JP4935538B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データに対して画像処理を施す画像処理装置および画像データに対する画像処理方法に関する。
同一の画像データを用いた場合であっても、表示装置上に表示される表示画像と、印刷用紙上に印刷された印刷画像とでは、表示装置および印刷装置の再現特性の相違から、色彩が一致しないことが知られている。この問題に対して、印刷画像の色彩と表示画像の色彩とを視覚的に一致するための技術が実現されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
特開平8−317237号公報 特開平11−88672号公報
しかしながら、ユーザが表示装置上に表示画像を表示させる理由は、例えば、画像の被写体および構図の確認、画質調整の効果の確認といったように様々である。一般的に、印刷画像の色彩と表示画像の色彩とを視覚的に一致させるカラーマッチング処理は時間を要すると共に、比較的高い処理リソースを要求することが知られている。特に、今日、普及しているスタンドアローン型の印刷装置においては、十分な処理リソースが備えられていない場合が多く、カラーマッチングを実行することによって却って、迅速な印刷処理等のユーザの要求に応えられない場合がある。したがって、ユーザの要求に合わせて、画像データを用いた表示処理および印刷処理を実行することが望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、表示装置上にユーザの要求に応じて印刷画像と視覚的に一致または近似する表示画像を表示させることを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の第1の態様は、表示装置および印刷装置に接続されている画像処理装置を提供する。本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、画像データを取得する画像データ取得部と、印刷画像の画質調整の条件である印刷用画質調整条件を設定する設定部と、前記設定された印刷用画質調整条件に基づき、前記取得された画像データに対して画質調整処理を実行し、印刷用画像データを生成する印刷用画像データ生成部と、前記設定された印刷用画質調整条件に基づき、前記取得された画像データに対して画質調整処理を実行し、表示用画像データを生成する表示用画像データ生成部と、前記表示用画像データを用いて前記表示装置によって再現される表示画像の特性を、前記印刷用画像データを用いて前記印刷装置によって再現される印刷画像の特性と一致または近似させるために前記表示用画像データを調整する表示画像調整部と、前記調整された表示用画像データを用いて、前記表示装置に画像を表示させる表示制御部とを備える。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置によれば、表示用画像データを用いて表示装置によって再現される表示画像の特性を、印刷用画像データを用いて印刷装置によって再現される印刷画像の特性と一致または近似させるために表示用画像データを調整する表示画像調整部を備えるので、ユーザの要求に応じて印刷画像と視覚的に一致または近似する表示画像を表示させることができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記表示画像調整部による前記表示用画像データの調整は、印刷結果の確認表示が要求された場合に実行されても良い。この場合には、さらに、ユーザの要求に応じて印刷画像と視覚的に一致または近似する表示画像を表示させることができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記印刷結果の確認表示が要求されない場合には、前記表示用画像データ生成部は、前記設定された印刷用画質調整条件に基づく画質調整を伴わない非調整表示用画像データを生成し、前記表示制御部は、生成された前記非調整表示用画像データを用いて前記表示装置に画像を表示させても良い。この場合には、表示装置への画像表示を迅速化することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記印刷結果の確認表示が要求されない場合には、前記表示制御部は、生成された前記表示用画像データを用いて前記表示装置に画像を表示させても良い。この場合には、画質調整処理が施された画像データを用いて、表示装置への画像表示を迅速化することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記印刷用画質調整条件には、印刷画像の特性を基準特性に一致または近似させる自動画質調整条件、印刷画像の特性を任意に調整する手動画質調整条件が含まれ、前記表示画像調整部による前記表示用画像データの調整は、前記自動画質調整条件または前記手動画質調整条件のいずれかが設定されると共に、印刷結果の確認表示が要求された場合に実行されても良い。この場合には、印刷用画質調整条件に従い画質調整処理が施された画像データを用いて、ユーザの要求に応じて印刷画像と視覚的に一致または近似する表示画像を表示させることができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記表示画像調整部による調整は、前記表示画像のカラーバランスを、前記印刷画像のカラーバランスに一致または近似させるカラーマッチング処理であっても良い。この場合には、表示画像の色再現と印刷画像の色再現に近似または一致させることができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記表示画像調整部による調整は、前記印刷装置において用いられる印刷用紙に応じて実行されても良い。この場合には、さらに表示画像の色再現と印刷画像の色再現に近似または一致させることができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、印刷要求を検出した場合に、前記印刷用画像データ生成部によって生成された前記印刷用画像データを用いて、前記印刷装置に画像を印刷させる印刷制御部を備えても良い。この場合には、印刷要求がなされたときに印刷用画像データを生成して、印刷を実行することができる。
本発明の第1の態様に係る画像処理装置において、前記画像処理装置は、前記表示装置および前記印刷装置を一体的に備えても良い。この場合には、画像処理装置単体で、表示画像の表示、印刷画像の印刷を実行することができる。
本発明の第2の態様は、画像データに対する画像処理方法を提供する。本発明の第2の態様に係る画像処理方法は、画像データを取得し、印刷画像の画質調整の条件である印刷用画質調整条件を取得し、前記取得した印刷用画質調整条件に基づき、前記取得した画像データに対して画質調整処理を実行して表示用画像データを生成し、前記表示用画像データを用いて表示装置によって再現される表示画像の特性を、前記取得した画像データに対して前記取得した印刷用画質調整条件を適用して得られる印刷用画像データを用いて印刷装置によって再現される印刷画像の特性と一致または近似させるために前記表示用画像データを調整し、前記調整された表示用画像データを用いて、前記表示装置に画像を表示させることを備える。
本発明の第2の態様に係る画像処理方法によれば、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様の利点を得ることができる。本発明の第2の態様に係る画像処理方法は、本発明の第1の態様に係る画像処理装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。さらに、本発明の第2の態様に係る画像処理方法は、コンピュータプログラム、CD、DVD、HDDといったコンピュータ読み取り可能媒体に記録されたコンピュータプログラムとしても実現され得る。
以下、本発明に係る画像処理装置および画像処理方法について、図面を参照しつつ、実施例に基づいて説明する。
・第1の実施例:
・画像処理装置の構成
以下、本実施例では、画像処理装置として、スキャナ機能、印刷機能を備えた多機能スタンドアローン型プリンタを例にとって説明する。図1〜図3を参照して本実施例に係るプリンタの構成について説明する。図1は第1の実施例に係るプリンタの外観構成を模式的に示す説明図である。図2は第1の実施例に係るプリンタの機能構成を模式的に示す機能ブロック図である。図3は第1の実施例に係るプリンタにおいて実行される画像処理プログラムを示す説明図である。
