JP4928528B2 - ワイヤーハーネスの可動経路解析システム - Google Patents
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Description
このワイヤーハーネスは、結線するに当たって、作業の円滑化を図るためにはワイヤーハーネスに予め余分な長さを持たせておいてワイヤーハーネスの取り回しを容易にしておいて結線する等、ワイヤーハーネス長やワイヤーハーネス支持部を考慮することが肝要であった。この支持部の考慮や、余分な長さをどの程度持たせておくか等を考慮することで、製造コストを抑えて尚かつ取り付け作業を容易にすることが出来るので、製造コスト及び製造工程に要する時間を最小にすることが求められている。
そのため従来から拘束具間でワイヤーハーネスが振れた時の可動範囲をFEM解析によって予測し、その予測した可動範囲を液晶ディスプレイ等の表示手段で表示させる方法が模索されており、従来は以下に表すような『ワイヤー様構造物の可動範囲予測方法及びその装置』(特開2004−119613号、以下、従来例1という。)によって表示させていた。
K:前述の形状特性及び材料特性を基に算出もしくは実測され、かつ前述のばね定数に相当する剛性ベクトル、x:変位ベクトル、F:力ベクトル。
この従来例3は、「拘束具で互いに間隔をおいて拘束されて配索されるワイヤーハーネスについて、節点群のそれぞれの間に弾性体としての梁要素が介在すると見なしたライン状の解析モデルに対して、FEM解析によりワイヤーハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件に対応して解析された基準配索経路からワイヤーハーネスを強制的に移動させ得る可動範囲をFEM解析により解析するワイヤーハーネスの可動範囲解析方法であって、
各頂点に所属の節点が基準配索経路から移動可能か否かを解析するための節点の解析経路として、基準ラインに対する垂線を各頂点からそれぞれ設定し、頂点を可動範囲の限界として、各解析経路上での所属の節点の設定位置においてワイヤーハーネスの形状特性、前記材料特性及び前記拘束条件に対応するワイヤーハーネスの変形が許容され得るか否かにより、最大可動位置を解析し、この最大可動位置の解析を、基準ラインを中心に所定の回転角ごとに回転させた複数の解析面ごとに行なうことを特徴とするワイヤーハーネスの可動範囲解析方法」にかかる。
解析条件格納手段111は、ワイヤーハーネスWの材料特性及び形状特性並びに拘束部位の三次元座標値及び拘束方向等の拘束条件等の解析条件を格納する。配索経路解析手段110は、解析条件格納手段111の解析条件を基に拘束具CLで互いに間隔をおいて拘束されワイヤーハーネスWの安定した基準配索経をFEM解析により中心ラインのライン状の解析モデルについて解析する。表示制御手段112は、入力された画像表示データに応答してディスプレー部102の画面102aに三次元仮想空間を表示し、三次元形状を模したグラフィック表示を行なわせる。可動範囲解析部120は、頂点設定手段121と、解析経路設定手段122と、可動位置確定手段123と、可動範囲データ作成手段124からなり、ワイヤーハーネスの可動範囲を解析可能に構成されている。
先ず最初に入出力部105から関連の解析ソフトをロードさせ解析条件等の入力を行いワイヤーハーネスWに対して予め登録された解析条件格納手段111の解析条件に応じて配索経路解析手段110により基準の安定した配索経路が解析される。解析された配索経路は、表示制御手段112がワイヤーハーネスWの円形断面に対応して円筒状に肉付けされた配索形状を、三次元形状を模して画面102aに表示させる。そして、図11に示される拘束具CL1、CL2間の配索経路について、その可動範囲の解析を指令する。すると図12に表すステップS101が実行される。ステップS101では、可動範囲解析部120において、それぞれの節点b1〜b10について三角形を形成する頂点が各基準面について解析される。この解析状態を表すのが、図10(B)である。ステップS101に続いてはステップS102が実行される。
図10(C)に×印で表すのは頂点であり、○印で表すのは最外可動位置である。つまり、節点b1〜b10を所属の解析経路に沿って頂点に向けて移動させ、解析モデルM1の解が得られるか否か、即ち前述の式(1)による配索経路関数が収束する限界位置を最大可動位置Mh111〜Mh1011として確定し、前記同様記憶する。次いでステップS104が実行される。
