JP4745741B2 - 中継基板、及びマイクロチップ搭載装置 - Google Patents

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    • H01L2924/15311Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a ball array, e.g. BGA

Description

本発明は、内部流路と導体とを有するマイクロチップとマイクロチップ搭載用基体との間に介在した状態で使用される中継基板、及びマイクロチップ搭載装置に関するものである。
近年、遺伝子検査を行うDNAチップなど、バイオセンサを組み込んだマイクロチップが開発されている。これらマイクロチップの中には、血液などの被検知液体をセンサ電極に導くために、チップ内部に流路を設けたものがある。従来、この種のマイクロチップは、チップ内部の流路に流路的に接続可能な治具に納められたり、電気信号を得るための測定器に接続されたりした状態で使用される(例えば、非特許文献1,2参照)。しかし、この種のマイクロチップを用いた測定システムでは、流路的な接続と電気的な接続とが同時に行えるような構成になっていない。ゆえに、実際の測定は煩雑なものとなる。
また、マイクロチップの中には、センサ信号を電気的に取得するために、センサ電極に加えて処理回路部を備えたチップも開発されている。センサ信号を外部装置へ出力するために、このマイクロチップは、配線層を有するパッケージ(基板)上に搭載されるようになっている。
図18には、そのマイクロチップの一例を示している。図18に示されるように、マイクロチップ100には、チップ内部に被検知液体を流すための流路110が、シリコン微細加工技術を用いて形成されている。また、その流路110の途中には、センサ電極120が設けられている。
また、マイクロチップ100の上面には、流路110の入口及び出口となる開口部111,112がそれぞれ形成されている。それらの開口部111,112には、被検知液体をチップ内部に導くため(またはチップ内部を通過した被検知液体をチップ外部に排出するため)のパイプ130が接続されている。そして、マイクロチップ100は、パッケージ(具体的にはセラミック基板)140の上に搭載され、パッケージ140の有する配線141に対して電気的に接続されている。
"MEMSの現状と将来展望 MEMS技術を用いるマイクロフロー型バイオセンサの開発"(「表面技術」 VOL.54 No.10(660-664頁)(2003.)) "研究概要"、[online]、北陸先端科学技術大学院大学 材料科学研究科 機能科学専攻 生体機能材料講座 民谷・高村研究室、[平成17年5月31日検索]、インターネット<URL:http://www.jaist.ac.jp/ms/labs/tamiya/research/chip/chip_tech2.html>
ところで、マイクロチップ100は非常に小さく、流路110の開口部111,112はそれよりもさらに小さいため、開口部111,112に対するパイプ130の取り付けは極めて困難である。それゆえ、パイプ130の取り付けを容易にするためには、開口部111,112の径をある程度大きくしておく必要がある。この場合、マイクロチップ100における開口部111,112の占有面積が増大し、結果として、チップサイズが大きくなり集積度が低下してしまう。また、パイプ130とマイクロチップ100との取付強度を十分に確保することができず、マイクロチップ100を取り扱う際に加わるストレスや振動によってパイプ130が外れたり、あるいは、マイクロチップ100そのものが破壊されたりするといった問題が生じてしまう。さらに、コンタミネーションの回避のためにマイクロチップ100を測定毎に交換する(使い捨てにする)場合、パイプ130の取り付けからすべて新規に行わなければならず、交換のための作業が煩雑となるといった問題も生じていた。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、内部流路と導体とを有するマイクロチップを搭載するのに好適な中継基板、マイクロチップ搭載装置を提供することにある。
そして上記課題を解決するための手段(手段1)としては、基体側導体を有するマイクロチップ搭載用基体と、チップ側内部流路及びチップ側導体を有するマイクロチップとの間に介在した状態で使用される中継基板であって、中継基板側開口部が形成され、前記チップ側内部流路と流路的に接続可能な中継基板側内部流路を備え、前記チップ側導体と前記基体側導体との間に介することで、前記チップ側導体及び前記基体側導体と電気的に接続可能な中継基板側導体を備え、前記マイクロチップを接合すべき領域として設定され、その中に前記中継基板側導体が配置されたチップ接合領域を有し、前記中継基板側内部流路の有する中継基板側第1開口部が前記チップ接合領域内に配置され、前記中継基板側内部流路の有する中継基板側第2開口部が前記チップ接合領域外に配置され、前記中継基板側第1開口部及び前記中継基板側第2開口部が、前記チップ接合領域のある面側に配置されていることを特徴とする中継基板がある。
また、上記課題を解決するための別の手段(手段2)としては、基体側導体を有するマイクロチップ搭載用基体と、中継基板側開口部を有する中継基板側内部流路を有する中継基板と、チップ側内部流路及びチップ側導体を有し、前記中継基板を介して前記マイクロチップ搭載用基体上に搭載されたマイクロチップとを備え、前記マイクロチップは、前記チップ側内部流路内に配置されたセンサ部と、前記センサ部から出力された信号を電気的に処理する処理回路部とを有する半導体センサマイクロチップであり、前記チップ側内部流路と前記中継基板側内部流路とが流路的に接続され、前記チップ側導体と前記基体側導体とが電気的に接続され、前記中継基板側内部流路を経由してチップ側内部流路に流体を導くことが可能なことを特徴とするマイクロチップ搭載装置がある。
