JP6454337B2 - 安定な無塩ポリアルミニウムクロロスルファート - Google Patents

安定な無塩ポリアルミニウムクロロスルファート Download PDF

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Description

発明の分野
本発明は、ポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)ならびにその作製方法および使用方法に関する。
発明の背景
ポリ塩化アルミニウム(PACl)およびポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)が、水処理において、また、紙、制汗剤、食品および医薬品の製造において使用される。廃水処理プロセスにおいて、それらは凝集剤および凝析剤として働く。水処理に対して好都合な特徴を有するポリ塩化アルミニウムおよびポリアルミニウムクロロスルファートを製造するための様々なプロセスが、米国特許第5,246,686号、米国特許第4,981,673号、米国特許第5,076,940号、米国特許第3,929,666号、米国特許第5,348,721号、米国特許第6,548,037号、米国特許第5,603,912号および米国特許第5,985,234号を含めて数多くのこれまでの刊行物に記載されている。
塩基性度が低いPACl(0〜45%の塩基性度)は溶液中では非常に安定であるが、これはまた、非常に腐食性であり得る。そのようなPAClは、小さい凝集塊を形成する傾向、pHを低下させる傾向、および、水処理において使用される他の製造物と比較して高い濃度を必要とする傾向がある。塩基性が高いPACl(45%〜75%の塩基性度)は、水処理における凝析剤として幾分かより良好であるが、製造するためにより多くの費用を必要とし得るし、また、限定された貯蔵寿命を有し得る。非常に塩基性のアルミニウムクロロヒドラート(83%の塩基性度)は、塩基性度がより低いその相当物のほとんどの問題を解決しているが、冷水または非常に濁った水においては凝析剤として効果的でない。
対照的に、PACSは非常に効率的な凝析剤であり、冷水または非常に濁った水のどちらにおいても十分に働く。これらの化合物に関する主たる問題は、それらが、限られた貯蔵寿命を有し、かつ、高温では急速に分解するということである。PACSは、アルミン酸ナトリウムを剪断して塩基性のアルミニウムクロロスルファート溶液に加えることによって作製され得る。しかしながら、これは5%〜10%もの多くの副生成物(塩化ナトリウムおよび硫酸ナトリウム)をもたらし、そのような副生成物は水処理操作における不純物になり、処理水の塩化物含有量およびナトリウム含有量の増加をもたらす。これらの副生成物塩はまた、PACSの濃度を低下させ、これらの製造物の貯蔵寿命を短くする。
代替として、PACSが、石灰を塩化アルミニウム溶液および硫酸アルミニウム溶液の混合物と混合することによって作製され得る。この場合には、廃棄する必要がある副生成物の硫酸カルシウムまたは石膏が生じる。この技術を使用して50%を超える塩基性度を生じさせることもまた困難である。
前述の通り、PAClまたはPACSの溶液は多くの場合、水処理手法において使用される。しかしながら、塩化物対硫酸塩質量比(CSMR)が大きい水は、はんだのガルバニック腐食を引き起こす可能性があり、それにより、より高い鉛レベルを飲料水において生じさせる可能性がある(Edwardsら、JAWWA、99(7):96−109(2007年7月))。すべての塩化物PAClおよび低硫酸塩PACSの使用は、この問題を、副生成物の塩化ナトリウムを含有するPACSがより悪化させ得るように、より悪化させる可能性がある。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
ポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を含む組成物であって、前記PACSが、0.5重量%またはそれを超えるスルファート含有量と、50%またはそれを超える塩基性度とを有し、前記組成物が、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと、0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含む、組成物。
(項目2)
前記PACSが、下記の式(I)
Al(OH) Cl (3−x−2y) (SO (I)
を含み、式中、
1.78≦x≦2.02、かつ、0.03≦y≦0.45、かつ、1.8≦x+y/2≦2.1;
Al:SO =2〜34;
Al:Cl=0.9〜1.3;
Al:OH=0.5〜0.6;
%塩基性度=55%〜70%;および
前記PACSの平均分子量は95と等しいかまたは95超であり、かつ、111と等しいかまたは111未満である、
項目1に記載の組成物。
(項目3)
x=1.78〜1.82;
3−x−2y=0.35〜1.1;
y=0.065〜0.45;かつ
x+y/2=1.83〜2.02である、
項目2に記載のPACS化合物。
(項目4)
x=1.95〜2.02;
3−x−2y=0.6〜1.0;
y=0.03〜0.20;かつ
x+y/2=1.95〜2.1である、
項目2に記載のPACS化合物。
(項目5)
ポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を製造するためのプロセスであって、前記PACSが、0.5重量%またはそれを超えるスルファート含有量と、55%またはそれを超える塩基性度とを有し、前記組成物が、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと、0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含み、前記プロセスは、
