JP2003061364A - 太陽光発電システム - Google Patents

太陽光発電システム

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JP2003061364A
JP2003061364A JP2001242576A JP2001242576A JP2003061364A JP 2003061364 A JP2003061364 A JP 2003061364A JP 2001242576 A JP2001242576 A JP 2001242576A JP 2001242576 A JP2001242576 A JP 2001242576A JP 2003061364 A JP2003061364 A JP 2003061364A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで、効率的に運用することができる
太陽光発電システムを提供する。 【解決手段】 太陽電池1と該太陽電池1からの直流出
力を交流出力に変換するインバータ部3とを含み前記太
陽電池1と前記インバータ部3を接続してなる分散電源
6を、複数個並列に接続するように備えてなる太陽光発
電システムにおいて、各分散電源6と商用電源5との接
続点であり、前記各分散電源6からの出力の総和が流れ
る連系点11に、該連系点11での直流流出量を検出す
るとともに、前記連系点11での直流流出量の絶対値が
所定の検出レベル以上になれば前記分散電源6と前記商
用電源5とを解列する機能を有してなる保護装置13を
設け、前記商用電源5を前記所定の検出レベル以上の直
流出力の逆潮流から保護する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光発電システ
ムに関し、詳しくは、インバータ部の出力を制御するこ
とができる太陽光発電システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の太陽光発電システムとしては、例
えば、図9に示すように、電源である太陽電池1とイン
バータ部3とを直列に接続した分散電源6を、交流電力
線4を介して複数個並列に接続するように備えてなるも
のを挙げることができる。なお、この太陽光発電システ
ムを構成する複数個の分散電源6は、商用電源5と接続
されている。
【0003】ここで、図9に示すように、複数の分散電
源6を区別するために、左から順に分散電源6a、分散
電源6b、分散電源6cとする。なお、分散電源6aを
構成するものにはaを、分散電源6bを構成するものに
はbを、分散電源6cを構成するものにはcを、以下同
様に小文字を付すこととする。
【0004】なお、太陽電池1からの直流電力は、直流
電力線2を介してインバータ部3に供給され、インバー
タ部3は、太陽電池1からの直流電力を交流電力に変換
する直交変換部7と、商用電源5の周波数変動や電圧変
動或は停電等を検出してインバータ部3と商用電源5と
を解列する系統連系保護部8と、出力する交流電流中に
含まれる直流成分を検出し、その直流成分の絶対値が予
め定めた所定の検出レベル以上であれば商用電源5を保
護するためにインバータ部3と商用電源5を解列する直
流流出保護部9を有してなる。
【0005】また、直交変換部7は、太陽電池1から直
流電力を供給されるとともに、商用電源5に対して交流
電流出力の逆潮流を行うが、この際、所望の交流電流出
力に加え、直流成分も商用電源5に対して逆潮流する。
解列器10は、系統連系保護部8と、直流流出保護部9
からの命令を受けて、インバータ部3と商用電源5とを
解列させる。
【0006】以下に、直交変換部7からの直流成分の逆
潮流の発生原理を図10を用いて説明する。通常、直交
変換部7は、ICを用い、出力電流を検出する機能を有
してなる電流検出回路部71と、後述のように指令電流
から出力電流を出力する電流制御部72とを備えてな
り、商用電源5に所望の交流電流を出力する。
【0007】電流検出回路部71中に使用するICのオ
フセット及び温度ドリフト等の影響により、指令電流に
対する出力電流には直流成分が発生する。
【0008】従って、電流制御部72にて、電流検出回
路部71からの検出電流と、指令電流とを逐次比較する
ようなフィードバック制御を行う場合には、商用電源5
への交流電流出力に直流成分が発生することになる。
