JP6417043B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電力変換装置に関し、より特定的には、1つまたは複数の単位変換器を直列接続して構成された電力変換装置に関する。
近年、STATCOM(Static Synchronous Compensator)などの自励式無効電力補償装置、BTB(Back to Back)システムなどの直流送電システム、および、モータドライブインバータなどにおいては、モジュラー・マルチレベル変換器(MMC:Modular Multilevel Converter)の適用が検討されている(たとえば、国際公開第2007/025828号(特許文献1)参照)。
MMCは、単位変換器を複数直列に接続して構成されている。単位変換器は、スイッチング素子と直流コンデンサとを含む。単位変換器は、スイッチング素子をスイッチング動作させることで、直流コンデンサの電圧を出力端子へ出力する。スイッチング素子としては、一般的に、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などのオンオフ制御が可能な半導体スイッチング素子が用いられる。
国際公開第2007/025828号
MMCを構成する単位変換器には、MMC全体を制御する上位の制御装置と連携してスイッチング素子のオンオフを制御するための制御回路が設けられている。単位変換器ごとに、制御回路に供給する電源電圧を生成する電源を設ける構成が検討されている。電源は、直流コンデンサの電圧を降圧して電源電圧を生成するように構成されている。
しかしながら、上記のように、単位変換器ごとに電源を設けた構成では、直流コンデンサが過充電されるなどの異常が発生した場合において、電源に許容電圧を超える電圧が入力される状態が起こり得る。これにより、電源および制御回路の回路部品が破壊されてしまう可能性がある。
この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、1つまたは複数の単位変換器を直列接続して構成された電力変換装置において、単位変換器ごとに設けられた電源への入力過電圧により、単位変換器の回路部品が破壊されることを防止することである。
この発明のある局面に従う電力変換装置は、1つまたは複数の単位変換器を直列接続して構成されたアームを備える電力変換器と、電力変換器を制御する制御装置とを備える。単位変換器は、主回路と、制御回路と、電源とを含む。主回路は、スイッチング素子および直流コンデンサを含み、スイッチング素子のオンオフにより直流コンデンサの電圧に応じた電圧パルスを出力する。制御回路は、制御装置から受信した制御信号に従ってスイッチング素子のオンオフを制御するように構成される。電源は、直流コンデンサの電圧を降圧して制御回路へ供給する電源電圧を生成する。電源は、電源回路を含む。電源回路は、第1および第2の入力端子間に直流コンデンサから与えられる入力電圧を電源電圧に変換するように構成される。電源はさらに、第1および前記第2の入力端子の間に、電源回路と電気的に並列に接続されるサイリスタと、直流コンデンサの端子間に、サイリスタと電気的に直列に接続される限流抵抗と、電源回路の入力電圧が閾値電圧を超える場合に、サイリスタを点弧するように構成された制御部とを含む。
この発明によれば、1つまたは複数の単位変換器を直列接続して構成された電力変換装置において、単位変換器ごとに設けられた電源への入力過電圧により、単位変換器の回路部品が破壊されることを防止することができる。
この発明の実施の形態1に従う電力変換装置の全体構成図である。 図1に示したセルの構成例を示す図である。 図2に示した電源の構成を示す図である。 図3に示した電源回路の構成を示すブロック図である。 電源の制御部の制御構成を示すブロック図である。 短絡サイリスタがオフ状態のとき(図6(a))および短絡サイリスタがオン状態のとき(図6(b))の電源の状態を示す図である。 実施の形態1に従う各セルにおける入力過電圧の検知処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2に従う電力変換装置におけるセルの構成を示す図である。 短絡サイリスタがオン状態であるときの電源の状態を示す図である。 実施の形態2に従う電源の制御部の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に従う各セルにおける入力過電圧の検知処理を説明するためのフローチャートである。 主回路における直流コンデンサの過充電を説明するための図である。 スイッチがオン状態であるときの主回路の状態を示す図である。 実施の形態3に従う電源の制御部の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に従う各セルにおける入力過電圧の検知処理を説明するためのフローチャートである。 図1に示したセルの他の構成例を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
(電力変換装置の構成)
