JP4938596B2 - 流路デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、流体が流れる流路を内部に有する流路デバイスに関する。
化学分析の高精度化および高効率化を目的として、電位の測定、流量の測定、クロマトグラフおよび電気泳動に必要な試料の注入、排出、評定などを微小なサイズで実行可能にする、いわゆるマイクロ化学チップなどと呼ばれる流路デバイスが用いられている。マイクロ化学チップは、流路が形成された半導体またはガラスなどから成る基板と、流路に被処理流体を流すためのマイクロポンプなどの動力源と、被処理流体に対して各種測定および分析・合成を行なう機能部分とを備えている。
マイクロ化学チップには、試料の移送などの機械的な操作を実行するために、微小電子機械機構(Micro Electro Mechanical System:以下「MEMS」という)が用いられている。MEMSは、非常に多岐にわたる構造を有するものである。MEMSの一例を挙げると、たとえば、半導体基板の主面に、化学変化に応じて発生する流体の圧力変化などを検出するための加速度計および圧力センサなどのセンサがある。また、MEMSには、化学変化に応じて生じる変化を光学的に検出するにあたって高精度の検出などを目的として光軸を変更するために用いられる微細な鏡面体を可動式に形成したマイクロミラーデバイスを含む光デバイスなどの機能部分に、マイクロポンプなどを合わせて組み込んだ構造を有するものもある。たとえばこのMEMSが形成される半導体基板に、流路が形成されている流路基板を接続し、流路の中途部にMEMSが介在されるようにして、流路に流体を流し、かつ流路を流れる流体を分析するマイクロ化学チップが形成される(たとえば特許文献1およびと特許文献2参照)。
特開2002−214241号公報 特開2001−108619号公報
たとえばこのようなマイクロ化学チップである従来の流路デバイスでは、流体は、別途に設けられる供給装置から供給されている。供給装置には、貯蔵部とノズルなどの吐出手段とが設けられ、貯蔵部に貯蔵される流体が、吐出手段から吐出され、流路デバイスに供給される。このように従来の流路デバイスでは、流体の貯蔵部が別途に設けられる構成であり、流体が貯蔵部と流路デバイスとの間で外気に晒され、流体に雑菌およびごみなどの異物が混入し、いわゆるコンタミネーションが液体に混入する問題がある。供給装置と流路デバイスとを管路によって接続すれば、コンタミネーション混入を防ぐことが可能であるが、管路が別途に必要になり、流路デバイスを含めた流体装置全体の構成の複雑化および大形化に繋がるという別の問題がある。
また従来の流路デバイスを用いる場合、供給装置を小形に形成することが困難であり、大形の供給装置が用いられるとともに、流体が流れる系全体が大きくなり、流路デバイスに小流量で流体を流すことが困難であり、大量の流体が必要になるとともに、効率が悪化するという問題がある。
本発明の目的は、小形で、コンタミネーション混入を防ぐことができ、かつ小流量で流体を流すことを可能にして効率を高くすることができる流路デバイスを提供することである。
本発明の流路デバイスは、内部に第1流路を有する第1構成体と、内部に第2流路を有するとともに、前記第1構成体を実装する実装基板とを備える。前記実装基板は、前記第1流路に供給する流体を貯蔵する第1貯蔵部と、前記第1流路から排出された流体を貯蔵する第2貯蔵部とを有する。前記第2流路は前記第1貯蔵部に接続された第1部分流路と、前記第2貯蔵部に接続された第2部分流路とを有する。前記第1部分流路と前記第2部分流路とは、前記第1流路を介して接続されている。以下、この流路デバイスを「第1の流路デバイス」という。
さらに、前記第1構成体と前記実装基板とを接合する第1基板間接合部を有し、前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、前記第1接合部材は、内部に、前記第1流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、前記第2接合部材は、内部に、前記第1流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有し、前記第1接合部材および前記第2接合部材のうち少なくともいずれか1つに、前記流路の流体を駆動して流す電気浸透流型ポンプが設けられる。
好ましくは、前記第1の流路デバイスにおいて、前記第1貯蔵部と前記第2貯蔵部とは、一体化されている。以下、この流路デバイスを「第2の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1または第2の流路デバイスにおいて、前記実装基板は、前記第1流路および第2流路に前記流体を流すポンプを有する。以下、この流路デバイスを「第3の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第3の流路デバイスにおいて、前記実装基板は、前記第1流路内の流体について所定の状態量を検出するセンサと、前記センサによって検出された状態量に基づいて前記ポンプの駆動を制御する制御部とを備える。以下、この流路デバイスを「第4の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1から第4の流路デバイスにおいて、前記第1流路の内部に、前記流体の状態若しくは前記流体中の所定の成分を検知する検知部を有する。以下、この流路デバイスを「第5の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1から第4の流路デバイスにおいて、前記第1流路内に、前記流体を処理する流体処理部を備える。以下、この流路デバイスを「第6の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1から第4の流路デバイスにおいて、前記第1流路内または前記第1流路に近接して、前記流体によって冷却される冷却用対象物が設けられる。以下、この流路デバイスを「第7の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1から第7のいずれかの流路デバイスにおいて、前記第1構成体は、第1基板と、第2基板とを備え、前記第1流路は、前記第1基板の内部に形成される第1基板内流路部分と、前記第2基板の内部に形成される第2基板内流路部分とを有し、前記第2基板内流路部分は、前記第1基板内流路部分に流体を導入する導入流路と、前記第1基板内流路部分から流体を排出する排出流路とを有し、前記第1部分流路と前記導入流路とが接続され、前記排出流路と前記第2部分流路とが接続されている。以下、この流路デバイスを「第8の流路デバイス」という。
好ましくは、第1から第7のいずれかの流路デバイスにおいて、前記第1構成体は、第1基板と、第2基板とを備え、前記第1基板および第2基板の対向する2つの表面の少なくとも一方は、凹部を形成し、前記第1流路は、前記第1基板と第2基板との間で前記凹部によって形成される基板間流路部分と、前記第2基板の内部に形成される第2基板内流路部分とを有し、前記第2基板内流路部分は、前記基板間流路部分に流体を導入する導入流路と、前記基板間流路部分から流体を排出する排出流路とを有し、前記第1部分流路と前記導入流路が接続され、前記排出流路と前記第2部分流路が接続されている。以下、この流路デバイスを「第9の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1から第7の流路デバイスは、前記第1構成体と前記実装基板とを接合する第1基板間接合部を備え、前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、前記第1接合部材は、内部に、前記第1流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、前記第2接合部材は、内部に前記第1流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有する。以下、この流路デバイスを「第10の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第8の流路デバイスは、前記第2基板と前記実装基板とを接合する第1基板間接合部と、前記第1基板と前記第2基板とを接合する第2基板間接合部とを備え、前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、前記第2基板間接合部は、第3接合部材と第4接合部材とを有し、前記第1接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、前記第2接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有し、前記第3接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1基板内流路部分とを接続する流路を有し、前記第4接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第1基板内流路部分とを接続する流路を有する。以下、この流路デバイスを「第11の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第9の流路デバイスは、前記実装基板と前記第2基板とを接合する第1基板間接合部と、前記第1基板と前記第2基板とを接合する第2基板間接合部とを備え
、前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、前記第2基板間接合部は、環状の第3接合部材を有し、前記第1接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、前記第2接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有し、前記第3接合部材は、前記基板間流路部分を取り囲んで形成されている。以下、この流路デバイスを「第12の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1の流路デバイスにおいて、前記第1構成体は、前記第1基板と、第2基板とを備え、前記実装基板と前記第2基板とを接合する第1基板間接合部と、前記第2基板と前記第1基板とを接合する第2基板間接合部とを備え、前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、前記第2基板間接合部は、環状の第3接合部材を有し、前記第1流路は、前記第3接合部材の内側において前記第2基板と前記第1基板との間の隙間空間から成る基板間流路部分と、前記第2基板の内部に形成される第2基板内流路部分とを有し、前記第2基板内流路部分は、前記基板間流路部分に流体を導入する導入流路と、前記基板間流路部分から流体を排出する排出流路とを有し、前記第1接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、前記第2接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有する。