JP4931661B2 - 物品供給装置 - Google Patents
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Description
前工程から受入れた物品を、所定数単位で後工程に送出する物品供給装置において、
物品供給位置から該物品供給位置と異なるラインの物品排出位置へ向けた移動方向前側へ連続移動する複数の収容部の夫々に物品を前記物品供給位置で受入れつつ、前記物品排出位置にて収容部を停止したもとで、移動方向と交差する方向へ所定数単位で物品を排出可能なバッファコンベヤと、
物品を吸着搬送する吸着ベルトを備え、前記物品供給位置における収容部の移動方向と交差する向きから物品を収容部に供給し得るよう配置したベルトコンベヤであって、前記収容部の配設間隔に応じてその搬送終端部を収容部(34)の移動方向前後に向けて揺動する揺動手段を備えた搬送コンベヤと、
該搬送コンベヤにおける前記収容部への物品送り出し位置において、前記吸着ベルトで搬送されてきた物品の通過を検知する物品検知手段とを備え、
前記搬送コンベヤは、前記物品検知手段の検知信号に応答して物品送り出し位置を通過した各物品を収容部へ供給する際に、移動方向前側へ向けて連続的に前進移動される収容部と同一速度で前記搬送終端部を前進移動するよう前記揺動手段が作動されて、収容部に物品を送り込み得るよう追従して移動される搬送終端部から収容部に物品を供給し、その供給後に、該収容部の移動方向後方において前進移動中の後続の収容部に対して物品を供給し得る位置まで搬送終端部を後退移動するよう揺動手段が作動されることを特徴とする。
これによれば、搬送終端部が収容部の移動に追従することで物品供給に際しての時間を長く確保することができると共に、物品供給後に搬送終端部が次の収容部に瞬時に位置決めされて物品供給し得るので、個々の物品供給についてのサイクルタイムが短縮されて高速処理が可能となる。また、物品検知手段による物品検知信号に応答して収容部を前進移動しつつ搬送終端部を揺動するから、収容部への物品供給の遅れに対応して収容部の前進移動を一時待機状態とするので、空物品の収容部が発生することなく確実な物品供給をなし得る。
これによれば、サイクルタイムを短縮することができる。
これによれば、サイクルタイムをより一層短縮することができる。
これによれば、物品供給位置と物品排出位置との距離を長くとって、第1直線ラインの物品供給位置での物品供給を行ないつつ、第2直線ラインの物品排出位置での物品排出を余裕をもって行なうことができる。
これによれば、物品排出位置から立てた物品を排出して集合状態とする場合において、バッファコンベヤへ供給されるまでの物品を立てた姿勢に変換する装置等を設置することなく物品を確実に立てた姿勢に変換して収容部内に供給し得る。
これによれば、物品間隔を常に規定値以上として、複数物品が1つの収容部に送り込まれてしまうという事態を未然に防止することができる。
次に、実施例に係る物品供給装置の作用について説明する。前記送りコンベヤ52は、前工程から搬送されてきた袋詰品となっている物品70を寝た横向き姿勢で所定間隔毎に吸着保持して搬送し、搬送コンベヤ40に受渡す。物品70は、搬送コンベヤ40の吸着ベルト42で吸着保持されて搬送される際に、円弧状の湾曲した経路を経て搬送路が交差方向に変換されることで、物品70の搬送姿勢が立てた姿勢に変換されて搬送終端部44に到来する。搬送コンベヤ40における収容部34への物品送り出し位置Dにおいて前記物品検知センサ54が物品70の通過を検知すると、前記サーボモータ48が回転駆動され、搬送終端部44が、該終端部44から送り出される物品70をバッファコンベヤ12における空の収容部34に送り込むように揺動され、物品70は第1直線ラインL1における物品供給位置Pの収容部34へ立てた姿勢で供給される。吸着ベルト42によって保持された物品70が搬送終端部44から収容部34に供給される際には、搬送終端部44は、第1直線ラインL1で連続的に前進移動している収容部34に追従して同一速度で移動しつつ物品70が収容部34に送り込まれるので、物品供給に際しての時間を長く確保することができ、搬送コンベヤ40から高速でバッファコンベヤ12に物品70を受渡す高速処理時においても、安定して物品70を供給できる。そして、搬送終端部44は、物品供給後に復動して収容部34の移動方向後方の後続の収容部34における物品70を供給し得る所定位置まで迎えにいくので、次の収容部34に対して物品70を送り込み得るようになるまでのサイクルタイムが短縮され、一層の高速処理が可能となる。また、搬送終端部44の復動速度を往動速度より高速に設定したり、またはバッファコンベヤ12において搬送終端部44が往動する時の収容部34の移動速度より、該搬送終端部44が復動する時の収容部34の移動速度を高速に設定することにより、何れも、搬送終端部44と次に物品70を送り込むべき収容部34とが互いに近づく方向へ高速で移動するから、搬送終端部44が次の収容部34を迎えて物品70を送り込み得る位置まで移動する時間が短縮され、サイクルタイムを更に短縮化できる。なお、物品検知センサ54は、搬送終端部44における収容部34へ物品70を送り出す直前位置(物品送り出し位置D)に配置されているから、該センサ54での物品検知以後に物品70が位置ズレすることなく、収容部34への確実な送り込みが達成される。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.搬送コンベヤ40における搬送終端部44の往復動速度、およびバッファコンベヤ12における第1直線ラインL1での収容部34の移動速度については、実施例の制御態様に限定されるものでなく、必要に応じて収容部34の移動速度および搬送終端部44の往復動速度を一定に設定してもよい。