図1は、この発明の実施の形態1に従う電力変換装置の全体構成図である。図1を参照して、電力変換装置100は、モジュラー・マルチレベル変換器(MMC)110と、MMC110を制御する制御装置120とを備える。
MMC110は、正電圧端子3a、負電圧端子3bおよび、3つの交流端子3c〜3eを含む。MMC110は、直流電力および三相交流電力のいずれか一方の電力を他方の電力に変換する双方向電力変換装置である。正電圧端子3aおよび負電圧端子3bは、直流電力を授受するために用いられる。3つの交流端子3c〜3eは三相交流電力を授受するために用いられる。MMC110は本発明における「電力変換器」の一実施例に対応する。
正電圧端子3aおよび負電圧端子3bは、負荷4に接続される。負荷4には、直流負荷、直流電源およびモータドライブインバータなどが適用される。
3つの交流端子3c〜3eは、三相変圧器2の3つの2次側端子にそれぞれ接続される。三相変圧器2の1次側端子は、それぞれ図示しない遮断器を介して交流電力系統1の三相送電線に接続される。なお、遮断器は通常動作時は導通状態にされており、たとえば端子3a,3b間で短絡事故が発生した場合に非導通状態にされる。
交流電力系統1から負荷4に電力を供給する場合、交流電力系統1の三相交流電力が三相変圧器2を介してMMC110に供給される。MMC110は三相交流電力を直流電力に変換する。変換された直流電力は負荷4に供給される。すなわち、MMC110は、交流電力を直流電力に変換する交流−直流変換装置として動作する。
一方、負荷4から交流電力系統1に電力を供給する場合は、負荷4からMMC110に直流電力が供給される。MMC110は直流電力を三相交流電力に変換する。変換された三相交流電力は、三相変圧器2を介して交流電力系統1に供給される。すなわち、MMC110は、直流電力を交流電力に変換する直流−交流変換装置として動作する。
MMC110は、アームA1〜A6と、リアクトルL1〜L6とをさらに含む。アームA1〜A3の一方端子はともに正電圧端子3aに接続され、他方端子はそれぞれリアクトルL1〜L3の一方端子に接続される。リアクトルL1〜L3の他方端子はそれぞれ交流端子3c〜3eに接続される。
アームA4〜A6の一方端子はともに負電圧端子3bに接続され、他方端子はそれぞれリアクトルL4〜L6の一方端子に接続される。リアクトルL4〜L6の他方端子はそれぞれ交流端子3c〜3eに接続される。
正電圧端子3aには、MMC110および負荷4から正の直流電圧VPが供給される。負電圧端子3bには、MMC110および負荷4から負の直流電圧VNが供給される。交流端子3cには、三相変圧器2およびMMC110からU相交流電圧VUが供給される。交流端子3dには、三相変圧器2およびMMC110からV相交流電圧VVが供給される。交流端子3eには、三相変圧器2およびMMC110からW相交流電圧VWが供給される。三相交流電圧VU,VV,VWの位相は120度ずつずれている。
アームA1およびA4は、U相交流電圧VUと直流電圧VP,VNとの間で双方向の電力変換を行なうU相モジュールを構成する。アームA2およびA5は、V相交流電圧VVと直流電圧VP,VNとの間で双方向の電力変換を行なうV相モジュールを構成する。アームA3およびA6は、W相交流電圧VWと直流電圧VP,VNとの間で双方向の電力変換を行なうW相モジュールを構成する。
リアクトルL1〜L6のインダクタンスは、各アームAに流れる電流を制御するとともに、交流電圧VU,VV,VWの振幅が異なる場合に3つの相モジュール間に流れる循環電流を抑制するために必要な値に設定されている。
(単位変換器の構成)
アームA1〜A6の各々は、カスケード接続された複数の単位変換器(以下、セルとも称す)10を含んでいる。図2は、図1に示したセル10の構成例を示す図である。図2を参照して、セル10は、主回路30と、セル制御回路32と、電源50とを含む。
主回路30は、直流コンデンサを備えたフルブリッジ回路により構成される。具体的には、主回路30は、第1端子33および第2端子34を有する2端子回路である。主回路30は、スイッチング素子Q1〜Q4と、ダイオードD1〜D4と、直流コンデンサC1とを含む。
スイッチング素子Q1〜Q4は、自己消弧型電力用半導体素子であり、たとえばIGBTで構成されている。スイッチング素子Q1,Q2は電力線対(正極線36および負極線38)の間に直列に接続されている。スイッチング素子Q3,Q4は電力線対の間に直列に接続されている。スイッチング素子Q1,Q3のコレクタはともに正極線36に接続され、スイッチング素子Q2,Q4のエミッタはともに負極線38に接続されている。スイッチング素子Q1のエミッタとスイッチング素子Q2のコレクタとの接続点は第1端子33に接続されている。スイッチング素子Q3のエミッタとスイッチング素子Q4のコレクタとの接続点は第2端子34に接続されている。
ダイオードD1〜D4は、スイッチング素子Q1〜Q4にそれぞれ逆並列に接続されている。直流コンデンサC1は、正極線36および負極線38の間に接続されている。直流コンデンサC1はフルブリッジ回路の出力を平滑化する。