以下、この流路デバイスを「第13の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第1から第7または第10の流路デバイスは、前記第1構成体と前記実装基板とを電気的に接続する第1電気接続部を備える。以下、この流路デバイスを「第14の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第8,第9,第11,第12または第13の流路デバイスは、前記実装基板と第2基板とを電気的に接続する第1電気接続部と、前記第2基板と第1基板とを電気的に接続する第2電気接続部とを備える。以下、この流路デバイスを「第15の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第10の流路デバイスは、前記第1構成体と前記実装基板とを電気的に接続する第1電気接続部を備え、前記第1基板間接合部は、第1電気接続部と一体化されている。以下、この流路デバイスを「第16の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12または第13の流路デバイスは、前記実装基板と第2基板とを電気的に接続する第1電気接続部と、前記第2基板と第1基板とを電気的に接続する第2電気接続部とを備え、前記第1基板間接合部は、第1電気接続部と一体化され、前記第2基板間接合部は、第2電気接続部と一体化されている。以下、この流路デバイスを「第17の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第10の流路デバイスは、前記第1構成体と前記実装基板とを電気的に接続する第1電気接続部を備え、前記第1電気接続部は、前記第1基板間接合部よりも外周部側に配置されている。以下、この流路デバイスを「第18の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12または第13の流路デバイスは、前記実装基板と第2基板とを電気的に接続する第1電気接続部と、前記第2基板と第1基板とを電気的に接続する第2電気接続部とを備え、前記第1電気接続部は、前記第1基板間接合部よりも外周部側に配置され、前記第2電気接続部は、前記第2基板間接合部よりも外周部側に配置されている。以下、この流路デバイスを「第19の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11、第12または第13の流路デバイスにおいて、平面視した時に、前記第2基板間接合部は、前記第1基板間接合部よりも外周部側に配置されている。以下、この流路デバイスを「第20の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第10〜第13,第16〜第20のいずれかの流路デバイスにおいて、前記第1基板間接合部は、金属材料から成る。以下、この流路デバイスを「第21の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12,第13,第17,第19または第20の流路デバイスにおいて、前記第2基板間接合部は、金属材料から成る。以下、この流路デバイスを「第22の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第10〜第13,第18〜第20のいずれかの流路デバイスにおいて
、前記第1基板間接合部は、絶縁材料から成る。以下、この流路デバイスを「第23の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第16または第17の流路デバイスにおいて、前記第1基板間接合部は、絶縁材料から成り、前記第1電気接続部として、内部配線を有する。以下、この流路デバイスを「第24の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12,第13,第19または第20の流路デバイスにおいて、前記第2基板間接合部は、絶縁材料から成る。以下、この流路デバイスを「第25の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第17の流路デバイスにおいて、前記第1基板間接合部は、絶縁材料から成り、前記第1電気接続部として、内部配線を有し、前記第2基板間接合部は、絶縁材料から成り、前記第2電気接続部として、内部配線を有する。以下、この流路デバイスを「第26の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12,第13,第19または第21の流路デバイスにおいて、前記第1基板間接合部および第2基板間接合部の一方が金属材料から成り、他方が絶縁材料から成る。以下、この流路デバイスを「第27の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第10〜第13および第16〜第27のいずれかの流路デバイスにおいて、前記第1基板間接合部における流体に接触する表面部が耐食性を有する耐食性部材によって形成される。以下、この流路デバイスを「第28の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12,第13,第17,第19,第20,第22または第25の流路デバイスにおいて、前記第2基板間接合部における流体に接触する表面部が耐食性を有する耐食性部材によって形成される。以下、この流路デバイスを「第29の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第28または第29の流路デバイスにおいて、前記耐食性部材は、樹脂から成る。以下、この流路デバイスを「第30の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第10〜第13,第16〜第30のいずれかの流路デバイスにおいて、前記第1基板間接合部は、該第1基板間接合部の内部の流路に流れる流体を駆動する駆動部を有する。以下、この流路デバイスを「第31の流路デバイス」という。
好ましくは、前記第11,第12,第13,第17,第19,第20,第22,第25,第26,第27または第29の流路デバイスにおいて、前記第2基板間接合部は、前記基板間接合部の内部の流路に流れる流体を駆動する駆動部を有する。以下、この流路デバイスを「第32の流路デバイス」という。
本発明の前記第5の流路デバイスを用いた成分検知方法は、検知用流体を貯蔵する貯蔵工程と、貯蔵された前記検知用流体を送液する送液工程と、前記検知用流体中の所定の成分を検知する成分検知工程と、前記検知用流体を回収する回収工程とを備える。
本発明の前記第6の流路デバイスを用いて、流体に所定の処理を施す流体処理方法は、被処理流体を貯蔵する貯蔵工程と、貯蔵された前記被処理流体を送液する送液工程と、前記被処理流体に所定の処理を施す処理工程と、処理された前記被処理流体を回収する回収工程とを備える。
本発明の前記第5の流路デバイスを用いて、流体の状態を検知する流体状態検知方法は、流体を貯蔵する貯蔵工程と、貯蔵された前記流体を送液する送液工程と、前記流体の状態を検知する検知工程と、状態が検知された前記流体を回収する回収工程とを備える。
好ましくは、前記成分検知方法は、外部環境の状態若しくは前記流体の状態を検知する検知工程を備え、前記送液工程において、検知された前記状態に応じて送液条件を制御する。
好ましくは、前記流体処理方法は、外部環境の状態若しくは前記流体の状態を検知する検知工程を備え、前記送液工程において、検知された前記状態に応じて送液条件を制御する。
好ましくは、前記流体状態検知方法は、外部環境の状態若しくは前記流体の別の状態を検知する検知工程を備え、前記送液工程において、検知された前記状態に応じて送液条件を制御する。
好ましくは、前記第7の流路デバイスを用いて前記冷却用対象物を冷却する冷却方法であって、冷却用流体を貯蔵する貯蔵工程と、貯蔵された前記冷却用流体を送液する送液工程と、前記冷却用流体を回収する回収工程とを備える。
図1は、本発明の一実施形態の流路デバイス1を示す断面図である。流路デバイス1は、内部の流路2に流体を流して用いられるデバイスであり、流体の情報を分析および測定して取得するセンシングデバイスであってもよいし、流体を人為的に処理する流体処理デバイスであってもよいし、流体を利用して対象物を処理する流体利用デバイスであってもよい。流体は、液体であってもよいし、気体であってもよいし、固形成分を含む液体であってもよいし、流体であれば特に限定されるものではない。
センシングデバイスで取得する流体の情報は、たとえば流体の成分など化学的情報であってもよいし、流体の圧力などの物理的情報であってもよく、センシングデバイスは、たとえば生体組織を含む流体の成分を分析するバイオセンサとして実現されてもよい。流体処理デバイスで流体に施す処理は、化学的処理であってもよいし、物理的処理であってもよいし、これらの組み合わせであってもよく、流体処理デバイスは、たとえば流体を化学反応させて物質を生産するマイクロリアクタとして実現されてもよい。流体利用デバイスで実行する処理は、化学的処理であってもよいし、物理的処理であってもよいし、これらの組み合わせであってもよく、たとえば対象物と流体との間で熱交換させて、対象物を冷却する処理であり、その対象物は、たとえばICチップなどの半導体装置であってもよく、流体利用デバイスは、たとえば半導体装置を冷却するための冷却デバイスであってもよい。これらの用途は、流路デバイスの用途のあくまでも一例であり、その他の用途で用いられてもよい。
また流路デバイスには、いわゆるマイクロ化学チップと呼ばれるデバイスが含まれることはいうまでもない。さらにマイクロ化学チップを含む流路デバイスは、微小電子機械機構(Micro Electro Mechanical System;以下「MEMS」という)を備える構成であってもよいし、MEMSを備えていない構成であってもよい。なお、MEMSとは、半導体の微細加工技術を駆使して作製された微小な部品(マイクロおよびナノスケールのデバイス)から構成される電気機械システムである。
流路デバイス1は、第1構成体3と、第2構成体4とを備え、第1および第2構成体3,4が接合されて機械的に接続されて構成される。第2構成体4は、貯蔵部5を有する。第1構成体3は、第1流路6を内部に有する。第1構成体3は、一方主面3aにおいて第1流路6に連通する開口部6a,6bを有している。第2構成体4は、流体を貯蔵する貯蔵部5を有するとともに、貯蔵部5から供給される流体が流れる第2流路7を内部に有する。第2構成体4は、一方主面4aにおいて第2流路7に連通する開口部7a,7bを有している。第1流路6の開口部6a,6bは、第2流路7の開口部7a,7bに接続されている。第1および第2流路6,7が接続されて、流路デバイス1の内部の流路2が形成される。主面は、厚み方向に垂直な一方の表面部を意味する。
第2構成体4は、実装基板11を備え、第1構成体3は、第1基板12および第2基板13を備える。実装基板11、第1基板12、および第2基板13は、実装基板11および第1基板12間に第2基板13を挟むように積層される状態で、実装基板11に第2基板13が対向し、第2基板13に実装基板11と反対側で第1基板12が対向するように配置される。
