JP4925051B2 - スロットマシン - Google Patents

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Description

本発明は、遊技媒体である遊技メダルの払い出しに関する不正行為を防止する手段が講じられたスロットマシンに関する。
パチンコホール等に多く設置されるスロットマシンは、遊技者が遊技メダル(以下、単に「メダル」という)を投入し、スタートレバーが操作されると、複数のリールが回転する。そして、ストップボタンの操作に応じて各リールが停止し、停止したリールの図柄が揃って表示され入賞が成立すると、賭けたメダルに対しその入賞に応じた数のメダルを遊技者に利益として配当する。図柄が揃い入賞が確定した場合には、一定上限の枚数まではメダルがクレジット(内部貯留)に加算されるが、配当によりクレジットがその上限を超える場合には、内部のメダル払出装置が作動して、その余剰の枚数のメダルが前面の受け皿に払い出される。入賞配当等の際にメダル払出装置が放出したメダルは、スロットマシンの前扉裏面側に取り付けた払出シュートを介してメダル払出口に導かれ前面の受け皿に払い出される。
また、スロットマシンにおいては、ゲームに使用するメダルを投入するためのメダル投入部の下方にメダルセレクタが設置されている。このメダルセレクタは、投入されたメダルの正否の判定と、投入されたメダルの枚数を計数するために設けられている。すなわち、メダルセレクタは、投入されたメダルが正規であると判定すると、これを通過させて上述のメダル払出装置に貯留させる。このとき、メダルセレクタの出口に設けられる光センサがメダルを検出し、スロットマシンを制御する主制御基板へその投入信号を出力する。
一方、メダルセレクタが不適と判定したメダルは、その下方のキャンセルシュートに排除される。このキャンセルシュートは、スロットマシンの前扉に形成されているメダル払出口に連通しており、メダルセレクタにより排除された不適なメダルや異物が、キャンセルシュートを介して前面の受け皿に戻されるようになっている。
ところで、こうした構成のスロットマシンにおいては、前扉に形成されたメダル払出口から例えばピアノ線や発光器具を侵入させ、メダルセレクタの光センサを誤作動させるといった不正行為が行われる場合があった。メダルセレクタの光センサが誤作動すると、メダルを投入していないにも関わらず主制御基板はメダルが投入されたと認識してしまうため、不正なメダルの獲得や不正なゲームがされるといった問題が生じていた。
このような不正行為を防止する対策として、例えば特許文献1には、キャンセルシート内に回転可能な遮蔽回転体を設置し、メダル払出口からの不正具の侵入を防止するとともに、メダルセレクタが異物を検出したときに遮蔽回転体を回転させて、異物をメダル払出口から排出するスロットマシンが開示されている。
特開2006−198089号公報
しかし、特許文献1に記載の対策のみでは、例えばメダル払出口を介して不正具を侵入させ、メダル払出装置を直接的に誤作動させた場合には、不正なメダルの払い出しを防ぐことができなかった。また、従来のスロットマシンでは、メダル払出装置がメダルを払い出し中に電源断があると、最後に払い出されたメダルが検出されずに電源再投入時に誤って余分にメダルを払い出してしまうことがあった。このような性質を悪用し、例えばメダルの払い出し中に意図的に電源断を引き起こすことで、メダルを不正に取得してしまう等の不正行為がされるおそれもあった。
本発明は、こうした従来の問題に鑑みてなされたものであり、メダル払出装置に対する直接的なアクセスによる遊技メダルの不正な払い出しを確実に防止することができる等のスロットマシンを提供することを目的としている。また、電源断時の遊技メダルの払い出しの誤動作を確実に回避できる等のスロットマシンを提供することを目的としている。
上述した課題を解決するための本発明の有効な手段を以下説明する。