【0009】ここで、柱上トランス(図示せず)等に影
響を与えないように、商用電源5への直流電流の逆潮流
の絶対値は、所定の検出レベル以上にならないようして
いる。
【0010】このため、直流流出保護部9は、低オフセ
ット及び低温度ドリフトであるような高精度のICを用
い直流流出保護のため直流成分を検出する直流用電流検
出回路部(図示せず)を備えてなり、直流用電流検出回
路部にて商用電源5へ逆潮流する直流電流の絶対値が所
定の検出レベル以上であることを検出した場合には、所
定の検出レベル以上の直流電流が商用電源5に逆潮流し
ないように、解列器10によりインバータ部3と商用電
源5とを解列させるようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な太陽光発電システムにおいては、直流流出保護部が各
インバータ部に設置されており、各直流流出保護部に対
して低オフセット及び低温度ドリフトであるような高精
度のICを用いた直流用電流検出回路部を使用する必要
があるので、システムとしてコスト増になるという問題
点があった。
【0012】本発明は上記問題点を改善するためになさ
れたものであり、低コストで、効率的に運用することが
できる太陽光発電システムを提供することを目的とする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の太陽光
発電システムは、太陽電池1と該太陽電池1からの直流
出力を交流出力に変換するインバータ部3とを含み前記
太陽電池1と前記インバータ部3を接続してなる分散電
源6を、複数個並列に接続するように備えてなる太陽光
発電システムにおいて、各分散電源6と商用電源5との
接続点であり、前記各分散電源6からの出力の総和が流
れる連系点11に、該連系点11での直流流出量を検出
するとともに、前記連系点11での直流流出量の絶対値
が所定の検出レベル以上になれば前記分散電源6と前記
商用電源5とを解列する機能を有してなる保護装置13
を設け、前記商用電源5を前記所定の検出レベル以上の
直流出力の逆潮流から保護するようにしたことを特徴と
するものである。
【0014】また、請求項2に記載の太陽光発電システ
ムは、請求項1に記載の発明において、前記保護装置1
3には、前記連系点11での直流流出量が略ゼロ又はゼ
ロになるように複数の分散電源6に含まれる各インバー
タ部3に対して所定の制御操作量を送信する機能を有し
てなる第1通信装置14を設けるとともに、前記各イン
バータ部3には、前記第1通信装置14からの前記制御
操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置15を
設け、前記制御操作量を用いて、前記連系点11での直
流流出量が略ゼロ又はゼロになるようにフィードバック
電流制御を行うようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0015】また、請求項3に記載の太陽光発電システ
ムは、請求項2に記載の発明において、前記保護装置1
3は、前記連系点11での直流流出量の絶対値に応じ
て、前記保護装置13から前記各インバータ部3へ送信
する前記制御操作量を可変とする機能を有してなること
を特徴とするものである。
【0016】また、請求項4に記載の太陽光発電システ
ムは、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前
記第1通信装置14及び前記第2通信装置15は、とも
に双方向通信が可能であり、前記第1通信装置14は、
複数の前記インバータ部3に設けた前記第2通信装置1
5に対して現在の運転状態を確認するための運転状態要
求命令を送信する機能を有してなり、前記第2通信装置
15は、前記運転状態要求命令を受信して前記各インバ
ータ部3の現在の運転状態を前記第1通信装置14に送
信する機能を有してなり、前記保護装置13にて、前記
各インバータ部3の現在の運転状態から、現在発電中で
あるインバータ部3のみに前記制御操作量を与えるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0017】ここで、上記の所定の検出レベルとは、予
め定められた値であり、商用電源5への直流電流の逆潮
流で柱上トランス等に影響を与えないようなレベルであ
る。
【0018】また、運転状態とは、各インバータ部3の
