JP4929797B2 - 半導体評価装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体評価装置に関するものである。
半導体装置(IC)の特性評価試験であるEMC(電磁両立性)試験の1つとして、外部からの妨害波等による耐性を評価するイミュニティ試験がある(例えば、特許文献1参照)。また、イミュニティ試験の1つとして、試験規格IEC62132−4に規定されているDPI(Direct RF Power Injection:直接電力注入)試験がある。
図6に、DPI試験を行う半導体評価装置の概略構成例を示す。図6に示すように、半導体評価装置は、主に、DPI試験器10と、計測器40と、制御部50とによって構成される。
DPI試験器10は、作動状態の被評価IC30に、例えば、100MHz〜2GHz等の高周波ノイズを印加(注入)するものである。具体的には、DPI試験器10は、高周波信号を発生させる高周波信号発生器11と、高周波信号発生器11に接続された増幅器12と、方向性結合器13およびフィルタ14を介して増幅器12と接続された出力端子15とを備えており、高周波信号発信器11で発生された高周波信号が、増幅器12で増幅され、高周波ノイズとして、出力端子15から試験対象である被評価IC30の入力端子に向けて出力される。なお、出力端子15には、例えば、同軸ケーブル61が接続されており、この同軸ケーブル61を介して、被評価IC30の入力端子33と電気的に接続される。フィルタ14は、増幅器12で増幅された高周波信号から直流電力をカットするものであり、例えば、コンデンサが用いられる。
また、DPI試験器10は、方向性結合器13に接続された第1、第2の電力検出器16、17と、第1、第2の電力検出器16、17に接続された電力測定器18とを備えており、第1、第2の電力検出器16、17および電力測定器18によって、真の進行波の電力が測定されるようになっている。すなわち、方向性結合器13から進行方向の高周波(進行波)が取り出されて、第1の電力検出器16でその電力(Pf)が検出され、検出結果が電力測定器18に入力され、方向性結合器13から進行方向とは反対の高周波(反射波)が取り出されて、第2の電力検出器17でその電力(Pr)が検出され、検出結果が電力測定器18に入力され、電力測定器18で、進行波と反射波の電力が差し引かれることで、真の進行波の電力(Pnet=Pf−Pr)が測定される。
被評価IC30は、例えば、評価用基板(プリント基板)31に実装されており、IC30の入力側リード30aが、基板31に形成された配線32を介して、基板31に形成された複数の入力端子33と電気的に接続されている。なお、入力端子33のそれぞれには、同軸ケーブル62が接続されており、DPI試験器11の出力端子15に接続された同軸ケーブル61と、コネクタ61aを介して接続されることで、この複数の入力端子33のいずれか1つが、出力端子15と電気的に接続される。また、被評価IC30は、基板に形成された配線34を介して、IC用出力端子35と接続されている。
計測器40は、高周波ノイズが注入された被評価IC30のIC特性を計測するものであり、例えば、オシロスコープ等のモニタ機器が用いられる。計測器40は、例えば、同軸ケーブル63を介して、IC用出力端子35と電気的に接続されている。
制御部50は、信号発生器11を制御(注入電力制御)するものである。また、制御部50は、電力測定器18から真の進行波の電力測定結果が入力され、計測器40からIC特性の計測結果が入力されるようになっており、それらの結果より、被評価IC30の耐量を評価する。
特許第3642979号
上記した従来の半導体評価装置では、被評価IC30の端子毎に耐量を評価する場合、試験対象であるIC端子と、DPI試験器11の出力端子15との接続を端子毎に手動で切り替える必要があった。すなわち、DPI試験器11の出力端子15に接続された試験器側同軸ケーブル61のコネクタ61aから、試験対象である被評価IC30のリード30aおよび入力端子33に接続されたIC側同軸ケーブル62を抜き、試験器側同軸ケーブル61のコネクタ61aに別のIC側同軸ケーブル62を差し込む必要があった。
このため、試験対象であるIC30用入力端子33と、DPI試験器11の出力端子15との接続の切り替えに時間を要するという問題がある。また、切り替えに人が介在するために、試験の自動化ができないという問題がある。
また、接続の切り替え時では、コネクタ60aと同軸ケーブル62の抜き差しを行うため、両者の接触具合が一定でなかったり、同軸ケーブル61、62の形態が変動したり等の理由によって、DPI試験器11の出力端子15と、被評価IC30の入力端子33との接続間でのインピーダンス整合が取れないため、試験の再現性が悪いという問題がある。