2.実施例では、搬送終端部44を揺動させる手段として、揺動用のサーボモータ48でクランク機構50を作動させる構成を採用したが、揺動手段としてはこれに限定されるものでなく、搬送終端部44を往復動可能であれば、汎用モータで作動するカム機構によって速度変化を与える等、その他の構成を採用し得る。
3.実施例では、物品排除手段58として噴射空気により物品70を搬送路外に排出する構成で説明したが、この構成に限定されるものでなく、コンベヤ上から物品70を排除し得るものであれば、その他の各種手段であってもよい。
4.実施例では、バッファコンベヤ12の上方に搬送コンベヤ40を配置し、収容部34に物品70を上方から供給する場合で説明したが、搬送コンベヤ40をバッファコンベヤ12の側方に交差するよう配置し、収容部34に対して物品70を側方から送り込む構成、その他の少なくとも収容部34の移動方向と交差する向きから物品70を供給するものであればよい。
5.実施例では、バッファコンベヤ12として、収容部34を水平面に沿って循環移動する構成で説明したが、収容部34を鉛直面に沿って循環移動する構成としてもよく、この場合において、例えば上側の搬送路に物品供給位置Pを設定すると共に横あるいは下側の搬送路に物品排出位置Qを設定すればよい。またバッファコンベヤ12の駆動方式については、物品供給位置Pにおいて連続移動する各収容部34へ物品70を受入れつつ、物品排出位置Qにおいて収容部34を停止して物品70を排出し得るものであれば、実施例以外の各種方式を採用し得る。
44 搬送終端部,46 揺動手段,54 物品検知センサ(物品検知手段)
56 間隔検知手段,58 物品排除手段,70 物品,L1 第1直線ライン
L2 第2直線ライン(異なるライン),D 物品送り出し位置,P 物品供給位置
Q 物品排出位置
Claims (6)
- 前工程から受入れた物品(70)を、所定数単位で後工程に送出する物品供給装置において、
物品供給位置(P)から該物品供給位置(P)と異なるライン(L2)の物品排出位置(Q)へ向けた移動方向前側へ連続移動する複数の収容部(34)の夫々に物品(70)を前記物品供給位置(P)で受入れつつ、前記物品排出位置(Q)にて収容部(34)を停止したもとで、移動方向と交差する方向へ所定数単位で物品(70)を排出可能なバッファコンベヤ(12)と、
物品(70)を吸着搬送する吸着ベルト(42)を備え、前記物品供給位置(P)における収容部(34)の移動方向と交差する向きから物品(70)を収容部(34)に供給し得るよう配置したベルトコンベヤであって、前記収容部(34,34)の配設間隔に応じてその搬送終端部(44)を収容部(34)の移動方向前後に向けて揺動する揺動手段(46)を備えた搬送コンベヤ(40)と、
該搬送コンベヤ(40)における前記収容部(34)への物品送り出し位置(D)において、前記吸着ベルト(42)で搬送されてきた物品(70)の通過を検知する物品検知手段(54)とを備え、
前記搬送コンベヤ(40)は、前記物品検知手段(54)の検知信号に応答して物品送り出し位置(D)を通過した各物品(70)を収容部(34)へ供給する際に、移動方向前側へ向けて連続的に前進移動される収容部(34)と同一速度で前記搬送終端部(44)を前進移動するよう前記揺動手段(46)が作動されて、収容部(34)に物品(70)を送り込み得るよう追従して移動される搬送終端部(44)から収容部(34)に物品(70)を供給し、その供給後に、該収容部(34)の移動方向後方において前進移動中の後続の収容部(34)に対して物品(70)を供給し得る位置まで搬送終端部(44)を後退移動するよう揺動手段(46)が作動される
ことを特徴とする物品供給装置。 - 前記搬送終端部(44)の移動方向後方への移動速度を、前方への移動速度より高速に設定した請求項1記載の物品供給装置。
- 前記バッファコンベヤ(12)における収容部(34)の前進移動速度は、前記搬送終端部(44)が収容部(34)の前進移動に追従して移動後に収容部(34)の移動方向後方へ移動する際の速度が高速となるよう設定した請求項1または2記載の物品供給装置。
- 前記バッファコンベヤ(12)は、前記収容部(34)が水平面に沿ったループ軌道を移動するよう構成され、収容部(34)が直線移動する第1直線ライン(L1)に前記物品供給位置(P)を設定すると共に、前記第1直線ライン(L1)と対向する第2直線ライン(L2)に前記物品排出位置(Q)を設定した請求項1〜3の何れか一項に記載の物品供給装置。
- 前記搬送コンベヤ(40)は、物品(70)を横向き姿勢から立てた姿勢に変換する搬送路からなり、上下方向に延在する前記搬送終端部(44)が上部を支点として揺動するよう構成され、立てた姿勢の物品(70)を前記収容部(34)の上方から送り込むよう構成した請求項4記載の物品供給装置。
- 前記搬送コンベヤ(40)の上流側に、後続物品(70)との間隔を検知する間隔検知手段(56)と、該間隔検知手段(56)で得られた物品間隔が規定より狭い場合に当該物品(70)を搬送路外へ排出する物品排除手段(58)とを設けた請求項1〜5の何れか一項に記載の物品供給装置。
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