JP4938568B2 - 電界放出素子 - Google Patents

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Description

本発明は、小型電界放出素子に関し、特に、不活性気体で作動するナノレベルの電界放出素子に関する。
真空管は、従来から重要な技術として研究されている。世界で一番初めのコンピューターは一万八千本の真空管を備える。1947年に、ベル実験室によってトランジスタを開発した。トランジスタは、低エネルギー消費、低コスト、小型化、集成化、量産化などの優れた点があるので、真空管に取って代わっていく。且つ、トランジスタを利用してマイクロプロセッサ及びコンピューターを大規模に製造することができる。しかし、真空管は、高周波、広ダイナミックレンジ、逆方向降伏の防止、高パワーという特徴があり、高温及び高輻射の環境で作動することができるという特性があるので、ある領域に対しては、トランジスタが真空管に取って代わることができない。
例えば、真空管に電界放出される電子は、10Vの加速電圧で1.87×10cm/sの速度で移動するが、電界強度が104V/cmの電界で1.5×10cm/sの速度で移動する。真空管における電子はトランジスタと比べて、移動速度が非常に速いと理解できる。従って、真空管における陰極と陽極との距離は十分に近く設置される(例えば、100nm)場合、前記真空管を利用する電子装置の開閉速度は、トランジスタを利用する電子装置により速くなる。また、従来のトランジスタは高温で作動さればその性能が悪くなるので、操作温度を350°C以下に設定する必要である。しかし、真空管は温度によって受ける影響が少ないので、高温で正常に作動することできる。また、トランジスタは高エネルギー粒子の輻射で作動する場合、トランジスタの性能が不安定になり、トランジスタの損害が生じる恐れがある。また、真空管は基本的に高エネルギー粒子の輻射で影響されないという特性がある。これにより、真空管を利用して、宇宙の調査、地質学調査、分子炉のモニタ、製鋼、ジェットエンジンなどの領域でのリアルタイム追跡、高速通信、信号処理が可能となる。
しかし、従来の真空管は大型及び大重量であり、集積化が困難となる。また、従来の真空管は複雑な信号処理を実行することができないという問題がある。前記問題を解決するために、1960年から小型真空管についての研究を始め、小型三極管が製造された。小型真空管の作動原理は従来の真空管と同様であるので、真空管の内部の高真空度が必要である。真空管の内部に残るガスはイオン化された場合、真空管の性能が損なわれる。例えば、イオン化されたガスの正イオンが原因で真空管に大きい騒音が発生し、また、真空管の陰極電極は正イオンの衝撃で損害される可能性がある。さらに、真空管の陰極電極の表面に残されたガスは、真空管の性能が不安定になる原因となる。
真空管の内部の真空度を高めるほど、真空管の性能は良好である。従来、真空管の製造工程において真空管の内部に生じたガスを吸着し、真空管の内部の真空度を保持するために、ゲッタを真空管の内部に設置している。しかし、小型の真空管は内部空間が狭く、比表面積が大きいので、高真空度を保持することができない。従って、小型の真空管は高真空度及び実用化が実現されないという課題がある。
前記課題を解決するために、本発明は不活性気体で作動する小型電界放出素子を提供する。このナノレベルの電界放出素子は性能が安定で、真空度が高く、応用範囲が広いという優れた点がある。
本発明に係る電界放出素子は、基板と、該基板に設置される陰極電極と、該陰極電極に電気接続されるエミッタと、陽極電極と、を含む。前記陰極電極と前記陽極電極との間には少なくとも一種の不活性ガスが注入される。前記エミッタは前記陽極電極に対向して形成される先端を有する。前記エミッタの前記先端と前記陽極電極との距離をhと表示し、前記不活性ガスの雰囲気で運動する電子の平均自由行程を
Figure 0004938568
と表示する場合、次の式を満足する。
Figure 0004938568
さらに、前記陰極電極と前記陽極電極との間にゲート電極を設置する。
前記ゲート電極の前記エミッタに対向する位置には開口部が形成される。
前記エミッタはシリコン、タングステン、モリブデンのいずれか一種からなることが好ましい。
