JP4940960B2 - 面発光レーザ - Google Patents

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Description

本発明は、光通信や光インターコネクションの分野で用いられる半導体発光素子の一種である面発光レーザに関する。
光通信は長距離、大容量伝送が可能であることから、特に長距離通信では早くから広く実用に供されてきた。一般に光通信の送信装置には光源として半導体レーザが用いられており、その中で面発光レーザは小型、低消費電力などの利点を有することから、短距離通信用の光源として利用されている。面発光レーザの電流狭窄機構としてはエッチングによるエアポスト構造、プロトン注入型、酸化狭窄型などがある。酸化狭窄型は、側面の表面再結合の影響を受けないこと、また酸化層と半導体層の屈折率差に起因する集光のために回折損失が大幅に低減するなどの利点があり、主流となっている(非特許文献1参照)。
図9は典型的な面発光レーザを示す断面構造図である。図9に示すように、面発光レーザは、下部電極1001、基板1002、下部反射鏡構造1003、下部クラッド層1004、発光層1005、上部クラッド層1006、AlAs層1007、上部反射鏡構造1008および上部電極1009が順次積層されている。上部電極1009には、出力光を通すための開口が設けられている。AlAs層1007が一部酸化されることにより、電流狭窄構造が形成されている。この酸化された領域は絶縁体となるため、AlAs層1007のうち酸化されていない領域1010とほぼ同程度の幅の活性層領域に集中的に電流を流すことができる。
図9に示した構造では、電流狭窄領域の幅により活性層体積が規定され、また横モードの制御がなされる。このレーザの駆動(変調)帯域を上げるためには、素子の容量を低減(CR制限律速緩和)する必要があり、上記電流狭窄による開口幅を狭くする必要がある。一般的には、変調帯域10Gpsを得るためには、〜15μm径程度以下の開口幅に狭小化する必要がある。
一方、この酸化狭窄型面発光レーザでは、その狭窄部開口径の形成が酸化の時間制御であるため、ウエハ面内均一性や再現性の点で問題があり、ひいては素子の特性バラツキとなっている。また、電流狭窄径の狭小化により抵抗が上がるため、高速化を阻害する要因にもなっている。
酸化狭窄型面発光レーザの上記課題を克服するために、トンネル接合を用いた素子の開発が行われている。その構造の一例が非特許文献2の図1に開示されている。この埋込み型トンネル接合構造面発光レーザは、酸化層による電流狭窄ではなく、トンネル接合の原理による電流注入であることを特徴としている。トンネル接合部の抵抗を小さくできることに加え、素子構造内で抵抗の高いp型領域を少なくできるため、素子抵抗を大幅に低減することができ、高速動作・省電力に優れている。また、低抵抗化により、素子の発熱も抑制できるので、素子寿命も改善できる。
埋め込み型トンネル接合構造面発光レーザの素子構造を説明する。図10は埋め込み型トンネル接合構造面発光レーザの一構成例を示す断面構造図である。
図10に示すように、n型導電性の半導体基板1101上に第1多層反射膜1102および第1のn型スペーサ層1103が順に形成されている。第1のn型スペーサ層1103の上面は、その一部に活性層1104が形成され、活性層1104が形成されていない領域にマイナス(−)電極1111が設けられている。
活性層1104の上にp型スペーサ層1105が形成され、p型スペーサ層1105の上面の一部にトンネル接合部が設けられている。p型スペーサ層1105の上には、トンネル接合部を覆う第2のn型スペーサ層1108が設けられている。トンネル接合部は、高濃度p型層1106および高濃度n型層1107が順に積層された構造である。第2のn型スペーサ層1108が埋め込み層となる。第2のn型スペーサ層1108の上面は、その一部に第2多層反射膜1109が形成され、第2多層反射膜1109が形成されていない領域にプラス(+)電極1110が設けられている。図10に示す素子は閾値電流1mA、波長1090nmで発振し、素子抵抗50Ωの低抵抗な面発光レーザである。
図10に示した面発光レーザの製造方法を説明する。図11は図10に示した面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。
はじめに、図11(a)に示すように、n型基板1101上に第1多層反射膜1102からトンネル接合を形成する高濃度n型層1107までを成長し、リソグラフィ技術を用いてエッチングによりトンネル接合を加工する。そして、図11(b)のように第2のn型スペーサ層1108を埋込み成長する。次に、図11(c)のように、基板側のコンタクト電極を表面側から取り出すために、半導体を第1のn型スペーサ層1103までエッチングし、メサを形成する。図11(d)に示すように、SiO2/Siからなる第2多層反射膜1109を形成後、コンタクト部の誘電体をエッチング除去し、+電極1110および−電極1111を形成し、375℃、10秒の処理で電極アロイを行い、素子が完成する。