図1を参照して第1の実施例に係るプリンタ10の構成について操作パネルまわりの構成を中心に説明する。プリンタ10は、パーソナルコンピュータとの接続を要することなく、スキャナ機能および印刷機能を実現可能な多機能スタンドアローン型プリンタであり、原稿の読み取り、データの印刷、原稿の複写を実行することができる。プリンタ10は、表示部11、選択キー12、印刷実行キー13、実行キー14、プレビュー表示キー15、メモリカードスロット16および外部機器接続端子17を備えている。
表示部11は、印刷の対象となる画像データを表示画像として表示するため、また、プリンタ10によって実行される各種設定事項を設定するため、設定されている設定事項を表示するために用いられる。本実施例では、プリンタ起動後の初期画面として、画像の表示、印刷条件の設定、画像の選択を含むメニュー画面が表示される。表示部11を介して設定される印刷条件は、例えば、画像データに対する画質調整の内容、印刷画像のレイアウト、印刷に用いる印刷用紙、印刷枚数である。表示部11としては、例えば、カラー液晶表示装置、カラー有機エレクトロルミネッセンス表示装置、CRT、プラズマディスプレイが用いられる。
選択キー12は、例えば、中心部を軸として上下左右に押し下げ可能であり、表示部11上に表示される各種設定項目の選択、表示部11上において画像を選択することによってメモリカードに格納されている画像データの中から印刷対象となる画像データを選択するために用いられる。例えば、設定項目が多層階層化されている場合には、選択キー12の上下への押し下げで項目を順次選択することが可能となり、選択キー12の左右への押し下げで選択項目の下層階層項目の表示(選択)が可能となる。あるいは、処理対象となる画像データを選択する場合には、選択キー12の上下への押し下げでフォルダを順次選択することが可能となり、選択キー12の左右への押し下げで選択フォルダ内の画像データの表示(選択)が可能となる。
印刷実行キー13はユーザが印刷実行指示を入力するために用いられる。印刷実行キーによる印刷実行入力指示は、印刷処理対象となる画像データが表示部11に表示されている限り、実行中の他の処理に対して割り込み可能な指示であっても良い。また、印刷処理対象となる画像データが表示部11に表示されていない場合であっても、印刷実行キー13が押し下げられた場合には、メモリカードスロット16に装着されているメモリカード内の全画像データを用いたインデクス印刷が実行されても良い。
実行キー14は、選択キー12によって選択された項目の選択指示、選択キーによって選択された設定内容の選択指示をユーザが入力するために用いられる。例えば、選択キー12によって、下層階層項目が選択された状態にて、実行キー14が押し下げされることによって、選択された項目が確定される。
プレビュー表示キー15は、設定された印刷用画質調整処理が反映されたプレビュー画像の表示・非表示の選択、表示画像の色再現を印刷画像の色再現に一致または近似させた表示とさせるリアルプレビュー画像の表示を選択または非選択するために用いられる。プリンタ10の起動後、初期状態では、プレビュー表示は非表示とされている。プレビュー表示キー15が一度押し下げられると、表示部11には通常のプレビュー画像が表示される。通常のプレビュー画像が表示されている状態で、プレビュー表示キー15が再度押し下げられると、表示部11にリアルプレビュー画像が表示される。表示部11にリアルプレビュー画像が表示されている状態でプレビュー表示キー15が押し下げられると、表示部11には印刷用画質調整処理が施されていない原画像が表示される。
リアルプレビュー画像とは、印刷用画質調整処理が施された、あるいは、印刷用画質調整処理が施されていない対象画像データに対して、表示画像の色再現を印刷画像の色再現に一致または近似させるための表示調整処理が実行され、表示部11に表示された画像である。プレビュー画像は、印刷用画質調整処理が施されているものの、表示調整処理が施されていない画像である。原画像は、印刷用画質調整処理、表示調整処理のいずれも施されていない、例えば、メモリカード上に格納されている原データを用いて表示部11に表示される画像である。
メモリカードスロット16は、複数種類の規格のメモリカードを装着することができるマルチスロットタイプのメモリ装着部である。
外部機器接続端子17は、ディジタルスチルカメラ、ディジタルビデオカメラといった外部機器を接続ケーブルを介して接続するため、あるいは、プリンタ10を外部機器として使用するパーソナルコンピュータと接続ケーブルを介して接続するための端子である。例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394といった種々のインターフェース規格に対応している。
図2を参照して第1の実施例に係るプリンタ10の機能的な構成について説明する。プリンタ10は、表示部11、入力操作部12〜15、メモリカードスロット16、外部機器接続端子17、印刷部20、スキャナ部30、制御回路40、データ入出力部44を備えている。
表示部11、入力操作部12〜15、メモリカードスロット16、外部機器接続端子17については説明済みであるから説明を省略する。
印刷部20は、印刷用データに基づいてカラー印刷処理を実行する。印刷部20は、例えば、インクジェット型、レーザ型、または、昇華型のプリントエンジンと、印刷用紙を搬送するための紙送り機構を備えている。印刷用データには、印刷用画像データの他に、印刷処理を制御するための印刷制御コマンドが含まれている。
スキャナ部30は、光電変換素子を用いて、読み取り対象物を走査することによって、対象物に対応する画像データを生成する。光電変換素子としては、例えば、ライン型のCCD(チャージカップルデバイス)が用いられる。スキャナ部30において生成された画像データを用いて、印刷部20から印刷画像を出力することによって、複写機能を実現することができる。すなわち、プリンタ10は、メモリカード、外部接続機器から画像データを取得するのみならず、スキャナ部30から内部的に画像データを取得することもできる。
制御回路40は、表示部11、入力操作部12〜15、印刷部20、スキャナ部30、データ入出力部44と信号線を介して接続されている。制御回路40は、入力操作部12〜15からの指示入力を受けて、データ入出力部44を介して取得した画像データに対して画質調整処理を始めとする処理を実行し、あるいは、スキャナ部30によってビット単位で読み取られた情報から所定フォーマットの画像データを生成する。制御回路40は、画像データに画質調整処理を施した表示用画像データを含む表示用データを生成して表示部11に出力し、また、画像データに画質調整処理を施した印刷用画像データを含む印刷用データを生成して印刷部20に出力する。
制御回路40は、中央処理装置(CPU)41、ランダムアクセスメモリ(RAM)42、リードオンリメモリ(ROM)またはハードディスクドライブ(HDD)43を備えている。ROMまたはHDD43は不揮発性の記憶装置であり、CPU41によって実行される各種プログラム、実行モジュールを格納している。ROMおよびHDDは、少なくともいずれか一方が備えられていれば良い。RAM42は、プログラムを実行するため、あるいは、処理対象となる画像データを格納するために用いられる作業用の揮発性記憶装置である。本実施例では、表示用画像データを格納する表示用画像データ格納領域と、印刷用画像データが格納される印刷用画像データ格納領域とが別々の領域として確保される。
データ入出力部44は、メモリカードスロット16および外部機器接続端子17を介した、メモリカードMCまたは接続ケーブルCVとの間での画像データのやりとりを制御する。
図3を参照して、ROMまたはHDD43に格納されている画像処理プログラムについて説明する。なお、図3は説明を容易にするために、ROMまたはHDD43に格納されている画像処理プログラムP1を模式的に示している。
画像処理プログラムP1は、データ入出力部44を介して得られた圧縮画像データを解凍(デコード)するための圧縮画像データ解凍モジュールM1、解凍した画像データから画像解析に用いられるサンプリング画像データを生成するためのサンプリング画像データ生成モジュールM2、解凍した画像データに対して設定された印刷用画質調整を施して印刷用画像データを生成する印刷画像データ生成モジュールM3、解凍した画像データに対して印刷用画質調整を施して表示用画像データを生成する表示画像データ生成モジュールM4、印刷用データを生成する印刷制御モジュールM5、表示用データを生成する表示制御モジュールM6を備えている。
