JP5211747B2 - 音響制御装置及び音響制御プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、車室内の騒音を制御する音響制御装置に関するものである。
従来、車両に搭載されたオーディオ装置の音量を車室内の騒音レベルに応じて自動調整する技術が提案されている(特許文献1〜4参照)。また、同様の技術として、警報音の音量を騒音レベルに応じて自動調整する技術も提案されている(特許文献5,6参照)。
これらの技術は、いずれも騒音レベルに影響されることなく聴覚情報を聞き取りやすくすることを目的としているが、騒音レベルが大きい場合には聴覚情報はそれ以上の音量に設定されることから、かえって聴取者に不快感を与えることが懸念される。
一方、車室内の騒音と同音圧かつ逆位相になるような制御音を生成してスピーカから出力し、騒音と制御音との干渉により騒音を低減する技術も提案されている(特許文献7参照)。
特開平5−328478号公報 特開平10−303669号公報 特開平10−335960号公報 2000−137489号公報 特開平5−126948号公報 2006−144432号公報 特開平10−143166号公報
しかしながら、車室内の騒音を低減すると、車両の乗員が聞き取りたい音や聞き取るべき音まで聞き取りにくくなるという問題も生じるため、騒音を常時低減することは好ましくない場合がある。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、騒音低減処理を効果的なタイミングで行うことを目的としている。
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の音響制御装置によれば、車両の乗員に聴覚情報を呈示する前に、車室内において聴取される騒音を低減する騒音低減処理を行うようにしているため、聴覚情報が乗員に認知されやすくすることができる。すなわち、騒音低減処理が行われると、車室内の騒音の変化により乗員は音に対して注意を向ける(つまり聞き耳を立てる)ため、その状態で聴覚情報を呈示することにより、騒音状態を変化させずに単に聴覚情報を呈示する場合に比べて聴覚情報の認知特性を向上させることができるのである。
ここで、車両の乗員に聞き耳を立てさせる効果は車室内の騒音を一時的に低減することにより得られるものであるが、請求項に記載のように、聴覚情報が呈示されている間は騒音低減処理を継続するようにすれば、車室内の騒音が大きい状況においても聴覚情報を聞き取りやすくすることができるという効果も得られる。
また、請求項に記載のように、騒音低減処理が開始されてから一定時間が経過した後に聴覚情報を呈示するようにすれば、聴覚情報が聞き逃されてしまうことを防ぐことができる。すなわち、騒音低減処理の開始直後は、まだ聴覚情報を聞く態勢が整っていないことが考えられるため、少し間を空けてから聴覚情報を呈示することで聴覚情報の聞き逃しを防止するのである。
一方、聴覚情報の呈示により、聴覚情報の内容に関連する方向を感覚的に把握させることも可能である。請求項に記載のように、視認すべき対象の存在を車両の乗員に知らせるための聴覚情報を、その対象の存在する方向から聞こえるように呈示すれば、対象の存在方向を車両の乗員に感覚的に把握させることができる。
ところで、このような聴覚情報は、確認等のため再呈示させたい場合が生じ得る。そこで、請求項に記載のように、車両の乗員からの指示に従い聴覚情報を再呈示すれば、乗員が必要とする場合にのみ聴覚情報を再呈示させることが可能となる。
一方、車両の乗員に対する情報の呈示方法としては、聴覚情報以外にも視覚情報が挙げられるが、視覚情報が呈示されていることに乗員が気付かないことが考えられる。そこで、請求項に記載のように、車両の乗員への視覚情報が呈示されていることを乗員に知らせるための聴覚情報を呈示するようにすれば、視覚情報が呈示されていることを乗員に気付かせることができる。
次に、別例の音響制御装置は、車室内において聴取される騒音を車両の走行状況に応じて低減する騒音低減処理を行う。このような音響制御装置によれば、車室内における音環境を走行状況に適したものに変化させることが可能となる。