a)アルミニウムヒドロキシクロリドおよび硫酸アルミニウムを水中で混合して、水性乳白色懸濁物を形成する工程であって、乾燥重量基準で、硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が1部の硫酸アルミニウムに対して0.75部〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、工程;および
b)工程a)の乳白色懸濁物を、前記乳白色懸濁物が透明な溶液〜わずかに濁った溶液を形成することを可能にするのに十分な期間にわたって維持する工程
を含むプロセス。
(項目6)
工程a)において、62%〜83%の塩基性の固体アルミニウムヒドロキシクロリドが、前記水性乳白色懸濁物を形成するために水性硫酸アルミニウム溶液に加えられる、項目5に記載のプロセス。
(項目7)
摂氏50度よりも低い温度で行われる、項目5に記載のプロセス。
(項目8)
摂氏10度〜40度の温度で行われる、項目5に記載のプロセス。
(項目9)
前記透明な溶液が、前記透明な溶液が得られるまで、前記乳白色懸濁物を、その温度を徐々に上げながら混合することによって工程(b)において形成される、項目5に記載のプロセス。
(項目10)
ポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を製造するためのプロセスであって、前記PACSが、0.5重量%またはそれを超えるスルファート含有量と、55%またはそれを超える塩基性度とを有し、前記組成物が、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと、0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含み、前記プロセスは、
a)固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの混合物を水に溶解させて、乳白色懸濁物を形成する工程;
b)工程a)の前記乳白色懸濁物を、前記懸濁物が透明な溶液〜わずかに濁った溶液を形成することを可能にするのに十分な期間にわたって維持する工程
を含むプロセス。
(項目11)
前記プロセスは摂氏50度よりも低い温度で行われ、乾燥重量基準で、硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が1部の硫酸アルミニウムに対して0.75部〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、項目10に記載のプロセス。
(項目12)
摂氏40度の温度で行われる、項目10に記載のプロセス。
(項目13)
前記透明な溶液が、前記透明な溶液が得られるまで、前記乳白色懸濁物を、その温度を徐々に上げながら混合することによって工程(b)において形成される、項目10に記載のプロセス。
(項目14)
廃水処理のための凝析剤を形成するために使用され得る二つの成分を含む包装物であって、前記成分が、
a)固体の乾燥硫酸アルミニウム;および
b)固体の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリド
である、包装物。
(項目15)
前記固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドを乾燥混合物の形態で含有するただ一つの容器を含む、項目14に記載の包装物。
(項目16)
前記乾燥混合物における前記固体アルミニウムヒドロキシクロリドに対する固体硫酸アルミニウムの比率が、水を加えたとき、下記の式(I)のPACSであって、
Al(OH) Cl (3−x−2y) (SO (I)
式中、
1.78≦x≦2.02、かつ、0.03≦y≦0.45、かつ、1.8≦x+y/2≦2.1;
Al:SO =2〜34;
Al:Cl=0.9〜3.0;
Al:OH=0.5〜0.6;
%塩基性度=55%〜70%;および
前記PACSの平均分子量は95と等しいかまたは95超であり、かつ、111と等しいかまたは111未満である、
PACSを含む溶液が形成され得るような比率であり、
前記溶液が、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含む、項目15に記載の包装物。
(項目17)
式(I)の前記PACSにおいて、
x=1.78〜1.82;
3−x−2y=0.35〜1.1;
y=0.065〜0.45;かつ
x+y/2=1.83〜2.02
である、項目16に記載の包装物。
(項目18)
式(I)の前記PACSにおいて、
x=1.95〜2.02;
3−x−2y=0.6〜1.0;
y=0.03〜0.20;かつ
x+y/2=1.95〜2.1
である、項目16に記載の包装物。
(項目19)
乾燥重量基準で、前記乾燥混合物における硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が1部の硫酸アルミニウムに対して0.75部〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、項目15に記載の包装物。
(項目20)
乾燥重量基準で、前記乾燥混合物における硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が1部の硫酸アルミニウムに対して0.75部〜10.0部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、項目15に記載の包装物。
(項目21)
乾燥重量基準で、前記乾燥混合物における硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が1部の硫酸アルミニウムに対して10.0部〜20.部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、項目15に記載の包装物。
