JP4940161B2 - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4940161B2
JP4940161B2 JP2008022264A JP2008022264A JP4940161B2 JP 4940161 B2 JP4940161 B2 JP 4940161B2 JP 2008022264 A JP2008022264 A JP 2008022264A JP 2008022264 A JP2008022264 A JP 2008022264A JP 4940161 B2 JP4940161 B2 JP 4940161B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
magnetic disk
solder
feedthrough
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008022264A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009181681A (ja
Inventor
哲也 中塚
真人 中村
聡 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2008022264A priority Critical patent/JP4940161B2/ja
Priority to US12/811,673 priority patent/US20100328815A1/en
Priority to PCT/JP2009/051424 priority patent/WO2009096448A1/ja
Priority to CN2009801017100A priority patent/CN101911200A/zh
Publication of JP2009181681A publication Critical patent/JP2009181681A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4940161B2 publication Critical patent/JP4940161B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B25/00Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus
    • G11B25/04Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card
    • G11B25/043Apparatus characterised by the shape of record carrier employed but not specific to the method of recording or reproducing, e.g. dictating apparatus; Combinations of such apparatus using flat record carriers, e.g. disc, card using rotating discs
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/12Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules
    • G11B33/121Disposition of constructional parts in the apparatus, e.g. of power supply, of modules the apparatus comprising a single recording/reproducing device
    • G11B33/122Arrangements for providing electrical connections, e.g. connectors, cables, switches
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
    • G11B33/1446Reducing contamination, e.g. by dust, debris
    • G11B33/1466Reducing contamination, e.g. by dust, debris sealing gaskets
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/73Means for mounting coupling parts to apparatus or structures, e.g. to a wall

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)

Description

本発明は、装置内部にヘリウムガスなどの低密度の気体を封入するのに好適な磁気ディスク装置に関する。
近年の磁気ディスク装置は、大容量・高記録密度に対する要求から、ディスクを高速回転させヘッドジンバルアセンブリ314を高速駆動させている。このため、少なからず空気の乱れ(風乱)が生じ、磁気ディスク312やヘッドジンバルアセンブリ314に振動が発生する。この風乱振動は、高密度に記録されたディスク上のトラックに磁気ヘッド315を位置決めする際の大きな障害となる。風乱は空気の乱れに起因するためその発生はランダムであり、その大きさや周期を予測することは難しく、迅速かつ正確な位置決め制御をしようとするとその制御が複雑・困難になるためである。また、風乱振動は騒音の音源ともなり装置の静粛性を損なう要因ともなる。
高速回転に伴う装置内の空気の作用で発生する問題としては、上記以外に消費電力の増加がある。ディスク312を高速で回転させると、その近傍の空気も一緒に引きずられて回転する。一方ディスク312から離れた空気は静止しているため、この間にせん断力が発生し、ディスク回転を止めようとする負荷となる。これは風損と呼ばれ、高速回転になればなるほど大きくなる。この風損に逆らって高速回転を行うには、モータは大きな出力を必要とし、大きな電力を必要とする。
ここで、前記風乱及び風損は装置内部の気体の密度に比例することに着目し、密封された磁気ディスク装置内において、空気の代わりに低密度の気体を封入して風乱や風損を低減しようとするアイデアが以前から考えられていた。
低密度の気体としては水素、窒素、ヘリウムなどが考えられるが、実使用を考慮すると、効果が大きく安定していて安全性の高いヘリウムが最適と考えられる。ヘリウムガスを密閉した磁気ディスク装置では、上記問題を解決し迅速かつ正確な位置決め制御、省電力、良好な静粛性を実現できる。また、省電力を考慮しない場合は、より高速な磁気ディスク312の回転あるいはヘッドジンバルアセンブリ314の駆動を実現でき、装置性能の向上を図ることができる。
