JP4941951B2 - 太陽光発電システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電システムに関し、詳しくは、インバータ部の出力を制御することができる太陽光発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の太陽光発電システムとしては、例えば、図9に示すように、電源である太陽電池1とインバータ部3とを直列に接続した分散電源6を、交流電力線4を介して複数個並列に接続するように備えてなるものを挙げることができる。なお、この太陽光発電システムを構成する複数個の分散電源6は、商用電源5と接続されている。
【0003】
ここで、図9に示すように、複数の分散電源6を区別するために、左から順に分散電源6a、分散電源6b、分散電源6cとする。なお、分散電源6aを構成するものにはaを、分散電源6bを構成するものにはbを、分散電源6cを構成するものにはcを、以下同様に小文字を付すこととする。
【0004】
なお、太陽電池1からの直流電力は、直流電力線2を介してインバータ部3に供給され、インバータ部3は、太陽電池1からの直流電力を交流電力に変換する直交変換部7と、商用電源5の周波数変動や電圧変動或は停電等を検出してインバータ部3と商用電源5とを解列する系統連系保護部8と、出力する交流電流中に含まれる直流成分を検出し、その直流成分の絶対値が予め定めた所定の検出レベル以上であれば商用電源5を保護するためにインバータ部3と商用電源5を解列する直流流出保護部9を有してなる。
【0005】
また、直交変換部7は、太陽電池1から直流電力を供給されるとともに、商用電源5に対して交流電流出力の逆潮流を行うが、この際、所望の交流電流出力に加え、直流成分も商用電源5に対して逆潮流する。解列器10は、系統連系保護部8と、直流流出保護部9からの命令を受けて、インバータ部3と商用電源5とを解列させる。
【0006】
以下に、直交変換部7からの直流成分の逆潮流の発生原理を図10を用いて説明する。通常、直交変換部7は、ICを用い、出力電流を検出する機能を有してなる電流検出回路部71と、後述のように指令電流から出力電流を出力する電流制御部72とを備えてなり、商用電源5に所望の交流電流を出力する。
【0007】
電流検出回路部71中に使用するICのオフセット及び温度ドリフト等の影響により、指令電流に対する出力電流には直流成分が発生する。
【0008】
従って、電流制御部72にて、電流検出回路部71からの検出電流と、指令電流とを逐次比較するようなフィードバック制御を行う場合には、商用電源5への交流電流出力に直流成分が発生することになる。
【0009】
ここで、柱上トランス(図示せず)等に影響を与えないように、商用電源5への直流電流の逆潮流の絶対値は、所定の検出レベル以上にならないようしている。
【0010】
このため、直流流出保護部9は、低オフセット及び低温度ドリフトであるような高精度のICを用い直流流出保護のため直流成分を検出する直流用電流検出回路部(図示せず)を備えてなり、直流用電流検出回路部にて商用電源5へ逆潮流する直流電流の絶対値が所定の検出レベル以上であることを検出した場合には、所定の検出レベル以上の直流電流が商用電源5に逆潮流しないように、解列器10によりインバータ部3と商用電源5とを解列させるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述のような太陽光発電システムにおいては、直流流出保護部が各インバータ部に設置されており、各直流流出保護部に対して低オフセット及び低温度ドリフトであるような高精度のICを用いた直流用電流検出回路部を使用する必要があるので、システムとしてコスト増になるという問題点があった。
【0012】
本発明は上記問題点を改善するためになされたものであり、低コストで、効率的に運用することができる太陽光発電システムを提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の太陽光発電システムは、太陽電池1と該太陽電池1からの直流出力を交流出力に変換するインバータ部3とを含み前記太陽電池1と前記インバータ部3を接続してなる分散電源6を、複数個並列に接続するように備えてなる太陽光発電システムにおいて、各分散電源6と商用電源5との接続点であり、前記各分散電源6からの出力の総和が流れる連系点11に、該連系点11での直流流出量を検出するとともに、前記連系点11での直流流出量の絶対値が所定の検出レベル以上になれば前記分散電源6と前記商用電源5とを解列する機能を有してなる保護装置13を設け、前記商用電源5を前記所定の検出レベル以上の直流出力の逆潮流から保護するようにしたことを特徴とするものである。