(項目22)
項目15に記載の包装物から得られる固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの混合物を水に溶解させる工程を含む、水処理用の組成物を調製する方法。
(項目23)
前記固体混合物を水に溶解させて25%〜80%の最終濃度にする、項目22に記載の方法。
(項目24)
不純物を除くために水を処理する方法であって、項目1に記載のPACSを前記水に加えて、不純物を凝析および凝集させ、続いて、前記水を前記凝析および凝集不純物から分離する工程を含む方法。
(項目25)
前記組成物が、固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの混合物を水に溶解させることによって作製される、項目24に記載の方法。
(項目26)
固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの前記混合物が、固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの前記混合物がただ一つの容器である包装物から得られ、そして、該混合物を水に溶解させて25%〜80%の最終濃度にする、項目24に記載の方法。
(項目27)
不純物を除くために水を処理する方法であって、
a)固体硫酸アルミニウムを水に溶解させて、溶液を形成する工程;
b)固体の62%〜83%の塩基性のアルミニウムヒドロキシクロリドを工程a)で形成された硫酸アルミニウム溶液に混合して、PACSを含む乳白色懸濁物を形成する工程;
c)工程b)の乳白色懸濁物を、前記懸濁物が透明な溶液を形成することを可能にするのに十分な期間にわたって維持する工程;および
d)工程c)の透明な溶液を前記廃水に加えて、不純物を凝析および凝集させる工程
を含む方法。
(項目28)
前記PACSが、0.5重量%またはそれを超えるスルファート含有量と、55%またはそれを超える塩基性度とを含み、前記溶液が、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと、0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記PACSが、下記の式
Al(OH) Cl (3−x−2y) (SO (I)
を含み、式中、
xは1.78と等しいかまたは1.78超であり、かつ、2.02と等しいかまたは2.02未満であり;
yは0.03と等しいかまたは0.03超であり、かつ、0.45と等しいかまたは0.45未満であり;
x+y/2は1.8と等しいかまたは1.8超であり、かつ、2.1と等しいかまたは2.1未満であり;かつ
前記PACSは55%〜70%の塩基性度を有する、
項目28に記載の方法。
(項目30)
前記PACSが、
Al:SO =2〜34;
Al:Cl=0.9〜3.0;および
Al:OH=0.5〜0.6
を含む、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記ポリアルミニウムクロロスルファートが乾燥している、項目1に記載の組成物。
(項目32)
55%〜70%の塩基性の塩基性度を有し、14%超のAl を有する、項目1に記載の組成物。
(項目33)
15%超のAl を有する、項目32に記載の組成物。
(項目34)
16%超のAl を有する、項目33に記載の組成物。
(項目35)
17%超のAl を有する、項目33に記載の組成物。
(項目36)
18%超のAl を有する、項目33に記載の組成物。
(項目37)
55%〜70%の塩基性の塩基性度を有し、3.0未満のAl対SO の比率を有する、項目1に記載の組成物。
(項目38)
ポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を含む組成物であって、前記組成物は、下記の
a)1.5モルまたはそれ未満の水和を有するアルミニウムヒドロキシクロリドを水中で硫酸アルミニウムと混合して、水性乳白色懸濁物を形成する工程であって、乾燥重量基準で、硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が1部の硫酸アルミニウムに対して0.75部〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、工程;および
b)工程a)の乳白色懸濁物を、前記乳白色懸濁物が透明な溶液またはわずかに濁った溶液を形成することを可能にするのに十分な期間にわたって維持する工程
のプロセスによって作製され、
前記PACSが、0.5重量%またはそれを超えるスルファート含有量と、55%またはそれを超える塩基性度とを有し、前記組成物が、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと、0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含む、組成物。
(項目39)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.0モルまたはそれ未満の水和を有する、項目38に記載の組成物。
(項目40)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.5モルまたはそれ未満の水和を有する、項目5に記載のプロセス。
(項目41)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.0モルまたはそれ未満の水和を有する、項目40に記載のプロセス。
(項目42)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.5モルまたはそれ未満の水和を有する、項目10に記載のプロセス。
