JP4925458B2 - クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム - Google Patents

クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム Download PDF

Info

Publication number
JP4925458B2
JP4925458B2 JP2007321692A JP2007321692A JP4925458B2 JP 4925458 B2 JP4925458 B2 JP 4925458B2 JP 2007321692 A JP2007321692 A JP 2007321692A JP 2007321692 A JP2007321692 A JP 2007321692A JP 4925458 B2 JP4925458 B2 JP 4925458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
cream
mass
fatty acid
fat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007321692A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009142185A (ja
Inventor
清美 大西
喜之 將野
久美子 鈴木
徹 戸田
博文 春名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshin Oillio Group Ltd
Original Assignee
Nisshin Oillio Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Oillio Group Ltd filed Critical Nisshin Oillio Group Ltd
Priority to JP2007321692A priority Critical patent/JP4925458B2/ja
Publication of JP2009142185A publication Critical patent/JP2009142185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4925458B2 publication Critical patent/JP4925458B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Grain Derivatives (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)

Description

本発明は、クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリームに関し、特に、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MediumChain Triglycerides、一般に「MCT」と称せられる。以下MCTと表記する場合がある)を含有し、且つ、低トランス脂肪酸含量である、乳化安定性に優れたクリーム用油脂組成物及び耐熱性と口溶け性、冷凍解凍耐性に優れたクリームに関する。
ホイップクリームは、構成する油脂から分類すると乳脂肪だけからなるクリーム、乳脂肪と植物性脂肪(植物性油脂)を混合したコンパウンドクリーム、植物性脂肪(植物性油脂)のみを使用するクリームの3つに大きく分けられる。
これらに使用される植物性油脂としては、主として、ヤシ油やパーム核油などのラウリン系油脂、及び菜種油、大豆油、パーム油等の非ラウリン系油脂の部分水素添加油があり、これらを1種或いは2種以上の混合油として使用されているが、近年、部分水素添加油に含まれるトランス脂肪酸と心疾患の因果関係が明らかにされ、部分水素添加油の使用を控える要望が高まっている。部分水素添加油の替わりとしては、パーム油やエステル交換油への置き換えが考えられるが、部分水素添加油の機能を十分に代替できていないのが現状である。
一方、ヤシ油やパーム核油等の植物性油脂に由来する中鎖脂肪酸トリグリセリドは、体内での消化吸収が極めて早く、エネルギーと成り易い栄養特性を持つことが知られており、近年では、従来のエネルギー補給のための油剤としてだけではなく、体脂肪蓄積予防のためにファットスプレッド等の種々の油性食品に使用される様になって来た、しかしながら、MCTは、液状であり、且つ、さらさらと粘性が非常に低いため、クリーム、特に、起泡化させて使用するホイップクリームの用途に使用することは、困難であった。
MCTをクリームに使用する試みとしては、部分水素添加油を使用して特定のSFC値を満たすことでホイップクリームにも使用できる配合が開示されているが(特許文献1参照)、MCTを配合したクリームで、トランス脂肪酸を排除するために部分水素添加油を使用せずに、乳化安定性、耐熱保形性と口溶け、冷凍解凍耐性を満足するものは未だ知られていない。