しかし、ヘリウムはその分子がきわめて小さく拡散係数が大きいため、通常の磁気ディスク装置に用いられている筐体では、密閉性が低く、通常使用中にヘリウムが簡単に漏出し性能が維持できなくなってしまうという課題がつきまとっていた。
そこで、従来技術として例えば下記特許文献1が提案されている。ここで従来技術について説明する。
図6に、上記のような密封型磁気ディスク装置の断面図の一例を示す。ここで、筐体内のヘリウムが漏れる可能性が高い箇所として、装置構成部品210が搭載されたベース200とカバー220の接合箇所が挙げられる。この接合箇所箇所を完全に密封すべく、接合位置240においてベース200側壁の上部とカバー220をレーザ溶接あるいははんだ接合する。
そして、レーザ溶接あるいははんだ接合を行う場合は、その耐久性・信頼性やコストの観点から、ベース200とカバー220の材料を選定する必要があり、例えば、アルミニウムダイキャストで成型した筐体及びプレスあるいは切削により形成されたアルミニウムのカバー、あるいは、銅とマグネシウムの含有量が比較的少ないアルミニウム合金から冷鍛で形成したベース及びプレスあるいは切削により形成されたアルミニウムのカバーが選定される。
さらに、筐体内のヘリウムが漏れる可能性が高い箇所として、筐体内のFPCアセンブリと筐体外の回路基板をつなぐ電気配線を通すためのベース200底面の小さな開口部が挙げられる。この開口部を完全に密封し、かつ電気配線を行うべく、図6に示すような複数のピン260を有するフィードスルー250を用い、FPCアセンブリ側の配線を筐体内のピンに接続し、回路基板側の配線を筐体外のピンに接続するようにする。
図7および9にはフィードスルー250とベース200をはんだ接合300した磁気ディスク装置の接続構造体の側面図および上面図を示す。
フィードスルー250のフランジ252は、ベース200との接合位置270において、ベース200底面の開口部段差部にはんだ接合300される。フランジ252には、複数のスチールピン260が、フランジ252平面に垂直方向に伸びるように設けられるが、この際、フランジ252とスチールピン260の間にはスチールピン260の周囲を囲むように、ガラスあるいはセラミックなどのシール材料280が充填されている。
フランジ252の材料はシール材料280及びベース200の材料に適合し、接合位置270にかかる応力を低減するように選択され、ベース200がアルミニウムである場合は、フランジ252はニッケル合金あるいはステンレススチールである。
米国特許出願公開第2005/0068666号明細書
通常、ベース(筐体)とフィードスルーとの接続ははんだ材料により行われる。このフィードスルーとベースのはんだ付けの工程は、以下の手順に従って行われる。
(1)ニッケルめっきしたフィードスルーやベースのはんだぬれが必要な部分にフラックスを塗付する。
(2)フィードスルーをベース開口部の段差部に配置する。
(3)ベースの段差部により生じるフィードスルーとベースとの隙間に、フラックスを供給し、楕円形状のはんだを配置する。
(4)フィードスルーを搭載したベース全体を、リフロー炉によって加熱する。
(5)加熱が終了し、冷却が完了したら、ベースのフラックス残渣などの洗浄を行う。
図7にはんだ付け後の接続構造体の断面を示すが、溶融したはんだ300は、フィードスルー250とベース200との狭い間隙部をぬれ広がることで分配される。
また、図9にはんだ接合部300を拡大した図を示す。図9のようにはんだを挟み込むフランジ252表面の第一の面Cとベース200表面の第一の面D、また、フランジ252表面の第二の面Eとベース200表面の第二の面Fとはそれぞれ平行の関係にあり、はんだ300の大部分はフランジ252表面とベース200表面との間隙部に留まり、平面的に薄く広がった形状をしている。
そのため、フランジ252の構成材料が多くの場合、鉄系材料であるコバール(線膨張係数:約5ppm/℃)であり、ベース200の構成材料がアルミニウム系合金(線膨張係数: 約12ppm/℃)であることで、これらの部材間に線膨張係数の差が存在することから、実使用時にこれら異種材料間に発生する熱機械的な負荷に対して間隙部のはんだ材料300が早期のうちに耐えられなくなり、間隙部のはんだ300内にクラックが発生するという課題がある。
ここで、はんだとして鉛フリーはんだの中では接続信頼性が最高レベルにあるSn−3Ag−0.5Cu(単位:重量%)を接続用はんだとして使用し、前述の接続形状を形成し加速試験として接続部の温度サイクル試験を実施すると、実使用寿命5年を達成できず、はんだ接続部300内に発生したクラックが低密度ガスのリークパス(漏洩経路)を形成する場合があった。
はんだ接続部300のクラックは、フランジ252とベース200の線膨張率の差により発生するが、フランジ252の構成材料(コバール)の線膨張係数がベース200の構成材料(アルミニウム系合金)の線膨張率よりも著しく小さい。これは、図7に示すように、フランジ252とフィードスルー250の電気信号伝達用スチールピン260との間の絶縁にガラスあるいはセラミックなどのシール材料280を使用しており、シール材料280とフランジ252との線膨張係数の差を小さくすることにより、使用環境下での温度変化により両材料間に空隙ができ低密度ガスがこの空隙を伝わって漏洩するのを抑止する必要があるからである。
従って本発明では、フランジ252の構成材料の線膨張係数がベース200の構成材料の線膨張係数よりも著しく小さい場合であっても、低密度ガスが漏洩しにくく、高い信頼性を有するはんだ接続構造を有する密封型磁気ディスク装置を実現することを目的とする。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば次のとおりである
気ディスクと、前記磁気ディスクとの間で情報の記録および再生を行う磁気ヘッドと、ベースと、はんだにより前記ベースと接続されたフィードスルーと、前記ベースと前記フィードスルーとを接続するはんだ接続部とを有する磁気ディスク装置であって、前記ベースにおける前記はんだ接続部の周縁に凹部を有し、前記はんだ接続部を細分する部材を前記はんだ接続部内に有する、または、前記凹部にはんだ又は接着剤を有することを特徴とする磁気ディスク装置である。
本発明によれば、筐体内に封止した低密度ガスのフィードスルー接続部からのリーク寿
命を向上させ、実使用において低密度ガスのリークを抑制する高信頼度のはんだ接続によ
る密封構造の実現が可能となる。
