JP4938550B2 - 軒樋内継手 - Google Patents
軒樋内継手 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4938550B2 JP4938550B2 JP2007130233A JP2007130233A JP4938550B2 JP 4938550 B2 JP4938550 B2 JP 4938550B2 JP 2007130233 A JP2007130233 A JP 2007130233A JP 2007130233 A JP2007130233 A JP 2007130233A JP 4938550 B2 JP4938550 B2 JP 4938550B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eaves
- surface portion
- joint
- joint member
- rear surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
これを防止するため、図9に示されるように、内継手100の外周面の中央及びその両側に周方向に伸びた凹溝100a、100bを複数並設しておき、余剰の接着剤が凹溝100a、100bに入り込むようにして、軒樋101、101の端部間の隙間から外側に漏れ出ないようにした構成のものが知られている(例えば特許文献1〜3参照)。
しかし、接着剤が固まる前に、凹溝100aに入り込んだ余剰の接着剤は凹溝100a内を伝って下方へと流れ落ち、軒樋101、101の底面部101aとこれに面する凹溝100aの間に充満するため、接着剤の量が多過ぎるときは底面部101a、101aの継ぎ目部分の隙間から軒樋101、101の外面に滲み出てしまうことがあった。このため、従来の内継手100では、軒樋101、101の端部間の隙間から余剰の接着剤が漏れ出ることを完全に防ぐことはできない。
また、図示した内継手100は、その前後面部の上端100c、100dを軒樋101の前後耳部101b、101cに係合させて、外周面が軒樋101の内周面にぴったり接合するように形成してあるので、内継手100を軒樋101、101間に取り付けるには上方から内継手100を軒樋101内部に強く押し込む操作が必要であり、その際、内継手100の接着剤が塗布された外周面が軒樋101の前後耳部101b、101cの端面に触れて接着剤が掻き取られ易く、掻き取られた接着剤が付着して軒樋101の表面を汚したり接着面への接着剤の充填量が不足したりすることがあった。
把手部は、下継手部材の前後面部間に架け渡してあるので、軒樋内部で把手部を下方へ押し込めば、下継手部材の底面部及び前後面部に下向きの力がかかり、これら各面部を接合する軒樋の内周面にぴったりと密着させて接合することができる。従来の如く、軒樋開口部から手を差し入れて内継手の底面部や後面部を押し付ける操作は不要であり、開口部が幅狭な形状の軒樋同士を接続するときや十分な高さの足場を確保できないときでも、把手部を持って押すという簡易な操作で、内継手を軒樋内周面に確実に接合させて固定することが可能である。また、下継手部材の前面部と後面部の間に把手部が横架されているので、継手の剛性が格段に高まり、曲げや捩れなどに対する変形を防止できる。
内継手を上継手部材と下継手部材の分割構造とすることで、開口部の幅が狭い軒樋にも簡易に取り付けることができ、また、内継手を軒樋内部にスムーズな操作で装着することが可能となって、内継手を取り付ける際に、接着剤が塗布された内継手の外周面が軒樋端部に強く擦れることもなく、接着材が掻き取られる虞れもない。また、軒樋の後面部側で上下両継手部材が嵌合一体化するようになっているので、作業者が軒先側の足場に立った状態で嵌合部位が手前側にある従来の分割構造のものよりも嵌合操作がし易く、不安定な高所での作業でも作業者が軒樋同士を簡単かつ確実に接続できることができる。上継手部材に摘み片が設けてあれば、より確実且つ簡易な操作で軒樋内部に取り付けることが可能である。
図1は本発明の一実施形態の軒樋継手の構成部材とこれを用いて接続する軒樋の展開外観図、図2は内継手を構成する下継手部材の正面、側面及び背面を示した図、図3は図2中のIII−III線に沿った下継手部材の拡大切断端面図、図4は内継手を構成する上継手部材の正面及び側面を示した図、図5は上下両継手部材を一体化した状態の内継手の外観図、図6は図1の内継手を軒樋の端部内周面に接合させた状態の下継手部材と軒樋の要部拡大切断端面図、図7は図1の軒樋継手を用いて軒樋を接続した状態の軒樋の断面図、図8は外継手を用いずに内継手のみで軒樋を接続する形態における軒樋の外観図であり、図中、符号1は軒樋、2は軒樋継手、3は内継手、4は下継手部材、5は上継手部材、6外継手をそれぞれ示している。