従って、上記手段1及び手段2によると、マイクロチップ搭載用基体上に中継基板を介してマイクロチップを搭載する際には、チップ側導体と基体側導体とが電気的に接続されるとともに、チップ側内部流路と中継基板側内部流路とが流路的に接続される。このようにすれば、中継基板側内部流路の中継基板側開口部に管を接続すればよく、マイクロチップに管を直接接続する必要がないため、チップ側内部流路の開口部を小さくした場合でも内部流路同士の接続を確実に行うことができる。そのため、マイクロチップにおける内部流路の開口部の占有面積を抑えることができ、マイクロチップの集積度を向上させることができる。またこの場合、内部流路に対する管の取付強度を十分に確保することができ、信頼性の高いマイクロチップ搭載装置を実現することができる。さらに、チップ交換時には従来のように管をマイクロチップに取り付ける必要がないため、その交換時の作業性を向上させることができる。
上記手段1,2におけるマイクロチップ搭載用基体としては、セラミック材料、樹脂材料、金属材料などを主体として構成された基体を挙げることができる。この基体の形状は特に限定されないが、少なくとも1つの主面を有するものであることがよく、例えば平板状の基板を用いることが好適である。
セラミック材料を主体として構成された基板の具体例としては、アルミナ、窒化アルミニウム、窒化ほう素、炭化珪素、窒化珪素などのセラミック材料からなる基板などがある。また、樹脂材料を主体として構成された基板の具体例としては、EP樹脂(エポキシ樹脂)基板、PI樹脂(ポリイミド樹脂)基板、BT樹脂(ビスマレイミド・トリアジン樹脂)基板、PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル樹脂)基板などがある。そのほか、これらの樹脂とガラス繊維(ガラス織布やガラス不織布)やポリアミド繊維等の有機繊維との複合材料からなる基板を使用してもよい。あるいは、連続多孔質PTFE等の三次元網目状フッ素系樹脂基材にエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂−樹脂複合材料からなる基板等を使用してもよい。さらに、金属材料を主体として構成された基板の具体例としては、銅基板、銅合金からなる基板、銅以外の金属単体からなる基板、銅以外の合金からなる基板などを挙げることができる。
前記マイクロチップ搭載用基体の基体側導体は基体表面に形成されていてもよく、基体内部に形成されていてもよい。これらの導体の層間接続を図るために、基体内部にビアホール導体が形成されていてもよい。なお、かかる導体は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、白金(Pt)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)などからなる導電性金属ペーストを印刷または充填することにより形成される。そして、このような導体には、マイクロチップに対して入出力される電気信号が流れるようになっている。
前記マイクロチップ搭載用基体には、マイクロチップ以外の電子部品や素子が1つ以上設けられていてもよい。前記電子部品の具体例としては、チップトランジスタ、チップダイオード、チップ抵抗、チップコンデンサ、チップコイルなどを挙げることができる。これらの電子部品は、能動部品であっても受動部品であってもよい。前記素子の具体例としては、薄膜トランジスタ、薄膜ダイオード、薄膜抵抗、薄膜コンデンサ、薄膜コイルなどを挙げることができる。これらの素子は、能動素子であっても受動素子であってもよい。そして、前記基体上には、前記電子部品同士、前記半導体素子同士、あるいは前記電子部品と前記半導体素子とを接続する配線層が形成されていてもよい。なお、かかる配線層は、前記配線基板の内部に形成されていてもよい。
前記中継基板は例えば略板状の部材であって、マイクロチップ搭載用基体とマイクロチップとの間に介在される。中継基板の大きさ(平面視での外形寸法)は特に限定されないが、少なくともマイクロチップよりも大きいことが好ましい。即ち、平面視での外形寸法がマイクロチップよりも大きい中継基板の場合、基板外周部がマイクロチップの外周部から張り出した状態となる。よって、その張り出した外周部に、例えば中継基板側内部流路の中継基板側開口部を配置すること等が可能となるからである。
前記中継基板は、前記チップ側導体及び前記基体側導体と電気的に接続可能な中継基板側導体を備えることが好ましい。中継基板側導体を備えると、中継基板が比較的厚い場合でもその中継基板側導体を介してチップ側導体と基体側導体とを確実に接続することができるからである。この中継基板側導体は、例えば、導電性の樹脂ペーストを用いて形成してもよいし、金属材料からなる柱状の導体で形成してもよい。
前記中継基板は、前記マイクロチップを接合すべき領域として設定され、その中に前記中継基板側導体が配置されたチップ接合領域を有し、前記中継基板側内部流路の有する中継基板側第1開口部が前記チップ接合領域内に配置され、前記中継基板側内部流路の有する中継基板側第2開口部が前記チップ接合領域外に配置されていることが好ましい。この場合、中継基板におけるチップ接合領域には、中継基板側導体と中継基板側内部流路の中継基板側第1開口部が配置されるため、中継基板側導体による電気的な接続と中継基板側第1開口部による流路的な接続とを同時に行うことができる。これにより、マイクロチップ搭載用基体へのマイクロチップの搭載を容易かつ迅速に行うことができる。
