JP4943962B2 - スライド型切断機 - Google Patents
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Description
また、このようなスライド型切断機では、本体の下限位置を規制するための下限ストッパ機構が設けられている。特許文献1に設けられた下限ストッパ機構は、本体の側面に取り付けられた下限規制ボルト及び固定ボルトと、アーム先端の台座部に水平回転可能に支持された下限切換部材とを有し、本体の下降に伴って下限規制ボルトが下限切換部材に当接して本体の下限位置が規制されるもので、下限規制ボルトの突出量を調整することで、規制される下限位置が変更可能となっている。なお、ここでの下限切換部材は、本体の下降に伴って下限規制ボルトが当接する下限規制位置(下限規制モード)と、下限規制ボルトが当接しない下限規制解除位置(下限規制解除モード)との間を切替操作可能となっている。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、スライド体が、ベースに立設されたアームの上端でスライド可能に保持されるバー部材で、そのバー部材の前端部に本体が軸着されるものにあって、スライド規制機構を簡単に構成するために、下限ストッパ機構を、本体に設けられた下限規制ボルトと、前端部に設けられ、本体と共に下降する下限規制ボルトとの当接位置と非当接位置との間を回転可能な規制板とからなるものとする一方、スライド規制機構を、アームの上端と前端部との間に介在して本体の後方へのスライドを規制するスライド規制位置と、アームの上端と前端部との間から離れてスライドの規制を解除するスライド規制解除位置との間を回転可能なストッパ部材として、そのストッパ部材を規制板に連結し、ストッパ部材のスライド規制位置では規制板を非当接位置へ、スライド規制解除位置では規制板を当接位置へ夫々回転させるようにしたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、下限ストッパ機構の規制板と連結されるストッパ部材の採用により、スライド規制機構が簡単に構成でき、下限ストッパ機構の連動も合理的に行われる。
図1は、スライド型切断機の一例であるスライドマルノコの平面図、図2は側面図で、スライドマルノコ1は、ベース2上に円形のターンテーブル3を略中央で水平回転可能に載置し、そのターンテーブル3の後方(図1,2の左側)にアーム4を連結して、アーム4の上端に設けた保持部5に、バー部材となる2本の平行なスライドバー6,6を前後方向へスライド可能に保持させている。7はスライドバー6,6の後端同士を連結する後端部、8は前端同士を連結する前端部で、後端部7と前端部8とが保持部5に当接するストロークでスライドバー6,6は前後へスライド可能となっている。
さらに、ベース2上の左右には、ターンテーブル3上を非接触で左右に横切るガイドフェンス17が、ボルト18,18・・によって固定されている。このガイドフェンス17は、前面がターンテーブル3の上面と直角なガイド面を有し、被切断材の位置決めとして使用される。
よって、このスライドストッパ25は、規制板24とは互いに水平回転方向で連動することになる。すなわち、スライドストッパ25がスライド規制位置に回転されると、規制板24は、下限規制ボルト21との非当接位置に回転して下限規制解除モードとなり、スライドストッパ25がスライド規制解除位置に回転されると、規制板24は、下限規制ボルト21との当接位置に回転してスライド規制モードに切り替わるものである。
よって、図4に示すように前後の厚みが小さい被切断材W1でも、切断可能領域S1内に収まってモータ13と干渉しないものであれば、本体10の最後方位置で切断可能である。
また、スライド規制機構も、アームの保持部と前端部との間に介在させる他、スライドストッパの先端を保持部やアームに設けた凹部や透孔等に係止させてスライド規制する等、他の構造を採用してもよい。さらに、スライドストッパのような単一の部材に限らず、複数のリンク部材等を連結して形成すれば、下限ストッパ機構と離れた場所で連動させることもできる。
その他、スライド体が単一のスライドバーとなるものや、ターンテーブルがないもの、アームが傾動しないタイプ等、上記形態以外のスライドマルノコや切断機においても本発明は適用可能である。
Claims (2)
- 被切断材をセット可能なベースに、前記ベース上方を前後方向へ所定のストロークでスライド可能なスライド体を設け、そのスライド体に、回転刃を有する本体を上下動可能に軸着して、前記本体の下限位置を規制する下限ストッパ機構を、下限規制モードと下限規制解除モードとに切替可能に設けてなるスライド型切断機であって、
前記本体の後方へのスライドを最後方位置よりも手前で規制するスライド規制モードと、そのスライド規制を解除するスライド規制解除モードとに切替可能なスライド規制機構を設けると共に、前記下限ストッパ機構を、前記スライド規制機構のスライド規制モードでは下限規制解除モードに、スライド規制解除モードでは下限規制モードとなるように前記スライド規制機構の切替動作と連動させたことを特徴とするスライド型切断機。 - スライド体が、ベースに立設されたアームの上端でスライド可能に保持されるバー部材で、そのバー部材の前端部に本体が軸着されるものにあっては、下限ストッパ機構を、前記本体に設けられた下限規制ボルトと、前記前端部に設けられ、前記本体と共に下降する前記下限規制ボルトとの当接位置と非当接位置との間を回転可能な規制板とからなるものとする一方、スライド規制機構を、前記アームの上端と前端部との間に介在して前記本体の後方へのスライドを規制するスライド規制位置と、前記アームの上端と前端部との間から離れて前記スライドの規制を解除するスライド規制解除位置との間を回転可能なストッパ部材として、そのストッパ部材を前記規制板に連結し、前記ストッパ部材の前記スライド規制位置では前記規制板を前記非当接位置へ、前記スライド規制解除位置では前記規制板を前記当接位置へ夫々回転させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のスライド型切断機。
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2007
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