JP4937569B2 - 自動クラッチ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用自動クラッチ制御装置に関し、さらに詳しくは、発進時のクラッチ制御に使用するクラッチ伝達トルク特性を学習可能な自動クラッチ制御装置に関する。
近年、自動車の変速機として、マニュアル車と同様の変速ギヤ機構およびクラッチ機構にそれぞれアクチュエータを付設して自動変速を行えるようにした機械式自動変速機が開発、実用化され、主に、トラックやバス等の大型車を中心に実用化されている。
このような車両では、エンジンと変速機との間に設けられた摩擦クラッチ(単に、クラッチという)は付設されたクラッチアクチュエータによって変速時に自動的に断接される。このとき、クラッチの断接を速やかに行えるようにするためにクラッチ伝達トルク特性が用いられる。このクラッチ伝達トルク特性は、図10に示すように、クラッチストロークとクラッチ伝達トルクの関係を示す特性である。このクラッチ伝達トルク特性は、新車時に予め設定されている。
変速時および発進時には、クラッチの断接を行うが、このとき、このクラッチ伝達トルク特性を参照する。これにより、エンジンからの伝達トルクが略ゼロになるクラッチストローク位置(これを発進待機点またはLE点と呼ぶ)が分かり、クラッチ断時にクラッチストロークを略LE点にすることにより、クラッチ接時に速やかなクラッチ動作が可能になり、ドライバーの意に沿った発進が可能となるとともに、クラッチの磨耗量を低減につながるという利点がある。
しかし、このクラッチ伝達トルク特性は、製造時のばらつきが存在するとともに、温度による変化や経時変化が起こる。これにより、現状に合わないクラッチ伝達トルク特性を使用すると、速やかなクラッチ動作が損なわれ、発進性に影響を及ぼし、さらに、クラッチの磨耗量も増加してしまう。
このような問題を考慮して、クラッチ伝達トルク特性を補正する手法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平9−287625号公報
この手法では、クラッチ伝達トルクがアイドル運転時よりも例えば5kgf/mだけ増加した時点でのクラッチストロークを求め、このクラッチストローク値に基づいてクラッチ伝達トルク特性を平行移動させる補正と、クラッチ伝達トルクの立ち上がり時のクラッチ伝達トルク特性の傾きに基づくクラッチの接続速度補正を行っている。
しかしながら、上記の手法によるクラッチ伝達トルク特性の平行移動補正は、アイドル運転時よりも例えば5kgf/mクラッチ伝達トルクが増加した時点でのクラッチストロークのみを元にしており、補正の元となるデータの数が十分とは言えない問題がある。また、クラッチ接続速度補正は、クラッチ伝達トルク特性の傾きを立ち上がり時の小範囲でのデータから求め、この傾きデータによりクラッチ接続速度を補正するもので、十分なデータから傾きを求めていないという問題と、クラッチ伝達トルク特性自体を補正するものではないという問題があった。
本発明は、このような問題を鑑みてなされたもので、その目的は、クラッチ伝達トルク特性を十分なデータを元に精度よく補正することが可能なクラッチ伝達トルク特性学習手法を装備することにより、発進性のよいクラッチ動作が可能な自動クラッチ制御装置を提供することである。
前述の課題を解決するための本発明は、エンジンと変速機との間に介装されたクラッチと、前記クラッチを駆動するクラッチアクチュエータと、前記クラッチアクチュエータのストロークを制御するクラッチ制御手段と、クラッチストロークとクラッチ伝達トルクの関係を示し、前記クラッチ制御手段において発進時のクラッチの伝達トルク制御に用いる予め設定されたクラッチ伝達トルク特性を記憶する記憶手段と、前記クラッチ伝達トルク特性の傾きを補正する前に、エンジン回転数が規定値以上か否かを判定する手段と、前記エンジン回転数が規定値以上の場合には、前記記憶手段に格納されているクラッチ伝達トルク特性の傾きを、発進時の半クラッチ制御中の実際のクラッチ伝達トルクとクラッチストロークの関係を用いて補正し学習するクラッチ伝達トルク特性学習手段と、を備えることを特徴とする自動クラッチ制御装置である。
ここで、クラッチ伝達トルクの第1の範囲は、例えば10〜30kgfmであり、クラッチ伝達トルクの第2の範囲は、例えば60kgfm以上であることが望ましい。さらに、傾き補正量は、クラッチ伝達トルクの第1の範囲のずれ量と、クラッチ伝達トルクの第2の範囲のずれ量のそれぞれ平均値の差から求め、前回の傾き補正量との平均により実際に補正に使用する傾き補正量を算出する。
一方、学習条件判定手段は、クラッチ伝達トルク特性の第1の範囲および第2の範囲が予め定めた規定の時間(例えば100msec)以上継続し、かつ、半クラッチ時間が予め定めた規定の時間(例えば5秒)よりも短いときに学習可能と判定する。