図5に、本発明が適用される密封型磁気ディスク装置の筐体のカバーがない状態の上面図を示す。図5において、筐体を構成するベース310には、スピンドルモータ311及びスピンドルモータ311により回転駆動される、情報記録再生媒体としての磁気ディスク312が設けられる。また、ボイスコイルモータを含むアクチュエータアセンブリ313と、アクチュエータアセンブリ313により回転駆動される、ヘッドジンバルアセンブリ314が設けられる。ヘッドジンバルアセンブリ314の先端部には、磁気ディスク312との間で情報の記録、再生を行うための磁気ヘッド315が、磁気ディスク312との間で空気軸受面(ABS)を有するスライダを介して設けられ、ヘッドジンバルアセンブリ314が磁気ディスク312の半径方向に回転駆動して、磁気ヘッド315が磁気ディスク312上に位置決めされ、記録再生が行われる。さらに、FPCアセンブリ316は、磁気ヘッド315や各モータと、これらを駆動制御するための筐体外の回路基板を接続し、磁気ヘッド315が記録再生する情報や、各モータを駆動するための電流を伝送する。上述した筐体内のスピンドルモータ311、磁気ディスク312、アクチュエータアセンブリ313、ヘッドジンバルアセンブリ314、磁気ヘッド315及びFPCアセンブリ316と筐体外の回路基板により、磁気ディスク装置が機能する。上記磁気ディスク装置の構成部材が搭載された筐体にヘリウムを注入することにより、密封型磁気ディスク装置となる。
このとき、密封型磁気ディスク装置には、ベース310底面の小さな開口部から筐体内のヘリウムが漏れることを防ぐために、フィードスルーとベース310とをはんだ材料で接続した接続構造体が設けられている。本発明では、低密度ガスが漏出しにくく、高い信頼性を有するはんだ接続構造を有する接続構造体を提案する。
以下、本発明に係る磁気ディスク装置の接続構造体の実施例を説明する。
第一の実施例について図1を用いて説明する。図1(a)は、ベース35とフィードスルー32とがはんだ接続部101により接続された磁気ディスクの接続構造体の断面図である。接続構造体の上側がベース35の外側、下側がベース35の内側であり、ベース35の内側部分に低密度ガスが密封される。本発明では、はんだ接続部101の周縁の少なくとも1箇所にベース35を貫通しない凹部40が設けられている。また、図1(a)に示す接続構造体の上面図を図1(b)に示す。図1(a)は、図1(b)のX-Yにおける断面図であり、ベース35に設けられた凹部40は、フィードスルー32を取り囲んでいる。
本発明の解決しようとする課題である、低密度ガスのリークの発生要因となるはんだ接続部101におけるクラックの発生は、はんだ接続部101に過重な負荷がかかることにより起こるが、はんだ接続部101が受けるストレスを低減するためには、はんだの総量を増加させ、はんだ単位体積当たりのストレスを低下させることが高信頼化につながることがよく知られている。そのため、本発明ではベース35とフランジ31をそれぞれ図1に示すような構造とし、はんだ接続部101のはんだの総量を増加させている。
本実施例では、凹部40を有することにより凹部近辺のベース35が容易に変形することができるため、製品使用環境や製品からの発熱による製品の温度変化により各部材に発生するストレスを、はんだ接続部101だけでなく凹部近辺のベース35にも分散させることが可能となる。その結果、はんだ接続部101の熱機械的な負荷を低減させ、はんだ接続部101でのクラックの発生を防止し、低密度ガスのリークパスを抑制することができる。
このとき、凹部40の幅Wは0.2mm以上あることが望ましい。凹部40の幅Wが狭いほど、はんだ接続部101からあふれ出た溶融はんだが凹部40に流れ込んだ際、毛細管現象で凹部40に広がりやすくなることで、凹部40による応力緩和の機能が損なわれる危険性が高いためである。
また、図1(a)のように、凹部40がベース35の外側に設けられている場合の凹部40底面の位置Aは、はんだ接続部101の最下部Bとほぼ同等若しくはそれ以下とすることが望ましい。これは、はんだ接続部101が略水平方向にベース35の剛性の影響を受けにくくなるからである。
また、凹部40底面から凹部40の設けられている側の反対側のベース35表面までの厚みtb(以下、肉厚と記す)は0.5mm以上であることが望ましい。これは、肉厚tbが0.5mm未満であると、生産工程でコネクタ挿抜力が加わる際に変形する可能性があるからである。
図1(a)の断面図では、凹部40はベース35の外側部分に設けられているが、ベース35の内側部分に設けられていてもよい。ベース35の外側部分に設けられている場合に、凹部40近辺のベース35が容易に変形可能となることによりはんだ接続部101への応力緩和効果が得られるのと同様の効果を得ることができる。
また、図1(b)では凹部40はフィードスルー32を取り囲むようにフィードスルー32の外周のベース35部分に設けられているが、図1(c)のようにフィードスルー32の外周の一部のみに部分的に設けられていてもよい。図1(c)のようにフィードスルー32の周縁に凹部40が部分的に設けられている場合も、凹部40によりはんだ接続部101にかかる負荷を低減することができる場合は、はんだ接続部101のクラックを防止し、低密度ガスのリークパスを抑制することができる。
第二の実施例について図2を用いて説明する。図2(a)は、ベース35とフィードスルー32とを接続するはんだ接続部101の周縁の少なくとも1箇所にベース35を貫通しない凹部40が設けられており、さらに、はんだ接続部101に部材50を挿入することによりはんだ接続部101を細分化した磁気ディスクの接続構造体の断面図である。また、図2(a)に示す接続構造体の上面図を図2(b)に示す。図2(a)は、図2(b)のX-Yにおける断面図であり、フィードスルー32とベース35とを接続しているはんだ材料101内に挿入された部材50は、はんだ材料101を内周部と外周部とに細分化している。
はんだ101の総量を増加させることで、はんだ接続部101の受けるストレスを低減することができるが、はんだの総量を増加させることにより、はんだ付けプロセスにおけるはんだ凝固時に大量のはんだによる広範囲の成分偏析が起き、巨大な引け巣が形成され、これがリークパスの形成を早める危険性がある。
そこで、単純にはんだの総量を増加させるだけではなく、はんだ接続部101内に部材50を挿入しはんだ接続部101を細分化することにより、成分偏析の発生を抑えることができ、その結果、巨大な引け巣が発生するのを抑止しリークパスの形成を遅延させることができる。このとき、部材50は、はんだの濡れが得られる金属などの板材あるいはハニカム構造を有する部材であることが望ましい。はんだのぬれ性がよいと接続信頼性が向上する傾向にあるためである。
また、部材50ははんだ接続部101のほぼ中央部に配置され、略均等に分割できる形状であることが望ましい。部材によりはんだ接続部101が区画された結果、はんだ接続部101の区分けされた大部分の幅W1,W2が1mm以下であるときは、より引け巣の発生を抑止できるからである。
また、図2(b)では、一の部材50によりはんだ接続部101が内周部と外周部とに2分割されているが、図2(c)のように複数個の部材50をはんだ接続部101内に設けることにより、はんだ材料101を複数個に分割してもよい。部材が複数箇所に設けられていることにより1箇所のみに設けられている場合よりもより細分されているときは、1箇所のみに設けられている場合と比較して、巨大な引け巣が発生することをより抑止し、リークパスの形成をより遅延させることができる。
また、フランジ31およびベース35等に発生するストレスの分散の観点から、ベース35を貫通しない凹部は複数個設けられていてもよい。