前記エミッタの先端に低仕事関数の材料が堆積されることが好ましい。
前記低仕事関数の材料は金属ホウ化物及び/又は希土類酸化物からなる。
前記先端にカーボンナノチューブ、半導体ナノワイヤを設置することが好ましい。
前記エミッタは希土類酸化物、炭化物、高融点の金属などのいずれか一種を含む。
前記不活性ガスはヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリブトン(Kr)、キセノン(Xe)又はその混合ガスのいずれか一種である。
前記エミッタの前記先端と前記陽極電極との距離をhと表示し、前記不活性ガスの雰囲気で運動する電子の平均自由行程を
Figure 0004938568
と表示する場合、次の式を満足する。
Figure 0004938568
前記不活性ガスの雰囲気で運動する電子の平均自由行程を
Figure 0004938568
と表示する場合、次の式から得られ、
Figure 0004938568
Figure 0004938568
ここで、nは不活性ガスの密度、σは不活性ガス分子の有効直径と設定され、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、pは大気圧である。
本発明に係る小型電界放出素子は次の優れた点がある。該小型電界放出素子の内部には不活性ガスが注入され、エミッタの先端と陽極電極との距離が電子の平均自由行程より短く設定されるので、該小型電界放出素子は良好な放出特性を有する。また、本発明に係る小型電界放出素子は寸法が小さく、電界放出の電圧が低いので、該小型電界放出素子の内部の不活性ガスがイオン化される可能性が非常に低い。また、不活性ガスの原子はエミッタの表面に吸着されず、不活性ガスの原子が連続的にエミッタの表面を攻撃することにより、エミッタの表面に吸着された不純物を清浄化することができる。従って、小型電界放出素子の機能を安定にすることができる。また、本発明に係る小型電界放出素子は開閉速度が速く、高温及び高輻射の環境で正常に作動することができる。
次に、図面を参照して本発明に係る実施例について説明する。
(実施例1)
図1に示すように、本実施例に係る小型電界放出素子10は、双極性の構造体であり、基板12と、陰極電極14と、エミッタ16と、陽極電極18と、を含む。前記陰極電極14は、前記基板12に設置され、前記エミッタ16は、前記陰極電極14に電気接続されている。前記エミッタ16は、前記陽極電極18に対向して形成される先端162を有する。前記エミッタ16の前記先端162と前記陽極電極18との距離をh1と表示する。前記陽極電極18と前記陰極電極14との間に絶縁部142を設置して、前記小型電界放出装置10の内部に密封されるスペース144を形成する。該スペース144には不活性ガスが注入される。本実施例において、前記不活性ガスは複数の不活性ガス分子146からなる。前記スペース144に封入された前記不活性ガスは0.1〜10atmに設定されるが、1atmであることが好ましい。前記不活性ガスは、ヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリブトン(Kr)、キセノン(Xe)又はその混合ガスのいずれか一種である。本実施例において、前記不活性ガスとしては、ヘリウムが利用される。前記小型電界放出装置10を前記不活性ガスの雰囲気で作動させるために、次の条件を満足しなければならない。
Figure 0004938568
ここで、h1は、前記エミッタ16の前記先端162と前記陽極電極18との距離であり、即ち、前記小型電界放出装置10の電界放出距離である。
Figure 0004938568
は、不活性ガス分子146の平均自由行程である。
従って、本実施例に係る小型電界放出装置10は次の優れた点がある。
第一に、h1が
Figure 0004938568
より小さく設定されるので、前記エミッタ16から前記陽極電極18まで電子を放出する場合、前記エミッタ16からの電子は前記不活性ガス分子146と衝突する可能性が少なくなる。さらに、h1が
Figure 0004938568
よりはるかに小さく設定される場合、前記エミッタ16からの電子は前記不活性ガス分子146と衝突する可能性がほとんどなくなる。従って、この場合、前記エミッタ16からの電子は自由に前記陽極電極18に到達することができると見なされる。本実施例において、h1は
