JP4930374B2 - バラン回路及び集積回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は集積回路装置に用いて好適なバラン回路及び該バラン回路を備えた集積回路装置に関する。
一般に、無線通信装置では、比較的低い周波数である信号処理用のIF(Intermediate Frequency)信号から比較的高い周波数である通信用のRF(Radio Frequency)信号への周波数変換、あるいはRF信号からIF信号への周波数変換のためにミキサ回路が用いられる。
図1は無線通信装置等で用いられるシングルバランス型ミキサ回路の構成を示す回路図である。
図1に示すように、シングルバランス型ミキサ回路は、2つのミキサ素子51と180度位相合成回路52とを備えた構成である。ミキサ素子51は、逆相の2つのIF信号(差動信号)と同相の2つの局部発振信号(以下、LO信号と称す)とをミキシングし、通信に必要な上側波帯信号と下側波帯信号を出力する。
180度位相合成回路52は、入力された2つの信号を180度の位相差を持たせて合成し、合成後の信号を出力する。したがって、差動信号である2つのIF信号からミキサ素子51で生成した上側波帯信号及び下側波帯信号は180度位相合成回路52によって同相で合成され、通信で使用するRF信号として出力される。このとき、ミキサ素子51からは通信で不要なLO信号も出力されるが、ミキサ素子51に同相で入力された2つのLO信号はそのまま同相で出力され、180度位相合成回路52によって逆相で合成されることで相殺されて除去される。
なお、図1に示した180度位相合成回路52は、その出力ポート側(Output)から信号を入力し、入力ポート側(0、180)から信号を取り出せば、180度位相分配器として利用することも可能である。その場合、ミキサ素子へRF信号及びLO信号を入力することで、位相が180度異なる2つのIF信号を得ることができる。このような180度の位相差を持たせて信号を分配あるいは合成する回路は、差動信号から非差動信号あるいは非差動信号から差動信号へ変換する回路、複数の能動素子へ差動信号を分配する回路、差動信号を合成する回路等の様々な用途で使用される。そのため、近年、無線通信装置等に用いるマイクロ波ICで上記180度位相合成回路(180度位相分配器)を用いる要望が高まっている。なお、マイクロ波ICでは、基板の裏面加工が不要なことから伝送線路としてCPW(Coplanar Waveguide)線路が普及してきている。
ところで、高周波信号を分配すると共に分配後の2つの信号に180度の位相差を持たせるためには、一般にラットレース回路が用いられる。ラットレース回路は、信号線路を2つに分岐することで信号を分配し、分岐後の2本の信号線路に、伝送対象となる信号周波数の1/2波長に相当する長さの差を設けることで、分配した2つの信号に180度の位相差を持たせる回路である。
しかしながら、信号周波数の1/2波長に相当する線路長は、GHzを越える高周波信号であっても数mmから数cm程度であり、大きな回路面積を必要とする。そのため、ラットレース回路をマイクロ波ICに組み込むことは困難である。
そこで、線路長の差で位相差を得るのではなく、上記CPW線路やマイクロストリップ線路等の非差動型の伝送線路からスロット線路やCPS(Coplanar Strips)線路等の差動型の伝送線路、あるいは差動型の伝送線路から非差動型の伝送線路へ変換するバラン回路を用いて180度の位相差を得る手法が非特許文献1(Mu-Jung Hsieh, Chun-Yi Wu, Chi-Yang Chang and Dow-Chin Niu, “Broadband mm-wave Schottky diode frequency doubler using a broadband CPW balun”, The 6th topical symposium on millimeter waves (TSMMW 2004) technical digest, pp. 285-288, Feb. 2004)で提案されている。
図2に示すように、非特許文献1に記載されたバラン回路は、信号の入出力ポートとなる第1のFCPW(Finite Ground Coplanar Waveguide)線路61、第2のFCPW線路62a及び第3のFCPW線路62bと、差動型の伝送線路である第1のCPS線路64a及び第2のCPS線路64bと、第1のFCPW線路61を第1のCPS線路64a及び第2のCPS線路64bへ変換するFCPW−CPS変換分岐部65と、第1のCPS線路64aを第2のFCPW線路62aへ変換する第1のCPS−FCPW変換部67aと、第2のCPS線路64bを第3のFCPW線路62bへ変換する第2のCPS−FCPW変換部67bとを備え、それらが基板69上に形成された構成である。
第1のFCPW線路61、第2のFCPW線路62a及び第3のFCPW線路62bは、中心導体とその中心導体を挟むようにして配置された2つの接地導体とを備えた非差動型の伝送線路である。第1のFCPW線路61、第2のFCPW線路62a及び第3のFCPW線路62bが有する2つの接地導体はそれぞれエアブリッジ68によって接続されている。