図1に示すように、アームA1〜A3の一方端に位置するセル10の第1端子33は、ともに正電圧端子3aに接続されている。アームA1〜A3において、各セル10の第2端子34は交流端子3c〜3e側に隣接するセル10の第1端子33に接続されている。アームA1〜A3の他方端に位置するセル10の第2端子34はそれぞれリアクトルL1〜L3の一方端子に接続されている。
アームA4〜A6の一方端に位置するセル10の第1端子33は、それぞれリアクトルL4〜L6の一方端子に接続されている。アームA4〜A6において、各セル10の第2端子34は負電圧端子3b側に隣接するセル10の第1端子33に接続されている。アームA4〜A6の他方端に位置するセル10の第2端子34は、ともに負電圧端子3bに接続されている。
セル10において、スイッチング素子Q1,Q2はそれぞれ交互にオンオフする。スイッチング素子Q3,Q4はそれぞれ交互にオンオフする。図2に示されるように、第2端子34を基準とした第1端子33までの電圧をセル電圧Vcellと定義すると、セル電圧Vcellは、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフ状態によって制御される。
具体的には、スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオン、オフし、スイッチング素子Q3,Q4がそれぞれオフ、オンする場合、セル電圧Vcellは直流コンデンサC1の電圧VCと略等しい。スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオン、オフし、スイッチング素子Q3,Q4がそれぞれオン、オフする場合、セル電圧Vcellは略零である。スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオフ、オンし、スイッチング素子Q3,Q4がそれぞれオフ、オンする場合、セル電圧Vcellは略零である。スイッチング素子Q1,Q2がそれぞれオフ、オンし、スイッチング素子Q3,Q4がそれぞれオン、オフする場合、セル電圧Vcellは直流コンデンサC1の電圧VCの極性を反転させた電圧に略等しい。
スイッチング素子Q1〜Q4が全てオフの場合、セル電圧Vcellはセル10に流れる電流の極性に依存して決まる。電流が正である場合、セル電圧Vcellは直流コンデンサC1の電圧VCに略等しい。電流が負である場合、セル電圧Vcellは直流コンデンサC1の電圧VCの極性を反転させた電圧に略等しい。
各アームAの2端子間の電圧は、このアームAに含まれるセル10のセル電圧Vcellの和で表される。したがって、各アームAの電圧は、セル10を構成するスイッチング素子Q1〜Q4のオンオフ状態によって制御することができる。
主回路30は、スイッチSWをさらに含む。スイッチSWは、第1端子33と第2端子34との間に接続されている。スイッチSWは、セル制御回路32からのオン指令(閉指令)に応じてオン(閉成)することにより、第1端子33および第2端子34を短絡することが可能に構成されている。すなわち、スイッチSWをオンすることによってセル10の出力を短絡することができる。スイッチSWは、本発明における「スイッチ」の一実施例に対応する。
セル制御回路32は、ゲート駆動回路40,42と、スイッチ操作回路44と、電圧センサ46と、I/F(インターフェイス)回路48とを含む。
I/F回路48は、図示しない光ファイバケーブルを介して制御装置120と通信する。I/F回路48は、制御装置120から、主回路30のフルブリッジ回路を制御するためのゲート信号GCを受信する。I/F回路48はさらに、制御装置120から、フルブリッジ回路を構成するスイッチング素子Q1〜Q4のスイッチング動作を停止(すべてオフ)するためのゲート遮断信号GBを受信する。I/F回路48は、受信したゲート信号GCおよびゲート遮断信号GBをゲート駆動回路40,42へ出力する。
ゲート駆動回路40は、ゲート信号GCに応答してスイッチング素子Q1,Q2のオンオフを制御する。または、ゲート駆動回路40は、ゲート遮断信号GBに応答して、スイッチング素子Q1,Q2をオフ状態に固定された状態(停止状態)とする。
ゲート駆動回路42は、ゲート信号GCに応答してスイッチング素子Q3,Q4のオンオフを制御する。または、ゲート駆動回路42は、ゲート遮断信号GBに応答して、スイッチング素子Q3,Q4をオフ状態に固定された状態とする。
スイッチ操作回路44は、スイッチSWのオンオフを操作するための回路である。励磁コイル52は、非通電時にスイッチSWをオフ(開放)するように設けられている。スイッチ操作回路44は、励磁コイル52への通電を制御装置120からの指令に応じて制御する。通常動作時、励磁コイル52への電流供給が停止されているため、スイッチSWはオフ状態とされる。一方、制御装置120は、複数のセル10のうちのいずれかのセル10において、スイッチング素子の短絡故障等の異常を検知した場合には、この故障したセル10に向けてスイッチSWのオン指令を出力する。故障したセル10では、I/F回路48がオン指令を受信してスイッチ操作回路44へ出力する。オン指令に応じてスイッチ操作回路44が励磁コイル52に電流を供給することにより、スイッチSWがオンされる。これにより、故障したセル10の出力が短絡される。
