JP6373030B2 - ワイヤハーネスの配索経路評価方法、そのシステム、及びそのプログラム - Google Patents

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Description

この発明は、車両に搭載されるワイヤハーネスの配索経路の設計を支援するワイヤハーネス設計支援方法、そのシステム、及びそのプログラムに関し、詳しくは、設計した3次元のワイヤハーネスの配索経路を評価するワイヤハーネスの配索経路評価方法、そのシステム、及びそのプログラムに関する。
ワイヤハーネス(WH)は、車両空間の中で各種電気部品の間を車体や車載部品と干渉せずに効率的な3次元形状の配索経路で配索できることが要求される。このようなワイヤハーネスを3次元形状のまま作りこむことは困難であるばかりか、コスト面や製造工数の面で非効率である。
このため、ワイヤハーネスは、製作工程において、車両空間の中で車体や車載部品と干渉することがなく配索可能な基準となる3次元のワイヤハーネスの配索経路を平面展開し、これを基に、平面状の治具盤(組立盤)の上で2次元として描かれた図面を基に製作される。そして、治具盤上で製作したワイヤハーネスは、実車に搭載する際に、車両空間の中で基準となる3次元のワイヤハーネスの配索形状に合わせて配索されることが多い。
ところが、治具盤上で製作したワイヤハーネスを、基準となる3次元の配索経路に沿って実際に配索した際には、ワイヤハーネスに曲げや捩じりなどの変形や、過度な引張り等の負荷が加わるため、基準となる3次元の配索経路通りに配索することは困難であった。
その一方で、実際に、治具盤上でワイヤハーネスの試作品を製作した後で実際に車両に搭載する際に、ワイヤハーネスに曲げや捩じりなどの変形や過度な張り等の負荷が加わらないことを優先して配索した場合には、基準となる3次元のワイヤハーネスの配索経路との誤差が大きくなりがちであり、ワイヤハーネスが車体に干渉するという問題や車体に対して搭載する作業スペースを確保できないという問題が生じ、結果的に試作品の設計や製作や基準となる経路の見直しを何度もやり直す必要があった。
すなわち、ワイヤハーネスを車両空間に搭載する際には、車両搭載性と製造成立性という、相反する関係を両立する必要があるが、製作したワイヤハーネスが双方の特性を満足するか否かを見極めることは非常に困難であり、従来は、作業者の経験や勘に依存しているのが現状であった。
ここで車両搭載性とは、車体や車載部品に干渉しない配索スペースや、作業者によるワイヤハーネスの車体への組み付けスペースを確保したうえでワイヤハーネスの車体に対しての搭載のし易さを示す特性である。
製造成立性とは、基準となる3次元の配索経路に沿って配索した際にワイヤハーネスが曲げや捩じりなどの変形や負荷に耐え得るようにワイヤハーネスの製造し易さを示す特性である。
上述したような課題に対して、例えば、下記特許文献1の「3次元仮想組立方法及びプログラム」が提案されている。
特許文献1に開示の3次元仮想組立方法及びプログラムは、設計されたワイヤハーネスの形状を3次元のデジタルデータで作成するとともに、ワイヤハーネスが搭載される製品のワイヤハーネス配索経路の3次元の基準配索データを画像表示し、基準配索データに対して3次元設計データが重ね合さるように、3次元設計データの位置や湾曲等の変形を行いながら仮想的な照合を行うことで、設計されたワイヤハーネスの不整合点を検出するものである。
すなわち、特許文献1に開示の発明によれば、2次元設計データを3次元のデジタルデータに変換した試作品のワイヤハーネス形状を、車両空間に合わせて3次元設計した基準となるワイヤハーネス形状に対して3次元の仮想的な空間で比較しながら試作品の有効性を検証できる。
これにより、2次元として描かれた図面を基に実際に、ワイヤハーネスの試作品を製作した後で、車両搭載性や製造成立性を満たしていないことに気づいて試作品の設計や製作を何度もやり直す必要を防ぐことができる。
しかし、特許文献1に開示の発明によれば、3次元仮想空間において描かれたワイヤハーネスの各部の位置や湾曲等をマウス等により変更した際の挙動は、ワイヤハーネスの変形のし難さを意味するパラメータに基づいて決定されており、このパラメータは様々な諸因子に応じて経験的に求められるデータにすぎない。
すなわち、治具レイアウト変更による搭載経路の影響を、シミュレーション上で作業者が目視によって、勘や直感といった経験に基づいて判断していることと殆ど差異がないと言わざるを得ず、パラメータを設定する確認者のレベルに依存し、客観的な評価ができなかった。
特開2002−373533号公報
そこでこの発明は、設計したワイヤハーネスの車両搭載箇所における配索経路について、客観的な評価が可能なワイヤハーネスの配索経路評価方法、そのシステム、及びそのプログラムの提供を目的とする。
本発明は、コンピュータを用いて、車両に搭載されるワイヤハーネスの設計した配索経路を評価するワイヤハーネスの配索経路評価方法であって、前記コンピュータが、車両において複数の拘束部に拘束しながら配索するワイヤハーネスの3次元において基準となる配索経路に関する3次元基準経路情報と、ワイヤハーネスを製造するため前記3次元基準経路情報を平面展開した2次元化経路情報を、ワイヤハーネスの物性に基づいて3次元に変換して取得した変換3次元経路情報とを用い、前記3次元基準経路情報における、前記複数の拘束部のうち経路方向において隣り合う所定の2つの拘束部間に配した所定のサンプル点を、基準経路サンプル点情報として設定するステップと、前記変換3次元経路情報における、前記基準経路サンプル点情報に対応するサンプル点を、変換3次元経路サンプル点情報として設定するステップと、前記基準経路サンプル点情報と前記変換3次元経路サンプル点情報とのそれぞれのサンプル点における、位置の差分と曲率半径の差分に関する差分情報を取得し、前記差分情報が、所定の閾値と比較して該所定の閾値により定まる所定の範囲内に入るか否かによって、ワイヤハーネスの設計した配索経路を評価するステップと実行することを特徴とする。
上述した発明によれば、位置(座標)と曲率半径とを影響因子に設定し、車両搭載性と製造成立性とを定量化することで、評価者の熟練度や経験に依存せずに治具盤上で設計したワイヤハーネスを客観的に評価することができる。