第三の実施例について図3を用いて説明する。図3(a)は、ベース35とフィードスルー32とがはんだ接続部101により接続されており、はんだ接続部101の周縁のベース35の内側部分と外側部分の両側に貫通しない凹部が設けられた接続構造体の断面図である。また、接続構造体の上面図を図3(b)に示す。図3(a)は、図3(b)のX-Yにおける断面図であり、フィードスルー32を取り囲むようにベース35の内側部分に凹部40bが設けられ、さらにベース35の外側部分に凹部40bを取り囲むように凹部40aが設けられている。
ベース35の外側および内側の両側に凹部を有することにより、凹部がベース35の片側のみに設けられている場合と比較して、ベース35の変形能が向上する。従って、はんだ接続部101に加わるストレスを、凹部が片側のみに設けられている場合よりも、よりベース35に分散させることができる。
さらに、ベース35の内側に設けられた凹部の近傍に別の凹部を設ける際にはベース35の外側に設け、ベース35の外側に設けられた凹部の近傍に別の凹部を設ける際にはこれをベース35の内側に設けることにより、ベース35の内側と外側に伸び縮みしやすいジグザグ形状のばね構造を作りこむことができる。従って、はんだ接続部101に加わるストレスを、上記ベース35の内側と外側に各々1箇所ずつ凹部を有する場合よりもさらにベース35の方へ分散させることができる。
ベース35に複数個の凹部を有する場合には、凹部同士の間隔tが0.5mm以上1.6mm以下であることが望ましい。0.5mmを下回ると、凹部間のベース35部分の強度が不足して、生産工程でコネクタ挿抜力が加わる際に変形する可能性があるためであり、1.6mmを上回ると、ベース35の剛性の影響を受け、発生するストレスを外側の凹部に分散させることが困難になるためである。
また、図3(c)のように、凹部40がフィードスルー32を取り囲んでおらず、フィードスルー32の外周部分に複数の凹部40が部分的に設けられていてもよい。部分的に設けられた複数の凹部40によりベース35の変形能が向上すれば、はんだ接続部101に加わるストレスを低減させ、応力緩和効果を得ることができる。また、これらの複数の凹部40がベース35の同一側面のみに設けられていてもよい。
また、ベース35を貫通しない凹部は3箇所以上設けられていてもよい。さらに、ベース35の内側及び外側に設けられる凹部の個数は任意に定めてよい。さらに、ベース35の同一の側に連続して設けられる凹部の個数も任意に定めることができ、凹部の位置及び個数は本実施例に制限されるものではない。
第四の実施例について図4を用いて説明する。図4(a)は、ベース35とフィードスルー32とを接続するはんだ接続部101の周縁の少なくとも1箇所にベース35を貫通しない凹部40が設けられており、さらに、少なくとも1箇所の凹部40に、はんだや接着剤など60を供給した磁気ディスクの接続構造体の断面図である。図4(b)に接続構造体の上面図を示す。図4(a)は、図4(b)のX-Yにおける断面図である。
実施例1において示したように、ベース35に凹部40を有することにより凹部40近辺のベース35が容易に変形することができ、はんだ接続部101への熱機械的な負荷を軽減することができる。しかし、凹部40の底の肉厚が薄すぎる場合には、応力緩和対策の施されたはんだ接続部101と比較したときに、凹部40の底の肉厚に応力がかかりすぎるために、凹部40の底の肉厚部分が破れてしまうという問題が起きる。そこで、少なくとも1箇所の凹部40にはんだや接着剤などを供給することにより、凹部40の底の肉厚部分に対する応力緩和を施し、ベース35の持つ強度とはんだや接着剤の持つ変形能とを両立させ、凹部40の寸法およびはんだや接着剤60の供給量によって凹部40強度を容易に調節することができる。その結果、ベース35内に密封された低密度ガスがベース35外へ漏洩することを遅延させることができる。
また、図4では凹部40は1箇所のみに設けられているが、複数箇所に設けられていてもよく、1以上の凹部40のうち、一部または全部にはんだや接着剤60が供給されていてもよい。
また、図4では、はんだ接続部101内にはんだの濡れが得られる金属などの板材あるいはハニカム構造を有する部材などが挿入されていないが、これらの部材が1以上挿入されていてもよい。これらの部材が挿入されている場合には、はんだ接続部101を細分化することにより、成分偏析の発生を抑制することができ、巨大な引け巣が発生するのを抑止し、リークパスの形成を遅延させることができる。
次に、これらの密封型磁気ディスク装置の低密度ガス封止寿命を評価するために、温度サイクル実験を実施した。
<実験1>
低密度のガスを密封する密封型磁気ディスク装置を生産するために、図1(a)に示すように、低密度のガスを封止するフィードスルー32を接続するための楕円状の貫通穴と、ベース35とフィードスルー32とが接続されたはんだ接続部101の周囲を1周するように、貫通しない凹部40を設けたベース35を用意した。上記楕円状の貫通穴はフィードスルー32と0.75mmの間隙があいており、はんだ接続部101の周囲を1周する貫通しない凹部40は幅Wが1.6mm、深さ1.4mmとし、凹部40の底の肉厚tbは0.6mmとした。
そして、ベース35にフィードスルー32を配置する際、フィードスルー32をテフロン(登録商標)製の治具で固定し、ベース35とフィードスルー32の位置関係を調節した。
ベース35とフィードスルー32の接続に使用したはんだ101は、組成をSn-3Ag-0.5Cu(単位:重量%)とし、直径1.0mmでフィードスルー32の外周形状(楕円形状)に周回させたはんだワイヤーとした。
はんだワイヤーの供給量すなわち楕円周回数は、ベース35とフィードスルー32の接続に使用する部分に4周とした。
上記はんだを配置した後、塩素含有量2%のフラックスを供給し、リフロー炉にてはんだ付けを行い、接合された空間に低密度のガスを密封した密封型磁気ディスク装置を生産した。
また、比較のために、凹部を設けないベースを用いて生産した密封型磁気ディスク装置も用意した。
磁気ディスク装置は1条件につき10個、合計20個用意し、低密度ガスにはヘリウムを使用し、リークレートが1×10―11(Pa・m/sec)以下を合格とした。その結果、各サンプルで目標の実使用寿命7年を達成できた個数は、次のとおりである。
凹部40を有する密封型磁気ディスク装置:10個中10個
凹部40を有さない密封型磁気ディスク装置:10個中7個
この結果から、はんだ接続部101の周囲を1周する貫通しない凹部40を設けることにより、低密度ガスのはんだによる封止信頼性の向上に効果があることが分かった。これは、凹部40を有することにより凹部40近辺のベース35が容易に変形することができるため、製品使用環境や製品からの発熱による製品の温度変化により各部材に発生するストレスを、はんだ接続部101だけでなく凹部40近辺のベース35にも分散させることが可能となるからである。そしてその結果、はんだ接続部101の熱機械的な負荷を低減させ、はんだ接続部101でのクラックの発生を防止し、低密度ガスのリークパスを抑制することができた。