圧縮画像データ解凍モジュールM1は、印刷または表示対象となるメモリカード上の圧縮画像データ(エンコードされた画像データ)を解凍(デコード)するためのモジュールである。ディジタルスチルカメラにおいて生成される画像データは、一般的に、YCbCrデータであり、Jpegフォーマットにて圧縮されている。圧縮画像データ解凍モジュールM1は、圧縮されているJpegデータを解凍し、さらに、画像処理が実行されるRGB色空間で取り扱うために、YCbCrデータをRGBデータへと変換する。
サンプリング画像データ生成モジュールM2は、圧縮画像データ解凍モジュールM1によって提供されたRGB画像データから、画像データの解析に用いるサンプリング画像データを生成する。具体的には、解析対象となる画素数を低減するために、サンプリング画像データ生成モジュールM2は、画像データの解像度変換処理、いわゆる間引き処理を実行して、少画素数の画像データを生成する。
印刷画像データ生成モジュールM3は、圧縮画像データ解凍モジュールM1によって提供されたRGB画像データに対して、印刷用に設定された印刷設定条件に従って画質調整処理、解像度変換処理を施して印刷画像データを生成する。
表示画像データ生成モジュールM4は、圧縮画像データ解凍モジュールM1によって提供されたRGB画像データに対して、プレビュー要求がある場合には印刷用に設定された印刷用画質調整処理を施し、プレビュー要求がない場合には印刷用画質調整処理を施さず、表示部11の解像度(表示画像数)に合わせた解像度変換処理を施してプレビュー画像表示または原画像表示に用いられる表示画像データを生成する。
印刷制御モジュールM5は、いわゆる、プリンタドライバであり、印刷画像データ生成モジュールM3によって生成された印刷画像データに対して、ハーフトーン処理、RGB−CMYK色変換処理(出力装置の色空間への変換処理)を実行し、印刷部20が解釈可能な印刷制御コマンドを付加して、印刷用データを生成する。
表示制御モジュールM6は、いわゆる、ディスプレイドライバであり、表示画像データ生成モジュールM4によって生成された表示画像データに対して、表示部11が解釈可能な表示制御コマンドを付加して、表示用データを生成する。本実施例ではさらに、表示制御モジュールM6は、リアルプレビュー表示が選択されている場合には、表示画像の色再現を印刷画像の色再現に一致または近似させるための表示調整処理を表示画像データに対して実行する。
・画像処理:
図4〜図15を参照して本実施例に係るプリンタ10によって実行される画像処理について説明する。図4は本実施例に係るプリンタによって実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図6は本実施例に係るプリンタによって実行されるプレビュー処理あり表示制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図14は本実施例に係るプリンタによって実行されるプレビュー処理なし表示制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図15は本実施例に係るプリンタによって実行される印刷制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、これら各画像処理は、CPU41が画像処理プログラムP1および各モジュールM1〜M6を適宜実行することによって実現される。
画像処理ルーチンが開始すると、CPU41は、キー入力を待機する(ステップS100:No)。CPU41は、入力操作部12〜15を介したキー入力を検出し(ステップS100:Yes)、選択キー12を介した画像表示要求入力、印刷実行キー13を介した印刷要求入力、選択キー12を介した画像選択入力、選択キー12を介した印刷条件設定入力のいずれであるかを判断する。
CPU41は、入力が選択キー12を介した画像表示要求入力の場合には、プレビュー表示要求がなされているか否かを判断する(ステップS110)。CPU41は、既述の通り、プレビュー表示キー15が押し下げられたか否かによってプレビュー表示要求の有無を判定する。CPU41は、プレビュー表示要求がなされていると判断した場合には(ステップS110:Yes)、プレビュー処理あり表示制御処理を実行する(ステップS120)。プレビュー処理あり表示制御処理については、図6を参照して後述する。
一方、CPU41は、プレビュー表示要求がなされていないと判断した場合には(ステップS110:No)、プレビュー処理なし表示制御処理を実行する(ステップS130)。プレビュー処理なし表示制御処理については、図14を参照して後述する。
CPU41は、入力が印刷実行キー13を介した印刷要求入力の場合には、印刷制御処理を実行する(ステップS140)。印刷制御処理については、図15を参照して後述する。
CPU41は、入力が選択キー12を介した画像選択入力の場合には、表示対象となる画像データを選択された画像データに変更して(ステップS150)、以下、画像表示要求入力時の処理を実行する(A)。
CPU41は、入力が選択キー12を介した印刷条件設定入力の場合には、印刷条件を設定し(ステップS160)、ステップS100へ戻る。印刷条件設定入力の手順について、図5を参照して説明する。図5は画質調整を設定する際に表示部に表示される表示画面の一例を示す説明図である。選択キー12を介して、表示部11に表示される初期メニュー画面から印刷条件設定が選択されると、図5に示す画質調整メニューが表示部11に表示される。本実施例では画質調整処理として、いわゆる、自動画質調整処理について説明する。選択キー12を操作して自動補正が選択され、実行キー14が押し下げられることによって、印刷条件として、いわゆる、自動画質調整処理が選択設定される。
自動画質調整処理は、処理対象となる画像データを解析して、特徴量(統計値)、例えば、RGBヒストグラム、輝度ヒストグラム、最大・最小輝度値、平均明度を求め、求めた特徴量に基づいて、画像データのRGB成分、輝度成分を、好ましい画像データの特徴量に基づき予め定められた基準値(補正目標値)に一致または近似させる画質調整処理である。画質調整処理にあたっては、例えば、RGB各成分のトーンカーブ、RGBトーンカーブを用いて画像データのRGB階調値が調整され、あるいは、RGBヒストグラムを用いて、画像データの階調レベルが調整される。
・プレビュー処理あり表示制御処理
図6〜13を参照してプレビュー処理あり表示制御処理について説明する。図7は画像データの解析によって得られる輝度ヒストグラムの一例を示す説明図である。図8は画像データの解析時に顔領域を検出する手法の一例を概念的に示す説明図である。図9は肌色を好ましい肌色に近づけるために用いられるトーンカーブの一例を示す説明図である。図10は表示調整処理のために調整されたR成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。図11は表示調整処理のために調整されたG成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。図12は表示調整処理のために調整されたB成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。図13は自動画質調整および表示調整処理の双方によりに調整されたR成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。
CPU41は、処理対象となる画像データの複製データをメモリカードから取得し、表示用画像データ格納領域に格納し、解凍する(ステップS1200)。具体的には、CPU41は、圧縮画像データ解凍モジュールM1を実行することにより、表示用画像データ格納領域において、Jpegフォーマットの圧縮YCbCrデータを伸長YCbCrデータにデコードし、さらに、γ補正、YCbCr−RGB変換テーブルを用いた色変換処理を経て、YCbCrデータをRGBデータへと変換する。
CPU41は、画質調整の要求があるか否かを判定し(ステップS1210)、画質調整の要求があると判定した場合には(ステップS1210:Yes)、サンプリング用画像データを生成する(ステップS1220)。一方、CPU41は、画質調整の要求がないと判定した場合には(ステップS1210:No)、表示部11の解像度に合わせた解像度変換処理を実行するステップS1265を介してステップS1280に移行する。