具体的には、例えば、車両が高速道路を走行中であると検出されていることを条件として騒音低減処理を行うようにするとよい。この場合、車両の走行速度が安定している状態であると検出されていることも条件とすれば、高速道路を定速走行中という状況(外部に対する注意力が比較的低くてすむような走行状況)においてリラックスできる音環境を提供することができる。
一方、例えば、車両外部から収音した音(環境音)を走行状況に応じて車室内に出力するようにすれば、走行状況に応じて車両外部の状況に注意を払わせることができる。
具体的には、例えば、車両が市街地を走行中であると検出されていることを条件として外音出力処理を行うようにすれば、外部に対して比較的高い注意力が要求される走行状況においては注意を促す音環境を提供することができる。
なお、請求項に記載の音響制御プログラムによれば、請求項1の音響制御装置としてコンピュータを機能させることができ、これにより前述した効果を得ることができる
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の音響制御システムの概略構成を示すブロック図である。
この音響制御システムは、車両に搭載されて用いられるものであり、車両状況判定装置10を中心に構築されている。車両状況判定装置10は、CPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータを中心に構成されており、受信機20、周辺監視センサ30、ナビゲーション装置40、車両センサ50及び車室外音収音マイク60から入力した信号に基づき各種処理を実行し、実行した処理に基づく信号を状況呈示装置70及び騒音制御装置80に対して出力する。
受信機20は、交差点に設置された路側機21からその交差点における状況を撮影した撮影画像を交差点内情報として無線通信により入力し、車両状況判定装置10へ出力する。これにより、車両状況判定装置10は、入力した撮影画像を解析することにより交差点内における歩行者の有無等を判定することが可能となる。
周辺監視センサ30は、当該音響制御システムが搭載された車両(以下「自車両」という。)の周辺を監視するためのものであり、本実施形態では自車両の後方を撮影するためにリアバンパーに取り付けられたカメラが周辺監視センサ30として用いられる。そして、周辺監視センサ30は、自車両後方の撮影画像を定期的に車両状況判定装置10へ出力する。これにより、車両状況判定装置10は、入力した撮影画像を解析することにより自車両後方における二輪車等の存在を判定することが可能となる。
ナビゲーション装置40は、図示しないが、自車両の現在位置や進行方向等、推測航法を行うためのデータを検出する現在位置検出部や、地図データ記憶媒体(例えばハードディスクやDVD−ROM等)に記憶されたデータを入力する地図データ入力部などを備えている。そして、ナビゲーション装置40は、自車両の現在位置を含む地図データを読み出して自車両の現在位置とともに表示する現在位置表示処理、現在位置から目的地までの最適な経路を算出する経路算出処理、その算出した経路を走行するように案内する経路案内処理等を行う。
車両センサ50は、自車両や乗員に関する各種状態を検出するためのものである。本実施形態では、自車両の走行速度を検出する車速センサ、ウインカの状態を検出するウインカセンサ、ステアリングの操舵角を検出する操舵角センサ、ステアリングに配置され運転者によるオン/オフ操作が行われるステアリングスイッチ等が車両センサ50として用いられる。
車室外音収音マイク60は、車両外部の音(環境音)を収音するためのマイクである。
状況呈示装置70は、車両の運転者に伝えるべき状況を視覚情報又は聴覚情報により呈示するためのものである。具体的には、車室内に設けられた表示器71(本実施形態ではヘッドアップディスプレイ)に映像信号を出力することで視覚情報による呈示を行う。また、車室内のスピーカ72に警告音(ブザーやアラーム等)やメッセージ等の音声信号を出力することで聴覚情報による呈示を行う。
