JP2006137616A - 光学素子の成形装置及び成形方法 - Google Patents

光学素子の成形装置及び成形方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 成形品たる光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができるとともに、レンズ直径又は金型の摩耗等による偏芯精度の低下を防止することができる光学素子の成形装置及び成形方法を提供する。
【解決手段】 加熱軟化させた光学素子素材を加圧成形する光学素子の成形装置において、一対の円柱状の金型110,120と、一部に切欠部11aを設けた弾性変形可能な断面略C字状となっており、これら金型110,120の外径R1と近似した寸法の内径R2を有するスリーブ11とを備え、該スリーブ11の自由状態における内径R2を各金型110,120の外径R1よりも小さくすることにより、該スリーブ11に挿入した各金型110,120に締め付け力を与えるようにしてある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、加熱軟化させた光学素子素材を加圧成形するための光学素子の成形装置及び成形方法に関し、特に、成形品たる光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができるとともに、レンズ直径又は金型の摩耗等による偏芯精度の低下を防止することができる光学素子の成形装置及び成形方法に関する。
図4は従来の光学素子の成形型を示す平面図であり、図5は上記従来の光学素子の成形型を示す側面図である。これら図面において、従来の光学素子の成形型100は、一対の上型(金型)110と下型(金型)120、及びスリーブ130を備えた構成となっており、固定部材(ストッパ)140及び押圧部材150によってスリーブ130を締め付け、上型110と下型120の光軸を一致させることにより、最終的な成形品たる光学素子の偏芯精度を確保していた。
具体的に、上型110と下型120は、それぞれ円柱状の金型本体の正面部に成形面111,121を形成するとともに、背面部にフランジ112,122を設けた構成となっている。スリーブ130は、一部に切欠部131を設けた弾性変形可能な断面略C字状となっており、上型110及び下型120の外周面と近似した寸法の内周面を有している。また、固定部材140は、上型110及び下型120を加熱、押圧、冷却するための図示しないステージに設置してある。押圧部材150は、その正面を略V字形状に切り欠いた当接面151を有している。
このような構成からなる従来の光学素子の成形型100では、固定部材140と押圧部材150の間に成形型100を配置し、押圧部材150を図示しない油圧シリンダ等の駆動手段によって前進させる(図中の白抜きの矢印参照)。
すると、該押圧部材150の当接面151によってスリーブ130が押圧され(図中の矢印O,P参照)、該スリーブ130がその真円度を保ちつつ弾性変形させられ、該スリーブ130と上型110及び下型120のクリアランスが減少して、これら上型110及び下型120の光軸を一致させていた。
特開2004−189523号公報 特開平10−182173号公報 特開平7−172847号公報 特開平7−2535号公報 特開平6−206156号公報 特開平4−21610号公報 特開平1−317130号公報 特開昭62−292640号公報 特開昭60−171233号公報
ところが、上述した従来の光学素子の成形型及び成形方法では、スリーブ130の真円度を保ちつつこれを弾性変形させていたので、押圧部材150による締め付け開始時において、上型110及び下型120が切欠部131の近傍に位置するような場合は、大きな摩擦抵抗による摺動不良が生じてしまい(図4中の破線で囲んだ箇所参照)、上型110と下型120の光軸を一致させることができないという問題があった。
