率の低域成分を有する車両想起音が、車両MVの外部へ出力される。
以上説明したように、本第1実施形態では、遮蔽物検出部720Aが、撮影部770により撮影された車両MVの周辺映像を画像解析して、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内における、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物を検出する。そして、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Aは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVとの相対距離及び車両MVの進行方向に対する相対角度を更に検出する。
次に、遮蔽物検出部720Aによる検出結果に基づいて、制御部730Aが、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号に含まれるべき低域成分の含有率を決定する。そして、制御部730Aは、決定された含有率の低域成分を有する音出力信号を生成させる制御を供給部740に対して行う。
かかる制御部730Aによる制御に従って、供給部740が出力音信号を生成し、生成された出力音信号を音出力部760へ送る。この結果、車両MVの進行方向側における遮蔽物の有無に対応するとともに、及び、遮蔽物が車両MVの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置に対応した含有率の低域成分を有する車両想起音が、車両MVの外部へ出力される。
したがって、本第1実施形態によれば、車両周辺における遮蔽物の有無、及び、遮蔽物の車両に対する相対位置に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車両想起音を車外へ出力することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係る音響装置700Bの概略的な構成が示されている。この図2に示されるように、音響装置700Bは、サーバ装置810と、端末装置910とを備えている。ここで、サーバ装置810と端末装置910との間では、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が可能となっている。
図2には、第2実施形態に係る音響装置700Bの概略的な構成が示されている。この図2に示されるように、音響装置700Bは、サーバ装置810と、端末装置910とを備えている。ここで、サーバ装置810と端末装置910との間では、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が可能となっている。
上記のサーバ装置810は、例えば、建屋内の固定的な位置に設置される。このサーバ装置810は、音源情報記憶部710と、遮蔽物検出部720Aと、制御部730Aと、供給部740とを備えている。
上記の端末装置910は、車両MVに搭載される。この端末装置910は、送受信部750を備えている。また、車両MVには、音出力部760と、撮影部770とが搭載され、送受信部750に接続されている。
すなわち、音響装置700Bは、上述した第1実施形態の音響装置700Aと比べて、送受信部750を更に備える点が異なっている。そして、撮影部770による撮影結果は、送受信部750及び通信ネットワーク500を介して、遮蔽物検出部720Aへ送られるようになっている。また、供給部740により生成された出力音信号は、通信ネットワーク500及び送受信部750を介して、音出力部760へ送られるようになっている。
<動作>
次に、上記のように構成された音響装置700Bの動作について説明する。なお、サーバ装置810は、常時、動作しているものとする。
次に、上記のように構成された音響装置700Bの動作について説明する。なお、サーバ装置810は、常時、動作しているものとする。
端末装置910が備える送受信部750は、撮影部770から送られた撮影結果を受けると、通信ネットワーク500を介して、当該撮影結果を、サーバ装置810が備える遮蔽物検出部720Aへ送る。当該撮影結果を受けた遮蔽物検出部720Aは、上述した第1実施形態の場合と同様に、当該撮影結果を解析して、車両MVの進行方向側に、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物に関する情報を検出する。
次に、遮蔽物検出部720Aによる検出結果に基づいて、制御部730Aが、上述した第1実施形態の場合と同様にして、供給部740の制御を行う。かかる制御に従って、供給部740が出力音信号を生成し、通信ネットワーク500を介して、生成された出力音信号を端末装置910へ送る。
端末装置910では、送受信部750が、供給部740から送られた出力音信号を受ける。そして、送受信部750は、当該出力音信号を音出力部760へ送る。この結果、第1実施形態の場合と同様に、車両MVの進行方向側における遮蔽物の有無に対応するとともに、遮蔽物が車両MVの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置に対応する含有率の低域成分を有する車両想起音が、車両MVの外部へ出力される。
したがって、本第2実施形態によれば、第1実施形態の場合と同様に、車両周辺における遮蔽物の有無、及び、遮蔽物の車両に対する相対位置に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車両想起音を車外へ出力することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を、図3を参照して説明する。
次に、本発明の第3実施形態を、図3を参照して説明する。
<構成>
図3には、第3実施形態に係る音響装置700Cの概略的な構成が示されている。この図3に示されるように、音響装置700Cは、車両MVに搭載され、車両MVに装備された音出力部760と、位置検出部780と、記憶部としての地図情報記憶部790とが接続されるようになっている。