本実施例では、印刷条件の設定項目において、既述の自動画質調整または手動画質調整が設定されている場合に、CPU41は、画質調整の要求があると判定する。すなわち、表示部11に表示すべき画像データであっても、設定された印刷条件にしたがって画質調整が実行される。なお、本実施例では、印刷条件項目として、自動画質調整が設定されている。
CPU41は、サンプリング画像データ生成モジュールM2を実行することによって、表示用画像データ格納領域に解凍された画像データの画素データ数を間引く、解像度変換処理を実行してサンプリング用画像データを生成する。
CPU41は、サンプリング画像データを解析して、対象画像データの特徴量を取得する(ステップS1230)。具体的には、CPU41は、表示画像データ生成モジュールM4を実行して、サンプリング画像データのRGBヒストグラム、図7に示す輝度ヒストグラムといった統計値を求め、最大輝度Pmax、最小輝度、明度、彩度、カラーバランス、ハイライト、シャドウ、コントラスト、シャープネスといった画質パラメータの値・レベルといった特徴量を求める。
CPU41はさらに、図8に示すように、領域形状と領域色相とを用いて、顔領域の判別を行っても良い。図8の例では、略楕円状の画素領域であって、肌色画素値を有する画素領域について顔領域であるとの判別が実行される。この他にも、同一の色相を有する画素領域の大小と色相との組合せに応じて、山、空といった特定の領域を判別しても良い。
CPU41は、画像データを特徴付ける各種画質パラメータについて、補正量を決定する(ステップS1240)。具体的には、CPU41は、表示画像データ生成モジュールM4を実行して、サンプリング画像データの解析によって得られた各種画質パラメータの特徴量と、各種画質パラメータに対して予め定められている基準値とを用いて、補正量を決定する。基準値は、好ましい画質を有する画像が有する各種画質パラメータを用いて予め用意されている画質調整の目標値である。補正量は、解析によって得られた各種画質パラメータの値またはレベルを各基準値に対して近づけるため、あるいは、一致させるために、トーンカーブの特性の変更に用いられる。
CPU41は、表示用画像データ格納領域に格納されているサンプリング用画像データを破棄し(ステップS1250)、圧縮画像データ解凍モジュールM1を実行して、新たに、対象画像データを表示用画像データ格納領域に解凍し(ステップS1260)、解像度変換処理を実行する(ステップS1265)。一般的には、ディジタルスチルカメラによって生成された画像データの解像度(画素数)は、表示部11の解像度(表示画素数)よりも大きいので、画像解像度の縮小変換処理が実行される。具体的には、例えば、最近隣接法、直線近似法を用いて画像データを構成する画素データを間引くことによって実行される。
サンプリング画像データに要求される解像度(画素数)と表示部11への表示に要求される解像度は異なるため解像度変換処理が必要となるが、解像度変換を繰り返し実行することによって画像の劣化が発生するおそれがある。そこで、本実施例では、CPU41は、新たに、表示部11への表示に用いる画像データをメモリカードから取得し、新たに解像度変換処理を実行することで、解像度変換の繰り返しに伴う画像の劣化を防止する。
CPU41は、決定された補正量を適用して対象画像データに対する画質調整処理を実行する(ステップS1270)。具体的には、CPU41は、表示画像データ生成モジュールM4を実行して、決定された補正量を適用してトーンカーブの特性を変更し、特性を変更したトーンカーブを用いて対象画像データから表示用画像データを生成する。トーンカーブの特性の変更は、一般的に、特定の入力値に対する出力値を決定された補正量を適用して変更することによって実行され、特定の入力値(調整ポイント)は補正すべきパラメータによって異なる。
図9に示す例では、画像データに含まれる肌色画素値を好ましい肌色画素値とするために調整されたR成分についてのトーンカーブL1が用いられている。具体的には、肌色に対応するR成分の入力値に対応する出力値を、好ましい肌色に対応するR成分の出力値に変更し、入力値(画像データの輝度値)の最大値Pmaxを出力値の最大値に設定し、スプライン曲線等によって好ましい肌色に対応するR成分の出力値、補正出力値の最小・最大値を結ぶことによって、調整後のトーンカーブが得られる。なお、図9ではR成分についてのみ示しているが、G成分、B成分についても同様にしてトーンカーブが調整されることはいうまでもない。
CPU41は、表示調整処理が要求されているか否かを判断する(ステップS1280)。具体的には、CPU41は、リアルプレビュー画像表示が要求されているか否かを、プレビュー表示キー15が原画像表示状態から2回、プレビュー表示状態から1回押し下げられたか否かによって判断する。
CPU41は、表示調整処理が要求されていると判定した場合には(ステップS1280:Yes)、画質調整処理が施された、あるいは、画質調整処理が施されていない表示用画像データに対して、表示調整処理を実行するリアルプレビュー画像表示処理を実行する(ステップS1290)。具体的には、CPU41は、表示制御モジュールM6を実行して、表示用画像データに対して図10〜12に示す、表示調整処理用のトーンカーブを適用する。図10〜12において曲線LeR、LeG、LeBは印刷画像の色再現に合わせて補正前直線LR、LG、LBを補正した特性線を示す。一般的に、表示画像は印刷画像に比べて青みが強いため、本実施例では、B成分を抑制し、R成分、G成分を強調するトーンカーブが用いられている。換言すれば、表示調整処理は、表示画像のカラーバランスを印刷画像のカラーバランスに近似または一致させる、カラーマッチング処理であるとも言える。
表示調整処理においては、入力データの色空間(対象画像データの色空間)と出力データの色空間(画質調整処理後の画像データの色空間)が同一の場合には、図10〜図12に示す一次元テーブルを用いてRGB各成分について独立して階調値補正を行うことができる。一方、入力データの色空間と出力データの色空間が異なる場合には、一画素を構成するRGBの組合せに対して3次元ルックアップテーブルを適用する色変換処理が必要となる。
表示調整処理が必ず実行される場合、あるいは、リアルプレビュー画像表示が画質調整処理と組合せになっている場合には、例えば、図13に示すように、自動画質調整において得られたトーンカーブと、表示調整処理に用いるトーンカーブとを合成したトーンカーブL2を用い、自動画質調整と表示調整処理とを同時に実行しても良い。
図10〜図12に示すトーンカーブは、表示部11上の表示画像の測色値と印刷部20によって出力された印刷画像の測色値とを近似または一致させるように調整される。調整に際しては、表示部11の白色点(光源)と印刷用紙の白色点(紙地色)とが近似または一致するように調整される。
CPU41は、リアルプレビュー表示が要求されていないと判定した場合には(ステップS1280:No)、表示用画像データを用いて画像表示処理を実行して本処理ルーチンを終了する(ステップS1295)。具体的には、CPU41は、表示制御モジュールM6を実行することにより、画質調整処理が実行された表示用画像データを用いて表示データを生成し、表示部11に画像を表示させる。
・プレビュー処理なし表示制御処理
図14を参照してプレビュー処理なし表示制御処理について説明する。CPU41は、処理対象となる画像データの複製データをメモリカードから取得し、表示用画像データ格納領域に格納し、解凍する(ステップS1300)。具体的には、CPU41は、圧縮画像データ解凍モジュールM1を実行することにより、表示用画像データ格納領域において、Jpegフォーマットの圧縮YCbCrデータを伸長YCbCrデータにデコードし、さらに、γ補正、YCbCr−RGB変換テーブルを用いた色変換処理を経て、YCbCrデータをRGBデータへと変換する。
CPU41は、得られたRGBデータに対して、解像度変換処理を実行する(ステップS1310)。既述の通り、一般的には、ディジタルスチルカメラによって生成された画像データの解像度は、表示部11の解像度よりも大きいので、画像解像度の縮小変換処理が実行される。
CPU41は、解像度変換処理が施されたRGBデータを用いて原画像表示処理を実行して(ステップS1320)、本処理ルーチンを終了する。すなわち、プレビュー処理なし表示制御処理では、表示用画像データ格納領域に解凍、各種変換処理を経て生成された、何らの画質調整処理を伴わない原画像データを用いて表示部11に画像が表示される。