また、トンネル接合を用いた他の面発光レーザの例が非特許文献3に開示されている。非特許文献3の図2には、酸化狭窄構造とトンネル接合構造を組み合わせた面発光レーザが示されている。電流狭窄構造を形成するために、非特許文献2の面発光レーザではトンネル接合のエッチング加工が行われ、非特許文献3の面発光レーザでは酸化狭窄プロセスが用いられている。
伊賀および小山編著、「面発光レーザの基礎と応用」、共立出版、第1章および第2章 屋敷、他5名、22p-ZN-3「1.1μm帯埋め込みトンネル接合構造面発光レーザ」、第53回応用物理学関係連合講演会 講演予稿集、2006年春、p.1223 J. J. Wierer、他3名、"Lateral electron current operation of vertical cavity surface emitting lasers with buried tunnel contact hole sources"、Applied Physics Letter(1997)、pp.3468-3469
上述の埋込み型トンネル接合構造面発光レーザでは、トンネル接合部を埋め込むため、酸化狭窄型と異なりウエハ上に凹凸が生じることになる。図10の第2のn型スペーサ層1108の上面の凹凸が界面1112を介して第2多層反射膜1109にその形状が反映される。この凹凸が残った状態でミラーを形成すると、凹部と凸部で共振波長が異なってしまう。その結果、等価屈折率の差を生じ、光閉じ込めを生じることになる。したがって一般に凹凸が大きいほど、等価屈折率差が大きくなる。中央部の等価屈折率の方が小さい場合には、いわゆる逆導波構造となり、閾値電流が増加したり、発振しなくなったりする等の問題が生じる。逆に中央部の等価屈折率の方が大きい場合には光閉じ込めが強くなる。この場合、高次モードが発生し易くなり、シングルモードが必要な用途には使用できなくなる。
マルチモードで使用する場合には使用は可能ではあるが、一般に高次のモードになるほど放射角が大きくなるため、光ファイバや光導波路との結合効率が低下する。高密度集積を行う場合、また低コスト化のためにはレンズを用いないことが望ましいが、この場合には放射角増加による結合効率低下が顕著になる。このような問題を避けるため、凹凸がある層の上に位置する埋め込み層において表面を平坦化することが望ましい。
一般に、埋め込み層を十分に厚くすれば、図12(a)に示すように表面を平坦化するか、または、図12(b)に示すように、凹凸がある部分を光が届かない領域まで遠ざけてしまうことが可能となる。この上にミラーを形成すれば凹凸に起因する等価屈折率差は無くなるため、上記のような高次モードの発生およびそれに伴う放射角の増大が抑制される。しかし埋め込み層を厚くするほど、レーザの共振器長は長くなる。これは直接変調速度の点では不利となる。すなわち、上述のような凹凸を有する構造を埋め込んだ素子構造においては、放射角と変調速度の間にはトレードオフの関係が存在する。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものであり、低放射角と高速変調の両立を実現した面発光レーザを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の面発光レーザは、共振器を構成する2つの反射鏡の間に設けられた活性層と、トンネル接合により前記活性層に電流注入を行う電流注入部と、該電流注入部を覆う埋め込み層とを有する面発光レーザであって、
前記電流注入部が複数のトンネル接合部で構成され、
前記トンネル接合部の各平面パターンは、該各平面パターンの中心を通り、該各平面パターンの外周を結ぶ線分の最短長が1〜4μmである。
本発明では、複数の微小なトンネル接合部を有し、微小トンネル接合部群を結晶成長により膜で埋め込む際、成長条件の最適化を行うことで、原料ガスの表面マイグレーションにより凸形状のトンネル接合部の頂部に原子が留まらず、トンネル接合部の間の下部から自己選択的に埋め込まれる。そのため、薄膜成長であっても埋め込み層の表面を平坦化することが可能となる。トンネル接合部を覆う埋め込み層の表面を平坦化しているため、トンネル接合部の集合体がある中央部とその周囲の部分とのミラー間の光路長の差はない。よって、平坦化を行わない場合と比べて、過度な光閉じ込めが抑制される。その結果、高次モードの発生を抑制し、放射角を低減することが可能になる。
本発明によれば、放射角と変調速度の間のトレードオフの関係にある問題を解消し、低放射角、かつ高速変調可能な素子を実現できる。また、複数のトンネル接合部は注入電流を平均化する効果があるため、電流の不均一注入を抑制し、素子抵抗低減により動作電流が低減し、低消費電力化を実現できる。
本発明の面発光レーザの実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態の面発光レーザの構成を説明する。ここでは、GaAs基板上に形成した発振波長1.3μmの面発光型レーザの場合とする。
図1は本実施形態の面発光レーザの一構成例を示す断面模式図である。
図1に示すように、n型GaAs基板101の上に第1のDBR(Distributed Bragg Reflector)層102が設けられている。第1のDBR層102の上面には、その一部に円柱状構造111とその側面を覆うポリイミド113が形成され、円柱状構造111およびポリイミド113以外の領域にはn型電極112が形成されている。
円柱状構造111は、下側クラッド層、活性層および上側クラッド層が順に形成され、その上にp−GaAs層106、トンネル接合部150およびn−GaAs層109が順に形成されている。従来よりも平面パターンの大きさが小さいトンネル接合部150がp−GaAs層106上に複数設けられている。トンネル接合部150は、p+−GaAs0.9Sb0.1層107およびn+−In0.15GaAs0.85層108が順に形成された構造である。n−GaAs層109が、複数のトンネル接合部150を覆ってp−GaAs層106上に形成されている。
円柱状構造111の上面には、その一部に第2のDBR層110が設けられ、第2のDBR層以外の領域にはp型電極114が形成されている。第2のDBR層110は、複数のトンネル接合部150の全体の上方を覆うように設けられている。トンネル接合部150は、その界面が第1のDBR層102と第2のDBR層110の間に立つ定在波の節に配置されており、光吸収を低減する。
本実施形態の構造では、複数のトンネル接合部が半導体層に埋め込まれており、トンネル接合部にのみ電流が流れる。素子表面側から供給される電子がトンネル接合部に注入され、そこで変換された正孔が活性層へ供給される。本実施形態の複数のトンネル接合部の集合体の大きさに相当するトンネル接合部を1つ用いた従来の場合では、トンネル接合部面内の電流不均一(端の方が電流密度大)によるダンピング定数増大により、素子の高周波特性を制限する傾向がある。一方、複数個のトンネル接合部を用いた本実施形態の場合では、電流密度がより平均化され、その課題を解決することができる。
本実施形態の面発光レーザの製造方法を説明する。図2は図1に示した面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。
まず、図2(a)に示すように、n型GaAs基板101上に、n型GaAs層およびn型Al0.9Ga0.1As層の一対を基本単位とするDBR(n型半導体ミラー層)を複数積層した第1のDBR層102と、n型Al0.3Ga0.7Asクラッド層103と、ノンドープGaInNAs量子井戸およびGaAs障壁層からなる活性層104と、p型Al0.3Ga0.7Asクラッド層105と、p−GaAs層106と、p+−GaAs0.9Sb0.1層107と、n+−In0.15GaAs0.85層108とを有機金属気相成長(MOCVD)法にて順次積層する(工程1)。
ここで、p+−GaAs0.9Sb0.1層107のp型ドーパントにC(カーボン)を用い、n+−In0.15GaAs0.85層108のn型ドーパントにSi(シリコン)を用いた。pドーピング濃度を1×1020cm-3とし、nドーピング濃度を5×1019cm-3とした。また、p+−GaAs0.9Sb0.1層107の膜厚を5nmとし、n+−In0.15GaAs0.85層108の膜厚を10nmとした。
次に、トンネル接合を形成するために、フォトリソグラフィ技術により直径約3μmの円形のパターンを複数有するレジストマスクをn+−In0.15GaAs0.85層108上に形成する。これらの複数の開口は直径約20μmの円内に設けられている。続いて、レジストマスクの上からエッチングを行うことで、レジストマスクで覆われていない領域のn+−In0.15GaAs0.85層108およびその下層部位のp+−GaAs0.9Sb0.1層107を除去する。その後、レジストマスクを除去する(工程2)。これにより、直径3μmの円形の平面パターンのトンネル接合部150が複数形成される。なお、以下では、円形の平面パターンを、単に「円形パターン」と称する。
次に、再びMOCVD法を用いて図2(b)に示すように、トンネル接合部150を覆うn−GaAs層109をp−GaAs層106上に形成する(工程3)。このとき、成長条件の最適化により、GaAsの原料ガスの拡散長をトンネル接合部150の円形パターンの直径より長く設定している。ガス拡散長をトンネル接合部150の円形パターンの直径よりも長くすることで、表面マイグレーションにより原料ガスの原子がトンネル接合部150の頂部に留まらず、トンネル接合部150の隙間の下地に積み上げられる。よって、トンネル接合部150の凸部の間の下部からn−GaAs層109が埋め込まれ、積層後に平坦な表面を得ることができる。なお、トンネル接合部150の円形パターンの直径が4μmより小さければ、原料ガスがトンネル接合部150の頂部に留まらない。
トンネル接合部が従来のような直径の大きい円形パターンの場合、トンネル接合部を覆う膜を積層した後にトンネル接合部の凸部の段差が膜表面に残ってしまう。そのため、この埋込成長による膜の表面を平坦化するには、選択成長などを行って段差を解消した上でさらに埋込成長を行うか、または、厳密に深さを制御するエッチングを行って、段差の解消を図る必要がある。このように、従来構造ではプロセス工数の増大を招くことになるが、本実施形態の素子構造では、上述したように、余分なプロセス工数無しに、平坦化した表面を容易に得ることができる。
本構造では、p+−GaAs0.9Sb0.1層107およびn+−In0.15GaAs0.85層108がトンネル接合部150を形成している。これらの層をトンネル接合部150のみに残して他の部位を除去した後、トンネル接合部150を半導体で埋め込んでおり、残存するトンネル接合部150にのみ電流が流れる構造となる。
次に、上述の構造まで形成したウエハのn−GaAs層109上にスパッタリング法を用いて、SiO2層とアモルファスSi(a−Si)層の一対を基本単位とするDBR(誘電体ミラー層)を複数積層した第2のDBR層110を形成する(工程4)。SiO2層とa−Si層の膜厚を、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4になるように設定している。
次に、図2(c)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングにより、第2のDBR層110に対して、複数のトンネル接合部のパターンの全てを含む直径約20μmの円形部分を残して他の部位を除去する(工程5)。続いて、第2のDBR層110を覆ってn−GaAs層109上にレジストを塗布する。そして、フォトリソグラフィ技術により、第2のDBR層110の円形部分と中心を同じにした直径約35μmの円形のマスクをレジストで形成する。その後、マスクで覆われていない領域の第1のDBR層102の表面が露出するまで複数の膜に対してエッチングを行い、円柱状構造111を形成する(工程6)。このエッチングはメサエッチングに相当する。この後、レジストを除去する。
続いて、次のようにして、上記メサエッチングにより露出した第1のDBR上に電極を形成する。まず、ウエハ上全面にフォトレジストを塗布した後、フォトリソグラフィ技術により、電極を形成する部位のフォトレジストを除去する。その上からTi/Pt/Auを蒸着した後、フォトレジストを除去してフォトレジスト上の不要な金属材料をリフトオフすることにより、第1のDBR上の一部にn型電極112が形成される(工程7)。次に、ポリイミド113によりメサを埋め込んだ後、フォトリソグラフィ技術により、工程7で形成したn型電極112上の一部のポリイミド113を除去する(工程8)。
さらに、次のようにして、もう一方の電極を形成する。まず、ウエハ上全面にフォトレジストを塗布し、マスク露光によりパターニングする。その上からTi/Pt/Auを蒸着し、フォトレジストを除去して不要な金属材料をリフトオフする。これにより、円柱状構造111の上面の第2のDBR層110を除く領域と、ポリイミド113の上面にp型電極114が形成され、素子が完成する(図2(d))。
本実施形態では、工程3において形成されるn−GaAs層109の表面を平坦化しているため、トンネル接合部の集合体がある中央部とその周囲の部分とのミラー間の光路長の差はない。よって、平坦化を行わない場合と比べて、過度な光閉じ込めを抑制することができ、その結果、高次モードの発生を抑制し、放射角を低減することが可能になる。本実施形態の一例では、従来の放射角25°から15°へ改善することができた。また、埋め込み平坦化による共振器長の増加はないため、高速特性は10Gbps動作が可能であり、そのときの駆動電流は、電流注入の平均効果により5mAとなり、従来の7mAよりも2mA低減できた。
(第2の実施形態)
本実施形態の面発光レーザの構成を説明する。ここでは、GaAs基板上に形成した発振波長1.15μmの面発光型レーザの場合とする。また、第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3は本実施形態の面発光レーザの一構成例を示す断面模式図である。図3に示すように、本実施形態の面発光レーザでは、複数の第2のDBR層210が設けられている。第2のDBR層210が本発明の反射鏡部に相当する。第2のDBR層210は、SiO2層とa−Si層の一対を基本単位とするDBR(誘電体ミラー層)が複数積層された構造である。第2のDBR層210は、円柱状構造211内の複数のトンネル接合部250のそれぞれの位置に対応して配置されている。
また、本実施形態では、複数のトンネル接合部250のそれぞれは、円形パターンが直径1〜3μmの範囲で予め設計された値に形成されている。トンネル接合部250は、第1の実施形態と同様に、p+−GaAs0.9Sb0.1層107およびn+−In0.15GaAs0.85層108が順に積層された構造である。なお、トンネル接合250は、その界面が第1のDBR層102と第2のDBR層210の間に立つ定在波の節に配置されており、その効果は第1の実施形態と同様である。
図4は本実施形態のトンネル接合部による効果を説明するための図である。図4(a)はトンネル接合部の透視斜視図であり、図4(b)および(c)はレーザ光の出力例を示す図である。
図4(a)に示すトンネル接合部301の円形パターンの直径304の寸法が図4(b)の場合と図4(c)の場合とで異なっている。図4(a)は複数のトンネル接合部の円形パターンの直径を2μmで統一した場合である。この場合、複数のトンネル接合部301aにより合成された光出力302aの強度は、マルチモード光ファイバ303の中心でその値が最大となるガウス分布になる。
一方、図4(b)は、図4(a)に示す複数のトンネル接合部のうち中心のトンネル接合部301bの円形パターンの直径を1μmとし、その周辺のトンネル接合部301cの円形パターンの直径を3μmとした場合である。この場合、複数のトンネル接合部301b、301cにより合成された光出力302bの強度は、マルチモード光ファイバ303の中心から所定の半径の円形状に均一な分布となる。
このようにして、複数のトンネル接合部毎にその円形パターンの直径を変えることで、結合ビームの形状を変化させることができる。また、トンネル接合部250に対応して第2のDBR層210を配置することで、トンネル接合部毎の制御性が向上する。
次に、本実施形態の面発光レーザの製造方法を説明する。なお、第1の実施形態と同様な工程についてはその詳細な説明を省略する。図5は図3に示した面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。
図2(a)で説明したのと同様にして、n型GaAs基板101上に第1のDBR層102、n型Al0.2Ga0.8Asクラッド層103、ノンドープIn0.35Ga0.65As量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層204、p型Al0.3Ga0.7Asクラッド層105、p−GaAs層106、p+−GaAs0.9Sb0.1層107、およびn+−In0.15Ga0.85As層108をMOCVD法にて順次積層する(工程1)。p+−GaAs0.9Sb0.1層107およびn+−In0.15Ga0.85As層108のそれぞれのドーパントの種類は第1の実施形態と同様である。pドーピング濃度を1×1020cm-3とし、nドーピング濃度を2×1019cm-3とした。それぞれの膜厚は第1の実施形態と同様である。
次に、フォトリソグラフィ技術により、直径1〜3μmの円形パターンを複数有するレジストマスクを形成する。複数の円形パターンのそれぞれは、上述したように、各トンネル接合部250に対応してその直径が1〜3μmの範囲内で所定の設計値に形成される。そして、図2(b)で説明したのと同様にして、円柱状のトンネル接合部250を複数形成し(工程2)、その上にn−GaAs層109を覆う(工程3)。工程3を行う際、成長条件の最適化により、GaAsの原料ガスの拡散長を複数のトンネル接合部250の直径のうち最大値よりも長く設定している。そのため、トンネル接合部250の凸部の間の下部からn−GaAs層109が埋め込まれ、積層後に平坦な表面を得ることができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、複数のトンネル接合部250に流れる電流が平均化され、従来のような直径の大きなトンネル接合部を有する素子で課題となる電流の不均一注入が抑制できる。よって、ダンピング定数を抑え、高周波特性を改善する効果がある。
次に、上述の構造まで形成したウエハのn−GaAs層109上にスパッタリング法を用いて、SiO2層とa−Si層の一対を基本単位とするDBRを複数積層する(工程4)。SiO2層とa−Si層の膜厚を、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4になるように設定している。続いて、図5(a)に示すように、フォトリソグラフィとエッチングにより複数のトンネル接合部250のそれぞれの位置に対応して直径約5μmの円形パターンの第2のDBR層210を形成する(工程5)。
その後、第1の実施形態と同様にして、フォトリソグラフィとエッチングにより円柱状構造211を形成する(工程6)。さらに、第1の実施形態と同様にして、第1のDBR上の一部にn型電極112を形成し(工程7)、円柱状構造211の上面の第2のDBR層210を除く領域とポリイミド113の上面にp型電極114を形成し(工程8)、素子が完成する(図5(b))。
本実施形態では、第1の実施形態と同様に、工程3において形成されるn−GaAs層109の表面を平坦化しているため、トンネル接合部の集合体がある中央部とその周囲の部分とのミラー間の光路長の差はない。よって、平坦化を行わない場合と比べて、過度な光閉じ込めを抑制することができ、その結果、高次モードの発生を抑制し、放射角を低減することが可能になる。
また、本実施形態では、図4で説明したように、複数のトンネル接合部毎にその円形パターンの直径を所定の範囲内で変え、これらのトンネル接合部の配置を決めることで、トンネル接合部の個々の出射ビームを合成した結合ビームの形状を変化させることができる。このように、各トンネル接合部の直径の値およびその配置の仕方により出射ビームスペクトルを任意の形状に設計することができ、マルチモード光ファイバとの結合トレランスおよび結合効率を改善することができる。
本実施形態の素子の一実装例において、コア径50μmのマルチモード光ファイバとの結合を従来素子構造より15%改善することができた。また、埋め込み平坦化による共振器長の増加はないため、高速特性は10Gbps動作が可能であり、そのときの駆動電流は、電流注入の平均効果により5mAとなり、従来構造の7mAよりも2mA低減できた。
(第3の実施形態)
本実施形態の面発光レーザの構成を説明する。ここでは、GaAs基板上に形成した発振波長1.07μmの面発光型レーザの場合とする。また、第1または第2の実施形態と同様な構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図6は本実施形態の面発光レーザの一構成例を示す断面模式図である。図6に示すように、本実施形態の面発光レーザでは、複数の第2のDBR層210の上面と側面にも電極(p型全面電極414)が設けられている。第2のDBR層210は、第2の実施形態と同様に、円柱状構造411内の複数のトンネル接合部250のそれぞれの位置に対応して配置されている。
本実施形態では、複数のトンネル接合部250のそれぞれは、第2の実施形態と同様に、円形パターンが直径1〜3μmの範囲で予め設計された値に形成されている。また、トンネル接合250は、その界面が第1のDBR層102と第2のDBR層210の間に立つ定在波の節に配置されており、その効果は第1の実施形態と同様である。
本実施形態の構造では、素子の円柱状構造411およびポリイミド113の上部の全面がp型全面電極414で覆われているため、この電極がヒートシンクの役目を果たし、動作中の素子内の温度上昇が抑制される。レーザ光はn型GaAs基板101側から外へ出力される。
次に、本実施形態の面発光レーザの製造方法を説明する。なお、第1の実施形態と同様な工程についてはその詳細な説明を省略する。図7は図6に示した面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。
図2(a)で説明したのと同様にして、n型GaAs基板101上に第1のDBR層102、n型Al0.2Ga0.8Asクラッド層103、ノンドープIn0.35Ga0.65As量子井戸とGaAs障壁層からなる活性層404、p型Al0.3Ga0.7Asクラッド層105、p−GaAs層106、p+−GaAs0.9Sb0.1層107、およびn+−In0.15Ga0.85As層108をMOCVD法にて順次積層する(工程1)。p+−GaAs0.9Sb0.1層107およびn+−In0.15Ga0.85As層108のそれぞれのドーパントとその濃度は第2の実施形態と同様であり、それぞれの膜厚は第1の実施形態と同様である。
次に、フォトリソグラフィ技術により、直径1〜3μmの円形パターンを複数有するレジストマスクを形成する。複数の円形パターンのそれぞれは、第2の実施形態で説明したように、各トンネル接合部250に対応してその直径が1〜3μmの範囲内で所定の設計値に形成される。そして、図2(b)で説明したのと同様にして、円柱状のトンネル接合部250を複数形成し(工程2)、その上にn−GaAs層109を覆う(工程3)。工程3を行う際、成長条件の最適化により、GaAsの原料ガスの拡散長を複数のトンネル接合部250の直径のうち最大値よりも長く設定している。そのため、トンネル接合部250の凸部の間の下部からn−GaAs層109が埋め込まれ、積層後に平坦な表面を得ることができる。
本実施形態においても、第1および第2の実施形態と同様に、複数のトンネル接合部250に流れる電流が平均化され、従来のような直径の大きなトンネル接合部を有する素子で課題となる電流の不均一注入が抑制できる。よって、ダンピング定数を抑え、高周波特性を改善する効果がある。
次に、上述の構造まで形成したウエハのn−GaAs層109上にスパッタリング法を用いて、SiO2層とa−Si層の一対を基本単位とするDBRを複数積層する(工程4)。SiO2層とa−Si層の膜厚を、これら媒質内の各々の光路長が発振波長のほぼ1/4になるように設定している。続いて、第2の実施形態と同様にして、図7(a)に示すように、複数のトンネル接合部250のそれぞれの位置に対応して直径約5μmの円形パターンの第2のDBR層210を形成する(工程5)。その後、第1の実施形態と同様にして、フォトリソグラフィとエッチングにより円柱状構造411を形成する(工程6)。
続いて、第1の実施形態と同様にして、第1のDBR上の一部にn型電極112を形成する(工程7)。さらに、ウエハ上全面にフォトレジストを塗布し、マスク露光によりパターニングする。その上からTi/Pt/Auを蒸着し、フォトレジストを除去して不要な金属材料をリフトオフする。これにより、円柱状構造411とポリイミド113の上に、第2のDBR層210を覆うp型全面電極414が形成され(工程8)、素子が完成する(図7(b))。
本実施形態では、第1および第2の実施形態と同様に、工程3において形成されるn−GaAs層109の表面を平坦化しているため、トンネル接合部の集合体がある中央部とその周囲の部分とのミラー間の光路長の差はない。よって、平坦化を行わない場合と比べて、過度な光閉じ込めを抑制することができ、その結果、高次モードの発生を抑制し、放射角を低減することが可能になる。
また、第2実施形態と同様に、出射ビーム形状の設計に合わせて各トンネル接合部の直径およびその配置を決めてトンネル接合部を形成することにより、マルチモード光ファイバとの結合トレランスを改善することができる。さらに、本実施形態では、p型全面電極414による吸熱効果により、動作中の素子の温度上昇が抑制される。
なお、本実施形態の面発光レーザの構造にレンズを設けてもよい。図8は本実施形態の面発光レーザの他の構成例を示す断面図である。図8に示す構造では、半導体基板側にレーザ光を出射する形状であり、n型GaAs基板にレンズ415が設けられている。上述の複数のトンネル接合部250からの出射光417がレンズ415で集光され、従来よりも放射角の小さい合成出射光418が得られる。
図8に示す素子の作製には、図7(b)に示した構造を形成した後、次のようにして、半導体基板側にレンズを形成する。まず、フォトリソグラフィ技術とドライエッチングにより、レンズの面積に相当する凸形状をn型GaAs基板101に形成する。その後、全面ウエットエッチングにより、その凸形状の端を落として球面のレンズ415を形成する(工程9)。
図8に示した素子の一実装例において、コア径50μmのマルチモードとの結合では、レンズを形成しない場合よりも、さらに10%の効率改善が得られた。また、埋め込み平坦化による共振器長の増加はないため、高速特性は10Gbps動作が可能であり、そのときの駆動電流は、電流注入の平均効果により5mAとなり、従来構造の7mAよりも2mA低減できた。
本発明の面発光レーザでは、複数の微小なトンネル接合部を有し、微小トンネル接合部群を結晶成長により膜で埋め込む際、成長条件の最適化を行うことで、原料ガスの表面マイグレーションによりガス拡散長をトンネル接合部の円形パターンの直径より長くすることができる。よって、凸部形状のトンネル接合部の間の下部から自己選択的に膜が埋め込まれることにより、選択成長マスク等がなくても、薄膜成長で埋め込み層の表面を平坦化することが可能となる。これにより、共振器長を長くすることなく光閉じ込め係数を適切な値に調整することができる。平坦化を行わない場合と比べて、過度な光閉じ込めが抑制されるため、高次モードの発生を抑制し、放射角を低減することが可能になる。
したがって、従来技術の課題であった放射角と変調速度の間のトレードオフの関係の問題を解消し、低放射角、かつ高速変調可能な素子を実現できる。
また、複数のトンネル接合部は注入電流を平均化する効果がある。従来のトンネル接合型面発光レーザでは、動作速度10Gbpsを実現するために、直径〜15μm程度のトンネル接合部1つを有していたが、この接合部面内で注入電流の不均一が生じていた。本発明の面発光レーザにおける複数の微小なトンネル接合部では、電流の不均一注入を抑制し、素子抵抗低減による動作電流低減(10Gbps動作時に5mA、従来は7mA)が確認された。
さらに、トンネル接合部の個々の直径を変化させることにより、個々の出射ビームを合成した出射スペクトルを任意の形状に設計できるため、マルチモードファイバとの結合性を高めることができる。よって、素子の実装トレランスを拡大させることができる。
なお、本発明は上述した各種形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で各種の変形が可能である。発光素子の波長や材料についても実施形態に挙げたもの以外を選ぶことが可能である。
また、トンネル接合部の形状は、上記実施形態においては円筒形の場合を説明したが、楕円柱、直方体、中空円筒のような他の形状であってもよい。複数のトンネル接合部が、楕円柱群、直方体群や中空円筒群でも同様の効果が得られる。トンネル接合部の平面パターンの中心を通り、平面パターンの外周を結ぶ線分の最短長よりもガス拡散長が長ければよい。この最短長よりもガス拡散長が長ければ、原料ガスの原子がパターン頂部に達すると、一部が吸着しても、その多くは表面マイグレーションによりパターン頂部に留まらず、パターン間の下部から積みあがる。上記実施形態の円筒形の平面パターンの円の直径を、楕円の短軸長、直方体の短辺、中空円の円を形成する帯状パターンの幅にそれぞれ置き換えればよい。原料ガスの拡散長が上記最短長より長ければ、埋込成長時にトンネル接合部間の底部から膜が自己選択的に埋め込まれることになる。円形以外の平面パターンでも、トンネル接合部を覆う膜の埋込成長によって薄膜で平坦化することが可能である。
また、上述の実施形態では単体素子について説明したが、GaAs基板上に作製した面発光レーザを1個毎または所望のアレイ状(例えば、1個×10個、100個×100個など)に切り出して使用してもよい。本実施形態の構造であれば、製造過程で酸化等の面内不均一が生じやすい工程を回避しているため、アレイ状の形態において素子間の特性バラツキが従来よりも小さくなるという効果が得られる。
第1の実施形態の面発光レーザの一構成例を示す断面模式図である。 第1の実施形態の面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。 第2の実施形態の面発光レーザの一構成例を示す断面模式図である。 第2の実施形態のトンネル接合部による効果を説明するための図である。 第2の実施形態の面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。 第3の実施形態の面発光レーザの一構成例を示す断面模式図である。 第3の実施形態の面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。 第3の実施形態の面発光レーザの他の構成例を示す断面模式図である。 従来の酸化狭窄型面発光レーザの構成を示す断面図である。 従来のトンネル接合型面発光レーザの断面図である。 図10に示した面発光レーザの製造手順を示す断面模式図である。 従来技術の課題を説明するための図である。
符号の説明
101 n型GaAs基板
102 第1のDBR層
103 n型Al0.3Ga0.7Asクラッド層
104、204、404 活性層
105 p型Al0.3Ga0.7Asクラッド層
106 p−GaAs層
107 p+−GaAs0.9Sb0.1
108 n+−In0.15GaAs0.85
109 n−GaAs層
110、210 第2のDBR層
111、211、411 円柱状構造
112 n型電極
113 ポリイミド
114 p型電極
301 トンネル接合部
302 合成された光出力
303 マルチモード光ファイバ
304 直径
414 p型全面電極
415 レンズ
417 出射光
418 合成出射光
1001 下部電極
1002 基板
1003 下部反射鏡構造
1004 下部クラッド層
1005 発光層
1006 上部クラッド層
1007 AlAs層
1008 上部反射鏡構造
1009 上部電極
1010 酸化されていない領域
1101 半導体基板
1102 第1多層反射膜
1103 第1のn型スペーサ層
1104 活性層
1105 p型スペーサ層
1106 高濃度p型層
1107 高濃度n型層
1108 第2のn型スペーサ層
1109 第2多層反射膜
1110 プラス電極
1111 マイナス電極
1112 界面

Claims (7)

  1. 共振器を構成する2つの反射鏡の間に設けられた活性層と、トンネル接合により前記活性層に電流注入を行う電流注入部と、該電流注入部を覆う埋め込み層とを有する面発光レーザであって、
    前記電流注入部が複数のトンネル接合部で構成され、
    前記トンネル接合部の各平面パターンは、該各平面パターンの中心を通り、該各平面パターンの外周を結ぶ線分の最短長が1〜4μmである、面発光レーザ。
  2. 前記2つの反射鏡のうち一方の反射鏡が複数の反射鏡部で構成され、
    前記複数の反射鏡部のそれぞれが前記複数のトンネル接合部の各位置に対応して配置された請求項1記載の面発光レーザ。
  3. 発振波長をλとすると、
    前記2つの反射鏡のうち一方の反射鏡は、膜厚が(1/4)λの第1の層と該第1の層よりも屈折率が小さく膜厚が(1/4)λの第2の層との対を1ペアとした複数のペアを有し、かつ、前記第1および第2の層が誘電体材料で構成されている請求項1または2記載の面発光レーザ。
  4. 前記トンネル接合部の平面パターンの中心を通り、該平面パターンの外周を結ぶ線分の最短長が、前記複数のトンネル接合部の全てについて同等である請求項1から3のいずれか1項記載の面発光レーザ。
  5. 前記トンネル接合部の平面パターンの中心を通り、該平面パターンの外周を結ぶ線分の最短長が前記複数のトンネル接合部について同一ではなく、前記最短長の異なる平面パターンのトンネル接合部が含まれている請求項1から3のいずれか1項記載の面発光レーザ。
  6. 前記平面パターンが円形である請求項4または5記載の面発光レーザ。
  7. 前記共振器が基板上に設けられ、
    前記基板の前記共振器とは反対側の面にレンズが設けられた請求項1からのいずれか1項記載の面発光レーザ。
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