手段1は、制御手段により遊技メダルの払い出し動作が制御されるメダル払出装置を筐体内に備え、前記メダル払出装置が放出する遊技メダルがシュート部材内に導かれて前面のメダル払出口から外部へ払い出されるスロットマシンであって、前記メダル払出装置が放出した遊技メダルを一時的に貯留する一時貯留部を有する回転体を前記シュート部材内の前記メダル払出口を遮蔽する位置に設け、前記一時貯留部内に貯留する遊技メダルの貯留量を検出するための貯留センサと、前記制御手段が前記メダル払出装置に対し遊技メダルの払い出しを指令した払出指令に基づいた指令払出量と前記貯留センサが検出する前記貯留量とが一致する場合に、前記回転体を所定方向に回転駆動して前記一時貯留部内の遊技メダルを前記メダル払出口へ搬送させる駆動手段と、前記貯留センサが前記一時貯留部に少なくとも1枚以上の遊技メダルの貯留量を検出し、かつ当該貯留量と前記指令払出量とが一致しない場合に異常を検出する異常検出手段と、を備え、前記異常検出手段が異常を検出したとき、前記駆動手段は前記所定方向とは逆方向に前記回転体を回転駆動して前記一時貯留部内の遊技メダルを回収する
手段1のスロットマシンによれば、メダル払出装置が放出するメダルをシュート部材内の回転体の一時貯留部で一時的に貯留することで、不正な払い出しの操作が行われたとしても、実際に遊技メダルが払い出される前に制御手段がその当否を確認でき、不正行為の完遂を効果的に防止する。また、指令払出量と貯留量とが一致した後に回転体が回転して、貯留した遊技メダルをメダル払出口から払い出すので、仮にメダル払出装置が遊技メダルを放出中に電源断があったとしても、確実に当初の指令払出量の遊技メダルを払い出すことができる。
また、手段のスロットマシンによれば、異常検出手段が一時貯留部の遊技メダルの貯留量と指令払出量とが一致しない場合に異常を検出するため、かかる不合理な動作に基づきメダル払出装置に対する直接的な不正操作を確実に検出する。これにより、異常や不正発生の迅速な報知または対応を可能にする。
さらに、手段のスロットマシンによれば、回転体を逆方向に回転駆動することで、一時貯留部に貯留した不正と推認される遊技メダルを内部へ回収する。
上述したように、本発明のスロットマシンによれば、メダル払出装置の不合理な動作に基づいて、メダル払出装置に対する直接的な不正操作を確実に検出することができる。これにより、異常及び不正発生の報知やこれらに対する迅速な対応措置を可能にする。また、遊技メダルが払い出される前に制御手段がその当否を確認することができ、不正行為の完遂を効果的に防止することができる。また、通常時には、回転体によりメダル払出口が遮蔽され、メダル払出口を介した不正具の侵入等を防止することができる。また、仮にメダル払出装置が遊技メダルを放出中に電源断があり、その直後に制御手段が認識できないような遊技メダルの放出がされた場合には、指令した指令払出量と回転体に貯留する貯留量とが一致しないため、外部への遊技メダルの払い出しは行われない。したがって、電源断があっても、誤動作せず確実に当初の指令払出量の遊技メダルを払い出すことができる。
以下、本発明のスロットマシンの好適な実施形態を図面を参照しながら説明する。ここで、図1は、本発明の一つの実施形態によるスロットマシン1の外観構造を表した斜視図、図2はスロットマシン1の内部構造を表した図である。まず、図1を参照し、スロットマシン1は、遊技者に面するいわゆるフロントマスクが形成された前扉3が、略矩形状の箱体である筐体2の開口に対し図示しない蝶番機構により開閉可能に取り付けられている。フロントマスクは、上から上パネル部、中パネル部、下パネル部に概ね分けられ、これらは化粧板として視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより一体的に形成されている。また、下パネル部の下方には、メダルを貯留するための受け皿4aが形成された受け皿部材4が設けられている。
上パネル部には、高輝度の発光ダイオード(LED)を内蔵した上部ランプ5aやコーナランプ5b、5c等の視覚効果ランプ(フィーバーランプ)が配置され、リーチや大当たり等の際に点灯または点滅して遊技者の視覚に訴える演出を行っている。また、上パネル部の左右位置には、それぞれスピーカを内蔵した放音部6a、6bが設けられ、効果音や楽音等によるゲームの演出を行っている。更に、各放音部6a、6bに挟まれる中央位置には、液晶表示装置7が配設されている。
液晶表示装置7は、ゲームの進行に応じて適宜選択される動画像を表示して当該ゲームにストーリー性を与えたり、また、ボーナスゲーム等の大当たりの際には、よりダイナミックな画像が表示されて、遊技者に高配当の期待感を引き起こしたりする等の演出を行う。