図2に示したバラン回路では、第1のFCPW線路61がFCPW−CPS変換分岐部65によって分岐され、第1のCPS線路64a及び第2のCPS線路64bに変換される。また、第1のCPS線路64aが第1のCPS−FCPW変換部67aによって第2のFCPW線路62aに変換され、第2のCPS線路64bが第2のCPS−FCPW変換部67bによって第3のFCPW線路62bに変換される。ここで、第2のFCPW線路62aの中心導体は第1のFCPW線路61の中心導体と接続され、第3のFCPW線路62bの中心導体は第1のFCPW線路61の接地導体と接続されている。また、第2のFCPW線路62aの接地導体は第1のFCPW線路61の接地導体と接続され、第3のFCPW線路62bの接地導体は第1のFCPW線路61の中心導体と接続されている。
このように、第1のFCPW線路61の中心導体及び接地導体に対する第2のFCPW線路62aの中心導体及び接地導体の接続と、第1のFCPW線路61の中心導体及び接地導体に対する第3のFCPW線路62bの中心導体及び接地導体の接続の関係を逆にすることで、第1のFCPW線路61から信号を入力すると、第2のFCPW線路62a及び第3のFCPW線路62bからは位相差が180度の差動信号が出力される。
なお、非特許文献1では、第1のCPS線路64aと第2のCPS線路64bの長さをそれぞれ信号周波数の1/4波長に一致させている。しかしながら、図2に示したバラン回路は、ラットレース回路と異なり線路長によって位相差を得るものではないため、第1のCPS線路64aと第2のCPS線路64bの長さを信号周波数の1/4波長に一致させる必要はない。
上述した非特許文献1に記載されたバラン回路では、第1のFCPW線路、第2のFCPW線路及び第3のFCPW線路が備える各接地導体が接続されていないため、それらの電位が同一になるとは限らない。非特許文献1では、図2に示したバラン回路を180度位相分配器として用い、第2のFCPW線路及び第3のFCPW線路に2端子素子であるダイオードを接続し、それらのダイオード出力を合成することで入力信号の周波数を逓倍する周波数逓倍器を構成している。このような回路構成では、各FCPW線路の接地導体の電位が異なっていても特に問題になることはない。
しかしながら、例えば図2に示したバラン回路を180度位相合成回路として用い、ミキサ素子として用いるFET等の3端子能動素子を第2のFCPW線路及び第3のFCPW線路に接続して図3に示すようなシングルバランス型ミキサ回路を構成すると、以下に記載するような問題が発生する。
図3に示すシングルバランス型ミキサ回路では、第2のFCPW線路の接地導体に一方のFET71aのソース電極が接続され、第3のFCPW線路の接地導体に他方のFET71bのソース電極が接続されている。これら2つのFET71a、71bのゲート電極にはLO信号源及びバイアス(Vg)源がそれぞれ接続されている。また、第2のFCPW線路の中心導体にはFET71aのドレイン電極がキャパシタ72aを介して接続され、第3のFCPW線路の中心導体にはFET71bのドレイン電極がキャパシタ72bを介して接続されている。
FET71aのドレイン電極には、他端が接地導体と接続されたキャパシタ73a及び所定の長さのスタブが接続され、該スタブを介してIF信号(逆相)が供給される。同様に、FET71bのドレイン電極には、他端が接地導体と接続されたキャパシタ73b及び所定の長さのスタブが接続され、該スタブを介してIF信号が供給される。なお、キャパシタ73a、73bの容量(インピーダンス)は、RF信号の周波数においてドレイン電極側からみてオープンであり、IF信号の周波数において挿入損失が最も小さくなる値に設定される。
このような構成では、ミキサ素子であるFET71a、71bのドレイン電極から上側波帯信号、下側波帯信号及びLO信号が出力され、上側波帯信号及び下側波帯信号がバラン回路により同相で合成され、LO信号がバラン回路により逆相で合成される。
しかしながら、図3に示す構成では、通常、接地されるべき2つのFET71a、71bのソース電極が、接続部74aと接続部74bとで異なる電位となるため、FET71a、71bの動作条件が異なってしまう。
したがって、FET71a、71bから出力されるLO信号の電力が等しくならないため、異なる電力のLO信号をバラン回路によって逆相で合成しても、LO信号は相殺されずに第1のFCPW線路から大きな電力で出力されてしまう。そのため、所望の回路性能を実現することができないという問題がある。
そこで、本発明は、180度の位相差を持つ信号の分配あるいは合成が可能であり、所望の回路性能を実現しつつ集積回路装置へ組み込むことが容易なバラン回路及びそれを備えた集積回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明のバラン回路は、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路と、第1のCPW線路と第2のCPW線路を中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路と、第1のCPW線路と第3のCPW線路を中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路と、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路の少なくとも一つの接地導体どうしを接続する接続部とを備える。