図3には、第3実施形態に係る音響装置700Cの概略的な構成が示されている。この図3に示されるように、音響装置700Cは、車両MVに搭載され、車両MVに装備された音出力部760と、位置検出部780と、記憶部としての地図情報記憶部790とが接続されるようになっている。
ここで、上記の位置検出部780は、車両MVの現在位置及び進行方向を検出する。位置検出部780による検出結果は、音響装置700Cへ送られる。
また、上記の地図情報記憶部790は、地図情報を記憶する。ここで、地図情報には、地図上の各位置における地物情報、道路情報等が含まれている。なお、地図情報記憶部790には、音響装置700C(より詳しくは、後述する遮蔽物検出部720C)がアクセスできるようになっている。
上記の音響装置700Cは、上述した第1実施形態の音響装置700Aと比べて、遮蔽物検出部720A及び制御部730Aに代えて遮蔽物検出部720C及び制御部730Cを備える点が異なっている。そして、この遮蔽物検出部720Cに、位置検出部780及び地図情報記憶部790が接続されている。以下、これらの相違点に主に着目して説明する。
上記の遮蔽物検出部720Cは、位置検出部780から送られた車両MVの現在位置及び進行方向の検出結果を受ける。引き続き、遮蔽物検出部720Cは、当該検出結果に基づいて、地図情報記憶部790内の地図情報を参照し、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。そして、遮蔽物が検出されなかった場合には、遮蔽物検出部720Cは、その旨を、検出結果として、制御部730Cへ送る。
一方、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720は、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVとの相対距離及び車両MVの進行方向に対する相対角度を更に検出する。引き続き、遮蔽物検出部720Cは、地図情報を更に参照し、車両MVの進行方向における交差点(T字路も含む)のそれぞれにおいて、車両MVの走行路と交差する道路(以下、「交差路」と呼ぶ)の少なくとも一部への音出力部760から出力された音の進行が、遮蔽物により妨げられているか否かを判定する。そして、遮蔽物検出部720Cは、当該判定の結果が肯定的であった交差路のそれぞれについて、車両MVの進行方向と交差路とがなす角度(以下、「交差角度」と呼ぶ)を抽出し、対応する遮蔽物と関連付ける。こうして得られた遮蔽物検出部720Cによる検出結果及び抽出結果は、制御部730Cへ送られる。
上記の制御部730Cは、遮蔽物検出部720Cから送られた検出結果及び抽出結果を受ける。引き続き、制御部730Cは、当該検出結果及び抽出結果に基づいて、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号の供給部740による生成を制御する。
なお、制御部730Cによる出力音信号の生成制御処理については後述する。
<動作>
次に、上記のように構成された音響装置700Cの動作について説明する。なお、位置検出部780は、車両MVの現在位置及び進行方向の検出動作を行っており、検出結果を音響装置700C(より詳しくは、遮蔽物検出部720C)へ送っているものとする。
次に、上記のように構成された音響装置700Cの動作について説明する。なお、位置検出部780は、車両MVの現在位置及び進行方向の検出動作を行っており、検出結果を音響装置700C(より詳しくは、遮蔽物検出部720C)へ送っているものとする。
位置検出部780から送られた新たな車両MVの現在位置及び進行方向の検出結果を受けると、遮蔽物検出部720Cは、当該検出結果に基づいて地図情報記憶部790内の地図情報を参照し、まず、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。そして、遮蔽物が検出されなかった場合には、遮蔽物検出部720Cは、その旨を、検出結果として、制御部730Cへ送る。
一方、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Cは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVに対する相対距離、及び、車両MVの進行方向に対する相対角度を更に検出する。引き続き、遮蔽物検出部720Cは、地図情報を更に参照し、車両MVの進行方向における交差路のそれぞれについて、交差路の少なくとも一部への音出力部760から出力された音の進行が、遮蔽物により妨げられているか否かを判定する。そして、遮蔽物検出部720Cは、当該判定の結果が肯定的であった交差路のそれぞれについて、交差角度を抽出し、対応する遮蔽物と関連付ける。そして、遮蔽物検出部720Cは、遮蔽物に関する検出結果及び交差角度の抽出結果を制御部730Cへ送る。
遮蔽物検出部720Cから送られた遮蔽物及び交差角度に関する情報を受けた制御部730Cは、当該情報に基づいて、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号の供給部740による生成を制御する。かかる制御に際して、遮蔽物が検出されていない旨の検出結果を受けた場合には、制御部730Cは、上述した第1実施形態の場合と同様に、通常音質の車両想起音に対応する出力音信号を生成させるための配列周期指定値を含む信号生成制御指令を生成する。そして、制御部730Cは、生成された信号生成制御指令を、供給部740へ送る。
一方、遮蔽物が検出されている旨、検出されている遮蔽物のそれぞれの相対距離及び相対角度、並びに、交差角度に関する情報を受けた場合には、制御部730Cは、まず、遮蔽物のそれぞれと車両MVとの相対距離に基づいて、車両MVから見た場合に遮蔽物の陰になっている領域のうちで、音出力部760から出力された車両想起音の回折を利用して、当該車両想起音を到達させることが交通安全上好ましい領域の広さを、遮蔽物のそれぞれについて算出する。