本発明は、上記点に鑑み、高周波ノイズを出力する試験器の出力端子と接続される試験対象である半導体装置側の入力端子の選択を自動的に行うことが可能な半導体評価装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、出力端子と複数の入力端子との間に接続され、出力端子を、複数の入力端子(33)のうちの一の試験対象に接続した状態から、複数の入力端子(33)のうちの他の試験対称に接続した状態へ切り替える切り替え手段(20)を備えており、切り替え手段(20)は、一端子(23)を、他の複数の端子(24)のいずれか1つと電気的に接続している状態から、残りの端子(24)のいずれか1つに電気的に接続した状態へ切り替える高周波用スイッチング素子(22)が、複数個、電気的に、直列接続された構成であり、各高周波用スイッチング素子の接続状態の組み合わせを変更することにより、出力端子に電気的に接続される入力端子を選択するようになっており、さらに、各高周波用スイッチング素子の切り替えを制御する制御手段(50)を有することを特徴としている。
このような構成の切り替え手段を用い、制御手段が各高周波用スイッチング素子の切り替え制御を行うことで、試験器の出力端子と電気的に接続される試験対象である半導体装置側の入力端子の選択を自動的に行うことが可能である。
なお、高周波用スイッチング素子としては、例えば、機械接点式高周波スイッチを用いることができる。
具体的には、切り替え手段(20)としては、複数の高周波用スイッチング素子(22)が実装された基板(21)を有し、複数の高周波スイッチング素子は、基板上にパターン形成された配線(25)によって、電気的に直列接続されているものを採用できる。すなわち、高周波用スイッチング素子としては、例えば、高周波リレーのように基板上に実装される構造のものを用いることができる。
また、切り替え手段(20)に関して、複数の高周波スイッチング素子(22)は、切り替え手段(20)内における出力端子側から複数の入力端子側までの各導通経路において、基板上の配線条件が均一となるように、基板上に対称的に配置されていることが好ましい。
これにより、高周波スイッチング素子が実装された基板内における出力端子側から複数の入力端子側までの各導通経路のインピーダンスの均一化が可能となるからである。
また、複数の高周波スイッチング素子(22)が、
基板の中央に配置された第1のスイッチング素子(22a)と、
第1のスイッチング素子(22a)と電気的に接続されるとともに、第1のスイッチング素子(22a)を基準に一方向で線対称となるように配置された第2、第3のスイッチング素子(22b、22c)と、
第2のスイッチング素子(22b)と電気的に接続されるとともに、第2のスイッチング素子(22b)を基準に一方向に垂直な他の方向で線対称となるように配置された第4、第5のスイッチング素子(22d、22e)と、
第3のスイッチング素子(22c)と電気的に接続されるとともに、第3のスイッチング素子(22c)を基準に他の方向で線対称となるように配置された第6、第7のスイッチング素子(22f、22g)とを有する構成を採用できる。
また、本発明は、一の基板(21)における複数の基板用出力端子(27)に、他の幾つかの基板(21)における基板用入力端子(26)が電気的に接続されることで、複数の基板(21)が階段状に接続されていることを特徴としている。
これにより、試験対象の入力端子の数が変更した場合、1つの基板に実装される高周波スイッチング素子の数を変更しなくても、高周波スイッチング素子が実装された基板の数を変更することで、試験対象である入力端子の数の変更に対して容易に対応可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における半導体評価装置の概略構成を示す。本実施形態の半導体評価装置は、図6に示す半導体評価装置と同様に、主に、DPI試験器10と、計測器40と、制御部50とによって構成されており、切り替え器20を備える点が、図6に示す半導体評価装置と異なっている。したがって、以下では、主に、切り替え器20について説明する。なお、本実施形態では、DPI試験器10の出力端子15は、例えば、1つである。
切り替え器20は、制御部50による制御によって、DPI試験器10の出力端子15と、IC30が実装された評価用基板31に形成された複数の入力端子33と電気的に接続されており、出力端子15を、一の試験対象である入力端子33に接続した状態から、他の試験対象である入力端子33に接続した状態へ切り替えるものである。
図2に、切り替え器20の概略構成を示す。図2に示すように、切り替え器20は、1つのリレー基板(プリント基板)21に、複数の高周波リレー22が電気的に直列接続された状態で実装された構成となっている。
