JP2019054641A - 電力変換装置 - Google Patents

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慧 関口
匠太 田代
Shota Tashiro
匠太 田代
崇裕 石黒
Takahiro Ishiguro
崇裕 石黒
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Abstract

【課題】直流事故発生時には直流電圧指令値の制約を解除して直流電圧出力を低下させることにより、事故除去及び高速な運転再開が可能である、信頼性及び経済性に優れた電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置3A、3Bには、検知部4A、4Bと制御部5A、5Bが設置されている。検知部4A、4Bは、電力変換装置3A、3Bから直流電流値を入力し当該直流電流値に基づいて直流事故の発生を検知する。制御部5A、5Bは、検知部4A、4Bが直流事故の発生を検知すると、零ないし逆極性の直流電圧指令値を出力可能とする。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
近年、大電力を再生可能エネルギーで賄うために、洋上風力発電や、太陽光発電、太陽熱発電などの発電設備は、大規模化する傾向にある。例えば、風力発電機群が洋上の沖合に設置されたり、多数の太陽光発電装置が大陸内部の砂漠地帯に設置されたりしている。このような発電設備の設置場所は、電力の需要地である都市部からは遠く離れている。
したがって、発電設備から需要地までの長距離を、大電力で送電する必要がある。大電力の長距離送電に適したシステムとしては、設備コストが低く、送電損失が少ないといったメリットを持つ直流送電システムが提案されている。直流送電システムには、コンバータあるいはインバータとなる電力変換装置が設けられている。電力変換装置は、変圧器や交流電流遮断器を介して交流系統に接続されている。
電力変換装置としては、例えばモジュラーマルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter、以下、MMCと称する)の実用化が進められている。MMCは、正弦波に近い電圧波形を出力でき、コンバータ又はインバータのスイッチングに伴う高調波が交流系統に流出しない。
電力送電網を構築する場合、落雷などに起因した系統事故の影響を最小化する必要がある。三相交流による送電システムでは交流電流遮断器により、健全系統から事故発生点が切り離される。一般に、交流電流遮断器は機械接点から構成され、交流周波数50 Hzまたは60 Hzの半サイクルごとの電流零点で遮断する。一方、電流零点が存在しない直流電流の遮断に関しては、零点生成のための機構を工夫した直流遮断器が多数報告されている。
特開2014−112984号公報 特開2013−179781号公報
電力中央研究所、「フルブリッジセルを用いたモジュラーマルチレベル変換器による直流送電システムの制御保護方式-直流事故時の事故電流を抑制可能な制御方式の提案-」、2014年研究報告R11021
直流送電システムの直流系統に直流事故が発生して、必要な送電が長時間停止すると、連系している交流系統の周波数安定性に影響を与え、大規模停電につながる可能性がある。したがって、直流事故が発生しても、健全端の電力変換装置は潮流制御運転を継続するか、できるだけ高速に潮流制御運転を再開することが望まれている。
しかし、電流の減衰に数秒程度かかるMMCの交流側に配置した交流電流遮断器の低速な遮断動作では、高速な運転再開は難しい。また、直流遮断器を直流送電システムへ導入する場合、その零点生成機構のためにコスト高を招くおそれがある。さらに、直流事故検知のために、直流電圧の検出系などを設けることもコスト高につながる。そこで、交流電流遮断器や直流電流遮断器、直流電圧検出系を利用することなく、電力変換装置の制御によって事故除去を行い高速な運転再開を実現することが求められている。
本実施形態は、直流事故発生時には直流電圧指令値の制約を解除して直流電圧出力を低下させることにより、事故除去及び高速な運転再開が可能である、信頼性及び経済性に優れた電力変換装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本実施形態は、直流電流指令値を入力して直流電流値を出力する電力変換装置であって、次の構成要素(a)、(b)を備えている。
