JP4926099B2 - 電磁波反射面 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の周波数帯において反射位相が0°となる磁気壁を形成する電磁波反射面に関するものである。
複数の周波数帯域において、反射位相が0°となる磁気壁を形成する電磁波反射面として、多重周波数帯域における電磁インピーダンスが大きいテクスチャ化表面が知られている(例えば、特許文献1参照)。このテクスチャ化表面は、複数の周波数帯域において反射位相が0°の高インピーダンス表面を形成するものであり、接地平面と、接地平面から一定の距離を隔てて配置された第一のアレイ中に配置された複数の導体プレートであって、接地平面と第一アレイとの間の距離が無線周波数ビームの波長より短く、上記第一のアレイが第一の格子定数を有する複数の導電プレートと、第一のアレイの格子定数より大きい格子定数を有する第二のアレイを形成する、上記複数の導電プレートと関連した複数の導電エレメントを備えている。
特表2004−514364号公報
しかしながら、従来の電磁波反射面は、複数の周波数帯で反射位相が0°となる磁気壁を得るために多層構造を利用しており、構造が複雑になり、製造コストが増大するという問題点があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、導体パッチ間にインダクタンス素子、キャパシタンス素子を交互に装荷した簡単な単層構造で、複数の周波数帯において反射位相が0°となる磁気壁を形成することができる電磁波反射面を得るものである。
この発明に係る電磁波反射面は、基板と、前記基板の第一の面に形成された導体と、前記基板の第二の面に形成され、所定の間隔で配列され、各々が少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチと、隣接する導体パッチ間に装荷され、特定の周波数範囲で誘導性を示すインダクタンス素子と、隣接する導体パッチ間に装荷され、特定の周波数範囲で容量性を示すキャパシタンス素子とを設け、前記インダクタンス素子及び前記キャパシタンス素子が交互に装荷されているものである。
この発明に係る電磁波反射面は、導体パッチ間にインダクタンス素子、キャパシタンス素子を交互に装荷した簡単な単層構造で、複数の周波数帯において反射位相が0°となる磁気壁を形成することができるという効果を奏する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る電磁波反射面について図1から図3までを参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る電磁波反射面の構成を示す図である。同図(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A’線での断面図である。なお、以降では、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
図1において、この発明の実施の形態1に係る電磁波反射面は、地板(導体)1と、基板2と、導体パッチ3と、特定の周波数範囲で誘導性を示すインダクタンス素子4と、特定の周波数範囲で容量性を示すキャパシタンス素子5とが設けられている。
基板2は誘電体等から構成され、この基板2の第一の面上には、地板1が形成されている。また、基板2をはさんで地板1と対向する基板2の第二の面上には、少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチ3が所定の間隔で、一次元的、または二次元的に配列されている。さらに、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間にはインダクタンス素子4、キャパシタンス素子5が交互に装荷されている。
つぎに、この実施の形態1に係る電磁波反射面の動作について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態1に係る電磁波反射面に電磁波が入射した場合、隣接する導体パッチ3間でキャパシタンス成分が生じる。また、導体パッチ3上に流れる電流により、インダクタンス成分が生じる。これらの電磁波反射面の構造により形成されるキャパシタンス成分とインダクタンス成分が、隣接する導体パッチ3間に交互に装荷されたインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5と組み合わさることにより、複数のLC共振回路が形成されるため、複数の共振を得ることができる。各LC共振回路は、各共振周波数において高インピーダンス特性を示すため、複数の導体パッチ3が配列された面が高インピーダンス面となる。この高インピーダンス面に電磁波が入射した場合、その反射位相は0°となる磁気壁として動作する。したがって、複数の周波数において磁気壁として動作することとなる。