ここで、高周波リレー22とは、高周波信号を機械的な接点で切り替える素子の1つであり、本実施形態では、例えば、リレー基板21上にはんだ付け等により固定され、リレー基板21上に形成された配線パターンにより、電気的に接続されるものを用いている。
具体的には、1つの高周波リレー22は、例えば、1つの端子(入力端子)23と、2つの端子(出力端子)24とを有し、入力端子23を、2つの出力端子24のうちのどちらか一方と電気的に接続するように、入力端子23と出力端子24の接続状態を切り替え可能なものである。なお、高周波リレー22としては、周知の構造のものを用いることができる。
そして、高周波リレー22の2つの出力端子24に、それぞれ、他の高周波リレー22の入力端子23が基板21上の配線25によって電気的に接続されている。
本実施形態では、7個の高周波リレー22が3段階に直列接続されている。すなわち、高周波リレー22は、1個→2個→4個の順に派生している。そして、図中左端の高周波リレー22の入力端子23に配線25を介してリレー基板用入力端子26が接続され、末端側の4個の高周波リレー22の各出力端子24に、配線25を介して、リレー基板用出力端子27が接続されている。このようにして、1つのリレー基板用入力端子26から、8つのリレー基板用出力端子27が派生しており、各高周波リレー22の接続状態の組み合わせによって、8通りの接続経路が構成されている。
また、本実施形態では、リレー基板21において、リレー基板用入力端子26から各リレー基板用出力端子27までを接続している配線25の長さ、形状、インピーダンス等の条件が、各接続経路で均一となるように、複数の高周波リレー22がリレー基板用入力端子26に接続された高周波リレー22を基準に対照的に配置されている。すなわち、リレー基板21上において、リレー基板21の一辺側にリレー基板用入力端子26が配置され、その一辺に対向するリレー基板21の他辺側に、各リレー基板用出力端子27が配置されており、複数の高周波リレー22は、リレー基板用入力端子26を通る基準線に対して、図中上下方向に線対称に、配置されている。
なお、リレー基板用出力端子27の数をこれよりも多くしたい場合、高周波リレー22の出力端子24に他の高周波リレー22の出力端子23をさらに接続すれば良い。このように、1つのリレー基板21に実装される高周波リレー22の数は、試験対象となるIC側の入力端子の数に応じて変更可能である。このとき、高周波リレー22の数は、(試験対象となるIC30側の入力端子33の数)−1個となる。
また、図1に示すように、DPI試験器10の出力端子15と切り替え器20のリレー基板用入力端子26とが同軸ケーブル61を介して接続され、各リレー基板用出力端子27と各IC側の入力端子33とがそれぞれ同軸ケーブル62と接続されている。
制御部50は、各高周波リレー22に対して制御信号を出力し、各高周波リレー22の接続状態を切り替える制御を行うようになっており、すなわち、各高周波リレー22の接続状態の組み合わせを変更することにより、DPI試験器10の出力端子15に電気的に接続されるIC30側の入力端子33を選択するようになっている。
以上説明したように、本実施形態によれば、制御部50が各高周波リレー22の切り替え制御を行うことで、DPI試験器10の出力端子15と電気的に接続されるIC30側の入力端子33の選択を自動的に行うことが可能である。
この結果、本実施形態によれば、試験の自動化が可能となり、また、IC30側の入力端子33と、DPI試験器11の出力端子15との接続の切り替えを手動で行う場合と比較して、切り替えにかかる時間を短縮できる。
また、本実施形態では、切り替え器20を介して、IC30側の入力端子33と、DPI試験器11の出力端子15とを接続しているため、取り回し配線であるリレー基板21上の配線25、同軸ケーブル61、62の形状およびインピーダンスを一定にできる。このため、評価用基板31上のIC30を他のIC30に入れ替えて、DPI試験を行う場合、常に、同一の条件で試験を行うことができ、従来と比較して、試験の再現性を向上させることができる。
また、本実施形態では、リレー基板21において、リレー基板用入力端子26から各リレー基板用出力端子27までを接続している配線25の長さ、形状、インピーダンス等の条件が、各接続経路で均一となるように、複数の高周波リレー22が対照的に配置されているので、各IC30側の入力端子33に対する試験条件を同等にできる。
なお、試験に影響がなければ、必ずしも、リレー基板21上の配線25の長さ、形状、インピーダンス等の条件は均一でなくても良い。
(第2実施形態)