(a)前記直流電流値に基づいて直流事故の発生を検知する検知部。
(b)前記検知部が直流事故の発生を検知すると、零ないし逆極性の直流電圧指令値を出力可能とする制御部。
第1の実施形態を適用した直流送電システムのブロック図。 第1の実施形態の回路構成図。 第1の実施形態の一部の回路構成図。 第1の実施形態の一部の回路構成図。 第1の実施形態の一部の回路構成図。 第1の実施形態の一部の回路構成図。 第1の実施形態の波形図。 第1の実施形態の波形図。 第1の実施形態の波形図。 第2の実施形態の制御図。 第2の実施形の波形図。 第2の実施形態の波形図。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について、図1〜図9を参照して具体的に説明する。
(構成)
(構成の概要)
図1を用いて第1の実施形態を適用した直流送電システム10について説明する。図1は直流送電システム10のブロック図である。
図1に示すように、直流送電システム10は交流系統A、Bを連系させるシステムであり、直流系統Dを有している。交流系統A、Bと直流系統Dとの間には電力変換装置3A、3Bが接続されている。交流系統Aには交流電流遮断器1A及び変圧器2Aを介して、電力変換装置3Aが接続され、交流系統Bには交流電流遮断器1B及び変圧器2Bを介して、電力変換装置3Bが接続されている。
電力変換装置3A、3Bは直流電流指令値I*を入力して直流電流値Iを出力する。図1に示す符号のうち、Iaは電力変換装置3Aから流出する向きに流れる直流電流値、Ibは電力変換装置3Bから流出する向きに流れる直流電流値である。また、Va、Vbは電力変換装置3A、3Bの直流電圧値、Vfは直流系統Dにて直流事故Eが発生した時の事故点電圧値である。
電力変換装置3A、3Bには検知部4A、4B及び制御部5A、5Bが設置されている。検知部4A、4Bは、電力変換装置3A、3Bから入力する直流電流値Iに基づいて直流事故の発生を検知する。制御部5A、5Bは、検知部4A、4Bが直流事故Eの発生を検知すると、零ないし逆極性の直流電圧指令値V*を電力変換装置3A、3Bに出力する可能とする。
電力変換装置3A、3Bのうち、一方が直流系統Dの直流電圧を制御する直流電圧制御端の状態となり、他方が直流系統Dの直流電流を制御する直流電流制御端の状態となる。以下の説明では、電力変換装置3Aを直流電圧制御端、電力変換装置3Bを直流電流制御端とする。
(電力変換装置)
電力変換装置3A、3BにはフルブリッジMMCが適用されている。フルブリッジMMCについて図2及び図3を用いて説明する。図2はフルブリッジMMCの回路構成図、図3はフルブリッジMMCの基本単位であるブリッジセルの回路構成図である。
図2に示すように、フルブリッジMMCには、正側アーム31及び負側アーム32が設けられている。正側アーム31と負側アーム32には各々、短絡電流抑制のためのリアクトル33、34が接続されている。リアクトル33、34は互いに接続されている。リアクトル33、34を介して接続される側のアーム31、32の一方の端子は三相の端子R、S、Tとなる。そのため、正側アーム31及び負側アーム32は3個づつ、合計6個のアームとなる。
正側アーム31及び負側アーム32の一方の端子R、S、Tは交流系統A、B側に接続される。正側アーム31及び負側アーム32の他方の端子は、三相で接続することにより2端子の端子P、Nとなり、端子P、Nは直流側に接続される。アーム31、32は、ブリッジセル30を少なくとも2つ直列接続される。
図3に示すように、各ブリッジセル30は、4個のスイッチング素子36、4個のダイオード37およびコンデンサ38を有する。スイッチング素子36はIGBTなどの自己消弧能力を持つ素子であり、2個のスイッチング素子36が直列に接続される。各スイッチング素子36には、図示はしないが、オン・オフ切り替え用の制御信号を入力するための信号線が接続されている。
各ブリッジセル30は、4個のスイッチング素子36のスイッチング制御によって、出力端子に正負の電圧と零電圧を発生させる。ダイオード37は、各スイッチング素子36に逆並列に接続された整流素子である。コンデンサ38は、2組のスイッチング素子36からなる直列回路に並列に接続されており、コンデンサ電圧を検出する電圧検出器(図示せず)が設けられている。