電圧センサ46は、直流コンデンサC1の電圧VCを検出し、検出値をI/F回路48に出力する。I/F回路48は、電圧センサ46により検出された電圧VCを制御装置120へ送信する。
電源50は、直流コンデンサC1に並列に接続される。電源50は、直流コンデンサC1の電圧VCを降圧してセル制御回路32へ供給する電源電圧を生成する。すなわち、各セル10は、主回路30からセル制御回路32に電力を供給することができ、自給式のセルを形成する。
(電源の構成)
図3は、図2に示した電源50の構成を示す図である。図3を参照して、電源50は、正極端子52aと、負極端子52bと、電源回路54と、サイリスタT1と、限流抵抗R1と、制御部56とを含む。
正極端子52aは主回路30の正極線36に接続される。負極端子52bは主回路30の負極線38に接続される。電源50は、正極端子52aおよび負極端子52bの間に、直流コンデンサC1の電圧VCを受ける。
電源回路54は、第1入力端子54aおよび第2入力端子54bを含む。第1入力端子54aは正極端子52aに電気的に接続され、第2入力端子54bは負極端子52bに電気的に接続されている。電源回路54は、第1入力端子54aおよび第2入力端子54bの間に直流コンデンサC1から与えられる入力電圧Vinを、セル制御回路32の電源電圧に変換する。電源回路54はさらに、入力電圧Vinを、制御部56へ供給する電源電圧に変換する。
サイリスタT1は、電源回路54の第1入力端子54aおよび第2入力端子54bの間に、電源回路54と電気的に並列に接続されている。サイリスタT1は、アノードが第1入力端子54aに電気的に接続され、カソードが第2入力端子54bに電気的に接続されている。
サイリスタT1は、制御部56からゲートに入力される点弧信号に応答して点弧(オン)する。オンされたサイリスタT1は、点弧信号が遮断された状態において電流が零になるのに応じて消弧(オフ)する。サイリスタT1がオンすることで、電源回路54における第1入力端子54aおよび第2入力端子54bが電気的に短絡される。以下の説明では、サイリスタT1を「短絡サイリスタ」とも称する。
限流抵抗R1は、正極端子52aおよび負極端子52bの間、すなわち直流コンデンサC1の端子間に、サイリスタT1と電気的に直列に接続される。なお、限流抵抗R1とサイリスタT1との接続順序を入れ換えても、電気的に等価な回路構成が形成される。
制御部56は、電源回路54から電源電圧の供給を受けて短絡サイリスタT1のオンオフを制御する。制御部56の制御構造については後述する。
(電源回路の構成)
図4は、図3に示した電源回路54の構成を示すブロック図である。図4を参照して、電源回路54は、セル制御回路32の各部および制御部56のそれぞれに供給する電源電圧を生成するための複数の電源部62〜70を含んで構成される。具体的には、第1電源部62は、入力端子54a,54bから供給される入力電圧Vinを制御部56の電源電圧に変換する。第2電源部64は、入力電圧Vinをゲート駆動回路40,42の電源電圧に変換する。第3電源部66は、入力電圧Vinをスイッチ操作回路44の電源電圧に変換する。第4電源部68は、入力電圧Vinを電圧センサ46の電源電圧に変換する。第5電源部70は、入力電圧VinをI/F回路48の電源電圧に変換する。
電源回路54は、入力電圧Vinが電源回路54の許容電圧を超える状態(以下、「入力過電圧状態」とも称する)を検知するための構成として、入力電圧監視回路60をさらに含む。入力電圧監視回路60は、入力電圧Vinを検出し、検出値を制御部56に出力する。制御部56は、入力電圧Vinの検出値に基づいて、短絡サイリスタT1のオンオフを制御する。
(制御部の構成)
図5は、電源50の制御部56の制御構成を示すブロック図である。図5を参照して、制御部56は、比較器CP1と、短絡サイリスタ駆動回路58とを含む。
比較器CP1は、非反転入力端子(+端子)に入力電圧監視回路60による入力電圧Vinの検出値が入力され、反転入力端子(−端子)に閾値電圧DCOVが入力される。閾値電圧DCOVは、電源回路54の入力過電圧状態を判定するための判定値であり、電源回路54の許容電圧に基づいて設定される。比較器CP1は、入力電圧Vinの検出値と閾値電圧DCOVとを比較し、比較結果を出力する。入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えているとき、比較器CP1の出力信号はH(論理ハイ)レベルとなる。一方、入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOV以下となるとき、比較器CP1の出力信号はL(論理ロー)レベルとなる。
短絡サイリスタ駆動回路58は、比較器CP1の出力信号に基づいて、短絡サイリスタT1の点弧信号を生成する。具体的には、比較器CP1の出力信号がLレベルのとき、すなわちVin≦DCOVのとき、短絡サイリスタ駆動回路58は、電源回路54が入力過電圧の無い正常状態であると判定する。電源回路54が正常状態であると判定された場合には、短絡サイリスタ駆動回路58は点弧信号を出力しない。よって、短絡サイリスタT1はオフ状態に維持される。
