JP4933248B2 - ガラスレンズ成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱プレス工程で複数の成形型モジュールにより複数のガラスレンズを一斉に成形するガラスレンズ成形装置に関するものである。
ガラスレンズ成形装置として、成形型のスリーブ内に保持された下型と上型との間のキャビティ内にガラス素材を装填し、このガラス素材をキャビティ内で加熱して軟化させつつ加圧してプレスすることにより、所定形状のガラスレンズを成形する装置が従来一般に知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−149410号公報
ここで、従来一般に知られているガラスレンズ成形装置においては、複数の成形型により複数のガラスレンズを一斉に成形する場合、通常、各成形型を単一のヒータブロックにより加熱しつつ加圧してプレスしている。
ところで、各成形型の下型や上型にガラスレンズのキャビティ面を精密に加工する際、下型の下面や上型の上面を加工の基準面として再研磨することがあり、この場合には、下型や上型の高さ寸法が0.01mm程度減少する。すなわち、再研磨した下型や上型を有する成形型においては、正規の成形型に較べて高さ方向の寸法が0.01〜0.02mm程度小さくなることがある。
従って、再研磨した下型や上型を有する成形型と正規の成形型とが混在した複数の成形型により単一のヒータブロックを使用して複数のガラスレンズを一斉に成形する場合には、単一のヒータブロックに対する各成形型の初期接触状態が不均一となる。その結果、高さ方向の寸法が若干大きい正規の成形型内のガラス素材が単一のヒータブロックから過剰な加圧力を受けて破砕する虞がある。また、高さ方向の寸法が若干小さい再研磨した下型や上型を有する成形型内のガラス素材に加圧力の不足が発生してガラスレンズに成形不良が発生する恐れもある。
そこで、本発明は、各成形型モジュールの高さ方向の寸法の不揃いに起因するガラスレンズの成形不良を防止できるガラスレンズ成形装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するため、本発明に係るガラスレンズ成形装置は、複数の成形型モジュールのキャビティ内にそれぞれ装填された複数のガラス素材から複数のガラスレンズを一斉に成形する加熱プレス工程用の加熱プレスステージを備えたガラスレンズ成形装置であって、記各成形型モジュールは、前記複数のガラス素材を複数のキャビティ内にセットするようにスリーブ内に保持された上下のモールドを有し、前記加熱プレスステージは、前記各成形型モジュールの各上モールドを加熱しつつ個別に加圧可能な複数のヒータロッドと、加熱プレス工程の前段で前記各成形型モジュールの各上モールドを上方移動させて前記各ヒータロッドに接触させる予熱手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明に係るガラスレンズ成形装置では、加熱プレス工程で複数の成形型モジュールのキャビティ内にそれぞれガラスレンズを一斉に成形する際、複数の成形型モジュールの各上モールドが複数のヒータロッドにより加熱されつつ個別に加圧されるため、各成形型モジュールの高さ方向の寸法の不揃いに起因するガラスレンズの成形不良が防止される。
本発明のガラスレンズ成形装置では、通常、前記ヒータロッドまたは前記ヒータロッドを支持するモールドにヒータが内蔵される。また、本発明のガラスレンズ成形装置において、前記加熱プレスステージが加熱プレス工程の前段で前記各成形型モジュールの各上モールドを上方移動させて前記各ヒータロッドに接触させる予熱手段を備えていると、加熱プレス工程の前段で各上モールドを予熱することができ、加熱プレス工程の加熱時間を短縮できるので好ましい。
なお、本発明により以下のガラスレンズ成形方法が実施される。すんわち、この方法は、複数の成形型モジュールのキャビティ内にそれぞれ装填されたガラス素材から複数のガラスレンズを一斉に成形する加熱プレス工程を含むものであって、前記上下のモールドは、各成形型モジュールは前記ガラス素材をキャビティ内にセットするようにスリーブ内に保持され、前記加熱プレスステージは、ヒータロッドにより、前記各成形型モジュールの各上モールドを加熱しつつ個別に加圧することを特徴とする。
このガラスレンズ成形方法では、前記ヒータロッドまたは前記ヒータロッドを支持するモールドにヒータを内蔵することができる。また、前記加熱プレスステージは、加熱プレス工程の前段で前記各成形型モジュールの各上モールドを上方移動させて前記各ヒータロッドに接触させる予熱手段を備えることができる。