前記中継基板側第2開口部が前記中継基板の外周部に配置されていることが好ましい。この構成によると、中継基板側第2開口部がマイクロチップからある程度離間するため、流体を導くための管(パイプやチューブなど)を、マイクロチップに誤って接触させることなく、第2開口部に確実に取り付けることができる。また、中継基板の外周部であれば比較的スペースに余裕があるため、管同士が互いに干渉しにくくなるという利点もある。
前記中継基板側内部流路はその途中で2つまたはそれ以上の方向に分岐していてもよい。このようにすると、例えば、異なる成分の流体を内部流路に導くことができ、流路の接続部(分岐部)において各流体が混合された後、混合された流体をマイクロチップに供給することができる。さらに、前記中継基板側内部流路における分岐部に流体溜め部を形成すると、その流体溜め部において流体の混合を確実に行うことができ、実用上好ましいものとなる。また、流体溜め部内に流体を留めることで、その流体に何らかの反応を起こさせることも可能となる。ここで流体溜め部とは、中継基板側内部流路の分岐部に形成された、当該中継基板側内部流路よりも広い空間のことを指す。
前記マイクロチップは、前記チップ側内部流路内に配置されたセンサ部と、前記センサ部から出力された信号を電気的に処理する処理回路部とを有する半導体センサマイクロチップであることが好ましい。このようなマイクロチップとしては、DNAセンサチップ、ヘモグロビン量センサチップ、pHセンサチップなどを挙げることができる。勿論、マイクロチップとしては、センサ部のないものでもよく、例えば、チップ内部に電気回路とその回路を冷却するための冷却用流路とが形成されるチップでもよい。さらに、マイクロチップとしては、半導体材料(例えばシリコン等)からなる半導体集積回路チップ(ICチップ)以外に、例えば、MEMS(マイクロ・エレクトロ・メカニカル・システム)の加工技術を用いて製造されるチップでもよい。
前記中継基板は、樹脂材料を主体として構成され、前記マイクロチップ搭載用基体及び前記マイクロチップに対して接着または融着されていることが好ましい。このように構成すると、マイクロチップを確実に取り付けることができ、マイクロチップ搭載装置の信頼性をより高めることができる。また、中継基板側第1開口部とチップ側開口部との接続部分に高いシール性も確保することができる。
特に、中継基板は、絶縁性を有する樹脂材料を主体として形成することが好ましい。その理由は、絶縁性を有しない中継基板では、導体の形成時にあらかじめ絶縁層を設ける必要があるが、絶縁性を有する中継基板ならばそれが不要になるからである。また、中継基板の内部流路に水などの液体を導く場合、絶縁性を有する中継基板ならば内部流路の周囲に絶縁層を設ける必要がなくなるからである。従って、中継基板の構造の複雑化や工数の増加を回避でき、ひいては装置全体の低コスト化に貢献することができるからである。
なお、中継基板側第1開口部とチップ側開口部との接続部分におけるシール性を確保できる場合(例えば、中継基板に、その表面を被覆する樹脂薄膜などを設ける場合)、前記中継基板の形成材料として、樹脂以外にセラミック、金属などを用いてもよい。
前記マイクロチップ搭載用基体は、管が装着可能な基体側開口部が形成され、前記中継基板側内部流路に対して流路的に接続された基体側内部流路を備え、前記基体側内部流路及び前記中継基板側内部流路を経由して前記チップ側内部流路に流体を導くように構成してもよい。このようにすれば、マイクロチップ搭載用基体の基体側開口部に管を接続すればよく、マイクロチップに管を直接接続する必要がない。そのため、マイクロチップにおける内部流路の開口部の占有面積を抑えることができ、マイクロチップの集積度を向上させることができる。またこの場合、内部流路に対する管の取付強度を十分に確保することができ、信頼性の高いマイクロチップ搭載装置を実現することができる。さらに、チップ交換時には従来のように管をマイクロチップに取り付ける必要がないため、その交換時の作業性を向上させることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明をマイクロチップ搭載装置に具体化した第1の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施の形態のマイクロチップ搭載装置11の概略構成を示す断面図であり、図2は、そのマイクロチップ搭載装置11の平面図である。
図1に示されるように、マイクロチップ搭載装置11は、マイクロチップ12と、中継基板としてのインターポーザ13と、マイクロチップ搭載用基体としてのセラミック基板14とを備える。なお、マイクロチップ搭載装置11におけるパッケージの形態としては、BGA(ボールグリッドアレイ)を採用しているが、このBGAのみに限定されるものではなく、例えばPGA(ピングリッドアレイ)やLGA(ランドグリッドアレイ)等であってもよい。
マイクロチップ12は、シリコンからなる半導体センサマイクロチップであり、遺伝子診断を行うためのDNAセンサとしての機能を有する。マイクロチップ12は長方形平板状に形成された板状部材であり、その下面側には複数のバンプ状の接続端子21が格子状に設けられている。マイクロチップ12は、それら接続端子21を介して、インターポーザ13のビアホール導体(中継基板側導体)22と電気的に接続される。マイクロチップ12の内部には、フォトリソグラフィや異方性エッチングなどのシリコン微細加工技術を用いて、被検知液体(DNAを含む溶液)を流すための内部流路(チップ側内部流路)23が形成されている。その内部流路23の途中には、センサ電極(センサ部)24が形成されている。なお、センサ電極24の表面には図示しないプローブDNAが固定化されている。これらのプローブDNAは、それぞれ異なる塩基配列を有しており、その塩基配列と相同性が高いDNA(ターゲットDNA)とハイブリダイズするようになっている。
図1,図2に示されるように、本実施の形態のマイクロチップ12では、その長手方向に沿って内部流路23が形成されている。その内部流路23の開口部(チップ側開口部)25は、マイクロチップ12の下面(インターポーザ13との被接合面)26に配置されている。さらに、マイクロチップ12の内部には、センサ電極24から出力される信号を電気的にあるいは光学的に処理する処理回路部27が形成されている。
本実施の形態のマイクロチップ12では、センサ電極24に電圧を加えた状態で、プローブDNAに検知対象となるターゲットDNAが結合すると、そのセンサ電極24に所定の電流が流れる。すると、処理回路部27は、その電流を検出してそれに応じた検出信号を出力する。あるいは、プローブDNAに検知対象となるターゲットDNAが結合すると、結合に関与したセンサ電極24のみ蛍光を発し、処理回路部27はその蛍光を検出して、その強度変化に応じた検出信号を出力する。これらの検出信号は、マイクロチップ12の接続端子21に伝達され、さらに、インターポーザ13及びセラミック基板14を介して図示しないマザーボードに設けられた解析装置に入力されるようになっている。なお、マイクロチップ12における接続端子21、センサ電極24、及び処理回路部27などによりチップ側導体が構成される。
セラミック基板14は、略長方形状に形成された板状部材である。かかるセラミック基板14は複数のセラミック層31〜34からなる、いわゆる多層配線基板であって、基体側導体としての金属配線層35を備えている。セラミック基板14において、上面に形成された金属配線層35の一部には、インターポーザ13の導体22に接続するための複数の接続パッド36が形成されている。
また、金属配線層35はセラミック基板14の内層にも形成されている。このセラミック基板14はビアホール導体37も備えており、層の異なる金属配線層35同士はビアホール導体37を介して層間接続されている。また、セラミック基板14の下面には複数の接続パッド38が格子状に形成されている。本実施形態の場合、金属配線層35、接続パッド36,38、及びビアホール導体37は、いずれも銅(Cu)からなる。また、各接続パッド38には、はんだバンプ39が設けられている。そして、そのはんだバンプ39を介して、図示しないマザーボード側とセラミック基板14側とが電気的に接続される。
インターポーザ13は、略長方形状に形成された板状部材であり、複数枚の樹脂絶縁板41,42,43からなる。これら樹脂絶縁板41,42,43は、例えば、PTFEやPFAなどのフッ素系樹脂、PDMS樹脂、PEEK樹脂、メタクリル樹脂(PMMA)などの樹脂材料からなる。本実施形態のインターポーザ13は、平面視での外形寸法が、マイクロチップ12よりも大きくセラミック基板14よりも小さくなるように設計されている。
インターポーザ13には、インターポーザ13の厚さ方向に沿って延びる複数のビアホール導体22が設けられている。このインターポーザ13における各ビアホール導体22は、マイクロチップ12を接合すべき領域として設定されたチップ接合領域(マイクロチップ12の被接合面26に対応する領域)44に配置されており、マイクロチップ12の各接続端子21と電気的に接続されている。
さらに、インターポーザ13の内部には、前記マイクロチップ12の内部流路23と流路的に接続可能な内部流路(中継基板側内部流路)45が形成されている。図1,図2に示されるように、本実施の形態のインターポーザ13では、その長手方向に沿って内部流路45が形成されている。その内部流路45の開口部46,47は、インターポーザ13の上面に設けられている。
本実施の形態のインターポーザ13では、内部流路45の有する一方の開口部(中継基板側第1開口部)46がチップ接合領域44内に配置され、他方の開口部(中継基板側第2開口部)43がチップ接合領域44外に配置されている。そして、インターポーザ13の第1開口部46が、マイクロチップ12側の開口部25に流路的に接続されている。また、第2開口部47はインターポーザ13の外周部に配置され、その第2開口部47には、金属製の管継手48が接着剤等により取り付けられている。これらの管継手48には、管としてのパイプ49がそれぞれ接続されている。よって、被検知液体は、一方のパイプ49を経て内部流路45内に導かれた後、内部流路23を通過し、再び内部流路45を通過して他方のパイプ49から排出されるようになっている。
次に、上記構成のマイクロチップ搭載装置11の製造方法を図3〜図10を用いて説明する。
先ず、以下の手順により、セラミック基板14を製作する。
セラミック粉末、有機バインダ、溶剤、可塑剤などを均一に混合・混練してなる原料スラリーを作製し、この原料スラリーを用いてドクターブレード装置によるシート成形を行って、所定厚みのグリーンシートを複数枚形成する。そして、図3に示すように、各グリーンシート51〜54における所定部分にパンチ加工を施してビアホール用孔55を形成する。この段階ではまだセラミックが未焼結状態であるので、パンチ加工を比較的簡単にかつ低コストで行うことができる。
次に、図4に示すように、ペースト印刷装置(図示略)を用いてビアホール用孔55の中にビアホール導体用の銅ペースト57を充填する。また、グリーンシート51〜54の表面に銅ペースト58を印刷することにより、後に金属配線層35等となる印刷層を形成する。
