JP4180010B2 - パネル部材の接合構造とその施工方法及びそれに用いるシール部材 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル部材の接合部、例えばカーテン式防波堤等において支持部材によってコンクリートパネルを支持する際等に用いられる、パネル部材の接合構造とその施工方法及びそれに用いるシール部材に関する。
支持構造体によってパネル部材を支持して構成される、例えば港に用いられるようなジャケット構造体によってコンクリート製の防波版を支持するジャケット式防波堤と呼ばれるものが知られている。
これは、図7に一部断面概念斜視図を示すように、地盤2′に打ち込んだ杭3′に被せてやぐら状のジャケット構造体10′を組み立て、そのジャケット構造体10′に鉄筋コンクリート又は鉄骨鉄筋コンクリート製の防波パネル31′を取り付けて構成される。
ジャケット構造体10′への防波パネル31′の接合は、ジャケット構造体10′の支柱11′の外面に突設された凸金物11Aを、防波パネル31′に固設された凹金物31Aに嵌合させ、凸金物11Aの外面と凹金物31Aの内面の間の間隙にグラウトを圧入充填することで固着一体化するシアキー接合によって行われている。
しかし、このようなシアキー接合構造によってジャケット構造体10′に防波パネル31′を接合するジャケット式防波堤では、シアキー接合箇所が多くその作業が極めて面倒なものであった。
そこで、図8に拡大断面図を示すように、ジャケット構造体の支柱11′にその長手方向に沿って一対のガイドプレート11Bを延設し、その間に防波パネル31′を落とし込みむと共に、ガイドプレート11Bと防波パネル31′の間にグラウト50′を充填して両者を接合する構成が提案されている。(特許文献1参照)
特開2003−74039号公報
ところで、上記のごとく支柱11′に設けられたガイドプレート11Bの間に防波パネル31′を嵌挿してグラウト50′によって接合する構成では、ガイドプレート11Bと防波パネル31′の隙間からのグラウト50′の漏出を防ぐために、防波パネル31′に密着するシール材11Cをガイドプレート11Bに設ける必要がある。
しかしながら、ガイドプレート11Bにシール材11Cを設けたのでは、防波パネル31′を落とし込む際に高い精度を要求されて作業性が悪く、シール材11Cを破損する虞も大きいという問題がある。シール材11Cが破損するとシール性が損なわれてグラウトが漏出してしまい、強固な接合ができない。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、作業性が良く、シール材を破損することのないパネル部材の接合構造とその施工方法及びそれに用いるシール部材を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明に係るパネル部材の接合構造は、所定間隔で設けられた対のガイド部材によって形成された嵌合凹部を備える接続部材と、前記嵌合凹部にその端縁で嵌合したパネル部材とを、隙間に充填したグラウトによって接合し、前記接続部材を介してパネル部材同士又はパネル部材と支持部材とを結合する構成において、前記ガイド部材の外縁に所定の角度で内向きに屈曲した係止部が設けられると共に、所定硬度の弾性素材によるシール部材が前記係止部と前記パネル部材の間に配設されており、前記シール部材は、前記嵌合凹部に上記パネル部材の側縁を嵌挿した後、前記嵌合凹部に上記ガイド部材に沿って差し込むことが可能な部材であって、前記パネル部材と対応するシール基底面と、前記ガイド部材の係止部と対応するシール斜面とを有し、前記シール基底面を前記パネル部材に当接させ、前記シール斜面を前記係止部に当接させて配設されるとともに、前記シール斜面を備えるシール部材本体に対し前記シール斜面と係合凹部を挟んで対向し、前記係止部の外縁より外側に位置し、グラウト充填時に外部から操作可能な係合操作部とを備え、前記係合凹部で上記係止部に係合して前記係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることを特徴とする。
この構成では、シール部材は、ガイド部材及び係止部やパネル部材の何れにも固定されず、嵌合凹部にパネル部材を嵌合した後に両者の間に挿置することで、ガイド部材とパネル部材の間に充填されたグラウトの圧力によって係止部とパネル部材の間に挟まってその隙間を塞ぐ。