発電中や待機中等といった状態である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1及び
図2に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形
態に係る太陽光発電システムの構成を示すブロック図で
あり、図2は、連系点11での直流流出量を示す説明図
である。なお、本発明の前提部分である基本的構成は、
従来の技術の欄において前述しているため、同一箇所に
は同一符号を付して、共通部分の説明は省略する。
【0020】図1に示すように、第1実施形態における
太陽光発電システムは、図9に示した従来の太陽光発電
システムにおいて、インバータ部3には 直流流出保護
部9を設けない構成である。
【0021】並列接続される個々の分散電源6からの出
力である出力電流の総和が流れる点、つまり、個々の分
散電源6と商用電源5との接続点である連系点11に、
商用電源5への直流出力を検出する、つまり、並列に接
続される各分散電源6の直流流出量の総和を監視する機
能を有してなる直流流出保護部9と、連系点11での直
流流出量の絶対値が予め定めた所定の検出レベル以上に
なれば分散電源6と商用電源5とを解列する機能を有し
てなる第2解列器12とを備えてなる保護装置13を設
けるようにした構成である。
【0022】なお、各分散電源6間を接続する交流電力
線4の線長は、商用電源5と各分散電源6との線長に比
べて通常短いため、並列接続される個々の分散電源6か
らの出力である出力電流の総和が流れる点が、商用電源
5と太陽光発電システムの連系点11となるので、直流
流出保護部9による商用電源5の保護は連系点11で行
うことができる。
【0023】ここで、各分散電源6を区別するために従
来の技術と同様に、図1に示すように、左から順に分散
電源6a、分散電源6b、分散電源6cとする。また、
分散電源6aを構成するものにはaを、分散電源6bを
構成するものにはbを、分散電源6cを構成するものに
はcを付すこととする。つまり、例えば、分散電源6a
は、太陽電池1aと、直交変換部7aと、系統連系保護
部8a、解列器10aとを有して構成されている。
【0024】以下に、連系点11での直流流出量の算出
方法と、直流流出保護部9の動作説明を図2を用いて説
明する。
【0025】直流流出保護部9は、各分散電源6a〜6
cからの各直流流出量の正負及び各絶対値を認識するこ
とはできないが、分散電源6a〜6cからの直流流出量
を各々S6a〜S6cとしたとき、連系点11での直流
流出量を、分散電源6a〜6cからの各直流流出量S6
a〜S6cの総和として求める機能を有してなる。
【0026】また、直流流出保護部9は、各分散電源6
a〜6cからの直流流出量S6a〜S6cの各絶対値が
所定の検出レベル以上であるか否かで第2解列器12を
操作するのではなく、連系点11での直流流出量の絶対
値、つまり直流流出量S6a〜S6cの総和の絶対値が
予め定めた所定の検出レベル以上になれば、分散電源6
と商用電源5とを第2解列器12を操作して解列して、
商用電源5に所定の検出レベル以上の直流電流が逆潮流
しないようにする機能を有してなる。
【0027】第1実施形態においては、所定の検出レベ
ルは、図2に示すように、絶対値がP(A)(P>0)
であり、このP(A)、は商用電源5への直流電流の逆
潮流で柱上トランス(図示せず)等に影響を与えないよ
うなレベルである。
【0028】なお、直流流出保護部9は前述したよう
に、各分散電源6a〜6cからの各直流流出量の正負及
び各絶対値をの各々を認識することはできないが、例え
ば、図2に示すように、分散電源6aからの直流流出量
S6aの絶対値が予め定めた所定の検出レベル以上であ
る場合であり、他の分散電源6b、6c各々からの直流
流出量S6b、S6cの絶対値が所定の検出レベル以下
であり場合でも、連系点11での直流流出量の絶対値が
所定の検出レベル以上でなければ、直流流出保護部9は
分散電源6と商用電源5とを解列させることはない。
【0029】かかる太陽光発電システムにおいては、直
流流出保護部9を各インバータ部3に設けず、連系点1
1に設けた保護装置13に直流流出保護部9を1つ設け
るようにするので、低コストなシステムを実現すること
ができる。また、各分散電源6毎の直流流出量を検出す
るのではなく、1つの直流流出保護部9にて、連系点1