また、図2及び図3に示されるように、発泡シール材47の両側には、前面部42から底面部41、後面部43に亘る外周面に、余剰の接着剤を逃がすための凹溝46が所定間隔を開けて複数本並設してある。各凹溝46は、その幅を2〜4mm程度、深さを0.3〜1mm程度の寸法に形成され、接続操作の際に凹溝46の両側の周面に接着剤が塗布され(図3中の破線ハッチング箇所)、軒樋1の端部内周面に下継手部材4を接合した際に、余剰の接着剤が凹溝46に逃がされるように設けてある。
前記凹部54は、把手部44の後面部43側の根元部に設けた窪み44aに上方から嵌合し得るように形成されている。すなわち、図5及び図7に示されるように、上継手部材5の上面部上端の係合部51aを軒樋1の後耳部13aに係合させるとともに、凹部54を把手部44に嵌合させたまま後方にスライドさせると、把手部44の根元部に設けた窪み44aに弾発的に嵌り込んで係止されるとともに、段部53が下継手部材4の後面部43の上端に当接して下面部52が下継手部材4の後面部43の内面に重なり、且つ上面部51の外面(後面)と下継手部材4の後面部43の外面とが上下に面一に連なるように設けてある。
先ず、軒先に取り付けられた樋吊り具で接続する軒樋1、1を軒先に沿って支持し、互いに端部同士が突き合わさる状態にしておく。
次いで、両軒樋1、1の突き合せ端部内周面に内継手3を嵌め入れて接合する。
このとき、下継手部材4の底面部41、前面部42及び後面部43の外面に設けられた凹溝46の周辺の面上に接着剤を塗布しておく。このように凹溝46に沿って接着剤を塗布する場合には、全体に亘って均一に接着剤を塗布することができ、必要以上に厚く塗布された余剰の接着剤は接続時に凹溝46に流入する。
この際、両軒樋1、1の内部端部間に差し入れられた下継手部材4は、図6に示されるように、その外周面中央に設けられた発泡シール材47が両軒樋1、1の継ぎ目部分の内周面に沿って密着して端部隙間を内側から密閉するとともに、余剰の接着剤が凹溝46へと流入するため、端部隙間から接着材が軒樋1、1の外側に漏れ出ることはない。
このとき、必要に応じて上継手部材5の上面部51及び下面部52の後面に接着剤を塗布しておき、上面部上端の係合部51aを両軒樋1、1の後耳部13a内に差し入れて当接させた状態で、当該当接部を軸として上継手部材5の下面部52側を下方へ回転させつつ凹部54を把手部44に嵌合させたまま後方にスライドさせる。すると、上継手部材5の凹部54が把手部44の根元部に設けた窪み44aに弾発的に嵌り込んで係止されるとともに、段部53が下継手部材4の後面部43の上端に当接する。下継手部材4の上部に一体に取り付けられた上継手部材5は、係合部51aが両軒樋1、1の後耳部13aに内側下方から係合し、下面部52が下継手部材4の後面部43の内面、上面部51が両軒樋1、1の後面部13の上半部内面にそれぞれ接合して、下継手部材4と両軒樋1、1の内面に接着一体化する(図7参照)。
Claims (3)
- 端部同士を突き合わせた軒樋の内周面に嵌合させて軒樋を接続する軒樋内継手において、
軒樋(1)の底面部(11)、前面部(12)及び後面部(13)の各部内面に接合する外周面に、周方向に沿って伸びた余剰接着剤逃がし用の凹溝(46)を複数並設するとともに、軒樋同士の継ぎ目部分が跨る外周面中央には周方向に連続するシール材(47)を一体に固着して形成されていることを特徴とする軒樋内継手。 - 軒樋(1)の底面部(11)、前面部(12)及び後面部(13)下半部の各部内面にそれぞれ接合する底面部(41)、前面部(42)及び後面部(43)を有し、前後面部(42、43)間に把手部(44)が横架されてなる下継手部材(4)と、軒樋(1)の後面部(13)上半部に接合する上面部(51)を有する上継手部材(5)とにより構成された請求項1に記載の軒樋内継手。
- 下継手部材(4)の前面部(42)上端に軒樋(1)の前耳部(12a)に係合する係合部(42a)が設けられるとともに、上継手部材(5)の上面部(51)上端に軒樋(1)の後耳部(13a)に係合する係合部(51a)と、上面部(51)の下方に下継手部材(4)の把手部(44)に嵌合する凹部(54)とが設けられており、凹部(54)を把手部(44)に嵌合させて上継手部材(5)の上面部(51)を軒樋(1)の後面部(13)上半部に接合することを特徴とする請求項2に記載の軒樋内継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007130233A JP4938550B2 (ja) | 2007-05-16 | 2007-05-16 | 軒樋内継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007130233A JP4938550B2 (ja) | 2007-05-16 | 2007-05-16 | 軒樋内継手 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008285847A JP2008285847A (ja) | 2008-11-27 |
JP4938550B2 true JP4938550B2 (ja) | 2012-05-23 |