中段の中パネル部には、長方形の透明な表示窓8aが形成されたアクリル製の中パネル8が取り付けられている。そして、この表示窓8aを通して、筐体2内に設けられている円筒状の3個のリール10a、10b、10cを遊技者が目視できるように構成されている。なお、各リール10a、10b、10cの周面には、複数の異なる種類を含む例えば21個の図柄(図示略)がほぼ等間隔で配列され、表示窓8aに臨む縦3個、横3列の図柄が当該表示窓を通して遊技者に視認されるようになっている。
中パネル8の下方には、前方に若干突出した操作卓9と呼ばれる卓状部が形成され、ここには、メダル投入口を有するメダル投入部11と、ベットボタン12と、スタートレバー13と、3個のストップボタン14a、14b、14c等が配設されている。
遊技者がメダル投入部11よりメダルを投入することで、スロットマシン1内部にメダルを最大枚数まで内部貯留(クレジット)することができる。ベットボタン12は、ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式のボタンスイッチである。スタートレバー13は、リール10a、10b、10cを一斉に回転させる指示をするためのレバースイッチであり、先端に球形の操作ノブを有するレバーを上下左右の何れかの方向に傾倒操作するとオン作動し、レバーから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフ作動するように構成されている。ストップボタン14a、14b、14cは、各リール10a、10b、10cの回転停止を個別に指示するための押圧式のボタンスイッチであり、各リールの配列に対応してそれぞれ並設されている。
フロントマスクの下パネル部を構成する下パネル15には、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるための、例えば登場キャラクターの絵柄(図示略)などが印刷されて表示されている。
前扉3の最下部に設けられた受け皿部材4には、入賞配当等によりメダルを払い出すメダル払出口16と、スピーカを内蔵しゲームの進行に応じて演出効果音を発生させる放音部17a、17bがそれぞれ配設されている。
次に、図2を参照して、スロットマシン1の内部構造を説明する。まず、筐体2側においては、その上部位置に、スロットマシン1の全体動作を統括制御する制御手段である主制御基板21が取り付けられている。主制御基板21は、CPU、PROM、RAM、その他周辺機器と通信する際の整合機能を有するインタフェース回路等の電子部品を実装するマイコンベースの制御回路基板であり、透明な基板ケースに収容されて筐体2内に離脱不能に固定されている。
筐体2内のほぼ中央には、3個のリール10a、10b、10cを軸方向に並設してユニット化したリールユニット10が、前扉3側に形成される上述の表示窓8aに対向してフレーム22に固定されている。なお、リールユニット10の上部には図示しない回胴装置基板が取り付けられている。回胴装置基板は、主制御基板21からのパルスデータに基づいて電流増幅した駆動パルス信号を各リール10a、10b、10cのステッピングモータに出力することで、それぞれのリールの回転及び停止の駆動制御を行っている。
リールユニット10の下方のスペースには、入賞配当などの際にメダルを放出するメダル払出装置23が設置されている。メダル払出装置23は、メダル投入部11に投入されたメダルをホッパ部23aに貯留し、主制御基板21からメダルの払い出しを指令する払出指令信号を受けると、ホッパ部23aに貯留したメダルを放出スリット23bを介して外部に放出する。放出スリット23bには払出センサ63が設けられ、放出されるメダルを1枚ずつ検出して主制御基板21へ出力する。これにより、主制御基板21は、放出されたメダルをカウントしながら払出指令信号に基づく所要の払出枚数(指令払出量)だけ払い出す制御を行うことが可能となる。
メダル払出装置23の側方には、ホッパ部23aから溢れ落ちたメダルを収容するためのオーバーフロータンク24と、スロットマシン1に内蔵される各機器へ所要の電力を配電する主電源装置25とが設置されている。
更に、主制御基板21に隣接する側板には、当該スロットマシン1における例えば大当たり等の遊技状態及びメダルの投入・払い出し等の稼働状態を示す信号を外部の管理機器(例えばホールコンピュータ)へ送信するための外部集中端子板26が取り付けられている。