(検知部)
図4を用いて検知部4A、4Bについて説明する。図4は検知部4A、4Bの回路構成図である。図4に示すように、検知部4A、4Bは、直流電流値I、変化率閾値(ΔI/Δt)_th、電流指令値I*、差分閾値(I−I*)_thという4つの信号を入力して、直流事故Eを検知する。
検知部4A、4Bは、直流事故Eを検知すると、直流事故時運転信号DC_FLTを制御部5A、5Bに出力する。変化率閾値(ΔI/Δt)_thにおいて、ΔI/Δtは単位時間あたりの電流変化率であり、ΔIは所定の時間Δtでの直流電流値Iの電流変化量である。また、差分閾値(I−I*)_thにおいて、I−I*は指令値差分であり、直流電流値Iと電流指令値I*との差分である。
検知部4A、4Bが入力する4つの信号のうちの1つ、直流電流値Iは、電力変換装置3A、3Bから入力する。検知部4A、4Bが入力する残り3つの信号、変化率閾値(ΔI/Δt)_th、電流指令値I*、差分閾値(I−I*)_thは外部から入力する。なお、直流電流値Iは、正側アーム31または負側アーム32の3相の合計値として演算できる(図5参照)。そのため、別途、直流電流検出系を追加して設ける必要が無い。
検知部4A、4Bが入力する信号のうち、変化率閾値(ΔI/Δt)_thと差分閾値(I−I*)_thは、電力変換装置3A、3Bから直流系統Dに流出する向きに流れる直流電流を検知する極性に予め設定されている。また、変化率閾値(ΔI/Δt)_thと差分閾値(I−I*)_thは、通常運転時の電流リプルやオーバーシュートによって誤検知しないレベルに設定される。
検知部4A、4Bは、比較器41、42、OR回路43、状態保持回路44、遅延回路45、演算回路47、減算器46、48から構成される。このうち、遅延回路45、減算器46及び演算回路47は所定の時間Δtでの直流電流値Iの変化率を演算する演算部である。
遅延回路45は、電力変換装置3A、3Bから直流電流値Iを入力して所定の時間Δtだけ遅れた直流電流値Iを求めて、これを減算器46に出力する。減算器46は、直流電流値Iと、遅延回路45から所定の時間Δtだけ遅れた直流電流値Iを入力して、所定の時間Δtでの直流電流値Iの電流変化量ΔIを演算し、比較器41に出力する。演算回路47は、外部から変化率閾値(ΔI/Δt)_thを入力して、所定の時間Δtでの電流変化量ΔIの閾値ΔI_thを比較器41に出力する。
減算器48は、直流電流値Iの出力値と直流電流指令値I*との差分を演算する演算部である。減算器48は、電力変換装置3A、3Bから直流電流値Iを、外部から電流指令値I*をそれぞれ入力して、指令値差分I−I*を比較器42に出力する。
比較器41、42は、上記の演算部である遅延回路45、演算回路47、減算器46、48の演算結果が予め設定された閾値を上回ることを判定する判定部である。比較器41は、減算器46から電流変化量ΔIを、演算回路47から電流変化量ΔIの閾値ΔI_thをそれぞれ入力して、所定の時間Δtでの電流変化量ΔIとその閾値ΔI_thを比較する。
比較部41は、電流変化率ΔI/Δtが変化率閾値(ΔI/Δt)_thを上回ったときに変化率検知信号DETECT_DTをOR回路43に出力する。比較器42は、減算器48にて求めた指令値差分I−I*と、外部から入力した差分閾値(I−I*)_thとを比較して、前者が後者を上回ったときに差分検知信号DETECT_DRをOR回路43に出力する。
OR回路43は、変化率検知信号DETECT_DTと差分検知信号DETECT_DRとを入力して、両者の論理和をとって直流事故時運転信号DC_FLTを有効にし、状態保持回路回路44に出力する。状態保持回路44では、OR回路43からの信号が有効になっている場合に、直流事故時運転信号DC_FLTの有効状態を保持する。また、状態保持回路44は、リセット信号RESETを、タイマーや保護リレー系からの指令として入力して、電力変換装置3A、3Bの再起動時に直流事故時運転信号DC_FLTの有効状態をリセットする。
(制御部)
図6を用いて制御部5A、5Bについて説明する。図6は、制御部5A、5Bの回路構成図である。制御部5A、5Bは、3つの信号を入力する。3つの入力信号とは、電力変換装置3A、3Bからの直流電流値Iと、検知部4A、4Bからの直流事故時運転信号DC_FLTと、外部からの直流系統電圧指令値Vgrid*である。また、制御部5A、5Bは、直流事故時に零ないし逆極性の直流電圧指令値V*を電力変換装置3A、3Bに出力可能とする。