本発明に係るガラスレンズ成形装置によれば、加熱プレス工程で複数の成形型モジュールのキャビティ内にそれぞれガラスレンズを一斉に成形する際、複数の成形型モジュールの各上モールドを複数のヒータロッドにより加熱しつつ個別に加圧するため、各成形型モジュールの高さ方向の寸法の不揃いに起因するガラスレンズの成形不良を防止することができる。
また、加熱プレス工程の前段で前記各成形型モジュールの各上モールドを上方移動させて前記各ヒータロッドに接触させる予熱手段を備えている場合には、加熱プレス工程の前段で各上モールドを予熱することができ、加熱プレス工程の加熱時間を短縮できる。
以下、図面を参照して本発明に係るガラスレンズ成形装置の最良の実施形態を説明する。この説明において、同一または同様の構成要素については、同一の符号を付して重複した説明を省略することがある。ここで、参照する図面において、図1は一実施形態に係るガラスレンズ成形装置の作業ステージを模式的に示す平面図、図2は図1に示した成形型モジュールの構造を示す縦断面図、図3は図2に示した成形型モジュールにより成形されるガラスレンズの平面図、図4は図1に示した搬送トレーを拡大して示す平面図、図5は図4に示した搬送トレーの縦断面図である。
一実施形態に係るガラスレンズ成形装置は、複数の成形型モジュールのキャビティ内にそれぞれ装填されたガラス素材から複数のガラスレンズを一斉に成形するガラスレンズ成形装置である。このガラスレンズ成形装置は、図1に示すように、例えば8個の成形型モジュール1を横一列に並べて載置した搬送トレー2が適宜の搬送手段により順次搬送される4つの作業ステージ、すなわち、セットステージS1、加熱プレスステージS2、冷却ステージS3および取出しステージS4を備えている。
セットステージS1は、搬送トレー2上に横一列に並べて載置された各成形型モジュール1にそれぞれガラス素材を装填するためのセット工程用のステージであり、このセット工程の所要時間は略3分である。なお、各成形型モジュール1は、例えば直径が10mm程度、高さが20mm程度の小型のものである。
加熱プレスステージS2は、各成形型モジュール1に装填された各ガラス素材を一斉に加熱して軟化させつつ加圧する加熱プレス工程用のステージであり、この加熱プレス工程では、ガラス素材をガラス粘度が107〜1012ポアズとなる温度、例えば600℃程度まで加熱する。この加熱プレス工程の所要時間は略4分である。
冷却ステージS3は、搬送トレー2上の各成形型モジュール1内に成形された各ガラスレンズを冷却する冷却工程用のステージである。この冷却工程では、成形されたガラスレンズを加圧下でガラス転移点以下の温度となるまで冷却する。この冷却工程の所要時間は略2分である。
取出しステージS4は、搬送トレー1上の各成形型モジュール2内で冷却された各ガラスレンズを取り出すための取出し工程用のステージであり、この取出し工程の所要時間は略3分程度である。
ここで、各成形型モジュール1は、図2に示すように、円筒状のスリーブ1Aに摺動自在に嵌合することで同心状に保持される短円柱状の上モールド1Bと下モールド1Cとを有する。上モールド1Bの上端には、スリーブ1Aより大径のツバ部1Dが形成されている。このツバ部1Dは、上モールド1Bの下面が下モールド1Cの上面に接触する閉型状態でスリーブ1Aの上端面から若干離間して逃げるように形成されている。
一方、下モールド1Cの下端には、スリーブ1Aと略同径のツバ部1Eが形成されている。そして、下モールド1Cの上面には、図3に示すようなガラスレンズ3、すなわち、直径3mm程度の円形の片面凸レンズ3Aの周縁から直径方向に一対の支持突起3B,3Bが突出する形状のガラスレンズ3を成形するためのキャビティ1Fが形成されている。
図4に示すように、搬送トレー2は、細長い概略長方形の板状に形成されており、その長手方向の中心線上には、所定間隔で横一列に合計8個の円形凹部2Aが形成されている。各円形凹部2Aは、前述した各成形型モジュール1の下モールド1Cのツバ部1Eを嵌合して同一高さに載置できる寸法に形成されている。
なお、搬送トレー2の各円形凹部2Aの底の高さを同一高さに精密に形成する一例として、搬送トレー2は、図5に示すように、各円形凹部2Aに対応した各円形孔2Bが形成された上部プレート2Cと、この上部プレート2Cの下面に接合される平面度の高い所定厚さの下部プレート2Dとで構成される。
ここで、ガラスレンズ成形装置の加熱プレスステージS2において、搬送トレー2上に横一列に並べて載置された各成形型モジュール1の各上モールド1Bを各下モールド1Cに対して上方に一斉に移動させる治具として、図6に示すように、搬送トレー2上にはリフトプレート4が重ねられる。