または、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路と、第2のCPW線路の中心導体と第1のCPW線路の中心導体とを中継し、第2のCPW線路の接地導体と第3のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路と、第3のCPW線路の中心導体と第1のCPW線路の接地導体とを中継し、第3のCPW線路の接地導体と第2のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路と、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路の少なくとも一つの接地導体どうしを接続する接続部とを備える。
または、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路と、第2のCPW線路の中心導体と第3のCPW線路の中心導体とを中継し、第2のCPW線路の接地導体と第1のCPW線路の中心導体とを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路と、第3のCPW線路の中心導体と第2のCPW線路の中心導体とを中継し、第3のCPW線路の接地導体と第1のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路と、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路の少なくとも一つの接地導体どうしを接続する接続部とを備える。
一般に、CPS線路は、2つのCPS線路に分岐すると、分岐後の2つの線路に逆相の信号を分配することになる。したがって、分岐後の2つのCPS線路で共通な導体がCPW線路の中心導体となるように、あるいは分岐後の2つのCPS線路で共通な導体がCPW線路の接地導体となるように、CPS線路からCPW線路へ変換するだけで、2つのCPW線路からは逆相の信号が得られる。
また、2つのCPS線路に対して同相の信号を分配する場合、2つのCPS線路が備える2つの導体と、それらに接続される2つのCPW線路の中心導体と接地導体の接続関係を逆にすれば、それら2つのCPW線路からは互いに逆相の信号が出力される。
このCPS線路は、差動型の伝送線路であってもスロットラインのような広い導体幅を必要としないため、回路サイズを小さくできる。
したがって、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路が有する中心導体と接地導体に対する、第1のCPS線路及び第2のCPS線路が有する2つの導体の接続関係によって、第2のCPW線路と第3のCPW線路から位相差が180度の差動信号を得ることができる。
また、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路の接地導体どうしをそれぞれ接続部により接続することで、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路の接地導体が同一の電位となる。そのため、第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路へ3端子能動素子等を接続すると、それらが等しい条件で動作するため、所望の回路性能を実現できる。
さらに、バラン回路のサイズを小さくできるため、集積回路装置へ容易に組み込むことが可能であり、該バラン回路を備えた集積回路装置の回路サイズを小さくできる。
図1はシングルバランス型ミキサ回路の構成を示す回路図である。 図2は従来のバラン回路の構成を示す平面図である。 図3は図2に示したバラン回路を図1に示したシングルバランス型ミキサ回路で使用した例を示す平面図である。 図4は本発明のバラン回路の第1の実施の形態の構成を示す平面図である。 図5は本発明のバラン回路の第2の実施の形態の構成を示す平面図である。 図6は本発明のバラン回路の第3の実施の形態の構成を示す平面図である。 図7は本発明の集積回路装置の一構成例を示す平面図である。
(第1の実施の形態)
図4に示すように、第1の実施の形態のバラン回路は、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a及び第3のCPW線路12bと、非差動型の伝送線路であるFCPW線路13と、第1のCPW線路11をFCPW線路13へ変換するCPW−FCPW線路変換部15と、差動型の伝送線路である、長さがL1の第1のCPS線路14a、及び長さがL1+L2の第2のCPS線路14bと、FCPW線路13を第1のCPS線路14a及び第2のCPS線路14bに変換するFCPW−CPS変換分岐部16と、第1のCPS線路14aを第2のCPW線路12aへ変換する第1のCPS−CPW変換部17aと、第2のCPS線路14bを第3のCPW線路12bへ変換する第2のCPS−CPW変換部17bとを備え、それらが基板19上に形成された構成である。
第1のCPS線路14aと第2のCPS線路14bは、それぞれの一方の導体が共通であり、該共通な導体が、第2のCPW線路12aの接地導体及び第3のCPW線路12bの中心導体にそれぞれ接続されている。また、共通な導体ではない第1のCPS線路14aの他方の導体は第2のCPW線路12aの中心導体と接続され、第2のCPS線路14bの他方の導体は第3のCPW線路12bの接地導体と接続されている。