特開2006−149298号公報
本発明の目的は、MCTを含有し、且つ、低トランス脂肪酸含量である乳化安定性に優れたクリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有する耐熱性と口溶け、冷凍解凍耐性に優れたクリームを提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、炭素数6〜10を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリドと、炭素数12〜14の飽和脂肪酸を特定量と炭素数16〜18の飽和脂肪酸を特定量から構成されるエステル交換油と、ラウリン系油脂とを所定量配合させ、所定温度のSFC値を所定範囲内にすることにより、上記目的を達成することができることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、上記目的を達成するため、(a)炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリドを10〜40質量%、(b)炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油を3〜30質量%、及び(c)ラウリン系油脂を30〜70質量%、を含有し、且つ、SFC値(固体脂含量)が5℃で40〜70%、35℃で4%以下となることを特徴とするクリーム用油脂組成物を提供する。
また、本発明は、上記目的を達成するため、上記クリーム用油脂組成物を含有することを特徴とするクリームを提供する。
本発明のクリーム用油脂組成物によれば、MCTを含有し、且つ、低トランス脂肪酸含量である乳化安定性に優れたクリーム用油脂組成物であって、クリームに使用したときに耐熱性と口溶け性、冷凍解凍耐性に優れたクリームを得ることが可能なクリーム用油脂組成物を提供することができる。また、本発明のクリームによれば、耐熱性と口溶け、冷凍解凍耐性に優れたクリームを提供することができる。
以下、本発明を具体的に説明する。
〔本発明のクリーム用油脂組成物〕
本発明のクリーム用油脂組成物は、(a)炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリドを10〜40質量%、(b)炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油を3〜30質量%、及び(c)ラウリン系油脂を30〜70質量%、を含有し、且つ、SFC値(固体脂含量)が5℃で40〜70%、35℃で4%以下となることを特徴とする。ここでいうクリームとは、食用クリームを指し、主として、冷菓などに使用される起泡性のホイップクリームが該当する。
本発明のクリーム用油脂組成物に含有される(a)炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)とは、構成脂肪酸が、実質的に、全て炭素数6〜10の脂肪酸、具体的には、n−ヘキサン酸、n−オクタン酸、n−デカン酸であるものをいう。ここで実質的とは、反応中に生成される、少量の副生成物を考慮しない意味である。好ましくは、炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸98質量%以上を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリドを用いる。
炭素数6の直鎖型飽和脂肪酸と炭素数8の直鎖型飽和脂肪酸と炭素数10の直鎖型飽和脂肪酸の構成比率は、特に限定されるものでないが、例えば、炭素数8の脂肪酸を60〜80質量%、炭素数10の脂肪酸を20〜40質量%の割合で含有しているトリグリセリドが入手が容易であり、好ましいものとして挙げることができる。具体的には、炭素数8の脂肪酸を約75質量%、炭素数10の脂肪酸を約25質量%含有しているトリグリセリドが挙げられ、このようなトリグリセリドは市販されている(例えば、商品名「ODO」、日清オイリオグループ(株)製)。炭素数6〜10の脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリドは、市販されているもののほか、炭素数6〜10の中鎖脂肪酸とグリセリンとを使用比率を調整して常法によりエステル化反応に付して得ることができる。
中鎖脂肪酸トリグリセリドは、その栄養特性の発現を期待する上で、本発明の油脂組成物中に10〜40質量%含有させるのが好ましく、20〜30質量%含有させるのが更に好ましい。