実装基板11は、流路デバイス1のベースとなる基板であり、たとえば配線基板およびボードなどとも呼ばれるプリント基板である。この実装基板11の一方主面11aが、第2構成体4の一方主面4aに相当し、実装基板11は、一方主面11aを第2基板13に対向させて配置されている。実装基板11には、内部に第2流路7が形成され、実装基板11は、一方主面11aにおいて第2流路7に連通する開口部を有する。これらの開口部が、第2構成体4の一方主面4aで開口する開口部7a,7bとなる。
実装基板11には、貯蔵部5が設けられる。この貯蔵部5は、実装基板11に凹所および空間などが形成されて構成されてもよいし、実装基板11に搭載されるタンクなどの容
器によって構成されてもよい。この貯蔵部5に第2流路7が接続されており、貯蔵部5から第2流路7に流体が供給される。この実装基板11は、たとえばエポキシ樹脂などの絶縁材料から成る本体に、導電性材料から成る配線が形成される構成である。
第2基板13は、一方主面13aを実装基板11の一方主面11aに対向させて設けられ、第1基板12は、一方主面12aを第2基板13の他方主面13b対向させて設けられる。第1基板12および第2基板13は、互いに接合されて機械的に接続されている。これら第1および第2基板12、13のうち、第2基板13の一方主面13aが、第1構成体3の一方主面3aとなる。
第1構成体3を成す第1および第2基板12,13のうち、少なくとも第2基板13の内部に、第1流路6が形成される。本実施形態では、第2基板13の内部および第1基板12の内部の両方に、第1流路6が形成される。第1流路6は、第2基板13の内部に形成される第2基板内流路部分17,18と、第1基板12の内部に形成される第1基板内流路部分19とを有する。このように第1流路を有する第1構成体3が、第1および第2基板12、13を有しており、第2流路の構成を高い自由度で選択することができる。
第2基板13は、一方主面13aにおいて、第2基板内流路部分17,18に連通する開口部を有するとともに、他方主面13bにおいても第2基板内流路部分17,18に連通する開口部を有する。第1基板12は、一方主面12aにおいて第1基板内流路部分19に連通する開口部を有する。第2基板13の他方主面13bにおける開口部17a,18aと、第1基板12の一方主面12aにおける開口部19a,19bとが接続され、第1および第2基板12,13の内部に第1流路6が形成される。第2基板13の一方主面13aにおける開口部は、第1構成体3の一方主面3aにおける開口部6a,6bに相当し、実装基板11における開口部7a,7bに接続される。なお、開口部6a,18aは、第1導入開口部および第2導入開口部をなし、開口部17aおよび開口部6bは、第1排出開口部および第2排出開口部をなし、後述する開口部27aおよび開口部28aは、第3導入開口部および第3排出開口部をなし、開口部7aおよび開口部7bは、第4排出開口部および第4導入開口部をなす。
第1および第2基板12,13は、共に単層構造であってもよいし、共に多層構造であってもよいし、いずれか一方が単層構造でいずれか他方が多層構造であってもよい。また第1および第2基板12,13は、絶縁材料、たとえばセラミックス材料、有機樹脂材料および複合材料などから成る。第1および第2基板12,13は、同一の材料から成ってもよいし、異なる材料から成ってもよい。
セラミックス材料は、たとえば酸化アルミニウム質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、炭化珪素質焼結体、窒化珪素質焼結体、ガラスセラミックス焼結体などである。有機樹脂材料は、たとえばポリイミド、ガラスエポキシ樹脂・フェノール樹脂などである。複合材料は、たとえばセラミックスおよびガラスなどの無機粉末をエポキシ樹脂などの有機樹脂で結合して成る材料である。また第1および第2基板12,13は、シリコン等の半導体材料からなってもよいし、ガラスから成ってもよい。
たとえば、第1および第2基板12,13は、酸化アルミニウム質焼結体から成る場合であれば、酸化アルミニウムとガラス粉末などの原料粉末をシート状に形成したグリーンシートを複数枚積層し、焼成することによって形成される。第1および第2基板12,13は、酸化アルミニウム質焼結体で形成するものに限らず、流路デバイス1の用途などに応じて適したものを選択することが好ましい。たとえば第1および第2基板12,13は、後述するようにMEMS20が設けられる場合、MEMS20の特性に応じて適したものを選択することが好ましい。
また実装基板11、第1基板12、および第2基板13の材料は、第1および第2流路6,7を流れる流体の特性に応じて、耐食性などの点で適した材料を選択することが好ましい。また実装基板11、第1基板12、および第2基板13は、互いに機械的に接続され、さらに加えて後述のように電気的に接続されるので、実装基板11、第1基板12、および第2基板13の熱膨張係数の差異に起因して生じる熱応力が小さくなるように、実装基板11、第1基板12、および第2基板13の材料を選択することが好ましく、互い
に接続される基板同士の熱膨張係数の差が小さくなるように、実装基板11、第1基板12、および第2基板13の材料を選択することが好ましい。
またたとえば、実装基板11、第1基板12、および第2基板13に配線が形成される場合、その配線により伝送される電気信号の遅延を防止するために、ポリイミドおよびガラスエポキシ樹脂・フェノール樹脂などの有機樹脂材料、セラミックスおよびガラスなどの無機粉末をエポキシ樹脂などの有機樹脂で結合して成る複合材、ならびに酸化アルミニウム−ホウ珪酸ガラス系および酸化リチウム系などのガラスセラミックス焼結体などのような比誘電率の小さい材料で形成することが好ましい。またたとえば、実装基板11、第1基板12、および第2基板13にMEMS20などの発熱源となる構成が設けられる場合、この発熱源で発生する熱の外部への放散性を良好とするために、窒化アルミニウム質焼結体やフィラーを多量に含んだ樹脂材料などのような熱伝導率の大きな材料で形成することが好ましい。
実装基板11は、第2構成体4の一方主面4aにおける開口部7a,7bとして、第2流路7から流体を排出する排出開口部7aと、第2流路7に流体を導入する導入開口部7bとを有している。第2流路7は、供給流路部分15と回収流路部分16とを有している。供給流路部分15の一端部は、貯蔵部5に接続されている。実装基板11は、一方主面11aにおいて供給流路部分15に連通する開口部を有し、この開口部が第4排出開口部7aとなる。回収流路部分16の一端部は、回収部21に接続されている。実装基板11は、一方主面11aにおいて回収流路部分16に連通する開口部を有し、この開口部が第4導入開口部7bとなる。
回収部21は、第1流路6から排出された流体を回収するための構成である。貯蔵部5が回収部21をも兼ねる構成とし、貯蔵部5から供給された流体を、第1および第2流路6,7によって流路デバイス1内に循環させ、再び貯蔵部5に回収するようにしてもよいし、回収部21を貯蔵部5とは異なる構成としてもよく、流路デバイス1の用途などに応じて適した構成に選択することができる。
第2基板13は、第1構成体3の一方主面3aにおける開口部6a,6bとして、第1流路6に流体を導入する導入開口部6aと、第1流路6から流体を排出する排出開口部6bとを有している。第2基板13には、2つの第2基板内流路部分17,18が形成されている。各第2基板内流路部分17,18は、第2基板13を厚み方向に貫通してそれぞれ形成される。
第2基板13の一方主面13aにおける開口部が、第1流路6に流体を導入するために一方第2基板内流路部分17(「導入流路」ともいう。)に流体を導入する第1導入開口部6aとなる。第2基板13の他方主面13bにおける開口部が、一方第2基板内流路部分17から流体を排出する第1排出開口部17aとなる。第2基板13の一方主面13aにおける開口部が、第1流路6から流体を排出するために他方第2基板内流路部分18(「排出流路」ともいう)から流体を排出する第2排出開口部6bとなる。第2基板13の他方主面13bにおける開口部が、他方第2基板内流路部分18に流体を導入する第2導入開口部18aとなる。
第1基板12は、一方主面12aにおいて2つの開口部を有する。第1基板内流路部分19に連通する2つの開口部のうち、一方の開口部が、第1基板内流路部分19に流体を導入する第3導入開口部19aとなり、他方の開口部が、第1基板内流路部分19から流体を排出する第3排出開口部19bとなる。
第4排出開口部7aと第1導入開口部6aとが接続され、第2排出開口部6bと第4導入開口部7bとが接続され、第1排出開口部17aと第3導入開口部19aとが接続され、第3排出開口部19bと第2導入開口部18aとが接続されている。このように供給流路部分15、回収流路部分16、各第2基板内流路部分17,18および第1基板内流路部分19が接続され、流路2が形成される。
このような第1および第2流路6,7を有する流路2が形成される流路デバイス1は、前述のような流路部分15〜19が形成される実装基板11、第1基板12、および第2基板13が接合される複合基板と、貯蔵部5および回収部21とを含んで構成される。つ
まり流路デバイス1における貯蔵部5を除く残余の部分が複合基板に相当する。
流路デバイス1では、第2構成体4をなす実装基板11に貯蔵部5および回収部21が設けられ、流路デバイス1に、流体が流れる系全体を設けられるので、流路デバイス1の外部に、流体を供給する構成を設けなくてもよく、小形の流路デバイスを実現することができる。また貯蔵部5および回収部21と第1および第2流路6,7との間で、流体が外気に晒されることを防ぎ、流体への異物の混入によるコンタミネーション混入を防ぐことができる。流体が流れる系は、貯蔵部5、回収部21および第1および第2流路6,7を有する系である。
また流体が流れる系を小さくし、必要な流体の体積を小さくし、小量の流体を扱うことができる。したがって流体を流すための動力も小さくてすみ、小量の流体を小流量で流すことが可能であり、効率の高い流路デバイスを実現することができる。さらに第1流路6が、第1および第2基板12,13の各基板内に形成される流路部分17〜19によって構成されるので、第1流路6全体の容積を小さく抑えることができる。これによって必要な流体の体積を可及的に小さくすることができる。
また第1および第2流路6,7によって、貯蔵部5から供給される流体が、第2流路7の供給流路部分15から一方第2基板内流路部分17を経て第1基板内流路部分19に至り、この第1基板内流路部分19から他方第2基板内流路部分18を経て第2流路7の回収流路部分16に戻り、回収部21に回収される流路2が構成される。このように貯蔵部5から第2流路7に供給され、第1流路6および第2流路7を流れた後、回収部21に戻るように、実装基板11から第2基板13を経由して第1基板12に送り、第1基板12から第2基板13を経由して再び実装基板11に戻るように、流体を流すことができる。このように流体を一方向に流すことができ、第1および第2流路6,7を流体が円滑に流れるため、効率を高くすることができる。
図2は、図1の切断面線S2−S2から見て、実装基板11および第2基板13の接続構造を簡略化して示す断面図である。図3は、図1の切断面線S3−S3から見て、第1および第2基板12,13の接続構造を簡略化して示す断面図である。図1〜図3を参照して、流路デバイス1は、実装基板11と第2基板13とを接合する第1基板間接合部として、第1接合部材25および第2接合部材26を備える。第1および第2接合部材25,26は、第1構成体3と第2構成体4とを接合する接合部材であり、実装基板11の一方主面11aと第2基板13の一方主面13aとを接合する。