そして、これら複数枚のグリーンシート51〜54を積層してプレスすることにより一体化し、グリーンシート積層体とする。次に、周知の手法に従って乾燥工程や脱脂工程などを行った後、さらにセラミックが焼結しうる700℃〜1000℃程度の温度にて焼成工程を行う。これにより、グリーンシート積層体(セラミック未焼結体)を焼結させ、セラミック基板14とする。この時点でセラミックは硬質化しかつ収縮すると同時に、銅ペーストも焼結して硬質化する。その結果、図5に示すように、金属配線層35、接続パッド36,38、及びビアホール導体37を有するセラミック基板14が製造される。
次いで、以下の手順により、インターポーザ13を製作する。
先ず、複数枚の樹脂絶縁板41,42,43を用意する。そして、図6に示すように、各樹脂絶縁板41,42,43の所定部分にパンチ加工や溝加工を施して、導体用孔61、流路用孔62、及び流路用貫通溝63を形成する。なおここでは、ドリル加工やレーザ加工により導体用孔61、流路用孔62、及び流路用貫通溝63を形成してもよい。
次に、図7に示すように、これら複数枚の樹脂絶縁板41,42,43を積層して加熱・加圧することにより、樹脂絶縁板41,42,43の樹脂表面が軟化して、樹脂絶縁板41,42,43同士が溶着したインターポーザ13が製造される。このようにして、インターポーザ13の内部に、貫通孔66と内部流路45が形成される。なおここでは、各樹脂絶縁板41,42,43の接続面に接着剤を塗布して樹脂絶縁板41,42,43同士を接着させてもよい。
その後、図8に示すように、インターポーザ13の貫通孔66に、ペースト印刷装置(図示略)を用いて導電性の樹脂ペースト(例えば、銅や銀などからなる導電性フィラーをエポキシ樹脂に分散させたペースト)67を充填する。そして、図9に示すように、そのインターポーザ13をセラミック基板14とマイクロチップ12の間に介在させ、画像認識装置(図示略)を用いてマイクロチップ12の位置合わせを行ったうえで、そのマイクロチップ12をセラミック基板14に搭載する。このとき、加熱・加圧されることによりインターポーザ13の樹脂表面が軟化してマイクロチップ12とセラミック基板14との両部材に溶着する。その結果、インターポーザ13側の内部流路45とマイクロチップ12側の内部流路23とが流路的に接続される。また、インターポーザ13の貫通孔66内の導電性樹脂ペースト67は、加熱されることで硬化してビアホール導体22となる。このインターポーザ13のビアホール導体22を介して、マイクロチップ12の接続端子21とセラミック基板14の接続パッド36とが電気的に接続される。
さらに、図10に示すように、はんだ印刷及びリフローを行って、セラミック基板14の下面の接続パッド38にはんだバンプ39を形成し、内部流路45の第2開口部47に管継手48を接着する。その結果、図1のマイクロチップ搭載装置11を得ることができる。この後、さらにインターポーザ13上の管継手48にパイプ49を接続すれば、マイクロチップ搭載装置11に被検知液体を導入可能な状態となる。なお、インターポーザ13とは別体で形成した管継手48を接着した構造に代えて、管継手48と同様の構造物をインターポーザ13に一体形成した構造を採用してもよい。
従って、本実施の形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)本実施の形態のマイクロチップ搭載装置11の場合、インターポーザ13にはビアホール導体22に加えて内部流路45が形成されており、そのインターポーザ13を介してセラミック基板14上にマイクロチップ12が搭載されている。このマイクロチップ搭載装置11では、チップ側の接続端子21と基板側の接続パッド36とがインターポーザ13のビアホール導体22を介して電気的に接続されるとともに、チップ側内部流路23と中継基体側内部流路45とが流路的に接続される。このように構成すると、マイクロチップ自体にパイプを接続する従来技術(図18参照)と比較して、マイクロチップ12におけるチップ側内部流路23の開口部25の面積を小さくすることができ、マイクロチップ12の集積度を向上させることができる。
(2)本実施の形態のマイクロチップ搭載装置11の場合、インターポーザ13におけるチップ接合領域44には、複数の導体22と内部流路45の第1開口部46とが配置されるため、電気的な接続と流路的な接続とを同時に行うことができる。その結果、セラミック基板14へのマイクロチップ12の搭載を容易にかつ迅速に行うことができる。
(3)本実施の形態の場合、インターポーザ13の外周部がマイクロチップ12から張り出しているとともに、その張り出した外周部に内部流路45の第2開口部47が配置されているので、第2開口部47をマイクロチップ12からある程度離間させることができる。このため、基板中央に位置するマイクロチップ12に接触することなく、パイプ49を第2開口部47に確実に装着することができる。特に、本実施の形態では、第2開口部47に管継手48が取り付けられているので、パイプ49を容易に装着することができる。また、インターポーザ13の外周部であれば比較的スペースに余裕があるため、パイプ49同士が互いに干渉しにくくなるという利点もある。
(4)本実施の形態の場合、インターポーザ13が樹脂材料を主体として構成されており、セラミック基板14及びマイクロチップ12の接合面にインターポーザ13の樹脂表面を融着させることで、接合部の強度を十分に確保することができ、マイクロチップ搭載装置11の信頼性を高めることができる。また、インターポーザ13の第1開口部46とチップ側開口部25との接続部分に高いシール性も確保することができる。よって、両者の接続部分からの液漏れを未然に防止することができる。しかも、流路的接続部分に高いシール性を確保した結果、流路的接続部分を電気的接続部分と近接させて配置することが可能となる。