Figure 0004938568
の1/10程度に設定される(即ち、
Figure 0004938568
)。
本実施例において、電子の平均自由行程
Figure 0004938568
は次の式から得られる。
Figure 0004938568
ここで、nは不活性ガスの密度、σは不活性ガス分子の有効直径と設定される。kはボルツマン定数、Tは絶対温度、pは大気圧である。さらに、kは次の式を満足する。
Figure 0004938568
Figure 0004938568
式(4)を満足する場合、電子が異なる不活性ガスでの平均自由行程は表1に示すようになる。
Figure 0004938568
本実施例においては、前記不活性ガスはヘリウムである。[表1]に示すように、大気圧が1atmの条件で、前記エミッタ16の前記先端162と前記陽極電極18との距離h1を、ヘリウム(He)の雰囲気で運動する電子の平均自由行程
Figure 0004938568
(例えば、1.07μm)より小さく設定する場合、前記電子は前記陽極電極18まで自由に到達することができると見なされる。従って、[表2]に示すように、h1を
Figure 0004938568
の1/10程度(107nm)に設定する場合、91%の電子がHe分子と衝突しない。
Figure 0004938568
第二に、h1を
Figure 0004938568
より小さく設定する場合、前記エミッタ16の先端162と前記陽極電極18との距離h1が非常に小さくなるので、前記小型電界放出素子10の放出電圧が低く設定され、電子が放出電圧から得られるエネルギーが低くなる。電子が放出電圧から得られるエネルギーが前記不活性ガスがイオン化されて得るエネルギーより低い場合、前記不活性ガスは前記電子によってイオン化されない。反対に、電子が放出電圧から得られるエネルギーが前記不活性ガスがイオン化されて得るエネルギーと等しいか又はより少し高い場合も、前記不活性ガス分子のイオン化の比率が非常に低いので、無視することができる。[表3]は、異なる不活性ガスがイオン化して得るエネルギーを表示する。[表3]に示すように、本実施例において、前記エミッタ16からの電子は前記不活性ガス分子146と衝突しても、前記不活性ガス分子146はイオン化されない。
Figure 0004938568
第三に、前記小型電界放出素子10に不活性ガスが注入されるので、該不活性ガスは前記陰極電極14のエミッタ16の表面に付着されない。また、運動エネルギーの原因で、前記不活性ガス分子が続いて前記エミッタを攻撃するので、製造工程において前記エミッタ16に吸着された不純物を除去することができる。
一般に、単位領域の不活性ガスの攻撃頻度は次式のようになる。
Figure 0004938568
ここで、nは気体分子の密度、
Figure 0004938568
は運動エネルギーによる気体分子の平均速度、pはガスの気圧、Mは気体分子量、Tは絶縁温度、と設定される。また、Nはアボガドロ定数であり、[数23]を満足する。
Figure 0004938568
R=8.31J/(mol.K)
本実施例において、前記電界放出素子10の内部に1atmのHeガスが注入され、該電界放出素子10が300Kの温度で作動する場合、単位領域のHeガス分子の攻撃頻度が7.7×1027/msとなる。前記エミッタの前記先端162が半径が1nmの半球体と仮定される場合、該先端162への前記Heガス分子での攻撃頻度が4.8×1010/sになる。前記エミッタ16の前記先端162に不純物(例えば、水分子で、面積が10−19)が吸着された場合、該不純物の分子への電子での攻撃頻度は7.7×10/sとなるので、前記先端162を十分に清浄化することができる。従って、不純物の吸着の原因で前記エミッタ16の電界放出特性が悪くなることを防止することができる。