第1および第2接合部材25,26は、円筒状の形状を有し、第1流路6と第2流路とを接続する接続流路25a,26aをそれぞれ有する。第1接合部材25は、その接続流路25aによって、第4排出開口部7aと第1導入開口部6aとを接続する。第2接合部材26は、その接続流路26aによって、第4導入開口部7bと第2排出開口部6bとを接続する。
また流路デバイス1は、第1基板12と第2基板13とを接合する第2基板間接合部として、第3接合部材27および第4接合部材28を備える。第3および第4接合部材27,28は、第1基板12の一方主面12aと第2基板13の他方主面13bとを接合する接合部材である。
第3および第4接合部材27,28は、円筒状の形状を有し、第2基板内流路部分17,18と、第1基板内流路部分19とを接続する接続流路27a,28aをそれぞれ有する。第3接合部材27は、その接続流路27aによって、第1排出開口部17aと第3導入開口部19aとを接続する。第4接合部材28は、その接続流路28aによって、第2導入開口部18aと第3排出開口部19bとを接続する。
このように実装基板11および第2基板13を機械的に接続する第1および第2接合部材25,26に、接続流路25a,26aがそれぞれ形成されている。これによって実装基板11および第2基板13の機械的な接続と、第2流路7に対する各第2基板内流路部分17,18の接続とが、同一の部材によって達成される。また第1および第2基板12,13を機械的に接続する第3および第4接合部材27,28に、接続流路27a,28aがそれぞれ形成されている。これによって第1および第2基板12,13の機械的な接続と、各第2基板内流路部分17,18に対する第1基板内流路部分19の接続とが、同一の部材によって達成される。このようにして部品点数を少なくし、流路デバイス1の構成を簡素にするとともに、接続作業の工程数を少なくして、流路デバイス1を容易に製造することができる。また、第2基板内流路部分17,18と第1基板内流路部分19とが第3および第4接合部材27,28の接続流路27a,28aによって接続されるため、第1基板12と第2基板13との間で、流体が外気に晒されることを防ぐことができ、流体への異物の混入によるコンタミネーション混入を防ぐことができる。
図1を参照して、第1基板12には、MEMS20が設けられている。MEMS20は、たとえば加速度および圧力などを検出するセンサ部として設けられてもよいし、DNAの蛍光標識発光やその検出等の光学的処理のために、微細な鏡面体を可動式に形成したマイクロミラーデバイスなどの光学処理部として設けられてもよいし、流体にハイブリダイゼーション、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction:PCR)等の化学的処理、水素生成などのいわゆる化学合成および液体混合分離、攪拌、加熱・冷却等の物理的処理の少なくとも一方の処理を施す機構部として設けられてもよい。例えば、MEMS20は、MEMS技術を用いてアレイ上に配列されたDNAチップであり、流体中のDNAとハイブリダイゼーション反応を起こして、その反応結果を電位の変化や蛍光標識として出力してもよい。これにより、流体中に含まれるDNAの同定や評価を行うことができる。このMEMS20は、たとえば第1基板内流路部分19の中途部に露出するように設けられる。
実装基板11の一方主面11a、第2基板13の各主面13a,13bおよび第1基板12の一方主面12aには、図示を省略する配線導体が形成されている。第2基板13の各主面13a,13bの配線導体は、第2基板13を厚み方向に貫通する貫通配線30によって、互いに電気的に接続されている。第1基板12の一方主面12aの配線導体には、第1基板12の内部に形成される内部配線31によって、MEMS20が電気的に接続されている。
図1〜図3を参照して、流路デバイス1は、1または複数の第1電気接続部33を備える。本実施形態では、10個の第1電気接続部33が設けられている。各第1電気接続部33は、第1構成体3と第2構成体4とを電気的に接続する部材であり、実装基板11の一方主面11aの配線導体と、第2基板13の一方主面13aの配線導体とを電気的に接続する。
また流路デバイス1は、1または複数の第2電気接続部34を備える。本実施形態では、10個の第2電気接続部34が設けられている。各第2電気接続部34は、第2基板13の他方主面13bの配線導体と、第1基板12の一方主面12aの配線導体とを電気的に接続する。
このように実装基板11、第1基板12、および第2基板13に配線導体が設けられ、これら各配線導体を電気的に接続する第1および第2電気接続部33,34が設けられ、実装基板11、第1基板12、および第2基板13が電気的に接続される。これによって実装基板11、第1基板12、および第2基板13を、流路デバイス1の外部に設けられる外部回路に電気的に接続することが可能である。外部回路は、たとえば実装基板11の一方主面11aに搭載される構成であってもよい。
各第1電気接続部33によって接続される実装基板11の配線導体は、実装基板11の各流路部分15,16の開口部7a,7bが設けられる主面11aに形成されている。各第1電気接続部33によって接続される第2基板13の配線導体は、開口部6a,6bが設けられる主面13aに形成されている。
したがって第1および第2接合部材25,26による実装基板11および第2基板13の機械的な接続、および実装基板11の流路部分15,16と第2基板13の流路部分17,18との接続と同時に、実装基板11および第2基板13を電気的に接続することが可能である。しかもいわゆる表面実装などと呼ばれる接続形態によって接続することが可能であり、実装基板11および第2基板13の各流路部分15〜18の接続ならびに実装基板11および第2基板13の機械的および電気的な接続を容易に実行することができる。
各第2電気接続部34によって接続される第2基板13の配線導体は、第2基板13の開口部17a,18aが設けられる主面13bに形成されている。各第2電気接続部34によって接続される第1基板12の配線導体は、第1基板12の主面12aに形成されている。
したがって第3および第4接合部材27,28による第1および第2基板12,13の機械的な接続、および第2基板13の流路部分17,18と第1基板12の流路部分19との接続と同時に、第1および第2基板12,13を電気的に接続することが可能である。しかもいわゆる表面実装などと呼ばれる接続形態によって接続することが可能であり、第1および第2基板12,13の各流路部分17〜19の接続ならびに第1および第2基板12,13の機械的および電気的な接続を容易に実行することができる。
各配線導体、貫通配線30、および内部配線31は、導電性材料、たとえば銅、銀、金、パラジウム、タングステン、モリブデン、マンガン、ニッケルなどの金属材料によって形成される。また、導電性材料は、それらの金属材料を1種以上含む材料であってよい。各配線導体、貫通配線30、および内部配線31は、金属薄膜によって実現され、たとえば、めっき、若しくは蒸着などの薄膜法、厚膜法、および同時焼成法を含むメタライズ法によって、金属の薄膜を被着させて形成することができる。たとえば、タングステンの薄膜を配線導体として、メタライズ法によって形成する場合であれば、タングステンのペーストを基板11〜13となるグリーンシートに印刷し、これをグリーンシートとともに焼成することにより形成される。
各第1および第2電気接続部33,34は、導電性材料、たとえば錫−銀系および錫−銀−銅系、錫−アンチモン系などの半田、金−錫ろうなどの低融点ろう材、銀−ゲルマニウム系などの高融点ろう材、導電性有機樹脂ならびにシーム溶接および電子ビーム溶接などの溶接法による接合が可能な金属材料などによって形成されている。
図4は、図1の切断面線S4−S4から見て、各構成部の配置を簡略化して示す断面図である。以下の説明において、平面視は、実装基板、第1基板、および第2基板11〜13の厚み方向となる投影方向へ投影することを意味する。図1〜図4を参照して、実装基板11は、たとえば、平面視において、長方形状であり、1つの辺の長さ寸法は、数十mm程度である。第1および第2基板12,13は、たとえば、平面視において、同一の形状および寸法であって、実装基板11の領域内に収まる寸法の長方形状であり、1つの辺の長さ寸法が2mm〜20mmである。長方形には、正方形が含まれる。
第1接合部材25および第3接合部材27は、平面視において、中心位置が一致するように、互いに同軸に設けられるとともに、一方第2基板内流路部分17と同軸である。また第2接合部材26および第4接合部材28は、平面視において、中心位置が一致するように、互いに同軸に設けられるとともに、他方第2基板内流路部分18と同軸である。
平面視において、第1および第2流路6,7は、供給流路部分15における第4排出開口部7aに比較的近い部位と、これに間隔をあけた供給流路部分16における第4導入開口部7bに比較的近い部位との間を、第1基板内流路部分19によって接続して、直線状に延びるように形成される。
第1および第2流路6,7は、流体が流れる方向に垂直な流路断面の形状が円形状であってもよいし、長方形状であってもよい。第2流路7は、流路断面の形状が円形状である場合、内径が100μm〜数100μmの寸法を有し、流路断面の形状が長方形状である場合、その断面における1つの辺の長さ寸法が100μm〜数100μmの寸法を有する。第1流路6の各第2基板内流路部分17,18は、流路断面の形状が円形状である場合、内径が30μm〜300μmの寸法を有し、流路断面の形状が長方形状である場合、その断面における1つの辺の長さ寸法が30μm〜300μmの寸法を有する。第1流路6の第1基板内流路部分19は、流路断面の形状が円形状である場合、内径が5μm〜50μmの寸法を有し、流路断面の形状が長方形状である場合、その断面における1つの辺の長さ寸法が5μm〜50μmの寸法を有する。
以上のように、一般的に、第2流路7は、第1流路6の各第2基板内流路部分17,1
8および第1基板内流路部分19に比べて、流路断面積が大きく、第1流路6の各第2基板内流路部分17,18は、第1基板内流路部分19に比べて、流路断面積が大きい。このような構成にすれば、MEMS20によって流体を効率良く処理操作することができ、必要な液体の量を小さくすることができる。このように第1基板内流路部分19の流路断面積が小さくなる構成に限定されるものではなく、第1および第2流路6,7全体にわたって、流路断面積が一様な構成であってもよいし、逆に第1基板内流路部分19の流路断面積が大きくなる構成であってもよい。
また第1および第2流路6,7は、平面視において、蛇行する構成であってもよい。特に第1基板内流路部分19が蛇行する構成とすることによって、流体とMEMS20との接触面積を大きくする構成であってもよい。