このため、従来の光学素子の成形型及び成形方法では、最終的な成形品である光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができず、例えば、直径の極めて小さいレンズなどを成形する場合、又は上型110と下型120の摩耗などにより、偏芯精度が低下してしまうという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、成形品たる光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができるとともに、レンズ直径又は金型の摩耗等による偏芯精度の低下を防止することができる光学素子の成形装置及び成形方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の光学素子の成形装置は、加熱軟化させた光学素子素材を加圧成形する光学素子の成形装置であって、一対の円柱状の金型と、一部に切欠部を設けた弾性変形可能な断面略C字状となっており、これら金型の外径と近似した寸法の内径を有するスリーブとを備え、前記スリーブの自由状態における内径を各金型の外径よりも小さくすることにより、該スリーブに挿入した各金型に締め付け力を与える構成としてある。
好ましくは、前記スリーブの切欠部近傍に、該スリーブの接線方向に延びる押圧部を延設し、該押圧部を加圧することにより、前記スリーブを弾性変形させる構成、又は、少なくとも二以上の前記スリーブを一体化した構成とし、より好ましくは、並列に一体化した二つの前記スリーブの各切欠部近傍に、該スリーブの接線方向に延びる押圧部を、互いの端部が対向且つ近接するように延設し、これら押圧部の各端部を同時に加圧することにより、両スリーブを同時に弾性変形させる構成とする。
好ましくは、前記スリーブに各金型及び光学素子素材を挿入した型セットの搬送路上で、各金型のプレス方向と直交する方向に設置され、前記スリーブの一側に当接するストッパと、前記スリーブの他側から前記押圧部を加圧する押圧手段とを備えた構成とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の光学素子の成形方法は、上記光学素子の成形装置を用いた光学素子の成形方法であって、前記スリーブを弾性変形させることにより、該スリーブを開いた状態にして各金型及び前記光学素子素材を挿入し、その後、該スリーブを自由状態とすることにより、各金型に締め付け力を与えて型セットを構成する準備工程を含むようにしてある。
好ましくは、前記型セットを構成する各金型をプレスしつつ、前記光学素子素材を加熱及び/又は押圧する工程において、前記スリーブを弾性変形させることにより、該スリーブを開いた状態にして各金型を摺動可能とするようにする。
好ましくは、前記型セットを構成する各金型をプレスしつつ、前記光学素子素材を冷却する工程において、前記スリーブを弾性変形させることにより、該スリーブを閉じた状態にして各金型の締め付け力を増加させるようにする。
本発明の光学素子の成形装置及び成形方法によれば、スリーブに挿入した各金型に締め付け力が与えられることにより、各金型の光軸を互いに一致させることができ、成形品たる光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができる。特に、成形品たるレンズ直径に影響を受けず、また、金型の摩耗等による偏芯精度の低下を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る光学素子の成形装置及び成形方法について、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光学素子の成形装置を構成するスリーブの平面図である。図2は本発明の一実施形態に係る光学素子の成形装置の概略側面図である。図3は上記光学素子の成形装置の概略平面図である。なお、以下に説明する本発明の実施形態において、図4又は図5に示す従来の成形型と同一の箇所については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図1において、10はスリーブ群ブロックであり、四つのスリーブ11,11,11,11を上下及び左右対称的に一体化した構成としてある。各スリーブ11は、一部に切欠部11aを設けた弾性変形可能な断面略C字状となっており、一対の上型110と下型120の外径R1に近似した寸法の内径R2の内周面11bを有している。
ここで、各スリーブ11の内径R2は、該スリーブ11が弾性変形していない自由状体において、上型110及び下型120の外径R1よりも小さくしてあり、該スリーブ11に挿入した上型110及び下型120に締め付け力を与える構成としてある。
各スリーブ11の切欠部11a近傍には、該スリーブ11の接線方向に延びる押圧部12が延設してあり、該押圧部12の端面12a又は12bを加圧することにより、該スリーブ11を弾性変形させることができる。すなわち、押圧部12の端面12aを加圧すると、スリーブ11が開くように弾性変形し、端面12bを加圧すると、スリーブ11が閉じるように弾性変形するようになっている。
さらに、図中の左右並列に一体化した二つのスリーブ11,11の各切欠部11a近傍には、該スリーブ11の接線方向に延びる押圧部13,13を、互いの端部が対向且つ近接するように延設してある。これにより、該押圧部13,13の各端部に形成した略ハ字状の傾斜端面13a,13aを、押圧治具20の略ハ字状の傾斜当接面20a,20aにより同時に加圧することで、両スリーブ11,11を同時に閉じるように弾性変形させることができる。
図2の概略側面図において、1は本実施形態に係る光学素子の成形装置であり、加熱炉であるチャンバー2内に加熱、プレス及び冷却を5段階で行うためのステージS1〜S5を備えている。また、各ステージS1〜S5は、それぞれ上下一対のヒータプレート1Aと1B、2Aと2B、3Aと3B、4Aと4B、5Aと5Bからなり、上側のヒータプレート1A,2A,3A,4A,5Aは、それぞれ油圧シリンダ6により昇降動作する構成としてある。
なお、7は型セットであり、図1に示すスリーブ群ブロック10の各スリーブ11内に、上型110と下型120との間に光学素子素材160(図5参照)を挟持したものをそれぞれ挿入したものである。
図3の概略平面図において、本光学素子の成形装置1におけるステージS2,S3の搬送方向に沿った両側(プレス方向と直交する方向)には、搬送されてきた型セット7を構成するスリーブ群ブロック10を加圧変形させ、各スリーブ11を開かせるための一対のストッパ8,8及び押圧手段9,9がそれぞれ配設してある。
各ストッパ8は、ステージS2,S3に固定してあり、スリーブ群ブロック10の一側に形成した各押圧部12の端面12a,12aに当接して、該スリーブ群ブロック10を保持する。
各押圧手段9は、油圧シリンダ91のシリンダロッド92先端に半球状の当接部93を設け、該当接部93により矩形の押圧治具94を加圧する構成となっている。該油圧シリンダ91により加圧された押圧治具94は、スリーブ群ブロック10の他側に形成した各押圧部12の端面12a,12aに当接し、一側を前記ストッパ8に保持されたスリーブ群ブロック10全体を加圧する。これにより、一側及び他側の各押圧部12が同時に押圧され、全てのスリーブ11が開くように弾性変形するようにしてある。
なお、油圧シリンダ91のシリンダロッド92と押圧治具94とを分離させているので、これらシリンダロッド92又は押圧治具94と、スリーブ群ブロック10との間で互いの中心に傾きが生じた場合でも、押圧治具94の姿勢変動により傾きを吸収し、該押圧治具94を各押圧部12の端面12a,12aに当接させることができる。
一方、本光学素子の成形装置1におけるステージS4の搬送方向に沿った両側には、スリーブ群ブロック10を加圧変形させ、各スリーブ11を閉じさせるための一対の前記押圧治具20、及びこれと同一構成の押圧治具20をシリンダロッド92の先端に取り付けた押圧手段9がそれぞれ配設してある。
ステージS4の搬送方向を境にした一側の押圧治具20は、該ステージS4に固定してあり、スリーブ群ブロック10の一側に形成した各押圧部13の傾斜端面13a,13aに当接して、該スリーブ群ブロック10を保持する。
また、ステージS4の搬送方向を境にした他側の押圧治具20は、油圧シリンダ91により押圧され、スリーブ群ブロック10の他側に形成した各押圧部13の傾斜端面13a,13aに当接し、前記一側の押圧治具20に保持されたスリーブ群ブロック10全体を加圧する。これにより、一側及び他側の各押圧部13が同時に押圧され、全てのスリーブ11が閉じるように弾性変形するようにしてある。
さらに、図3における30は送り手段であり、図示しないベルトに複数の棒状体31,31…を所定の間隔で取り付けた構成としてある。前記ベルトを間欠的に回転させることにより、各棒体31で型セット7を押し出してステージS1〜S5へと順に型セット7を送り出す。
次に、本発明の一実施形態に係る光学素子の成形方法について、図1〜図3を参照しつつ説明する。本光学素子の成形方法は、上述した図2及び図3に示す光学素子の成形装置1を用いて実施されるものであり、該成形装置1のステージS1〜S5は、予め定められた設定温度を維持するように制御されている。なお、本実施形態では、成形素子素材160(図5参照)としてガラス素材を用いている。
すなわち、ステージS1〜S3では加熱、ステージS4,S5では冷却を行い、その温度は、S1<S2,S3>S4>S5という関係に設定してある。さらに、ステージS2〜S4では加熱,冷却に加えて押圧、成形も行っており、その押圧量比率は、S2=54%、S3=45%、S4=1%としてある。このように、ステージS1では、光学素子素材160を変形可能な温度まで加熱させ、ステージS2〜S4では、光学素子素材160が変形可能な温度を維持している。なお、ステージS5では、最終的な成形品の割れを防止するために光学素子素材160を冷却しており、該光学素子素材160の変形は主として収縮のみである。
[準備工程]
図1及び図3のS0に示すように、スリーブ群ブロック10の各押圧部12の端面12a,12aを加圧して、各スリーブ11を開いた状態に弾性変形させる。そして、各スリーブ11に上型110,下型120及び光学素子素材160を挿入し、その後、各スリーブ11を自由状態とすることにより、上型110及び下型120に締め付け力を与えて型セット7を構成する。該型セット7は成形装置1の送り手段30によりステージS1〜S5へと順次搬送される。
[加熱工程]
図2に示すように、型セット7がステージS1の下側ヒータプレート1B上に搬送されると、図示しない制御部が油圧シリンダ6を駆動させ、上側ヒータプレート1Aを該型セット7の上型110背面部に接触させる。これにより、上型110及び下型120の各背面部を介した熱伝達により、これら上型110及び下型120の各成形面に挟持された光学素子素材160を加熱する。ステージS1では、上下ヒータプレート1A,1Bを、ガラス素材の成形温度である500℃よりも10℃〜40℃低い温度に設定してある。
このようなステージS1における加熱工程は、光学素子素材160を成形温度以下の所定温度に加熱することを目的とし、上側ヒータプレート1Aによる押圧、成形は行われない。また、図3に示すように、上型110及び下型120には、各スリーブ11(図1参照)の締め付け力が付与されている。
[押圧、成形工程1]
次いで、図2に示すように、上記加熱工程を経た型セット7がステージS2の下側ヒータプレート2B上に搬送されると、前記制御部が油圧シリンダ6を駆動させ、上側ヒータプレート2Aにより該型セット7の上型110背面部を、大きな押圧力(54%)でプレスさせる。ステージS2では、上下のヒータプレート2A,2Bを、ガラス素材の成形温度である500℃に設定してある。
また、このとき、図3に示すように、前記制御部が押圧手段9を駆動させ、型セット7を構成するスリーブ群ブロック10を加圧させる。これにより、押圧手段9の押圧治具94及びストッパ8が、該スリーブ群ブロック10の各押圧部12の端面12a,12aに当接し、各スリーブ11を開いた状態に弾性変形させる(図1参照)。この結果、各スリーブ11内の上型110及び下型120が摺動可能となり、上側ヒータプレート2Aのプレスによる光学素子素材160の押圧、成形が可能となる。
[押圧、成形工程2]
次いで、図2に示すように、上記1回目の押圧、成形工程を経た型セット7がステージS3の下側ヒータプレート3B上に搬送されると、前記制御部が油圧シリンダ6を駆動させ、上側ヒータプレート3Aにより該型セット7の上型110背面部を、前記ステージS2のときより小さな押圧力(45%)でプレスさせる。ステージS3では、前記ステージS2と同様、上下のヒータプレート3A,3Bを、ガラス素材の成形温度である500℃に設定してある。