図6(a)は、短絡サイリスタT1がオフ状態であるときの電源50の状態を示している。図6(a)に示されるように、限流抵抗R1を介して電源回路54に電流が供給される。電源50に入力される入力電流をIinとし、入力電圧をVinとし、直流コンデンサC1から電源50に供給される電力をPinとすると、供給電力Pinは、Pin=Vin×Iinで表される。なお、入力電流Iinは、限流抵抗R1の抵抗値R1を用いて、Iin=(VC−Vin)/R1となる。
ここで、主回路30および電源50がともに正常である場合には、主回路30と電源50との電力の需給バランスが保たれている。そのため、入力電圧Vinは所定の電圧範囲に収まっている。しかしながら、主回路30および電源50の少なくとも一方に異常が発生した場合には、上記の電力の需給バランスが崩れることによって、入力電圧Vinが所定の電圧範囲を逸脱した値となる。入力電圧Vinが電圧範囲よりも低電圧側に逸脱した場合には、電源回路54が電源電圧を生成することができず、電源50が停止することになる。この場合、セル10の動作が停止するものの、電源50およびセル制御回路32の回路部品が破壊されることはない。
これに対して、入力電圧Vinが電圧範囲よりも高電圧側に逸脱した場合には、電源回路54が入力過電圧状態となるため、電源回路54およびセル制御回路32の回路部品が破壊されてしまう虞がある。したがって、電源回路54の入力過電圧状態を検知して入力過電圧状態から回路部品を保護する必要がある。
そこで、実施の形態1では、図5に示す比較器CP1の出力信号がHレベルのとき、すなわちVin>DCOVのときには、短絡サイリスタ駆動回路58は、電源回路54が入力過電圧状態であると判定する。電源回路54が入力過電圧状態であると判定されると、短絡サイリスタ駆動回路58は、点弧信号を出力することにより、短絡サイリスタT1をターンオンする。
図6(b)は、短絡サイリスタT1がオン状態であるときの電源50の状態を示している。電源回路54における第1入力端子54aおよび第2入力端子54bが電気的に短絡されるため、限流抵抗R1を介して短絡サイリスタT1に電流が供給される。その一方で、電源回路54への電流供給が遮断される。
ここで、短絡サイリスタT1がオン状態のときの順方向電圧(オン電圧)は高々数ボルト程度であり、上記の閾値電圧DCOVに比べて低い。したがって、短絡サイリスタT1をターンオンすることで、電源回路54の入力電圧Vinは、短絡サイリスタT1のオン電圧と同程度の電圧レベルとなり、閾値電圧DCOVよりも低い電圧にまで低減される。これにより、電源回路54の入力過電圧状態が解消されるため、電源回路54およびセル制御回路32の回路部品が故障に至るのを回避することができる。
なお、短絡サイリスタT1は、ターンオンされると、点弧信号が遮断された状態において電流が零になるのに応じてオフする。このため、電源回路54への電流供給が遮断されることによって制御部56からの点弧信号が途絶えた状態となっても、短絡サイリスタT1がオン状態に保たれるため、電源回路54の入力過電圧状態を回避することができる。
図7は、実施の形態1に従う各セル10における入力過電圧の検知処理を説明するためのフローチャートである。なお、図7に示すフローチャートは、各セル10の制御部56において予め格納したプログラムを実行することで実現できる。
図7を参照して、各セル10では、ステップS10により、入力電圧監視回路60が電源回路54の入力電圧Vinを検出する。入力電圧監視回路60は、入力電圧Vinの検出値を制御部56へ送信する。
ステップS11では、制御部56は、比較器CP1を用いて、入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えているか否かを判定する。入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOV以下であると判定された場合(S11のNO判定時)、制御部56は、電源回路54が正常状態であると判断して処理を終了する。
これに対して、入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えていると判定された場合(S11のYES判定時)、ステップS12により、制御部56は、短絡サイリスタT1をターンオンする。
この発明の実施の形態1によれば、セル10ごとに設けられた電源回路54の第1入力端子54aおよび第2入力端子54b間に短絡サイリスタT1が電気的に接続されるとともに、電源回路54への入力過電圧が検知された場合に短絡サイリスタT1がオンされる。これにより、電源回路54の入力過電圧に起因して電源回路54およびセル制御回路32の回路部品が破壊されることを防止することができる。
[実施の形態2]
図8は、この発明の実施の形態2に従う電力変換装置におけるセルの構成を示す図である。図8を参照して、実施の形態2に従う電力変換装置の構成は、セルの構成を除いて、図1と同様であるので詳細な説明は繰り返さない。