平面視において、第1および第2接合部材25,26は、第2基板13の中央寄りに配置され、各第1電気接続部33は、第2基板13の中央寄りの内周部に配置されて環状に並べられ、第1および第2接合部材25,26を取り囲んでいる。各第1電気接続部33は、たとえば、外径が100μm〜300μmの円柱状であり、各第1電気接続部33の軸線間の距離であるピッチが、90μm〜350μmとなるように配置されている。ここで、第1電気接続部33のピッチを350μm以下としたのは、外部からの電磁波を第1電気接続部33によって効率良く遮断できるようにするためである。ここで、第1電気接続部33によって電磁波を遮断するためには、第1電気接続部33のピッチを電磁波の波長λの1/4以下にすればよい。ここで、電磁波の波長λは、外部からの電磁波の波長が第1電気接続部33の誘電率に応じて見かけ上変化した場合の波長である。すなわち、第1電気接続部33のピッチをλ/4より小さいものとすれば、流路デバイス1外部からの電磁波が第1および第2接合部材25,26に照射することを抑制することができる。なお、第1電気接続部33の外径は、全て同じであっても異なっていてもよく、ピッチも、均一であってもよいし、異なっていてもよい。
平面視において、第3および第4接合部材27,28は、第1および第2基板12,13の中央寄りに配置され、各第2電気接続部34は、第1および第2基板12,13の中央寄りの内周部に配置されて環状に並べられ、第3および第4接合部材27,28を取り囲んでいる。各第2電気接続部34は、たとえば、外径が30μm〜100μmの円柱状であり、各第2電気接続部34の軸線間の距離であるピッチが、90μm〜350μmとなるように配置されている。このようにピッチを350μm以下としたのは、第1電気接続部33のピッチを350μm以下とした理由と同じである。ここで、第1電気接続部33の外径が第2電気接続部34の外径よりも大きいのは、第1および第2基板12,13の熱膨張差よりも実装基板11および第2基板13の熱膨張差の方が大きく、また実装基板11の面積が第1基板12の面積よりも大きいことによる。すなわち、第1電気接続部33は、第2電気接続部34よりも高い信頼性が要求されることによる。なお、第2電気接続部34の外径およびピッチは、それぞれ均一であってもよいし、異なっていてもよい。
各第1電気接続部33と、各第2電気接続部34とは、1対1で対を成し、対を成す第1電気接続部33と第2電気接続部34とが、同軸に配置される構成であってもよい。また各第1電気接続部33と、各第2電気接続部34とは、互いにずれた位置に設けられてもよい。
このように各第1電気接続部33は、第1および第2接合部材25,26よりも外周部側に配置されている。各第1電気接続部33は、たとえば金属材料などの導電性材料から成る。これによって各第1電気接続部33によって第1および第2接合部材25,26を流路デバイス1外部に存在する電磁波から遮蔽し、流路デバイス1外部からの電磁波が第1および第2接合部材25,26に照射されることを抑制することができる。したがって流路2を流れる流体に流路デバイス1外部からの電磁波の影響が与えられることを抑制することができる。さらに各第1電気接続部33は、第1および第2接合部材25,26を取り囲むように、環状に並べられるので、各第1電気接続部33による遮蔽効果を高くすることができる。
さらに実装基板11および第2基板13を機械的に接続する第1および第2接合部材25,26が、第2基板13の内周部に配置されるので、実装基板11および第2基板13の熱膨張係数の差異に起因する外力を受けにくい。したがって第1および第2接合部材25,26による接合の信頼性を高くし、流体の漏洩などの不具合を防ぐことができる。
また各第2電気接続部34は、第3および第4接合部材27,28よりも外周部側に配置されている。各第2電気接続部34は、たとえば金属材料などの導電性材料から成る。これによって各第2電気接続部34によって第3および第4接合部材27,28を流路デバイス1外部に存在する電磁波から遮蔽し、流路デバイス1外部からの電磁波が第3および第4接合部材27,28に照射されることを抑制することができる。したがって流路2を流れる流体に流路デバイス1外部からの電磁波の影響が与えられることを抑制することができる。さらに各第2電気接続部34は、第3および第4接合部材27,28を取り囲むように、環状に並べられるので、各第2電気接続部34による遮蔽効果を高くすることができる。
また第1および第2基板12,13を機械的に接続する第3および第4接合部材27,28が、第1および第2基板12,13の内周部に配置されるので、第1および第2基板12,13の熱膨張係数の差異に起因する外力を受けにくい。したがって第3および第4接合部材27,28による接合の信頼性を高くし、流体の漏洩などの不具合を防ぐことができる。
第1、第2、第3および第4接合部材25〜28は、導電性材料および絶縁材料のいずれから成ってもよい。第1、第2、第3および第4接合部材25〜28は、たとえば金属材料、非金属無機系材料、樹脂材料などから成る。第1および第2接合部材25,26と、第3および第4接合部材27,28とは、同一の材料から成ってもよいし、異なる材料から成ってもよい。また第1および第2接合部材25,26が、互いに同一の材料から成ってもよく、異なる材料から成ってもよい。また第3および第4接合部材27,28が、互いに同一の材料から成ってもよく、異なる材料から成ってもよい。
金属材料は、たとえば鉄−ニッケル−コバルト合金および鉄−ニッケル合金などの鉄−ニッケル系合金、無酸素銅、アルミニウム、ステンレス鋼、銅−タングステン合金ならびに銅−モリブデン合金などである。金属材料は、導電性材料である。
非金属無機系材料は、たとえば酸化アルミニウム質焼結体およびガラスセラミックス焼結体などである。樹脂材料は、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)およびガラスエポキシ樹脂などの有機樹脂系材料ならびにその他の樹脂である。樹脂材料は、たとえばベンゾシクロブテンおよび液晶ポリマーであってもよい。ここでいう非金属無機系材料および樹脂系材料は、電気絶縁性を有する絶縁材料でもある。
また第1、第2、第3および第4接合部材25〜28を、実装基板11、第1基板12、および第2基板13に接合する方法としては、錫−銀系などの半田、金−錫ろうなどの低融点ろう材、銀−ゲルマニウム系などの高融点ろう材、導電性有機樹脂などの接合材を介して接合する方法、ならびにシーム溶接、電子ビーム溶接などの溶接法を用いることができる。
第1、第2、第3および第4接合部材25〜28が金属材料から成る場合、第1、第2、第3および第4接合部材25〜28による接合強度を高くすることができる。また内部の接続流路25a〜28aを、良好に封止して、各流路部分15〜19を接続することができる。また簡易かつ低温度での処理操作による接合が可能である。またリフロープロセスなどによって連続的に接合することができる。また第1、第2、第3および第4接合部材25〜28による、実装基板11、第1基板12、および第2基板13の電気的な接続も可能である。
また第1、第2、第3および第4接合部材25〜28が絶縁材料から成る場合、第1、第2、第3および第4接合部材25〜28の耐熱性および耐薬品性を高くすることができる。特に、絶縁材料として、樹脂材料であるポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのフッ素系樹脂を用いることによって、高耐熱性および高耐薬品性が同時に得られる。またその他にも、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミドなども、高耐熱性および高耐
薬品性が同時に得られる。また第1、第2、第3および第4接合部材25〜28が、石英ガラスなどの高純度ガラス、高シリカガラス、結晶性ガラスなどから成る場合、高耐薬品性が得られる。
さらに第1、第2、第3および第4接合部材25〜28が絶縁材料から成る場合、内部配線を有する構成としてもよい。このように内部配線を有することによって、第1、第2、第3および第4接合部材25〜28の耐熱性および耐薬品性を高くしたうえで、第1、第2、第3および第4接合部材25〜28による電気的接続も可能にすることができる。
第1および第2接合部材25,26に設けられる内部配線は、第1電気接続部として機能し、第3および第4接合部材27,28に設けられる内部配線は、第2電気接続部として機能する。第1、第2、第3および第4接合部材25〜28に内部配線を設ける場合、前述の各第1および第2電気接続部33,34に加えて設けられる構成でもよく、前述の各第1および第2電気接続部33,34に代えて設けられる構成でもよい。
また第1および第2接合部材25,26と、第3および第4接合部材27,28とは、互いに異なる材料から成ってもよく、一方が金属材料から成り、他方が絶縁材料から成るであってもよい。このように第1基板間接合部と第2基板間接合部とが異なる材料によって形成される場合、第1基板間接合部と第2基板間接合部とで、接合時の処理温度を異ならせることができる。たとえば第2基板間接合部による接合の処理温度が、第1基板間接合部による接合の処理温度よりも高くなるように設定し、第1および第2基板12,13を接合して、内部流路を有する第1構成体3を形成した後、実装基板11および第2基板12を接合して、第1および第2構成体3,4を接合することができる。
このように第2基板間接合部による接合の処理温度が、第1基板間接合部による接合の処理温度よりも高くなるようにするにあたっては、たとえば、第1および第2接合部材25,26が錫−鉛系半田から成り、第3および第4接合部材27,28が錫―鉛系半田よりも接合温度が高いフリットガラスから成るように組み合わせてよいし、第1および第2接合部材25,26がエポキシ樹脂から成り、第3および第4接合部材27,28がエポキシ樹脂よりも融点が高い錫−銀−銅系半田から成るように組み合わせてよい。
また第1および第2接合部材25,26の流体に接触する表面部となる内周部が、耐食性を有する円筒状の耐食性部材37から成る構成であってもよい。さらに第3および第4接合部材27,28の流体に接触する表面部となる内周部が、耐食性を有する円筒状の耐食性部材38から成る構成であってもよい。各耐食性部材37,38は、耐酸性および耐薬品性などを有し、流体に対する耐性を有し、流体によって侵食されない部材である。各各耐食性部材37,38は、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などから成る。このように耐食性部材が樹脂から成る場合には、簡便に耐食性部材を形成することができる。このように各耐食性部材37,38を用いることによって、第1、第2、第3および第4接合部材25〜28の流体に対する耐酸性および耐薬品性を高くし、耐食性を高くすることができる。
図5は、第1接合部材25を拡大して示す断面図である。第1、第2、第3および第4接合部材25〜28のうち少なくともいずれか1つに、その接合部材内の接続流路の流体を駆動して流す駆動部40が設けられてもよい。駆動部40は、第1、第2、第3および第4接合部材25〜28のうち、1つだけに設けられてもよいし、2つに設けられてもよいし、3つに設けられてもよいし、4つ全てに設けられてもよい。駆動部40を設ける接合部材は、適宜選択することができる。図5には、第1接合部材25に駆動部40が設けられる場合の構成を示す。