又、前記保護装置13には、前記連系点11での直流流出量が略ゼロ又はゼロになるように複数の分散電源6に含まれる各インバータ部3に対して所定の制御操作量を送信する機能を有してなる第1通信装置14を設けるとともに、前記各インバータ部3には、前記第1通信装置14からの前記制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置15を設け、前記制御操作量を用いて、前記連系点11での直流流出量が略ゼロ又はゼロになるようにフィードバック電流制御を行うようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
また、請求項2に記載の太陽光発電システムは、請求項1に記載の発明において、前記保護装置13は、前記連系点11での直流流出量の絶対値に応じて、前記保護装置13から前記各インバータ部3へ送信する前記制御操作量を可変とする機能を有してなることを特徴とするものである。
【0016】
また、請求項3に記載の太陽光発電システムは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1通信装置14及び前記第2通信装置15は、ともに双方向通信が可能であり、前記第1通信装置14は、複数の前記インバータ部3に設けた前記第2通信装置15に対して現在の運転状態を確認するための運転状態要求命令を送信する機能を有してなり、前記第2通信装置15は、前記運転状態要求命令を受信して前記各インバータ部3の現在の運転状態を前記第1通信装置14に送信する機能を有してなり、前記保護装置13にて、前記各インバータ部3の現在の運転状態から、現在発電中であるインバータ部3のみに前記制御操作量を与えるようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
ここで、上記の所定の検出レベルとは、予め定められた値であり、商用電源5への直流電流の逆潮流で柱上トランス等に影響を与えないようなレベルである。
【0018】
また、運転状態とは、各インバータ部3の発電中や待機中等といった状態である。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図であり、図2は、連系点11での直流流出量を示す説明図である。なお、本発明の前提部分である基本的構成は、従来の技術の欄において前述しているため、同一箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は省略する。
【0020】
図1に示すように、第1実施形態における太陽光発電システムは、図9に示した従来の太陽光発電システムにおいて、インバータ部3には 直流流出保護部9を設けない構成である。
【0021】
並列接続される個々の分散電源6からの出力である出力電流の総和が流れる点、つまり、個々の分散電源6と商用電源5との接続点である連系点11に、商用電源5への直流出力を検出する、つまり、並列に接続される各分散電源6の直流流出量の総和を監視する機能を有してなる直流流出保護部9と、連系点11での直流流出量の絶対値が予め定めた所定の検出レベル以上になれば分散電源6と商用電源5とを解列する機能を有してなる第2解列器12とを備えてなる保護装置13を設けるようにした構成である。
【0022】
なお、各分散電源6間を接続する交流電力線4の線長は、商用電源5と各分散電源6との線長に比べて通常短いため、並列接続される個々の分散電源6からの出力である出力電流の総和が流れる点が、商用電源5と太陽光発電システムの連系点11となるので、直流流出保護部9による商用電源5の保護は連系点11で行うことができる。
【0023】
ここで、各分散電源6を区別するために従来の技術と同様に、図1に示すように、左から順に分散電源6a、分散電源6b、分散電源6cとする。また、分散電源6aを構成するものにはaを、分散電源6bを構成するものにはbを、分散電源6cを構成するものにはcを付すこととする。つまり、例えば、分散電源6aは、太陽電池1aと、直交変換部7aと、系統連系保護部8a、解列器10aとを有して構成されている。
【0024】
以下に、連系点11での直流流出量の算出方法と、直流流出保護部9の動作説明を図2を用いて説明する。
【0025】