第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a及び第3のCPW線路12bの各接地導体は、基板19上に形成された各素子を囲むように配置されている。また、第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a、第3のCPW線路12b及びFCPW線路13は、それぞれの接地導体どうしがエアブリッジ18によって接続されている。したがって、第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a、第3のCPW線路12b及びFCPW線路13の各接地導体は同一電位となる。
図4に示す第1の実施の形態のバラン回路は、T分岐部(FCPW−CPS変換分岐部16)において、FCPW線路13の一方の接地導体を取り除くことで第1のCPS線路14aを形成し、FCPW線路13の他方の接地導体を取り除くことで第2のCPS線路14bを形成している。したがって、第1のCPS線路14a及び第2のCPS線路14bには等しい電力が分配される。
上述したように、第1のCPS線路14aと第2のCPS線路14bの共通の導体は、第2のCPW線路12aにおいて接地導体となり、第3のCPW線路12bにおいて中心導体となるため、第1のCPS線路14aと第2のCPS線路14bの長さが等しいとき(L2=0)、第1のCPS線路14aと第2のCPS線路14bからは位相差が180度の信号が得られるはずである。
しかしながら、第1のCPW線路11を入力ポートとして用い、第2のCPW線路12a及び第3のCPW線路12bを出力ポートとして用いる場合、第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a及び第3のCPW線路12bの各接地導体を接続し、各CPW線路に対してCPW線路等を備える他の集積回路装置を接続すると、第2のCPW線路12aと第3のCPW線路12bから出力される信号の位相差は180度とならず、かつ第1のCPS線路14aと第2のCPS線路14bに等しい信号電力が分配されない場合があることを発明者は見出した。これは、第1のCPS線路14aから第2のCPW線路12aへの変換条件と、第2のCPS線路14bから第3のCPW線路12bへの変換条件とが異なるためと推測できる。
したがって、本実施形態では、第2のCPW線路12aと第3のCPW線路12bから位相差が180度の信号が出力されるように、第1のCPS線路14aの長さと第2のCPS線路14bの長さを変えることで位相差を補償する。本実施形態では、第2のCPW線路12aと第3のCPW線路12bから出力される信号の位相差をL2の値によって補償するため、L1の長さはレイアウト面積が許容できる範囲内で自由に設定できる。すなわち、図4に示したバラン回路は回路サイズを小さくすることが可能であり、集積回路装置へ容易に組み込むことができる。なお、第1のCPS線路14aと第2のCPS線路14bに対する信号電力の分配比は、外周部に配置された接地導体の形状を最適化することで補正できる。
第1の実施の形態のバラン回路によれば、第1のCPW線路11と第2のCPW線路12aを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路14a、及び第1のCPW線路11と第3のCPW線路12bを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路14bを有することで、第2のCPW線路12aと第3のCPW線路12bから位相差が180度の差動信号を得ることができる。
また、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a及び第3のCPW線路12bの接地導体がそれぞれ同一電位となるため、第1のCPW線路11、第2のCPW線路12a及び第3のCPW線路12bへ3端子能動素子等を接続した場合に、それらが等しい条件で動作する。したがって、所望の回路性能を実現することができる。さらに、バラン回路の面積を小型化できるため、集積回路装置へ容易に組み込むことができる。
(第2の実施の形態)
図5に示すように、第2の実施の形態のバラン回路は、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bと、差動型の伝送線路である、長さがL3の第1のCPS線路24a、及び長さがL3+L4の第2のCPS線路24bと、差動型の伝送線路である第3のCPS線路23と、第1のCPW線路21を第3のCPS線路23へ変換するCPW−CPS線路変換部25と、第3のCPS線路23を第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bとに分岐する分岐部26と、第1のCPS線路24aを第2のCPW線路22aへ変換する第1のCPS−CPW変換部27aと、第2のCPS線路24bを第3のCPW線路22bへ変換する第2のCPS−CPW変換部27bとを備え、それらが基板29上に形成された構成である。
第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bは、それぞれの一方の導体が共通であり、該共通な導体が第2のCPW線路22aの接地導体及び第3のCPW線路22bの接地導体に接続されている。また、共通な導体ではない第1のCPS線路24aの他方の導体は第2のCPW線路22aの中心導体と接続され、第2のCPS線路24bの他方の導体は第3のCPW線路22bの中心導体と接続されている。
