JP4938318B2 - ベーマイトの製造方法およびベーマイト - Google Patents

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本発明は、樹脂フィラ−などとしての使用に適したベーマイトの製造方法、およびベーマイトに関するものである。
従来、円板状のベーマイトを製造する場合には、水酸化アルミニウムをカルシウム(Ca)、バリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)、セリウム(Ce)などの共存下で水熱反応する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−261331号公報
しかしながら、特許文献1に開示の方法で製造したベーマイトには、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムなどの元素が残留するため、電子材料としての使用に適さないことがある。また、特許文献1に開示の方法で製造したベーマイトは、それを樹脂フィラーとして用いた際、外周縁に凹凸がないため、樹脂との食いつきが悪く、樹脂強度が低いなどの問題点を有している。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムなどの元素を添加しなくても、樹脂フィラーなどとしての使用に適した新たな形状のベーマイトの製造方法、およびベーマイトを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るベーマイトの製造方法では、塩基性アルミニウム塩および硫酸イオンを含み、pHを8〜13に調整した反応原液に水熱反応を施し、当該水熱反応により得られたベーマイトスラリーからベーマイトを得ることを特徴とする。
本発明において、塩基性アルミニウム塩は、例えば、塩基性塩化アルミニウム(以下、BACという)、塩基性硫酸アルミニウム(以下、BASという)などの塩基度を有した無機アルミニウム塩を意味する。
ここで、BACの塩基度は、BACを以下の一般式
Al2(OH)nCl(6-n)
で表わしたとき、下式
(n/6)×100
により算出される。
BASの塩基度は、BASを以下の一般式
Al2(OH)n(SO4)(6-n)/2
で表わしたとき、下式
(n/6)×100
により算出される。
従って、塩基度を有するということは、(n/6)×100で求められた値が0%より大きいことを意味する。
本発明において、前記反応原液のpHを8〜13にするにあたっては、反応原液のpHを8以上に調整できるpH調整剤を添加すればよく、このようなpH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アンモニア水などを例示することができる。
本発明において、前記塩基性アルミニウム塩としてはBAC(塩基性塩化アルミニウム)を用いることができ、この場合、前記硫酸イオンは、添加した硫酸あるいは硫酸塩に由来する。
本発明において、前記塩基性アルミニウム塩としてはBAS(塩基性硫酸アルミニウム)を用いることができ、この場合、前記硫酸イオンは、当該塩基性硫酸アルミニウムに由来する。
すなわち、硫酸イオンは、例えば、ナトリウム、カリウム、アンモニウム等の硫酸塩を添加するか、BASのように、アルミニウム原料に初めから含まれているものを用いることで反応原液中に存在させる。
本発明に係るベーマイトは、全体形状が円板状の小片で、当該小片の外周縁に複数の凹凸を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るベーマイトは、前記小片のカルシウム含有量、バリウム含有量、ストロンチウム含有量、およびセリウム含有量のいずれもが100ppm以下である構成を採用することができる。
本発明に係るベーマイトは、例えば、前記小片の厚さが50〜100nmで、外形寸法が200〜1500nmである。
本発明では、塩基性アルミニウム塩および硫酸イオンを含み、pHを8〜13に調整した反応原液に水熱反応を施し、この水熱反応により得られたベーマイトスラリーからベーマイトを得るため、反応原液にカルシウム、バリウム、ストロンチウム、あるいはセリウムを添加する必要がない。このため、本発明に係るベーマイトは、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムなどを含有しないことが求められる電子材料などとしての使用に適している。また、本発明に係るベーマイトは、全体形状が円板状であるため、短冊状あるいは棒状のベーマイトと違って、樹脂に添加した際の樹脂粘度が低いので、樹脂の混練を効率よく行うことができる。さらに、本発明に係るベーマイトは、小片の外周縁に複数の凹凸を備えた形状を有するため、樹脂フィラーとして用いた際、樹脂との食いつきがよく、樹脂強度を向上することができる。
以下に説明する実施例1〜19、および比較例1〜7の条件で、ベーマイトの製造を試み、得られたベーマイト形状を電子顕微鏡で観察した。各実施例および比較例における条件、およびベーマイト形状の観察結果を表1および表2に示す。また、実施例1および比較例4〜7で得られたベーマイトについては、カルシウム含有量、バリウム含有量、ストロンチウム含有量、セリウム含有量の定量分析を行ったので、その結果を表3に示す。