駆動部40は、電気浸透流型ポンプによって実現される。電気浸透流型ポンプは、接続流路25aに露出させて、内壁面に設けられる一対の電極41,42を有し、各電極41,42は、接続流路25aで互いに間隔をあけて配置されている。各電極41,42は、内部配線43,44によって、実装基板11および第2基板13のいずれかの配線導体に電気的に接続されている。
電気浸透流型ポンプは、各電極41,42間に駆動電圧が印加されると、第1接合部材25の内壁面の表面電位によって、接続流路25a内の液体を帯電する。このように液体
に電界を印加することにより、液体を駆動することができる。このような電気浸透流型ポンプを駆動部40として設ける場合、第1接合部材25の内壁面は、表面積の大きい材料、たとえば多孔質材料(ポーラス部材)によって形成することによって、効率良く流体を駆動して流すことができる。
第1および第2接合部材25,26に駆動部40を設けることによって、第1流路6に近い位置で流体に動力を与えて流すことができる。また第3および第4接合部材27,28に駆動部40を設けることによって、第1流路6において流体に動力を与えて流すことができる。第1、第2、第3および第4接合部材25〜28に駆動部40が設けられる場合、必ずしも別途に流体を供給する流体供給手段を設ける必要がなくなる。
また駆動部40として、電気浸透流型ポンプを用いることによって、流路デバイス1を大形化させることなく、流体を流す手段を組み込むことができ、小形化に寄与することができる。
なお、上述の説明では、実装基板11および第2基板13を第1および第2接合部材25,26で接合するとともに、第1および第2基板12,13を第3および第4接合部材27,28で接合する構成としたが、実装基板11および第2基板13の熱膨張係数に差がない場合等は、第1および第2接合部材25,26を用いずに、開口部6aと開口部7aとを対向させ、開口部6bと開口部7aとを対向させて、実装基板11と第2基板13とを直接接合してもよい。また、同様に、第1および第2基板12,13の熱膨張係数に差がない場合等は、第3および第4接合部材27,28を用いずに、開口部17aと開口部19aを対向させ、開口部18aと開口部19bとを対向させて、第1基板12と第2基板13とを直接接合してもよい。
図6は、本発明の他の実施形態の流路デバイス1Aを示す断面図である。図7は、図6の切断面線S7−S7から見て、実装基板11および第2基板13の接続構造を簡略化して示す断面図である。図8は、図6の切断面線S8−S8から見て、第1および第2基板12,13の接続構造を簡略化して示す断面図である。図6〜図8に示す流路デバイス1Aは、図1〜図5に示す流路デバイス1と類似しており、対応する部位に同一の符号を付し、異なる構成についてだけ説明する。
図6〜図8の流路デバイス1Aでは、第1基板12は第1基板内流路部分19を有しておらず、第1流路6は、第2基板13の内部に形成される各第2基板内流路部分17,18と、第2基板13に設けられた凹部を含む第1および第2基板12,13間の隙間空間から成る基板間流路部分45とを有し、これら各第2基板内流路部分17,18と基板間流路部分45とが接続されて構成される。この流路デバイス1Aでは、第3接合部材46は、たとえば平面視において略長方形状の無端環状に形成され、この第3接合部材46によって第1および第2基板12,13を接合することによって、第1および第2基板12,13間における第3接合部材46に囲まれる内方の空間が、基板間流路部分45として規定される。
第3接合部材46は、第2基板13の他方主面13bにおいて、第1排出開口部17aおよび第2導入開口部18aを取り囲むように配置されている。したがって第1排出開口部17aおよび第2導入開口部18aは、基板間流路部分45に接続されている。MEMS20は、基板間流路部分45に露出するように、第1基板12の一方主面12aに設けられている。
このような流路デバイス1Aもまた、第1基板内流路部分19を備えることによる効果を除いて、前述の図1〜図5と同様の優れた効果を達成することができる。また流路デバイス1Aによれば、第1流路6が、第1および第2基板12,13の隙間空間を利用して形成されるので、第1流路6を容易に形成することができる。またMEMS20は、第1基板12の内部ではなく主面に形成すればよく、容易に設けることができる。したがって流路デバイス1Aを容易に形成することができる。
また流路デバイス1Aでは、第3接合部材46は、第1および第2接合部材25,26よりも外周部側に配置されている。内部に接続流路25a,26aを有する第1および第2接合部材25,26が、第3接合部材46に比べて内周部側に配置され、実装基板11
および第2基板13の熱膨張係数の差異に起因する外力を受けにくい。したがって第1および第2接合部材25,26による接合の信頼性を高くし、流体の漏洩などの不具合を防ぐことができる。また、第3接合部材46が、第1および第2接合部材25,26よりも外周部に設けられていることから、基板間流路部分45の容積を大きくすることができ、MEMS20と流体の反応面積を大きくすることができる。
また本発明の他の実施形態の流路デバイスとして、図1〜図8の各流路デバイス1,1Aにおける第1および第2接合部材25,26と各第1電気接続部33とが、一体化される構成とすることができる。第1および第2接合部材25,26と各第1電気接続部33とは、1対1、1対複数、複数対1のいずれの組み合わせで一体化されてもよい。例えば、第1基板間接合部を、絶縁材料から成る1つの無端環状の部材とし、その第1接合部材に、第1電気接続部33として、複数の内部配線を設けてもよい。
このように実装基板11および第2基板13を機械的に接続する第1基板間接合部と、実装基板11および第2基板13を電気的に接続する各第1電気接続部33とが一体化される場合、部品点数を少なくすることができるとともに、実装基板11および第2基板13を、機械的に接続すると同時に、電気的に接続することができる。このように流路デバイスの構成を簡素にするとともに、接続作業の工程数を少なくして、流路デバイスを容易に製造することができる。さらに各第1電気接続部33と第1基板間接合部とを一体化することによって、各第1電気接続部33によって第1基板間接合部を流路デバイス外部に存在する電磁波から遮蔽することができる。したがって流路を流れる流体に流路デバイス外部からの電磁波の影響が与えられることを抑制することができる。
さらに図1〜図5の流路デバイス1における第3および第4接合部材27,28と各第2電気接続部34とが、一体化される構成とすることができる。第3および第4接合部材27,28と各第2電気接続部34とは、1対1、1対複数、複数対1のいずれの組み合わせで一体化されてもよい。また図6〜図8の各流路デバイス1Aにおける第3接合部材46と各第2電気接続部34とが、一体化される構成とすることができる。第3接合部材46に、1つの第2電気接続部34が一体化されてもよい、複数の第2電気接続部34が一体化されてもよい。第3接合部材46に全ての第2電気接続部34が一体化されてもよい。
このように第1および第2基板12,13を機械的に接続する第2基板間接合部と、第1および第2基板12,13を電気的に接続する第2電気接続部34とが一体化される場合、部品点数を少なくすることができるとともに、第1および第2基板12,13を、機械的に接続すると同時に、電気的に接続することができる。このように流路デバイスの構成を簡素にするとともに、接続作業の工程数を少なくして、流路デバイスを容易に製造することができる。さらに第2電気接続部34と第2基板間接合部とを一体化することによって、第2電気接続部34によって第2基板間接合部を流路デバイス外部に存在する電磁波から遮蔽することができる。したがって流路を流れる流体に流路デバイス外部からの電磁波の影響が与えられることを抑制することができる。
なお、上述の説明では、実装基板11および第2基板13を第1および第2接合部材25,26で接合するとともに、第1および第2基板12,13を第3接合部材46で接合する構成としたが、実装基板11および第2基板13の熱膨張係数に差がない場合等は、第1および第2接合部材25,26を用いずに、開口部6aと開口部7aとを対向させ、開口部6bと開口部7bとを対向させて、実装基板11と第2基板13とを直接接合してもよい。また、第1および第2基板12,13の熱膨張係数に差がない場合等は、第3接合部材46を用いずに、第1基板12と第2基板13とを直接接合してもよい。ただし、その第1基板12と第2基板13とを直接接合する場合は、第1基板12および第2基板13の互いに対向する表面の少なくとも一方に凹部を形成し、その凹部によって構成される基板間流路部分に第2基板13の開口部17a,18aが接続される。
また第1および第2基板12,13間に形成される基板間流路部分45は、第3接合部材46を用いずに第1および第2基板12,13を直接接合する場合、第1および第2基板12,13の少なくともいずれか一方に凹所を形成して、この凹所が基板間流路部分4
5となる構成であってもよい。このように凹所を利用して基板間流路部分45を形成することにより、第1流路を容易に形成することができる。また図6〜図8を参照して説明した上述の例では、第1および第2基板12,13を第3接合部材46で接合する構成において、第1および第2基板12,13の少なくともいずれかに形成される凹所も利用して基板間流路部分45が構成されたけれども、第1および第2基板12,13を第3接合部材46で接合する場合、第1および第2基板12,13には凹所を形成せずに、第3接合部材46によって形成される第1および第2基板12,13間の隙間のうち、第3接合部材46の内方の領域を利用して基板間流路部分45が構成されてもよい。このように基板間流路部分45は、第1および第2基板12,13間に隙間を形成し、その隙間によって実現される構成であれば、どのような構成であってもよい。
図9は、本発明の他の実施形態の流路デバイス50を簡略化して示すブロック図である。図9には、流路デバイス50を平面視し、各構成をブロック化して示す。流路デバイス1では、第1流路6において、液体に関連する処理を行う。
流路デバイス50は、流路デバイス1の第1流路6に流体を供給する流体供給手段として、ポンプ51を備える。ポンプ51は、第2流路7に、たとえば供給流路部分15に介在されるように、実装基板11に搭載して設けられる。ポンプ51は、流体を送液する場合に用いられる。特に小形のポンプ51が求められる場合には、例えば図5を参照して説明した電気泳導型のポンプが望まれる。また、流量が大きいことが望まれる場合には、例えばピエゾ駆動型のポンプが望まれる。電気泳導型ポンプの場合は、ポンプ内に電極が形成されており、耐食性の観点から電極表面の材質は、金・白金などの材質であることが望まれる。また、電極が形成される部位は、メタライズ法により電極の形成が可能なガラスエポキシ系材料などの樹脂材料、各種ガラス、又は積層セラミック材料などからなることが好ましい。このようなポンプ51を介して、貯蔵部5中の液体を第1構成体4内に流入させることができる。流体は第1構成体4内で所望の役割を果たし、その後回収部21に回収される。このポンプ51は、図5に示すように第1基板間接合部および第2基板間接合部の少なくとも一方に駆動部40が組み込まれている場合、この駆動部40をポンプ51として代用することができる。