ここで、聴覚情報の呈示の際には、仮想音源を任意の方向に設定可能であり、運転者にその方向から音が聞こえるように感じさせることで、注意を払うべき方向を感覚的に把握させることができる。例えば、複数のスピーカ72を用い、各スピーカ72から出力される聴覚情報の音圧レベルや遅延を調整することによって仮想音源を任意の方向に設定することができる。
騒音制御装置80は、運転席のヘッドレスト部に設けられた車室内騒音収音用マイク81及び騒音制御用スピーカ82を用いて、車室内の騒音を低減する騒音低減処理を行う。具体的には、車室内騒音収音用マイク81により収音される車室内の騒音と同音圧かつ逆位相になるような制御音を生成して騒音制御用スピーカ82から出力することで、騒音と制御音との干渉により騒音を打ち消すようにしている。
[2.処理の説明]
次に、本実施形態の音響制御システムによって実現される処理について説明する。
本実施形態の音響制御システムは、自車両の状況に応じて騒音低減処理を自動的に実行するように構成されており、具体的には、次の(1),(2)の2つの動作モードのうちのいずれか一方を選択可能となっている。
(1)聴覚情報を呈示する前に騒音低減処理を実行する第1モード。
(2)自車両の走行状況に応じて騒音低減処理を実行する第2モード。
以下、各動作モードの詳細について説明する。
[2−1.第1モードの処理]
まず、第1モードの処理について説明する。
第1モードでは、運転者に注意させるべき対象物の存在を聴覚情報として呈示する際に騒音低減処理を実行する。具体的には、例えば図2に示すように、自車両が交差点に差し掛かり左折しようとする状況において、自車両の左後方から二輪車(対象物)が接近している場合に、その存在を運転者に知らせるための聴覚情報を呈示する。このとき、その聴覚情報の呈示をより有効なものとするために、聴覚情報を呈示する直前に車室内の騒音を低減して雰囲気を変化させることで、運転者に聴覚情報を聞き入れる態勢をとらせるとともに、音を聞き取りやすい環境にする。また、呈示された聴覚情報を運転者が聞き逃し、再度同じ情報を聞きたいような場合に対応するため、ステアリングスイッチが一定時間内にオンされることで情報を再呈示する。
ここで、このような処理を実現するために車両状況判定装置10が実行する左折時二輪車警告処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。
車両状況判定装置10は、左折時二輪車警告処理を開始すると、まずS101で、自車両の現在位置を示す自車位置データをナビゲーション装置40から取得する。
続いて、S102では、自車両が交差点に差し掛かっている状態であるか否かをナビゲーション装置40からの情報(現在位置及び地図データ)に基づき判定する。
そして、S102で、自車両が交差点に差し掛かっている状態でないと判定した場合には、S101へ戻る。
一方、S102で、自車両が交差点に差し掛かっている状態であると判定した場合には、S103へ移行し、ナビゲーション装置40の動作状態、具体的には経路案内中であるか否かについての状態を確認する。
続いて、S104では、S103での動作状態確認に基づき、ナビゲーション装置40が経路案内中であるか否かを判定する。
そして、S104で、ナビゲーション装置40が経路案内中であると判定した場合には、S105へ移行し、自車両が差し掛かっている交差点について左折の指示がされているか否か(当該交差点で左折する経路案内がされているか否か)を判定する。
そして、S105で、左折の指示がされていると判定した場合には、S108へ移行する。
一方、S104でナビゲーション装置40が経路案内中でないと判定した場合や、S105で左折の指示がされていないと判定した場合には、S106へ移行し、ウインカの状態を確認する。
続いて、S107では、S106で確認したウインカ状態に基づき、左方向のウインカがオンしているか否かを判定する。
そして、S107で、左方向のウインカがオンしていないと判定した場合には、S101へ戻る。
一方、S107で、左方向のウインカがオンしていると判定した場合には、S108へ移行する。
S108では、自車両周辺の情報を収集する。具体的には、周辺監視センサ30から入力される車両後方の撮影画像に基づき、自車両の左後方における二輪車情報を収集する。