次に、制御部730Cは、当該算出された領域の広さと、当該算出された領域に対応する遮蔽物の相対角度と(対応する交差角度が抽出されている領域の場合には更に交差角度と)に基づいて、音出力部760から出力される車両想起音における低域成分の含有率を、遮蔽物のそれぞれについて算出する。ここで、算出された領域が広いほど、低域成分の含有率が高くなる。
次いで、制御部730Cは、算出された含有率のうちで、最も高い含有率に対応する配列周期指定値を、車両想起音に対応する出力音信号を生成させるための配列周期指定値に決定する。引き続き、制御部730Cは、決定された配列周期指定値の指定を含む信号生成制御指令を生成する。そして、制御部730Cは、生成された信号生成制御指令を、供給部740へ送る。
上記のようにして生成され、制御部730Cから送られた信号生成制御指令を受けた供給部740は、音源情報記憶部710内の音源情報に含まれる音データを順次読み取る。そして、供給部740は、上述した第1実施形態の場合と同様に、読み取られた音データを、配列周期指定値の周期で、順次、出力する。この結果、配列周期指定値に対応した音質(周波数特性)の波形の出力音信号が生成される。こうして生成された出力音信号が、音出力部760へ送られる。
出力音信号を受けた音出力部760は、出力音信号に従った車両想起音を車両MVの外部へ向けて出力する。この結果、車両MVの進行方向側に存在する遮蔽物の有無、及び、遮蔽物が車両MVの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置に応じ、歩行者等への注意喚起にあたって適切な含有率の低域成分を有する車両想起音が、車両MVの外部へ出力される。
以上説明したように、本第3実施形態では、遮蔽物検出部720Cが、位置検出部780による車両MVの現在位置及び進行方向の検出結果に基づいて、地図情報記憶部790内の地図情報を参照して、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。そして、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Cは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVに対する相対距離及び相対角度を更に検出する。
引き続き、遮蔽物検出部720Cは、地図情報を更に参照し、車両MVの進行方向における交差路のそれぞれについて、交差路の少なくとも一部への音出力部760から出力された音の進行が、遮蔽物により妨げられているか否かを判定する。そして、遮蔽物検出部720Cは、当該判定の結果が肯定的であった交差路のそれぞれについて、交差角度を抽出し、対応する遮蔽物と関連付ける。
次に、遮蔽物検出部720Cによる検出結果及び抽出結果に基づいて、制御部730Cが、音出力部760から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号に含まれるべき低域成分の含有率を決定する。そして、制御部730Cは、決定された含有率の低域成分を有する音出力信号を生成させる制御を供給部740に対して行う。
かかる制御部730Cによる制御に従って、第1実施形態の場合と同様に、供給部740が出力音信号を生成し、生成された出力音信号を音出力部760へ送る。この結果、車両MVの進行方向側に存在する遮蔽物の有無に対応するとともに、遮蔽物が車両MVの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置、及び、遮蔽物によって車両想起音が遮蔽される道路の交差角度に対応した含有率の低域成分を有する車両想起音が、車両MVの外部へ出力される。
したがって、本第3実施形態によれば、車両周辺における遮蔽物の有無、遮蔽物の車両に対する相対位置、遮蔽物によって車両想起音が遮蔽される道路の交差角度に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車両想起音を車外へ出力することができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を、図4を参照して説明する。
次に、本発明の第4実施形態を、図4を参照して説明する。
<構成>
図4には、第4実施形態に係る音響装置700Dの概略的な構成が示されている。この図4に示されるように、音響装置700Dは、サーバ装置820と、端末装置920とを備えている。ここで、サーバ装置820と端末装置920との間では、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が可能となっている。
図4には、第4実施形態に係る音響装置700Dの概略的な構成が示されている。この図4に示されるように、音響装置700Dは、サーバ装置820と、端末装置920とを備えている。ここで、サーバ装置820と端末装置920との間では、通信ネットワーク500を利用したデータ通信が可能となっている。
上記のサーバ装置820は、例えば、建屋内の固定的な位置に設置される。このサーバ装置820は、音源情報記憶部710と、遮蔽物検出部720Cと、制御部730Cと、供給部740と、地図情報記憶部790とを備えている。
上記の端末装置920は、車両MVに搭載される。この端末装置920は、送受信部750を備えている。また、車両MVには、音出力部760と、位置検出部780とが搭載され、送受信部750に接続されている。
すなわち、音響装置700Dは、上述した第3実施形態の音響装置700Cと比べて、送受信部750を更に備える点が異なっている。そして、位置検出部780による検出結果は、送受信部750及び通信ネットワーク500を介して、遮蔽物検出部720Cへ送られるようになっている。また、供給部740により生成された出力音信号は、第3実施形態の場合と同様に、通信ネットワーク500及び送受信部750を介して、音出力部760へ送られるようになっている。
<動作>
次に、上記のように構成された音響装置700Dの動作について説明する。なお、サーバ装置820は、常時、動作しているものとする。