図3に、本実施形態の切り替え器20の平面図を示す。本実施形態は、第1実施形態で説明した図2の切り替え器20に対して、リレー基板21上の高周波リレー22のレイアウトを変更したものであり、他の構成については、第1実施形態と同様であるため、以下では、切り替え器20についてのみ説明する。
図3に示すように、本実施形態では、切り替え器20は、第1実施形態と同様に、1つのリレー基板21に、複数の高周波リレー22a〜22gが実装されている。そして、複数の高周波リレー22a〜22gは、リレー基板用入力端子26に接続された第1の高周波リレー22aを基準に対照的に配置されている。すなわち、リレー基板21の中央に、リレー基板用入力端子26に接続された第1の高周波リレー22aが配置されており、その第1の高周波リレー22aを基準に、その図中上下方向で線対称となるように、第2、第3の高周波リレー22b、22cが配置されている。さらに、第2の高周波リレー22bを基準に図中左右方向で線対称となるように、第4、5の高周波リレー22d、22eが配置され、同様に、第3の高周波リレー22cを基準に図中左右方向で線対称となるように、第6、7の高周波リレー22f、22gが配置されている。なお、第4〜7の高周波リレー22d〜22gにリレー基板用出力端子27が接続されている。
このため、本実施形態では、リレー基板21の中央付近にリレー基板用入力端子26が配置され、リレー基板21の対向する2つの辺の近傍に、それぞれ、4つずつリレー基板用出力端子27が配置されている。
このようにしても、1つのリレー基板用入力端子26から1つのリレー基板用出力端子27までのリレー基板21上の配線25の条件を均一とすることができる。
(第3実施形態)
図4に、本実施形態の半導体評価装置の一部を示す。本実施形態は、第1実施形態で説明した図2の切り替え器20の構成を変更したものであり、他の構成については、第1実施形態と同様であるため、以下では、切り替え器20についてのみ説明する。
本実施形態の切り替え器20は、図4に示すように、複数のリレー基板21が組み合わされた構成である。図4では省略しているが、1つのリレー基板21には、例えば、図2や図3に示すように、複数の高周波リレー22が電気的に直列接続された状態で実装されている。そして、これらの複数のリレー基板21が平面的に配置され、複数のリレー基板21上に実装されている高周波リレー22同士は、電気的に直列接続されている。
具体的には、図中左端に位置する1番目のリレー基板21のリレー基板用入力端子26が、DPI試験器10の出力端子15と同軸ケーブル61で接続され、この1番目(1列目)のリレー基板21の各リレー基板用出力端子27が、それぞれ、同軸ケーブル64を介して、2番目(2列目)の各リレー基板21のリレー基板用入力端子26と接続されている。なお、図4では、複数のリレー基板21の一部を省略しているが、左から2列目のリレー基板21は、8個である。また、図4では、同軸ケーブルを一部省略しているが、2番目の各リレー基板21の各リレー基板用出力端子27は、それぞれ、同軸ケーブル62を介して、IC30に接続された評価基板31上の各入力端子33と接続されている。
このように、切り替え器20を、複数のリレー基板21からなり、複数の基板21上に実装されている高周波リレー22同士が電気的に直列接続されている構成とすることで、試験対象であるIC30の入力端子33の数がいくつであっても対応可能である。例えば、出力側端子27が8個であるリレー基板21を9枚用いれば、64個のIC側入力端子33と接続可能である。
また、試験対象であるIC30の入力端子33の数が変更された場合、第1実施形態では、1つのリレー基板21に実装される高周波リレー22の数を変更しなければならないが、本実施形態によれば、リレー基板21の数を変更することで、容易に対応可能である。
(第4実施形態)
図5に、本実施形態における切り替え器20を構成するリレー基板21と評価用基板31の断面図を示す。本実施形態は、第1実施形態で説明した図2の切り替え器20に対して、リレー基板21上の高周波リレー22のレイアウトを変更し、リレー基板21と評価用基板31の配置を変更したものであり、他の構成については、第1実施形態と同様であるため、以下では、切り替え器20と評価用基板31について説明する。
図5に示すように、本実施形態では、被評価IC30が実装された評価用基板31と、リレー基板21とを階層状に配置している。すなわち、両基板31、21を、所定の間隔で、互いの主表面に対して垂直な方向で、面と面とを対向させて配置している。なお、両基板31、21は、基板表面に平行な方向での大きさが同程度であり、互いに平行である。
リレー基板21は、例えば、第2実施形態で説明した図3に示すように、複数の高周波リレー22が、リレー基板用入力端子26に接続された第1の高周波リレー22を基準に対照的に配置されており、リレー基板21の中央付近にリレー基板用入力端子26が配置され、リレー基板21の対向する2つの辺の近傍に、それぞれ、4つずつリレー基板用出力端子27が配置されている。なお、リレー基板用入力端子26、高周波リレー22およびリレー基板用出力端子27は、基板上のパターン配線25によって電気的に接続されている。
一方、IC30が実装された評価用基板31は、評価用基板31の中央付近にIC30が配置され、評価用基板31の対向する2つの辺の近傍に、IC30のリード30aにパターン配線32によって電気的に接続された入力端子33が配置されている。
このとき、第1の端子としてのリレー基板21上のリレー基板用出力端子27と、第2の端子としての評価用基板31上の入力端子33とは、両基板の主表面に垂直な方向から見たときの位置が一致している。そして、リレー基板21上のリレー基板用出力端子27と、評価用基板31上の入力端子33とは、それぞれ、配線71によって、電気的に接続されている。なお、すべての配線71は、材質、長さ、太さ、形状が同じである。
また、本実施形態では、評価用基板31とリレー基板21との間であって、例えば、両基板から等間隔の位置に、電磁波を遮蔽する電磁遮蔽板72が配置されている。なお、この電磁遮蔽板72としては、電磁波を遮蔽する機能を有していれば、周知のものを用いることができる。なお、配線71は、電磁遮蔽板72に設けられた貫通孔を通っている。
次に、本実施形態の主な特徴について説明する。
(1)DPI試験では、リレー基板21上のリレー基板用出力端子27と、評価用基板31上の入力端子33とを接続する配線の折れ曲がり等の形状や長さが試験条件に影響する場合がある。このため、IC30の各入力端子33における試験条件を同一とするため、この配線の長さ、形状、インピーダンス等の条件を均一にすることが望ましい。
本実施形態では、上記したように、評価用基板31と、リレー基板21とを階層状に配置し、リレー基板21上のリレー基板用出力端子27と、評価用基板31上の入力端子33とを、両基板の主表面に垂直な方向から見たときの位置を一致させている。このため、各入力端子33と各リレー基板用出力端子27とを接続する配線71は、すべて同じ直線形状で、同じ長さとすることができる。すなわち、DPI装置10の出力端子15と各入力端子33とを導通する各導通経路のうち、対応するリレー基板用出力端子27、入力端子33同士を接続する配線71の条件を均一にすることができ、両基板21、31間における各導通経路のインピーダンス整合が可能となる。
(2)評価用基板31と、リレー基板21とを階層状に配置した場合、IC30とリレー基板21との距離が近いため、リレー基板21の配線25等から放射される輻射ノイズが、IC30に届くことで、IC30の特性が変動し、試験結果に輻射ノイズの影響が生じやすくなる。
これに対して、本実施形態では、評価用基板31とリレー基板21との間に電磁遮蔽板72を配置している。これにより、リレー基板21からIC30に向けて放出される輻射ノイズが、IC30に到達するのを抑制でき、IC30の特性変動を抑制できる。この結果、試験結果に輻射ノイズの影響が生じることを抑制できる。
なお、本実施形態では、電磁遮蔽板72を用いていたが、電磁遮蔽部材であれば、板形状に限らず、種々の形状のものを用いることができる。また、リレー基板21からの輻射ノイズの影響がIC30の特性に生じない場合であれば、電磁遮蔽板72を省略しても良い。さらに、このような場合、両基板間を電気的に絶縁できていれば、隙間をあけず両基板を配置したりしても良い。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、高周波リレー22として、出力端子24が2つである、いわゆる2端子切り替えのものを用いていたが、出力端子24が3つ、4つ等の他の数のものを用いることもできる。すなわち、高周波リレー22の出力端子24は複数であれば、種々のものに変更可能である。ただし、切り替え制御が容易であるという理由により、2端子切り替えの高周波リレー22を用いることが好ましい。
(2)上記した各実施形態では、高周波用スイッチング素子として、高周波リレー22を用いる場合を例として説明したが、高周波信号を機械的な接点で切り替える素子であれば、同軸スイッチ、MEMSスイッチ等の他のスイッチング素子を用いることもできる。なお、縮小化の観点では、同軸スイッチよりは、同軸コネクタを有していない高周波リレーを用いる方が好ましい。
(3)上記した各実施形態では、IC30の入力端子33の1つずつを試験対象としていたが、例えば、2つ、3つ等の複数の入力端子33をまとめて1つの試験対象としても良い。
(4)上記した各実施形態では、DPI試験器10の出力端子15は、1つであったが、複数としても良い。この場合、上記した各実施形態の切り替え器20を介して、各出力端子15と、IC30の入力端子33とを電気的に接続させればよい。