また、上記パネル部材の接合構造を施工する請求項2に係る施工方法は、上記嵌合凹部に上記パネル部材の側縁を嵌挿した後、前記嵌合凹部に上記シール部材を上記ガイド部材に沿って差し込んで前記パネル部材と上記係止部の間に位置させ、上記グラウトを充填することを特徴とする。
更に、上記パネル部材の接合構造に用いる請求項3に係るシール部材は、上記パネル部材と対応するシール基底面と、上記ガイド部材の係止部と対応するシール斜面と、を有し、前記シール基底面を前記パネル部材に当接させると共に前記シール斜面を前記係止部に当接させて前記係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることを特徴とする。
この構成のシール部材は、グラウト圧によってそのシール基底面がパネル部材に圧着すると共にシール斜面が係止部に圧着し、ガイド部材とパネル部材の隙間を塞ぐ。
請求項4に係るシール部材は、請求項3の構成に加え、上記シール斜面を備えるシール部材本体と、前記シール斜面と係合凹部を挟んで対向する係合操作部とを備え、前記係合凹部で上記係止部に係合して前記係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることを特徴とする。
この構成では、シール部材はその係合凹部がガイド部材の係止部に係合して位置決めされて、離脱不能に配設される。
請求項5に係るシール部材は、請求項3又は4の構成において、上記シール斜面は、上記ガイド部材の係止部と等しい角度の傾斜面として形成されると共に、その先端部に当該シール斜面の傾斜角度より傾斜の大きいシール端部が形成されていることを特徴とする。
この構成では、シール斜面が係止部に面で密着すると共にシール端部が係止部に変形して圧着し、ガイド部材とパネル部材の隙間を塞ぐ。
請求項1に係る発明のパネル部材の接合構造によれば、嵌合凹部を形成するガイド部材の外縁に所定の角度で内向きに屈曲した係止部が設けられると共に、所定硬度の弾性素材によるシール部材が係止部とパネル部材の間に配設されて構成されていることより、シール部材がガイド部材とパネル部材の間に充填されたグラウト圧によって係止部とパネル部材の間に挟まってその隙間を塞ぎ、グラウトの漏出を防ぐことができる。シール部材はガイド部材とパネル部材の何れにも固定されず、嵌合凹部にパネル部材を嵌挿した後に両者の間に挿置することで配設することが可能である。このため、シール部材をパネル部材やガイド部材に取り付ける作業が不要で作業性が良く、また、嵌合凹部へのパネル部材の嵌挿を容易に行うことができると共に、パネル部材の嵌挿の際にシール材を傷付けることがなく、従って、シール部材の破損によるシール性の破綻がなく高いシール性が得られるものである。
また、請求項1における発明のパネル部材の接合構造を施工する、請求項2に係る施工方法によれば、嵌合凹部にパネル部材の側縁を嵌挿した後、嵌合凹部にシール部材をガイド部材に沿って差し込んでパネル部材と係止部の間に位置させ、グラウトを充填することにより、シール材を傷付けることなくパネル部材を嵌合凹部に容易に嵌挿することができると共に、シール材の挿置も簡単に行ってグラウトの漏出を防ぐことができるものである。
更に、請求項1におけるパネル部材の接合構造に用いる請求項3に係るシール部材によれば、パネル部材と対応するシール基底面と、ガイド部材の係止部と対応するシール斜面と、を有し、シール基底面をパネル部材に当接させると共にシール斜面を係止部に当接させて係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることにより、係止部とパネル部材の間に配設されたシール部材は、グラウト圧によってそのシール基底面がパネル部材に圧着すると共にシール斜面が係止部に圧着し、ガイド部材とパネル部材の隙間を精密に塞いで高いシール性を得ることができる。