次に、前扉3の裏面側上部には、上述した上部ランプ5a及びコーナランプ5b、5c等の光源である発光ダイオード(LED)を実装するLED基板、放音部6a、6bに対向するスピーカ31a、31b及び液晶表示装置7等をベースフレーム32aに組み付けた上部パネルアセンブリ32が取り付けられている。また、左右のスピーカ31a、31bの間に設けられている液晶表示装置7の裏面には、当該液晶表示装置、上部ランプ5a等の視覚効果ランプ及びスピーカ31a、31b等を駆動して、主にゲームの演出に係る制御を行うためのサブ制御基板33が取り付けられている。
サブ制御基板33の下方には、透明な表示窓8aが形成された中パネル8を前面に設け、リール10a、10b、10cの外周面を照射する冷陰極蛍光管34と、中パネル8の絵柄を照明表示する複数のランプ35、35と、スタートレバー13やストップボタン14a、14b、14c等のスイッチの出力を主制御基板21へ中継する中央表示基板36等を組み付けてユニット化したランプハウスユニット37が取り付けられている。
ランプハウスユニット37の下方には、メダルセレクタ38が取り付けられている。このメダルセレクタ38は、前面のメダル投入部11に投入されたメダルの正否の判定と、投入された正規のメダルの枚数を計数するために設けられている。すなわち、メダルセレクタ38は、投入されたメダルが正規のものであると判定するとメダル貯留ガイド39側にメダルを通過させるとともに、光センサであるメダルセンサがメダルを検出して、主制御基板21へその投入信号を出力する。また、メダル貯留ガイド39は、メダルセレクタ38が通過させた正規のメダルを筐体2側のメダル払出装置23のホッパ部23aに案内して貯留させる。
メダルセレクタ38の下方には、下パネル15等をユニット化した下パネルユニット40が取り付けられている。また、前扉3のメダル払出口16に連通し、メダルセレクタ38が不適と判定し排除したメダルや異物を前面の受け皿4aへ案内するキャンセルシュート41と、同じくメダル払出口16に連通し、メダル払出装置23が放出するメダルを案内して受け皿4aへ払い出す払出シュート42とが、下パネルユニット40の背面側に設けられている。
また、下パネルユニット40の下方には、前面の放音部17a、17bに対向するスピーカ44a、44bが取り付けられている。
かかる構成のスロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの払い出しが完了した時、または先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この状態において、ベットボタン12が押圧操作されると、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームにメダルが賭けられゲームが開始する。ゲーム開始の状態でスタートレバー13が傾倒操作されると、主制御基板21はリール10a、10b、10cを一斉に回転させ始める。同時に入賞役を内部抽選し、その結果をRAM(内部抽選フラグ)に記憶する。
次に、遊技者がストップボタン14a、14b、14cを任意の順番で押圧操作すると、主制御基板21はそれに従い順次、対応するリールを停止させる。そして、主制御基板21は、全てのリール10a、10b、10cが停止したことを検知すると、各リールに表示された図柄の組合せが上述の内部抽選フラグに記憶された入賞役に係る図柄の組合せと一致しているか否か判定する。これらが一致したときには当該入賞役が確定し、その入賞役の種類に応じた獲得枚数のメダルをクレジットに加算する。入賞によりクレジットがその上限を超える場合には、主制御基板21はメダル払出装置23を制御して、その超過分のメダルを受け皿4aへ払い出している。
このように、スロットマシン1の遊技者は、リール10a、10b、10cを回転・停止させる遊技操作を行って、表示窓8aに変動表示した図柄が揃わなければ賭けたメダルを失うが、予め定められた組合せで図柄が揃い入賞が成立すると賭けた枚数以上のメダルを獲得し得るので、メダルを増やす興趣を伴った勝敗ゲームを楽しむことができる。
次に、上述のメダル払出装置23に対する不正なメダルの払い出しを防止する対策が施されたシュート部材であるキャンセルシュート41及び払出シュート42の構造を詳細に説明する。図3は、キャンセルシュート41及び払出シュート42をユニット化したシュート部材を前面側から見た場合の正面図である。図4は、シュート部材の側面図であって一部を破断してその内部構造を表している。