(項目43)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.0モルまたはそれ未満の水和を有する、項目42に記載のプロセス。
(項目44)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.5モルまたはそれ未満の水和を有する、項目14に記載の包装物。
(項目45)
前記アルミニウムヒドロキシクロリドが1.0モルまたはそれ未満の水和を有する、項目44に記載の包装物。
米国特許第5,246,686号明細書 米国特許第4,981,673号明細書 米国特許第5,076,940号明細書 米国特許第3,929,666号明細書 米国特許第5,348,721号明細書 米国特許第6,548,037号明細書 米国特許第5,603,912号明細書 米国特許第5,985,234号明細書
Edwardsら、JAWWA、99(7):96−109(2007年7月)
発明の概要
本発明は、塩基性度が高く、かつ、高重量百分率のスルファートを有するポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)に関する。本PACSは、固体アルミニウムヒドロキシクロリドを硫酸アルミニウムの水溶液に加えることによって、または、固体の乾燥している硫酸アルミニウムおよびアルミニウムヒドロキシクロリドの混合物を水により希釈することによって作製される。本発明には、これらの手法によって形成されるPACSを水の処理において使用する方法、同様にまた、乾燥しているアルミニウムヒドロキシクロリドおよび硫酸アルミニウムを別個の成分としてまたは混合物として含有する包装物が含まれる。
本発明は、高重量百分率のスルファート、大きい塩基性度、ならびに、低いレベルの塩化ナトリウムおよび硫酸ナトリウムを有するポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を製造するための方法の開発に基づいている。重要なことに、本方法は、PACSの作製において使用される直前まで乾燥固体状態で維持され得る二つの成分(硫酸アルミニウムおよびアルミニウムヒドロキシクロリド)の使用を伴う。結果として、これらの成分は、水を輸送することなく、(混合形態または非混合形態のいずれかで)乾燥状態で出荷することができ、また、熱による分解を受けにくい。本発明のPACSを含有する水処理用組成物は冷水または濁った水において効率的に働き、また、広いpH範囲において効果的である。最後に、本発明のPACSは大きい硫酸塩対質量比を有するので、飲料水における高い鉛レベルに寄与する可能性が、低い比率を有するPACSよりも小さい。
その第1の態様において、本発明は、溶液での製造物については0.5重量%〜13重量%またはそれを超えるスルファート含有量を有するPACSを含む組成物、あるいは、乾燥製造物については2重量%〜30重量%のスルファート含有量と、第1の実施形態については65%〜70%の塩基性度または第2の実施形態については58%〜62%の塩基性度とを有するPACSを含む組成物に関する。これらの組成物はさらに、1.0重量%未満、好ましくは0.5重量%未満または0.2重量%未満、最も好ましくは0.1重量%未満の塩化ナトリウム、および、1.0重量%未満、好ましくは0.5重量%未満または0.2重量%未満、最も好ましくは0.1重量%未満の硫酸ナトリウムを有することによって特徴づけられる。本発明のPACSは、式Al(OH)Cl(3−x−2y)(SO(式I)を有し、ここで、
xは1.78〜2.02であり;
yは0.03〜0.45であり;
x+y/2は1.8〜2.1であり;
Al対SOの比率が2〜34であり、Al対Clの比率が0.9〜3.0であり、かつ、Al対OHの比率が0.5〜0.6であり;
塩基性度が55%〜70%であり;かつ
平均分子量が95と等しいかまたは95超であり、かつ、111と等しいかまたは111未満である。
式Iの好ましいPACSが、下記のように特徴づけられ得る:
PACS1:x=1.78〜1.82、3−x−2y=0.35〜1.1、y=0.065〜0.45、かつ、x+y/2=1.83〜2.02;
PACS2:x=1.95〜2.02、3−x−2y=0.6〜1.0、y=0.03〜0.20、かつ、x+y/2=1.95〜2.1。
別の実施形態において、本発明は、上記組成物を製造するためのプロセスであって、下記の工程:a)55%〜83%の塩基性の固体アルミニウムヒドロキシクロリドを水性硫酸アルミニウム溶液に加えて、乳白色懸濁物を形成する工程;およびb)この乳白色懸濁物を、透明な溶液を形成するのに十分な期間(一般には2時間〜16時間、好ましくは3時間〜6時間)にわたって維持する工程を含むプロセスに関する。このプロセスは、摂氏50度よりも低い温度で(例えば、摂氏5度〜50度で)、好ましくは摂氏10度〜40度で、最も好ましくはおよそ摂氏20度〜25度で行われるべきである。このプロセスにおいて使用される水性硫酸アルミニウム溶液はまた、固体の硫酸アルミニウムを、塩基性の固体アルミニウムヒドロキシクロリドが加えられた後の水に溶解させることによって作製され得る。乾燥重量基準で、硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率が典型的には、1部の硫酸アルミニウムに対して0.75部〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドであるべきである。例えば、0.75部〜20部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリドが、乾燥硫酸アルミニウム1部毎に加えられ得る。他の範囲には、乾燥硫酸アルミニウム1部毎に5.0部〜10.0部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリド、および、乾燥硫酸アルミニウム1部毎に10.0部〜20部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリドが含まれる。生成される透明な溶液は必要な場合には、乳白色懸濁物を、その温度を徐々に上げながら混合することによって形成される。