<実験2>
低密度のガスを密封する密封型磁気ディスク装置を生産するために、低密度のガスを封止するフィードスルー32を接続するための楕円状の貫通穴と、ベース35とフィードスルー32とが接続されたはんだ接続部101の周囲を1周するように、貫通しない凹部40を設けたベース35を用意した。上記楕円状の貫通穴はフィードスルー32と1.5mmの間隙があいており、はんだ接続部101の周囲を1周する貫通しない凹部40は幅1.6mm、深さ1.4mmとし、凹部40の底の肉厚は0.6mmとした。
そして、ベース35にフィードスルー32を配置する際、フィードスルー32をテフロン(登録商標)製の治具で固定し、ベース35とフィードスルー32の位置関係を調節した。
またこの際、図2(a)に示すように、テフロン(登録商標)製の治具に厚さ0.15mmのニッケルで作製した板材を固定しておき、はんだ接続部101のはんだを2つに細分化した。
ベース35とフィードスルー32の接続に使用したはんだは、組成をSn-3Ag-0.5Cu(単位:重量%)とし、直径1.0mmでフィードスルー32の外周形状(楕円形状)に周回させたはんだワイヤーとした。
はんだワイヤーの供給量すなわち楕円周回数は、ベース35とフィードスルー32の接続に使用する部分の厚さ0.15mmのニッケルで作製した板材の内側に4周、外側に2周とした。
上記はんだを配置した後、塩素含有量2%のフラックスを供給し、リフロー炉にてはんだ付けを行い、接合された空間に低密度のガスを密封した密封型磁気ディスク装置を生産した。
また、比較のために、テフロン(登録商標)製の治具に厚さ0.15mmのニッケルで作製した板材を固定せず、はんだワイヤーの供給量すなわち楕円周回数を6周とすることによりはんだ接続部101のはんだを細分化しない磁気ディスク装置も用意した。
磁気ディスク装置は1条件につき10個、合計20個用意し、低密度ガスにはヘリウムを使用し、リークレートが1×10―11(Pa・m/sec)以下を合格とした。その結果、各サンプルで目標の実使用寿命10年を達成できた個数は、次のとおりである。
はんだ接続部101を細分化した密封型磁気ディスク装置:10個中10個
はんだ接続部101を細分化しない密封型磁気ディスク装置:10個中7個
この結果から、はんだ接続部101のはんだを細分化することにより、低密度ガスのはんだによる封止信頼性の向上に効果があることが分かった。これは、はんだ接続部101内にはんだ接続部101を細分化するような部材50を挿入することにより、成分偏析を抑制することができ、巨大な引け巣が発生するのを抑止し、リークパスの形成を遅延させることができるからである。
<実験3>
低密度のガスを密封する密封型磁気ディスク装置を生産するために、低密度のガスを封止するフィードスルー32を接続するための楕円状の貫通穴と、ベース35とフィードスルー32とが接続されたはんだ接続部101の周囲を1周するように、貫通しない凹部40を設けたベース35を用意した。図3(a)に示すように、上記楕円状の貫通穴はフィードスルー32と0.75mmの間隙があいており、さらにはんだ接続部101の周囲のベース35の内側と外側に各1箇所ずつ合計2箇所設けることにした。なお、凹部40は幅0.8mm、深さ1.4mmとし、凹部40の底の肉厚は0.6mmとした。
そして、ベース35にフィードスルー32を配置する際、フィードスルー32をテフロン(登録商標)製の治具で固定し、ベース35とフィードスルー32の位置関係を調節した。
ベース35とフィードスルー32の接続に使用したはんだは、組成をSn-3Ag-0.5Cu(単位:重量%)とし、直径1.0mmでフィードスルー32の外周形状(楕円形状)に周回させたはんだワイヤーとした。
はんだワイヤーの供給量すなわち楕円周回数は、ベース35とフィードスルー32の接続に使用する部分に4周とした。
上記はんだを配置した後、塩素含有量2%のフラックスを供給し、リフロー炉にてはんだ付けを行い、接合された空間に低密度のガスを密封した密封型磁気ディスク装置を生産した。
また、比較のために、はんだ接続部101の周囲のベース35の外側のみに凹部を2箇所設けたベースを用いて生産した密封型磁気ディスク装置も用意した。
磁気ディスク装置は1条件につき10個、合計20個用意し、低密度ガスにはヘリウムを使用し、リークレートが1×10―11(Pa・m/sec)以下を合格とした。その結果、各サンプルで目標の実使用寿命10年を達成できた個数は、次のとおりである。
凹部40をベース35の内側と外側に各1箇所ずつ設けた密封型磁気ディスク装置:10個中10個
凹部40をベース35の外側のみに2箇所設けた密封型磁気ディスク装置:10個中9個
この結果から、凹部40をベース35の内側と外側とに設けることにより、低密度ガスのはんだによる封止信頼性の向上に効果があることが分かった。これは、ベース35の両側に凹部40を有することにより、凹部40がベース35の外側のみに設けられている場合と比較して、ベース35の変形能が向上するからである。そしてその結果、はんだ接続部101に加わるストレスを、凹部40を有さない場合よりもベース35に分散させることができた。
<実験4>
低密度のガスを密封する密封型磁気ディスク装置を生産するために、低密度のガスを封止するフィードスルー32を接続するための楕円状の貫通穴と、ベース35とフィードスルー32とが接続されたはんだ接続部101の周囲を1周するように、貫通しない凹部を設けたベース35を用意した。
上記楕円状の貫通穴はフィードスルー32と0.75mmの間隙があいており、さらにはんだ接続部101の周囲を1周する貫通しない凹部をベース35の内側と外側に各々2箇所ずつ合計4箇所設けることにした。なお、凹部は幅0.8mm、深さ1.4mmとし、凹部の底の肉厚は0.6mmとした。
ベース35の内側に設ける2箇所の凹部は隣接し、同様にベース35の外側に設ける2箇所の凹部も隣接するようにしたベース35を用いて生産した密封型磁気ディスク装置と、ベース35の内側および外側に設けるいずれの2本の凹部も隣接しないようにしたベース35を用いて生産した密封型磁気ディスク装置とを各々用意した。以下簡単のために、前者の密封型磁気ディスク装置に用いられたベースを仕様A、後者の密封型磁気ディスク装置に用いられたベースを仕様Bと呼ぶことにする。
そして、ベース35にフィードスルー32を配置する際、フィードスルー32をテフロン(登録商標)製の治具で固定し、ベース35とフィードスルー32の位置関係を調節した。
ベース35とフィードスルー32の接続に使用したはんだは、組成をSn-3Ag-0.5Cu(単位:重量%)とし、直径1.0mmでフィードスルー32の外周形状(楕円形状)に周回させたはんだワイヤーとした。
はんだワイヤーの供給量すなわち楕円周回数は、ベース35とフィードスルー32の接続に使用する部分に4周とした。
上記はんだを配置した後、塩素含有量2%のフラックスを供給し、リフロー炉にてはんだ付けを行い、接合された空間に低密度のガスを密封した密封型磁気ディスク装置を生産した。