なお、ベーマイトの形状を確認するにあたっては、電子顕微鏡(日立製作所、S−3100H)を使用し、目視で評価した。また、表1および表2に示すベーマイトの形状において、全体形状が円板状で、外周縁に複数の凹凸を備えたものを便宜上、「歯車状」と表わし、外周縁に凹凸を有していないものを単に「円板状」と表わした。また、不純物元素量を評価するにあたっては、まず、フッ素樹脂製の分解容器内にベーマイト0.5gと、(1+4)硫酸10mlを入れ、温度が180℃の状態を18時間維持して、ベーマイトを溶解させる。次に、この溶液を、イオン交換水で50mlメスフラスコに洗い移した後、定容する。次に、ICP発光分析装置(パーキンエルマージャパン製:optima3000XL)でカルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムの元素分析を行った。
(実施例1)
1000mlのガラスビーカーにBAC(大明化学工業株式会社製アルファイン83 Al23換算濃度=23.0%、塩基度=84.0%)を21.7g取り、錨型攪拌羽根で攪拌しながらイオン交換水を加え、全量を300mlとした。続いて、硫酸イオンとして無水硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬)6.96gをイオン交換水で7%に調整した溶液を添加した。その結果、液全体が白濁した。次に、イオン交換水で全量を900mlにした後、pH調整剤として10%水酸化ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬を調製)を、pHが12になるまで加え、最後にイオン交換水を加えて全量1000gの反応原液を得た。この反応原液におけるAl23換算濃度は0.5%、SO4/Alモル比は0.5であった。
このようにして得た反応原液を容量1Lのオートクレーブ(耐圧硝子工業株式会社製、TEM−V)に入れ、攪拌下で140℃まで昇温した後、24時間維持し、水熱反応を行わせた。
水熱反応により得られたベーマイトスラリーをブフナーロートで吸引濾過し、続けて、濾過後のケーキを濾液の電気伝導度が50μs/cmになるまでイオン交換水で水洗した。水洗後のケーキを120℃の送風型乾燥機にて乾燥を行い、次に、超遠心粉砕機(株式会社レッチェ製、ZM200)にて粉砕し、ベーマイトを得た。
(実施例2)
水熱反応の温度を110℃に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例3)
BACの使用量を4.3gに変更し、無水硫酸ナトリウムの使用量を1.39gに変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例4)
BACをイオン交換水で希釈せず、使用量を391.3gに変更し、無水硫酸ナトリウムの使用量を50.1gに変更し、硫酸ナトリウム溶液濃度を10%に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例5)
使用する塩基性アルミニウム塩を、塩基度が30.0%、Al23換算濃度が10.0%のBACに変更し、BACの使用量を50.0gに変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例6)
反応原液のpHを8に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例7)
反応原液のpHを13に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例8)
無水硫酸ナトリウムの使用量を1.39gに変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例9)
BACをイオン交換水で希釈せず、無水硫酸ナトリウムの使用量を69.61gに変更し、硫酸ナトリウム溶液濃度を10%に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例10)
添加する硫酸イオンを無水硫酸カリウム(関東化学株式会社製特級試薬)に変更し、その使用量を8.54gに変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例11)
添加する硫酸イオンを無水硫酸アンモニウム(関東化学株式会社製特級試薬)に変更し、その使用量を6.47gに変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例12)
pH調整剤を10%水酸化カリウム(関東化学株式会社製特級試薬を調製)に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例13)
pH調整剤を15%アンモニア水(関東化学株式会社製特級試薬を調製)に変更し、反応原液のpHを8に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例14)