以上のように、クラッチ伝達トルクを、エンジントルクおよびエンジン回転数の値から経時的に算出し、算出したクラッチ伝達トルクにより、クラッチ伝達トルクが大きい範囲および小さい範囲において、既存のクラッチ伝達トルク特性を参照して得たクラッチストロークと、実際のクラッチストロークとのずれ量を求め、大きい範囲のずれ量と小さな範囲のずれ量の差から、クラッチ伝達トルクの傾きの補正量を求める。
学習条件判定手段により、クラッチ伝達トルクが大きい範囲および小さい範囲の継続時間が既定以上の場合にのみ傾きの補正量を求めるので、クラッチ伝達トルク特性の小さい範囲および大きい範囲において、十分な数のずれ量データを元に傾き補正量を算出でき、より正確な補正が可能になる。また、前回の傾き補正量との平均を取ることにより、クラッチ伝達トルク特性の急激な変化を抑え、適正な補正が可能になる。
本発明の自動クラッチ制御装置により、クラッチ伝達トルク特性のばらつきや変化を学習することが可能になり、発進時のクラッチ動作がスムースに行え、運転者の意に沿った発進が可能になる。
以下、図面に基づいて本発明の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態にかかる機械式自動変速機の構成を示す構成図、図2は、変速機ECU41の機能構成図、図3は、クラッチ伝達トルク特性学習手段の機能構成図、図4、図5は、クラッチストロークずれ量算出手段483の処理の流れを示すフローチャート、図6は、学習条件判定手段491の処理の流れを示すフローチャート、図7は、学習値算出手段487の処理の流れを示すフローチャート、図8は、クラッチ伝達トルク特性傾き補正手段489の流れを示すフローチャート、図9は、クラッチ伝達トルク特性の学習方法を説明する図である。
まず、本発明の形態に係る機械式自動変速機の構成について、図1に沿って説明する。エンジン1は、摩擦クラッチを有するクラッチ機構3と、そのクラッチ機構3を介してエンジン1の出力部に接続された機械式自動変速機構5を備える。このクラッチ機構3には、クラッチ用アクチュエータとしてクラッチ用電動モータ21が接続され、このクラッチ用電動モータ21を作動させることによりクラッチ3が断接される。
また、機械式自動変速機構5は、ギヤシフト用電動モータ31によって駆動され、変速操作が行われる。このギヤシフト用電動モータ31は、機械式自動変速機構5内にあるセレクト方向およびシフト方向の各ギヤシフト部材を駆動するための2組の電動モータからなる。変速時には、ギヤシフト用電動モータ31によってギヤシフト部材を駆動して、機械式自動変速機構5の噛合状態を切り替えることにより、変速段を所望の状態にシフトする。
エンジン1は、エンジン電子コントロールユニット(エンジンECU)43が出力するエンジン制御信号141により制御される。エンジン制御信号141は、エンジン1に送り込む燃料噴射量等を含む。エンジンECU43は、制御プログラムに従って演算処理を実行する中央処理装置(CPU)431、制御プログラム等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)435、演算結果等を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)433、入出力インタフェース437、タイマ439等を有し、エンジン制御信号141やエキゾーストブレーキ(エキブレ系)53を駆動するためのエキブレ駆動信号143を生成する。
エンジンECU43に入力される信号は、機械式自動変速機構5の出力側に備えられた車速センサ信号により得られる車速信号135、エンジン1の回転数信号137、アクセルペダル9に取り付けられたアクセル踏込み量センサによるアクセル開度信号117、ニュートラル状態にあることを示す信号139等であり、入出力インタフェース437を介して入力される。アクセル開度信号117は、例えば、運転者によるアクセルペダル9の踏込み量に応じた電圧値として検出され、A/D変換によりディジタル化された値として入力される。
また、クラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31は、変速機電子コントロールユニット(変速機ECU)41の制御信号を介して駆動される。変速機ECU41も、エンジンECU43と同様に、制御プログラムに従って演算処理を実行する中央処理装置(CPU)411、後述するクラッチ伝達トルク特性学習手段を実現するプログラム、これも後述するエンジントルクマップ、シフトマップ等を格納するリードオンリーメモリ(ROM)415、演算結果、後述するクラッチ伝達トルク特性等を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)413、入出力インタフェース417、タイマ419等を有する。