磁気ディスク装置は1条件につき10個、合計20個用意し、低密度ガスにはヘリウムを使用し、リークレートが1×10―11(Pa・m/sec)以下を合格とした。その結果、各サンプルで目標の実使用寿命10年を達成できた個数は、次のとおりである。
仕様Aのベース35を使用した密封型磁気ディスク装置:10個中9個
仕様Bのベース35を使用した密封型磁気ディスク装置:10個中10個
この結果から、凹部をベース35の同じ側に隣接させないように設けることにより、低密度ガスのはんだによる封止信頼性の向上に効果があることが分かった。これは、ベース35の内側と外側に伸び縮みしやすいジグザグ形状のばね構造を作りこむことにより、はんだ接続部101に加わるストレスを、上記ベース35の内側と外側に凹部を有する場合よりもさらにベース35の方へ分散させることができるからである。
<実験5>
低密度のガスを密封する密封型磁気ディスク装置を生産するために、低密度のガスを封止するフィードスルー32を接続するための楕円状の貫通穴と、ベース35とフィードスルー32とが接続されたはんだ接続部101の周囲を1周するように、貫通しない凹部を設けたベース35を用意した。
図4(a)のように、上記楕円状の貫通穴はフィードスルー32と0.75mmの間隙があいており、さらにはんだ接続部101の周囲を1周する貫通しない凹部には、はんだを供給した。なお、凹部は幅1.6mm、深さ1.4mmとし、凹部の底の肉厚は0.6mmとした。
そして、ベース35にフィードスルー32を配置する際、フィードスルー32をテフロン(登録商標)製の治具で固定し、ベース35とフィードスルー32の位置関係を調節した。
ベース35とフィードスルー32の接続に使用したはんだは、組成をSn-3Ag-0.5Cu(単位:重量%)とし、直径1.0mmでフィードスルー32の外周形状(楕円形状)に周回させたはんだワイヤーとした。
はんだワイヤーの供給量すなわち楕円周回数は、ベース35とフィードスルー32の接続に使用する部分に4周、貫通しない凹部の部分にはこの凹部の大きさに合わせて3周とした。
上記はんだを配置した後、塩素含有量2%のフラックスを供給し、リフロー炉にてはんだ付けを行い、接合された空間に低密度のガスを密封した密封型磁気ディスク装置を生産した。
また、比較のために、凹部にはんだを供給しないベース35を用いて生産した密封型磁気ディスク装置も用意した。
磁気ディスク装置は1条件につき10個、合計20個用意し、低密度ガスにはヘリウムを使用し、リークレートが1×10―11(Pa・m/sec)以下を合格とした。その結果、各サンプルで目標の実使用寿命7年を達成できた個数は、次のとおりである。
凹部にはんだを供給したベースを使用した密封型磁気ディスク装置:10個中10個
凹部にはんだを供給しないベースを使用した密封型磁気ディスク装置10個中7個
この結果から、はんだ接続部101の周囲を1周する貫通しない凹部にはんだを供給することにより、低密度ガスのはんだによる封止信頼性の向上に効果があることが分かった。これは、凹部にはんだや接着剤が供給されていることにより、凹部の肉厚部分の応力を緩和することができるからである。ベース35の持つ強度とはんだや接着剤の持つ変形能とを両立させ、凹部の寸法およびはんだや接着剤の供給量によって凹部強度を容易に調節することができ、その結果、ベース35内に密封された低密度ガスがベース35外へ漏洩することを遅延させることができた。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
なお、図2(a)におけるはんだ接続部101内に挿入する部材は、板材あるいはハニカム構造を有する部材でなくても、はんだ接続部101を細分化することのできる部材であればよい。
また、図3(a)におけるベース35を貫通しない凹部の位置及び個数は任意に定めることができ、また、図4(a)における凹部に供給されるはんだや接着剤も、ベース35の持つ強度と変形能とを両立させ、凹部の寸法等により凹部強度を容易に調節することができる材料であればよい。
また、ベース35における凹部の位置ははんだ接続部101と凹部の距離が0.5mm以上1.6mm以下であることが望ましい。凹部ははんだ接続部101により近い方が応力緩和の効果が大きくなるが、0.5mmを下回るとはんだ接続部101から溶融はんだが流れ込みやすくなるためである。また、1.6mmを超えると、はんだ接続部101と凹部との間のベース35部分の筐体の剛性の影響によりはんだ接続部101にかかるストレスを凹部へ分散させることが困難になるためである。
(a)は本発明に係る接続構造体の第一の実施例の断面図である。 (b)は本発明に係る接続構造体の第一の実施例の上面図である。 (c)は本発明に係る接続構造体の第一の実施例の変形例を示す図である。 (a)は本発明に係る接続構造体の第二の実施例の断面図である。 (b)は本発明に係る接続構造体の第二の実施例の上面図である。 (c)は本発明に係る接続構造体の第二の実施例の変形例を示す図である。 (a)は本発明に係る接続構造体の第三の実施例の断面図である。 (b)は本発明に係る接続構造体の第三の実施例の上面図である。 (c)は本発明に係る接続構造体の第三の実施例の変形例を示す図である。 (a)は本発明に係る接続構造体の第四の実施例の断面図である。 (b)は本発明に係る接続構造体の第四の実施例の上面図である。 従来例に係る密封型磁気ディスク装置の筐体のカバーがない状態の上面図である。 従来例に係る密封型磁気ディスク装置の断面図である。 従来例に係る密封型磁気ディスク装置の接続構造体の断面図である。 従来例に係る密封型磁気ディスク装置の接続構造体の上面図である。 従来のフィードスルーとベースとの接続部を示す断面の拡大図である。
符号の説明
35、200、310 ベース、311 スピンドルモータ、312 磁気ディスク、313 アクチュエータアセンブリ、314 ヘッドジンバルアセンブリ、
315 磁気ヘッド、316 FPCアセンブリ、101、300 はんだ接続部、
31、252 フランジ、40a、40b、40 凹部、34、280 シール材料、
33、260 電気信号伝達用スチールピン、32、250 フィードスルー、
50 部材、60 はんだ、接着剤等、210 装置構成機器、220 カバー、
240、270 接合位置

Claims (11)

  1. 磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクとの間で情報の記録および再生を行う磁気ヘッドと、
    ベースと、
    はんだにより前記ベースと接続されたフィードスルーと、
    前記ベースと前記フィードスルーとを接続するはんだ接続部とを有する磁気ディスク装置であって、
    前記ベースにおける前記はんだ接続部の周縁に凹部を有し、
    前記はんだ接続部を細分する部材を前記はんだ接続部内に有することを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 磁気ディスクと、
    前記磁気ディスクとの間で情報の記録および再生を行う磁気ヘッドと、