pH調整剤をアルミン酸ナトリウム(関東化学株式会社製鹿1級試薬をAl23換算濃度=10%に調製)に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例15)
pH調整剤をアルミン酸カリウム(関東化学株式会社製鹿1級試薬、アルミン酸カリウム3水和物をAl23換算濃度=10%に調製)に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例16)
使用する塩基性アルミニウム塩をBAS(Al23換算濃度=10.0%、塩基度=50.0%)に変更し、その使用量を50.0gに変更し、それにより硫酸塩を添加しなかった以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例17)
水熱反応において140℃に維持する時間を2時間に変更した以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(実施例18)
1000mlのガラスビーカーにBAC(大明化学工業株式会社製アルファイン83 Al23換算濃度=23.0%、塩基度=84.0%)を21.7g取り、錨型攪拌羽根で攪拌しながらイオン交換水を加え、全量を800mlとした。続いて、pH調整剤として10%水酸化ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬を調整)をpHが12になるまで加えた。その結果、液全体が白濁した。次に、イオン交換水で全量を900mlにした後、硫酸イオンとして無水硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬)6.96gをイオン交換水で7%に調整した溶液を添加した。最後にイオン交換水を加えて全量1000gの反応原液を得た。この反応原液におけるAl23換算濃度は0.5%、SO4/Alモル比は0.5であった。
このようにして得た反応原液を容量1Lのオートクレーブ(耐圧硝子工業株式会社製、TEM−V)に入れ、攪拌下で140℃まで昇温した後、24時間維持し、水熱反応を行わせた。
水熱反応により得られたベーマイトスラリーをブフナーロートで吸引濾過し、続けて、濾過後のケーキを濾液の電気伝導度が50μs/cmになるまでイオン交換水で水洗した。水洗後のケーキを120℃の送風型乾燥機にて乾燥を行い、次に、超遠心粉砕機(株式会社レッチェ製、ZM200)にて粉砕し、ベーマイトを得た。
(実施例19)
1000mlのガラスビーカーに無水硫酸ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬)6.96gをイオン交換水で7%に調整した溶液を取った後、錨型攪拌羽根で攪拌しながら、pH調整剤として10%水酸化ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬を調整)を14g添加し、次に、イオン交換水で全量を600mlにした。続いて、BAC(大明化学工業株式会社製アルファイン83 Al23換算濃度=23.0%、塩基度=84.0%)21.7gにイオン交換水を加え、全量を300mlとした溶液をこれに添加した。その結果、液全体が白濁した。最後にイオン交換水を加えて全量1000gの反応原液を得た。この反応原液におけるAl23換算濃度は0.5%、SO4/Alモル比は0.5、pHは12であった。
このようにして得た反応原液を容量1Lのオートクレーブ(耐圧硝子工業株式会社製、TEM−V)に入れ、攪拌下で140℃まで昇温した後、24時間維持し、水熱反応を行わせた。
水熱反応により得られたベーマイトスラリーをブフナーロートで吸引濾過し、続けて、濾過後のケーキを濾液の電気伝導度が50μs/cmになるまでイオン交換水で水洗した。水洗後のケーキを120℃の送風型乾燥機にて乾燥を行い、次に、超遠心粉砕機(株式会社レッチェ製、ZM200)にて粉砕し、ベーマイトを得た。
(比較例1)
硫酸ナトリウムを添加しなかった以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(比較例2)
塩基性アルミニウム塩の代わりに液体硫酸アルミニウム(大明化学工業株式会社製、Al23換算濃度=8.0%、塩基度=0%、以下、LASという)を62.5g使用し、硫酸塩を添加しなかった以外は、実施例1と同一の操作を行った。
(比較例3)
塩基性アルミニウム塩の代わりに塩化アルミニウム(関東化学株式会社製特級試薬、塩化アルミニウム6水和物をAl23換算濃度=8.0%にイオン交換水で調製したもの、塩基度=0%、以下、ACという)を62.5g使用した以外は、実施例1と同一の操作を行った。AC中に硫酸ナトリウム溶液を添加したときに液の白濁現象が見られず、10%水酸化ナトリウムの添加時に白濁現象が見られた。
(比較例4)