この発明の態様によれば、前記コンピュータが、前記基準経路サンプル点情報を、前記3次元基準経路情報における前記所定の2つの拘束部間を経路方向に等間隔で分割した複数の各サンプル点情報に設定するとともに、前記変換3次元経路サンプル点情報を、前記変換3次元経路情報における前記所定の2つの拘束部間を経路方向に、前記3次元基準経路情報を分割する間隔と同じ間隔で分割した複数の各サンプル点情報に設定することができる。
上述した構成によれば、複数の前記基準経路サンプル点情報と複数の前記変換3次元経路サンプル点情報を取得して対応するサンプル点情報同士を互いに比較できるため、分割して取得するサンプル点情報の数に応じてより詳細な評価を行うことができ、評価精度の向上を図ることが可能となる。
ここで、本発明では、複数の前記変換3次元経路サンプル点情報が複数の前記基準経路サンプル点情報に対して、対応するサンプル点情報ごとの差分情報について評価してもよいが、これに限らず、複数の対応するサンプル点情報のうち、差分情報が最大、或いは最小となる、対応するサンプル点情報のみを抽出して、該対応するサンプル点情報の差分情報を基に評価してもよい。
或いは、本発明では、複数の対応するサンプル点情報ごとの差分情報についての平均値を算出し、その平均値を採用してもよい。
またこの発明の態様によれば、前記コンピュータが、前記複数の各サンプル点情報の数を、10に設定することができる。
上述した態様によれば、複数の前記変換3次元経路サンプル点情報の全てについて前記基準経路サンプル点情報との位置の差分、曲率半径、及び曲率半径の差分を算出するに要する処理時間が膨大になることなく、しかも、信頼性の高い評価精度に保つことができる。
またこの発明の態様によれば、前記コンピュータが、前記所定の閾値を、ワイヤハーネスの車両への搭載し易さを示す車両搭載性に基づいて設定した車両搭載性閾値と、ワイヤハーネスの製造し易さを示す製造成立性に基づいて設定した製造成立性閾値とに設定することができる。
上述したように、前記所定の閾値を、車両搭載性に基づいて設定した車両搭載性閾値と、ワイヤハーネスの製造し易さを示す製造成立性に基づいて設定した製造成立性閾値とに設定することで、相反する特性を示す車両搭載性と製造成立性との双方を両立する配索経路で配索可能なワイヤハーネスの設計を行うことができる。
本発明は、設計したワイヤハーネスの車両に搭載される配索経路を評価するワイヤハーネスの配索経路評価システムであって、車両において複数の拘束部に拘束しながら配索するワイヤハーネスの3次元において基準となる配索経路に関する3次元基準経路情報と、ワイヤハーネスを製造するため前記3次元基準経路情報を平面展開した2次元化経路情報を、ワイヤハーネスの物性に基づいて3次元に変換して取得した変換3次元経路情報とを記憶する記憶手段と、前記3次元基準経路情報における、前記複数の拘束部のうち経路方向において隣り合う所定の2つの拘束部間に有する所定のサンプル点を、基準経路サンプル点情報として設定するとともに、前記変換3次元経路情報における、前記基準経路サンプル点情報に対応するサンプル点を、変換3次元経路サンプル点情報として設定する設定手段と、前記基準経路サンプル点情報と前記変換3次元経路サンプル点情報とのそれぞれのサンプル点における、位置の差分と曲率半径の差分に関する差分情報を取得する取得手段と、前記差分情報が、所定の閾値と比較して該所定の閾値により定まる所定の範囲内に入るか否かによって、ワイヤハーネスの設計した配索経路を評価する評価手段を備え、前記評価手段によって評価した評価結果を出力する出力手段を備えたことを特徴とする。
前記出力手段は、例えば、前記評価結果を表示する表示手段を挙げることができ、例えば液晶ディスプレイ、CRT等であり、ディスプレイ上に評価結果を表示するウィンドウ等を指す場合もある。ディスプレイ上の表示は、合否表示、数値表示、グラフ表示等であってもよい。その他にも前記出力手段は、上述した手段に限らず、前記評価結果を音声により出力する手段や、プリンタにより印刷して出力する手段であってもよい。
この発明の態様として、前記出力手段を、前記車両搭載性閾値を満たす範囲の領域と前記製造成立性閾値を満たす範囲の領域とを同一グラフに表示可能な評価グラフ表示手段で構成し、該評価グラフ表示手段を、前記差分情報を前記グラフ上に表示可能に構成することができる。
またこの発明の態様として、車両におけるワイヤハーネスの搭載箇所における3次元仮想空間において前記3次元基準経路情報に沿って配索したワイヤハーネスと、前記変換3次元経路情報経路に沿って配索したワイヤハーネスとを同時に表示する配索状態表示手段を備えることができる。
本発明は、車両に搭載されるワイヤハーネスの設計した配索経路をコンピュータに評価させるワイヤハーネスの配索経路評価プログラムであって、車両において複数の拘束部に拘束しながら配索するワイヤハーネスの3次元において基準となる配索経路に関する3次元基準経路情報と、ワイヤハーネスを製造するため前記3次元基準経路情報を平面展開した2次元化経路情報を、ワイヤハーネスの物性に基づいて3次元に変換して取得した変換3次元経路情報とを記憶手段から読み出す読み出し処理と、前記3次元基準経路情報における、前記複数の拘束部のうち経路方向において隣り合う所定の2つの拘束部間に有する所定のサンプル点を、基準経路サンプル点情報として設定するとともに、前記変換3次元経路情報における、前記基準経路サンプル点情報に対応するサンプル点を、変換3次元経路サンプル点情報として設定する設定処理と、前記基準経路サンプル点情報と前記変換3次元経路サンプル点情報とのそれぞれのサンプル点における、位置の差分と曲率半径の差分に関する差分情報を取得する取得処理と、前記差分情報が、所定の閾値と比較して該所定の閾値により定まる所定の範囲内に入るか否かによって、ワイヤハーネスの設計した配索経路を評価する評価処と、評価処理によって評価した評価結果を出力する評価結果出力処理とを前記コンピュータに実行させることを特徴とする。
前記評価結果出力処理部は、前記評価結果を表示する表示処理部を挙げることができるが、これに限らず、例えば、前記評価結果を音声により出力する音声出力処理部や、プリンタにより印刷して出力するプリンタ出力処理部であってもよい。
この発明によれば、設計したワイヤハーネスの車両搭載箇所における配索経路について、客観的な評価が可能なワイヤハーネスの配索経路評価方法、そのシステム、及びそのプログラムを提供することができる。
ワイヤハーネス配索経路設計支援システムの構成図。 判定テーブルの概念図。 ワイヤハーネス経路設計の処理を説明するフローチャート。 評価処理を説明するフローチャート。 3次元基準経路情報に基づくワイヤハーネスの概念図。 ステップS3で用いる2次元配索経路情報編集処理画面を示す説明図。 ステップS5で用いるハーネス形状合成表示画像を示す説明図。 ステップS67,65で用いる評価グラフ画面を示す説明図。
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態におけるワイヤハーネス配索経路設計支援システム1(以下、「ハーネス経路設計支援システム1」という。)は、図1、及び図2に示すように、車両に搭載されるワイヤハーネスの設計を支援するだけでなく、設計したワイヤハーネスの経路を評価するワイヤハーネスの配索経路評価機能を備えたシステムである。
図1は本実施形態のハーネス経路設計支援システム1の構成図である。なお、図1中のPはプログラムを示している。図2は、判定テーブル241Aの概念を説明する表である。
本実施形態のハーネス経路設計支援システム1は、パーソナルコンピュータであり、CPU10(中央演算処理装置)、記憶部20、入力部12、表示部13、通信部14を備え、それぞれバス15を介して接続されている。
ハーネス経路設計支援システム1は、複数のパーソナルコンピュータや、サーバで構成されていても良い。言い換えると、CPU10、記憶部20、入力部12、表示部13、通信部14は、複数あってもよい。これにより、複数の作業者が共同してデータを確認したり編集したりできる。また、CPU10や記憶部20など、ハーネス経路設計支援システム1の一部は、クラウドサービスのように、遠隔地にあってもよい。
CPU10は、記憶部20に記憶された各種処理プログラムを実行する。
入力部12は、キーボード、マウス等で構成し、オペレータの操作に応じて入力したデータ、信号を受け付ける。
表示部13は、液晶ディスプレイ、CRT等の周知の表示機器であり、評価値、グラフ、或いは判定結果を表示したり、後述するハーネス形状合成表示プログラム215に従って、車体に配索されるワイヤハーネスの3次元形状を表示する。
通信部14は、LANを通じて、システムの内外のデータ通信を行い、CPU10が実行する各種プログラムに基づいて、システム内に受信したデータを記憶部20に記憶したり、記憶部20に記憶しているデータをシステム外へ送信する。
記憶部20は、処理プログラム記憶部210、経路情報記憶部220、評価情報記憶部230、判定テーブル記憶部240に分類できるデータベースを記憶したハードディスクなどの大容量メモリである。
処理プログラム記憶部210は、後述するステップS1の処理を実行する3次元基準経路情報取得プログラム211、後述するステップS2の処理を実行する2次元基準経路情報変換プログラム212、後述するステップS3において操作者の設計を支援する設計支援プロクラム213、後述するステップS4の処理を実行する変換3次元経路情報取得プログラム214、後述するステップS5の処理を実行するハーネス形状合成表示プログラム215、後述するステップS6の処理を実行する評価処理プログラム216を記憶している。
なお、設計支援プロクラム213は、分岐レイアウト設計支援プログラムと3次元コンピュータ設計支援(3次元CAD)プログラムからなり、それぞれ通信部14を介してダウンロードしたり、CD−ROM等からインストールされ、記憶部20に記憶される。
また、上述した経路情報記憶部220は、様々な経路情報データベースとして3次元基準経路情報データベース221と2次元基準経路データベース222と2次元編集経路データベース223と変換3次元経路情報データベース224からなる経路情報データベースを記憶している。
2次元編集経路データベース223は、2次元基準経路データベース222を基に設計支援プロクラム213を用いて編集した経路データベースである。
上述した経路情報データベース221,222,223,224は、ワイヤハーネスの位置データに限らず、クランプやテープなどの固定治具80(図7参照)の種類や、固定治具80の車体に対しての固定位置や固定方向などの固定条件についてのデータも含む。
特に、変換3次元経路情報データベース224においては、ワイヤハーネスの形状、電線の本数、剛性などの物性に関するデータも含まれる。
評価情報記憶部230は、ワイヤハーネスの設計した配索経路の評価に用いるデータベースであり、拘束部データベース231と経路サンプル点情報データベース232と、差分情報データベース233を記憶する。
拘束部データベース231は、拘束条件を付与した複数の拘束部Pの位置情報が集合したデータベースであり、拘束部Pは、ワイヤハーネスの配索経路における固定治具80の配置箇所に対応する位置に設定している。さらに、拘束部データベース231は、後述するステップS61で取得する隣り合う2つの拘束部Pn,Pn+1の位置情報を含むデータベースである。
経路サンプル点情報データベース232は、3次元基準経路情報データベース221と変換3次元経路情報データベース224とのそれぞれに基づいて後述するステップS62で取得する複数のサンプル点の位置情報が集合したデータベースである。
差分情報データベース233は、図7に示すような3次元基準経路サンプル点情報Tと変換3次元経路サンプル点情報Uとの対応するサンプル点情報における位置の差分に関する位置差分情報と、曲率半径の差分に関する曲率半径差分情報が集合したデータベースである。
記憶部20の内部の構成は、上述した構成に限らす、同等の機能を備えていればよい。例えば、処理プログラム記憶部210に記憶している上述した各種プログラム211,212,213,214,215,216は、適宜、プログラムコード上で重なり合っていても、共通のプログラムであってもよい。
判定テーブル記憶部240は、一例として図2に示す判定テーブル241Aのような評価判定基準となる閾値の値や閾値に基づいて設定した判定条件など判定テーブルデータベース241を記憶している。
具体的に判定テーブル241Aは、位置差分と曲率半径差分とのそれぞれにおいて、ワイヤハーネスの製造し易さを示す製造成立性に基づいて設定した製造成立性閾値La,Raと、ワイヤハーネスの車両への搭載し易さを示す車両搭載性に基づいて設定した車両搭載性閾値Lb,Rbとを設定している。なお、位置差分に関する製造成立性閾値Laと車両搭載性閾値Lbの大小関係や、曲率半径差分に関する製造成立性閾値Raと車両搭載性閾値Rbの大小関係は、それぞれ逆であってもよい。
位置差分に関する製造成立性閾値La、及び曲率半径差分に関する製造成立性閾値Raは、ワイヤハーネスの太さや束ねた電線の本数、剛性、質量などにより決定されるワイヤハーネスの耐曲げ応力特性などの物性特性に基づいて、それぞれ位置差分、曲率半径差分について設定されるパラメータである。
位置差分に関する車両搭載性閾値Lb、及び曲率半径差分に関する車両搭載性閾値Rbは、いずれも車体や搭載部品に対してワイヤハーネスが干渉しないスペースやワイヤハーネスを搭載する際の作業可能なスペース等に基づいて、それぞれ位置差分、曲率半径差分について設定されるパラメータである。
すなわち、上述した閾値に基づく判定条件として、位置差分情報(L)に関しては、製造成立性閾値La、車両搭載性閾値Lbとの関係がLa<L<Lbの範囲を満足する必要があり、曲率半径差分情報(R)に関しては、製造成立性閾値Ra、車両搭載性閾値Rbとの関係がRa<R<Rbの範囲を満足する必要がある。
その他にも、図示しないが、記憶部20には、有限要素法による構造解析ソフトなど、ワイヤハーネスの設計、評価を行ううえで必要なソフト、データベースを適宜、記憶している。
続いて上述した構成のハーネス経路設計支援システム1を用いて、ワイヤハーネスを設計して評価する処理について図3及び図4を用いて説明する。
なお、図3は、ワイヤハーネスの経路設計処理を示すフローチャートであり、図4は、評価処理を示すフローチャートである。
ステップS1において、CPU10は3次元基準経路情報取得プログラム211に基づいて3次元基準経路情報をデータベース化した3次元基準経路情報データベース221を取得する。
3次元基準経路情報は、例えば図5に示すように、車両において配索される立体形状のワイヤハーネスの梁モデルとして基準となる配索経路に関する3次元の経路情報である。なお、図5は、3次元基準経路情報を基に表示部13に画像表示した3次元基準経路画像131である。
さらに、この3次元基準経路情報は、経路方向に沿って実際に車両に取り付ける複数のクランプなどの固定治具80(図7参照)などの経路情報に関連する情報も含めた情報である。
また、3次元基準経路情報は、例えば、自動車メーカーなど経路設計したワイヤハーネスの提供先から要求される3次元の配索経路の仕様に関する情報であり、提供先から通信部14を介して取得することができる。その他にも3次元基準経路情報は、磁気ディスク等の記憶媒体を介して取得してもよい。
なお、3次元基準経路情報は、提供先から取得したまま変更せずに後述する次のステップS2を行って用いてもよいが、適宜、操作者により、固定治具80の位置や配置方向についてチェックして、後述する次のステップS2において正常に平面展開できるように編集可能としてもよい。
ステップS2において、CPU10は2次元基準経路情報変換プログラム212に基づいて3次元基準経路情報に沿ったワイヤハーネスを平面展開して3次元基準経路情報を2次元基準経路情報に変換する。
具体的には、3次元基準経路情報に基づくワイヤハーネスの経路方向に有する複数の分岐点ごとの位置、分岐の倒し方向、及び部品取り付け角度を算出し、これら算出したデータを用いて平面展開する。
ステップS3において、CPU10は設計支援プログラム213を用いて操作者が行ったレイアウト設計と詳細設計に基づいて演算処理を行う。さらに、CPU10は、2次元基準経路情報を編集した2次元編集経路情報をデータベース化して2次元編集経路情報データベース223として経路情報記憶部220に記憶する。
具体的に、レイアウト設計では、図6に示すように、分岐レイアウト設計支援プログラムに基づいて製造盤(治具盤)などを想定した仮想の平面上にワイヤハーネスの配索経路の大まかなレイアウトを2次元仮想空間上で決定する設計を行う。
例えば、ステップS2において3次元基準経路情報を平面展開した際に、ワイヤハーネスの分岐部分で枝線同士に重なり部分が発生するなどの不具合が生じた場合に、このような不具合を解消しながら行う。
なお、図6は、表示部13に表示されたワイヤハーネスの配索経路のレイアウト設計画面132を示すイメージ図である。
詳細設計では、3次元コンピュータ設計支援プログラムに基づいて製造盤上に実際に配索するワイヤハーネスの詳細設計を行う。
このステップS3により取得した2次元編集経路情報は、実際に製造盤に埋設された音叉状の治具に電線を布線していく作業を行う際の設計図面として活用される。
続いて、ステップS4において、CPU10は変換3次元経路情報取得プログラム214に基づいて2次元編集経路情報データベース223が経路情報記憶部220から読み出され、該2次元編集経路情報データベース223を基に2次元編集経路情報を3次元に変換して変換3次元経路情報を取得する。
その際、ワイヤハーネスの経路方向において複数の固定治具80の配置箇所に相当する位置を、拘束部Pとして拘束条件を付与した状態で、有限要素法を適用して車両に搭載したワイヤハーネスの形状を算出する。すなわち、ステップS4において、2次元編集経路情報は、ワイヤハーネスの剛性や太さなどの物性を考慮して変換3次元経路情報に変換される。
なお、拘束部Pは、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報とのそれぞれに基づくワイヤハーネスの配索経路に沿って同じ位置に配置されるように設定され、評価情報記憶部230に拘束部データベース231として記憶している。
ステップS5において、CPU10はハーネス形状合成表示プログラム215に基づいて、経路情報記憶部220から3次元基準経路情報データベース221や変換3次元経路情報データベース224を読み出すとともに、評価情報記憶部230から拘束部データベース231を読み出す。そして、CPU10はこれら読み出した各種データベースを基に、車両におけるワイヤハーネスの搭載箇所の3次元仮想空間において、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報経路とのそれぞれに基づくワイヤハーネスWHt,WHuの3次元形状を図7に示すように、表示部13にハーネス形状合成表示画像133として合成表示してもよい。
なお、図7は、図5中の領域Xに相当する領域のみを抽出してワイヤハーネスWHtとともにワイヤハーネスWHuを合成表示したハーネス形状合成表示画像133のイメージ図である。
表示部13に表示したハーネス形状合成表示画像には、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報とのそれぞれに基づく配索経路に沿って配索されるワイヤハーネスの3次元形状が表示されるとともに、拘束部Pに相当する箇所を固定する固定治具80についても併せて表示している。
さらに、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報とのそれぞれに基づくワイヤハーネスは、互いに色分けして区別可能に表示されている。
なお、図7に示すハーネス形状合成表示画像133においては、3次元基準経路情報に基づくワイヤハーネスWHtを実線で示しており、変換3次元経路情報に基づくワイヤハーネスWHuを内側にドットを付した細線で示している。
また、図7では、図5中の3次元基準経路画像131の領域Xに相当する領域のみにおいて合成表示しているが、これに限らず、他の領域に相当する領域において合成表示してもよく、或いは、図5中の3次元基準経路画像131の全体をハーネス形状合成表示画像133として合成表示してもよい。
ステップS6において、CPU10は評価処理プログラム216に基づいて、ステップS1からS4を経て取得した変換3次元経路情報に基づくワイヤハーネスの配索経路の評価処理を実行する。
評価処理では、ステップS61において、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報とのそれぞれに基づくワイヤハーネスの経路方向に沿って設定した複数の拘束部Pのうち、経路方向において隣り合う所定の2点の拘束部Pn,Pn+1(図7参照)を特定する特定情報の入力を受け付ける。
この特定情報を受け付けることにより、該2点の拘束部Pn,Pn+1の間部分が変換3次元経路情報の経路方向における評価対象エリアとして特定される。
なお、評価対象エリアの特定方法は特に限定しないが、例えば、ハーネス形状合成表示画像133において、所定の2点の拘束部Pn,Pn+1の間を含む領域をマウスでドラックすることで特定することができる。
或いは、ワイヤハーネスの配索経路に沿った複数の拘束部Pごとに番号を付与し、所定の対となる番号を入力することでその対となる番号に対応する拘束部Pの間に相当する領域を評価対象エリアとして特定してもよい。
さらに、ステップS61において、隣り合う所定の2点の拘束部Pn,Pn+1の間を評価対象エリアとして特定するに限らず、任意の2点の拘束部P,P間を評価対象エリアとして特定してもよく、2点の拘束部P,Pを特定せずに、自動的に全ての区間を評価対象エリアとして特定してもよい。
ステップS62において、CPU10は、評価処理プログラム216に基づいてサンプル点情報設定処理を実行する。
具体的には、3次元基準経路情報に基づくワイヤハーネスWHtの配索経路において、ステップS61で特定した所定の2つの拘束部Pn,Pn+1の間を、経路方向に沿って所定間隔で等分割し、これら分割した10個のサンプル点を、それぞれ3次元基準経路サンプル点情報Tとして設定する。
ここで、図7に示すように、3次元基準経路情報を、所定の2つの拘束部Pn,Pn+1の間の経路方向における一方の拘束部P側から他方の拘束部P側へ順に、第1基準経路サンプル点情報T1、第2基準経路サンプル点情報T2、・・・第10基準経路サンプル点情報T10に設定する。
同様に、変換3次元経路情報に基づくワイヤハーネスWHuの配索経路における上述した所定の2つの拘束部Pn,Pn+1の間を上述した所定間隔と同じ間隔で等分割し、分割した10個のサンプル点を、それぞれ変換3次元経路サンプル点情報Uとして設定する。
ここで、図7に示すように、変換3次元経路情報を、所定の2つの拘束部Pn,Pn+1の間の経路方向における一方の拘束部P側から他方の拘束点部側へ順に、第1変換3次元経路サンプル点情報U1、第2変換3次元経路サンプル点情報U2、・・・第10変換3次元経路サンプル点情報U10に設定する。
なお、10個の3次元基準経路サンプル点情報T、及び10個の変換3次元経路サンプル点情報U、すなわち合計20個のサンプル点情報は、それぞれ3次元仮想空間上におけるx成分、y成分、z成分の各座標であらわされる位置情報であり、経路サンプル点情報データベース232として評価情報記憶部230に記憶される。
ステップS63では、CPU10は、評価処理プログラム216に基づいて差分情報取得処理を実行する。
具体的に、ステップS63では、10個の3次元基準経路サンプル点情報Tと、10個の変換3次元経路サンプル点情報Uとが互いに対応する10組のサンプル点のそれぞれの組ごとに、3次元基準経路サンプル点情報Tと変換3次元経路サンプル点情報Uとの位置の差分と曲率半径の差分を算出して、それぞれ位置差分情報と曲率半径差分情報を取得する処理を実行する。
取得した位置差分情報と曲率半径差分情報とからなる差分情報は、差分情報データベース233として評価情報記憶部230に記憶される。
ステップS64において、CPU10は、評価処理プログラム216に基づいて判定処理を実行する。
ステップS65、又はステップS67において、CPU10は、評価処理プログラム216に基づいて、図8に示す評価グラフ画像134を表示部13に表示するとともに、ステップ64の判定処理により判定した判定結果を評価グラフ画像134にプロットする処理を実行する。
なお、図8は、製造成立性と搭載成立性の相関を示す評価グラフであり、例えば、曲率半径の差分情報(L)を示す曲率半径差分指標軸を縦軸に設定するとともに、位置(3次元座標)の差分情報(R)を示す座標差分指標軸を横軸に設定したグラフである。
この評価グラフは、曲率半径差分指標軸と座標差分指標軸とのそれぞれにおいて、車両搭載性と製造成立性を満たす範囲の領域Z1と、満たさない範囲の領域とを識別可能に表示している。
さらに、車両搭載性閾値を満たす範囲と製造成立性閾値を満たす範囲とがオーバーラップする領域Z1を合格領域に設定し、それ以外の領域を不合格領域に設定している。
CPU10は、図2に示す判定テーブル241Aをデータベース化した判定テーブルデータベース241を、判定テーブル記憶部240から読み出し、変換3次元経路サンプル点情報Uと3次元基準経路サンプル点情報Tとにおいて、対応する10組のサンプル点情報のそれぞれの組ごとに、位置差分情報と曲率半径差分情報とのそれぞれが、図2に示す判定テーブル241Aで設定する所定の閾値La,Lb,Ra,Rbにより定まる判定条件を満たすか判定する。すなわち、位置差分情報と曲率半径差分情報とのそれぞれが、図8中に示す評価グラフ画像134において合格領域Z1に含まれるか否かについて判定する。
具体的に、第1組目のサンプル点(第1変換3次元経路サンプル点情報U1、及び第1基準経路サンプル点情報T1)を例にとり説明すると、図8に示す評価グラフ画像134における縦軸上において、第1基準経路サンプル点情報T1に対する第1変換3次元経路サンプル点情報U1の位置差分情報(L)の値を特定するとともに、横軸上において第1基準経路サンプル点情報T1に対する第1変換3次元経路サンプル点情報U1の曲率半径差分情報(R)の値を特定する。
さらに、縦軸において特定した位置差分情報(L)の値と、横軸において特定した曲率半径差分情報(R)の値とが評価グラフ上において交差する箇所を、第1組目のサンプル点の差分情報としてプロットする。なお、図8に示す評価グラフ画像134において、このプロットした点を第1プロットS1に設定する。
CPU10は、第1組目のサンプル点と同じ要領で、第2組目のサンプル点から第10組目のサンプル点についても図8に示す評価グラフ画像134に第2プロットS2、第3プロット点S3、・・・第10プロット点S10としてプロットする。
その結果、10個のプロット点のうち、全て合格領域Z1に含まれていた場合には合格と判定し(ステップS66)、いずれか一つでも合格領域Z1から外れた場合には、不合格と判定し(ステップS68)、いずれの場合もその旨を表示部13に表示して全ての処理が終了する。
なお、図8に示した評価グラフ画像134では、第4プロット点S4、第5プロット点S5、第6プロット点S6がいずれもR>Rb、及びL>Lbとなり、R<Rb、及びL<Lbの範囲を満足していないため、不合格と判定する(ステップS68)。
本実施形態におけるハーネス経路設計支援システム1は、以下の作用効果を奏することができる。
本実施形態におけるハーネス経路設計支援システム1は、上述したステップS63の差分情報取得処理を実行することで位置の差分と曲率半径の差分とに関する差分情報を取得し、ステップS64の判定処理において、位置差分情報(L)がLa<L<Lb範囲内に入るか否かを判定するとともに、曲率半径差分情報(R)がRa<R<Rb範囲内に入るか否かを判定する評価処理を行う。
このように、曲率半径と位置を影響因子に設定し、車両搭載性と製造成立性とを定量化してワイヤハーネスの設計した配索経路について評価することができるため、評価者の熟練度や経験に依存せずに治具盤上で設計したワイヤハーネスを客観的に評価することができる。
また、本実施形態におけるハーネス経路設計支援システム1は、相反する特性を示すことから両方の特性を満足する関係を見極めることが困難であった搭載成立性と製造成立性とを数値により定量的に評価することが可能となり、判断のばらつきを最小化して客観的に判断できる。
詳述すると、車体搭載成立性を重視して設定されがちな3次元基準経路情報に対して、単純に差分が少なくなるように変換3次元経路サンプル点情報を設定した場合には、搭載成立性を満たしても製造成立性を満たさないおそれが高くなる。
このため、車体搭載成立性を重視して設定されがちな前記3次元基準経路情報に対して、製造成立性を満たすように変換3次元経路サンプル点情報を設定することで変換3次元経路サンプル点情報の最適化問題として扱うことが可能となる。
すなわち、車体搭載成立性を重視して設定されがちな3次元基準経路情報に基づくワイヤハーネスWHtの配索経路に対して、製造成立性を満たす範囲で変換3次元経路サンプル点情報を設定することで、車体搭載成立性と製造成立性との双方を満たしたベストな治具レイアウトをシミュレーション的に決定することができる。
また、上述した構成によれば、3次元基準経路サンプル点情報Tを、3次元基準経路情報における所定の2つの拘束部Pn,Pn+1の間を経路方向に等間隔で分割した複数の各サンプル点情報に設定するとともに、変換3次元経路サンプル点情報を、変換3次元経路情報における所定の2つの拘束部Pn,Pn+1の間を経路方向に、3次元基準経路情報を分割する間隔と同じ間隔で分割した複数の各サンプル点情報に設定したため、複数の3次元基準経路サンプル点情報Tと複数の変換3次元経路サンプル点情報Uを取得して、それぞれに対応するサンプル点ごとに互いに比較できる。
従って、分割して取得するサンプル点情報の数に応じてより詳細な評価を行うことができ、評価精度の向上を図ることが可能となる。
また、上述した構成によれば、ステップS62のサンプル点情報設定処理において、複数の各サンプル点情報の数を、10に設定することで、複数の変換3次元経路サンプル点情報Tの全てについて3次元基準経路サンプル点情報Tに対しての位置の差分や、曲率半径の差分を算出するに要する処理時間が膨大になることなく、信頼性の高い評価精度を確保することができる。
また、上述した構成によれば、ステップS64の判定条件に用いる所定の閾値を、ワイヤハーネスの車両への搭載し易さを示す車両搭載性に基づいて設定した車両搭載性閾値Lb,Rbと、ワイヤハーネスの製造し易さを示す製造成立性に基づいて設定した製造成立性閾値La,Raとに設定することで、相反する関係の車両搭載性と製造成立性との双方を両立する配索経路で配索可能なワイヤハーネスの設計を行うことができる。
ステップS5において、図7に示すように、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報とのそれぞれに基づくワイヤハーネスWHt,WHuを、ハーネス形状合成表示画像133において合成して同時に表示することで、互いのワイヤハーネスの3次元形状を照合し易く、経路や湾曲形状の違いを一目で確認することができる。