制御部5A、5Bには、直流電流制御系であるゲイン増加部51と、電圧リミッタ52と、加算器53と、NOT回路54と、乗算器55と、が設けられている。直流事故Eが発生していない電力変換装置3A、3Bの通常運転時には、ゲイン増加部51は、乗算器55からの出力I*_INと直流電流値Iとを入力して、その差分に応じて直流電圧の操作量ΔV1を求め、これを電圧リミッタ52に出力する。ゲイン増加部51は、検知部4A、4Bが直流事故Eの発生を検知すると、直流電流値Iの制御ゲインを増加させる。
電圧リミッタ52は、入力した操作量ΔV1にリミッタ幅−ΔVl〜+ΔVuの幅で制限を施し、直流電圧の操作量ΔV2を出力する。電圧リミッタ52におけるリミッタ幅−ΔVl〜+ΔVuは直流電圧出力の許容変動幅(一般に、電圧マージン)である。電圧リミッタ52は、検知部4A、4Bが直流事故Eの発生を検知すると、リミッタ幅−ΔVl〜+ΔVuの幅を拡大させる。例えば、電圧リミッタ52は、電圧リミッタ下限値の絶対値Vlを直流系統電圧指令値Vgrid*の絶対値以上に設定する。
加算器53は、外部から入力した直流系統電圧指令値Vgrid*を操作量ΔV2に加算する。したがって、制御部5A、5Bから出力される直流電圧指令値V*は、直流系統電圧指令値Vgrid*と操作量ΔV2との和になる。NOT回路54は検知部4A、4Bから直流事故時運転信号DC_FLTを入力して、その論理反転信号を乗算器55に出力し、乗算器55は直流電流指令値I*_INをゲイン増加部51に出力する。
直流送電システム10では、直流電圧制御と直流電流制御が互いに干渉することなく、直流系統Dでの直流電圧を維持する必要がある。そのため、直流電圧制御端(電力変換装置3A)は、直流電圧出力の許容変動幅や直流電流の制御ゲインは、直流系統Dでの直流電圧を維持すべく小さく設定され、直流電圧出力が変動しないように制御されている。
例えば、電圧リミッタ52のリミッタ幅ΔVl、ΔVuは、零ないし定格電圧より小さい値に小さく設定されている。また、ゲイン増加部51のゲインが小さければ、ゲイン増加部51が出力する直流電圧の操作量ΔV1もゲインの大きな電力変換装置の端子と比較して小さくなる。そのため、加算器53において直流系統電圧指令値Vgrid*に加算される操作量ΔV2の大きさも制限されている。これによって、直流電圧制御端(電力変換装置3A)側の直流電圧値Vaは、直流系統電圧指令値Vgrid*近傍の値に維持されることになる。
一方、直流電流制御端(電力変換装置3B)では、ゲイン増加部51のゲインや、電圧リミッタ52のリミッタ幅ΔVl、ΔVuは大きく設定される。これにより、直流系統電圧指令値Vgrid*に加算される操作量ΔV2は電流制御に必要な値をとることができる。定常状態における操作量ΔV2は、たとえば電力変換装置3Aの直流電圧値VaがVgrid*に制御されているとき、電力変換装置3A、3B間の抵抗による電圧降下に相当する。
ただし、前述したように、直流電圧出力の安定性を維持すべく、電圧リミッタ幅ΔVl、ΔVuは定格電圧より小さい値に設定されている。特に多端子の場合は、直流電圧制御端(電力変換装置3A)の脱落時に別の端子が直流電圧制御を担えるように電圧リミッタ幅ΔVl、ΔVuを小さく設定しておく必要がある。そのため、直流電流制御端(電力変換装置3B)であっても、電圧リミッタ幅ΔVl、ΔVuは定格電圧より小さく設定されている。
(作用)
直流送電システム10において、直流事故Eが発生した場合、直流系統Dの事故点電圧Vfは急激に低下する。事故点電圧Vfの低下によって、電力変換装置3A、3Bの端子から事故点の向きに流れる直流電流値Ia、Ibは共に増大する。このとき、電力変換装置3A、3Bの直流電圧値Va、Vbと直流電流値Ia、Ibの関係は、次式に近似できる。
Va−Vf=La*dIa/dt+Ra*Ia・・・(1)
Vb−Vf=Lb*dIb/dt+Rb*Ib・・・(2)
La及びRaは電力変換装置3Aと事故点間の直流回路上のインダクタンス及び抵抗、
Lb及びRbは電力変換装置3Bと事故点間の直流回路上のインダクタンス及び抵抗である。
上記の(1)、(2)式から明らかなように、直流電圧値Va、Vbを低下させることで、直流電流値Ia、Ibの増大は抑えられる。直流電流値Ia、Ibを、変換器保護停止レベル(定格値の2倍程度で、素子耐量などから決まる)まで抑制することができれば、電力変換装置3A、3Bが運転を継続しつつ、電力変換装置3A、3Bによって事故除去を行うことができる。