本実施例において、前記陽極電極18は、耐高温及び耐酸化性を有する金属、例えば、金(Au)、白金(Pt)、銀(Ag)、チタニウム(Ti)、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、レニウム(Re)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、ジルコニウム(Zr)、ハフニウム(Hf)などのいずれか一種からなる。この代わりに、前記陽極電極18は半導体材料、例えば、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、窒化ガリウム(GaN)などのいずれか一種からなってもよい。また、前記陽極電極18が前記半導体に前記金属を塗布してなる材料からなることもできる。前記陰極電極14も前記陽極電極18と同様な材料からなる。
前記エミッタ16は、小型構造体であり、Si、Mo、Wなどの半導体材料からなる。さらに、前記エミッタ16の前記先端162に低仕事関数の材料を堆積させることができる。前記低仕事関数の材料は、六ホウ化ランタン(LaB)などの金属ホウ化物及び/又は酸化ランタン(La)、酸化イットリウム(Y)、酸化ガドリニウム(Gd)、炭化タンタル(Dy)などの希土類酸化物からなる。この代わりに、前記エミッタは、希土類酸化物、炭化物、高融点の金属などのいずれか一種を含んでもよい。前記炭化物は、炭化トリウム、炭化ジルコニウム、炭化チタン、炭化タンタルなどのいずれか一種である。前記高融点の金属は、W、Mo、Nb、Re、Ptなどのいずれか一種である。また、前記エミッタ16の前記先端162にカーボンナノチューブ、半導体ナノワイヤを設置することが好ましい。前記陰極電極14に前記カーボンナノチューブ又は前記半導体ナノワイヤを直接形成して前記エミッタ16として利用することができる。
前記小型電界放出素子10が作動する場合、前記陰極電極14及び前記陽極電極18の間に電界放出電圧を印加すると、前記エミッタ16の前記先端162の表面バリヤが低く、狭くなる。前記先端162の表面バリヤが前記エミッタ16からの電子の波長の幅同様になるまで、前記電子はトンネル効果で前記エミッタ16の前記先端162の表面バリヤを透過して前記スペース144に入射して、電界放出動作を実現することができる。
(実施例2)
本実施例の小型電界放出素子20は、実施例1の小型電界放出素子10と比べて、次の異なる点がある。
図2を参照すると、前記小型電界放出素子20は、三極性の構造体であり、基板22と、陰極電極24と、エミッタ26と、陽極電極28と、ゲート電極282と、を含む。前記陰極電極24は、前記基板22に設置され、前記エミッタ26は、前記陰極電極24に電気接続されている。前記エミッタ26は、前記陽極電極28に対向して形成される先端262を有する。前記ゲート電極282は、前記陽極電極28と前記陰極電極24との間に設置されている。前記陽極電極28と前記ゲート電極282との間、及び前記ゲート電極282と前記陰極電極24との間には、それぞれ絶縁部242が設置され、前記小型電界放出素子20の内部にはスペース244が形成されている。該スペース244には、不活性ガスが注入されている。該不活性ガスは、複数の不活性ガス分子246からなる。前記ゲート電極282が前記エミッタ26の前記先端262に対向する位置には開口部が形成されている。前記エミッタ26の前記先端262と前記陽極電極28との距離をh2と表示する。h2が前記エミッタ26からの電子の平均自由行程より少なく設定される。
前記小型電界放出素子20が作動する場合、前記ゲート電極282に電圧を印加して前記エミッタ26から電子を放出させる。さらに、前記陽極電極28に電圧を印加して、前記エミッタ26からの電子を加速し、前記陽極電極28まで到達するようにする。
(実施例3)
本実施例の小型電界放出素子30は、実施例2の小型電界放出素子20と比べて、次の異なる点がある。
図3を参照すると、前記小型電界放出素子30は三極性の構造体であり、基板32と、陰極電極34と、エミッタ36と、陽極電極38と、ゲート電極382と、を含む。前記陰極電極34は、前記基板32に設置され、前記エミッタ36は前記陰極電極34に電気接続されている。前記エミッタ36は、前記陽極電極38に対向して形成される先端362を有する。前記ゲート電極382は、前記陽極電極38と前記陰極電極34との間に設置されている。前記陽極電極38と前記ゲート電極382との間、及び前記ゲート電極382と前記陰極電極34との間には、それぞれ絶縁部342が設置され、前記小型電界放出素子30の内部にスペース344が形成されている。該スペース344には、不活性ガスが注入されている。該不活性ガスは複数の不活性ガス分子346、348からなる。前記ゲート電極382が前記エミッタ36の前記先端362に対向する位置には開口部が形成されている。前記エミッタ36の前記先端362と前記陽極電極38との距離をh3と表示する。h3は、前記エミッタ36からの電子の平均自由行程より少なく設定される。