第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bの接地導体は各素子を囲むように配置されている。また、第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bは、それぞれの接地導体どうしがエアブリッジ28によって接続されている。したがって、第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bの各接地導体は同一電位となる。
図5に示した第2の実施の形態のバラン回路では、T分岐部(分岐部26)によって第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bへ逆相の信号が等しい電力で分配される。このとき、第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bの共通の導体は、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bにおいて接地導体となるため、第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bの長さが等しいとき(L4=0)、第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bからは位相差が180度の信号が出力されるはずである。
しかしながら、第1のCPW線路21を入力ポートとして用い、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bを出力ポートとして用いる場合、第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bの各接地導体を接続し、各CPW線路に対してCPW線路等を備える他の集積回路装置を接続すると、第1の実施の形態と同様に第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bから出力される信号の位相差は180度にならず、かつ第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bに等しい信号電力が分配されない場合がある。
そのため、本実施形態では、第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bから位相差が180度の信号が出力されるように、第1のCPS線路24aの長さと第2のCPS線路24bの長さを変えることで位相差を補償する。本実施形態では、第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bから出力される信号の位相差をL4の値によって補償するため、L3の長さはレイアウト面積が許容できる範囲内で自由に設定できる。すなわち、図5に示したバラン回路は、第1の実施の形態と同様に回路サイズを小さくすることが可能であり、集積回路装置へ容易に組み込むことができる。
なお、第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bに対する信号電力の分配比は、第1の実施の形態と同様に外周部に配置された接地導体の形状を最適化することで補正できる。
図5では、第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bの共通の導体を、第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bの接地導体に接続した構成を示したが、第1のCPS線路24aと第2のCPS線路24bの共通導体を、第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bの中心導体に接続した構成でもよい。その場合、共通の導体ではない第1のCPS線路24aの他方の導体を第2のCPW線路22aの接地導体と接続し、第2のCPS線路24bの他方の導体を第3のCPW線路22bの接地導体と接続すればよい。
第2の実施の形態のバラン回路によれば、第1の実施の形態と同様に、第1のCPW線路21と第2のCPW線路22aを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路24a、及び第1のCPW線路21と第3のCPW線路22bを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路24bを有することで、第2のCPW線路22aと第3のCPW線路22bから位相差が180度の差動信号を得ることができる。
また、信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bの接地導体が同一電位となるため、第1のCPW線路21、第2のCPW線路22a及び第3のCPW線路22bへ3端子能動素子等を接続した場合でも、それらが等しい条件で動作する。したがって、所望の回路性能を実現することができる。
さらに、バラン回路の面積を小型化できるため、集積回路装置へ容易に組み込むことができる。
(第3の実施の形態)
図6に示すように、第3の実施の形態のバラン回路は、第1のCPS線路34aと第2のCPS線路34bの長さが等しく(L5)、第2のCPW線路32aと第3のCPW線路32bの長さが異なる(差がL6)点で第1の実施の形態のバラン回路と異なっている。その他の構成は第1の実施の形態のバラン回路と同様であるため、その説明は省略する。
第3の実施の形態のバラン回路では、第2のCPW線路32aと第3のCPW線路32bから位相差が180度の信号が出力されるように、第2のCPW線路32aと第3のCPW線路32bの長さを変えることで位相差を補償する。