次に、上記のように構成された音響装置700Dの動作について説明する。なお、サーバ装置820は、常時、動作しているものとする。
端末装置920が備える送受信部750は、位置検出部780から送られた車両MVの現在位置及び進行方向の検出結果を受けると、通信ネットワーク500を介して、当該検出結果を、サーバ装置820が備える遮蔽物検出部720Cへ送る。当該検出結果を受けた遮蔽物検出部720Cは、上述した第3実施形態の場合と同様に、当該検出結果に基づいて、地図情報記憶部790内の地図情報を参照して、車両MVの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部760から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。
少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部720Cは、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両MVに対する相対距離及び相対角度を更に検出する。引き続き、遮蔽物検出部720Cは、地図情報を更に参照し、車両MVの進行方向における交差路のそれぞれについて、交差路の少なくとも一部への音出力部760から出力された音の進行が、遮蔽物により妨げられているか否かを判定する。そして、遮蔽物検出部720Cは、当該判定の結果が肯定的であった交差路のそれぞれについて、交差角度を抽出し、対応する遮蔽物と関連付ける。そして、遮蔽物検出部720Cは、遮蔽物に関する検出結果及び交差角度の抽出結果を制御部730Cへ送る。
次に、遮蔽物検出部720Cによる検出結果及び抽出結果に基づいて、制御部730Cが、上述した第3実施形態の場合と同様にして、供給部740の制御を行う。かかる制御に従って、供給部740が出力音信号を生成し、通信ネットワーク500を介して、生成された出力音信号を端末装置920へ送る。
端末装置920では、送受信部750が、供給部740から送られた出力音信号を受ける。そして、送受信部750は、当該出力音信号を音出力部760へ送る。この結果、第3実施形態の場合と同様に、車両MVの進行方向側における遮蔽物の有無、遮蔽物が車両MVの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置、及び、遮蔽物によって車両想起音が遮蔽される道路の交差角度に対応した含有率の低域成分を有する車両想起音が、車両MVの外部へ出力される。
したがって、本第4実施形態によれば、第3実施形態の場合と同様に、車両周辺における遮蔽物の有無、遮蔽物の車両に対する相対位置、遮蔽物によって車両想起音が遮蔽される道路の交差角度に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車両想起音を車外へ出力することができる。
[実施形態の変形]
なお、上記の第1〜第4実施形態では、一の音源情報を用い、当該一の音源情報を構成する複数の音データの配列周期を変えることにより、車両想起音における低域成分の含有率を変化させるようにした。これに対し、音源情報記憶部内に、低域成分を多く含む他の音源情報を更に記憶するように、制御部により決定された低域成分の含有率に対応する割合で、一の音源情報に基づく通常の車両想起音と、他の音源情報に基づく音とを合成した音に対応する出力音信号を生成するようにしてもよい。
なお、上記の第1〜第4実施形態では、一の音源情報を用い、当該一の音源情報を構成する複数の音データの配列周期を変えることにより、車両想起音における低域成分の含有率を変化させるようにした。これに対し、音源情報記憶部内に、低域成分を多く含む他の音源情報を更に記憶するように、制御部により決定された低域成分の含有率に対応する割合で、一の音源情報に基づく通常の車両想起音と、他の音源情報に基づく音とを合成した音に対応する出力音信号を生成するようにしてもよい。
また、上記の第1〜4実施形態では、音響装置は音出力部を備えないようにしたが、利用可能な既存の音出力部が無い場合には、音響装置が音出力部を備える構成としてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、音響装置は撮影部を備えないようにしたが、利用可能な既存の撮影部が無い場合には、音響装置が撮影部を備える構成としてもよい。
また、上記の第3及び第4実施形態では、音響装置は位置検出部を備えないようにしたが、利用可能な既存の位置検出部が無い場合には、音響装置が位置検出部を備える構成としてもよい。
また、上記の第3実施形態では、音響装置は地図情報記憶部を備えないようにしたが、利用可能な既存の地図情報記憶部が無い場合には、音響装置が地図情報記憶部を備える構成としてもよい。
また、上記の第4実施形態では、音響装置は地図情報記憶部を備えるようにしたが、利用可能な既存の地図情報記憶部がある場合には、音響装置が地図情報記憶部を備えない構成としてもよい。
また、上記の第1〜第4実施形態では、音響装置は音源情報記憶部を備えるようにしたが、音源情報を記憶した既存の音源情報記憶部が存在する場合には、当該既存の音源情報記憶部を利用するようにし、音響装置が音源情報記憶部を備えない構成としてもよい。
また、上記の第2及び第4実施形態では、サーバ装置が、音源情報記憶部と、遮蔽物検出部と、制御部と、供給部とを備えるようにしたが、これらの構成要素のいずれについても、任意に車両側に搭載するようにできる。
また、上記の第1実施形態と第3実施形態との組み合わせ、又は、第2実施形態と第4実施形態との組み合わせの構成を採用してもよい。この場合には、車両の周辺の撮影結果、及び、車両の現在位置の周辺の地図情報に基づいて、遮蔽物に関する情報を検出し、その検出結果に基づいて、車外に出力される車両想起音の低域成分の含有率が決定されることになる。
以下、本発明の音響装置の一実施例を、図5〜図8を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図5には、一実施例に係る音響装置100の概略的な構成が示されている。なお、音響装置100は、上述した第1実施形態の音響装置700A(図1参照)と第3実施形態の700C(図3参照)との組み合わせたものの一態様となっている。