(5)本実施の形態のマイクロチップ搭載装置11において、セラミック基板14に搭載したマイクロチップ12を交換する場合には、介在するインターポーザ13を熱的、化学的に分解することにより、マイクロチップ12をセラミック基板14から容易に取り除くことができる。この場合、マイクロチップ12及びインターポーザ13を交換すれば、セラミック基板14を複数回使用することができ、実用上好ましいものとなる。
[第2の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第2の実施の形態を図11に基づき詳細に説明する。
図11に示されるように、本実施の形態におけるマイクロチップ搭載装置71も、第1の実施の形態と同様に、マイクロチップ12と、インターポーザ13と、セラミック基板14とを備える。このマイクロチップ搭載装置71では、セラミック基板14に内部流路(基板側内部流路)72が形成されており、該内部流路72がインターポーザ13の内部流路45と流路的に接続されている。そして、インターポーザ13の内部流路45及びセラミック基板14の内部流路72を経由してマイクロチップ12の内部流路23に被検知液体が導かれるようになっている。
本実施の形態のインターポーザ13は、1枚の樹脂絶縁板74により形成されている。このインターポーザ13において、チップ側内部流路23の開口部25の真下となる位置に、その厚さ方向(図11では上下方向)に貫通するよう内部流路45が形成されており、この内部流路45にチップ側内部流路23が接続されている。さらに、インターポーザ13における外周部にも、その厚さ方向(図11では上下方向)に貫通するよう内部流路45が形成されており、この内部流路45に管継手48を介してパイプ49が接続されている。なお、これら内部流路45は、例えば、樹脂絶縁板74にドリル加工を施すことで形成される。
また、セラミック基板14における内部流路72は、パンチ加工や溝加工によって流路用孔や流路用貫通溝を形成したグリーンシート51〜54を積層する方法により形成することができる。なお、セラミック基板14には、上記第1の実施の形態と同様に、基体側導体(接続パッド36,38を含む金属配線層35やビアホール導体37)が形成されている。
このようにマイクロチップ搭載装置71を構成すると、上記第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、インターポーザ13における内部流路45がその厚さ方向に貫通するよう形成されており、第1の実施の形態のように長手方向(水平方向)の内部流路45を形成する必要がないため、インターポーザ13の厚さを薄くすることができる。
また、インターポーザ13を薄くする場合、そのインターポーザ13にパイプ49を接続するための十分な強度を確保できなくなることがある。この場合には、図12に示す変形例のマイクロチップ搭載装置75のように、インターポーザ13ではなく、セラミック基板14にパイプ49を接続してもよい。詳しくは、マイクロチップ搭載装置75において、インターポーザ13はセラミック基板14よりも短く形成されており、セラミック基板14の上面の外周部が露出している。そして、そのセラミック基板14の外周部に内部流路72の開口部(基板側開口部)76が設けられ、該開口部76には管継手48を介してパイプ49が接続される。なお、マイクロチップ搭載装置75において、パイプ49の取り付け位置以外の構成は、図11のマイクロチップ搭載装置71と同じである。
このように、マイクロチップ搭載装置75では、比較的硬いセラミック基板14にパイプ49を接続することにより、パイプ49の取付強度を十分に確保することができる。
[第3の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第3の実施の形態を図13及び図14に基づき詳細に説明する。
図13及び図14に示されるように、本実施の形態におけるマイクロチップ搭載装置81も、第1の実施の形態と同様に、マイクロチップ12と、インターポーザ13と、セラミック基板14とを備える。このマイクロチップ搭載装置81において、インターポーザ13に形成される内部流路45が上記第1の実施の形態と相違し、それ以外の構成(マイクロチップ12やセラミック基板14の構成)は同一構成となっている。
詳述すると、マイクロチップ搭載装置81のインターポーザ13において、被検知液体をマイクロチップ12に導くための(図13の左側の)内部流路45はその途中で分岐しており、その内部流路45における分岐部分には流体溜め部83が形成されている。この流体溜め部83の近傍には、流体溜め部83内の流体を加熱するための図示しないヒータが配設されていてもよい。そして、インターポーザ13の上面には、分岐した内部流路45の開口部84,85がそれぞれ設けられ、各開口部84,85には管継手48が取り付けられるとともにそれら管継手48にパイプ49が接続されている。インターポーザ13は複数枚の樹脂絶縁板からなり、流体溜め部83は、内部流路45と同様に、パンチ加工や溝加工を施した各樹脂絶縁板を積層することで形成されている。
本実施の形態では、これらパイプ49の一方から被検知液体(ターゲットDNAを含む溶液)が内部流路45に導かれ、他方からこのDNAを増幅させるためのPCR(polymerase chain reaction)反応液が内部流路45に導かれる。かかるPCR反応液には、耐熱性DNAポリメラーゼやプライマー等が含まれている。そして、流体溜め部83で各溶液が混合されてDNAの増幅処理が行われた後に、被検知液体がマイクロチップ12の内部流路23に供給される。また、チップ内部を通過した被検知液体は、分岐部がない(図13の右側の)内部流路45を経由してパイプ49から排出される。