前述したように、通常時の直流送電システム10では、直流系統Dでの直流電圧を維持するために、直流電圧制御端は、直流電流制御ゲインや直流電圧出力の許容変動幅を、零または直流電流制御端よりも小さく設定している。事故点電圧Vfに追従させて直流電圧値Va、Vbを低下させるためには、直流事故Eを検出した際、直流電圧制御端(電力変換装置3A)において小さく設定されたゲイン増加部51のゲインや、電圧リミッタ52のリミッタ幅ΔVl、ΔVuに関する制約を、解消しなくてはならない。すなわち、電力変換装置3A、3Bが零または逆極性の直流電圧を出力するために、直流電流制御ゲインを増加させて、直流電圧出力の許容変動幅を拡大する必要がある。
まず、検知部4A、4Bの動作について図7及び図8を用いて説明する。図7及び図8は検知部4A、4Bの動作波形図である。図7は至近端や零抵抗地絡の直流事故Eが発生したことで直流電流値Iが急峻に増加するケースである。
図7に示すように、時刻t0で直流事故Eが発生すると、直流電流値Iは急激に増加する。電流変化率ΔI/Δtは時刻t1で変化率閾値(ΔI/Δt)_thを上回る。そのため、比較器41にて変化率検知信号DETECT_DTは有効となる。時刻t1では、指令値差分I−I*はその閾値(I−I*)_thを上回っていない。そのため、比較器42では差分検知信号DETECT_DRは有効になっていない。
しかし、変化率検知信号DETECT_DTが有効であるために、OR回路43では直流事故時運転信号DC_FLTが有効になる。したがって、状態保持回路44では、直流事故時運転信号DC_FLTの有効状態を保持する。すなわち、検知部4A、4Bでは、差分検知信号DETECT_DRが有効になる時刻t2よりも前に、高速に直流事故Eを検知することができる。
上記の図7のケースは直流電流値Iが急峻に増加する場合であったのに対して、図8は遠方や高抵抗地絡の直流事故Eが発生したことで、直流電流値Iが緩やかに増加するケースである。図8では、時刻t0で直流事故Eが発生すると、直流電流値Iは緩やかに増加する。電流変化率ΔI/Δtはいつまでも変化率閾値(ΔI/Δt)_thを上回ることがなく、比較器41では変化率検知信号DETECT_DTは有効とならない。
しかし、時刻t1にて指令値差分I−I*はその閾値(I−I*)_thを上回り、比較器42では指令値差分検知信号DETECT_DRが有効になる。そのため、OR回路43では直流事故時運転信号DC_FLTを有効化することができる。したがって、状態保持回路44では、直流事故時運転信号DC_FLTの有効状態を保持する。図8の場合、図7と比較して直流事故検知が遅れるが、直流電流の増加が緩やかであり、運転継続可能な直流電流の上限値(変換器保護停止レベル)に対して余裕をもって、直流事故Eを検知することができる。
第1の実施形態では、以上のようにして検知部4A、4Bが直流事故Eを検知すると、検知部4A、4Bは出力信号を直流事故時運転信号DC_FLTに切り替える。直流事故時運転信号DC_FLTを入力した制御部5A、5Bでは、ゲイン増加部51にて直流電流値Iの制御ゲインを増加し、電圧リミッタ52にて電圧リミッタ幅ΔVl、ΔVuを拡大して、前記制約を解消する。
例えば、電圧リミッタ52では、電圧リミッタ下限値の絶対値ΔVlを直流系統電圧指令値Vgrid*の絶対値以上に設定する。そのため、直流電圧値Vaを零ないし逆極性にして出力できる。また、直流事故時運転信号DC_FLTは、NOT回路54及び乗算器55を経由することで、ゲイン増加部51への直流電流指令値の入力をI*_IN=0とし、直流零電流制御に切り替える。
図9に第1の実施形態の動作波形を示す。時刻T0で直流事故Eが発生すると、直流系統Dの事故点電圧値Vfは急激に低下して、電力変換装置3A、3Bから事故点の向きに流れる直流電流値Ia、Ibが増加する。検知部4A、4Bが時刻T1で直流事故を検知すると、制御部5A、5Bは、ゲイン増加部51にて制御ゲインを増加し、電圧リミッタ52にて電圧リミッタ幅ΔVl、ΔVuを拡大する。
これにより、制御部5A、5Bは、零ないし逆極性の直流電圧指令値V*を電力変換装置3A、3Bに出力することができ、且つ直流零電流制御を実施することができる。フルブリッジMMCを用いた電力変換装置3A、3Bでは、直流零電圧を出力して運転継続することが可能である。