本実施形態では、第2のCPW線路32aと第3のCPW線路32bから出力される信号の位相差をL6の値によって補償するため、第1のCPS線路34a及び第2のCPS線路34bの長さ(L5)をレイアウト面積が許容できる範囲内で自由に設定できる。すなわち、図6に示したバラン回路も第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様に、回路サイズを小さくすることが可能であり、集積回路装置へ容易に組み込むことができる。そのため、第3の実施の形態のバラン回路においても、第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第3の実施の形態では、第2のCPW線路32aと第3のCPW線路32bの長さを変えることで第2のCPW線路32aと第3のCPW線路32bから出力される信号の位相差を補償できることを示した。そのため、第1のCPS線路34aと第2のCPS線路34bの長さは必ずしも等しくする必要はなく、これらの線路の長さは異なっていてもよい。
また、図6では、第1の実施の形態で示したバラン回路の第2のCPW線路と第3のCPW線路の長さを変えることで、第2のCPW線路と第3のCPW線路から出力される信号の位相差を補償する例を示したが、このような構成は第2の実施の形態のバラン回路にも適用可能である。すなわち、図5に示した第1のCPS線路と第2のCPS線路の長さを等しく設定し、第2のCPW線路と第3のCPW線路の長さを変えても、第2のCPW線路と第3のCPW線路から出力される信号の位相差を補償することが可能である。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、第1の実施の形態のバラン回路を、図1に示したシングルバランス型ミキサ回路の180度位相合成器として使用する例である。
図7に示すように、本実施形態の集積回路装置は、図4に示したバラン回路と、ミキサ素子である2つのFET41a,41bと、FET41aに接続されるキャパシタ42a,43aと、FET41bに接続されるキャパシタ42b,43bとを備えている。
ミキサ素子であるFET41aのソース電極は第のCPW線路の接地導体に接続され、FET41bのソース電極は第のCPW線路の接地導体に接続されている。FET41a,41bのゲート電極はLO信号源とバイアス(Vg)源に接続されている。また、FET41aのドレイン電極はキャパシタ42aを介して第のCPW線路の中心導体と接続され、FET41bのドレイン電極はキャパシタ42bを介して第のCPW線路の中心導体と接続されている。さらに、FET41aのドレイン電極には他端が接地導体と接続されたキャパシタ43a及び所定の長さのスタブが接続され、該スタブを介してIF信号が供給される。同様に、FET41bのドレイン電極には他端が接地導体と接続されたキャパシタ43b及び所定の長さのスタブが接続され、該スタブを介してIF信号(逆相)が供給される。なお、キャパシタ43a、43bの容量(インピーダンス)は、RF信号の周波数においてドレイン電極側からみてオープンであり、IF信号の周波数において挿入損失が最も小さくなる値に設定される。
このような構成では、ミキサ素子であるFET41a,41bのドレイン電極から上側波帯信号、下側波帯信号及びLO信号が出力され、上側波帯信号と下側波帯信号はバラン回路により同相で合成され、LO信号はバラン回路により逆相で合成される。
本実施形態の集積回路装置では、ミキサ素子である2つのFET41a,41bのソース電極が接続部44a,44bにて接地導体と接続されているが、第1の実施の形態で説明したように各接地導体の電位が等しいため、2つのFET41a,41bの動作条件が同一となり、各FET41a,41bから出力されるLO信号の電力が等しくなる。
したがって、2つのFET41a,41bから出力されたLO信号は、図4に示したバラン回路によって逆相で合成されて相殺され、出力信号に含まれるLO信号の電力が低減する。また、本実施形態によれば、バラン回路のサイズを小さくできるため、該バラン回路を備える集積回路装置のサイズを小さくできる。
なお、第4の実施の形態では、第1の実施の形態のバラン回路をシングルバランス型ミキサ回路の180度位相合成器として利用する例を示したが、第2の実施の形態及び第3の実施の形態で示したバラン回路もシングルバランス型ミキサ回路の180度位相合成器として利用することが可能である。
また、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態で示したバラン回路は、本実施形態で示したシングルバランス型ミキサ回路に限らず、逓倍回路や差動増幅回路等のように、2つの信号に180度の位相差を持たせる必要がある回路であれば、どのような回路に使用することも可能である。第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態で示したバラン回路を用いれば、その集積回路装置全体の回路サイズを小さくできる。
また、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態で示したバラン回路が搭載される基板には、通常、誘電体基板や半導体基板等が用いられるが、基板の材料はこれらに限定されるものではない。