図5には、一実施例に係る音響装置100の概略的な構成が示されている。なお、音響装置100は、上述した第1実施形態の音響装置700A(図1参照)と第3実施形態の700C(図3参照)との組み合わせたものの一態様となっている。
音響装置100は、電気モータを駆動機構とし、道路上を走行する車両CRに搭載される。この車両CRには、音響装置100に接続される音出力部760としての音出力部210、撮影部770としての撮影部220と、位置検出部780としての位置検出部230と、地図情報記憶部790としての地図情報記憶部240とが搭載されている。また、車両CRには、車速センサ290が搭載されている。
ここで、上記の音出力部210は、スピーカを備えて構成されている。この音出力部210は、音響装置100から送られた出力音信号AOSを受ける。そして、音出力部210は、当該出力音信号AOSに従って、スピーカから車両CRの外部へ音を出力する。
上記の撮影部220は、カメラを備えて構成される。この撮影部220は、車両CRの周辺映像を撮影する。そして、撮影部220は、撮影結果IMDを音響装置100へ送る。
上記の位置検出部230は、GPS(Global Positioning System)受信部等を備えて構成される。この位置検出部230は、車両CRの現在位置及び進行方向を検出する。そして、位置検出部230は、車両CRの現在位置及び進行方向の検出結果CPDを音響装置100へ送る。
上記の地図情報記憶部240は、地図情報MPIを記憶する。ここで、地図情報MPIには、地図上の各位置における地物情報、並びに、交差点位置、当該交差点における道路の交差角及び当該道路のそれぞれが延びる方向を示した交差路情報等が含まれている。なお、地図情報記憶部240には、音響装置100(より詳しくは、後述する遮蔽物検出部140)がアクセスできるようになっている。
また、上記の車速センサ290は、車両CRの車輪又は車軸の回転を検出する。車速センサ290による検出結果SPSは、音響装置100へ送られる。
次に、音響装置100の構成について、説明する。この音響装置100は、図5に示されるように、音源情報記憶部710としての音源情報記憶部110と、供給部740の一部としての音質調整部120と、供給部740の一部としての音量調整部130とを備えている。また、音響装置100は、遮蔽物検出部720A及び遮蔽物検出部720Cの機能を有する遮蔽物検出部140と、走行情報取得部150と、制御部730A及び制御部730Cの機能を有する制御部160とを備えている。
上記の音源情報記憶部110は、メモリ素子を備えて構成され、音源情報SSIが記憶されている。この音源情報記憶部110には、音質調整部120がアクセスできるようになっている。なお、音源情報SSIの詳細については、後述する。
上記の音質調整部120は、後述するように音源情報SSIに含まれる複数の音データを、順次、音データSDDとして読み取った後、制御部160から送られた配列周期指定値の周期で、読み取られた音データを、順次出力する。この結果、当該配列周期指定値に対応した音質(周波数特性)の波形を有する音質調整信号WFDが生成されて、音量調整部130へ送られる。
上記の音量調整部130は、音質調整部120から送られた音質調整信号WFDを受ける。そして、音量調整部130は、制御部160から送られた音量調整指令VLCに含まれる音量指定値に従って、当該音質調整信号WFDに対して音量調整処理を施して、出力音信号AOSを生成する。こうして生成された出力音信号AOSが、音出力部210へ送られる。
上記の遮蔽物検出部140は、撮影部220から送られた撮影結果、及び、位置検出部230から送られた検出結果CPDを受ける。遮蔽物検出部140は、当該撮影結果IMD及び当該検出結果CPDに基づいて、車両CRの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部210から出力された音の進行を妨げる遮蔽物に関する情報の検出及び抽出を行う。遮蔽物検出部140による検出結果及び抽出結果は、遮蔽物情報DSDとして制御部160へ送られる。ここで、「所定距離」は、交通安全上から車両想起音が到達することが好ましい距離との観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
なお、遮蔽物検出部140による検出及び抽出の処理については、後述する。
上記の走行情報取得部150は、車速センサ290から送られた車速の検出結果SPSを受ける。そして、走行情報取得部150は、検出結果SPSを、制御部160で取扱可能な形態の車速情報SPDに変換する。こうして得られた車速情報SPDは、制御部160へ送られる。
上記の制御部160は、中央処理装置(CPU)を備えて構成されている。この制御部160は、所定のプログラムを実行することにより、音響装置100における出力音制御を行う。なお、制御部160による出力音制御処理については、後述する。
次に、上述した音源情報記憶部110に記憶された音源情報SSIについて説明する。この音源情報SSIは、図6に示されるように、複数の音データ(音データ#1(データ値=SD1),音データ#2(データ値=SD2),…,音データ#N(データ値=SDN))から構成されている。これらの音データ#1〜#Nの順次読み取りを繰り返しつつ、配列周期τで読み取り順に出力することにより、図7に示される波形SD(t)の音信号が生成されるようになっている。ここで、配列周期τを変化させると、単位時間当たりに配列される音データ数が変化するため、出力される音質調整信号WFDに含まれる低域成分の含有率が変化するようになっている。
[動作]
次に、以上のように構成された音響装置100の動作について、遮蔽物検出部140による遮蔽物に関する情報の検出及び抽出の処理、並びに、制御部160による出力音制御処理に主に着目して説明する。なお、撮影部220、位置検出部230及び車速センサ290はいずれも動作を行っており、撮影結果IMD、検出結果CPD及び検出結果SPSを、逐次、音響装置100へ送っているものとする。