そのため、電力変換装置3A、3Bは、零ないし逆極性の直流電圧指令値V*を入力すると、直流事故Eの発生後に、事故点電圧Vfに追従して直流電圧値Va、Vbを低下させることができる。その結果、直流電流値Ia、Ibの増大を変換器制御によって高速に、目標値である零に制御することが可能となり、高速な運転再開が実現して、送電停止時間を短縮可能である。
その後、電力変換装置3A、3Bは、時刻T2からスイッチング制御を停止したゲートブロック状態で待機する。次に、直流電流値Iと直流系統Dでの直流電圧が共に零の状態を維持する消イオン時間(たとえば数100ms)が経過して、事故点の絶縁回復が完了した後にゲートブロックを解除して、電力変換装置3A、3Bは運転再開が可能となる。時刻T3から直流線路の再充電を開始し、時刻T4までに直流電流値Iが事故前のレベルに回復する。
(効果)
第1の実施形態では、検知部4A、4Bが、電力変換装置3A、3Bから入力した直流電流値Iに基づき直流事故Eの発生を検知すると、ゲイン増加部51にて直流電流制御ゲインを増加させ、電圧リミッタ52にて直流電圧出力の許容変動幅を拡大させる直流事故時運転を行う。この直流事故時運転では、制御部5A、5Bは零ないし逆極性の直流電圧指令値V*を出力する。
電力変換装置3A、3Bでは、フルブリッジMMCを用いているので、直流零電圧を出力して運転継続することが可能であり、事故点電圧値Vfに追従して、零ないし逆極性の直流電圧指令値V*を入力し、直流電圧値Va、Vbを低下させることができる。したがって、電力変換装置3A、3Bから事故点の向きに流れる直流電流値Ia、Ibの増大を抑えることができる。
直流電流のエネルギーは直流回路上のインダクタンスに蓄積されるので、零電流までの減衰時間は直流電流値Iが大きいほど長くなる。したがって、第1の実施形態では、直流事故Eの発生により増大した直流電流値Ia、Ibを小さくすることで、零電流までの減衰時間を短縮化し、これにより、電力変換装置3A、3Bの運転再開の高速化を図ることができる。
また、電力変換装置3A、3Bでは、検知部4A、4Bが出力する直流事故時運転信号DC_FLTを、NOT回路54及び乗算器55を経由させてゲイン増加部51への直流電流指令値の入力をI*_IN=0とし、直流零電流制御に切り替えることが可能である。したがって、直流電流値Iを、目標値である零電流に、高速に制御することが可能であり、直流電流値Iの減衰時間をさらに短縮化することができる。このような第1の実施形態によれば、直流事故Eが発生した際、高速に潮流制御運転を再開することができ、送電停止時間は短くなり、系統信頼性を高めることができる。
第1の実施形態では、検知部4A、4Bが直流事故Eの発生を検知すれば、制御部5A、5Bが直流電流値Iを自動的に零に制御可能である。そのため、電力変換装置3Aと電力変換装置3Bや保護システムが直流系統Dを挟んで遠隔地に配置されている場合に、直流事故Eの発生を知らせるための通信装置は不要である。
また、直流事故Eの発生を検知するために、電力変換装置3A、3Bの直流電圧値Va、Vbを直接検出する必要も無い。したがって、通信装置や直流電圧検出系を設置するための追加コストを省くことができる。その結果、経済性が向上する。しかも、第1の実施形態では、自端側の情報のみで直流事故時運転が可能なので、遠距離の場合の通信遅延を考慮する必要もなく、優れた制御信頼性を発揮することができる。
第1の実施形態では、電力変換装置3A、3BにフルブリッジMMCを採用している。フルブリッジMMCでは、直流事故Eが発生した時でも直流零電圧を出力して運転継続することが可能である。したがって、直流事故Eの発生後に高速に直流電圧出力を低下させることができ、直流電流値Ia、Ibの増大を変換器制御によって抑制可能である。
また、フルブリッジMMCでは、変換器制御のみで高速に事故除去することができるので、低速な交流遮断器による遮断器動作が不要である。さらに、ハーフブリッジMMCと比較しても、直流電流値Iの減衰時間を削減することができる。したがって、電力変換装置3A、3Bの再起動を高速化することができ、送電停止時間はより短くなって系統信頼性が一層向上する。
第1の実施形態では、検知部4A、4Bにて直流事故Eを検出する際、指令値差分閾値(I−I*)_thを導入して、指令値差分検知を実施している。指令値差分検知では、直流電流値Iの事故発生前の初期値の変化に合わせて閾値を変更することが可能であり、閾値を固定する場合と比べて、初期値に対する事故検知時間を均一化することができる。特に、初期値が電力変換装置3A、3Bへ流入する向きであった場合に、高速な事故検知が可能である。