リフトプレート4は、長さが搬送トレー2の長さと同程度であって、幅が搬送トレー2の幅より広い概略長方形の板状に形成されている。そして、このリフトプレート4の長手方向の中心線上には、搬送トレー2の各円形凹部2Aに対応する位置に8個の円形孔4Aが形成されている。
図7に示すように、リフトプレート4の各円形孔4Aは、搬送トレー2上に載置された各成形型モジュール1の各スリーブ1Aの外径より若干大きく形成されており、各円形孔4Aの内周が各スリーブ1Aに接触しないようにされている。また、各円形孔4Aは、各上モールド1Bのツバ部1Dの外径より小さい所定の径寸法に形成されており、各円形孔4Aの周囲の部分が各上モールド1Bのツバ部1Dに係合可能となっている。そして、リフトプレート4の幅方向の両端部は、搬送トレー2の幅方向の両縁部から所定量突出しており、この突出部がリフトプレート4を上方に移動させるための係合受部4B,4Bとされている。
一方、図8および図9に示すように、ガラスレンズ成形装置の加熱プレスステージS2には、搬送トレー2に載置された各成形型モジュール1の各下モールド1Cを加熱する単一の下部ヒータブロック5と、各上モールド1Bを加熱しつつ下方に個別に加圧可能な複数のヒータロッド6と、搬送トレー2に重ねられたリフトプレート4の係合受部4B,4Bに先端部が係合することでリフトプレート4を上方に移動可能な複数のプッシュロッド7とが設けられている。
プッシュロッド7は、リフトプレート4を水平状態で上下動させるように、その一方の係合受部4Bの下方に例えば2本が相互に所定間隔を開けて配置され、他方の係合受部4Bの下方にも同様に相互に所定間隔を開けて2本配置されている。各プッシュロッド7は、下部ヒータブロック5を載置した加熱プレスステージS2を貫通して昇降可能となっており、その下端部が駆動ベース8に固定されることで、駆動ベース8の昇降作動に応じて一斉に昇降するように構成されている。
このような構成により、駆動ベース8が図10に示すように上昇して各プッシュロッド7の先端部がリフトプレート4の係合受部4B,4Bを押し上げると、リフトプレート4が各スリーブ1Aの外周に接触することなく円滑に上方移動し、リフトプレート4の各円形孔4Aの周囲の部分が各上モールド1Bのツバ部1Dを上方に押し上げる。そして、各上モールド1Bの上面を複数のヒータロッド6にそれぞれ接触させる。
すなわち、一実施形態のガラスレンズ成形装置では、加熱プレスステージS2に設けられた駆動ベース8、複数のプッシュロッド7および搬送トレー2に重ねられたリフトプレート4により、各成形型モジュール1の各上モールド1Bを上方移動させて各ヒータロッド6に接触させる予熱手段が構成されている。
以上のように構成された一実施形態のガラスレンズ成形装置では、図1に示したセットステージS1に搬送トレー2が搬送されると、搬送トレー2上に載置された各成形型モジュール1内に球形のガラス素材Gがそれぞれ装填される(図11参照)。すなわち、成形型モジュール1のスリーブ1Aから上モールド1Bが抜き出された状態で下モールド1Cのキャビティ1F上に球形のガラス素材Gが載置される。そして、スリーブ1Aに上モールド1Bが嵌め込まれることで、上モールド1Bの下面とキャビティ1Fとの間に球形のガラス素材Gが挟み込まれて装填される。
球形のガラス素材Gは、体積管理が容易であるために使用するものであって、直径の寸法誤差が極めて小さい球形に精密に形成されており、その直径は、例えば2mm前後の適切な寸法に設定されている。なお、ガラス素材Gとしては、球形に限らずペレット状などの適宜の形状のものを使用することができる。
この球形のガラス素材Gは、通常、図11に示すようにキャビティ1F内の中央部の適正位置に装填されるのであるが、図12に示すように、キャビティ1F内の周辺部に寄った不適切な位置に挟み込まれて装填されてしまうこともある。しかしながら、このようなガラス素材Gの不適切な装填状態は、後述する加熱プレスステージS2の前段で予熱手段が成形型モジュール1の各上モールド1Bを上方移動させて各ヒータロッド6に接触させる際に解消される。
セットステージS1におけるセット工程が終了すると、図8および図9に示すように、搬送トレー2と共に各成形型モジュール1を加熱プレスステージS2上に搬送する。そして、この加熱プレスステージS2における加熱プレス工程の前段では、各成形型モジュール1の各上モールド1Bを各ヒータロッド6に接触させて予熱するための操作を行う。