従来例4は、請求項1に『拘束具で互いに間隔を置いて拘束されて配索されるワイヤハーネスについて、節点群のそれぞれの間に弾性体としての梁要素が介在すると見なしたライン状の解析モデルに対して、FEM解析によりワイヤハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件に対応して解析された基準配索経路からワイヤハーネスを強制的に移動させ得る可動範囲を解析して可動範囲を予測し、その可動範囲面を表示するワイヤハーネスの可動範囲予測方法に加えて、
表示されたワイヤーハーネスの可動範囲面の最大可動位置の任意の位置に複数の最外点を作成し表示する最外点自動表示手段と、
作成され表示された最外点に経路解析条件を付与する最外点経路解析条件付与手段と、
表示されている任意の一つの最外点を選択する選択指示手段と、
選択指示手段によって選択された最外点に付与されている解析条件によってFEM解析を行い、その最外点を含むワイヤーハーネスの振れの経路を表示する経路表示手段とからなることを特徴とするワイヤーハーネスの可動経路表示システム。』を開示している。
各頂点に所属の節点が基準配索経路から移動可能か否かを解析するための節点の解析経路として、基準ラインに対する垂線を各頂点からそれぞれ設定し、
頂点を可動範囲の限界として、各解析経路上での所属の節点の設定位置においてワイヤハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件に対応するワイヤハーネスの変形が許容されるか得か否かにより、最大可動位置を解析し、
この最大可動位置の解析を、基準ラインを中心に所定の回転角ごとに回転させた複数の解析面毎に行うことによってワイヤハーネスの可動範囲面を作成するワイヤーハーネスの可動範囲予測方法である請求項1に記載のワイヤーハーネス可動経路表示システム。』を開示している。
尚、可動位置確定手段123における節点b1〜b10の所属の解析経路への設定は、頂点に向けて逐次移動させるのと逆方向に、頂点位置で収束するか否かを確認して、収束しない場合に解析経路上を頂点から基準ラインB1に向けて移動することも考えられる。
デイスプレー部102の画面に表示されたワイヤーハーネス109の可動範囲面Aの最大可動位置Mh1−−nの任意の位置に最外点自動表示手段131により任意の複数の最外点Mpを作成し表示する(図12(F)及び図14参照)。
表示されたそれぞれの最外点Mpに最外点経路解析条件付与手段131によって経路解析条件を付与する(図12(F))。
そして、予測手段では表示することのできなかった自動車のワイヤーハーネスの振れの可動経路を容易に表示することができるようになった。
各頂点に所属の節点が基準配索経路から移動可能か否かを解析するための節点の解析経路として、基準ラインに対する垂線を各頂点からそれぞれ設定し、頂点を可動範囲の限界として、各解析経路上での所属の節点の設定位置においてワイヤーハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件に対応するワイヤーハーネスの変形が許容され得るか否かと、前記算出した最外点補正値とにより、最大可動位置を解析し、この最大可動位置の解析を、基準ラインを中心に所定の回転角ごとに回転させた複数の解析面毎に行うことによってワイヤーハーネスの可動範囲面を作成する。
図1乃至図4はこの発明の実施形態であるワイヤーハーネス可動経路表示システムに使用されるワイヤハーネス可動範囲予測方法の説明図であり、図5は同じくワイヤーハーネスの振れの経路表示手段を表すフローチャートであり、図6は図5の最外点の任意の一つを選択指示手段で選択し指示を行なう状態を表す説明図であり、図7は図5の解析結果の経路を表示した状態を表す説明図である。
可動位置確定手段23は、各基準面について、節点b1〜b10について、所属の垂直状の解析経路において基準の配索経路(図2(A))から幾何学的な頂点に向けて微小間隔で逐次移動させる際の収束する最大位置Mh1〜Mh10を、配索経路解析手段10を構成する前述の式(1)の解析ソフトを利用して解析する。