キャンセルシュート41は、前面側が開放して断面がコ字状に形成され、上方側に図示しないメダルセレクタ38が排除し落下させた不適なメダル等を受け容れる開口部41aを有している。また、キャンセルシュート41に分岐して一体形成される払出シュート42は、同じく前面側が開放してコ字状に形成され、図示しないメダル払出装置23が放出するメダルを受け容れるメダル受容口42aが背面側に形成されている。キャンセルシュート41及び払出シュート42のそれぞれ傾斜する各通路は、メダル払出口16と対向する位置に形成される矩形の払出部43において合流している。
キャンセルシュート41及び払出シュート42が合流する払出部43には、左右方向に回転軸53を有する回転体50が当該回転軸53を中心に揺動・回転可能に取り付けられている。つまり、回転体50の回転軸53は、メダル払出口16の開口面の法線方向と直交する方向に配置されている。
ここで、図5は、回転体50の外観斜視図である。回転体50は、円筒状の本体の形態上の中心軸と回転軸53とが一致しており、本体の外周面が遮蔽面52となっているとともに、その外周の一部が所定中心角で扇形に切り欠かれ、その対向する一対の切断面51a、51bにより一時貯留部51が画成されている。回転体50の回転軸53方向の両側は、一時貯留部51を除いて側面部54が形成されている。
主に図3に示すように、この回転体50は、回転軸53に連結する駆動手段としての揺動モータ60により正逆方向の任意の回転位置に駆動制御される。また、回転軸53の一方の軸受部には、貯留センサとしての加重センサ61が設けられている。この加重センサ61は、回転軸53を支持する支持体に貼られたひずみゲージ等であり、回転軸53の総重量を検出し、これに基づいて一時貯留部51に現に貯留しているメダルの貯留枚数(貯留量)を算出するために設けられている。なお、メダル払出装置23が払出シュート42内に放出して一時的に貯留されるメダルの枚数を検出するための貯留センサとしては、本実施形態の加重センサ61の代わりに、図3に示されるメダル受容口42a付近に設けた例えば遮光タイプのフォトセンサがメダルを検出する構成であってもよい。
また、主に図4に示すように、回転体50は、常時はその外周面である遮蔽面52でメダル払出口16を遮蔽するとともに、一時貯留部51が払出部43の内部を塞ぐ回転位置に制御されている。これにより、メダル払出口16からピアノ線や発光器具等の不正具を内部に侵入させ、メダルセレクタ38及びメダル払出装置23を誤作動させる等の不正なアクセスを効果的に防止する。
次に、回転体50を備えたシュート部材による不正防止の作用を説明する。ここで、図6は、スロットマシン1に備えられる関連する制御部分を表したブロック図である。スロットマシン1の主制御基板21には、回転体50を正逆方向に回転・揺動させる揺動モータ60と、一時貯留部51に貯留されるメダルの貯留枚数を計測するための加重センサ61とが接続されている。また、主制御基板21には、メダル払出装置23によるメダルの払い出しを駆動する払出モータ62と、これにより放出されるメダルを1枚ずつ検出する払出センサ63とが接続されている。
図示はしていないが、メダル払出装置23は、払出モータ62により回転駆動されホッパ部23aのメダルを嵌入させる嵌合孔が形成された払出ディスクを備えており、主制御基板21は、払出指令信号を出力して払出モータ62を駆動することで払出ディスクを回転させ、当該払出ディスクに嵌入したメダルを放出スリット23bより外部へ放出させる。そして、主制御基板21は、払出センサ63が検出する払出信号をカウントすることで得られる実払出枚数がメモリに記憶する指令払出枚数(指令払出量)に至ったとき払出モータ62を停止させ、これにより所要の枚数のメダルを払出シュート42を介して受け皿4aに払い出すようにしている。
図7は、スロットマシン1の主制御基板21が演算処理するメダルの払い出しのルーチンを表したフローチャートである。スロットマシン1が小役(メダルを払い出す役)等に入賞し、この払い出しルーチンが起動されると、主制御基板21は、まずメダル払出装置23に対し払出指令信号を出力して、払出モータ62を回転駆動させる(ステップS101)。これにより、メダル払出装置23が作動し、メダルが払出シュート42内へ放出される。このとき、放出されたメダルは、図4に示したように回転体50の一時貯留部51に一旦、貯留される。