組成物はまた、a)固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの混合物を水に溶解させて、乳白色懸濁物を形成すること、その後、b)この乳白色懸濁物を、上記懸濁物が透明な溶液を形成することを可能にするのに十分な期間にわたって維持することによって作製され得る。このプロセスは好ましくは、上で示される温度で行われるべきであり、固体硫酸アルミニウムが、固体アルミニウムヒドロキシクロリドを加える前の水に溶解させられ得る。上で議論された硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの同じ比率が使用され得る。
別の態様において、本発明は、廃水処理のための凝析剤PACSを形成するために使用することができる二つの成分、すなわち、固体の乾燥硫酸アルミニウムおよび固体の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリドを含む包装物(例えば、袋またはドラム缶)に関する。包装物は、乾燥混合物の形態での固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリド(例えば、3未満の水和水を有する固体アルミニウムヒドロキシクロリド)を有するただ一つの容器の形態を取り得る。上記混合物中の固体アルミニウムヒドロキシクロリドに対する固体硫酸アルミニウムの比率は、水を加えることによって、下記の式(I)のPACS
Al(OH)Cl(3−x−2y)(SO (I)
を含む溶液が形成され得るような比率であり、
ここで、
xは1.78〜2.02であり;
yは0.03〜0.45であり;
x+y/2は1.8〜2.1であり;
Al対SOの比率が2〜34であり、Al対Clの比率が0.9〜3.0であり、かつ、Al対OHの比率が0.5〜0.6であり;
塩基性度が55%〜70%であり、かつ
平均分子量が95と等しいかまたは95超であり、かつ、111と等しいかまたは111未満であり;かつ
上記溶液は、0.1重量%未満の塩化ナトリウムと、0.1重量%未満の硫酸ナトリウムとを含む。
包装物に存在する乾燥混合物における固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドの乾燥重量に関して、1部の乾燥硫酸アルミニウムに対して0.75部〜20部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリドの比率が使用され得る。範囲の例には、1部の乾燥硫酸アルミニウムに対して0.75部〜5.0部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリド、乾燥硫酸アルミニウム1部毎に5.0部〜10.0部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリド、および、乾燥硫酸アルミニウム1部毎に10.0部〜20.0部の乾燥アルミニウムヒドロキシクロリドが含まれる。
好ましい実施形態において、PACS1またはPACS2を含有する溶液が形成され、ここで、式(I)のパラメーターは下記の通りである。
PACS1:x=1.8〜1.9、3−x−2y=0.72〜0.78、y=0.18〜0.22、かつ、x+y/2=1.9〜2.0;
PACS2:x=2.0〜2.3、3−x−2y=0.6〜1.0、y=0.01〜0.10、かつ、x+y/2=2.0〜2.4。
別の態様において、本発明は、不純物を除くために水を処理する方法であって、十分な量の上記のPACSを当該水に加えて、不純物を凝析および凝集させ、続いて、当該水を凝析物または凝集物から分離することによる方法を包含する。必要とされるPACSの量が、この技術分野において周知の手法を使用して決定され得、分離が、標準的な手法によって、例えば、凝析物または凝集物を沈降させること、ならびに/あるいは、ろ過方法を用いることなどによって達成され得る。
固体乾燥成分から始まって、全手法は、水溶液を(上で議論されたとおり)固体硫酸アルミニウムおよび固体アルミニウムヒドロキシクロリドから形成し、その後、これを廃水に加えて、不純物を凝析させることを伴う。例えば、好ましい実施形態において、上記プロセスは、a)固体硫酸アルミニウムを水に溶解させて、溶液を形成する工程、b)固体の62%〜83%の塩基性のアルミニウムヒドロキシクロリドを工程a)で形成された硫酸アルミニウム溶液に混合して、PACSを含む乳白色懸濁物を形成する工程、c)この乳白色懸濁物を、上記懸濁物が透明な溶液を形成することを可能にするのに十分な期間にわたって維持する工程、および、d)工程c)の透明な溶液を廃水に加えて、不純物を凝析または凝集させる工程を含む。
上記水処理手法において使用されるPACSは上記の特徴を有するべきである。具体的には、PACSは下記の式:Al(OH)Cl(3−x−2y)(SO (I)を有するべきであり、式中、xは1.78と等しいかまたは1.78超であり、かつ、2.02と等しいかまたは2.02未満であり;yは0.03と等しいかまたは0.03超であり、かつ、0.45と等しいかまたは0.45未満であり;x+y/2は1.83と等しいかまたは1.83超であり、かつ、2.02と等しいかまたは2.02未満であり;かつ、塩基性度が55%〜70%である。このPACSについての好ましい分子量は95と等しいかまたは95超であり、かつ、111と等しいかまたは111未満である。このPACSにおける元素の比率は、Al:SO=2〜34、Al:Cl=0.9〜3.0、およびAl:OH=0.5〜0.6であり得る。
定義