本発明のクリーム用油脂組成物に含有される(b)炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油とは、具体的にはラウリン系油脂と炭素数16〜18の脂肪酸が豊富な植物油脂(菜種油、大豆油、パーム等)の極度硬化油または分別硬質油とのエステル交換油を、特に、ラウリン系油脂とパーム系油脂とのエステル交換油を例示できる。ここで、ラウリン系油脂とは、構成脂肪酸中にラウリン酸を30質量%以上含む油脂をいい、具体的には、ヤシ油、パーム核油、それらの分別油及び硬化油等を例示できる。本発明におけるラウリン系油脂は、これらのうち任意の1種を用いてもよく、また2種以上を任意に混合して用いてもよい。パーム系油脂とは、パーム油及びパーム油の分別油であれば何れでもよく、具体的には、1段分別油であるパームオレイン、パームステアリン、パームオレインの2段分別油であるパームオレイン(パームスーパーオレイン)及びパームミッドフラクション、パームステアリンの2段分別油であるパームオレイン(ソフトパーム)及びパームステアリン(ハードステアリン)等が例示できる。パーム油を分別する方法には特に制限はなく、溶剤分別、乾式分別、乳化分別の何れの方法を用いてもよい。パーム系油脂は、炭素数16〜18の飽和脂肪酸含量の高いパームステアリンを除いて、極度硬化して使用することが好ましい。
本発明のクリーム用油脂組成物に含有されるエステル交換油(b)は、炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、好ましくは25〜40質量%、更に好ましくは28〜35質量%を構成脂肪酸とし、且つ炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%、好ましくは46〜70質量%、更に好ましくは52〜68質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油である。炭素数12〜14の飽和脂肪酸及び炭素数16〜18の飽和脂肪酸が上記を満たす範囲で、(b)にはその他の脂肪酸が含まれていてもよい。(b)を構成する脂肪酸の組成及び含有量が上記範囲の場合、(a)を構成する中鎖脂肪酸トリグリセリドを効果的にクリーム中の油脂結晶中に取り込む構造油脂として適したものとなる。また、(b)がエステル交換処理されていない場合は、上記構造油脂としての機能は得られない。なお、油脂中の構成脂肪酸の分析は、AOCS Ce1f−96に準じて行うことができる。
(b)のエステル交換油を製造するためのエステル交換法に関しては特に制限はなく、合成触媒を使用した化学的エステル交換、リパーゼを触媒とした酵素的エステル交換の何れの方法でも行うことができる。
化学的エステル交換は、ナトリウムメトキシド等の化学触媒を触媒として用いてエステル交換反応が行われる。化学的エステル交換によるエステル交換反応は、位置特異性の乏しいエステル交換反応となる(ランダムエステル交換とも言われる)。
化学的エステル交換は、例えば、常法に従って、原料油脂を十分に乾燥させ、触媒を原料油脂に対して0.1〜1質量%添加した後、減圧下、80〜120℃で0.5〜1時間攪拌しながら反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、水洗にて触媒を洗い流した後、通常の食用油の精製工程で行われる脱色、脱臭処理を施すことができる。
酵素的エステル交換は、リパーゼを触媒として用いてエステル交換反応が行われる。リパーゼは、リパーゼ粉末やリパーゼ粉末をセライト、イオン交換樹脂等の担体に固定化した固定化リパーゼを使用することができる。酵素的エステル交換によるエステル交換反応は、リパーゼの種類によって、位置特異性の乏しいエステル交換反応、1,3位特異性の高いエステル交換反応のどちらで行うこともできる。位置特異性の乏しいエステル交換反応を行うことのできるリパーゼとしては、アルカリゲネス属由来リパーゼ(例えば、名糖産業株式会社製のリパーゼQLM、リパーゼPL等)、キャンディダ属由来リパーゼ(例えば、名糖産業株式会社製のリパーゼOF等)等が挙げられる。
1,3位特異性の高いエステル交換反応を行うことのできるリパーゼとしては、リゾムコールミーハイ由来の固定化リパーゼ(ノボザイムズ社製のリポザイムTLIM、リポザイムRMIM等)等が挙げられる。
酵素的エステル交換は、例えば、リパーゼ粉末又は固定化リパーゼを原料油脂に対して0.02〜10質量%、好ましくは0.04〜5質量%添加した後、40〜80℃、好ましくは40〜70℃で0.5〜48時間、好ましくは0.5〜24時間攪拌しながら反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、ろ過等によりリパーゼ粉末又は固定化リパーゼを除去後、通常の食用油の精製工程で行われる脱色、脱臭処理を施すことができる。
本発明のクリーム用油脂組成物に含有されるエステル交換油(b)は3〜30質量%、含有されるのが好ましく、5〜20質量%含有されるのが更に好ましい。エステル交換油(b)の含有量が上記範囲にある場合、クリームの口溶けを損なわずに、(a)を構成する中鎖脂肪酸トリグリセリドを効果的にクリーム中の油脂結晶中に取り込むことができる。