可動範囲データ作成手段24は、演算手段及び記憶手段を備えており、前記基準ラインを中心に所定の回転角ごとに回転させた複数面の解析面について、各解析面上における複数個の節点の解析された最大可動位置を順に結ぶと共に、回転角を異にする共通の頂点同士の最大可動位置を順に結ぶ三次元空間における可動範囲データを作成可能であり、最大可動位置確定手段23に一時的に記憶された各節点の最大可動位置を読み込んで演算手段がFEM解析しその結果を順次記憶手段が記憶することで行う。そして、可動範囲データ作成手段24が作成した可動範囲データは、71へ出力される。
補正部7は、この可動範囲データを補正可能な可動範囲補正部7aと、可動経路を補正可能な可動経路補正部7bとからなり、可動範囲データ作成手段24から入力される可動範囲データは、可動範囲補正部7aによって補正される。
例えば、素線径情報aでは、入力された電線単体の直径、例えば、1.25mmなどの直径を条件入力手段74のキーボード3から直接入力しその値を用いてもよいが、この実施例では、表示制御手段12がディスプレイ部2に素線径情報aを選択可能に一覧表を表示させ、条件入力手段74のマウス3をクリックすることで該表から値を選択可能に形成する。従って、一覧表に表示する値は予め可動範囲回帰式記憶手段71に記憶されており、条件入力手段74がこれを表示制御手段12に表示させて選択させ、その値を可動範囲回帰式記憶手段71から読み出し、可動範囲演算手段72によって回帰式に代入演算させるように形成している。
また線種情報bは、ワイヤーハーネスWを構成する素線である電線がその太さや被覆する外皮等によって堅さ等の物理特性が異なっているのでこれらを表す値であり、ワイヤーハーネスWを構成する種々の素線の情報が予め可動範囲回帰式記憶手段71に記憶されており、長さ情報aと同様、ディスプレイ部2に表示されて選択されることで回帰式hに代入可能である。この線種情報bは、作業者が印刷された一覧表などから読み取り、条件入力手段74のキーボード3によって直接入力してもよく、この場合には、入力された値を一時的に可動範囲回帰式記憶手段71等に記憶させ、可動範囲演算手段72が演算する際に回帰式hへ代入させればよい。
同様に電線数情報fも想定される本数が例えば「1」から「30」まで予め可動範囲回帰式記憶手段71に記憶されており、前記同様ディスプレイ部2に表示させて所望数を選択させ、可動範囲演算手段72の演算の際にその値を可動範囲回帰式記憶手段71から読み出して代入させる。この電線数情報fも条件入力手段74によってその数を直接入力するようにしてもよく、この場合には、入力されて数がそのまま一時的に可動範囲回帰式記憶手段71等の記憶手段へ演算時使用する電線数情報fとして記憶されて使用されればよい。
占有率cも同様であり、予め想定されるワイヤーハーネスWの断面中に電線が占める割合である占有率が定められており、可動範囲回帰式記憶手段71に想定されるワイヤーハーネスWの占有率が数値化して記憶されている。そして、前記同様ディスプレイ部2に表示されて選択させ、選択した占有率cとして読み出し回帰式hの演算に用いる。この占有率cも、直接その値を入力して用いてもよい。
直径情報dも同様であり、予め想定されるワイヤーハーネスWの直径を可動範囲回帰式記憶手段71に記憶されており、表示制御手段12がこの記憶されている直径をディスプレイ部2に表示させ、条件入力手段74によって選択入力され、選択された直径を可動範囲回帰式記憶手段71から読み出し、可動範囲演算手段72へ出力する。なお、直径情報dは、直接キーボード3から数値を入力し、その値を一時的に可動範囲回帰式記憶手段71等の記憶手段に記憶させ、可動範囲回帰式記憶手段71の演算時に読み出して用いるようにしてもよく、この実施例でも直接入力させるように形成している。
保護材種別情報eも同様であり、保護材の種類によってワイヤーハーネスWの動きが拘束されるので、予め想定されるワイヤーハーネスWを被覆している保護材の種類を特定する情報であり、可動範囲回帰式記憶手段71に想定される保護材の種類に対応してその寄与度を数値化して種々記憶されている。そして、表示制御手段12がこの記憶されている種類をディスプレイ部2に表示させ、条件入力手段74によって選択入力させ、選択された保護材の種類と対応して記憶されている寄与度を表す数値を可動範囲回帰式記憶手段71から読み出し、可動範囲演算手段72へ出力する。