また流路デバイス50は、流路デバイス1における第1流路6内の流体に関する状態量を検出する検出手段として、センサ52を有する。センサ52は、実装基板11に搭載して設けられる。このセンサ52は、ペーハー(pH)、温度、成分、圧力など、流体の物理的状態および化学的状態の少なくともいずれか一方を表す状態量を検出する。また、センサ52は、温度・湿度などを検出し、システム外部の外気温など環境の変化を数量的に出力してもよい。その環境の変化は、第1構成体3の電気的動作若しくは第1構成体3内の流体の動作にフィードバックされる。たとえば、DNAチップのPCR増幅等の作業を素子内で行おうとしている場合、外気温度の変化に応じて流量を調整する。この場合センサ52は温度センサである。
さらに流路デバイス50は、センサ52によって検出される状態量に基づいてポンプを制御する制御手段として、制御IC53を備える。制御IC53は、実装基板11に搭載して設けられる。ポンプ51、センサ52および制御IC53は、実装基板11の一方主面11aに形成される配線導体の一部から成る接続配線55〜57によって、互いに電気的に接続されている。
制御IC53は、たとえばセンサ52によって検出される状態量に基づいて、第1流路6に流すべき流体の流量を演算し、その流量で流体が流れるように、ポンプ51を制御する。このように制御IC53は、たとえば第1流路6を流れる流体の流量を制御する。制御IC53は、流量制御のための構成に限定されるものではなく、センサ52の検出結果に応答してポンプ51を制御し、第1流路6を流れる流体の状態量を制御するための構成であり、たとえば第1流路6を流れる流体の圧力を制御する構成であってもよい。
このようにして、小形で効率の高い好適な流路デバイス50を実現することができる。この流路デバイス50は、たとえば、流体の情報を得る流体の分析、解析および測定のための装置であってもよいし、流体に対する化学的処理など人為的な処理操作のための装置
であってもよいし、流体を利用して冷却するなど他の装置に対する処理操作のための装置であってもよい。
この流路デバイス50は、たとえば流体の情報を取得するセンシングデバイスとして用いられる。この場合、流路デバイス50は、第1流路6内に設けられるセンサ素子となるMEMS20によって、第1流路6内の流体に関する情報を取得する。MEMS20によって取得される情報は、たとえば成分、性質などの化学的情報であってもよいし、質量、密度などの物理的情報であってもよいし、その組み合わせであってもよい。このセンシングモジュールとしてさらに例を挙げると、流路デバイス50は、バイオセンサとして用いることができる。バイオセンサとして用いる場合、たとえば、流体として生体組織を含む液体を用い、その液体をMEMS20によって成分分析する。この場合、センサ51は、たとえば液体のpHおよび温度などを検出し、pHおよび温度などが、液体の成分分析に適した状態となるように、制御IC53がポンプ51を制御する。このように流体の情報を得る流体の分析、解析および測定のための装置を好適に実現することができる。
また流路デバイス50は、たとえば流体を処理する流体処理デバイスとして用いられる。この場合、流路デバイス50は、第1流路6内に設けられる流体処理素子となるMEMS20によって、第1流路6内の流体を処理する。MEMS20による処理は、流体の成分同士を反応させるような化学的処理であってもよいし、攪拌、加熱、光照射などの物理的処理であってもよいし、その組み合わせであってもよい。この流体モジュールとしてさらに例を挙げると、流路デバイス50は、マイクロリアクタとして用いることができる。マイクロリアクタとして用いる場合、たとえば、流体として原料となる2種以上の液体を混合した流体を用い、MEMS20による処理によって原料を化学反応させ、新たな物質を生産する。この場合、センサ51は、たとえば液体の温度および成分などを検出し、温度および成分などが、適した状態となるように、制御IC53がポンプ51を制御する。このように流体に対する化学的処理など人為的な処理操作のための装置を好適に実現することができる。
次に、図9に示された流路デバイス50のより具体的な構成および動作を説明する。
図10Aおよび図10Bは、図9に示された流路デバイス50を血液中の所定のDNA成分を検出するDNA検出装置として用いる場合の構成例を示している。ここで、図10Aは、DNA検出装置60の平面図であり、図10Bは、図10Aの点線Xb−Xbにおける断面図を示している。
DNA検出装置60では、MEMS20に、検出しようとするDNA成分(以下、「第1DNA成分」という。)と対をなすDNA成分(以下、「第2DNA成分」という。)を予め取り付けておき、流路2を流れる血液中に含まれる第1DNA成分が第2DNA成分と結合した場合、すなわちハイブリダイゼーション反応を起こした場合に、MEMS20に電流が流れるように構成されている。
このようなDNA検出装置60では、貯蔵部5にマイクロニードル61が取り付けられている。必要に応じてこのマイクロニードル61を突出させて人間の血液若しくは動物の血液を採取し、貯蔵部5に貯蔵しながら若しくは貯蔵した後、これを流路2に流すことにより、血液中の特定成分の検知等を行うことができる。
また、入力ボタン62は、DNA検出装置60に電気的起動を行わせるためのボタンである。この入力ボタン62を押すことにより、DNA検出装置60の各構成要素が電気的に接続される。
また、表示部63は、MEMS20による検出の結果を表示することができる。例えば、血液中の第1DNA成分とMEMS20に予め取り付けた第2DNA成分とのハイブリダイゼーション反応の結果として、MEMS20に流れる電流値を表示することができる。
また、電池64は、例えばボタン電池等であり、入力ボタン62を押すと、この電池64から各構成要素に電気が供給される。
なお、DNA検出装置60の構成を理解しやすくするために、図10Bでは、入力ボタン62、電池64、およびそれらと各構成要素の電気的接続を示す配線も記載した。
貯蔵部5と回収部21とは、金属若しくは樹脂からなる箱型の形状をしており、5〜30mm程度の外形サイズを有する。金属材料としては例えばSUS系材料のように特に液体に対しての耐食性が良いものが良く、実装信頼性を考慮する場合にはそれに加えてFeNiCo系合金のような熱膨張率の比較的小さな材質が好ましい。樹脂材料でも同じく耐食性の良い材質が好ましく、テフロン(登録商標)系の樹脂・エポキシ樹脂などの高耐食性の材料が望ましい。
ポンプ51、貯蔵部5および回収部21は、PCB基板等の実装基板に液体が外部に洩れないように接続される。実装基板とポンプ51等の各部材間には内部に空洞を持つ金属又は樹脂性のリングがそれぞれ配置される。
このリングによって外部に液体が漏れ出すことなく各部材と実装基板が接続される。リングの実装に関しては、例えば半田材料を用いてPCB基板に実装されても良く、特に気密性を重視する場合に半田材料を用いることが好ましい。耐食性を重視する場合には、リングの材料として、エポキシ樹脂などの耐食性の高い材料であることが望ましい。
なお、図10Bに示されるように、実装基板11および実装基板11に実装された一部の構成要素がケース65内に収容され、入力ボタン62、表示部63および電池64が外部に露出するようにケース65の外表面に設けられてもよい。また、必要なときにニードル61がケース65から突び出す構成にしてもよい。
以上説明した構成により、液体を外部に接触させることなく、簡易に取り扱うことができることから、小形で安価な流路デバイスを提供することができる。
また、図11Aおよび図11Bは、図9の流路デバイス50を、大気汚染センサー60Aとして使用する場合の構成例を示しており、図11Aは、大気汚染センサー60Aの平面図であり、図11Bは、図11Aの点線Xb−Xbにおける断面図を示している。
この大気汚染センサー60Aでは、図11Aおよび図11Bに示されるように、貯蔵部5に蓋5bが設けられており、入力ボタン62が押されると、この蓋66が開くようになっている。この貯蔵部5に予め所定の気体成分が溶け込むような液体を満たしておけば、この液体に溶け込んでいる所定の気体成分の量を検査することにより、大気中にその気体成分がどれだけ存在するかを検知することができる。他の構成要素は、図10Aおよび図10Bと同様であるので、説明を省略する。
図12は、本発明のさらに他の実施形態の流路デバイス50Aを簡略化して示すブロック図である。図12には、流路デバイス50Aを平面視し、各構成をブロック化して示す。流路デバイス50Aは、図9の流路デバイス50と類似しており、対応する部位に同一の符号を付し、異なる点についてだけ説明する。図9の流路デバイス50では、回収部21が貯蔵部5とは別に設けられる構成であるが、図12の流路デバイス50Aでは、貯蔵部5が回収部21をも兼ねる構成である。このような構成であっても、図9の流路デバイス50と同様に、たとえば、流体の情報を得る流体の分析、解析および測定のための装置、流体に対する化学的処理など人為的な処理操作のための装置、流体を利用して冷却するなど他の装置に対する処理操作のための装置、として用いることができ、好適な装置を実現することができる。
図12に示す流路デバイス50Aは、たとえば流体を利用して対象物を冷却する冷却デバイスとして用いられる。この場合、MEMS20は設けられない構成であってもよい。対象物は、たとえば発熱源となる半導体装置であってもよく、この対象物は、第1流路6内または第1流路6に近接して設けられ、たとえば第1基板12に接触して設けられてもよいし、第1基板12に内蔵されてもよい。冷却モジュールとして用いる場合、たとえば、流体として冷媒となる液体を用い、貯蔵部5に液体を冷却するための冷却手段を設けて液体を冷却し、第1および第2流路6,7を循環させる。冷却手段としては、たとえばヒートシンクおよびペルチェ素子などの冷却素子を用いることができる。この場合、センサ52は、たとえば冷媒である液体の温度を検出し、対象物を冷却する部位における温度が適した状態となるように、制御IC53がポンプ51を制御する。このように流体を利用して他の装置を冷却するための装置を好適に実現することができる。
本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内であれば
、種々の変形は可能である。たとえば、前述の実施形態では、実装基板11、第1基板12、および第2基板13の3つの基板を備える構成であったけれども、2枚の基板、または4枚以上の基板を有する構成であってもよい。また第1流路6に複数のMEMS20が設けられる構成であってもよい。
さらに第1構成体を実装基板に実装し、第1構成体の内部の第1流路と実装基板の第2流路とを接続することができれば、第1構成体の構成、開口部の位置や数、基板を用いるのであれば、基板の形状、枚数、配置ならびに接合部材の有無、接合部材を用いるのであれば、接合部材の形状、材料は前述のものに限らず、種々の変形が可能である。