1での直流流出量を検出することで、システムを効率的
に運用することができる。
【0030】なお、以下の第2実施形態乃至第5実施形
態において、第1実施形態と同様に、各分散電源6を区
別するために、左から順に分散電源6a、分散電源6
b、分散電源6cとし、分散電源6aを構成するものに
はaを、分散電源6bを構成するものにはbを、分散電
源6cを構成するものにはcを付すこととする。
【0031】次に、第1実施形態においてインバータ部
3に系統連系保護部8及び解列器10を設けない構成の
実施形態を、本発明の第2実施形態として図3に基づい
て説明する。なお、第1実施形態との同一箇所には同一
符号を付して、共通部分の説明は省略する。図3は、本
発明の第2実施形態に係る太陽光発電システムの構成を
示すブロック図である。
【0032】第2実施形態における太陽光発電システム
は、図3に示すように、第1実施形態におけるインバー
タ部3から系統連系保護部8及び解列器10を取り除
き、替えて、保護装置13に系統連系保護部8及び第2
解列器12を設けたような構成である。
【0033】なお、第2解列器12は、系統連系保護部
8と、直流流出保護部9からの操作を受けて動作する。
【0034】かかる太陽光発電システムにおいては、系
統連系保護部8と直流流出保護部9と解列器10を各イ
ンバータ部3に設けないので、低コストなシステムを実
現することができる。
【0035】次に、第1実施形態において保護装置13
及びインバータ部3にそれぞれ第1通信装置14、第2
通信装置15を設けた実施形態を、本発明の第3実施形
態として図4乃至図6に基づいて説明する。なお、第1
実施形態との同一箇所には同一符号を付して、共通部分
の説明は省略する。図4は、本発明の第3実施形態に係
る太陽光発電システムの構成を示すブロック図であり、
図6は、連系点11での直流流出量の推移を示す説明図
である。
【0036】第3実施形態においては、図4に示すよう
に、第1実施形態において、保護装置13には、連系点
11での直流流出量がゼロに向うように複数の分散電源
6を構成する各インバータ部3の直交変換部7に対して
所定の制御操作量を送信する機能を有してなる第1通信
装置14を設ける。
【0037】また、各インバータ部3には、第1通信装
置14からの制御操作量を受信する機能を有してなる第
2通信装置15を設ける。なお、第1通信装置14及び
第2通信装置15は、通信線16により直交変換部7と
接続されるものである。
【0038】ここで、第3実施形態においては、所定の
制御操作量とは、後述するシフト量Ishiftであ
る。
【0039】以下に、連系点11での直流流出量の制御
方法を図5及び図6に基づいて説明する。まず、直流流
出保護部9は、連系点11での直流流出量を直流用電流
検出回路部(図示せず)で検出し、連系点11での直流
流出量の正負に従い、各インバータ部3に送信する制御
操作量であるシフト量Ishiftを[数1]から求め
る。
【0040】
【数1】
【0041】ここで、Ishiftは、各インバータ部
3に送信する新しいシフト量であり、Ishift’
は、インバータ部3に送信している現在のシフト量であ
り、△Ishiftは、インバータ部3のシフト量の変
化量である。
【0042】次に、直流流出保護部9は、求めたシフト
量Ishiftを、第1通信装置14を用いて各第2通
信装置15に送信することで、第1通信装置14から各
直交変換部7にシフト量Ishiftを通知する。
【0043】そして、各インバータ部3の直交変換部7
は、直流流出保護部9からのシフト量Ishiftを得
て、連系点11での直流流出量がゼロに向うようにする
後述のフィードバック制御演算を行う。
【0044】そして、各直交変換部7では、交流電流指
令値と、通知されたシフト量Ishiftとの和を指令
電流として電流制御を行う。
【0045】直流流出保護部9から各インバータ部3に
通知されたシフト量Ishiftの総和が、各直交変換
部7の電流検出回路部71等で発生するオフセットの総
和と同量であった場合、オフセットの総和分をキャンセ
ルし、出力電流の直流成分をゼロとすることができる。
【0046】例えば、図6に示すように、連系点11で
の直流流出量が負の値であるとき、直流流出保護部9は
[数1]に従い、正のシフト変化量△IshiftをI
shift’に加えたシフト量Ishiftを指令値と
して各直交変換部7に与える。
【0047】この結果、連系点11での直流流出量は、
1回のフィードバック制御でフィードバック制御前と比
較して、正の値の方向に推移することとなる。
【0048】以上の様なフィードバック制御を繰り返し
行うことにより、連系点11での直流流出量はゼロに近
づき、定常状態ではゼロ付近で振動する(略ゼロとな
る)。
【0049】かかる太陽光発電システムにおいては、保
護装置13には、連系点11での直流流出量がゼロに向
うように複数の分散電源6に含まれる各インバータ部3
に対して所定の制御操作量を送信する機能を有してなる
第1通信装置14を設けるとともに、各インバータ部3
には、第1通信装置14からの制御操作量を受信する機
能を有してなる第2通信装置15を設け、制御操作量を
用いて、連系点11での直流流出量がゼロに向うような
フィードバック電流制御を行うようにしたので、システ
ムを効率的に運用することができる。
【0050】なお、第3実施形態においては、図6に示
すように、連系点11での直流流出量は略ゼロとなるよ
うな実施形態を例示しているが、勿論、連系点11での
直流流出量が完全にゼロとなるようなフィードバック制
御を行った実施形態であってもよい。
【0051】次に、第3実施形態において直流流出保護
部9に後述するような機能を付加した実施形態を、本発
明の第4実施形態として図7に基づいて説明する。な
お、第3実施形態との同一箇所には同一符号を付して、
共通部分の説明は省略する。図7は、本発明の第4実施
形態に係る連系点11での直流流出量の推移を示す説明
図である。
【0052】第4実施形態においては、直流流出保護部
9は、インバータ部3への制御操作量、つまり、制御対
象とするインバータ部3の数や、第3実施形態で示した
シフト変化量△Ishiftや、インバータ部3の数と
シフト変化量△Ishiftの両方を可変とすることが
できる機能を有してなる。
【0053】例えば、連系点11での直流流出量が少な
く、略ゼロである状態においては、直流流出保護部9
は、制御対象とするインバータ部3を1台のみとし、そ
の他のインバータ部3に送信するシフト量Ishift
を固定とすることで、連系点11での直流流出量の変化
量を微小値とすることができる。
【0054】また、例えば、連系点11での直流流出量
が多い場合や急激な変化が発生した場合には、直流流出
保護部9は、第1通信装置14を介して複数台のインバ
ータ部3に対して同時にシフト変化量△Ishiftを
変化させることにより、瞬時に連系点11での直流流出
量をゼロ付近に制御することができる。
【0055】例えば、図7には、連系点11での直流流
出量の絶対値が大きく、複数台のインバータ部3に対し
て同時にシフト変化量△Ishiftを変化させたとき
の、連系点11での直流流出量の推移を示している。
【0056】初期状態では、直流流出保護部9が検出す
る連系点11での直流流出量の絶対値が大きいため、第
1通信装置14を介して各直交変換部7に送信するシフ
ト量Ishift中のシフト変化量△Ishiftの変
化も大きくすることで、連系点11での直流流出量の変
化幅も大きくしている。
【0057】連系点11での直流流出量がゼロ付近にな
ってくると、各直交変換部7に送信するシフト量Ish
ift中のシフト変化量△Ishiftの変化幅も小さ
くし、連系点11での直流流出量の変化幅も小さくして
いる。
【0058】かかる太陽光発電システムにおいては、直
流流出保護部9が検出する連系点11での直流流出量の
絶対値の大小により、直流流出保護部9からインバータ
部3への制御操作量を可変とすることで制御性能を向上
させることができる。
【0059】次に、第3実施形態において第1通信装置
14及び第2通信装置15を双方向通信が可能であり、
現在発電中のインバータ部3を特定するようにした実施
形態を、本発明の第5実施形態として図8に基づいて説
明する。なお、第3実施形態との同一箇所には同一符号
を付して、共通部分の説明は省略する。図8は、本発明
の第5実施形態に係る太陽光発電システムの構成を示す
ブロック図である。
【0060】第5実施形態においては、第1通信装置1
4及び第2通信装置15は、ともに双方向通信が可能で
ある。
【0061】第1通信装置14は、各インバータ部3に
設けた第2通信装置15に対して現在の運転状態(発電
中・待機中等)を確認するための運転状態要求命令を送
信する機能を有してなる。また、第2通信装置15は、