(5)上記した各実施形態中のDPI試験器10の構成は一例であり、高周波ノイズを被評価IC30に注入できるものであれば、他の構成としても良い。
(6)上記した各実施形態では、被評価IC30を、試験専用の評価用基板31に実装して、DPI試験を行う場合を例として説明したが、評価用基板31を用いずに、被評価IC30を製品用の基板に実装された状態でDPI試験を行っても良い。ただし、各試験対象におけるインピーダンス、配線形状の等の試験条件の整合や、高周波ノイズをIC30に入射したときの反射を抑制する等の理由により、評価用基板31を用いることが好ましい。
(7)また、IC30の入力端子33を設けずに、直接、IC30のリード30aと切り替え器20とを接続しても良い。
本発明の第1実施形態における半導体評価装置の概略構成図である。 図1中の切り替え器20を示す平面図である。 本発明の第2実施形態における切り替え器20を示す平面図である。 本発明の第3実施形態における切り替え器20を示す平面図である。 本発明の第4実施形態における切り替え器20とIC30の断面図である。 従来における半導体評価装置の概略構成図である。
符号の説明
10…DPI試験器、20…切り替え器、
21…リレー基板、22…高周波リレー、
30…被評価IC、40…計測器、
50…制御部、72…電磁遮蔽板。

Claims (2)

  1. 高周波ノイズを発生させる高周波ノイズ発生手段(11)と、半導体装置(30)の複数の入力端子(33)のうち、いずれかの前記入力端子と電気的に接続される出力端子(15)とを有し、直接電力注入法により、前記高周波ノイズ発生手段によって発生させた高周波ノイズを、前記出力端子を介して、試験対象である前記入力端子に注入するDPI試験器(10)と、
    前記出力端子と前記複数の入力端子との間に接続され、前記出力端子を、前記複数の入力端子(33)のうちの一の試験対象に接続した状態から、前記複数の入力端子(33)のうちの他の試験対象に接続した状態へ切り替える切り替え手段(20)と、
    前記半導体装置に電気的に接続され、前記高周波ノイズが注入されたときの前記半導体装置の特性を計測する計測手段(40)とを備える半導体評価装置であって、
    前記切り替え手段(20)は、一端子(23)を、他の複数の端子(24)のいずれか1つと電気的に接続している状態から、残りの端子(24)のいずれか1つに電気的に接続した状態へ切り替える高周波用スイッチング素子(22)が、複数個、電気的に、直列接続された構成であり、各前記高周波用スイッチング素子の前記接続状態の組み合わせを変更することにより、前記出力端子に電気的に接続される前記入力端子を選択するようになっており、
    各前記高周波用スイッチング素子の切り替えを制御する制御手段(50)を有し、
    前記切り替え手段(20)は、前記複数の高周波用スイッチング素子(22)が実装された基板(21)を複数有し、
    1つの前記基板(21)では、前記複数の高周波スイッチング素子、前記基板上にパターン形成された配線(25)によって、電気的に直列接続されているとともに、前記切り替え手段(20)内における前記出力端子側から前記複数の入力端子側までの各導通経路において、前記基板上の配線条件が均一となるように、前記基板上に対称的に配置されており、
    一の前記基板(21)における複数の基板用出力端子(27)に、他の幾つかの前記基板(21)における基板用入力端子(26)が電気的に接続されることで、前記複数の基板(21)が階段状に接続されていることを特徴とする半導体評価装置。
  2. 前記複数の高周波スイッチング素子(22)は、
    前記基板の中央に配置された第1のスイッチング素子(22a)と、
    前記第1のスイッチング素子(22a)と電気的に接続されるとともに、前記第1のスイッチング素子(22a)を基準に一方向で線対称となるように配置された第2、第3のスイッチング素子(22b、22c)と、
    前記第2のスイッチング素子(22b)と電気的に接続されるとともに、前記第2のスイッチング素子(22b)を基準に前記一方向に垂直な他の方向で線対称となるように配置された第4、第5のスイッチング素子(22d、22e)と、
    前記第3のスイッチング素子(22c)と電気的に接続されるとともに、前記第3のスイッチング素子(22c)を基準に前記他の方向で線対称となるように配置された第6、第7のスイッチング素子(22f、22g)とを有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の半導体評価装置。
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