直流流出保護部9は、各分散電源6a〜6cからの各直流流出量の正負及び各絶対値を認識することはできないが、分散電源6a〜6cからの直流流出量を各々S6a〜S6cとしたとき、連系点11での直流流出量を、分散電源6a〜6cからの各直流流出量S6a〜S6cの総和として求める機能を有してなる。
【0026】
また、直流流出保護部9は、各分散電源6a〜6cからの直流流出量S6a〜S6cの各絶対値が所定の検出レベル以上であるか否かで第2解列器12を操作するのではなく、連系点11での直流流出量の絶対値、つまり直流流出量S6a〜S6cの総和の絶対値が予め定めた所定の検出レベル以上になれば、分散電源6と商用電源5とを第2解列器12を操作して解列して、商用電源5に所定の検出レベル以上の直流電流が逆潮流しないようにする機能を有してなる。
【0027】
第1実施形態においては、所定の検出レベルは、図2に示すように、絶対値がP(A)(P>0)であり、このP(A)、は商用電源5への直流電流の逆潮流で柱上トランス(図示せず)等に影響を与えないようなレベルである。
【0028】
なお、直流流出保護部9は前述したように、各分散電源6a〜6cからの各直流流出量の正負及び各絶対値をの各々を認識することはできないが、例えば、図2に示すように、分散電源6aからの直流流出量S6aの絶対値が予め定めた所定の検出レベル以上である場合であり、他の分散電源6b、6c各々からの直流流出量S6b、S6cの絶対値が所定の検出レベル以下であり場合でも、連系点11での直流流出量の絶対値が所定の検出レベル以上でなければ、直流流出保護部9は分散電源6と商用電源5とを解列させることはない。
【0029】
かかる太陽光発電システムにおいては、直流流出保護部9を各インバータ部3に設けず、連系点11に設けた保護装置13に直流流出保護部9を1つ設けるようにするので、低コストなシステムを実現することができる。また、各分散電源6毎の直流流出量を検出するのではなく、1つの直流流出保護部9にて、連系点11での直流流出量を検出することで、システムを効率的に運用することができる。
【0030】
なお、以下の第2実施形態乃至第5実施形態において、第1実施形態と同様に、各分散電源6を区別するために、左から順に分散電源6a、分散電源6b、分散電源6cとし、分散電源6aを構成するものにはaを、分散電源6bを構成するものにはbを、分散電源6cを構成するものにはcを付すこととする。
【0031】
次に、第1実施形態においてインバータ部3に系統連系保護部8及び解列器10を設けない構成の実施形態を、本発明の第2実施形態として図3に基づいて説明する。なお、第1実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は省略する。図3は、本発明の第2実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【0032】
第2実施形態における太陽光発電システムは、図3に示すように、第1実施形態におけるインバータ部3から系統連系保護部8及び解列器10を取り除き、替えて、保護装置13に系統連系保護部8及び第2解列器12を設けたような構成である。
【0033】
なお、第2解列器12は、系統連系保護部8と、直流流出保護部9からの操作を受けて動作する。
【0034】
かかる太陽光発電システムにおいては、系統連系保護部8と直流流出保護部9と解列器10を各インバータ部3に設けないので、低コストなシステムを実現することができる。
【0035】
次に、第1実施形態において保護装置13及びインバータ部3にそれぞれ第1通信装置14、第2通信装置15を設けた実施形態を、本発明の第3実施形態として図4乃至図6に基づいて説明する。なお、第1実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は省略する。図4は、本発明の第3実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図であり、図6は、連系点11での直流流出量の推移を示す説明図である。
【0036】
第3実施形態においては、図4に示すように、第1実施形態において、保護装置13には、連系点11での直流流出量がゼロに向うように複数の分散電源6を構成する各インバータ部3の直交変換部7に対して所定の制御操作量を送信する機能を有してなる第1通信装置14を設ける。
【0037】
また、各インバータ部3には、第1通信装置14からの制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置15を設ける。なお、第1通信装置14及び第2通信装置15は、通信線16により直交変換部7と接続されるものである。