なお、この実施例では、条件入力手段74は入出力部5により形成する。即ち入出力部5は条件入力手段74としても機能する。そして、クランプ種情報cおよび保護材種別情報e以外の条件データは、入出力部5の備えるキーボード3から実数値として入力して用い、一時的に回帰式記憶手段71等の記憶手段に記憶させておき、可動範囲演算手段72の演算時に可動範囲演算手段72へ出力するように形成し、クランプ種情報cおよび保護材種別情報eは、ディスプレイ部2に入出力部5の備えるマウス4によって選択可能に表示させ、その中から選択されたものと対応して回帰式記憶手段71に記憶された拘束寄与度を表す数値を読み出し、可動範囲演算手段72の演算時に可動範囲演算手段72へ出力するように形成する。
可動範囲補正値を算出するための回帰式hは、前記した通り節点b1乃至b10によりそれぞれ異なり、節点b1の回帰式hは図8(a)に例示するように、最も補正精度の良い回帰式は全ての条件データa乃至条件データfを用いたものであり、係数Ka乃至Kfがそれぞれ条件データa乃至条件データfの寄与度を表す係数を表している。そして、図8(a)に表す例では、可動範囲補正値の精度は実測データとの合致率が95パーセントに達してる。また、図8(b)に表す例は、演算処理を速くさせるために、条件データa及び条件データeのみを使用したときの回帰式hを表しており、係数及び条件データは、比較的寄与度の大きな長さ情報a及び保護材種別情報eのみを用いたものである。この図8(b)に表す回帰式hを用いた例では、補正値の精度は実測データとの合致率が70パーセント程度となる。そして、閾値として合致率90パーセントを選択すると、図8(c)に表すように、条件データa及び条件データe並びに条件データfを用いた回帰式hであり、この場合には、補正値の精度は実測データとの合致率が所望の90パーセントとなる。
従って可動範囲修正手段73では、従来可動範囲データ作成手段24が解析した可動範囲データを実際のワイヤーハーネス取付け時に近づけるように補正し、補正された新たな可動範囲データを提供する。
即ち、表示制御手段12は、入力する情報をディスプレイ部2へ表示可能な情報へ変換し、画面2a上に表示可能である。例えば、経路表示手段33から出力されるワイヤーハーネスの振れの経路Waの情報を入力すると、該情報を現在ディスプレイ部2の画面に加えて表示する等が可能であり、また、現在の画像に加えて表示するか単独で表示するか等の制御も可能であり、この制御は作業者からの指示信号を入力することで行う。尚、このような表示制御手段12のフレームデータ生成や映像信号の出力は、通常行われているビデオ・グラフィクスの技術と何ら変わらないので詳説を省略する。
そして更に、可動範囲データ作成手段24が各解析平面上で最外可動位置を順にラインで結ぶとともに、各回転角を異にする共通の頂点同士の最外可動位置を順に結んで三次元空間における可動範囲データを作成し、この可動範囲データ作成手段24が特定した可動範囲データが可動範囲補正部7aへと出力されて、更に可動範囲補正部7aが補正して実測値により近づけた可動範囲データへと補正して新たな可動範囲データとし、これを表示制御手段12が可動範囲画像としてディスプレイ部2へ仮想三次元画像として表示する。更に、可動範囲補正部7aの出力する新たな可動範囲データは、ワイヤーハーネス可動経路表示部30へと出力される。
そして、最外点Mpのデータを入力した表示制御手段12は、図4(F)及び図6に表す最外点Mpを表示させる表示画像を作成し、ディスプレイ部2の画面2aにワイヤーハーネスWと共に表示する。
即ち、最外点経路解析条件付与手段32では、図5及び図6に表すように、作業者が画面2aに表示されている任意の一つの最外点Mpxを選択指示手段(マウス)4によって選択すると、該位置を認識して(通常コンピュータが備える機能なので詳細は省略する。)経路解析の指示が行なわれ、解析条件格納手段11に予め格納された条件データを読み出し、この条件データを元に最外点Mpxに対してFEM解析を行い、最外点Mpの経路を解析する。
そして、最外点経路解析条件付与手段32では、解析した最外点Mpの経路に関するデータを、最外点修正手段78へ出力する。
この実施形態では選択指示手段4はパソコン1のマウス4であり、選択して指示する行為はマウス4のクリックである。選択指示手段4の他の実施形態としては、パソコンのキーボードやタッチパネル等のマウスと同作用を行い得る部材であれば可能である。その場合、選択して指示する行為はキーボードやタッチパネルへのタッチになる。図6において9aは、選択して経路解析を指示された最外点Mpxを含むワイヤーハーネスの解析元経路を示す。