Family
ID=40145843
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007130233A Active JP4938550B2 (ja) | 2007-05-16 | 2007-05-16 | 軒樋内継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4938550B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0366327A (ja) * | 1989-08-03 | 1991-03-22 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 食品加熱容器 |
JP3310583B2 (ja) * | 1997-05-15 | 2002-08-05 | 松下電工株式会社 | 軒樋継手 |
JP2002129713A (ja) * | 2000-10-27 | 2002-05-09 | Matsushita Electric Works Ltd | 軒樋継手と軒樋接続構造 |
JP2003247306A (ja) * | 2002-02-25 | 2003-09-05 | Matsushita Electric Works Ltd | 軒樋の内継手 |
JP2004084302A (ja) * | 2002-08-27 | 2004-03-18 | Matsushita Electric Works Ltd | 雨樋の止水構造 |
-
2007
- 2007-05-16 JP JP2007130233A patent/JP4938550B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008285847A (ja) | 2008-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2022891C (fr) | Systeme d'enceinte secondaire de retenue | |
WO2000055443A1 (fr) | Materiau de jointure et procede de fabrication dudit materiau | |
JP4938550B2 (ja) | 軒樋内継手 | |
JP2007113180A5 (ja) | ||
JP2005081350A (ja) | 摩擦攪拌接合方法および摩擦攪拌接合用形材群 | |
JP2006045767A (ja) | 軒樋用内継手及び軒樋接続方法 | |
US10450707B2 (en) | Gutter | |
JP4933316B2 (ja) | 軒樋内継手 | |
JP4594155B2 (ja) | 軒樋用内継手 | |
JP5363088B2 (ja) | 軒樋二重継手 | |
JP4765959B2 (ja) | 軒樋内継手の取付構造 | |
JP3624862B2 (ja) | 外壁板及び外壁施工構造 | |
JP5676298B2 (ja) | 軒樋二重継手及び軒樋接続構造 | |
JP4765960B2 (ja) | 軒樋内継手の取付構造 | |
JP3113617B2 (ja) | 目地防水構造 | |
JP3381712B2 (ja) | シール金具及び外壁施工構造 | |
JP4180010B2 (ja) | パネル部材の接合構造とその施工方法及びそれに用いるシール部材 | |
JP4655921B2 (ja) | 軒樋継手 | |
JP4919477B2 (ja) | 軒樋継手 | |
JP4757609B2 (ja) | トンネル用セグメントの連結構造及び連結方法 | |
JPH0240178Y2 (ja) | ||
JP4765958B2 (ja) | 軒樋内継手の取付構造 | |
JPH0559790A (ja) | トタン葺き屋根のはぜ構造 | |
JP2017106309A (ja) | 外壁材用ジョイナ及びこのジョイナを用いた外壁材の接合部構造 | |
JPH08158584A (ja) | 外壁材の接合構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100129 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111222 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120124 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120223 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4938550 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |