JP4931870B2 - 薬剤手撒き装置 - Google Patents

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Description

この発明は、多数のマスが縦横に即ち多行多列に並んで形成された予備撒きカセットと該カセットから一括して薬剤を受け取る作動部材とを具えた薬剤手撒き装置に関し、詳しくは、作動部材が多列コンベアと単列コンベアとを具えており、多列コンベアが多行多列の区画室を具えており、単列コンベアが一列の区画室を具えている薬剤手撒き装置に関する。
処方箋データや派生した調剤データに基づいて自動で錠剤等の薬剤を分包する錠剤分包機などの薬剤分包機に組み込んで使用される薬剤手撒き装置として、多行多列に並んだ多数のマスを具備しており筐体から引き出し可能に設けられた予備撒きカセットと、それより列数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備しており前記筐体内に設けられて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取る多列コンベアと、その行数より個数の多い一列に並んだ多数の区画室を具備しており前記筐体内に設けられて前記多列コンベアから一列分ずつ薬剤を受け取る単列コンベアとを具えたものが実用化されている(例えば特許文献1,2参照)。
その具体的な構成を、図面を引用しながら、本発明の説明に役立つ程度に説明する。図4は、薬剤手撒き装置14を装備した薬剤分包機10の構造を示し、(a)が正面図、(b)が右側面図である。また、図5は、薬剤手撒き装置14の構造を示し、(a)が正面図、(b)が予備撒きカセット20を筐体11に収納した状態の右側面図、(c)が予備撒きカセット20を引き出した状態の右側面図である。さらに、図6は、(a)が予備撒きカセット20を収納した状態の平面図、(b)が予備撒きカセット20を取り除いて見た多列コンベア30と単列コンベア40の平面図、(c)が予備撒きカセット20と多列コンベア30を取り除いて見た単列コンベア40の平面図、(d)が多列コンベア30における仕切用の固定板34の輪郭の正面図、(e)が多列コンベア30の無端ベルト31の正面図、(f)が多列コンベア30における仕切用の固定板34の正面図である。
薬剤分包機10は(図4参照)、錠剤分包機を図示したが、筐体11の上段部の引出体の棚に着脱自在に設置された多数の錠剤フィーダから排出された薬剤をホッパ13にて収集し筐体11の下段部の包装機12にて分包すなわち分包紙に区分包装するようになっている。薬剤手撒き装置14は、筐体11の中段部に内装されるが、手撒き時には筐体11の前面から必要部分を引き出すことができ、手撒き終了後には押し戻し操作やスイッチ操作で筐体11の中に収納され、その状態では薬剤分包機10の分包動作に連動して薬剤をホッパ13へ逐次排出するようになっている。
薬剤手撒き装置14は(図5,図6参照)、上段の予備撒きカセット20と、中段の多列コンベア30と、下段の単列コンベア40とを具えている。
予備撒きカセット20は、カセット枠21とマス22と引出部材23とシャッタ作動部材24とモータ25とを具えており、カセット枠21は引出部材23によって支持されて筐体11の前面パネルの開口から前方へ引き出し可能になっており、図示しないスイッチ操作に応じて作動するモータ25によってカセット枠21が筐体11から出入りするようになっている。多数のマス22は、何れも薬剤投入のため上面が解放されており、何れも底面が両開きや片開きのシャッタを装備していて、シャッタ作動部材24によって全マス同時に開閉されるようになっており、多行多列に例えば前後方向6行・左右方向11列に並んだ状態でカセット枠21に取り付けられている。
多列コンベア30は、収納状態の予備撒きカセット20の直下に位置して筐体11に内蔵されており、無端ベルト31と可動板32と区画室33と固定板34とモータ35とを具えている。区画室33は、左右の列の間を可動板32(隔板)にて画され、前後の行の間を固定板34(仕切板,側板)にて画されて、マス22とほぼ同じ面積を占有しており、底面を幅広の無端ベルト31にて画されている。無端ベルト31は、可撓性・弾性に富んだ合成ゴムや軟質プラスチック等から作られ、左右に配された長い支軸に掛け回して張設されて、モータ35の作動によって循環動作するようになっている。
多列コンベア30において、固定板34は無端ベルト31から分離して固定設置されているが、可動板32は、無端ベルト31と同じ材質の小さな板体からなり、無端ベルト31の外周面に立てて植設され、無端ベルト31に随伴して左右方向に移動するようになっている。多列コンベア30が区画室33に予備撒きカセット20から一括して薬剤を受け取るために、区画室33の行数はマス22の行数と同じであるが、区画室33の列数は無端ベルト31の上側部分だけでもマス22の列数と同じかそれ以上設けられている。このような配置の区画室33は、マス22より列数の多い多列に並んだものとなっている。