次に、以上のように構成された音響装置100の動作について、遮蔽物検出部140による遮蔽物に関する情報の検出及び抽出の処理、並びに、制御部160による出力音制御処理に主に着目して説明する。なお、撮影部220、位置検出部230及び車速センサ290はいずれも動作を行っており、撮影結果IMD、検出結果CPD及び検出結果SPSを、逐次、音響装置100へ送っているものとする。
<遮蔽物に関する情報の検出及び抽出の処理>
かかる遮蔽物に関する情報の検出及び抽出の処理に際しては、図8に示されるように、まず、ステップS11において、遮蔽物検出部140が、撮影部220から送られた新たな撮影結果IMDを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、処理はステップS12へ進む。
かかる遮蔽物に関する情報の検出及び抽出の処理に際しては、図8に示されるように、まず、ステップS11において、遮蔽物検出部140が、撮影部220から送られた新たな撮影結果IMDを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、処理はステップS12へ進む。
ステップS12では、位置検出部230から送られた新たな現在位置及び進行方向の検出結果CPDを受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)には、処理はステップS11へ戻る。以後、ステップS11又はステップS12における判定の結果が肯定的となるまで、ステップS11,S12の処理が繰り返される。
ステップS11,S12の処理の繰り返し中に、ステップS11又はステップS12における判定の結果が肯定的となると(ステップS11:Y、又は、ステップS12:Y)、処理はステップS13へ進む。このステップS13では、遮蔽物検出部140が、遮蔽物に関する情報の検出及び抽出を行う。
かかる遮蔽物に関する情報の検出及び抽出に際して、ステップS11における判定の結果が肯定的となって、ステップS13の処理が開始された場合には、遮蔽物検出部140は、まず、当該撮影結果に基づいて画像解析を行って、車両CRの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部210から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。遮蔽物が検出されなかった場合には、遮蔽物検出部140は、遮蔽物が検出されなかったことを検出結果とし、ステップS13の処理を終了する。ここで、「所定距離」は、交通安全上から車両想起音が到達することが好ましい距離との観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
一方、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部140は、更に画像解析を行って、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両CRに対する相対距離、及び、車両CRの進行方向に対する相対角度を更に検出する。
次に、遮蔽物検出部140は、最新に位置検出部230から送られた車両CRの現在位置及び進行方向に基づいて、地図情報記憶部240内の地図情報MPIを参照し、車両CRの進行方向側の周辺における地図情報を、地図データMPDとして読み取る。そして、車両CRの進行方向側の周辺における地物と、新たに画像解析結果として得られた遮蔽物と照合を行う。
ここで、新たに画像解析結果として得られた遮蔽物のいくつかが、地図情報MPIに地物として登録されていない場合、又は、地図情報MPIに登録されている遮蔽物となり得る地物が、新たな画像解析結果として遮蔽物が得られなかった場合には、当該画像解析結果を、正しく検出された遮蔽物とする。
次いで、遮蔽物検出部140は、地図情報を更に参照し、車両CRの進行方向における交差路のそれぞれについて、交差路の少なくとも一部への音出力部210から出力された音の進行が、遮蔽物により妨げられているか否かを判定する。そして、遮蔽物検出部140は、当該判定の結果が肯定的であった交差路のそれぞれについて、交差角度を抽出し、対応する遮蔽物と関連付ける。そして、ステップS13の処理が終了する。
また、遮蔽物に関する情報の検出及び抽出に際して、ステップS12における判定の結果が肯定的となって、ステップS13の処理が開始された場合には、遮蔽物検出部140は、まず、位置検出部230から送られた新たな車両CRの現在位置及び進行方向に基づいて、地図情報記憶部240内の地図情報MPIを参照し、車両CRの進行方向側の周辺における地図情報を、地図データMPDとして読み取る。そして、遮蔽物検出部140は、車両CRの進行方向側の周辺における地物と、最新の画像解析結果として得られている遮蔽物との照合を行った後、それまで得られていた遮蔽物に関する情報における相対距離、相対角度及び交差角度の補正を行い、新たな検出結果及び抽出結果とする。そして、ステップS13の処理が終了する。
次に、ステップS14において、遮蔽物検出部140が、ステップS13の処理により得られた検出結果及び抽出結果を、制御部160へ送る。この後、処理はステップS11へ戻る。
以後、ステップS11〜S14の処理が繰り返される。この結果、遮蔽物検出部140により遮蔽物に関する情報の検出及び抽出が行われるたびに、検出結果及び抽出結果が、制御部160に送られる。
<出力音制御処理>
かかる出力音制御処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS21において、制御部160が、遮蔽物検出部140から送られた新たな検出結果及び抽出結果を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、ステップS21の処理が繰り返される。
かかる出力音制御処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS21において、制御部160が、遮蔽物検出部140から送られた新たな検出結果及び抽出結果を受けたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、ステップS21の処理が繰り返される。
遮蔽物検出部140から送られた新たな検出結果及び抽出結果を受け、ステップS21における判定の結果が肯定的となると(ステップS21:Y)、処理はステップS22へ進む。このステップS22では、制御部160が、遮蔽物検出部140により遮蔽物が検出されているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、処理はステップS24へ進む。
ステップS24では、制御部160が、遮蔽物が検出されていない場合の出力音制御である第1出力音制御を行う。かかる第1出力音制御では、制御部160が、通常音質の車両想起音に対応する出力音信号を生成させるための配列周期指定値を含む信号生成制御指令SPCを生成する。そして、制御部160は、生成された信号生成制御指令SPCを、音質調整部120へ送る。この後、処理はステップS21へ戻る。
上述したステップ22における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御部160が、遮蔽物検出部140により交差角度が抽出されているか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS25へ進む。
ステップS25では、制御部160が、遮蔽物が検出されているが、交差角度が抽出されていない場合の出力音制御である第2出力音制御を行う。かかる第2出力音制御では、制御部160は、まず、遮蔽物のそれぞれと車両CRとの相対距離に基づいて、車両CRから見た場合に遮蔽物の陰になっている領域のうちで、音出力部210から出力された車両想起音の回折を利用して、当該車両想起音を到達させることが交通安全上好ましい領域の広さを、遮蔽物のそれぞれについて算出する。ここで、相対距離が短いほど、交通安全の観点から、算出される領域が広くなる。
次に、制御部160は、当該算出された領域の広さと、当該算出された領域に対応する遮蔽物の相対距離とに基づいて、音出力部210から出力される車両想起音における低域成分の含有率を、遮蔽物のそれぞれについて算出する。ここで、算出された領域が広いほど、低域成分の含有率が高くなる。
次いで、制御部160は、算出された含有率のうちで、最も高い含有率に対応する配列周期指定値を、車両想起音に対応する音質調整信号WFDを生成させるための配列周期指定値に決定する。引き続き、制御部160は、決定された配列周期指定値の指定を含む信号生成制御指令SPCを生成する。そして、制御部160は、生成された信号生成制御指令SPCを、音質調整部120へ送る。この後、処理はステップS21へ戻る。
上述したステップ23における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS26へ進む。このステップS26では、遮蔽物が検出され、かつ、交差角度が抽出されている場合の出力音制御である第3出力音制御を行う。かかる第3出力音制御では、制御部160は、まず、遮蔽物のそれぞれと車両CRとの相対距離に基づいて、車両CRから見た場合に遮蔽物の陰になっている領域のうちで、音出力部210から出力された車両想起音の回折を利用して、当該車両想起音を到達させることが交通安全上好ましい領域の広さを、遮蔽物のそれぞれについて算出する。
次に、制御部160は、当該算出された領域の広さと、当該算出された領域に対応する遮蔽物の相対角度と、交差角度に対応する領域の場合には更に交差角度とに基づいて、音出力部210から出力される車両想起音における低域成分の含有率を、遮蔽物のそれぞれについて算出する。また、交差角度に対応する領域の場合には、交差角度が大きいほど低域成分の含有率が高くなる。これは、交差角度が大きいほど、回折量を多くする必要があるためである。
次いで、制御部160は、算出された含有率のうちで、最も高い含有率に対応する配列周期指定値を、車両想起音に対応する出力音信号を生成させるための配列周期指定値に決定する。引き続き、制御部160は、決定された配列周期指定値の指定を含む信号生成制御指令SPCを生成する。そして、制御部160は、生成された信号生成制御指令SPCを、音質調整部120へ送る。
以上の音質調整の制御処理と並行して、制御部160は、音量調整の制御処理を行う。かかる音量調整の制御処理に際して、制御部160は、走行情報取得部150から送られた車速情報SPDに示された車速値に対応した音量調整値を決定する。引き続き、制御部160は、決定された音量調整値の指定を含む音量調整指令VLCを生成する。そして、制御部160は、生成された音量調整指令VLCを音量調整部130へ送る。
以上のようにして行われる制御部160による出力制御のもとで、音質調整部120は、音源情報記憶部110内の音源情報SSIに含まれる音データを順次読み取り、読み取られた音データを、制御部160により指定された配列周期指定値の周期で順次出力する。この結果、当該配列周期指定値に対応した低域成分含有率の音質調整信号WFDが生成される。こうして生成された音質調整信号WFDは、音量調整部130へ送られる。
また、音量調整部130は、制御部160により指定された音量指定値に従って音質調整部120から送られた音質調整信号WFDに対して音量調整を施して、出力音信号AOSを生成する。こうして生成された出力音信号AOSは、音出力部210へ送られる。そして、出力音信号AOSに従った車両想起音が、車外に出力される。
以上説明したように、本実施例では、遮蔽物検出部140が、撮影部220により撮影された車両CRの周辺映像と、位置検出部230による車両CRの現在位置及び進行方向の検出結果に基づく地図情報記憶部240内の地図情報MPIの参照結果とに基づいて、車両CRの進行方向側の所定距離範囲内に存在し、音出力部210から出力された音の進行を妨げる遮蔽物の有無を検出する。そして、少なくとも1つの遮蔽物が検出されると、遮蔽物検出部140は、検出された遮蔽物のそれぞれについて、車両CRに対する相対距離及び相対角度を更に検出する。
