JP4933242B2 - コンクリート水路改修構造および改修方法 - Google Patents

コンクリート水路改修構造および改修方法 Download PDF

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Description

本発明は、コンクリートからなりU字形状等の水路部材を並べて形成した水路の漏水を防止するための改修構造および改修方法であり、水路内が水分を含んだ湿潤下地であっても強固に接着・防水が可能である改修構造に関する。
従来、農業用、工業用、一般の用水路や排水路として、U字形状のコンクリート水路部材が地面に埋め込まれるような形態でよく用いられている。一定長の水路部材を直列に並べて延長し、目地部には例えばアスファルト組成物等からなるシール材を介在させるなどして漏水しないようにして用いられている。
しかし、コンクリート製の水路は水路を埋め込んだ地盤の挙動、天候によるコンクリートの乾燥収縮、環境温度の変化に伴うコンクリートの伸縮等によって比較的短期間の内に水路部材自身に亀裂が発生するという問題があった。また、前記のように一定長の水路部材を長手方向に並べて延長し、長い水路を形成していることから水路部材同士の間に目地がある。この目地をシールするために木材を挟み込んだものやアスファルトピッチを流し込んだもの等が使用されている。これらは止水処理が完全であるとは言えず目地からの漏水は避けられなかった。
このようなコンクリート水路の場合亀裂の発生や目地部のシール性が低下することによって一旦漏水が発生すると、水路下の土砂が侵食され、さらには亀裂の成長によって漏水量が多くなり、水路及び地盤が崩壊するということがあった。特に、水路付近に民家等が存在する場合には、非常に危険な問題となっていた。
しかし、コンクリートで全面改修するには膨大な費用と工期を要するため、漏水が発生すると亀裂等の漏水部分にシール材、注入剤、モルタル等を充填して補修していた。また、漏水のひどいところについては、そのコンクリート水路部材自体を撤去して、再度型枠を組んだ後に、コンクリートを打設して新たに水路部材を形成するといった方法が採られていた。
補修に要する費用を低減し工期を短縮できるような方法として、例えば特許文献1には損傷した水路部材を補修するためにポリウレタン樹脂塗料を用いており、水路の内面にく塗布して膜厚の厚い塗膜層を形成することによって、漏水を止めるとともに水路の形状も整える補修工法が開示されている。
また、特許文献2にはコンクリート水路上に、防錆性の鉄板を複数敷設配置して長手方向に連結し、敷設した鉄板とコンクリート水路との間に凝固性のある充填材を注入することによって、低コストでしかも工期を短縮できる補修方法が開示されている。
特許文献3には水路内に遮水性を有するシートを介在してFRP板を水路内面にアンカー止めすることで水路を補修するとともに漏水防止性能も持たせることが開示されている。
特許文献4には、水路内にレジンコンクリートからなるパネル材を接着剤で取り付けて、水路が損傷したり漏水したりしているのを補修する方法が開示されている。
特開平11−172654号公報 特開2002−54120号公報 特開2002−266337号公報 特開2003−306923号公報
特許文献1では、補修する際に水路内の水分を少ない状態にしなければならないこと、またウレタンの膜厚の厚い塗膜層を形成する作業にも少なからず時間がかかってしまうという問題がある。
特許文献2では水路にちょうど嵌め込むことができる鉄板を水路の長さ分準備しなければならず、重量物となるので搬入にも手間がかかり、また作業性も良好とはいえない。
特許文献3ではFRP板をボルト等のアンカー材で水路部材に固定しており、遮水性を持たせたい場合、遮水層にはアンカー部材が貫通しているために、その貫通行から後に漏水が発生してしまうといった可能性がある。
特許文献4では、パネルを貼り付けていく方法であり、漏水が発生しやすい箇所であるパネル同士の目地が多くできてしまうので、将来の漏水性能に不安を残す方法であるということができる。
そこで本発明では、下地が水分を含んだ状態でも補修作業をすることが可能であり、漏水防止性能にも優れ目地からの亀裂の発生も少ないコンクリート水路改修構造の提供を課題とする。
このような課題を解決するために本発明の請求項1では、コンクリートからなる水路の漏水を止める改修構造において、水路内面の下地上に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる接着層、防水シート、少なくともセメントと樹脂エマルションからなる表面層の順で積層配置し、水路の目地部以外の表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションに骨材を混ぜ合わせたポリマーセメントモルタルとし、前記目地部における表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションを配合し前記骨材を含まない構成になることを特徴とする。
請求項2では、接着層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/20〜100/200の範囲とした請求項1記載のコンクリート水路改修構造としている。
請求項3では、接着層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/60〜100/30の範囲とした請求項1〜2記載のコンクリート水路改修構造としている。