入出力インタフェース417を介して、チェンジレバーユニット13の操作信号であるチェンジレバーユニット信号113、パーキングブレーキ11の作動を伝えるパーキングブレーキ操作信号115、アクセルペダル9に取り付けられたアクセル踏込み量センサによるアクセル開度信号117、ブレーキペダル7の作動を伝えるブレーキペダル操作信号119、クラッチ用電動モータ21が出力するクラッチストローク信号121、ギヤシフト用電動モータ31が出力するシフト・セレクトストローク信号123、クラッチ機構3の出力側回転数であるクラッチ回転数信号125、クラッチ機構3で検出されるクラッチ磨耗・ストローク信号127、機械式自動変速機構5の出力側に備えられた車速センサにより得られる車速信号129.エンジン1の回転数信号131等が変速機ECU41に入力される。
そして、変速機ECU41が、これらの入力信号を処理することにより、クラッチ電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31を駆動するための駆動信号(それぞれ、クラッチ用電動モータ駆動信号103およびギヤシフト用電動モータ駆動信号105)、電源信号101を、入出力インタフェース417を貸して出力する。また、変速機ECU41は、機械式自動変速機構5のギヤ位置を示すギヤ位置信号111をインジケータ15に出力する。変速機ECU41が出力したクラッチ用電動モータ駆動信号103およびギヤシフト用電動モータ駆動信号105、電源信号101は、パワー回路であるドライブユニット45に入力される。ドライブユニット45はバッテリ47に接続されており、前述のクラッチ用電動モータ駆動信号103に従ってクラッチ用電動モータ21に電圧を印加し、ギヤシフト用電動モータ駆動信号105に従ってギヤシフト用電動モータ31に電圧を印加する。
また、変速機ECU41、エンジンECU43、およびその他の図示していない電子コントロールユニット類は、バス42に接続されており、互いに信号をやりとりする。例えば、エンジンECU43からエンジン1に送出されるエンジン制御信号141に含まれている燃料噴射量等の信号は、このバス42を介して変速機ECU41に送られる。
運転者は、チェンジレバーユニット13により、自動シフトモードと手動シフトモードを切り替えて運転することができる。すなわち、運転者がチェンジレバーユニット13のレバーをドライブ“D”に入れている状態では、入力される車両の種々の走行状態(例えば、車速やエンジン負荷)を示す信号を基に、最適変速段へ変速段切り替えを行うよう、変速機ECU41がクラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31を制御し、エンジンECU43も、変速機ECU41からバス42を介して送られるシフト信号や、エンジン回転数信号137に応じてエンジン1に送り出す燃料噴射量等を制御し、エンジン出力等の制御を行う(自動シフトモード)。
一方、運転者が手動操作で変速段のシフト指令を行うことも可能で、その場合、運転者がチェンジレバーユニット13のレバーを“+”または“−”に入れると、現在の変速段を1段上げる、または、一段下げるためのチェンジレバー操作信号113が変速機ECU41に入力される。この信号に基づいて変速機ECU41がクラッチ用電動モータ21およびギヤシフト用電動モータ31を制御し、エンジンECU43は、変速機ECU41からバスを介して送られるシフト信号等に応じてエンジン出力等を制御する(手動シフトモード)。
すなわち、変速機ECU41は、自動シフトモードの場合、車速やエンジン負荷などの走行状態の情報を基に変速段の切替の必要性を判断して、また、手動シフトモードの場合は、運転者のシフト指令に基づいて、シフト信号を出力し、クラッチ切断−ギヤシフト−クラッチ接続の制御を行う。
図2は、変速機ECU41の機能構成図である。
本実施の形態にかかる変速機ECU41は、シフト信号生成手段451、ギヤシフト制御手段461、クラッチ制御手段471、および、クラッチ伝達トルク特性学習手段481を有し、これらの手段は、プログラムとして、変速機ECU41のROM415等の記憶装置に格納されている。これらのプログラムをCPU411が実行することにより、変速機ECU41は、自動変速を制御し、車両を走行させる。
すなわち、走行時には、シフト信号生成手段451が変速ギヤ段を設定し、変速が必要な場合には、シフト信号生成手段451が変速要求を行うことによりクラッチ制御手段471がクラッチを断接するための信号を生成し、クラッチ用電動モータ21を制御してクラッチ機構3を作動させる。一方、シフト信号生成手段451からの変速要求により、ギヤシフト制御手段461は、ギヤシフト用電動モータ31を制御して、機械式自動変速機構5を選択された変速ギヤ段へシフトさせる。