    ベースと、
    はんだにより前記ベースと接続されたフィードスルーと、
    前記ベースと前記フィードスルーとを接続するはんだ接続部とを有する磁気ディスク装置であって、
    前記ベースにおける前記はんだ接続部の周縁に凹部を有し、
    前記凹部に、はんだ又は接着剤を有することを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 請求項1又は2記載の磁気ディスク装置であって、
    前記凹部は、複数設けられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 請求項記載の磁気ディスク装置であって、
    前記凹部は、前記ベースの第一の面側とその裏面側にそれぞれ設けられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 請求項記載の磁気ディスク装置であって、
    前記凹部は、前記ベースの第一の面側とその裏面側に交互に設けられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  6. 請求項記載の磁気ディスク装置であって、
    前記部材は金属であることを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 請求項又は6記載の磁気ディスク装置であって、
    前記部材は板材又はハニカム構造を有する部材であることを特徴とする磁気ディスク装置。
  8. 請求項1、6、7のいずれかに記載の磁気ディスク装置であって、
    前記部材はぬれ性を有する部材であることを特徴とする磁気ディスク装置。
  9. 請求項1、6、7、8のいずれかに記載の磁気ディスク装置であって、
    前記部材は、前記はんだ接続部内に複数個挿入されていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  10. 請求項1乃至のいずれかに記載の磁気ディスク装置であって、
    前記凹部は前記フィードスルーを取り囲んでいることを特徴とする磁気ディスク装置。
  11. 請求項1乃至のいずれかに記載の磁気ディスク装置であって、
    前記凹部は前記フィードスルーの外周に部分的に設けられていることを特徴とする磁気ディスク装置。
JP2008022264A 2008-02-01 2008-02-01 磁気ディスク装置 Expired - Fee Related JP4940161B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008022264A JP4940161B2 (ja) 2008-02-01 2008-02-01 磁気ディスク装置
US12/811,673 US20100328815A1 (en) 2008-02-01 2009-01-29 Magnetic disk device
PCT/JP2009/051424 WO2009096448A1 (ja) 2008-02-01 2009-01-29 磁気ディスク装置
CN2009801017100A CN101911200A (zh) 2008-02-01 2009-01-29 磁盘装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008022264A JP4940161B2 (ja) 2008-02-01 2008-02-01 磁気ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009181681A JP2009181681A (ja) 2009-08-13
JP4940161B2 true JP4940161B2 (ja) 2012-05-30

Family

ID=40912799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008022264A Expired - Fee Related JP4940161B2 (ja) 2008-02-01 2008-02-01 磁気ディスク装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20100328815A1 (ja)
JP (1) JP4940161B2 (ja)
CN (1) CN101911200A (ja)
WO (1) WO2009096448A1 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8749914B2 (en) 2011-09-08 2014-06-10 HGST Netherlands B.V. Disk-enclosure base configured to inhibit formation of adherent solder-flux residue
US9819129B2 (en) 2013-10-04 2017-11-14 Western Digital Technologies, Inc. Hard disk drive with feedthrough connector
US9196303B2 (en) * 2014-03-06 2015-11-24 HGST Netherlands, B.V. Feedthrough connector for hermetically sealed electronic devices
US9431759B2 (en) 2014-10-20 2016-08-30 HGST Netherlands B.V. Feedthrough connector for hermetically sealed electronic devices
US9876307B2 (en) 2015-09-03 2018-01-23 Apple Inc. Surface connector with silicone spring member
US9899757B2 (en) * 2015-09-03 2018-02-20 Apple Inc. Surface connector with silicone spring member
JP6674609B2 (ja) * 2015-12-28 2020-04-01 日本電産株式会社 ベースユニット、およびディスク駆動装置
US9734874B1 (en) * 2016-02-02 2017-08-15 Western Digital Technologies, Inc. Adhesive leak channel structure for hermetic sealing of a hard disk drive
US9558790B1 (en) * 2016-03-24 2017-01-31 HGST Netherlands B.V. Hermetic sealing with high-speed transmission for hard disk drive