ポリ塩化アルミニウムまたは塩基性塩化アルミニウム:ポリ塩化アルミニウムは、塩化水酸化アルミニウム、AlCl(OH)、AlCl(OH)およびAlCl(OH)の製造物である。代表的な式がAlCl6−n(OH)(式中、n=1〜5.1)である。これらの製造物が希釈されたとき、ポリマー化学種、例えば、Al13(OH)24(HO)12+7Clなどが形成されると考えられる。
ポリアルミニウムクロロスルファートまたは塩基性アルミニウムクロロスルファート:これらの化合物は下記の式:Al(OH)Cl(3−x−2y)(SOによって最もよく記載され得、式中、x=1〜2であり、かつ、yは0超であり、かつ0.5と等しいかまたは0.5未満である。希釈時に形成されるポリマー化学種は、Al13(OH)24(HO)12+5Cl+SOと表され得る。
パーセント塩基性度:この技術分野では典型的に使用されるように、パーセント塩基性度は、(%OH)(52.91)/(%Al)と定義される。モルレベルでは、これは、((OH)/(Al))/3に100を乗じたものとして表され得る。したがって、Al(OH)(HO)+2Clは33%の塩基性度である。本発明の手法によって作製される製造物に関連して本文中で議論される塩基性度は、水酸化物含有量に基づく式塩基性度を反映する。
乾燥硫酸アルミニウム:これは、結晶化した水和硫酸アルミニウムの固体化合物である。これは、酸化アルミニウム三水和物、粘土またはボーキサイトから製造することができる。典型的には、乾燥硫酸アルミニウムは14.3の水和水を含有するが、6.5および18の水和水もまた市販されている。これらの製造物は典型的には、少量の水酸化アルミニウム、通常の場合には1%未満の鉄含有量(これはFeとして表される)、ならびに、製造者および規格に依存して変化する量の不溶物を有する。PACs製造物における不純物を制限するために、水酸化アルミニウムから製造される硫酸アルミニウムを利用することが好ましい。
硫酸アルミニウム溶液:これらは、およそ48.5wt%の14.3水和硫酸アルミニウムの、乾燥硫酸アルミニウムの溶液である。それらは広範囲に市販されており、0.5%もの多くの水酸化アルミニウムおよび1%もの多くのFeを含有し得る。
固体アルミニウムヒドロキシクロリド:これらは下記式の化合物:Al(OH)(Cl)6−n−zHOであり、式中、nは3と等しいかまたは3超であり、かつ、5.1と等しいかまたは5.1未満であり、zは0超であり、かつ3と等しいかまたは3未満である。水和水は、固体アルミニウムヒドロキシクロリドの塩基性度により変化し、塩基性度が増大するにつれ、水和水は低下する。例えば、70%の塩基性の化合物は約1.2の水和水を有し、これに対して、80%の塩基性の化合物は約0.5の水和水を有する。これらの化合物は、塩化アルミニウム六水和物を所望の塩基性度にまで分解することで製造され得る。
発明の詳細な説明
ポリアルミニウムクロロスルファート
本発明は、副生成物塩を本質的に有しない(0.5%未満、好ましくは0.1%未満または0.05%未満の副生成物塩を有する)高度にスルファート化された高塩基性度のポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)組成物に関する。これらの組成物は、不純物を水および廃水から除くことにおいて非常に効果的である。上記PACSは下記の化学式:Al(OH)Cl(3−x−2y)(SO(式I)を有し、式中、1.78≦x≦2.02、0.03≦y<0.45、かつ、1.8≦x+y/2≦2.1である。比率が好ましくは、Al:SO=2〜34、Al:Cl=0.9〜3.0、かつ、Al:OH=0.5〜0.6である。塩基性度は、(x/3nと定義される場合)55重量%〜70重量%であるべきであり、分子量は好ましくは少なくとも95であり、かつ、111と等しいかまたは111未満である。本発明の具体的なPACSには、Al(OH)1.83Cl0.75(SO0.21およびAl(OH)2.01Cl0.93(SO0.03が含まれる。
PACSを作製するプロセス
本発明には、乾燥固体アルミニウムヒドロキシクロリドを硫酸アルミニウムの水溶液中へと混合することによってポリアルミニウムクロロスルファートを製造するためのプロセスが含まれる。硫酸アルミニウムは市販品を購入してもよく、この技術分野において周知のプロセスを使用して作製してもよい。硫酸アルミニウムが、アルミニウム源(酸化アルミニウム三水和物、ボーキサイトなど)をおよそ50wt%硫酸の溶液中に温浸することによって製造される。混合物は、わずかに過剰な水酸化アルミニウムが溶液中に存在するまで反応させられる。
PACSの作製に対して適切である液体硫酸アルミニウムの溶液が、溶融硫酸アルミニウム溶液を約8.3%の酸化アルミニウム含有量になるように希釈することによって溶融硫酸アルミニウム溶液から調製され得る。PACSの作製に対して適切である乾燥硫酸アルミニウムが、溶融硫酸アルミニウムを冷却し、その後、17%の酸化アルミニウムの濃度における適切な粉砕仕様に粉砕することによって調製され得る。これは、固体アルミニウムヒドロキシクロリドが加えられる前の水中で、液体硫酸アルミニウムの1wt%〜70wt%相当の最終濃度に水により希釈されるべきである。水の量は、固体アルミニウムヒドロキシクロリドの塩基性度およびPACSの所望される濃度に依存する。PACSが現場で使用される予定であるならば、PACSはできるだけ希釈されることが可能であるが、どこか他の所に出荷される予定であるならば、溶液の濃度は最大化されるべきである。PACSの溶液は20%もの高い酸化アルミニウムまたはそれよりも高い酸化アルミニウムにすることができる。第1の実施形態によれば、乾燥硫酸アルミニウムは、固体アルミニウムヒドロキシクロリドが加えられる前の水中で、液体硫酸アルミニウムの70%〜100%相当に希釈され得る。第2の実施形態によれば、乾燥硫酸アルミニウムは、固体アルミニウムヒドロキシクロリドが加えられる前の水中で、液体硫酸アルミニウムの30%〜70%相当に希釈され得る。第3の実施形態によれば、乾燥硫酸アルミニウムは、固体アルミニウムヒドロキシクロリドが加えられる前の水中で、液体硫酸アルミニウムの4%〜30%相当に希釈され得る。