図2を更に詳しく説明する。
車両の走行時に、運転者がチェンジレバーユニット15の操作により手動あるいは自動変速を選択することにより、チェンジレバー操作信号113がシフト信号生成手段451に入力される。手動シフトモードの場合には、シフトアップ“+”あるいはシフトダウン“−”要求によりシフト段が決定される。
一方、自動シフトモードの場合には、シフト信号生成手段451は、通常、変速機ECU41の入出力インタフェース417を介して入力される車速信号129、アクセル開度信号131等の信号を受け取り、これらの情報を元に変速ギヤ段を決定する。
変速機ECU41のROM415にはシフトマップ455が格納されており、車速129およびアクセル開度131をキーにこのシフトマップ455を参照することにより、その時点の走行状態に即した変速ギヤ段が選択される。
変速ギヤ段が選択されると、シフト信号生成手段415は、クラッチ制御手段471およびギヤシフト制御手段461等に変速要求信号を送り、それぞれ、クラッチ機構3および機械式自動変速機構5を制御してギヤ段の変速を実行する。
次に、クラッチ装置3の制御について説明する。
シフト信号制御手段からギヤをシフトする旨の信号をクラッチ制御手段471が受け取ると、クラッチ制御手段471は、ギヤシフトに先立ち、クラッチ用電動モータ21を駆動して、クラッチを切る動作(クラッチ断)を行い、ギヤシフトが完了したら、クラッチを徐々に接続し、半クラッチ状態を通ってクラッチを完全に接続する動作(クラッチ接)を行う。
このとき、クラッチ制御手段471は、クラッチストロークの目標値(電圧値)103’を設定する。クラッチストロークの目標値103’は、例えば、0〜5Vであり、クラッチ接の場合0Vで電圧値が大きくなるほど断になる。一方、クラッチ用電動モータ21はクラッチ用電動モータ21の動作を検出する図示していないセンサを有し、実際のクラッチストローク値をクラッチストローク信号121として変速機ECU41に送出している。クラッチ制御手段471は、クラッチストローク信号121の値とクラッチストロークの目標値103’との差から、クラッチ用電動モータ21を動作させてクラッチストロークの目標値を実現するための駆動信号(例えば0〜24V)103をクラッチ用電動モータ21に送出する。
クラッチ断を行う場合、クラッチを切断するためのクラッチストロークの目標値103’を与えてやるが、このとき、RAM413等の記憶装置に格納されているクラッチ伝達トルク特性475を参照する。クラッチ伝達トルク特性475は、図10に示すように、クラッチストロークとクラッチ伝達トルクの関係を示す特性であり、予め用意されてRAM413等に格納されている。
図10に示すように、クラッチストロークがLE点801以下ではクラッチ伝達トルクは0となりクラッチに接続されている機械式自動変速機構5側にトルクが伝わらない。クラッチを切断する場合には、クラッチストロークの目標値103’をトルクが伝わらないLE点(例えば2.7V)以下のLE点付近の値にすればよい。例えば、LE点よりも大きく断側の4Vにクラッチストロークの目標値を置くと、ギヤシフト完了後にクラッチを接続するときに時間がかかり、変速にもたつきが出てしまうからである。
一方、発進時や微速操作を行う場合には半クラッチが重要である。発進時には、クラッチ断の状態から徐々にクラッチをつなぎ、半クラッチの状態になったらエンジン出力を徐々に上げて発進する。このような車両発進時にも、クラッチ断のクラッチストローク値をLE点付近にしておくことにより、半クラッチまでの移行を速やかに行うことが可能となり、滑らかな発進が可能となる。
以上に示したように、クラッチ制御手段471は、クラッチ伝達トルク特性475を参照し、クラッチストロークの目標値103’を設定するが、このためには、クラッチ伝達トルク特性475が現実に即したものでなければならない。
これを実現するために、本実施の形態では、変速機ECU41にクラッチ伝達トルク特性学習手段481が設けられている。
詳細は後述するが、クラッチ伝達トルク特性学習手段481は、エンジンECU43からバス42を介して入力される燃料噴射量421とエンジン回転数信号131、エンジントルクマップ465からクラッチ伝達トルクを算出し、クラッチ伝達トルク値の小さい範囲と大きい範囲において、クラッチ伝達トルクの値をキーに既存のクラッチ伝達トルク特性475を参照して得られるクラッチストローク値と、クラッチ用電動モータ21が出力する実際のクラッチストローク信号121のずれ量を算出し、クラッチ伝達トルクの小さい範囲のずれ量と、クラッチ伝達トルクの大きい範囲のずれ量の差から、クラッチ伝達トルク特性475の実際の傾きを求め、この値により、クラッチ伝達トルク特性475の傾きを補正する学習を行う。