本発明のクリーム用油脂組成物に含有されるエステル交換油(b)の好ましい態様の1つとしては、パーム核油又はその分別油とパーム系油脂とを30:70〜70:30に混合したものをエステル交換し、その後、ヨウ素価10以下となるまで水素添加したものが挙げられる。この場合、パーム核油又はその分別油とパーム系油脂とは、まず、それぞれ別々に水素添加を行い、その後ヨウ素価10以下となるように30:70〜70:30の混合比の中で混合し、最後にエステル交換してもよい。即ち、(b)を製造するにあたって、エステル交換と水素添加とは、その何れを先に行ってもよい。(b)のヨウ素価は、トランス脂肪酸の含有量を十分に低減させるという意味で、10以下であることが好ましく、5以下であることが更に好ましく、2以下であることが最も好ましい。水素添加の方法にも特に制限はなく、例えば、ニッケル触媒の下、水素圧0.02〜0.3Mpa、160〜200℃の条件にて行うことができる。
エステル交換油(b)のまた別の好ましい態様の1つとしては、ヨウ素価10以下のラウリン系油脂とヨウ素価20以下のパーム系油脂とをエステル交換して得られた油脂が挙げられる。ヨウ素価10以下のラウリン系油脂としては、例えば、パーム核油の分別ステアリン部が挙げられる。パーム核油の分別ステアリン部のヨウ素価は、10以下であることが好ましいが、7以下であることが更に好ましい。ヨウ素価20以下のパーム系油脂としては、パーム油の分別ステアリン部が挙げられる。パーム油の分別ステアリン部としては、パーム油を1段分別したパームステアリンを更に分別した2段分別ステアリン(ハードステアリン)が好ましく、そのヨウ素価は20以下が好ましく、16以下が更に好ましく、13以下が最も好ましい。(b)としては、ヨウ素価10以下のパーム核油分別ステアリンとヨウ素価が20以下のパームステアリンとを30:70〜70:30の混合比の中でヨウ素価が17以下となるように混合し、エステル交換したものが(a)を構成する中鎖脂肪酸トリグリセリドを効果的にクリーム中の油脂結晶中に取り込む構造油脂として適したものとなる。
なお、ヨウ素価は、「社団法人 日本油化学会 基準油脂分析試験法2.3.4.1−1996」の方法に準じて測定することができる。
本発明のクリーム用油脂組成物に含有される(c)ラウリン系油脂とは、既述同様に(c)の構成脂肪酸中におけるラウリン酸が30質量%以上含まれる油脂をいい、具体的には、ヤシ油、パーム核油、それらの分別油及び硬化油等を例示できるが、特にヤシ油またはヤシ硬化油(極度硬化油)であることが好ましい。(c)のラウリン系油脂は、クリーム用油脂組成物中に30〜70質量%使用することが好ましく、40〜60質量%使用することが更に好ましい。(c)にラウリン系油脂を規定量使用することにより、(b)との相乗効果が得られ、より効果的に(a)を構成する中鎖脂肪酸トリグリセリドをクリーム中の油脂結晶中に取り込むことができるとともに、クリームが口溶けの優れたものになるので好ましい。
本発明のクリーム用油脂組成物には(a)、(b)、(c)以外の油脂として(d)が含有されていても良い。本発明のクリーム用油脂組成物が、後で説明するSFC値を満たす限りであれば、(d)としてさまざまな動植物性油脂、それらの硬化、分別、エステル交換油の中から適当な1種以上の油脂を使用することができるが、全く使用しない場合であっても差し支えない。(d)のクリーム用油脂組成物中の含量は、0〜57質量%であり、更に好ましくは、0〜30質量%である。なお、低トランス脂肪酸含量のクリームという本発明の主旨より、部分水素添加油脂の使用は望ましくない。(d)の具体例としては、パーム系油脂、液状植物油脂、乳脂肪の中から選ばれた1種以上の油脂であることが好ましい。パーム系油脂とは、前述の通りであり、液状植物油脂とは25℃で液状の植物油脂であり、具体的には、大豆油、菜種油、綿実油、紅花油、ひまわり油、サフラワー油、トウモロコシ油、ゴマ油、オリーブ油等が挙げられる。乳脂肪とは、乳由来の脂肪のことをいう。この添加方法としては、バターオイルとして油相に添加してもよいが、乳脂肪を含むクリーム、バター、チーズなどとして乳化相に添加してもよい。
本発明のクリーム用油脂組成物は、SFC値が5℃で40〜70%、好ましくは45〜65%、35℃で4%以下、好ましくは3%以下、となるようにしたことを特徴とする。このとき更に、SFC値が20℃で15〜25%、25℃で5〜15%となるようにすることが好ましい。SFC値が上記範囲内となるように、(a)炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリド、(b)炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油、及び(c)ラウリン系油脂、更に必要に応じ(d)の種類・配合量等を適宜、選択・調整する。SFC値が上記範囲にある場合、クリームに良好な保存性と口溶けが得られるので好ましい。
なお、SFC値(固体脂含量)は基準油脂分析法の「暫1−1996 固体脂含量 NMR法」に従って測定した。