すなわち、図10に示すように、駆動ベース8と共に各プッシュロッド7を一斉に上昇させ、各プッシュロッド7の先端部でリフトプレート4の係合受部4B,4Bを押し上げてリフトプレート4を上方移動させる。そして、リフトプレート4の各円形孔4Aの周囲の部分で各成形型モジュール1の各上モールド1Bのツバ部1Dを上方に押し上げることにより、各上モールド1Bの上面を各ヒータロッド6に接触させて予熱する。そのための所要時間として、加熱プレス工程の略4分の所要時間のうち、その前段の2分30秒程度の時間を割り当てている。
この加熱プレス工程の前段の2分30秒程度の時間、各下モールド1Cのキャビティ1Fと各上モールド1Bの下面との間に挟み込まれて装填されていた球形の各ガラス素材Gは、挟み込み状態から解放されて自由状態となる。その結果、球形のガラス素材Gは、仮に図12に示すようにキャビティ1Fの周辺部に寄った不適切な位置に挟み込まれて装填されていたとしても、自重によりにキャビティ1F内に転がり込み、やがてキャビティ1F内の中央部の適正位置に収まる(図13参照)。
加熱プレス工程の前段の2分30秒程度の時間が経過したならば、図9に示すように、駆動ベース8と共に各プッシュロッド7を一斉に下降させてリフトプレート4を自重により下方移動させる。そして、各成形型モジュール1の各上モールド1Bを自重により下方移動させる。これにより、球形の各ガラス素材Gは、図11に示すような適正位置に再装填される。
その後、加熱プレス工程の後段の1分30秒程度の時間内において、図14に示すように複数のヒータロッド6をそれぞれ個別に下降させて各成形型モジュール1の各上モールド1Bの上面に接触させることで各上モールド1Bを加熱する。同時に、下部ヒータブロック5により搬送トレー2を介して各下モールド1Cを加熱することで各成形型モジュール1内の各ガラス素材Gを加熱して軟化させる。その際、各上モールド1Bは、加熱プレス工程の前段で予め複数のヒータロッド6に接触して予熱されているため、各ガラス素材Gは短時間に適切に加熱されて確実に軟化する。
このように、各成形型モジュール1内の各ガラス素材Gを適切に軟化させつつ、複数のヒータロッド6により各上モールド1Bを下方の下モールド1Cに向けて個別に加圧する。これにより、各成形型モジュール1に高さ方向の寸法の不揃いがあったとしても、各成形型モジュール1の上モールド1Bと下モールド1Cとの間のキャビティ1Fには、図15に示すように、成形不良の無い正規の形状のガラスレンズ3がそれぞれ成形される。
そこで、搬送トレー2と共に各成形型モジュール1を冷却ステージS3に搬送し(図1参照)、各成形型モジュール1内に成形された正規の形状のガラスレンズ3を2分程度の所要時間冷却して固化させる。
その後、搬送トレー2と共に各成形型モジュール1を取出しステージS4に搬送し(図1参照)、各成形型モジュール1内から冷却により固化したガラスレンズ3をそれぞれ取り出す。すなわち、各成形型モジュール1のスリーブ1Aから上モールド1Bを抜き出し、下モールド1Cのキャビティ1Fから冷却により固化したガラスレンズ3をそれぞれ取り出す。
以上説明した通り、一実施形態のガラスレンズ成形装置によれば、加熱プレスステージS2における加熱プレス工程で複数の成形型モジュール1の各上モールド1Bを複数のヒータロッド6により加熱しつつ個別に加圧するため、各成形型モジュール1に高さ方向の寸法の不揃いがあったとしても、各成形型モジュール1のキャビティ1F内に図15に示すような正規の形状のガラスレンズ3をそれぞれ成形することができ、各成形型モジュール1の高さ方向の寸法の不揃いに起因するガラスレンズ3の成形不良を防止することができる。
また、加熱プレス工程の前段で各成形型モジュール1の各上モールド1Bを上方移動させて各ヒータロッド6に接触させているため、加熱プレス工程の前段で各上モールドを予熱することができ、加熱プレス工程の加熱時間を短縮できる。
本発明に係るガラスレンズ成形装置は、前述した一実施形態に限定されるものではない。例えば、予熱手段の構成部材として図9および図10に示した複数のプッシュロッド7は、リフトプレート4の係合受部4B,4Bの下面に係合してこれを上方に引上げるリフトアーム(図示省略)などに変更することができる。
さらに、図2に示した成形型モジュール1の上モールド1Bと下モールド1Cとの間には、キャビティ1Fに代わる適宜のキャビティを形成することができる。例えば図16に示すように、下モールド1Cのキャビティ1Fと同様のキャビティ1Fを上モールド1Bの下面にも形成し、両者の間で両面凸レンズを成形するようにしてもよい。また、図17に示すように、上モールド1Bの下面に凸状球面1Gを形成し、下モールド1Cの上面には上モールド1Bの球面突部1Gとの間で凹レンズを成形するための凹状球面1Hをキャビティとして形成してもよい。