PACSの作製において使用される固体アルミニウムヒドロキシクロリドは、塩化アルミニウム六水和物を、所望される塩基性度が達成されるまで流動床乾燥機において熱分解することによって製造することができる。このプロセスは、化学的には下記のように表され得る。
2AlCl・6HO→熱→Al(OH)Cl(6−n)(HO)+HO+nHCl
アルミニウムヒドロキシクロリドの最終的な塩基性度は好ましくは、62%〜83%の塩基性であるべきであり、0〜1.5の水和水、好ましくは0.5〜1.2の水和水、最も好ましくは0.8〜1.2の水和水を有するべきである。それは硫酸アルミニウム溶液に加えられるべきであり、その間、溶液は、この目的でこの技術分野において知られているデバイスのいずれかを使用して混合される。
固体アルミニウムヒドロキシクロリドの混合は、そのほとんどが溶解するまで、かつ、最終溶液が透明な外観〜わずかに濁った外観を有するまで続けるべきである。ほぼ室温で行われるとき、これは典型的には3時間〜8時間を要する。所望されるならば、上記溶液は、清澄化を加速するために穏やかに加熱され得るが、温度は好ましくは摂氏50度を超えるべきでない。一般には、摂氏10度〜40度が、反応を大気圧において行うための良好な範囲である。
代替として、本発明のPACSは、硫酸アルミニウムおよびアルミニウムヒドロキシクロリドの乾燥固体混合物から作製することができる。アルミニウムヒドロキシクロリドは62%〜83%の塩基性度を有すればよく、混合物において、例えば、1グラムの硫酸アルミニウムにつき40グラムから、1グラムの硫酸アルミニウムにつき2グラムまでの間の比率で存在し得る。混合物は20%〜40%のPACSの最終濃度に水により希釈され、そして、硫酸アルミニウムおよびアルミニウムヒドロキシクロリドのすべてが溶解するまで混合されるべきである。それ以外のパラメーターおよび手法のすべてが、上に記載されたものと同じである。
上記の手法は、スルファート含有量が少なくとも0.5重量%(例えば、6%〜8%)であり、かつ、塩基性度が55%または55%超(例えば、58%〜75%)であるPACSの形成をもたらすべきである。最も典型的には、PACS溶液は、不純物を凝析し、除去するために原水または廃水に加えられる。典型的には、PACSが10mg/L〜100mg/Lの投薬量で原水に混合される。当該水は一般に、PACSと急速混合され、その後、数分間にわたって緩速混合される。その後、混合が停止され、PACSに引き寄せられている不純物が当該水の底に沈降させられる。その後、上清がろ過され、処理プロセスの残りを経る。PACSを、リンおよび/または不純物を除くための廃水処理において使用することができる。このために使用されるとき、50mg〜300mgのPACSが典型的には、1リットルの廃水あたり使用される。
利点
本発明の高度にスルファート化されたPACSは水処理手法における凝集剤として非常に効果的であり、また、水における鉛レベルを増大させる傾向が、PAClまたはより少ない割合のスルファートを有するPACSよりも小さいはずである。典型的な塩基性度が高いPACSが、アルミン酸ナトリウムを剪断して塩基性アルミニウムクロロスルファート溶液に加えることによって作製される。これらの製造物は温度により分解するので、これらのPACSは、剪断からの熱、および、アルカリ性のアルミン酸塩と酸性の塩基性アルミニウムクロロスルファートとの間の中和熱によって一部が分解される。対照的に、本発明の製造物は低温で製造され、それにより、熱分解を回避している。本PACSは好ましくは、乾燥状態で輸送することができ、かつ、購入者による受領後に反応させることができる固体成分から作製される。このことは、輸送費用を削減すること、熱および/または貯蔵に起因する分解を最小限に抑えること、ならびに、最終使用者がより大量のストックを維持することを可能にするはずである。本明細書中に記載されるPACSは長期間にわたって安定であり、冷水または濁った水において効率的に働き、かつ、広いpH範囲において効果的であるはずである。
実施例1:
600mlのビーカーにおいて、130グラムの市販の液体硫酸アルミニウム(8.3%のAl)を202グラムの水により希釈する。ビーカーを磁石式撹拌装置で撹拌し、これに、146グラムの固体アルミニウムヒドロキシクロリド(42%のAl、71%の塩基性)の粉末を加える。この溶液を24時間混合してもよく、その後、乳白色溶液は透明になる。この溶液は、15%のAl、60.5%の塩基性および6.3%のスルファートのPACS溶液をもたらす。
実施例2:
1パイントのジャーにおいて、350グラムの固体アルミニウムヒドロキシクロリド(41%のAl、70%の塩基性)の粉末を50グラムの乾燥ミョウバン(17%のAl)とブレンドする。これにより、38%のAl、66%の塩基性および6%のスルファートの乾燥PACSが得られる。6ヶ月後、ジャーの内容物を、磁石式撹拌装置での撹拌を行いながら、600mlの水が中に入っている1リットルビーカーに加える。この溶液を24時間混合してもよく、その後、乳白色溶液は透明になる。この溶液は、15.2%のAl、66.1%の塩基性および2.4%のスルファートのPACS溶液をもたらす。
本明細書中で引用されるすべての参考文献が参考として援用される。これまで本発明を十分に記載しているので、本発明が、本発明またはそのいずれかの実施形態の趣旨にも範囲にも影響を与えることなく、幅広い同等な範囲の条件およびパラメーターなどの範囲内で実施され得ることが、当業者によって理解される。

Claims (17)

  1. ポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)成物であって、該PACS組成物は、PASCを含み、該PACSは、55〜75%の塩基性度を有し、式(I):