本発明のクリーム用油脂組成物は、健康面を配慮して、低トランス脂肪酸含量であることが好ましく、具体的には、トランス脂肪酸含量が、5質量%未満であることが好ましく、3質量%未満であることが更に好ましく、2質量%未満であることが最も好ましい。
なお、油脂組成物中のトランス脂肪酸含量の分析は、AOCS Ce1f−96に準じて行うことができる。
〔本発明のクリーム及びその製造方法〕
本発明のクリーム用油脂組成物は、(a)炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリド、(b)炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油、及び(c)ラウリン系油脂、を混合することにより製造することができ、本発明のクリームは、例えば、上記油脂組成物20〜50質量%、乳固形分3〜6質量%、乳化剤0.4〜1.0質量%、水43.0〜76.6質量%で構成される水中油型乳化物であり、必要に応じて、糖類、安定剤、塩類、香料などを添加できる。より好ましくは、上記油脂組成物40〜50質量%、乳固形成分4〜5質量%、乳化剤0.4〜0.8質量%、水44.25〜55.55質量%、塩類0.05〜0.15質量%で構成される水中油型乳化物である。
乳固形分は主に風味にコクを与える為に用いる。公知の例としては、脱脂乳、脱脂粉乳、ホエーパウダー、カゼインNaなどが挙げられる。
乳化剤は、i)乳化安定、ii)攪拌、エアレーションなどにより乳化が適度に破壊されること、iii)気泡を安定に取り込むこと、を目的として用いる。公知の例としては、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、有機酸脂肪酸エステルなどが挙げられる。
クリームの製造は常法により製造可能であり、具体的には、油相、水相、乳化剤等を適宜混合して、予備乳化、均質化、殺菌、冷却、エージングすることにより製造できる。均質化は殺菌後に行ってもよく、殺菌の前後に行う二段均質でもよい。
このクリームは、ホイップ或いはホイップさせないで、食品、特に、ケーキ、ムース、アイスクリーム、パフェ等のデザート、主として冷菓に好適に利用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
<(a)、(b)、(c)、及び(d)の調製>
(a)、(b)、(c)、及び(d)に相当するものとして以下の油脂を調製した。

(a)−1:炭素数8の脂肪酸を約75質量%、炭素数10の脂肪酸を約25質量%含有している中鎖脂肪酸トリグリセリド(商品名:「ODO」、ヨウ素価1未満、日清オイリオグループ株式会社製)
(b)−1:パーム核極度硬化油(ヨウ素価1未満、日清オイリオグループ株式会社社内製)とパーム極度硬化油(商品名;パーム極度硬化油、ヨウ素価2未満、横関油脂株式会社製)とを1:1で混合し、ナトリウムメトキシドを触媒としてランダムエステル交換後、常法により精製した(C12及びC14の飽和脂肪酸31質量%、C16及びC18飽和脂肪酸66質量%)。
(b)−2:パーム核極度硬化油(ヨウ素価1未満、日清オイリオグループ株式会社社内製)と2段分別パームステアリン(ヨウ素価13、日清オイリオグループ株式会社社内製)とを6:4で混合し、ナトリウムメトキシドを触媒としてランダムエステル交換後、常法により精製した(C12及びC14の飽和脂肪酸39質量%、C16及びC18飽和脂肪酸52質量%)。
(b’)−1:パーム核極度硬化油(ヨウ素価1未満、日清オイリオグループ株式会社社内製)と2段分別パームステアリン(ヨウ素価13、日清オイリオグループ株式会社社内製)とを6:4で混合した(C12及びC14の飽和脂肪酸39質量%、C16及びC18飽和脂肪酸52質量%)。
(c)−1:ヤシ硬化油(商品名:「ヤシ硬化油34」、ヨウ素価1未満、日清オイリオグループ株式会社製)(ラウリン酸46質量%)
(c)−2:ヤシ油(商品名:「精製やし油」、ヨウ素価8、日清オイリオグループ株式会社製)(ラウリン酸47質量%)
(d)−1:パーム油(商品名:「精製パーム油」、ヨウ素価53、日清オイリオグループ株式会社製)
(d)−2:パーム油中融点部(ヨウ素価45、日清オイリオグループ株式会社社内製)
<クリーム用油脂組成物及びクリーム油相の調製>
上記に調製した(a)、(b)、(c)、及び(d)を使用して、表1に示した配合にて、本発明の油脂組成物である実施例1〜5及び比較例1〜3を調製した。なお、得られた油脂組成物1〜8のSFC値及びトランス脂肪酸含量は表1の通りであった。
Figure 0004925458
次に、得られた油脂組成物44.4質量%に対し、大豆レシチン(商品名:「日清レシチンDX」、日清オイリオグループ株式会社製)0.25質量%、グリセリン脂肪酸エステル0.1625質量%、ソルビタン脂肪酸エステル0.0625質量%、ショ糖脂肪酸エステル0.125質量%を溶解、分散させ、油相を調製した。なお、油相中の上述した数値(質量%)は、後述の製造するクリームの材料全体に対する数値である。