図3は、クラッチ伝達トルク特性学習手段481の機能ブロック図である。
クラッチ伝達トルク特性学習手段481は、クラッチストロークずれ量算出手段483と、学習値算出手段487、学習条件判定手段491、クラッチ伝達トルク特性傾き補正手段489からなる。
クラッチストロークずれ量算出手段483は、詳細は後述するが、クラッチ伝達トルク算出484とクラッチストロークずれ量算出485の部分から成る。クラッチ伝達トルク算出484は、詳細は後述するが、エンジンECU43からバス42を介して入力される燃料噴射量421とエンジン回転数信号131、エンジントルクマップ465からクラッチ伝達トルクを算出する。
エンジントルクマップ465は、図3に示すように、エンジン回転数NEとエンジントルクTEの関係を示すマップであり、燃料噴射量Qごとに与えられている(例えば燃料噴射量Q=90mg/st)。このエンジントルクマップ465は、台上試験により求められ、変速機ECU41のROM415に格納されている。
クラッチ伝達トルク算出484は、発進時の半クラッチ中に、経時的に変速機ECU41に入力される燃料噴射量421およびエンジン回転数信号131により、経時的にクラッチ伝達トルク値TCLを算出する。
クラッチストロークずれ量算出485は、詳細は後述するが、クラッチ伝達トルク484により算出されたクラッチ伝達トルクTCL495を元に、既存のクラッチ伝達トルク特性475を参照し、クラッチ伝達トルク値495に対応するクラッチストロークSp497を求め、この値と、クラッチ用電動モータ21から出力される実際のクラッチストロークSとを差分し、クラッチストロークずれ量Sd498を算出する。
このとき、クラッチ伝達トルクTCL495が小さい範囲(例えば、10〜30kgfm)と、クラッチ伝達トルクTCL495が大きい範囲(例えば、60kgfm以上)の2つの範囲について、それぞれ、クラッチ伝達トルクが小さい範囲のクラッチストロークずれ量Sdl、クラッチ伝達トルクが大きい範囲のクラッチストロークずれ量Sdsを求める。これらのクラッチストロークずれ量Sdl、Sdsは、クラッチ伝達トルクTCL495が上記規定の範囲にある期間の時系列データとして得られる。
以上の処理で求まったクラッチストロークずれ量SdlおよびSdsを元に学習値を算出するが、このとき、学習条件判定手段491により、学習条件を満たした場合にのみ学習値を算出する。
すなわち、学習条件判定手段491は、詳細は後述するが、クラッチ伝達トルクTCL495の値が小さい範囲および大きい範囲が予め設定した期間(例えば100ms)よりも長く継続し、かつ、発進時の半クラッチ状態が予め別に設定した時間(例えば5秒)よりも短い場合に、学習条件を満たすと判定する。
これは、クラッチ伝達トルクTCL495が小さい範囲および大きい範囲がある一定時間以上継続することにより、ずれ量のデータ数を十分に確保し、適切な補正を可能にする。また、半クラッチ状態が長時間継続した場合には学習値の変動が大きくなり、正しい学習を行えない場合があるので、学習を行わないようにする。
上記の学習条件判定手段491で学習条件を満たすと判定された場合には、学習値算出手段487は、詳細は後述するが、クラッチストロークずれ量算出手段483により求めたクラッチストロークずれ量Sdl、Sdsを元に、クラッチ伝達トルク特性の傾きを補正するための学習値Slを求める。そして、クラッチ伝達トルク特性傾き補正手段489は、この学習値Slを元に、クラッチ伝達トルク特性475の傾きを補正し、変速機ECU41のRAM413に格納する。
以下、クラッチストロークずれ量算出手段483、学習値算出手段487、学習条件判定手段491、クラッチ伝達トルク特性傾き補正手段489の詳細を説明する。
図4、図5は、クラッチストロークずれ量算出手段483の処理の流れを示すフローチャートである。図4は、クラッチストロークずれ量算出手段483のなかのクラッチ伝達トルク495を算出するクラッチ伝達トルク算出484までの部分の処理の流れを示し、図5は、求まったクラッチ伝達トルク495を元に、クラッチストロークずれ量498を求める部分の処理の流れを示している。
まず、半クラッチ時間Tを初期値0に設定する(ステップ1000)。また、処理中で使用する変数j(クラッチ伝達トルクが大きい範囲のクラッチストロークずれ量サンプル数)と変数i(クラッチ伝達トルクが小さい範囲のクラッチストロークずれ量サンプル値)を初期値0に設定する(ステップ1001)。
次に、車両の状態が発進時の半クラッチ制御中か否かを判定する(ステップ1002)。例えば、機械式自動変速機構5のギヤ段が2速(通常の発進は2速で行う)であり、変速機ECU41のシフト信号生成手段451がクラッチ制御手段471に対してクラッチの自動制御の指令を出している場合に発進時の半クラッチ制御中と判定する(ステップ1002のyes)。以上の条件を満たさない場合には、ステップ1002を繰り返す。