図8を参照して、実施の形態2に従うセル10Aは、図2に示すセル10において、電源50に代えて電源50Aを設けたものである。電源50Aは、電源50において、逆流防止用のダイオードD5をさらに設けたものである。
ダイオードD5は、短絡サイリスタT1のアノードおよびカソードの間に、電源回路54と電気的に直列に接続される。ダイオードD5は、アノードが限流抵抗R1に電気的に接続され、カソードが電源回路54の第1入力端子54aに電気的に接続される。ダイオードD5は、電源回路54から短絡サイリスタT1への電流の逆流を防止する。
図9は、短絡サイリスタT1がオン状態であるときの電源50Aの状態を示している。図9を参照して、制御部56の電源電圧を供給するための第1電源部62は、平滑用コンデンサC2と、DC/DCコンバータ63とを含んで構成される。コンデンサC2は第1入力端子54aおよび第2入力端子54bの間に電気的に接続される。DC/DCコンバータ63は、コンデンサC2の端子間電圧を制御部56の各部に供給する電源電圧に変換する。図9では、制御部56の電源電圧として、+5V、+15V、−15V、COM(接地電圧)の4種類の電圧が生成される場合が例示されている。なお、図示は省略するが、第2電源部64、第3電源部66、第4電源部68および第5電源部70の各々は、電源電圧の大きさに違いがあるものの、基本的構成は第1電源部62と同じである。
ここで、ダイオードD5が設けられていない場合を想定する。この場合、短絡サイリスタT1がオンされると、電源回路54内部では、図中に矢印で示されるように、コンデンサC2に蓄積されていた電荷を放出するように電流が流れる経路が形成される。コンデンサC2の放電によってコンデンサC2の端子間電圧が低下すると、DC/DCコンバータ63から出力される電源電圧も低下する。
このため、制御部56の各部では、電源電圧が動作保証電圧を下回る状態が起こり得るため、制御部56が動作不能な状態に陥る可能性がある。ゲート駆動回路40,42、スイッチ操作回路44、電圧センサ46およびI/F回路48においても、制御部56と同様に、電源電圧が低下して動作不能な状態に陥る可能性がある。
実施の形態2に従うセル10Aにおいて、ダイオードD5は、上記のようなコンデンサC2の放電を抑制する機能を奏する。これにより、短絡サイリスタT1をターンオンした後においても、電源回路54は、制御部56およびセル制御回路32の各々に対して電源電圧を供給できる。すなわち、短絡サイリスタT1をターンオンした後においても、制御部56およびセル制御回路32を動作可能とすることができる。
このような構成とすることにより、図10に示されるように、セル制御回路32において、I/F回路48は、自セル10Aの電源回路54が入力過電圧状態に陥ったことを上位の制御装置120に伝えることができる。具体的には、比較器CP1の出力信号は、短絡サイリスタ駆動回路58およびI/F回路48に与えられる。I/F回路48は、比較器CP1からHレベルに活性化された出力信号を受信した場合には、自セルの異常を示す信号(異常信号)を生成して制御装置120に送信する。
制御装置120は、I/F回路48からの異常信号を受信することにより、ある1つのセル10Aにおいて電源回路54が入力過電圧状態であることを検知する。この場合、制御装置120は、MMC110を構成する全てのセル10Aに向けてゲート遮断信号GBを発生する。これにより、MMC110の全てのセル10Aをゲート遮断状態とすることができる。
図11は、各セル10Aにおける入力過電圧の検知処理を説明するためのフローチャートである。なお、図11に示すフローチャートは、各セル10Aの制御部56およびセル制御回路32において予め格納したプログラムを実行することで実現できる。
図11を参照して、入力電圧監視回路60および制御部56は、図7の同様のステップS10〜S12を実行することにより、入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えていると判定された場合に短絡サイリスタT1をターンオンする。
入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えていると判定された場合(S11のYES判定時)には、さらにステップS13により、I/F回路48は、制御装置120に向けて自セル10Aの異常を示す異常信号を送信する。
制御装置120は、異常信号を受信すると(S20のYES判定時)、ステップS21により、MMC110を構成する全てのセル10Aに向けてゲート遮断信号GBを発生する。
各セル10Aでは、I/F回路48は、制御装置120からゲート遮断信号GBを受信したか否かを判定する。ゲート遮断信号GBを受信したと判定された場合(S14のYES判定時)、ステップS15に進み、I/F回路48はゲート遮断信号GBをゲート駆動回路40,42へ出力する。ゲート駆動回路40,42は、スイッチング素子Q1〜Q4のゲートにゲート遮断信号GBを供給することにより、主回路30をゲート遮断状態とする。