主制御基板21は、払出センサ63が検出する払出信号をカウントした実払出枚数がメモリに記憶する指令払出枚数に至ったとき、払出モータ62を停止させる(ステップ102:YES)。
次に、主制御基板21は、加重センサ61が出力する総重量のデータから、回転体50の重量であるオフセット量を減算し、更にその結果を1枚のメダルの重量で除算することで、一時貯留部51に貯留しているメダルの枚数である貯留枚数を求める(ステップS103)。そして、主制御基板21がメダル払出装置23に対してメダルの払い出しを指令した指令払出枚数または実払出枚数が貯留枚数に一致した場合に(ステップ104:YES)、正常とみなし、揺動モータ60を制御して回転体50を払出方向へ所定角度回動させる(ステップS105)。このとき、図8(a)に示されるように、一時貯留部51に貯留されていたメダルがメダル払出口16側に搬送され、これにより、一時貯留したメダルが前面の受け皿4aに払い出される。
主制御基板21は、ステップS104で指令払出枚数または実払出枚数が貯留枚数に一致しないと判定すると(ステップS104:NO)、異常と判断し、揺動モータ60を制御して回転体50を上述の払出方向とは逆の回収方向へ所定角度回動させる(ステップS106)。この場合には、図8(b)に示されるように、一時貯留部51内の不正と推認されるメダルを筐体内部の例えば回収箱90に搬送し回収する。そして、上部ランプ5a等のランプや放音部6a、6bのスピーカ31a、31b等を作動させて、光や音で異常・不正を報知する(ステップS107)。なお、外部集中端子板26を介して接続する外部の例えばホールコンピュータへ異常信号を送信してもよい。
このように、メダル払出装置23が放出するメダルを一時的に貯留することで、不正な払い出しの操作が行われたとしても実際にメダルが払い出される前に主制御基板21がその操作の当否を確認でき、不正行為の完遂を防止することができる。
次に、不正行為による発生する異常の検出について説明する。ここで、図9は、タイマ割込等で定期的にまたは随時、主制御基板21に起動される異常検出ルーチンを表したフローチャートである。この異常検出ルーチンが起動されると、主制御基板21は、まず加重センサ61が出力する重量データに基づいて、回転体50の一時貯留部51に貯留しているメダルの貯留枚数を求める(ステップS201)。主制御基板20は、一時貯留部51に少なくとも1枚以上のメダルが貯留されていると判定した場合には(ステップS202:YES)、既にメダル払出装置23へ払出指令をしているか否か調べる(ステップS203)。具体的には、例えばメモリ内の指令払出枚数が1枚以上であれば払出指令信号を出力したものとして、この場合には上述の払い出しルーチンへ処理が移る(ステップS203:YES)。
一時貯留部51にメダルが貯留されているにも関わらず、主制御基板21から払出指令が出されていないと判定すると(ステップS203:NO)、主制御基板21は、これを例えばメダル払出装置23が不正操作されたことによる異常と判断する。そして、揺動モータ60を制御して回転体50を回収方向へ所定角度回動させ、一時貯留部51内の不正と推認されるメダルを筐体内部の例えば回収箱90に搬送し回収する(ステップS204)。また、上部ランプ5a等のランプや放音部6a、6bのスピーカ31a、31b等を作動させて、光や音で異常・不正を報知する(ステップS205)。なお、このとき、外部集中端子板26を介して外部のホールコンピュータへ異常信号を送信してもよい。
なお、メダル払出装置23が作動中に電源断があると、上述の払出ディスクの回転慣性でメダルが放出されたにもかかわらず、主制御基板21が払出センサ63からの払出信号をカウントできない場合がある。そのような場合でも、本実施形態によれば、電断復帰後に上述のステップ202で回転体50によるメダルの貯留が検出された後(ステップS202:YES)、払い出しルーチンが起動されて払い出し動作が再開される。そして、ステップS104で、払出信号に基づく払出枚数と回転体50での貯留枚数が一致しないことから(ステップS104:NO)異常と判断され、メダルの払い出しは行われない(ステップS106、ステップS107)。したがって、メダル払出装置23が作動中に電源断があっても、余分なメダルが払い出される等の誤動作や不正行為を確実に防止することができる。