なお、図7に示すハーネス形状合成表示画像133において、ワイヤハーネスの経路方向における幹線に対する枝線の分岐点や拘束部Pなどの各部において、例えば、捩じれや反力の方向や大きさを矢印等で表示してもよい。
この発明の2次元化経路情報は、2次元基準経路情報、又は変換2次元経路情報に対応し、以下同様に、
所定の範囲は、La<L<Lb、及びRa<R<Rbを満たす範囲に対応し、
車両搭載性閾値は、位置差分に関する車両搭載性閾値Lb、及び曲率半径に関する車両搭載性閾値Rbに対応し、
製造成立性閾値は、位置差分に関する製造成立性閾値La、及び曲率半径に関する製造成立性閾値Raに対応し、
ワイヤハーネスの配索経路評価システムは、ワイヤハーネス配索経路設計支援システム1に対応し、
記憶手段は記憶部20に対応し、
設定手段は、ステップS62を実行するCPU10に対応し、
取得手段は、ステップS63を実行するCPU10に対応し、
評価手段は、ステップS64を実行するCPU10に対応し、
出力手段は、表示部13に対応し、
評価グラフ表示手段は、評価グラフ画像134を表示する表示部13に対応し、
配索状態表示手段は、ハーネス形状合成表示画像133を表示する表示部13に対応し、
ワイヤハーネスの配索経路評価プログラムは、少なくともステップS6の処理を有するプログラムに対応し、
読み出し処理部は、ステップS62において経路情報記憶部220から3次元基準経路情報、及び変換3次元経路情報を読み出す処理を有するプログラムに対応し、
設定処理部は、ステップS62において3次元基準経路サンプル点情報Tと変換3次元経路サンプル点情報とを設定する処理を有するプログラムに対応し、
取得処理部は、ステップS63の処理を有するプログラムに対応し、
評価処理部は、ステップS64の処理を有するプログラムに対応し、
評価結果出力処理部は、ステップS65、及びS67の処理を有するプログラムに対応するも、この発明は、上述した実施形態に限らず、その他にも様々な実施形態で形成することができる。
例えば、ステップS64の判定処理の結果、不合格であった場合(ステップS68)、CPU10は、表示部13に3次元基準経路情報の見直しを受け付けを行うか否かを確認する確認画面を表示し、操作者から見直しを行う旨の入力を入力部12が受け付けた場合には、ステップS1の処理後であってステップS2の処理前の状態に戻って、3次元基準経路情報の見直しを受け付けてもよい。
さらに、CPU10は、操作者から3次元基準経路情報の見直しを行わない旨の入力を受け付けた場合には、ステップS2の処理後であってステップS3の処理前の状態に戻って、2次元基準経路情報に基づいた2次元編集経路情報編集の編集を受け付けてもよい。
また、ステップS64の判定処理の結果を基に、図7で表示されている変換3次元経路サンプル点情報に基づくワイヤハーネスWHuの経過方向において、判定結果が不合格となるプロット点に対応する変換3次元経路サンプル点情報が含まれるセグメントと、合格となるプロット点に対応する変換3次元経路サンプル点情報が含まれるセグメントとを識別可能に色分けして表示してもよい。
また、ステップS64の判定処理において、対応する10組のサンプル点情報の全てについて判定せずとも、他の手法で判定処理してもよい。例えば、10組のサンプル点情報の中で位置差分情報や曲率半径差分情報が最大、又は最小となる組のサンプル点情報のみを抽出し、その組のサンプル点情報の差分情報のみを判定してもよい。また、10組のサンプル点情報のそれぞれの組のサンプル点情報の差分情報の平均値を算出して判定してもよい。
勿論、ステップS62のサンプル点情報設定処理において設定するサンプル点情報の数は、10に限定せず、要求される評価精度や、処理時間を考慮して他の数に設定してもよい。
さらに、ステップS62のサンプル点情報設定処理では、複数の前記変換3次元経路サンプル点情報は、経路方向に沿って所定の領域を有するセグメントごとに分割し、セグメントにおける所定の点をサンプル点として採用してもよい。
また、ステップ63の差分情報取得処理において、取得する差分情報は、複数の変換3次元経路サンプル点情報Uと複数の3次元基準経路サンプル点情報Tとにおける、経路方向においてそれぞれ対応するサンプル点ごとの差分をとった情報に限らず、例えば、サンプル点ごとの差分の値を平方和して得られる残差二乗和情報に設定してもよい。
また、図2に示す判定テーブル241Aにおいて設定した上述した製造成立性閾値La、車両搭載性閾値Lb、製造成立性閾値Ra、及び車両搭載性閾値Rbは、設計するワイヤハーネスや車体の搭載箇所の仕様に応じて変更可能であってもよい。
さらに、これら製造成立性閾値La、車両搭載性閾値Lb、製造成立性閾値Ra、及び車両搭載性閾値Rbは、3次元基準経路情報と変換3次元経路情報との対応する任意の一組の経路サンプル点情報ごとに異なる値に設定してもよく、或いは、隣り合う2つの拘束部Pn,Pn+1の間ごとの単位で異なる値に設定するなど、経路方向において異なる値に設定してもよい。
さらには、ステップS64の判定処理において、ステップS63で取得した差分情報に基づいて判定するに限らず、例えば、対応する任意の一組の3次元基準経路サンプル点情報Tと変換3次元経路サンプル点情報Uとの比率情報に基づいて判定するなど、判定処理に用いる判定対象は特に限定しない。
具体的には、対応する任意の一組の経路サンプル点情報について、3次元基準経路サンプル点情報Tの曲率半径がRtに設定するとともに、変換3次元経路サンプル点情報Uの曲率半径がRuに設定した場合、互いの曲率半径の差分情報であるR=(Rt−Ru)に基づいて評価してもよいが、これに限らず、R=((Rt−Ru)/Rt)や、R=(Ru/Rt)といった比率情報がRa<R<Rbを満たすか否かについて判定してもよい。
1…ワイヤハーネスの経路設計支援システム
10…CPU
13…表示部
20…記憶部
212…2次元基準経路情報変換プログラム
214…変換3次元経路情報取得プログラム
215…ハーネス形状合成表示プログラム
216…評価処理プログラム
221…3次元基準経路情報データベース
222…2次元基準経路情報
223…2次元編集経路情報
224…変換3次元経路情報
231…拘束部データベース
233…差分情報データベース
241…判定テーブルデータベース