一方、図2に示した成形型モジュール1は、図18および図19に示すような成形型モジュール10に変更することができる。この成形型モジュール10は、図2に示したスリーブ1Aに代る円板状のスリーブ10Aを備えたものであり、この円板状のスリーブ10Aには、上モールド1Bおよび下モールド1Cがそれぞれ嵌合される3個のスリーブ穴10Bが同芯円状に当間隔で形成されている。
この場合、3個の上モールド1Bを上方移動させるための円板状のリフトプレート11が図2に示したリフトプレート4の代りにスリーブ10Aの上に重ねられる。このリフトプレート11は、外周部が適宜のプッシュロッドやリフトアームに係合可能なように、スリーブ10Aより大径に形成される。そして、このリフトプレート11には、スリーブ10Aの各スリーブ穴10Bに重なる位置にスリーブ穴10Bより若干内径の大きいに3個の円形孔11Aが形成される。
なお、ヒータロッド6にはヒータを設けずに、ロッド6を支持するモールド9(図9,図10および図14参照)にヒータを埋め込むようにもできる。
本発明の一実施形態に係るガラスレンズ成形装置の各作業ステージを模式的に示す平面図である。 図1に示した成形型モジュールの構造を示す縦断面図である。 図2に示した成形型モジュールにより成形されるガラスレンズの凸面側から見た平面図である。 図1に示した搬送トレーを拡大して示す平面図である。 図4に示した搬送トレーの縦断面図である。 図4に示した搬送トレーに重ねられるリフトプレートの平面図である。 図1に示した搬送トレーと共に図6に示したリフトプレートを拡大して示す横断面図である。 図1に示した加熱プレスステージの正面図である。 図1に示した加熱プレスステージの側面図である。 図9に示したプッシュロッドが上昇した予熱状態を示す加熱プレスステージの側面図である。 図2に示した成形型モジュール内の適正位置にガラス素材が装填された状態を示す成形型モジュールの縦断面図である。 図2に示した成形型モジュール内の不適切な位置にガラス素材が装填された状態を示す成形型モジュールの縦断面図である。 図12に示したガラス素材が不適切な装填位置から適正な装填位置に収まった状態を示す成形型モジュールの縦断面図である。 図9に示したプッシュロッドおよび各ヒータロッドがそれぞれ下降した加熱プレス状態を示す加熱プレスステージの側面図である。 図2に示した成形型モジュール内にガラスレンズが成形された状態を示す成形型モジュールの縦断面図である。 図2に示した下モールドのキャビティと同様のキャビティを上モールドに形成した変形例を示す成形型モジュールの縦断面図である。 図2に示した上モールドに凸状球面を形成し、この凸状球面との間に凹レンズを成形する凹状球面をキャビティとして下モールドに形成した変形例を示す成形型モジュールの縦断面図である。 図2に示した成形型モジュールのスリーブの変形例を示す平面図である。 図18のXIX−XIX線断面図である。
符号の説明
1 成形型モジュール
1A スリーブ
1B 上モールド
1C 下モールド
1D ツバ部
1E ツバ部
1F キャビティ
2 搬送トレー
2A 円形凹部
3 ガラスレンズ
3A 凸レンズ
3B 支持突起
4 リフトプレート
4A 円形孔
5 下部ヒータブロック
6 ヒータロッド
7 プッシュロッド
8 駆動ベース
10 成形型モジュール

Claims (2)

  1. 複数の成形型モジュールのキャビティ内にそれぞれ装填された複数のガラス素材から複数のガラスレンズを一斉に成形する加熱プレス工程用の加熱プレスステージを備えたガラスレンズ成形装置であって、
    前記各成形型モジュールは、前記複数のガラス素材を複数のキャビティ内にセットするようにスリーブ内に保持された上下のモールドを有し、
    前記加熱プレスステージは、前記各成形型モジュールの各上モールドを加熱しつつ個別に加圧可能な複数のヒータロッドと、加熱プレス工程の前段で前記各成形型モジュールの各上モールドを上方移動させて前記各ヒータロッドに接触させる予熱手段と、を備えていることを特徴とするガラスレンズ成形装置。
  2. 前記ヒータロッドまたは前記ヒータロッドを支持するモールドにヒータが内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のガラスレンズ成形装置。
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