最外点補正値を算出するための回帰式hは、前記した通り節点b1乃至b10によりそれぞれ異なり、節点b1の回帰式hは図8(a)に例示するように、最も補正精度の良い回帰式は全ての条件データa乃至条件データfを用いたものであり、係数Ka乃至Kfがそれぞれ条件データa乃至条件データfの寄与度を表す係数を表している。そして、図8(a)に表す例では、補正値の精度は実測データとの合致率が95パーセントに達してる。また、図8(b)に表す例は、演算処理を速くさせるために、条件データa及び条件データeのみを使用したときの回帰式hを表しており、係数及び条件データは、比較的寄与度の大きな長さ情報a及び保護材種別情報eのみを用いたものである。この図8(b)に表す回帰式hを用いた例では、補正値の精度は実測データとの合致率が70パーセント程度となる。そして、閾値として合致率90パーセントを選択すると、図8(c)に表すように、条件データa及び条件データe並びに条件データfを用いた回帰式hであり、この場合には、補正値の精度は実測データとの合致率が所望の90パーセントとなる。
経路表示手段33は、最外点修正手段78により修正されたワイヤーハーネスの振れの経路Waを入力し、解析された結果に基づいてワイヤーハーネスの振れの経路WaをCADデータとして生成しディスプレイ部2に表示可能な情報として表示制御手段12へ出力する。これによりワイヤーハーネスの振れの経路Waは、最終的に表示制御手段12によってディスプレイ部2に表示される。
2 ディスプレイ部
3 キーボード
4 マウス
5 入出力部
6 ディスクドライブ
7 補正部
7a 可動範囲補正部
71 可動範囲回帰式記憶手段
72 可動範囲演算手段
73 可動範囲修正手段
74 条件入力手段(入出力部5)
75 保護材データ記憶部
7b 可動経路補正部
76 回帰式記憶手段
77 最外点演算手段
78 最外点修正手段
79 条件入力手段(入出力部5)
10 配索経路解析手段
11 解析条件格納手段
12 表示制御手段
20 可動範囲解析部
21 頂点設定手段
22 解析経路設定手段
23 可動位置確定手段
24 可動範囲データ作成手段
30 ワイヤーハーネス経路表示部
31 最外点自動表示手段
32 最外点経路解析条件付与手段
33 経路表示手段
a1、a2 拘束点
B1 基準ライン
b1〜b10 節点
CL1、CL2 拘束具
h1〜h10 交点
L1 ライン長
M1 解析モデル
Mh1〜Mh10 最大可動位置
A ワイヤーハーネス可動予測範囲
Mp1〜Mpn ワイヤーハーネス可動予測範囲の最外点
Mpx 選択指示された任意の一つの最外点
W ワイヤハーネス
Wa ワイヤーハーネスの解析元経路
a 長さ情報
b 線種情報
c クランプ種情報
d 直径情報
e 保護材種別情報
f 電線数情報
Claims (2)
- 拘束具で互いに間隔を置いて拘束されて配索されるワイヤーハーネスを複数の節点群に分割し、各節点群のそれぞれの間に弾性体としての梁要素が介在すると見なしたライン状の解析モデルを、ワイヤーハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件である条件データに基づいてFEM解析手段により解析させた基準配索経路から、ワイヤーハーネスを強制的に移動させ得る可動範囲を解析して可動範囲を予測し、その可動範囲を表示可能なワイヤーハーネスの可動範囲予測システムであって、
ワイヤーハーネスを構成する複数の構成要素毎に各構成要素の変更可能な条件データが予め記憶され、且つ、条件データが予めワイヤーハーネスの変形に寄与する度合いを条件データ毎に実験して得た結果からそれぞれの条件データが変更された際に寄与する度合いを計算した関数式を回帰式として予め記憶される回帰式記憶手段を備え、
回帰式記憶手段に予め記憶された回帰式に各条件データを当てはめて最外点補正値を算出する補正点演算手段を備え、
回帰式記憶手段が記憶している各構成要素である条件データを選択可能であり、選択した条件データを回帰式記憶手段から補正点演算手段へ読み出し指示可能な入力指示手段を備え、
FEM解析手段が解析した最外点を取得すると共に補正点演算手段が算出した最外点補正値を取得し、FEM解析手段の解析した最外点に最外点補正値を適用して修正最外点を算出し、最外点自動表示手段が表示する最外点を修正最外点とする最外点修正手段を備え、