P…拘束部
Pn,Pn+1…所定の2つの拘束部
Lb…位置差分に関する車両搭載性閾値
Rb…曲率半径に関する車両搭載性閾値
La…位置差分に関する製造成立性閾値
Ra…曲率半径に関する製造成立性閾値

Claims (8)

  1. コンピュータを用いて、車両に搭載されるワイヤハーネスの設計した配索経路を評価するワイヤハーネスの配索経路評価方法であって、
    前記コンピュータが、
    車両において複数の拘束部に拘束しながら配索するワイヤハーネスの3次元において基準となる配索経路に関する3次元基準経路情報と、ワイヤハーネスを製造するため前記3次元基準経路情報を平面展開した2次元化経路情報を、ワイヤハーネスの物性に基づいて3次元に変換して取得した変換3次元経路情報とを用い、前記3次元基準経路情報における、前記複数の拘束部のうち経路方向において隣り合う所定の2つの拘束部間に配した所定のサンプル点を、基準経路サンプル点情報として設定するステップと
    前記変換3次元経路情報における、前記基準経路サンプル点情報に対応するサンプル点を、変換3次元経路サンプル点情報として設定するステップと
    前記基準経路サンプル点情報と前記変換3次元経路サンプル点情報とのそれぞれのサンプル点における、位置の差分と曲率半径の差分に関する差分情報を取得し、
    前記差分情報が、所定の閾値と比較して該所定の閾値により定まる所定の範囲内に入るか否かによって、ワイヤハーネスの設計した配索経路を評価するステップと実行する
    ワイヤハーネスの配索経路評価方法。
  2. 前記コンピュータが、
    前記基準経路サンプル点情報を、
    前記3次元基準経路情報における前記所定の2つの拘束部間を経路方向に等間隔で分割した複数の各サンプル点情報に設定するとともに、
    前記変換3次元経路サンプル点情報を、
    前記変換3次元経路情報における前記所定の2つの拘束部間を経路方向に前記3次元基準経路情報を分割する間隔と同じ間隔で分割した複数の各サンプル点情報に設定する
    請求項1に記載のワイヤハーネスの配索経路評価方法。
  3. 前記コンピュータが、
    前記複数の各サンプル点情報の数を、10に設定する
    請求項2に記載のワイヤハーネスの配索経路評価方法。
  4. 前記コンピュータが、
    前記所定の閾値を、
    ワイヤハーネスの車両への搭載し易さを示す車両搭載性に基づいて設定した車両搭載性閾値と、ワイヤハーネスの製造し易さを示す製造成立性に基づいて設定した製造成立性閾値とに設定する
    請求項1乃至3のうちいずれか記載のワイヤハーネスの配索経路評価方法。
  5. 車両に搭載されるワイヤハーネスの設計した配索経路を評価するワイヤハーネスの配索経路評価システムであって、
    車両において複数の拘束部に拘束しながら配索するワイヤハーネスの3次元において基準となる配索経路に関する3次元基準経路情報と、
    ワイヤハーネスを製造するため前記3次元基準経路情報を平面展開した2次元化経路情報を、ワイヤハーネスの物性に基づいて3次元に変換して取得した変換3次元経路情報とを記憶する記憶手段と、
    前記3次元基準経路情報における、前記複数の拘束部のうち経路方向において隣り合う所定の2つの拘束部間に有する所定のサンプル点を、基準経路サンプル点情報として設定するとともに、
    前記変換3次元経路情報における、前記基準経路サンプル点情報に対応するサンプル点を、変換3次元経路サンプル点情報として設定する設定手段と、
    前記基準経路サンプル点情報と前記変換3次元経路サンプル点情報とのそれぞれのサンプル点における、位置の差分と曲率半径の差分に関する差分情報を取得する取得手段と、
    前記差分情報が、所定の閾値と比較して該所定の閾値により定まる所定の範囲内に入るか否かによって、ワイヤハーネスの設計した配索経路を評価する評価手段を備え、
    前記評価手段によって評価した評価結果を出力する出力手段を備えた
    ワイヤハーネスの経路設計評価システム。
  6. 前記出力手段を、前記車両搭載性閾値を満たす範囲の領域と前記製造成立性閾値を満たす範囲の領域とを同一グラフに表示可能な評価グラフ表示手段で構成し、
    前記評価グラフ表示手段を、
    前記差分情報を前記グラフ上に表示可能に構成した
    請求項5に記載のワイヤハーネスの経路設計評価システム。
  7. 車両におけるワイヤハーネスの搭載箇所における3次元仮想空間において前記3次元基準経路情報に沿って配索したワイヤハーネスと、前記変換3次元経路情報経路に沿って配索したワイヤハーネスとを同時に表示する配索状態表示手段を備えた
    請求項5、又は6に記載のワイヤハーネスの経路設計評価システム。
  8. 車両に搭載されるワイヤハーネスの設計した配索経路をコンピュータに評価させるワイヤハーネスの配索経路評価プログラムであって、
    車両において複数の拘束部に拘束しながら配索するワイヤハーネスの3次元において基準となる配索経路に関する3次元基準経路情報と、
    ワイヤハーネスを製造するため前記3次元基準経路情報を平面展開した2次元化経路情報を、ワイヤハーネスの物性に基づいて3次元に変換して取得した変換3次元経路情報とを記憶手段から読み出す読み出し処理と
    前記3次元基準経路情報における、前記複数の拘束部のうち経路方向において隣り合う所定の2つの拘束部間に有する所定のサンプル点を、基準経路サンプル点情報として設定するとともに、
    前記変換3次元経路情報における、前記基準経路サンプル点情報に対応するサンプル点を、変換3次元経路サンプル点情報として設定する設定処理と
    前記基準経路サンプル点情報と前記変換3次元経路サンプル点情報とのそれぞれのサンプル点における、位置の差分と曲率半径の差分に関する差分情報を取得する取得処理と
    前記差分情報が、所定の閾値と比較して該所定の閾値により定まる所定の範囲内に入るか否かによって、ワイヤハーネスの設計した配索経路を評価する評価処と、
    評価処理によって評価した評価結果を出力する評価結果出力処理とを前記コンピュータに実行させる
    ワイヤハーネスの配索経路評価プログラム。
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