このようにマイクロチップ搭載装置81を構成すると、インターポーザ13における流体溜め部83で被検知液体のDNAが増幅される。よって、微量のDNAサンプルしかない場合であっても、インターポーザ13内において(言い換えるとマイクロチップ12の直前において)必要量のDNAを得ることができ、マイクロチップ12による遺伝子診断を容易にかつ正確に行うことができる。
[第4の実施の形態]
以下、本発明を具体化した第4の実施の形態を図15及び図16に基づき説明する。
図15及び図16に示されるように、本実施の形態におけるマイクロチップ搭載装置86は、マイクロチップ12と、インターポーザ13と、セラミック基板14とを備える。このマイクロチップ搭載装置86において、セラミック基板14にも内部流路87が形成されており、その内部流路87とインターポーザ13に形成される内部流路45との接続部に流体溜め部83が設けられている。セラミック基板14において、内部流路87の開口部(基板側開口部)88が設けられる外周部は露出しており、開口部88には管継手48を介してパイプ49が接続される。また、インターポーザ13において、流体溜め部83から分岐した内部流路45の開口部85にも管継手48を介してパイプ49が接続されている。
そして、セラミック基板14の開口部88に接続するパイプ49から被検知液体(DNAを含む溶液)が内部流路87に導かれ、インターポーザ13の開口部85に接続するパイプ49からDNAを増幅させるためのPCR反応液が内部流路45に導かれる。そして、流体溜め部83で各溶液が混合されてDNAの増幅処理が行われた後に、被検知液体がマイクロチップ12の内部流路23に供給される。
このようにマイクロチップ搭載装置86を構成しても、上記第3の実施の形態と同様に、遺伝子診断を容易にかつ正確に行うことができる。
なお、本発明の各実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施の形態のマイクロチップ搭載装置11,71,75,81,86では、1つのマイクロチップ12が搭載されるものであったが、図17に示すマイクロチップ搭載装置90のように、複数のマイクロチップ91,92を搭載してもよい。このマイクロチップ搭載装置90のインターポーザ13には、上記第4の実施の形態と同様に、内部流路45とセラミック基板14の内部流路87との接続部に流体溜め部83が設けられている。また、流体溜め部83から分岐した内部流路45には管継手48を介してパイプ49が接続されるとともに、セラミック基板14の内部流路87にも管継手48を介してパイプ49が接続される。従って、各パイプ49から異なる成分の流体が内部流路45,87に導かれ、流体溜め部83において各流体が混合される。そして、混合された流体がマイクロチップ91に供給される。
さらに、マイクロチップ搭載装置90では、2つのマイクロチップ91,92をつなぐ内部流路45も途中で分岐しており、その分岐部にも流体溜め部93が形成されている。そして、分岐した内部流路45に管継手48を介してパイプ49が接続されている。従って、一方のマイクロチップ91から排出された流体が流体溜め部93に蓄えられ、その流体に対して異なる成分の流体が混合された後、他方のマイクロチップ92に供給される。
このようにマイクロチップ搭載装置90を構成すると、それぞれのマイクロチップ12で、異なる成分の解析を確実に行うことができる。また、このマイクロチップ搭載装置90を用いれば、複数種類の成分解析を行う解析システムを大型化することなく実現できる。さらに、被検知液体が内部流路45を経由して各マイクロチップ91,92に順次導かれるので、各成分解析に必要となる被検知液体の量を最小限に抑えることができる。
・マイクロチップ12、及びインターポーザ13に形成した内部流路23,45はDNAを含む被検知液体を流す流路であったが、チップ冷却用の冷却液などを流す流路であってもよい。勿論、液体以外に気体などの流体を流すマイクロチップ及びインターポーザを有するマイクロチップ搭載装置に具体化してもよい。
・上記各実施の形態では、導電性の樹脂ペーストを用いてインターポーザ13のビアホール導体22を形成するものであったが、これに限定されるものではない。例えば、インターポーザ13に設けられた貫通孔66に対して柱状の金属材(例えば、銅柱など)を圧入することでビアホール導体22を形成することができる。なおこの場合、はんだ印刷及びリフローを行うことで、インターポーザ13のビアホール導体22とマイクロチップ12の接続端子21とを電気的に接続し、インターポーザ13のビアホール導体22とセラミック基板14の接続パッド36とを電気的に接続する。
・インターポーザ13が薄く、はんだリフローの際にマイクロチップ12の接続端子21側のはんだペーストが貫通孔66を介してセラミック基板14の接続パッド36側のはんだペーストに接続される場合には、インターポーザ13のビアホール導体22を省略することも可能である。
次に、前述した実施の形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)基体側導体を有するマイクロチップ搭載用基体と、管が装着可能な中継基板側開口部を有する中継基板側内部流路及び中継基板側導体を有する中継基板と、チップ側内部流路及びチップ側導体を有し、前記中継基板を介して前記マイクロチップ搭載用基体上に搭載されたマイクロチップとを備え、前記チップ側内部流路と前記中継基板側内部流路とが流路的に接続され、前記チップ側導体と前記基体側導体とが前記中継基板側導体を介して電気的に接続され、前記中継基板側内部流路を経由してチップ側内部流路に流体を導くことが可能なことを特徴とするマイクロチップ搭載装置。