【0038】
ここで、第3実施形態においては、所定の制御操作量とは、後述するシフト量Ishiftである。
【0039】
以下に、連系点11での直流流出量の制御方法を図5及び図6に基づいて説明する。まず、直流流出保護部9は、連系点11での直流流出量を直流用電流検出回路部(図示せず)で検出し、連系点11での直流流出量の正負に従い、各インバータ部3に送信する制御操作量であるシフト量Ishiftを[数1]から求める。
【0040】
【数1】
Figure 0004941951
【0041】
ここで、Ishiftは、各インバータ部3に送信する新しいシフト量であり、Ishift’は、インバータ部3に送信している現在のシフト量であり、△Ishiftは、インバータ部3のシフト量の変化量である。
【0042】
次に、直流流出保護部9は、求めたシフト量Ishiftを、第1通信装置14を用いて各第2通信装置15に送信することで、第1通信装置14から各直交変換部7にシフト量Ishiftを通知する。
【0043】
そして、各インバータ部3の直交変換部7は、直流流出保護部9からのシフト量Ishiftを得て、連系点11での直流流出量がゼロに向うようにする後述のフィードバック制御演算を行う。
【0044】
そして、各直交変換部7では、交流電流指令値と、通知されたシフト量Ishiftとの和を指令電流として電流制御を行う。
【0045】
直流流出保護部9から各インバータ部3に通知されたシフト量Ishiftの総和が、各直交変換部7の電流検出回路部71等で発生するオフセットの総和と同量であった場合、オフセットの総和分をキャンセルし、出力電流の直流成分をゼロとすることができる。
【0046】
例えば、図6に示すように、連系点11での直流流出量が負の値であるとき、直流流出保護部9は[数1]に従い、正のシフト変化量△IshiftをIshift’に加えたシフト量Ishiftを指令値として各直交変換部7に与える。
【0047】
この結果、連系点11での直流流出量は、1回のフィードバック制御でフィードバック制御前と比較して、正の値の方向に推移することとなる。
【0048】
以上の様なフィードバック制御を繰り返し行うことにより、連系点11での直流流出量はゼロに近づき、定常状態ではゼロ付近で振動する(略ゼロとなる)。
【0049】
かかる太陽光発電システムにおいては、保護装置13には、連系点11での直流流出量がゼロに向うように複数の分散電源6に含まれる各インバータ部3に対して所定の制御操作量を送信する機能を有してなる第1通信装置14を設けるとともに、各インバータ部3には、第1通信装置14からの制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置15を設け、制御操作量を用いて、連系点11での直流流出量がゼロに向うようなフィードバック電流制御を行うようにしたので、システムを効率的に運用することができる。
【0050】
なお、第3実施形態においては、図6に示すように、連系点11での直流流出量は略ゼロとなるような実施形態を例示しているが、勿論、連系点11での直流流出量が完全にゼロとなるようなフィードバック制御を行った実施形態であってもよい。
【0051】
次に、第3実施形態において直流流出保護部9に後述するような機能を付加した実施形態を、本発明の第4実施形態として図7に基づいて説明する。なお、第3実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は省略する。図7は、本発明の第4実施形態に係る連系点11での直流流出量の推移を示す説明図である。
【0052】
第4実施形態においては、直流流出保護部9は、インバータ部3への制御操作量、つまり、制御対象とするインバータ部3の数や、第3実施形態で示したシフト変化量△Ishiftや、インバータ部3の数とシフト変化量△Ishiftの両方を可変とすることができる機能を有してなる。
【0053】
例えば、連系点11での直流流出量が少なく、略ゼロである状態においては、直流流出保護部9は、制御対象とするインバータ部3を1台のみとし、その他のインバータ部3に送信するシフト量Ishiftを固定とすることで、連系点11での直流流出量の変化量を微小値とすることができる。
【0054】
また、例えば、連系点11での直流流出量が多い場合や急激な変化が発生した場合には、直流流出保護部9は、第1通信装置14を介して複数台のインバータ部3に対して同時にシフト変化量△Ishiftを変化させることにより、瞬時に連系点11での直流流出量をゼロ付近に制御することができる。
【0055】
例えば、図7には、連系点11での直流流出量の絶対値が大きく、複数台のインバータ部3に対して同時にシフト変化量△Ishiftを変化させたときの、連系点11での直流流出量の推移を示している。
【0056】
初期状態では、直流流出保護部9が検出する連系点11での直流流出量の絶対値が大きいため、第1通信装置14を介して各直交変換部7に送信するシフト量Ishift中のシフト変化量△Ishiftの変化も大きくすることで、連系点11での直流流出量の変化幅も大きくしている。
【0057】
連系点11での直流流出量がゼロ付近になってくると、各直交変換部7に送信するシフト量Ishift中のシフト変化量△Ishiftの変化幅も小さくし、連系点11での直流流出量の変化幅も小さくしている。
【0058】
かかる太陽光発電システムにおいては、直流流出保護部9が検出する連系点11での直流流出量の絶対値の大小により、直流流出保護部9からインバータ部3への制御操作量を可変とすることで制御性能を向上させることができる。
【0059】
次に、第3実施形態において第1通信装置14及び第2通信装置15を双方向通信が可能であり、現在発電中のインバータ部3を特定するようにした実施形態を、本発明の第5実施形態として図8に基づいて説明する。なお、第3実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部分の説明は省略する。図8は、本発明の第5実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【0060】
第5実施形態においては、第1通信装置14及び第2通信装置15は、ともに双方向通信が可能である。
【0061】
第1通信装置14は、各インバータ部3に設けた第2通信装置15に対して現在の運転状態(発電中・待機中等)を確認するための運転状態要求命令を送信する機能を有してなる。また、第2通信装置15は、運転状態要求命令を受信して各インバータ部3の現在の運転状態を第1通信装置14に送信する機能を有してなる。
【0062】
保護装置13の直流流出保護部9は、各インバータ部3から現在の運転状態要求命令の内容から、現在何台のインバータ部3が発電中であるのかを把握し、現在発電中であるインバータ部3のみに制御操作量である[数2]で求めるような新しいシフト量を与える機能を有してなる。なお、第5実施形態においては、現在発電中のインバータ部3は、例えば、インバータ部3a〜3cの3台であり、制御操作量は、シフト量Ishift1〜Ishift3である。
【0063】
【数2】
Figure 0004941951
【0064】
直流流出保護部9は、[数2]のように、現在発電中のインバータ部3a〜3cに送信するシフト量Ishift1〜Ishift3中のシフト変化量△Ishift1〜△Ishift3の総和Isenseが、検出した連系点11での直流流出量の絶対値と一致するように各インバータ部3a〜3cのシフト変化量△Ishift1〜△Ishift3を任意に選んで制御演算を行い、インバータ部3a〜3cに、各新しいシフト量Ishift1〜Ishift3を送信する。
【0065】
なお、各インバータ部3a〜3cのシフト変化量△Ishift1〜△Ishift3、の選定は、例えば、現在発電中のインバータ部3の数でIsenseを等分したり、発電量に応じてIsenseを分配する等といった任意の方法を挙げることができる。
【0066】
このため、上記のような1度の制御演算を行うことで、連系点11での直流流出量をゼロとすることができる。
【0067】
かかる太陽光発電システムにおいては、連系点11での現在の直流流出量をゼロとするために必要な制御操作量を、現在発電中の各インバータ部3a〜3cにのみ与えることで、1回の制御演算で連系点11での現在の直流流出量をゼロとすることができ、システムを効率的に運用することができる。
【0068】
【発明の効果】
上記のように請求項1に記載の太陽光発電システムにあっては、 直流流出保護部を各インバータ部に設けず、連系点に設けた保護装置に直流流出保護部を1つ設けるようにするので、低コストな太陽光発電システムを提供することができた。また、各分散電源毎の直流流出量を検出するのではなく、1つの直流流出保護部にて、連系点での直流流出量を検出することで、システムを効率的に運用することができる太陽光発電システムを提供することができた。又、保護装置には、連系点での直流流出量がゼロに向うように複数の分散電源に含まれる各インバータ部に対して所定の制御操作量を送信する機能を有してなる第1通信装置を設けるとともに、各インバータ部には、第1通信装置からの制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置を設け、制御操作量を用いて、連系点での直流流出量がゼロに向うようにフィードバック電流制御を行うようにしたので、システムを効率的に運用することができるという効果を奏する。