請求項4に係るシール部材によれば、請求項3の構成に加え、シール斜面を備えるシール部材本体と、シール斜面と係合凹部を挟んで対向する係合操作部とを備え、係合凹部で係止部に係合して係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることにより、シール部材はその係合凹部がガイド部材の係止部に係合することで離脱不能に位置決めされることから容易に所定位置に配設できると共に、グラウト充填の際の移動を防ぐことができ、更に、嵌合凹部の外側に位置する係合操作部を外部から操作して姿勢を適正に整えることができるものである。
請求項4に係るシール部材によれば、請求項3又は4の構成において、シール斜面は、ガイド部材の係止部と等しい角度の傾斜面として形成されると共に、その先端部に当該シール斜面の傾斜角度より傾斜の大きいシール端部が形成されていることにより、シール斜面が係止部に面で密着すると共にシール端部が係止部に圧着変形して確実にシールすることができ、係止部の角度が高い精度で整合していなくても高いシール性を確保できる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は本発明に係るパネル部材の接合構造を適用して防波パネルを支持構造体によって支持して成るジャケット式防波堤を示し、(A)は正面図,(B)は側面図である。
図示防波堤1は、地盤2に打ち込まれた杭3に被せて組み立てられたやぐら状のジャケット構造体10に、パネル部材としての鉄筋コンクリート製の防波パネル31が取り付けられて防波壁30を構成している。
ジャケット構造体10は、鉛直に設置される港外側の支柱11と、港内側の支柱12とが、斜材13及び連結材14によって連結されて構成されている。支柱11,12は当該防波堤1の延設方向に所定間隔で配設されると共に、港外側の支柱11の間に支持枠15が配設されており、支柱11と支持枠15の間にそれぞれ一枚の防波パネル31が取り付けられている。即ち、図1(A)のA−A断面図である図2に示すように、複数の防波パネル31がそれぞれその両側縁で支持部材としての支柱11と支持枠15に固定され、全体として当該防波堤1の延設方向に連続する防波壁30を形成しているものである。
支柱11と支持枠15には、図2及び支柱11の拡大正面図である図3(A)とそのB−B断面図である図3(B)に示すように、その港外側に防波パネル31の高さと対応する長さの接続部材としての嵌合支持部20がそれぞれ取付材20Aを介して設けられており、各防波パネル31はこれら嵌合支持部20にそれぞれその側縁で固定され、全体として連続する一枚の防波壁30を成している。
嵌合支持部20は、防波パネル31が挿置されていない状態の拡大断面図である図4(A)、及び防波パネル31と後述するシール材40が配設された状態の拡大断面図である図4(B)に示すように、断面形状H形の形鋼21のフランジ21Fとウェブ21Wとで断面コ字状に囲まれた両側の部位をそれぞれ嵌合凹部22として構成されており、形鋼21のウェブ21Wを防波パネル31の板面と直交させた姿勢で、支柱11及び支持枠15にその長手方向に沿って配設されている。その下端には、ベースプレート23が嵌合凹部22の下端を塞いで設けられている。
嵌合凹部22は、所定深さの溝状でその幅は防波パネル31の厚さに対して所定の余裕を有するように設定され、後述するシール材40を係止する係止部としての係止板22Aと、防波パネル31の位置を規定する案内板22Bとを備えている。
係止板22Aは、嵌合凹部22を形成する形鋼21のフランジ21Fの両縁の外面にそれぞれ当該フランジ21Fに沿って設けられており、嵌合凹部22の開口部を狭くする側に所定角度(例えば40°)で屈曲形成されて、その先端縁が防波パネル31の外面と狭い隙間を有して近接するように設定されている。
案内板22Bは、嵌合凹部22を形成する形鋼21のフランジ21Fの内面にそれぞれ直角に立設されており、その高さは先端縁と防波パネル31の外面とが所定間隔を有するように設定されている。当該嵌合凹部22の延設方向(即ち嵌合支持部20の延設方向)には、図3(B)に示すように所定間隔で間欠的に複数配設されており、各々その上側の外縁には防波パネル31の嵌挿を容易とすべく上側に広がる勾配が付されている。
この嵌合支持部20の嵌合凹部22には、その開放する上側から防波パネル31の側縁が案内板22Bによって位置決めされた状態で嵌挿されると共に、防波パネル31の外面と係止板22Aとの間にシール部材としてのシール材40が配設され、嵌合凹部22の内面と防波パネル31の周囲の隙間にグラウト50が充填されて、防波パネル31と嵌合支持部20とが一体に結合される。つまり、嵌合支持部20は、隣接する防波パネル31を結合すると共にこれら防波パネル31を支柱11及び支持枠15に固定する機能を果たしているものである。