続いて、S109では、S108で収集した自車両周辺の情報に基づき、自車両の左後方から二輪車が接近している状態であるか否かを判定する。なお、自車両の左後方から二輪車が接近している状態は、車両後方を撮影するカメラの撮影画像を解析することにより判定することが可能である。例えば、撮影画像の解析により特定した二輪車が時間経過に伴い大きくなっている場合に、二輪車が接近していると判定する。
そして、S109で、二輪車が接近している状態でないと判定した場合には、S101へ戻る。
一方、S109で、二輪車が接近している状態であると判定した場合には、S110へ移行し、騒音制御装置80に騒音低減処理を開始させる。こうして騒音低減処理が開始されると、騒音の変化により車両の運転者は音に対して注意を向ける(聞き耳を立てる)ことになる。
続いて、S111では、数秒間(例えば2〜3秒間)の待機処理を行う。なお、このように待機処理を行うのは、仮に、騒音低減処理の開始後直ちに聴覚情報の呈示(次のS112の処理)を行うと、聴覚情報を聞く態勢が十分に整っていない状態で聴覚情報が呈示されることにより聴覚情報の聞き逃しが生じやすくなると考えられるからである。
続いて、S112では、自車両の左後方から二輪車が接近している状態であることを示す聴覚情報(例えば所定の警告音やメッセージ)を状況呈示装置70に呈示させる。具体的には、あたかも運転者の左後方(二輪車の存在する方向)から聴覚情報が聞こえるように仮想音源の方向を設定する。
続いて、S113では、後述する処理に利用するタイマの計時を開始する。
続いて、S114では、ステアリングスイッチの状態を確認し、S115では、ステアリングスイッチがオンされたか否かを判定する。
そして、S115で、ステアリングスイッチがオンされていないと判定した場合には、S116へ移行し、S113で計時を開始したタイマが規定値を超えたか否かを判定する。このS116で、タイマが規定値を超えていないと判定した場合には、S115へ戻る。
一方、S115で、ステアリングスイッチがオンされたと判定した場合には、S117へ移行し、S112で呈示した聴覚情報を状況呈示装置70に再呈示させる。その後、S118へ移行する。一方、S116で、タイマが規定値を超えたと判定した場合にも、S118へ移行する。
S118では、騒音制御装置80に騒音低減処理を解除させる。その後、S101へ戻る。以上が、左折時二輪車警告処理の説明である。
次に、このように運転者の視界外における対象物の存在を聴覚情報として呈示する処理とは別の例として、運転者の視界内における対象物の存在を視覚情報として呈示する処理について説明する。すなわち、図4に示すように、自車両が交差点で右折待ちをしている状況において、道路を横断中の歩行者(対象物)が存在している場合に、その存在を運転者に知らせるための視覚情報を呈示する。具体的には、図5に示すように、歩行者に対する注意を促すメッセージをヘッドアップディスプレイに表示させる。ただし、単に情報を表示するだけでは運転者がその表示に気付かない場合も想定されるため、聴覚情報による呈示を組み合わせることで視覚情報を運転者に確実に認知させる。ここで、その聴覚情報による呈示をより有効なものとするために、前述したように聴覚情報を呈示する直前に騒音低減処理を行う。
ここで、このような処理を実現するために車両状況判定装置10が実行する右折時歩行者警告処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、S201,S206,S207,S209〜S214の各処理内容は、前述した左折時二輪車警告処理(図3)のS101,S110,S111,S113〜S118の各処理内容と同一であるため説明を簡略化する。
車両状況判定装置10は、右折時歩行者警告処理を開始すると、まずS201で、自車両の現在位置を示す自車位置データをナビゲーション装置40から取得する。