単列コンベア40は、多列コンベア30の一端(図では左端)の直下に位置して筐体11に内蔵されており、無端ベルト41と可動板42と区画室43と固定板44とモータ45とを具えている。区画室43は、前後の室の間を可動板32(隔板)にて画され、左右両側を固定板44(側板)にて画されて、区画室33と同じかそれ以上の面積を占有しており、底面を幅狭の無端ベルト41にて画されている。無端ベルト41は、やはり可撓性・弾性に富んだ合成ゴムや軟質プラスチック等から作られ、前後に配された短い支軸に掛け回して張設されて、モータ45の作動によって循環動作するようになっている。
単列コンベア40において、固定板44は無端ベルト41から分離して固定設置されているが、可動板42は、無端ベルト41と同じ材質の小さな板体からなり、無端ベルト41の外周面に立てて植設され、無端ベルト41に随伴して前後方向に移動するようになっている。単列コンベア40が区画室43に多列コンベア30から左端の一列分ずつ薬剤を受け取るために、区画室43の並びは一列であるが、区画室43の個数は、無端ベルト41の上側部分だけでも、多列コンベア30において多行多列に配置された区画室33の各列における区画室33の個数すなわち行数と同じかそれより多い。このような配置の区画室43は、区画室33の行数より個数の多い一列に並んだものとなっている。
なお、図示は割愛したが、2度撒きの文字や,使用すべきマスの個数,縦横のマス数,使用すべきマスの位置,マス群の周囲の囲みなどを示す表示器を予備撒きカセット20に付設したものや(例えば特許文献1,2参照)、予備撒きカセットを出し入れ可能な枠体の上面に装備した開閉式の蓋体について、薬品名を選択可能に表示させるとともに選択薬剤の手撒き範囲を点灯させるもの(例えば特許文献3参照)、予備撒きカセットを出し入れ可能な枠体の上面の手撒部に薬剤投入用の区画貫通孔を形成するとともに点灯部材を付設しておいて、手撒き範囲だけ点灯させるとともに手撒き範囲の薬剤だけ予備撒きカセットに移し替えるようになったものもある(例えば特許文献4参照)。
そして、このような薬剤手撒き装置14では、手撒きに先立って予備撒きカセット20が筐体11から引き出され、そのマス22に指示箋や表示に従って薬剤が手撒され、手撒き後は、予備撒きカセット20が筐体11に戻され、収納状態の薬剤手撒き装置14から一括して薬剤が多列コンベア30に移し替えられる。すなわち、多数のマス22に区分けされた薬剤は、各マス22からその直下に一つずつ対応して位置する区画室33に落下するので、手撒き時の区分状態を維持したまま移し替えられる。
それから、薬剤分包機10の自動分包に連動して、多列コンベア30の区画室33のうち先頭の一列分の薬剤が単列コンベア40の区画室43に区分状態を維持しながら移し替えられ、さらに単列コンベア40の区画室43のうち先頭の一室分の薬剤がホッパ13を介して包装機12に投入される。そして、一室分ずつ小分けした薬剤の投入が繰り返されて、単列コンベア40が空になると、多列コンベア30から先頭一列分の薬剤が単列コンベア40に移し替えられ、一室分ずつ小分けした薬剤の投入が再開される。こうして、薬剤が手撒き時の区分に従って自動で薬剤手撒き装置14から一区分ずつ分包に供される。
特開平3−240604号公報 特開平06−080103号公報 特開2007−209600号公報 特開2007−297066号公報
[特許文献5] 特開2008−169692号
このような従来の薬剤手撒き装置では、多列コンベア30においては無端ベルト31と可動板32とが、また単列コンベア40においては無端ベルト41と可動板42とが、共に可撓性部材・弾性部材から作られていたため、コンベア端で折り返しながら区画室33,43から薬剤を落下排出するときに区画室33,43が開口を広げる態様で大きく変形することから、薬剤が落下せずに区画室33,43の中に残ることが無いので、薬剤の移載や排出が円滑かつ確実に行われる。
しかしながら、無端ベルト31,41に多数の可動板32,42を適切に植設するのは例え同質の可撓性部材・弾性部材を貼り合わせるのであっても作業負担が重いうえ工材費が嵩む。
特に、区画室33の多い多列コンベア30については、固定板34で仕切られているため、可動板32が小さく分割されて多数になっているので、植設作業の量が多い。
そこで、多列コンベアを容易かつ安価に製造できるよう多列コンベアの構造を改良することが基本的な技術課題となる。
そして、このような基本課題を解決するものの一つとして、「多行多列に並んだ多数のマスを具備した予備撒きカセットと、それより列数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備していて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取る多列コンベアと、その行数より個数の多い一列に並んだ多数の区画室を具備していて前記多列コンベアから一列分ずつ薬剤を受け取る単列コンベアとを具えた薬剤手撒き装置において、前記多列コンベアが、平行配置されていて一緒に駆動される一対の無端ベルトに前記予備撒きカセットのマスの行数より多くの区画列部材を装架したものであり、前記区画列部材が、前記多列コンベアの一列分の区画室を一体形成したものであることを特徴とする薬剤手撒き装置」が開発され試作されている(特許文献5参照)。
この薬剤手撒き装置にあっては、多列コンベアを一対の無端ベルトと複数の区画列部材との組み合わせで構成するとともに、それぞれの区画列部材には一列分の区画室を一体形成したものを採用して、区画列部材を無端ベルト対に装架して無端ベルト対を平行配置すれば、多列コンベアの要部が出来上るようにしたことにより、多列コンベアの工材費が削減されるうえ、組み立て作業負担が大幅に軽減される。したがって、多列コンベアの製造が容易かつ安価な薬剤手撒き装置を実現することができるので、上述した基本課題が解決されることとなる。
また、無端ベルトは可撓性・弾性を捨てる訳にはいかないが、区画列部材は、可撓性部材・弾性部材でなく、通常の使用状態ではほとんど変形しない固めの部材たとえば硬質プラスチック等で作ることも可能なので、そのような固形部材にて区画列部材を作れば、多列コンベアの組み立て作業がより容易になる。すなわち、上述した薬剤手撒き装置に「区画列部材が、多列コンベアの一列分の区画室を一体形成した固形物」であるような多列コンベアを装備させることにより、多列コンベアの製造がより容易かつ安価な薬剤手撒き装置を実現することができるので、上述した基本課題が高度に解決されることとなる。
ところで、特許文献1,2には、多列コンベア30において多行多列の区画室33の前後の行の間を仕切る固定板34として、左右に延びた細長い単板が図示されている(図6(d)も参照)。この仕切用の固定板34がやはり左右に張られた無端ベルト31に外嵌されるものであることを考慮すると(図6(e)を参照)、仕切用の固定板34には長穴34aが貫通形成されていることが判る(図6(f)を参照)。仕切用の固定板34は、長穴34aの中で無端ベルト31が循環動作してもしなくても、僅かな遊びによる以外ほとんど移動しないことから、長穴34aに挿通された無端ベルト31だけでも同じ所に支持されるので、専用の支持部材など設けるまでもなく、固定されていた。
そして、このような仕切用の固定板も、区画列部材の一体形成化によって多列コンベアの区画室が一列分まとめて作られることから、区画室の行間の画成の機能が区画列部材によって果たされるので、改良装置の多列コンベアには装備する必要が無くなる。
とは言え、薬剤手撒き装置の性能向上をも図るべく、改良版の多列コンベアを高速動作させてみると、固定板が無いままでは、区画列部材の姿勢が大きく揺れ動き、区画室の位置が不所望に乱れてしまうことが観察される。
加減速の激しい間欠駆動下では、区画室を画成する部材が柔らかい可動板などから固い一体形成の区画列部材に変更されて剛性が向上した利点が、無端ベルトが幅広から幅狭のベルト対に変更されて剛性が低下した事によって減殺されて、区画列部材の揺れや区画室の位置ずれが発現してしまうと、推察される。
そこで、区画室の位置を安定させるべく、無端ベルトの剛性不足を補って余りあるほど十分に区画列部材の剛性を活用するよう、多列コンベアの構造に改良を重ねることが更なる技術課題となる。
本発明の薬剤手撒き装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、多行多列に並んだ多数のマスを具備した予備撒きカセットと、それより列数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備していて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取る多列コンベアと、その行数より個数の多い一列に並んだ多数の区画室を具備していて前記多列コンベアから一列分ずつ薬剤を受け取る単列コンベアとを具えた薬剤手撒き装置において、前記多列コンベアが、平行配置されていて一緒に駆動される一対の無端ベルトに前記予備撒きカセットのマスの列数より多くの区画列部材を装架したものであり、前記区画列部材が、前記多列コンベアの一列分の区画室を一体形成した固形物であって区画室間の隔壁に区画室を避けて溝を形成したものであり、その溝に挿通されて前記区画列部材の移動について案内および規制を行う固定板が、前記多列コンベアに設けられていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤手撒き装置は(解決手段2)、上記解決手段1の薬剤手撒き装置であって、前記多列コンベアの前記固定板が、前記無端ベルトより高いところに配置されて両端部を支持されている上側固定板と、前記無端ベルトより低いところに配置されて両端部を支持されている下側固定板とに分かれていることを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤手撒き装置は(解決手段3)、上記解決手段1,2の薬剤手撒き装置であって、前記多列コンベアの前記区画列部材が、長箱体の外底面の両端部それぞれに挟持部の設けられたものであり、前記挟持部が、前記長箱体の外底面から突き出た基端部とそこから前記長箱体の外底面に沿って延びた先端部とを具備したものであり、前記区画列部材の前記無端ベルトへの装架が、前記長箱体の外底面と前記挟持部との間に前記無端ベルトを圧入することによりなされていることを特徴とする。
このような本発明の薬剤手撒き装置にあっては(解決手段1)、多列コンベアを一対の無端ベルトと複数の区画列部材との組み合わせで構成するとともに、それぞれの区画列部材には一列分の区画室を一体形成したものを採用して、それも固形物を採用して、区画列部材を無端ベルト対に装架して無端ベルト対を平行配置すれば、多列コンベアの要部が出来上るようにしたことにより、多列コンベアの製造がより容易かつ安価な薬剤手撒き装置を実現することができ、基本課題が高度に解決される。
また、そのような改良を前提として、それに加え、固い区画列部材については区画室間の隔壁に区画室を避けて溝を形成しておくとともに、多列コンベアに追加した固定板を区画列部材の溝に挿通させて、区画列部材の移動が案内および規制されるようにしたことにより、区画列部材が横揺れしないで且つ上下動もあまりしないで固定板の長手方向へ円滑に移動するようになる。そして、区画列部材が固いので、そこに形成されている区画室は位置が安定することとなる。そのため、多列コンベアを連続動作でも間欠動作でも安定して高速動作させることが可能になる。しかも、固定板は、薄いので、区画室の間を無駄に広げることなく、幅の狭い溝に収まる。
さらに、固定板が案内専用になった点でも、固定板を仕切に用いる従来品より良くなっている。すなわち、区画列部材の区画室間の隔壁に溝を形成するに際して区画室を避けたことにより、溝壁にもなった隔壁が隣同士の区画室の連通を防止していることから、区画室内の薬剤と溝内の固定板とが隔壁を介在させて分離されている。そして、このように区画室間の仕切機能は総て区画列部材に任せて、固定板は規制を伴った案内機能の発揮に専念できるようにもしたことにより、区画列部材が移動しても薬剤と固定板との擦れ合いが生じないため、多列コンベアを高速に動作させても薬剤を傷めるおそれが無い。
したがって、この発明によれば、多列コンベアの製造がより容易かつ安価な薬剤手撒き装置を実現するに際して、区画列部材の剛性を活用して無端ベルトの剛性不足を補償するよう固定板の役割と係合構造を改めたことにより、高速動作時も多列コンベアにおける区画室の位置が安定している薬剤手撒き装置を提供することができる。
また、本発明の薬剤手撒き装置にあっては(解決手段2)、多列コンベアにおける案内用の固定板を上側固定板と下側固定板とに分けたことにより、区画列部材が固くて従来の仕切用固定板の長穴に押し込めないものであっても、区画列部材の循環移動経路をほぼ一巡・一周するよう案内用の固定板を配することができる。また、両端支持により、案内用の固定板を、無端ベルトに接触させなくても、固定させることができる。
したがって、この発明によれば、固定板を多列コンベアに追加するのが容易になる。
さらに、本発明の薬剤手撒き装置にあっては(解決手段3)、区画列部材の無端ベルトへの装架が圧入によって容易かつ確実になされるうえ、その圧入時に無端ベルトの縁が挟持部の基端部に当接することによって、無端ベルトと区画列部材との相対位置が確定するので、圧入に随伴して的確に組み上がる。そして、区画列部材の剛性と挟持の圧力とによって無端ベルトの各部の位置が規制されることとなる。特に、区画列部材の端から中央へ向かう無端ベルトの位置変動は、区画列部材の挟持部の基端部との当接によって、強く規制されることとなる。
したがって、この発明によれば、多列コンベアの製造がより容易かつ安価な薬剤手撒き装置を実現するに際して、区画列部材の剛性を活用して無端ベルトの剛性不足を補償するよう両者の係合構造に圧入挟持構造を採用したことにより、高速動作時も多列コンベアにおける区画室の位置が安定している薬剤手撒き装置を提供することができる。
このような本発明の薬剤手撒き装置を実施するための第1実施形態は、多行多列に並んだ多数のマスを具備しており引き出して又は引き出さなくても薬剤を手撒きできる態様で筐体に装備された予備撒きカセットと、それより列数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備しており前記筐体内に設けられて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取る多列コンベアと、その行数より個数の多い一列に並んだ多数の区画室を具備しており前記筐体内に設けられて前記多列コンベアから一列分ずつ薬剤を受け取る単列コンベアとを具えた薬剤手撒き装置において、前記多列コンベアが、平行配置されていて一緒に駆動される一対の無端ベルトに前記予備撒きカセットのマスの列数より多くの区画列部材を装架したものであり、前記区画列部材が、前記多列コンベアの一列分の区画室を一体形成した固形物であって区画室間の隔壁に区画室を避けて溝を形成したものであり、その溝に挿通されて前記区画列部材の移動について案内および規制を行う固定板が、前記多列コンベアに設けられていることを特徴とする。
ところで、加工作業の容易化に加えて組立作業の容易化も達成するために区画列部材を固くすると、コンベア端で折り返しながら区画室から薬剤を落下排出するときに区画室が開口を広げる態様で大きく変形することにより薬剤が円滑かつ確実に落下排出されるという利点が失われてしまう。そのため、それを補うべく改良を重ねることが更なる技術課題となるが、この更なる技術課題をも解決するために創案されたものが以下の第2〜4実施形態である。
すなわち、本発明の薬剤手撒き装置は(第2実施形態)、上記解決手段や上記実施形態1の薬剤手撒き装置であって、前記区画列部材の区画室は、開口が広く内底が狭い錐台状になっていることを特徴とする。
また、本発明の薬剤手撒き装置は(第3実施形態)、上記解決手段や上記実施形態1,2の薬剤手撒き装置であって、前記区画列部材の区画室の内側面に縦線状の突起が形成されていることを特徴とする。
さらに、本発明の薬剤手撒き装置は(第4実施形態)、上記解決手段や上記実施形態1〜3の薬剤手撒き装置であって、前記区画列部材の区画室の内底が粗面になっていることを特徴とする。
このような第2〜4実施形態の薬剤手撒き装置にあっては、区画列部材の区画室について、錐台状にして薬剤が区画室の内面に引っ掛かり難くしたり、内側面に縦線状の突起を形成したり内底を粗面にして接触面積を減少させて薬剤が区画室の内面に付き難くしたり、又はそれらを併用することにより、区画列部材を傾けたり逆さにすれば、薬剤が区画室の中にとどまることなく、薬剤が確実に区画室の中から外に出て落下する。
したがって、この発明によれば、容易かつ安価に製造しうる多列コンベアに組み込まれる区画列部材を一体成形容易化のため固くしても薬剤の移載や排出が円滑かつ確実に行われる薬剤手撒き装置を実現することができる。
このような本発明の薬剤手撒き装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1により説明する。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ベース,フレーム,ボルト等の締結具,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
また、それらの図示に際し従来と同様の構成要素には同一の符号を付して示したので、さらに、それらについて背景技術の欄で述べたことは以下の実施例についても共通するので、重複する再度の説明は割愛し、以下、従来との相違点を中心に説明する。
本発明の薬剤手撒き装置の一実施例について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、(a)が薬剤手撒き装置50の正面図、(b)が多列コンベア80の要部の斜視図、(c)が無端ベルト81の斜視図、(d)が区画列部材90の斜視図である。また、図2は、(a)が連結ギヤ84のギヤ一個の斜視図、(b)が区画列部材90の挟持部94の斜視図、(c)が無端ベルト81を省いて見た区画列部材90の挟持部94と連結ギヤ84のギヤ一個との斜視図、(d)が無端ベルト81の転回部分と区画列部材90の挟持部94と連結ギヤ84のギヤ一個との斜視図、(e)が無端ベルト81の転回部分と区画列部材90の長箱体91および挟持部94と連結ギヤ84との正面図、(f)が無端ベルト81の上側部分と区画列部材90の長箱体91および挟持部94との正面図、(g)が無端ベルト81の上側部分と区画列部材90の長箱体91および挟持部94との下面図である。さらに、図3は、(a)が区画列部材90を避けて縦に切断した多列コンベア80の右側面図、(b)が区画列部材90も縦に切断した多列コンベア80の右側面図、(c)が多列コンベア80の正面図である。
この薬剤手撒き装置50は(図1(a)参照)、多行多列に並んだ多数のマス22を具備しており筐体11から引き出し可能に設けられた予備撒きカセット20と、それより列数の多い多行多列に並んだ多数の区画室93を具備しており筐体11の内部に設けられて予備撒きカセット20から一括して薬剤を受け取る多列コンベア80と、その行数より個数の多い一列に並んだ多数の区画室43を具備しており筐体11の内部に設けられて多列コンベア80から一列分ずつ薬剤を受け取る単列コンベア40とを具えている。
これらのうち予備撒きカセット20と単列コンベア40は既述した従来品を引き継いだものなので、以下、既述した従来の多列コンベア30と相違する多列コンベア80について、その構造を詳述する。
多列コンベア80は(図1〜図3参照)、平行配置された一対の無端ベルト81と、このベルト対を一緒に循環駆動する連結ギヤ84を一対以上と、予備撒きカセット20のマス22の列数(図では11列)より多く(図では24個)の区画列部材90と、区画列部材90の移動について案内および規制を行う固定板85,87とを具えており、中段の多列コンベア30に代えて、上段の予備撒きカセット20の直ぐ下、下段の単列コンベア40の斜め上に設置されている。
無端ベルト81は、内周面に歯形83の形成された幅狭の歯付ベルト82であり、合成ゴム等のフレキシブルな素材から作られた市販のいわゆるタイミングベルトで足りるので、安価であり、入手も容易である。
連結ギヤ84は、ギヤ幅Wが無端ベルト81の幅Tの半分(T/2)であるギヤを連結ロッドの両端に固定したものであり、一端のギヤが無端ベルト81の対の一方の歯形83に噛合し、他端のギヤが無端ベルト81の対の他方の歯形83に噛合している。図示のように一対だけでも足りるが、予備撒きカセット20の直下のものを平行に配置すれば、一対以上設けても良く、何れか一つの連結ギヤ84がモータ35にて軸回転駆動され、他は無端ベルト81を介して従動するようになっている。
区画列部材90は、例えば硬質プラスチックから射出成型等で一体形成されて、通常の使用状態では変形しない又は変形を無視できる固形物となっている。区画列部材90には、多列コンベア30の区画室33に相当する区画室93が形成されているが、一列分(図では6室)の区画室93が纏めて一体形成されている。区画列部材90の形状は、上面の解放された長箱体91の内部空間に等ピッチで隔壁92を配して、同じ形状の区画室93を列設したようになっている。