請求項4では、水路の目地部において、下地に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる第2接着層と第2防水シートを配置した上に、更に請求項1〜3記載の構造を形成してなるコンクリート水路改修構造としている。
請求項では、コンクリートからなる水路の漏水を止める改修方法において、水路内面の下地上に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる接着材を塗布して接着層を形成し、その上に防水シートを敷設し、更にその上から少なくともセメントと樹脂エマルションからなる表面層を塗布形成し、前記接着層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/20〜100/200の範囲としたことを特徴とする。
請求項では、接着層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/60〜100/30の範囲とした請求項記載のコンクリート水路改修方法としている。
請求項では、水路の目地部において、下地に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる第2接着層と第2防水シートを配置した上に、更に請求項5または6記載の構造を形成してなるコンクリート水路改修方法としている。
請求項では、水路の目地部以外の表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションに骨材を混ぜ合わせたポリマーセメントモルタルとし、前記目地部における表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションを配合し前記骨材を含まない構成なる請求項5〜7の何れか1項に記載のコンクリート水路改修方法としている。
請求項1および請求項では、水路内に配置する遮水層として防水シートを用いることによって他のパネル等と比べると柔らかく水路内面にシートが沿いやすいので施工性も良好であり、また少なくともセメントと樹脂エマルションとからなる接着材を用いた水和凝固型の接着であることから水路内に水分が残っていても乾燥するのを待つことなく施工作業に取り掛かることができる。
請求項2では、接着層におけるセメントと樹脂エマルションの配合を、セメント/樹脂エマルションの固形分比で100/20〜100/200の範囲としており、そうすることによって接着層自身に水を通さない性能を付与することができるので、防水シートによる防水と併せて接着層による2重の防水効果を得ることができる。
請求項3および請求項では、表面層におけるセメントと樹脂エマルションの配合を、セメント/樹脂エマルションの固形分比で100/60〜100/30の範囲としており、そうすることによって表面層の施工性を損なうことなく十分な伸びを持たせることができ、下地のずれや動きがあっても表面層に断裂したり浮きが生じたりするといった問題を防止することができる。
請求項4および請求項では、目地部において目地部以外の改修構造の下に接着層と防水シートをもう一層ずつ配置した構成としており、目地部の防水をより確実なものとすることができる。
請求項では、目地部以外の表面層には砂などの骨材を混ぜ合わせたポリマーセメントモルタルを用いることで強度を持たせて耐衝撃性などの物性を上げることで耐久性を増しており、目地部においては表面層として少なくともセメントと樹脂エマルションを配合しているが砂を加えていない柔軟性および伸縮性を有するセメントペーストとしており、湿度や寒暖差によりコンクリート製の水路部材が伸縮して目地部の間隔が変化したとしても表面に亀裂を生じることがなく、外観の面でも優れたものとすることができる。
本発明は、図1に示すような略U字形状でコンクリート製の水路を改修する構造及び方法に関するものである。コンクリート製の水路部材1の内面を下地2として、まず少なくともセメントと樹脂エマルションからなるポリマーセメントペーストを接着層3として塗布し、そしてその上から防水シート4を敷設して接着し、次いで防水シート4の上から更に少なくともセメントと樹脂エマルションと砂などの骨材とからなるポリマーセメントモルタルを表面層5として塗布積層したものであり、下地2からポリマーセメントペーストからなる接着層3、防水シート4、ポリマーセメントモルタルからなる表面層5の順で積層された構造を有する。
接着層3は少なくともセメントと樹脂エマルションを配合したポリマーセメントペーストからなり、セメントとしては水和硬化性粉体で一般的なポルトランドセメントやアルミナセメント、フライアッシュセメント、シリカセメント、マグネシアセメント、急硬性セメントなどを挙げることができ、樹脂エマルションとしては、エチレン酢酸ビニル(EVA)、変性EVA、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリルスチレン、SBR、CRなどを挙げることができる。樹脂エマルションはこれらの中では接着性とコストの面からエチレン酢酸ビニル樹脂を用いることが実用的で好ましい。