前記小型電界放出素子30の前記スペース344に二種の不活性ガスが注入されている。本実施例において、前記二種の不活性ガスは、それぞれHeガス及びNeガスである。Heガスにより、電子の平均自由行程を高めるので、前記エミッタ36の前記先端362と前記陽極電極38との距離h3が長く設置され、h3の設置が簡単になる。Neガスの原子量が大きいので、前記エミッタ36の表面に吸着する不純物を清浄化することができる。
なお、実施例1の小型電界放出素子10のスペース144にも異なる不活性ガスを注入することができる。従って、原子量が大きい不活性ガスにより、エミッタ16の表面に吸着する不純物を有効に清浄化され、原子量が少ない不活性ガスにより、前記エミッタ16からの電子の平均自由行程を高め、前記エミッタ16の先端162と陽極電極18との距離h1を長く設置することができ、h1の設置が簡単になる。
本発明に係る小型電界放出素子は、電子ビームリソグラフィーと乾式/ウェットエッチング方法又は真空めっき法を組み合わせる方法により製造されることができる。前記小型電界放出素子の封止工程は、該小型電界放出素子の内部を真空にして、該小型電界放出素子のスペースに不活性ガスを注入する段階を含むことができる。この代わりに、前記小型電界放出素子の封止工程は、流れる不活性ガスの雰囲気において行うことができる。従って、前記小型電界放出素子の内部を真空にする段階を省略し、小型電界放出素子の製造効率を高め、コストを低減することができる。さらに、双極性の小型電界放出素子10及び三極性の小型電界放出素子20、30は一つの基板に集積され、集積回路が形成できるので、複雑な信号を処理することができる。
本発明の実施例1に係る電界放出素子の平面図である。 本発明の実施例2に係る電界放出素子の平面図である。 本発明の実施例3に係る電界放出素子の平面図である。
符号の説明
10 電界放出素子
20 電界放出素子
30 電界放出素子
12 基板
22 基板
32 基板
14 陰極電極
24 陰極電極
34 陰極電極
142 絶縁部
242 絶縁部
342 絶縁部
144 スペース
244 スペース
344 スペース
146 不活性ガス分子
246 不活性ガス分子
346 不活性ガス分子
348 不活性ガス分子
16 エミッタ
26 エミッタ
36 エミッタ
162 先端
262 先端
362 先端
18 陽極電極
28 陽極電極
38 陽極電極
282 ゲート電極
382 ゲート電極

Claims (4)

  1. 基板と、該基板に設置される陰極電極と、該陰極電極に電気接続されるエミッタと、陽極電極と、前記陰極電極と前記陽極電極との間に配置されたゲート電極と、を含む電界放出素子において、
    前記陰極電極と前記陽極電極との間にはHeガス及びNeガスが注入され、
    前記エミッタは前記陽極電極に対向して形成される先端を有し、
    前記ゲート電極の前記エミッタに対向する位置には開口部が形成され、
    前記エミッタの前記先端と前記陽極電極との距離をhと表示し、前記不活性ガスの雰囲気で運動する電子の平均自由行程を
    Figure 0004938568
    と表示する場合、次の式を満足する
    Figure 0004938568
    ことを特徴とする電界放出素子。
  2. 前記エミッタは、シリコン、タングステン、モリブデンのいずれか一種からなることを特徴とする請求項1に記載の電界放出素子。
  3. 前記先端にカーボンナノチューブまたは半導体ナノワイヤが設置されることを特徴とする請求項1に記載の電界放出素子。
  4. 前記エミッタの前記先端と前記陽極電極との距離をhと表示し、前記不活性ガスの雰囲気で運動する電子の平均自由行程を
    Figure 0004938568
    と表示する場合、次の式を満足する
    Figure 0004938568
    ことを特徴とする請求項1に記載の電界放出素子。
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