区画列部材90において隣り合う区画室93の間の隔壁92には、溝96が形成されている。溝96は、恰もすり割りフライスで彫り込んだかのように隔壁92を破ることなく薄い二枚に切り分けた状態で隔壁92のほぼ上半分に形成されている。
区画列部材90の区画室93は、何れも、内側面に開口側で広がるような傾斜がつけられて、開口が広く内底が狭い錐台状になっている。図示の例では四面すべてが傾斜しているが、対向二面だけ傾斜させて残りの二面は傾けないのでも良い。区画室93の内側面には縦線状の突起95が形成されている。突起95は、区画室93の内側面の全域に形成しても良く、一部に限定しても良いが、限定する場合でも傾斜部分の内側面には突起95を形成しておくのが望ましい。突起95の高さは0.2〜0.5mm程度が典型的であるが、他の値でも良い。さらに、区画列部材90は区画室93の内底が粗面になっている。その粗面はザラザラした触感を生じる程度に微小突起を散りばめたものが望ましく、微小突起と谷底との高低差は0.1mm程度が典型的であるが、他の値でも良い。
さらに、区画列部材90は、外底面(底壁外面・裏面・下面)の両端部それぞれに、挟持部94が設けられている。挟持部94は、長箱体91と一緒に形成しても良く、長箱体91に後付しても良いが、基端部94aが長箱体91の外底面から突き出し、中間部94bが長箱体91の長手方向に向きを変えて長箱体91の底面とほぼ平行な状態になり、先端部94cが長箱体91の端面のほぼ直下まで延びている。挟持部94の中間部94bと先端部94cを合わせた長さL3は、無端ベルト81の幅Tの半分より少しだけ短くなっている(L3≦T/2)。
挟持部94の中間部94bと先端部94cとにおいて、区画列部材90の外底面と対向する側の歯部94dは、断面形状が連結ギヤ84の歯の一つとほぼ等しいものに形成されていることから、歯付ベルト82の歯形83の谷に適合していてそこに納まり易い形をしているので、挟持部94と長箱体91との間に歯付ベルト82の谷のところを差し込むことで、無端ベルト81が区画列部材90の端部に位置ずれすることなく挟持されるようになっている。また、区画列部材90の外底面と対向しない側の補強部94eは、断面形状が連結ギヤ84の歯の一つの根元部とほぼ等しいものに形成されていることから、その幅が強度向上のため広くても、具体的には基端部94aや中間部94bにおける幅L2が無端ベルト81の歯形83のピッチPより広くても更には先端部94cにおける幅L3が無端ベルト81の歯形83のピッチPに近くても、歯付ベルト82の歯形83の山と不所望に干渉すること無く歯部94dを補強するものとなっている。
このような区画列部材90の一端に一対の無端ベルト81の一方を挟持させ、区画列部材90の他端に一対の無端ベルト81の他方を挟持させることで、区画列部材90が無端ベルト81に架け渡たされるようになっているので、連結ギヤ84のギヤ対に張設した一対の無端ベルト81に対し、多数の区画列部材90を等ピッチで架け渡すことで、多列コンベア80が出来上がると同時に、多列コンベア80における区画室93の多行多列の配置が確立される。また、その際、連結ギヤ84における幅Wのギヤが無端ベルト81の幅Tの外側の半分T/2を支持するとともに、区画列部材90の挟持部94の長さL1の部分が無端ベルト81の幅Tの内側の半分未満(<T/2)に掛かることで、区画列部材90の挟持部94と連結ギヤ84のギヤとの干渉が適切に回避されるようになっている。
固定板85,87は、一見すると固定板34に似ているが、固定板34とは別のものである。すなわち。固定板34が仕切用であるのに対し固定板85,87には仕切の役目が全くなくガイド専用品になっている点と、仕切用の固定板34が一枚で無端ベルト31を一周していたのに対し固定板85,87が上側固定板85と下側固定板87とに分かれている点と、上側固定板85が両端部を支持部材86にて支持されている点と、下側固定板87が両端部を支持部材88にて支持されている点で、固定板85,87は仕切用の固定板34と相違している。
固定板85,87は、何れも、区画列部材90の溝96に遊挿可能な薄い板体から作られ、両端部を除いて大部分が細長い真っ直ぐに延びたものであり、両端部は同じ方にほぼ直角に向きを変えた形状になっている。上側固定板85は、無端ベルト81より高いところに配置されて、区画列部材90の溝96に挿通され、上向きになっている区画列部材90の移動について案内および規制を行う。下側固定板87は、無端ベルト81より低いところに配置されて、区画列部材90の溝96に挿通され、下向きになっている区画列部材90の移動について案内および規制を行う。無端ベルト81の折り返し箇所で横になった区画列部材90については、上側固定板85の端部が溝96の一側に挿通されるとともに、下側固定板87の端部が溝96の他側に挿通されるよう、両端部が形成されているので、固定板85,87は共同で一周分の案内および規制を行うようになっている。