該修正最外点を最外点とし、その最外点を含むワイヤーハーネスの振れの経路を経路表示手段に表示可能であって、
ワイヤーハーネスを強制的に移動させ得る可動範囲を解析し予測する際に、ワイヤーハーネスに対し、両側の拘束点間の直線状の基準ラインを底辺とし、基準ラインを含む平面状の解析面上において解析モデルのライン長を2辺の長さとする三角形の頂点を形成するように、任意の複数個の節点を頂点にそれぞれ幾何学的に位置設定し、
各頂点に所属の節点が基準配索経路から移動可能か否かを解析するための節点の解析経路として、基準ラインに対する垂線を各頂点からそれぞれ設定し、
頂点を可動範囲の限界として、各解析経路上での所属の節点の設定位置においてワイヤーハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件に対応するワイヤーハーネスの変形が許容され得るか否かと、前記算出した最外点補正値とにより、最大可動位置を解析し、
この最大可動位置の解析を、基準ラインを中心に所定の回転角ごとに回転させた複数の解析面毎に行うことによってワイヤーハーネスの可動範囲面を作成するワイヤーハーネスの可動範囲予測システム。 - 拘束具で互いに間隔を置いて拘束されて配索されるワイヤーハーネスを複数の節点群に分割し、各節点群のそれぞれの間に弾性体としての梁要素が介在すると見なしたライン状の解析モデルを、ワイヤーハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件である条件データに基づいてFEM解析手段により解析させた基準配索経路から、ワイヤーハーネスを強制的に移動させ得る可動範囲を解析して可動範囲を予測し、その可動範囲を表示可能であり、表示されたワイヤーハーネスの可動範囲面の最大可動位置の任意の位置に複数の最外点を作成し表示する最外点自動表示手段を備え、作成された最外点に経路解析条件を付与する最外点経路解析条件付与手段を備え、作成される任意の一つの最外点を選択する選択指示手段を備え、選択指示手段によって選択された最外点に付与されている解析条件に基づいてFEM解析手段に解析を行わせ、その最外点を含むワイヤーハーネスの振れの経路を表示する経路表示手段を備えるワイヤーハーネスの可動経路解析システムであって、
ワイヤーハーネスを構成する複数の構成要素毎に各構成要素の変更可能な条件データが予め記憶され、且つ、条件データが予めワイヤーハーネスの変形に寄与する度合いを条件データ毎に実験して得た結果からそれぞれの条件データが変更された際に寄与する度合いを計算した関数式を回帰式として予め記憶される回帰式記憶手段を備え、
回帰式記憶手段に予め記憶された回帰式に各条件データを当てはめて最外点補正値を算出する補正点演算手段を備え、
回帰式記憶手段が記憶している各構成要素である条件データを選択可能であり、選択した条件データを回帰式記憶手段から補正点演算手段へ読み出し指示可能な入力指示手段を備え、
FEM解析手段が解析した最外点を取得すると共に補正点演算手段が算出した最外点補正値を取得し、FEM解析手段の解析した最外点に最外点補正値を適用して修正最外点を算出し、最外点自動表示手段が表示する最外点を修正最外点とする最外点修正手段を備え、
該修正最外点を最外点とし、その最外点を含むワイヤーハーネスの振れの経路を経路表示手段に表示可能であって、
ワイヤーハーネスを強制的に移動させ得る可動範囲を解析し予測する際に、ワイヤーハーネスに対し、両側の拘束点間の直線状の基準ラインを底辺とし、基準ラインを含む平面状の解析面上において解析モデルのライン長を2辺の長さとする三角形の頂点を形成するように、任意の複数個の節点を頂点にそれぞれ幾何学的に位置設定し、
各頂点に所属の節点が基準配索経路から移動可能か否かを解析するための節点の解析経路として、基準ラインに対する垂線を各頂点からそれぞれ設定し、
頂点を可動範囲の限界として、各解析経路上での所属の節点の設定位置においてワイヤーハーネスの形状特性、材料特性及び拘束条件に対応するワイヤーハーネスの変形が許容され得るか否かと、前記算出した最外点補正値とにより、最大可動位置を解析し、
この最大可動位置の解析を、基準ラインを中心に所定の回転角ごとに回転させた複数の解析面毎に行うことによってワイヤーハーネスの可動範囲面を作成するワイヤーハーネスの可動経路解析システム。
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