続いて、S202では、自車両が交差点内で右折待ちをしている状態であるか否かを判定する。具体的には、前述した左折時二輪車警告処理と同様の方法により自車両が右折のために現に交差点内に存在していることが判定され、かつ、車両センサ50により検出される自車両の走行速度が所定速度以下(停止状態又は停止に近い状態)である場合に、交差点内で右折待ちをしている状態であると判定する。
そして、S202で、自車両が交差点内で右折待ちをしている状態でないと判定した場合には、S201へ戻る。
一方、S202で、自車両が交差点内で右折待ちをしている状態であると判定した場合には、S203へ移行し、自車両周辺の情報を収集する。具体的には、路側機21から受信機20を介して入力される交差点内情報に基づき、交差点内における歩行者情報を収集する。
続いて、S204では、S203で収集した自車両周辺の情報に基づき、自車両の右前方に道路を横断中の歩行者が存在するか否かを判定する。
そして、S204で、道路を横断中の歩行者が存在しないと判定した場合には、S201へ戻る。
一方、S204で、道路を横断中の歩行者が存在すると判定した場合には、S205へ移行し、道路を横断中の歩行者が存在することを示す視覚情報を状況呈示装置70に呈示させる。具体的には、前述したように、歩行者に対する注意を促すメッセージをヘッドアップディスプレイに表示させる(図5)。
続いて、S206で騒音制御装置80に騒音低減処理を開始させ、S207では数秒間の待機処理を行う。
続いて、S208では、表示器71により視覚情報が表示されていることを示す聴覚情報(例えば所定の警告音やメッセージ)を状況呈示装置70に呈示させる。具体的には、あたかも視覚情報の表示位置から聴覚情報が聞こえるように仮想音源の方向を設定する。
続いて、S209〜S213では、タイマが規定値を超えるまでの間にステアリングスイッチがオンされたか否かを判定し、オンされたと判定した場合にはS208で呈示した聴覚情報を状況呈示装置70に再呈示させる。
続いて、S214では、騒音制御装置80に騒音低減処理を解除させる。その後、S201へ戻る。以上が、右折時歩行者警告処理の説明である。
[2−2.第2モードの処理]
次に、第2モードの処理について説明する。
第2モードでは、自車両の走行状況に応じて騒音低減処理を実行する。すなわち、運転者が周囲の状況に注意を払う必要性が低い走行状況においては、車室内の騒音を低減して静かな室内環境を提供する。逆に、運転者が周囲の状況に注意を払う必要性が高い走行状況においては、車外の騒がしい音を車室内に取り込むことで運転者の注意力を促進する。具体的には、自車両が高速道路を定速走行している状況において騒音低減処理を実行し、市街地を走行している状況においては、車室外音収音マイク60により収音した車両外部の音を騒音制御用スピーカ82から出力する。
ここで、このような処理を実現するために車両状況判定装置10が実行する車室内騒音制御処理について、図7のフローチャートを用いて説明する。
車両状況判定装置10は、車室内騒音制御処理を開始すると、まずS301で、自車両の現在位置を示す自車位置データをナビゲーション装置40から取得する。
続いて、S302では、自車両が高速道路を走行中であるか否かをナビゲーション装置40からの情報(現在位置及び地図データ)に基づき判定する。
そして、S302で、自車両が高速道路を走行中であると判定した場合には、S303へ移行し、車両センサ50から自車両の走行速度の情報を収集する。
続いて、S304では、自車両の走行速度の変動が規定範囲内に収まっているか否かを判定する。具体的には、一定期間内にサンプリングした走行速度がすべて90±10km/hの範囲内に収まっている場合に、走行速度の変動が規定範囲内に収まっていると判定する。
そして、S304で、走行速度の変動が規定範囲内に収まっていると判定した場合には、S305へ移行し、騒音制御装置80に騒音低減処理を常時行わせる騒音低減モードに設定した後、S301へ戻る。
一方、S302で、自車両が高速道路を走行中でない(一般道路を走行中である)と判定した場合には、S306へ移行し、自車両が市街地を走行中であるか否かを判定する。具体的には、ナビゲーション装置40からの情報に基づき片側1車線の道路を走行中であると判定した場合に、市街地を走行中であると判定する。