上側固定板85は無端ベルト81の上半分とほぼ平行に配置され、下側固定板87は無端ベルト81の下半分とほぼ平行に配置され、何れも溝96に挿通されているので、区画列部材90について、無端ベルト81の循環動作による巡回移動は円滑に行われるよう案内がなされるが、それ以外の動きは規制される。具体的には、区画列部材90の長手方向における横ずれ様の変位や,上下方向における浮き沈み様の動きに加えて,挟持部94を支点とした揺動も、規制されるようになっている。このような固定板85,87の配置についてはは、安定重視の観点から対称配置が好ましく、多数の区画室93と予備撒きカセット20のマス22との位置合わせ重視の観点から上側固定板85の複数設置・多数設置が好ましく、この例では(図3(a),(b)参照)、5本の上側固定板85が溝96を全域で埋め尽くし、下側固定板87は中央に一本だけ設置されている。
この実施例1の薬剤手撒き装置50について、その使用態様及び動作を説明する。多列コンベア80の機能は従来の多列コンベア30と同じなので、基本的な使い方や動作は既述したのと同様である。
すなわち、薬剤手撒き装置50でも、手撒きに先立って予備撒きカセット20が筐体11から引き出され、そのマス22に指示箋や表示に従って薬剤が手撒きされ、手撒き後は、予備撒きカセット20が筐体11に戻され、収納状態の予備撒きカセット20から一括して薬剤が多列コンベア80に移し替えられる。そのとき、多数のマス22に区分けされた薬剤は、各マス22からその直下に一つずつ対応して位置する区画室93に落下するので、手撒き時の区分状態を維持したまま移し替えられる。
それから、薬剤分包機10の自動分包に連動して、多列コンベア80の区画列部材90の区画室93のうち先頭の一列分の薬剤すなわち区画列部材90一本分の薬剤が単列コンベア40の区画室43に区分状態を維持しながら移し替えられ、さらに単列コンベア40の区画室43のうち先頭の一室分の薬剤がホッパ13を介して包装機12に投入される。そして、一室分ずつ小分けした薬剤の投入が繰り返されて、単列コンベア40が空になると、多列コンベア80から先頭一列分の薬剤が単列コンベア40に移し替えられ、一室分ずつ小分けした薬剤の投入が再開される。こうして、薬剤が手撒き時の区分に従って自動で薬剤手撒き装置50から各区分ずつ分包に供される。
このように薬剤手撒き装置50の基本的な動作は多列コンベア80も含めて従来同様であるが、改良品である多列コンベア80の動作について詳述する。モータ35が作動して連結ギヤ84が軸回転し、それによって無端ベルト81が循環し、それに運ばれて区画列部材90が進行するが、区画室93の開口を上に向けている薬剤受取位置では、区画列部材90が、無端ベルト81の上側部分に支えられると同時に、5本の上側固定板85によって適切な位置にだけ案内されて不所望な位置ずれや揺れは規制されるので、多列コンベア80の区画室93は個数が多くても区分状態を損なうことなく一括して確実に予備撒きカセット20のマス22から薬剤を受け取ることができる。
そして、無端ベルト81の更なる循環動作に伴って、上述した薬剤受取位置から、やがて、無端ベルト81の転回部分で区画室93の開口を横や斜め下に向ける先頭位置・排出位置に、すなわちコンベア端の折り返し位置に、区画列部材90が到達する。すると、そこでは、規制を伴った案内の役目が上側固定板85から下側固定板87に移るとともに、そこに来た区画列部材90の区画室93から薬剤が滑り落ちるが、区画室93は、開口が広くなっているうえ、内側面には縦線状の突起95が形成され、内底粗面には微小突起が形成されているので、薬剤は円滑かつ確実に落下排出される。
なお、薬剤が通常より貼り付き易いものの場合、区画列部材90が先頭の排出位置に来る度に、モータ35の正転逆転を短周期で繰り返し切り替える反転振動動作をモータ35に行わせることにより、先頭位置・排出位置に最も近い連結ギヤ84を振動的に微小角で揺動させ、先頭の排出位置に来た区画列部材90を激しく揺さぶって、薬剤を区画列部材90から振り落とす、という動作制御を行うのも良い。そのとき、他の連結ギヤ84はブレーキ等で動かないようにしておくともっと良い。
それから、後続の区画列部材90の区画室93から薬剤を排出させるために、更に無端ベルト81が循環動作を繰り返すと、先の区画列部材90は、無端ベルト81の下側部分に支えられながら、下側固定板87の案内によって安定して移動し、もう一つのコンベア端の折り返し位置に達し、そこで進行方向を変えながら案内役も下側固定板87から上側固定板85に替え、その後、再び、薬剤受取位置に戻って来る。
区画列部材90と無端ベルト81との挟持も圧入等によって長期に亘り適切に維持されるので、無端ベルト81が不所望に揺れたり曲がったり内外に寄ったりすることも無い。
こうして、区画列部材90が何時でも固定板85,87によって案内され、その安定効果が無端ベルト81にも及ぶので、低速や標準速度で動作させたときはもちろん、高速動作させたときであっても、多列コンベア80における区画室93の位置が安定し、手撒き時の区分状態を損なうことなく、薬剤の移し替えが適切に行われる。
[その他]
上記実施例では、予備撒きカセット20のマス22が6行11列に並んでいたが、一日3回で7日分の薬剤の手撒きを重視してマス22を3行7列に並べても良く、一日4回で10日分の薬剤の手撒きを重視してマス22を4行10列に並べても良く、一日4回で14日分の薬剤の手撒きを重視してマス22を8行14列に並べても良く、筐体内に装備可能であれば、その他の行数列数でマス22の縦横配置がなされても良い。