1000mlのガラスビーカーに水酸化アルミニウム(関東化学株式会社製鹿特級)を7.6g取り、次に、イオン交換水を加え、全量を300mlとした。次に、錨型攪拌羽根で攪拌しながら、水酸化アルミニウムスラリー中に、共存元素類として、無水塩化カルシウム(関東化学株式会社製特級試薬)1.1gをイオン交換水で7%に調整した溶液を添加した。次に、イオン交換水で全量を900mlにした後、pH調整剤として、10%水酸化ナトリウム(関東化学株式会社製特級試薬を調製)を液のpHが12になるように加え、最後にイオン交換水を加えて全量1000gの反応原液を得た。この反応原液におけるAl23換算濃度は0.5%、Ca/Alモル比は0.1であった。
このようにして得た反応原液を容量1Lのオートクレーブ(耐圧硝子工業株式会社製、TEM−V)に入れ、攪拌下で170℃まで昇温した後、170℃を24時間維持し、水熱反応を行わせた。
水熱反応により得られたベーマイトスラリーをブフナーロートで吸引濾過し、続けて、濾過後のケーキを濾液の電気伝導度が50μs/cmになるまでイオン交換水で水洗した。水洗後のケーキを120℃の送風型乾燥機にて乾燥を行い、次に、超遠心粉砕機(株式会社レッチェ製、ZM200)にて粉砕し、ベーマイトを得た。
(比較例5)
添加する共存元素類を塩化バリウム2水和物(関東化学株式会社製特級試薬)に変更し、その使用量を2.4gに変更した以外は、比較例4と同一の操作を行った。
(比較例6)
添加する共存元素類を無水塩化ストロンチウム(関東化学株式会社製鹿1級試薬)に変更し、その使用量を1.6gに変更した以外は、比較例4と同一の操作を行った。
(比較例7)
添加する共存元素類を塩化セリウム7水和物(関東化学株式会社製試薬)に変更し、その使用量を3.7gに変更した以外は、比較例4と同一の操作を行った。
(評価結果)
表1に示すように、実施例1〜19の条件によれば、全体形状が円板状で、外周縁に複数の凹凸を備えた歯車形状のベーマイトが得られた。例えば、実施例1の条件で得られたベーマイトについては、その電子顕微鏡写真(拡大倍率10000倍)を図1(A)に示し、その形状を図1(B)に模式的に示すように、全体形状が円板状の小片で、この小片の外周縁には複数の凹凸が形成されていた。ここで、小片の厚さは概ね80nmで、外形寸法は概ね700nmであった。さらに、実施例2〜19の条件により得られたベーマイトも、実施例1と同様、全体形状が円板状の小片で、この小片の外周縁には複数の凹凸が形成されていた。また、小片の厚さは概ね50〜100nmで、外形寸法は概ね200〜1500nmであった。
これに対して、表1に示すように、比較例1〜3の条件では、粒状のものしか得られなかった。また、表2に示すように、比較例4〜7の条件では、全体形状は板状であるが、外周縁には凹凸が形成されていないベーマイトしか得られなかった。
このように、本発明を適用したベーマイトは、全体形状が円板状であるため、短冊状あるいは棒状のベーマイトと違って、樹脂にフィラーとして添加した際に樹脂粘度が低いので、樹脂の混練を効率よく行うことができる。さらに、本発明に係るベーマイトは、全体形状が円板状の小片で、その外周縁に複数の凹凸を備えるため、樹脂フィラーとして用いた際、樹脂との食いつきがよく、樹脂強度を向上することができる。
また、本発明では、反応原液にカルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムを添加する必要がないため、表3に示すように、実施例1の条件により得られたベーマイトは、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムを含有していない。これに対して、比較例4〜7の条件により得られたベーマイトは各々、カルシウム、バリウム、ストロンチウム、セリウムを含有している。さらに、実施例2〜19の条件のいずれの条件により得られたベーマイトも、カルシウム含有量、バリウム含有量、ストロンチウム含有量、およびセリウム含有量が各々、100ppm以下であることが確認できている。
(A)、(B)は、本発明に係るベーマイトの電子顕微鏡での観察結果、および本発明に係るベーマイトの形状を模式的に示す説明図である。

Claims (6)

  1. 塩基性アルミニウム塩および硫酸イオンを含み、pHを8〜13に調整した反応原液に水熱反応を施し、当該水熱反応により得られたベーマイトスラリーからベーマイトを得ることを特徴とするベーマイトの製造方法。
  2. 前記塩基性アルミニウム塩として塩基性塩化アルミニウムを用い、前記硫酸イオンは、添加した硫酸あるいは硫酸塩に由来することを特徴とする請求項1に記載のベーマイトの製造方法。
  3. 前記塩基性アルミニウム塩として塩基性硫酸アルミニウムを用い、前記硫酸イオンは、当該塩基性硫酸アルミニウムに由来することを特徴とする請求項1に記載のベーマイトの製造方法。
  4. 全体形状が円板状の小片で、当該小片の外周縁に複数の凹凸を備えることを特徴とするベーマイト。
  5. 前記小片のカルシウム含有量、バリウム含有量、ストロンチウム含有量、およびセリウム含有量のいずれもが100ppm以下であることを特徴とする請求項4に記載のベーマイト。
  6. 前記小片の厚さが50〜100nmで、外形寸法が200〜1500nmであることを特徴とする請求項4または5に記載のベーマイト。
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