<クリームの製造及びその評価>
次に、脱脂粉乳4.5質量%、ヘキサメタリン酸Na0.1質量%、香料0.005質量%を水50.295質量%に溶解分散させ水相を調製した。この水相に表1の各クリーム用油脂組成物に対応する油相45.0質量%を加え、60℃〜70℃に調製し、ホモミキサーにて予備乳化した。その後、60kg/cmの圧力下で均質化し、85〜90℃で10〜15分殺菌を行い、約10℃迄冷却後、5℃の冷蔵庫にて約18時間エージングすることにより表1の各クリーム用油脂組成物1〜8(実施例1〜5、比較例1〜3)に対応するクリーム(実施例6〜10、比較例4〜6)を得た。
<クリームの乳化安定性評価>
得られた各々のクリーム(実施例6〜10、比較例4〜6)について、乳化安定性を以下の評価基準に従い評価した。評価結果は表2に示した。
<評価基準>
1)乳化安定性
クリームをビーカーに60g計量し、品温を20℃に調整し、スリーワンモーター(四枚羽根のプロペラ)にて160rpmで回転させ、クリームが凝固・増粘、いわゆるボテるまでの時間(分)を測定した。
<ホイップクリームの製造及びその評価>
各々のクリーム(実施例6〜10、比較例4〜6)900gに砂糖63gを加え、ホバートミキサー(ホバートジャパン社製)中速2でホイップし、ホイップクリームとした。得られたホイップクリームを以下に示す評価基準に従い評価した。評価結果は表2に示した。
<評価基準>
1)オーバーラン:OR
OR={(クリーム+砂糖)質量−ホイップクリーム質量}/ホイップクリーム質量×100
2)外観
絞り袋にホイップクリームを入れ、花型で絞り出した後の外観を以下の基準で4段階評価した。
(キメ・造花性)
A 表面が滑らかでツヤもあり極めて良好
B 良好
C ややツヤが欠ける状態
D パサついて荒れる状態
(保型性)
A 型崩れなく極めて良好
B 殆ど型崩れなく良好
C わずかに型崩れがある状態
D 型崩れが大きい状態
3)官能評価
専門パネラー10名により食した際の評価を以下の基準で5段階評価した。
口溶け :良い 5、4、3、2、1 悪い
香味立ち:良い 5、4、3、2、1 悪い
4)保存性(5℃で24時間、20℃で2時間)
各温度で保存した時のシマリ、モドリについて以下の基準で評価した。
A シマリ、モドリともになく良好な状態
B シマリ、モドリがわずかに見られるが問題のない状態
C シマリ、若しくはモドリがある状態
D シマリ、若しくはモドリが大きい状態
5)冷凍解凍耐性
−18℃の冷凍庫にて1週間保存、5℃冷蔵庫にて解凍後の外観を以下の基準で評価した。
A 表面が滑らかでツヤもあり良好
B 良好
C わずかにひび割れ、組織の荒れが見られる状態
D ひび割れ、組織の荒れが見られる状態
Figure 0004925458
表2における乳化安定性の結果から、本発明の油脂組成物1〜5を使用したクリーム(実施例6〜10)は、乳化安定性に優れ、流通時の振動にも耐えうる物性であることが分かる。また、ホイップクリームの評価結果から、本発明のホイップクリームは、適度なオーバーラン(100〜170%)が得られ、キメ・造花性と保型性に優れ、食した時の口溶け、香味立ちが良く、5℃24時間及び20℃2時間の保存性(耐熱性)も良好或いは問題がなく、冷凍解凍耐性にも優れる物性であった。
これに対し、表2に示される通り、エステル交換油(b)を配合していない油脂組成物6を使用したクリーム(比較例4)は、乳化安定性に極めて乏しく、ホイップ後のオーバーランも上がらず、クリームも荒れてボソボソであった。エステル交換油(b)の替わりにエステル交換前の混合油を配合した油脂組成物7を使用したクリーム(比較例5)は、クリームの乳化安定性に乏しく、ホイップ後のクリームも表面が荒れており、官能評価、保存性、冷凍解凍耐性とも優れないものであった。また、油脂組成物中のラウリン系油脂(c)の含量が30質量%未満である油脂組成物8を使用したクリーム(比較例6)は、乳化安定性に乏しく、ホイップ後のクリームも香り立ち、保存性、冷凍解凍耐性に優れないものであった。
また、表2に示される通り、油脂組成物のSFC値が5℃で40〜70%、20℃で15〜25%、25℃で5〜15%、35℃で4%以下である実施例6〜10のクリームをホイップしたものは、良好な保存性と口溶けが得られたが、油脂組成物の35℃でのSFC値が4を超える比較例5のクリームをホイップしたものは、保存性、口溶けともに優れないものであった。また、油脂組成物の20℃でのSFC値が15未満である比較例4及び6のクリームをホイップしたものは、保存性に優れないものであった。
以上の結果から、上記の本発明のクリーム用油脂組成物を使用することにより得られたクリームは、健康面で懸念のあるトランス脂肪酸の含量がほぼ0に抑えられている上に、クリーム中に配合するには困難な中鎖脂肪酸トリグリセリドを豊富に含有したものである。且つ、実用上、流通上の振動による乳化破壊、ボテがなく、ホイップ後のクリームは清涼感のある良好な口溶けとなり、フレーバーリリースに優れ、保存性(耐熱性)、保型性も併せ持つという利点がある。更に、ホイップ後のクリームをケーキなどにデコレーションし、冷凍保存、解凍後も型崩れ、ひび割れ、組織の荒れなどの変化を起こすことがないという利点(冷凍解凍耐性)がある。従って、本発明のクリーム用油脂組成物及びクリームは、ケーキ、ムース、アイスクリーム、パフェ等のデザート(特に、冷菓)をはじめとして、食品用途に広く利用することが可能である。

Claims (4)

  1. (a)炭素数6〜10の直鎖型飽和脂肪酸を構成脂肪酸とする中鎖脂肪酸トリグリセリドを10〜40質量%、(b)炭素数12〜14の飽和脂肪酸20〜60質量%、炭素数16〜18の飽和脂肪酸40〜80質量%を構成脂肪酸とするエステル交換油を3〜30質量%、及び(c)ラウリン系油脂を30〜70質量%、を含有し、トランス脂肪酸含量が5質量%未満であり、且つ、SFC値(固体脂含量)が5℃で40〜70%、35℃で4%以下となることを特徴とするクリーム用油脂組成物。
  2. 前記油脂組成物は、SFC値が20℃で15〜25%、25℃で5〜15%であることを特徴とする請求項1に記載のクリーム用油脂組成物。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のクリーム用油脂組成物を含有することを特徴とするクリーム。
  4. 請求項3に記載のクリームを使用したことを特徴とする食品。
JP2007321692A 2007-12-13 2007-12-13 クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム Active JP4925458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007321692A JP4925458B2 (ja) 2007-12-13 2007-12-13 クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007321692A JP4925458B2 (ja) 2007-12-13 2007-12-13 クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009142185A JP2009142185A (ja) 2009-07-02
JP4925458B2 true JP4925458B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=40913558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007321692A Active JP4925458B2 (ja) 2007-12-13 2007-12-13 クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4925458B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4860647B2 (ja) * 2008-02-26 2012-01-25 日清オイリオグループ株式会社 サンドクリーム用油脂組成物
JP5583386B2 (ja) * 2009-11-17 2014-09-03 株式会社Adeka ホイップクリーム
JPWO2011118810A1 (ja) * 2010-03-26 2013-07-04 味の素株式会社 栄養組成物
JP5392629B2 (ja) * 2011-04-28 2014-01-22 ビタミン乳業株式会社 凍結クリームの処理方法及びその処理方法で処理されたクリーム
WO2015040856A1 (ja) * 2013-09-18 2015-03-26 日清オイリオグループ株式会社 油脂および油脂含有食品
EP3047733B1 (en) * 2013-09-19 2021-10-27 The Nisshin OilliO Group, Ltd. Chocolate composition
JP6203032B2 (ja) * 2013-12-17 2017-09-27 日清オイリオグループ株式会社 ケーキ類の焼成後の型崩れ減少剤、及びケーキ類の原料生地の粘度低下剤
WO2015099160A1 (ja) * 2013-12-26 2015-07-02 ミヨシ油脂株式会社 油脂組成物
JP6387628B2 (ja) * 2014-03-05 2018-09-12 株式会社カネカ 起泡性水中油型乳化油脂組成物
PH12014000195A1 (en) 2014-07-10 2017-01-23 Lao Dean Jr Preparation and composition of medium chain triglycerides containing substantial amount of lauric acid
JP6869662B2 (ja) * 2016-08-02 2021-05-12 ミヨシ油脂株式会社 加熱殺菌飲料用粉末油脂とそれを用いた加熱殺菌飲料
JP7083634B2 (ja) * 2017-12-22 2022-06-13 日清オイリオグループ株式会社 油性菓子
JP7382709B2 (ja) * 2018-10-30 2023-11-17 太陽油脂株式会社 冷凍ホイップクリーム用の油脂組成物
CN111328883B (zh) * 2018-12-18 2022-09-23 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 一种非氢化油脂组合物及其在食品中的应用
CN114680187A (zh) * 2020-12-30 2022-07-01 丰益(上海)生物技术研发中心有限公司 油脂组合物、低脂夹心油及其制造方法以及食品

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6314675A (ja) * 1986-07-07 1988-01-21 Ueda Seiyu Kk ホイツプクリ−ム用油脂
JPH02207764A (ja) * 1989-02-06 1990-08-17 Netsusuru Kk 冷水易分散性粉末クリームの製造方法
JP4444804B2 (ja) * 2004-11-30 2010-03-31 日清オイリオグループ株式会社 クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム
TW200626075A (en) * 2004-11-30 2006-08-01 Nisshin Oillio Group Ltd Method for producing oil and fat composition with reduced trans-fatty acid content and processed oil and fat product containing the oil and fat composition
JP4722515B2 (ja) * 2005-03-17 2011-07-13 日清オイリオグループ株式会社 水中油型乳化物用油脂及び該水中油型乳化物用油脂を含有する水中油型乳化物
WO2009025123A1 (ja) * 2007-08-22 2009-02-26 Fuji Oil Company, Limited 起泡性クリーム用油脂組成物および起泡性クリーム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009142185A (ja) 2009-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4925458B2 (ja) クリーム用油脂組成物及び該油脂組成物を含有するクリーム
JP4498465B2 (ja) 油脂組成物及び該油脂組成物を含有する水中油型乳化物
JP4445037B2 (ja) 油脂組成物及び該油脂組成物を含有する水中油型乳化物
JP5840122B2 (ja) 油脂組成物及び該油脂組成物を含有する水中油型乳化物
JP5461879B2 (ja) 非ラウリン、低トランス及び非テンパー型ハードバター組成物
JP5747052B2 (ja) 油脂組成物の製造方法及びバタークリームの製造方法
JP5479700B2 (ja) 可塑性油脂組成物
JP4594345B2 (ja) 油脂組成物及び該油脂組成物を含有する水中油型乳化物
JP4930217B2 (ja) バタークリーム用油脂組成物
JP4657239B2 (ja) 水中油型乳化物用油脂組成物及び該水中油型乳化物用油脂組成物を含有する水中油型乳化物
JP2011055752A (ja) ホイップクリーム用油脂組成物
JP5341283B1 (ja) 起泡性水中油型乳化物用油脂および該油脂を含んでなる起泡性水中油型乳化物
JP4506711B2 (ja) 食用油脂組成物
JP4764534B2 (ja) 水中油型乳化組成物及びそれを含有する食品
JPH02132191A (ja) 乳脂様油脂の製造法
JP6343407B1 (ja) 油脂組成物
JP5801720B2 (ja) ホイップクリーム用油脂組成物及び該ホイップクリーム用油脂組成物を使用したホイップクリーム
JP2009082018A (ja) バタークリーム用油脂組成物
CN116210770A (zh) 一种含有酯交换油脂的动植物混合搅打奶油及其制备方法
JP2021045099A (ja) バタークリーム用油脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150217

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4925458

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250