そして、S306で、市街地を走行中であると判定した場合には、S307へ移行し、車室外音収音マイク60により収音した車両外部の音を騒音制御用スピーカ82から常時出力する車室外音出力モードに設定した後、S301へ戻る。
一方、S306で市街地を走行中でないと判定した場合(市街地以外の一般道路を走行中の場合)や、前述したS304で走行速度の変動が規定範囲内に収まっていないと判定した場合(高速道路において走行速度が安定していない場合)には、S308へ移行し、通常モード(騒音低減処理や車両外部の音の出力を行わない通常状態とするモード)に設定した後、S301へ戻る。以上が、車室内騒音制御処理の説明である。
[3.効果]
以上説明したように、本実施形態の音響制御システムは、第1モードにおいては、運転者に聴覚情報を呈示する前に騒音低減処理を行うようにしているため、聴覚情報が運転者に認知されやすくすることができる。特に、騒音低減処理が開始されてから一定時間が経過した後に聴覚情報を呈示するようにしているため、聴覚情報が聞き逃されてしまうことを防ぐことができる。しかも、聴覚情報が呈示されている間は騒音低減処理を継続するため、車室内の騒音が大きい状況においても聴覚情報を聞き取りやすくすることができる。なお、単に聴覚情報を聞き取りやすくするのであれば、騒音低減処理を常時行うことも考えられるが、このようにしたのでは騒音が低減された状態に運転者が慣れてしまうため、本実施形態のように騒音を変化させる構成の方が聴覚情報の認知特性を向上させることができる。
また、本実施形態の音響制御システムでは、視認すべき対象の存在を運転者に知らせるための聴覚情報を、その対象の存在する方向から聞こえるように呈示するため、対象の存在方向を運転者に感覚的に把握させることができる。
さらに、本実施形態の音響制御システムでは、聴覚情報の呈示から一定時間内にステアリングスイッチがオンされた場合に聴覚情報を再呈示するようにしているため、運転者が必要とする場合にのみ聴覚情報を再呈示させることができる。
一方、本実施形態の音響制御システムは、第2モードにおいては、自車両の走行状況に応じて騒音低減処理を行うため、車室内における音環境を走行状況に適したものに変化させることが可能となる。具体的には、自車両が高速道路を定速走行している場合に騒音低減処理を行うようにしているため、外部に対する注意力が比較的低くてすむような走行状況においてはリラックスできる音環境を提供することができる。
また、これとは逆に、車両が市街地を走行中の場合には車両外部から収音した音を車室内に出力するようにしているため、外部に対して比較的高い注意力が要求される走行状況においては注意を促す音環境を提供することができる。特に、近年の車両は静粛性が高まっていることから、このような処理を行うことは有効である。
[4.特許請求の範囲との対応]
なお、本実施形態の音響制御システムでは、S110,S118,S206,S214の処理を実行する車両状況判定装置10が騒音低減手段に相当し、S111〜S113,S115〜S117,S207〜S209,S211〜S213の処理を実行する車両状況判定装置10が情報呈示手段に相当し、S114,S210の処理を実行する車両状況判定装置10が入力手段に相当する。
また、本実施形態の音響制御システムでは、S301〜S304,S306の処理を実行する車両状況判定装置10が状況検出手段に相当し、S307の処理を実行する車両状況判定装置10が収音手段及び外音出力手段に相当する。
[5.他の形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、前述した右折時歩行者警告処理(図6)のS208では、表示器71により視覚情報が表示されていることを示す聴覚情報(例えば所定の警告音やメッセージ)を、あたかも視覚情報の表示位置から聞こえるように呈示しているが、これに限定されるものではなく、歩行者の存在する方向から聞こえるように呈示してもよい。