この実施の形態1に係る電磁波反射面では、隣接する導体パッチ3間にインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷され、単層構造で、複数の周波数帯域において磁気壁動作を得ることができる。一方、従来の電磁波反射面では、複数の周波数帯域において磁気壁動作を得るために、多層構造としているため、実施の形態1に係る電磁波反射面の方が、構造が簡単になり、製造も容易となる。また、従来の電磁波反射面では、磁気壁動作帯域が構造からのみ決定されるが、実施の形態1では、導体パッチ3のサイズや隣接する導体パッチ3間の距離等の構造からだけでなく、インダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5の素子値を変えることにより、磁気壁動作帯域を変更することができるため、容易に所望の周波数帯域で磁気壁動作を得ることが可能となる。
ここで、計算例を用いて、実施の形態1による電磁波反射面について説明する。図2は、計算に用いた電磁波反射面の単位セル構造を示す図であり、同図(a)は平面図、(b)は側面図である。
計算では、図2に示す電磁波反射面の単位セル構造において、導体パッチ3を2.9mm×2.9mm、隣接する導体パッチ間の距離を0.2mmとし、基板2の厚さを0.8mm、基板2の誘電率を4.2とした。また、隣接する導体パッチ3間に装荷されたインダクタンス素子4およびキャパシタンス素子5の素子値は、それぞれ0.5nH、4pFとした。
図3は、図2に示す単位セル構造を無限周期配列し、図2中のx方向に電界成分を有する平面波が垂直入射した場合の反射位相特性を計算した結果を示す図である。図3に示すように、約2GHzと約15GHzの2つの周波数において、反射位相が0°となっており、2つの周波数帯域で磁気壁動作を示している。
この実施の形態1では、誘電体等の基板2の第一の面上に地板1が形成され、基板2をはさんで地板1と対向する基板2の第二の面上に、少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチ3が所定の間隔で、一次元的、または二次元的に配列され、さらに、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間にはインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷された構成について説明したが、それに限るものではなく、上記構成において、複数の導体パッチ3がビアホール等の導体を介して地板1に接続された構成としても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面について図4から図7までを参照しながら説明する。図4は、この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面の構成を示す図である。同図(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A’線での断面図である。
図4において、この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面は、地板1と、基板2と、導体パッチ3と、特定の周波数範囲で誘導性を示すインダクタンス素子4(4a、4b)と、特定の周波数範囲で容量性を示すキャパシタンス素子5(5a、5b)とが設けられている。
基板2は誘電体等から構成され、この基板2の第一の面上には、地板1が形成されている。また、基板2をはさんで地板1と対向する基板2の第二の面上には、少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチ3が所定の間隔で、一次元的、または二次元的に配列されている。さらに、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間にはインダクタンス素子4、キャパシタンス素子5が交互に装荷されている。
複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間に装荷されたインダクタンス素子4、キャパシタンス素子5の素子値は、水平方向(図中のx方向)と垂直方向(図中のy方向)、すなわちインダクタンス素子4aと4b、およびキャパシタンス素子5aと5bで異なるように設定されている。
つぎに、この実施の形態2に係る電磁波反射面の動作について図面を参照しながら説明する。
この実施の形態2に係る電磁波反射面に電磁波が入射した場合、隣接する導体パッチ3間でキャパシタンス成分が生じる。また、導体パッチ3上に流れる電流により、インダクタンス成分が生じる。これらの電磁波反射面の構造により形成されるキャパシタンス成分とインダクタンス成分が隣接する導体パッチ3間に交互に装荷されたインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5と組み合わさることにより、LC共振回路が形成されるため、複数の共振を得ることになる。各LC共振回路は、共振周波数において高インピーダンス特性を示し、これにより反射位相が0°となる磁気壁として動作する。