【0070】
また、請求項2に記載の太陽光発電システムにあっては、請求項1に記載の発明において、直流流出保護部が検出する連系点での直流流出量の絶対値に応じて、直流流出保護部からインバータ部への制御操作量を可変とすることで制御性能を向上させることができるという効果を奏する。
【0071】
また、請求項3に記載の太陽光発電システムにあっては、請求項1又は請求項2に記載の発明において、連系点での現在の直流流出量をゼロとするために必要な制御操作量を、現在発電中の各インバータ部にのみ与えるという制御演算を行うことで、1回の制御演算で連系点での現在の直流流出量をゼロとすることができるため、システムを効率的に運用することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る連系点での直流流出量を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る制御操作量の流れを示す説明図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る連系点での直流流出量の推移を示す説明図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る連系点での直流流出量の推移を示す説明図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図9】従来例に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図である。
【図10】従来例に係る直流成分の逆潮流の発生原理を示す説明図である。
【符号の説明】
1 太陽電池
2 直流電力線
3 インバータ
4 交流電力線
5 商用電源
6 分散電源
7 直交変換部
8 系統連系保護部
9 直流流出保護部
10、12 解列器
11 連系点
13 保護装置
14、15 通信装置
16 通信線

Claims (3)

  1. 太陽電池と該太陽電池からの直流出力を交流出力に変換するインバータ部とを含み前記太陽電池と前記インバータ部を接続してなる分散電源を、複数個並列に接続するように備えてなる太陽光発電システムにおいて、
    各分散電源と商用電源との接続点であり、前記各分散電源からの出力の総和が流れる連系点に、該連系点での直流流出量を検出するとともに、前記連系点での直流流出量の絶対値が所定の検出レベル以上になれば前記分散電源と前記商用電源とを解列する機能を有してなる保護装置を設け、
    前記保護装置には、前記連系点での直流流出量が略ゼロ又はゼロになるように複数の分散電源に含まれる各インバータ部に対して所定の制御操作量を送信する機能を有してなる第1通信装置を設けるとともに、前記各インバータ部には、前記第1通信装置からの前記制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置を設け、前記制御操作量を用いて、前記連系点での直流流出量が略ゼロ又はゼロになるようにフィードバック電流制御を行うことを特徴とする太陽光発電システム。
  2. 前記保護装置は、前記連系点での直流流出量の絶対値に応じて、前記保護装置から前記各インバータ部へ送信する前記制御操作量を可変とする機能を有してなる請求項1に記載の太陽光発電システム。
  3. 前記第1通信装置及び前記第2通信装置は、ともに双方向通信が可能であり、前記第1通信装置は、複数の前記インバータ部に設けた前記第2通信装置に対して現在の運転状態を確認するための運転状態要求命令を送信する機能を有してなり、
    前記第2通信装置は、前記運転状態要求命令を受信して前記各インバータ部の現在の運転状態を前記第1通信装置に送信する機能を有してなり、前記保護装置にて、前記各インバータ部の現在の運転状態から、現在発電中であるインバータ部のみに前記制御操作量を与えるようにした請求項1又は2に記載の太陽光発電システム。
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