このように、本実施形態のスロットマシン1によれば、不合理な動作に基づきメダル払出装置23に対する直接的な不正操作を確実に検出することができる。これにより、異常や不正発生の報知やホール側の迅速な対応措置を可能にする。また、メダル払出装置23が放出するメダルを一時的に貯留することで、不正な払い出し操作が行われたとしても、メダルを払い出す前に主制御基板21がその操作の当否を確認することができる。また、電断時のメダルの払い出しの誤動作をも確実に防止することができる。したがって、不正行為の完遂を効果的に防止することができる。
また、通常時、シュート部材内の回転体50は、その外周面である遮蔽面52でメダル払出口16を遮蔽する回転位置に制御されるため(図4参照)、メダル払出口16からピアノ線や発光器具等の不正具を内部に侵入させ、メダルセレクタ38及びメダル払出装置23を誤作動させる等の不正なアクセスを効果的に防止することもできる。
本発明の実施形態によるスロットマシンの外観構造を表した斜視図である。 図1に示したスロットマシンの内部構造を表した図である。 実施形態によるスロットマシンの前扉側に設置されるシュート部材の正面図である。 図3に示したシュート部材の側面図であってその一部を破断して内部構造を表した図である。 実施形態による回転体の外観斜視図である。 実施形態による不正対策に関連する制御部分を表したブロック図である。 実施形態による不正対策に関連するメダルの払い出しの動作を表したフローチャートである。 実施形態によるシュート部材の側面図であってその動作を説明するための図である。 実施形態による不正対策に関連する異常検出の動作を表したフローチャートである。
符号の説明
1…スロットマシン
2…筐体 3…前扉
4…受け皿部材 4a…受け皿
5a…上部ランプ 5b、5c…コーナランプ
6a、6b…放音部 7…液晶表示装置
8…中パネル 8a…表示窓
9…操作卓 10…リールユニット
10a、10b、10c…リール 11…メダル投入部
12…ベットボタン 13…スタートレバー
14a、14b、14c…ストップボタン 15…下パネル
16…メダル払出口 17a、17b…放音部
21…主制御基板 23…メダル払出装置
23a…ホッパ部 23b…放出スリット
25…主電源装置 31a、31b…スピーカ
32…上部パネルアセンブリ 33…サブ制御基板
34…冷陰極蛍光管 35…ランプ
36…中央表示基板 37…ランプハウスユニット
38…メダルセレクタ
39…メダル貯留ガイド 40…下パネルユニット
41…キャンセルシュート 41a…開口部
42…払出シュート 42a…メダル受容口
43…払出部 44a、44b…スピーカ
50…回転体 51…一時貯留部
51a、51b…切断面 52…遮蔽面
53…回転軸 54…側面部
60…揺動モータ 61…加重センサ
62…払出モータ 63…払出センサ

Claims (1)

  1. 制御手段により遊技メダルの払い出し動作が制御されるメダル払出装置を筐体内に備え、前記メダル払出装置が放出する遊技メダルがシュート部材内に導かれて前面のメダル払出口から外部へ払い出されるスロットマシンであって、
    前記メダル払出装置が放出した遊技メダルを一時的に貯留する一時貯留部を有する回転体を前記シュート部材内の前記メダル払出口を遮蔽する位置に設け、
    前記一時貯留部内に貯留する遊技メダルの貯留量を検出するための貯留センサと、
    前記制御手段が前記メダル払出装置に対し遊技メダルの払い出しを指令した払出指令に基づいた指令払出量と前記貯留センサが検出する前記貯留量とが一致する場合に、前記回転体を所定方向に回転駆動して前記一時貯留部内の遊技メダルを前記メダル払出口へ搬送させる駆動手段と、
    前記貯留センサが前記一時貯留部に少なくとも1枚以上の遊技メダルの貯留量を検出し、かつ当該貯留量と前記指令払出量とが一致しない場合に異常を検出する異常検出手段と、を備え
    前記異常検出手段が異常を検出したとき、前記駆動手段は前記所定方向とは逆方向に前記回転体を回転駆動して前記一時貯留部内の遊技メダルを回収することを特徴とするスロットマシン。
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