また、上記実施例では、多列コンベア80において無端ベルト81の両外側には何も無かったが、無端ベルト81の位置ずれを防止する規制板などを追加しても良い。そのような規制部材は、連結ギヤ84に付設しても良く(図3(b)の鍔体84a参照)、無端ベルト81の直ぐ脇に固定設置しても良く、区画列部材90の両端の位置ずれを規制するところまで拡張しても良い。
本発明の薬剤手撒き装置は、図4に示した錠剤分包機に組み込める他、散薬分包機や錠剤散薬混合タイプの薬剤分包機にも組み込むことができる。また、筐体に薬剤手撒き装置と包装機とを装備して、手撒き式の分包機にすることもできる。
また、筐体に薬剤手撒き装置を装備する具体的な態様は、上記実施例のように予備撒きカセットを筐体から引き出し可能に実装する態様に限られる訳ではない。予備撒きカセットのマスに薬剤を手撒きできれば良いので、例えば、予備撒きカセットを筐体上面に固定しても良く、予備撒きカセットを筐体の天板に着脱するのでも良い。
本発明の一実施例について、薬剤手撒き装置の構造を示し、(a)が薬剤手撒き装置の正面図、(b)が多列コンベアの要部の斜視図、(c)が無端ベルトの斜視図、(d)が区画列部材の斜視図である。 (a)が連結ギヤのギヤ一個の斜視図、(b)が区画列部材の挟持部の斜視図、(c)が無端ベルトを省いて見た区画列部材の挟持部と連結ギヤのギヤ一個との斜視図、(d)が無端ベルトの転回部分と区画列部材の挟持部と連結ギヤのギヤ一個との斜視図、(e)が無端ベルトの転回部分と区画列部材の長箱体および挟持部と連結ギヤとの正面図、(f)が無端ベルトの上側部分と区画列部材の長箱体および挟持部との正面図、(g)が無端ベルトの上側部分と区画列部材の長箱体および挟持部との下面図である。 (a)が区画列部材を避けて縦に切断した多列コンベアの右側面図、(b)が区画列部材も縦に切断した多列コンベアの右側面図、(c)が多列コンベアの正面図である。 薬剤手撒き装置を装備した薬剤分包機の構造を示し、(a)が正面図、(b)が右側面図である。 従来の薬剤手撒き装置の構造を示し、(a)が正面図、(b)が予備撒きカセット収納状態の右側面図、(c)が予備撒きカセット引出状態の右側面図である。 従来の薬剤手撒き装置の構造を示し、(a)が予備撒きカセット収納状態の平面図、(b)が予備撒きカセットを取り除いた多列コンベアと単列コンベアの平面図、(c)が予備撒きカセットと多列コンベアを取り除いた単列コンベアの平面図、(d)が多列コンベアにおける仕切用の固定板の輪郭の正面図、(e)が多列コンベアの無端ベルトの正面図、(f)が多列コンベアにおける仕切用の固定板の正面図である。
符号の説明
10…薬剤分包機、
11…筐体、12…包装機、13…ホッパ、14…薬剤手撒き装置、
20…予備撒きカセット、
21…カセット枠、22…マス、
23…引出部材、24…シャッタ作動部材、25…モータ、
30…多列コンベア(コンベヤー)、
31…無端ベルト、32…可動板(隔板)、33…区画室、
34…固定板(仕切板,側板)、34a…長穴、35…モータ、
40…単列コンベア(コンベヤー)、
41…無端ベルト、42…可動板(隔板)、
43…区画室、44…固定板(側板)、45…モータ、
50…薬剤手撒き装置、
80…多列コンベア(コンベヤー)、
81…無端ベルト、82…歯付ベルト、
83…歯形、84…連結ギヤ、85…上側固定板(案内板)、
86…支持部材、87…下側固定板(案内板)、88…支持部材、
90…区画列部材、91…長箱体、92…隔壁、
93…区画室、94…挟持部、95…突起、96…溝

Claims (3)

  1. 多行多列に並んだ多数のマスを具備した予備撒きカセットと、それより列数の多い多行多列に並んだ多数の区画室を具備していて前記予備撒きカセットから一括して薬剤を受け取る多列コンベアと、その行数より個数の多い一列に並んだ多数の区画室を具備していて前記多列コンベアから一列分ずつ薬剤を受け取る単列コンベアとを具えた薬剤手撒き装置において、前記多列コンベアが、平行配置されていて一緒に駆動される一対の無端ベルトに前記予備撒きカセットのマスの列数より多くの区画列部材を装架したものであり、前記区画列部材が、前記多列コンベアの一列分の区画室を一体形成した固形物であって区画室間の隔壁に区画室を避けて溝を形成したものであり、その溝に挿通されて前記区画列部材の移動について案内および規制を行う固定板が、前記多列コンベアに設けられていることを特徴とする薬剤手撒き装置。
  2. 前記多列コンベアの前記固定板が、前記無端ベルトより高いところに配置されて両端部を支持されている上側固定板と、前記無端ベルトより低いところに配置されて両端部を支持されている下側固定板とに分かれていることを特徴とする請求項1記載の薬剤手撒き装置。
  3. 前記多列コンベアの前記区画列部材が、長箱体の外底面の両端部それぞれに挟持部の設けられたものであり、前記挟持部が、前記長箱体の外底面から突き出た基端部とそこから前記長箱体の外底面に沿って延びた先端部とを具備したものであり、前記区画列部材の前記無端ベルトへの装架が、前記長箱体の外底面と前記挟持部との間に前記無端ベルトを圧入することによりなされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された薬剤手撒き装置。
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