(2)前記中継基板側内部流路は、その途上で分岐していることを特徴とする技術的思想(1)に記載のマイクロチップ搭載装置。
(3)前記中継基板側内部流路における分岐部には、流体溜め部が形成されていることを特徴とする技術的思想(2)に記載のマイクロチップ搭載装置。
(4)前記マイクロチップ搭載用基体は、管が装着可能な基体側開口部が形成され、前記中継基板側内部流路に対して流路的に接続された基体側内部流路を備え、前記基体側内部流路及び前記中継基板側内部流路を経由して前記チップ側内部流路に流体を導くことが可能であり、前記中継基板側内部流路と前記基体側内部流路との接続部には、流体溜め部が形成されていることを特徴とする技術的思想(1)〜(3)のいずれかに記載のマイクロチップ搭載装置。
(5)前記マイクロチップが複数個搭載されることを特徴とする技術的思想(1)〜(4)のいずれかに記載のマイクロチップ搭載装置。
第1の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す断面図。 第1の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す平面図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 マイクロチップ搭載装置の製造方法を示す説明図。 第2の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す断面図。 第2の実施の形態の変形例のマイクロチップ搭載装置を示す断面図。 第3の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す断面図。 第3の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す平面図。 第4の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す断面図。 第4の実施の形態のマイクロチップ搭載装置を示す平面図。 別の実施形態のマイクロチップ搭載装置を示す平面図。 従来のマイクロチップ搭載装置を示す断面図。
符号の説明
11,71,75,81,86,90…マイクロチップ搭載装置
12,91,92…マイクロチップ
13…中継基板としてのインターポーザ
14…マイクロチップ搭載用基体としてのセラミック基板
21…チップ側導体を構成する接続端子
22…中継基板側導体
23…チップ側内部流路
24…センサ部としてのセンサ電極
25…チップ側開口部
27…処理回路部
35…基体側導体を構成する金属配線層
36,38…基体側導体を構成する接続パッド
37…基体側導体を構成するビアホール導体
44…チップ接合領域
45…中継基板側内部流路
46…中継基体側第1開口部
47…中継基体側第2開口部
49…管としてのパイプ
72,87…基体側内部流路
76,88…基体側開口部
83,93…流体溜め部

Claims (6)

  1. 基体側導体を有するマイクロチップ搭載用基体と、チップ側内部流路及びチップ側導体を有するマイクロチップとの間に介在した状態で使用される中継基板であって、
    中継基板側開口部が形成され、前記チップ側内部流路と流路的に接続可能な中継基板側内部流路を備え
    前記チップ側導体と前記基体側導体との間に介することで、前記チップ側導体及び前記基体側導体と電気的に接続可能な中継基板側導体を備え、
    前記マイクロチップを接合すべき領域として設定され、その中に前記中継基板側導体が配置されたチップ接合領域を有し、
    前記中継基板側内部流路の有する中継基板側第1開口部が前記チップ接合領域内に配置され、前記中継基板側内部流路の有する中継基板側第2開口部が前記チップ接合領域外に配置され、
    前記中継基板側第1開口部及び前記中継基板側第2開口部が、前記チップ接合領域のある面側に配置されている
    ことを特徴とする中継基板。
  2. 前記中継基板側内部流路は、その途上で分岐していることを特徴とする請求項に記載の中継基板。
  3. 前記中継基板側内部流路における分岐部には流体溜め部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の中継基板。
  4. 基体側導体を有するマイクロチップ搭載用基体と、
    中継基板側開口部を有する中継基板側内部流路を有する中継基板と、
    チップ側内部流路及びチップ側導体を有し、前記中継基板を介して前記マイクロチップ搭載用基体上に搭載されたマイクロチップと
    を備え
    前記マイクロチップは、前記チップ側内部流路内に配置されたセンサ部と、前記センサ部から出力された信号を電気的に処理する処理回路部とを有する半導体センサマイクロチップであり、
    前記チップ側内部流路と前記中継基板側内部流路とが流路的に接続され、前記チップ側導体と前記基体側導体とが電気的に接続され、前記中継基板側内部流路を経由してチップ側内部流路に流体を導くことが可能なことを特徴とするマイクロチップ搭載装置。
  5. 前記中継基板は、樹脂材料を主体として構成され、前記マイクロチップ搭載用基体及び前記マイクロチップに対して接着または融着されていることを特徴とする請求項に記載のマイクロチップ搭載装置。
  6. 前記マイクロチップ搭載用基体は、管が装着可能な基体側開口部が形成され、前記中継基板側内部流路に対して流路的に接続された基体側内部流路を備え、前記基体側内部流路及び前記中継基板側内部流路を経由して前記チップ側内部流路に流体を導くことが可能なことを特徴とする請求項4または5に記載のマイクロチップ搭載装置。
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