この実施の形態2に係る電磁波反射面では、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間にインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷されており、さらに、インダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5の素子値はx方向とy方向で異なるように設定されている。したがって、入射する電磁波が有する電界成分の方向により、導体パッチ3間に装荷されたインダクタンス素子4およびキャパシタンス素子5の寄与の仕方が異なるため、上記共振周波数が異なるようになる。
例えば、図4で示した面に電磁波が入射するとし、電磁波が図4中のx方向に電界成分を有しているとすると、磁気壁動作に寄与するのは、インダクタンス素子4aおよびキャパシタンス素子5aとなる。
一方、図4で示した単位セル構造を無限周期に配列した面に入射する電磁波が、図4中のy方向に電界成分を有している場合、磁気壁動作に寄与するのは、インダクタンス素子4bおよびキャパシタンス素子5bとなる。
したがって、この実施の形態2のように、x方向とy方向で装荷するインダクタンス素子4およびキャパシタンス素子5の素子値を異なるように設定することで、入射波の電界成分の方向によって、磁気壁動作帯域を異なるようにすることができる。
ここで、計算例を用いて、実施の形態2に係る電磁波反射面について説明する。図5は、計算に用いた電磁波反射面の単位セル構造を示す図であり、同図(a)は平面図、(b)は側面図である。
計算では、図5に示す電磁波反射面の単位セル構造において、導体パッチ3を2.9mm×2.9mm、隣接する導体パッチ3間の距離を0.2mmとし、基板2の厚さを0.8mm、基板2の誘電率を4.2とした。また、隣接する導体パッチ3間に装荷されたインダクタンス素子4およびキャパシタンス素子5の素子値は、図中のx方向のインダクタンス素子4aおよびキャパシタンス素子5aをそれぞれ0.5nH、2pFとし、y方向のインダクタンス素子4bおよびキャパシタンス素子5bをそれぞれ1nH、4pFとした。
図6及び図7は、図5に示す単位セル構造を無限周期配列した面に電磁波が垂直入射した場合の反射特性を計算した結果であり、図6は入射波がx方向に電界成分を有する場合の結果であり、図7は入射波がy方向に電界成分を有する場合の結果である。図6に示すように、約3GHzと約15GHzにおいて、反射位相が0°となっており、2つの周波数帯域で磁気壁動作を示しているのに対して、図7に示すように、約2GHzと約13GHzにおいて、反射位相が0°となっており、2つの周波数帯域で磁気壁動作を示している。このように、実施の形態2に係る電磁波反射面では、入射波の有する電界成分の方向により、磁気壁動作帯域を変えることが可能となる。
この実施の形態2では、誘電体等の基板2の第一の面上に地板1が形成され、基板2をはさんで地板1と対向する基板2の第二の面上に、少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチ3が所定の間隔で、一次元的、または二次元的に配列され、さらに、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間にはインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷され、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間に装荷されたインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5の素子値は、x方向とy方向で異なるように設定された構成について説明したが、これに限るものではなく、前記構成において、複数の導体パッチ3をビアホール等の導体を介して地板1に接続した構成としても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る電磁波反射面について図8から図16までを参照しながら説明する。図8は、この発明の実施の形態3に係る電磁波反射面の構成を示す図である。同図(a)は平面図、(b)は(a)中のA−A’線での断面図である。
図8において、この発明の実施の形態3に係る電磁波反射面は、地板1と、基板2と、導体パッチ3と、特定の周波数範囲で誘導性を示すインダクタンス素子4と、特定の周波数範囲で容量性を示すキャパシタンス素子5とが設けられている。
基板2は誘電体等から構成され、この基板2の第一の面上には、地板1が形成されている。また、基板2をはさんで地板1と対向する基板2の第二の面上には、少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチ3が所定の間隔で、一次元的、または二次元的に配列されている。さらに、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間には少なくとも2個以上のインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷されている。
この実施の形態3に係る電磁波反射面の基本的な動作については、上記の実施の形態1および実施の形態2と同様であるので、ここでは省略し、異なる部分を以下に説明していく。この実施の形態3に係る電磁波反射面は、隣接する導体パッチ3間に少なくとも2個以上のインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷されているため、導体パッチ3上を流れる電流が流れやすくなり、磁気壁動作帯域が広帯域化する効果を得ることができる。
この実施の形態3に係る電磁波反射面の磁気壁動作帯域広帯域化について、計算例を用いて説明する。図9及び図10は、導体パッチ3間に装荷したインダクタンス素子4の個数と磁気壁動作帯域の関係を求めるための電磁波反射面の単位セル構造を示す図である。図9は、導体パッチ3間にインダクタンス素子を1個装荷した場合の単位セル構造であり、同図(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図10は、導体パッチ3間にインダクタンス素子を2個装荷した場合の単位セル構造であり、同図(a)は平面図、(b)は側面図である。
図11は、図9の単位セル構造において、導体パッチ3を6mm×3mm、隣接する導体パッチ3間の距離を0.2mm、基板2の厚さを0.8mm、基板2の誘電率を4.2、インダクタンス素子4の素子値を0.1nH、キャパシタンス素子5の素子値を5.4pFとしたものを無限周期に配列した面に図中のx方向に電界成分を有する平面波が入射した場合の反射位相特性である。図11のように、2.19GHzで反射位相が0°となり、この周波数の近傍で磁気壁として動作している。反射位相が±90°となる周波数帯域を磁気壁動作帯域とすると、磁気壁動作帯域幅は0.051GHzであり、次の式1で定義される磁気壁動作帯域比帯域幅は2.33%となる。
(磁気壁動作比帯域幅)=(磁気壁動作帯域幅)/(反射位相が0°となる周波数)
(式1)
図12は、図10の単位セル構造において、導体パッチ3を6mm×3mm、隣接する導体パッチ3間の距離を0.2mm、基板2の厚さを0.8mm、基板2の誘電率を4.2、2個のインダクタンス素子4の素子値をそれぞれ0.2nH、キャパシタンス素子5の素子値を5.4pFとしたものを無限周期配列した面に電界成分を図中のx方向に有する平面波が入射した場合の反射位相特性である。図12のように、2.37GHzで反射位相が0°となり、この周波数の近傍で磁気壁動作している。反射位相が±90°となる周波数帯域を磁気壁動作帯域とすると、磁気壁動作帯域幅は0.066GHzであり、上記の式1で定義される磁気壁動作帯域比帯域幅は2.79%となる。
上述のように、導体パッチ3間に装荷するインダクタンス素子4の個数を増やすことで、磁気壁動作帯域が広帯域化する効果を得ることができる。
図13及び図14は、導体パッチ3間に装荷したキャパシタンス素子5の個数と磁気壁動作帯域の関係を求めるための電磁波反射面の単位セル構造である。図13は、導体パッチ3間にキャパシタンス素子5を1個装荷した場合の単位セル構造であり、同図(a)は平面図、(b)は側面図である。また、図14は、導体パッチ3間にキャパシタンス素子5を2個装荷した場合の単位セル構造であり、同図(a)は平面図、(b)は側面図である。
図15は、図13の単位セル構造において、導体パッチ3を6mm×6mm、隣接する導体パッチ3間の距離を0.2mm、基板2の厚さを0.8mm、基板2の誘電率を4.2、キャパシタンス素子5の素子値を8pFとしたものを無限周期に配列した面に電界成分を図中のx方向に有する平面波が入射した場合の反射位相特性である。図15のように、2.14GHzで反射位相が0°となり、この周波数の近傍で磁気壁として動作している。反射位相が±90°となる周波数帯域を磁気壁動作帯域とすると、磁気壁動作帯域幅は0.057GHzであり、式1で定義される磁気壁動作帯域比帯域幅は2.66%となる。
図16は、図14の単位セル構造において、導体パッチ3を6mm×6mm、隣接する導体パッチ3間の距離を0.2mm、基板2の厚さを0.8mm、基板2の誘電率を4.2、2個のキャパシタンス素子5の素子値をそれぞれ4pFとしたものを無限周期配列した面に電界成分をx方向に有する平面波が入射した場合の反射位相特性である。図16のように、2.31GHzで反射位相が0°となり、この周波数の近傍で磁気壁動作している。反射位相が±90°となる周波数帯域を磁気壁動作帯域とすると、磁気壁動作帯域幅は0.086GHzであり、式1で定義される磁気壁動作帯域比帯域幅は3.73%となる。
上述のように、導体パッチ3間に装荷するキャパシタンス素子5の個数を増やすことで、磁気壁動作帯域が広帯域化する効果を得ることができる。