このときも、図3に示すように、前記ステージS2と同様、前記制御部が押圧手段9により、スリーブ群ブロック10の各スリーブ11(図1参照)を開いた状態に弾性変形させ、各スリーブ11内の上型110及び下型120を摺動可能とする。
[冷却工程1]
次いで、図2に示すように、上記2回目の押圧、成形工程を経た型セット7がステージS4の下側ヒータプレート4B上に搬送されると、前記制御部が油圧シリンダ6を駆動させ、上側ヒータプレート4Aにより該型セット7の上型110背面部を、極めて小さな押圧力(1%)でプレスさせる。ステージS4では、上下のヒータプレート4A,4Bを、ステージS2,S3よりも低い温度に設定してあり、上型110及び下型120の各背面部から吸熱することで光学素子素材160の冷却を行っている。
また、このとき、図3に示すように、前記制御部が押圧手段9を駆動させ、スリーブ群ブロック10の各押圧部13の傾斜端面13aを、一対の押圧治具20,20により加圧させる(図1参照)。これにより、各スリーブ11が閉じた状態となり、各スリーブ11が上型110及び下型120に付与する締め付け力が増大される。この結果、本冷却工程中の光学素子素材160を上型110及び下型120の各成形面に沿って収縮させることができる。
[冷却工程2]
その後、図2及び図3に示すように、上記1回目の冷却工程を経た型セット7が、ステージS5の下側ヒータプレート5B上に搬送されると、前記制御部が油圧シリンダ6を駆動させ、上側ヒータプレート5Aを該型セット7の上型110背面部に接触させて冷却を行う。
ステージS5では、上下ヒータプレート1A,1Bを、前記ステージS4よりもさらに低い温度に設定してあり、上述したように、上型110及び下型120内の光学素子素材160の割れ防止を目的とした冷却を行っている。したがって、上側ヒータプレート5Aによって上型110を押圧せず、光学素子素材160の変形は主として収縮のみとなっている。
[成形品の取り出し工程]
最後に、図1及び図3のS6に示すように、スリーブ群ブロック10の各押圧部12の端面12a,12aを加圧して、各スリーブ11を開いた状態に弾性変形させる。そして、各スリーブ11から上型110,下型120及び光学素子素材160を分離させ、成形品たる光学素子を取り出す。
以上、説明したように、本実施形態に係る光学素子の成形装置によれば、スリーブ群ブロック10の各スリーブ11に挿入した上型110及び下型120に締め付け力が与えられることにより、これら上型110及び下型120の光軸を互いに一致させることができ、成形品たる光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができる。特に、成形品たるレンズ直径に影響を受けず、また、金型の摩耗等による偏芯精度の低下を防止することができる。
また、各スリーブ11の切欠部11a近傍に延設した押圧部12,13を加圧することにより、各スリーブ11を容易に弾性変形させて、上型110及び下型120に対する締め付け力を付与又は解除することができる。
特に、一対の押圧部13,13の端部を対向且つ近接するように延設し、これら端部の傾斜端部13a,13aを同時に加圧して、各スリーブ11を同時に弾性変形させることができる。さらに、型セット7の搬送路上の一側に設けたストッパ8、他側に設けた押圧手段9により、一対の押圧部材12,12の端面12a,12aを同時に加圧して、各スリーブ11を同時に弾性変形させることができる。
一方、本実施形態の光学素子の成形方法によれば、準備工程において、スリーブ群ブロック10の各スリーブ11に挿入した上型110及び下型120に締め付け力が与えられることにより、これら上型110及び下型120の光軸を互いに一致させることができ、成形品たる光学素子の偏芯精度を安定的に維持することができる。
また、押圧、成形工程において、各スリーブ11を開いた状態に弾性変形させることにより、各スリーブ11内の上型110及び下型120を摺動可能とすることができ、上型110及び下型120の光軸を互いに一致させた状態で、光学素子素材160を押圧、成形することができる。