シール材40は、所定硬度のゴム又はプラスチック等の弾性素材によって、図5(A)に全体正面図,(B)にその平面図,(C)に(A)のC−C拡大断面図を示すように、防波パネル31に当接するシール基底面41Aと係止板22Aに当接するシール斜面41Bとを有する断面形状三角形のシール部材本体としてのシール本体41の基底側先端部に、係合操作部42を備えて形成されている。その長さは嵌合支持部20の長さ(即ち防波パネル31の高さ)に対応しており、長手方向下端には、厚さ3mm程度の薄い閉止ベロ43がシール本体41から係合操作部42とは逆側に所定量張り出し形成されている。
シール本体41は、シール基底面41Aを底辺とし、係止板22Aの角度と等しい角度(θ1:例えば40°)のシール斜面41Bを斜辺とする三角形の断面形状であり、シール斜面41Bの頂角の近傍は傾斜が所定角度(θ2:例えば5°)大きいシール端部41Cとなっている。また、シール斜面41Bと隣接するもう一方の斜面41Dは凹状に所定深さにえぐられており、これによってシール斜面41Bの頂角部(シール端部41C)はより鋭角化されると共に弾性変形し易くなっている。
係合操作部42は、所定の厚さの板状でシール基底面41Aから所定高さに形成されている。これにより、この係合操作部42とシール本体41との間にくびれが形成され、ここが係合凹部としてのガイド係合溝44となっている。
上記のごとく形成されたシール材40は、図4(B)に示すように、係合操作部42を嵌合凹部22の外側(係合板22Aの外縁より外側)に位置させると共にシール本体41を嵌合凹部22内に位置させ、係止板22Aにガイド係合溝44を嵌めるように嵌合凹部22に配設される。これにより、そのシール斜面41Bが係止板22Aの内面に対向し、部分拡大図である図6に示すように、嵌合凹部22の内面と防波パネル31の周囲外面との隙間に充填されたグラウト50の圧力によって、シール斜面41Bが係止板22Aに、シール基底面41Aが防波パネル31に、それぞれ圧接され、防波パネル31と係止板22Aの外縁の間の隙間を閉塞してグラウト50の漏出を防ぐ。シール斜面41Bの先端のシール端部41Cは、係止板22Aより大きい角度となっているために係止板22Aに密着し、また、シール斜面41Bと隣接する斜面41Dは凹状とされてシール端部41Cが薄く形成されているために変形し易く、より高いシール作用が得られる。長手方向下端の閉止ベロ43は、嵌合凹部22の下端を塞ぐベースプレート23に圧着して嵌合凹部22の下端部からのグラウト50の漏出を防ぐ。尚、閉止ベロ43は、厚さ10mm程度のスポンジゴムとしても良く、そうすることで、嵌合支持部20の下端の溶接ビードに馴染んでシール性を向上できる。
ここで、シール材40は、嵌合凹部22(嵌合支持部20)に固定されてはいないため、図6中に破線で示すように、防波パネル31と係止板22Aとの間の隙間幅が変化しても、前後(図面中では左右)に移動して対応することができる。このため、防波パネル31に高い設置精度は要求されず、構成を簡素化できると共に、防波パネル31の嵌挿作業も容易となって極めて作業性が良いものである。
上記のごとき嵌合支持部20と防波パネル31の接合構造の施工は、嵌合凹部22に防波パネル31をその上端開放部から嵌挿した後、シール材40を係止板22Aに沿ってスライドさせて嵌合支持部20に配設(シール材40のシール本体41を嵌合凹部22内に挿置)し、その後、グラウト50を充填することで行うことができる。
このような施工工程を採ることにより、防波パネル31を嵌合凹部22に嵌挿する際にはシール材40は配設されておらず、このため、防波パネル31の挿置が容易となると共に、防波パネル31の嵌挿時にシール材40が当該防波パネル31に擦られて破損することがなく、シール材40の破損に起因するシール性能の破綻の虞がないものである。また、シール材40の係合操作部42は嵌合凹部22の外側に位置しており、グラウト50の充填時にシール材40が適正位置にない場合には、この係合操作部42を外部から引っ張ってシール材40の位置や姿勢を適正に整えることができる。