そしてセメントと樹脂エマルションとの配合において、セメント/樹脂エマルションの固形分比を100/20〜100/200の範囲とすることによって接着層3自身に防水性能を持たせることができるので、防水シート4と接着層3の両方で防水することができるので好ましい。前記固形分比において樹脂エマルションの固形分が100/20未満であると透水量が多くなって水密性が乏しく好ましくない。逆に100/200を超えると下地への塗布がしにくくなるとともに、塗布後の乾燥時間が長くなり、作業性の面で好ましくない。
接着層3の塗布厚みとしては1〜5mm程度で、塗布量としては2〜10kg/m程度が好ましい。厚みが1mm未満であるとその上に敷設する防水シート表面の凹凸によるアンカー効果が少なくなり、防水性能を十分に確保することができない。一方、5mmを超える厚みとなると、硬化するのに長時間を要することになるので好ましくない。
また、図示はしないが下地2に接着層3を塗布するに先立って、プライマーを下地2に塗っておいてもよい。下地2のコンクリート表面には図示していないが、通常、細かな孔が存在していることから、直接、ポリマーセメントペーストからなる接着層3に塗ると孔内の空気によって気泡が生じ、ピンホールになり易いため下地2に接着層3を塗る前に予めプライマーを塗布することでその様な問題を防止することができる。素材としてはエチレン酢酸ビニル(EVA)、変性EVA、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリルスチレン、SBR、CR等のエマルションを用いることができる。
防水シート4の素材としてはエチレン・プロピレン・ターポリマー(EPDM)、ブチルゴム(IIR)あるいはこれらのブレンド物などの加硫ゴムシートやポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル樹脂ならびにその変性体などの熱可塑性樹脂防水シートが挙げられる。厚みは0.5〜2.0mm程度が好ましく、簡単に破断しないよう強度を持たせるためにゴム中にポリエステル繊維、綿、ポリアミド繊維などからなる基布を埋設したものを用いてもよい。シートが露出しないような用途の場合は少し耐候性に劣るところがあるもののスチレンブタジエンゴムやニトリルゴム、天然ゴムを用いることも可能である。防水シート4の厚みが0.5mm未満であると強度不足となりシートが破断してしまうといった問題があり、2.0mmを超える厚みであると柔軟性が失われて出入隅部などに沿いにくくなるので好ましくない。
また、防水シート4の別の例として図2に示すようなものを挙げることができる。図2の防水シート4は、ゴムシートからなるシート本体4aと該シート本体4aに目付量が10〜70g/mの不織布4bを貼り合わせて一体化しており、接着層3に不織布4bの面を重ねることによってポリマーセメントペーストである接着層3を不織布4bに含浸させて物理的な効果等により防水シート4と接着層3を固定することができる。不織布4bは、シート本体4aの両面に配置することによって上面の不織布4bにも表面層5が含浸して防水シート4との間を強固に固定することができるので好ましい形態ということができるが、片面だけであっても構わない。
不織布4aの目付量が10g/m未満であると不織布12の強度が不足して不織布自身が容易に破壊されるので剥がれが生じやすくなり、70g/mを超えるとポリマーセメントペーストからなる接着層3の不織布4bへの含浸が不十分になることから固定力が小さくなってポリマーセメントペーストと不織布との間で剥離しやすくなるので好ましくない。
不織布4bのシート本体4aへの貼り合わせは、ゴムからなるシート本体4aを加硫した際の熱を利用して圧着ロールで不織布4bを熱により圧着する方法を採ることができる。また、シート本体4aと不織布4bとの間の接着強度を高めるためにシート本体4aに融着層4cを介在させておき、そこに不織布4bを重ね合わせて加熱圧着してよい。そうすることによって不織布4bをシート本体4aに対して容易に融着させることができるとともに接着強度も十分に大きなものを得ることができる。
不織布4bとしてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、レーヨンなどの素材を挙げることができ、特にポリエステルからなるものがポリマーセメントペーストからなる接着層3との接着が良好であることから好ましい。
表面層5は、少なくともセメントと樹脂エマルションとからなるものであるが、表面に位置する層であることからある程度の強度を有する必要があるとともに下地の動きに追従できる程度の伸びを有することが好ましく、表面層におけるセメントと樹脂エマルションの配合を、セメント/樹脂エマルションの固形分比で100/60〜100/30の範囲とすることが好ましい。そうすることによって表面層の施工性を損なうことなく十分な伸びを持たせることができ、下地のずれや動きがあっても表面層に断裂したり浮きが生じたりするといった問題を防止することができる。更に加えて砂などの骨材が混入された一般的にポリマーセメントモルタルと呼ばれるものが好ましく、骨材を配合することによって、耐衝撃性などの強度を向上させることができ、防水性能の耐久性を増すことができる。表面層5で用いることができるセメントや樹脂エマルションは接着層3に用いるものと同様のものが挙げられる。