一方、ゲート遮断信号GBを受信していないと判定された場合(S14のNO判定時)には、I/F回路48は、セル10Aの異常が発生していないと判断して処理を終了する。
この発明の実施の形態2によれば、各セル10Aにおいて、電源回路54の第1入力端子54aおよび第2入力端子54b間に短絡サイリスタT1が電気的に接続されるとともに、電源回路54から短絡サイリスタT1への電流の逆流を防止するダイオードD1が接続される。これにより、電源回路54への入力過電圧が検知された場合に、電源回路54およびセル制御回路32の回路部品の破壊を防止できるとともに、入力過電圧の検知後においても制御部56およびセル制御回路32を動作可能な状態に保つことができる。これにより、セル制御回路32から制御装置120に向けて自セルの異常を報知することができるため、制御装置120はMMC110の保護のための措置(たとえば全セル10Aのゲート遮断など)を採ることができる。この結果、電力変換装置100の可用性を向上させることが可能となる。
[実施の形態3]
実施の形態1で述べたように、電源回路54が入力過電圧状態に至る原因としては、主回路30の異常または電源50の異常が挙げられる。主回路30の異常の1つに、直流コンデンサC1の過充電がある。
直流コンデンサC1の過充電は、主回路30が停止状態(スイッチング素子Q1〜Q4がオフ状態)であるときに起こり得る。停止状態の主回路30の内部に、直流コンデンサC1を充電するように電流が流れるためである。
詳細には、図12に示されるように、スイッチング素子Q1〜Q4がオフ状態であるときに、図中に矢印で示されるように、第1端子33〜ダイオードD1〜直流コンデンサC1〜ダイオードD4〜第2端子34を通って電流が流れる経路が形成される。この電流経路を経由して直流コンデンサC1に電荷が蓄積されることによって、直流コンデンサC1の電圧VCが増加する。
なお、このような直流コンデンサC1の過充電は、たとえば、MMC110の1つのアームA(図2)において、直列接続される複数のセル10Aのうち、一部のセル10Aでは主回路30が停止状態となる一方で、残りのセル10Aでは主回路30が動作状態に維持されるというケースが生じた場合に起こり得る。
直流コンデンサC1の電圧VCが増加することで入力電圧Vinが閾値電圧DCOVを超えると、上記のように短絡サイリスタT1がターンオンされるため、電源回路54およびセル制御回路32の回路部品が故障に至ることを回避できる。しかしながら、主回路30では、図12に示す経路を電流が流れ続けるため、直流コンデンサC1が充電され続けることになる。この結果、直流コンデンサC1の電圧VCがさらに増加することによって、スイッチング素子Q1〜Q4に耐圧を超える過電圧が印加されてスイッチング素子Q1〜Q4が損傷してしまう虞がある。
実施の形態3では、上記の実施の形態2に従うセル10Aにおいて、電源回路54が入力過電圧状態であると判定されると、短絡サイリスタT1をターンオンするとともに、スイッチSWをオンする。図13に示されるように、スイッチSWをオンして第1端子33および第2端子34を電気的に短絡させることで、直流コンデンサC1に電荷を蓄積するための充電経路が形成されることを防止することができる。
なお、実施の形態3に従うセルの構成は、図7と同様であることが必要である。すなわち、セル10Aの電源50Aには逆流防止用のダイオードD5が設けられている。これによれば、入力過電圧の検知後においてもスイッチ操作回路44に電源電圧が供給されるため、スイッチ操作回路44を動作可能とすることができる。したがって、図14に示されるように、スイッチ操作回路44は、比較器CP1からHレベルに活性化された出力信号を受信したことに応答してスイッチSWをオンすることができる。
また、実施の形態3においても、実施の形態2と同様に、I/F回路48は、自セルの電源回路54が入力過電圧状態に陥ったことを制御装置120に伝えることができる。これにより、制御装置120はMMC110の保護のための措置を採ることができる。
図15は、各セル10Aにおける入力過電圧の検知処理を説明するためのフローチャートである。なお、図15に示すフローチャートは、各セル10Aの制御部56およびセル制御回路32において予め格納したプログラムを実行することで実現できる。
図15を参照して、入力電圧監視回路60および制御部56は、図7の同様のステップS10〜S12を実行することにより、入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えていると判定された場合に短絡サイリスタT1をターンオンする。
入力電圧Vinの検出値が閾値電圧DCOVを超えていると判定された場合(S11のYES判定時)には、さらにステップS14により、スイッチ操作回路44はスイッチSWをオンする。
この発明の実施の形態3によれば、電源回路54への入力過電圧が検知された場合に、短絡サイリスタT1をターンオンするとともに、主回路30内部のスイッチSWをオンすることにより、電源回路54およびセル制御回路32の回路部品の破壊を防止できるとともに、直流コンデンサC1が過充電されることを防止することができる。