発進時の半クラッチ制御中と判定された場合には、タイマを起動し、半クラッチの継続時間をtとして計測する(ステップ1003)。タイマには、変速機ECU41に設けられているタイマ419を使用すればよい。
次に、クラッチ伝達トルクTCL495を算出する処理(484)を実行する。
まず、燃料噴射量Q(t)421、エンジン回転数信号NE(t)を元にエンジントルクマップ465を参照し、エンジントルクTE(t)を求める(ステップ1004)。ここで、(t)は、各変数が時系列であることを示す。例えば、燃料噴射量Q(t)421が90mg/stの場合、図3に示したエンジントルクマップ465の90mg/stの場合を参照し、エンジン回転数NE(t)の値から、エンジントルクTE(t)を求める。
次に、エンジンの応答遅れ特性を考慮したエンジントルクTE’(t)を求める(ステップ1005)。すなわち、エンジン1にある燃料噴射量Q421を噴射した場合に、エンジン出力トルクTEは、図4に示すように、遅れdおよび一時遅れをもってある値に収束する。この遅れdおよび一時遅れをエンジントルクマップ465の参照により求めたエンジントルクTE(t)に反映させTE’(t)とする。ここで、エンジンの応答遅れ特性は、予め計測して変速機ECU41のROM415に格納されている。
次に、求まったエンジントルクTE’(t)を元に次式(1)によりクラッチ伝達トルクTCL(t)を求める(ステップ1006)。
TCL(t)=TE’(t)−(π/30)・(dNE/dt)・Ie …(1)
ここで、dNE/dt=NE(t)−NE(t-Δt)
例えば、Δt=60msec
Ie:エンジン側の回転慣性モーメント(設計時に求まる)
以上の処理により、クラッチ伝達トルクTCL(t)が時系列として求まる。
次に、図5の処理の流れに従って、クラッチ伝達トルクTCLが小範囲および大範囲におけるクラッチストロークずれ量(それぞれSds(i)、Sdl(j))を算出する(485)。
まず、ステップ1006で求めたクラッチ伝達トルクが小範囲か否かを判定する(ステップ1007)。すなわち、クラッチ伝達トルクの小さい範囲を予めa1〜a2と定めておき(例えば、a1=10kgfm、a2=30kgfm)、クラッチ伝達トルクTCL(t)がその範囲にあるか否かを判定する。クラッチ伝達トルクが小範囲にある場合には(ステップ1007のyes)、小範囲のクラッチストロークのずれ量Sdsを算出する処理(ステップ1009〜1011)を行うが、その内容は後述する。
クラッチ伝達トルクTCL(t)が小範囲にない場合(ステップ1007のno)には、次に、クラッチ伝達トルクTCL(t)が大範囲か否かを判定する(ステップ1008)。すなわち、クラッチ伝達トルクの大きい範囲を予め例えばb1以上と定めておき(例えば、b1=60kgfm)、クラッチ伝達トルクTCL(t)がその範囲にあるか否かを判定する。クラッチ伝達トルクが大範囲にある場合には(ステップ1008のyes)、大範囲のクラッチストロークずれ量Sdlを算出するが、内容は後述する。
クラッチ伝達トルクTCL(t)が大範囲にもない場合(ステップ1008のno)には、クラッチストロークずれ量の算出は行わず、ステップ1013に進む。
クラッチ伝達トルクTCL(t)が小範囲にある場合(ステップ1007のyes)には、まず、変速機ECU41のRAM413に記憶されている既存のクラッチ伝達トルク特性475を参照し、TCL(t)の値から、それに対応するクラッチストローク値Spを求める(ステップ1009)。
次に、実際のクラッチストロークS(t)127とこのクラッチストロークSp497とのずれ量Sds(i)を求めるが、このとき、クラッチ伝達トルクTCL(t)の算出時間等による遅れを考慮し、Δt’分前のクラッチストロークとの差を次式(2)により求める(ステップ1010)。
Sds(i)=S(t−Δt’)−Sp …(2)
ここで、Δt‘は、クラッチ伝達トルクTCL(t)の算出時間であり、例えば40msecとすればよい。
ここで、iは、小範囲のクラッチストロークずれ量Sdsデータの個数を示し、iの値を1インクリメントする(ステップ1011)。
クラッチ伝達トルクTCL(t)が大範囲にあると判定された場合(ステップ1008のyes)にも、小範囲の場合と同様の手順で大範囲のクラッチストロークずれ量Sdlを算出する。
すなわち、まず、変速機ECU41のRAM413に記憶されている既存のクラッチ伝達トルク特性475を参照し、TCL(t)の値から、それに対応するクラッチストローク値Spを求める(ステップ1019)。