さらに、冷却工程において、各スリーブ11を閉じた状態に弾性変形させることにより、各スリーブ11が上型110及び下型120に付与する締め付け力を増大させることができ、該冷却工程中の光学素子素材160を上型110及び下型120の各成形面に沿って収縮させることができる。これにより、最終的な成形品の面形状精度をより向上させることが可能となる。
これに加え、本実施形態のように、ステージS1で上型110及び下型120を成形温度以下の所定温度に一度加熱し、その後、ステージS2〜S4において、順次成形温度で加熱しながら成形を行うことで、光学素子素材160の温度にばらつきが生じにくくなり、最終的な成形品の面形状品質をより向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る光学素子の成形装置を構成するスリーブの平面図である。 本発明の一実施形態に係る光学素子の成形装置の概略側面図である。 上記光学素子の成形装置の概略平面図である。 従来の光学素子の成形型を示す平面図である。 上記従来の光学素子の成形型を示す側面図である。
符号の説明
1 光学素子の成形装置
2 チャンバー
1A〜5A 上側ヒータプレート
1B〜5B 下側ヒータプレート
6 油圧シリンダ
7 型セット
8 ストッパ
9 押圧手段
91 油圧シリンダ
92 シリンダロッド
93 当接部
94 押圧治具
10 スリーブ群ブロック
11 スリーブ
11a 切欠部
11b 内周面
12 押圧部
12a 端面
12b 端面
13 押圧部
13a 傾斜端面
20 押圧治具
20a 傾斜当接面
30 送り手段
31 棒状体
110 上型(金型)
120 下型(金型)

Claims (8)

  1. 加熱軟化させた光学素子素材を加圧成形する光学素子の成形装置において、一対の円柱状の金型と、一部に切欠部を設けた弾性変形可能な断面略C字状となっており、これら金型の外径と近似した寸法の内径を有するスリーブとを備え、前記スリーブの自由状態における内径を各金型の外径よりも小さくすることにより、該スリーブに挿入した各金型に締め付け力を与えることを特徴とする光学素子の成形装置。
  2. 前記スリーブの切欠部近傍に、該スリーブの接線方向に延びる押圧部を延設し、該押圧部を加圧することにより、前記スリーブを弾性変形させることとした請求項1記載の光学素子の成形装置。
  3. 少なくとも二以上の前記スリーブを一体化したことを特徴とする請求項1又は2記載の光学素子の成形装置。
  4. 並列に一体化した二つの前記スリーブの各切欠部近傍に、該スリーブの接線方向に延びる押圧部を、互いの端部が対向且つ近接するように延設し、これら押圧部の各端部を同時に加圧することにより、両スリーブを同時に弾性変形させることを特徴とする請求項3記載の光学素子の成形装置。
  5. 前記スリーブに各金型及び光学素子素材を挿入した型セットの搬送路上で、各金型のプレス方向と直交する方向に設置され、前記スリーブの一側に当接するストッパと、前記スリーブの他側から前記押圧部を加圧する押圧手段とを備えたことを特徴とする請求項2〜4いずれか記載の光学素子の成形装置。
  6. 請求項1〜5記載の光学素子の成形装置を用いた光学素子の成形方法であって、前記スリーブを弾性変形させることにより、該スリーブを開いた状態にして各金型及び前記光学素子素材を挿入し、その後、該スリーブを自由状態とすることにより、各金型に締め付け力を与えて型セットを構成する準備工程を含むことを特徴とする光学素子の成形方法。
  7. 前記型セットを構成する各金型をプレスしつつ、前記光学素子素材を加熱及び/又は押圧する工程において、前記スリーブを弾性変形させることにより、該スリーブを開いた状態にして各金型を摺動可能とすることを特徴とする請求項6記載の光学素子の成形方法。
  8. 前記型セットを構成する各金型をプレスしつつ、前記光学素子素材を冷却する工程において、前記スリーブを弾性変形させることにより、該スリーブを閉じた状態にして各金型の締め付け力を増加させることを特徴とする請求項6又は7記載の光学素子の成形方法。


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