    Al(OH) Cl (3−x−2y) (SO (I)
    を有し、
    ここで、1.78<x<2.02、0.03<y<0.45、1.8<x+y/2<2.1;
    Al対SO の比率は2〜34であり;Al対Clの比率は0.9〜3.0であり;Al対OHの比率は0.5〜0.6であり;該PACSの平均分子量は95と等しいかまたは95超であり、かつ、111と等しいかまたは111未満であり、
    該PACS組成物中に存在する塩は、〜1.0重量%の塩化ナトリウムおよび0〜1.0重量%の硫酸ナトリウムを含む、PACS組成物。
  2. 前記PACSがさらに乾燥状態で2.0〜30重量%のスルファート含有量を含む、請求項1に記載のPACS組成物。
  3. a)xは1.78〜1.82であり;3−x−2yは0.35〜1.1であり;yは0.065〜0.45であり;x+y/2は1.83〜2.02であるか;または
    b)xは.95〜2.02であり;3−x−2yは0.6〜1.0であり;yは0.03〜0.20であり;x+y/2は1.95〜2.1である、請求項2に記載のPACS組成物。
  4. a)xは1.83であり;yは0.21であり;3−x−2yは0.75であるか;または
    b)xは2.01であり;yは0.03であり;3−x−2yは0.93である、請求項2に記載のPACS組成物。
  5. 乾燥状態で、14%のAl含有率および55〜70%の塩基性度を有する、請求項1に記載のPACS組成物。
  6. 乾燥重量基準で14超、15、16、17超、または18超の重量%のAlを含む、請求項1に記載のPACS組成物。
  7. 前記PACSが、乾燥重量基準で部のSOに対して2〜34部のAlというAl対SOの比率を含む、請求項1に記載のPACS組成物。
  8. 請求項1に記載のポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を製造するためのプロセスであって、該プロセスは:
    a)硫酸アルミニウムの水溶液とアルミニウムヒドロキシクロリドの水溶液とを提供する工程;
    b)該硫酸アルミニウム水溶液を該アルミニウムヒドロキシクロリド水溶液に混合し、乳白色懸濁物を形成する工程;および
    c)工程b)の乳白色懸濁物を該懸濁物が透明〜わずかに濁った溶液を形成するのに十分な期間維持する工程;
    を含み、該混合物は、1部の硫酸アルミニウムに対して0.75〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドを含む、プロセス。
  9. 請求項1に記載のポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)製造するためのプロセスであって、該プロセスは:
    a)固体アルミニウムヒドロキシクロリドおよび水性硫酸アルミニウムを提供する工程;
    b)該固体アルミニウムヒドロキシクロリドと該水性硫酸アルミニウムとを混合し水性乳白色懸濁物を形成する工程であって、乾燥重量基準で、硫酸アルミニウムに対するアルミニウムヒドロキシクロリドの比率は、1部の硫酸アルミニウムに対して0.75〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドである、工程;および
    c)工程b)の乳白色懸濁物を該乳白色懸濁物が該PACS含む透明〜わずかに濁った溶液を形成するために十分な時間維持する工程
    を含む、プロセス。
  10. 請求項1に記載のポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)を製造するためのプロセスであって、該プロセスは:
    a)固体硫酸アルミニウムと固体アルミニウムヒドロキシクロリドとの合物を乾燥重量基準で1部の硫酸アルミニウムに対し0.75〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドというアルミニウムヒドロキシクロリド対硫酸アルミニウムの比率を提供するために十分な量で提供する工程;
    b)工程a)の合物を水中で混合し、乳白色懸濁物を形成する工程;および
    c)工程b)の乳白色懸濁物を該懸濁物が透明〜わずかに濁った溶液を形成するのに十分な時間維持する工程
    を含む、プロセス。
  11. 工程a)の固体アルミニウムヒドロキシクロリドは塩基性度62〜83%を有する、請求項または10に記載のプロセス。
  12. 工程a)の固体アルミニウムヒドロキシクロリドは1〜3モルの水和物を有する、請求項または10に記載のプロセス。
  13. 工程a)の固体アルミニウムヒドロキシクロリドは、1.5モルまたは1.5モルより小さい水和物を有する、請求項または10に記載のプロセス。
  14. 混合工程および維持工程のプロセス工程は摂氏5〜50度または摂氏10〜40度で行われる、請求項8、9または10に記載のプロセス。
  15. 前記透明溶液は工程(c)において前記透明溶液が得られるまでその温度を徐々に上げながら前記乳白色懸濁物を混合することにより形成される、請求項8、9または10に記載のプロセス。
  16. 排水を処理するためのポリアルミニウムクロロスルファート(PACS)の予混合包装物であって、該包装物は:
    請求項1〜7のいずれかに記載の組成物を含み、該組成物が、予混合量のPACSを含み、該PACSが、乾燥重量基準で1部の硫酸アルミニウムに対し、0.75〜20部のアルミニウムヒドロキシクロリドを含み、該ルミニウムヒドロキシクロリドは3未満の水和を有し、該予備混合PACSが、排水の処理に使用される、包装物。
  17. 水を処理して不純物を除去する方法であって、該方法は、処理される水に請求項1〜のいずれかに記載のPACS組成物を加える工程を含む、方法。
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