・印刷制御処理
図15を参照して印刷制御処理について説明する。なお、表示制御処理において説明した処理と同様の処理については簡単な説明に止める。
CPU41は、処理対象となる画像データの複製データをメモリカードから取得し、印刷用画像データ格納領域に格納し、解凍する(ステップS1400)。具体的には、CPU41は、圧縮画像データ解凍モジュールM1を実行することにより、表示用画像データ格納領域において、Jpegフォーマットの圧縮YCbCrデータを伸長YCbCrデータにデコードし、さらに、YCbCr−RGB変換テーブルを用いて、RGBデータへと変換する。
CPU41は、設定された印刷条件である自動画質調整を実行するために、にサンプリング用画像データを生成する(ステップS1410)。具体的には、CPU41は、サンプリング画像データ生成モジュールM2を実行することによって、印刷用画像データ格納領域に解凍された画像データの画素データ数を間引く、解像度変換処理を実行してサンプリング用画像データを生成する。
CPU41は、サンプリング画像データを解析して、対象画像データの特徴量を取得する(ステップS1420)。サンプリング画像データの具体的な解析手法は既述の通りである。なお、表示用画像データを生成する場合に生成されるサンプリング画像データの解像度と印刷用画像データを生成する場合に生成されるサンプリング画像データの解像度は、表示用画像データおよび印刷用画像データに適用される補正量として同一の補正量を得ることが望ましいので、同一であることが好ましい。しかしながら、表示部11の解像度は比較的低いため、表示用画像データについて生成されるサンプリング画像データの解像度を印刷用画像データのサンプリング画像データの解像度よりも低くして、処理速度を優先しても良い。
CPU41は、画像データを特徴付ける各種画質パラメータについて、補正量を決定する(ステップS1430)。具体的には、CPU41は、印刷画像データ生成モジュールM3を実行して、サンプリング画像データの解析によって得られた各種画質パラメータの特徴量と、各種画質パラメータに対して予め定められている基準値とを用いて、補正量を決定する。基準値は、好ましい画質を有する画像が有する各種画質パラメータを用いて予め用意されている画質調整の目標値である。補正量は、解析によって得られた各種画質パラメータの値またはレベルを各基準値に対して近づけるため、あるいは、一致させるために、トーンカーブの特性の変更に用いられる。
CPU41は、印刷用画像データ格納領域に格納されているサンプリング用画像データを破棄し(ステップS1440)、圧縮画像データ解凍モジュールM1を実行して、新たに、対象画像データを印刷用画像データ格納領域に解凍し(ステップS1450)、解像度変換処理を実行する(ステップS1460)。一般的には、ディジタルスチルカメラによって生成された画像データの解像度は、印刷部20の印刷解像度よりも小さいので、画像解像度の拡大変換処理が実行される。具体的には、例えば、最近隣接法、直線近似法を用いて画像データを構成する画素データを追加することによって実行される。
サンプリング画像データに要求される解像度(画素数)と印刷部20への表示に要求される解像度は異なるため解像度変換処理が必要となるが、解像度変換の繰り返し実行することによって画像の劣化が発生するおそれがある。そこで、本実施例では、CPU41は、新たに、印刷部20に出力すべき画像データをメモリカードから取得し、新たに解像度変換処理を実行することで、解像度変換の繰り返しに伴う画像の劣化を防止する。
CPU41は、決定された補正量を適用して対象画像データに対する画質調整処理を実行する(ステップS1470)。具体的には、CPU41は、印刷画像データ生成モジュールM3を実行して、決定された補正量を適用してトーンカーブの特性を変更し、特性を変更したトーンカーブを用いて対象画像データから表示用画像データを生成する。
CPU41は、印刷用画像データを用いて印刷処理を実行して本処理ルーチンを終了する(ステップS1480)。具体的には、CPU41は、印刷制御モジュールM5を実行することにより、画質調整処理が実行された印刷用画像データに対してハーフトーン処理、RGB−CMYK色変換処理を実行し、さらに印刷制御コマンドを付加して印刷データを生成し、印刷部20に画像を印刷させる。なお、印刷制御処理と表示制御処理とは並列に実行されてもよく、あるいは、表示または印刷要求時に実行されても良い。
以上説明した第1の実施例に係るプリンタ10によれば、ユーザがリアルプレビュー表示を希望する場合には、表示部11に表示される表示画像の再現特性を印刷画像の再現特性に近似または一致させて表示させることができる。すなわち、表示部11上における表示画像と印刷画像の視覚的な見え方、例えば、カラーバランス、ホワイトバランスを近似または一致させることができる。この結果、ユーザは印刷によって得られる印刷画像を表示部11に表示されている表示画像で予め確認することができる。したがって、印刷結果を確認するために試し刷りを行う必要がなくなり、また、調整と印刷の繰り返しという煩雑な作業を行うことなく、所望の印刷結果を得ることができる。
また、第1の実施例に係るプリンタ10では、ユーザが画像被写体、構図等を確認したい場合には、プレビュー画像または原画像を表示部11上に表示させることができる。リアルプレビュー表示のために実行される表示調整処理は、一般的に、処理時間を要する色変換処理を伴うカラーマッチング処理である。特に、本実施例におけるスタンドアローン型のプリンタ10のように、処理能力が高くない画像処理装置においては、時間を要する処理となる。したがって、ユーザの要求に応じてリアルプレビュー表示を行うことによって、ユーザが単に画像被写体、構図等を確認したい場合に迅速な確認を実現することができる。
第1の実施例に係るプリンタ10では、印刷条件を設定、すなわち、画質調整処理条件を設定するだけで、画質調整処理条件が反映された表示用画像データを印刷用画像データと別個に(並列処理として)生成することができる。表示部11に表示するために要求される画像データの解像度は印刷用画像データに要求される解像度と比較して一般的に小さい。また、表示部11を介して設定される画質調整処理条件は頻繁に変更されることがある。したがって、画質調整処理条件が確定するまでは、解像度の小さな画像データに画質調整処理を施し、表示部11に表示するための表示用画像データとすることによって画質調整処理の負荷を軽減することができる。また、表示用画像データと印刷用画像データとを並列処理によって生成することができるので、表示部11にリアルプレビュー画像またはプレビュー画像が表示されていなくても、印刷用の画質調整処理が施された印刷画像を得ることができる。
・第2の実施例としての画像処理:
以下、第2の実施例として、第1の実施例に係るプリンタ10において、画質調整処理が手動で実行される場合を第2の実施例としての画像処理として、図16〜27を参照して説明する。図16は画質調整の設定項目として効果を設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。図17は画質調整の設定項目としてコントラストを設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。図18はコントラスト補正を行う際に用いられるトーンカーブの一例を示す説明図である。図19は画質調整の設定項目として明るさを設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。図20は明るさ補正を行う際に用いられるトーンカーブの一例を示す説明図である。図21は画質調整の設定項目として彩度を設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。図22は彩度補正の概念を色環を用いて示す説明図である。図23は画質調整の設定項目としてシャープネスを設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。図24〜27はシャープネス補正の手順を説明する説明図である。なお、画像処理の各処理ルーチンは、第1の実施例において説明済みであるから、手動で行われる画質調整処理を中心に説明する。
図5に示す画質調整メニューが表示部11に表示された状態において、選択キー12を介して効果が選択され、実行キー14が押し下げられると図16に示す効果の設定画面が表示部11に表示される。