運転状態要求命令を受信して各インバータ部3の現在の
運転状態を第1通信装置14に送信する機能を有してな
る。
【0062】保護装置13の直流流出保護部9は、各イ
ンバータ部3から現在の運転状態要求命令の内容から、
現在何台のインバータ部3が発電中であるのかを把握
し、現在発電中であるインバータ部3のみに制御操作量
である[数2]で求めるような新しいシフト量を与える
機能を有してなる。なお、第5実施形態においては、現
在発電中のインバータ部3は、例えば、インバータ部3
a〜3cの3台であり、制御操作量は、シフト量Ish
ift1〜Ishift3である。
【0063】
【数2】
【0064】直流流出保護部9は、[数2]のように、
現在発電中のインバータ部3a〜3cに送信するシフト
量Ishift1〜Ishift3中のシフト変化量△
Ishift1〜△Ishift3の総和Isense
が、検出した連系点11での直流流出量の絶対値と一致
するように各インバータ部3a〜3cのシフト変化量△
Ishift1〜△Ishift3を任意に選んで制御
演算を行い、インバータ部3a〜3cに、各新しいシフ
ト量Ishift1〜Ishift3を送信する。
【0065】なお、各インバータ部3a〜3cのシフト
変化量△Ishift1〜△Ishift3、の選定
は、例えば、現在発電中のインバータ部3の数でIse
nseを等分したり、発電量に応じてIsenseを分
配する等といった任意の方法を挙げることができる。
【0066】このため、上記のような1度の制御演算を
行うことで、連系点11での直流流出量をゼロとするこ
とができる。
【0067】かかる太陽光発電システムにおいては、連
系点11での現在の直流流出量をゼロとするために必要
な制御操作量を、現在発電中の各インバータ部3a〜3
cにのみ与えることで、1回の制御演算で連系点11で
の現在の直流流出量をゼロとすることができ、システム
を効率的に運用することができる。
【0068】
【発明の効果】上記のように請求項1に記載の太陽光発
電システムにあっては、 直流流出保護部を各インバー
タ部に設けず、連系点に設けた保護装置に直流流出保護
部を1つ設けるようにするので、低コストな太陽光発電
システムを提供することができた。また、各分散電源毎
の直流流出量を検出するのではなく、1つの直流流出保
護部にて、連系点での直流流出量を検出することで、シ
ステムを効率的に運用することができる太陽光発電シス
テムを提供することができた。
【0069】また、請求項2に記載の太陽光発電システ
ムにあっては、請求項1に記載の発明において、保護装
置には、連系点での直流流出量がゼロに向うように複数
の分散電源に含まれる各インバータ部に対して所定の制
御操作量を送信する機能を有してなる第1通信装置を設
けるとともに、各インバータ部には、第1通信装置から
の制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置
を設け、制御操作量を用いて、連系点での直流流出量が
ゼロに向うようにフィードバック電流制御を行うように
したので、システムを効率的に運用することができると
いう効果を奏する。
【0070】また、請求項3に記載の太陽光発電システ
ムにあっては、請求項2に記載の発明において、直流流
出保護部が検出する連系点での直流流出量の絶対値に応
じて、直流流出保護部からインバータ部への制御操作量
を可変とすることで制御性能を向上させることができる
という効果を奏する。
【0071】また、請求項4に記載の太陽光発電システ
ムにあっては、請求項2又は請求項3に記載の発明にお
いて、連系点での現在の直流流出量をゼロとするために
必要な制御操作量を、現在発電中の各インバータ部にの
み与えるという制御演算を行うことで、1回の制御演算
で連系点での現在の直流流出量をゼロとすることができ
るため、システムを効率的に運用することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る太陽光発電システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る連系点での直流流
出量を示す説明図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る太陽光発電システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る太陽光発電システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る制御操作量の流れ