以上のように、この実施の形態3に係る電磁波反射面では、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間には少なくとも2個以上のインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5を交互に装荷することにより、複数の磁気壁動作帯域を広帯域化することができる。
この実施の形態3では、誘電体等の基板2の第一の面上に地板1が形成され、基板2をはさんで地板1と対向する基板2の第二の面上に、少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチ3が所定の間隔で、一次元的、または二次元的に配列され、さらに、複数の導体パッチ3の隣接する導体パッチ間には少なくとも2個以上のインダクタンス素子4またはキャパシタンス素子5が交互に装荷された構成について説明したが、これに限るものではなく、前記構成において、複数の導体パッチ3をビアホール等の導体を介して地板1に接続した構成としても、同様の効果を得ることができる。
なお、以上の実施の形態では、電磁波反射面を構成する導体パッチの形状を矩形とした場合を例示して説明したが、導体パッチの形状は矩形に限らず正六角形、正八角形、楕円などにしてもよい。
また、以上の実施の形態では、2つの周波数帯域での磁気壁動作を例示して説明したが、電磁波反射面を構成する複数の導体パッチ3や隣接する導体パッチ3間の距離、基板2の厚さ、基板2の誘電率などの構造、インダクタンス素子4の素子値、キャパシタンス素子5の素子値の設定により複数の周波数帯域で磁気壁動作させることも可能である。
この発明の実施の形態1に係る電磁波反射面の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波反射面の計算に用いた単位セル構造を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る電磁波反射面の計算した反射位相特性を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面の計算に用いた単位セル構造を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面の計算した反射位相特性(入射波がx方向に電界成分を有する場合)を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る電磁波反射面の計算した反射位相特性(入射波がy方向に電界成分を有する場合)を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る電磁波反射面の構成を示す図である。 導体パッチ間にインダクタンス素子を1個装荷した場合の単位セル構造を示す図である。 導体パッチ間にインダクタンス素子を2個装荷した場合の単位セル構造を示す図である。 図9の単位セル構造における反射位相特性を示す図である。 図10の単位セル構造における反射位相特性を示す図である。 導体パッチ間にキャパシタンス素子を1個装荷した場合の単位セル構造を示す図である。 導体パッチ間にキャパシタンス素子を2個装荷した場合の単位セル構造を示す図である。 図13の単位セル構造における反射位相特性を示す図である。 図14の単位セル構造における反射位相特性を示す図である。
符号の説明
1 地板、2 基板、3 導体パッチ、4 インダクタンス素子、4a インダクタンス素子、4b インダクタンス素子、5 キャパシタンス素子、5a キャパシタンス素子、5b キャパシタンス素子。

Claims (3)

  1. 基板と、
    前記基板の第一の面に形成された導体と、
    前記基板の第二の面に形成され、所定の間隔で配列され、各々が少なくとも動作周波数において1波長以下の寸法を有する複数の導体パッチと、
    隣接する導体パッチ間に装荷され、特定の周波数範囲で誘導性を示すインダクタンス素子と、
    隣接する導体パッチ間に装荷され、特定の周波数範囲で容量性を示すキャパシタンス素子とを備え、
    前記インダクタンス素子及び前記キャパシタンス素子が交互に装荷されている
    ことを特徴とする電磁波反射面。
  2. 前記導体パッチに対して水平方向に装荷されるインダクタンス素子の素子値と前記導体パッチに対して垂直方向に装荷されるインダクタンス素子の素子値が異なり、かつ
    前記導体パッチに対して水平方向に装荷されるキャパシタンス素子の素子値と前記導体パッチに対して垂直方向に装荷されるキャパシタンス素子の素子値が異なる
    ことを特徴とする請求項1記載の電磁波反射面。
  3. 前記インダクタンス素子は、隣接する導体パッチ間に少なくとも2個以上装荷され、かつ
    前記キャパシタンス素子は、隣接する導体パッチ間に少なくとも2個以上装荷される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁波反射面。
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