また、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態で示したバラン回路では、エアブリッジを用いて全てのCPW線路及びFCPW線路の接地導体どうしを接続する例を示したが、エアブリッジはCPW線路における信号の伝送モードを安定させるためのものであり、信号が損失無く確実に伝送されるならば、全てのCPW線路及びFCPW線路の接地導体どうしを接続する必要はない。また、各CPW線路及びFCPW線路の接地導体どうしの接続には、必ずしもエアブリッジを用いる必要はなく、基板の内部あるいは基板の裏面に配置された他の導体と接続するためのビアホール等を用いてもよい。
さらに、第1の実施の形態、第2の実施の形態及び第3の実施の形態では、信号の入出力ポートとしてCPW線路を用いる例を示したが、これらの少なくとも一つは接地導体幅が有限なFCPW線路に置き換えることも可能である。

Claims (10)

  1. 信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路と、
    前記第2のCPW線路の中心導体と前記第1のCPW線路の中心導体とを中継し、前記第2のCPW線路の接地導体と前記第1のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路と、
    前記第3のCPW線路の中心導体と前記第1のCPW線路の接地導体とを中継し、前記第3のCPW線路の接地導体と前記第1のCPW線路の中心導体とを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路と、
    前記第1のCPW線路の接地導体、前記第2のCPW線路の接地導体及び前記第3のCPW線路の接地導体の少なくとも二つの接地導体どうしを接続する接続部と、
    を有するバラン回路。
  2. 非差動型の伝送線路であるFCPW線路と、
    前記第1のCPW線路を前記FCPW線路に変換するCPW−FCPW線路変換部と、
    前記FCPW線路を前記第1のCPS線路及び前記第2のCPS線路に変換するFCPW−CPS変換分岐部と、
    前記第1のCPS線路を前記第2のCPW線路に変換し、前記第2のCPS線路を前記第3のCPW線路に変換する複数のCPS−CPW変換部と、
    を有する請求項1記載のバラン回路。
  3. 信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路と、
    前記第2のCPW線路の中心導体と前記第1のCPW線路の中心導体とを中継し、前記第2のCPW線路の接地導体と前記第3のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路と、
    前記第3のCPW線路の中心導体と前記第1のCPW線路の接地導体とを中継し、前記第3のCPW線路の接地導体と前記第2のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路と、
    前記第1のCPW線路の接地導体、前記第2のCPW線路の接地導体及び前記第3のCPW線路の接地導体の少なくとも二つの接地導体どうしを接続する接続部と、
    を有するバラン回路。
  4. 信号の入出力ポートとなる第1のCPW線路、第2のCPW線路及び第3のCPW線路と、
    前記第2のCPW線路の中心導体と前記第3のCPW線路の中心導体とを中継し、前記第2のCPW線路の接地導体と前記第1のCPW線路の中心導体とを中継する差動型の伝送線路である第1のCPS線路と、
    前記第3のCPW線路の中心導体と前記第2のCPW線路の中心導体とを中継し、前記第3のCPW線路の接地導体と前記第1のCPW線路の接地導体とを中継する差動型の伝送線路である第2のCPS線路と、
    前記第1のCPW線路の接地導体、前記第2のCPW線路の接地導体及び前記第3のCPW線路の接地導体の少なくとも二つの接地導体どうしを接続する接続部と、
    を有するバラン回路。
  5. 前記第1のCPW線路の中心導体と接地導体とに接続される差動型の伝送線路である第3のCPS線路と、
    前記第1のCPW線路を第3のCPS線路に変換するCPW−CPS線路変換部と、
    前記第3のCPS線路を前記第1のCPS線路及び前記第2のCPS線路に変換する分岐部と、
    前記第1のCPS線路を前記第2のCPW線路に変換し、前記第2のCPS線路を前記第3のCPW線路に変換する複数のCPS−CPW変換部と、
    を有する請求項3または4記載のバラン回路。
  6. 前記第1のCPS線路と前記第2のCPS線路の長さが異なる請求項1から5のいずれか1項記載のバラン回路。
  7. 前記第2のCPW線路と前記第3のCPW線路の長さが異なる請求項1から6のいずれか1項記載のバラン回路。
  8. 前記第1のCPW線路、前記第2のCPW線路及び前記第3のCPW線路の少なくとも一つにFCPW線路を用いる請求項1から7のいずれか1項記載のバラン回路。
  9. 前記第1のCPW線路の接地導体と、前記第2のCPW線路の接地導体及び前記第3のCPW線路の接地導体のそれぞれと、を接続する請求項1記載のバラン回路。
  10. 請求項1から9のいずれか1項記載のバラン回路と、
    前記バラン回路が有する前記第2のCPW線路及び前記第3のCPW線路に接続された複数の3端子能動素子と、
    を有する集積回路装置。
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