引き続き、遮蔽物検出部140は、地図情報MPIを更に参照し、車両CRの進行方向における交差路のそれぞれについて、交差路の少なくとも一部への音出力部210から出力された音の進行が、遮蔽物により妨げられているか否かを判定する。そして、遮蔽物検出部140は、当該判定の結果が肯定的であった交差路のそれぞれについて、交差角度を抽出し、対応する遮蔽物と関連付ける。
次に、遮蔽物検出部140による検出結果及び抽出結果に基づいて、制御部160が、音出力部210から出力されるべき車両想起音に対応する出力音信号AOSに含まれるべき低域成分の含有率を決定する。そして、制御部160は、決定された含有率の低域成分を有する音質調整信号WFDを生成させる制御を音質調整部120に対して行う。
かかる制御部160による制御に従って、出力音信号AOSが生成されて、音出力部210へ送られる。この結果、車両CRの進行方向側に存在する遮蔽物の有無に対応するとともに、遮蔽物が車両CRの進行方向側に存在する場合には当該遮蔽物の位置、及び、遮蔽物によって車両想起音が遮蔽される道路の交差角度に対応した含有率の低域成分を有する周波数特性の車両想起音が、車両CRの外部へ出力される。
したがって、本実施例によれば、車両周辺における遮蔽物の有無、遮蔽物の車両に対する相対位置、遮蔽物によって車両想起音が遮蔽される道路の交差角度に対応して、適切に注意喚起を行うことができる車両想起音を車外へ出力することができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施例では、遮蔽物検出部が、撮影部により撮影された車両の周辺映像と、位置検出部による車両の現在位置及び進行方向の検出結果に基づく地図情報記憶部内の地図情報の参照結果とに基づいて、車両の進行方向側に存在し、音出力部から出力された音の進行を妨げる遮蔽物に関する情報を検出及び抽出するようにした。これに対し、上述した第1実施形態のように、撮影部により撮影された車両の周辺映像のみにより、遮蔽物に関する情報を検出するようにしてもよい。また、上述した第3実施形態のように、撮影部を利用せずに、遮蔽物に関する情報を検出するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、一の音源情報を用い、当該一の音源情報を構成する複数の音データの配列周期を変えることにより、車両想起音における低域成分の含有率を変化させるようにした。これに対し、音源情報記憶部内に、低域成分を多く含む他の音源情報を更に記憶するように、制御部により決定された低域成分の含有率に対応する割合で、一の音源情報に基づく通常の車両想起音と、他の音源情報に基づく音とを合成した音に対応する出力音信号を生成するようにしてもよい。
また、上記の実施例では、音響装置は音出力部を備えないようにしたが、利用可能な既存の音出力部が無い場合には、音響装置が音出力部を備える構成としてもよい。
また、上記の実施例では、音響装置は撮影部を備えないようにしたが、利用可能な既存の撮影部が無い場合には、音響装置が撮影部を備える構成としてもよい。
また、上記の実施例では、音響装置は位置検出部を備えないようにしたが、利用可能な既存の位置検出部が無い場合には、音響装置が位置検出部を備える構成としてもよい。
また、上記の実施例では、音響装置は地図情報記憶部を備えないようにしたが、利用可能な既存の地図情報検出部が無い場合には、音響装置が地図情報検出部を備える構成としてもよい。
また、上記の実施例では、音響装置は音源情報記憶部を備えるようにしたが、音源情報を記憶した既存の音源情報記憶部が存在する場合には、当該既存の音源情報記憶部を利用するようにし、音響装置が音源情報記憶部を備えない構成としてもよい。
なお、上記の実施例では、制御部がプログラムの実行により、出力音発生のための制御処理を行うようにしたが、制御部の全部又は一部を、専用のLSI(Large Scale Integrated circuit)等を用いたハードウェアにより行うようにしてもよい。
また、制御部が実行するプログラムは、CD−ROM,DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
Claims (5)
- 車両の外部に向けて音を出力する音出力部に、出力音信号を供給する音響装置であって、
前記出力音信号を生成して、前記音出力部へ供給する供給部と;
前記供給部を制御する制御部と;を備え、
前記制御部は、前記車両の位置から所定の距離範囲内に存在し、前記音出力部から出力された音の進行を妨げる遮蔽物を検出する検出部の検出結果に基づいて、前記出力音信号の周波数特性を決定し、前記決定された周波数特性の出力音信号を前記供給部に生成させる、
ことを特徴とする音響装置。 - 前記制御部は、前記検出部により前記遮蔽物が検出された場合には、前記検出部により前記遮蔽物が検出されなかった場合よりも、低域成分の含有率が高い周波数特性を、前記出力音信号の周波数特性に決定する、ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
- 出力音信号を生成して、車両の外部に向けて音を出力する音出力部へ供給する供給部を備える音響装置において使用される出力音制御方法であって、
前記車両の位置から所定の距離範囲内に存在し、前記音出力部から出力された音の進行を妨げる遮蔽物を検出する検出工程と;
前記検出工程における検出結果に基づいて、前記出力音信号の周波数特性を決定し、前記決定された周波数特性の出力音信号を前記供給部に生成させる制御工程と;
を備えることを特徴とする出力音制御方法。 - 請求項3に記載の出力音制御方法を演算部に実行させる、ことを特徴とする出力音制御プログラム。
- 請求項4に記載の出力音制御プログラムが、演算部により読取可能に記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
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