尚、本発明は上記構成例に限定されるものではなく、係止部やシール部材の形状角度等は適宜変更可能なものである。また、防波堤のパネル接合部以外の他のパネル接合部に適用しても良いことは言うまでもない。
本発明に係るパネル部材の接合構造を適用して防波パネルを支持構造体によって支持して成るジャケット式防波堤を示し、(A)は正面図,(B)は側面図である。 図1(A)のA−A断面図である。 (A)は支柱の拡大図正面図,(B)はそのB−B断面図である。 (A)は嵌合支持部の防波パネルが挿置されていない状態の拡大断面図,(B)は防波パネルとシール材が配設された状態の拡大断面図である。 シール材を示し、(A)は全体正面図,(B)は平面図,(C)は(A)のC−C拡大断面図である。 シール材の移動作用を説明する拡大断面図である。 従来例としてのジャケット式防波堤の一部断面概念斜視図である。 従来例としてパネルの接合部構造を示す断面図である。
符号の説明
1 防波堤
10 ジャケット構造体
11 支柱(支持部材)
15 支持枠(支持部材)
20 嵌合支持部
22 嵌合凹部
22A 係止板(係止部)
30 防波壁
31 防波パネル(パネル部材)
31A シール部
40 シール材(シール部材)
41 シール本体(シール部材本体)
41A シール基底面
41B シール斜面
41C シール端部
42 係合操作部
44 ガイド係合溝(係合凹部)
50 グラウト

Claims (5)

  1. 所定間隔で設けられた対のガイド部材によって形成された嵌合凹部を備える接続部材と、前記嵌合凹部にその端縁で嵌合したパネル部材とを、隙間に充填したグラウトによって接合し、 前記接続部材を介してパネル部材同士又はパネル部材と支持部材とを結合する構成において、
    前記ガイド部材の外縁に所定の角度で内向きに屈曲した係止部が設けられると共に、所定硬度の弾性素材によるシール部材が前記係止部と前記パネル部材の間に配設されており、前記シール部材は、前記嵌合凹部に上記パネル部材の側縁を嵌挿した後、前記嵌合凹部に上記ガイド部材に沿って差し込むことが可能な部材であって、前記パネル部材と対応するシール基底面と、前記ガイド部材の係止部と対応するシール斜面とを有し、前記シール基底面を前記パネル部材に当接させ、前記シール斜面を前記係止部に当接させて配設されるとともに、前記シール斜面を備えるシール部材本体に対し前記シール斜面と係合凹部を挟んで対向し、前記係止部の外縁より外側に位置し、グラウト充填時に外部から操作可能な係合操作部とを備え、前記係合凹部で上記係止部に係合して前記係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることを特徴とするパネル部材の接合構造。
  2. 上記嵌合凹部に上記パネル部材の側縁を嵌挿した後、前記嵌合凹部に上記シール部材を上記ガイド部材に沿って差し込んで前記パネル部材と上記係止部の間に位置させ、上記グラウトを充填することを特徴とする請求項1に記載のパネル部材の接合構造の施工方法。
  3. 上記パネル部材と対応するシール基底面と、上記ガイド部材の係止部と対応するシール斜面と、を有し、前記シール基底面を前記パネル部材に当接させると共に前記シール斜面を前記係止部に当接させて前記係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のパネル部材の接合構造に用いるシール部材。
  4. 上記シール斜面を備えるシール部材本体と、前記シール斜面と係合凹部を挟んで対向する係合操作部とを備え、前記係合凹部で上記係止部に係合して前記係止部とパネル部材の間に配設されるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載のシール部材。
  5. 上記シール斜面は、上記ガイド部材の係止部と等しい角度の傾斜面として形成されると共に、その先端部に当該シール斜面の傾斜角度より傾斜の大きいシール端部が形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のシール部材。
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