同様に、図5に示す画質調整メニューが表示部11に表示された状態において、コントラストが選択され、実行キー14が押し下げられると図17に示すコントラストの設定画面が表示部11に表示される。図17の例では、コントラストの強・弱が選択可能である。コントラスト強が選択された場合には、例えば、図18に示すトーンカーブを画像データに適用してコントラスト補正が実行される。すなわち、入・出力値127を通るトーンカーブ(特性線)の傾きを1より大きくすることによって明暗が強調されめりはりのついたコントラストが強い画像を得ることができる。一方、コントラスト弱の場合には、入・出力値127を通るトーンカーブの傾きを1より小さくすれば良い。なお、第2の実施例においても、表示用画像データと印刷用画像データとは別個に印刷条件に従って画質調整処理が実行された画像データである。
図5に示す画質調整メニューが表示部11に表示された状態において、明るさが選択され、実行キー14が押し下げられると図19に示す明るさの設定画面が表示部11に表示される。図19の例では、画像の明るさ(明度)を明るく・暗くする選択が可能である。明るくが選択された場合には、例えば、図20に示すトーンカーブを画像データに適用して明るさ補正が実行される。すなわち、入・出力値0を通るトーンカーブ(特性線)の傾きを1より大きくすることによってシャドウ部からハイライト部まで入力値よりも出力値が大きくなる、すなわち、明るくなるので明るい画像を得ることができる。一方、暗くする場合には、入・出力値0を通るトーンカーブの傾きを1より小さくすれば良い。この場合には、シャドウ部からハイライト部まで入力値よりも出力値が小さくなる。
図5に示す画質調整メニューが表示部11に表示された状態において、彩度が選択され、実行キー14が押し下げられると図21に示す彩度の設定画面が表示部11に表示される。図21の例では、画像の彩度をあざやかにする選択が可能である。あざやかが選択された場合には、例えば、図22に示す色環において中心軸である無彩色軸から遠ざかるように入力彩度値を補正してやれば良い。具体的な彩度の調整は、RGB画像データである対象画像データに対してHSI変換を実行し、彩度Sを抽出し、強調の度合いに応じて、抽出した彩度Sを所定倍する。次に、所定倍された彩度Sを用いて逆HSI変換を実行して彩度強調されたRGB画像データを得ることができる。
図5に示す画質調整メニューが表示部11に表示された状態において、シャープネスが選択され、実行キー14が押し下げられると図23に示すシャープネスの設定画面が表示部11に表示される。図23の例では、シャープネス強・弱、ソフトフォーカス強・弱の選択が可能である。本実施例におけるシャープネス処理では、アンシャープマスクが用いられる。アンシャープマスク処理では、原画像データの解析(画素位置毎の輝度値の取得)、原画像データの平滑化、取得した原画像データと平滑化画像データの輝度差の原画像データへの適用が実行される。アンシャープマスクにおける設定パラメータには、例えば、平均化フィルタ半径、輝度差分を所定倍する適応量(強度)、適用差分値を限定するためのしきい値が含まれる。
対象画像データを解析すると、エッジ部では図24に示すような輝度差が得られる。図24は原画像データの輝度分布を示している。図24〜図27の説明図では、横軸が画素位置、縦軸が画素値(輝度値)を示し、画像信号(画像データ)を一次元信号として模式的に示している。
対象画像データに対して平滑化処理を行うと、図25に示す輝度特性が得られる。平滑化処理には、例えば、移動平均フィルタといった平滑化フィルタを用いて実行され、隣接画素間の輝度差が低減される。
図26は、図24に示す原画像データと図25に示す平滑化処理後画像データにおける同一位置の画素値差(輝度差)を示している。図26中の1点鎖線はしきい値を示し、当該しきい値以上の差分のみが原画像データに加えられる。輝度差が適用された画像データは、図27に示す輝度分布を有する。図27の例では画素位置4および8において輝度差が強調されており、結果として、エッジ、境界が強調された画像データを得ることができる。
なお、ソフトフォーカス処理を実行する場合には、輝度差の符号を逆にして画像データに適用すれば良い。
以降は、要求される処理に応じて図14、図28および図29に示す処理がそれぞれ実行される。図28および図29に示す処理は、基本的に、第1の実施例において実行される各処理を示す図6および15に対応している。したがって、第1の実施例において実行される各処理と同等の処理については同一のステップ番号を付して説明を省略し、印刷条件(画質調整処理条件)が手動で設定される第2の実施例に固有のステップについて説明する。図28は第2の実施例において実行されるプレビュー処理あり表示制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。図29は第2の実施例において実行される印刷制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである
表示部11におけるプレビュー処理あり表示が要求されている場合には、図28に示すプレビュー処理あり表示制御処理において、CPU41は、対象画像データの解凍処理(ステップS1200)、画質調整要求の判断(ステップS1210)を実行する。CPU41は、画質調整要求がある場合には(ステップS1210:Yes)、既述の手動による印刷条件設定内容に応じて各画質パラメータの補正量を決定する(ステップS1245)。
CPU41は解像度変換処理(ステップS1265)、補正量を適用した画質調整処理(ステップS1270)、リアルプレビュー画像表示処理(ステップS1290)またはプレビュー画像表示処理(ステップS1295)を実行して、本処理ルーチンを終了する。
表示部11におけるプレビュー処理なし表示が要求されている場合には、図14に示すプレビュー処理なし表示制御処理において、CPU41は、対象画像データの解凍処理(ステップS1300)、解像度変換処理(ステップS1310)、実画像表示処理を実行して(ステップS1320)、本処理ルーチンを終了する。
印刷部20における印刷処理が要求されている場合には、図29に示す印刷制御処理において、CPU41は、対象画像データの解凍処理(ステップS1400)、既述の手動による印刷条件設定内容に応じて各画質パラメータの補正量を決定する(ステップS1435)。
CPU41は解像度変換処理(ステップS1460)、補正量を適用した画質調整処理(ステップS1470)、画像データを用いた印刷処理を実行して(ステップS1480)、本処理ルーチンを終了する。
以上説明したように、プリンタ10においては、第2の実施例としての手動画質調整処理を実行することもできる。画質調整処理条件が手動で設定された場合にも、ユーザの要望に応じて、リアルプレビュー表示によって、表示部11に表示される表示画像の色を印刷画像の色に近似または一致させることができる。
・その他の実施例:
(1)上記各実施例では、表示部11および印刷部20を一体に備える複合タイプのプリンタ10を用いて説明したが、図30に示すように、プリンタ10において実行される画像処理を、接続ケーブルCVを介してプリンタ10と接続されているパーソナルコンピュータPCにおいて実行しても良い。この場合には、印刷用画像データおよび印刷データ、表示用画像データおよび表示データはパーソナルコンピュータPCにおいてそれぞれ別々に生成される。生成された表示用画像データはパーソナルコンピュータPCに接続されている表示装置DS上に表示され、生成された印刷用画像データはプリンタ10によって印刷用紙上に印刷される。
(2)上記各実施例は、図31に示すように、印刷用画像データおよび印刷データをプリンタ10において生成し、表示用画像データおよび表示データをパーソナルコンピュータPCにおいてそれぞれ生成するシステムに適用されても良い。図31は第1のその他の実施例におけるシステム構成例を示す説明図である。この構成の場合には、パーソナルコンピュータPCは、CPUおよびモジュールによって実現される機能部としての表示画像データ生成部、画像データを格納する記憶部42、43を備え、プリンタ10は制御回路40によって実現される機能部としての印刷画像データ生成部10aおよび印刷部20を備える。パーソナルコンピュータPCは、プリンタ10から印刷機種情報を、表示装置DSから表示機種情報をそれぞれ取得する。
図32は第1のその他の実施例におけるパーソナルコンピュータにおいて実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、図32に示すフローチャートは、パーソナルコンピュータPCが実行する点、ステップS10、S20、S100およびS170を除いて、第1の実施例において説明済みのフローチャートと同一であるから残りのステップについては同一のステップ番号を付して説明を省略する。
本処理ルーチンを開始すると、パーソナルコンピュータPCは、プリンタ10から印刷機種情報を取得し、以後の処理で用いる印刷機種情報を決定する(ステップS10)。印刷機種情報には、例えば、プリンタ10の型式、プリンタ10のRGB−CMYKルックアップテーブル、プリンタ10において実行される画像処理プログラムのバージョンに関する情報が含まれる。プリンタ10の画像処理プログラムのバージョン情報、ルックアップテーブルに関する情報を取得することによって、接続されているプリンタ10に適応した印刷条件をステップS160において設定することができる。印刷機種情報は、パーソナルコンピュータPCにプリンタ10が接続された後のタイミングで一度だけ取得されても良く、あるいは、本処理ルーチンが実行される度に取得されても良い。
パーソナルコンピュータPCは、表示装置DS(ドライバ)から表示機種情報を取得し、以後の処理で用いる表示機種情報を設定する(ステップS20)。表示機種情報には、例えば、表示装置DSの解像度、カラーマッチングに用いられるICCプロファイル情報等が含まれる。表示機種情報は、パーソナルコンピュータPCに表示装置DSが接続された後のタイミングで一度だけ取得されても良く、あるいは、本処理ルーチンが実行される度に取得されても良い。
パーソナルコンピュータPCは、マウス、キーボードといった入力装置を介した入力を検出すると、入力に応じて、表示入力処理(ステップS110〜S130)、既述の画像選択入力処理(ステップS150)、印刷設定入力処理(ステップS160)を実行する。
表示入力処理では、プレビュー要求がある場合には、ステップS160にて設定された印刷条件に基づいて印刷時に実行される印刷用の画像処理が画像データに対して施され、表示機種情報に基づいて表示装置DSに応じた解像度変換処理が施される。一方、プレビュー要求がない場合には、画像データに対する、印刷条件に基づいた画像処理は実行されず、表示機種情報に基づいた色変換処置(カラーマッチング)、解像度変換処理が実行される。
本変形例では、パーソナルコンピュータPCにおいて印刷要求が入力されるので、印刷入力処理では、パーソナルコンピュータPCからプリンタ10に対して印刷要求が送信される(ステップS170)。印刷要求には、ステップS160において設定された印刷条件、印刷用の画像処理が施されていない画像データが含まれる。
(3)上記各実施例は、図33に示すように、ディジタルスチルカメラまたは画像閲覧装置(画像ビュワー)といった自立表示装置50と、プリンタ10とがケーブルCVを介して直接接続されるシステムに適用されても良い。ここで、自立表示装置50とは、単体で画像データから表示画像を生成、表示可能な機能を備える装置を意味する。図33は第2のその他の実施例におけるシステム構成例を示す説明図である。自立表示装置50がディジタルスチルカメラの場合には、自立表示装置50は、表示画像データ生成部51、撮像部52、撮像により得られた画像データを記録する着脱可能な、あるいは、着脱不可能な記憶部53を備えている。プリンタ10は制御回路40によって実現される機能部としての印刷画像データ生成部10aおよび印刷部20を備える。
図34は第2のその他の実施例における自立表示装置50において実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。なお、図34に示すフローチャートは、自立表示装置50が実行する点、ステップS10およびS170を除いて、第1の実施例において説明済みのフローチャートと同一であるから残りのステップについては同一のステップ番号を付して説明を省略する。
本処理ルーチンを開始すると、自立表示装置50は、プリンタ10から印刷機種情報を取得し、以後の処理で用いる印刷機種情報を決定する(ステップS10)。印刷機種情報には、例えば、プリンタ10の型式、プリンタ10のRGB−CMYKルックアップテーブル、プリンタ10において実行される画像処理プログラムのバージョンに関する情報が含まれる。プリンタ10の画像処理プログラムのバージョン情報、ルックアップテーブルに関する情報を取得することによって、接続されているプリンタ10に適応した印刷条件をステップS160において設定することができる。自立表示装置50とプリンタ10とは、常時接続状態にないので印刷機種情報は、自立表示装置50がプリンタ10に接続される度に取得されることが望ましい。なお、使用頻度の高い印刷機種情報は、自立表示装置50に格納されていても良い。
自立表示装置50は、ハードまたはソフトキー入力を検出すると、入力に応じて、表示入力処理(ステップS110〜S130)、既述の画像選択入力処理(ステップS150)、印刷設定入力処理(ステップS160)を実行する。
表示入力処理では、プレビュー要求がある場合には、ステップS160にて設定された印刷条件に基づいて印刷時に実行される印刷用の画像処理が画像データに対して施され、表示部の解像度に応じた解像度変換処理が施される。一方、プレビュー要求がない場合には、画像データに対する、印刷条件に基づいた画像処理は実行されず、表示部に応じた色変換処置(カラーマッチング)、解像度変換処理が実行される。
本変形例では、自立表示装置50において印刷要求が入力されるので、印刷入力処理では、自立表示装置50からプリンタ10に対して印刷要求が送信される(ステップS200)。印刷要求には、ステップS160において設定された印刷条件、印刷用の画像処理が施されていない画像データが含まれる。
(4)本実施例に係る画像処理は、画像処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能媒体、例えば、CDROM、DVDROM、HDDの態様によっても実現され得る。
(5)上記実施例では、表示調整処理では、印刷条件の設定に際して設定され得る紙種を反映していないが、表示調整に用いる色変換テーブルを紙種に応じて変更しても良い。一般的に、カラーマッチング処理においては、無彩色の色ずれが視認されやすいので、印刷用紙(紙種)の白色(地色)に応じて、表示用画像データのカラーバランスを印刷用画像データのカラーバランスに一致または近似させることによって、より効果的な表示調整処理を実行することができる。
(6)上記実施例における印刷条件設定入力の手順、プレビュー表示選択の手順は一例に過ぎず、この他にも、種々の態様によって実現することができる。例えば、自動画質調整を選択するためのボタンを備えていても良く、ユーザがよく利用する手動画質調整条件を記憶・呼び出すためのボタンを供えていても良い。また、プレビュー表示は、プレビュー表示キー15によらず、表示部11に表示されるメニュー上で設定されても良い。また、プレビュー表示キーの他に、リアルプレビュー表示キーを備えて、直接的にリアルプレビュー画像表示を選択できるようにしても良い。この場合には、キー操作を単純化することができる。
(7)上記実施例においては、リアルプレビュー表示が要求されない場合であっても、設定された自動画質調整処理または手動画質調整処理が実行されているが、リアルプレビュー表示が要求された場合にのみ、設定された自動画質調整処理または手動画質調整処理を画像データに施しても良い。リアルプレビュー表示が要求されない場合には、表示部11に表示される表示画像は印刷画像と色再現が異なるので、画質調整処理を施したとしてもユーザは印刷結果として得られる色再現を認識することができない。したがって、画質調整処理を省略することによって、画像表示速度を高めても良い。
(8)上記実施例においては、リアルプレビュー表示キー15を介してプリンタ10に対してリアルプレビュー表示の要求が入力されるが、印刷実行キー13が押し下げられた場合に、表示部11にリアルプレビュー表示が施された表示画像を表示し、印刷確認の表示を行っても良い。この場合には、印刷実行キー13を押し下げるという、ユーザの印刷実行要求動作に応じて、印刷結果によって得られる色再現を伴う表示画像を表示部11において確認することができる。
(9)設定された各プレビュー表示要求、印刷条件は、解除入力がなされるまで全ての対象画像データに対して適用されても良く、表示部11に表示されている対象画像データについてのみ適用されても良い。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
第1の実施例に係るプリンタの外観構成を模式的に示す説明図である。 第1の実施例に係るプリンタの機能構成を模式的に示す機能ブロック図である。 第1の実施例に係るプリンタにおいて実行される画像処理プログラムを示す説明図である。 第1の実施例に係るプリンタによって実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 画質調整を設定する際に表示部に表示される表示画面の一例を示す説明図である。 第1の実施例に係るプリンタによって実行されるプレビュー処理あり表示制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 画像データの解析によって得られる輝度ヒストグラムの一例を示す説明図である。 画像データの解析時に顔領域を検出する手法の一例を概念的に示す説明図である。 肌色を好ましい肌色に近づけるために用いられるトーンカーブの一例を示す説明図である。 表示調整処理のために調整されたR成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。 表示調整処理のために調整されたG成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。 表示調整処理のために調整されたB成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。 自動画質調整および表示調整処理の双方によりに調整されたR成分のトーンカーブの一例を示す説明図である。 第1の実施例に係るプリンタによって実行されるプレビュー処理なし表示制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施例に係るプリンタによって実行される印刷制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 画質調整の設定項目として効果を設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。 画質調整の設定項目としてコントラストを設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。 コントラスト補正を行う際に用いられるトーンカーブの一例を示す説明図である。 画質調整の設定項目として明るさを設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。 明るさ補正を行う際に用いられるトーンカーブの一例を示す説明図である。 画質調整の設定項目として彩度を設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。 彩度補正の概念を色環を用いて示す説明図である。 画質調整の設定項目としてシャープネスを設定する場合の表示画面の一例を示す説明図である。 シャープネス補正の手順を説明する説明図である。 シャープネス補正の手順を説明する説明図である。 シャープネス補正の手順を説明する説明図である。 シャープネス補正の手順を説明する説明図である。 第2の実施例において実行されるプレビュー処理あり表示制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 第2の実施例において実行される印刷制御処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 パーソナルコンピュータとプリンタとが接続されるシステム構成例を示す説明図である。 第1のその他の実施例におけるシステム構成例を示す説明図である。 第1のその他の実施例におけるパーソナルコンピュータにおいて実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。 第2のその他の実施例におけるシステム構成例を示す説明図である。 第2のその他の実施例における自立表示装置において実行される画像処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
10…プリンタ
10a…印刷画像データ生成部
11…表示部
12…選択キー
13…印刷実行キー
14…実行キー
15…プレビュー表示キー
16…メモリカードスロット
17…外部機器接続端子
20…印刷部
30…スキャナ部
40…制御回路
41…中央処理装置(CPU)
42…ランダムアクセスメモリ(RAM)
43…リードオンリメモリ/ハードディスクドライブ(ROM/HDD)
50…自立表示装置
51…表示画像データ生成部
52…撮像部
53…記憶部
54…画像表示部
P1…画像処理プログラム
M1…圧縮画像データ解凍モジュール
M2…サンプリング画像データ生成モジュール
M3…印刷画像データ生成モジュール
M4…表示画像データ生成モジュール
M5…印刷制御モジュール
M6…表示制御モジュール

Claims (8)

  1. 表示装置および印刷装置に接続されている画像処理装置であって、
    画像データを取得する画像データ取得部と、
    印刷画像の画質調整の条件である印刷用画質調整条件を設定する設定部と、
    前記設定された印刷用画質調整条件に基づき、前記取得された画像データに対して画質調整処理を実行し、印刷用画像データを生成する印刷用画像データ生成部と、
    前記設定された印刷用画質調整条件に基づき、前記取得された画像データに対して画質調整処理を実行し、表示用画像データを生成する表示用画像データ生成部と、
    前記表示用画像データを用いて前記表示装置によって再現される表示画像の特性を、前記印刷用画像データを用いて前記印刷装置によって再現される印刷画像の特性と一致させるために前記表示用画像データを調整する表示画像調整部と、
    前記調整された表示用画像データを用いて、前記表示装置に画像を表示させる表示制御部とを備える画像処理装置。
  2. 請求項1に記載の画像処理装置において、前記表示画像調整部による前記表示用画像データの調整は、印刷結果の確認表示が要求された場合に実行される画像処理装置。
  3. 請求項1に記載の画像処理装置において、
    前記印刷用画質調整条件には、印刷画像の特性を基準特性に一致または近似させる自動画質調整条件、印刷画像の特性を任意に調整する手動画質調整条件が含まれ、
    前記表示画像調整部による前記表示用画像データの調整は、前記自動画質調整条件または前記手動画質調整条件のいずれかが設定され、印刷結果の確認表示が要求された場合に実行される画像処理装置。
  4. 請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記表示画像調整部による調整は、前記表示画像のカラーバランスを、前記印刷画像のカラーバランスに一致または近似させるカラーマッチング処理である画像処理装置。
  5. 請求項に記載の画像処理装置において、
    前記表示画像調整部による調整は、前記印刷装置において用いられる印刷用紙に応じて実行される画像処理装置。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置において、
    印刷要求を検出した場合に、前記印刷用画像データ生成部によって生成された前記印刷用画像データを用いて、前記印刷装置に画像を印刷させる印刷制御部を備える画像処理装置。
  7. 請求項1からのいずれかに記載の画像処理装置において、
    前記画像処理装置は、前記表示装置および前記印刷装置を一体的に備える画像処理装置。
  8. 画像データに対する画像処理方法であって、
    画像データを取得し、
    印刷画像の画質調整の条件である印刷用画質調整条件を取得し、
    前記取得した印刷用画質調整条件に基づき、前記取得した画像データに対して画質調整処理を実行して表示用画像データを生成し、
    前記表示用画像データを用いて表示装置によって再現される表示画像の特性を、前記取得した画像データに対して前記取得した印刷用画質調整条件を適用して得られる印刷用画像データを用いて印刷装置によって再現される印刷画像の特性と一致させるために前記表示用画像データを調整し、
    前記調整された表示用画像データを用いて、前記表示装置に画像を表示させる画像処理方法。
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