(第2の実施形態)
(構成)
第2の実施形態について、図10〜図12を参照して具体的に説明する。第2の実施形態は、直流事故の検知部の構成が第1の実施形態1と異なる。そのため、構成が異なる部分のみを説明し、第1の実施形態と同一の構成要素に関しては同一符号を付して説明は省略する。
図10は、検知部41A、41Bの回路構成図である。検知部41A、41Bは、第1の実施形態にて図4で示した構成に、事故検知閾値I_thの入力をさらに加え、事故検知条件を追加した構成である。事故検知閾値I_thは、電力変換装置3A、3Bから直流系統Dに流出する向きに増加する直流電流値Ia、Ibを検知する極性で、且つ通常の潮流制御運転時の電流リプルやオーバーシュートを考慮して、定格値よりも大きな値に設定する。
事故検知閾値I_thは、通常流れる電流以上の値のため、事故検知閾値I_thと定格直流電流値との差分は、指令値差分閾値(I−I*)_thよりも小さく設定することが可能である。第1の実施形態にて用いた指令値差分閾値(I−I*)_thは、通常の潮流制御運転時に発生する制御偏差(主に過渡時)以上の値に設定する必要がある。これに対して、事故検知閾値I_thは、通常の潮流制御運転時に発生する制御偏差を超えることを考慮する必要がなく、異常時のみを考慮すればよい。したがって、事故検知閾値I_thは、設定自由度が高く、検知部41A、41Bの動作信頼性が向上する。
検知部41A、41Bは、比較器49及びOR回路50を備えている。比較器49は、直流電流値Iが事故検知閾値I_thを上回ったときに電流値検知信号DETECT_DIを有効にする。OR回路50は、差分検知信号DETECT_DRと電流値検知信号DETECT_DIを入力して、両者の論理和をとってOR回路43に出力する。OR回路43は、変化率検知信号DETECT_DTと、OR回路50からの信号を入力して論理和をとり、直流事故時運転信号DC_FLTを有効化する。
(作用)
図11、12に検知部41A、41Bの動作波形を示す。図11は直流事故前に電力変換装置から流出する向き、かつ定格値に近い直流電流が流れているケースを示す。図11において時刻t0で直流事故Eが発生すると、直流電流値Iは緩やかに増加する。電流変化率ΔI/Δtは変化率閾値(ΔI/Δt)_thを上回ることがなく、比較器41にて変化率検知信号DETECT_DTは有効にならない。
事故検知閾値I_thを導入せず電流値検知を行わない場合、直流事故Eの検知は指令値差分による検知時刻t2となる。しかし、事故検知閾値I_thを導入して電流値検知を行った場合、t2より前の時刻t1にて、直流電流値Iが電流値閾値I_thを上回り、OR回路50には有効化された電流値検知信号DETECT_DIが入力される。その結果、OR回路43では信号直流事故時運転信号DC_FLTを有効化し、状態保持回路44では直流事故時運転信号DC_FLTの有効状態を保持する。
一方、図12は直流事故前に電力変換装置に流入する向きに直流電流が流れているケースを示している。図12においては、比較器42での差分検知信号DETECT_DRは、時刻t1にて有効化され、図示はしないが、t1以降となる電流値検知信号DETECT_DIよりも、高速に直流事故Eを検知することができる。図12の場合、図11と比較すれば直流事故Eの検知は遅れるものの、運転継続可能な直流電流の上限値(変換器保護停止レベル)に対しては余裕がある。
(効果)
第2の実施形態によれば、上記第1の実施形態の効果に加えて、次のような効果がある。すなわち、検知部41A、41Bでは事故検知閾値I_thを導入して電流値検知を行うので、直流事故前に変換器から流出する向き、かつ定格値に近い直流電流が流れている場合に、指令値差分検知よりもさらに高速に直流事故Eを検知することができる。
(他の実施形態)