を示す説明図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る連系点での直流流
出量の推移を示す説明図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る連系点での直流流
出量の推移を示す説明図である。
【図8】本発明の第5実施形態に係る太陽光発電システ
ムの構成を示すブロック図である。
【図9】従来例に係る太陽光発電システムの構成を示す
ブロック図である。
【図10】従来例に係る直流成分の逆潮流の発生原理を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 太陽電池 2 直流電力線 3 インバータ 4 交流電力線 5 商用電源 6 分散電源 7 直交変換部 8 系統連系保護部 9 直流流出保護部 10、12 解列器 11 連系点 13 保護装置 14、15 通信装置 16 通信線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 信一郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 後藤 潔 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5G066 HA13 HB06 5H007 BB07 CC05 DA05 DC02 FA14 FA19 GA09 5H420 CC03 DD03 EA37 EA48 EB39 FF04 FF05 FF25 LL04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽電池と該太陽電池からの直流出力を
    交流出力に変換するインバータ部とを含み前記太陽電池
    と前記インバータ部を接続してなる分散電源を、複数個
    並列に接続するように備えてなる太陽光発電システムに
    おいて、 各分散電源と商用電源との接続点であり、前記各分散電
    源からの出力の総和が流れる連系点に、該連系点での直
    流流出量を検出するとともに、前記連系点での直流流出
    量の絶対値が所定の検出レベル以上になれば前記分散電
    源と前記商用電源とを解列する機能を有してなる保護装
    置を設け、 前記商用電源を前記所定の検出レベル以上の直流出力の
    逆潮流から保護するようにしたことを特徴とする太陽光
    発電システム。
  2. 【請求項2】 前記保護装置には、前記連系点での直流
    流出量が略ゼロ又はゼロになるように複数の分散電源に
    含まれる各インバータ部に対して所定の制御操作量を送
    信する機能を有してなる第1通信装置を設けるととも
    に、 前記各インバータ部には、前記第1通信装置からの前記
    制御操作量を受信する機能を有してなる第2通信装置を
    設け、 前記制御操作量を用いて、前記連系点での直流流出量が
    略ゼロ又はゼロになるようにフィードバック電流制御を
    行うようにした請求項1に記載の太陽光発電システム。
  3. 【請求項3】 前記保護装置は、前記連系点での直流流
    出量の絶対値に応じて、前記保護装置から前記各インバ
    ータ部へ送信する前記制御操作量を可変とする機能を有
    してなる請求項2に記載の太陽光発電システム。
  4. 【請求項4】 前記第1通信装置及び前記第2通信装置
    は、ともに双方向通信が可能であり、前記第1通信装置
    は、複数の前記インバータ部に設けた前記第2通信装置
    に対して現在の運転状態を確認するための運転状態要求
    命令を送信する機能を有してなり、 前記第2通信装置は、前記運転状態要求命令を受信して
    前記各インバータ部の現在の運転状態を前記第1通信装
    置に送信する機能を有してなり、 前記保護装置にて、前記各インバータ部の現在の運転状
    態から、現在発電中であるインバータ部のみに前記制御
    操作量を与えるようにした請求項2又は請求項3に記載
    の太陽光発電システム。
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