また、上記実施形態では、交差点に設置された路側機21からその交差点における状況を撮影した撮影画像を交差点内情報として受信機20を介して入力し、その撮影画像を解析して歩行者の有無を判定するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、撮影画像を解析して歩行者の有無等を判定する処理が路側機21側で行われ、その判定結果を受信機20を介して入力する構成とすることも可能である。
さらに、上記実施形態では、車両の周辺を監視するための周辺監視センサ30としてリアバンパーに取り付けられたカメラを例示したが、カメラの取り付け位置はリアバンパーに限定されるものではない。また、周辺監視センサ30はカメラに限定されるものではなく、例えばレーザレーダ等を利用することも可能である。
また、上記実施形態では、第1モードの処理において、聴覚情報が呈示されている間は騒音低減処理を継続するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、車室内の騒音レベルが所定値以下の場合には騒音低減処理を継続しないようにしてもよい。このようにすれば、騒音低減処理が行われる期間をできるだけ短くすることができる。
一方、前述した車室内騒音制御処理(図7)のS306では、片側1車線の道路を走行中の場合に市街地を走行中であると判定するようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、走行中の道路沿いに存在する施設情報の数をナビゲーション装置40から取得し、その数が所定値以上の場合に市街地を走行中であると判定するようにしてもよい。
実施形態の音響制御システムの概略構成を示すブロック図である。 自車両の左後方から接近している二輪車の存在を運転者に知らせる処理の説明図である。 左折時二輪車警告処理のフローチャートである。 道路を横断中の歩行者の存在を運転者に知らせる処理の説明図である。 歩行者に対する注意を促すメッセージをヘッドアップディスプレイに表示させた状態の模式図である。 右折時歩行者警告処理のフローチャートである。 車室内騒音制御処理のフローチャートである。
符号の説明
10…車両状況判定装置、20…受信機、21…路側機、30…周辺監視センサ、40…ナビゲーション装置、50…車両センサ、60…車室外音収音マイク、70…状況呈示装置、71…表示器、72…スピーカ、80…騒音制御装置、81…車室内騒音収音用マイク、82…騒音制御用スピーカ

Claims (2)

  1. 車両の乗員に聴覚情報及び視覚情報を呈示する情報呈示手段と、
    前記情報呈示手段により聴覚情報が呈示される前に、車室内において聴取される騒音を低減する騒音低減処理を行う騒音低減手段と、
    車両の乗員からの指示を入力する入力手段と、
    を備え
    前記情報呈示手段は、前記騒音低減処理が開始されてから一定時間が経過した後に、車両の乗員が視認すべき車両の乗員への視覚情報が呈示されていることを車両の乗員に知らせるための聴覚情報を、その視覚情報の呈示位置から聞こえるように仮想音源の方向を設定して呈示するとともに、前記入力手段により入力された指示に従い聴覚情報を再呈示し、
    前記騒音低減手段は、前記情報呈示手段により聴覚情報が呈示されている間は前記騒音低減処理を継続すること
    を特徴とする音響制御装置。
  2. 車両の乗員に聴覚情報及び視覚情報を呈示する情報呈示手段と、
    前記情報呈示手段により聴覚情報が呈示される前に、車室内において聴取される騒音を低減する騒音低減処理を行う騒音低減手段と、
    車両の乗員からの指示を入力する入力手段としてコンピュータを機能させ
    前記情報呈示手段は、前記騒音低減処理が開始されてから一定時間が経過した後に、車両の乗員が視認すべき車両の乗員への視覚情報が呈示されていることを車両の乗員に知らせるための聴覚情報を、その視覚情報の呈示位置から聞こえるように仮想音源の方向を設定して呈示するとともに、前記入力手段により入力された指示に従い聴覚情報を再呈示し、
    前記騒音低減手段は、前記情報呈示手段により聴覚情報が呈示されている間は前記騒音低減処理を継続すること
    を特徴とする音響制御プログラム。
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