[電力変換装置の変形例]
なお、上述した実施の形態では、セル10(または10A)の主回路30がフルブリッジ回路を含む構成について例示したが、主回路30を双方向チョッパ回路を含む構成とすることもできる。
図16は、図1に示したセル10の他の構成例を示す図である。図16を参照して、本変形例に従うセル10Bは、主回路30Bと、セル制御回路32Bと、電源50とを含む。主回路30Bは、直流コンデンサを備えた双方向チョッパ回路により構成される。具体的には、主回路30Bは、第1端子33および第2端子34を有する2端子回路であり、スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2と、直流コンデンサC1とを含む。本変形例においても、第1端子33と第2端子34との間にはスイッチSWが接続されている。
また、上述した実施の形態では、電力変換器として、三相交流電力系統に連系する三相MMC110について例示したが、本発明は、単相電力系統に連系する単相MMCやモータを駆動するMMCにも適用可能である。また、本発明は、カスケード接続された1つまたは複数のセルからなるアームとリアクトルとの直列体からなる単相変換器を、6つ二重にY結線して構成された二重Y結線MMCについて例示したが、3つデルタ結線して構成されたデルタ結線MMCや、上記単相変換器を3つY結線して構成されたY結線MMCにも本発明を適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明でなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 交流電力系統、2 三相変圧器、3a 正電圧端子、3b 負電圧端子、3c〜3c 交流端子、4 負荷、10,10A,10B 単位変換器(セル)、30 主回路、32,32A 制御回路、33 第1端子、34 第2端子、36 正極線、38 負極線、40,42 ゲート駆動回路、44 スイッチ操作回路、46 電圧センサ、48 I/F回路、50,50A 電源、52 励磁コイル、54 電源回路、54a 第1入力端子、54b 第2入力端子、56 制御部、58 短絡サイリスタ駆動回路、60 入力電圧監視回路、62 第1電源部、63 DC/DCコンバータ、64 第2電源部、66 第3電源部、68 第4電源部、70 第5電源部、100 電力変換装置、110 MMC、120 制御装置、A1〜A6 アーム、C1 直流コンデンサ、C2 平滑用コンデンサ、L1〜L6 リアクトル、GC ゲート信号、GB ゲート遮断信号、Q1〜Q4 スイッチング素子、D1〜D5 ダイオード、SW スイッチ、T1 短絡サイリスタ、CP1 比較器、DCOV 閾値電圧

Claims (3)

  1. 数の単位変換器を直列接続して構成されたアームを備える電力変換器と、
    前記電力変換器を制御する制御装置とを備え、
    前記単位変換器は、
    スイッチング素子および直流コンデンサを含み、前記スイッチング素子のオンオフにより前記直流コンデンサの電圧に応じた電圧パルスを出力する主回路と、
    前記制御装置から受信した制御信号に従って前記スイッチング素子のオンオフを制御するように構成された制御回路と、
    前記直流コンデンサの電圧を降圧して前記制御回路へ供給する電源電圧を生成する電源とを含み、
    前記電源は、
    第1および第2の入力端子間に前記直流コンデンサから与えられる入力電圧を前記電源電圧に変換するように構成された電源回路と、
    前記第1および前記第2の入力端子の間に、前記電源回路と電気的に並列に接続されるサイリスタと、
    前記直流コンデンサの端子間に、前記サイリスタと電気的に直列に接続される限流抵抗と、
    前記電源回路の前記入力電圧が閾値電圧を超える場合に、前記サイリスタを点弧するように構成された制御部と
    前記サイリスタのアノードおよびカソードの間に前記電源回路と電気的に直列に接続され、前記電源回路から前記サイリスタへの電流の逆流を防止する逆流防止用ダイオードとを含む、電力変換装置。
  2. 前記電源回路の前記入力電圧が閾値電圧を超える場合には、前記制御回路は、前記電源から電源電圧の供給を受けて、前記制御装置に前記単位変換器の異常を示す信号を送信するように構成され、
    前記制御装置は、前記複数の単位変換器のいずれかから前記単位変換器の異常を示す信号を受信すると、各前記複数の単位変換器の前記制御回路に対して前記スイッチング素子をオフ状態に固定するための前記制御信号を送信するように構成される、請求項に記載の電力変換装置。
  3. 前記単位変換器は、前記制御回路からのオン指令に応じてオンすることにより前記主回路の出力端子を短絡可能に構成されたスイッチをさらに含み、
    前記制御回路は、前記電源回路の前記入力電圧が前記閾値電圧を超える場合に、前記スイッチに前記オン指令を出力する、請求項またはに記載の電力変換装置。
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