次に、実際のクラッチストロークS(t)127とこのクラッチストロークSp497とのずれ量Sdl(j)を求めるが、このとき、クラッチ伝達トルクTCL(t)の算出時間等による遅れを考慮し、Δt’分前のクラッチストロークとの差を次式(3)により求める(ステップ1020)。
Sdl(j)=S(t−Δt’)−Sp …(3)
ここで、Δt‘は、クラッチ伝達トルクTCL(t)の算出時間であり、例えば40msecとすればよい。
ここで、jは、大範囲のクラッチストロークずれ量Sdlデータの個数を示し、jの値を1インクリメントする(ステップ1021)。
以上の処理により、クラッチ伝達トルクが小範囲における、クラッチ伝達トルク特性から求めたクラッチストロークSpと実際のクラッチストロークのずれ量Sdl(j)、および、クラッチ伝達トルクが大範囲における、クラッチストロークのずれ量Sdl(j)が求まる。
最後に、タイマの値tの値を半クラッチの継続時間Tに加算する(ステップ1013)。そして、発進制御が完了したか否かを判断し(ステップ1014)、発進制御が継続している場合(ステップ1014のno)には、ステップ1003の処理に戻り、クラッチストロークずれ量の算出処理を続行する。一方、発進制御が完了したと判定された場合(ステップ1014のyes)には、クラッチストロークずれ量算出手段483の処理を終了する。
以上の処理により、1回の発進制御開始から終了までの間の発進時の半クラッチ制御中に、クラッチ伝達トルクが小範囲(例えば10〜30kgfm)にある期間における小範囲のクラッストロークずれ量Sdsデータがi個、クラッチ伝達トルクが大範囲(例えば60kgfm以上)にある期間における大範囲のクラッチストロークずれ量Sdlデータがj個算出される(図9(a))。
次に、図6に沿って学習条件判定手段491の処理の流れを説明する。
まず、小範囲のクラッチストロークずれ量データSdsの個数iと、大範囲のクラッチストロークずれ量データSdlの個数jを、それぞれ予め定めた値IおよびJと大小比較する(ステップ1100)。すなわち、例えば、I=10、J=10として、j≧Jかつi≧Iか否かを判定する。例えば、ずれ量データSdsおよびSdlが10msごとに算出されるとすれば、クラッチ伝達トルクTCLの大範囲および小範囲がそれぞれ100ms以上継続したか否かを判定する。
これは、大範囲および小範囲の十分な数のデータを元に学習値Slを求めることを可能にする。これにより、補正がより適正に行える。
ステップ1100がnoの場合(すなわち、大範囲または小範囲が規定時間継続しなかった場合)には、学習条件を満たしていないと判断し(ステップ1103)、学習条件判定手段491を終了する。
一方、ステップ1100がyesの場合(すなわち、大範囲および小範囲が規定時間継続した場合)には、次に、半クラッチの継続時間Tを規定時間Ts以下であるか否かを判定する(ステップ1101)。例えば、規定時間Ts=5秒とし、規定時間以上半クラッチが継続した場合(ステップ1101のno)、適正な補正が行えないと判断して学習条件CをNGにし(ステップ1103)、学習条件判定手段491を終了する。
また、半クラッチ継続時間Tが規定時間Ts以下の場合(ステップ1101のyes)には、学習可能と判断し、学習条件CをOKにして(ステップ1102)、処理を終了する。
以上の学習条件判定手段491により学習可能と判断された場合には学習値算出手段487を実行する。
図7に示すように、学習条件CがNGの場合(ステップ1201のNG)、学習値の算出は行わずに処理を終了する。一方、学習条件CがOKの場合に(ステップ1201のOK)、クラッチ伝達トルクTCLの小範囲と大範囲のそれぞれのクラッチストロークずれ量Sds、Sdlを元に学習値である、クラッチ伝達トルク特性の傾きの補正量Gを求める処理を行う。
まず、大範囲のクラッチストロークずれ量Sdl(k)、k=1、…、jの平均値SdLを算出する(ステップ1202)。同様に、小範囲のクラッチストロークずれ量Sds(k)、k=1、…、iの平均値SdSを算出する(ステップ1203)。
そして、この平均ずれ量SdL、SdSの差を求め、これを傾き補正量の準備値Gpとする(ステップ1204)。そして、次に、この値Gpと前回の補正量Gを平均化することにより、極端な補正が行われないようにするため、平均化処理を行う(ステップ1204)。例えば、前回の傾き補正量をGとすると、G×e+Gp×(1−e)を今回の傾き補正量Gとすればよい(ここで、例えばe=0.7とする)。
以上の処理により、傾き補正量Gが求まる。
以上の処理により求まった傾き補正量Gにより、クラッチ伝達トルク特性475の補正を行う。
図8は、クラッチ伝達トルク特性傾き補正手段489の処理の流れを示すフローチャート、図9(b)は、クラッチ伝達トルク特性の傾き補正を説明する図である。
実際にクラッチ伝達トルク特性の傾きを補正する前に、エンジン回転数NEが予め定めた規定値NE以上か否かを判定する(ステップ1300)。
これは、エンジン回転数NEが低下している場合に、補正精度が下がるので、補正を実施しないようにするためであり、エンジン回転数NEが低すぎる場合(ステップ1300のno)には補正処理を行わずに処理を終了する。
一方、エンジン回転数NEが規定値NE以上の場合には(ステップ1300のyes)、補正量Gを元にクラッチ伝達トルク特性475の傾きを補正する(ステップ1301)。このとき、クラッチ伝達トルクTCLがある程度以上大きい部分(例えば、TCL≧a2)部分の傾きを補正量Gだけ補正する。
図9(b)に示すように、例えば、前回までのクラッチ伝達トルク特性501において、クラッチ伝達トルクTCLが30kgfm(=a2)以上の部分の傾きを補正値Gだけ補正し、補正後のクラッチ伝達トルク特性503を得る。
求まった補正後のクラッチ伝達トルク特性503の値を変速機ECU41のRAM413に格納し(ステップ1301)、処理を終了する。
以上のクラッチ伝達トルク特性学習手段481により、1回の発進制御が完了するごとに、学習条件が満足されれば、クラッチ伝達トルク特性が補正され更新される。これにより、車両の状態に合った、クラッチ伝達トルク特性が常に得られ、滑らかな、運転者の意思に沿った発進制御が可能になる。
尚、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、種々の改変が可能であり、それらも、本発明の技術範囲に含まれる。例えば、クラッチ伝達トルクの小範囲、大範囲は、本実施の形態に示した例に限定されるものではなく、他の値を用いてもよい。
本発明の実施の形態にかかる機械式自動変速機の構成を示す構成図 変速機ECU41の機能構成図 クラッチ伝達トルク特性学習手段の機能構成図 クラッチストロークずれ量算出手段483の処理の流れを示すフローチャート クラッチストロークずれ量算出手段483の処理の流れを示すフローチャート 学習条件判定手段491の処理の流れを示すフローチャート 学習値算出手段487の処理の流れを示すフローチャート クラッチ伝達トルク特性傾き補正手段489の処理の流れを示すフローチャート クラッチ伝達トルク特性の学習を説明する図 クラッチ伝達トルク特性の説明図
符号の説明
1………エンジン
3………自動クラッチ装置
5………機械式自動変速装置
21………クラッチ用電動モータ
41………変速機ECU
43………エンジンECU
475………クラッチ伝達トルク特性
481………クラッチ伝達トルク特性学習手段
121………クラッチストローク信号
465………エンジントルクマップ

Claims (1)

  1. エンジンと変速機との間に介装されたクラッチと、
    前記クラッチを駆動するクラッチアクチュエータと、
    前記クラッチアクチュエータのストロークを制御するクラッチ制御手段と、
    クラッチストロークとクラッチ伝達トルクの関係を示し、前記クラッチ制御手段において発進時のクラッチの伝達トルク制御に用いる予め設定されたクラッチ伝達トルク特性を記憶する記憶手段と、
    前記クラッチ伝達トルク特性の傾きを補正する前に、エンジン回転数が規定値以上か否かを判定する手段と、
    前記エンジン回転数が規定値以上の場合には、前記記憶手段に格納されているクラッチ伝達トルク特性の傾きを、発進時の半クラッチ制御中の実際のクラッチ伝達トルクとクラッチストロークの関係を用いて補正し学習するクラッチ伝達トルク特性学習手段と、を備え、
    前記クラッチ伝達トルク特性学習手段は、発進時の半クラッチ制御中のクラッチ伝達トルクを経時的に算出し、前記クラッチ伝達トルクの所定の第1の範囲および前記第1の範囲より大きい所定の第2の範囲において、それぞれ、前記記憶手段に格納されている前記クラッチ伝達トルク特性をクラッチ伝達トルクの値をキーに参照して対応するクラッチストロークを複数個求め、前記参照して求めたクラッチストローク値と、実際のクラッチストローク値とのずれ量を算出するクラッチストロークずれ量算出手段と、
    前記第1の範囲および前記第2の範囲について求めた前記クラッチストロークの個数がそれぞれ所定の個数以上の場合に学習可能と判定する学習条件判定手段と、
    前記学習条件判定手段により、学習可能と判定された場合に、前記クラッチストロークずれ量算出手段により算出された、前記クラッチ伝達トルク特性の前記第1の範囲のずれ量と、前記第2の範囲のずれ量との差を元に前記クラッチ伝達トルク特性の傾き補正量を求め、前記傾き補正量分だけ前記クラッチ伝達トルク特性の傾きを補正するクラッチ伝達特性傾き補正手段と、
    を備えることを特徴とする自動クラッチ制御装置。
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