本発明のコンクリート水路改修構造および改修方法は、以上説明したような構成からなるものであるが、実際に水路に該構造を形成する場合には、例えば図1に示すように水路部材1の側面Sと底面Tとに分けて次のような手順で工事を行う。まず、水路部材1の側面Sにポリマーセメントペーストを塗布して接着層3を形成する。そして防水シート4を敷設して接着層3を硬化させ、防水シート4が接着層3に接着されるのを待ち、次に底面Tにポリマーセメントペーストを塗布して接着層3を形成した上に防水シート4を敷設して底面の接着層3と防水シート4を接着させる。そして、接着層3が硬化したら最後に防水シート4上にポリマーセメントモルタルを塗布して表面層5を形成する。
次に水路を形成するときにコンクリートからなる水路部材1を長手方向に複数並べることによって必要な長さを形成するが、隣接する水路部材1同士の間に図3に示すように目地部6ができることになる。コンクリート製の水路部材1は湿度の変化や温度の変化によって伸び縮みすることや地盤沈下等でズレが発生することがあるので予め10〜40mm程度の隙間を開けて木材やアスファルト等が既設の目地材として充填されている。目地部6は特に漏水を起こしやすい箇所であり改修の際には、この目地部6をより補強することが好ましい。本発明請求項3の目地部6の上には、図4に示すように下地2の上に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる第2接着層7、第2防水シート8、接着層3、防水シート4、表面層5の順で積層している。目地部6を含む領域において他の箇所と比べて、下地2と接着層3との間に更に第2接着層と第2防水シートを配置しており、より防水性を高めることができる。
また、本発明の請求項4の目地部6では、図5に示すように下地2から接着層3、防水シート4、表面層5の順で積層した構造は目地部6以外のところと変わりはないが、表面層を砂等の骨材を含まないポリマーセメントペーストからなる層としている。砂等の骨材を含むポリマーセメントモルタルは伸縮性に乏しく、水路部材1が湿度や温度の影響で伸縮することによって目地部において亀裂が発生しやすい。防水性は接着層3および防水シート4により保たれているが、外観性という意味では亀裂の発生は好ましくない。それに比べて骨材を配合していないポリマーセメントペーストは伸縮性を有していることから、水路部材1の伸縮に追随することができて亀裂の発生を防止することができるので外観を悪くすることはない。
以下、表面層5の配合比率を変化させて試験体を作成し、それぞれの塗布性を評価するとともに物性を測定し、保護層の外観を観察することで比較試験を行った。
(実施例1)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)を100:150の割合配合したものを表面層とし、室温で7日間養生したものをJIS1号ダンベルとして引張速度100mm/minで引張試験を行うとともに塗布性を評価した。その結果を表2に示す。更にコンクリート下地の上に表面層を50mm厚みで塗布して室温で7日間養生して100〜340mmの広さの試験体とした。下地に幅5mmのクラックを発生させて表面層の外観を観察した。その結果を表3に示す。
(実施例2)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:175にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。更にコンクリート下地の上に表面層を50mm厚みで塗布して室温で7日間養生して100〜340mmの広さの試験体とした。下地に幅5mmのクラックを発生させて表面層の外観を観察した。その結果を表3に示す。
(実施例3)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:200にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。更にコンクリート下地の上に表面層を50mm厚みで塗布して室温で7日間養生して100〜340mmの広さの試験体とした。下地に幅5mmのクラックを発生させて表面層の外観を観察した。その結果を表3に示す。
(実施例4)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:250にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。
(実施例5)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:300にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。
(比較例1)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:50にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。
(比較例2)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:75にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。
(比較例3)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:100にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。
(比較例4)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:125にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。引張試験及び塗布性評価の結果を表2に示す。