本発明のいくつかの複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであって、発明の範囲を限定することを意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略や置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、直流事故の検知部では、電流値検知、指令値差分検知及び変化率検知を適宜組み合わせて構成するようにしてもよい。また、個別の直流送電システムの特性を考慮して、回路構成図にて示した各OR回路をAND回路に置き換えることも可能である。さらに、直流送電システムが2極以上や多端子でも同様に実現でき、直流電流遮断器との併用も可能である。
また、制御部5A、5Bの電圧リミッタ52において、直流電圧出力の許容変動幅を拡大する範囲も適宜選択可能であり、例えば、電圧リミッタ幅ΔVl、ΔVuを、定格直流電圧値以上に変更するようにしてもよい。このような実施形態によれば、零ないし逆極性の直流電圧値Vaを出力することができる。そのため、直流電圧値Va、Vbを低下させて、直流電流値Ia、Ibの増大を抑え、直流電流値Iの減衰時間の短縮化を確実に実施することが可能である。
さらに、電力変換装置3A、3Bにおいて、通常の潮流制御運転を再開するよりも前に、DC_FLTの保持状態をリセットし、制御部5A、5Bにおける零ないし逆極性の直流電圧出力を停止するようにしてもよい。このような実施形態によれば、潮流制御運転を再開した時点では、零ないし逆極性の直流電圧出力が確実に停止しているため、潮流制御運転を安定して行うことができる。
1A、1B…交流電流遮断器
2A、2B…変圧器
3A、3B…電力変換装置
30…ブリッジセル
31…正側アーム
32…負側アーム
33、34…リアクトル
36…スイッチング素子
37…ダイオード
38…コンデンサ
4A、4B、41A、41B…検知部
41、42、49…比較器
43、50…OR回路
44…状態保持リセット回路
45…遅延回路
46…減算器
47…演算回路
5A、5B…制御部
51…ゲイン増加部
52…電圧リミッタ
53…加算器
54…NOT回路
55…乗算器
A、B…交流系統

Claims (10)

  1. 交流系統と直流系統との間に接続され直流電流指令値を入力して直流電流値を出力する電力変換装置であって、
    前記直流電流値に基づいて直流事故の発生を検知する検知部と、
    前記検知部が直流事故の発生を検知すると、零ないし逆極性の直流電圧指令値を出力可能とする制御部と、を備えた電力変換装置。
  2. 前記検知部は、
    単位時間当たりの前記直流電流値の変化率又は前記直流電流値と前記直流電流指令値との差分を演算する演算部と、
    前記演算部の演算結果が予め設定された閾値を上回ることを判定する判定部と、を備えた請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記検知部は、前記直流電流値と予め設定された閾値とを比較する比較器を備えた請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記制御部は、前記検知部が直流事故の発生を検知すると、前記直流電流値の制御ゲインを増加させるゲイン増加部を備えた請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記検知部が直流事故の発生を検知すると、直流電圧出力の許容変動幅を拡大させる電圧リミッタを備えた請求項1〜3のいずれかに記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧リミッタは、直流電圧出力の下方ないし上方の許容変動幅を定格直流電圧値以上に拡大する請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記制御部は、前記直流電流指令値を零に変更する請求項1〜6のいずれかに記載の電力変換装置。
  8. 前記制御部は、前記直流電流値が零になった後、スイッチング制御を停止したゲートブロック状態で待機させる請求項1〜7のいずれかに記載の電力変換装置。
  9. 前記制御部は、前記ゲートブロック状態を予め設定された時間継続させた後に前記スイッチング制御を再開し、零ないし逆極性の直流電圧出力が可能な状態を停止する請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 単位回路にフルブリッジ型回路を用いたモジュラーマルチレベルコンバータからなる請求項1〜9のいずれかに記載の電力変換装置。
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