本発明の一実施形態の流路デバイスを示す断面図である。 図1の切断面線S2−S2から見て、実装基板および第2基板の接続構造を簡略化して示す断面図である。 図1の切断面線S3−S3から見て、第1および第2基板の接続構造を簡略化して示す断面図である。 図1の切断面線S4−S4から見て、各構成部の配置を簡略化して示す断面図である。 第1接合部材を拡大して示す断面図である。 本発明の他の実施形態の流路デバイスを示す断面図である。 図6の切断面線S7−S7から見て、実装基板および第2基板の接続構造を簡略化して示す断面図である。 図6の切断面線S8−S8から見て、第1および第2基板の接続構造を簡略化して示す断面図である。 本発明の他の実施形態の流路デバイスを簡略化して示すブロック図である。 DNA検出装置の平面図である。 DNA検出装置の断面図である。 大気汚染センサーの平面図である。 大気汚染センサーの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態の流路デバイスを簡略化して示すブロック図である。
符号の説明
1,1A,50,50A 流路デバイス
2 流路
3 第1構成体
4 第2構成体
5 貯蔵部
6 第1流路
7 第2流路
11 実装基板
12 第1基板
13 第2基板
15 供給流路部分
16 回収流路部分
17,18 第2基板内流路部分
19 第1基板内流路部分
20 微小電子機械機構(MEMS)
21 回収部
25 第1接合部材
26 第2接合部材
27;46 第3接合部材
28 第4接合部材
33 第1電気接続部
34 第2電気接続部
40 駆動部
45 基板間流路部分
51 ポンプ
52 センサ
53 制御IC

Claims (26)

  1. 内部に第1流路を有する第1構成体と、
    内部に第2流路を有するとともに、前記第1構成体を実装する実装基板と、
    前記第1構成体と前記実装基板とを接合する第1基板間接合部と、を備える流路デバイスであって、
    前記実装基板は、前記第1流路に供給する流体を貯蔵する第1貯蔵部と、前記第1流路から排出された流体を貯蔵する第2貯蔵部とを有し、
    前記第2流路は、前記第1貯蔵部に接続された第1部分流路と、前記第2貯蔵部に接続された第2部分流路とを有し、
    前記第1部分流路と前記第2部分流路とは、前記第1流路を介して接続されており、
    前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、
    前記第1接合部材は、内部に、前記第1流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、
    前記第2接合部材は、内部に、前記第1流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有し、
    前記第1接合部材および前記第2接合部材のうち少なくともいずれか1つに、前記流路の流体を駆動して流す電気浸透流型ポンプが設けられる流路デバイス。
  2. 前記第1貯蔵部と前記第2貯蔵部は、一体化されている請求項に記載の流路デバイス。
  3. 前記実装基板は、前記第1流路および第2流路に前記流体を流すポンプを有する請求項1又は2に記載の流路デバイス。
  4. 前記実装基板は、前記第1流路内の流体について所定の状態量を検出するセンサと、前記センサによって検出された状態量に基づいて前記ポンプの駆動を制御する制御部とを備える請求項3に記載の流路デバイス。
  5. 前記第1流路の内部に、前記流体の状態若しくは前記流体中の所定の成分を検知する検知部を有する請求項1から請求項4のいずれかに記載の流路デバイス。
  6. 前記第1構成体は、第1基板と第2基板とを備え、
    前記第1流路は、前記第1基板の内部に形成される第1基板内流路部分と、前記第2基板の内部に形成される第2基板内流路部分とを有し、
    前記第2基板内流路部分は、前記第1基板内流路部分に流体を導入する導入流路と、前記第1基板内流路部分から流体を排出する排出流路とを有し、
    前記第1部分流路と前記導入流路とが接続され、前記排出流路と前記第2部分流路とが接続されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の流路デバイス。
  7. 前記第1構成体は、第1基板と第2基板とを備え、
    前記第1基板および第2基板の対向する2つの表面の少なくとも一方は、凹部を形成し、
    前記第1流路は、前記第1基板と第2基板との間で前記凹部によって形成される基板間流路部分と、前記第2基板の内部に形成される第2基板内流路部分とを有し、
    前記第2基板内流路部分は、前記基板間流路部分に流体を導入する導入流路と、前記基板間流路部分から流体を排出する排出流路とを有し、
    前記第1部分流路と前記導入流路が接続され、前記排出流路と前記第2部分流路が接続されている請求項1から請求項5のいずれかに記載の流路デバイス。
  8. 前記第1基板間接合部は、前記第2基板と前記実装基板とを接合し、
    前記第1基板と前記第2基板とを接合する第2基板間接合部を備え、
    前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、
    前記第2基板間接合部は、第3接合部材と第4接合部材とを有し、
    前記第1接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1部分流路とを接続する流路を有し、
    前記第2接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有し、
    前記第3接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1基板内流路部分とを接続する流路を有し、
    前記第4接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第1基板内流路部分とを接続する流路を有する請求項6に記載の流路デバイス。
  9. 前記第1基板間接合部は、前記第2基板と前記実装基板とを接合し、
    前記第1基板と前記第2基板とを接合する第2基板間接合部を備え、
    前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、
    前記第2基板間接合部は、環状の第3接合部材を有し、
    前記第1接合部材は、内部に、前記導入流路と前記第1部分流路を接続する流路を有し、
    前記第2接合部材は、内部に、前記排出流路と前記第2部分流路とを接続する流路を有し、
    前記第3接合部材は、前記基板間流路部分を取り囲んで形成されていることを特徴とする請求項7に記載の流路デバイス。
  10. 前記第1構成体は、前記第1基板と第2基板とを備え、
    前記実装基板と前記第2基板とを接合する第1基板間接合部と、
    前記第2基板と前記第1基板とを接合する第2基板間接合部とを備え、
    前記第1基板間接合部は、第1接合部材と第2接合部材とを有し、
    前記第2基板間接合部は、環状の第3接合部材を有し、
    前記第1流路は、前記第3接合部材の内側において前記第2基板と前記第1基板との間の隙間空間から成る基板間流路部分と、前記第2基板の内部に形成される第2基板内流路部分とを有し、
    前記第2基板内流路部分は、前記基板間流路部分に流体を導入する導入流路と、前記基板間流路部分から流体を排出する排出流路とを有することを特徴とする請求項1に記載の流路デバイス。
  11. 前記第1構成体と前記実装基板とを電気的に接続する第1電気接続部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の流路デバイス。
  12. 前記実装基板と第2基板とを電気的に接続する第1電気接続部と、前記第2基板と第1基板とを電気的に接続する第2電気接続部とを備えることを特徴とする請求項6,7,または10に記載の流路デバイス。
  13. 前記第1構成体と前記実装基板とを電気的に接続する第1電気接続部を備え、前記第1基板間接合部は、第1電気接続部と一体化されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の流路デバイス。
  14. 前記実装基板と第2基板とを電気的に接続する第1電気接続部と、前記第2基板と第1基板とを電気的に接続する第2電気接続部とを備え、
    前記第1基板間接合部は、第1電気接続部と一体化され、前記第2基板間接合部は、第2電気接続部と一体化されていることを特徴とする請求項または10に記載の流路デバイス。
  15. 前記第1構成体と前記実装基板とを電気的に接続する第1電気接続部を備え、
    前記第1電気接続部は、前記第1基板間接合部よりも外周部側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の流路デバイス。
  16. 前記実装基板と第2基板とを電気的に接続する第1電気接続部と、前記第2基板と第1基板とを電気的に接続する第2電気接続部とを備え、
    前記第1電気接続部は、前記第1基板間接合部よりも外周部側に配置され、前記第2電気接続部は、前記第2基板間接合部よりも外周部側に配置されていることを特徴とする請求項または10に記載の流路デバイス。
  17. 平面視したときに、前記第2基板間接合部は、前記第1基板間接合部よりも外周部側に配置されていることを特徴とする請求項または10に記載の流路デバイス。
  18. 前記第1基板間接合部は、絶縁材料から成り、前記第1電気接続部として、内部配線を有することを特徴とする請求項13または14に記載の流路デバイス。
  19. 前記第1基板間接合部は、絶縁材料から成り、前記第1電気接続部として、内部配線を有し、
    前記第2基板間接合部は、絶縁材料から成り、前記第2電気接続部として、内部配線を有することを特徴とする請求項14に記載の流路デバイス。
  20. 前記第1基板間接合部および第2基板間接合部の一方が金属材料から成り、他方が絶縁材料から成ることを特徴とする請求項1016または17に記載の流路デバイス。
  21. 前記第1基板間接合部における流体に接触する表面部が耐食性を有する耐食性部材によって形成されることを特徴とする請求項1〜5,8〜10および1320のいずれか1つに記載の流路デバイス。
  22. 前記第2基板間接合部における流体に接触する表面部が耐食性を有する耐食性部材によって形成されることを特徴とする請求項101416または17に記載の流路デバイス。
  23. 前記第1基板間接合部は、該第1基板間接合部の内部の流路に流れる流体を駆動する駆動部を有することを特徴とする請求項1〜5,8〜101322のいずれか1つに記載の流路デバイス。
  24. 前記第2基板間接合部は、前記第2基板間接合部の内部の流路に流れる流体を駆動する駆動部を有することを特徴とする請求項101416171920または22に記載の流路デバイス。
  25. 請求項5に記載の流路デバイスを用いて流体中の所定の成分を検知する成分検知方法であって、
    検知用流体を貯蔵する貯蔵工程と、
    貯蔵された前記検知用流体を送液する送液工程と、
    前記検知用流体中の所定の成分を検知する成分検知工程と、
    前記検知用流体を回収する回収工程と
    を備える成分検知方法。
  26. 外部環境の状態若しくは前記流体の状態を検知する検知工程を備え、
    前記送液工程において、検知された前記状態に応じて送液条件を制御する請求項25に記載の成分検知方法。
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