(比較例5)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:350にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。塗布性評価の結果を表2に示す。更にコンクリート下地の上に表面層を50mm厚みで塗布して室温で7日間養生して100〜340mmの広さの試験体とした。下地に幅5mmのクラックを発生させて表面層の外観を観察した。その結果を表3に示す。
(比較例6)
表1に示すようにポリマー固形分が45%の樹脂エマルション(WDプライマーA 三ツ星ベルト社製)に対してセメントを50%含んだ粉体(PX粉体 三ツ星ベルト社製)の配合割合を100:600にした以外は実施例1と全く同様に試験体を作成した。塗布性評価の結果を表2に示す。更にコンクリート下地の上に表面層を50mm厚みで塗布して室温で7日間養生して100〜340mmの広さの試験体とした。下地に幅5mmのクラックを発生させて表面層の外観を観察した。その結果を表3に示す。
Figure 0004933242
Figure 0004933242
Figure 0004933242
表2の結果からセメントとポリマー固形分の比率が100/60〜100/30の範囲のものは塗布性も全般的に良好であり、しかも伸びの性能が高く下地にクラックが発生するなどのずれや動きに対する追従性が高くクラックや浮きなどの発生を防止できる。
それに対して比較例1〜4では伸びは大きくなっているものの塗布性が悪く、実際に使用するには向かないことがわかる。また、表3の結果から比較例5〜6は塗布性には優れているものの伸びがほとんどなくクラックが発生しており、下地の動きに追従することができないということがわかった。
コンクリート水路の改修に利用することができる。
本発明のコンクリート水路改修構造を示す断面図である。 防水シートの一例を示す断面図である。 目地部における構造を示す断面図である。 目地部における構造の別の例を示す断面図である。 目地部における構造の更に別の例を示す断面図である。
符号の説明
1 水路部材
2 下地
3 接着層
4 防水シート
5 表面層
6 目地部
7 第2接着層
8 第2防水シート
S 側面
T 底面

Claims (8)

  1. コンクリートからなる水路の漏水を止める改修構造において、水路内面の下地上に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる接着層、防水シート、少なくともセメントと樹脂エマルションからなる表面層の順で積層配置し、水路の目地部以外の表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションに骨材を混ぜ合わせたポリマーセメントモルタルとし、前記目地部における表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションを配合し前記骨材を含まない構成になることを特徴とするコンクリート水路改修構造。
  2. 接着層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/20〜100/200の範囲とした請求項1記載のコンクリート水路改修構造。
  3. 表面層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/60〜100/30の範囲とした請求項1または2記載にコンクリート水路改修構造。
  4. 水路の目地部において、下地に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる第2接着層と第2防水シートを配置した上に、更に請求項1〜3の何れか1項に記載の構造を形成してなるコンクリート水路改修構造。
  5. コンクリートからなる水路の漏水を止める改修方法において、水路内面の下地上に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる接着材を塗布して接着層を形成し、その上に防水シートを敷設し、更にその上から少なくともセメントと樹脂エマルションからなる表面層を塗布形成し、前記接着層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/20〜100/200の範囲としたことを特徴とするコンクリート水路改修方法。
  6. 表面層のセメントと樹脂エマルションの配合量をセメント/樹脂エマルションの固形分比で100/60〜100/30の範囲とした請求項記載のコンクリート水路改修方法。
  7. 水路の目地部において、下地に少なくともセメントと樹脂エマルションからなる第2接着層と第2防水シートを配置した上に、更に請求項5または6記載の構造を形成してなるコンクリート水路改修方法。
  8. 水路の目地部以外の表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションに骨材を混ぜ合わせたポリマーセメントモルタルとし、前記目地部における表面層は少なくともセメントと樹脂エマルションを配合し前記骨材を含まない構成なる請求項5〜7の何れか1項に記載のコンクリート水路改修方法。
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