US10741223B2 (en) 2016-06-06 2020-08-11 Western Digital Technologies, Inc. Sealed bulkhead electrical feed-through positioning control
EP3540511B1 (en) 2016-12-28 2022-05-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Drive device and projection-type image display device
JP6989638B2 (ja) * 2017-05-19 2022-01-05 株式会社東芝 ハードディスクドライブ
US10395694B1 (en) * 2017-08-09 2019-08-27 Western Digital Technologies, Inc. Low permeability electrical feed-through
JP6921705B2 (ja) 2017-10-13 2021-08-18 株式会社東芝 電子機器
US10629244B1 (en) * 2018-11-07 2020-04-21 Western Digital Technologies, Inc. Sealed electrical feed-through having reduced leak rate
JP7199397B2 (ja) * 2020-03-18 2023-01-05 株式会社東芝 ディスク装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01289186A (ja) * 1988-05-16 1989-11-21 Toyo Commun Equip Co Ltd プリント基板
JPH10308644A (ja) * 1997-05-08 1998-11-17 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 金属容器に封止した水晶振動子
US5936494A (en) * 1998-03-20 1999-08-10 Special Hermetic Products, Inc. Waveguide window
JP4323107B2 (ja) * 2001-03-23 2009-09-02 株式会社日立製作所 半導体圧力センサ及びその調整方法
JP4056301B2 (ja) * 2002-06-11 2008-03-05 株式会社東海理化電機製作所 コネクタ及びコネクタの取付構造
US7599147B2 (en) * 2005-08-05 2009-10-06 Seagate Technology Llc Electrical feedthrough assembly with elastic ring interface
JP2007328851A (ja) * 2006-06-07 2007-12-20 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv 磁気ディスク装置
JP2008171482A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ディスク・ドライブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009096448A1 (ja) 2009-08-06
JP2009181681A (ja) 2009-08-13
CN101911200A (zh) 2010-12-08
US20100328815A1 (en) 2010-12-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4940161B2 (ja) 磁気ディスク装置
US8179631B2 (en) Magnetic disk drive feed-through solder connection with solder fillet formed inside base and protruding outside base
KR101300372B1 (ko) 자기 디스크 장치
US8098454B2 (en) Manufacturing method of hermetic connection terminal used in a disk drive device having hermetically sealed enclosure and disk drive device
JP5740036B1 (ja) 平面型ヒートパイプ
JP5049017B2 (ja) 磁気ディスク装置及びその製造方法
US7675210B2 (en) Hydrodynamic bearing and method for manufacturing the same, and spindle motor and method for manufacturing the same
JP2008171482A (ja) ディスク・ドライブ装置
US20080068745A1 (en) Magnetic disc drive, and a method for manufacturing the same
US20080247082A1 (en) Hermetically sealed disk drive assembly
JP2007280555A (ja) 磁気ディスク装置
JP4255859B2 (ja) 回転円板形記憶装置及び配線一体型ヘッド・サスペンション・アセンブリ
JP2007328880A (ja) 磁気ディスク装置及びその製造方法
JP5751258B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4305273B2 (ja) 熱交換板の製造方法、および、熱交換器の製造方法
JP2007014047A (ja) モータ
WO2010046980A1 (ja) キャリッジアッセンブリとその製造方法および情報記憶装置
JP2009277282A (ja) 磁気ディスク装置筐体におけるはんだ封止方法
JPS6023906B2 (ja) 部品の半田付方法
JP2005127405A (ja) 動圧流体軸受モータ及びそれを備えたディスク駆動装置
JP2006319145A (ja) メタルコア回路基板
JP2012084588A (ja) 電子部品における電極の接続構造
JP2009157989A (ja) 密閉された筐体を有するディスク・ドライブ装置及びその筐体の一部を構成するベースの製造方法
JP2011060400A (ja) 磁気ディスク装置の製造方法
JP2013127830A (ja) ディスク駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120131

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees